JPH11240726A - 溶融ガラス中の気泡の除去方法および除去装置 - Google Patents
溶融ガラス中の気泡の除去方法および除去装置Info
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- JPH11240726A JPH11240726A JP6233598A JP6233598A JPH11240726A JP H11240726 A JPH11240726 A JP H11240726A JP 6233598 A JP6233598 A JP 6233598A JP 6233598 A JP6233598 A JP 6233598A JP H11240726 A JPH11240726 A JP H11240726A
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- Japan
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- molten glass
- bubbles
- partition plate
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- flow
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B5/00—Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
- C03B5/16—Special features of the melting process; Auxiliary means specially adapted for glass-melting furnaces
- C03B5/225—Refining
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B5/00—Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
- C03B5/16—Special features of the melting process; Auxiliary means specially adapted for glass-melting furnaces
- C03B5/20—Bridges, shoes, throats, or other devices for withholding dirt, foam, or batch
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ストークスの法則を利用して、溶融ガラス中
にあって上昇する気泡を効率よく除去する方法およびそ
の装置を提供する。 【解決手段】 溶融ガラスＧの流路１内に、溶融ガラス
Ｇの流れ方向に沿って配設し流路１を区分する仕切板２
と、仕切板２の下方に突設し仕切板２と共に溶融ガラス
Ｇの気泡を集める邪魔板３と、集めた気泡Ｐを外部に排
出する通気管４とを具備してなることを特徴とする溶融
ガラス中の気泡の除去装置により、区分された各流路を
流れる溶融ガラスＧ中を上昇する気泡Ｐを、仕切板２と
邪魔板３とにより形成される溜め部に溜め、溜め部の上
端に連通する通気管４を介して流路１の外に排出する。
にあって上昇する気泡を効率よく除去する方法およびそ
の装置を提供する。 【解決手段】 溶融ガラスＧの流路１内に、溶融ガラス
Ｇの流れ方向に沿って配設し流路１を区分する仕切板２
と、仕切板２の下方に突設し仕切板２と共に溶融ガラス
Ｇの気泡を集める邪魔板３と、集めた気泡Ｐを外部に排
出する通気管４とを具備してなることを特徴とする溶融
ガラス中の気泡の除去装置により、区分された各流路を
流れる溶融ガラスＧ中を上昇する気泡Ｐを、仕切板２と
邪魔板３とにより形成される溜め部に溜め、溜め部の上
端に連通する通気管４を介して流路１の外に排出する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融ガラス中に含
まれる微小な気泡を除去するための方法およびそれに用
いる装置に関する。
まれる微小な気泡を除去するための方法およびそれに用
いる装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】溶融ガラスに含まれる気泡は、特殊な用
途においては許容されるものであるが、高い品位が要求
されるガラス、例えば、ガラス中に存在する気泡の許容
限度が極めて厳格な光学ガラス等の場合には、溶融ガラ
ス中の気泡の存在によりガラス製品の製造収率が著しく
低下する。
途においては許容されるものであるが、高い品位が要求
されるガラス、例えば、ガラス中に存在する気泡の許容
限度が極めて厳格な光学ガラス等の場合には、溶融ガラ
ス中の気泡の存在によりガラス製品の製造収率が著しく
低下する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】溶融ガラス中に存在す
る気泡を除去するには、気泡の比重が溶融ガラスの比重
より小さいところから、一般的に、溶融ガラス中を上昇
する気泡を溶融ガラスの表面に浮上させて除去する方法
が採られる。
る気泡を除去するには、気泡の比重が溶融ガラスの比重
より小さいところから、一般的に、溶融ガラス中を上昇
する気泡を溶融ガラスの表面に浮上させて除去する方法
が採られる。
【０００４】溶融ガラス中の気泡の浮上速度はストーク
スの法則、すなわち次の算式により得られる。
スの法則、すなわち次の算式により得られる。
【０００５】ｖ＝２ｇＲ２（ρ１−ρ２）／９η
【０００６】上記の算式において、ｖは気泡の浮上速
度、ｇは気泡の重力加速度、Ｒは気泡の半径、ρ１は溶
融ガラスの密度、ρ２は気泡中のガスの密度、ηは溶融
ガラスの粘度である。上記ストークスの法則によれば、
溶融ガラス中の気泡の浮上速度を決定する主たる要因は
気泡の径であり、気泡の浮上速度は、気泡の径が大きけ
れば速く、逆に気泡の径が小ければ遅くなる。すなわ
ち、溶融ガラス中に含まれる気泡を溶融ガラスの表面に
浮上させて除去する場合、気泡の径が小さくなるほど長
い時間を必要とする。
度、ｇは気泡の重力加速度、Ｒは気泡の半径、ρ１は溶
融ガラスの密度、ρ２は気泡中のガスの密度、ηは溶融
ガラスの粘度である。上記ストークスの法則によれば、
溶融ガラス中の気泡の浮上速度を決定する主たる要因は
気泡の径であり、気泡の浮上速度は、気泡の径が大きけ
れば速く、逆に気泡の径が小ければ遅くなる。すなわ
ち、溶融ガラス中に含まれる気泡を溶融ガラスの表面に
浮上させて除去する場合、気泡の径が小さくなるほど長
い時間を必要とする。
【０００７】図３は、流路内の溶融ガラス中にあって上
昇する気泡の軌跡を模式的に示したものである。図３に
示すように、溶融ガラス中の気泡Ｐは溶融ガラスの流れ
に乗って流路内を前進し、同時に溶融ガラスの表面に向
かって上昇する。流路の流入口側の溶融ガラスの表面近
くにある気泡Ｐは、溶融ガラスが流路の流出口に到達す
る以前に溶融ガラスの表面に浮上するが、流路の流入口
側の底部にある気泡Ｐは、溶融ガラスが流出口に到達し
ても未だ溶融ガラス中に止まっている。
昇する気泡の軌跡を模式的に示したものである。図３に
示すように、溶融ガラス中の気泡Ｐは溶融ガラスの流れ
に乗って流路内を前進し、同時に溶融ガラスの表面に向
かって上昇する。流路の流入口側の溶融ガラスの表面近
くにある気泡Ｐは、溶融ガラスが流路の流出口に到達す
る以前に溶融ガラスの表面に浮上するが、流路の流入口
側の底部にある気泡Ｐは、溶融ガラスが流出口に到達し
ても未だ溶融ガラス中に止まっている。
【０００８】例えば、１００ポイズの粘度の溶融ガラス
中に存在する直径０．２ｍｍの気泡は溶融ガラス中を１
時間あたり約２ｃｍの割合で上昇する。従って溶融ガラ
スの粘度を保ったまま流路の深さを２ｃｍ以下とする流
路内に溶融ガラスを１時間以上滞留させれば、直径０．
２ｍｍ以上の気泡は溶融ガラスの表面に浮上するので、
これを捕集し除去することは可能であるが、ガラスの連
続生産にあっては、溶融ガラスに一定の流量が必要であ
り、所定の流量を維持しながら前記のような微小な気泡
を除去しようとすれば、溶融ガラスの流路は極めて浅
く、かつ距離が長いものになるため実用的とは言い難
い。
中に存在する直径０．２ｍｍの気泡は溶融ガラス中を１
時間あたり約２ｃｍの割合で上昇する。従って溶融ガラ
スの粘度を保ったまま流路の深さを２ｃｍ以下とする流
路内に溶融ガラスを１時間以上滞留させれば、直径０．
２ｍｍ以上の気泡は溶融ガラスの表面に浮上するので、
これを捕集し除去することは可能であるが、ガラスの連
続生産にあっては、溶融ガラスに一定の流量が必要であ
り、所定の流量を維持しながら前記のような微小な気泡
を除去しようとすれば、溶融ガラスの流路は極めて浅
く、かつ距離が長いものになるため実用的とは言い難
い。
【０００９】また、溶融ガラス中に揮発成分が多く含ま
れる場合には、溶融ガラスの表面から揮発成分が気化
し、この結果、溶融ガラスの表面層に溶融ガラスと成分
の異なる異質ガラスが形成されるため、流路の水平断面
の面積を大きくすれば、その分、揮発成分の気化を促し
て異質ガラスの形成を助長することになるので、ガラス
の均質性を損なう点で好ましくない。
れる場合には、溶融ガラスの表面から揮発成分が気化
し、この結果、溶融ガラスの表面層に溶融ガラスと成分
の異なる異質ガラスが形成されるため、流路の水平断面
の面積を大きくすれば、その分、揮発成分の気化を促し
て異質ガラスの形成を助長することになるので、ガラス
の均質性を損なう点で好ましくない。
【００１０】本発明は上記従来の問題を解決するために
なされたものであって、本発明の目的は溶融ガラス中に
あって上昇する気泡を効率よく除去する方法およびその
装置を提供することにある。
なされたものであって、本発明の目的は溶融ガラス中に
あって上昇する気泡を効率よく除去する方法およびその
装置を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明の溶融ガラス中の
気泡の除去方法は、溶融ガラスの流路を流れ方向に沿っ
て区分し、該区分内を流れる溶融ガラス中にあって上昇
する気泡を集めて除去することを特徴とする。
気泡の除去方法は、溶融ガラスの流路を流れ方向に沿っ
て区分し、該区分内を流れる溶融ガラス中にあって上昇
する気泡を集めて除去することを特徴とする。
【００１２】また、本発明の溶融ガラス中の気泡の除去
装置は、溶融ガラスの流路内に流れ方向に沿って配設し
流路を区分する仕切板と、仕切板の下方に突設し仕切板
と共に溶融ガラス中の気泡を集める邪魔板と、集めた気
泡を外部に排出する通気管とを具備してなることを特徴
とする。
装置は、溶融ガラスの流路内に流れ方向に沿って配設し
流路を区分する仕切板と、仕切板の下方に突設し仕切板
と共に溶融ガラス中の気泡を集める邪魔板と、集めた気
泡を外部に排出する通気管とを具備してなることを特徴
とする。
【００１３】さらに、本発明の溶融ガラス中の気泡の除
去装置は、上記仕切板、邪魔板および通気管が、白金ま
たは白金合金で構成されていることを特徴とする。
去装置は、上記仕切板、邪魔板および通気管が、白金ま
たは白金合金で構成されていることを特徴とする。
【００１４】
【作用】本発明に係る溶融ガラス中の気泡の除去方法お
よび除去装置によれば、溶融ガラスの流路内に溶融ガラ
スの流れ方向に沿って仕切板を配設し、この仕切板によ
って流路を区分しているので、流路内を流れる溶融ガラ
ス中にあって上昇する気泡は、溶融ガラスの表面が開放
されている流路では自然に流路外に排出され、仕切板に
よって溶融ガラスの表面が閉塞されている流路では、仕
切板と仕切板の下方に突設された邪魔板とによって上昇
前進を阻まれ、仕切板と邪魔板とによって形成される溜
め部に溜まり、合体して径の大きい気泡に成長した後、
破裂してガスとなり、溜め部の上端に連結して設けた通
気管を介して流路外に導かれ排出される。また、これら
仕切板、邪魔板および通気管を、白金または白金合金で
構成しているので高温の溶融ガラスと接触しても気泡を
発生することはない。
よび除去装置によれば、溶融ガラスの流路内に溶融ガラ
スの流れ方向に沿って仕切板を配設し、この仕切板によ
って流路を区分しているので、流路内を流れる溶融ガラ
ス中にあって上昇する気泡は、溶融ガラスの表面が開放
されている流路では自然に流路外に排出され、仕切板に
よって溶融ガラスの表面が閉塞されている流路では、仕
切板と仕切板の下方に突設された邪魔板とによって上昇
前進を阻まれ、仕切板と邪魔板とによって形成される溜
め部に溜まり、合体して径の大きい気泡に成長した後、
破裂してガスとなり、溜め部の上端に連結して設けた通
気管を介して流路外に導かれ排出される。また、これら
仕切板、邪魔板および通気管を、白金または白金合金で
構成しているので高温の溶融ガラスと接触しても気泡を
発生することはない。
【００１５】
【本発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図
面を用いて詳細に説明する。
面を用いて詳細に説明する。
【００１６】最初に本発明の溶融ガラス中の気泡の除去
装置を説明する。図１は本発明に係る溶融ガラス中の気
泡の除去装置の説明図であって、（Ａ）は縦断面図、
（Ｂ）は横断面図である。これらの図において、１は溶
融ガラスの流路、２は仕切板、３は邪魔板、４は通気
管、Ｇは溶融ガラス、Ｐは気泡をそれぞれ示す。
装置を説明する。図１は本発明に係る溶融ガラス中の気
泡の除去装置の説明図であって、（Ａ）は縦断面図、
（Ｂ）は横断面図である。これらの図において、１は溶
融ガラスの流路、２は仕切板、３は邪魔板、４は通気
管、Ｇは溶融ガラス、Ｐは気泡をそれぞれ示す。
【００１７】本発明の気泡の除去装置では、図１
（Ａ）、（Ｂ）に示すように、溶融ガラスＧの流路１内
に溶融ガラスＧの流れ方向に沿って白金または白金合金
からなる仕切板２を配設し、仕切板２によって流路１を
高さ方向に略均等に流路１ａと流路１ｂとに区分してい
る。流路１ｂには、仕切板２の下方に流路１ｂの高さの
略二分の一の高さを有する白金または白金合金からなる
邪魔板３を突設している。また、仕切板２と邪魔板３と
によって溜め部を形成し、溜め部の上端から流路１外に
連通する白金または白金合金からなる通気管４を付設し
ている。
（Ａ）、（Ｂ）に示すように、溶融ガラスＧの流路１内
に溶融ガラスＧの流れ方向に沿って白金または白金合金
からなる仕切板２を配設し、仕切板２によって流路１を
高さ方向に略均等に流路１ａと流路１ｂとに区分してい
る。流路１ｂには、仕切板２の下方に流路１ｂの高さの
略二分の一の高さを有する白金または白金合金からなる
邪魔板３を突設している。また、仕切板２と邪魔板３と
によって溜め部を形成し、溜め部の上端から流路１外に
連通する白金または白金合金からなる通気管４を付設し
ている。
【００１８】次に、上記のように構成した本発明の溶融
ガラス中の気泡の除去装置を用いて溶融ガラスＧ中にあ
る気泡Ｐを除去する方法を説明する。
ガラス中の気泡の除去装置を用いて溶融ガラスＧ中にあ
る気泡Ｐを除去する方法を説明する。
【００１９】図１（Ａ）、（Ｂ）に示すように、流路１
を一枚の仕切板２で高さ方向に二つに区分すると、区分
された流路１ａ、１ｂ内のそれぞれの溶融ガラスＧの層
が浅くなり、流路１ａ内を流れる溶融ガラスＧ中の気泡
Ｐは、上昇して溶融ガラスＧの表面に達した後、ガスと
なって溶融ガラスＧの表面から離脱し流路外に排出され
る。一方、流路１ｂ内を流れる溶融ガラスＧ中の気泡Ｐ
は、上昇して仕切板２の下面に達して上昇を阻まれ、そ
の後、仕切板２の下面に沿って前進するが、仕切板２の
下方に突設された邪魔板３によって前進を阻まれる。す
なわち、流路１ｂ内を流れる溶融ガラスＧ中の気泡Ｐ
は、仕切板２と邪魔板３とによって上昇前進を阻止され
て仕切板２と邪魔板３とにより形成された溜め部に溜ま
り、その後に浮上してくる気泡Ｐと合体して径の大きい
気泡となる。気泡Ｐは次第に成長し、ついには破裂して
ガスとなって溶融ガラスＧの表面から離脱し、溜め部の
上端に連通して設けられた通気管４を通って流路１の外
に排出される。
を一枚の仕切板２で高さ方向に二つに区分すると、区分
された流路１ａ、１ｂ内のそれぞれの溶融ガラスＧの層
が浅くなり、流路１ａ内を流れる溶融ガラスＧ中の気泡
Ｐは、上昇して溶融ガラスＧの表面に達した後、ガスと
なって溶融ガラスＧの表面から離脱し流路外に排出され
る。一方、流路１ｂ内を流れる溶融ガラスＧ中の気泡Ｐ
は、上昇して仕切板２の下面に達して上昇を阻まれ、そ
の後、仕切板２の下面に沿って前進するが、仕切板２の
下方に突設された邪魔板３によって前進を阻まれる。す
なわち、流路１ｂ内を流れる溶融ガラスＧ中の気泡Ｐ
は、仕切板２と邪魔板３とによって上昇前進を阻止され
て仕切板２と邪魔板３とにより形成された溜め部に溜ま
り、その後に浮上してくる気泡Ｐと合体して径の大きい
気泡となる。気泡Ｐは次第に成長し、ついには破裂して
ガスとなって溶融ガラスＧの表面から離脱し、溜め部の
上端に連通して設けられた通気管４を通って流路１の外
に排出される。
【００２０】本発明に係る溶融ガラス中の気泡の除去方
法および除去装置の実験結果を以下に示す。
法および除去装置の実験結果を以下に示す。
【００２１】先ず、耐火物からなる高さ８ｃｍ、幅１２
ｃｍ、長さ１００ｃｍの流路１を作製し、この流路１内
に一枚の白金合金の板を、流路１の幅全体に、かつ、流
路１の流入口近傍から流出口近傍まで延設して仕切板２
とし、仕切板２によって流路１を高さ方向に均等に、そ
れぞれ高さ４ｃｍの二つの流路１ａ、１ｂに区分した。
さらに、流路１ｂの溶融ガラスの流出口側に仕切板２の
幅全体に下向きに高さ２ｃｍの白金合金の板を突設して
邪魔板３とした。この流路１の流入口に、粘度を１００
ポアズに調整し、撹拌によりその内部に気泡Ｐを巻き込
ませた溶融ガラスＧを流入し、流路１の流入口近傍と流
出口近傍のそれぞれに存在する気泡Ｐを観察した。流入
して１時間経過後に、溶融ガラスＧ中の気泡Ｐの個数を
観察したところ、流路１ａ、１ｂそれぞれの流出口近傍
の気泡Ｐの個数は、流入口近傍の気泡Ｐの個数の約１０
％に減少しているのが認められた。
ｃｍ、長さ１００ｃｍの流路１を作製し、この流路１内
に一枚の白金合金の板を、流路１の幅全体に、かつ、流
路１の流入口近傍から流出口近傍まで延設して仕切板２
とし、仕切板２によって流路１を高さ方向に均等に、そ
れぞれ高さ４ｃｍの二つの流路１ａ、１ｂに区分した。
さらに、流路１ｂの溶融ガラスの流出口側に仕切板２の
幅全体に下向きに高さ２ｃｍの白金合金の板を突設して
邪魔板３とした。この流路１の流入口に、粘度を１００
ポアズに調整し、撹拌によりその内部に気泡Ｐを巻き込
ませた溶融ガラスＧを流入し、流路１の流入口近傍と流
出口近傍のそれぞれに存在する気泡Ｐを観察した。流入
して１時間経過後に、溶融ガラスＧ中の気泡Ｐの個数を
観察したところ、流路１ａ、１ｂそれぞれの流出口近傍
の気泡Ｐの個数は、流入口近傍の気泡Ｐの個数の約１０
％に減少しているのが認められた。
【００２２】比較のために、仕切板２で区分しない、高
さ８ｃｍ、幅１２ｃｍ、長さ１００ｃｍの流路１を作製
し、上記と同じ条件で溶融ガラスＧを流入して１時間後
に観察したところ、流路１の流出口近傍の気泡Ｐの個数
は、流入口近傍の気泡Ｐの個数に比し約６０％が減少す
るに止まった。
さ８ｃｍ、幅１２ｃｍ、長さ１００ｃｍの流路１を作製
し、上記と同じ条件で溶融ガラスＧを流入して１時間後
に観察したところ、流路１の流出口近傍の気泡Ｐの個数
は、流入口近傍の気泡Ｐの個数に比し約６０％が減少す
るに止まった。
【００２３】上記の実施の形態では、溶融ガラスの流路
を、それぞれ４ｃｍの高さを有する二つの流路に区分し
たが、区分する流路の数および高さは、要求される気泡
の品位や溶融ガラスの流量等の諸条件を勘案して決定さ
れるものであり、上記の実施の形態に限定されるもので
はない。
を、それぞれ４ｃｍの高さを有する二つの流路に区分し
たが、区分する流路の数および高さは、要求される気泡
の品位や溶融ガラスの流量等の諸条件を勘案して決定さ
れるものであり、上記の実施の形態に限定されるもので
はない。
【００２４】また、上記の実施の形態では、溶融ガラス
の流路を一枚の仕切板で高さ方向に二つに区分した場合
を示したが、流路を高さ方向に、より多数に区分し、区
分する各流路の高さを小さくすれば、気泡の除去を一層
迅速に行うことが可能であるが、区分する各流路の高さ
を過度に小さくすれば、流路内の抵抗が大きくなって溶
融ガラスの流速が低下し、成形部に供給される溶融ガラ
スの流量が過小になるため、これを考慮して区分する流
路の数および高さを決定することが好ましい。
の流路を一枚の仕切板で高さ方向に二つに区分した場合
を示したが、流路を高さ方向に、より多数に区分し、区
分する各流路の高さを小さくすれば、気泡の除去を一層
迅速に行うことが可能であるが、区分する各流路の高さ
を過度に小さくすれば、流路内の抵抗が大きくなって溶
融ガラスの流速が低下し、成形部に供給される溶融ガラ
スの流量が過小になるため、これを考慮して区分する流
路の数および高さを決定することが好ましい。
【００２５】さらに、図２（Ａ）に示すように、仕切板
２と邪魔板３とを、流路１ｂの幅方向の一方の側端から
他方の側端に向けて傾斜させた構造とすることにより、
溜め部に溜まった気泡Ｐを流路１ｂの幅方向の一方の側
端に集めることができるため、気泡Ｐが破裂して生じた
ガスを、溜め部の一方の側端の上部に連通して設けた通
気管４により流路１外に容易に排出することができる。
２と邪魔板３とを、流路１ｂの幅方向の一方の側端から
他方の側端に向けて傾斜させた構造とすることにより、
溜め部に溜まった気泡Ｐを流路１ｂの幅方向の一方の側
端に集めることができるため、気泡Ｐが破裂して生じた
ガスを、溜め部の一方の側端の上部に連通して設けた通
気管４により流路１外に容易に排出することができる。
【００２６】さらに、図２（Ｂ）に示すように、仕切板
２と邪魔板３とを、流路１ｂの幅方向の中央から両側端
に向けて下方に傾斜させた構造とすることにより、溜め
部に溜まった気泡Ｐを流路１ｂの幅方向の中央に集める
ことができるため、気泡Ｐが破裂して生じたガスを、溜
め部の中央の上端に連通して設けた通気管４により流路
１外に容易に排出することができる。
２と邪魔板３とを、流路１ｂの幅方向の中央から両側端
に向けて下方に傾斜させた構造とすることにより、溜め
部に溜まった気泡Ｐを流路１ｂの幅方向の中央に集める
ことができるため、気泡Ｐが破裂して生じたガスを、溜
め部の中央の上端に連通して設けた通気管４により流路
１外に容易に排出することができる。
【００２７】
【発明の効果】本発明の溶融ガラス中の気泡の除去方法
および除去装置によれば、幅の広い、かつ距離の長い流
路を必要とせず、簡単な構造で溶融ガラス中に存在する
微小な気泡を効率よく除去することができる。
および除去装置によれば、幅の広い、かつ距離の長い流
路を必要とせず、簡単な構造で溶融ガラス中に存在する
微小な気泡を効率よく除去することができる。
【図１】本発明の溶融ガラス中の気泡の除去装置の説明
図であって、（Ａ）は縦断面図、（Ｂ）は横断面図であ
る。
図であって、（Ａ）は縦断面図、（Ｂ）は横断面図であ
る。
【図２】本発明の溶融ガラス中の気泡の除去装置の別の
実施例を説明する横断面図である。
実施例を説明する横断面図である。
【図３】流路内の溶融ガラス中の気泡の軌跡を説明する
模式図である。
模式図である。
１ 流路 １ａ、１ｂ 区分された流路 ２ 仕切板 ３ 邪魔板 ４ 通気管 Ｇ 溶融ガラス Ｐ 気泡
Claims (3)
- 【請求項１】 溶融ガラスの流路を流れ方向に沿って区
分し、該区分内を流れる溶融ガラス中にあって上昇する
気泡を集めて除去することを特徴とする溶融ガラス中の
気泡の除去方法。 - 【請求項２】 溶融ガラスの流路内に流れ方向に沿って
配設し流路を区分する仕切板と、仕切板の下方に突設し
仕切板と共に溶融ガラス中の気泡を集める邪魔板と、集
めた気泡を外部に排出する通気管とを具備してなること
を特徴とする溶融ガラス中の気泡の除去装置。 - 【請求項３】 上記仕切板、邪魔板および通気管が、白
金または白金合金で構成されていることを特徴とする請
求項２記載の溶融ガラス中の気泡の除去装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6233598A JPH11240726A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 溶融ガラス中の気泡の除去方法および除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6233598A JPH11240726A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 溶融ガラス中の気泡の除去方法および除去装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11240726A true JPH11240726A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=13197167
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6233598A Pending JPH11240726A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 溶融ガラス中の気泡の除去方法および除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11240726A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1998
- 1998-02-25 JP JP6233598A patent/JPH11240726A/ja active Pending
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