JPH11243373A - オフィス内情報通信システム - Google Patents

オフィス内情報通信システム

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JPH11243373A
JPH11243373A JP5908198A JP5908198A JPH11243373A JP H11243373 A JPH11243373 A JP H11243373A JP 5908198 A JP5908198 A JP 5908198A JP 5908198 A JP5908198 A JP 5908198A JP H11243373 A JPH11243373 A JP H11243373A
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JP
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input
communication
communication modem
light
output device
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JP5908198A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Hattori
仁 服部
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基幹系ネットワークのトラフィックへ影響を
及ぼすことなく,かつ基幹系ネットワークの状態に関わ
らずに一時的に独立に切り替えて使用可能にし,設置自
由度・アクセス性の向上を実現する実用的なシステムを
提供する。 【解決手段】 室内上部に配置され,かつ構内LANに
接続されるAS100と,単数/複数の端末装置111
を配し,AS100と光送受信を行う少なくとも1つの
中継装置110と,端末装置111単位に付設され,光
信号を伝送媒体として中継装置110と光送受信する通
信モデム120とを備え,1つの中継装置110が,端
末装置111のアドレスを管理し,かつ他の中継装置1
10が管理する端末装置111のアドレスを相互に管理
する管理アドレステーブルを有し,そのアドレスによ
り,他の中継装置110に対して無線通信路を形成し,
他の中継装置110の端末装置111と自装置の端末装
置111との通信を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,オフィス内無線L
ANや無線会議システム,ワイヤレスLAN,空間光伝
送システムなどに利用され,特に,基幹系ネットワーク
のトラフィックへ影響を与えずに,設置自由度およびア
クセス性を向上するオフィス内情報通信システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近のオフィス環境において,パーソナ
ルコンピュータ(PC)の普及に伴い,イントラネット
を中心とするローカルエリアネットワーク(LAN)に
複数のPC(パーソナルコンピュータ)やWS(ワーク
ステーション)などの端末装置を接続し,あらゆる情報
が上記ネットワークを介してやりとりされるシステムが
構築され,多く利用されてきている。
【0003】また,将来,高精細なカラー動画像データ
を配信するなどの本格的な大容量データ流通を基本とす
るマルチメディア時代の到来に対応するために,より高
速で,かつ大容量に対応できる信頼性の高いネットワー
クシステムが要求されている。
【0004】従来から端末装置をネットワークに接続す
ることで,ネットワーク上のあらゆる情報に関する装置
(たとえば,PC,各種サーバー,プリンタ,スキャナ
など)との通信が可能となる。しかし,近年,インター
ネットを代表として,年々,ネットワークに接続される
機器,装置類の数が激増し,ネットワーク上のトラフィ
ックの密度が上昇することによって,100Mbpsを
超える高速なネットワークが出現しつあるが,一方でネ
ットワークが本来もっている情報伝送上のスループット
低下が進行しつつある。
【0005】このため,端末装置のユーザは,自分のジ
ョブが処理開始されてから終了するまでの時間が異常に
かかったり,レスポンスが極端に遅くなるなどの不具合
を感じ,場合によっては,ネットワークが停止してしま
うなど,業務の停滞を余儀なくされることが生じる。こ
の不具合はネットワークの専門管理者がいない場合など
さらに支障をきたす時間が長くなる。
【0006】一方,従来から端末装置をネットワークへ
接続するためには,PC・端末の信号ケーブル(銅線)
に代表される有線のケーブルを用いているので,このよ
うにネットワークの機能が向上し,端末装置の数が増え
てくると,接続するケーブルがオフィス内で多くなり,
ケーブルが洪水のように溢れる状態となったり,一度設
置・固定すると設置後の自由度がないなどの問題点があ
った。
【0007】そこで,上記のような問題点を解消するた
めに,設置の美観性および設置の自由度のあるPCやW
ASなどの端末装置の接続形態を実現できる伝送システ
ム,いわゆるワイヤレス方式のシステムが要望されてき
ている。特に,光を媒体とする方式は電波を用いる方式
に対し,高速化に対応することができ,しかも経済性・
秘話性・人体への影響などの点においても有利である。
【0008】このような利点を利用したものとして,図
22に示す通信システムが知られている。この通信シス
テムは,ローカルエリアネットワークなどの有線LAN
10と,オフィス空間などの天井に据え付けられたアク
セスステーション(AS)20と,テーブル上に載置さ
れたパソーナルコンピュータなどの端末装置30T1〜
30T5と,モデム装置30M1〜30M5と,プリン
タサーバー50と,プリンタ60とを備え,光通信によ
るワイヤレス化を実現している。
【0009】また,上記に関連するシステムがたとえ
ば,特開平7−123052号公報の『構内情報通信シ
ステム及びその通信装置』に開示されている。ここで
は,各端末間の,モデム,複数の中継機および管理装置
を介して通信の円滑性や確実性を実現している。
【0010】ここでは特に,端末からの信号を光信号に
変換して出力したり,受光した信号を光電変換し,必要
に応じて端末に供給したりする複数のモデムと,受光し
た光信号を中継すると共に各モデムに各々接続された端
末固有の識別番号を入手して管理する管理装置と,管理
装置と各モデム間の光伝送を中継する少なくとも1つの
中継機とを備えてネットワークシステムを形成してい
る。
【0011】また,上記において,光通信機器である管
理装置,各中継機および各モデムには,2端末間の交信
を中継する順序の情報を有するアドレスを手動あるいは
自動的に設定し,管理装置と必要最小限の中継機を介し
て通信している。
【0012】付言すれば,構内情報通信システム及びそ
の通信装置では,各端末間を,モデム・複数の中継装置
及び管理装置を介して通信を行うものであり,基本的に
ある端末から他の端末へ通信する際に,必ず基幹系ネッ
トワークシステムを構成する管理装置を経由し,ここで
端末のアドレス管理と照合処理を行っている。また,中
継機を介する場合は2端末間の交信を中継する順序の情
報を有するアドレスを設定し,必要最小限の中継機を介
して管理装置経由で最短の通信パスを設定する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に
示されるような従来の構内情報通信システム及びその通
信装置にあっては,ある端末から他の端末へ通信する場
合,ネットワークの管理装置がアドレス管理と照合処理
を行うため,たとえば管理装置が故障すると通信ができ
なくなる。また,ネットワーク自体が何らかの原因で停
止または機能停止した場合,いかにネットワーク上で最
短パスを形成しても,ユーザ側の端末が影響を受けるた
め,最悪の場合は通信が停止してしまうなど,ネットワ
ーク自体は便利で効率性の面で有効であるものの,その
一方で通信停止が生じる可能性を含んでいる。特に情報
の出力装置への依存性が高い場合は,迅速にデータが出
力されず,データが化けて出力されるなどといった問題
点があった。
【0014】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,基幹系ネットワークシステムの構成員でありなが
ら,特定の情報入出力装置を使用する場合,基幹系ネッ
トワークのトラフィックへ影響を及ぼすことなく,かつ
基幹系ネットワークの状態に関わらずに一時的に独立に
切り替えて使用可能にすると共に,設置自由度及びアク
セス性の向上を実現する実用的なシステムを提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係るオフィス内情報通信システムにあ
っては,室内上部に配置され,かつ構内LANに接続さ
れるアクセスステーションと,単数あるいは複数の端末
装置を配し,前記アクセスステーションと光送受信を行
う少なくとも1つの中継装置と,前記端末装置単位に付
設され,光信号を伝送媒体として前記中継装置と光送受
信する通信モデムと,を備え,1つの中継装置が,前記
端末装置のアドレスを管理し,かつ他の中継装置が管理
する前記端末装置のアドレスを相互に管理する管理アド
レステーブルを有し,該管理アドレステーブルのアドレ
スに基づいて,他の中継装置に対して光を通信媒体とす
る無線通信路を形成し,他の中継装置に配されている端
末装置と自装置の端末装置との通信を行うものである。
【0016】すなわち,端末装置同士が基幹系ネットワ
ークへアクセスせずに,各端末装置を管理する中継装置
同士が管理アドレスを用いて無線通信することにより,
基幹系ネットワークからの影響を受けることなく通信す
ることが可能となり,使い勝手が向上し,かつ信頼性の
高いシステムが実現する。
【0017】また,請求項2に係るオフィス内情報通信
システムにあっては,室内上部に配置され,かつ構内L
ANに接続されるアクセスステーションと,単数あるい
は複数の端末装置を配し,前記アクセスステーションと
光送受信を行う少なくとも1つの中継装置と,前記端末
装置単位に付設され,光信号を伝送媒体として前記中継
装置と光送受信する通信モデムと,前記端末装置と情報
の授受を行う入出力装置と,前記入出力装置に接続さ
れ,前記通信モデムに対して無線通信する無線通信モデ
ムと,を備え,前記通信モデムが,通信対象の中継装置
へアクセスするか,あるいは前記入出力装置に無線でア
クセスするかを切り替えるものである。
【0018】すなわち,通信モデムが,通信対象の中継
装置へアクセスするか,あるいは入出力装置に無線でア
クセスするかを切り替えることにより,オフィス内に設
置された入出力装置の基幹系ネットワークのトラフィッ
クに関係なく使用することが可能となり,オフィス業務
の効率化が実現する。
【0019】また,請求項3に係るオフィス内情報通信
システムにあっては,前記通信モデムは,前記入出力装
置のアドレス情報を保有し,前記通信モデムが接続され
た端末装置から前記入出力装置に対して情報の入出力を
行う際に,前記アドレス情報を参照し,あらかじめ設定
したアドレスと合致した場合にのみ,前記入出力装置に
接続された無線通信モデムと通信するものである。
【0020】すなわち,端末装置が送信する際に,管理
している特定の入出力装置のアドレスと照合させること
により,簡単に通信路を入出力装置側に切り替えること
が可能となる。
【0021】また,請求項4に係るオフィス内情報通信
システムにあっては,前記通信モデムは,前記入出力装
置の無線通信モデムに対して1400nm以長の赤外光
でアクセスし,前記中継装置に対しては前記赤外光より
短波長の光でアクセスするものである。
【0022】すなわち,入出力装置側との通信媒体とし
て,中継装置の伝送波長とは異なり,かつ1400nm
以長の波長の光を用いることにより,ユーザの目に対す
る安全性が確保されると共に,中継装置側に対しては安
価で,実用性のある光源波長を使用するので,混信が生
じない高信頼性で,かつ経済的なシステムが実現する。
【0023】また,請求項5に係るオフィス内情報通信
システムにあっては,前記通信モデムは,前記中継装置
から周波数f1 で変調された赤外光でダウンリンクし,
他方,周波数f2 で変調された赤外光を用い,前記中継
装置へアップリンクし,かつ前記入出力装置の無線通信
モデムに対して通信を行うものである。
【0024】すなわち,端末装置側の通信モデムが,入
出力装置側と中継装置側とをそれぞれ異なる周波数変調
を施して通信することにより,混信が生じない信頼性の
高いシステムが実現する。
【0025】また,請求項6に係るオフィス内情報通信
システムにあっては,前記通信モデムと前記無線通信モ
デム間で,前記端末装置のIDに相当する拡散符号A
と,前記入出力装置のIDに相当し,かつ前記端末装置
のIDに相当する拡散符号とは直交する拡散符号Bと,
を掛け合わせた拡散符号でスペクトラム拡散させた信号
によって無線通信を行うものである。
【0026】すなわち,請求項5に加え,スペクトラム
拡散によって各装置間の通信路を特定するような変調方
式で広範囲に通信させるので,システム構築の自由度が
向上し,かつデータ伝送のスループットが向上する。
【0027】また,請求項7に係るオフィス内情報通信
システムにあっては,さらに,前記通信モデムと前記無
線通信モデムとが設置された天井に,ビーム光を拡散す
る拡散制御板を配置し,前記中継装置から前記入出力装
置の無線通信モデムに対し,赤外線による拡散光を照射
し,ダウンリンクさせるものである。
【0028】すなわち,端末装置から入出力装置までの
通信経路に,ビーム光から拡散光に変換する拡散制御板
を設けることにより,端末装置からの方向合わせが容易
に行える。
【0029】また,請求項8に係るオフィス内情報通信
システムにあっては,前記中継装置は,他の中継装置に
対向させた複数個のコーナーキューブリフレクタを放射
状に配置してビーム光を送出し,前記コーナーキューブ
リフレクタを介して受光した戻り光の受光強度に基づい
て,自中継装置から他の中継装置の設置方向および最適
な無線通信路を検出するものである。
【0030】すなわち,位置合わせを行う際に中継装置
同士が,お互いにサーチする必要がなく,いずれか一方
の中継装置がサーチし,その戻り光によって相手中継装
置の位置が的確に分かるので,中継装置同士の位置合わ
せが容易に行うことが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下,本発明のオフィス内情報通
信システムについて添付図面を参照し,詳細に説明す
る。
【0032】〔実施の形態1〕図1は,実施の形態1に
係るオフィス内情報通信システムの構成を示す平面図で
あり,図2は,図1におけるシステムの側面図である。
図において,100は室内天井に設けられ構内LANと
接続されているアクセスステーション(AS),110
Aはアクセスステーション(AS)と後述する通信モデ
ムとを接続する中継装置Aであり,以下同様に,110
Bは中継装置B,110Cは中継装置C,110Dは中
継装置Dである。
【0033】それぞれの中継装置110には,光信号を
伝送媒体とする通信モデム120を介して複数の端末装
置111が接続されており,符号末尾にA,B,C,D
を付して区別する。つまり,中継装置Aに接続されてい
る通信モデムを120A,その端末装置を111Aと
し,さらに複数の端末装置が接続されている場合は11
1A1,111A2,というように符号を付加する。な
お,A,B,C,Dに共通する要素については支障のな
い場合はその符号を省略する。
【0034】パーソナルコンピュータ(PC)やワーク
ステーション(WS)などの端末装置111が通信モデ
ム120,中継装置110を介して基幹系のネットワー
クへのアクセス口であるるアクセスステーション(A
S)100に接続されている。また,伝送距離を長くす
る場合,中継装置110同士を接続することができる構
成となっている。
【0035】また,アクセスステーション(AS)10
0は,たとえばイーサネット(Ethernet)にお
けるハブ(HUB:集線装置)に相当する。なお,図中
の1〜7は,各中継装置111間の通信パスである。
【0036】次に,以上のように構成されたオフィス内
情報通信システムの動作について説明する。天井表面に
設置されたアクセスステーション(AS)100は,同
じ天井表面上に設置された中継装置110と接続され,
天井表面上で信号光の授受を行う。また,中継装置11
0はビーム光あるいは拡散光などにより端末装置111
と通信する。
【0037】ここで,端末装置111D1から端末装置
111B1へ通信する例について述べる。この場合,従
来においては,端末装置111D1から中継装置110
Dと中継装置110Cとを介してLANの接続ポイント
であるアクセスステーション(AS)100へ接続さ
れ,そこでネットワーク上へ信号が伝送される。
【0038】また,これと同時に,パス3→中継装置1
10A→パス4→中継装置110Bへも伝送され,各中
継装置110へ接続されている各端末装置111へ信号
が送られる。この場合は,送信先が端末装置111B1
であるので,該当しない他の端末装置111は受信した
データ信号を破棄することになり,端末装置111B1
のみが自分宛に送信されたデータを受信する。
【0039】これに対し,本発明では,上述したような
伝送経路ではなく,中継装置110が管理するアドレス
を参照し,通信対象の相手との通信路に相当する受発光
部から直接ビーム光で相手の端末装置111が接続され
ている中継装置110の受光部へ直接通信する。
【0040】そのためには,あらかじめ通信パス5を設
定する必要がある。その方法を図3を参照しながら説明
する。なお,端末装置111の通信モデム120は省略
している。なお,ここでは,各中継装置110が先に端
末装置111を管理した後に,各中継装置110が相互
の通信パスを設定する例について説明する。
【0041】各中継装置110は,端末装置111との
通信に使用する端末側受発光部301と,中継装置11
0間との通信に使用する中継装置側受発光部302とを
備えている。
【0042】中継装置側受発光部302は伝送させる信
号に基づいて指向性を有する平行ビームあるいは略平行
ビームを発光させる。まず,地上あるいは机上に設置さ
れている各端末装置111に対し,端末装置111が設
置されている際に該当する中継装置110と通信させ,
中継装置110が端末装置111のアドレスを自装置内
のアドレステーブルなどに記憶して管理する。この管理
アドレステーブルの例を図6〜図9に示す。次に,中継
装置側受発光部302のうちの1つのL4を選択させて
サーチさせる。なお,ここではサーチ機構については省
略している。
【0043】次に,サーチして他の中継装置110の設
置方向に合わせ,その中から最適な中継装置側受発光部
302をサーチする例について,図4および図5を参照
しながら説明する。図4および図5は,中継装置側受発
光部302におけるコーナーキューブ付き受発光部の構
成を示すブロック図であり,図4は位置合わせモード,
図5は信号伝送モードをそれぞれ示している。
【0044】図において,401は入射して光が相手側
のコーナーキューブリフレクタに反射・屈折され,その
光線方向に戻ってくる機能を有するコーナーキューブリ
フレクタ,402はコーナーキューブリフレクタ401
の前面に配置されたハーフミラー,403はハーフミラ
ー402からの光を受光して電気信号に変換するO/E
変換部,404は後述する受発光制御部からの信号を光
信号に変換するE/O変換部,405はサーチ駆動部,
406はE/O変換部404の受発光を制御する受発光
制御部,407は防塵などのための入出射窓である。
【0045】また,図5において,501は後述する図
6〜図9に示すような受発光部IDに対応する端末装置
のアドレスおよび相手の中継装置が管理する端末装置が
管理する端末装置アドレスが書込み・保持された管理ア
ドレステーブルである。
【0046】従来は各中継装置がサーチ光を出射して通
信し合い,最適な位置を探す動作を行ってきた。これに
対し,この実施の形態では,上記図4および図5に示す
構成に基づいて以下のような動作を行う。
【0047】まず,図4に示す位置合わせモードで,中
継装置側受発光部302のL4がサーチする。そうする
と,中継装置110Dの中継装置側受発光部302のい
くつかが受光し,そのうちL4への戻り光が最大なるM
1が最適位置の受発光部となり,L4−M1の通信パス
5が設定される。このサーチは1回転すれば十分であ
り,そのときの戻り光強度が最大の位置に中継装置側受
発光部302を配置させる。
【0048】次いで,それぞれの中継装置110が保有
する管理アドレス情報を相手側に送信し,自装置の管理
アドレステーブル501に書き込むことによって,中継
装置側受発光部302(L4)が管理する端末装置のア
ドレスはB1,B2,B3で,その相手の中継装置側受
発光部302はM1となる。
【0049】なお,図5の信号伝送モードにおいて,実
線の矢印は中継装置110Bから中継装置110Dへの
信号伝送時を,点線はその逆の場合の信号伝送の状態を
示している。
【0050】たとえば,端末装置111B1が送信先の
端末装置をD2にしてデータを送信する場合,中継装置
110Bはその管理アドレステーブル501上のD2と
照合するので,その中継装置側受発光部302に相当す
るL4の発光部から送信させることにより,事前に設定
された通信パス5によって中継装置110Dの中継装置
側受発光部302はM1に到達し,そこからダウンリン
クさせて端末装置111D1へ伝送させることができ
る。
【0051】図8および図9には,図1における他の中
継装置側受発光部302のL5,M4,M5についても
その対応するアドレスを記述している。ここでは,管理
アドレステーブル501が1つの受発光制御部405に
対するように記述してあるが,実際は中継装置110に
搭載するすべての受発光制御部405に機能する。
【0052】一方,中継装置110を先に設置し,通信
パスを設定してから端末装置111を設置させる場合
は,その時点で管理対象とする各端末装置111のアド
レスを相互に再確認させるような通信を行うことによ
り,管理アドレステーブル501を作成する。
【0053】〔実施の形態2〕図10は,実施の形態2
に係るオフィス内情報通信システムの構成を示す平面図
であり,図11は,図10におけるシステムの側面図で
ある。この実施の形態2は,上述した実施の形態1と同
様に,基本的にはアクセスステーション(AS)100
を中心としたシステムであり,さらにプリンタなどの入
出力装置との通信を可能にした構成となっている。
【0054】すなわち,図において,構内LANに接続
されるアクセスステーション(AS)100と,パーソ
ナルコンピュータなどの複数の端末装置111と,各端
末装置111それぞれに配置・接続する通信モデム12
0と,アクセスステーション(AS)100と通信モデ
ム120間を中継する中継装置110と,端末装置11
1と情報のやり取りを行うプリンタなどの特定な入出力
装置1001と,該入出力装置1001に接続された複
数の無線通信モデム1002と,入出力装置1001と
複数の無線通信モデム1002間の信号処理を行う信号
処理部1003と,を備えている。
【0055】以上のように構成されたオフィス内情報通
信システムにおいて,上述した実施の形態1の機能の他
に,ここで対象としているのはプリンタなどの特定な入
出力装置1001との通信を行うものである。特に最悪
の場合,つまり基幹のネットワークが停止した場合など
のケースに,入出力装置1001へ通信させるものであ
る。
【0056】端末装置111の通信モデム120と入出
力装置1001の無線通信モデム1002との通信は,
半二重通信(half duplex:送受信の切り替
えを行い,いずれか一方向からの通信を実行する)であ
り,何れか一方が送信している場合には片方が送信しな
いようになっている。
【0057】具体的には,各端末装置111へ接続する
通信モデム120から中継装置110への通信と,入出
力装置1001の無線通信モデム1002への通信を,
通信モデム120における切り替え操作で行う。
【0058】次に,ネットワークへアクセスする場合,
あるいは他の中継装置を介して他の端末装置111と通
信する場合について図12および図13を参照しながら
説明する。図12および図13は,通信モデム120の
内部構成例を示し,特に図12は通常ネットワークへア
クセスする場合,図13は入出力装置へアクセスする場
合のスイッチ切り替え状態を示している。
【0059】図において,1201は端末装置111と
の信号のやり取りを行う信号処理部,1202は後述す
る天井側受発光部と地上側受発光部の切り替えを行うた
めの外部スイッチ,1203は中継装置110側に対し
て受発光する天井側受発光部,1204は入出力装置
(プリンタ)1001に対して受発光する地上側受発光
部である。
【0060】以上の構成において,ネットワークへアク
セスする場合,あるいは他の中継装置を介して他の端末
装置111と通信する場合は,図12に示すように,通
常のネットワーク上を伝送するデータフレーム(図21
参照,なお,図21はEthernetの場合のフレー
ムフォーマットを示している)を生成し,送信したり解
読して受信したり信号処理部1201からの信号を天井
側受発光部1203を介して中継装置110へ送信させ
る。
【0061】なお,図21に示すEthernetフレ
ームフォーマットにおいて,ID1はプリンタヘッダ
ー,フレームはネットワーク上の伝送単位,DAは送信
先アドレス,SAは送信元アドレス,TPはタイプ,C
RCは誤り訂正信号(巡回冗長検査符号)である。
【0062】他方,入出力装置(プリンタ)1001へ
アクセスする場合は,図13に示すように,外部スイッ
チ1202を地上側受発光部1204側に切り替え,上
述した信号処理部1201からの信号を地上側受発光部
1204を介して入出力装置(プリンタ)1001に向
けて発光させる。このとき,あらかじめ入出力装置(プ
リンタ)1001に繋がる無線通信モデム1002の受
発光部の1つと通信モデム120の方向を合わせる。
【0063】通信モデム120の他の内部構成例を図1
4,図15に示す。図14の通信モデムは,端末装置1
11の信号入力を切り替えるスイッチ1401と,スイ
ッチ1401を介して入力される信号を処理する信号処
理部1402,1403と,信号処理部1402からの
信号を発光させる天井側受発光部1203と,信号処理
部1403からの信号を発光させる地上側受発光部12
04と,を備えている。
【0064】上記図14において,スイッチ1401で
端末装置111から入力された信号を切り替える。この
図14では信号処理部1403側に切り替えられ,その
信号が地上側受発光部1204から入出力装置(プリン
タ)1001に向けて光信号として送られる。なお,ス
イッチ1401の他の手段として,たとえば端末装置1
11側でソフトウェアにより切り替え操作を行ってもよ
い。
【0065】一方,図15に示す通信モデムは,入出力
装置(プリンタ)1001のアドレスが設定されている
テーブル1501と,端末装置111との信号のやり取
り,およびび相手先のアドレス情報(図21参照,D
A:送信アドレスに相当)を含む信号を出力する信号処
理部1502と,信号処理部1502からの相手先アド
レス情報に対し,テーブル1501に設定されている入
出力装置(プリンタ)1001のアドレスとを照合する
アドレス照合部1503と,後述する動作を行うゲート
1504と,中継装置110に対する天井側受発光部1
505と,入出力装置(プリンタ)1001に対する地
上側受発光部1506と,を備えている。
【0066】図15において,信号処理部1502から
相手先アドレス情報をもつ信号(図21におけるEth
ernetフレームフォーマット)の相手先アドレス情
報(図21参照,DAに相当)と,あらかじめ把握して
いる入出力装置(プリンタ)1001のアドレスとをア
ドレス照合部1503で照合する。ここで,照合してい
なければ信号処理部1502からの送信対象の信号をそ
のまま天井側受発光部1505へ伝送させる。一方,照
合している場合は信号処理部1502からの送信対象の
信号を地上側受発光部1506へ伝送させる。
【0067】なお,上記において,基本的には,入出力
装置(プリンタ)1001は,端末装置111からの動
作命令が送信されないかぎり動作しないので,アドレス
の照合は送信の場合のみでよい。
【0068】また,図21に示すような入出力装置(プ
リンタ)1001を使用するときにのみイーサネットの
伝送フレームに,入出力装置(プリンタ)1001を示
すヘッダーデータ(ID1)を添付させ,それをアドレ
ス照合部1502で検知することにより,対入出力装置
(プリンタ)1001用の地上側受発光部1506へ切
り替えることもできる。
【0069】このとき,アドレス照合部1503で照合
した後に,送信対象のデータ部分のみ保持し,同期信号
や誤り訂正などはイーサネットのフォーマットではな
く,入出力装置(プリンタ)1001側独自のフレーム
フォーマットに変換し,送信することもできる。
【0070】このようにして入出力装置(プリンタ)1
001の無線通信モデム1002側との通信が一旦開始
したならば,そのやり取りが終了するまで,以下の制御
を行う。たとえば入出力装置(プリンタ)1001の出
力ジョブが終了するまで,天井側受発光部1505への
信号を受信しないように制御する必要がある。
【0071】そこで,図15においてはゲート1504
を用い,入出力装置(プリンタ)1001へ信号が送ら
れると同時に,天井側受発光部1505からの受信を停
止させ,入出力装置(プリンタ)1001の無線通信モ
デム1002側との通信が終了し,入出力装置(プリン
タ)1001から送られてくる終了を示す信号を検知し
た後,天井側受発光部1505へ通信路を再開する。
【0072】〔実施の形態3〕この実施の形態3では,
上述した実施の形態2における入出力装置(プリンタ)
1001へのテンポラリーなコネクションにおいて,シ
ステム全体の通信の信頼性および人に対する安全性の向
上を図る例について述べる。
【0073】図16において,通信モデム120と入出
力装置(プリンタ)1001の無線通信モデム1002
との通信パスには1550nmのビーム光を用い,中継
装置110との通信には780nmの半導体レーザを用
いている。どちらも実用的な信頼性の高い波長領域の素
子であり,汎用性が高く,特に780nmの半導体レー
ザは経済性にも優れている。
【0074】ビーム光における1400nm以長の波長
帯は,眼底での光吸収率が短波長帯よりも低いので,た
とえこの波長の光が目に入射して眼底に到達した場合,
そのエネルギーの吸収量が小さいので影響が極めて少な
い。特に,通信モデム120と入出力装置(プリンタ)
1001間では,配置的に人間の目の高さ程度に通信パ
スが設定される可能性が高く,しかも水平方向から直接
目に入射するなど,天井からのダウンリンク光以上に影
響度が高い。このため,目の対して安全性の高い波長を
使用することが望ましい。
【0075】また,中継装置110側へのアップリンク
と入出力装置(プリンタ)1001側への通信に155
0nmの波長のビーム光を用い,また,ダウンリンクに
780nmの波長のビーム光を使用するものでよい。こ
れは,端末装置111の通信モデム120からのアップ
リンクと入出力装置(プリンタ)1001との通信(テ
ンポラリーなコネクション)とは同時に送信されないの
で,同じ波長でも混信の心配がないからであり,また,
最も影響を受けやすいダウンリンク光とは異なる波長の
心配がないからである。
【0076】さて,図17では,周波数f2 で変調され
た赤外光を,中継装置110へのアップリンクと,その
端末装置111の通信モデム120と入出力装置(プリ
ンタ)1001との通信パスに使用する。他方,中継装
置110からのダウンリンクには周波数f1 で変調され
た赤外光を使用する。これは,先の述べたと同様に,端
末装置111の通信モデム120からのアップリンクと
入出力装置(プリンタ)1001との通信(テンポラリ
ーなコネクション)とは同時に送信されないので,同じ
変調周波数でも混信の心配がないからであり,また,最
も影響を受けやすいダウンリンク光とは異なる変調周波
数であるので混信の心配がないからである。
【0077】また,ここでは,より高速な伝送レートを
達成させるために,受光信号のS/N比を向上させる必
要があるので,より大きな受光パワーを得るよう光源出
力を大きくしている。そのため,中継装置110からの
ダウンリンク,アップリンクについても目に対する安全
性を考慮する必要があるので,波長1550nmの光源
を使用している。
【0078】〔実施の形態4〕この実施の形態4では,
入出力装置(プリンタ)1001の無線通信モデム10
02との通信方式として,スペクトラム拡散通信方式
(符号分割多元接続方式)のSS−DS(spread
spectrum−direct sequenc
e:直接拡散)方式を用いる例について,図18〜図2
1を参照しながら説明する。
【0079】拡散符号としてPN符号を使用する。この
図18に示す例では,端末装置111A1,111C1
に相当するPN符号をそれぞれPNA1,PNC1と
し,入出力装置(プリンタ)1001のIDに相当する
PN符号をPNPとする。
【0080】通常は,図20(a)に示すように,通信
元がPNA1というPN符号でスペクトラム拡散させて
送信し,受信側では同じPN符号で逆拡散することによ
り,通信が可能となる。ここでは,各受発光部が角度広
がりをもつ光学系を備え,相手の位置がある範囲内であ
れば,通信が可能となる構成とする。特に,入出力装置
(プリンタ)1001側においては通信対象を広くした
いので,できるだけ広い範囲(図は360度方向)への
通信を想定する。
【0081】図19は,この実施の形態4に係る通信モ
デムの構成を示すブロック図である。図において,19
01は入出力装置(プリンタ)1001のアドレスが設
定されているテーブル,1902は端末装置111との
信号のやり取り,およびび相手先のアドレス情報(図2
1参照,DA:送信アドレスに相当)を含む信号を出力
する信号処理部,1903は信号処理部1902からの
相手先アドレス情報に対し,テーブル1901に設定さ
れている入出力装置(プリンタ)1001のアドレスと
を照合・処理するアドレス照合/処理部である。
【0082】また,1904は天井側受発光部に対して
拡散符号で変調出力するSS変調部A,1905は地上
側受発光部に対して拡散符号で変調出力するSS変調部
B,1906は中継装置110に対する天井側受発光
部,1907は入出力装置(プリンタ)1001に対す
る地上側受発光部である。
【0083】以上のように構成された通信モデムは,図
19および図20(b)に示すように,入出力装置(プ
リンタ)1001側への送信が選択された際にはSS変
調部B1905によりPNP×PNA1という拡散符号
で変調し,端末装置A1の地上側受発光部1907が広
がりのある拡散として光で送信する。
【0084】受信側では,信号を受信するとあらかじめ
通信相手として登録してある端末装置111A1と端末
装置111C1のID(プリンタヘッダー,図21参
照))に対応するPN符号PNA1とPNC1とをもっ
て,自己のPN符号であるPNPと掛け合わせた符号で
マッチングする方を選択する。この場合,最終的にPN
P×PNA1符号がマッチングするので,この符号で逆
拡散変調し,元の信号に復調させる。
【0085】付言すれば,受信側では,スペクトラムを
集めて逆の方法で復調すると元の信号を再生することが
でき,これを逆拡散変調という。ただし,スペクトラム
の一部を集めただけでは,それぞれのエネルギーが小さ
いため元の信号を再生することができない。このため,
相関検出に用いる符号と受信電波の信号が一致するとき
に限って大きな出力が得られる。
【0086】また,半二重通信での応答信号を返す際に
は,PNA1×PNPで拡散させて送信することによ
り,端末装置111A1の通信モデム120A1のみに
受信させる。この通信は,プリンタ出力ジョブが終了す
るまで続けられる。また,この方式では,入出力装置
(プリンタ)1001への通信が選択されたときに,図
21に示すようなイーサネットのフレーム構造の場合,
アドレス情報などを除去することが可能となるので,フ
レーム長が短くなり,実質のスループットが向上する。
【0087】この結果,全体的には入出力装置(プリン
タ)1001や端末装置111の自由度が増し,使い勝
手のよいシステムが実現する。なお,中継装置111へ
のアップリンクおよびダウンリンクは,それぞれの拡散
符号PNA1,PNC1によるSS通信か,あるいは他
の方法を用いて行ってもよい。
【0088】〔実施の形態5〕この実施の形態5では,
図22に示すように,入出力装置(プリンタ)1001
の無線通信モデム1002と端末装置111に接続され
た通信モデム120とが設置された間の天井に,ビーム
光を拡散させる拡散制御板2201を設置する。
【0089】拡散制御板2201とは,入射あるいは反
射光を拡散光として放射させるもので,全方位へ拡散さ
れるすりガラスのような完全拡散板ではなく,ある範囲
のエリアに限定して放射させるものである。
【0090】上記拡散制御板2201を用い,中継装置
110から入出力装置(プリンタ)1001の無線通信
モデム1002へ赤外線による拡散光をエリア状に照射
し,下方通信(ダウンリンク)する。
【0091】つまり,図22に示すように,端末装置1
11A1,111A2から拡散制御板2201を狙って
光照射することによって,簡単に入出力装置(プリン
タ)1001との通信パスを設定する。また,この各照
射エリアの共通部分に入出力装置(プリンタ)1001
に設置する。入出力装置(プリンタ)1001からは全
方位へ送信する。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係るオフ
ィス内情報通信システム(請求項1)によれば,端末装
置同士が基幹系ネットワークへアクセスせずに,各端末
装置を管理する中継装置同士が管理アドレスを用いて無
線通信するため,基幹系ネットワークからの影響を受け
ることなく通信することができ,しかも,使い勝手が向
上し,かつ信頼性の高いシステムが実現する。
【0093】また,本発明に係るオフィス内情報通信シ
ステム(請求項2)によれば,通信モデムが,通信対象
の中継装置へアクセスするか,あるいは入出力装置に無
線でアクセスするかを切り替えるため,オフィス内に設
置された入出力装置の基幹系ネットワークのトラフィッ
クに関係なく使用することが可能となり,オフィス業務
の効率化が実現する。
【0094】また,本発明に係るオフィス内情報通信シ
ステム(請求項3)によれば,端末装置が送信する際
に,管理している特定の入出力装置のアドレスと照合さ
せるため,簡単に通信路を入出力装置側に切り替えるこ
とができる。
【0095】また,本発明に係るオフィス内情報通信シ
ステム(請求項4)によれば,入出力装置側との通信媒
体として,中継装置の伝送波長とは異なり,かつ140
0nm以長の波長の光を用いるため,ユーザの目に対す
る安全性が確保されると共に,中継装置側とは安価で,
実用性のある光源波長を使用するので,混信が生じない
高信頼性で,かつ経済的なシステムが実現する。
【0096】また,本発明に係るオフィス内情報通信シ
ステム(請求項5)によれば,端末装置側の通信モデム
が,入出力装置側と中継装置側とをそれぞれ異なる周波
数変調を行って通信するため,混信が生じない信頼性の
高いシステムを実現することができる。
【0097】また,本発明に係るオフィス内情報通信シ
ステム(請求項6)によれば,請求項5に加え,スペク
トラム拡散によって各装置間の通信路を特定するような
変調方式で広範囲に通信させるので,システム構築の自
由度が向上し,かつデータ伝送のスループットが向上す
る。
【0098】また,本発明に係るオフィス内情報通信シ
ステム(請求項7)によれば,端末装置から入出力装置
までの通信経路に,ビーム光から拡散光に変換する拡散
制御板を設けたため,端末装置からの方向合わせが容易
に行える。
【0099】また,本発明に係るオフィス内情報通信シ
ステム(請求項8)によれば,位置合わせを行う際に中
継装置同士が,お互いにサーチする必要がなく,いずれ
か一方の中継装置がサーチし,その戻り光によって相手
中継装置の位置が的確に分かるので,中継装置同士の位
置合わせが容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るオフィス内情報通
信システムの構成を示す平面図である。
【図2】図1におけるシステム構成を示す側面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態1に係る自中継装置の中継
装置側受発光部から他の中継装置の中継装置側受発光部
のサーチ状態(a)とパス設定例(b)を示す説明図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態1に係る中継装置側受発光
部におけるコーナーキューブ付き受発光部の構成および
位置合わせモードを示すブロック図である。
【図5】図4における信号伝送モード例を示すブロック
図である。
【図6】図3における中継装置110Bの管理アドレス
テーブル例である。
【図7】図3における中継装置110Dの管理アドレス
テーブル例である。
【図8】図4における中継装置110Bの管理アドレス
テーブル例である。
【図9】図4における中継装置110Dの管理アドレス
テーブル例である。
【図10】本発明の実施の形態2に係るオフィス内情報
通信システムの構成を示す平面図である。
【図11】図2におけるシステム構成を示す側面図であ
る。
【図12】本発明の実施の形態2に係る通信モデムの構
成および通常ネットワークへアクセスする場合を示すブ
ロック図である。
【図13】図12における通信モデムの入出力装置へア
クセスする場合を示すブロック図である。
【図14】本発明の実施の形態2に係る通信モデムの他
の構成例(1)および入出力装置へアクセスする場合を
示すブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態2に係る通信モデムの他
の構成例(2)および入出力装置へアクセスする場合を
示すブロック図である。
【図16】本発明の実施の形態3に係るオフィス内情報
通信システムの構成(ビーム光の波長設定例)を示す説
明図である。
【図17】本発明の実施の形態3に係るオフィス内情報
通信システムの構成(ビーム光の周波数設定例)を示す
説明図である。
【図18】本発明の実施の形態4に係るオフィス内情報
通信システムの構成(スペクトラム拡散方式)を示す説
明図である。
【図19】本発明の実施の形態4に係る通信モデム(ス
ペクトラム拡散方式)を示すブロック図である。
【図20】図18および図19における送信および受信
動作例を示す説明図である。
【図21】本発明の実施の形態に係るイーサネットのフ
レーム構造を示す説明図である。
【図22】本発明の実施の形態5に係る拡散制御板を用
いたオフィス内情報通信システムの構成を示す説明図で
ある。
【図23】従来における一般的なオフィス内情報通信シ
ステムの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
100 アクセスステーション(AS) 110 中継装置 111 端末装置 120 通信モデム 301 端末側受発光部 302 中継装置側受発光部 401 コーナーキューブリフレクタ 501 管理アドレステーブル 1001 入出力装置(プリンタ) 1002 無線通信モデム 1201 信号処理部 1202 外部スイッチ 1203,1505,1906 天井側受発光部 1204,1506,1907 地上側受発光部 1501,1901 テーブル 1503 アドレス照合部 1903 アドレス照合/処理部 1904 SS変調部A 1905 SS変調部B 2201 拡散制御板
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 12/28

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内上部に配置され,かつ構内LANに
    接続されるアクセスステーションと,単数あるいは複数
    の端末装置を配し,前記アクセスステーションと光送受
    信を行う少なくとも1つの中継装置と,前記端末装置単
    位に付設され,光信号を伝送媒体として前記中継装置と
    光送受信する通信モデムと,を備え,1つの中継装置
    が,前記端末装置のアドレスを管理し,かつ他の中継装
    置が管理する前記端末装置のアドレスを相互に管理する
    管理アドレステーブルを有し,該管理アドレステーブル
    のアドレスに基づいて,他の中継装置に対して光を通信
    媒体とする無線通信路を形成し,他の中継装置に配され
    ている端末装置と自装置の端末装置との通信を行うこと
    を特徴とするオフィス内情報通信システム。
  2. 【請求項2】 室内上部に配置され,かつ構内LANに
    接続されるアクセスステーションと,単数あるいは複数
    の端末装置を配し,前記アクセスステーションと光送受
    信を行う少なくとも1つの中継装置と,前記端末装置単
    位に付設され,光信号を伝送媒体として前記中継装置と
    光送受信する通信モデムと,前記端末装置と情報の授受
    を行う入出力装置と,前記入出力装置に接続され,前記
    通信モデムに対して無線通信する無線通信モデムと,を
    備え,前記通信モデムが,通信対象の中継装置へアクセ
    スするか,あるいは前記入出力装置に無線でアクセスす
    るかを切り替えることを特徴とするオフィス内情報通信
    システム。
  3. 【請求項3】 前記通信モデムは,前記入出力装置のア
    ドレス情報を保有し,前記通信モデムが接続された端末
    装置から前記入出力装置に対して情報の入出力を行う際
    に,前記アドレス情報を参照し,あらかじめ設定したア
    ドレスと合致した場合にのみ,前記入出力装置に接続さ
    れた無線通信モデムと通信することを特徴とする請求項
    2に記載のオフィス内情報通信システム。
  4. 【請求項4】 前記通信モデムは,前記入出力装置の無
    線通信モデムに対して1400nm以長の赤外光でアク
    セスし,前記中継装置に対しては前記赤外光より短波長
    の光でアクセスすることを特徴とする請求項2または3
    に記載のオフィス内情報通信システム。
  5. 【請求項5】 前記通信モデムは,前記中継装置から周
    波数f1 で変調された赤外光でダウンリンクし,他方,
    周波数f2 で変調された赤外光を用い,前記中継装置へ
    アップリンクし,かつ前記入出力装置の無線通信モデム
    に対して通信を行うことを特徴とする請求項2または3
    に記載のオフィス内情報通信システム。
  6. 【請求項6】 前記通信モデムと前記無線通信モデム間
    で,前記端末装置のIDに相当する拡散符号Aと,前記
    入出力装置のIDに相当し,かつ前記端末装置のIDに
    相当する拡散符号とは直交する拡散符号Bと,を掛け合
    わせた拡散符号でスペクトラム拡散させた信号によって
    無線通信を行うことを特徴とする請求項2または3に記
    載のオフィス内情報通信システム。
  7. 【請求項7】 さらに,前記通信モデムと前記無線通信
    モデムとが設置された天井に,ビーム光を拡散する拡散
    制御板を配置し,前記中継装置から前記入出力装置の無
    線通信モデムに対し,赤外線による拡散光を照射し,ダ
    ウンリンクさせることを特徴とする請求項2ないし5い
    ずれか1つに記載のオフィス内情報通信システム。
  8. 【請求項8】 前記中継装置は,他の中継装置に対向さ
    せた複数個のコーナーキューブリフレタを放射状に配置
    してビーム光を送出し,前記コーナーキューブリフレタ
    を介して受光した戻り光の受光強度に基づいて,自中継
    装置から他の中継装置の設置方向および最適な無線通信
    路を検出することを特徴とする請求項1に記載のオフィ
    ス内情報通信システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021064946A1 (ja) * 2019-10-03 2021-04-08 株式会社島津製作所 水中光無線通信システム、水中光無線通信方法、および、水中移動体

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