JPH11240500A - 水滴回収装置 - Google Patents

水滴回収装置

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JPH11240500A
JPH11240500A JP4045398A JP4045398A JPH11240500A JP H11240500 A JPH11240500 A JP H11240500A JP 4045398 A JP4045398 A JP 4045398A JP 4045398 A JP4045398 A JP 4045398A JP H11240500 A JPH11240500 A JP H11240500A
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JP
Japan
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water
static electricity
space
electricity generating
attracted
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Pending
Application number
JP4045398A
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English (en)
Inventor
Kenjiro Nagasaka
健二朗 長坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、簡便にして容易な作業で、漏洩し
た水の確実な回収を実現し得るようにすることにある。 【解決手段】加振部11で水滴14が侵入した接続ケー
ブル2束を加振して揺らし、束内に侵入した水滴14を
接続ケーブル2から分離させ、宇宙空間の重力を利用し
て空間に浮遊させ、この浮遊した水滴14を静電気発生
板13で発生する静電気で吸い寄せて吸水部材15で吸
い付けて回収するように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば人工衛星
や宇宙ステーション等の宇宙航行体に搭載される宇宙用
搭載機器に吸着した水分や、宇宙用搭載機器から水漏れ
した水分を回収するのに用いる水滴回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の宇宙開発の分野においては、宇宙
空間に各種の宇宙ステーション等の構造物を構築する構
想がある。このような構造物には、人間の住む居住区が
設けられ、この居住区には、実験用、生活用等の各種の
電子機器が配置され、この電子機器を用いて宇宙空間に
おける各種の実験等を行い、未知の分野の研究が行われ
る。
【0003】ところで、このような宇宙開発の分野にお
ける研究は、その環境が地上環境と異なり、宇宙環境と
いう極限環境であのために、電子機器及びその付帯設備
を含む宇宙搭載用機器の信頼性、安全性、保守点検を含
む使い勝手に関して、各種の要請がある。
【0004】例えば、このような要請の一つとして、宇
宙空間に構築した構造物において、水を使用する宇宙搭
載用機器の水回りに関する課題がある。この宇宙搭載用
機器の水回りの課題は、特に使用環境が宇宙環境という
極限環境であるために、一旦、水が外部に漏れて狭い部
位に侵入してしまうと、その漏れた水分を狭い部位から
回収する回収作業が非常に面倒となるという問題を有す
る。
【0005】即ち、図2に示すように電子機器の機器筐
体1から引き出された接続ケーブル2に水が侵入してし
まった場合には、接続ケーブル2の束に侵入した水分を
(図3参照)、例えば雑巾等できれいに拭き取ること
は、地上環境においても困難であり、まして、その環境
が宇宙環境であるために、確実に回収するのがほとんど
困難である。
【0006】このようにして、水分が、機器筐体1内に
侵入すると、その水分により、電子機器の内部部品や近
傍の付帯設備が故障したりして、長期間に亘る安全な使
用が困難となるという問題が発生する。係る問題は、信
頼性、安全性及び作業性等の要請が強い宇宙開発の分野
では、重大である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、宇
宙開発の分野では、宇宙搭載用機器から漏れた水の回収
を含む水対策の要請がある。この発明は上記の事情に鑑
みてなされたもので、簡便にして容易な作業を実現し
得、且つ、漏洩した水の確実な回収を実現し得るように
した水滴回収装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、宇宙搭載用
機器の水滴回収部位を加振して、水滴を空間に浮遊させ
る加振手段と、前記宇宙搭載用機器の水滴回収部位の近
傍に静電気を発生して、前記水滴回収部位から空間に浮
遊した水滴を収集する静電気発生手段と、この静電気発
生手段で収集された水滴を吸着して回収する吸水部材と
を備えて水滴回収装置を構成したものである。
【0009】上記構成によれば、加振手段で水滴が侵入
した部位を加振して揺らすと、侵入した水滴が分離され
て、その環境の重力関係により、空間に浮遊され、この
浮遊した水滴が静電気発生手段で発生される静電気によ
り吸い寄せられて、その吸水部材に吸い付けられる。こ
れにより、狭い部位に侵入した水滴の回収を確実に行う
ことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発
明の一実施の形態に係る水滴回収装置を示すもので、筐
体10には、加振部11が設けられる。加振部11は、
上記筐体10内に交換自在に収容されるバッテリ12に
接続され、このバッテリ12を介して駆動制御される
と、振動を発生して接触する回収体、例えば前記接続ケ
ーブル2(図2及び図3参照)の束を揺らす如く振動さ
せる。
【0011】また、筐体10には、例えば板状の2枚の
静電気発生板13,13が所定の間隔を有して設けら
れ、この静電気発生板13,13には、上記バッテリ1
2が、例えば図示しない昇圧器を介して接続される。こ
れにより、静電気発生板13は、バッテリ12からの電
力が上記昇圧器(図示せず)を介して供給されて駆動さ
れ、静電気を筐体10の近傍に発生する。
【0012】ここで、静電気は、その電界内に空間に浮
遊する水滴14を、引き付ける。即ち、水滴14は、そ
の分子が電気双極子を持つことで、静電気発生板13で
発生される静電気に引き寄せられる。
【0013】そして、静電気発生板13,13上には、
スポンジ等の吸水部材15,15が交換自在に取付け配
置される。この吸水部材15は、空間に浮遊した水滴1
4が静電気発生板13,13から発生される静電気によ
り引き付けられて当接すると、該水滴14を吸着する如
く捕獲する。
【0014】なお、上記吸水部材15,15は、静電気
発生板13上に取付け配置することなく、静電気発生板
13で発生される静電気の中に水滴14を捕獲可能な位
置に取付け配置すれば、静電気発生板13の静電気で引
き寄せられた水滴14を吸着することが可能である。
【0015】上記構成において、例えば前記図2に示す
ような機器筐体1の接続ケーブル2の束に配管等から漏
洩した水が侵入してしまい、その水分を回収する場合に
は、作業者が筐体10を手に持って、その加振部11
を、水が侵入した接続ケーブル2の束に当接させて駆動
させる。ここで、加振部11は、接続ケーブル2を振動
させて揺らせる。すると、接続ケーブル2の束内の水分
は、その重力環境により、空間に浮遊される。
【0016】そして、静電気発生板13,13が駆動さ
れて、静電気を接続ケーブル2の束の周囲に発生する。
すると、静電気で空間に浮遊した水滴14は、その分子
が電気双極子を持つことで、上述したように静電気発生
板13,13から発生される静電気に引き寄せられる。
【0017】この吸引された水滴14は、静電気発生板
13,13の近傍まで吸引されると、吸水部材15,1
5に吸着される。このようにして、接続ケーブル2の束
に侵入した水は、吸水部材15,15に捕獲される如く
吸着されて回収される。そして、吸水部材15,15
は、水滴14を充分に吸水した状態で、筐体10から取
り外して新しい吸水部材15,15に交換される。ここ
で、再び、同様の手順で水の回収が行われる。
【0018】このように、上記水滴回収装置は、加振部
11で水滴14が侵入した接続ケーブル2(図2及び図
3参照)の束を加振して揺らし、束内に侵入した水滴1
4を接続ケーブル2から分離させ、宇宙空間の重力を利
用して空間に浮遊させ、この浮遊した水滴14を静電気
発生板13,13で発生する静電気で吸い寄せて吸水部
材15で吸い付けて回収するように構成した。
【0019】これによれば、宇宙環境において、例えば
手の入らない狭い部位に侵入してしまった水の回収を容
易に行うことが可能となり、電子機器や、その付帯設備
の長寿命化の促進に寄与される。
【0020】なお、上記実施の形態では、加振部11及
び静電気発生板13,13を筐体10内に収容配置する
ように構成した場合で説明したが、これに限ることな
く、これら加振部11及び静電気発生板13,13を筐
体10に分離自在に組付けて、水の回収を行う場合に、
これら加振部11及び静電気発生板13,13筐体10
から分離して使用するように構成することも可能であ
る。
【0021】また、上記実施の形態では、板状の静電気
発生板13を2枚用いて構成した場合で説明した場合で
説明したが、これに限ることなく、静電気発生板の形状
としては、各種形状のものを用いて構成することが可能
である。そして、配設する静電気発生板の数としては、
上記実施の形態の如く2枚を使用するのに限ることな
く、1枚あるいは2枚以上を用いて構成することが可能
である。
【0022】さらに、上記実施の形態では、電源として
バッテリ12を用いて構成した場合で説明したが、これ
に限ることなく、外部に配置される電源に対してケーブ
ルを介して接続配線して、外部電源から供給される電力
で駆動させるように構成することも可能である。よっ
て、この発明は、上記実施の形態に限ることなく、その
他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実
施し得ることは勿論のことである。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、簡便にして容易な作業を実現し得、且つ、漏洩した
水の確実な回収を実現し得るようにした水滴回収装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る水滴回収装置を
示した図、
【図2】この発明の適用される電子機器を示した図。
【図3】図2の接続ケーブルの束を示した図。
【符号の説明】
1…機器筐体。 2…接続ケーブル。 10…筐体。 11…加振部。 12…バッテリ。 13…静電気発生板。 14…水滴。 15…吸水部材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宇宙搭載用機器の水滴回収部位を加振し
    て、水滴を空間に浮遊させる加振手段と、 前記宇宙搭載用機器の水滴回収部位の近傍に静電気を発
    生して、前記水滴回収部位から空間に浮遊した水滴を収
    集する静電気発生手段と、 この静電気発生手段で収集された水滴を吸着して回収す
    る吸水部材とを具備した水滴回収装置。
  2. 【請求項2】 前記加振手段、静電気発生手段、吸水部
    材は、筐体内に組付け配置されてなることを特徴とする
    請求項1記載の水滴回収装置。
  3. 【請求項3】 前記吸水部材は、静電気発生手段に交換
    自在に取付け配置されることを特徴とする請求項1又は
    2記載の水滴回収装置。
  4. 【請求項4】 さらに前記加振手段及び静電気発生手段
    に電力を供給する交換自在なバッテリを備えたことを特
    徴とする請求項1,2,3のいずれか記載の水滴回収装
    置。
JP4045398A 1998-02-23 1998-02-23 水滴回収装置 Pending JPH11240500A (ja)

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