JPH1124069A - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置及びその製造方法

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JPH1124069A
JPH1124069A JP17493597A JP17493597A JPH1124069A JP H1124069 A JPH1124069 A JP H1124069A JP 17493597 A JP17493597 A JP 17493597A JP 17493597 A JP17493597 A JP 17493597A JP H1124069 A JPH1124069 A JP H1124069A
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JP
Japan
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liquid crystal
polarizing layer
crystal display
colored
display device
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JP17493597A
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Inventor
Yukihiro Noguchi
幸宏 野口
Hiroaki Kono
広明 河野
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶に印加する電圧の変化によって容易に高
コントラストの液晶表示装置を得ることができる液晶表
示装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 3対の透明絶縁性基板110,120、
130,140及び150,160からなり、透明絶縁
性基板110、130、150には着色偏光層R、G、
Bを備え、透明絶縁性基板150の他方の面には偏光層
3を備えており、前記各基板110と120、130と
140、150と160との間に液晶物質1を充填す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色偏光層を用い
た液晶表示装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー表示可能なカラー液晶表示
装置の研究開発が進められている。ところで、従来より
知られているように、一軸延伸したポリビニルアルコー
ル(以後、「PVA」と称する。)などの透明薄膜を二
色性を有する色素で染色した着色偏光素子(以後、「着
色偏光層」と称する。)は、染色された色に対応する波
長帯以外の光を偏光するという特徴を有している。
【0003】即ち、入射光が白色光の場合、染色された
色の波長帯の光はほぼ100%透過し、それ以外の波長
帯の光は遮光されて最大で50%しか透過しないので、
染色された色が明るく再現されたカラー表示が可能とな
るのである。この点について以下に説明する。図17は
単純マトリックス方式の液晶表示パネルの断面図を示し
たものであり、図18は着色偏光層の平面図を示すもの
である。
【0004】一方のガラス基板500上には、図17に
示す赤(以後、「R」と称する。)、緑(以後、「G」
と称する。)、青(以後、「B」と称する。)の3色を
ストライプ状に配置した着色偏光層501を形成し、そ
の上にストライプ状にパターニングされた透明電極51
0を着色偏光層501のパターンと平行に配置し、他方
のガラス基板520上にはストライプ状にパターニング
された透明電極521を着色偏光層501のパターンと
直角に配置してある。そして、その他方のガラス基板5
20の外側にはニュートラル偏光板530が一方のガラ
ス基板500上の着色偏光層501とクロスニコルの位
置になるように配置してある。
【0005】このようなニュートラル偏光板530と着
色偏光層501との位置関係に於いて、液晶材料531
がTN(Twisted Nematic)液晶の場合には、図16の
液晶表示パネルはノーマリ・ホワイトモードであるか
ら、液晶への電圧無印加状態ではニュートラル偏光板5
30側から入射してそれによって偏光された白色光は、
液晶層531で旋光されてそのまま着色偏光層501を
透過する。
【0006】即ち、全波長領域で光の吸収はなく、白色
光のまま最大50%の透過率で着色偏光層を透過するこ
とになる。一方、しきい値電圧以上の電圧が印加された
状態では入射した偏光白色光は、液晶層で旋光されるこ
となく着色偏光層に到達し、各色(R、G、B)の波長
帯の光以外は遮光され、各画素は各色に染色された色に
発色するのである。
【0007】このように、着色偏光層を用いた液晶表示
装置では、最大50%の光を透過させることが可能であ
るため、従来の着色層を用いた液晶表示装置よりも明る
いカラー表示が可能である。しかし、着色偏光層を用い
た液晶表示装置では、液晶への電圧無印加状態のときに
はR、G、Bの各絵素とも白色表示であるので、R、
G、Bで構成された1画素も白色表示となり、また電圧
印加状態のときには各絵素はそれぞれR、G、Bの光を
発色するため1画素では加色混合されてしまうこととな
り、電圧無印加状態との透過率の差はあるものの、やは
り白色表示となってしまう。
【0008】従って、着色偏光層を用いた液晶表示装置
では電圧無印加状態での白表示と、電圧印加状態での白
表示との透過率の差によってしかコントラストが得られ
ない。即ち、印加電圧の変化によって、充分なコントラ
ストを得ることが困難であるという欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の従来の
欠点に鑑みて為されたものであり、印加電圧の変化によ
って、明るくかつ高コントラストを得ることができる液
晶表示装置及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数層の着色偏光層を備えた透明絶縁性基板と、偏
光層を備えた透明絶縁性基板とを備え、前記基板間に液
晶物質を充填してなるものである。請求項2に記載の発
明は、積層してなる互いの透明絶縁性基板間に液晶物質
を挟持してなる液晶表示装置であって、前記透明絶縁性
基板のうち少なくとも2つの基板の一方の基板には第1
の着色偏光層を備えており他方の基板には第2の着色偏
光層を備えており、かつさらに他の1つの基板には第3
の着色偏光層及び偏光層を備えているものである。
【0011】請求項3に記載の発明は、第1の着色偏光
層を備えた一対の透明絶縁性基板からなる第1の液晶表
示パネルと、第2の着色偏光層を備えた一対の透明絶縁
性基板からなる第2の液晶表示パネルと、第3の着色偏
光層を備えた一対の透明絶縁性基板からなる第3の液晶
表示パネルと、を積層してなるものである。請求項4に
記載の発明は、第1の着色偏光層を備えた第1の透明絶
縁性基板と、第2の着色偏光層を備えた第2の透明絶縁
性基板と、第3の着色偏光層を備えた第3の透明絶縁性
基板と、偏光層を備えた第4の透明絶縁性基板と、を積
層してなるものである。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4
のうちいずれか1項に記載の液晶表示装置において、前
記第1及び第3の着色偏光層の偏光軸と、前記第2の着
色偏光層及び前記偏光層の偏光軸とが互いに直交してい
るものである。請求項6に記載の発明は、請求項1乃至
5のうちいずれか1項に記載の液晶表示装置において、
前記着色偏光層の色は、それぞれ赤色、緑色及び青色で
あるものである。
【0013】請求項7に記載の発明は、積層してなる互
いの透明絶縁性基板間に液晶物質を充填してなる液晶表
示装置であって、前記透明絶縁性基板のうち少なくとも
2つの基板の一方の基板には第1の着色偏光層を備えて
おり他方の基板には第2の着色偏光層を備えており、か
つさらに他の1つの基板には偏光層を備えているもので
ある。
【0014】請求項8に記載の発明は、第1の着色偏光
層を備えた第1の透明絶縁性基板と、第2の着色偏光層
を備えた第2の透明絶縁性基板と、偏光層を備えた第3
の透明絶縁性基板と、前記第1及び第2の透明絶縁性基
板の間、及び第2及び第3の透明絶縁性基板の間の液晶
物質と、が積層してなるものである。請求項9に記載の
発明は、第1の着色偏光層を備えた第1の透明絶縁性基
板と、偏光層を備えた第3の透明絶縁性基板とからなる
一対の基板間に充填された液晶物質と、を備えてなる液
晶表示パネル間に第2の着色偏光層を備えた第2の透明
絶縁性基板が介在するものである。
【0015】請求項10に記載の発明は、請求項7乃至
9のうちいずれか1項に記載の液晶表示装置において、
前記第1または第2の着色偏光層は複数の色領域を有し
ているものである。請求項11に記載の発明は、請求項
7乃至10のうちいずれか1項に記載の液晶表示装置に
おいて、前記第1または第2の着色偏光層のうち一方の
着色偏光層は一色のみの色領域を有しており、他方の着
色偏光層は複数の色領域を有しているものである。
【0016】請求項12に記載の発明は、請求項1乃至
11のうちいずれか1項に記載の液晶表示装置におい
て、前記各着色偏光層及び偏光層は、各透明絶縁性基板
の同一面側に設けられているものである。請求項13に
記載の発明は、請求項10乃至12のうちいずれか1項
に記載の液晶表示装置において、前記第1または第2の
着色偏光層のうち一方の着色偏光層は青色のみの着色で
あり、他方の着色偏光層は緑及び赤色が1対2の割合で
着色されているものである。
【0017】請求項14に記載の発明は、請求項10乃
至12のうちいずれか1項に記載の液晶表示装置におい
て、前記第1または第2の着色偏光層のうち一方の着色
偏光層は赤色のみの着色であり、他方の着色偏光層は緑
及び青色が1対2の割合で着色されているものである。
請求項15に記載の発明において、請求項7乃至11の
うちいずれか1項に記載の液晶表示装置において、前記
第1の着色偏光層の偏光軸と、前記第2の着色偏光層の
偏光軸、及び該第2の着色偏光層の偏光軸と前記偏光層
の偏光軸とが互いに直交しているものである。
【0018】請求項16に記載の発明は、請求項10ま
たは11のうちいずれか1項に記載の液晶表示装置にお
いて、前記複数の色領域の色は、赤色、緑色及び青色で
あるものである。請求項17に記載の発明は、請求項1
乃至16に記載の液晶表示装置において、最も外側の透
明絶縁性基板のうちいずれか一方の基板に、光を反射す
る機能を有する光反射体を備えたものである。
【0019】請求項18に記載の発明は、請求項17に
記載の液晶表示装置において、前記光反射体が、該表面
に凹凸を備えているものである。請求項19に記載の発
明は、第1の透明絶縁性基板に第1の着色偏光層を形成
する工程と、第2の透明絶縁性基板に第2の着色偏光層
を形成する工程と、第3の透明絶縁性基板に偏光層を形
成する工程と、前記第1及び第2の透明絶縁性基板の
間、及び第2及び第3の透明絶縁性基板の間に液晶物質
を充填する工程と、前記第1乃至3の透明絶縁性基板を
順に積層する工程と、を含む液晶表示装置の製造方法で
あって、前記第1または第2の着色偏光層を形成する工
程は、一の色を着色する領域が開口となるように他の色
領域を覆って一の色を着色した後、他の色を着色する領
域が開口となるように一の色領域を覆って他の色を着色
して、前記第1または第2の着色偏光層のうち複数の色
領域を備えた着色偏光層を形成する工程であるものであ
る。
【0020】即ち、請求項1に記載の液晶表示装置は、
複数の着色偏光層を備えた透明絶縁性基板と、偏光層を
備えた透明絶縁性基板とを備え、前記基板間に液晶物質
を充填してなるものであるので、偏光機能のみを有する
偏光層を基板外部に設けることなく着色層と偏光層とを
同一の層にできるため、コストを低減することができる
とともに、偏光層を新たに外部に設ける必要がないので
液晶表示装置の厚みを薄くすることができるとともに、
明るいカラー表示が可能となる。
【0021】請求項2に記載の液晶表示装置は、積層し
てなる互いの透明絶縁性基板間に液晶物質を充填してな
る液晶表示装置であって、前記透明絶縁性基板のうち少
なくとも2つの基板の一方の基板には第1の着色偏光層
を備えており他方の基板には第2の着色偏光層を備えて
おり、かつさらに他の1つの基板には第3の着色偏光層
及び前記各着色偏光層に対応して偏光層を備えているも
のであるので、明るく高コントラストのカラー表示が可
能となる。
【0022】請求項3に記載の液晶表示装置は、第1の
着色偏光層を備えた一対の透明絶縁性基板からなる第1
の液晶表示パネルと、第2の着色偏光層を備えた一対の
透明絶縁性基板からなる第2の液晶表示パネルと、第3
の着色偏光層を備えた一対の透明絶縁性基板からなる第
3の液晶表示パネルと、を積層してなるものであるの
で、明るく高コントラストのカラー表示が可能となる。
【0023】請求項4に記載の発明は、第1の着色偏光
層を備えた第1の透明絶縁性基板と、第2の着色偏光層
を備えた第2の透明絶縁性基板と、第3の着色偏光層を
備えた第3の透明絶縁性基板と、偏光層を備えた第4の
透明絶縁性基板と、を積層してなるものであるので、明
るく高コントラストのカラー表示が可能となる。請求項
5に記載の液晶表示装置は、請求項2乃至4のうちいず
れか1項に記載の液晶表示装置において、前記第1及び
第3の着色偏光層の偏光軸と、前記第2の着色偏光層及
び前記偏光層の偏光軸とが互いに直交しているものであ
るので、着色偏光層の各色と偏光軸の方向によって液晶
層を透過する光を制御できるため、各色の表示が可能と
なり、明るく高コントラストのカラー表示が可能とな
る。
【0024】請求項6に記載の液晶表示装置は、請求項
1乃至5に記載の液晶表示装置において、前記着色偏光
層の色は、それぞれ赤色、緑色及び青色であるので、明
るく高コントラストのフルカラー表示が可能となる。請
求項7に記載の液晶表示装置は、積層してなる互いの透
明絶縁性基板間に液晶物質を充填してなる液晶表示装置
であって、前記透明絶縁性基板のうち少なくとも2つの
基板の一方の基板には第1の着色偏光層を備えており他
方の基板には第2の着色偏光層を備えており、かつ他の
1つの基板には前記各着色偏光層に対応して偏光層を備
えているものであるので、明るく高コントラストのカラ
ー表示が可能となる。
【0025】請求項8に記載の液晶表示装置は、第1の
着色偏光層を備えた第1の透明絶縁性基板と、第2の着
色偏光層を備えた第2の透明絶縁性基板と、偏光層を備
えた第3の透明絶縁性基板と、前記第1及び第2の透明
絶縁性基板の間、及び第2及び第3の透明絶縁性基板の
間の液晶物質と、が積層してなるものであるので、偏光
機能のみを有する偏光層を基板外部に設けることなく着
色層と偏光層とを同一の層にできるため、コストを低減
することができるとともに、偏光層を新たに外部に設け
る必要がないので液晶表示装置の厚みを薄くすることが
でき、さらには、明るく高コントラストのカラー表示が
可能となる。
【0026】請求項9に記載の液晶表示装置は、第1の
着色偏光層を備えた第1の透明絶縁性基板と、偏光層を
備えた第3の透明絶縁性基板とからなる一対の基板間に
充填された液晶物質と、を備えてなる液晶表示パネル間
に第2の着色偏光層を備えた第2の透明絶縁性基板が介
在するものであるので、偏光機能のみを有する偏光層を
基板外部に設けることなく着色層と偏光層とを同一の層
にできるため、コストを低減することができるととも
に、偏光層を新たに外部に設ける必要がないので液晶表
示装置の厚みを薄くすることができ、さらには、明るく
高コントラストのカラー表示が可能となる。
【0027】請求項10に記載の液晶表示装置は、前記
第1または第2の着色偏光層は複数の色領域を有してい
ることを特徴とする請求項7乃至9のうちいずれか1項
に記載の液晶表示装置であるので、1つの基板に複数の
色領域を設けることができ、全ての色に応じて基板を設
ける必要がなくなり、液晶表示装置の厚みを薄くするこ
とができるとともに、明るく高コントラストのカラー表
示が可能となる。
【0028】請求項11に記載の液晶表示装置は、前記
第1または第2の着色偏光層のうち一方の着色偏光層は
一色のみの色領域を有しており、他方の着色偏光層は複
数の色領域を有していることを特徴とする請求項7乃至
10のうちいずれか1項に記載の液晶表示装置であるの
で、1つの基板に複数の色領域を設けることができ、全
ての色に応じて基板を設ける必要がなくなり、液晶表示
装置の厚みを薄くすることができるとともに、明るく高
コントラストのカラー表示が可能となる。
【0029】請求項12に記載の発明は、請求項1乃至
11のうちいずれか1項に記載の液晶表示装置におい
て、前記各着色偏光層及び偏光層は、各透明絶縁性基板
の同一面側に設けられているものであるので、明るく高
コントラストのカラー表示が可能となる。請求項13に
記載の液晶表示装置は、前記第1または第2の着色偏光
層のうち一方の着色偏光層は青色のみの着色であり、他
方の着色偏光層は緑及び赤色が1対2の割合で着色され
ていることを特徴とする請求項10乃至12のうちいず
れか1項に記載の液晶表示装置であるので、1つの基板
に複数の色領域を設けることができ、全ての色に応じて
基板を設ける必要がなくなり、液晶表示装置の厚みを薄
くすることができるとともに、青色着色偏光層と、緑色
及び赤色着色偏光層とによって明るく高コントラストの
フルカラー表示が可能となる。
【0030】請求項14に記載の液晶表示装置は、前記
第1または第2の着色偏光層のうち一方の着色偏光層は
赤色のみの着色であり、他方の着色偏光層は緑及び青色
が1対2の割合で着色されていることを特徴とする請求
項10乃至12のうちいずれか1項に記載の液晶表示装
置であるので、1つの基板に複数の色領域を設けること
ができ、全ての色に応じて基板を設ける必要がなくな
り、液晶表示装置の厚みを薄くすることができるととも
に、赤色着色偏光層と、緑色及び赤色着色偏光層とによ
って明るく高コントラストのフルカラー表示が可能とな
る。
【0031】請求項15に記載の液晶表示装置は、前記
第1の着色偏光層の偏光軸と、前記第2の着色偏光層の
偏光軸、及び該第2の着色偏光層の偏光軸と前記偏光層
の偏光軸とが互いに直交していることを特徴とする請求
項7乃至11のうちいずれか1項に記載の液晶表示装置
であるので、着色偏光層の各色と偏光軸の方向によって
液晶層を透過する光を制御することができるため各色の
表示が可能となり明るく高コントラストのカラー表示が
可能となる。
【0032】請求項16に記載の液晶表示装置は、前記
複数の色領域の色は、赤色、緑色及び青色であることを
特徴とする請求項10または11に記載の液晶表示装置
であるので、明るく高コントラストのフルカラー表示が
可能である。請求項17に記載の液晶表示装置は、請求
項1乃至16に記載の液晶表示装置において、最も外側
の透明絶縁性基板のうちいずれか一方の基板に、光を反
射する機能を有する光反射体を備えたことを特徴とする
液晶表示装置であるので、明るく高コントラストの反射
型カラー表示が可能となる。
【0033】請求項18に記載の液晶表示装置は、前記
光反射体が、該表面に凹凸を備えていることを特徴とす
る請求項17に記載の液晶表示装置であるので、明るく
高コントラストかつ広視野角の反射型カラー表示あるい
は反射型フルカラー表示が可能となる。請求項19に記
載の液晶表示装置の製造方法は、第1の透明絶縁性基板
に第1の着色偏光層を形成する工程と、第2の透明絶縁
性基板に第2の着色偏光層を形成する工程と、第3の透
明絶縁性基板に偏光層を形成する工程と、前記第1及び
第2の透明絶縁性基板の間、及び第2及び第3の透明絶
縁性基板の間に液晶物質を充填する工程と、前記第1乃
至3の透明絶縁性基板を順に積層する工程と、を含む液
晶表示装置の製造方法であって、前記第1または第2の
着色偏光層を形成する工程は、一の色を着色する領域が
開口となるように他の色領域を覆って一の色を着色した
後、他の色を着色する領域が開口となるように一の色領
域を覆って他の色を着色して、前記第1または第2の着
色偏光層のうち複数の色領域を備えた着色偏光層を形成
する工程であるので、複数の色を同一基板に連続して形
成することができるため、工数の低減が図れる。
【0034】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>図1に本発明を単純マトリックス
方式の液晶表示装置に適用した場合の断面図を示し、図
2に着色偏光層の、図1の上方向から見たパターンを示
した平面図を示し、図3に透明電極の、図1の上方向か
ら見たパターンを示した平面図を示す。
【0035】同図に示す如く、赤用液晶表示パネルA、
緑用液晶表示パネルB、青用液晶表示パネルCの順に各
色の液晶表示パネルを積層して液晶表示装置が完成す
る。ここで、図1の各色の液晶表示パネルA、B、Cに
ついて説明する。まず、赤用液晶表示装置Aについて説
明する。第1のガラス基板110の一方の面上には、絶
縁膜4を介して赤色の着色偏光層(R)が形成されてい
る。その偏光軸は同図の紙面左から紙面右に向かう方向
である。その赤色の着色偏光層(R)上には、ITO(I
ndium Tin Oxide)等からなる透明電極111がストライ
プ状にパターニングされて形成されている。同図におい
ては、紙面手前から紙面奥に向かう方向に透明電極11
1のストライプパターンが配置してある。その透明電極
111上の、液晶1に接する面には、液晶1を配向させ
るためのポリイミド、SiO2等からなる配向膜2を形
成する。透明電極111のストライプの方向は、その上
に設けた赤色の着色偏光層(R)の着色領域の配置の方
向と平行な方向である。
【0036】次に、前記第1のガラス基板110に対向
した第2のガラス基板120の一方の面上には、ITO
等からなる透明電極121がストライプ状にパターニン
グされて形成されている。同図においては、紙面左から
紙面右に向かう方向に透明電極22のストライプパター
ンが配置してある。その透明電極121上の、液晶1に
接する面には、液晶1を配向させるためのポリイミド、
SiO2等からなる配向膜2を形成する。透明電極12
1のストライプの方向は、第1のガラス基板110の透
明電極111の方向と直角な方向に配置してある。
【0037】こうして完成した第1及び第2のガラス基
板をその周囲をシール剤5で接着し、それらによって形
成される空隙に液晶1を充填して赤用液晶表示パネルA
が完成する。同様に、緑色の着色偏光層(G)、絶縁膜
4、透明電極131、配向膜2を形成した第3のガラス
基板130と、透明電極141及び配向膜2を形成した
第4のガラス基板140とをシール剤5にて接着し、そ
れらの空隙に液晶1を充填して緑用液晶表示パネルBを
完成させる。
【0038】更に同様に、青色の着色偏光層(B)、絶
縁膜4、透明電極151、配向膜2を形成した第5のガ
ラス基板150と、透明電極161及び配向膜2を形成
した第6のガラス基板160とをシール剤5にて接着
し、それらの空隙に液晶1を充填して青用液晶表示パネ
ルCを完成させる。各着色偏光層のパターンは、図2に
示す如く、いずれも互いに平行である。同図(a)に赤
色の着色偏光層のパターンを、同図(b)に緑色の着色
偏光層のパターンを、同図(c)に青色の着色偏光層の
パターンを示す。
【0039】図3に示す如く、各透明電極パターンは、
透明電極121、141、161は同図(a)、透明電
極111、131、151は同図(b)のようになって
いる。上述の如く完成した各液晶表示パネルA、B、C
は、順に積層して透明な接着剤にて接着して液晶表示装
置が完成する。
【0040】ここで、赤色の着色偏光層(R)の偏光軸
は同図において紙面左から紙面右方向に設定してあり、
緑色の着色偏光層(G)の偏光軸は同図において紙面手
前から紙面奥に向かう方向に設定してあり、青色の着色
偏光層(B)の偏光軸は同図において紙面左から紙面右
方向に設定してある。また、青色液晶表示パネルCの着
色層のない基板の液晶1と接しない面(液晶表示装置の
最も外側)には偏光軸が紙面に対して垂直に設定された
ニュートラル偏光板3が設けられている。このニュート
ラル偏光板3は、偏光機能を全面均一に有している偏光
板であり、着色機能を備えた領域は有していない。さら
に、各色の液晶表示パネルの透明電極からなる各絵素は
それぞれ位置を対応させていることは言うまでもない。
次に、上述の液晶表示装置の各絵素の色の発色状態につ
いて説明する。
【0041】図4に液晶表示パネルの発色状態を説明す
るための液晶表示装置の模式図を示す。この液晶表示装
置は前述の図1の構造であり、各液晶表示層の液晶はT
N液晶を用い、各液晶層のツイスト方向を連続的に一方
向に回転するように設定してある。従って、電圧無印加
時においてはニュートラル偏光板で偏光された白色光が
液晶分子によって旋光され対向する着色層を白色光のま
ま透過することになる。
【0042】まず図4の左端の絵素に注目して、赤色の
発色の状態を説明する。同図下方向から入射する白色光
は、ニュートラル偏光板3によって偏光される。次にそ
の白色光は液晶表示装置の透明電極161と透明電極1
51との間には電圧が印加されていないので液晶1によ
って旋光されそのまま青色着色偏光層(B)を透過す
る。そしてガラス基板150及び140を更に透過す
る。
【0043】その後、透明電極140と透明電極130
との間にも電圧が印加されていないため、液晶はオフ状
態となり前記青色着色偏光層(B)を透過した白色光は
液晶1により旋光されてガラス基板130上の緑色着色
偏光層(G)に達する。その白色光はそのまま緑色着色
偏光層(G)を透過する。そして、透明電極121と透
明電極111との間には電圧が印加されているので、液
晶1がオン状態となり旋光されることなく白色光が赤色
着色偏光層(R)を透過するため、赤色以外の光はカッ
トされガラス基板110から赤色が出てくることとなり
赤色表示が可能となる。
【0044】次に、図4の左端から2番目の絵素に注目
して黒色表示の状態を説明する。同図下方向から入射す
る白色光は、ニュートラル偏光板3によって偏光され、
次に液晶表示装置の透明電極161と透明電極151と
の間に印加されたしきい値以上の電圧によってオン状態
になった液晶1によって旋光されることなくそのまま青
色着色偏光層(B)を透過するため、青色以外は遮光さ
れ、青色光のみガラス基板150及び140を更に透過
する。
【0045】その後、透明電極141と透明電極131
との間にもしきい値以上の電圧が印加されているため、
液晶1はオン状態となり前記青色着色偏光層(B)を透
過した青色光は液晶1により旋光されることなくそのま
ま緑色着色偏光層(G)に達する。その青色光は緑色着
色偏光層(G)によって遮光され黒色表示となる。従っ
て、ガラス基板110側には黒色表示として見えること
になる。
【0046】即ち、黒色表示は、各液晶表示パネルA、
B、Cの液晶1にしきい値以上の電圧を印加した場合、
下側の液晶表示パネルCで青色の波長帯の光が透過した
としても、上側の液晶表示パネルBでは緑色に対応した
波長帯しか透過しないため、下側の液晶表示パネルCの
透過光は上側の液晶表示パネルBを透過することができ
ないことから、可能である。
【0047】次に、図4の左端から3番目の絵素に注目
して白色表示の状態を説明する。同図下方向から入射す
る白色光は、ニュートラル偏光板3によって偏光され
る。次にその白色光は液晶表示装置の透明電極161と
透明電極151との間には電圧が印加されていないので
液晶1によって旋光されそのまま青色着色偏光層(B)
を透過する。そしてガラス基板150及び140を更に
透過する。
【0048】その後、透明電極140と透明電極130
との間にも電圧が印加されていないため、液晶1はオフ
状態となり前記青色着色偏光層(B)を透過した白色光
は液晶1により旋光されてガラス基板130上の緑色着
色偏光層(G)に達する。その白色光は緑色着色偏光層
(G)を透過する。さらに透明電極121と透明電極1
11との間にも電圧が印加されていないので、液晶1は
オフ状態となり前記緑色着色偏光層(G)を透過した白
色光は液晶により旋光されてガラス基板110からでて
くることとなり白色表示が可能となる。
【0049】次に、図4の左端から4番目の絵素に注目
して、青色の発色の状態を説明する。同図下方向から入
射する白色光は、ニュートラル偏光板3によって偏光さ
れ、次に液晶表示装置の透明電極161と透明電極15
1との間に印加されたしきい値以上の電圧によってオン
状態になった液晶1によって旋光されずに青色着色偏光
層(B)に達し、青色のみが透過する。そしてガラス基
板150及び140を更に透過する。
【0050】その後、透明電極140と透明電極130
との間には電圧が印加されないため、液晶1はオフ状態
となり前記青色着色偏光層(B)を透過した青色光はそ
のままで緑色着色偏光層(G)を透過する。さらに、透
明電極121と透明電極111との間にも電圧が印加さ
れていないので青色光は液晶1により旋光されてガラス
基板110から青色光がガラス基板11からでてくるこ
ととなり青色の発色が可能となる。
【0051】即ち、下側の液晶表示パネルCの青色に染
色した絵素に液晶層にしきい値以上の電圧を印加した場
合、青色の波長帯のみ透過し、上側の液晶表示パネル
B、Aには電圧が印加されていないため、青色がそのま
ま透過することになり、青色が発色される。次に図4の
左端から5番目の絵素に注目して、緑色の発色の状態を
説明する。
【0052】同図下方向から入射する白色光は、ニュー
トラル偏光板3によって偏光される。次にその白色光は
液晶表示装置の透明電極161と透明電極151との間
には電圧が印加されていないので液晶1によって旋光さ
れそのまま青色着色偏光層(B)を透過する。そしてガ
ラス基板150及び140を更に透過する。その後、透
明電極141と透明電極131との間にはしきい値以上
の電圧が印加されているため、液晶1はオン状態となり
前記青色着色偏光層(B)を透過した白色光は液晶1に
より旋光されずそのままガラス基板130上の緑色着色
偏光層(G)に達し、緑色光のみ透過する。さらに、透
明電極121と透明電極111との間には電圧が印加さ
れていないので液晶1により旋光され緑色光がガラス基
板110からでてくることとなり緑色の発色が可能とな
る。 <第2の実施の形態>図5に前述の第1の実施の形態に
て説明した本発明を単純マトリクス方式の液晶表示装置
に用いた場合の断面図を示す。
【0053】図1に示した単純マトリクス方式の液晶表
示装置と異なる点は、図1の第3のガラス基板130と
第5のガラス基板150がない点である。発色の仕方等
は第1の実施の形態と同じである。図5の如き構造とす
ることにより、コストの低減が図れる。 <第3の実施形態>図6に本発明を単純マトリックス方
式の液晶表示装置に適用した場合の断面図を示し、図7
に着色偏光層の、図6の上方向から見たパターンを示し
た平面図を示す。
【0054】まず、図6の各ガラス基板210、22
0、230、240について説明する。まず、第1のガ
ラス基板210の一方の面上には、青色の着色偏光層
(B)が形成されている。その偏光軸は同図の紙面手前
から紙面奥に向かう方向である。その青色の着色偏光層
(B)上には、絶縁膜4を介してITO等からなる透明
電極211がストライプ状にパターニングされて形成さ
れている。同図においては、紙面手前から紙面奥に向か
う方向に透明電極211のストライプパターンが配置し
てある。その透明電極211上には、液晶1を配向させ
るためのポリイミド、SiO2等からなる配向膜2を形
成する。透明電極12のストライプの方向は、その上に
設けた青色の着色偏光層(B)の着色領域の配置の方向
と平行な方向である。
【0055】次に、第2のガラス基板220の一方の面
上には、前記第1のガラス基板210上の透明電極21
1のストライプ方向と直角な方向にITO等からなる透
明電極221が形成されている。前記ガラス基板210
と同様に透明電極221上にも液晶1を配向するための
配向膜2を形成する。また、第3のガラス基板230の
一方の面上には、赤色(R)及び緑色(G)着色偏光層
が形成されている。その偏光軸は同図の紙面左から紙面
右に向かう方向である。赤色(R)及び緑色(G)着色
偏光層の上には絶縁膜4を介してITO等からなる透明
電極231がストライプ状にパターニングされて形成さ
れている。その透明電極231上にも配向膜2を形成す
る。その透明電極231のストライプの方向は、その上
に設けた赤(R)及び緑色(G)着色偏光層の着色領域
の配置の方向と平行に配置してあり、前記第1のガラス
基板210上の透明電極211のストライプ方向と平行
に配置してある。
【0056】更に、第4のガラス基板240の一方の面
上には、前記第3のガラス基板230上の透明電極23
1のストライプ方向と直角な方向にITO等からなる透
明電極241が形成されている。前記第1のガラス基板
210と同様に透明電極241上にも液晶1を配向する
配向膜2を形成する。更に、第4のガラス基板240の
配向膜2を形成しない、即ち液晶1に接しない側に、紙
面手前から紙面奥に向かう方向の偏光軸を有するニュー
トラル偏光板3を設ける。
【0057】ここで、以上の如く形成したそれぞれのガ
ラス基板を組み合わせる。まず、第1のガラス基板21
0の一方の面に形成した配向膜2形成面と、第2のガラ
ス基板220の一方の面に形成した配向膜2形面と、が
向かい合うように配置してその周辺をシール剤5にて接
着して第1の液晶パネルAを作製する。次に、第3のガ
ラス基板230の一方の面に形成した配向膜2形成面
と、第4のガラス基板240の一方の面に形成した配向
膜2形面と、が向かい合うように配置してその周辺をシ
ール剤5にて接着して第2の液晶パネルBを作製する。
【0058】そして、液晶パネルAと液晶パネルBと
を、前記第2のガラス基板220の配向膜を形成してい
ない面と、前記第3のガラス基板230の配向膜を形成
していない面とを各透明電極(絵素)が一致するように
透明な接着剤等で貼り合わせて本発明の液晶表示装置が
完成する。ここで、前記第1のガラス基板210上の青
色着色偏光層(B)、及び前記第3のガラス基板230
上の赤色(R)及び緑色(G)着色偏光層の着色領域の
配置について説明する。
【0059】まず、青色着色偏光層(B)の色配置につ
いて説明する。図7(a)に示す如く、第1のガラス基
板210上の青色着色偏光層(B)は一面青色に染色し
た偏光層からなっている。図7(b)に示す如く、第3
のガラス基板230上の赤色(R)及び緑色(G)着色
偏光層は赤色と緑色とが透明電極に対応してストライプ
状に配置している。
【0060】その配列順番は、図面左から赤、赤、緑、
赤、赤、緑、・・と、赤色と緑色とが1対2の割合で配
置されている。なお、前述の第1のガラス基板210上
の着色偏光層に赤色の着色をした場合には、第3のガラ
ス基板230上の着色偏光層の色の配列順番は、図面左
から、青、青、緑、青、青、緑、・・と、青色と緑色と
が2対1の割合で配置されている。
【0061】いずれも緑色が他の色に対して視感度が高
いため面積比として緑色の着色変更層が少なくてもよ
い。次に、着色偏光層の製造方法について説明する。図
8及び図9に本発明の着色偏光層の製造方法の一例を示
す製造工程図を示す。
【0062】まず、第1のガラス基板210上の着色偏
光層の形成方法について、図8に従って説明する。一方
向に2乃至5倍の長さに延伸したPVA膜13を、第1
のガラス基板210上にPVA系接着剤を用いて接着す
る(図8(a))。次に、接着したPVA膜13上にフ
ォトレジスト14を適厚に既存技術のスピンナー法等に
よって塗布し(図8(b))、対向する第2のガラス基
板220上に形成する表示電極221に対応する位置に
青色(B)の発色を行わせるべき部分が露光するパター
ンのマスクを用いて露光する。そしてこの露光部分を硬
化させ、非露光部分を現像処理によって溶解除去するこ
とによって、表示電極221に対応する青色の発色を行
わせる部分の膜を露出させる(図8(c))。そして青
色の二色性色素で染色しフォトレジスト14を除去する
ことによって、前記PVA膜には、青色の着色偏光層1
5が形成されたことになる(図8(d))。
【0063】次に第3のガラス基板230上の着色偏光
層の製造方法について、図9に従って説明する。前述の
第1のガラス基板210と同様に、一方向に2乃至5倍
の長さに延伸したPVA膜33を、第3のガラス基板2
30上にPVA系接着剤を用いて接着する(図9
(a))。
【0064】次に、接着したPVA膜33上にフォトレ
ジスト24を適厚に既存技術のスピンナー法等によって
塗布し(図9(b))、後述の対向する第4のガラス基
板240上に形成する表示電極241に対応する位置に
緑色(G)の発色を行わせるべき部分が露光するパター
ンのマスクを用いて露光する。そしてこの露光部分を硬
化させ、非露光部分を現像処理によって溶解除去するこ
とによって、表示電極に対応する赤色(R)の発色を行
わせる部分の膜を露出させる。そして赤色(R)の二色
性色素で染色し(図9(c))、先ほどパターン形成し
たフォトレジスト24を剥離する。
【0065】これによってPVA膜には、赤色の着色偏
光領域25が形成されたことになる(図9(d))。次
に、赤色を染色したPVA膜33上にフォトレジスト2
6を適厚に塗布し、のちに対向する第4のガラス基板4
1上に形成する表示電極に対応する位置に赤色(R)の
発色を行わせるべき部分が露光するパターンのマスクを
用いて露光する。そしてこの露光部分を硬化させ、非露
光部分を現像処理によって溶解除去することによって、
表示電極241に対応する緑色(G)の発色を行わせる
部分の膜を露出させる。そして緑色の二色性色素で染色
し(図9(e))、先ほどパターン形成したフォトレジ
スト26を剥離する(図9(f))。
【0066】こうして緑色の染色を行うことにより、P
VA膜上に2色の着色偏光領域27が形成でき、その上
に透明薄膜(アクリル等の透明樹脂あるいはシリコン酸
化膜、窒化膜等の無機物質)28を形成する(図9
(g))。ここで、本発明の液晶表示装置の各絵素の色
の発色状態について説明する。
【0067】図10に液晶表示パネルの発色状態を説明
するための液晶表示装置の模式図を示す。この液晶表示
装置は前述の図6の構造であり、各液晶表示層の液晶は
TN液晶を用い、各液晶層のツイスト方向を連続的に一
方向に回転するように設定してある。従って、電圧無印
加時においてはニュートラル偏光板で偏光された白色光
が液晶分子によって旋光され対向するカラー層を白色光
のまま透過することになる。
【0068】まず図10の左端の絵素に注目して、赤色
の発色の状態を説明する。同図下方向から入射する白色
光は、ニュートラル偏光板3によって偏光され、次に液
晶表示装置の透明電極241と透明電極231との間に
印加されたしきい値以上の電圧によってオン状態になっ
た液晶1によって旋光されることなく赤色着色偏光層
(R)に達し、赤色のみ透過する。そしてガラス基板2
30及び220を更に透過する。
【0069】その後、透明電極221と透明電極211
との間には電圧が印加されないため、液晶はオフ状態と
なり前記赤色着色偏光層(R)を透過した赤色光はその
ままで青色着色偏光層(B)を透過する。こうして赤色
光がガラス基板210からでてくることとなり赤色の発
色が可能となる。即ち、下側の液晶表示パネルBの赤色
に染色した絵素に液晶層にしきい値以上の電圧を印加し
た場合、赤色の波長帯のみ透過し、上側の液晶表示パネ
ルAには電圧が印加されていないため、赤色がそのまま
透過することになり、赤色が発色される。
【0070】次に、図10の左端から2番目の絵素に注
目して黒色表示の状態を説明する。同図下方向から入射
する白色光は、ニュートラル偏光板3によって偏光さ
れ、次に液晶表示装置の透明電極241と透明電極23
1との間に印加されたしきい値以上の電圧によってオン
状態になった液晶によって旋光されることなくそのまま
赤色着色偏光層(R)に達し、赤色のみ透過する。そし
てガラス基板230及び220を更に透過する。
【0071】その後、透明電極221と透明電極211
との間にもしきい値以上の電圧が印加されているため、
液晶1はオン状態となり前記赤色着色偏光層(R)を透
過した赤色光は液晶1により旋光されることなくそのま
ま青色着色偏光層(B)に達する。その赤色光は青色着
色偏光層(B)によって遮光され黒色表示となる。即
ち、黒色表示は、両液晶表示パネルA、Bの液晶層にし
きい値以上の電圧を印加した場合、下側の液晶表示パネ
ルBで赤色の波長帯の光が透過したとしても、上側の液
晶表示パネルAでは青色に対応した波長帯しか透過しな
いため、下側の液晶表示パネルの透過光は上側の液晶表
示パネルを透過することができないことから、可能であ
る。
【0072】次に、図10の左端から3番目の絵素に注
目して白色表示の状態を説明する。同図下方向から入射
する白色光は、ニュートラル偏光板3によって偏光され
る。次にその白色光は液晶表示装置の透明電極241と
透明電極231との間には電圧が印加されていないので
液晶1によって旋光されそのまま緑色着色偏光層(G)
を透過する。そしてガラス基板230及び220を更に
透過する。
【0073】その後、透明電極221と透明電極211
との間にも電圧が印加されていないため、液晶1はオフ
状態となり前記緑色着色偏光層(G)を透過した白色光
は液晶1により旋光されてガラス基板210上の青色着
色偏光層(B)に達する。その白色光は青色着色偏光層
(B)を透過する。白色光がガラス基板210からでて
くることとなり白色表示が可能となる。
【0074】次に、図10の左端から5番目の絵素に注
目して青色の発色の状態を説明する。同図下方向から入
射する白色光は、ニュートラル偏光板3によって偏光さ
れる。次にその白色光は液晶表示装置の透明電極241
と透明電極231との間には電圧が印加されていないの
で液晶1によって旋光されそのまま赤色着色偏光層
(R)に達する。そしてガラス基板230及び220を
更に透過する。
【0075】その後、透明電極221と透明電極211
との間にはしきい値以上の電圧が印加されているため、
液晶1はオン状態となり前記緑色着色偏光層(G)を透
過した白色光は液晶1により旋光されずそのままガラス
基板210上の青色着色偏光層(B)に達した後透過す
る。青色光がガラス基板210からでてくることとなり
青色の発色が可能となる。
【0076】次に、図10の右端の絵素に注目して緑色
の発色の状態を説明する。同図下方向から入射する白色
光は、ニュートラル偏光板3によって偏光される。次に
その白色光は、液晶表示装置の透明電極241と透明電
極231との間に印加されたしきい値以上の電圧によっ
てオン状態になった液晶1によってそのまま緑色着色偏
光層(G)を透過する。そしてガラス基板230及び2
20を更に透過する。
【0077】その後、透明電極221と透明電極211
との間には電圧が印加されていないため、液晶1はオン
状態となり前記緑色着色偏光層(G)を透過した緑色光
は液晶1により旋光されてそのままガラス基板210上
の青色着色偏光層(B)に達した後透過して緑色光がガ
ラス基板210からでてくることとなり緑色の発色が可
能となる。 <第4の実施形態>図11に、本発明の他の実施の形態
を示す液晶表示パネルの断面図を示す。
【0078】同図に示す如く、透明絶縁性基板、例えば
ガラス基板310の一方の面上には、青色の着色偏光層
(B)が形成されている。その偏光軸は同図の紙面手前
から紙面奥に向かう方向、即ち紙面に対して垂直な方向
である。その着色偏光層(B)の上には、絶縁膜4を介
してITO等からなる透明電極311がストライプ状に
パターニングされて形成されている。同図においては、
紙面手前から紙面奥に向かう方向に透明電極311のス
トライプパターンが配置してある。その透明電極311
上の青色の着色偏光層(B)上の液晶1に接する面に
は、液晶1を配向させるためのポリイミド、SiO2等
からなる配向膜2を形成する。透明電極311のストラ
イプの方向は、その上に設けた青色の着色偏光層(B)
のストライプの方向と平行に配置してある。
【0079】次にガラス基板320の一方の面上には、
ガラス基板310上の透明電極311のストライプ方向
と直角に透明電極321を形成し、その上には配向膜2
を形成する。またガラス基板320の他方の面上には、
前記ガラス基板310上の透明電極311のストライプ
方向と平行な方向にITO等からなる透明電極322が
形成されている。その透明電極322上には、赤色
(R)及び緑色(R)着色偏光層が形成されている。そ
の偏光軸は同図の紙面左から紙面右に向かう方向であ
る。赤色(R)及び緑色(G)着色偏光層上には液晶1
を配向するためのポリイミドからなる配向膜2を形成す
る。
【0080】更に、ガラス基板330の一方の面上に
は、透明電極322のストライプ方向と直角な方向にI
TO等からなる透明電極331が形成されている。前記
ガラス基板310と同様に透明電極331上には配向膜
2を形成する。更に、ガラス基板330の配向膜2を形
成しない、即ち液晶表示装置の最も外側に、紙面手前か
ら紙面奥に向かう方向の偏光軸を有するニュートラル偏
光板3を設ける。
【0081】ここで、以上の如く形成したそれぞれのガ
ラス基板を組み合わせる。まず、ガラス基板310の一
方の面に形成した配向膜2形成面と、ガラス基板320
の一方の面に形成した赤色及び緑着色偏光層形成面と、
が向かい合うように配置して接着性を有するシール剤5
にて接着し、次に、ガラス基板320の一方の面に形成
した着色偏光層形成面と、ガラス基板330の一方の面
に形成した配向膜2形面と、が向かい合うように配置し
て、接着性を有するシール剤3にて接着する。そして、
ガラス基板310、320及びシール剤5によって生じ
る空隙、及びガラス基板320、330及びシール剤5
によって生じる空隙に液晶1を充填して本発明の液晶表
示装置が完成する。 <第5の実施の形態>上述の本発明の各実施の形態にお
いては、単純マトリクス方式の液晶表示装置の場合につ
いて説明したが、アクティブマトリックス方式の液晶表
示装置の場合についても採用することができる。
【0082】図12は本発明を各絵素がこれに連結され
た薄膜トランジスタや薄膜ダイオードなどのアクティブ
素子で電圧印加を制御するアクティブマトリックス方式
の液晶表示装置に適用した場合の液晶表示装置の断面図
を示したものであり、図13はその液晶表示装置に用い
る着色偏光層の着色偏光領域のパターン平面図である。
【0083】同図において、単純マトリクス方式の場合
と異なる点は、(1)第1のガラス基板410上の透明
電極411は公知の技術を用いて作製された薄膜トラン
ジスタ(以下、「TFT」と称する。)と接続されてお
り、TFTは透明電極411の上層または下層に設けら
れている。そのTFT上には青色着色偏光層(B)が設
けられている。(2)透明電極411がガラス基板41
0上に格子状に配列している。(3)ガラス基板410
に対向して設けられたガラス基板420上の透明電極4
21はガラス基板420上に全面に1つの共通電極とし
て透明電極421が形成されている。これらの点以外
は、上述の単純マトリクス方式の液晶表示装置と同様で
ある。
【0084】着色偏光層の配列順序は単純マトリクス方
式の場合と同様に、図13(a)に示す如く、ガラス基
板410上の着色偏光層が青色のみからなる場合には、
同図(b)に示す如く、ガラス基板430上の着色偏光
層は、赤、赤、緑、赤、赤、緑、・・ の順序に赤色と
緑色との割合が2対1になるように配列する。また、ガ
ラス基板410上の着色偏光層が赤色のみの場合には、
青、青、緑、青、青、緑、・・の順序に青色と緑色との
割合が2対1となるように配列する。当然のことなが
ら、各着色偏光層の各色の配列の順序は、ダイアゴナル
配列、トライアングル配列等必要に応じて変更すること
は可能である。言うまでもなく、その着色偏光層の各色
領域は表示電極に対応していなければならない。
【0085】また本発明において、着色偏光層の上の絶
縁膜は、アクリル樹脂等の透明で絶縁性のある樹脂ある
いはシリコン酸化膜あるいは窒化シリコン膜等の無機物
からなる透明薄膜でもよい。また本発明において用いる
液晶としては、TN液晶に限るものではなく、STN液
晶、あるいはスメクティック液晶、カイラルスメクティ
ック液晶等の強誘電性液晶であってもTN液晶と同様の
効果が得られるものである。 <第6の実施形態>以下に、光反射体を設けた実施の形
態について、第3の実施形態の透明電極241を反射電
極とした場合について説明する。
【0086】図14に示す如く、アルミニウム等の金属
をからなる反射電極29を用いた場合を示す。前述の第
3の実施形態において引用した図6と異なる点は、透明
電極241が反射電極29に代わった点と、反射電極2
9を設けたことからニュートラル偏光板3を取り除き、
代わって位相差層30を設けた点である。
【0087】また、図15に示す如く、前述の反射電極
29に代えて、ガラス基板240の外側、即ち液晶1と
接しない面に反射板31を設けても良い。この反射板3
1の形状は、対向する透明電極231に対応したストラ
イプ状若しくはベタ状(1枚もの)にガラス基板240
全面に設けても良い。この場合は、ニュートラル偏光板
3はガラス基板240と反射板31との間に設けておく
必要がある。
【0088】図16に、表面に凹凸を設けた光反射体の
表面形状を示す。同図に示す如く、光反射体である反射
電極29または反射板31は、その表面に凹凸を備えて
いてもよい。以下に光反射体の表面に凹凸を備えている
場合について説明する。 1)反射電極29の表面に凹凸を設けるには、アルミニ
ウムにて電極パターンにエッチングする際に等方性エッ
チングを行うことによって可能である。
【0089】2)また、TFT素子上全面にSiO2
アクリル樹脂、SiNX等の無機物質で平坦化し、その
平坦化膜のエッチングによって凹凸を形成し、その上の
反射電極にも凹凸を形成することができる。 3)また、他の方法としては、前述の平坦化膜の上にシ
リカ等のビーズを散布しその上に反射電極を形成するこ
とにより、反射電極の表面に凹凸を形成することができ
る。
【0090】4)更に、コットン、アクリル等の布で前
述の平坦化膜を擦ることにより凹凸ができ、反射電極の
表面に凹凸が形成できる。 5)更にまた、前述の平坦化膜上にレーザーを照射して
平坦化膜表面に凹凸を形成し、その上に形成する反射電
極にも等々を形成することができる。 6)また、前述の平坦化膜表面に印刷法により、例え
ば、アクリル、ポリイミド、ナイロン、有機SiO2
を塗布して凹凸を形成することによりその上の反射電極
に凹凸が形成できる。
【0091】7)前述の平坦化膜を形成した後に、反射
電極を形成してその表面を例えば、で擦ることにより表
面に凹凸を形成することが可能である。 なお、表面に凹凸を備えた型を平坦化膜に当てて押圧し
て、平坦化膜自体に凹凸を形成することも可能である。
上述の反射電極29の表面に凹凸を形成する方法は、ア
クティブマトリクス型液晶表示装置の場合について説明
したが、単純マトリックス方式の場合にも、前記1)乃
至7)によって反射電極の表面に凹凸を形成することが
可能である。
【0092】反射電極29の材質としては、アルミニウ
ムの他、銀などが好適であるが、光を反射する材質でこ
れらに限定されるものではない。また、反射板31の場
合には、材質としてアルミニウム、銀などを用い、表面
の凹凸については表面にPET(PolyethyleneTerephth
alate:ポリエチレンテレフタレート)、アクリル等の
フィルムを設け、その表面を等方性エッチングしたり、
あるいはフィルムの表面を擦ることにより凹凸を反射板
の表面に設けることが可能である。
【0093】また、着色偏光層の複数の色は、赤、緑、
青に代えて、シアン、マゼンタ、イエローにしても同様
の効果が得られるものである。上述の各実施例におい
て、単純マトリックス方式とアクティブマトリックス方
式について説明したが、いずれの実施の形態においても
両方式を入れ替えることは可能である。
【0094】
【発明の効果】本願発明の液晶表示装置及びその製造方
法によれば、液晶に印加する電圧の変化によって容易に
明るくかつ高コントラストの表示を得ることができる液
晶表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施の形態を示す模式断面図であ
る。
【図5】本発明の他の一実施の形態を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の更に他の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の更に他の実施の形態を示す平面図であ
る。
【図8】本発明の液晶表示装置の製造工程断面図であ
る。
【図9】本発明の液晶表示装置の製造工程断面図であ
る。
【図10】本発明の更に他の実施の形態を示す模式断面
図である。
【図11】本発明の更にまた他の実施の形態を示す断面
図である。
【図12】本発明のまた他の実施の形態を示す断面図で
ある。
【図13】本発明のまた他の実施の形態を示す平面図で
ある。
【図14】本発明の他の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図15】本発明の他の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図16】本発明の他の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図17】従来の液晶表示装置を示す断面図である。
【図18】従来の液晶表示装置を示す平面図である。
【符号の説明】
3 偏光層 110、120,130,140 ガラス基板 210、220,230,240 ガラス基板 111、121,131,141 透明電極 211、221,231,241 透明電極 R、G、B 着色偏光領域

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の着色偏光層を備えた透明絶縁性基
    板と、偏光層を備えた透明絶縁性基板とを備え、前記基
    板間に液晶物質を充填してなることを特徴とする液晶表
    示装置。
  2. 【請求項2】 積層してなる互いの透明絶縁性基板間に
    液晶物質を挟持してなる液晶表示装置であって、前記透
    明絶縁性基板のうち少なくとも2つの基板の一方の基板
    には第1の着色偏光層を備えており他方の基板には第2
    の着色偏光層を備えており、かつさらに他の1つの基板
    には第3の着色偏光層及び偏光層を備えていることを特
    徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 第1の着色偏光層を備えた一対の透明絶
    縁性基板からなる第1の液晶表示パネルと、第2の着色
    偏光層を備えた一対の透明絶縁性基板からなる第2の液
    晶表示パネルと、第3の着色偏光層及び偏光層を備えた
    一対の透明絶縁性基板からなる第3の液晶表示パネル
    と、を積層してなることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 第1の着色偏光層を備えた第1の透明絶
    縁性基板と、第2の着色偏光層を備えた第2の透明絶縁
    性基板と、第3の着色偏光層を備えた第3の透明絶縁性
    基板と、偏光層を備えた第4の透明絶縁性基板と、を積
    層してなることを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第3の着色偏光層の偏光軸
    と、前記第2の着色偏光層及び前記偏光層の偏光軸とが
    互いに直交していることを特徴とする請求項2乃至4の
    うちいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記各着色偏光層の色は、それぞれ赤
    色、緑色及び青色であることを特徴とする請求項1乃至
    5のうちいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 積層してなる互いの透明絶縁性基板間に
    液晶物質を挟持してなる液晶表示装置であって、前記透
    明絶縁性基板のうち少なくとも2つの基板の一方の基板
    には第1の着色偏光層を備えており他方の基板には第2
    の着色偏光層を備えており、かつさらに他の1つの基板
    には偏光層を備えていることを特徴とする液晶表示装
    置。
  8. 【請求項8】 第1の着色偏光層を備えた第1の透明絶
    縁性基板と、第2の着色偏光層を備えた第2の透明絶縁
    性基板と、偏光層を備えた第3の透明絶縁性基板と、前
    記第1及び第2の透明絶縁性基板の間、及び第2及び第
    3の透明絶縁性基板の間の液晶物質と、が積層してなる
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 第1の着色偏光層を備えた第1の透明絶
    縁性基板と、偏光層を備えた第3の透明絶縁性基板とか
    らなる一対の基板間に充填された液晶物質と、を備えて
    なる液晶表示パネル間に第2の着色偏光層を備えた第2
    の透明絶縁性基板が介在することを特徴とする液晶表示
    装置。
  10. 【請求項10】 前記第1または第2の着色偏光層は複
    数の色領域を有していることを特徴とする請求項7乃至
    9のうちいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 前記第1または第2の着色偏光層のう
    ち一方の着色偏光層は一色のみの色領域を有しており、
    他方の着色偏光層は複数の色領域を有していることを特
    徴とする請求項7乃至10のうちいずれか1項に記載の
    液晶表示装置。
  12. 【請求項12】 前記各着色偏光層及び偏光層は、各透
    明絶縁性基板の同一面側に設けられていることを特徴と
    する請求項1乃至11のうちいずれか1項に記載の液晶
    表示装置。
  13. 【請求項13】 前記第1または第2の着色偏光層のう
    ち一方の着色偏光層は青色のみの着色であり、他方の着
    色偏光層は緑及び赤色が1対2の割合で着色されている
    ことを特徴とする請求項10乃至12のうちいずれか1
    項に記載の液晶表示装置。
  14. 【請求項14】 前記第1または第2の着色偏光層のう
    ち一方の着色偏光層は赤色のみの着色であり、他方の着
    色偏光層は緑及び青色が1対2の割合で着色されている
    ことを特徴とする請求項10乃至12のうちいずれか1
    項に記載の液晶表示装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の着色偏光層の偏光軸と、前
    記第2の着色偏光層の偏光軸、及び該第2の着色偏光層
    の偏光軸と前記偏光層の偏光軸とが互いに直交している
    ことを特徴とする請求項7乃至11のうちいずれか1項
    に記載の液晶表示装置。
  16. 【請求項16】 前記複数の色領域の色は、赤色、緑色
    及び青色であることを特徴とする請求項10または11
    のうちいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16に記載の液晶表示装
    置において、最も外側の透明絶縁性基板のうちいずれか
    一方の基板に、光を反射する機能を有する光反射体を備
    えたことを特徴とする液晶表示装置。
  18. 【請求項18】 前記光反射体が、該表面に凹凸を備え
    ていることを特徴とする請求項17に記載の液晶表示装
    置。
  19. 【請求項19】 第1の透明絶縁性基板に第1の着色偏
    光層を形成する工程と、第2の透明絶縁性基板に第2の
    着色偏光層を形成する工程と、第3の透明絶縁性基板に
    偏光層を形成する工程と、前記第1及び第2の透明絶縁
    性基板の間、及び第2及び第3の透明絶縁性基板の間に
    液晶物質を充填する工程と、前記第1乃至3の透明絶縁
    性基板を順に積層する工程と、を含む液晶表示装置の製
    造方法であって、前記第1または第2の着色偏光層を形
    成する工程は、一の色を着色する領域が開口となるよう
    に他の色領域を覆って一の色を着色した後、他の色を着
    色する領域が開口となるように一の色領域を覆って他の
    色を着色して、前記第1または第2の着色偏光層のうち
    複数の色領域を備えた着色偏光層を形成する工程である
    ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004078877A1 (en) * 2003-03-06 2004-09-16 Merck Patent Gmbh Organic light emitting materials as well as light emitting devices containing these materials
JP2010152334A (ja) * 2008-11-25 2010-07-08 Nitto Denko Corp 偏光板付ガラス板の製造方法、偏光板付ガラス板、偏光板付液晶セル

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