JPH11234974A - 回転電機のロータおよびロータの製造方法 - Google Patents

回転電機のロータおよびロータの製造方法

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JPH11234974A
JPH11234974A JP10027204A JP2720498A JPH11234974A JP H11234974 A JPH11234974 A JP H11234974A JP 10027204 A JP10027204 A JP 10027204A JP 2720498 A JP2720498 A JP 2720498A JP H11234974 A JPH11234974 A JP H11234974A
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JP
Japan
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yoke
rotor
electric machine
unit
permanent magnet
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JP10027204A
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English (en)
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Shigemitsu Suzuki
重光 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストを低減すること。 【解決手段】 ヨーク14にフェライト磁石15を接着
した後、ヨーク14を成形型24内に収納して樹脂部1
6を形成し、ヨーク14にフェライト磁石15を固定す
る。このため、成形型24内にヨーク14を収納した状
態でヨーク14にフェライト磁石15をセットする必要
がなくなるので、フェライト磁石15の欠損が防止さ
れ、不良発生率が低くなる。しかも、成形型24を型開
きした状態で成形型24内のヨーク14にフェライト磁
石15をセットする手間がなくなるので、成形サイクル
が短縮され、総じて、製造コストが低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヨークに永久磁石
が装着された構成の回転電機のロータおよびロータの製
造方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】上記ロータを製造する
にあたっては、成形型内にヨークを収納した後、成形型
内のヨークにフェライト磁石を磁力でセットすることが
行われている。この場合、成形型内に溶融樹脂を注入す
ると、ヨークおよびフェライト磁石に樹脂が付着し、フ
ェライト磁石がヨークに固定される。この場合、フェラ
イト磁石のセット時間が成形サイクルに加算されるの
で、成形サイクルが長くなる。しかも、フェライト磁石
がセット時に欠けることがあるので、不良発生率が高く
なり、総じて、製造コストがかさんでしまう。
【0003】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、製造コストの低減を図り得る回転電
機のロータおよびロータの製造方法を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の回転電機
のロータは、ヨークと、このヨークに機械的に仮止めさ
れた永久磁石と、前記ヨークに形成され前記永久磁石を
前記ヨークに固定する樹脂部とを備えたところに特徴を
有している。上記手段によれば、ヨークに永久磁石を機
械的に仮止めした後、ヨークを成形型内に収納して樹脂
部を形成できる。このため、成形型内のヨークに永久磁
石をセットする必要がなくなるので、永久磁石の欠損が
防止され、不良発生率が低くなる。しかも、成形型を型
開きした状態で成形型内のヨークに永久磁石をセットす
る必要がなくなるので、成形サイクルが短縮され、総じ
て、製造コストが低減される。
【0005】請求項2記載の回転電機のロータの製造方
法は、ヨークに永久磁石を機械的に仮止めした後、ヨー
クを成形型内に収納して溶融樹脂を注入することに伴い
永久磁石をヨークに固定する樹脂部を形成するところに
特徴を有している。上記手段によれば、ヨークに永久磁
石を機械的に仮止めした後、ヨークを成形型内に収納し
て樹脂部している。このため、永久磁石の欠損が防止さ
れ、不良発生率が低くなる上、成形サイクルが短縮され
るので、総じて、製造コストが低減される。
【0006】請求項3記載の回転電機のロータは、ヨー
クが筒状をなしているところに特徴を有している。上記
手段によれば、例えば鉄パイプを切断するだけでヨーク
を形成できるので、製造コストが低減される。しかも、
ヨークの形状が簡素化されるので、製品が軽量化され
る。
【0007】請求項4記載の回転電機のロータは、ヨー
クが複数の単位ヨークに分割されているところに特徴を
有している。上記手段によれば、筒状をなすヨークの内
部に手等を挿入して永久磁石を接着する必要がなくなる
ので、永久磁石の接着作業性が向上する。しかも、矩形
状の鉄板等を曲げることから単位ヨークを形成できるの
で、板材から単位ヨークを効率的に取ることが可能にな
り、製造コストが低減される。
【0008】請求項5記載の回転電機のロータは、各単
位ヨークに偶数個の永久磁石が装着されているところに
特徴を有している。上記手段によれば、各単位ヨークに
異極の永久磁石を同数個装着すれば、複数の単位ヨーク
を組合わせた場合にヨーク内に異極の永久磁石が同数存
在するようになるので、磁気的なバランスが向上し、ロ
ータの回転特性が安定する。
【0009】請求項6記載の回転電機のロータは、ヨー
クの外周部に補助ヨークが装着されているところに特徴
を有している。上記手段によれば、ヨークの剛性が高ま
るので、特に単位ヨーク間に隙間が生じることが防止さ
れる。しかも、単位ヨーク間に隙間が生じても、単位ヨ
ーク間が補助ヨークを介して磁気的な結合状態に保持さ
れるので、磁気特性の悪化が防止される。
【0010】請求項7記載の回転電機のロータは、永久
磁石の周方向端部に軸心線に対して傾斜する傾斜面が設
けられているところに特徴を有している。上記手段によ
れば、永久磁石にスキューが施されるので、ロータの回
転時のコギングトルクが低減される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
ないし図3に基づいて説明する。まず、図3において、
外箱1内には水受槽2が配設されている。この水受槽2
の底部には、図2に示すように、金属製の上カップ3が
固定されており、上カップ3にはコロガリ軸受4の外輪
が固定されている。
【0012】上カップ3には金属製の下カップ5が固定
されている。この下カップ5にはコロガリ軸受6の外輪
が固定されており、コロガリ軸受4の内輪およびコロガ
リ軸受6の内輪には円筒状の槽軸7が固定されている。
この槽軸7の上端部には、図3に示すように、回転槽8
が固定されており、回転槽8は水受槽2内に収納されて
いる。
【0013】下カップ5には、図2に示すように、ステ
ータ9が固定されている。このステータ9は、下カップ
5にねじ止めされた36極形のステータコア9aと、ス
テータコア9aに軸方向から被せられた2個の絶縁カバ
ー9bと、36個のコイル9cとを主体に構成されたも
のであり、各コイル9cは、ステータコア9aのティー
スに両絶縁カバー9bの上から巻装されている。
【0014】槽軸7内には撹拌軸10が収納されてお
り、撹拌軸10の先端部には、図3に示すように、回転
槽8内に位置して撹拌体11が固定され、下端部には、
図2に示すように、ロータ12が固定されている。この
ロータ12は、ステータ9と共に3相DCブラシレスモ
ータ13を構成するものであり、以下、ロータ12につ
いて詳述する。
【0015】ヨーク14は、円筒状の本体部14aと、
本体部14aの下面を覆う円板部14bとを有するもの
であり、本体部14aの内周面には、永久磁石に相当す
る24個のフェライト磁石15が等ピッチで接着されて
いる。尚、ヨーク14は鉄板等の強磁性材により形成さ
れたものである。また、24個のフェライト磁石15
は、N極およびS極が交互に内周側へ指向するように配
置されている。
【0016】ヨーク14の本体部14aには樹脂部16
が形成されている。この樹脂部16は、24個のフェラ
イト磁石15を本体部14aの内周面に接着した後にヨ
ーク14を成形型内に収納して溶融樹脂を注入すること
に伴い形成されたものであり、24個のフェライト磁石
15を本体部14aに固定している。
【0017】ヨーク14の円板部14bには、中央部に
位置して樹脂製のブラケット部17が形成され、ブラケ
ット部17の外周部に位置して放射状に並ぶ複数の板部
18が形成されている。これらブラケット部17および
複数の板部18は、樹脂部16の成形時に一体形成され
たものであり、ブラケット部17内には金属製のパイプ
19が埋設されている。
【0018】パイプ19内には撹拌軸10が挿入されて
いる。そして、撹拌軸10の下端部にはねじ20が締込
まれており、ロータ12は、撹拌軸10とねじ20との
間でパイプ19を締結することに伴い撹拌軸10に固定
されている。ロータ12は以上のように構成されてい
る。
【0019】槽軸7の外周部には、下カップ5とロータ
12との間に位置してクラッチホルダ21が固定されて
おり、クラッチホルダ21には、クラッチ22が軸22
aを中心に回動可能に装着されている。このクラッチ2
2の下面には脱水突部22bが形成されており、二点鎖
線で示すように、クラッチ22が反矢印A方向へ回動す
ると、脱水突部22bがロータ12の板部18間に係合
する。
【0020】クラッチ22の上面には洗い突部22cが
形成されている。そして、下カップ5には、洗い突部2
2cの上方に位置して孔状のクラッチ係合部5aが設け
られており、実線で示すように、クラッチ22が矢印A
方向へ回動すると、洗い突部22cがクラッチ係合部5
a内に係合する。
【0021】外箱1の上端部には、図3に示すように、
前側部に位置して制御回路基板23が配設されており、
制御回路基板23には、マイクロコンピュータを主体と
する制御装置,商用交流電源を直流電源に変換する電源
回路,6個のトライアックをブリッジ接続してなるイン
バータ回路(いずれも図示せず)が搭載されている。こ
のインバータ回路の出力側はステータ9の各コイル9c
に接続されており、制御装置は、インバータ回路の各ト
ライアックをPWM制御することに伴い、電源回路から
インバータ回路を通して各コイル9cに駆動電源を与え
る。
【0022】クラッチ22はクラッチ駆動機構(図示せ
ず)に連結されている。このクラッチ駆動機構はクラッ
チモータを駆動源とするものであり、洗い時には、制御
装置がクラッチモータを駆動制御し、クラッチ22を図
2の矢印A方向の洗い側に回動させる。すると、クラッ
チ22の洗い突部22cが下カップ5のクラッチ係合部
5a内に係合し、槽軸7の回転がクラッチ22および下
カップ5を介して拘束されるので、撹拌体11が目標速
度で単独回転する。
【0023】脱水時には、制御装置がクラッチモータを
駆動制御し、クラッチ22を図2の反矢印A方向の脱水
側に回動させる。すると、クラッチ22の脱水突部22
bがロータ12の板部18間に係合し、槽軸7がクラッ
チ22を介してロータ12に連結されるので、回転槽8
が撹拌体11に同期して目標速度で回転する。
【0024】次にロータ12の製造方法を図1に基づい
て説明する。まず、ヨーク14の内周面に接着剤を塗布
する。そして、24個のフェライト磁石15を接着剤に
押付けて仮止めした後、ヨーク14を成形型24のキャ
ビティ内に収納する。この成形型24は、可動型24a
および固定型24bを有する射出成形用のものであり、
ヨーク14を成形型24内に収納したら、可動型24a
を移動させて固定型24bに押付けた後、キャビティ内
に溶融樹脂を注入して樹脂部16を形成する。
【0025】上記実施例によれば、ヨーク14にフェラ
イト磁石15を接着した後、ヨーク14を成形型24内
に収納して樹脂部16を形成した。このため、成形型2
4内に手や治具を挿入して成形型24内のヨーク14に
フェライト磁石15をセットする作業を行う必要がなく
なるので、フェライト磁石15の欠損が防止され、不良
発生率が低くなる。しかも、成形型24を型開きした状
態で成形型24内のヨーク14にフェライト磁石15を
セットする手間がなくなるので、成形サイクルが短縮さ
れ、総じて、製造コストが低減される。
【0026】尚、ヨーク14の成形型24に対するセッ
ト時間が20秒,樹脂部16の成形時間が20秒,フェ
ライト磁石15のヨーク14に対するセット時間が20
秒である場合、成形型24内のヨーク14にフェライト
磁石15をセットしようとすると、成形サイクルが60
秒必要になる。これに対して上記実施例では、成形型2
4の外部でヨーク14にフェライト磁石15をセットし
ているため、成形サイクルが「2/3」の40秒に短縮
される。
【0027】次に本発明の第2実施例を図4および図5
に基づいて説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材
については同一の符号を付して説明を省略し、以下、異
なる部材についてのみ説明を行う。ヨーク25は、図5
に示すように、鉄パイプを切断することから円筒状に形
成されたものであり、ヨーク25の内周面には、図4に
示すように、24個のフェライト磁石15が接着されて
いる。
【0028】ヨーク25には樹脂部26が形成されてい
る。この樹脂部26は、ヨーク25の下面を覆う円板部
26aと、24個のフェライト磁石15をヨーク25に
固定する略円筒状の固定部26bとを有するものであ
り、円板部26aには放射状に並ぶ複数の板部18が一
体形成されている。また、円板部26a内にはパイプ1
9が埋設されており、ロータ12は、撹拌軸10とねじ
20との間でパイプ19を締結することに伴い撹拌軸1
0に固定されている。
【0029】次にロータ12の製造方法について説明す
る。ヨーク25の内周面に接着剤を塗布し、24個のフ
ェライト磁石15を接着剤に押付けて仮止めする。そし
て、ヨーク25を成形型24のキャビティ内に収納し、
キャビティ内に溶融樹脂を注入して樹脂部26を形成す
る。
【0030】上記実施例によれば、ヨーク25を円筒状
に形成した。このため、磁路の形成に寄与し難い図2の
円板部14bが廃止されるので、製品が軽量化される。
しかも、鉄製のパイプを切断するだけでヨーク25を形
成できるので、製造コストが一層低減される。
【0031】次に本発明の第3実施例を図6に基づいて
説明する。尚、上記第2実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。ヨーク25は、円弧板状をなす
4枚の単位ヨーク25aに分割されており、各単位ヨー
ク25aの内面には6個のフェライト磁石15が接着さ
れ、6個のフェライト磁石15は、N極およびS極が交
互に内周側へ向いている。
【0032】次にロータ12の製造方法について説明す
る。各単位ヨーク25aの内面に接着剤を塗布し、6個
のフェライト磁石15を接着剤に押付けて仮止めする。
この後、各単位ヨーク25aを成形型24のキャビティ
内に円筒状に収納し、キャビティ内に溶融樹脂を注入し
て樹脂部26を形成する。そして、4枚の単位ヨーク2
5aを樹脂部26により機械的および磁気的に連結す
る。
【0033】上記実施例によれば、ヨーク25を複数の
単位ヨーク25aに分割した。このため、ヨーク25の
内部に手や治具等を挿入してフェライト磁石15を接着
する必要がなくなるので、フェライト磁石15の接着作
業性が向上する。しかも、矩形状の鉄板を円弧状に曲げ
ることから単位ヨーク25aを形成できるので、板材か
ら単位ヨーク25aを効率的に取ることが可能になり、
製造コストが低減される。
【0034】また、各単位ヨーク25aに偶数個のフェ
ライト磁石15を装着した。このため、4枚の単位ヨー
ク25aを組合わせると、ヨーク25内に異極のフェラ
イト磁石15が同数存在するようになるので、磁気的な
バランスが向上し、ロータ12の回転特性が安定する。
【0035】尚、上記第3実施例においては、第2実施
例のヨーク25を複数個の単位ヨーク25aに分割した
が、これに限定されるものではなく、例えば第1実施例
のヨーク14を複数の単位ヨークに分割しても良い。
【0036】次に本発明の第4実施例を図7に基づいて
説明する。尚、上記第3実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。各フェライト磁石15の周方向
両端部には傾斜面15aが形成されている。これら各傾
斜面15aは軸心線に対して傾斜するものであり、各フ
ェライト磁石15は菱形をなしている。また、各単位ヨ
ーク25aの周方向両端部には、フェライト磁石15の
傾斜面15aに対して平行な傾斜面25bが形成されて
おり、各単位ヨーク25aの傾斜面25bはフェライト
磁石15の傾斜面15aに重なっている。
【0037】上記実施例によれば、フェライト磁石15
の周方向端部に傾斜面15aを形成し、フェライト磁石
15をスキューさせたので、ロータ12の回転時のコギ
ングトルクが低減される。
【0038】尚、上記第4実施例においては、単位ヨー
ク25aの周方向両端部に傾斜面25bを形成したが、
これに限定されるものではなく、例えば単位ヨーク25
aの周方向両端部を軸心線に対して平行な垂直面状に形
成しても良い。また、上記第4実施例においては、フェ
ライト磁石15を単位ヨーク25aに装着したが、これ
に限定されるものではなく、例えば第1実施例のヨーク
14や第2実施例のヨーク25に装着しても良い。
【0039】次に本発明の第5実施例を図8および図9
に基づいて説明する。尚、上記第3実施例と同一の部材
については同一の符号を付して説明を省略し、以下、異
なる部材についてのみ説明を行う。ヨーク25の外周面
には、図8に示すように、円筒状の補助ヨーク27が装
着されている。この補助ヨーク27は、ヨーク25より
厚肉な鉄板からなるものであり、補助ヨーク27には樹
脂部26が形成され、樹脂部26は、24個のフェライ
ト磁石15,ヨーク25,補助ヨーク27を一体化して
いる。
【0040】次にロータ12の製造方法を図9に基づい
て説明する。各単位ヨーク25aの内面に接着剤を塗布
し、6個のフェライト磁石15を接着剤に押付けて仮止
めする。そして、成形型24のキャビティ内に補助ヨー
ク27を収納した後、補助ヨーク27の内周面に沿って
4枚の単位ヨーク25aを並べ、成形型24内に溶融樹
脂を注入して樹脂部26を形成する。尚、各単位ヨーク
25aの上端部には、図8に示すように、外周側へ突出
する折曲部25cが形成されており、各折曲部25c
は、特に射出成形時の補助ヨーク27の位置ずれを防止
する。
【0041】上記実施例によれば、ヨーク25の外周面
に補助ヨーク27を装着したので、ヨーク25の剛性が
高まる。このため、特にロータ12の高速回転時に補助
ヨーク27で力を受けることができるので、単位ヨーク
25a間の機械的な結合力が高まり、単位ヨーク25a
間に隙間が生じることが防止される。これと共に、例え
単位ヨーク25a間に隙間が生じても、単位ヨーク25
a間が補助ヨーク27を介して磁気的な結合状態に保持
されるので、磁気特性の悪化が防止される。
【0042】尚、上記第5実施例においては、補助ヨー
ク27をヨーク25より厚肉な鉄板により形成したが、
これに限定されるものではなく、例えば、ヨーク25よ
り薄肉な鉄板により形成しても良い。この場合、大幅な
重量アップおよびコストアップを伴うことなく、単位ヨ
ーク25a間が機械的および磁気的な結合状態に保持さ
れる。
【0043】また、上記第5実施例においては、補助ヨ
ーク27を上下面が開口する円筒状に形成したが、これ
に限定されるものではなく、例えば、下面が閉塞された
円筒状に形成しても良い。この場合、補助ヨーク27の
剛性が高まり、特に高速回転時の補助ヨーク27の撓み
等が防止されるので、単位ヨーク25a間の機械的およ
び磁気的な結合力が一層高まる。
【0044】また、上記第5実施例においては、4個の
単位ヨーク25aの外周面に補助ヨーク27を装着した
が、これに限定されるものではなく、例えば第1実施例
のヨーク14の外周面や第2実施例のヨーク25の外周
面に補助ヨーク27を装着しても良い。
【0045】また、上記第3〜第5実施例においては、
ヨーク25を4枚の単位ヨーク25aに分割したが、こ
れに限定されるものではなく、例えば2枚以上の単位ヨ
ークに分割しても良い。この場合、24個のフェライト
磁石15が各単位ヨークに同数個分配されるように、ヨ
ーク25を2,3,4,6,8,12個のいずれかの単
位ヨークに分割することが好ましい。
【0046】また、上記第1〜第5実施例においては、
ヨーク14および25,単位ヨーク25aに接着剤を塗
布した後、フェライト磁石15をヨーク14および2
5,単位ヨーク25aに押付けたが、これに限定される
ものではなく、例えばフェライト磁石15に接着剤を塗
布した後、フェライト磁石15をヨーク14および2
5,単位ヨーク25aに押付けても良い。
【0047】また、上記第1〜第5実施例においては、
本発明を外転形3相DCブラシレスモータ13に適用し
たが、これに限定されるものではなく、例えば内転形3
相DCブラシレスモータに適用しても良い。また、上記
第1〜第5実施例においては、本発明を洗濯機のモータ
13に適用したが、これに限定されるものではなく、例
えば換気扇のファンを回転させるモータ,衣類乾燥機の
ドラムを回転させるモータ,電気自動車の駆動モータ等
に適用しても良い。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の回転電機のロータおよびロータの製造方法は次の効果
を奏する。請求項1および2記載の手段によれば、ヨー
クに永久磁石を機械的に仮止めした後、ヨークを成形型
内に収納して樹脂部を形成した。このため、永久磁石の
欠損が防止され、不良発生率が低くなる上、成形サイク
ルが短縮されるので、総じて、製造コストが低減され
る。請求項3記載の手段によれば、ヨークを筒状に形成
した。このため、ヨークの形状が簡素化されるので、製
品が軽量化される。しかも、例えば鉄パイプを切断する
だけでヨークを形成できるので、製造コストが低減され
る。
【0049】請求項4記載の手段によれば、ヨークを複
数の単位ヨークに分割した。このため、筒状をなすヨー
クの内部に手等を挿入して永久磁石を機械的に仮止めす
る必要がなくなるので、永久磁石の機械的な仮止め作業
性が向上する。しかも、矩形状の鉄板等を曲げることか
ら単位ヨークを形成できるので、板材から単位ヨークを
効率的に取ることが可能になり、製造コストが低減され
る。請求項5記載の手段によれば、各単位ヨークに偶数
個の永久磁石を装着した。このため、ヨーク内に異極の
永久磁石が同数存在するようになるので、磁気的なバラ
ンスが向上し、ロータの回転特性が安定する。
【0050】請求項6記載の手段によれば、ヨークの外
周面に補助ヨークを装着した。このため、単位ヨーク間
の機械的な結合力が高まるので、単位ヨーク間に隙間が
生じることが防止される。しかも、単位ヨーク間に隙間
が生じても、単位ヨーク間が補助ヨークを介して磁気的
な結合状態に保持されるので、磁気特性の悪化が防止さ
れる。請求項7記載の手段によれば、永久磁石の周方向
端部に傾斜面を設けた。このため、永久磁石にスキュー
が施されるので、ロータの回転時のコギングトルクが低
減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(ロータの製造方
法を示す図)
【図2】洗濯機の駆動機構を示す断面図
【図3】洗濯機の全体構成を示す断面図
【図4】本発明の第2実施例を示す図2相当図
【図5】ヨークを示す斜視図
【図6】本発明の第3実施例を示す図(単位ヨークを示
す斜視図)
【図7】本発明の第4実施例を示す図6相当図
【図8】本発明の第5実施例を示す図2相当図
【図9】図1相当図
【符号の説明】
12はロータ、13はモータ(回転電機)、14はヨー
ク、15はフェライト磁石(永久磁石)、15aは傾斜
面、16は樹脂部、24は成形型、25はヨーク、25
aは単位ヨーク、26は樹脂部、27は補助ヨークを示
す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨークと、 このヨークに機械的に仮止めされた永久磁石と、 前記ヨークに形成され、前記永久磁石を前記ヨークに固
    定する樹脂部とを備えたことを特徴とする回転電機のロ
    ータ。
  2. 【請求項2】 ヨークに永久磁石を機械的に仮止めした
    後、 ヨークを成形型内に収納して溶融樹脂を注入することに
    伴い永久磁石をヨークに固定する樹脂部を形成すること
    を特徴とする回転電機のロータの製造方法。
  3. 【請求項3】 ヨークは筒状をなしていることを特徴と
    する請求項1記載の回転電機のロータ。
  4. 【請求項4】 ヨークは複数の単位ヨークに分割されて
    いることを特徴とする請求項1または3記載の回転電機
    のロータ。
  5. 【請求項5】 各単位ヨークには偶数個の永久磁石が装
    着されていることを特徴とする請求項4記載の回転電機
    のロータ。
  6. 【請求項6】 ヨークの外周面には補助ヨークが装着さ
    れていることを特徴とする請求項1,3,4のいずれか
    に記載の回転電機のロータ。
  7. 【請求項7】 永久磁石の周方向端部には、軸心線に対
    して傾斜する傾斜面が設けられていることを特徴とする
    請求項1,3,4のいずれかに記載の回転電機のロー
    タ。
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