JPH1123755A - 核融合装置の第一壁 - Google Patents

核融合装置の第一壁

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JPH1123755A
JPH1123755A JP9179926A JP17992697A JPH1123755A JP H1123755 A JPH1123755 A JP H1123755A JP 9179926 A JP9179926 A JP 9179926A JP 17992697 A JP17992697 A JP 17992697A JP H1123755 A JPH1123755 A JP H1123755A
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    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】線膨脹係数の異なるアーマとヒートシンクを確
実にロウ付け接合し、且つ角部や端部にもアーマを取付
けることを可能とすることにある。 【解決手段】プラズマを閉じ込める真空容器内のブラン
ケット、ダイバータあるいは遮蔽体の表面に取付けら
れ、プラズマからの高熱、高粒子負荷を受ける核融合装
置の第一壁において、1枚当たりの薄い無酸素銅の接合
基板12に複数個のアーマ9を接合し、さらにこの接合
基板12を冷却配管11を備えたアルミナ分散強化銅で
構成されたヒートシンク10上に接合して取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマを閉じ込
めるための核融合装置に係り、特にプラズマを取り囲む
真空容器、ブランケットあるいは遮蔽体の表面に設置さ
れる第一壁に関する。
【0002】
【従来の技術】トカマク型核融合装置としては、例えば
図12に示すような構成が採用されている。図12にお
いて、1は全体がドーナツ状に形成され、且つ真空中で
プラズマ2を閉じ込めるための真空容器で、この真空容
器1の内側には燃料を増殖するブランケットまたは放射
線遮蔽体3(以下遮蔽体と称する)およびダイバータ4
が設置され、またこの遮蔽体3およびダイバータ4のプ
ラズマ2に対向する面にはプラズマ2に放射される高エ
ネルギ粒子を受けとめる防護壁(以下第一壁と称する)
5およびダイバータ4が設けられている。
【0003】さらに、真空容器1の外周にはプラズマ2
を磁場で閉じ込めて、その形状を制御するためのトロイ
ダル磁場コイル6が複数個トーラス方向に放射状に、ま
たポロイダル磁場コイル7が周方向に設置されている。
【0004】そして、これら全体はクライオスタット8
の中に収納されている。このような構成の核融合装置に
おいて、プラズマ2の核融合反応による高温、高エネル
ギのプラズマ2から高熱負荷、高粒子負荷に対し、真空
容器1、遮蔽体3およびダイバータ4等の機器を保護す
る目的で、図11に示すようにこれら機器の表面に取付
けられている第一壁5は、ブロック状またはタイル状の
アーマ9と冷却材を流通させる冷却配管11を備えたヒ
ートシンク10とから構成されている。
【0005】ここで、上記アーマ9は、炉運転中に発生
する荷電交換中の中性粒子等が金属壁に入射し、スパッ
タリング等の現象によって金属原子がプラズマの不純物
として混入し、プラズマ運転に支障をきたさないように
黒鉛系材料やベリリウムのような高融点で低原子番号の
材料で構成されている。また、ヒートシンク10はプラ
ズマ中の超高温熱を良好に吸収する高熱伝導材、例えば
銅または銅合金により作られている。
【0006】ところで、第一壁5のアーマ9は、ヒート
シンク10に確実且つ強固に被着させ、ヒートシンク1
0を良好な熱吸収体として機能させるため、金属ロウに
より接合されてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の核融
合装置の第一壁5において、プラズマ運転中に発生する
中性子により、ヒートシンク10が脆化するおそれがあ
る。そのため脆化の少ない、アルミナを混入したアルミ
ナ分散強化銅が使われる。
【0008】しかし、この材料を用いたヒートシンク1
0とアーマ9の接合は、熱膨脹係数の相違により接合部
に応力が発生し、アーマ9を直接ヒートシンク10に接
合することは難しく、その接合力を確実に確保すること
はできない。また、装置の大型化に伴い真空容器1内の
遮蔽体3やダイバータ4の表面に取付けられる第一壁の
アーマ9の数は極端に増加しており、多数のアーマを一
度にヒートシンクに接合することは困難である。
【0009】さらに、遮蔽体3やダイバータ4は数百ま
たは数十個のモジュールあるいはセクターで構成されて
いるため、これらのモジュールやセクターには必ずプラ
ズマ2に対向する面に角部あるいは端部が存在し、これ
らの箇所にもアーマ9を取付ける必要がある。
【0010】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、線膨脹係数の異なるアーマとヒートシンクを確実に
ロウ付け接合し、且つ角部や端部にもアーマを取付ける
ことができる核融合装置の第一壁を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような課
題を解決するため、次のような手段により核融合装置の
第一壁を構成するものである。請求項1に対応する発明
は、プラズマを閉じ込める真空容器内のブランケット、
ダイバータあるいは遮蔽体の表面に取付けられ、プラズ
マからの高熱、高粒子負荷を受ける核融合装置の第一壁
において、プラズマに対向する面に設けられる複数個の
アーマを薄い無酸素銅からなる接合基板に接合し、さら
にこの接合基板を冷却配管を備えたアルミナ分散強化銅
で構成されたヒートシンク上に接合して取付ける。
【0012】請求項2に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の核融合装置の第一壁において、接合基板と
複数個のアーマとの接合にTi−Cu等の高温融点ロウ
材を用い、接合基板とヒートシンクとの接合にAl−G
e等の低融点ロウ材を用いる。
【0013】請求項3に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の核融合装置の第一壁において、アーマを接
合した接合基板に、前記アーマの接合面側の各エッジに
沿って切り欠きを設ける。
【0014】請求項4に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の核融合装置の第一壁において、接合基板の
適宜箇所に銅あるいは銅合金製のT型のレールをヒート
シンク側に挿通して加工あるいは高融点ロウ材で接合
し、これらレール間にアーマを配設して接合する。
【0015】請求項5に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の核融合装置の第一壁において、ヒートシン
クにT型の溝を加工し、その溝の中に銅あるいは銅合金
製のI字型レールの一端部を挿入すると共に、他端部を
ヒートシンク上に突出させて上面に這わせ、そのレール
間にアーマを接合した接合基板を配設して接合する。
【0016】請求項6に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の核融合装置の第一壁において、アーマを取
付ける遮蔽体やダイバータのモジュールの両端のヒート
シンク内を流れる冷却配管をその冷却管の隣の冷却配管
よりも低い位置に取付け、それに合わせて加工されたヒ
ートシンクの階段状の段部の上にアーマを接合した接合
基板を接合する。
【0017】請求項7に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の核融合装置の第一壁において、アーマを取
付ける遮蔽体やダイバータのモジュールの両端で、ヒー
トシンク上に取付け接合される接合基板の両端部分に階
段状の段部を加工し、その上にアーマを接合した接合基
板を接合する。
【0018】請求項8に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の核融合装置の第一壁において、アーマを取
付ける遮蔽体やダイバータのモジュールの両端のヒート
シンク部分にテーパを形成し、その上面および側面部分
にアーマを接合した接合基板を接合する。
【0019】請求項9に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の核融合装置の第一壁において、ある曲率半
径を持ったコーナ部分を有し、且つアーマを取付ける遮
蔽体モジュールあるいはダイバータセクタのコーナ部に
複数のテーパ面を連接して形成し、そのテーパ面上にア
ーマを接合した接合基板を接合する。
【0020】請求項10に対応する発明は、請求項1に
対応する発明の核融合装置の第一壁において、ある曲率
半径を持ったコーナ部分を有し、且つアーマを取付ける
遮蔽体モジュールあるいはダイバータセクタのコーナ部
分のヒートシンクの厚さを平面部分より厚くして、その
上にアーマを接合した接合基板を接合する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明による核融合装置の第
一壁の第1の実施の形態を示す模式図であり、図11と
同一部品には同一符号を付して説明する。
【0022】図1において、真空容器の内側に設けられ
る遮蔽体3やダイバータ4の表面に取付けられる第一壁
5として、冷却配管11を備えたアルミナ分散強化銅で
構成されたヒートシンク10にアーマ9を取付ける前
に、薄い無酸素銅からなる接合基板12に複数個のアー
マ9を接合し、さらにこの接合基板12をヒートシンク
10に接合する構成とするものである。
【0023】このような構成とする理由は、黒鉛系材料
であるアーマ9とアルミナ分酸化銅でできたヒートシン
ク10を接合する場合、線膨脹係数の相違により接合面
の応力が大きくなり、接合強度が低下するためである。
【0024】そこで、上記のようにアーマ9を接合基板
12と接合することにより、アーマ9の接合界面応力が
緩和され、またヒートシンク10と接合基板12とを確
実に接合できる。また、複数個のアーマ9を接合基板1
2に接合することにより、一度に多くのアーマ9をヒー
トシンク10に接合することができる。
【0025】このような構成の核融合装置の第一壁とす
れば、線膨脹係数の相違による応力を緩和し、アーマ9
をヒートシンク10に接合することができ、さらに一度
に多くのアーマ9をヒートシンク10上に接合すること
ができる。
【0026】図2は本発明による核融合装置の第一壁の
第2の実施の形態を示す模式図で、図11と同一部品に
は同一符号を付して説明する。第2の実施の形態におい
ては、第1の実施の形態と同様の構成であるが、接合基
板12に複数個のアーマ9をTi−Cu等の高融点ロウ
材15を用いて接合し、また接合基板12とヒートシン
ク10とは上記ロウ材よりも接合温度の低いAl−Ge
等の低融点ロウ材16を用いて接合する構成とするもの
である。
【0027】このような構成の核融合装置の第一壁とす
れば、線膨脹係数の相違による応力を緩和し、アーマ9
をヒートシンク10に接合でき、さらに一度に多くのア
ーマ9をヒートシンク10上に接合できると共に、低融
点ロウ材16の融点より高い温度で容易にアーマ9を交
換することができる。
【0028】図3(a),(b)は本発明による核融合
装置の第一壁の第3の実施の形態を示す模式図で、図1
1と同一部品には同一符号を付して説明する。第3の実
施の形態においては、第1の実施の形態と同様の構成で
あるが、接合基板12上にアーマ9の接合面側の各エッ
ジに沿って切り欠き12aをそれぞれ設けるものであ
る。
【0029】このような切り欠き12aを設けることに
より、アーマ9のエッジと接合基板12の接合面のエッ
ジ位置を一致させることにより、接合面端部に発生する
応力を緩和できる。
【0030】このような構成の核融合装置の第一壁とす
れば、第1の実施の形態と同様の作用効果が得られ、且
つ接合端部の応力の軽減を図ることができる。図4は本
発明による核融合装置の第一壁の第4の実施の形態を示
す模式図で、図11と同一部品には同一符号を付して説
明する。
【0031】第4の実施の形態においては、第1の実施
の形態と同様の構成であるが、アーマ9を接合する接合
基盤12の適宜箇所にT字型レール13をヒートシンク
10側に挿通して加工あるいはTi−Cu等の高融点ロ
ウ材で接合し、そのレール間にアーマ9を配設して接合
する構成とするものである。
【0032】このような構成の核融合装置の第一壁とす
れば、炉稼働中に規定以上の熱負荷を受け、接合面温度
が接合温度以上になった場合、接合基板12とヒートシ
ンク10は剥がれるが、T字型レール13によって接合
基板12が支持されるので、炉内にこれらの機器が落下
せず、他の機器に損傷を与えることがなくなる。
【0033】図5は本発明による核融合装置の第一壁の
第5の実施の形態を示す模式図で、図11と同一部品に
は同一符号を付して説明する。第5の実施の形態におい
ては、第1の実施の形態と同様の構成であるが、さらに
アーマ9を接合するヒートシンク10側の適宜箇所にT
字型の溝を加工しておき、その溝の中に銅あるいは銅合
金製のI字型レール14の一端部を挿入すると共に、他
端部をヒートシンク10上に突出させて接合基板12の
上面に這わせ、そのレール間にアーマ9を配設して接合
する構成とするものである。
【0034】このような構成の核融合装置の第一壁によ
れば、I字型レール14がヒートシンク10のT字溝に
係止されているので、第4の実施の形態のようにI字型
レール14をヒートシンク10に接合する必要がなく、
また接合面温度が接合温度以上になった場合、接合基板
12とヒートシンク10が剥がれても、I字型レール1
4に支持されているので、炉内にこれら機器が落下せ
ず、他の機器に損傷を与えることがなくなる。
【0035】図6は本発明による核融合装置の第一壁の
第6の実施の形態を示す模式図で、図11と同一部品に
は同一符号を付して説明する。第6の実施の形態では、
アーマ9を取付ける遮蔽体モジュールあるいはダイバー
タセクタにおいて、その両端のヒートシンク10内を流
れる冷却配管11をその隣の冷却配管11よりも低い位
置に取付け、冷却配管11の配置に合わせてヒートシン
ク14を階段状に加工し、その段部に第1の実施の形態
と同様のアーマ9を接合した接合基板12を接合する構
成とするものである。
【0036】このような構成の核融合装置の第一壁とす
れば、斜めに入射してくる粒子に対し、直接ヒートシン
ク10の部分が晒されず、必ずアーマ9に衝突すること
になり、ヒートシンク部が損傷することはない。
【0037】図7は本発明による核融合装置の第一壁の
第7の実施の形態を示す模式図で、図11と同一部品に
は同一符号を付して説明する。第7の実施の形態におい
ては、アーマ9を取付ける遮蔽体モジュールあるいはダ
イバータセクタの両端で、ヒートシンク10上に接合さ
れる無酸素銅の接合基板12の両端部分に階段状に段部
を加工し、その上にアーマ9を接合し、さらに接合基板
12をヒートシンク10に接合する構成とするものであ
る。
【0038】このような構成の核融合装置の第一壁とす
れば、トロイダル方向に沿って斜めに入射してくる粒子
に対し、直接ヒートシンク10部分が晒されず、必ずア
ーマ9に衝突するので、ヒートシンク10部が損傷する
ことがなく、また接合基板12が分割されないため、ヒ
ートシンク10の接合が容易になる。
【0039】図8は本発明による核融合装置の第一壁の
第8の実施の形態を示す模式図で、図11と同一部品に
は同一符号を付して説明する。第8の実施の形態におい
ては、アーマ9を取付ける遮蔽体モジュールあるいはダ
イバータセクタの両端のヒートシンク10部分にテーパ
10aを形成し、その上面および側面部分に第1の実施
の形態と同様にアーマ9を接合した接合基板12を接合
する構成とするものである。
【0040】このような構成の核融合装置の第一壁とす
れば、第4の実施の形態と同様にヒートシンク10の側
面部分に影響を与えることがない。図9は本発明による
核融合装置の第一壁の第9の実施の形態を示す模式図
で、図11と同一部品には同一符号を付して説明する。
【0041】第9の実施の形態においては、ある曲率半
径を持ったコーナ部分を有し、且つアーマ9を取付ける
遮蔽体モジュールあるいはダイバータセクタのヒートシ
ンク10部のコーナ部分に複数のテーパ面10bを連接
して形成し、そのテーパ面10b上に第1の実施の形態
と同様にアーマ9を接合した接合基板12を接合する構
成とするものである。
【0042】このような構成の核融合装置の第一壁とす
れば、コーナ部分の曲面に沿って形成された連接する複
数のテーパ面とすることにより、曲面部分を平面状にす
ることができるので、アーマ9を曲面状に加工すること
なくヒートシンク10を接合することができる。
【0043】図10は本発明による核融合装置の第一壁
の第10の実施の形態を示す模式図で、図11と同一部
品には同一符号を付して説明する。第10の実施の形態
においては、ある曲率半径を持ったコーナ部分を有し、
且つアーマ9を取付ける遮蔽体モジュールあるいはダイ
バータセクタのコーナ部分10cのヒートシンク10の
厚さを水平部分より厚くし、そのコーナ部に複数のテー
パ面を施し、そのテーパ面に第1の実施の形態と同様に
アーマ9を接合した接合基板12を接合する構成とする
ものである。
【0044】このような構成の核融合装置の第一壁とす
れば、コーナ部のヒートシンク10の厚さを厚くするこ
とにより、コーナ部に沿って設置される冷却配管11の
曲率半径よりも小さい曲率半径のコーナ部が製作でき、
プラズマ2からの粒子がコーナ部間の隙間に入り込むこ
とを低減できる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、接合
が困難である材料間の接合ができ、且つ一度に接合する
アーマの個数を削減でき、また遮蔽体モジュールやダイ
バータセクタのような分割された機器のエッジ部やコー
ナ部にもアーマを接合し、取付けることができる核融合
装置の第一壁を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による核融合装置の第一壁の第1の実施
の形態を示す模式図。
【図2】本発明による核融合装置の第一壁の第2の実施
の形態を示す模式図。
【図3】本発明による核融合装置の第一壁の第3の実施
の形態を示す模式図。
【図4】本発明による核融合装置の第一壁の第4の実施
の形態を示す模式図。
【図5】本発明による核融合装置の第一壁の第5の実施
の形態を示す模式図。
【図6】本発明による核融合装置の第一壁の第6の実施
の形態を示す模式図。
【図7】本発明による核融合装置の第一壁の第7の実施
の形態を示す模式図。
【図8】本発明による核融合装置の第一壁の第8の実施
の形態を示す模式図。
【図9】本発明による核融合装置の第一壁の第9の実施
の形態を示す模式図。
【図10】本発明による核融合装置の第一壁の第10の
実施の形態を示す模式図。
【図11】従来の核融合装置の第一壁の構成例を示す概
略図。
【図12】従来の核融合装置の構成例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1……真空容器 2……プラズマ 3……遮蔽体 4……ダイバータ 5……第一壁 6……トロイダル磁場コイル 7……ポロイダル磁場コイル 8……クライオスタット 9……アーマ 10……ヒートシンク 10a……テーパ 10b……テーパ面 10c……コーナ部 11……冷却配管 12……接合基板 12a……切り欠き 13……T字型レール 14……I字型レール 15……高融点ロウ材 16……低融点ロウ材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマを閉じ込める真空容器内のブラ
    ンケット、ダイバータあるいは遮蔽体の表面に取付けら
    れ、プラズマからの高熱、高粒子負荷を受ける核融合装
    置の第一壁において、 プラズマに対向する面に設けられる複数個のアーマを薄
    い無酸素銅からなる接合基板に接合し、さらにこの接合
    基板を冷却配管を備えたアルミナ分散強化銅で構成され
    たヒートシンク上に接合して取付けたことを特徴とする
    核融合装置の第一壁。
  2. 【請求項2】 接合基板と複数個のアーマとの接合にT
    i−Cu等の高温融点ロウ材を用い、接合基板とヒート
    シンクとの接合にAl−Ge等の低融点ロウ材を用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の核融合装置の第一壁。
  3. 【請求項3】 アーマを接合した接合基板に、前記アー
    マの接合面側の各エッジに沿って切り欠きを設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の核融合装置の第一壁。
  4. 【請求項4】 接合基板の適宜箇所に銅あるいは銅合金
    製のT型のレールをヒートシンク側に挿通して加工ある
    いは高融点ロウ材で接合し、これらレール間にアーマを
    配設して接合することを特徴とする請求項1記載の核融
    合装置の第一壁。
  5. 【請求項5】 ヒートシンクにT型の溝を加工し、その
    溝の中に銅あるいは銅合金製のI字型レールの一端部を
    挿入すると共に、他端部をヒートシンク上に突出させて
    接合基盤の上面に這わせ、そのレール間にアーマを接合
    することを特徴とする請求項1記載の核融合装置の第一
    壁。
  6. 【請求項6】 アーマを取付ける遮蔽体やダイバータの
    モジュールの両端のヒートシンク内を流れる冷却配管を
    その冷却管の隣の冷却配管よりも低い位置に取付け、そ
    れに合わせて加工されたヒートシンクの階段状の段部の
    上にアーマを接合した接合基板を接合することを特徴と
    する請求項1記載の核融合装置の第一壁。
  7. 【請求項7】 アーマを取付ける遮蔽体やダイバータの
    モジュールの両端で、ヒートシンク上に取付け接合され
    る接合基板の両端部分に階段状の段部を加工し、その上
    にアーマを接合した接合基板を接合することを特徴とす
    る請求項1記載の核融合装置の第一壁。
  8. 【請求項8】 アーマを取付ける遮蔽体やダイバータの
    モジュールの両端のヒートシンク部分にテーパを形成
    し、その上面および側面部分にアーマを接合した接合基
    板を接合することを特徴とする請求項1記載の核融合装
    置の第一壁。
  9. 【請求項9】 ある曲率半径を持ったコーナ部分を有
    し、且つアーマを取付ける遮蔽体モジュールあるいはダ
    イバータセクタのコーナ部に複数のテーパ面を連接して
    形成し、そのテーパ面上にアーマを接合した接合基板を
    接合することを特徴とする請求項1記載の核融合装置の
    第一壁。
  10. 【請求項10】 ある曲率半径を持ったコーナ部分を有
    し、且つアーマを取付ける遮蔽体モジュールあるいはダ
    イバータセクタのコーナ部分のヒートシンクの厚さを平
    面部分より厚くして、その上にアーマを接合した接合基
    板を接合することを特徴とする請求項1記載の核融合装
    置の第一壁。
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