JPH112409A - 電子レンジ - Google Patents
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- JPH112409A JPH112409A JP299998A JP299998A JPH112409A JP H112409 A JPH112409 A JP H112409A JP 299998 A JP299998 A JP 299998A JP 299998 A JP299998 A JP 299998A JP H112409 A JPH112409 A JP H112409A
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Abstract
被加熱物内部の水が固体から液体へ相変化する際に、被
加熱物7に対して時間的に不規則なマイクロ波を照射す
る。不規則とは色々な周期を重畳させたものを意味し、
被加熱物7の解凍では被加熱物7、加熱庫6の状態等に
最適なマイクロ波のオンオフ周期も含んだ時間的に不規
則なマイクロ波を照射することで、被加熱物7の相変化
をばらつきを最小限に押さえ、行うものである。そうす
ることで、オンオフ周期の微妙な調節をすることなく、
一定以上の仕上がり具合で解凍を実現することができ
る。また、被加熱物の温度むらを最低限に押さえつつ、
時間当たりに被加熱物7の誘電加熱を行うマイクロ波量
を多くすることが可能となり、被加熱物の解凍時間も大
幅に短縮することができる。
Description
の温度分布を良好にすることで解凍時間の短縮と解凍の
仕上がり具合の向上を図る電子レンジに関するものであ
る。
明する。1はマイクロ波を発生するマグネトロンであ
り、マグネトロン1から発生したマイクロ波は被加熱物
7を誘電加熱し、被加熱物の加熱調理を行う。また、導
波管2はマグネトロン1から発生したマイクロ波を加熱
庫内に導く役目を果たす。被加熱物7は加熱庫6の内に
収納され、加熱庫6で加熱調理が行われる。
7の状態に従って出力を規則的にオンオフすることによ
り誘電加熱を行い被加熱物の加熱及び解凍を行ってい
た。また、規則的な加熱を行っているため、被加熱物の
温度が線形関数に沿って上昇しやすかった。
制御では以下の課題が生じる。
誘電現象による加熱で解凍する場合、まず、マイクロ波
照射開始においては被加熱物全体が凍結して内部の水が
固体の状態である。被加熱物内部の水が固体の状態でマ
イクロ波を照射すると、被加熱物内部の温度はほぼ均一
に上昇する。ところが、内部の水が固体から液体に変化
する相変化が起こるとき、被加熱物内部の成分構成や形
状などのばらつきにより、内部の温度上昇に大きなばら
つきが生じる。
により、被加熱物内部の各部分で異なる大きさのモル凝
固点降下等が生じ、解凍温度にばらつきが生じる。ま
た、固体から液体への相変化には融解熱が必要となり、
この融解熱としてマイクロ波のエネルギーが消費されて
いるときは、被加熱物の温度上昇は起こらない。
時と同じようなマイクロ波の照射を行うと、まず、被加
熱物内部で解凍された部分とそうでない部分とが生じ、
内部の水が、固体のままの部分と液体となってしまった
部分とが不均一に存在することになる。このまま、さら
にマイクロ波を照射すると、液体の水は固体の水つまり
氷より数千倍マイクロ波による誘電加熱がされやすいた
め、氷のままの部分に比べ、水に変化した被加熱物の部
分は急速に温度が上昇する。従って、このままマイクロ
波の照射を行い続けると、極端な場合、被加熱物内部で
解凍された直後の部分と、煮上がった部分とが混在する
ことになる。
凍仕上がり具合の不均一を避けるため、被加熱物の内部
の水が全て固体の場合はマイクロ波をフルパワーで照射
するが、相変化の起こる温度近傍つまり被加熱物内部が
0度に近づいた時点で時間的に規則的なオンオフパター
ンに従った制御を行う。また、マイクロ波の出力を急激
に低下させ時間をかけてこの相変化が完全に終了するよ
うに調節したり、被加熱物内部の水を均一に同一の温度
の水に変化させるよう調節を行っている。このため、電
子レンジの解凍ではかなりの時間を必要としていた。
を相変化す最適なるオンオフパターンの周期を決定する
が、この調節は非常に微妙なものであり、実際に最適な
周期を決定するのは非常に困難であった。
なるのにどうしても部分的なばらつきが生じるため、水
に変化した部分は急激に温度が上昇し、被加熱物内部の
温度むらが生じる。また、被加熱物の状態、電子レンジ
の構造等によって解凍調理後の温度むらの程度が異な
り、一定の解凍状態を得ることは困難であった。
ものであり、解凍時間を短縮するとともに解凍終了後の
被加熱物の温度むらを低減し、素早く均一な解凍状態を
実現する電子レンジを提供することを目的とする。
に、本発明では解凍工程において少なくとも被加熱物内
部の水が固体から液体へ相変化する際に、被加熱物に対
して時間的に不規則なマイクロ波を照射する。不規則と
は色々な周期を重畳させたものを意味し、被加熱物の解
凍では被加熱物、加熱庫の状態等に最適なマイクロ波の
オンオフ周期も含んだ時間的に不規則なマイクロ波を照
射することで、被加熱物の相変化をばらつきを最小限に
押さえ、行うものである。そうすることで、オンオフ周
期の微妙な調節をすることなく、一定以上の仕上がり具
合で解凍を実現することができる。
えつつ、時間当たりに被加熱物の誘電加熱を行うマイク
ロ波量を多くすることが可能となり、被加熱物の解凍時
間も大幅に短縮することができる。
において少なくとも被加熱物の水が固体から液体へ相変
化する際に、被加熱物に対して時間的に不規則なマイク
ロ波を照射するものであり、かかる構成により、解凍工
程において、被加熱物の温度が、解凍の最終段階で融解
に適した温度と煮上がりを回避すべき上限温度の範囲内
に位置するだけではなく、解凍の途中段階においても、
上記上限温度以下に被加熱物の温度が収まり、且つ、被
加熱物の温度が線形関数に沿って上昇する場合と比較し
て短期間に被加熱物の全体を効率的に相変化させること
が所定の時間内で短時間に解凍を可能とすべく、各回の
マイクロ波の照射を組み合わせ、時間的に不規則なもの
としたものである。即ち、1回当たりのマイクロ波の照
射量も毎回バラバラであり、また、各照射の間隔もバラ
バラであるが、かかる照射は、上記被加熱物の効果的な
解凍を実現すべく組み合わされるものである。かかる構
成により、短期間に被加熱物の全体を効率的に相変化さ
せることができるものである。
射による被加熱物の上昇温度レベルと毎回の照射のオフ
時間における被加熱物の降下温度レベルの幅を所定範囲
内に抑え、なお且つ、各マイクロ波の照射間隔の組み合
わせが、前記上昇温度及び降下温度の全体の上限下限が
一定幅(融解に適した温度と煮上がりを回避すべき温度
の範囲内)となるような組み合わせとすることにより、
効果的に解凍を可能とするものである。
熱量を加えた場合には、被加熱物の温度がほぼ線形関数
に従って上昇しやすいため、いずれの線形関数の傾きと
なるべく加熱手段の加熱量を用いても、所定時間内で且
つ所定温度範囲内に被加熱物の温度を制御することは非
常に困難であった。これに対し、時間的に不規則な信号
を非線形関数下において、例えば、被加熱物の上昇温度
状態を放物線的、エクスポーネンシャル的なカーブ、あ
るいは、細かく上下するが全体的には上昇するカーブ等
であれ、いずれにしても、上限値に規制された非線形で
与えることで、効果的な加熱を短時間で解凍可能となる
ものである。
物の水が固体から液体へ相変化する際に、加熱手段を線
形で制御していたために、融解温度と煮上がる温度の範
囲内に被加熱物の温度を抑えることは、被加熱物の種類
や加熱庫内の状態等によってかなりの困難性を伴うもの
であったが、1回の照射により与えられる照射量を上記
範囲内に抑えるように非線形に、時には被加熱物の温度
を上下動させながら、所定の時間内に所定の温度範囲内
に抑えるべく制御するものである。よって、従来例のよ
うに、線形制御をする場合に比較して、被加熱物の重量
や種類による被加熱物の上限温度、下限温度をあまり気
にせずとも、短期間に多くのマイクロ波の照射量を稼ぐ
ことができ、これまでの解凍工程と比較して、その解凍
時間を短時間に、且つ、同一以上の性能をもってなし得
ることができる。
規則なマイクロ波を照射するマイクロ波としてカオスを
用いるものであり、パイコネ効果を特徴とするカオスに
従ったマイクロ波を被加熱物に照射することで被加熱物
の温度分布をより均一にし、解凍終了後の被加熱物の温
度むらをさらに低減することができる。また、時間的に
不規則な照射の実現をカオス状態にて為し得ることは、
発明者の努力により、多くの実験等を伴って生まれ出た
ものである。
誘電加熱するマイクロ波を発生するマグネトロンと、マ
グネトロンから発生するマイクロ波を加熱庫内に伝搬さ
せる導波管とを備え、マイクロ波はカオス状態にて導波
管から伝搬されてなるものであり、電子レンジを容易な
変更することで被加熱物へ照射するマイクロ波量をカオ
ス状態にできるため、簡単な構成で被加熱物の解凍時間
を短縮し、解凍終了後の被加熱物の温度分布を良好にす
ることができる。
にて供給されるマグネトロンへの電力量により導波管か
ら伝搬されてなるものであり、電子レンジの加熱庫、導
波管等の構成を変更することなくマイコンのプログラム
を変更することで被加熱物に対して時間的に不規則なマ
イクロ波を照射できるので、電子レンジの物理的配置、
構成を変更することなく被加熱物の解凍時間を短縮し、
解凍終了後の被加熱物の温度分布を良好にすることがで
きる。
を発生するカオス信号発生手段を備え、マイクロ波はカ
オス信号発生手段により発生されたカオス信号に応じた
オンまたはオフ時間を有するDUTY出力により照射さ
れてなるものであり、電子レンジの構成によりマイクロ
波量を連続的な値で変化することができない場合でもマ
イクロ波量をオン・オフの2値制御することでカオスの
効果を解凍工程に実現することができるので、電子レン
ジのマイクロ波出力を連続的に制御できない場合でも容
易な構成の変更で被加熱物の解凍時間を短縮し、解凍終
了後の被加熱物の温度分布を良好にすることができる。
はカオス信号発生手段により発生されたカオス信号が所
定の敷居値以上であれば照射なるものであり、敷居値の
大きさによりオンオフする制御方法は非常に容易に実現
することができるので従来の制御手段をほとんど変更す
ることなくカオスの効果を発揮することができる。
ン時間に規制されてなるものであり、最短のオン時間を
設けるでマグネトロンへの平均の電力量を上げることが
できるので、解凍時の被加熱物の仕上がり具合を悪くす
ることなく解凍時間をさらに短縮することができる。
ン時間に規制されてなるものであり、マグネトロンへの
電力量を押さえることで先に水となった部分を過度に上
昇させることなく被加熱物の温度分布を均一にすること
ができるので、解凍終了時の被加熱物の仕上がり状態を
さらに良好にすることができる。
波は被加熱物の相変化の状態に応じてその照射量が変更
されてなるものであり、被加熱物の状態に応じたカオス
による照射量を設定することで無駄な時間をかけること
なく被加熱物に最適な状態でカオスの効果を発揮するこ
とができる。
カオス状態のいずれを選択するかにより変更されてなる
ものであり、選択したカオススに従ってマグネトロンへ
の電力量を調節することにより被加熱物の状態に最適な
カオス状態による誘電加熱制御をすることができるの
で、解凍時の被加熱物の温度分布をより良好にすること
ができる。
大きさや反射板の有無等の解凍環境に応じてその照射量
が変更されてなるものであり、解凍環境に応じて被加熱
物の解凍に必要な量を決定するので解凍に無駄なマイク
ロ波エネルギーを加えることなく解凍できる。
の種類または重量等の被加熱物環境に応じてその照射量
が変更されるものであり、被加熱物環境に応じて被加熱
物の解凍に必要な量を決定するので解凍に無駄なマイク
ロ波エネルギーを加えることなく解凍できる。
内部の水が固体から液体へ相変化する以前に、それ以後
の照射量より大量且つ規則的な照射が為されてなるもの
であり、被加熱物内部の水が固体から液体への相変化を
起こす前においてはカオス信号の効果はそれほど必要が
ないため、大量の電力量で被加熱物を誘電加熱でき、解
凍時の被加熱物の仕上がり具合を悪くすることなくさら
に解凍時間を短縮することができる。
内部の水が固体から液体へ相変化する後半に、それ以前
の照射量より少量且つ規則的な照射が為されてなるもの
であり、先に水となった部分を過度に上昇させることな
く被加熱物の温度分布をより平均化することができるの
で解凍後の被加熱物の仕上がり具合をさらに向上するこ
とができる。
の相変化の状態、解凍環境、または被加熱物環境に応じ
て規則的に照射する時間が変更されてなるものであり、
被加熱物の状態または環境に応じた時間を設定すること
で無駄の時間をかけることなくそのぞれの工程の目的を
達成することができる。
波はオンオフ出力により規則的に照射されてなるもので
あり、電子レンジの構成によりマイクロ波量を連続的な
値で変化することができない場合でもマイクロ波量をオ
ン・オフの2値制御することでカオスの効果を解凍工程
に実現することができるので、電子レンジのマイクロ波
出力を連続的に制御できない場合でも容易な構成の変更
で請求項14記載の工程を達成することができる。
よる加熱を重畳させてなるものであり、ヒータを使用す
ることで被加熱物の表面の霜を溶かすことができるので
解凍後の被加熱物の表面状態を見栄え良くすることがで
きる。
説明する。
て、図1を主として用いて説明する。図1において、1
はマグネトロンであり、マグネトロン1へ電力を供給す
ることで数千MHzのマイクロ波を出力する。マグネト
ロン1から出力したマイクロ波は、導波管2を伝搬して
加熱庫6内に照射される。加熱庫6内に照射されたマイ
クロ波は誘電加熱によって被加熱物7の加熱を行うこと
となる。
不規則な信号を記憶しており、不規則信号を出力する。
制御手段4は、不規則信号発生手段3の出力である不規
則信号に従い、マグネトロン1への電力量を調節するも
のである。通電制御手段5は、マグネトロン1へ供給す
る高電圧を発生し、制御手段4による制御信号に従い、
マグネトロン1への電力量を調節するものである。
る。図2〜図5は、マグネトロンへの電力量Pnと被加
熱物A,Bの内部温度の関係を、横軸を調理時間tとし
て示したものである。だだし、被加熱物Aは熱容量が小
さく、被加熱物Bは熱容量が大きいものを想定してい
る。図3、図4、図5は、図2の矢印で示される範囲を
拡大したものであり、被加熱物が固体から液体へ相変化
する過程の前後を図示したものである。
または図4に示すような不具合があった。具体的には、
図3、図4の解凍工程においては、被加熱物の固体から
液体への相変化の状態に拘わらず、マイクロ波を規則的
に照射するものであった。図において、Tminは、解
凍ができる最低温度であり、融解に適した温度である。
また、Tmaxは、煮上がりが回避できる温度で、被加
熱物の変色が防げる温度である。当該温度は、被加熱物
の種類等によって多少は異なるが、Tminは−1度近
辺、Tmaxは30度近辺で使用される場合が多い。図
3の斜線部は、被加熱物の解凍工程中に、被加熱物の温
度がTmaxをこえてたため、被加熱物が変色した時間
帯を示しており、また、図4の斜線部は、被加熱物の解
凍終了時に、被加熱物の温度がTminを下回ったため
に、被加熱物の解凍できなかった時間帯を、強調して示
したものである。
被加熱物が煮えてしまったり、逆に解凍が不十分であっ
たりするのを回避するために、充分に時間をかけて、マ
イクロ波の照射を行うわけであるが、前述のように、被
加熱物、例えば、冷凍肉のマイクロ波の損失係数が氷と
水では5000倍近く異なるため、冷凍肉の一部が溶け
だした場合に、あたかも、かかる部分にマイクロ波が集
中したように煮え上がりが発生する。
めには様々な工夫が必要であった。例えば、冷凍肉の熱
容量の違い一つをとっても、その解凍に適した工程を選
択するのは非常な困難性を伴うものであった。即ち、標
準的な熱容量をもった冷凍肉の解凍に照準を合わせて解
凍シーケンスを選定した場合、従来は、規則的なオンオ
フ制御を行うために、一部が液体に相変化し始めた場合
は、その相変化が部分的に急速に進むのを回避できない
ものだった。
(解凍時間)tに対して、冷凍肉の平均温度は序々に上
昇するが、やがて融解に近い温度に至ると、融解に必要
な融解熱にマイクロ波による照射熱の大半が用いられ、
平均的な温度は平衡温度をしばらく維持することとなる
が、これを冷凍肉の部分ごとにミクロに観察すると、図
3や図4に示すように、温度はマイクロ波の照射により
上昇に、また、照射がオフの期間が低下するが、かかる
被加熱物のミクロに観察された温度状態から判るよう
に、マイクロ波の照射量や照射時間によっては、瞬間的
にではあれ、所定の温度(煮上がる温度)以上となって
しまう場合がある。では何故、一旦上昇した温度がマイ
クロ波の照射によって、また低下するのか、については
簡単なことであり、周りの氷部分によって熱を吸収され
るため、一旦上昇した温度が低下するものである。とこ
ろが、発明者は、この点に着目した。マイクロ波の照射
により一旦上昇した温度が、そのオフ期間に再び低下す
るのだから、あるいは、照射量を低下させることによ
り、再び低下するのだから、マイクロ波の照射を非規則
的に行えば、冷凍肉の一部の煮上がりを防止できるので
はないかと考えたわけである。従来、規則的にマイクロ
波を加熱するために、冷凍肉の一部をミクロ的に見た場
合に、上昇と降下の周期が一定であるために、その温度
カーブはやがては煮上がった温度に至るわけであるが、
そのエンベロープカーブはほぼ直線的に上昇するため、
やがて煮上がり温度以上に至る。逆に、これを回避する
ために、マイクロ波の照射量を低下させた場合は、図4
に示されるように、解凍が十分に行えない。そこで、マ
イクロ波の照射を非規則的に行い、エンベロープカーブ
における上限を煮込み温度以下、下限を融解温度以上と
するように、不規則にマイクロ波の照射時間及び照射量
を選定するものである。
より冷凍肉の被照射部分の温度が上昇するが、その後の
照射オフ期間におけるかかる部分の温度低下が次の照射
(T+1時)における温度上昇によりもたらされる温度
が煮上がった温度以下となれば良いのであり、次のT+
2においても同様なことが言える。これが規則的に上昇
するのでは無く、非規則的に上昇あるいは下降させるわ
けである。こうした温度の上下動を繰り返しても被加熱
物の温度が以下の条件となるように、マイクロ波の照射
の組み合わせを決定するわけである。即ち、解凍工程に
おいて、被加熱物の温度が、解凍の最終段階で融解に適
した温度と煮上がりを回避すべき上限温度の範囲内に位
置するだけではなく、解凍の途中段階においても、上記
上限温度以下に被加熱物の温度が収まり、且つ、所定の
時間内で短時間に解凍を可能とすべく、各回のマイクロ
波の照射を組み合わせ、時間的に不規則なものとしたも
のである。即ち、1回当たりのマイクロ波の照射量も毎
回バラバラであり、また、各照射の間隔もバラバラであ
るが、かかる照射は、上記被加熱物の効果的な解凍を実
現すべく組み合わされるものである。一回当たりのマイ
クロ波の照射による被加熱物の上昇温度レベルと毎回の
照射のオフ時間における被加熱物の降下温度レベルの幅
を所定範囲内に抑え、なお且つ、各マイクロ波の照射間
隔の組み合わせが、前記上昇温度及び降下温度の全体の
上限下限が一定幅(融解に適した温度と煮上がりを回避
すべき温度の範囲内)となるような組み合わせとするわ
けである。従来のような規則的な加熱量を加えた場合に
は、被加熱物の温度が略線形関数に従って上昇しやすい
ため、いずれの線形関数の傾きとなるべく加熱手段の加
熱量を用いても、所定時間内で且つ所定温度範囲内に被
加熱物の温度を制御することは非常に困難であった。こ
れに対し、時間的に不規則な信号を非線形関数下におい
て、例えば、被加熱物の上昇温度状態を放物線的、エク
スポーネンシャル的なカーブ、あるいは上限動させたカ
ーブ等であれ、いずれにしても、上限値に規制された非
線形で与えるわけである。即ち、従来は、解凍工程にお
いて、被加熱物の水が固体から液体へ相変化する際に、
加熱手段を線形で制御していたために、融解温度と煮上
がる温度の範囲内に被加熱物の温度を抑えることは、被
加熱物の種類や加熱庫内の状態等によってかなりの困難
性を伴うものであったが、1回の照射により与えられる
照射量を上記範囲内に抑えるように非線形に、時には被
加熱物の温度を上下動させながら、所定の時間内に所定
の温度範囲内に抑えるべく制御するものである。よっ
て、従来例のように、線形制御をする場合に比較して、
被加熱物の重量や種類による被加熱物の上限温度、下限
温度をあまり気にせずとも、図5に示すように短期間に
多くのマイクロ波の照射量を稼ぐことができ、これまで
の解凍工程と比較して、その解凍時間を短時間に、且
つ、同一以上の性能をもってなし得ることができる。
対して時間的に不規則なマイクロ波を照射することを考
えるのができなかったのかということについて、述べ
る。
則信号の研究開発が、進んでいなかったためであり、2
つめは、解凍工程の制御シーケンスを実験によって求め
る調理開発者と、制御システムを分析する制御開発者と
の交流がなかったためである。
解凍工程に応用するまで進んでいなかったということに
ついて、以下で詳しく述べる。
火の温度揺らぎを解析することで、炭火の『被加熱物を
均一に加熱しやすい』という特徴についてその原因を探
っていた。その研究開発の中で、次のようなことがわか
った。まず、炭火の温度揺らぎは、後で述べるカオス状
態であると思われること、また、そのカオス状態は自然
界で多く発見され、自然現象の持つ快適性、効率性の要
因の一つであると考えられることである。
カオス信号に従って揺らがすことで、炭火加熱のように
調理物全体が均一に加熱されると考えた。その考察は様
々な実験で検証することができた。つまり、カオス状態
と被加熱物の温度分布の均一性は密接な関係があるとい
うことである。
結果を応用し、被加熱物の温度分布を均一にすることが
できた。さらに、その解析を進める中で、カオス信号だ
けでなく、上記で述べた条件を満たす不規則信号を用い
て、マイクロ波の出力を制御することでも、被加熱物の
温度分布をより均一にしながら解凍できることがわかっ
たのである。
よって求める調理開発者と、制御システムを分析する制
御開発者との交流がなかったことについて、以下で詳し
く述べる。
ンスを、以下の手順で、決定していた。
理開発者が、長年の勘によって、解凍シーケンスを、仮
に決定する。解凍シーケンスを微妙に調節しながら、多
く解凍実験を行い、解凍シーケンスを決定する。解凍シ
ーケンスを決定するのは、上記で述べたように、長年の
勘、経験と多くの解凍実験が必要であった。そのため、
工数を削減するために、規則的なマイクロ波の照射を行
う解凍シーケンスしか検討していなかった。
る制御開発者は、電子レンジの解凍シーケンスを検討す
ることはなかった。
中で、調理開発者と制御開発者が、ともに、解凍シーケ
ンス、及び、制御を検討する中で、規則的なマイクロ波
照射を行う今までの解凍シーケンスを見直し、不規則な
マイクロ波照射を行う解凍シーケンスを開発するに至っ
たわけである。
ロンであり、マグネトロンへ電力を供給することで数千
メガのマイクロ波を出力する。マグネトロン1から出力
したマイクロ波は、導波管2を伝搬して加熱庫内に照射
する。加熱庫内に照射したマイクロ波は誘電加熱によっ
て被加熱物7の加熱を行う。
ス信号を計算してその値を出力する。
によるカオス信号に従ってマグネトロンへの電力量を変
化する制御信号を出力とする。
給する高電圧を発生し、制御手段604による制御信号
に従ってマグネトロン160への電力量を調節する。
凍工程について図88で説明する。冷蔵庫の冷凍室等で
冷凍された被加熱物を誘電加熱により加熱した場合、最
初は被加熱物全体が氷の状態であるので温度むらを生じ
ることなく均一に被加熱物は温度上昇する。しかし、被
加熱物の温度が氷から水になる相変化温度0度付近にな
ると、被加熱物に与えられた熱は融解熱として使われ被
加熱物の温度はほぼ一定となる。被加熱物が0度を超え
ると被加熱物は相変化を完了し、被加熱物の温度は上昇
する。
いは大きく異なり、水は氷の数千倍加熱されやすい。故
に、電子レンジの解凍工程において被加熱物の一部が解
凍し他の部分が凍っている状態となった時、先に解凍が
終了した部分が急激に上昇し、最悪の場合、被加熱物の
一部分は煮上がっているのにその他の部分は凍ったまま
となる。
マイクロ波で発生した熱が被加熱物内部全体でパイコネ
効果によってかき混ざられ、被加熱物内部の温度分布を
均一にするので、被加熱物内の氷を水に一斉にして、解
凍時の被加熱物温度分布を均一にすることができる。ま
た、従来の電子レンジの解凍工程では長いオフ時間を持
つDUTY信号を用いて解凍を行っていたが、カオス信
号に従った誘電加熱によって平均の電力量も大きくする
ことができるので、解凍時間の短縮が図ることができ
る。
ついて説明する。まず、制御手段604の動作について
図89で一例にて説明する。図89は、カオス信号発生
手段603によるカオス信号Xnとマグネトロン1への
電力量Ptの関係を示したものである。
すると1番目のカオス信号X1を読みとり、それに対応
した電力量Pt、例えばPt=Xn*P0をマグネトロ
ンへ供給するように通電制御手段605へ制御信号を出
力する。次に2番目のカオス信号X2を読みとり、同様
の工程により制御信号を出力する。解凍が終了するまで
制御信号をカオス信号Xnから作成し、解凍が終了する
とその工程を終了する。
ついて説明する。ここで、カオス信号を作り出す関数の
1例を以下に示す。
ス信号Xnを発生する方法について説明する。まず、時
系列Xnの最初の値をX0とし、それを時系列Xnの初
期値とする。次にX0をF(X)に代入して計算した結
果を、n=1番目の値X1とする。さらに、X1をF
(X)に代入して計算し、X2を求め、同様にX3をX
2から求める。以上の手続きを繰り返すことにより、時
系列X0,X1,X2・・・・Xnを求めることができ
る(図91)。
は上記のF(X)を用いたが、この関数以外にもカオス
を発生するような関数はロジスティック関数、へノン関
数など色々存在しいずれの関数を使用してもカオス信号
の効果は変わらない。
リズムについて図92にてその動作を説明する。まず、
時間を表すパラメータをn=0とし、カオス関数F(X
n)の初期値をX0する(ステップ610〜11)。
n+1番目の値Xn+1に代入し、その値を記憶する
(ステップ612)。次にnに1加えて(ステップ61
3)、その値nと必要なカオス時系列数を表すパラメー
タNと比較し(ステップ614)、nがNよりも小さけ
れば上記ステップ612〜614を繰り返し、nがNに
到達していればプログラムを終了する。
とパイコネ効果をもつカオス信号に従ってマグネトロン
への電力を調節するため、被加熱物内部でマイクロ波に
よる熱が均一に分散して、被加熱物内部の温度むらを低
減させることができる。また、平均の電力量を従来の方
法と比べて大きくすることができるので、被加熱物の解
凍時間を短縮することができる。
て説明する。まず、図6を用いて、第三の実施例につい
て、一例にて説明する。
グネトロン1へ電力を供給することで、数千メガのマイ
クロ波を出力する。
は、導波管2を伝搬して加熱庫内に照射する。加熱庫内
に照射したマイクロ波は誘電加熱によって被加熱物7の
加熱を行う。
信号を計算してその値を出力する。制御手段4は、カオ
ス発生手段10によるカオス信号に従ってマグネトロン
への電力量を変化させる制御信号を出力とする。
る高電圧を発生し、制御手段4による制御信号に従って
マグネトロン1への電力量を調節する。
凍工程について図2で説明する。冷蔵庫の冷凍室等で冷
凍された被加熱物を誘電加熱により加熱した場合、最初
は被加熱物全体が氷の状態であるので温度むらを生じる
ことなく均一に被加熱物は温度上昇する。しかし、被加
熱物の温度が氷から水になる相変化温度0度付近になる
と、被加熱物に与えられた熱は融解熱として使われ被加
熱物の温度はほぼ一定となる。被加熱物が0度を超える
と被加熱物は相変化を完了し、被加熱物の温度は上昇す
る。
いは大きく異なり、水は氷の数千倍加熱されやすい。故
に、電子レンジの解凍工程において被加熱物の一部が解
凍し他の部分が凍っている状態となった時、先に解凍が
終了した部分が急激に上昇し、最悪の場合、被加熱物の
一部分は煮上がっているのにその他の部分は凍ったまま
となる。
いて図7を用いて説明する。図7に示すように、パイコ
ネ効果とは引き延ばしと折り畳みという二つの変換が交
互に現れる効果のことをいう。パイコネ効果を使用する
ことで、例えば、図7の四角、丸、三角の領域が均一に
混ざられることがわかる。本実施例では、被加熱物の内
部温度を均一にするのに、カオス信号が持つパイコネ効
果を使用する。
熱を行うことでマイクロ波で発生した熱が被加熱物内部
全体でパイコネ効果によってかき混ざられ、被加熱物内
部の温度分布を均一にするので、被加熱物内の氷を水に
一斉にして、解凍時の被加熱物温度分布を均一にするこ
とができる。また、従来の電子レンジの解凍工程では長
いオフ時間を持つDUTY信号を用いて解凍を行ってい
たが、カオス信号に従った誘電加熱によって平均の電力
量も大きくすることができるので、解凍時間の短縮を図
ることができる。
ついて説明する。まず、制御手段4の動作について図8
で一例にて説明する。図8は、カオス信号発生手段3に
よるカオス信号Xnとマグネトロン1への電力量Ptの
関係を示したものである。
と1番目のカオス信号X1を読みとり、それに対応した
電力量Pt、例えばPt=Xn*P0をマグネトロンへ
供給するように通電制御手段5へ制御信号を出力する。
次に2番目のカオス信号X2を読みとり、同様の工程に
より制御信号を出力する。解凍が終了するまで制御信号
をカオス信号Xnから作成し、解凍が終了するとその工
程を終了する。
て説明する。ここで、カオス信号を作り出す関数の1例
を以下に示す。
ス信号Xnを発生する方法について説明する。まず、時
系列Xnの最初の値をX0とし、それを時系列Xnの初
期値とする。次にX0をF(X)に代入して計算した結
果を、n=1番目の値X1とする。さらに、X1をF
(X)に代入して計算し、X2を求め、同様にX3をX
2から求める。以上の手続きを繰り返すことにより、時
系列X0,X1,X2・・・・Xnを求めることができ
る(図10)。
は、上記のF(X)を用いたが、この関数以外にもカオ
スを発生するような関数はロジスティック関数、へノン
関数など色々存在しいずれの関数を使用してもカオス信
号の効果は変わらない。
ズムについて図11にてその動作を説明する。まず、時
間を表すパラメータをn=0とし、カオス関数F(X
n)の初期値をX0する(ステップ20〜21)。
n+1番目の値Xn+1に代入し、その値を記憶する
(ステップ22)。次にnに1加えて(ステップ2
3)、その値nと必要なカオス時系列数を表すパラメー
タNと比較し(ステップ24)、nがNよりも小さけれ
ば上記ステップ22〜24を繰り返し、nがNに到達し
ていればプログラムを終了する。
くとも被加熱物内部の水が固体から液体へ相変化する際
に、被加熱物に対して時間的に不規則なマイクロ波をカ
オス状態にて照射してなるものであり、第3の実施例の
構成、動作によるとパイコネ効果をもつカオス信号に従
ってマグネトロンへの電力を調節するため、被加熱物内
部でマイクロ波による熱が均一に分散して、被加熱物内
部の温度むらを低減させることができる。また、平均の
電力量を従来の方法と比べて大きくすることができるの
で、被加熱物の解凍時間を短縮することができる。
動作について説明する。第四の実施例は、第二の実施例
と比べて電波出力に最低値を設けることで異なる。そこ
で、以下では第二の実施例の構成、動作と異なる構成、
動作について述べ、その他の構成、動作は第二の実施例
と同じものとする。
手段であり、電波出力の最低出力を記憶している。第二
制御手段321は、カオス信号発生手段3によるカオス
信号と第一最低出力記憶手段320による最低出力から
マグネトロンへの電力量を決定し、通電制御手段へ第二
制御信号を出力する。
る。図73で第二制御手段320の動作について一例に
て説明する。図73より、第二制御手段321は、カオ
ス信号Xnに従った電波出力Ptが最低電波出力Pmin
を下回る場合電波出力を最低電波出力Pminとし、その
他の場合ではカオス信号に従った電波出力Ptとする。
電波出力の最低値を設けることで常に加熱調理に必要な
マイクロ波が出力され、その結果さらに解凍時間の短縮
を図ることができる。
て説明する。
マイクロ波を発生するマグネトロンと、前記マグネトロ
ンから発生するマイクロ波を加熱庫内に伝搬させる導波
管とを備え、解凍工程において、少なくとも被加熱物内
部の水が固体から液体へ相変化する際に、前記被加熱物
に対して時間的に不規則なマイクロ波をカオス状態にて
導波管から伝搬してなるものである。
する。図12において、1はマグネトロンであり、マグ
ネトロン1へ電力を供給することで数千MHzのマイク
ロ波を出力する。マグネトロン1から出力したマイクロ
波は、導波管2を伝搬して加熱庫6内に照射される。加
熱庫6内に照射されたマイクロ波は誘電加熱によって被
加熱物7の加熱を行うことができる。
する高電圧を発生し、マグネトロン1への電力を供給す
る。
変えることで、導波管2から出力するマイクロ波量を調
節する。
信号を計算して、カオス信号を出力する。
段10が計算したカオス信号に従うように、導波管2か
ら出力するマイクロ波量を調節する制御信号を出力す
る。
段30による制御信号に従って、反射板32の角度を制
御する。
ず、図13を用いて、反射板32と導波管2の角度と導
波管2から出力するマイクロ波量の関係について説明す
る。
2の角度をθとし、マグネトロン1から照射するマイク
ロ波量をP0とする。また、導波管2の断面積をSa、
反射板32の面積をSbとする。
き、導波管2に対して水平方向の反射板の面積Scは Sc=Sb・cosθ となる。
は、導波管2の面積Sbに対する導波管2に対して水平
方向の反射板面積Scを引いた値に比例するから、 P=P0・(Sa−Sc)/Sa となる。
波量Pは P=P0・(1−Sb・cosθ/Sa) となる。
照射されるマイクロ波量Pを図示したものである。だだ
し、Pminは(1−Sb/Sa)とする。
段10が計算したカオス信号に従って、導波管1から出
力するマイクロ波量を変化するように、上記式から反射
板32の角度を計算して反射板通電制御手段31へ出力
する。
波管2から照射するマイクロ波量を調節する方法につい
て述べたが、導波管2からのマイクロ波の照射量を調節
する方法はその他存在し、その効果は反射板を使用した
場合と変わらない。
マイクロ波を発生するマグネトロンと、前記マグネトロ
ンから発生するマイクロ波を加熱庫内に伝搬させる導波
管とを備え、解凍工程において、少なくとも被加熱物内
部の水が固体から液体へ相変化する際に、前記被加熱物
に対して時間的に不規則なマイクロ波をカオス状態にて
導波管から伝搬してなるものであり、第5の実施例の構
成、動作によると、電子レンジを容易に変更することで
被加熱物へ照射するマイクロ波量をカオス状態にできる
ため、簡単な構成で被加熱物の解凍時間を短縮し、解凍
終了後の被加熱物の温度分布を良好にすることができ
る。
る。
オス信号発生手段により発生されたカオス信号に応じた
オンまたはオフ時間を有するDUTY出力によりマイク
ロ波を照射されてなるものである。よって以下では、第
六の実施例の構成、動作について、第三の実施例の構
成、動作との相違点を中心に述べ、その他の構成、動作
は第三の実施例の構成、動作と同じものとする。
する。40はDUTY時間記憶手段であり、マグネトロ
ン1への電力量をDUTY制御する際のDUTY時間を
記憶している。41は調理時間記憶手段であり、解凍調
理を開始してからの調理時間を記憶している。
40によるDUTY時間と調理時間記憶手段41による
調理時間を比較してDUTYサイクルが開始したかどう
かを判定し時間比較信号として出力する。
手段10によるカオス信号から1DUTYサイクルのオ
ン時間を計算し、カオス時間として通電時間制御手段4
4に出力する。
手段42による時間比較信号とカオス時間計算手段43
によるカオス時間から2値の制御信号を決定し通電制御
手段5へ出力する。
る。まず、図16を用いて、第6の実施例の動作につい
て概略にて説明し、その後に個々の動作について説明す
る。
への電力量Pnの関係についてカオス時系列数n、調理
時間tを横軸にして示している。
電力量をDUTYサイクルTduty秒でDUTY制御
を行う。DUTYサイクルが開始する毎にカオス信号X
nを読み込み、次式に従ってカオス時間Tnを Tn=α・Xn+β と計算しTn時間マグネトロンへの電力量をオン状態と
する。
をカオス信号に従って揺らがせることで、被加熱物の内
部温度を均一にすることができる。また、フリッカーノ
イズ等の理由によってマグネトロン1への電力量のオン
・オフサイクルを小さくできない場合でもDUTYサイ
クルを大きくとることでカオス信号の効果を発揮した電
子レンジを提供することができる。
係式を一次式としたが、上記方法はその一例とであり要
はカオス信号からオン時間を計算できればどの方法でも
よい。
40が記憶しているDUTYサイクル時間Tdutyと
調理時間記憶手段が記憶する調理時間tを比較し、DU
TYサイクルが開始するタイミングを検出する。
手段10によるカオス信号Xnを入力とし、カオス信号
Xnからカオス時間Tnを上式に基づいて計算する。
ズムについて図17にてその動作を説明する。
る(ステップ50)。次にカオス信号Xnを読み込み、
カオス信号Xnからカオス時間 Tn=α・Xn+β を計算する(ステップ51〜52)。次にnに1加えて
(ステップ53)、その値nと必要なカオス時間数を表
すパラメータNと比較し(ステップ54)、nがNより
も小さければ上記ステップ51〜54を繰り返し、nが
Nに到達していればプログラムを終了する。
UTYサイクルが開始したと判定すると、カオス時間計
算手段43によるカオス時間Tn時間の間マグネトロン
への通電量をオン状態としその後(Tduty−Tn)
時間の間マグネトロンへの電力量をオフ状態とする。
でオン状態、オフ状態の順序でマグネトロンへの電力を
2値制御するが、オフ状態がオン状態より先でもその効
果は変わらない。
図18を用いて説明する。本実施例は、複数のカオス時
間計算手段からカオス時間計算手段を一つ選択し、選択
したカオス時間計算手段によってオンまたはオフ時間を
決定するものである。よって、以下では、本実施例の構
成、動作について、図15を用いて説明した実施例の構
成、動作との相違点を中心に述べ、その他の構成、動作
は、図15の実施例の構成、動作と同じものとする。
する。図18において、50は第一カオス時間計算手段
であり、カオス信号発生手段10によるカオス信号から
DUTYサイクルのオン時間を計算し、第一カオス時間
としてカオス時間計算式選択手段52に出力する。51
は第二カオス時間計算手段であり、第一カオス時間計算
手段50の計算式とは異なった計算式によってカオス信
号発生手段10によるカオス信号からDUTYサイクル
のオン時間を計算し、第二カオス時間としてカオス時間
計算式選択手段52に出力する。
時間計算式切替スイッチ53による情報に従って第一カ
オス時間計算手段50による第一カオス時間と第二カオ
ス時間計算手段51による第二カオス時間を選択し、選
択したカオス時間を通電時間制御手段44に出力する。
で説明する。図19は、カオス信号Xnとマグネトロン
1への電力量Pnとの関係を示した図である。だだし、
時系列数n、調理時間tを横軸としている。
とき、マグネトロン1で発生したマイクロ波は被加熱物
をほとんど減衰することなく透過するため、被加熱物の
温度は均一に上昇する。何らかの外乱によって被加熱物
の一部が先に解凍されるとマイクロ波のエネルギーが先
に解凍した部分に集中して、その部分の温度が急激に上
昇する。
に、解凍の開始時にはマグネトロン1への平均電力が大
きくなるように解凍の開始時にはカオス時間を次式 Tn=α1・Xn+β1 によって計算し、被加熱物の一部が解凍する直前にカオ
ス時間を次式 Tn=α2・Xn+β2 によって計算し、マグネトロン1への平均電力を小さく
して被加熱物の温度分布をより均一にする。
発生手段10によるカオス信号Xnを受け取ると、 Tn=α1・Xn+β1 より第一カオス時間を計算する。
発生手段10によるカオス信号Xnを受け取ると、 Tn=α2・Xn+β2 より第二カオス時間を計算する。
第一カオス時間計算手段50による第一カオス時間を選
択して通電時間制御手段44に出力する。カオス時間計
算式切替スイッチ53による切り替え信号が入力される
と、被加熱物の一部が解凍する直前として第二カオス時
間計算手段51による第二カオス時間を選択する。
え、カオス信号発生手段により発生されたカオス信号に
応じたオンまたはオフ時間を有するDUTY出力により
マイクロ波を照射なるものであり、電子レンジの構成に
よりマイクロ波量を連続的な値で変化することができな
い場合でもマイクロ波量をオン・オフの2値制御するこ
とでカオスの効果を解凍工程に実現することができるの
で、電子レンジのマイクロ波出力を連続的に制御できな
い場合でも容易な構成の変更で被加熱物の解凍時間を短
縮し、解凍終了後の被加熱物の温度分布を良好にするこ
とができる。
らカオス計算式を一つ選択し、オン、または、オフ時間
を有するDUTY出力を行う構成を加えることにより、
被加熱物の状態に応じたカオス時間計算式を選択するこ
とが出来るので、解凍時間をさらに短縮し、解凍時の被
加熱物の温度分布をさらに良好にすることができる。
る。
カオス信号発生手段により発生されたカオス信号が所定
の敷居値以上であればマイクロ波を照射なるものであ
る。よって以下では、第七の実施例の構成、動作につい
て、第三の実施例の構成、動作との相違点のみ述べ、そ
の他の構成、動作は、第三の実施例の構成、動作と同じ
ものとする。
20で説明する。60は敷居値記憶手段であり、マグネ
トロン1への電力量のオン・オフの二値制御の基準とな
る敷居値を記憶している。2値制御手段61は、敷居値
記憶手段60による敷居値とカオス信号計算手段10に
よるカオス信号を比較して、通電手段5への2値制御信
号を出力する。
して図21で説明する。図21において、敷居値記憶手
段60と2値制御手段61の動作について、一例にて、
説明する。図21は、カオス信号Xnとマグネトロンへ
の電力量Pnの関係について、時間tを横軸にして、示
している。
ロンへの電力量Pnを決定する敷居値Hを記憶してい
る。
段3によるカオス信号Xnと敷居値Hを比較して、カオ
ス信号Xnが敷居値Hよりも大きければオン状態とし、
小さければオフ状態として、オン・オフの2値の制御信
号を決定する。
比較によって2値の電波出力を決定する方法の一例であ
り、要はカオス信号を用いて2値の電波出力を決定でき
ればどの方法でもよい。
る。本実施例は、図20を用いて説明した実施例に加
え、複数の敷居値から敷居値を一つ選択して、選択した
敷居値とカオス信号を比較して通電制御手段への2値の
オン・オフ信号を出力するものである。
て、図20の実施例の構成、動作との相違点を中心に述
べ、その他の構成、動作は、図20の実施例の構成、動
作と同じものとする。
図22で説明する。図22において、70は第一敷居値
記憶手段であり、71は第二敷居値記憶手段である。第
一敷居値記憶手段70は第一敷居値を記憶しており、敷
居値選択手段72にその値を出力する。第二敷居値記憶
手段71は第一敷居値とは異なった値の第二敷居値を記
憶しており、敷居値選択手段72にその値を出力する。
チ73からの情報に従って第一敷居値記憶手段70によ
る第一敷居値と第二敷居値記憶手段71による第二敷居
値から一つ選択し、その選択した敷居値を2値制御手段
61に出力する。
して、図23で説明する。図23は、カオス信号Xnと
マグネトロン1への電力量Pnの関係について、時間t
を横軸にして、示している。第一敷居値H1と第二敷居
値H2の二つの敷居値を設けて、マグネトロン1への電
力量を調節する。
いるときは、マグネトロン1によるマイクロ波は被加熱
物をほとんど減衰することなく透過するので被加熱物の
温度は均一に上昇する。被加熱物の一部が解凍される
と、マイクロ波のエネルギーが解凍が終了した部分に集
中しその部分の温度が急激に上昇される。
の温度が低いときは値が小さい第一敷居値H1を使用し
てマグネトロン1への平均電力量を大きくし、解凍時間
をさらに短縮する。そして、被加熱物の一部が解凍する
直前に、値が大きい第二敷居値H2を選択して、マグネ
トロン1への平均電力を小さくして被加熱物の温度分布
をより均一にする。
記憶手段70による第一敷居値を敷居値として選択し、
敷居値切り替えスイッチ73の状態が変化すると、被加
熱物の氷が固体から液体となる相変化する直前であると
して、第二敷居値記憶手段41による第二敷居値を敷居
値として選択する。
る。本実施例は、図20を用いて説明した実施例に加え
て、敷居値に最低値を設けるものである。よって、以下
では、本実施例の構成、動作について、図20の実施例
の構成、動作との相違点を中心に述べ、その他の構成、
動作は、図20の実施例の構成、動作と同じものとす
る。
明する。図24において、80は最低敷居値記憶手段で
あり、敷居値の最低値を記憶しており、最低敷居値を最
低敷居値比較手段81に出力する。
段60による敷居値と最低敷居値記憶手段80による最
低敷居値を比較して、敷居値を決定し2値制御手段61
へ出力する。
て、図25で説明する。図25は、カオス信号Xnとマ
グネトロン1への電力量Pnの関係を、横軸を時間n、
調理時間tとして、示したものである。だだし、同時
に、敷居値Hと最低敷居値Hminを同時に示した。
きい値が続く場合、敷居値Hが小さいと、極端な場合、
マグネトロン1への電力が常にオン状態になる。そのた
め、最悪の場合、被加熱物の先に解凍した部分に過度に
熱が加えられ、解凍終了時の被加熱物が、一部では煮上
がっているが、その他では凍っているという状態とな
る。
するために、敷居値Hに最低敷居値Hminを設けて、敷
居値Hが最低敷居値Hminを下回ったときは、敷居値と
して、最低敷居値Hminを使用してマグネトロン1への
電力量を制御する。
手段による敷居値Hと最低敷居値記憶手段による最低敷
居値Hminを比較し、敷居値Hが最低敷居値Hminを上回
っている場合では敷居値Hを、敷居値Hが最低敷居値H
minを下回っている場合では、最低敷居値Hminを2値制
御手段31に使用する敷居値として使用する。
る。本実施例の構成、動作について説明する。本実施例
は、図20の実施例に加えて、敷居値に最高値を設ける
ものである。よって、以下では、本実施例の構成、動作
について、図20の実施例の構成、動作との相違点を中
心に述べ、その他の構成、動作は、図20の実施例の構
成、動作と同じものとする。
明する。図26において、90は最高敷居値記憶手段で
あり、敷居値の最高値を記憶しており、最高敷居値とし
て最高敷居値比較手段61に出力する。
段60による敷居値と最高敷居値記憶手段90による最
高敷居値を比較して、敷居値を決定し2値制御手段61
へ出力する。
明する。図27は、カオス信号Xnとマグネトロン1へ
の電力量Pnの関係を、横軸を時間n、調理時間tとし
て、示したものである。だだし、敷居値Hと最高敷居値
Hmaxを同時に示した。
さい値が続く場合敷居値Hが大きいと、マグネトロン1
への電力がオン状態になる時間が短くなり、その結果、
解凍時間が長くなる。
けて、敷居値Hが最高敷居値Hmaxを上回ったときは、
最高敷居値Hmaxを使用して、マグネトロン1への電力
量をオン・オフ制御する。そうすることで、図27に示
すように、マグネトロン1への電力がオン状態となる時
間が増えて、解凍時間を、さらに、短縮することができ
る。
手段60による敷居値Hと最高敷居値記憶手段90によ
る最高敷居値Hmaxを比較し、敷居値Hが最高敷居値Hm
axを下回っている場合では敷居値Hを、敷居値Hが最高
敷居値Hmaxを上回っている場合では、最高敷居値Hmax
を2値制御手段61に使用する敷居値として使用する。
により発生されたカオス信号が所定の敷居値以上であれ
ば、マイクロ波を照射するものであり、第七の実施例の
構成、動作によると、敷居値の大きさによりオンオフす
る制御方法は非常に容易に実現することができるので従
来の制御手段をほとんど変更することなくカオスの効果
を発揮することができる。
ンへの平均電力量を調節するために敷居値を変更する構
成を加えて、被加熱物の温度が低いときはマグネトロン
への平均電力量が大きくすることで解凍時間をさらに短
縮し、被加熱物の一部が解凍する直前にマグネトロンへ
の平均電力を小さくすることで被加熱物の温度分布をさ
らに均一し、解凍時の温度分布を良好にすることができ
る。
えて、連続してマグネトロンへの電力がオン状態となる
のを防ぐことにより解凍時の被加熱物の状態をより良好
にすることができる。
えて、カオス信号が小さい値が連続した場合でもマグネ
トロンへの平均電力量を大きくすることにより解凍時間
をさらに短縮することができる。
る。
DUTY出力は最短のオン時間に規制されてなるもので
ある。よって、以下では、第9の実施例の構成、動作に
ついて、第六の実施例の構成、動作との相違点を中心に
述べ、その他の構成、動作は、第六の実施例の構成、動
作と同じものとする。
図28で述べる。図28において、100は最低オン時
間記憶手段であり、1DUTYサイクル内の最低オン時
間を記憶している。
手段43によるカオス時間と最低オン時間記憶手段10
0による最低オン時間を比較し、そのDUTYサイクル
でのオン時間を決定する。
図29で説明する。図29は、マグネトロン1への電力
量Pnと被加熱物内の温度Tとの関係を示したものであ
る。だだし、調理時間tを横軸としている。
値をとる。カオス時間Tnを、カオス時間計算式43が
記憶する式Tn=α・Xn+βより計算すると、カオス
時系列Xnが小さいとき、カオス時間Tnも小さい時間
となる。そのため、カオス時系列Xnの値が小さいのが
連続した場合、その間のマグネトロン1への平均電力量
は小さくなり、そのため、被加熱物の解凍時間が長くな
る。そこで、カオス時間Tnの最低時間Tminを設
け、カオス時系列Xnより計算した結果が最低オン時間
Tminを下回った場合はカオス時間Tnを最低オン時
間Tminとする。
られた場合、以下の式に基づいてカオス時間Tnを決定
する。
被加熱物の一部分が過加熱されカオス時系列Xnの効果
が低減するので、Tminの設定には注意が必要であ
る。
て、カオス時間を決定する方法は一例であり、例えば Tn=Tmin+γ・Xn (γ>0) 等でも決定でき、要はカオス時間の最低値を定める方法
であればどの方法ではその効果は変わらない。
nに最低時間Tminを設け、マグネトロン1への電力
量に対する被加熱物内部の温度変化を示している。だだ
し、実線は最低時間Tminを設けた場合、点線は最低
時間Tminを設けていない場合の被加熱物内部の温度
を示している。
とで、マグネトロン1への平均電力量が大きくなるた
め、解凍時間をさらに短縮できることがわかる。
記憶手段100が記憶している最低オン時間Tminと
カオス時間計算手段43が計算したカオス時間Tnか
ら、そのDUTYサイクル内のオン時間を上記式より決
定する。
ン時間に規制されてなるものであり、オン時間に最低値
を設けてマグネトロンへの平均の電力量を大きくするこ
とができるので、被加熱物の解凍時間をさらに短縮する
ことができる。
る。
DUTY出力を最長のオン時間に規制されてなるもので
ある。よって、以下では、第九の実施例の構成、動作に
ついて、第六の実施例の構成、動作との相違点を中心に
述べ、その他の構成、動作は、第六の実施例の構成、動
作と同じものとする。
図30で述べる。図30において、110は最高オン時
間記憶手段であり、1DUTYサイクル内の最高オン時
間を記憶している。
手段43によるカオス時間と最高オン時間記憶手段11
0による最高オン時間を比較し、そのDUTYサイクル
でのオン時間を決定する。
図31で説明する。図31はマグネトロン1への電力量
Pnと被加熱物内の温度Tとの関係を示したものであ
る。だだし、調理時間tを横軸としている。
点線は最高オン時間Tmaxを設けていない場合の被加熱
物内の温度を示している。
の値をとる。カオス時間Tnをカオス時間計算手段43
が記憶する式Tn=α・Xn+βより計算すると、カオ
ス時系列Xnが大きいときカオス時間Tnも大きくな
る。そのため、カオス時系列Xnの値が大きいのが連続
した結果、その間のマグネトロン1への電力量が大きく
なりすぎ、被加熱物の一部が過度に上昇して、煮上がる
こととなる。そこで、カオス時間Tnに最高時間Tma
xを設け、解凍時の被加熱物状態を良くする。
合、以下の式に基づいてカオス時間Tnを決定する。
間Tmaxを設け、マグネトロン1への電力量Pnに対
する被加熱物の温度Tの変化を示している。
とで、解凍時の被加熱物状態が良くなることがわかる。
記憶手段110が記憶している最高オン時間Tmaxと
カオス時間計算手段43が計算したカオス時間Tnから
そのサイクル内のオン時間を上記式より決定する。
てマグネトロン1へのオン時間を計算する方法の一例で
あり、その他の方法は色々存在する。要はマグネトロン
1へのオン時間に最高値を設定できるのであればどの方
法でも良く、その効果は変わらない。
ン時間を設けるものであり、オン時間の最高値を設ける
ことで被加熱物への過度の電力量を押さえることができ
るので、解凍時の被加熱物状態をさらに良くすることが
できる。
について説明する。
に応じてマイクロ波の照射量を変更されてなるものであ
る。そこで、以下では、第十の実施例の構成、動作につ
いて第三の実施例の構成、動作との相違点を中心に述
べ、その他の構成、動作は、第三の実施例の構成、動作
と同じものとする。
明する。図32において、120は被加熱物の相変化の
状態を記憶する状態記憶手段であり、状態値としてカオ
ス定数発生手段121に出力する。
相変化の状態に応じたカオス信号の定数を記憶してお
り、その定数を状態カオス計算手段122に出力する。
記憶手段121による状態に最適なカオス定数を用いて
カオス信号を計算し、計算したカオス信号を状態カオス
信号として制御手段4に出力する。
る。状態カオス信号発生手段122の動作について、一
例にて、説明する。
ス信号Xnは0から1までの値を取る。
従って計算する。 Yn=A・Xn(0≦A≦1) 定数Aを変化することで、状態カオス信号Ynの最大値
も変化し、状態カオス信号は 0≦Yn≦A の最大最小値をとることがわかる。
掛けることで状態カオス信号Ynを作成したが、定数に
よってカオス信号の最大値を変える方法はその他色々存
在し、その他の方法を使用してもその効果は変わらな
い。
オス信号を選択する方法について、図33で説明する。
均電力量Pの関係を示したものである。
状態に従って、マグネトロン1への平均電力Pを大きく
したいときは、定数Aを大きくする。また、逆にマグネ
トロン1への平均電力Pを小さくしたいときは、定数A
を小さくする。よって、定数Aを変えることでマグネト
ロン1への平均電力量Pを簡単に変えることができる。
熱物内の温度Tを、調理時間tを横軸にして、示した図
である。
には、解凍の最初には大電力を供給し、解凍が終了する
直前に小電力とするのが良い。そこで、図34のよう
に、被加熱物の状態に応じてマグネトロン1への平均電
力量Pを調節することで、解凍時間をさらに短縮し、解
凍時の被加熱物の温度分布をさらに良好にすることがで
きる。
本実施例は、第三の実施例に加えて、被加熱物の相変化
の状態に応じて、カオス信号に従った誘電加熱制御を行
う時間を設定するものである。そこで、以下では、本実
施例の構成、動作について、第3の実施例の構成、動作
の相違点を中心に述べ、その他の構成、動作は第3の実
施例の構成、動作と同じものとする。
明する。図35において、131はカオス時間記憶手段
にあり、状態記憶手段120による被加熱物の相変化の
状態に応じたカオス信号に従って誘電加熱する時間、つ
まり、カオス時間を記憶している。
定手段41による調理時間とカオス時間記憶手段130
によるカオス時間を比較して、カオス信号によって誘電
加熱するかどうかの判定し、カオス時間判定信号として
第一制御選択手段132に出力する。
較手段130によるカオス時間判定信号によってカオス
時間が終了したと判定されると、カオス信号に従った誘
電加熱を終了して、小電力による誘電加熱制御を開始す
るように小電力制御手段133を選択する。
37で説明する。図36は、マグネトロン1への電力量
Pと被加熱物の温度Tの関係を、横軸を調理時間tとし
て、示した図である。だだし、解凍時間をTtota
l、カオス時間をT2時間、小電力時間をT3時間とす
る。
熱物の温度分布を均一にしながら被加熱物の解凍を行
う。しかし、何らかの要因で被加熱物の一部が先に解凍
した場合、先に解凍した部分にマグネトロンによるマイ
クロ波のエネルギーが集中するためにその部分の温度が
急激に上昇することもある。そこで、図36に示すよう
に、被加熱物の一部が解凍し始める前に、T2時間行っ
たカオス信号による誘電加熱を終了して小電力による誘
電加熱T3時間を行い、被加熱物の温度分布をさらに均
一にする。
間T2の関係を示した。図37より、被加熱物の重量W
が重いと、被加熱物の解凍に必要なエネルギーも大きく
なるためにカオス時間T2も長くなる。逆に、被加熱物
の重さWが軽いと、被加熱物の解凍に必要なエネルギー
も少なくなるので、カオス時間T2も短くなる。
す被加熱物の重量Wとカオス時間T2の関係式を記憶し
ており、状態スイッチ120による被加熱物の相変化の
状態からカオス時間T2を決定する。
て被加熱物の重量を取り上げたが、カオス時間を決定す
る被加熱物の相変化の状態として被加熱物の種類等多く
存在し、その効果はその他の状態を使用しても変わらな
い。
被加熱物の相変化の状態に応じてマイクロ波の照射量を
変更するものであり、被加熱物の状態に応じたカオスに
よる照射量を設定することで無駄な時間をかけることな
く被加熱物に最適な状態でカオスの効果を発揮すること
ができる。
明する。
て、マイクロ波の照射量は複数あるカオス状態のいずれ
かを選択するかにより変更されてなるものである。
動作について、第三の実施例の構成、動作との相違点を
中心に述べ、その他の構成、動作は、第三の実施例の構
成、動作と同じものとする。
て、図38で説明する。図38において、140は第一
カオス発生手段であり、カオス信号を計算し第一カオス
信号としてカオス信号選択手段142に出力する。14
1は第二カオス信号発生手段であり、第一カオス信号発
生手段とは異なるカオス信号を計算し第二カオス信号と
してカオス信号選択手段142に出力する。
切替スイッチ143の情報から第一カオス信号発生手段
140による第一カオス信号と第二カオス信号発生手段
141による第二カオス信号から使用するカオス信号を
選択し、選択したカオス信号を制御手段4に出力する。
として、図39で説明する。図39は、第一カオス信号
X1n、第二カオス信号X2nと被加熱物内の温度Tの
関係を、調理時間tを横軸にして、示したものである。
ネトロン1から発生するマイクロ波は減衰することなく
均一に被加熱物全体にあたり、その結果、被加熱物の温
度は均一に上昇する。しかし、一部でも先に解凍する
と、先に解凍した部分にマイクロ波のエネルギーが集中
して急激に温度上昇する。そこで、被加熱物の温度が低
いときは、マグネトロンへの平均電力量を多くする第一
カオス信号を選択して解凍時間を少しでも短くし、その
後マグネトロンへの平均電力量を小さくする第二カオス
信号を選択して先に解凍した部分の急激な上昇を防いで
解凍時の被加熱物の温度分布をより均一にする。
したように、最初マグネトロン1への平均電力量が大き
い第一カオス信号を選択し、その後にマグネトロン1へ
の平均電力量が小さい第二カオス信号を選択する。
いずれを選択するかにより変更されてなるものであり、
選択したカオススに従ってマグネトロンへの電力量を調
節することにより被加熱物の状態に最適なカオス状態に
よる誘電加熱制御をすることができるので、解凍時の被
加熱物の温度分布をより良好にすることができる。
いて説明する。第十二の実施例は、第二の実施例と比べ
て被加熱物、電子レンジ等の加熱条件に従ってカオス時
系列を変化させる工程が加わったものである。そこで、
以下では第二の実施例との相違点を中心に述べ、その他
の行程は第二の実施例と同じ構成、動作とする。
る。図77において、350は状態選択スイッチであ
り、被加熱物、電子レンジ等の加熱条件を選択し記憶し
ている。カオス信号選択手段351は、状態選択スイッ
チ350が記憶している加熱条件に最適なカオス信号を
選択し制御手段304に出力する。
一例にて説明する。図78は被加熱物の厚さとカオス信
号が持つパイコネ効果の関係を示したものである。
熱物の温度分布を均一にする。被加熱物の条件、例えば
厚さが異なると伝熱条件も異なるため、最適なカオス信
号が変わる。つまり、被加熱物が厚くなると熱が伝達し
にくくなるので、被加熱物を均一にするにはパイコネ効
果が大きいものが必要となる。このように、被加熱物の
条件によって最適なカオス信号が存在し、電子レンジ等
の条件でも同様のことがいえる。
図を記憶しており、状態選択スイッチ350で選択され
た加熱条件に従ってもっとも最適なカオス信号を選択し
てその信号を制御手段303に出力する。
と、加熱条件に最適なカオス信号を選択するため、加熱
条件が異なっても仕上がり状態良く解凍することができ
る。
実施例に加えて、解凍庫の大きさや反射板の有無等の解
凍環境に応じてマイクロ波の照射量が変更されてなるも
のである。そこで、第十三の実施例の構成、動作につい
て、第三の実施例の構成、動作との相違点を中心に述
べ、その他の構成、動作については、第三の実施例の構
成、動作と同じものとする。
て、図40で説明する。図40において、150は加熱
庫の大きさや反射板の有無等の解凍環境を記憶している
解凍環境状態記憶手段である。
境状態記憶手段150が記憶する解凍環境状態に従っ
て、マグネトロン1への最大電力量を設定し、最大電力
信号を出力する。
力が最大電力設定手段151による最大電力量を超えな
いように、カオス信号発生手段10によるカオス信号に
従ってマグネトロン1への電力量を調節する制御を行
う。
例にて、図41、図42で説明する。
と被加熱物内の温度Tの関係について示したものであ
る。だだし、横軸を調理時間tとする。
して、マグネトロン1への積算電力量が多すぎると、被
加熱物の一部が先に水となり、被加熱物が過加熱になる
場合がある。こうしたことを防ぐために、マグネトロン
への最大電力量を、解凍環境状態に応じて設定しマグネ
トロンへの積算電力量を調節する。
電力Pmaxの関係を示したものである。加熱庫が小さ
いと、被加熱物の解凍に必要な総電力量は少なくてよ
く、反対に、加熱庫が大きいと、被加熱物の解凍に必要
な総電力量は多く必要となる。
きさSに対してマグネトロン1への最大電力量Pmaxを
設定し、被加熱物内部の温度分布をさらに均一にする。
境状態記憶手段150によって選定された加熱庫の大き
さ、反射板の有無等の状態に応じた最大電力を記憶して
おり、解凍環境状態に応じたマグネトロン1への最大電
力量を制御手段4に出力する。
の大きさについて、説明したが、反射板の有無等の条件
でも被加熱物の解凍に必要な総電力量は変わるので、そ
の他の条件でも最大電力を設定してもその効果は変わら
ない。
や反射板の有無等の解凍環境に応じてその照射量が変更
されてなるものであり、解凍環境に応じて被加熱物の解
凍に必要な量を決定するので解凍に無駄なマイクロ波エ
ネルギーを加えることなく解凍できる。
作について、説明する。第十四の実施例は第十二の実施
例と比べて状態選択スイッチ350の代わりにセンサの
値を用いてカオス信号を選択する工程で異なる。そこ
で、以下では第十二の実施例との相違点を中心に述べそ
の他の構成、動作は第十二の実施例と同じものとする。
明する。360はセンサであり、加熱庫内に設置され加
熱庫内の温度等を測定する。センサ値変換手段361は
センサ360の出力を入力とし、センサの出力値を温度
等のデータに変換して第二カオス信号選択手段360に
センサ値として出力する。第二カオス信号選択手段36
0は、センサ値変換手段361によるセンサ値から最適
なカオス信号を決定する。
する。第十二の実施例で説明した様に、それぞれの加熱
条件に最適なカオス信号が一対一で存在する。第十四の
実施例ではセンサを用いて電子レンジの加熱条件に最適
なカオス信号を自動的に選択する。
と、電子レンジの加熱条件に最適なカオス信号を自動的
に選択して解凍を行うため、電子レンジの加熱条件が異
なった場合でも調理者の手を煩わすことなく仕上がり状
態良く解凍することができる。
実施例に加えて、被加熱物の種類や重量等の被加熱物環
境に応じてその照射量が変更されてなるものである。そ
こで、第十五の実施例の構成、動作について、第三の実
施例の構成、動作との相違点を中心に述べ、その他の構
成、動作については第三の実施例の構成、動作と同じも
のとする。
て、図43で説明する。図43において、160は被加
熱物の種類や重量等の被加熱物環境を記憶している被加
熱物環境状態記憶手段である。
物環境状態記憶手段160が記憶する被加熱物環境状態
に従って、マグネトロン1への最大電力量を設定する。
力が第2の最大電力設定手段161による最大電力量を
超えないように、カオス信号発生手段10によるカオス
信号に従ってマグネトロン1への電力量を調節する制御
を行う。
例にて、図41、図44で説明する。
と被加熱物内の温度Tの関係について示したものであ
る。だだし、横軸を調理時間tとする。
して、マグネトロン1への積算電力量が多すぎると、被
加熱物の一部が先に水となり、被加熱物が過加熱になる
場合がある。こうしたことを防ぐために、マグネトロン
への最大電力量を、被加熱物環境状態に応じて設定しマ
グネトロンへの積算電力量を調節する。
電力Pmaxの関係を示したものである。一般に、被加
熱物が軽いと、被加熱物の解凍に必要な総電力量は少な
くてよく、反対に、被加熱物が重いと、被加熱物の解凍
に必要な総電力量は多く必要となる。
重量Wに対してマグネトロン1への最大電力量Pmaxを
設定し、被加熱物内部の温度分布をさらに均一にする。
物環境状態記憶手段160によって選定された被加熱物
の種類、または、重量等の状態に応じた最大電力を記憶
しており、被加熱物環境状態に応じたマグネトロン1へ
の最大電力量を制御手段4に出力する。
加熱物の重量について、説明したが、被加熱物の種類等
の条件でも被加熱物の解凍に必要な総電力量は変わるの
で、その他の条件でも最大電力を設定してもその効果は
変わらない。
類、重量等の被加熱物環境に応じてその照射量が変更さ
れてなるものであり、被加熱物環境に応じて被加熱物の
解凍に必要な量を決定するので解凍に無駄なマイクロ波
エネルギーを加えることなく解凍できる。
いて説明する。第十六の実施例は、第十二の実施例と比
較して、状態選択スイッチ340の代わりに被加熱物の
温度を測定しながらカオス信号を選択する工程で異な
る。以下では、第十六の実施例の構成、動作について第
十二の実施例の構成、動作の相違点を中心に述べ、その
他の構成、動作は第十二の実施例と同じものとする。
明する。370は被加熱物センサであり、被加熱物の内
部温度を測定する。センサ値変換手段361では被加熱
物センサ370の出力を温度に変換して被加熱物温度と
して出力する。第三カオス信号選択手段371は、セン
サ出力変換手段361による被加熱物温度からカオス信
号を選択する。
1で説明する。図81は、被加熱物の温度と時間平均の
電波出力の関係を実線で、被加熱物温度と解凍に必要な
パイコネ効果を点線で示した図である。被加熱物の温度
が低く、被加熱物の内部が全て凍っていると、マグネト
ロンから出力されたマイクロ波は殆ど減衰することな
く、被加熱物内部均一に伝わり発熱する。解凍時間を短
くするためには、平均の電力が大きくパイコネ効果が小
さいカオス信号を選択するのが良い。しかし、被加熱物
の温度が上昇して解凍し始め、被加熱物の一部が水とな
ると、上述した様に水にマイクロ波が集中してその部分
の温度が急激に上昇する。そこで被加熱物の温度分布を
良好な状態にするために、カオス信号のもつパイコネ効
果を利用する。結果として、被加熱物の温度が0度付近
では、パイコネ効果が大きく、平均の電波出力が小さい
カオス信号を選択する必要がある。
に従って被加熱物センサによる被加熱物温度から最適な
カオス信号を選択する。
と、被加熱物温度に応じたカオス信号を選択して解凍を
行うため、常に被加熱物の解凍に最適な電波出力を行う
ことができる。
作について説明する。
て、被加熱物内部の水が固体から液体へ相変化する以前
に、それ以後の照射量より大量且つ規則的な照射が為さ
れてなるものである。そこで、以下では、第十七の実施
例の構成、動作について、第一の実施例の構成、動作と
の相違点を中心に述べ、そのほかの構成、動作は第一の
実施例の構成、動作と同じものとする。
て、図45で述べる。図45について、170は第二制
御選択手段であり、制御手段4と連続電力制御手段17
1のいずれかを選択し、選択した制御手段に第二制御選
択信号を出力する。
手段170が出力する第二制御選択信号によって選択さ
れると連続的にマグネトロンへ電力を供給する制御信号
を通電制御手段5に出力する。
70が出力する第二制御選択信号によって選択される
と、カオス信号発生手段10によるカオス信号に従っ
て、マグネトロン1への電力量を調節する制御を行うよ
うに、制御信号を通電制御手段5に出力する。
て、図45で説明する。被加熱物全体が凍っているとき
は、マグネトロン1から照射されたマイクロ波は被加熱
物内部で殆ど吸収されることなく透過するので、被加熱
物の温度は均一に上昇する。よって、被加熱物の温度が
低く、被加熱物全体の水が固体となっているときは、大
量かつ規則的にマグネトロン1へ電力を供給して被加熱
物を加熱しても、解凍時の被加熱物の仕上がり具合を悪
くすることなく、さらに解凍時間の短縮を図ることがで
きる。
解凍を開始すると、連続電力制御手段171を選択し、
マグネトロン1へ大量且つ規則的に電力をT1時間供給
する。その後に、制御手段4を選択して、カオス信号発
生手段10に出力するカオス信号に従ってマグネトロン
1への電力量を調節して被加熱物の解凍を行う。
体から液体へ相変化する以前に、その以後の照射量より
大量且つ規則的な照射が為されてなるものであり、第十
七の実施例の構成、動作によると解凍開始時ではカオス
信号の効果はそれほど必要がないため大量且つ規則的な
照射で被加熱物を誘電加熱できるので、解凍時の被加熱
物の仕上がり状態を悪くすることなく解凍時間をさらに
短縮することができる。
作について説明する。第十八の実施例は、上記で述べた
カオス信号に従ってマグネトロンへの電力量を調節する
制御を行う工程の前にマグネトロンへ連続的に電力を供
給する連続電力供給工程に関するものである。故に、以
下では、第十八の実施例の構成、動作について第二の実
施例の構成、動作との相違点を中心に述べ、そのほかの
構成、動作は同じものとする。
べる。図93について630は第一制御選択手段であ
り、制御手段604と連続電力制御手段631のいずれ
かを選択し、選択した制御手段に第一制御選択信号を出
力する。連続電力制御手段631は第一制御選択手段6
30の第一制御選択信号によって選択されると連続的に
マグネトロンへ電力を供給する制御信号を通電制御手段
605に出力する。また、制御手段604は第一制御選
択手段630の第一制御選択信号によって選択されると
カオス信号発生手段603によるカオス信号に従ってマ
グネトロンへの電力量を調節する制御を行うように制御
信号を通電制御手段605に出力する。
明する。被加熱物全体が凍っているときはマグネトロン
から照射されたマイクロ波は被加熱物内部で殆ど吸収さ
れることなく透過するので、被加熱物は均一に加熱され
る。よって、被加熱物の温度が低く、被加熱物全体が氷
となっているときは連続的にマグネトロンへ電力を供給
して被加熱物を加熱しても、解凍時の被加熱物の仕上が
り具合を悪くすることなく、さらに解凍時間の短縮を図
ることができる。
解凍を開始すると連続電力制御手段631を選択しマグ
ネトロンへ連続的に電力をT1時間供給する。その後に
制御手段604を選択してカオス信号発生手段603の
カオス信号に従ってマグネトロンへの電力量を調節して
被加熱物の解凍を行う。
と、カオス信号に従って誘電加熱制御を行う工程の前に
マグネトロンへ連続的に電力を供給する工程を設けるこ
とで、解凍開始時ではカオス信号の効果はそれほど必要
がないため、大電力で被加熱物を誘電加熱でき、解凍時
の被加熱物の仕上がり状態を悪くすることなく、さらに
解凍時間の短縮を図ることができる。
明する。第十九の実施例では、第二の実施例に加えて、
電子レンジ及び被加熱物等の状態に応じたマグネトロン
への大電力供給時間を設定するものである。そこで、第
十九の実施例の構成、動作について、第二の実施例の構
成、動作との相違点を中心に述べ、その他の構成、動作
については第一の実施例と同じものとする。
説明する。図108において、680は電子レンジ、被
加熱物の状態を選択する状態スイッチで、調理実験者は
電子レンジ及び被加熱物の状態を選択することができ
る。701は大電力時間記憶手段であり、電子レンジ、
被加熱物等の状態に応じた大電力時間を記憶して、状態
スイッチ680による電子レンジ及び被加熱物の状態か
ら大電力時間を決定する。大電力時間比較手段701は
調理時間測定手段691による調理時間と大電力時間記
憶手段700による大電力時間を比較して、マグネトロ
ンの電力量の最大値を決定する。通電制御手段605は
大電力時間比較手段693による最大電力量で制御手段
604の制御信号に従ってマグネトロンへの電力量を調
節する。
一例にて説明する。図109では、マグネトロンへの電
力Ptと被加熱物の温度Tの関係について示した図であ
る。
て強弱差、被加熱物の端にマイクロ波のエネルギーが集
中しやすい等の理由で被加熱物の加熱度合いの不均一が
場所によって生じる。いったん、被加熱物の水に変化し
た部分が生じると、その部分へのマイクロ波のエネルギ
ー集中をカオス信号によるマイクロ波への電力制御によ
っても防ぐことは困難である。よって、被加熱物の一部
が解凍し始めた後はより被加熱物内部の温度分布を均一
にするためにマグネトロンへの電力量を小さくする必要
がある。
一部が水になった場合、被加熱物が過加熱になるのを調
理時間Tp1でマグネトロンへの電力量を大電力Pma
x1から小電力Pmax2へ変更することで防いでるこ
とを示した図である。また、電力量を切り換えるTp1
時間は、電子レンジ及び被加熱物の状態、例えば、被加
熱物の重量に依存し、例として被加熱物の重量Wと大電
力時間tpの関係式を図108に示す。
手段691による調理時間と大電力時間記憶手段700
による大電力時間を比較して、調理時間が大電力時間よ
りも短ければマグネトロンへの電力量を大電力Pmax
1とし調理時間が大電力時間よりも長ければマグネトロ
ンへの電力量を小電力Pmax2とする制御を行う。
及び被加熱物等の状態に応じたマグネトロンへの大電力
供給時間を設定することで、電波の本質的性質等の理由
から被加熱物の一部が解凍し始めた後にマグネトロンへ
の最大電力量を小さくすることでより被加熱物内部の温
度分布を均一にする。
大電力は、大電力と小電力としたが、これを中電力など
を加えるなどして他段階にすることで更に細かい制御を
行うことができる。
明する。第二十の実施例は、第二の実施例と比べて電子
レンジ及び被加熱物の状態を検知するセンサの値に従っ
てマグネトロンへの大電力時間を設定するものである。
そこで、第二十の実施例の構成、動作について第二の実
施例の構成、動作の相違点を中心に述べ、その他の構
成、動作については第二の実施例と同じものとする。
説明する。図112において、710は第一のセンサで
あり、電子レンジ及び被加熱物の状態を測定してセンサ
出力変換手段711に出力する。センサ値出力変換手段
711は第一のセンサ710の出力を電子レンジ及び被
加熱物の状態を表す値に変換して、センサ値として出力
する。
センサ出力変換手段711によるセンサ値とマグネトロ
ンへ大電力を供給する大電力時間の関係式を記憶してい
る。
手段710による調理時間と大電力時間比較手段720
による大電力時間を比較して、マグネトロンへ電力を大
電力で供給するかどうかを決定し最大電力を通電制御手
段605に出力する。
電力がへの大電力時間比較手段701が決定した最大電
力をこえないように制御手段604による制御信号に従
ってマグネトロンへの電力量を調節する。
09、図110で一例にて説明する。
れるマイクロ波の本質的性質のために、被加熱物の端が
その他の部分よりも先に解凍して被加熱物内部の温度分
布が不均一になることがある。そうしたとき、被加熱物
の一部が過度に上昇するのを防ぐために解凍工程の途中
でマグネトロンへの電力を小さくする。
と被加熱物内の温度Tとの関係を示した図である。だだ
し、横軸を調理時間tとする。
物の解凍を行っているとき調理時間Tp1で上述した理
由により被加熱物の一部が先に氷から水に相変化したと
する。マグネトロンへの電力が大電力Pmax1で解凍
すると被加熱物内部の温度分布が不均一になるため、調
理時間Tp1でマグネトロンへの電力の最大値を大電力
量Pmax1から小電力量Pmax2へ変更し被加熱物
の一部が過度に上昇するのを防ぐ。また、電子レンジ及
び被加熱物の状態をセンサで測定するので、調理者の手
を煩わせることなく自動的に大電力時間Tp1を設定す
ることができる。
係を示したのが図110である。被加熱物の重量が重い
ほど温度が上昇するのに時間がかかるため、図110の
関係式となることがわかる。
の被加熱物の重量Wと大電力時間Tp1の関係式を記憶
しており、第一のセンサ710によって測定された被加
熱物の重量から大電力時間Tp1を決定する。
手段710の調理時間tと第二大電力時間記憶手段72
0の大電力時間Tp1を比較し、マグネトロンへ電力量
の最大値が調理時間tが大電力時間Tp1をこえるまで
大電力量Pmax1で、調理時間tが大電力時間Tp1
をこえると小電力Pmax2とするようにする。
状態の一例として、被加熱物の重量と挙げたが、大電力
時間に影響を与えるのは電子レンジの庫内の大きさ、被
加熱物の内容等様々存在し、要は電子レンジ及び被加熱
物の状態で大電力時間を決定できればよいのであって、
その他のものでもその効果は変わらない。
熱物の状態をセンサで測定し、大電力時間を決定するも
のであり、第二十の実施例の構成、動作によると、マイ
クロ波の本質的性質によって被加熱物の一部が先に水に
なったときでもその部分が過度に上昇するのを防止し、
調理者の手を煩わせることなく解凍時の被加熱物の仕上
がり具合をさらに良くすることができる。
説明する。
固体から液体へ相変化する以前に、それ以前の照射量よ
りも少量且つ規則的な照射が為されてなるものである。
そこで、第二十一の実施例の構成、動作について、第一
の実施例の構成、動作との相違点を中心に述べ、その他
の構成、動作について、第一の実施例の構成、動作と同
じものとする。
て、図47で説明する。180は第三制御選択手段であ
り、制御手段4と小電力制御手段181のいずれかを選
択し、選択した制御手段に第三制御選択信号を出力す
る。
段180によって選択されると、マグネトロン1へ少
量、且つ、規則的な電力を供給する制御信号を通電制御
手段5に出力する。
よって選択されると、カオス信号発生手段10によるカ
オス信号に従って、マグネトロン1への電力量を変化す
るような制御信号を通電制御手段5に出力する。
て、図48で説明する。図48では、マグネトロン1へ
の電力量Pnと被加熱物内の温度Tの関係を、横軸を調
理時間tとして、示したものである。
グネトロンから照射されたマイクロ波の本質的性質とし
て場所による強弱差、被加熱物の端が誘電加熱されやす
い等の原因により被加熱物の一部分が先に解凍する場合
がある。よって、被加熱物の解凍中、被加熱物の一部分
が他の部分よりも先に解凍した場合、その水となった部
分の温度が過度に上昇して解凍時の被加熱物の温度分布
が不均一になる。そこで、カオス信号に従った誘電加熱
制御をT2時間行った工程の後にマグネトロンへの平均
が小さな電力量でT3時間誘電加熱制御を行うことで、
被加熱物内の熱を分散させ被加熱物の温度分布を均一な
状態とし、解凍時の被加熱物の仕上がり具合をより良く
する。
物の解凍を開始すると制御手段4を選択し、カオス信号
発生手段10によるカオス信号に従って、マグネトロン
1への電力を調節する制御を行う。解凍開始からT2時
間が経過すると、次に、小電力制御手段181を選択し
て、マグネトロン1への平均が小さな電力量でT3時間
誘電加熱制御を行う。
る。本実施例では、第三の実施例に加えて、マグネトロ
ンへ大量、且つ、規則的な電力を供給する工程の後にカ
オス信号に従って誘電加熱制御を行う工程を設け、さら
にその後にマグネトロンへ、少量、且つ、規則的な小電
力供給工程を設けるものである。よって、以下では、第
二十一の実施例の構成、動作について、第三の実施例の
構成、動作との相違点を中心に述べ、そのほかの構成、
動作は、第三の実施例の構成、動作と同じものとする。
て、図49で述べる。図49について、190は第四制
御選択手段であり、制御手段4と連続電力制御手段17
1と小電力制御手段181のいずれかを選択し、選択し
た制御手段に第四制御選択信号を出力する。
手段190によって選択されると、大量、且つ、規則的
にマグネトロン1へ電力を供給する制御信号を通電制御
手段5に出力する。
選択手段190によって選択されると、マグネトロン1
へ少量、且つ、規則的な電力を供給する制御信号を通電
制御手段5に出力する。
190によって選択されると、カオス信号発生手段10
によるカオス信号に従ってマグネトロン1への電力量を
変化する制御信号を通電制御手段5に出力する。
て、図50で説明する。上述したように、被加熱物の温
度が低いときは、マグネトロンへ大量、且つ、規則的な
電力を供給して被加熱物を加熱しても、解凍時の被加熱
物の仕上がり具合を悪くすることなく、さらに解凍時間
の短縮を図ることができる。また、カオス信号に従って
誘電加熱制御を行う工程において、上述したようにもし
被加熱物の一部が先に水になって過加熱した場合でも、
次の工程でマグネトロンへ少量、且つ、規則的な電力で
誘電加熱制御を行うことで、被加熱物内の熱を分散させ
被加熱物の温度分布を均一な状態とし、解凍時の被加熱
物の仕上がり具合をさらに良くことができる。
解凍を開始すると連続電力制御手段171を選択し、マ
グネトロン1へ大量、且つ、規則的な電力をT1時間供
給する。その後に制御手段3を選択し、カオス信号発生
手段3によるカオス信号に従ってマグネトロン1への電
力を調節する制御で、被加熱物の解凍をT2時間行う。
ると、小電力制御手段131を選択して、マグネトロン
1へ少量、且つ、規則的な電力で誘電加熱制御をT3時
間行う。
る。本実施例は、図49を用いて説明したの実施例に加
えて、小電力供給工程のマグネトロンへの電力量を連続
電力供給工程のマグネトロンへの電力に比べて小さく設
定するものである。そこで、本実施例の構成、動作につ
いて、図49の実施例の動作、構成との相違点を中心に
述べ、その他の構成、動作については、図49の実施例
の動作、構成と同じものとする。
て、図51で説明する。図51において、200は大電
力量記憶手段であり、連続電力供給工程でのマグネトロ
ン1への大電力量を記憶している。201は小電力量記
憶手段であり、小電力供給工程でのマグネトロン1への
小電力量を記憶している。
手段190による第四制御信号によって選択されると、
大電力量記憶手段200が記憶している大電力量で、大
量、且つ、規則的にマグネトロンへ電力を供給する制御
信号を通電制御手段5へ出力する。
段190による第四制御信号によって選択されると、小
電力量記憶手段201が記憶している小電力量でマグネ
トロン1へ電力を供給する制御信号を通電制御手段5へ
出力する。
主として、図52で説明する。図52は、マグネトロン
への電力量と被加熱物内の温度Tの関係を、横軸を調理
時間tとして、示した図である。
度が低いときは、大量、且つ、規則的にマグネトロン1
へ電力を供給して被加熱物を加熱しても、被加熱物の温
度は均一に上昇するので、解凍時の被加熱物の仕上がり
具合を悪くすることなく、解凍時間の短縮を図ることが
できる。
の電力量を大きくしても被加熱物内部の温度は均一に上
昇するので、マグネトロン1への電力量を大きくして解
凍時間をさらに短縮することができる。
って誘電加熱制御を行う工程で、もし被加熱物の一部が
先に水になって過加熱した場合でもマグネトロン1へ少
量、且つ、規則的な電力で誘電加熱制御を行うことで、
被加熱物内の熱を分散させ被加熱物の温度分布を均一な
状態とし、解凍時の被加熱物の仕上がり具合をさらに良
くことができる。
熱を防止して、被加熱物内の熱を分散させる必要がある
ので、連続電力供給工程での電力量よりも小さい電力量
でマグネトロン1への電力を供給し被加熱物の過加熱を
防止する。
解凍を開始すると連続電力制御手段121を選択し、マ
グネトロン1へ大量、且つ、規則的な電力を大電力量記
憶手段200が記憶する大電力量P1でT1時間供給す
る。その後に制御手段3を選択して、カオス信号発生手
段3によるカオス信号に従ってマグネトロン1への電力
量を調節する制御を行って被加熱物の解凍をT2時間行
う。カオス信号に従った誘電加熱制御が終了すると、小
電力制御手段131を選択して、小電力量記憶手段16
1が記憶する小電力量P2で被加熱物の誘電加熱制御を
T3時間行う。
固体から液体へ相変化する後半に、それ以前の照射量よ
り少量且つ規則的な照射が為されてなるものであり、先
に水となった部分を過度に上昇させることなく被加熱物
の温度分布をより平均化することができるので解凍後の
被加熱物の仕上がり具合をさらに向上することができ
る。
動作について説明する。第二十二の実施例は、カオス信
号に従った誘電加熱制御を行う工程の後にマグネトロン
への電力量の平均が小さな小電力供給工程を設けるもの
である。そこで、第二十二の実施例の構成、動作につい
て、第二の実施例の構成、動作との相違点を中心に述
べ、その他の構成、動作については第二の実施例と同じ
ものとする。
説明する。640は第二制御選択手段であり、制御手段
604と小電力制御手段641のいずれかを選択し、選
択した制御手段に第二制御選択信号を出力する。小電力
制御手段641は第二制御選択手段640によって選択
されるとマグネトロンへの電力量の平均が小さな電力を
供給する制御信号を通電制御手段605に出力する。
説明する。実際の電子レンジで解凍を行ったとき、マグ
ネトロンから照射されたマイクロ波の本質的性質として
場所による強弱差、被加熱物の端が誘電加熱されやすい
等の原因により被加熱物の一部分が先に氷から水に相変
化してしまうことがある。よって、被加熱物の解凍中、
被加熱物の一部分が他の部分よりも先に解凍した場合、
その水となった部分が過度に上昇して解凍時の被加熱物
の温度分布が不均一になる。そこで、カオス信号に従っ
た誘電加熱制御をT2時間行った工程の後にマグネトロ
ンへの平均が小さな電力量で誘電加熱制御を行うこと
で、被加熱物内の熱を分散させ被加熱物の温度分布を常
に均一な状態とし、解凍時の被加熱物の仕上がり具合を
より良くする。
熱物の解凍を開始すると制御手段604を選択しカオス
信号発生手段603によるカオス信号に従ってマグネト
ロンへの電力を調節する制御を行う。解凍開始からT2
時間が経過すると、次に、小電力制御手段641を選択
してマグネトロンへの平均が小さな電力量で誘電加熱制
御を行う。
作によると、カオス信号に従って誘電加熱制御を行う工
程の後にマグネトロンへの電力量の平均が小さな小電力
供給工程を設けることで、先に水となった部分を過度に
上昇させることなく被加熱物内部の温度をさらに均一に
することができるので解凍時の被加熱物の仕上がり状態
をさらに良くすることができる。
説明する。第二十三の実施例は、第二の実施例に加え
て、マグネトロンへ連続的に電力を供給する工程の後に
カオス信号に従って誘電加熱制御を行う工程を設け、さ
らにその後にマグネトロンへの平均電力量が小さい小電
力供給工程を設けるものである。故に、以下では、第二
十三の実施例の構成、動作について第二の実施例の構
成、動作との相違点を中心に述べ、そのほかの構成、動
作は同じものとする。
述べる。図99について660は第三制御選択手段であ
り、制御手段604と連続電力制御手段631と小電力
制御手段641のいずれかを選択し、選択した制御手段
に第三制御選択信号を出力する。連続電力制御手段63
1は第三制御選択手段660によって選択されると連続
的にマグネトロンへ電力を供給する制御信号を通電制御
手段605に出力する。また、小電力制御手段641は
第三制御選択手段660によって選択されるとマグネト
ロンへの電力量の平均が小さな電力を供給する制御信号
を通電制御手段605に出力する。
で説明する。上述したように、被加熱物の温度が低いと
きは連続的にマグネトロンへ電力を供給して被加熱物を
加熱しても、解凍時の被加熱物の仕上がり具合を悪くす
ることなく、さらに解凍時間の短縮を図ることができ
る。また、カオス信号に従って誘電加熱制御を行う工程
において上述したようにもし被加熱物の一部が先に水に
なって過加熱した場合でも、次の工程でマグネトロンへ
の平均が小さな電力量で誘電加熱制御を行うことで、被
加熱物内の熱を分散させ被加熱物の温度分布を常に均一
な状態とし、解凍時の被加熱物の仕上がり具合をさらに
良くことができる。
解凍を開始すると連続電力制御手段631を選択しマグ
ネトロンへ連続した電力をT1時間供給する。その後に
制御手段603を選択して、カオス信号発生手段3によ
るカオス信号に従ってマグネトロンへの電力を調節する
制御を行って被加熱物の解凍をT2時間行う。カオス信
号に従った誘電加熱制御が終了すると、小電力制御手段
641を選択してマグネトロンへの平均が小さな電力量
で誘電加熱制御をT3時間行う。
と、カオス信号に従って誘電加熱制御を行う工程の前に
マグネトロンへ連続的に電力を供給する工程を設けるこ
とで、解凍開始時ではカオス信号の効果はそれほど必要
がないため、大電力で被加熱物を誘電加熱でき、解凍時
の被加熱物の仕上がり状態を悪くすることなく、さらに
解凍時間の短縮を図ることができる。また、カオス信号
に従って誘電加熱制御を行う工程の後にマグネトロンへ
の電力量の平均が小さな小電力供給工程を設けること
で、先に水となった部分を過度に上昇させることなく被
加熱物内部の温度をさらに均一にすることができるので
解凍時の被加熱物の仕上がり状態をさらに良くすること
ができる。
説明する。第二十四の実施例は、第二十三の実施例に加
えて、小電力供給工程のマグネトロンへの電力を連続電
力供給工程のマグネトロンへの電力に比べて小さく設定
するものである。そこで、第二十四の実施例の構成、動
作について、第二十三の実施例の動作、構成との相違点
を中心に述べ、その他の構成、動作については第二十三
の実施例と同じものとする。
で説明する。図101において、670は大電力量記憶
手段であり、連続電力供給工程においてマグネトロンへ
の大電力量を記憶している。671は小電力量記憶手段
であり、小電力供給工程でのマグネトロンへの小電力量
を記憶している。
段660による第三制御信号によって選択されると、大
電力量記憶手段670が記憶している大電力量で連続的
にマグネトロンへ電力を供給する制御信号を通電制御手
段605へ出力する。
660による第三制御信号によって選択されると、小電
力量記憶手段671が記憶している小電力量でマグネト
ロンへ電力を供給する制御信号を通電制御手段605へ
出力する。
102で説明する。連続電力供給工程において、被加熱
物の温度が低いときは連続的にマグネトロンへ電力を供
給して被加熱物を加熱しても被加熱物の温度は均一に上
昇するので、解凍時の被加熱物の仕上がり具合を悪くす
ることなく、解凍時間の短縮を図ることができる。マグ
ネトロンへの電力量を大きくしても被加熱物内部の温度
は均一に上昇するので、連続電力供給工程ではマグネト
ロンへの電力量を大きくして解凍時間のさらなる短縮を
図る。
って誘電加熱制御を行う工程でもし被加熱物の一部が先
に水になって過加熱した場合でも、マグネトロンへの平
均が小さな電力量で誘電加熱制御を行うことで、被加熱
物内の熱を分散させ被加熱物の温度分布を常に均一な状
態とし、解凍時の被加熱物の仕上がり具合をさらに良く
ことができる。小電力供給工程では被加熱物の過加熱を
防止して、被加熱物内の熱を分散させる必要があるの
で、大電力供給工程での電力量よりも小さい電力量でマ
グネトロンへの電力を供給し被加熱物の過加熱を防止す
る。
解凍を開始すると連続電力制御手段691を選択しマグ
ネトロンへ連続した電力を大電力量記憶手段670が記
憶する大電力量P1でT1時間供給する。その後に制御
手段603を選択して、カオス信号発生手段603によ
るカオス信号に従ってマグネトロンへの電力を調節する
制御を行って被加熱物の解凍をT2時間行う。カオス信
号に従った誘電加熱制御が終了すると、小電力制御手段
641を選択して小電力量記憶手段671が記憶する小
電力量P2で被加熱物の誘電加熱制御をT3時間行う。
施例に加えて、小電力供給工程のマグネトロンへの電力
を連続電力供給工程のマグネトロンへの電力に比べて小
さく設定することで、連続電力供給工程ではマグネトロ
ンへの電力量を大きくすることでさらなる解凍時間の短
縮を図ることができ、小電力供給工程では小電力でしか
被加熱物を誘電加熱しないので解凍後の被加熱物の温度
分布をさらに均一にすることができる。
説明する。
例に加えて、被加熱物の相変化の状態、解凍環境、また
は、被加熱物環境に応じて、規則的にマイクロ波を照射
する時間が変更されてなるものである。よって、以下で
は、第二十五の実施例の構成、動作について、第十二、
十三の実施例の構成、動作との相違点を中心に述べ、そ
の他の構成、動作は、第十二、十三の実施例の構成、動
作と同じものとする。
て、主として、図53、図54で説明する。
凍環境、被加熱物環境の状態に応じて解凍時間を設定す
るものである。
て、図53で説明する。図53において、211は解凍
時間記憶手段であり、被加熱物の相変化の状態、解凍環
境、被加熱物環境に応じた解凍時間を記憶し、状態記憶
手段210による被加熱物の相変化の状態、解凍環境、
被加熱物環境から解凍時間を決定する。また、41は調
理時間測定手段であり、解凍を開始してからの調理時間
を記憶している。
11による解凍時間と調理時間測定手段41による調理
時間を比較して、解凍が終了したかどうかを判断する。
凍が終了したと判断すると、被加熱物の解凍を終了す
る。
図54で、一例にて、説明する。図54は、被加熱物の
重量Wと解凍時間Ttotalの関係式を示した図であ
る。
重くなると、解凍に必要な総電力量も増えるので、解凍
に必要な時間も長くなる。逆に、被加熱物の重量Wが軽
くなると、解凍に必要な総電力量も少なくなるので、解
凍に必要な時間も短くなる。
の重量に応じた解凍時間を決定できるので、被加熱物に
過度にマイクロ波のエネルギーを加えることがなくな
り、解凍時の仕上がり具合をさらに良くすることができ
る。
加熱物の重量Wと解凍時間Ttotalの関係式を記憶
しており、状態記憶手段210で被加熱物の重量Wを入
力されると、被加熱物の解凍時間Ttotalを出力す
る。
態、解凍環境、被加熱物環境の一例として、被加熱物の
重量と解凍時間の関係式を一例として説明したが、解凍
時間を決定するのに影響を与える条件は、被加熱物の種
類、電子レンジの庫内の大きさ等存在し、解凍時間記憶
手段2110が記憶する関係式としていずれの条件を用
いてもその効果は変わらない。
る。本実施例は、被加熱物の相変化の状態、解凍環境、
被加熱物環境に応じたマグネトロンへ大量、且つ、規則
的な電力を供給する連続大電力供給時間を設定するもの
である。
て、図55で説明する。図55において、220は連続
電力供給時間記憶手段であり、被加熱物の相変化の状
態、解凍環境、被加熱物環境に従った連続電力供給時間
を記憶し、状態記憶手段210が記憶する被加熱物の相
変化の状態、解凍環境、被加熱物環境に応じた連続電力
供給時間を、連続電力供給時間比較手段221に出力す
る。
電力供給時間記憶手段220による連続電力供給時間と
調理時間測定手段41による調理時間を比較して、大
量、且つ、規則的にマグネトロン1へ電力を供給するか
どうかを判定して、第五制御選択手段222に出力す
る。
時間比較手段221の判断により、大量、且つ、規則的
にマグネトロン1へ電力を供給する連続電力制御手段1
11とカオス信号に従って誘電加熱する制御手段4のど
ちらかの制御手段を選択し、選択した制御手段に第五制
御選択信号を出力する。
手段222による第五制御選択信号を受け取ると、大
量、且つ、規則的にマグネトロン1への電力量を供給す
るように通電制御手段5へ連続電力信号を出力する。
よる第五制御選択信号を受け取ると、カオス信号発生手
段3によるカオス信号に従って、マグネトロン1への電
力量を制御するように、通電制御手段5へ制御信号を出
力する。
て、図56、図57で説明する。図56は、マグネトロ
ン1への電力量Pnと被加熱物の温度Tとの関係を示し
たものである。だだし、解凍時間をTtotal、連続
電力供給時間をT1、カオス時間をT2とする。
る場合、マグネトロン1によるマイクロ波のエネルギー
は被加熱物の内部をほとんど減衰することなく均一に被
加熱物全体に分配されるため、被加熱物の内部は均一に
温度上昇する。そのとき、大量、且つ、規則的にマイク
ロ波を照射することで、被加熱物の温度分布を均一にし
ながら解凍時間の短縮を図る。しかし、長い間、大量、
且つ、規則的にマグネトロン1への電力を供給すると、
先に解凍した被加熱物の一部にマイクロ波のエネルギー
が集中して被加熱物の温度分布が不均一となる。そのた
めに、大量、且つ、規則的に、マグネトロン1への電力
を供給する時間T1を、被加熱物の相変化の状態、解凍
環境、被加熱物環境に応じて定めて、解凍時の被加熱物
の温度分布を良好にする。
給時間T1の関係を示した図である。図57に示すよう
に、被加熱物の重量が重いときは解凍に必要なエネルギ
ーも多いので、連続電力供給時間T1を長くする必要が
ある。また、被加熱物の重量が軽いときは逆に連続電力
供給時間T1を短くしなければならない。
7に示す被加熱物の重量Wと連続電力供給時間T1の関
係式を記憶しており、状態記憶手段210による被加熱
物の重量から連続電力供給時間T1を決定する。
境、被加熱物環境の一例として、被加熱物の重量を取り
上げたが、連続電力供給時間を決定する被加熱物の相変
化の状態、解凍環境、被加熱物環境として庫内温度、被
加熱物の形等多く存在し、その効果はその他の状態を使
用しても変わらない。
する。本実施例は、被加熱物の相変化の状態、解凍環
境、または、被加熱物環境に応じたマグネトロンへ少
量、且つ、規則的な電力が供給する誘電加熱時間を設定
するものである。
で説明する。230は小電力供給時間記憶手段であり、
被加熱物の相変化の状態、解凍環境、被加熱物環境に応
じたマグネトロン1へ少量、且つ、規則的な電力を供給
する誘電加熱時間、小電力供給時間を記憶している。小
電力供給時間記憶手段220は、状態記憶手段170に
よる被加熱物の相変化の状態、解凍環境、被加熱物環境
に従って最適な小電力供給時間を小電力供給時間比較手
段221に出力する。
供給時間比較手段230による小電力供給時間と調理時
間測定手段41による調理時間を比較し、その結果を第
六制御選択手段232に出力する。
間比較手段231の決定に従って、カオス信号に従って
誘電加熱を行う制御手段4とマグネトロン1へ少量、且
つ、規則的な電力を供給する小電力制御手段181の何
れかを選択し、選択した制御手段に第六制御信号を出力
する。
段232による第六制御選択信号を受け取ると、少量、
且つ、規則的にマグネトロン1へ電力を供給するように
通電制御手段5へ小電力信号を出力する。
よる第六制御選択信号を受け取ると、カオス信号発生手
段10によるカオス信号に従ってマグネトロン1への電
力量を制御するように通電制御手段5へ制御信号を出力
する。
て、図59、図60で説明する。図59は、マグネトロ
ン1への電力量Pnと被加熱物内部の温度Tとの関係式
を示したものである。だだし、調理時間tを横軸にす
る。
lとして、小電力供給時間をT3、カオス時間をT2と
している。
加熱によって被加熱物を解凍した場合、何らかの要因で
被加熱物の一部が先に解凍するときがある。その場合、
先に解凍した部分にマグネトロン1によるマイクロ波の
エネルギーが集中するため、その部分が急激に温度上昇
する。そこで、被加熱物の温度分布を均一にするために
マグネトロン1へ少量、且つ、規則的な電力を供給する
小電力供給工程を設けるが、小電力供給工程で被加熱物
の温度分布が均一になる時間は、被加熱物の相変化の状
態、解凍環境、被加熱物環境によって異なる。そこで、
図59に示すように、被加熱物の相変化の状態、解凍環
境、被加熱物環境に応じた小電力供給時間T3を設け
る。
時間T3の関係式を示したものである。図60に示すよ
うに、被加熱物の重量Wが重いときは、被加熱物の温度
分布が均一になるのに時間がかかるので小電力供給時間
T3を長くする必要がある。逆に、被加熱物の重量Wが
軽いときは小電力供給時間T3を短くすることができ
る。
に示す被加熱物の重量Wと小電力供給時間T3の関係式
を記憶しており、状態記憶手段210による被加熱物の
相変化の状態、解凍環境、被加熱物環境から小電力供給
時間T3を決定する。
境、被加熱物環境として、被加熱物の重量を取り上げた
が、小電力供給時間を決定する被加熱物の相変化の状
態、解凍環境、被加熱物環境として庫内温度、被加熱物
の形等多く存在し、その効果はその他の状態を使用して
も変わらない。
する。本実施例は、被加熱物の相変化の状態、解凍環
境、被加熱物環境に応じたマグネトロンへの大電力供給
時間を設定するものである。
て、図61で説明する。図61において、240は被加
熱物の相変化の状態、解凍環境、被加熱物環境を選択す
る状態記憶手段である。
熱物の相変化の状態、解凍環境、被加熱物環境に応じた
大電力時間を記憶している。大電力時間記憶手段240
は、状態記憶手段210による被加熱物の相変化の状
態、解凍環境、被加熱物環境から大電力で誘電加熱する
大電力時間を決定する。
定手段41による調理時間と大電力時間記憶手段240
による大電力時間を比較し、その比較結果から大電力量
記憶手段242が記憶する大電力量と小電力量記憶手段
243が記憶する小電力量を選択し、電力量として通電
制御手段5へ出力する。
41が決定した電力量で制御手段4の制御信号に従って
マグネトロン1への電力量を調節する。
て、図62、図63で説明する。図62では、マグネト
ロンへの電力量Pnと被加熱物内部の温度Tの関係につ
いて示した図である。
波の波の性質として強弱差、被加熱物の端にマイクロ波
のエネルギーが集中しやすい等の理由で被加熱物の加熱
度合いの不均一が場所によって生じる。いったん、被加
熱物の水に変化した部分が生じると、その部分へのマイ
クロ波のエネルギー集中をカオス信号によるマイクロ波
への電力制御によっても防ぐことは困難である。よっ
て、被加熱物の一部が解凍し始めた後はより被加熱物内
部の温度分布を均一にするためにマグネトロンへの電力
量を小さくする必要がある。
部が水になった場合、被加熱物が過加熱になるのを調理
時間Tp1でマグネトロンへの電力量を大電力Pmax
1から小電力Pmax2へ変更することで防いでいる状
態を示した図である。
被加熱物の相変化の状態、解凍環境、被加熱物環境、例
えば、被加熱物の重量に依存し、例として、被加熱物の
重量Wと大電力時間Tp1の関係式を図62に示す。
定手段41による調理時間と大電力時間記憶手段240
による大電力時間を比較して、調理時間が大電力時間よ
りも短ければマグネトロンへの電力量を大電力Pmax
1とし、調理時間が大電力時間よりも長ければマグネト
ロンへの電力量を小電力Pmax2とする制御を行う。
境、被加熱物環境の一例として、被加熱物の重量を取り
上げたが、マグネトロンへの電力量を決定する被加熱物
の相変化の状態、解凍環境、被加熱物環境として庫内温
度、被加熱物の形等多く存在し、その効果はその他の状
態を使用しても変わらない。
る。第二十五の実施例は、被加熱物の相変化の状態、解
凍環境、被加熱物環境を測定するセンサの値に従った解
凍時間を設けるものである。
て、図64で説明する。図64より、250はセンサで
あり、被加熱物の相変化の状態、解凍環境、被加熱物環
境を測定する。センサ250で測定したセンサの値は、
センサ出力変換手段251によって、被加熱物の相変化
の状態、解凍環境、被加熱物環境のデータに変換され
て、センサ値として第二解凍時間記憶手段252へ出力
する。
力変換手段251によるセンサ値から最適な解凍時間を
計算して、第二解凍時間として出力する。
1による調理時間と第二最適解凍時間記憶手段252に
よる第二解凍時間を比較して、被加熱物の解凍が終了し
たかどうかを判断する。
凍を終了すると判断すると、マグネトロン1への電力供
給を停止して、被加熱物の解凍を終了する。
として、図54で説明する。図54は、被加熱物の重量
Wと被加熱物の解凍時間Ttotalの関係について示
した図である。
必要なマイクロ波のエネルギーも多くなるため、被加熱
物の解凍時間も長くなることがわかる。本発明では、被
加熱物の重量をセンサで測定し、図54の関係式から被
加熱物の解凍時間Ttotalを計算する。被加熱物の
重量をセンサで自動的に測定し被加熱物の解凍時間を設
定することで、調理者の手を煩わすことなく自動的に被
加熱物の解凍を終了し、また、解凍時間を設定すること
で被加熱物に最適なマイクロ波のエネルギーを与えるの
で解凍時の被加熱物の仕上がり具合をさらに良くするこ
とができる。
被加熱物の重量Wと解凍時間Ttotalの関係式を記
憶して、センサ出力変化手段251によるセンサ値、例
えば、被加熱物の重量Wから解凍時間Ttotalを計
算する。
1による調理時間と第二解凍時間記憶手段252による
第二解凍時間を比較して、調理時間が第二解凍時間を超
えるまでマイクロ波による誘電加熱を行い、調理時間が
第二解凍時間に達すると解凍を終了する。
する被加熱物の相変化の状態、解凍環境、被加熱物環境
の一例として被加熱物の重量としたが、被加熱物の解凍
時間に影響を与えるのは、被加熱物の相変化の状態、解
凍環境、被加熱物環境等色々存在する。要は、センサを
用いて状態を測定し、その値で被加熱物の解凍時間を決
定できるものであればよく、その効果は変わらない。
状態、解凍環境、または被加熱物環境に応じて規則的に
照射する時間が変更されてなるものであり、被加熱物の
状態または環境に応じた時間を設定することで無駄の時
間をかけることなく各々の工程の目的を達成することが
できる。
説明する。
加えて、マグネトロンへ少量、且つ、規則的な電力を小
さくするためにDUTY比の小さなDUTY工程を設け
るものである。そこで、第二十六の実施例の構成、動作
について第二十一の実施例の構成、動作の相違点を中心
に述べ、その他の構成、動作について第二十一の実施例
の構成、動作と同じものとする。
で説明する。260は第二制御選択手段であり、制御手
段4と小DUTY制御手段140のいずれかを選択し、
選択した制御手段に第二制御選択信号を出力する。
択手段170によって選択されると、オフ時間の長いD
UTY制御を行うDUTY制御信号を通電制御手段5に
出力する。
よって選択されると、カオス信号発生手段10によるカ
オス信号に従ってマグネトロン1への電力量を変化する
ような制御信号を通電制御手段5に出力する。
説明する。図66は、マグネトロン1への電力量Pnと
被加熱物内の温度Tとの関係を、横軸を調理時間tとし
て、示した図である。
るマイクロ波の本質的性質等によって被加熱物の一部が
先に水となって過加熱された結果、被加熱物の温度分布
が不均一となる可能性がある。そこで、マグネトロン1
への電力を長いオフ時間を持つDUTY制御することで
平均の電力量を小さくして、被加熱物の温度分布を均一
なものとする。また、DUTY制御では、オン・オフの
2値しか持たないので簡単な構成で実現することができ
る。
択手段170で選択されると、長いオフ時間を持つDU
TY制御を行うように通電制御手段5へDUTY制御信
号を出力して、被加熱物内部の温度分布をさらに均一に
する。
ンオフ出力により規則的に照射されてなるものであり、
電子レンジの構成によりマイクロ波量を連続的な値で変
化することができない場合でもマイクロ波量をオン・オ
フの2値制御することでカオスの効果を解凍工程に実現
することができるので、電子レンジのマイクロ波出力を
連続的に制御できない場合でも容易な構成の変更で、少
量、且つ、規則的なマイクロ波の照射する工程を実現す
ることができる。
説明する。第二十七の実施例は、第二十二の実施例に加
えて、マグネトロンへの電力量の平均を小さくするため
にDUTY比の小さなDUTY工程を設けるものであ
る。そこで、第二十七の実施例の構成、動作について第
四の実施例の構成、動作の相違点を中心に述べ、その他
の構成、動作について第四の実施例の構成、動作と同じ
ものとする。
説明する。640は第二制御選択手段であり、制御手段
604と小DUTY制御手段650のいずれかを選択
し、選択した制御手段に第二制御選択信号を出力する。
小DUTY制御手段650は第二制御選択手段640に
よって選択されるとオフ時間の長いDUTY制御を行う
DUTY制御信号を通電制御手段605に出力する。
説明する。図98は、電波出力Ptと被加熱物内の温度
Tと関係を示した図である。だだし、図98では、調理
時間tを横軸とした。
トロンによるマイクロ波の本質的性質等によって被加熱
物の一部が先に水となり過加熱された結果、被加熱物の
温度分布が不均一となる可能性がある。そこで、マグネ
トロンへの電力を長いオフ時間を持つDUTY制御する
ことで平均の電力量を小さくして、被加熱物の温度分布
を均一なものとする。また、DUTY制御では、オン・
オフの2値しか持たないので簡単な構成で実現すること
ができる。
択手段640で選択されると、長いオフ時間を持つDU
TY制御を行うように通電制御手段605へDUTY制
御信号を出力して、被加熱物内部の温度分布をさらに均
一にする。
作によると、第二十二の実施例に加えて、オフ時間の長
いDUTY制御を行うことで、簡単な構成で被加熱物の
仕上がり状態をさらに良くすることができる。
説明する。
加熱を重畳させてなるものである。第二十八の実施例
は、第1の実施例に加えて、ヒータによる加熱制御を行
うものである。そこで、以下では第二十八の実施例の構
成、動作について、第一の実施例の構成、動作との相違
点を中心に述べ、その他の構成、動作について、第一の
実施例の構成、動作と同じものとする。
て、図67で説明する。図67において、270は加熱
庫内を暖めるヒータである。ヒータ通電制御手段271
はヒータ270に加熱に必要な電力を供給する。
る。カオス信号に従ってマグネトロンのマイクロ波によ
る誘電加熱で被加熱物の解凍を行った場合被加熱物の温
度分布を均一にして解凍することができるが、被加熱物
の表面についた霜までは解凍しきれていない場合があ
る。そこで、ヒータによる輻射加熱によって霜を溶か
し、解凍時の被加熱物の見栄えを良くする。
加熱を重畳させてなるものであり、ヒータを使用するこ
とで被加熱物の表面の霜を溶かすことができるので解凍
後の被加熱物の表面状態を見栄え良くすることができ
る。
説明する。第二十九の実施例と第二の実施例との違い
は、電子レンジの大きさ、被加熱物の種類等の加熱条件
に応じて解凍時間を決定する工程が加わった点でことな
る。そこで、第二十九の実施例の構成、動作について第
二の実施例との相違点を述べ、その他の構成、動作は第
二の実施例と同じものとする。
る。350は状態選択スイッチであり、被加熱物の種
類、重さ等の加熱条件を入力することができる。
択スイッチ350による加熱条件から最適な解凍時間を
決定し、第一最適解凍時間として時間比較手段441に
出力する。
410による解凍時間と第一最適解凍時間計算記憶手段
440による最適解凍時間とを比較して、解凍時間の方
が第一最適解凍時間よりも長くなると解凍を終了する解
凍終了信号を通電制御手段305に出力する。
明する。第一最適解凍時間記憶手段440について図8
5で一例にて説明する。被加熱物が重いと、解凍に必要
な熱量が多くなる。時間当たりの電波出力は限られてい
るので、被加熱物の重量が重くなると解凍時間は長くな
る。故に、加熱条件によって解凍時間が変わる。第一最
適解凍時間記憶手段440では加熱条件に対する解凍時
間を記憶しており、加熱条件が入力されると最適な解凍
時間を出力する。
と状態に応じた解凍時間を設定することで、状態変化に
対応した解凍時間を設定できる。また、解凍終了の時間
を予めしることができる。
明する。第三十の実施例は被加熱物の温度に応じた解凍
時間を決定する発明に関するものである。よって以下で
は、第三十の実施例の構成、動作について第二の実施例
との相違点を中心に述べ、その他の構成、動作について
は第二の実施例の構成、動作と同じものとする。
説明する。370は被加熱物センサであり、被加熱物の
内部温度を測定する。センサ出力変換手段351は、被
加熱物センサ370の出力を実際に必要な被加熱物温度
に計算して、その値を出力する。
するときの被加熱物温度を記憶している。460は温度
比較手段であり、解凍終了温度記憶手段461による解
凍終了温度とセンサ出力変換手段351によるセンサ値
を比較して解凍が終了したかどうかを判定し、通電制御
手段305に出力する。
する。冷凍された被加熱物の解凍が終了するのは、被加
熱物の温度が0度をこえた時点である。そこで、被加熱
物の内部温度を測定し、温度が0度をこえた時点で解凍
を終了させる。
熱物温度が解凍終了温度記憶手段460が記憶している
解凍終了温度、今の場合0度をこえたかどうかをモニタ
ーし、0度をこえると解凍は終了したとして通電制御手
段5に解凍終了を命令する。
と、解凍を終了する。上述したように第三十の実施例の
構成、動作によると、被加熱物の温度を測定して解凍の
終了時刻を判定するので、解凍の終了時刻を正確にする
ことができる。
説明する。第三十一の実施例では、第二の実施例に加え
て、電子レンジ、被加熱物の状態に応じて解凍時間を設
定するものである。以下では、第三十一の実施例の構
成、動作について、第二の実施例の構成、動作との相違
点を中心に述べ、その他の構成、動作については第二の
実施例の構成、動作と同じものとする。
で説明する。図105において690は解凍時間記憶手
段であり、状態に応じた解凍時間を記憶し状態スイッチ
680による電子レンジ、被加熱物の状態から解凍時間
を決定する。また、691は調理時間測定手段であり、
解凍を開始してからの調理時間を記憶している。時間比
較手段692は解凍時間記憶手段690による解凍時間
と調理時間測定手段691による調理時間を比較して、
解凍が終了したかどうかを判断する。通電制御手段60
5は時間比較手段692が解凍が終了したと判断すると
被加熱物の解凍を終了する。
107で一例にて説明する。図107は、被加熱物の重
量Wと解凍時間tkの関係式を示した図2である。
と解凍に必要な総電力量も増えるので、解凍に必要な時
間も長くなる。図107の関係式で解凍時間を決定する
と、被加熱物の重量に応じた解凍時間を決定するので、
被加熱物に過度にマイクロ波のエネルギーを加えること
がなくなり解凍時の仕上がり具合をさらに良くすること
ができる。
加熱物の重量と解凍時間の関係式を記憶しており、状態
スイッチ680で被加熱物の重量を入力されると被加熱
物の解凍時間を出力する。
状態の一例として、被加熱物の重量と解凍時間の関係式
を一例として説明したが、解凍時間を決定するのに影響
を与える条件は被加熱物の内容、電子レンジの庫内の大
きさ等存在し解凍時間記憶手段690が記憶する関係式
としていずれの条件を用いてもその効果は変わらない。
と、電子レンジ、被加熱物等の状態で解凍時間を決定す
ることで電子レンジ、被加熱物の状態に応じた誘電加熱
を行うことができるので解凍時の被加熱物の仕上がり具
合をさらに良くすることができる。
説明する。第三十二の実施例は、第二の実施例に加え
て、電子レンジ及び被加熱物の状態を測定するセンサの
値に従って最適な解凍時間を設けるものである。そこ
で、第三十二の実施例の構成、動作について第二の実施
例との相違点を中心に述べ、その他の構成、動作は第二
の実施例と同じものとする。
で説明する。図111より、710は第一のセンサであ
り、電子レンジ及び被加熱物の状態を測定する。第一の
センサ710で測定したセンサの値はセンサ出力変換手
段711によって電子レンジ及び被加熱物のデータの変
換されてセンサ値として第一最適解凍時間計算手段71
2へ出力する。
出力変換手段711によるセンサ値から最適な解凍時間
を計算して第一最適解凍時間として出力する。
691による調理時間と第一最適解凍時間計算手段71
2による第一最適解凍時間を比較して、被加熱物の解凍
が終了したかどうかを判断する。
2が解凍を終了すると判断するとマグネトロンへの電力
の供給を停止して被加熱物の解凍を終了する。
107で一例にて説明する。図107は、被加熱物の重
量Wと被加熱物の解凍時間tkの関係について示した図
である。図107より、被加熱物が重くなると解凍に必
要なマイクロ波のエネルギーも多くなるため、被加熱物
の解凍時間も長くなることがわかる。本発明では、被加
熱物の重量をセンサで測定し図107の関係式から被加
熱物の解凍時間を計算する。被加熱物の重量をセンサで
自動的に測定し被加熱物の解凍時間を設定することで、
調理者の手を煩わすことなく自動的に被加熱物の解凍を
終了し、また、解凍時間を設定することで被加熱物に最
適なマイクロ波のエネルギーを与えるので解凍時の被加
熱物の仕上がり具合をさらに良くすることができる。
被加熱物の重量と解凍時間の関係式を記憶しており、セ
ンサ出力変化手段711によるセンサ値、例えば、被加
熱物の重量から解凍時間を計算する。
91による調理時間と第一最適解凍時間計算手段712
による第一最適解凍時間を比較して、調理時間が第一最
適解凍時間を超えるまでマイクロ波による誘電加熱を行
い、調理時間が第一最適解凍時間に達すると解凍を終了
する。
する電子レンジ及び被加熱物の状態の一例として被加熱
物の重量としたが、被加熱物の解凍時間に影響を与える
のは電子レンジの庫内の形、被加熱物の内容等色々存在
する。要は、センサを用いた被加熱物の状態を測定し、
その値で被加熱物の解凍時間を決定できるものであれば
よく、その効果は変わらない。
と、第二の実施例に加えて、電子レンジ及び被加熱物の
状態を測定するセンサの値に従って最適な解凍時間を設
けることで、被加熱物の状態をセンサで自動的に測定し
被加熱物の解凍時間を設定することで、調理者の手を煩
わすことなく自動的に被加熱物の解凍を終了し、また、
解凍時間を設定することで被加熱物に最適なマイクロ波
のエネルギーを与えるので解凍時の被加熱物の仕上がり
具合をさらに良くすることができる。
ついて説明する。第三十三の実施例は調理時間の経過と
ともに最大の電波出力を変化させる工程に関する発明で
ある。そこで、以下の第十二の実施例の構成、動作の説
明ではその工程に関するものを中心に述べ、その他の構
成、動作は上述したその他の実施例の構成、動作と変わ
らない。
する。410は調理時間測定手段であり、電子レンジに
よる調理が開始してからの調理時間を測定する。電波出
力関数記憶手段411は調理時間測定手段410による
調理時間を入力とし、調理時間に最適な最大電波出力を
出力する。
一例にて説明する。解凍時間が短くかつ解凍状態の仕上
がりが良い条件のもとでの調理時間tと最大電波出力P
maxの関係を示したのが図83である。図83より、解
凍開始の時間では被加熱物の状態が氷の場合ではマグネ
トロン1によるマイクロ波の吸収が悪いので大きな電波
出力で解凍する。時間の経過とともに被加熱物の一部が
解凍し始めると、解凍し終わった部分の温度分布が異常
に上昇しないように電波出力を抑えなければならないの
がわかる。
理時間tと最大電波出力Pmaxとの関係式を記憶してお
り、調理時間tが入力されると関係式に照らし合わせて
最大電波出力を決定する。
と、常に調理時間に応じた最大の電波出力を選択するこ
とで解凍中の温度分布を良好な状態にすることができ
る。
説明する。第三十四の実施例は、第二十二の実施例に加
えて、電子レンジ及び被加熱物等の状態に応じたマグネ
トロンへの最大電力を設定するものである。よって、以
下では、第三十四の実施例の構成、動作について、第四
の実施例の構成、動作との相違点を中心に述べて、その
他の構成、動作については第四の実施例と同じものとす
る。
で説明する。図103において、680は状態スイッチ
であり、電子レンジ、被加熱物等の状態が入力される。
第一最大電力設定手段681は、状態スイッチ680に
よる電子レンジ、被加熱物等の状態に従ってマグネトロ
ンへの最大電力量を設定し、第一最大電力信号として制
御手段604に出力する。制御手段604は、マグネト
ロンへの最大電力が第一最大電力設定手段681による
最大電力量を超えないように、カオス信号発生手段60
3によるカオス信号に従ってマグネトロンへの電力を調
節する制御を行う。
例にて図104、図105で説明する。図104は、マ
グネトロンへの電力Ptと被加熱物の温度Tの関係につ
いて示したものである。だだし、横軸を解凍の調理時間
tとする。
体が凍っているときマグネトロンから照射されるマイク
ロ波は被加熱物の内部で減衰することなく被加熱物内部
を均一に誘電加熱することを使用して、連続的にマグネ
トロンへ電力を供給する。しかし、連続電力供給工程で
被加熱物の重量等に対するマグネトロンへの積算電力量
が多すぎると、被加熱物の一部が先に水となり被加熱物
が過加熱になる場合がある。こうしたことを防ぐため
に、マグネトロンへの最大電力量を状態に応じて設定し
マグネトロンへの積算電力量を調節する。
大電力Pmaxの関係を示したものである。被加熱物が
軽いと被加熱物の解凍に必要な総電力量は少なてよく、
反対に被加熱物が重いと被加熱物の解凍に必要な総電力
量は多く必要となる。よって、図105に示すように被
加熱物の重量Wに対してマグネトロンへの最大電力Pt
を設定し、被加熱物内部の温度分布をさらに均一にす
る。
例として被加熱物の重量について説明したが、電子レン
ジの庫内形状、被加熱物の種類等の条件でも被加熱物の
解凍に必要な総電力量は変わるので、その他の条件でも
最大電力を設定してもその効果は変わらない。
チ680によって選定された電子レンジ、被加熱物等の
状態に応じた最大電力を記憶しており、状態に応じたマ
グネトロンへの最大電力を制御手段604に出力する。
と、電子レンジ、被加熱物の状態に応じたマグネトロン
への最大電力を設定することで被加熱物内部の温度をよ
り均一にすることができる。
動作について説明する。第三十五の実施例も、第二の実
施例の構成、動作との相違点のみ述べ、その他の構成、
動作は第二の実施例と同じものとする。
説明する。330は敷居値記憶手段であり、電波出力の
二値制御の際に用いる敷居値を記憶している。2値制御
手段331は、敷居値記憶手段330による敷居値とカ
オス信号計算手段303によるカオス信号を比較して通
電手段305への2値制御信号を決定する。
明する。図75で敷居値記憶手段330と2値制御手段
331の動作について説明する。図75は、カオス信号
と電波出力の関係を示している。だだし、図75では調
理時間を横軸にとっている。
を決定する敷居値X0を記憶している。2値制御手段3
31では、カオス信号発生手段3によるカオス信号と敷
居値X0を比較してカオス信号Xnの方が敷居値X0より
も大きければ電波出力を出し、小さければ電波出力を出
さない。このようにしてカオス信号Xnと敷居値X0を
比較して次の2値の電波出力を決定する。
比較によって2値の電波出力を決定する方法の一例であ
り、要はカオス信号を用いて2値の電波出力を決定でき
ればどの方法でもよい。
とカオス信号を用いて2値の電波出力を決定することが
できる。よって、2値の電波出力、例えばオン・オフだ
けを出力できればよいので、簡単な通電制御手段でカオ
ス信号を用いた電子レンジの解凍を実現することができ
る。
ついて説明する。以下では、第三十六の実施例と第三の
実施例の相違点のみ述べ、その他の構成、動作は第三十
五の実施例と同じものとする。
る。340は最低出力記憶手段であり、電波出力の最低
出力を記憶している。
生手段303によるカオス信号と敷居値記憶手段20に
よる敷居値を比較して、2値の制御信号を通電制御手段
5に出力する。また、2値の制御信号の一方になったと
きは、マグネトロン1による電波出力が第二最低出力記
憶手段が記憶する最低出力値となるように通電制御手段
305へ命令を出す。
る。第三十六の実施例では第三十五の実施例で述べたカ
オス時系列に従った2値の電波出力制御の小さい方の電
波出力に最低値を設ける。電波出力の最低値を設けるこ
とで常に被加熱物は誘電加熱されため、時間の短縮がさ
らに図ることができる。
波出力を決定することで解凍時間の短縮を図ることがで
きる。
子レンジによる被加熱物の解凍実験について説明する。
術のところで説明したので省略する。
シーケンスについて図115で説明する。カオス信号を
使用した解凍でも解凍時間を短縮するために、解凍を開
始した直後では被加熱物をマイクロ波で連続的にT1時
間誘電加熱する。連続的に誘電加熱した後T2時間カオ
ス信号に従ってマイクロ波への電力供給のタイミングを
調節することで、被加熱物内部を均一にしながら被加熱
物の解凍を行う。その後に、オフ時間が長いDUTY制
御でT3時間被加熱物の解凍を行って、被加熱物内部の
温度をより均一にして解凍を終了する。カオス信号を使
用した解凍においてもTp1時間後にマイクロ波への電
力量を変化させ、大電力量と小電力量の2つの電力量で
加熱を行う。
させたり、工程の最後にDUTY工程を設けるするのは
以下の理由による。
もマイクロ波の波の性質として強弱差、被加熱物の端に
マイクロ波のエネルギーが集中しやすい等の理由で被加
熱物の加熱度合いが場所によって不均一を全く起こさな
いということは不可能である。
生ずるとその部分へのマイクロ波のエネルギーの集中を
カオス信号による電力供給のタイミング制御によっても
防ぐとは困難であり、解凍し始めた後は、より被加熱物
内部の温度分布を均一にするために平均のマグネトロン
への電力量を小さくする制御を行う。そのためマイクロ
波の電力量をTp1時間後から小電力に切り換え、ま
た、DUTY加熱工程を最後に設けて小さな平均電力で
の誘電加熱を行うものである。
定数である連続加熱工程時間 T1,カオス加熱工程時
間 T2,DUTY加熱工程時間 T3等は被加熱物の
重量の関数とし、その関数を実験によって求めた。
ス、カオス信号を用いた解凍シーケンスで実験をした結
果について説明する。
300gを従来の解凍シーケンス、カオス信号を用いた
解凍シーケンスで電子レンジによる解凍をおこなった。
解凍結果は次の通りである。
のに対してカオス信号を用いた解凍の時間は5分半と半
分に短縮できた。また、従来の解凍シーケンスでは被加
熱物内部の温度がー2.0度から30度の間を分布して
いるのに対してカオス信号を用いた解凍シーケンスでは
ー1.0度から15度の間にし、より均一な温度に解凍
出きる。
シーケンスでは従来の解凍シーケンスより解凍時間の短
縮を図ることができ、また、解凍時の被加熱物の温度分
布も均一にすることができる。さらに被加熱物の重量、
被加熱物の内容を変更して実験しても解凍時間の短縮、
解凍時の被加熱物温度分布の均一化をできることが検証
された。
子レンジによる被加熱物の解凍実験について説明する。
まず、電子レンジによる従来の解凍シーケンスについて
説明する。図68は電子レンジの従来の解凍シーケンス
について説明した図である。図68より、従来の解凍シ
ーケンスは4つの工程に分かれており、それぞれ連続通
電工程、休止工程、DUTY工程1,DUTY工程2と
する。
説明する。まず、冷凍庫等で取り出された被加熱物内部
は完全に凍っているので、解凍開始してすぐの被加熱物
にマイクロ波を連続的に照射してもマイクロ波は内部で
減衰することなく一様に被加熱物を誘電加熱する。そし
て、被加熱物内部の氷が水に相変化し解凍し始めるとマ
イクロ波の照射を一定時間休止して、被加熱物内部の温
度分布をより均一にする。マイクロ波の休止工程の後、
被加熱物の部分的な過加熱を防ぐためにオフ時間が長い
DUTYによる誘電加熱制御をDUTY工程1,DUT
Y工程2の2工程の間行う。従来の解凍シーケンスでは
マグネトロンへの電力量を工程ごとに変化させており、
それぞれ連続通電工程、DUTY工程1では大電力、D
UTY工程2では小電力で誘電加熱を行う。上記DUT
Y工程1,DUTY工程2では、被加熱物の部分的な過
加熱を防ぐためにオフ時間を長くとっているため、全体
の解凍時間が長いという課題があった。また、それぞれ
の工程の時間、オン・オフ比等を決定する調節は非常に
微妙で解凍時の仕上がり具合を良くするには多くの解凍
実験が必要であった。
シーケンスについて図70で説明する。
短縮するために、解凍を開始した直後では被加熱物をマ
イクロ波で連続的にT1時間誘電加熱する。連続的に誘
電加熱した後T2時間カオス信号に従ってマイクロ波へ
の電力供給のタイミングを調節することで、被加熱物内
部を均一にしながら被加熱物の解凍を行う。その後に、
オフ時間が長いDUTY制御でT3時間被加熱物の解凍
を行って、被加熱物内部の温度をより均一にして解凍を
終了する。カオス信号を使用した解凍においてもTp1
時間後にマイクロ波への電力量を変化させ、大電力量と
小電力量の2つの電力量で加熱を行う。マイクロ波への
電力量を変化させる理由、工程の最後にDUTY工程を
設ける理由は次のようなものである。実際の電子レンジ
ではマイクロ波の波の性質として強弱差、被加熱物の端
にマイクロ波のエネルギーが集中しやすい等の理由で被
加熱物の加熱度合いに場所によって不均一が生ずる。そ
のため、いったん、水に変化した部分が生ずるとその部
分へのマイクロ波のエネルギーの集中をカオス信号によ
る電力供給のタイミング制御によっても防ぐのは困難で
あり、解凍し始めた後はより被加熱物内部の温度分布を
均一にするために平均のマグネトロンへの電力量を小さ
くする制御を行う。そのためマイクロ波の電力量をTp
1時間後から小電力に切り換え、また、DUTY加熱工
程を最後に設けて小さな平均電力での誘電加熱を行うも
のである。
定数である連続加熱工程時間 T1,カオス加熱工程時
間 T2,DUTY加熱工程時間 T3等は被加熱物の
重量の関数とし、その関数を実験によって求めた。
ス、カオス信号を用いた解凍シーケンスで実験をした結
果について説明する。
300gを従来の解凍シーケンス、カオス信号を用いた
解凍シーケンスで電子レンジによる解凍をおこなった。
解凍結果は次の通りである。解凍時間は従来の解凍時間
が11分であるのに対してカオス信号を用いた解凍の時
間は5分半と半分に短縮できた。従来の解凍シーケンス
では被加熱物内部の温度が−2.0度から30度の間を
分布しているのに対してカオス信号を用いた解凍シーケ
ンスでは被加熱物内部の温度が−1.0度から15度の
間に分布し、従来の解凍シーケンスに比べてカオス信号
を使用した解凍シーケンスの方がより均一に解凍できる
ことがわかる。
験を行った。解凍時間は従来の解凍シーケンスでは20
分であるのに対して、カオス信号を用いた解凍シーケン
スでは8分40秒と半分以上に短縮することができた。
さらに、解凍終了時の温度分布に関しても、従来の解凍
シーケンスが−1.4度から22.6度まで分布してい
るのに対して、カオス信号を用いた解凍シーケンスでは
−0.7度から15.4度まで分布しており、牛スライ
ス肉500gの場合でも、従来の解凍シーケンスに比べ
てカオス信号を使用した解凍シーケンスの方がより均一
に解凍できることがわかる。
シーケンスでは従来の解凍シーケンスより解凍時間の短
縮を図ることができる。また、解凍時の被加熱物の温度
分布も均一にすることができる。さらに被加熱物の重
量、被加熱物の内容を変更して実験しても解凍時間の短
縮、解凍時の被加熱物温度分布の均一化ができることが
検証された。
解凍工程において少なくとも被加熱物の水が固体から液
体へ相変化する際に、被加熱物に対して時間的に不規則
なマイクロ波を照射するものであり、かかる構成によ
り、解凍工程において、被加熱物の温度が、解凍の最終
段階で融解に適した温度と煮上がりを回避すべき上限温
度の範囲内に位置するだけではなく、解凍の途中段階に
おいても、上記上限温度以下に被加熱物の温度が収ま
り、且つ、被加熱物の温度が線形関数に沿って上昇する
場合と比較して短時間に解凍を可能とすべく、各回のマ
イクロ波の照射を組み合わせ、時間的に不規則なものと
したものである。即ち、1回当たりのマイクロ波の照射
量も毎回バラバラであり、また、各照射の間隔もバラバ
ラであるが、かかる照射は、上記被加熱物の効果的な解
凍を実現すべく組み合わされるものである。かかる構成
により、短期間に被加熱物の全体を効率的に相変化させ
ることができるものである。
射による被加熱物の上昇温度レベルと毎回の照射のオフ
時間における被加熱物の降下温度レベルの幅を所定範囲
内に抑え、なお且つ、各マイクロ波の照射間隔の組み合
わせが、前記上昇温度及び降下温度の全体の上限下限が
一定幅(融解に適した温度と煮上がりを回避すべき温度
の範囲内)となるような組み合わせとすることにより、
効果的に解凍を可能とするものである。
熱量を加えた場合には、被加熱物の温度が略線形関数に
従って上昇しやすいため、いずれの線形関数の傾きとな
るべく加熱手段の加熱量を用いても、所定時間内で且つ
所定温度範囲内に被加熱物の温度を制御することは非常
に困難であった。これに対し、時間的に不規則な信号を
非線形関数下において、例えば、被加熱物の上昇温度状
態を放物線的、エクスポーネンシャル的なカーブ、ある
いは、細かく上下するが全体的には上昇するカーブ等で
あれ、いずれにしても、上限値に規制された非線形で与
えることで、効果的な加熱を短時間で解凍可能となるも
のである。
物の水が固体から液体へ相変化する際に、加熱手段を線
形で制御していたために、融解温度と煮上がる温度の範
囲内に被加熱物の温度を抑えることは、被加熱物の種類
や加熱庫内の状態等によってかなりの困難性を伴うもの
であったが、1回の照射により与えられる照射量を上記
範囲内に抑えるように非線形に、時には被加熱物の温度
を上下動させながら、所定の時間内に所定の温度範囲内
に抑えるべく制御するものである。よって、従来例のよ
うに、線形制御をする場合に比較して、被加熱物の重量
や種類による被加熱物の上限温度、下限温度をあまり気
にせずとも、短期間に多くのマイクロ波の照射量を稼ぐ
ことができ、これまでの解凍工程と比較して、その解凍
時間を短時間に、且つ、同一以上の性能をもってなし得
ることができる。
的に不規則なマイクロ波を照射するマイクロ波としてカ
オスを用いるものであり、パイコネ効果を特徴とするカ
オスに従ったマイクロ波を被加熱物に照射することで被
加熱物の温度分布をより均一にし、解凍終了後の被加熱
物の温度むらをさらに低減することができる。また、時
間的に不規則な照射の実現をカオス状態にて為し得るこ
とは、発明者の努力により、多くの実験等を伴って生ま
れ出たものである。
熱物を誘電加熱するマイクロ波を発生するマグネトロン
と、マグネトロンから発生するマイクロ波を加熱庫内に
伝搬させる導波管とを備え、マイクロ波はカオス状態に
て導波管から伝搬されてなるものであり、電子レンジを
容易な変更することで被加熱物へ照射するマイクロ波量
をカオス状態にできるため、簡単な構成で被加熱物の解
凍時間を短縮し、解凍終了後の被加熱物の温度分布を良
好にすることができる。
にて供給されるマグネトロンへの電力量により導波管か
ら伝搬されてなるものであり、電子レンジの加熱庫、導
波管等の構成を変更することなく、例えば、マイコンの
プログラムを変更することで被加熱物に対して時間的に
不規則なマイクロ波を照射できるので、電子レンジの物
理的配置、構成を変更することなく被加熱物の解凍時間
を短縮し、解凍終了後の被加熱物の温度分布を良好にす
ることができる。この構成により、前述のように、機構
の物理的な配置、動作の変更を伴うことなく、マイクロ
コンピュータ内部のプログラムの変更等により、マグネ
トロンへの出力量を簡単に制御でき、特に実用性を高め
るものであり、被加熱物内部に照射したマイクロ波によ
り生じる熱が被加熱物内部で均一に分散し、被加熱物内
部での温度むらを低減することが簡単にできる。また、
時間当たりに被加熱物に与える電力量を多くすることで
きるので解凍時間の短縮をすることができる。
を発生するカオス信号発生手段を備え、マイクロ波はカ
オス信号発生手段により発生されたカオス信号に応じた
オンまたはオフ時間を有するDUTY出力により照射さ
れてなるものであり、電子レンジの構成によりマイクロ
波量を連続的な値で変化することができない場合でもマ
イクロ波量をオン・オフの2値制御することでカオスの
効果を解凍工程に実現することができるので、電子レン
ジのマイクロ波出力を連続的に制御できない場合でも容
易な構成の変更で被加熱物の解凍時間を短縮し、解凍終
了後の被加熱物の温度分布を良好にすることができる。
はカオス信号発生手段により発生されたカオス信号が所
定の敷居値以上であれば照射なるものであり、敷居値の
大きさによりオンオフする制御方法は非常に容易に実現
することができるので従来の制御手段をほとんど変更す
ることなくカオスの効果を発揮することができる。カオ
ス信号の一定値を基準に、例えば、マグネトロンへの電
力量をオン・オフの2値で制御するものであり、カオス
信号の効果を発揮しつつ簡単な構成で解凍時間の短縮を
図ることができる。
ン時間に規制されてなるものであり、最短のオン時間を
設けるでマグネトロンへの平均の電力量を上げることが
できるので、解凍時の被加熱物の仕上がり具合を悪くす
ることなく解凍時間をさらに短縮することができる。
ン時間に規制されてなるものであり、マグネトロンへの
電力量を押さえることで先に水となった部分を過度に上
昇させることなく被加熱物の温度分布を均一にすること
ができるので、解凍終了時の被加熱物の仕上がり状態を
さらに良好にすることができる。
波は被加熱物の相変化の状態に応じてその照射量が変更
されてなるものであり、被加熱物の状態に応じたカオス
による照射量を設定することで無駄な時間をかけること
なく被加熱物に最適な状態でカオスの効果を発揮するこ
とができる。特に、電子レンジ及び被加熱物等の状態に
応じたマグネトロンへの最大電力を設定すれば、連続電
力供給工程で状態に応じた最大電力にすることで被加熱
物を過度に誘電加熱せずに解凍時間の時間の短縮をする
ことができる。
カオス状態のいずれを選択するかにより変更されてなる
ものであり、選択したカオスに従ってマグネトロンへの
電力量を調節することにより被加熱物の状態に最適なカ
オス状態による誘電加熱制御をすることができるので、
解凍時の被加熱物の温度分布をより良好にすることがで
きる。
大きさや反射板の有無等の解凍環境に応じてその照射量
が変更されてなるものであり、解凍環境に応じて被加熱
物の解凍に必要な量を決定するので解凍に無駄なマイク
ロ波エネルギーを加えることなく解凍できる。
の種類または重量等の被加熱物環境に応じてその照射量
が変更されるものであり、被加熱物環境に応じて被加熱
物の解凍に必要な量を決定するので解凍に無駄なマイク
ロ波エネルギーを加えることなく解凍できる。また、特
に、電子レンジ、被加熱物の状態に応じた解凍時間を設
定することにより、被加熱物に最適な解凍時間を決定す
ることで被加熱物に過度にマイクロ波のエネルギーを過
度に加えることなくなるので解凍時の仕上がり具合をさ
らに良くすることができる。さらに、電子レンジ、被加
熱物の状態に応じたマグネトロンへの大電力時間を設定
すれば、電波の本質的性質等の理由から被加熱物の一部
が先に解凍し始めた後にマグネトロンへの最大電力量を
小さくすることでより被加熱物が過度に上昇するのを防
止して被加熱物内部の温度分布をより均一にすることが
できる。この際、電子レンジ及び被加熱物の状態を測定
するセンサの値に従って最適な解凍時間等を設けること
で、被加熱物の状態をセンサで自動的に被加熱物の解凍
を終了することができ、また、解凍時間を設定すること
で被加熱物に最適なマイクロ波のエネルギーを与えるの
で解凍時の被加熱物の仕上がり具合をさらに良くするこ
とができる。また、電子レンジ及び被加熱物の状態を測
定するセンサの値に従ってマグネトロンへの大電力時間
を設ければ、電波の本質的性質等の理由から被加熱物の
一部が先に解凍し始めた後に、マグネトロンへの最大電
力量を小さくすることで、より被加熱物が過度に上昇す
るのを防止して被加熱物内部の温度分布をより均一にす
る工程を自動的にすることができる。
内部の水が固体から液体へ相変化する以前に、それ以後
の照射量より大量且つ規則的な照射が為されてなるもの
であり、被加熱物内部の水が固体から液体への相変化を
起こす前においてはカオス信号の効果はそれほど必要が
ないため、大量の電力量で被加熱物を誘電加熱でき、解
凍時の被加熱物の仕上がり具合を悪くすることなくさら
に解凍時間を短縮する。
内部の水が固体から液体へ相変化する後半に、それ以前
の照射量より少量且つ規則的な照射が為されてなるもの
であり、先に水となった部分を過度に上昇させることな
く被加熱物の温度分布をより平均化することができるの
で解凍後の被加熱物の仕上がり具合をさらに向上するこ
とができる。当該構成によれば、例えば、マグネトロン
へ連続的に電力を供給する連続電力供給工程の後にカオ
ス信号に従って誘電加熱制御を行う工程を設け、さら
に、その後に、マグネトロンへの電力量の平均が小さな
小電力供給工程を設けることにより、大電力で被加熱物
を誘電加熱でき、解凍時の被加熱物の仕上がり具合を悪
くすることなく、さらに解凍時間を短縮することができ
る。また、解凍終了時の被加熱物の仕上がり状態を良く
することができる。
の相変化の状態、解凍環境、または被加熱物環境に応じ
て規則的に照射する時間が変更されてなるものであり、
被加熱物の状態または環境に応じた時間を設定すること
で無駄の時間をかけることなくそのぞれの工程の目的を
達成することができる。
波はオンオフ出力により規則的に照射されてなるもので
あり、電子レンジの構成によりマイクロ波量を連続的な
値で変化することができない場合でもマイクロ波量をオ
ン・オフの2値制御することでカオスの効果を解凍工程
に実現することができるので、電子レンジのマイクロ波
出力を連続的に制御できない場合でも容易な構成の変更
で請求項14記載の工程を達成することができる。
よる加熱を重畳させてなるものであり、ヒータを使用す
ることで被加熱物の表面の霜を溶かすことができるので
解凍後の被加熱物の表面状態を見栄え良くすることがで
きる。
ック図
部温度の関係を示す図(その一)
部温度の関係を示す図(その二)
部温度の関係を示す図(その三)
部温度の関係式を示す図(その四)
ック図
する図
示した図
ロック図
量の関係を示す図
ロック図
を示す図
ロック図
を示す図
ロック図
を示す図
ロック図
を示す図
ロック図
を示す図
ロック図
を示す図
ロック図
の関係を示す図
ロック図
の関係を示す図
ロック図
の関係を示す図
の関係を示す図
ロック図
の関係を示す図
ブロック図
物内の温度の関係を示す図
ブロック図
の関係を示す図
ブロック図
ブロック図
の関係を示す図
のブロック図
の関係を示す図
のブロック図
の関係を示す図
のブロック図
の関係を示す図
のブロック図
のブロック図
の関係を示す図
示す図
のブロック図
の関係を示す図
す図
のブロック図
の関係を示す図
のブロック図
のブロック図
の関係を示す図
のブロック図
の関係を示す図
ロック図
のブロック図
のブロック図
ブロック図
図
ブロック図
ブロック図
を示す図
のブロック図
のブロック図
ブロック図
ロック図
度の関係を示す図
を示す図
ブロック図
の関係を示す図
のブロック図
のブロック図
の関係を示す図
のブロック図
度の関係を示す図
ジのブロック図
度の関係を示す図
ジのブロック図
度の関係を示す図
ジのブロック図
のブロック図
温度の関係を示す図
図
ジのブロック図
のブロック図
温度の関係を示す図
Claims (17)
- 【請求項1】 解凍工程において、少なくとも被加熱物
内部の水が固体から液体へ相変化する際に、前記被加熱
物に対して時間的に不規則なマイクロ波を照射してなる
電子レンジ。 - 【請求項2】 解凍工程において、少なくとも被加熱物
内部の水が固体から液体へ相変化する際に、前記被加熱
物に対して時間的に不規則なマイクロ波をカオス状態に
て照射してなる電子レンジ。 - 【請求項3】 被加熱物を誘電加熱するマイクロ波を発
生するマグネトロンと、前記マグネトロンから発生する
マイクロ波を加熱庫内に伝搬させる導波管とを備え、解
凍工程において、少なくとも被加熱物内部の水が固体か
ら液体へ相変化する際に、前記被加熱物に対して時間的
に不規則なマイクロ波をカオス状態にて導波管から伝搬
してなる電子レンジ。 - 【請求項4】 マイクロ波は、カオス状態にて供給され
るマグネトロンへの電力量により導波管から伝搬されて
なる請求項3記載の電子レンジ。 - 【請求項5】 カオス信号を発生するカオス信号発生手
段を備え、マイクロ波は、前記カオス信号発生手段によ
り発生されたカオス信号に応じたオンまたはオフ時間を
有するDUTY出力により照射されてなる請求項3記載
の電子レンジ。 - 【請求項6】 マイクロ波は、カオス信号発生手段によ
り発生されたカオス信号が所定の敷居値以上であれば照
射されてなる請求項5記載の電子レンジ。 - 【請求項7】 DUTY出力は、最短のオン時間に規制
されてなる請求項5記載の電子レンジ。 - 【請求項8】 DUTY出力は、最長のオン時間に規制
されてなる請求項5記載の電子レンジ。 - 【請求項9】 マイクロ波は、被加熱物の相変化の状態
に応じてその照射量が変更されてなる請求項1または2
記載の電子レンジ。 - 【請求項10】 マイクロ波の照射量は、複数あるカオ
ス状態のいずれを選択するかにより変更されてなる請求
項9記載の電子レンジ。 - 【請求項11】 マイクロ波は、解凍庫の大きさや反射
板の有無等の解凍環境に応じてその照射量が変更されて
なる請求項1または2記載の電子レンジ。 - 【請求項12】 マイクロ波は、被加熱物の種類や重量
等の被加熱物環境に応じてその照射量が変更されてなる
請求項1または2記載の電子レンジ。 - 【請求項13】 マイクロ波は、被加熱物内部の水が固
体から液体へ相変化する以前に、それ以後の照射量より
大量且つ規則的な照射が為されてなる請求項1または2
記載の電子レンジ。 - 【請求項14】 マイクロ波は、被加熱物内部の水が固
体から液体へ相変化する後半に、それ以前の照射量より
少量且つ規則的な照射が為されてなる請求項1または2
記載の電子レンジ。 - 【請求項15】 マイクロ波は、被加熱物の相変化の状
態、解凍環境、または被加熱物環境に応じて規則的に照
射する時間が変更されてなる請求項13または14記載
の電子レンジ。 - 【請求項16】 マイクロ波は、オンオフ出力により規
則的に照射されてなる請求項14記載の電子レンジ。 - 【請求項17】 解凍工程において、少なくとも被加熱
物内部の水が固体から液体へ相変化する際に、前記被加
熱物に対して時間的に不規則なマイクロ波を照射すると
ともに、ヒータによる加熱を重畳させてなる電子レン
ジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP299998A JPH112409A (ja) | 1997-01-10 | 1998-01-09 | 電子レンジ |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP266497 | 1997-01-10 | ||
JP9-2664 | 1997-01-10 | ||
JP9-97047 | 1997-04-15 | ||
JP9704797 | 1997-04-15 | ||
JP299998A JPH112409A (ja) | 1997-01-10 | 1998-01-09 | 電子レンジ |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005152088A Division JP3901195B2 (ja) | 1997-01-10 | 2005-05-25 | 電子レンジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH112409A true JPH112409A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=27275467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP299998A Pending JPH112409A (ja) | 1997-01-10 | 1998-01-09 | 電子レンジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH112409A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015135823A (ja) * | 2009-11-10 | 2015-07-27 | ゴジ リミテッド | Rfエネルギーを使用して加熱するためのデバイスおよび方法 |
KR20210001243U (ko) * | 2019-11-27 | 2021-06-04 | 김지현 | 전자레인지의 기능을 겸비한 건조기 |
-
1998
- 1998-01-09 JP JP299998A patent/JPH112409A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015135823A (ja) * | 2009-11-10 | 2015-07-27 | ゴジ リミテッド | Rfエネルギーを使用して加熱するためのデバイスおよび方法 |
KR20210001243U (ko) * | 2019-11-27 | 2021-06-04 | 김지현 | 전자레인지의 기능을 겸비한 건조기 |
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