JPH11234556A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11234556A
JPH11234556A JP2736698A JP2736698A JPH11234556A JP H11234556 A JPH11234556 A JP H11234556A JP 2736698 A JP2736698 A JP 2736698A JP 2736698 A JP2736698 A JP 2736698A JP H11234556 A JPH11234556 A JP H11234556A
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JP
Japan
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film
image
unit
reading
cartridge
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JP2736698A
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English (en)
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Yoichi Washizu
洋一 鷲頭
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲の立体物を読み取ることができるとと
もに、特別なホルダ等を使用することなく、種類や形状
の異なる現像済みフィルムの画像を読み出すことができ
る操作性が良い画像読取装置を提供する。 【解決手段】 立体物撮影用のレンズユニットと、フィ
ルム画像撮影用のフィルム保持ユニット300とを選択
的に読取ユニット100に装着可能な画像読取装置であ
って、上記フィルム保持ユニット300は、カートリッ
ジから引き出したフィルムを画像読取位置に案内するス
リットを備えたカートリッジフィルムガイド部材317
と、マウントフィルム500および平面状のフィルム片
を画像読取位置に各案内する複数のスリットを備えた3
5mmフィルムガイド部材314とを備え、読み取るフ
ィルムの種類に応じて、これらフィルムガイド部材31
4,317を光軸方向に移動させるようにした画像読取
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置、よ
り詳しくは、撮像素子によって現像済みフィルムから画
像情報を読み込む画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現像済みの写真フィルム上の画像と立体
物との両方を読み取ることができる画像読取装置は、従
来より既に提案されていて、例えば特開平8−1164
89号公報には、書画原稿を載せる原稿台の一端にフィ
ルム入力部を設け、例えば35mmフィルム等を読み取
る場合には該フィルムをフィルムホルダに装着してから
このフィルム入力部に取り付け、また、例えばIX24
0カートリッジフィルム等のように現像済みの状態でカ
ートリッジ内に巻き取られているフィルムを読み取る場
合には該カートリッジを専用のホルダに装着してから上
記フィルム入力部に取り付けるように構成された画像入
力装置が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平8−116489号公報に記載のものでは、原稿台
に載らないものは読み取ることができないために、利用
範囲が限られてしまうとともに、フィルムを読み取る際
には、そのフィルムが35mmフィルムとカートリッジ
入りフィルムの何れである場合にも、それぞれ専用のホ
ルダに入れなければならず、操作性が良いとはいえなか
った。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、特別なホルダ等を使用することなく、種類または
形状の異なる現像済みフィルムから画像情報を読み込む
ことができる操作性が良い画像読取装置を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明による画像読取装置は、撮像素子によ
って現像済みフィルムから画像情報を読み込む画像読取
装置において、種類または形状の異なる現像済みフィル
ムをそれぞれ保持可能な複数の保持部材と、上記複数の
保持部材の各々に対応して設けられていて該保持部材に
保持させる現像済みフィルムが通過可能な複数のスリッ
トと、上記スリットを通過した現像済みフィルムの画像
を上記撮像素子によって読み取ることができるように該
現像済みフィルムと対応する上記保持部材を画像読取可
能位置に移動させる移動手段とを備えたものである。
【0006】また、第2の発明による画像読取装置は、
上記第1の発明による画像読取装置において、上記複数
のスリットの各々は、現像済みフィルムが内蔵されたカ
ートリッジを装填する第1の開口部と、平面状のフィル
ム片またはマウントフィルムの少なくとも一方を装填可
能な第2の開口部と、に連通しているものである。
【0007】さらに、第3の発明による画像読取装置
は、現像済みフィルムが通過可能な複数のスリットを有
し、該スリットを通過してきた現像済みフィルムから画
像情報を撮像手段によって読み込む画像読取装置におい
て、種類または形状の異なる現像済みフィルムをそれぞ
れ保持可能な複数の保持部材と、上記保持部材を上記撮
像手段の光軸方向に移動させる移動手段と、読み込む現
像済みフィルムの種類を設定する設定手段と、設定され
た現像済みフィルムの種類に対応する保持部材が設定さ
れた現像済みフィルムの種類に対応するスリット位置に
移動するように上記移動手段を制御する移動制御手段と
を備えたものである。
【0008】従って、第1の発明による画像読取装置
は、複数の保持部材が種類または形状の異なる現像済み
フィルムをそれぞれ保持し、上記複数の保持部材の各々
に対応して設けられている複数のスリットが該保持部材
に保持させる現像済みフィルムを通過させ、移動手段が
上記スリットを通過した現像済みフィルムの画像を撮像
素子によって読み取ることができるように該現像済みフ
ィルムと対応する上記保持部材を画像読取可能位置に移
動させ、撮像素子によって現像済みフィルムから画像情
報を読み込む。
【0009】また、第2の発明による画像読取装置は、
上記複数のスリットの各々が、現像済みフィルムが内蔵
されたカートリッジを装填する第1の開口部と、平面状
のフィルム片またはマウントフィルムの少なくとも一方
を装填可能な第2の開口部と、に連通している。
【0010】さらに、第3の発明による画像読取装置
は、複数の保持部材が種類または形状の異なる現像済み
フィルムをそれぞれ保持し、移動手段が上記保持部材を
上記撮像手段の光軸方向に移動させ、設定手段が読み込
む現像済みフィルムの種類を設定し、移動制御手段が設
定された現像済みフィルムの種類に対応する保持部材が
設定された現像済みフィルムの種類に対応するスリット
位置に移動するように上記移動手段を制御し、スリット
が現像済みフィルムを通過させ、撮像手段が該スリット
を通過してきた現像済みフィルムから画像情報を読み込
む。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1から図14は本発明の一実施
形態を示したものであり、図1は画像読取システムの構
成の概要を示す斜視図、図2は画像読取システムの構成
を示すブロック図である。
【0012】画像読取装置が適用されるこの画像読取シ
ステムは、後述する撮像手段たるラインイメージセンサ
102を内蔵してなる読取ユニット100と、被写体と
なる立体物の像を結像するための後述する撮影レンズ2
01を内蔵してなるレンズユニット200と、読み取る
対象となるフィルムを保持するためのフィルム保持ユニ
ット300と、上記読取ユニット100が接続されてい
て、キーボード等の操作により画像の読み取り命令を発
したり読み取った画像をモニタ等に表示したりするホス
トコンピュータ400と、を有して構成されている。
【0013】図3,図4も参照して、さらに、上記読取
ユニット100とレンズユニット200について説明す
る。図3は読取ユニット100に立体物を撮影するため
のレンズユニット200を取り付けた状態を示す縦断面
図、図4は読取ユニット100に立体物を撮影するため
のレンズユニット200を取り付けた状態を示す平断面
図である。
【0014】ラインイメージセンサ102は、センサ保
持ブロック103に保持されていて、このセンサ保持ブ
ロック103は、下側に配設されたねじシャフト104
および上側に配設されたガイドシャフト108により平
行移動可能となるように支持されている。
【0015】上記ねじシャフト104およびガイドシャ
フト108に沿って移動されるセンサ保持ブロック10
3の方向は、上記ラインイメージセンサ102の画素列
とは直交する方向であるために、該ねじシャフト104
およびガイドシャフト108に沿った移動によって副走
査が行われ、画像を読み取ることができるようになって
いる。
【0016】上記ねじシャフト104は、回転可能とな
るようにこの読取ユニット100の筐体101に軸支さ
れていて、その周面にはねじが螺刻されており、上記セ
ンサ保持ブロック103に螺刻されている図示しない雌
ねじに螺合している。
【0017】さらに、上記ねじシャフト104の一端側
には歯車105が回動一体に取り付けられており、ステ
ッピングモータ106の出力歯車107に噛合している
ために、ステッピングモータ106を駆動することによ
り、ねじシャフト104が回転して上記センサ保持ブロ
ック103を平行移動させることができるようになって
いる。すなわち、この読取ユニット100の副走査駆動
部は、これらねじシャフト104およびステッピングモ
ータ106を含んで構成されている。
【0018】また、上記ガイドシャフト108は、上記
ねじシャフト104によって駆動される上記センサ保持
ブロック103の平行移動を案内するためのものであ
る。
【0019】この読取ユニット100内には、光路変換
手段たるクイックリターンミラー109が配設されてい
て、このクイックリターンミラー109は、移動中を除
いて、図3に示すような光路上の位置Aまたは光路から
退避した位置Bの何れかに位置するようになっている。
【0020】上記クイックリターンミラー109の回転
軸には歯車110が回動一体に取り付けられてモータ1
11の出力歯車112に噛合しており、該モータ111
を駆動することにより、クイックリターンミラー109
の位置を変更することができるように構成されている。
【0021】上述したようなクイックリターンミラー1
09が光路上の位置(位置A)にある場合には、レンズ
ユニット200から入射した光線は上方に反射されてフ
ァインダ手段たるファインダスクリーン114に導かれ
る。
【0022】このファインダスクリーン114は、上記
ラインイメージセンサ102と光学的に等価な位置に配
設されているために、該ラインイメージセンサ102に
結像する像を予めこのファインダスクリーン114によ
り視覚的に確認することができる。
【0023】また、クイックリターンミラー109が光
路から退避した位置(位置B)にある場合には、上記フ
ァインダスクリーン114を遮蔽する状態となるため
に、このファインダスクリーン114から読取ユニット
100の筐体101内に不要な光が侵入するのを防止す
ることもできる。
【0024】そしてこのときには、レンズユニット20
0から入射した光線は、ラインイメージセンサ102上
に結像して電気信号に変換される。このラインイメージ
センサ102から出力される画像信号は、画像処理部1
17に入力されて所定の画像処理が施されるとともにデ
ジタル信号に変換され、上記ホストコンピュータ400
に出力されるようになっている。
【0025】上記読取ユニット100とレンズユニット
200またはフィルム保持ユニット300の接続は、マ
ウントを介して行われるようになっており、この読取ユ
ニット100側にはマウント113が設けられている。
【0026】上記マウント113の近傍となる筐体10
1の外面には、複数の電気接点115が配設されてい
る。この電気接点115は、該マウント113に装着さ
れたユニットと電気信号の授受を行うことにより、装着
されたユニットの種類や状態を検出したり、装着された
ユニットに対して動作指示等の通信や電源の供給を行っ
たりするためのものである。
【0027】この読取ユニット100の各動作は移動制
御手段たる制御手段116により制御されるようになっ
ていて、具体的にはこの制御手段116は、上記ライン
イメージセンサ102による画像の読み取り、クイック
リターンミラー109の動作の制御などを行うととも
に、上記マウント113に装着されたユニット(レンズ
ユニット200またはフィルム保持ユニット300)の
制御やホストコンピュータ400との通信も行うように
なっている。
【0028】次に、上記レンズユニット200は、上記
ラインイメージセンサ102上や上記ファインダスクリ
ーン114上に被写体像を結像するための撮影レンズ2
01と、この撮影レンズ201のピント位置を調整する
ためのピントリング202と、上記読取ユニット100
のマウント113と結合されるマウント203と、上記
読取ユニット100の電気接点115に接続される電気
接点204とを有して構成されている。
【0029】上記読取ユニット100にこのレンズユニ
ット200を取り付けると、レンズユニット200の電
気接点204と読取ユニット100の電気接点115が
接触して電気的に接続される。これにより読取ユニット
100は、装着されたユニットがレンズユニット200
であることを判断するようになっている。
【0030】続いて図5は、レンズユニット200が装
着されたときの読取ユニット100の動作を示すフロー
チャートである。
【0031】読取ユニット100にレンズユニット20
0が装着された段階では、クイックリターンミラー10
9は上記位置Aとなっており、被写体光をファインダス
クリーン114側に反射するようになっている。
【0032】使用者は、このファインダスクリーン11
4を見ながら被写体が画面内に入って適切な構図となる
ようにレンズユニット200の方向等を調節する。なお
このとき、読取ユニット100をカメラ用の三脚などに
取り付けておけば、方向の調節を簡単に行うことができ
る。
【0033】そして、上記ピントリング202を回動さ
せることにより、撮影レンズ201のピントを調整す
る。
【0034】これ以後の操作は、ホストコンピュータ4
00を介して行う。
【0035】すなわち、ホストコンピュータ400を操
作することにより、読み取り開始の命令を読取ユニット
100に出力する。
【0036】この命令を受けた読取ユニット100の制
御手段116は、まず、モータ111を駆動してクイッ
クリターンミラー109を光路から退避した位置Bに移
動させる(ステップS1)。
【0037】次に、ステッピングモータ106を駆動し
て、撮影レンズ201により結像した画像をラインイメ
ージセンサ102によりスキャンする(ステップS
2)。
【0038】このラインイメージセンサ102により読
み取った画像は、画像処理部117において所定の処理
が施されてデジタル信号に変換された後に(ステップS
3)、ホストコンピュータ400へ伝送されて(ステッ
プS4)、該ホストコンピュータ400のモニタ等にそ
の画像が表示されるとともに、必要に応じて記録媒体等
に記録される。
【0039】また、画像の読み取りが終了した後は、上
記制御手段116は、クリックリターンミラー109を
光路上の位置Aに戻してから(ステップS5)終了す
る。
【0040】次に、上記フィルム保持ユニット300の
構造について説明する。
【0041】図6は読取ユニット100に接続してマウ
ントフィルム500を装着したときのフィルム保持ユニ
ット300を示す平断面図、図7はフィルム片510を
装着したときのフィルム保持ユニット300を示す平断
面図、図8はカートリッジフィルム600を装着したと
きのフィルム保持ユニット300を示す平断面図、図9
はフィルム保持ユニット300内のフィルムガイド部材
を含む構造を示す斜視図である。
【0042】このフィルム保持ユニット300は、上記
読取ユニット100に取り付けるためのマウント302
を備えており、このマウント302の近傍には、上記読
取ユニット100の電気接点115に対応する複数の電
気接点303が設けられていて、通信を行うとともに電
源の供給を受けるようになっている。
【0043】このフィルム保持ユニット300の筐体3
01上面には蓋304が設けられており、この蓋304
を開けると、その内部はカートリッジに巻き取られた長
尺フィルム(以下、カートリッジフィルムという)(図
11参照)を装着するためのカートリッジ室332とな
っている。
【0044】上記筐体301の側面に設けられた挿入口
305は、例えば約6コマ毎に切断された例えば35m
mサイズのフィルム片(以下、フィルム片という)と、
1コマ毎にマウントに挟まれた例えば35mmサイズの
フィルム(以下、マウントフィルムという)とを挿入す
るためのものである。この挿入口305の反対側には、
挿入したフィルム片やマウントフィルムを排出するため
の排出口336が設けられている。
【0045】上記筐体301の上面に設けられた設定手
段たる切替つまみ306は、内部の機構をカートリッジ
フィルム、フィルム片、マウントフィルムに適した状態
に変更するためのものである。
【0046】さらに、上記筐体301の上面には、装着
されたフィルムを1コマ分だけ送るための送りボタン3
07と、装着されたフィルムを1コマ分だけ巻き戻すた
めの戻しボタン308とが配設されている。
【0047】このフィルム保持ユニット300の内部に
は、フィルムを照明するための光源309が設けられて
おり、この光源309から照射された光は反射板310
によりフィルムの方向に向けて放射され、拡散板311
によりむらのない照明光にされた後にフィルムに到達す
るように構成されている。
【0048】フィルムを透過した光は、レンズ312に
より、上記読取ユニット100のラインイメージセンサ
102に到達して、該ラインイメージセンサ102上に
フィルムの画像を結像するようになっている。
【0049】上記挿入口305の内側には、35mmフ
ィルム検出センサ313が配設されていて、該挿入口3
05からフィルムが挿入されたことを検出するようにな
っている。
【0050】上記挿入口305から挿入された35mm
フィルムは、その内部に配設された保持部材たる35m
mフィルムガイド部材314により案内される。
【0051】この35mmフィルムガイド部材314
は、マウントフィルム500をガイドするためのスリッ
ト314aと、フィルム片510をガイドするためのス
リット314bとを平行となるように有しており、これ
らのスリット314a,314bは、光軸に垂直となる
ように配設されている。
【0052】上記35mmフィルムガイド部材314の
ほぼ中央部には、フィルム上の画像を読み取る位置とな
る開口部314cが設けられている。
【0053】上記フィルム片用スリット314bの幅
は、フィルムを摺動させることは可能であるが、フィル
ムには撓みが生じない程度に挟めてあり、撓みを除去す
ることができるようになっている。特に画像を読み取る
開口部314cの周囲では、フィルム画面の上下左右を
ガイドしているために、フィルムの平面性を高いレベル
で確保している。
【0054】さらに上記35mmフィルムガイド部材3
14には、上記開口部314cの両側となる位置に、後
述するフィルム送り用の駆動ローラ321,322およ
び従動ローラ323,324を配置するための矩形孔3
14d,314eが形成されている。
【0055】上記開口部314cの近傍には、35mm
フィルムコマ検出センサ338が配設されていて、この
35mmフィルムコマ検出センサ338は、画像を読み
取る開口部314cに進入してきた35mmフィルムを
検出するためのフォトセンサである。
【0056】すなわち、上記35mmフィルムコマ検出
センサ338の取り付け部には、上記スリット314
a,314bの双方を貫通する孔が穿設されていて、マ
ウントフィルム500とフィルム片510の何れが挿入
されても検出することができるようになっている。
【0057】さらに、この35mmフィルムガイド部材
314には、拡散板311側に突出する円筒部314f
が一体に設けられており、光軸と平行となるように配設
されたシャフト315が挿通されている。
【0058】また、図9において、35mmフィルムガ
イド部材314の左下のカートリッジフィルムガイド部
材317に隠れて見えない部分には長円形の孔が穿設さ
れていて、光軸と平行になるように配設されたシャフト
316が挿通されている。
【0059】従って、この35mmフィルムガイド部材
314は、一対のシャフト315,316により光軸方
向に摺動可能となるように支持されている。
【0060】フィルム保持ユニット300内の上記35
mmフィルムガイド部材314よりもさらにレンズ31
2側となる位置には、カートリッジフィルムから送出さ
れるフィルムをガイドするための保持部材たるカートリ
ッジフィルムガイド部材317が設けられている。
【0061】このカートリッジフィルムガイド部材31
7は、ほぼ中央部にカートリッジから送出されたフィル
ム上の画像を読み取る開口部317dが設けられている
とともに、3つの部分からなるスリット、すなわち、フ
ィルムを上記開口部317dへ導くスリット317a
と、上記開口部317dの周囲でフィルムの平面性を確
保するスリット317bと、後述する自動巻取軸335
へフィルムを送り出すスリット317cと、を有してい
る。
【0062】上記開口部317dは、上述したようにフ
ィルム上の画像を読み取るためのものであり、この開口
部317dの大きさは、上記35mmフィルムガイド部
材314の開口部314cよりも上下方向および左右方
向ともに小さくなるようなサイズに形成されている。
【0063】上記開口部317dの両側となる位置に
は、上記フィルム送り用の駆動ローラ321,322お
よび従動ローラ323,324を配置するための矩形孔
317e,317fが形成されている。
【0064】上記開口部317dの近傍には、フィルム
のパーフォレーションを検出するための例えばフォトセ
ンサでなるカートリッジフィルムコマ検出センサ339
が配設されている。
【0065】さらに、このカートリッジフィルムガイド
部材317には、レンズ312側に突出する円筒部31
7gが一体に設けられており、上記シャフト315が挿
通されている。
【0066】また、カートリッジフィルムガイド部材3
17のスリット317c側の下部には長円形の孔317
hが穿設されていて、上記シャフト316が挿通されて
いる。
【0067】従って、このカートリッジフィルムガイド
部材317は、一対のシャフト315,316によって
光軸方向に摺動可能となるように支持されている。
【0068】上記35mmフィルムガイド部材314お
よびカートリッジフィルムガイド部材317は、2つの
カム溝318a,318bを有する移動手段たる円筒カ
ム318により上記一対のシャフト315,316に沿
って光軸方向に移動されるようになっている。
【0069】すなわち、上記35mmフィルムガイド部
材314の下部には図示しない突起が突設されていて、
この突起が円筒カム318の一方のカム溝318aに係
入するとともに、カートリッジフィルムガイド部材31
7の下部にも図示しない突起が突設されていて、この突
起は円筒カム318の他方のカム溝318bに係入して
いる。
【0070】上記円筒カム318の一端側には歯車31
8cが回動一体に設けられており、この歯車318cは
移動手段たるカム駆動モータ319の出力歯車320に
噛合している。
【0071】このような構成により、カム駆動モータ3
19を駆動して円筒カム318を回転させると、35m
mフィルムガイド部材314とカートリッジフィルムガ
イド部材317が光軸方向に移動され、フィルムガイド
部材駆動部が構成されている。
【0072】図10は円筒カム318のカム形状を示す
展開図である。
【0073】上記円筒カム318は、上記35mmフィ
ルムガイド部材314とカートリッジフィルムガイド部
材317を光軸方向に移動させて、3つの状態を作り出
すようになっている。
【0074】すなわち、図6に示すような第1の状態
は、マウントフィルム500を読み取るための状態であ
る。この第1の状態では、35mmフィルムガイド部材
314のマウントフィルム500を保持するスリット3
14aは、筐体301のフィルム挿入口305の延長線
上に位置している。また、レンズ312の合焦位置は、
このフィルム挿入口305の延長線上になるように調整
されている。従って、装着されたマウントフィルム50
0の画像はラインイメージセンサ102上に結像する。
【0075】次に、図7に示すような第2の状態は、フ
ィルム片510を読み取る状態である。この第2の状態
では、35mmフィルムガイド部材314のフィルム片
を保持するスリット314bがレンズ312の合焦位置
であるフィルム挿入口305の延長線上に位置してい
る。従って、装着されたフィルム片の画像はラインイメ
ージセンサ102上に結像する。
【0076】上述した第1,第2の状態では、レンズ3
12に入射する画像光はカートリッジフィルムガイド部
材317の開口部317dを通過するが、カートリッジ
フィルムガイド部材317はレンズ312に近い位置に
あるために、画像光は収束しており、該開口部317d
によって画像のけられが生じることはない。
【0077】さらに、図8に示すような第3の状態は、
カートリッジフィルムを読み取る状態である。この第3
の状態では、カートリッジフィルムガイド部材317の
スリット317bはレンズ312の合焦位置である挿入
口305の延長線上に位置しており、カートリッジフィ
ルム600から送出されたフィルム602上の画像がラ
インイメージセンサ102に結像される。この第3の状
態では、照明光が35mmフィルム保持部材314の開
口部314cを通るが、この開口部314cはカートリ
ッジフィルム保持部材317の開口部317dよりも大
きいために、開口部317dに位置するカートリッジフ
ィルムの画像部分をむらなく照明することができる。
【0078】続いて、35mmフィルムのフィルム送り
機構について説明する。
【0079】駆動ローラ321,322は、フィルムの
コマが所定位置になるようにフィルムを送るためのもの
であり、これらの2つの駆動ローラ321,322は、
図示しないモータによって回転駆動されるようになって
いる。なお、駆動ローラ321,322の駆動に用いる
モータにはステッピングモータを用いて、フィルムの送
り量を容易に制御することができるように構成してい
る。さらに、上記2つの駆動ローラ321,322は常
に同期して駆動されるようになっていて、同一方向に同
一速度で回転するように構成されている。
【0080】また、上記従動ローラ323,324は、
図示しないばねの付勢力により上記駆動ローラ321,
322にそれぞれ押し付けられていて、この駆動ローラ
321,322によるフィルムの移動に伴って、従動し
て回転するようになっている。さらに、上記ばねの付勢
力によって、従動ローラ323,324と駆動ローラ3
21,322の間隔は柔軟に変化されるために、薄いフ
ィルム片や厚いマウントフィルム500の何れであって
も、確実に送ることができるようになっている。
【0081】また、図11はカートリッジフィルム60
0の外観を示す斜視図である。
【0082】カートリッジフィルム600の中央部に
は、カートリッジ内でフィルム602を巻き取るための
巻取軸601が配設されている。カートリッジ内のフィ
ルム602は、出入口603から出入されるようになっ
ている。すなわち、上記巻取軸601を図11に示す矢
印Cの方向に回動させると、フィルム602が出入口6
03から送出され、一方、巻取軸601を上記矢印Cと
は反対の方向に回動させると、フィルム602がカート
リッジ内に巻き取られるようになっている。
【0083】上述したカートリッジフィルム600から
フィルムを送る機構は、次のように構成されている。
【0084】図8に示すカートリッジ室332は、カー
トリッジフィルム600を保持するものであり、このカ
ートリッジ室332にカートリッジフィルム600が装
填されると、該カートリッジ室332内に設けられたカ
ートリッジ検出センサ333がその旨を検出するように
なっている。
【0085】上記カートリッジフィルム600の巻取軸
601は、カートリッジ室332の底面に設けられたフ
ィルム送出爪334(図6参照)に係合するようになっ
ていて、このフィルム送出爪334が図示しないモータ
によって回動されることにより、カートリッジからフィ
ルム602が送り出されるようになっている。
【0086】また、フィルム保持ユニット300に設け
られた自動巻取軸335は、カートリッジフィルム保持
部材317を通過して送られてくるフィルム602を、
自動的に巻き取るためのものであり、図示しないモータ
によって駆動されるようになっている。
【0087】上記自動巻取軸335の近傍には、該自動
巻取軸335に巻き取られたフィルム602の浮きを押
えるためのフィルム押え335aが配設されている。
【0088】次に、上記図6および図12を参照して、
読取ユニット100にフィルム保持ユニット300を取
り付けてマウントフィルム500を読み取るときの動作
について説明する。図12はマウントフィルム500を
読み取るときの動作を示すフローチャートである。
【0089】まず、フィルム保持ユニット300の筐体
301に設けられた切替つまみ306をマウントフィル
ム500を読み取るときの位置に回す。
【0090】するとカム駆動モータ319に通電されて
上記円筒カム318が回転し、35mmフィルムガイド
部材314とカートリッジフィルムガイド部材317が
移動して、図6に示すような第1の状態になる(ステッ
プS11)。
【0091】この状態でマウントフィルム500をフィ
ルム保持ユニット300の挿入口305に差し込むと、
該マウントフィルム500が挿入されたことが35mm
フィルム検出センサ313により検出され(ステップS
12)、図示しないモータが駆動ローラ321,322
を回転させる。
【0092】マウントフィルム500の先端部が駆動ロ
ーラ321と従動ローラ323に挟まれたところで、こ
れらの駆動力により開口部314cへ送られ始め、上記
35mmフィルムコマ検出センサ338がマウントフィ
ルム500を検出した位置から予め決められた量だけマ
ウントフィルム500を送ったところで、フィルム上の
画像の位置が画像を読み取るための開口部314cと一
致する位置に達して、そこで停止される(ステップS1
3)。この状態のときには、マウントフィルム500の
先端部は駆動ローラ322と従動ローラ324に挟まれ
る位置に達している。
【0093】また、このときには読取ユニット100の
クイックリターンミラー109は光路内の位置Aにある
ために、フィルム上の画像はファインダスクリーン11
4に結像する。従って、このファインダスクリーン11
4により、装着されたマウントフィルム500上の画像
を簡単に確認することができる。
【0094】次に、ホストコンピュータ400を操作す
ることによって読取ユニット100に読み取りを開始さ
せる命令を発する。読取ユニット100の制御手段11
6がこの読み取り開始命令を受けたか否かを判断し(ス
テップS14)、読み取り開始命令を受け取った場合に
は、まずモータ111を駆動してクイックリターンミラ
ー109を光路から退避した位置Bに移動させる(ステ
ップS15)。
【0095】次に、ステッピングモータ106を駆動し
て、レンズ312により結像した画像をラインイメージ
センサ102を用いてスキャンする(ステップS1
6)。
【0096】読み取った画像は、画像処理部117にお
いて所定の処理を施されてデジタル信号に変換された後
に(ステップS17)、ホストコンピュータ400へ伝
送される(ステップS18)。
【0097】また、画像の読み取りが終了した後は、ク
イックリターンミラー109を光路上の位置Aに戻す
(ステップS19)。ホストコンピュータ400からの
終了命令の有無を確認し(ステップS22)、終了命令
がなければ上記ステップS14へ行って次の読み取り開
始命令があるのを待機する。
【0098】また、上記ステップS14において、読み
取り開始命令がない場合には、フィルム保持ユニット3
00の送りボタン307が押されたか否かを検出し(ス
テップS20)、押されていない場合には再びステップ
S14に戻って読み取り開始命令を受けたか否かを判断
し、また、押されたことを検出した場合には、図示しな
いモータが上記駆動ローラ321,322を回転させ
て、予め決められた量だけマウントフィルム500を送
り出すことにより排出口336から排出し(ステップS
21)、その後は、上記ステップS12に戻って次のフ
ィルムが挿入されるのを待機する。
【0099】また、上記ステップS22において、終了
命令がある場合には、マウントフィルム500を排出口
336から排出し(ステップS23)、終了する。
【0100】続いて、上記図7および図13を参照し
て、読取ユニット100にフィルム保持ユニット300
を取り付けてフィルム片510を読み取るときの動作に
ついて説明する。図13はフィルム片510を読み取る
ときの動作を示すフローチャートである。
【0101】まず、フィルム保持ユニット300の筐体
301に設けられた切替つまみ306をフィルム片51
0を読み取るときの位置に回す。
【0102】するとカム駆動モータ319に通電されて
上記円筒カム318が回転し、35mmフィルムガイド
部材314とカートリッジフィルムガイド部材317が
移動して、図7に示すような第2の状態になる(ステッ
プS31)。
【0103】この状態でフィルム片510をフィルム保
持ユニット300の挿入口305に差し込むと、該フィ
ルム片510が挿入されたことが35mmフィルム検出
センサ313により検出され(ステップS32)、図示
しないモータが駆動ローラ321,322を回転させ
る。
【0104】フィルム片510の先端部が駆動ローラ3
21と従動ローラ323に挟まれたところで、これらの
駆動力により画像を読み取るための開口部314cへ送
られ始める(ステップS33)。このとき、上記35m
mフィルムコマ検出センサ338がフィルム片510の
検出を行い(ステップS34)、検出した位置から予め
決められた量だけフィルム片510を送ったところで、
フィルム上の画像の位置が開口部314cと一致する位
置に達して、そこで停止される。この状態のときには、
フィルム片510の先端部は駆動ローラ322と従動ロ
ーラ324に挟まれる位置に達している。
【0105】なお、上記35mmフィルムコマ検出セン
サ338がフィルム片510を検出している間は、フィ
ルムの挿入を検出する35mmフィルム検出センサ31
3の信号は無効となるように構成されている。これによ
り、フィルムが既に装着されている状態において、さら
に次のフィルムを挿入しようとしても、フィルムが送ら
れることはなく、誤動作を防止することができるように
なっている。
【0106】また、このときには読取ユニット100の
クイックリターンミラー109は光路内の位置Aにある
ために、ファインダスクリーン114を介して装着され
たフィルム片510上の画像を確認することができる。
【0107】次に、ホストコンピュータ400を操作す
ることによって読取ユニット100に読み取りを開始さ
せる命令を発する。読取ユニット100の制御手段11
6がこの読み取り開始命令を受けたか否かを判断し(ス
テップS35)、読み取り開始命令を受け取った場合に
は、まずモータ111を駆動してクイックリターンミラ
ー109を光路から退避した位置Bに移動させる(ステ
ップS36)。
【0108】次に、ステッピングモータ106を駆動し
て、レンズ312により結像した画像をラインイメージ
センサ102を用いてスキャンする(ステップS3
7)。
【0109】読み取った画像は、画像処理部117にお
いて所定の処理を施されてデジタル信号に変換された後
に(ステップS38)、ホストコンピュータ400へ伝
送される(ステップS39)。
【0110】また、画像の読み取りが終了した後は、ク
イックリターンミラー109を光路上の位置Aに戻す
(ステップS40)。ホストコンピュータ400からの
終了命令の有無を確認し(ステップS45)、終了命令
がなければ上記ステップS34へ行って35mmフィル
ムコマ検出センサ338による検出を行う。
【0111】また、上記ステップS35において、読み
取り開始命令がない場合には、フィルム保持ユニット3
00の送りボタン307が押されたか否かを検出し(ス
テップS41)、1回だけ押されたことが検出された場
合には、駆動ローラ321,322と従動ローラ32
3,324が回転されて、これらに挟まれたフィルム片
510が上記35mmフィルムコマ検出センサ338に
より位置を検出されながら1コマ分だけ送られ(ステッ
プS42)、その後、上記ステップS34へ戻る。
【0112】また、上記ステップS41において、送り
ボタン307が押されていない場合には、戻しボタン3
08が押されたか否かを検出し(ステップS43)、検
出されない場合には上記ステップS34へ戻る。
【0113】一方、戻しボタン308が1回だけ押され
たことを検出した場合には、駆動ローラ321,322
が逆回転してフィルム片510を1コマ分だけ戻してか
ら(ステップS44)、上記ステップS34へ戻る。
【0114】また、フィルム片510を排出する場合に
は、上記送りボタン307を押し続けることにより、図
示しないモータが上記駆動ローラ321,322を回転
させる。上記送りボタン307が押し続けられている間
は、1コマ分の送りを繰り返すために、最終的に排出口
336からフィルム片510が排出される。このときに
は、35mmフィルムコマ検出センサ338がフィルム
片510を検出しなくなるために、35mmフィルム検
出センサ313の信号が有効となって、次のフィルムを
挿入することが可能となる。
【0115】また、上記ステップS45において、終了
命令がある場合には、フィルム片510を排出口336
から排出し(ステップS46)、終了する。
【0116】さらに、上記図8および図14を参照し
て、読取ユニット100にフィルム保持ユニット300
を取り付けてカートリッジフィルム600を読み取ると
きの動作について説明する。図14はカートリッジフィ
ルム600を読み取るときの動作を示すフローチャート
である。
【0117】まず、フィルム保持ユニット300の筐体
301に設けられた切替つまみ306をカートリッジフ
ィルム600を読み取るときの位置に回す。
【0118】するとカム駆動モータ319に通電されて
上記円筒カム318が回転し、35mmフィルムガイド
部材314とカートリッジフィルムガイド部材317が
移動して、図8に示すような第3の状態になる(ステッ
プS51)。
【0119】この状態でカートリッジ室332にカート
リッジフィルム600を装填して蓋304を閉めると、
カートリッジ検出センサ333がカートリッジフィルム
600を検出する(ステップS52)。
【0120】すると図示しないモータにより上記フィル
ム送出爪334、駆動ローラ321,322、自動巻取
軸335が回転駆動され始める。
【0121】まず、フィルム送出爪334の作用により
カートリッジからフィルム602が送り出され、送り出
されたフィルム602は、カートリッジフィルム保持部
材317のスリット317a内に入り、上記開口部31
7d側へ送られ始める。
【0122】さらにフィルム602は、駆動ローラ32
1,322と従動ローラ323,324に挟持されて送
られるが、該フィルム602の第1コマ目の画像が開口
部317dに一致するように停止させる制御は、カート
リッジフィルムコマ検出センサ339の信号に基づいて
行われ、一致したところで停止する(ステップS5
3)。
【0123】また、このときには読取ユニット100の
クイックリターンミラー109は光路内の位置Aにある
ために、ファインダスクリーン114を介してフィルム
602上の画像を確認することができる。
【0124】次に、ホストコンピュータ400を操作す
ることによって読取ユニット100に読み取りを開始さ
せる命令を発する。読取ユニット100の制御手段11
6がこの読み取り開始命令を受けたか否かを判断し(ス
テップS54)、読み取り開始命令を受け取った場合に
は、まずモータ111を駆動してクイックリターンミラ
ー109を光路から退避した位置Bに移動させる(ステ
ップS55)。
【0125】次に、ステッピングモータ106を駆動し
て、レンズ312により結像した画像をラインイメージ
センサ102を用いてスキャンする(ステップS5
6)。
【0126】読み取った画像は、画像処理部117にお
いて所定の処理を施されてデジタル信号に変換された後
に(ステップS57)、ホストコンピュータ400へ伝
送される(ステップS58)。
【0127】また、画像の読み取りが終了した後は、ク
イックリターンミラー109を光路上の位置Aに戻す
(ステップS59)。ホストコンピュータ400からの
終了命令の有無を確認し(ステップS64)、終了命令
がなければ上記ステップS54へ行って次の読み取り開
始命令があるのを待機する。
【0128】上記ステップS54において、読み取り開
始命令がない場合には、フィルム保持ユニット300の
送りボタン307が押されたか否かを検出し(ステップ
S60)、1回だけ押されたことが検出された場合に
は、駆動ローラ321,322、フィルム送出爪33
4、自動巻取軸335が回転されて、フィルム602が
上記カートリッジフィルムコマ検出センサ339により
位置を検出されながら1コマ分だけ送られる(ステップ
S61)。またこのとき、読み取りを終わったコマは、
スリット317cを通過して上記自動巻取軸335に巻
き取られるようになっている。その後、上記ステップS
54へ戻る。
【0129】また、上記ステップS60において、送り
ボタン307が押されていない場合には、戻しボタン3
08が押されたか否かを検出し(ステップS62)、検
出されない場合には上記ステップS54へ戻る。
【0130】一方、戻しボタン308が1回だけ押され
たことを検出した場合には、駆動ローラ321,32
2、フィルム送出爪334、自動巻取軸335が逆回転
してフィルム602を1コマ分だけ戻してから(ステッ
プS63)、上記ステップS54へ戻る。
【0131】また、フィルム602をカートリッジ内に
巻き戻す場合には、上記戻しボタン308を押し続けれ
ば、全てのフィルム602がカートリッジフィルム60
0内に巻き戻される。
【0132】また、上記ステップS64において、終了
命令がある場合には、フィルム602の全コマをカート
リッジ内に巻き戻し(ステップS65)、終了する。
【0133】なお、上述では、フィルムを読み取る場合
には、まずフィルムを読み取り位置まで送り、次にライ
ンイメージセンサ102を移動して副走査を行い画像を
読み取るようにしていたが、次のような動作としても良
い。
【0134】すなわち、ラインイメージセンサ102を
移動させることなく一定の位置に固定しておき、フィル
ムを駆動ローラ321,322で送るときに、これを副
走査とする。このような動作を行わせれば、フィルムを
読み取り位置まで給送する動作と副走査の動作を兼ねる
ことができるために、ラインイメージセンサ102を移
動させる手段が不要となってコストを削減することがで
きるとともに、フィルム読み取り時間を短縮することが
できるという利点がある。このような構成は、特に、長
尺であるカートリッジフィルムの画像を連続的に読み取
る場合には極めて有効な手段となる。
【0135】以上説明したように、このような実施形態
によれば、レンズユニットまたはフィルム保持ユニット
を交換して読取ユニットに接続するだけで、立体物もフ
ィルムも簡単に読み取ることができる。
【0136】さらに、35mmフィルム片、35mmマ
ウントフィルム、カートリッジ入りフィルムの何れであ
っても、そのフィルムをフィルム保持ユニットに挿入す
るだけでよく、特別なホルダ等を使用する必要がないた
めに、操作性が向上する。
【0137】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0138】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下のごとき構成を得ることができ
る。
【0139】(1) 装填された現像済みフィルムを保
持する保持ユニットと、該保持ユニットと着脱自在で上
記現像済みフィルムから投影された画像情報を読み込む
画像読取ユニットとからなる画像読取装置であって、上
記保持ユニットは、形状の異なる現像済みフィルムをそ
れぞれ保持可能な複数の保持部材と、上記複数の保持部
材の各々に対応する位置に設けられていて該保持部材に
保持される上記現像済みフィルムが通過可能な複数のス
リット部と、上記スリット部を通過した現像済みフィル
ムの画像を上記撮像素子によって読み取ることができる
ように、対応する上記保持部材を画像読取可能位置に移
動させる移動手段と、を具備し、上記画像読取ユニット
は、画像を読み取る撮像手段と、ファインダ手段と、フ
ァインダ手段または撮像手段へ投影された画像情報を選
択的に導く光路変換手段と、を具備していることを特徴
とする画像読取装置。
【0140】(2) 上記光路変換手段は、クイックリ
ターンミラーであることを特徴とする付記(1)に記載
の画像読取装置。
【0141】(3) 上記画像読取ユニットは、被写体
からの反射光を上記撮像手段に結像させるレンズユニッ
トと着脱自在であることを特徴とする付記(1)に記載
の画像読取装置。
【0142】(4) 上記複数のスリット部の各々は、
現像済みフィルムが内蔵されたカートリッジを装填する
第1の開口部と、平面状のフィルム片またはマウントフ
ィルムの少なくとも一方を装填可能な第2の開口部と、
に連通していることを特徴とする付記(1)に記載の画
像読取装置。
【0143】(5) 現像済みフィルムが通過可能な複
数のスリット部を有し、該スリット部を通過してきた現
像済みフィルムから画像情報を撮像手段によって読み込
む画像読取装置において、通過してきた異なる現像済み
フィルムを保持可能な複数の保持部材と、上記保持部材
を上記撮像手段の光軸方向に移動させる移動手段と、読
み込む現像済みフィルムの種類を設定する設定手段と、
設定された現像済みフィルムの種類に対応する保持部材
を、設定された現像済みフィルムの種類に対応するスリ
ット位置に移動させる移動制御手段と、を具備したこと
を特徴とする画像読取装置。
【0144】(6) 上記保持部材が移動する位置は、
上記撮像素子が上記スリットを通過した現像済みフィル
ムから画像を読み取ることができる画像読取可能位置で
あることを特徴とする付記(5)に記載の画像読取装
置。
【0145】(7) 上記複数のスリット部の各々は、
現像済みフィルムが内蔵されたカートリッジを装填する
第1の開口部と、平面状のフィルム片またはマウントフ
ィルムの少なくとも一方を装填可能な第2の開口部と、
に連通していることを特徴とする付記(5)に記載の画
像読取装置。
【0146】(8) 上記保持部材の各々は、上記撮像
素子が対応する現像済みフィルムから画像を読み取るこ
とができるように、それぞれ異なる開口部を有している
ことを特徴とする付記(5)に記載の画像読取装置。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特
別なホルダ等を使用することなく、種類または形状の異
なる現像済みフィルムから画像情報を読み込むことがで
きる操作性が良い画像読取装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における画像読取システム
の構成の概要を示す斜視図。
【図2】上記実施形態の画像読取システムの構成を示す
ブロック図。
【図3】上記実施形態において、読取ユニットに立体物
を撮影するためのレンズユニットを取り付けた状態を示
す縦断面図。
【図4】上記実施形態において、読取ユニットに立体物
を撮影するためのレンズユニットを取り付けた状態を示
す平断面図。
【図5】上記実施形態において、レンズユニットが装着
されたときの読取ユニットの動作を示すフローチャー
ト。
【図6】上記実施形態において、読取ユニットに接続し
てマウントフィルムを装着したときのフィルム保持ユニ
ットを示す平断面図。
【図7】上記実施形態において、フィルム片を装着した
ときのフィルム保持ユニットを示す平断面図。
【図8】上記実施形態において、カートリッジフィルム
を装着したときのフィルム保持ユニットを示す平断面
図。
【図9】上記実施形態において、フィルム保持ユニット
内のフィルムガイド部材を含む構造を示す斜視図。
【図10】上記実施形態の円筒カムのカム形状を示す展
開図。
【図11】上記実施形態のカートリッジフィルムの外観
を示す斜視図。
【図12】上記実施形態において、マウントフィルムを
読み取るときの動作を示すフローチャート。
【図13】上記実施形態において、フィルム片を読み取
るときの動作を示すフローチャート。
【図14】上記実施形態において、カートリッジフィル
ムを読み取るときの動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
100…読取ユニット 102…ラインイメージセンサ(撮像手段) 109…クイックリターンミラー(光路変換手段) 114…ファインダスクリーン(ファインダ手段) 116…制御手段(移動制御手段) 200…レンズユニット 300…フィルム保持ユニット 306…切替つまみ(設定手段) 314…35mmフィルムガイド部材(保持部材) 315,316…シャフト 317…カートリッジフィルムガイド部材(保持部材) 318…円筒カム(移動手段) 319…カム駆動モータ(移動手段) 321,322…駆動ローラ 323,324…従動ローラ 400…ホストコンピュータ 500…35mmマウントフィルム 510…35mmフィルム片 600…カートリッジフィルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子によって現像済みフィルムから
    画像情報を読み込む画像読取装置において、 種類または形状の異なる現像済みフィルムをそれぞれ保
    持可能な複数の保持部材と、 上記複数の保持部材の各々に対応して設けられていて、
    該保持部材に保持させる現像済みフィルムが通過可能な
    複数のスリットと、 上記スリットを通過した現像済みフィルムの画像を上記
    撮像素子によって読み取ることができるように、該現像
    済みフィルムと対応する上記保持部材を画像読取可能位
    置に移動させる移動手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 上記複数のスリットの各々は、現像済み
    フィルムが内蔵されたカートリッジを装填する第1の開
    口部と、平面状のフィルム片またはマウントフィルムの
    少なくとも一方を装填可能な第2の開口部と、に連通し
    ていることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装
    置。
  3. 【請求項3】 現像済みフィルムが通過可能な複数のス
    リットを有し、該スリットを通過してきた現像済みフィ
    ルムから画像情報を撮像手段によって読み込む画像読取
    装置において、 種類または形状の異なる現像済みフィルムをそれぞれ保
    持可能な複数の保持部材と、 上記保持部材を上記撮像手段の光軸方向に移動させる移
    動手段と、 読み込む現像済みフィルムの種類を設定する設定手段
    と、 設定された現像済みフィルムの種類に対応する保持部材
    が、設定された現像済みフィルムの種類に対応するスリ
    ット位置に移動するように上記移動手段を制御する移動
    制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取装置。
JP2736698A 1998-02-09 1998-02-09 画像読取装置 Withdrawn JPH11234556A (ja)

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