JPH11238712A - 化学的機械研磨方法および装置 - Google Patents

化学的機械研磨方法および装置

Info

Publication number
JPH11238712A
JPH11238712A JP5747798A JP5747798A JPH11238712A JP H11238712 A JPH11238712 A JP H11238712A JP 5747798 A JP5747798 A JP 5747798A JP 5747798 A JP5747798 A JP 5747798A JP H11238712 A JPH11238712 A JP H11238712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
chemical mechanical
mechanical polishing
semiconductor wafer
electric resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5747798A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensuke Nakada
健介 中田
Takeshi Kimura
剛 木村
Hiroki Nezu
広樹 根津
Hiroyuki Kojima
弘之 小島
Osamu Hirai
修 平井
Hidefumi Ito
秀文 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5747798A priority Critical patent/JPH11238712A/ja
Publication of JPH11238712A publication Critical patent/JPH11238712A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 終点を自動的かつ正確に判定する。 【解決手段】 化学的機械研磨装置のヘッド31に一対
の電極41、41を配置し両電極間に並列電気抵抗値を
計測する抵抗計42を接続する。化学的機械研磨中に、
抵抗計42によって金属膜10の抵抗と研磨液26の抵
抗との並列電気抵抗値を計測する。金属膜10が研磨さ
れてダマシン配線が形成されると、並列電気抵抗値が大
きく増加するので、当該抵抗値の増加点を終点判定装置
43によって終点と判定する。 【効果】 並列電気抵抗値の計測によってダマシン配線
を形成するための化学的機械研磨の終点を自動的かつ正
確に判定できるため、研磨過多や研磨不足による弊害を
防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
技術、特に、半導体ウエハ(以下、ウエハという。)の
主面に形成された不特定多数の凹凸群を研磨工具によっ
て研磨してウエハの主面を均一に平坦化する研磨技術に
関し、さらに詳しくは、その研磨の終点判定技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化に伴って配線の多
層化が進んだため、ウエハ主面に形成される凹凸の段差
は1〜数μmの大きさになる。このため、パターン形成
時にはリソグラフィーの焦点深度が段差に対応すること
ができなくなり、加工精度が低下する。また、従来のス
パッタリング法によるメタル成膜ではカバレッジが悪く
なる。この解決策として、ウエハ主面の凹凸を化学的機
械研磨(Chemical Mechanical P
olishing。以下、CMPという。)により研磨
してウエハ主面を平坦化することが提案されている。
【0003】このウエハ主面に形成された凹凸をCMP
によって研磨してウエハ主面を平坦化する平坦化技術に
おいては、ウエハ主面に形成された凹凸の段差は高々2
μm程度と極小であるため、制御すべき研磨量の精度は
0.1μm以下が要求される。この研磨量の制御方法と
しては、研磨時間と研磨量との関係を予め実測してお
き、この関係を使用して研磨時間を管理することによっ
て研磨量を制御する制御方法が一般的に採用されること
になる。
【0004】なお、化学的機械研磨技術を述べてある例
としては、株式会社工業調査会1996年11月22日
発行「電子材料1996年11月号別冊」P73〜P8
0、がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記したCMPによっ
てウエハ主面を平坦化するに際して研磨量を研磨時間の
管理によって制御する研磨量制御方法においては、研磨
時間と研磨量との関係が経時的に変動するため、研磨時
間と研磨量との関係を常に校正する必要があり、平坦化
工程が煩雑になるという問題点がある。すなわち、CM
Pによる研磨速度は研磨工具の表面状態がきわめて敏感
に影響する。そして、CMPが繰り返されるのに追従し
て研磨工具の表面状態が摩耗等によって劣化するため、
研磨速度は研磨作業時間の経過に伴って低下し、しか
も、その低下量は一律ではない。そのため、定期または
不定期に測定用のウエハを使用して研磨時間と研磨量と
の関係を実測し、その関係を補正する必要がある。ま
た、劣化した研磨工具はダイヤモンド砥石が使用されて
ドレッシングされる。このドレッシングされた研磨工具
による研磨速度は未知の状態になるため、ドレッシング
された都度、測定用のウエハを使用してドレッシングさ
れた研磨工具による研磨時間と研磨量との関係を実測
し、その関係を補正する必要がある。
【0006】以上のような研磨量管理の煩雑さを回避す
るために、CMPによるウエハ主面の平坦化技術の採用
に際しての研磨の終点を自動的に判定する(End P
oint Detection)技術の開発が要望され
ている。
【0007】本発明の目的は、この要望に応えることが
できるCMP技術を提供することにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0010】すなわち、半導体ウエハの表面を化学的機
械研磨する化学的機械研磨方法において、前記半導体ウ
エハ側の導体材料と前記化学的研磨に使用される研磨液
とによって形成される並列合成電気抵抗値を計測するこ
とにより、前記化学的機械研磨の終点を判定することを
特徴とする。
【0011】前記した手段において、半導体ウエハが化
学的機械研磨されて行き半導体ウエハの表面における導
体材料の研磨液に対する割合が急激に変化すると、並列
合成電気抵抗値が急激に変化するため、当該並列合成電
気抵抗値の変化点に基づいて化学的機械研磨の終点を判
定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
化学的機械研磨装置を示しており、(a)は正面断面
図、(b)は平面断面図である。図2以降は本発明の一
実施形態である化学的機械研磨方法を説明する各説明図
である。
【0013】本実施形態において、本発明に係る化学的
機械研磨装置は、半導体素子を含む集積回路が作り込ま
れる半導体ウエハの表側面に被着された金属膜や絶縁膜
をCMPすることによって金属膜や絶縁膜の表面に形成
された凹凸を平坦化するのに使用可能な平坦化用研磨装
置(以下、単に研磨装置という。)として構成されてい
る。
【0014】本実施形態における研磨装置のワークであ
る半導体ウエハ(以下、ワークという。)1は、外周の
一部にオリエンテーションフラット(以下、オリフラと
いう。)3が図2に示されているように直線形状に切設
されたウエハ2を備えており、このウエハ2のサブスト
レートの表層領域には半導体素子を含む集積回路(図示
せず)が作り込まれている。
【0015】図2(b)において、ウエハ2の上には第
1層間絶縁膜4が形成されており、第1層間絶縁膜4の
上には第1層配線5および第2層間絶縁膜6が形成され
ている。第2層間絶縁膜6にはビアホール7が複数個、
第1層配線5に貫通するように開設されているととも
に、第2層配線溝8が各ビアホール7に重なるようにそ
れぞれ形成されている。ビアホール7および第2層配線
溝8の表面にはバリア層9が薄く形成されており、バリ
ア層9の上には第2層配線になる金属膜10が被着され
ている。金属膜10は第2層配線溝8の内部に充填され
た状態になっているため、金属膜10の表側面には凹凸
部11が第2層配線溝8の凹凸に倣って形成されてい
る。
【0016】そして、金属膜10の凹凸部11が除去さ
れるように化学的機械研磨されることにより、第2層配
線溝8の内部にダマシン(埋め込み)配線としての第2
層配線13が図2(c)に示されているように形成され
る。すなわち、本実施形態においては、金属膜10にお
ける表側面の凹凸部11が研磨装置によって平坦化され
るとともに、金属膜10の表層部が除去されることにな
る。したがって、金属膜10の表面が被研磨面12を構
成していることになる。
【0017】図1に示されているように、研磨装置20
は研磨工具とヘッドとを備えている。研磨工具21はワ
ーク1の直径よりも充分に大きい半径を有する円盤形状
に形成されたベースプレート22を備えており、ベース
プレート22は水平面内において回転自在に支持されて
いる。ベースプレート22の下面の中心には垂直方向に
配された回転軸23が固定されており、ベースプレート
22はこの回転軸23によって回転駆動されるようにな
っている。ベースプレート22の上面には研磨クロス2
4が全体にわたって均一に貼着されている。研磨クロス
24は表面上にポア構造を有する合成樹脂のクロスにコ
ロイダルシリカ等の微細な砥粒が抱え込まれた研磨材で
あり、その表側面によって研磨材面25が形成されてい
る。この研磨クロス24による研磨に際しては、スラリ
ーと指称される研磨液26が研磨液供給ノズル(図示せ
ず)によって供給されており、この研磨液26によって
機械的な研磨(ポリシング)に加えてそのポリシング効
果を化学的に高めるCMPが実施されるようになってい
る。
【0018】一方、ヘッド31はワーク1をその被研磨
面12である金属膜10側を下向きにして露出させた状
態で保持し得るように構成されている。ヘッド31はワ
ーク1の直径よりも若干大きい直径を有する円盤形状に
形成された本体32を備えており、本体32の下面には
円形で一定深さの保持穴33が同心円に配されて没設さ
れている。保持穴33の大きさはワーク1の大きさより
も若干大きめに形成されている。保持穴33の中心には
流体流通口としての通気口34が開設されており、通気
口34には負圧供給路35が接続されている。負圧供給
路35は他端が真空ポンプ(図示せず)されることによ
って通気口34に負圧を供給する負圧供給路を構成する
ようになっている。
【0019】また、保持穴33には剛性板36が同軸的
に敷設されており、剛性板36はアルミナ等の剛性が高
く熱膨張が少ないセラミックが使用されて円盤形状に形
成されている。したがって、剛性板36は多孔質かつそ
の多孔群によって互いに連通する微細な通気路37を無
数にかつ全体にわたって均一に構成するように成形され
ている。さらに、剛性板36の下面にはパッド38が敷
設されている。パッド38は適度な弾力性を有する弾性
材料の一例であるゴムまたは樹脂が使用されて円板形状
に形成されている。パッド38には剛性板36側の空間
と反対側の空間とを連通させる連通路としての貫通孔3
9が多数本、全面にわたって均等に配されてパッド38
の厚さ方向に貫通するようにそれぞれ開設されている。
【0020】ヘッド本体32の下端面には円形リング形
状に形成されたガイドリング40が、保持穴33の開口
縁辺を取り囲むように取り付けられており、ガイドリン
グ40は被研磨面12よりも研磨され易い材料によって
形成されている。このガイドリング40はワーク1をそ
の被研磨面12を下端から下方に露出させた状態で、研
磨作業中にワーク1が外側に飛び出すのを阻止しつつ保
持するように構成されている。
【0021】以上のように構成されたヘッド31は通気
口34を中心にして水平面内において回転自在に支持さ
れているとともに、回転駆動装置(図示せず)によって
回転駆動されるように構成されている。また、ヘッド3
1は研磨工具21が設備されたステーションとワーク1
が1枚ずつ払い出されるローディングステーション(図
示せず)との間を移送装置(図示せず)によって往復移
動されるように構成されている。さらに、ヘッド31は
研磨作業に際して下方向に送られるように構成されてい
る。
【0022】本実施形態において、ヘッド31にはワー
ク1側の金属膜10と研磨液26とによって形成される
並列合成電気抵抗値を計測するための電極41が一対、
研磨液26に接触するようにそれぞれ取り付けられてい
る。両電極41、41は略半円形の円弧柱形状に形成さ
れており、ヘッド31の中心を挟んで互いに対称形に配
置されている。両電極41、41は研磨液26との界面
に発生する電気化学的な分極抵抗を小さくするために、
貴金属であるプラチナによって被覆されている。ちなみ
に、同様の目的で、研磨液26には界面活性剤が添加さ
れている。
【0023】両電極41、41には並列合成電気抵抗値
を計測する抵抗計42が電気的に接続されている。抵抗
計42としてはホイーストンブリッジ等の抵抗をブリッ
ジに組んだものを使用することができる。抵抗計42に
は終点判定装置43が電気的に接続されており、この終
点判定装置43は後述する作用によってCMPの終点を
自動的に判定し、その判定信号を研磨装置20のコント
ローラ44に指令するように構成されている。
【0024】次に、本発明の一実施形態である化学的機
械研磨方法を、前記構成に係る研磨装置20を使用して
金属膜10に形成された凹凸部11を除去することによ
り第2層配線13を形成する場合について説明する。
【0025】図2(b)に示されているワーク1は被研
磨面12側を下向きに配された状態でヘッド31のガイ
ドリング40内に挿入されると、負圧供給路35を通じ
て負圧が通気口34に供給される。この負圧は剛性板3
6の微細な通気路37およびパッド38の貫通孔39群
を通じてワーク1のウエハ2の主面に印加されるため、
ワーク1はヘッド31に真空吸着保持された状態にな
る。このようにしてワーク1を保持したヘッド31は移
送装置によって研磨工具21の真上に移送された後に下
降される。
【0026】続いて、研磨工具21およびヘッド31が
それぞれ回転されるとともに、ヘッド31が下方に送ら
れワーク1に一定の機械的な押接力を加える。さらに、
押接力の均一化を狙って、負圧供給路35を通してワー
ク1のウエハ2に気体による加圧力が重畳される。これ
により、ヘッド31に保持されたワーク1の被研磨面1
2が研磨工具21の研磨材面25に押接されながら擦ら
れるため、ワーク1の被研磨面12は研磨材面25によ
って研磨される。この研磨作業中、エッチング液である
研磨液26が研磨材面25に供給されることにより、機
械的な研磨(ポリシング)に加えてそのポリシング効果
を化学的に高めるCMPが実施される。
【0027】このCMPによって、ワーク1の被研磨面
12である金属膜10に形成された凹凸部11の凸部が
先に除去されて行くため、金属膜10の表面は次第に平
坦化されて行く。そして、凹凸部11群が除去されて金
属膜10およびバリア層9が第2層配線溝8の開口縁ま
でCMPされると、図2(c)に示されているように第
2層配線13が形成された状態になる。
【0028】ここで、金属膜10の凹凸部11およびバ
リア層9が除去された後もCMPが過度に続行される
と、第2層配線13がCMPされるため、ディッシング
(配線表面の窪み)や腐食が発生してしまう。逆に、金
属膜10のCMPを早めに終了させると、金属膜10お
よびバリア層9が残された状態になるため、隣合う第2
層配線13、13同士が短絡した状態になってしまう。
したがって、被研磨面12に対するCMPの終点を正確
に判定することが、CMPによるダマシン配線技術を確
立する上で非常に重要である。
【0029】本実施形態においては、後述する通り、C
MP中にワーク1の金属膜10と研磨液26とによって
形成される並列合成電気抵抗値を一対の電極41、41
および抵抗計42によって計測することにより、CMP
の終点が自動的かつ正確に判定される。
【0030】そして、CMPの終点が判定されると、コ
ントローラ44からの指令により、ヘッド31はワーク
1の被研磨面12の研磨材面25への押接を停止して、
ワーク1を所定のアンローディング装置(図示せず)に
排出する。以上のようにしてCMPが終了した状態で、
図2(c)に示されているように、ワーク1には第2層
配線13が丁度形成された状態になっている。
【0031】次に、前述したダマシン配線である第2層
配線13の形成方法におけるCMPの終点判定方法を説
明する。
【0032】図3(a)に示されているように、抵抗計
42の計測のための微弱の電流Iは一方の電極41から
研磨液26を通って他方の電極41に流れる。この際、
電流Iは研磨液26を流れる電流(以下、研磨液電流と
いう。)Isと、金属膜10を流れる電流(以下、金属
膜電流という。)Imとに分流するため、抵抗計42に
おいては並列合成抵抗値が計測されることになる。
【0033】ここで、電気抵抗値R(Ω)は、比抵抗ρ
(Ω・cm)、長さをl、断面積をSとすると、R=ρ
×l/S、によって求められる。そして、金属膜10が
銅(Cu)によって形成されていると、銅の比抵抗は、
1.7×10-6Ω・cm、金属膜10のシート抵抗は、
3×10-2Ωである。そして、CMPによって第2層配
線13が形成されると、l/Sの値が大きくなるため、
第2層配線13における電気抵抗は約3Ωに増大するこ
とになる。
【0034】他方、研磨液26が過酸化水素水(H2
2 )であると、その比抵抗ρは、5×105 Ω・cm、
そのシート抵抗は、5×106 Ωである。研磨液26が
塩化カリウム(KCl)であると、その比抵抗は、9Ω
・cm、そのシート抵抗は90Ωである。研磨液26の
l/Sの値は、CMPによって第2層配線13が形成さ
れた前後で殆ど変化しないため、研磨液の抵抗は第2層
配線13の形成前後で略一定である。
【0035】抵抗計42は並列合成抵抗値を計測してお
り、金属膜10の抵抗は研磨液26の抵抗に比べて3桁
〜8桁も小さいため、抵抗計42の計測値は金属膜10
の抵抗を殆ど示していることになる。そして、金属膜1
0の凹凸部11がCMPされて第2層配線13が形成さ
れると、金属膜10の抵抗値は約100倍に増大するた
め、抵抗値42の計測値は図3(b)に示すように増大
する。ここで、第2層配線13が形成される迄は、金属
膜10は極薄い状態であってもワーク1の全表面を覆っ
た状態になっているため、抵抗計42の計測値は図3
(b)に示されているように第2層配線13が形成され
たと同時に急激に増大することになる。したがって、終
点判定装置43は第2層配線13が形成された時点すな
わち終点を正確かつ自動的に判定することができる。
【0036】前記実施形態によれば、次の効果が得られ
る。
【0037】 金属膜をCMPしてダマシン配線を形
成するに際して、CMPの終点を自動的かつ正確に判定
することにより、研磨過多によるデッシングや腐食の発
生や、研磨不足による短絡不良の発生を防止することが
できるため、半導体装置の製造方法においてCMPによ
るダマシン配線技術を実現させることができ、しいては
半導体装置の微細化を促進させることができる。
【0038】 研磨時間と研磨量との関係に依存せず
に終点判定することができるため、研磨時間と研磨量と
の関係を常に校正する作業を廃止することができ、CM
P工程を簡略化することができる。
【0039】 研磨抵抗に依存せずに終点判定するこ
とができるため、研磨工具の表面状態や研磨される凹凸
の形状や配列密度等の研磨される側の条件に影響されず
に全ての被研磨面についての終点判定を自動的かつ正確
に実行することができる。
【0040】図4および図5は本発明の他の実施形態で
あるCMPによる平坦化方法を説明するための説明図で
ある。
【0041】本実施形態が前記実施形態と異なる点は、
絶縁膜の凹凸部を平坦化する際の終点を判定するように
した点である。すなわち、図4(a)および(b)に示
されているように、平坦化しようとする絶縁膜14の終
点に対応する厚さ位置に金属膜16が、ワーク1Aにお
けるウエハ2のスクライビイングラインに対応されて予
め敷設されている。
【0042】前記実施形態に係る研磨装置が使用されて
ワーク1Aの絶縁膜14の凹凸部11がCMPされて図
5(a)に示されているように平坦化され、予め埋設さ
れた金属膜16が露出した状態になると、合成電気抵抗
値を計測している抵抗計の計測値が図5(b)に示され
ているように急激に低下するため、研磨装置の終点判定
装置はその変化点を絶縁膜14が平坦化した終点と判定
することができる。ちなみに、スクライビイング上に予
め敷設された金属膜16は後にダイシング工程において
切断除去されるため、半導体装置の電気的特性には悪影
響を及ぼすことはない。
【0043】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0044】例えば、抵抗計の計測用電流は直流を使用
するに限らず、交流を使用してもよいし、高周波電流を
使用してもよい。交番電流とした場合には、電流の方向
が交互に入れ替わるため、電極における電気化学的反応
を抑制することができる。また、断続的電流を使用する
と、計測電流によるワークに与えるダメージを防止する
ことができる。
【0045】電極および抵抗計は一対一組だけ配設する
に限らず、一対複数組または複数個配設してもよい。一
対複数組または複数個配設した場合には、それらに接続
された各抵抗計の計測値を比較することにより、ワーク
全面における研磨量の不均一を判定することができる。
【0046】並列電気抵抗値の計測手段としては、抵抗
計を使用するに限らず、電流計や電圧計を使用すること
ができる。また、電流計や電圧計の計測値に基づいて終
点判定を実行してもよい。
【0047】ヘッドを上側に研磨工具を下側に配置する
に限らず、ヘッドを下側に研磨工具を上側に配置しても
よい。また、ヘッド側を動かすように構成するに限ら
ず、研磨工具側を動かすように構成してもよい。さら
に、ヘッドと研磨工具とはワークの被研磨面と研磨工具
の研磨材面とを相対的に移動させて擦り合わせるように
構成すればよい。要するに、研磨装置の具体的構成は前
記実施形態に限定されない。
【0048】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0049】半導体ウエハの表面を化学的機械研磨する
際に、半導体ウエハ側の導体材料と化学的研磨に使用さ
れる研磨液とによって形成される並列合成電気抵抗値を
計測して化学的機械研磨の終点を判定することにより、
研磨過多および研磨不足による弊害の発生を未然に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である研磨装置を示してお
り、(a)は正面断面図、(b)は平面断面図である。
【図2】ワークを示しており、(a)は平面図、(b)
はCMP前の拡大部分断面図、(c)はCMP後の拡大
部分断面図である。
【図3】本発明の一実施形態である化学的機械研磨方法
を示しており、(a)は電極部の拡大部分断面図、
(b)は特性線図である。
【図4】本発明の他の実施形態である化学的機械研磨方
法を説明するためのワークを示しており、(a)は平面
図、(b)はCMP前の拡大部分断面図である。
【図5】同じく(a)はCMP後の拡大部分断面図、
(b)は特性線図である。
【符号の説明】
1…ワーク、2…ウエハ、3…オリエンテーションフラ
ット(オリフラ)、4…第1層間絶縁膜、5…第1層配
線、6…第2層間絶縁膜、7…ビアホール、8…第2層
配線溝、9…バリア層、10…金属膜、11…凹凸部、
12…被研磨面、13…第2層配線、14…絶縁膜、1
5…凹凸群、16…金属膜、20……研磨装置(平坦化
用化学的機械研磨装置)、21…研磨工具、22…ベー
スプレート、23…回転軸、24…研磨クロス、25…
研磨材面、26…研磨液、31…ヘッド、32…ヘッド
本体、33…保持穴、34…通気口、35…負圧供給
路、36…剛性板、37…微細な通気路、38…パッ
ド、39…貫通孔(連通路)、40…ガイドリング、4
1…電極、42…抵抗計、43…終点判定装置、44…
コントローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 弘之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 平井 修 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 伊藤 秀文 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハの表面を化学的機械研磨す
    る化学的機械研磨方法において、 前記半導体ウエハ側の導体材料と前記化学的研磨に使用
    される研磨液とによって形成される並列合成電気抵抗値
    を計測することにより、前記化学的機械研磨の終点を判
    定することを特徴とする化学的機械研磨方法。
  2. 【請求項2】 前記導体材料が前記半導体ウエハの表面
    に形成された被研磨面の材料であることを特徴とする請
    求項1に記載の化学的機械研磨方法。
  3. 【請求項3】 前記導体材料が前記半導体ウエハの被研
    磨面の下に形成された材料であることを特徴とする請求
    項1に記載の化学的機械研磨方法。
  4. 【請求項4】 前記並列合成電気抵抗を計測する電極が
    前記研磨液に接触されることを特徴とする請求項1、2
    または3に記載の化学的機械研磨方法。
  5. 【請求項5】 前記研磨液と前記半導体ウエハの表面と
    が接触した界面に発生する電気化学的な分極抵抗を小さ
    くさせることを特徴とする請求項1、2、3または4に
    記載の化学的機械研磨方法。
  6. 【請求項6】 前記並列合成電気抵抗値を連続または間
    欠的に計測することを特徴とする請求項1、2、3、4
    または5に記載の化学的機械研磨方法。
  7. 【請求項7】 前記並列合成電気抵抗値を直流または交
    流または高周波電流によって計測することを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5または6に記載の化学的機械
    研磨方法。
  8. 【請求項8】 前記並列合成電気抵抗値を間接的に計測
    することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6ま
    たは7に記載の化学的機械研磨方法。
  9. 【請求項9】 半導体ウエハの表面を化学的機械研磨す
    る化学的機械研磨装置において、 前記半導体ウエハ側の導体材料と前記化学的研磨に使用
    される研磨液とによって形成される並列合成電気抵抗値
    を計測することにより、前記化学的機械研磨の終点を判
    定することを特徴とする化学的機械研磨装置。
  10. 【請求項10】 前記研磨液に接触して前記並列合成電
    気抵抗を計測する電極を備えていることを特徴とする請
    求項9に記載の化学的機械研磨装置。
  11. 【請求項11】 前記電極が前記半導体ウエハを保持し
    た研磨ヘッドに配置されていることを特徴とする請求項
    10に記載の化学的機械研磨装置。
  12. 【請求項12】 前記電極が二以上配置されており、こ
    れら電極は前記半導体ウエハ内の前記化学的機械研磨の
    不均一性を検出するように構成されていることを特徴と
    する請求項10または11に記載の化学的機械研磨装
    置。
  13. 【請求項13】 前記電極が貴金属によって形成されて
    いることを特徴とする請求項9、10、11または12
    に記載の化学的機械研磨装置。
  14. 【請求項14】 前記研磨液に界面活性剤が添加されて
    いることを特徴とする請求項9、10、11、12また
    は13に記載の化学的機械研磨装置。
JP5747798A 1998-02-23 1998-02-23 化学的機械研磨方法および装置 Pending JPH11238712A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5747798A JPH11238712A (ja) 1998-02-23 1998-02-23 化学的機械研磨方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5747798A JPH11238712A (ja) 1998-02-23 1998-02-23 化学的機械研磨方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11238712A true JPH11238712A (ja) 1999-08-31

Family

ID=13056800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5747798A Pending JPH11238712A (ja) 1998-02-23 1998-02-23 化学的機械研磨方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11238712A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001176967A (ja) * 1999-12-21 2001-06-29 Nec Corp 半導体装置及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001176967A (ja) * 1999-12-21 2001-06-29 Nec Corp 半導体装置及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5823854A (en) Chemical-mechanical polish (CMP) pad conditioner
US6722946B2 (en) Advanced chemical mechanical polishing system with smart endpoint detection
EP1116552B1 (en) Polishing apparatus with thickness measuring means
KR100196590B1 (ko) 반도체 또는 광학장치에 사용하는 장치 및 그 방법
US7670466B2 (en) Methods and apparatuses for electrochemical-mechanical polishing
US6857947B2 (en) Advanced chemical mechanical polishing system with smart endpoint detection
US5637031A (en) Electrochemical simulator for chemical-mechanical polishing (CMP)
US6942546B2 (en) Endpoint detection for non-transparent polishing member
US20050173259A1 (en) Endpoint system for electro-chemical mechanical polishing
JPH11156711A (ja) 研磨装置
JP2001068441A (ja) 選択的ダマシンケミカルメカニカルポリシング
JP2009026850A (ja) Cmp装置及びcmpによるウェハー研磨方法
KR20070045985A (ko) 전압 모드 전류 제어
WO1998022976A1 (fr) Procede d'abrasion convenant aux semi-conducteurs
JPH10189505A (ja) 研磨装置及び研磨方法
JP2005525244A (ja) 瞬鋭なる終点検出を用いた高等な化学機械的研磨システム
JP2009522810A (ja) 動的処理制御による電気化学処理
JPH1142554A (ja) 研磨量制御装置
JPH11238712A (ja) 化学的機械研磨方法および装置
JPH11170155A (ja) 研磨装置
JP2002187062A (ja) 平面研磨装置、平面研磨方法及びそれに使用される砥石
US20090061741A1 (en) Ecmp polishing sequence to improve planarity and defect performance
US7699972B2 (en) Method and apparatus for evaluating polishing pad conditioning
JPH09139369A (ja) 半導体装置の製造方法およびそれに使用される研磨装置
JP2002025959A (ja) 半導体基板の研磨装置