JPH11239300A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JPH11239300A
JPH11239300A JP10040288A JP4028898A JPH11239300A JP H11239300 A JPH11239300 A JP H11239300A JP 10040288 A JP10040288 A JP 10040288A JP 4028898 A JP4028898 A JP 4028898A JP H11239300 A JPH11239300 A JP H11239300A
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JP
Japan
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circuit
switch element
potential
dump
integration circuit
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JP10040288A
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English (en)
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Seiichiro Mizuno
誠一郎 水野
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Hamamatsu Photonics KK
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Hamamatsu Photonics KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数のフォトダイオード間で測定ばらつきが
生じない固体撮像素子を提供する。 【解決手段】 初期化動作時には、比較回路30のコン
デンサCcompに記憶されるべき閾値電位が積分回路10
を介してダンプ回路20により設定される。通常動作時
には、フォトダイオードPDから出力された電流信号が
積分回路10に入力して電荷が蓄積され、その電荷の量
に応じた信号Vout が出力される。信号Vout の電位
は、コンパレータCOMPにより、コンデンサCcompに
記憶されている閾値電位Vthと大小比較され、比較結果
に応じた論理信号Vcompが出力される。論理信号Vcomp
に基づいて、ダンプ回路20により、積分回路10に蓄
積された電荷のうち1回当たり一定量の電荷がダンプさ
れ、積分回路10に蓄積される電荷は略一定に維持され
る。ダンプ回路20におけるダンプ動作の頻度はカウン
タ50により求められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトダイオード
アレイ等を備える固体撮像素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フォトダイオードアレイ等からなる固体
撮像素子は、通常、多数のフォトダイオードがアレイ状
に配置され、各フォトダイオードがスイッチ素子を介し
て共通の出力線に接続され、その共通の出力線がAD変
換回路等に接続されている。各スイッチ素子は順次に開
閉動作し、これにより、多数のフォトダイオードそれぞ
れから出力された電流信号は、順次に共通の出力線を経
てAD変換回路等に送られ、順次にAD変換回路により
デジタル信号に変換される。
【0003】この固体撮像素子は、例えば分光光度計等
の受光部に用いられる。分光光度計による測定では、帯
域幅の広い光を試料に入射させ、その試料を透過した光
を分光して、その分光スペクトルを固体撮像素子により
測定し、この分光スペクトルに基づいて試料を分析す
る。このとき、固体撮像素子のフォトダイオードアレイ
を構成する各フォトダイオードは、互いに異なる波長の
光を検出する。しかし、分析すべき試料が時間的に変化
する場合には、フォトダイオードアレイにより測定され
る分光スペクトルは、同一時刻における各波長の光の強
度を表すものではなく、波長によって互いに異なる時刻
における光の強度を表すものであり、したがって、正確
な分光スペクトルではない。
【0004】特開平5−215607号公報に記載され
たものは、このような問題点を解決すべく提案されたも
のである。図3は、この公報に記載された従来の固体撮
像素子の構成図である。この従来の固体撮像素子は、フ
ォトダイオードアレイを構成する多数のフォトダイオー
ドそれぞれについて積分回路およびAD変換手段を備え
ており、これにより、各フォトダイオードそれぞれから
出力された電流信号を並列的に処理することで、各フォ
トダイオードそれぞれが互いに同一の時刻に各波長の光
を検出することができるというものである。
【0005】この従来の固体撮像素子では、光を受光し
たフォトダイオード1から出力された電流信号は、差動
アンプ3と帰還コンデンサ4とからなる積分回路に入力
して電荷が蓄積される一方で、その積分回路に蓄積され
た電荷は、スイッチ素子S1およびS2 ならびにコンデ
ンサCd からなるダンプ回路における各スイッチの一連
の開閉動作により、1回当たり一定量づつダンプされ
る。また、差動アンプ3から出力された信号Vout の電
位は、コンパレータ7により一定電位Vthreshold と大
小比較される。前者が後者より大きいときには、論理回
路6による指示により、ダンプ回路のスイッチ素子S1
およびS2 の一連の開閉動作が行われ、積分回路に蓄積
された電荷が一定量だけダンプされる。そして、単位時
間当たりのダンプの回数がカウンタ8により計数され、
その計数値は、フォトダイオード1が受光した光の強度
を表すデジタル信号DATAとして出力される。すなわ
ち、この固体撮像素子では、AD変換手段は論理回路6
およびカウンタ8等から構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、製造条件等の相違に因る差動アンプのオフセ
ットばらつきがあることから、フォトダイオードアレイ
を構成する多数のフォトダイオードそれぞれが同一波長
で同一強度の光を受光したとしても同一値のデジタル信
号が出力されるとは限らず、多数のフォトダイオード間
で測定ばらつきが生じる。
【0007】そこで、本発明は、上記問題点を解消する
為になされたものであり、多数のフォトダイオード間で
測定ばらつきが生じない固体撮像素子を提供することを
目的とする。
【0008】また、上記従来例では、差動アンプ等のア
ナログ回路は、高速動作等の高性能を要求される。ま
た、フォトダイオードアレイを構成する多数のフォトダ
イオードそれぞれについて積分回路とAD変換手段とを
備え、且つ、これらが高速かつ同時に動作することか
ら、集積回路化する場合には消費電力が大きい。さら
に、積分回路およびAD変換手段のチップ占有面積を考
慮するとファインピッチ化が要求されるものの、性能が
最重要視されることから、ファインピッチ化も困難であ
る。
【0009】そこで更に、本発明は、高性能かつ低消費
電力でファインピッチ化が可能な固体撮像素子を提供す
ることをも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固体撮像素
子は、フォトダイオードアレイを含む固体撮像素子であ
って、フォトダイオードアレイを構成する個々のフォト
ダイオードについて、(1) 第1および第2の端子を有
し、第1の端子がフォトダイオードの一方の端子に接続
されたスイッチ素子と、(2) 入力端子がスイッチ素子の
第2の端子に接続され、入力端子に入力した電荷を蓄積
して、その蓄積された電荷の量に応じた信号を出力端子
に出力するリセット可能な積分回路と、(3) 閾値電位を
記憶するとともに、積分回路から出力された信号の電位
と閾値電位とを大小比較して、その比較結果に応じた論
理信号を出力する比較回路と、(4) 比較回路における閾
値電位を積分回路を介して設定するとともに、積分回路
に蓄積された電荷のうち1回当たり一定量の電荷をダン
プするダンプ回路と、(5) スイッチ素子、積分回路、比
較回路およびダンプ回路を制御して、初期化動作時に、
閾値電位を設定するようダンプ回路に対して指示し、初
期化動作後のリセット動作時に、リセットするよう積分
回路に対して指示し、リセット動作後の通常動作時に、
比較回路から出力された論理信号に基づいてダンプ動作
を行うようダンプ回路に対して指示する論理回路と、
(6) ダンプ回路におけるダンプ動作の頻度を求め、その
頻度をデジタル値として出力するカウンタと、を備える
ことを特徴とする。
【0011】この固体撮像素子によれば、初期化動作時
には、論理回路による指示により、スイッチ素子が開か
れてフォトダイオードと積分回路とが切り離され、比較
回路に記憶されるべき閾値電位が積分回路を介してダン
プ回路により設定される。リセット動作時には、論理回
路による指示により、積分回路がリセットされる。そし
て、通常動作時には、論理回路による指示により、スイ
ッチ素子が閉じられて、光を受光したフォトダイオード
から出力された電流信号が積分回路に入力して積分回路
に電荷が蓄積され、その蓄積された電荷の量に応じた信
号が積分回路から出力される。積分回路から出力された
信号の電位は、比較回路により、記憶されている閾値電
位と大小比較され、その比較結果に応じた論理信号が比
較回路から出力される。比較回路から出力された論理信
号に基づいて、ダンプ回路により、積分回路に蓄積され
た電荷のうち1回当たり一定量の電荷がダンプされ、こ
れにより、積分回路に蓄積される電荷は略一定に維持さ
れる。ダンプ回路におけるダンプ動作の頻度は、フォト
ダイオードが受光した光の強度を表すものであり、カウ
ンタにより求められデジタル値として出力される。
【0012】また、本発明に係る固体撮像素子の積分回
路は、(1) 入力端子の電位に応じた電位を出力端子に出
力するシングルアンプと、(2) シングルアンプの入力端
子と出力端子との間に設けられたコンデンサと、(3) シ
ングルアンプの入力端子と出力端子との間に設けられた
リセット用スイッチ素子と、を備えるものであるのが好
適である。この場合には、差動アンプを採用した場合と
比較して、回路規模が小さく、消費電力およびチップ占
有面積それぞれが半減する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態に
係る固体撮像素子の構成図である。本実施形態に係る固
体撮像素子は、フォトダイオードPD、スイッチ素子S
Winp 、積分回路10、ダンプ回路20、比較回路3
0、論理回路40およびカウンタ50を1組として、多
数組を備える。この図は、本実施形態に係る固体撮像素
子のうち上記1組の構成のみを示したものである。
【0014】フォトダイオードPDは、カソード端子が
一定のプラス電位であるVdd 電位に接続され、アノー
ド端子がスイッチ素子SWinp の第1の端子に接続され
ている。スイッチ素子SWinp の第2の端子は、積分回
路10のシングルアンプAMPの入力端子に接続されて
いる。
【0015】積分回路10は、シングルアンプAMPと
コンデンサCf とスイッチ素子SWrst とからなる。コ
ンデンサCf およびスイッチ素子SWrst それぞれは、
一端がシングルアンプAMPの入力端子に接続され、他
端がシングルアンプAMPの出力端子に接続されてい
る。この積分回路10は、スイッチ素子SWrst が閉じ
られているときには、出力端子に出力される信号Vout
をリセットし、スイッチ素子SWrst が開かれていると
きには、電流信号を入力して電荷を蓄積し、その蓄積さ
れた電荷に応じた信号Vout を出力する。
【0016】ダンプ回路20は、4つのスイッチ素子S
Wref ,SWbas ,SWdmp およびSWcnt と1つのコ
ンデンサCref とからなる。スイッチ素子SWcnt は、
第1の端子がシングルアンプAMPの入力端子に接続さ
れ、第2の端子がコンデンサCref の第1の端子および
スイッチ素子SWdmp の第1の端子それぞれに接続され
ている。コンデンサCref の第2の端子は、スイッチ素
子SWref の第1の端子およびスイッチ素子SWbas の
第1の端子それぞれに接続されている。スイッチ素子S
Wref の第2の端子は電位Vref に接続されている。ま
た、スイッチ素子SWdmp の第2の端子およびスイッチ
素子SWbas の第2の端子それぞれは一定電位Vbas に
接続されている。このダンプ回路20は、論理回路40
による制御に従って4つのスイッチ素子SWref ,SW
bas ,SWdmp およびSWcnt が所定のタイミングで開
閉することにより、後述する比較回路30のコンデンサ
Ccompに与えるべき閾値電位Vthを決定するとともに、
積分回路10に蓄積された電荷のうち1回あたり一定量
の電荷をダンプする。
【0017】比較回路30は、コンパレータCOMPと
スイッチ素子SWcmp とコンデンサCcompとからなる。
コンパレータCOMPは、−入力端子にシングルアンプ
AMPの出力端子が接続され、−入力端子と+入力端子
との間にスイッチ素子SWcmp が設けられ、+入力端子
と接地電位との間にコンデンサCcompが設けられてい
る。この比較回路30は、スイッチ素子SWcmp が開い
ているときに、シングルアンプAMPの出力端子から出
力された信号Vout の電位と、ダンプ回路20により決
定されコンデンサCcompに記憶された閾値電位Vthとを
大小比較し、その比較結果に基づいて論理信号Vcompを
出力する。この論理信号Vcompは、シングルアンプAM
Pの出力端子から出力された信号Vout の電位の方が小
さければ論理1であり、そうでなければ論理0である。
【0018】論理回路40は、コンパレータCOMPの
出力端子から出力された論理信号Vcompとメインクロッ
ク信号Mclk とを入力し、これらの信号に基づいて、ス
イッチ素子SWinp ,SWrst ,SWref ,SWbas ,
SWdmp ,SWcnt およびSWcmp それぞれの開閉を制
御する制御信号を出力するとともに、カウンタ50に対
してクロック信号Clkとクリア信号Clrとを出力す
る。クロック信号Clkは、メインクロック信号Mclk
の各パルス時において、コンパレータCOMPの出力端
子から出力された論理信号Vcompが論理1である場合、
すなわち、シングルアンプAMPの出力端子から出力さ
れた信号Vout の電位がコンデンサCcompの閾値電位V
thより小さい場合に、パルスが発生する。そして、ダン
プ回路20は、このクロック信号Clkのパルス時に、
積分回路10に蓄積された電荷のうち一定量の電荷をダ
ンプする。また、クリア信号Clrは、一定のパルス周
期Tでパルスが発生する信号である。
【0019】カウンタ50は、論理回路40から出力さ
れたクロック信号Clkとクリア信号Clrとを入力
し、クリア信号Clrのパルスによりカウント値をリセ
ットし、その後、クロック信号Clkのパルスをカウン
トし、次のクリア信号Clrのパルスの時点におけるカ
ウント値をデジタル信号として出力する。すなわち、こ
のカウンタ50から出力されるデジタル値は、クリア信
号Clrのパルス周期Tの時間内においてダンプ回路2
0が積分回路10に蓄積された電荷をダンプした回数を
表す。
【0020】次に、本実施形態に係る固体撮像素子の動
作を説明する。図2は、本実施形態に係る固体撮像素子
の動作を説明するタイミングチャートである。この図に
示すように、固体撮像素子の動作は、初期化動作、リセ
ット動作および通常動作の3段階に分かれる。なお、各
スイッチ素子の開閉は論理回路40による制御に基づい
てなされるものであり、この図において、ハイレベルが
閉じた状態を表し、ローレベルが開いた状態を表す。
【0021】初期化動作は、例えば固体撮像素子に電源
供給が開始された後に行われるものである。初期化動作
では、スイッチ素子SWinp は開かれており、フォトダ
イオードPDと積分回路10とは切り離されている。こ
の状態で、積分回路10のスイッチ素子SWrst は閉じ
られて、シングルアンプAMPはリセットされる。ま
た、ダンプ回路20のスイッチ素子SWref は閉じら
れ、スイッチ素子SWbasは開かれ、スイッチ素子SWd
mp は開かれ、スイッチ素子SWcnt は閉じられる。ま
た、比較回路30のスイッチ素子SWcmp は閉じられ
る。そして、電位Vref の値はVref1とされる。
【0022】このようにして、ダンプ回路20のコンデ
ンサCref の第2の端子に電圧Vref1が与えられる。こ
のとき、積分回路10には電荷が全く蓄積されておら
ず、その場合におけるシングルアンプAMPの入力端子
の電位をVp とすると、コンデンサCref の第1の端子
の電位もVp であるので、コンデンサCref に蓄積され
る電荷Q1 は、
【数1】 で表される。
【0023】コンデンサCref に電荷Q1 が蓄積された
後、積分回路10のスイッチ素子SWrst は開かれ、そ
の後、電位Vref の値は急峻にVref2とされる。これに
より、コンデンサCref に蓄積される電荷Q2 は、
【数2】 で表される量に急激に変化する。ここで、
【数3】 である。
【0024】この時、スイッチ素子SWrst は開かれて
いるので、シングルアンプAMPの出力端子に現れる電
位は急激に低下する。シングルアンプAMPの出力端子
における電位変化量ΔVは、
【数4】 で表される。また、この時、比較回路30のスイッチ素
子SWcmp は閉じられており、その後にスイッチ素子S
Wcmp が開かれても、比較回路30のコンデンサCcomp
には、シングルアンプAMPの出力端子における電位変
化量ΔVに等しい閾値電位Vthが記憶され続ける。この
コンデンサCcompに記憶された閾値電位Vthは、コンパ
レータCOMPの+入力端子に入力される。
【0025】以上で初期化動作が終了し、続いてリセッ
ト動作が行われる。リセット動作開始時は、スイッチ素
子SWinp は開かれたままの状態であり、フォトダイオ
ードPDと積分回路10とは切り離されたままである。
積分回路10のスイッチ素子SWrst も開かれたままの
状態である。ダンプ回路20のスイッチ素子SWref,
SWdmp およびSWcnt は開かれ、スイッチ素子SWba
s は閉じられる。比較回路30のスイッチ素子SWcmp
は開かれる。その後、スイッチ素子SWinp およびスイ
ッチ素子SWrst は閉じられる。これにより、積分回路
10はリセットされ、出力端子から出力される信号Vou
t の電位は、積分回路10に電荷が全く蓄積されていな
い場合の元の値に復帰する。
【0026】以上でリセット動作が終了し、続いて通常
動作が行われる。通常動作は、積分回路10のスイッチ
素子SWrst が開かれることにより開始する。通常動作
時には、スイッチ素子SWinp は閉じられており、積分
回路10のスイッチ素子SWrst は開かれている。ダン
プ回路20のスイッチ素子SWref は開かれ、SWbas
は閉じられている。比較回路30のスイッチ素子SWcm
p は開かれている。ダンプ回路20のスイッチ素子SW
dmp は、一定周期で開閉を繰り返してコンデンサCref
を定期的に放電する。ダンプ回路20のスイッチ素子S
Wcnt は、コンパレータCOMPから出力された論理信
号Vcompの論理レベルに応じて開閉される。なお、ダン
プ回路20のスイッチ素子SWdmp およびSWcnt は、
論理回路40に入力するメインクロック信号Mclk に基
づいて開閉動作が行われ、また、互いに同時に閉じられ
ていることはない。
【0027】フォトダイオードPDが受光した光の量に
応じた電流信号がフォトダイオードPDから出力され、
その電流信号はスイッチ素子SWinp を経て積分回路1
0に入力し、積分回路10に電荷が蓄積されていく。そ
して、積分回路10に電荷が蓄積されていくに従い、積
分回路10すなわちシングルアンプAMPから出力され
る信号Vout の電位は次第に低下していく。このシング
ルアンプAMPから出力された信号Vout の電位は、コ
ンデンサCcompに記憶されている閾値電位Vthと、コン
パレータCOMPにより大小比較される。
【0028】もし、このシングルアンプAMPから出力
された信号Vout の電位がコンデンサCcompの閾値電位
Vth以上であれば、コンパレータCOMPから出力され
た論理信号Vcompは論理0であり、この論理信号Vcomp
を入力した論理回路40により制御されたダンプ回路2
0のスイッチ素子SWcnt は開かれたままである。
【0029】一方、このシングルアンプAMPから出力
された信号Vout の電位がコンデンサCcompの閾値電位
Vthより小さければ、コンパレータCOMPから出力さ
れた論理信号Vcompは論理1であり、この論理信号Vco
mpを入力した論理回路40により制御されたダンプ回路
20のスイッチ素子SWcnt は一定時間だけ閉じられ
る。スイッチ素子SWcnt が一定時間だけ閉じられてい
る間に、積分回路10に蓄積されていた電荷のうち一定
量の電荷がコンデンサCref に充電される。そして、ス
イッチ素子SWcnt が開かれ、その後にスイッチ素子S
Wdmp が閉じられると、コンデンサCref は放電され
る。
【0030】このようして積分回路10に蓄積された電
荷のうち一定量の電荷がダンプされると、シングルアン
プAMPの出力端子から出力される信号Vout の電位
は、一旦は一定量だけ上昇する。しかし、受光したフォ
トダイオードPDから積分回路10に電荷が供給されて
いれば、シングルアンプAMPの出力端子から出力され
る信号Vout の電位は再び次第に低下していく。そし
て、シングルアンプAMPから出力された信号Vout の
電位がコンデンサCcompの閾値電位Vthより小さくなれ
ば、上記と同様に、積分回路10に蓄積された電荷のう
ち一定量の電荷がダンプされ、シングルアンプAMPの
出力端子から出力される信号Vout の電位は一定量だけ
上昇する。
【0031】このように、積分回路10に蓄積される電
荷の量は略一定量に維持され、シングルアンプAMPの
出力端子から出力される信号Vout の電位は、コンデン
サCcompの閾値電位Vthの近傍に維持される。このため
に、フォトダイオードPDから積分回路10に流れ込む
単位時間当たりの電荷の量が多いほど、ダンプ回路20
のスイッチ素子SWcmp の開閉による積分回路10から
の電荷のダンプの頻度が多くなる。したがって、コンパ
レータCOMPから出力された論理信号Vcompが論理1
に転ずる頻度、すなわち、ダンプ回路20のスイッチ素
子SWcmp が閉じられる頻度は、フォトダイオードPD
から積分回路10に流れ込む単位時間当たりの電荷の
量、すなわち、フォトダイオードPDによる受光量を表
している。
【0032】コンパレータCOMPから出力された論理
信号Vcompが論理1になると、論理回路40から、スイ
ッチ素子SWcnt に対し一定時間だけ閉じるよう指示す
る制御信号とともに、クロック信号Clkのパルスが出
力される。また、論理回路40から一定のパルス周期T
でクリア信号Clrが出力されている。そして、カウン
タ50では、クリア信号Clrのパルス周期Tの間にお
けるクロック信号Clkのパルスがカウントされ、その
カウント値がデジタル信号として出力される。このデジ
タル信号は、フォトダイオードPDの受光量を表してい
る。
【0033】以上のように、本実施形態に係る固体撮像
素子では、初期化動作時にコンデンサCcompに記憶され
る閾値電位Vthは、積分回路10に電荷が全く蓄積され
ていないときのシングルアンプAMPの入力端子の電位
Vp に依存せず、シングルアンプAMPのオフセットに
依存しない値である。通常動作時には、積分回路10か
ら出力された信号Vout は、コンパレータCOMPによ
りこの閾値電位Vthと大小比較される。したがって、製
造条件等の相違に因るシングルアンプAMPのオフセッ
トばらつきがあったとしても、固体撮像素子を構成する
多数のフォトダイオード間で測定ばらつきが生じること
がない。
【0034】なお、上記の効果は、実施形態のように積
分回路10にシングルアンプを採用した場合に限らず、
差動アンプを採用した場合にも同様に得られる。また、
上記の効果は、本実施形態のように積分回路10から一
方向のみに1回当たり一定量の電荷をダンプするユニポ
ーラ方式を採用した場合に限らず、積分回路10に対し
双方向に1回当たり一定量の電荷をダンプするバイポー
ラ方式を採用した場合にも同様に得られる。なお、バイ
ポーラ方式の場合、積分回路から出力された信号の電位
が閾値電位より大きい場合および小さい場合それぞれに
応じて、ダンプ回路は、積分回路から電荷をダンプし、
或いは積分回路へ電荷をダンプする。
【0035】また、本実施形態に係る固体撮像素子で
は、シングルアンプを採用したことにより、差動アンプ
を採用した場合と比較して、回路規模が小さく、消費電
力およびチップ占有面積それぞれが半減することから、
集積回路化した場合であっても高性能かつ低消費電力で
ファインピッチ化が可能である。また、シングルアンプ
は、アンプが本来有する熱雑音等のノイズが差動アンプ
と比べて原理的に小さい点、および、出力特性が優れて
いる点でも、好適である。なお、シングルアンプのオフ
セットばらつきは差動アンプのオフセットばらつきより
も一般的に大きいという問題点があるが、上述した効果
により、この問題点は解決される。
【0036】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、初期化動作時には、論理回路による指示によ
り、スイッチ素子が開かれてフォトダイオードと積分回
路とが切り離され、比較回路に記憶されるべき閾値電位
が積分回路を介してダンプ回路により設定される。リセ
ット動作時には、論理回路による指示により、積分回路
がリセットされる。そして、通常動作時には、論理回路
による指示により、スイッチ素子が閉じられて、光を受
光したフォトダイオードから出力された電流信号が積分
回路に入力して積分回路に電荷が蓄積され、その蓄積さ
れた電荷の量に応じた信号が積分回路から出力される。
積分回路から出力された信号の電位は、比較回路によ
り、記憶されている閾値電位と大小比較され、その比較
結果に応じた論理信号が比較回路から出力される。比較
回路から出力された論理信号に基づいて、ダンプ回路に
より、積分回路に蓄積された電荷のうち1回当たり一定
量の電荷がダンプされ、これにより、積分回路に蓄積さ
れる電荷は略一定に維持される。ダンプ回路におけるダ
ンプ動作の頻度は、フォトダイオードが受光した光の強
度を表すものであり、カウンタにより求められデジタル
値として出力される。
【0037】このような構成としたことにより、初期化
動作時において比較回路に記憶される閾値電位は、積分
回路に電荷が全く蓄積されていないときの積分回路の出
力端子の電位に依存せず、積分回路のオフセットに依存
しない値であり、通常動作時には、積分回路から出力さ
れた信号は比較回路によりこの閾値電位と大小比較され
る。したがって、製造条件等の相違に因る積分回路のオ
フセットばらつきがあったとしても、固体撮像素子を構
成する多数のフォトダイオード間で測定ばらつきが生じ
ることがない。
【0038】また、積分回路にシングルアンプを採用し
た場合には、差動アンプを採用した場合と比較して、回
路規模が小さく、消費電力およびチップ占有面積それぞ
れが半減する。したがって、集積回路化した場合であっ
ても高性能かつ低消費電力でファインピッチ化が可能で
ある。また、スイッチングノイズが乗り難く、出力特性
が優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る固体撮像素子の構成図であ
る。
【図2】本実施形態に係る固体撮像素子の動作を説明す
るタイミングチャートである。
【図3】従来の固体撮像素子の構成図である。
【符号の説明】
10…積分回路、20…ダンプ回路、30…比較回路、
40…論理回路、50…カウンタ、AMP…シングルア
ンプ、COMP…コンパレータ、Cf ,Cref,Ccomp
…コンデンサ、PD…フォトダイオード、SWinp ,S
Wrst ,SWcnt ,SWref ,SWbas ,SWdmp ,S
Wcmp …スイッチ素子。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォトダイオードアレイを含む固体撮像
    素子であって、前記フォトダイオードアレイを構成する
    個々のフォトダイオードについて、 第1および第2の端子を有し、前記第1の端子が前記フ
    ォトダイオードの一方の端子に接続されたスイッチ素子
    と、 入力端子が前記スイッチ素子の前記第2の端子に接続さ
    れ、前記入力端子に入力した電荷を蓄積して、その蓄積
    された電荷の量に応じた信号を出力端子に出力するリセ
    ット可能な積分回路と、 閾値電位を記憶するとともに、前記積分回路から出力さ
    れた信号の電位と前記閾値電位とを大小比較して、その
    比較結果に応じた論理信号を出力する比較回路と、 前記比較回路における前記閾値電位を前記積分回路を介
    して設定するとともに、前記積分回路に蓄積された電荷
    のうち1回当たり一定量の電荷をダンプするダンプ回路
    と、 前記スイッチ素子、前記積分回路、前記比較回路および
    前記ダンプ回路を制御して、初期化動作時に、前記閾値
    電位を設定するよう前記ダンプ回路に対して指示し、前
    記初期化動作後のリセット動作時に、リセットするよう
    前記積分回路に対して指示し、前記リセット動作後の通
    常動作時に、前記比較回路から出力された論理信号に基
    づいてダンプ動作を行うよう前記ダンプ回路に対して指
    示する論理回路と、 前記ダンプ回路におけるダンプ動作の頻度を求め、その
    頻度をデジタル値として出力するカウンタと、 を備えることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記積分回路は、 入力端子の電位に応じた電位を出力端子に出力するシン
    グルアンプと、 前記シングルアンプの前記入力端子と前記出力端子との
    間に設けられたコンデンサと、 前記シングルアンプの前記入力端子と前記出力端子との
    間に設けられたリセット用スイッチ素子と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の固体撮像素
    子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001141562A (ja) * 1999-11-15 2001-05-25 Hamamatsu Photonics Kk 光検出装置
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