JPH11237046A - ガスタービンの燃焼器 - Google Patents

ガスタービンの燃焼器

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JPH11237046A
JPH11237046A JP3947098A JP3947098A JPH11237046A JP H11237046 A JPH11237046 A JP H11237046A JP 3947098 A JP3947098 A JP 3947098A JP 3947098 A JP3947098 A JP 3947098A JP H11237046 A JPH11237046 A JP H11237046A
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JP
Japan
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inner liner
flow path
air
annular flow
gas turbine
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Application number
JP3947098A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Goto
勉 後藤
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼器に供給される圧縮空気の流れを安定化
させ、燃焼器の燃焼性能を安定化させる。 【解決手段】 コンプレッサで圧縮された空気は、熱交
換器5で排気ガスから熱を受け取り、開口部47,48
からエアチャンバ43内に流入する。エアチャンバ43
内に流入した空気が、環状流路42内に流入すると、そ
の環状流路42内の空気の一部がスリット51を通過し
てインナーライナ40内部に流入する。その際、環状流
路42の空気にスリット51の形成方向に沿った流れが
生じ、一方向への螺旋状の旋回流となり、その流れが安
定する。そして、圧縮空気の旋回流は、スワーラ53か
らインナーライナ40内部に流入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発電機等に使用
されるガスタービンの燃焼器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガスタービンとしては、図7に示
すものが知られている(特開平2−238132号公報
参照)。
【0003】この図7に示す従来のガスタービン1は、
コンプレッサ2、燃焼器3、タービン4の基本コンポー
ネントから成り立ち、高温ガスによって駆動されるター
ビンロータ11と低温ガスを加圧する遠心式コンプレッ
サインペラ12とがシャフト13を介して同軸上に連結
され、シャフト13が一対の転がり軸受けを介して被駆
動部に連繋されるようになっている。
【0004】タービン4から排出される高温排気ガス
は、図7中矢印で示すようにタービンハウジング26か
らディフューザ25を介してレキュペレータ(熱交換
器)5に流入し、排気ガスの熱を吸収して燃料消費率を
減らすようになっている。
【0005】レキュペレータ5は、タービン4から送ら
れる高温排気ガスを通過させる流路(図示せず)がシャ
フト13の軸方向に形成され、タービン4から排出され
る排気ガスの流れ方向に沿うように配置される。この排
気ガス流路に対してコンプレッサ2から送られる低温圧
縮空気を通過させる流路とが互いに伝熱壁を介して平行
に対向して形成される。
【0006】レキュペレータ5と燃焼器3は互いに並列
に配置され、レキュペレータ5と燃焼器3を共に覆うチ
ャンバ21が設けられ、コンプレッサ2から吐出される
低温圧縮空気がこのチャンバ21内を通ってレキュペレ
ータ5に導かれる。
【0007】コンプレッサ2から圧送される低温圧縮空
気は、図7中矢印で示すようにフランジ22に形成され
た環状流路23を通ってチャンバ21内に流入する。チ
ャンバ21は、フランジ22の外周端に複数のボルト2
4を介して締結されている。
【0008】レキュペレータ5にはチャンバ21内に開
口する低温圧縮空気の流入口5Aが形成され、この流入
口5Aから流入してレキュペレータ5を通って加熱され
た圧縮空気は、ヘッダ5Cで曲げられた後、接合フラン
ジ5Bを介して燃焼器3に流入する。
【0009】尚、この従来例では対向式レキュペレータ
5を用いたが、排気ガスと低温圧縮空気が互いに直交し
て交差する直交流式レキュペレータを用いたものもあ
り、その場合、燃焼器3に対する開口部が比較的に大き
くなる。
【0010】燃焼器3では燃料噴射弁6から噴射された
燃料が燃焼して高温ガスとなり、燃焼器3から流出する
燃焼ガスは、流路28で曲げられた後、タービンハウジ
ング外周壁34の間で渦巻き状に画成される流路29を
通ってタービンロータ11に導かれて膨張し、タービン
ロータ11に回転力を付与するようになっている。
【0011】断熱材33は、フランジ22側に接合して
設けられ、タービンロータ11に導かれる燃焼ガスを断
熱する。又、燃焼器3の端部に取り付けられるキャップ
35には、燃料噴射弁6と点火栓7が取りつけられてい
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のガスタービン1にあっては、例えば図2に示
すように、熱交換器5の2つの開口部47,48から流
出する予熱空気が燃焼器3に流入する際、2つの開口部
47,48からの流れが衝突し、燃焼器3入口(スワー
ラ部)の流れが、あるものは右旋回あるものは左旋回す
る構造となっていたため、不安定な流れの空気が供給さ
れ、製品毎の燃焼性能が安定しないという問題があっ
た。
【0013】本発明は、このような問題を解決し得る燃
焼性能に優れたガスタービンの燃焼器を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、筒状
のインナーライナと、このインナーライナの外周側に同
心状に配置された筒状のアウターライナとを備え、これ
らインナーライナとアウターライナとの間の環状流路の
一端側にコンプレッサで圧縮された空気を導入すると共
に、この環状流路に導入した圧縮空気を環状流路の一端
側から他端側に案内し、前記環状流路の他端側に配置し
たスワーラを介してインナーライナの内部に導入するガ
スタービンの燃焼器において、前記インナーライナに開
口形成される希釈穴を、該希釈穴を通して前記環状流路
内の圧縮空気の一部がインナーライナ内に流入する際
に、前記環状流路内の圧縮空気に一方向の回転速度成分
が生じるような形状に形成したことを特徴としている。
ここで、希釈穴は、環状流路内の圧縮空気がインナーラ
イナ内に流れ込むことにより、環状流路内の圧縮空気の
流れが螺旋状の旋回流となるものであればよく、例え
ば、希釈穴形状を長穴状に形成して、その長穴のインナ
ーライナの周方向に離れた一端部と他端部とをインナー
ライナの軸方向にずらす構成が考えられる。このように
すれば、環状流路内を軸方向に流れる圧縮空気は、その
一部が相対的に上流側で、また一部が相対的に下流側
で、インナーライナ内に流入するので、両者間で周方向
の速度成分が発生する。つまり、常に一方向に定まった
回転速度成分が安定的に生じ、環状流路内の圧縮空気は
回転方向が定まった螺旋状に流れる。
【0015】請求項2の発明は、前記請求項1の発明に
おいて、前記希釈穴が、前記環状流路の一端側から他端
側に延びるスリットであり、そのスリットが前記インナ
ーライナの軸方向に対して傾けて形成されたことを特徴
としている。この場合、スリットの形成方向に沿って圧
縮空気が旋回しようとし、安定した螺旋状の流れが発生
する。
【0016】請求項3の発明は、前記請求項1の発明に
おいて、前記希釈穴が、複数の長穴をインナーライナの
一端側から他端側に向かって連続して形成してなる長穴
列であり、この長穴列が前記インナーライナの軸方向に
対して傾けて形成されたことを特徴としている。
【0017】請求項4の発明は、前記請求項2の発明に
おいて、前記スリットが、前記環状流路の一端側から他
端側に向かうにしたがってスリット幅を漸次拡大するよ
うに形成されたことを特徴としている。
【0018】請求項5の発明は、前記請求項3の発明に
おいて、前記長穴列の長穴が、前記環状流路の一端側か
ら他端側に向かうにしたがって穴幅を漸次拡大するよう
に形成されたことを特徴とする請求項3記載のガスター
ビンの燃焼器。
【0019】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、前記希釈穴が、インナーライナの軸方向に対して傾
けて形成された複数の長穴で構成されており、この複数
の長穴のそれぞれがインナーライナの周方向にずらされ
ると共に、隣り合う長穴の他端部と一端部とがインナー
ライナの軸方向にオーバーラップするように形成された
ことを特徴としている。この場合、長穴からインナーラ
イナの内部に流入する空気の流れがインナーライナの軸
方向に連続するため、環状流路内の空気流の旋回力を大
きくすることができる。尚、長穴は、インナーライナの
軸方向に対して傾けて形成されているため、やはり、そ
の形成方向に沿って、環状流路の空気の流れに旋回力を
作用させて、空気流を安定させることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、インナーライナに形成
された希釈穴が環状流路に流入した空気をインナーライ
ナの内部に導入する際に、環状流路内の空気を螺旋状の
流れにし、環状流路の空気流を一方向に旋回させるの
で、環状流路を流れる空気流が安定し、燃焼器に流入す
る空気流が安定するため、燃焼器の燃焼性能のばらつき
が小さくなる。
【0021】また環状流路内の空気流に遠心力が作用
し、環状流路内の圧縮空気がアウターライナ側に流れ、
圧縮空気が環状流路内で良く混合し、予熱空気温度が均
一になる。従って、インナーライナ自体の温度分布が均
一になり、インナーライナの寿命が向上する。又、本発
明によれば、環状流路内の空気が一方向の旋回流となる
ことにより、空気流の流速分布も一定となるため、希釈
穴からインナーライナに流入する空気にむらがなくな
る。従って、インナーライナの内部での燃焼が安定し、
インナーライナの内部にカーボンが付着し難くなり、排
気ガスの臭いが低減する。
【0022】また、請求項3の発明によれば、希釈穴
が、複数の長穴からなる長穴列であるため、特に、請求
項2の場合に比較してインナーライナの強度を大きくす
ることができる。
【0023】請求項4の発明によれば、スリットの一端
側よりも他端側の方がスリット幅が広くなるように構成
されているため、スリットの一端側と他端側の圧力差を
大きくすることができる。その結果、螺旋状に流れる空
気流の旋回力が強くなり、空気流をより一層安定させる
ことができ、燃焼器の燃焼性能もより一層安定させるこ
とができる。
【0024】請求項5の発明によれば、長穴列の長穴
は、環状流路の一端側から他端側に向かうにしたがって
穴幅が漸次拡大するように形成されているため、インナ
ーライナの強度を大きくすることができる。又、この発
明は、請求項4の発明と同様に、長穴の一端側と他端側
の圧力差を大きくし、螺旋状に流れる空気流の旋回力を
大きくすることができるため、空気流をより一層安定さ
せることができ、燃焼器の燃焼性能もより一層安定させ
ることができる。
【0025】請求項6の発明によれば、隣り合う長穴の
他端部と一端部とがインナーライナの軸方向にオーバー
ラップするように構成されており、長穴からインナーラ
イナの内部に流入する空気の流れがインナーライナの軸
方向に連続するため、請求項3の発明よりも環状流路内
の空気流の旋回力を大きくすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳述する。
【0027】[第1の実施の形態]図1は、本実施の形
態を示すガスタービンの要部断面図である。又、図2
は、熱交換器と燃焼器とを接続するエアチャンバの詳細
図(図1のA1−A1線に沿う断面図)である。尚、本
実施の形態に係るガスタービンの基本的構成は、前記従
来のガスタービンと同様であるので、前記従来技術と重
複する構成の説明を省略して説明する。
【0028】図1に示すように、燃焼器3のインナーラ
イナ40とアウターライナ41との間の環状流路42が
エアチャンバ43を介して熱交換器5のエア流路(図示
せず)に接続されている。このうち、インナーライナ4
0は、エアチャンバ43を貫通して延びており、タービ
ン側の流路44に接続されている。一方、アウターライ
ナ41は、その一端部(図中左端部)がエアチャンバ4
3で支持されている。そして、インナーライナ40とア
ウターライナ41との間の環状流路42の開口端(図中
左端)がエアチャンバ43によって閉塞されるようにな
っている。即ち、環状流路42がエアチャンバ43の内
部空間に開口するようになっている。
【0029】エアチャンバ43は、図2に示すように、
頂部(図中上部)46がインナーライナ40と略同心の
円弧状に形成され、全体として略三角形状を呈してお
り、空気をエアチャンバ43内に導入する開口部47,
48がインナーライナ40の中心軸の左右方向略対象位
置に形成されている。即ち、開口部47,48は、環状
流路42の径方向対象位置側にそれぞれ一対形成されて
いる。
【0030】インナーライナ40には、環状流路42の
一端側49から他端側50に延びる希釈穴としてのスリ
ット51が形成されている。このスリット51は、イン
ナーライナ40の軸方向に対して傾けて形成されてお
り、換言すれば、螺旋状に形成されている。これによ
り、環状流路42を流れる空気の一部がインナーライナ
40内部に導入される際に、スリット形成方向52へ沿
った空気流れを生じさせるようになっており、スリット
51の周辺空気を巻き込んで螺旋状の旋回空気流を生じ
させることができる。尚、スリット51よりもインナー
ライナ40の他端側の位置には、2次空気孔54が同一
円周上に複数形成されている。
【0031】次ぎに、本実施の形態の作用を説明する。
【0032】図外のコンプレッサで圧縮された空気は、
エア流路(図示せず)を通過し、熱交換器5で排気ガス
から熱を受け取り、開口部47,48からエアチャンバ
43内に流入する。この際、エアチャンバ43内におい
ては、開口部47,48から流入する圧縮空気の流れが
衝突し、右旋回或いは左旋回の流れとなり、圧縮空気の
流れが不安定となる。しかし、本発明では、この圧縮空
気が、環状流路42の一端側49から軸方向に流れて、
その一部がスリット51からインナーライナ40内部に
流入する際に、スリット51が、インナーライナ40の
軸方向に対して傾けて形成されていることから、環状流
路42内に一方向の回転速度成分が発生する。つまり、
環状流路42からインナーライナ40内部に流入する空
気がスリット51周辺の空気を巻き込んでいくため、矢
印52で示すスリット形成方向に沿って圧縮空気が旋回
しようとする。この流れは、その回転に伴う遠心力によ
って外周側つまりアウターライナ41寄りの空気をも巻
き込んでいき、環状流路42全体で安定した螺旋状の流
れが発生する。その結果、環状流路42を流れる空気の
流れが非常に安定する。そして、環状流路42内部にお
いて旋回流となった圧縮空気が遠心力によってアウター
ライナ41側(外側)に流れ、熱交換器5によって予熱
された環状流路42内の空気が良く混合する。そして、
スリット51によって一方向旋回流となった圧縮空気
は、環状流路42を他端側(図中右側)50へ向かって
流れ、スワーラ53からインナーライナ40内部に流入
する。このインナーライナ40内部に流入する旋回成分
をもった予熱空気は、燃料噴射弁6によって微粒化され
た燃料と混合し、グロープラグ7が点火されるとインナ
ーライナ40内部において連続燃焼する。そして、この
インナーライナ40内部において燃焼した高温・高圧ガ
スは、図7に示すように、流路28で曲げられた後、タ
ービンハウジング外周壁34の間で渦巻き状に画成され
る流路29を通ってタービンロータ11に導かれて膨張
し、タービンロータ11に回転力を付与するようになっ
ている。その結果、動力がタービンのシャフト13から
出力されることになる。
【0033】以上のように、本実施の形態によれば、エ
アチャンバ43から環状流路42内に流入した圧縮空気
は、傾いたスリット51の作用によって一方向に旋回す
るため、製品個々のばらつきを回避できるともに、遠心
力を伴ってアウターライナ41側(外側)に流れること
から、熱交換器5で予熱された圧縮空気が環状流路42
内で良く混合し、予熱空気温度が均一になる。従って、
インナーライナ40自体の温度分布が均一になり、イン
ナーライナ40の寿命が向上する。
【0034】又、本実施の形態によれば、スリットの作
用によって環状流路42内の空気が一方向の旋回流とな
り、空気流の流速分布も一定となるため、スリット51
からインナーライナ40に流入する空気にむらがなくな
る。従って、インナーライナ40内部での燃焼が安定
し、インナーライナ40内部にカーボンが付着し難いと
いう効果が生じる。
【0035】特に、スリット51による空気流の旋回方
向がスワーラ53による空気流の旋回方向と同一になる
ように形成されていれば、環状流路42から燃焼器内部
(インナーライナ40内部)に流入する空気流がより一
層強い旋回流となるため、燃焼器3の燃焼性能が安定
し、燃焼器3毎の燃焼性能のばらつきを低減することが
できることはもちろんのこと、排気ガスの臭いや燃焼器
内部(インナーライナ40内部)へのカーボンの付着を
も低減することができる。
【0036】尚、上記第1の実施の形態において、スリ
ット51のインナーライナ40軸方向に対する傾斜角度
は、最も効果的な一方向空気流が生じるような角度に適
宜設定される。
【0037】[第2の実施の形態]図3は、本実施の形
態を示すガスタービンの要部断面図である。以下、本実
施の形態について、前記第1の実施の形態と重複する構
成の説明を省略して説明する。
【0038】即ち、本実施の形態における希釈穴は、複
数の長穴55をインナーライナ40の一端側49から他
端側50に向かって連続して形成してなる長穴列56で
あり、この長穴列56がインナーライナ40の軸方向に
対して傾けて形成されている。このように構成された長
穴列56は、環状流路42の空気が長穴列56を介して
インナーライナ40の内部に導入される際に、環状流路
42の空気を巻き込んで、長穴列方向57の空気の流れ
を生じさせる。環状流路42内における長穴列方向57
の空気の流れは、インナーライナ40の外周で一方向旋
回流となり、螺旋状に流れることになる。その結果、前
記第1の実施の形態と同様に、インナーライナ40内部
での燃焼が安定すると共に、インナーライナ40の寿命
が向上する。
【0039】又、本実施の形態は、複数の長穴55で希
釈穴としての長穴列56を形成しており、各長穴55が
所定の間隔をあけて連続形成されているため、前記第1
の実施の形態よりもインナーライナ40の強度を大きく
することができる。
【0040】[第3の実施の形態]図4は、本発明の第
3の実施の形態を示すガスタービンの要部断面図であ
る。以下、本実施の形態について、前記各実施の形態と
重複する構成の説明を省略して説明する。
【0041】即ち、本実施の形態は、前記第1の実施の
形態の応用例であり、スリット51の他端側端部60の
幅寸法を一端側端部61の幅寸法よりも大きくし、スリ
ット51の一端側端部61と他端側端部60の圧力差を
大きくするように構成されている。その結果、本実施の
形態によれば、スリット形成方向52の空気流れを強く
することができ、環状流路42内を流れる空気流の旋回
力が強くなるため、空気流を一層安定させることがで
き、燃焼器3の燃焼性能もより一層安定させることがで
きる。
【0042】[第4の実施の形態]図5は、本発明の第
4の実施の形態を示すガスタービンの要部断面図であ
る。以下、本実施の形態について、前記各実施の形態と
重複する構成の説明を省略して説明する。
【0043】即ち、本実施の形態は、前記第2の実施の
形態の応用例であり、長穴列56を構成する長穴55が
一端側49から他端側50に向かうにしたがって穴幅を
拡大するように形成されている。その結果、本実施の形
態によれば、一端側49の長穴55と他端側の長穴55
を通過する空気流の圧力差が大きくなり、長穴列56形
成方向の空気流れを強くすることができ、環状流路42
を螺旋状に流れる空気の旋回力が強くなるため、空気流
をより一層安定させることができ、燃焼器の燃焼性能も
より一層安定させることができる。尚、前記第2の実施
の形態と同様に、各長穴55が所定の間隔をあけて形成
されているため、インナーライナ40の強度を大きくす
ることができる。
【0044】[第5の実施の形態]図6は、本発明の第
5の実施の形態を示すガスタービンの要部断面図であ
る。以下、本実施の形態について、前記各実施の形態と
重複する構成の説明を省略して説明する。
【0045】即ち、本実施の形態は、希釈穴を構成する
複数の長穴55がインナーライナ40の軸方向に対して
傾けて形成されており、この複数の長穴55が順次イン
ナーライナ40の周方向にずらされると共に、隣り合う
長穴55の他端部63と一端部64とがインナーライナ
40の軸方向にオーバーラップするように形成されてい
る。
【0046】このように、本実施の形態は、隣り合う長
穴55の他端部63と一端部64とがインナーライナ4
0の軸方向にオーバーラップするように構成されてお
り、長穴55からインナーライナ40の内部に流入する
空気の流れがインナーライナ40の軸方向に連続するた
め、即ち、空気流れ方向65(インナーライナ40の軸
方向)対して隙間無く流れることになるため、環状流路
42内を流れる空気流の旋回力が前記第2の実施の形態
よりも大きくなる。
【0047】したがって、本実施の形態によれば、前記
第2の実施の形態よりも燃焼器3の燃焼性能を向上させ
ることができる。尚、本実施の形態は、前記第2及び第
4の実施の形態と同様に各長穴55,55が所定の間隔
をあけて形成されているため、インナーライナ40の強
度を第1の実施の形態よりも大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すガスタービン
の要部断面図。
【図2】第1の実施の形態を示すエアチャンバの詳細図
(図1のA−A線に沿う断面図)。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示すガスタービン
の要部断面図。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示すガスタービン
の要部断面図。
【図5】本発明の第4の実施の形態を示すガスタービン
の要部断面図。
【図6】本発明の第5の実施の形態を示すガスタービン
の要部断面図。
【図7】従来のガスタービンの側面側断面図。
【符号の説明】
2…コンプレッサ 3…燃焼器 40…インナーライナ 41…アウターライナ 42…環状流路 49…一端側 50…他端側 51…スリット(希釈穴) 53…スワーラ 55…長穴 56…長穴列(希釈穴) 63…他端部 64…一端部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のインナーライナと、このインナー
    ライナの外周側に同心状に配置された筒状のアウターラ
    イナとを備え、これらインナーライナとアウターライナ
    との間の環状流路の一端側にコンプレッサで圧縮された
    空気を導入すると共に、この環状流路に導入した圧縮空
    気を環状流路の一端側から他端側に案内し、前記環状流
    路の他端側に配置したスワーラを介してインナーライナ
    の内部に導入するガスタービンの燃焼器において、 前記インナーライナに開口形成される希釈穴を、該希釈
    穴を通して前記環状流路内の圧縮空気の一部がインナー
    ライナ内に流入する際に、前記環状流路内の圧縮空気に
    一方向の回転速度成分が生じるような形状に形成したこ
    とを特徴とするガスタービンの燃焼器。
  2. 【請求項2】 前記希釈穴が、前記環状流路の一端側か
    ら他端側に延びるスリットであり、そのスリットが前記
    インナーライナの軸方向に対して傾けて形成されたこと
    を特徴とする請求項1記載のガスタービンの燃焼器
  3. 【請求項3】 前記希釈穴が、複数の長穴をインナーラ
    イナの一端側から他端側に向かって連続して形成してな
    る長穴列であり、この長穴列が前記インナーライナの軸
    方向に対して傾けて形成されたことを特徴とする請求項
    1記載のガスタービンの燃焼器。
  4. 【請求項4】 前記スリットが、前記環状流路の一端側
    から他端側に向かうにしたがって漸次スリット幅が拡大
    するように形成されたことを特徴とする請求項2記載の
    ガスタービンの燃焼器
  5. 【請求項5】 前記長穴列の長穴が、前記環状流路の一
    端側から他端側に向かうにしたがって穴幅を漸次拡大す
    るように形成されたことを特徴とする請求項3記載のガ
    スタービンの燃焼器。
  6. 【請求項6】 前記希釈穴が、インナーライナの軸方向
    に対して傾けて形成された複数の長穴で構成されてお
    り、この複数の長穴のそれぞれが所定寸法ずつインナー
    ライナの周方向にずらされると共に、隣り合う長穴の他
    端部と一端部とがインナーライナの軸方向にオーバーラ
    ップするように形成されたことを特徴とする請求項1記
    載のガスタービンの燃焼器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109098860A (zh) * 2017-06-21 2018-12-28 杨航 一种动力装置
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