JPH11234242A - 時分割複信cdma移動体通信システム及び方法 - Google Patents

時分割複信cdma移動体通信システム及び方法

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Publication number
JPH11234242A
JPH11234242A JP10044431A JP4443198A JPH11234242A JP H11234242 A JPH11234242 A JP H11234242A JP 10044431 A JP10044431 A JP 10044431A JP 4443198 A JP4443198 A JP 4443198A JP H11234242 A JPH11234242 A JP H11234242A
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JP
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downlink
time
time slots
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Application number
JP10044431A
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English (en)
Inventor
Maki Hayashi
真樹 林
Kazuyuki Miya
和行 宮
Katsuhiko Hiramatsu
勝彦 平松
Toyoki Kami
豊樹 上
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下回線の情報量が非対称な通信を含む
さまざまな通信を効率的に収容することができるように
すること。 【解決手段】 基地局装置の制御手段112によって、
移動無線端末装置からの上り回線と、この逆の下り回線
の各々の総情報量の比に応じて、上り回線及び下り回線
に割り当てるタイムスロット数の比を調節し、複数の通
信チャネルに対して、要求される情報速度と情報量とに
応じて、上り回線と前記下り回線とに、拡散率、多重コ
ード数及び使用するタイムスロットをそれぞれ個別に設
定し、上り回線と下り回線とに割り当てられたタイムス
ロットに応じて送受信切り替え手段111で送信と受信
とを切り替えるようにした。これによって、上り回線と
下り回線の、それぞれの情報量の総和に従って、各タイ
ムスロットを適応的に割り当てられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCDMA(Code Di
vision Multiple Access:符号分割多元接続)を用い
た通信方式において、同一の無線周波数を時間分割して
上り回線と下り回線を交互に通信する時分割複信CDM
A移動体通信システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CDMAを用いた移動通信システ
ムとしては、W(Wide)−CDMA方式が知られてい
る。W−CDMA方式における複信方式としては、周波
数分割複信方式(Frequency Division Duplex:以下
FDDと表す)を用いている。複信方式には、ほかに時
分割複信方式(Time Division Duplex:以下TDDと
表す)が知られている。TDDは送受信同一帯域方式で
あり、ピンポン方式とも呼ばれ、同一の無線周波数を時
間分割して上り回線と下り回線を交互に通信する方式で
ある。
【0003】多元アクセス方式とは、同一の帯域で複数
の局が同時に通信を行う際の回線接続方式のことであ
る。CDMAとは、情報信号のスペクトルを、情報を拡
散符号で拡散して広い帯域で伝送するスペクトル拡散通
信によって多元接続を行う技術である。
【0004】直接拡散方式とは、拡散において拡散符号
を情報信号に乗じる方式である。直接拡散CDMAで
は、複数の通信回線が同一の周波数を共有するため受信
端でのそれぞれの通信波の強さを同一にする問題(遠近
問題)があり、この克服がCDMA伝送システム実現の
前提になる。遠近問題は、異なる位置にいる多数局から
の電波を同時に受信する基地局受信で厳しくなり、この
ため移動局側では各伝送路の状態に応じた送信パワー制
御が必須である。
【0005】高速伝送を行うためには単位時間に伝送す
る情報量を増加させなくてはならない。W−CDMA方
式においては、その手段として、情報を分割して異なる
拡散符号を用いて拡散し、拡散信号を多重して伝送する
ことで1シンボル時間に伝送する情報量を増加させるこ
とができる。また、符号長の短い符号を用いることで1
シンボル時間を短縮して単位時間に伝送するシンボル数
を増加させることもできる。
【0006】図15(a)は、従来の時分割複信CDM
A移動体通信システムにおいて、情報を分割した情報を
それぞれ異なる拡散符号を用いて拡散した信号を多重し
て伝送する場合の、シンボル長と通信電力の関係図、図
15(b)は、従来の時分割複信CDMA移動体通信シ
ステムにおいて、情報を分割した情報をそれぞれ異なる
符号長の短い拡散符号を用いて拡散した信号を多重して
伝送する場合の、シンボル長と通信電力の関係図であ
る。
【0007】図2(a)は、拡散率(符号化率)R、シ
ンボル長Tsで、4つの拡散符号C1,C2,C3,C
4を用いて伝送する例である。情報シンボル系列{S
1,S2,S3,…}は、{S1,S5,…,S4n+
1,…},{S2,S6,…,S4n+2,…},{S
3,S7,…,S4n+3,…},{S4,S8,…,
S4n,…}の4つの系列に分割されて、それぞれ拡散
符号C1,C2,C3,C4で拡散される。
【0008】拡散された信号は、多重されて、時刻0か
ら時刻Tsの間ではS1,S2,S3,S4が伝送さ
れ、時刻Tsから時刻2Tsの間ではS5,S6,S
7,S8が伝送される。即ち、1シンボル長の時間で4
つの情報シンボルが伝送される。この場合、拡散率Rを
大きく設定して拡散符号の相互相関や自己相関の影響を
抑えることができるが、送信側の拡散手段及び受信側の
逆拡散手段を使用する拡散符号の個数に応じて多数備え
る必要がある。
【0009】図15(b)は、拡散率(1/4)R、シ
ンボル長(1/4)Tsで1つの拡散符号C5を用いて
伝送する例である。拡散率を(1/4)Rとしたため
に、シンボル長は、拡散率Rの場合に比べて1/4にな
る。従って、時間Tsは4シンボル長にあたる。これに
より、時間Tsの間に4つの情報シンボルを伝送でき
る。この場合は反対に、送信側の拡散手段及び受信側の
逆拡散手段をただ一つの拡散符号に対応する個数だけ備
えればよいが、拡散率が小さくなるため、拡散符号C5
の相互相関や自己相関の影響を受けやすくなる。
【0010】もちろん、両方の方法を同時に用いること
も可能である。また、通常情報シンボルは誤り訂正効果
を高めるために時間的にインタリーブして伝送される。
【0011】今後は、ますます、電話のような双方向の
情報量がほぼ等しい通信だけではなく、上下回線の情報
量が非対称な通信を含むさまざまな通信を効率的に収容
できる通信システムが求められる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の時
分割複信CDMA移動体通信システムによれば、個々の
通信チャネルについては、上り回線と下り回線に対して
個別に拡散率とコード多重数を設定することで様々な情
報速度の通信に対応することが可能であるが、通信シス
テム全体としては、上り回線と下り回線の情報量の比
を、上り回線に割り当てた周波数帯域幅と下り回線に割
り当てた周波数帯域幅との比で決まる値から大きく変え
ることができなかった。
【0013】本発明は、上下回線の情報量が非対称な通
信を含むさまざまな通信を効率的に収容することができ
る時分割複信CDMA移動体通信システム及び方法を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の構成とした。
【0015】また、請求項1記載の時分割複信CDMA
移動体通信システムは、移動無線端末装置からの上り回
線の総情報量と前記移動無線端末装置へ向かう下り回線
の総情報量との比に応じて、前記上り回線に割り当てる
タイムスロット数と前記下り回線に割り当てるタイムス
ロット数の比を調節し、複数の通信チャネルに対して、
要求される情報速度と情報量とに応じて、前記上り回線
と前記下り回線とに、拡散率、多重コード数及び使用す
るタイムスロットをそれぞれ個別に設定し、前記上り回
線と前記下り回線とに割り当てられたタイムスロットに
応じて、送信と受信とを切り替える基地局装置、を具備
する構成とした。
【0016】この構成により、上り回線と下り回線の、
それぞれの情報量の総和に従って、各タイムスロットを
適応的に割り当てることができる。そして、割り当てら
れたタイムスロットの中で、各通信チャネル毎に、上り
回線と下り回線の情報量に従って、それぞれ適切な拡散
率、多重コード数を設定することが可能になるので、上
下回線の情報量が非対称な通信を含むさまざまな通信を
効率的に収容できる通信システムを提供することができ
る。
【0017】また、請求項2記載の時分割複信CDMA
移動体通信システムは、請求項1記載の時分割複信CD
MA移動体通信システムにおいて、基地局装置が、複数
の通信チャネルに対して、要求される情報速度と情報量
に応じて、複数の搬送周波数を割り当てる機能を具備す
る構成とした。
【0018】この構成により、必要に応じて複数の周波
数帯域を使用することが可能になるため、限られた無線
周波数資源を数多くの利用者が効率的に使用することが
できる。
【0019】また、請求項3記載の時分割複信CDMA
移動体通信システムは、請求項1記載の時分割複信CD
MA移動体通信システムにおいて、基地局装置が、下り
回線又は上り回線に割り当てるタイムスロットに優先順
位を設ける機能を具備する構成とした。
【0020】この構成により、例えば、下り回線に割り
当てられるタイムスロットはフレームの先頭から、上り
回線に割り当てられるタイムスロットはフレームの末尾
から、それぞれ連続するように有線順位を設定すると、
送受信切り替え動作の頻度を抑えることができ、制御処
理を簡易にでき、また、1つの通信チャネルが複数のタ
イムスロットを使用する場合に、連続するタイムスロッ
トを割り当てることがしやすくなり、タイムスロット間
のガードタイムを削減することも可能になり、更に、削
減したガードタイムには、同期検波用の制御シンボルを
配置して同期検波の精度を高めたり、送信電力制御用の
制御シンボルを配置して送信電力制御をよりきめ細かく
行ったりすることができ、高品質な通信が可能になる。
【0021】また、請求項4記載の時分割複信CDMA
移動体通信システムは、請求項1乃至請求項3のいずれ
かに記載の時分割複信CDMA移動体通信システムにお
いて、基地局装置が、同期用制御チャネルを、予め定め
た特定のタイムスロットに割り当てる機能を具備する構
成とした。
【0022】この構成により、同期用制御チャネルが、
予め定められた特定のタイムスロットのみを使用して伝
送されていれば、移動無線端末装置は、フレーム長間隔
で1つのタイムスロットに着目して同期獲得を図ればよ
いため、同期獲得がそれだけ容易になる。
【0023】また、請求項5記載の時分割複信CDMA
移動体通信システムは、基地局の指示に応じてタイムス
ロット毎に受信と送信とを切り替え、前記基地局からの
上り回線と前記基地局へ向かう下り回線の拡散率、コー
ド多重数及び使用するタイムスロットをそれぞれ個別に
設定する移動無線端末装置、を具備する構成とした。
【0024】この構成により、基地局で、上り回線と下
り回線の、それぞれの情報量の総和に従ってタイムスロ
ットを適当に割り当て、割り当てられたタイムスロット
の中で、各通信チャネル毎に、上り回線と下り回線の情
報量に従って、それぞれ適切な拡散率、多重コード数を
設定するような効率的な通信を行うことが可能になる。
【0025】また、請求項6記載の時分割複信CDMA
移動体通信システムは、請求項5記載の時分割複信CD
MA移動体通信システムにおいて、移動無線端末装置
が、基地局の指示に応じた複数の搬送周波数を使用する
機能を具備する構成とした。
【0026】この構成により、基地局で、上り回線と下
り回線の、それぞれの情報量の総和に従ってタイムスロ
ットを適当に割り当て、割り当てられたタイムスロット
の中で、各通信チャネル毎に、上り回線と下り回線の情
報量に従って、それぞれ必要に応じた個数の周波数帯域
に、適切な拡散率、多重コード数を設定するような効率
的な通信を行うことが可能になる。
【0027】また、請求項7記載の時分割複信CDMA
移動体通信システムは、請求項1乃至請求項6のいずれ
かに記載の時分割複信CDMA移動体通信システムにお
いて、基地局又は移動無線端末装置が、連続する複数の
タイムスロットが割り当てられた通信チャネルにおける
前記タイムスロット間に存在するガードタイムシンボル
を、制御用シンボル又はユーザーデータシンボルに置き
換える機能を具備する構成とした。
【0028】この構成により、例えばガードタイムをパ
イロットシンボルに置き換えて、パイロットシンボルを
増やすと、同期検波に用いる基準位相の精度を高めるこ
とができ、これにより、同期検波の性能が向上し、通信
チャネルの通信品質が向上する。
【0029】また、請求項8記載の基地局装置は、移動
無線端末装置からの上り回線の総情報量と前記移動無線
端末装置へ向かう下り回線の総情報量との比に応じて、
前記上り回線に割り当てるタイムスロット数と前記下り
回線に割り当てるタイムスロット数の比を調節し、複数
の通信チャネルに対して、要求される情報速度と情報量
とに応じて、前記上り回線と前記下り回線とに、拡散
率、多重コード数及び使用するタイムスロットをそれぞ
れ個別に設定する制御手段と、前記上り回線と前記下り
回線とに割り当てられたタイムスロットに応じて、送信
と受信とを切り替える送受信切り替え手段と、を具備す
る構成とした。
【0030】この構成により、上下回線の情報量が非対
称な通信を含むさまざまな通信を効率的に収容できる通
信システムを提供することができる。
【0031】また、請求項9記載の基地局装置は、請求
項8記載の基地局装置において、制御手段が、複数の通
信チャネルに対して、要求される情報速度と情報量に応
じて、複数の搬送周波数を割り当てる機能を具備する構
成とした。
【0032】この構成により、必要に応じて複数の周波
数帯域を使用することが可能になるため、限られた無線
周波数資源を数多くの利用者が効率的に使用することが
できる。
【0033】また、請求項10記載の基地局装置は、請
求項8記載の基地局装置において、制御手段が、下り回
線又は上り回線に割り当てるタイムスロットに優先順位
を設ける機能を具備する構成とした。
【0034】この構成により、例えば、下り回線に割り
当てられるタイムスロットはフレームの先頭から、上り
回線に割り当てられるタイムスロットはフレームの末尾
から、それぞれ連続するように有線順位を設定すると、
送受信切り替え動作の頻度を抑えることができ、制御処
理を簡易にでき、また、1つの通信チャネルが複数のタ
イムスロットを使用する場合に、連続するタイムスロッ
トを割り当てることがしやすくなり、タイムスロット間
のガードタイムを削減することも可能になり、更に、削
減したガードタイムには、同期検波用の制御シンボルを
配置して同期検波の精度を高めたり、送信電力制御用の
制御シンボルを配置して送信電力制御をよりきめ細かく
行ったりすることができ、高品質な通信が可能になる。
【0035】また、請求項11記載の基地局装置は、請
求項8乃至請求項10のいずれかに記載の基地局装置に
おいて、制御手段が、同期用制御チャネルを、予め定め
た特定のタイムスロットに割り当てる機能を具備する構
成とした。
【0036】この構成により、同期用制御チャネルが、
予め定められた特定のタイムスロットのみを使用して伝
送されていれば、移動無線端末装置は、フレーム長間隔
で1つのタイムスロットに着目して同期獲得を図ればよ
いため、同期獲得がそれだけ容易になる。
【0037】また、請求項12記載の移動無線端末装置
は、基地局の指示に応じてタイムスロット毎に受信と送
信とを切り替える送受信切り替え手段と、前記基地局か
らの上り回線と前記基地局へ向かう下り回線の拡散率、
コード多重数及び使用するタイムスロットをそれぞれ個
別に設定する制御手段と、を具備する構成とした。
【0038】この構成により、基地局で、上り回線と下
り回線の、それぞれの情報量の総和に従ってタイムスロ
ットを適当に割り当て、割り当てられたタイムスロット
の中で、各通信チャネル毎に、上り回線と下り回線の情
報量に従って、それぞれ適切な拡散率、多重コード数を
設定するような効率的な通信を行うことが可能になる。
【0039】また、請求項13記載の移動無線端末装置
は、請求項12記載の移動無線端末装置において、制御
手段が、基地局の指示に応じた複数の搬送周波数を使用
する機能を具備する構成とした。
【0040】この構成により、基地局で、上り回線と下
り回線の、それぞれの情報量の総和に従ってタイムスロ
ットを適当に割り当て、割り当てられたタイムスロット
の中で、各通信チャネル毎に、上り回線と下り回線の情
報量に従って、それぞれ必要に応じた個数の周波数帯域
に、適切な拡散率、多重コード数を設定するような効率
的な通信を行うことが可能になる。
【0041】また、請求項14記載の基地局装置は、請
求項8乃至請求項11のいずれかに記載の基地局装置に
おいて、制御手段が、連続する複数のタイムスロットが
割り当てられた通信チャネルにおける前記タイムスロッ
ト間に存在するガードタイムシンボルを、制御用シンボ
ル又はユーザーデータシンボルに置き換える機能を具備
する構成とした。
【0042】この構成により、例えばガードタイムシン
ボルをパイロットシンボルに置き換えて、パイロットシ
ンボルを増やすと、同期検波に用いる基準位相の精度を
高めることができ、これにより、同期検波の性能が向上
し、通信チャネルの通信品質が向上する。
【0043】請求項15記載の時分割複信CDMA移動
体通信方法は、移動無線端末装置からの上り回線の総情
報量と前記移動無線端末装置へ向かう下り回線の総情報
量との比に応じて、前記上り回線に割り当てるタイムス
ロット数と前記下り回線に割り当てるタイムスロット数
の比を調節し、複数の通信チャネルに対して、要求され
る情報速度と情報量とに応じて、前記上り回線と前記下
り回線とに、拡散率、多重コード数及び使用するタイム
スロットをそれぞれ個別に設定し、前記上り回線と前記
下り回線とに割り当てられたタイムスロットに応じて、
送信と受信とを切り替えるようにした。
【0044】この方法により、上下回線の情報量が非対
称な通信を含むさまざまな通信を効率的に収容できる通
信システムを提供することができる。
【0045】また、請求項16記載の時分割複信CDM
A移動体通信方法は、請求項15記載の時分割複信CD
MA移動体通信方法において、複数の通信チャネルに対
して、要求される情報速度と情報量に応じて、複数の搬
送周波数を割り当てるようにした。
【0046】この方法により、必要に応じて複数の周波
数帯域を使用することが可能になるため、限られた無線
周波数資源を数多くの利用者が効率的に使用することが
できる。
【0047】また、請求項17記載の時分割複信CDM
A移動体通信方法は、請求項15記載の時分割複信CD
MA移動体通信方法において、下り回線又は上り回線に
割り当てるタイムスロットに優先順位をつけるようにし
た。
【0048】この方法により、例えば、下り回線に割り
当てられるタイムスロットはフレームの先頭から、上り
回線に割り当てられるタイムスロットはフレームの末尾
から、それぞれ連続するように有線順位を設定すると、
送受信切り替え動作の頻度を抑えることができ、制御処
理を簡易にでき、また、1つの通信チャネルが複数のタ
イムスロットを使用する場合に、連続するタイムスロッ
トを割り当てることがしやすくなり、タイムスロット間
のガードタイムを削減することも可能になり、更に、削
減したガードタイムには、同期検波用の制御シンボルを
配置して同期検波の精度を高めたり、送信電力制御用の
制御シンボルを配置して送信電力制御をよりきめ細かく
行ったりすることができ、高品質な通信が可能になる。
【0049】また、請求項18記載の時分割複信CDM
A移動体通信方法は、請求項15乃至請求項17のいず
れかに記載の時分割複信CDMA移動体通信方法におい
て、同期用制御チャネルを、予め定めた特定のタイムス
ロットに割り当てるようにした。
【0050】この方法により、同期用制御チャネルが、
予め定められた特定のタイムスロットのみを使用して伝
送されていれば、移動無線端末装置は、フレーム長間隔
で1つのタイムスロットに着目して同期獲得を図ればよ
いため、同期獲得がそれだけ容易になる。
【0051】また、請求項19記載の時分割複信CDM
A移動体通信方法は、請求項15乃至請求項18のいず
れかに記載の時分割複信CDMA移動体通信方法におい
て、連続する複数のタイムスロットが割り当てられた通
信チャネルにおける前記タイムスロット間に存在するガ
ードタイムシンボルを、制御用シンボル又はユーザーデ
ータシンボルに置き換えるようにした。
【0052】この方法により、例えばガードタイムシン
ボルをパイロットシンボルに置き換えて、パイロットシ
ンボルを増やすと、同期検波に用いる基準位相の精度を
高めることができ、これにより、同期検波の性能が向上
し、通信チャネルの通信品質が向上する。
【0053】また、請求項20記載の移動無線端末装置
は、請求項12又は請求項13記載の移動無線端末装置
において、制御手段が、連続する複数のタイムスロット
が割り当てられた通信チャネルにおける前記タイムスロ
ット間に存在するガードタイムシンボルを、制御用シン
ボル又はユーザーデータシンボルに置き換える機能を具
備する構成とした。
【0054】この構成により、例えばガードタイムシン
ボルをパイロットシンボルに置き換えて、パイロットシ
ンボルを増やすと、同期検波に用いる基準位相の精度を
高めることができ、これにより、同期検波の性能が向上
し、通信チャネルの通信品質が向上する。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明の時分割複信CDM
A移動体通信システム及び方法の実施の形態を図面を用
いて具体的に説明する。
【0056】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る時分割複信CDMA移動体通信システムに
おける基地局のブロック図を示す。但し、基地局が、3
チャネルの送受信を行う例である。
【0057】この図1に示す基地局は、誤り訂正符号化
部101と、拡散部102と、増幅部103と、多重手
段104と、D/A変換手段105と、A/D変換手段
106と、分配手段107と、相関検出部108と、誤
り訂正復号部109と、アンテナ110と、送受信切り
替え手段111と、制御手段112とを備えて構成され
ている。
【0058】誤り訂正符号化部101は、第1の通信チ
ャネルCH1の誤り訂正符号化を行う第1誤り訂正符号
化手段113と、第2の通信チャネルCH2の誤り訂正
符号化を行う第2誤り訂正符号化手段114と、第3の
通信チャネルCH3の誤り訂正符号化を行う第3誤り訂
正符号化手段115とを備えて構成されている。
【0059】拡散部102は、第1〜第3誤り訂正符号
化部113〜115で誤り訂正符号化された信号を拡散
符号で拡散する第1〜第4拡散手段116,117,1
18,119を備えて構成されている。
【0060】増幅部103は、第1〜第4拡散手段11
6〜119で拡散された信号を増幅する第1〜第4増幅
手段120,121,122,123を備えて構成され
ている。
【0061】多重手段104は、第1〜第4増幅手段1
20〜123で増幅された拡散信号を多重化する。D/
A変換手段105は、多重手段104で多重化されたデ
ィジタル信号をアナログ信号に変換する。
【0062】A/D変換手段106は、アンテナ110
で受信され、送受信切り替え手段111を介して送られ
てきたアナログ信号をディジタル信号に変換する。分配
手段107は、A/D変換手段106で変換されたディ
ジタル信号を分配する。
【0063】相関検出部108は、分配手段107で分
配された信号と、拡散符号との相関演算を行う第1〜第
4相関検出手段124,125,126,127を備え
て構成されている。
【0064】誤り訂正復号部109は、第1の通信チャ
ネルCH1の誤り訂正復号を行う第1誤り訂正復号手段
128と、第2の通信チャネルCH2の誤り訂正復号を
行う第2誤り訂正復号手段129と、第3の通信チャネ
ルCH3の誤り訂正復号を行う第3誤り訂正復号手段1
30とを備えて構成されている。
【0065】また、アンテナ110は、無線信号の送受
信を行い、送受信切り替え手段111は、送信信号と受
信信号を切り替えてアンテナ110に接続する。制御手
段112は、誤り訂正符号化部101と、拡散部102
と、増幅部103と、多重手段104と、D/A変換手
段105と、A/D変換手段106と、分配手段107
と、相関検出部108と、誤り訂正復号部109と、送
受信切り替え手段111とを制御する。
【0066】このように構成された基地局の動作を図2
を参照して説明する。図2は、ある時刻におけるタイム
スロットの割り当ての例を示す図である。
【0067】図2では、1フレーム長は4つのタイムス
ロット、即ち、第1〜第4タイムスロット1,2,3,
4に分割されている。また、1フレームはタイムスロッ
ト単位で上り回線と下り回線に割り当てられる。
【0068】制御手段112は、システム内の図示せぬ
各移動局(移動無線端末装置)との間の通信チャネルに
ついて上り回線の情報量と下り回線の情報量を調査し、
集計する。
【0069】即ち、下り回線の情報量の総和と上り回線
の情報量の総和とを比較して、下り回線の情報量の総和
が上り回線の情報量の総和よりも大きければ下り回線に
割り当てるスロット数を上り回線に割り当てるスロット
数よりも多く設定し、上り回線の情報量の総和が下り回
線の情報量の総和よりも大きければ上り回線に割り当て
るスロット数を下り回線に割り当てるスロット数よりも
多く設定する。
【0070】図2では、4つのタイムスロット1〜4
を、下り回線に3タイムスロット1〜3、上り回線に1
タイムスロット4を割り当てた例である。制御手段11
2は、タイムスロット1〜4の割り当てに従って送受信
切り替え手段111を制御して、下り回線に割り当てた
タイムスロット1〜3では、アンテナ110をD/A変
換手段105に接続して、上り回線に割り当てたタイム
スロット4では、アンテナ110A/D変換手段106
に接続する。
【0071】上下回線に割り当てるタイムスロット数
は、手動で切り替えても良いし、新たなチャネルの接続
や切断毎に自動的に割り当てても良い。また、一定の時
間周期で自動的に割り当ててもよい。
【0072】図3に、ある時刻における各通信チャネル
の拡散率と多重コード数の設定の例を示す。図3は、1
フレームが4つのタイムスロット1〜4で構成され、下
り回線に3タイムスロット1〜3、上り回線に1タイム
スロット4を割り当てた例である。
【0073】制御手段112は、上下回線にそれぞれ割
り当てられたタイムスロット1〜4に対して、各通信チ
ャネルCH1〜CH3の情報量に応じて、拡散率(符号
化率)R1〜R3と、多重コード数及び使用するタイム
スロットを適切に設定する。
【0074】図4では、第1の通信チャネルCH1に対
して、下り回線には拡散率R2、多重コード数2、タイ
ムスロット3を割り当て、上り回線には拡散率R1、多
重コード数1、タイムスロット4を割り当てる。
【0075】第2の通信チャネルCH2に対して、下り
回線には拡散率R2、多重コード数1、タイムスロット
3を割り当て、上り回線には拡散率R3、多重コード数
1、タイムスロット4を割り当てる。
【0076】第3の通信チャネルCH3に対して、下り
回線には拡散率R3、多重コード数1、タイムスロット
1とタイムスロット2を割り当て、上り回線には拡散率
R1、多重コード数2、タイムスロット4を割り当て
る。
【0077】第1の通信チャネルCH1の下り回線で伝
送される情報は、誤り訂正符号化手段113で誤り訂正
符号化される。符号化された情報は、制御手段112の
指示に従って、2つ系列に分割されてそれぞれ、第1及
び第2拡散手段116と117に入力される。
【0078】第1拡散手段116は、制御手段112の
指示に従って拡散率R2の拡散符号で情報を拡散して第
1増幅手段120へ出力する。第2拡散手段117も、
また制御手段112の指示に従って、拡散率R2の拡散
符号で情報を拡散して第2増幅手段121へ出力する。
ここで、第1及び第2拡散手段116,117で用いる
拡散符号は、各々相異なるものである。
【0079】同様に第2の通信チャネルCH2の下り回
線で伝送される情報は、誤り訂正符号化手段114で誤
り訂正符号化される。符号化された情報は、制御手段1
12の指示に従って、分割されずに拡散手段118に入
力される。拡散手段118は、制御手段112の指示に
従って拡散率R2の拡散符号で情報を拡散して増幅手段
122へ出力する。ここで、第3拡散手段118で用い
る拡散符号は、第1及び第2拡散手段116,117で
用いる拡散符号とは相異なるものである。
【0080】第3の通信チャネルCH3の下り回線で伝
送される情報もまた同様に、誤り訂正符号化手段115
で誤り訂正符号化される。符号化された情報は、制御手
段112の指示に従って、分割されずに拡散手段119
に入力される。拡散手段119は、制御手段112の指
示に従って拡散率R3の拡散符号で情報を拡散して増幅
手段123へ出力する。
【0081】この出力された拡散信号は、各増幅手段1
20〜123において、制御手段112の指示に従って
それぞれの拡散率に応じた増幅量で増幅される。ここ
で、下り回線の通信品質などに応じて増幅量を増減する
送信電力制御を行ってもよい。増幅された拡散信号は、
多重手段104に入力される。
【0082】多重手段104は、制御手段112の指示
に従って、拡散信号を時間多重したり、コード多重した
りして、送信信号をD/A変換手段105へ出力する。
D/A変換手段105でアナログ信号に変換された送信
信号は、送受信切り替え手段111に接続され、下り回
線に割り当てられたタイムスロット1〜3ではアンテナ
110と接続されて無線信号を送出する。上り回線に割
り当てられたタイムスロット4ではアンテナ110から
切り離される。
【0083】但し、記憶手段を用いたりすることで、誤
り訂正符号化処理や拡散処理は時分割で行うこともでき
る。
【0084】上り回線に割り当てられたタイムスロット
4では、アンテナ110は、送受信切り替え手段111
を介してA/D変換手段106に接続され、アンテナ1
10の受信信号はA/D変換手段106でディジタル信
号に変換される。
【0085】このディジタル信号は、制御手段112の
指示に従って分配手段107で時間分割されてた上で分
配される。図3の例では、タイムスロット4の信号が、
各相関検出手段124〜127にそれぞれ入力される。
相関検出手段124では、制御手段112の指示に従っ
て拡散率R1の拡散符号による逆拡散が行われ、相関値
は第1誤り訂正復号手段128に入力される。
【0086】同様に、相関検出手段125では、制御手
段112の指示に従って拡散率R3の拡散符号による逆
拡散が行われ、相関値は第2誤り訂正復号手段129に
入力される。相関検出手段126,127でも同様に、
制御手段112の指示に従って拡散率R1の拡散符号に
よる逆拡散が行われ、それぞれの相関値は共に第3誤り
訂正復号手段130に入力される。
【0087】第1誤り訂正復号手段128は、入力され
た相関値をもとに誤り訂正復号を行って、第1の通信チ
ャネルCH1の上り回線の情報を出力する。同様に、第
2誤り訂正復号手段129は、入力された相関値をもと
に誤り訂正復号を行って、第2の通信チャネルCH2の
上り回線の情報を出力し、第3誤り訂正復号手段130
は、入力された相関値をもとに誤り訂正復号を行って、
第3の通信チャネルCH3の上り回線の情報を出力す
る。
【0088】ここでは、上り回線はどの通信チャネルも
タイムスロット4で伝送されている例で説明している
が、異なるタイムスロットで伝送されている通信チャネ
ルは、相関検出は時分割で行うこともできる。また、各
通信チャネルの相関値を記憶手段で記憶しておけば、誤
り訂正復号を時分割で行うこともできる。
【0089】これにより、上り回線と下り回線の、それ
ぞれの情報量の総和に従って、タイムスロット1〜4を
適応的に割り当てることができる。そして、割り当てら
れたタイムスロット1〜4の中で、各通信チャネル毎
に、上り回線と下り回線の情報量に従って、それぞれ適
切な拡散率、多重コード数を設定することが可能にな
る。
【0090】このように、実施の形態1によれば、時分
割複信CDMA移動体通信システム内の移動無線端末装
置から基地局へ向かう上り回線の総情報量と、基地局か
ら移動無線端末装置へ向かう下り回線の総情報量の比に
応じて、上り回線に割り当てるタイムスロット数と下り
回線に割り当てるタイムスロット数との比を調節して、
各通信チャネルCH1〜CH3に対して、要求される情
報速度と情報量に応じて、上り回線と下り回線に、拡散
率と多重コード数及び使用するタイムスロットとをそれ
ぞれ個別に設定する制御手段112と、上り回線と下り
回線に割り当てられたタイムスロット1〜4に応じて、
送信と受信とを切り替える送受信切り替え手段111と
を備えることにより、上下回線の情報量が非対称な通信
を含むさまざまな通信を効率的に収容できる通信システ
ムを提供することができる。
【0091】(実施の形態2)図4は、本発明の実施の
形態2に係る時分割複信CDMA移動体通信システムに
おける基地局のブロック図を示す。但し、この図4に示
す実施の形態2において図1の実施の形態1の各部に対
応する部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
また、図4は2つの無線周波数帯域を使用する場合の例
である。
【0092】図4に示す基地局は、誤り訂正符号化部1
01と、拡散部102と、増幅部103と、第1及び第
2多重手段401,402を備える多重部403と、第
1及び第2D/A変換手段404,405と、合成手段
406と、分離手段407と、第1及び第2A/D変換
手段408,409と、第1及び第2分配手段410,
411を備える分配部412と、相関検出部108と、
誤り訂正復号部109と、アンテナ110と、送受信切
り替え手段111と、制御手段413とを備えて構成さ
れている。
【0093】第1多重手段401は、増幅部103で増
幅された拡散信号のうち、第1の周波数帯域で伝送され
る信号を多重し、第2多重手段402は、増幅された拡
散信号のうち、第2の周波数帯域で伝送される信号を多
重する。
【0094】第1D/A変換手段404は、多重手段4
01で多重されたディジタル信号をアナログ信号に変換
し、第2D/A変換手段405は、多重手段402で多
重されたディジタル信号をアナログ信号に変換する。
【0095】合成手段406は、第1及び第2D/A変
換手段404,405から出力される第1の周波数帯域
の信号と第2の周波数帯域の信号とを無線周波数に周波
数変換して合成する。
【0096】分離手段407は、アンテナ110で受信
され、送受信切り替え手段111を介して送られてきた
受信信号を、第1の周波数帯域と第2の周波数帯域とに
分離してベースバンド周波数に変換する。
【0097】第1A/D変換手段は、分離手段407か
らの第1の周波数帯域のアナログ信号をディジタル信号
に変換し、第2A/D変換手段は、第2の周波数帯域の
アナログ信号をディジタル信号に変換する。
【0098】第1分配手段410は、第1A/D変換手
段408からの第1の周波数帯域のディジタル信号を分
配し、第2分配手段411は、第2A/D変換手段40
9からの第2の周波数帯域のディジタル信号を分配す
る。
【0099】制御手段413は、誤り訂正符号化部10
1と、拡散部102と、増幅部103と、多重部403
と、分配部412と、相関検出部108と、誤り訂正復
号部109と、送受信切り替え手段111とを制御す
る。
【0100】このように構成された基地局の動作を図2
及び図3を参照して説明する。
【0101】制御手段413は、システム内の各移動局
との間の通信チャネルについて上り回線の情報量と下り
回線の情報量を調査し、集計する。下り回線の情報量の
総和と上り回線の情報量の総和を比較して、下り回線の
情報量の総和が上り回線の情報量の総和よりも大きけれ
ば下り回線に割り当てるスロット数を上り回線に割り当
てるスロット数よりも多く設定し、上り回線の情報量の
総和が下り回線の情報量の総和よりも大きければ上り回
線に割り当てるスロット数を下り回線に割り当てるスロ
ット数よりも多く設定する。
【0102】ここで、図2を参照する。制御手段413
は、タイムスロット1〜4の割り当てに従って送受信切
り替え手段111を制御して、下り回線に割り当てたタ
イムスロット1〜3ではアンテナ110を合成手段40
6に接続して、上り回線に割り当てたタイムスロット4
ではアンテナ110を分離手段407に接続する。
【0103】但し、上下回線に割り当てるタイムスロッ
ト数は、手動で切り替えてもよいし、新たなチャネルの
接続や切断毎に自動的に割り当ててよい。また、一定の
時間周期で自動的に割り当ててもよい。
【0104】制御手段413は、上下回線にそれぞれ割
り当てられたタイムスロット1〜4に対して、各通信チ
ャネルの情報量に応じて、拡散率と多重コード数及び使
用するタイムスロットを適切に設定する。
【0105】各通信チャネルの下り回線で伝送される情
報系列は、誤り訂正復号部109で、それぞれ誤り訂正
符号化される。符号化された情報は、制御手段413の
指示に従って、必要に応じていくつかの系列に分割され
て、拡散部102に入力される。
【0106】拡散部102は、符号化された情報系列
を、それぞれ制御手段413から指示された拡散率の拡
散符号で拡散して増幅部103へ出力する。拡散信号
は、増幅部103において、制御手段413の指示に従
ってそれぞれの拡散率に応じた増幅量で増幅される。こ
こで、下り回線の通信品質などに応じて増幅量を増減す
る送信電力制御を行ってもよい。
【0107】増幅された拡散信号は、それぞれ、制御手
段413の指示に従って、第1の周波数帯域で伝送され
る信号は第1多重手段401に入力され、第2の周波数
帯域で伝送される信号は第2多重手段402に入力され
る。
【0108】多重手段401は、制御手段413の指示
に従って、拡散信号を時間多重したり、コード多重した
りして、送信信号を第1D/A変換手段404へ出力す
る。同様に、多重手段402は、制御手段413の指示
に従って、拡散信号を時間多重したり、コード多重した
りして、送信信号を第2D/A変換手段405へ出力す
る。
【0109】D/A変換手段404,405で、それぞ
れアナログ信号に変換された送信信号は、合成手段40
6で、無線周波数に変換されて合成される。合成された
無線信号は、送受信切り替え手段111に接続され、下
り回線に割り当てられたタイムスロット1〜3では、ア
ンテナ110と接続されて無線信号を送出する。上り回
線に割り当てられたタイムスロット4ではアンテナ11
0から切り離される。
【0110】上り回線に割り当てられたタイムスロット
4では、アンテナ110は送受信切り替え手段111を
介して分離手段407に接続され、ここで、第1の周波
数帯域の信号と第2の周波数帯域に信号毎に分離されて
ベースバンド周波数に変換される。
【0111】ベースバンド周波数に変換された第1の周
波数帯域の信号は、第1A/D変換手段408でディジ
タル信号に変換され、同様にベースバンド周波数に変換
された第2の周波数帯域の信号は、第2A/D変換手段
409でディジタル信号に変換される。
【0112】ディジタル信号は、制御手段413の指示
に従って、それぞれ第1分配手段410と第2分配手段
411で時間分割されてた上で分配されて、相関検出部
108へ出力される。相関検出部108は、制御手段4
13に指示された各通信チャネルの拡散率の拡散符号に
よって逆拡散を行い、それぞれの相関値を誤り訂正復号
部109へ出力する。誤り訂正復号部109は、入力さ
れた相関値をもとに誤り訂正復号を行って、各通信チャ
ネルCH1〜CH3の上り回線の情報をそれぞれ出力す
る。
【0113】これにより、上り回線と下り回線の、それ
ぞれの情報量の総和に従って、タイムスロットを適当に
割り当てることができ、割り当てられたタイムスロット
の中で、各通信チャネル毎に、上り回線と下り回線の情
報量に従って、それぞれ適切な拡散率、多重コード数を
設定することが可能になる。さらに、必要に応じて複数
の周波数帯域を使用することが可能になるため、限られ
た無線周波数資源を数多くの利用者が効率的に使用する
ことができる。
【0114】このように、実施の形態2によれば、シス
テム内の上り回線の総情報量と下り回線の総情報量の比
に応じて、上り回線に割り当てるタイムスロット数と下
り回線に割り当てるタイムスロット数の比を調節して、
各通信チャネルCH1〜CH3に対して、要求される情
報速度と情報量に応じて、上り回線と下り回線に、拡散
率と多重コード数、無線周波数帯域と使用するタイムス
ロット1〜4をそれぞれ個別に設定する制御手段413
と、上り回線と下り回線に割り当てられたタイムスロッ
トに応じて、送信と受信とを切り替える送受信切り替え
手段111とを備えることにより、上下回線の情報量が
非対称な通信を含むさまざまな通信を効率的に収容でき
る通信システムを提供することができる。
【0115】(実施の形態3)図5及び図6は、本発明
の実施の形態3に係る時分割複信CDMA移動体通信シ
ステムの基地局における通信フレームのタイムスロット
割当図を示す。但し、この実施の形態3の構成は、図1
に示した実施の形態1の構成と同様であるとする。
【0116】制御手段112は、システム内の各移動局
との間の通信チャネルについて上り回線の情報量と下り
回線の情報量を調査し、集計する。下り回線の情報量の
総和と上り回線の情報量の総和を比較して、下り回線の
情報量の総和が上り回線の情報量の総和よりも大きけれ
ば下り回線に割り当てるスロット数を上り回線に割り当
てるスロット数よりも多く設定し、上り回線の情報量の
総和が下り回線の情報量の総和よりも大きければ上り回
線に割り当てるスロット数を下り回線に割り当てるスロ
ット数よりも多く設定する。
【0117】このとき、下り回線に割り当てるタイムス
ロットの優先順位を設定する。図5に優先順位の一例を
示す。(a)は1フレームが4タイムスロット1〜4で
構成される場合の例であり、(b)は1フレームが8タ
イムスロット1〜8で構成される場合の例、(c)は1
フレームが16タイムスロット1〜16で構成される場
合の例である。
【0118】上下回線に最低1タイムスロットを割り当
てるものとすると、下り回線の情報量に比べて上り回線
の情報量が極端に小さい場合、1フレームが4タイムス
ロットで構成される例では、下り回線に3つのタイムス
ロット、上り回線には1つのタイムスロットを割り当て
ることになる。
【0119】下り回線に対して、図5(a)に従って、
優先順位の高いタイムスロットから順に、タイムスロッ
ト1、タイムスロット2、タイムスロット3を割り当
て、残るタイムスロット4を上り回線に割り当てる。下
り回線の情報量と上り回線の情報量が同じ程度の場合、
1フレームが4タイムスロットで構成される例では、下
り回線と上り回線に2つずつのタイムスロットを割り当
てることになる。下り回線に対して、図5(a)に従っ
て、優先順位の高いタイムスロットから順に、タイムス
ロット1とタイムスロット2を割り当て、残るタイムス
ロット3とタイムスロット4を上り回線に割り当てる。
【0120】図5に示す優先順位の場合、下り回線に割
り当てられるタイムスロットはフレームの先頭から、上
り回線に割り当てられるタイムスロットはフレームの末
尾から、それぞれ連続したものになる。このため、送受
信切り替え手段111での切り替え動作の頻度を抑える
ことができ、制御処理を簡易にできる。
【0121】また、1つの通信チャネルが複数のタイム
スロットを使用する場合に、連続するタイムスロットを
割り当てることがしやすくなり、タイムスロット間のガ
ードタイムを削減することも可能になる。削減したガー
ドタイムには、同期検波用の制御シンボルを配置して同
期検波の精度を高めたり、送信電力制御用の制御シンボ
ルを配置して送信電力制御をよりきめ細かく行ったりす
ることができ、高品質な通信が可能になる。
【0122】図6に優先順位の別の例を示す。(a)は
1フレームが4タイムスロット1,3,2,4で構成さ
れる場合の例であり、(b)は1フレームが8タイムス
ロット1,6,4,7,2,5,3,8で構成される場
合の例、(c)は1フレームが16タイムスロット1,
12,8,14,4,10,6,15,2,11,7,
13,3,9,5,16で構成される場合の例である。
【0123】上下回線に最低1タイムスロットを割り当
てるものとする。下り回線の情報量に比べて上り回線の
情報量が極端に小さい場合、1フレームが8タイムスロ
ットで構成される場合では、例えば、下り回線に6つの
タイムスロット、上り回線には2つのタイムスロットを
割り当てることになる。
【0124】下り回線に対して、図6(b)に従って、
優先順位の高いタイムスロットから順に、タイムスロッ
ト1、タイムスロット5、タイムスロット7、タイムス
ロット3、タイムスロット6、タイムスロット2を割り
当て、残るタイムスロット4とタイムスロット8を上り
回線に割り当てる。
【0125】下り回線の情報量と上り回線の情報量が同
じ程度の場合、1フレームが4タイムスロットで構成さ
れる例では、例えば、下り回線と上り回線に4つずつの
タイムスロットを割り当てることになる。
【0126】下り回線に対して、図6(a)に従って、
優先順位の高いタイムスロットから順に、タイムスロッ
ト1、タイムスロット5、タイムスロット7、タイムス
ロット3を割り当て、残るタイムスロット2、タイムス
ロット4、タイムスロット6、タイムスロット8を上り
回線に割り当てる。
【0127】図6に示す優先順位の場合、下り回線に割
り当てられるタイムスロットも上り回線に割り当てられ
るタイムスロットも、どちらもフレームの一部に集中す
ることはなく、フレーム内に広く分布する。このため、
1つの通信チャネルが複数のタイムスロットを使用する
場合に、時間的に離れたタイムスロットを割り当てるこ
とがしやすくなる。これにより、送信電力制御を行う場
合には制御周期を短くすることができ、より高速なフェ
ージング変動に追随することができる。
【0128】また、時間的に離れたタイムスロットを割
り当てることでインタリーブ効果が高まるため、フェー
ジング変動する伝搬路に対しても高品質な通信が可能に
なる。
【0129】但し、どのような優先順位表を用いるのか
は、通信システムが置かれる環境によって適切なものを
選択すればよい。
【0130】このように、実施の形態3によれば、シス
テム内の上り回線の総情報量と下り回線の総情報量の比
に応じて、上り回線に割り当てるタイムスロット数と下
り回線に割り当てるタイムスロット数の比を調節して、
下り回線又は上り回線に割り当てるタイムスロットに、
優先順位に従ってタイムスロットの割り当てを行うこと
により、同期検波の精度を高めたり、インタリーブ効果
を高めたり、送信電力制御の精度を高めたりすることが
でき、フェージング変動する伝搬路においても高品質な
通信が可能な通信システムを提供することができるよう
になる。
【0131】(実施の形態4)図7は、本発明の実施の
形態4に係る時分割複信CDMA移動体通信システムに
おける基地局のブロック図を示す。但し、この図7に示
す実施の形態4において図1の実施の形態1の各部に対
応する部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
また、図7は1チャネルの制御チャネルCCHの送信と
2チャネルの通信チャネルTCH1,TCH2の送受信
を行う例である。
【0132】図7において、誤り訂正符号化部101
は、同期用の制御チャネルCCHの誤り訂正符号化を行
う誤り訂正符号化手段701と、第1の通信チャネルT
CH1の誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段70
2と、第2の通信チャネルTCH2の誤り訂正符号化を
行う誤り訂正符号化手段703を備えている。
【0133】拡散部102は、誤り訂正符号化された信
号を拡散符号で拡散する拡散手段704,705,70
6を備えている。増幅部103は、拡散された信号を増
幅する増幅手段707,708,709を備えている。
【0134】相関検出部108は、分配手段107から
の信号と拡散符号との相関演算を行う相関検出手段71
0,711を備えている。誤り訂正復号部109は、第
1の通信チャネルTCH1の誤り訂正復号を行う誤り訂
正復号手段712と、第2の通信チャネルTCH2の誤
り訂正復号を行う誤り訂正復号手段713とを備えてい
る。
【0135】制御手段714は、誤り訂正符号化部10
1と、拡散部102と、増幅部103と、多重手段10
4と、D/A変換手段105と、A/D変換手段106
と、分配手段107と、相関検出部108と、誤り訂正
復号部109と、送受信切り替え手段111とを制御す
る。
【0136】このように構成された基地局の動作を説明
する。
【0137】ここで、実施の形態1で説明した図2に示
すように、1フレーム長が4つのタイムスロット1〜4
に分割されており、また、1フレームがタイムスロット
単位で上り回線と下り回線に割り当てられているとす
る。
【0138】制御手段714は、システム内の各移動局
との間の通信チャネルについて上り回線の情報量と下り
回線の情報量を調査し、集計する。下り回線の情報量の
総和と上り回線の情報量の総和を比較して、下り回線の
情報量の総和が上り回線の情報量の総和よりも大きけれ
ば下り回線に割り当てるスロット数を上り回線に割り当
てるスロット数よりも多く設定し、上り回線の情報量の
総和が下り回線の情報量の総和よりも大きければ上り回
線に割り当てるスロット数を下り回線に割り当てるスロ
ット数よりも多く設定する。ただし、タイムスロット1
は必ず下り回線に割り当てるものとする。
【0139】図2は、4つのタイムスロット1〜4を、
下り回線に3タイムスロット1〜3、上り回線に1タイ
ムスロット4を割り当てた例である。制御手段714
は、タイムスロット1〜4の割り当てに従って送受信切
り替え手段111を制御して、下り回線に割り当てたタ
イムスロット1〜3ではアンテナ110をD/A変換手
段105に接続して、上り回線に割り当てたタイムスロ
ット4ではアンテナ110A/D変換手段106に接続
する。
【0140】但し、上下回線に割り当てるタイムスロッ
ト数は、手動で切り替えてもいいし、新たなチャネルの
接続や切断毎に自動的に割り当ててもいい。また、一定
の時間周期で自動的に割り当ててもよい。
【0141】図8に、ある時刻における各通信チャネル
の拡散率と多重コード数の設定の例を示す。図8は、1
フレームが4つのタイムスロットで構成され、下り回線
に3タイムスロット1〜3、上り回線に1タイムスロッ
ト4を割り当てた例である。
【0142】制御手段714は、まず制御チャネルCC
Hに対して、拡散率R1、多重コード数1、タイムスロ
ット1を割り当てる。
【0143】そして、上下回線にそれぞれ割り当てられ
たタイムスロット1〜4に対して、各通信チャネルの情
報量に応じて、拡散率と多重コード数及び使用するタイ
ムスロットを適切に設定する。
【0144】第1の通信チャネルTCH1に対して、下
り回線には拡散率R2、多重コード数1、タイムスロッ
ト2とタイムスロット3を割り当て、上り回線には拡散
率R1、多重コード数1、タイムスロット4を割り当て
る。
【0145】第2の通信チャネルTCH2に対して、下
り回線には拡散率R1、多重コード数1、タイムスロッ
ト1を割り当て、上り回線には拡散率R1、多重コード
数1、タイムスロット4を割り当てる。
【0146】同期用制御チャネルCCHの下り回線で伝
送される情報は、誤り訂正符号化手段701で誤り訂正
符号化される。符号化された情報は、制御手段714の
指示に従って、拡散手段704に入力される。拡散手段
704は、制御手段714の指示に従って拡散率R1の
拡散符号で情報を拡散して増幅手段707へ出力する。
このとき拡散符号は予め定められたものを用いる。
【0147】第1の通信チャネルTCH1の下り回線で
伝送される情報は、誤り訂正符号化手段702で誤り訂
正符号化される。符号化された情報は、制御手段714
の指示に従って、拡散手段705に入力される。拡散手
段705は、制御手段714の指示に従って拡散率R2
の拡散符号で情報を拡散して増幅手段708へ出力す
る。
【0148】同様に第2の通信チャネルTCH2の下り
回線で伝送される情報は、誤り訂正符号化手段703で
誤り訂正符号化される。符号化された情報は、制御手段
714の指示に従って、拡散手段706に入力される。
拡散手段706は、制御手段714の指示に従って拡散
率R2の拡散符号で情報を拡散して増幅手段709に入
力する。
【0149】拡散信号は、増幅手段707〜709にお
いて、制御手段714の指示に従ってそれぞれの拡散率
に応じた増幅量で増幅される。下り回線の通信品質など
に応じて増幅量を増減する送信電力制御を行ってもよ
い。
【0150】増幅された拡散信号は、多重手段104に
入力される。多重手段104は、制御手段714の指示
に従って、拡散信号を時間多重したり、コード多重した
りして、送信信号をD/A変換手段105へ出力する。
アナログ信号に変換された送信信号は、送受信切り替え
手段111に接続され、下り回線に割り当てられたタイ
ムスロットではアンテナ110と接続されて無線信号を
送出する。上り回線に割り当てられたタイムスロットで
はアンテナ110から切り離される。ここで、記憶手段
を用いたりすることで、誤り訂正符号化処理や拡散処理
は時分割で行うこともできる。
【0151】上り回線に割り当てられたタイムスロット
では、アンテナ110は、送受信切り替え手段111を
介してA/D変換手段106に接続され、アンテナ11
0の受信信号はA/D変換手段106でディジタル信号
に変換される。
【0152】ディジタル信号は、制御手段714の指示
に従って分配手段107で時間分割されてた上で分配さ
れる。図8の例では、タイムスロット4の信号が、相関
検出手段710と711にそれぞれ入力される。相関検
出手段710では、制御手段714の指示に従って拡散
率R1の拡散符号による逆拡散が行われ、相関値は誤り
訂正復号手段712に入力される。同様に、相関検出手
段711では、制御手段714の指示に従って拡散率R
1の拡散符号による逆拡散が行われ、相関値は誤り訂正
復号手段713に入力される。
【0153】誤り訂正復号手段712は、入力された相
関値をもとに誤り訂正復号を行って、第1の通信チャネ
ルTCH1の上り回線の情報を出力する。同様に、誤り
訂正復号手段713は、入力された相関値をもとに誤り
訂正復号を行って、第2の通信チャネルTCH2の上り
回線の情報を出力する。
【0154】ここでは、上り回線はどの通信チャネルも
タイムスロット4で伝送されている例で説明している
が、異なるタイムスロットで伝送されている通信チャネ
ルは、相関検出は時分割で行うこともできる。また、各
通信チャネルの相関値を記憶手段で記憶しておけば、誤
り訂正復号を時分割で行うこともできる。
【0155】移動局は、電源投入時には、基地局と同期
が取れていない。従って、まず同期用制御チャネルの同
期を図る。しかし、同期獲得以前には、基地局が下り回
線と上り回線の割り当てをどのように設定しているかわ
からないため、同期用制御チャネルが、フレーム中の複
数のタイムスロットにまたがっていた場合初期の同期獲
得が困難になる。
【0156】しかし、同期用制御チャネルが、予め定め
られた特定のタイムスロットのみを使用して伝送されて
いれば、フレーム長間隔で1つのタイムスロットに着目
して同期獲得を図ればよいため、同期獲得がそれだけ容
易になる。同期用制御チャネルの情報伝送速度が回線の
接続などに必要な情報を伝送するのに十分でなければ、
同期用制御チャネルとは別の制御チャネルを用いて接続
などに必要な情報を伝送し、同期用制御チャネルでは、
その制御チャネルの拡散符号や多重コード数、使用する
タイムスロット番号などだけを伝送してもよい。
【0157】これにより、上り回線と下り回線の、それ
ぞれの情報量の総和に従って、タイムスロットを適当に
割り当て、割り当てられたタイムスロットの中で、各通
信チャネル毎に、上り回線と下り回線の情報量に従っ
て、それぞれ適切な拡散率、多重コード数を設定するよ
うな通信システムにおいても、移動局での初期同期獲得
を容易に行うことが可能になる。
【0158】このように、実施の形態4によれば、シス
テム内の上り回線の総情報量と下り回線の総情報量の比
に応じて、上り回線に割り当てるタイムスロット数と下
り回線に割り当てるタイムスロット数の比を調節して、
各通信チャネルに対して、要求される情報速度と情報量
に応じて、上り回線と下り回線に、拡散率と多重コード
数及び使用するタイムスロットとをそれぞれ個別に設定
し、上り回線と下り回線に割り当てられたタイムスロッ
トに応じて送信と受信とを切り替えるような通信システ
ムにおいて、同期用制御チャネルを予め定めた特定のタ
イムスロットに割り当てることにより、上下回線の情報
量が非対称な通信を含むさまざまな通信を効率的に収容
でき、かつ移動局の初期同期獲得が容易な通信システム
を提供することができる。
【0159】(実施の形態5)図9は、本発明の実施の
形態5に係る時分割複信CDMA移動体通信システムに
おける移動局(移動無線端末装置)のブロック図を示
す。但し、図9は通信チャネルは1チャネルで3コード
多重までの送受信が行える例である。
【0160】この図9に示す移動局は、誤り訂正符号化
部901と、拡散部902と、増幅部903と、多重手
段904と、D/A変換手段905と、A/D変換手段
906と、分配手段907と、相関検出部908と、誤
り訂正復号部909と、アンテナ910と、送受信切り
替え手段911と、制御手段912とを備えて構成され
ている。
【0161】誤り訂正符号化部901は、通信チャネル
CH1の上り回線の誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号
化手段913を備えている。拡散部902は、誤り訂正
符号化された信号を拡散符号で拡散する拡散手段91
4,915,916を備えている。増幅部903は、拡
散された信号を増幅する増幅手段917,918,91
9を備えている。
【0162】多重手段904は、増幅された拡散信号を
多重する。D/A変換手段905は、多重されたディジ
タル信号をアナログ信号に変換する。A/D変換手段9
06は、アンテナ910で受信され、送受信切り替え手
段911を介して送られてきたアナログ信号をディジタ
ル信号に変換する。
【0163】分配手段907は、変換されたディジタル
信号を分配する。相関検出部908は、分配手段907
からの信号と、拡散符号との相関演算を行う相関検出手
段920,921,922を備えている。誤り訂正復号
部909は、通信チャネルCH1の下り回線の誤り訂正
復号を行う誤り訂正復号手段923を備えている。
【0164】また、送受信切り替え手段911は、送信
信号と受信信号を切り替えてアンテナ910に接続す
る。制御手段912は、誤り訂正符号化部901と、拡
散部902と、増幅部903と、多重手段904と、分
配手段907と、相関検出部908と、誤り訂正復号部
909と、送受信切り替え手段911とを制御するもの
である。
【0165】このように構成された移動局の動作を説明
する。
【0166】移動局は、上り回線の制御チャネルを通じ
て、通信チャネルの上り回線の情報量を基地局に通知す
る。そして、下り回線の制御チャネルを通じて、上り回
線と下り回線の割り当てや、拡散率と多重コード数及び
使用するタイムスロット番号が基地局から通知される。
【0167】ここで、図2に示したように、1フレーム
長が4つのタイムスロット1〜4に分割されており、1
フレームがタイムスロット単位で上り回線と下り回線に
割り当てられているとする。図2は、4つのタイムスロ
ットのうち、下り回線に3つのタイムスロットを、上り
回線に1つのタイムスロットを割り当てた例である。
【0168】制御手段912は、上下回線のタイムスロ
ットの割り当てに従って送受信切り替え手段911を制
御して、上り回線に割り当てられたタイムスロットでは
アンテナ910をD/A変換手段905に接続して、下
り回線に割り当てたタイムスロットではアンテナ910
をA/D変換手段906に接続する。
【0169】但し、上下回線に割り当てるタイムスロッ
ト数は、基地局側で手動で切り替えられてもいいし、新
たなチャネルの接続や切断毎に基地局側で自動的に割り
当ててもいい。また、基地局で一定の時間周期で自動的
に再割り当てしてもよい。
【0170】図10に、ある時刻における通信チャネル
の拡散率と多重コード数の設定の例を示す。図10は、
1フレームが4つのタイムスロットで構成され、下り回
線に3タイムスロット、上り回線に1タイムスロットを
割り当てた例である。
【0171】制御手段912は、上下回線にそれぞれ割
り当てられたタイムスロットに対して、基地局からの指
示に従って、拡散率と多重コード数及び使用するタイム
スロットを設定する。図10は、通信チャネルに対し
て、下り回線には拡散率R2、多重コード数1、タイム
スロット2とタイムスロット3を割り当て、上り回線に
は拡散率R3、多重コード数3、タイムスロット4を割
り当てた例である。
【0172】通信チャネルの上り回線で伝送される情報
は、誤り訂正符号化手段913で誤り訂正符号化され
る。符号化された情報は、制御手段912の指示に従っ
て、3つ系列に分割されてそれぞれ、拡散手段914〜
916に入力される。
【0173】拡散手段914〜916は、制御手段91
2の指示に従って拡散率R2の拡散符号で情報を拡散し
て増幅手段917〜919へ出力する。但し、拡散手段
914〜916で用いられる拡散符号は、各々相異なる
ものであり、基地局から制御手段912を通じて拡散手
段914〜916に通知されるようになっている。
【0174】拡散信号は、増幅手段917〜919にお
いて、制御手段912の指示に従ってそれぞれの拡散率
に応じた増幅量で増幅される。ここで、上り回線の通信
品質などに応じて増幅量を増減する送信電力制御を行っ
てもよい。
【0175】増幅された拡散信号は、多重手段904に
入力され、ここで、制御手段912の指示に従って、拡
散信号を時間多重したり、コード多重したりして、送信
信号をA/D変換手段906費へ出力する。
【0176】D/A変換手段905でアナログ信号に変
換された送信信号は、送受信切り替え手段911に接続
され、上り回線に割り当てられたタイムスロットではア
ンテナ910と接続されて無線信号を送出する。下り回
線に割り当てられたタイムスロットではアンテナ910
から切り離される。
【0177】ここでは、上り回線の通信チャネルは、タ
イムスロット4のみで伝送されている例で説明している
が、複数のタイムスロットで伝送されていれば、拡散処
理や増幅処理は時分割で行うこともできる。
【0178】下り回線に割り当てられたタイムスロット
では、アンテナ910は、送受信切り替え手段911を
介してA/D変換手段906に接続され、アンテナ91
0の受信信号がディジタル信号に変換される。ディジタ
ル信号は、制御手段912の指示に従って分配手段90
7で時間分割されてた上で分配される。
【0179】図10の例では、タイムスロット2とタイ
ムスロット3の信号が、相関検出手段920に入力さ
れ、相関検出手段921と922は動作を停止する。相
関検出手段920では、制御手段912の指示に従って
拡散率R3の拡散符号による逆拡散が行われ、相関値は
誤り訂正復号手段923に入力される。誤り訂正復号手
段923は、入力された相関値をもとに誤り訂正復号を
行って、通信チャネルの下り回線の情報を出力する。
【0180】これにより、基地局で、上り回線と下り回
線の、それぞれの情報量の総和に従ってタイムスロット
を適当に割り当て、割り当てられたタイムスロットの中
で、各通信チャネル毎に、上り回線と下り回線の情報量
に従って、それぞれ適切な拡散率、多重コード数を設定
するような効率的な通信を行うことが可能になる。
【0181】このように、実施の形態5によれば、移動
局に、タイムスロット毎に受信と送信とを切り替える送
受信切り替え手段911と、上り回線と下り回線の拡散
率とコード多重数及び使用するタイムスロットをそれぞ
れ個別に設定する制御手段912とを備えることによ
り、上下回線の情報量が非対称な通信を含むさまざまな
通信を効率的に収容できる通信システムを提供すること
ができる。
【0182】(実施の形態6)図11は、本発明の実施
の形態6に係る時分割複信CDMA移動体通信システム
における移動局のブロック図を示す。但し、この図11
に示す実施の形態6において図9の実施の形態5の各部
に対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。また、図11は、通信チャネル1チャネルで、2つ
の周波数帯域を使用して、それぞれ2コード多重までの
送受信が行える例である。
【0183】この図11に示す移動局は、誤り訂正符号
化部901と、拡散部902と、増幅部903と、多重
手段1101,1102を備える多重部1103と、D
/A変換手段1104,1105と、合成手段1106
と、分離手段1107と、A/D変換手段1108,1
109と、分配手段1110,1111を備える分配部
1112、相関検出部908と、誤り訂正復号部909
と、アンテナ910と、送受信切り替え手段911と、
制御手段1113とを備えて構成されている。
【0184】また、誤り訂正符号化部901は、通信チ
ャネルCH1の上り回線の誤り訂正符号化を行う誤り訂
正符号化手段1114を備える。拡散部902は、誤り
訂正符号化された信号を拡散符号で拡散する拡散手段1
115,1116,1117,1118を備える。
【0185】増幅部903は、拡散された信号を増幅す
る増幅手段1119,1120,1121,1122を
備える。多重手段1101は、増幅された拡散信号のう
ち、第1の周波数帯域で伝送される信号を多重し、多重
手段1102は、増幅された拡散信号のうち、第2の周
波数帯域で伝送される信号を多重する。
【0186】D/A変換手段1104,1105は、多
重したディジタル信号をアナログ信号に変換する。合成
手段1106は、D/A変換手段1104,1105か
らの第1の周波数帯域の信号と第2の周波数帯域の信号
とを無線周波数に周波数変換して合成する。
【0187】分離手段1107は、受信信号を第1の周
波数帯域と第2の周波数帯域とに分離してベースバンド
周波数に変換する。A/D変換手段1108,1109
は、受信した第1の周波数帯域及び第2の周波数帯域の
アナログ信号をディジタル信号に変換する。分配手段1
110,1111は、第1の周波数帯域及び第2の周波
数帯域のディジタル信号を分配する。
【0188】相関検出部908は、受信信号と拡散符号
との相関演算を行う相関検出手段1123,1124,
1125,1126を備える。誤り訂正復号部909
は、誤り訂正復号を行う誤り訂正復号手段1127を備
える。
【0189】制御手段1113は、誤り訂正符号化部9
01と、拡散部902と、増幅部903と、多重部11
03と、分配部1112と、相関検出部908と、誤り
訂正復号部909と、送受信切り替え手段911とを制
御するものである。
【0190】このような構成の移動局の動作を説明す
る。
【0191】移動局は、上り回線の制御チャネルを通じ
て、通信チャネルの上り回線の情報量を基地局に通知す
る。そして、下り回線の制御チャネルを通じて、上り回
線と下り回線の割り当てや、使用する周波数帯域、拡散
率と多重コード数及び使用するタイムスロット番号を基
地局から通知される。
【0192】図2に示したように、1フレーム長が4つ
のタイムスロットに分割されており、1フレームがタイ
ムスロット単位で上り回線と下り回線に割り当てられて
いるものとする。
【0193】制御手段1113は、上下回線のタイムス
ロットの割り当てに従って相関検出部908を制御し
て、上り回線に割り当てられたタイムスロットではアン
テナ910を合成手段1106に接続して、下り回線に
割り当てたタイムスロットではアンテナ910を送受信
切り替え手段911を介して分離手段1107に接続す
る。
【0194】但し、上下回線に割り当てるタイムスロッ
ト数は、基地局側で手動で切り替えられてもいいし、新
たなチャネルの接続や切断毎に基地局側で自動的に割り
当ててもよい。また、基地局で一定の時間周期で自動的
に再割り当てしてもよい。
【0195】図12に、ある時刻におけるそれぞれの周
波数帯域の拡散率と多重コード数の設定の例を示す。図
12は、1フレームが4つのタイムスロット1〜4で構
成され、下り回線に3タイムスロット1〜3、上り回線
に1タイムスロット4を割り当てた例である。
【0196】制御手段1113は、上下回線にそれぞれ
割り当てられたタイムスロットに対して、基地局からの
指示に従って、拡散率と多重コード数及び使用するタイ
ムスロットを設定する。図12は、通信チャネルに対し
て、第1の周波数帯域について、下り回線には拡散率R
2、多重コード数2、タイムスロット1とタイムスロッ
ト2を割り当て、上り回線には拡散率R1、多重コード
数2、タイムスロット4を割り当て、第2の周波数帯域
についても同様に割り当てた例である。
【0197】通信チャネルの上り回線で伝送される情報
は、誤り訂正符号化手段1114で誤り訂正符号化され
る。符号化された情報は、制御手段1113の指示に従
って、4系列に分割され、それぞれ拡散手段1115〜
1118に入力される。
【0198】各拡散手段1115〜1118、制御手段
1113の指示に従って拡散率R2の拡散符号で情報を
拡散して増幅手段1119〜1122へ出力する。但
し、拡散手段1115〜1118で用いる拡散符号は相
異なるものであり、基地局から通知されて制御手段11
13を通じて拡散手段に指示される。
【0199】拡散信号は、増幅手段1119〜1122
で、制御手段1113の指示に従ってそれぞれの拡散率
に応じた増幅量で増幅される。ここで、上り回線の通信
品質などに応じて増幅量を増減する送信電力制御を行っ
てもよい。
【0200】増幅手段1119,1120で増幅された
拡散信号は、第1の多重手段1101に入力され、制御
手段1113の指示に従って、拡散信号の時間多重、コ
ード多重され、第1のD/A変換手段1104へ出力さ
れる。
【0201】増幅手段1121,1122で増幅された
拡散信号は、第2の多重手段1102に入力され、制御
手段1113の指示に従って、拡散信号の時間多重、コ
ード多重され、第2のD/A変換手段1105へ出力さ
れる。
【0202】D/A変換手段1104,1105でアナ
ログ信号に変換された送信信号は、合成手段1106で
無線周波数に周波数変換されて合成される。合成された
無線信号は送受信切り替え手段911に接続され、上り
回線に割り当てられたタイムスロットではアンテナ91
0と接続されて無線信号を送出する。下り回線に割り当
てられたタイムスロットではアンテナ910から切り離
される。
【0203】ここでは、上り回線の通信チャネルはタイ
ムスロット4のみで伝送されている例で説明している
が、複数のタイムスロットで伝送されていれば、拡散処
理や増幅処理は時分割で行うこともできる。
【0204】下り回線に割り当てられたタイムスロット
では、アンテナ910は送受信切り替え手段911を介
して分離手段1107に接続され、第1の周波数帯域の
信号と第2の周波数帯域に信号毎に分離されてベースバ
ンド周波数に変換される。
【0205】ベースバンド周波数に変換された第1の周
波数帯域及び第2の周波数帯域に信号は、A/D変換手
段1108,1109でディジタル信号に変換される。
ディジタル信号は、制御手段1113の指示に従って、
それぞれ分配手段1110,1111で時間分割された
後に分配され、相関検出手段1123〜1126へ出力
される。
【0206】相関検出手段1123〜1126では、制
御手段1113に指示された拡散率の拡散符号によって
逆拡散を行い、それぞれの相関値を誤り訂正復号手段1
127へ出力する。誤り訂正復号手段1127は、入力
された相関値をもとに誤り訂正復号を行って、通信チャ
ネルの下り回線の情報をそれぞれ出力する。
【0207】これにより、基地局で、上り回線と下り回
線の、それぞれの情報量の総和に従ってタイムスロット
を適当に割り当て、割り当てられたタイムスロットの中
で、各通信チャネル毎に、上り回線と下り回線の情報量
に従って、それぞれ必要に応じた個数の周波数帯域に、
適切な拡散率、多重コード数を設定するような効率的な
通信を行うことが可能になる。
【0208】このように、実施の形態6によれば、移動
局に、基地局の指示に従って、タイムスロット毎に受信
と送信とを切り替える送受信切り替え手段911と、上
り回線と下り回線の拡散率とコード多重数及び使用する
タイムスロットをそれぞれ個別に設定し、基地局の複数
の搬送周波数を使用する制御手段1113を備えること
により、上下回線の情報量が非対称な通信を含むさまざ
まな通信を効率的に収容できる通信システムを提供する
ことができる。
【0209】(実施の形態7)図13は、本発明の実施
の形態7に係る時分割複信CDMA移動体通信システム
におけるタイムスロットのシンボル構成図である。本実
施の形態7を説明するに当たって、図1に示した実施の
形態1の構成を適用する。
【0210】図13(a)に示すように、1タイムスロ
ットは、パイロットシンボル(同期検波用シンボル)P
L、情報シンボルDATA、ガードタイムシンボルGT
で構成されている。
【0211】パイロットシンボルPLは、予め定められ
た位相でシンボルを送信して、同期検波における基準位
相とするためのシンボルである。情報シンボルDATA
は、ユーザー情報や、回線制御用の制御情報を伝送する
シンボルである。ガードタイムシンボルGTは、基地局
と移動局の同期誤差や、伝搬遅延によって、上り回線の
信号と下り回線の信号が衝突するのを避けるために設け
られるものであり、この区間は信号を送信しないように
なっているまた、図13(b)は、(a)のガードタイ
ムシンボルGTをパイロットシンボルPLで置き換えた
ものである。
【0212】ここで、図1に示した制御手段112は、
システム内の各移動局との間の通信チャネルについて上
り回線の情報量と下り回線の情報量を調査し、集計す
る。下り回線の情報量の総和と上り回線の情報量の総和
を比較して、下り回線の情報量の総和が上り回線の情報
量の総和よりも大きければ下り回線に割り当てるスロッ
ト数を上り回線に割り当てるスロット数よりも多く設定
し、上り回線の情報量の総和が下り回線の情報量の総和
よりも大きければ上り回線に割り当てるスロット数を下
り回線に割り当てるスロット数よりも多く設定する。4
つのタイムスロットを、下り回線に3タイムスロット、
上り回線に1タイムスロットを割り当てた場合を例に説
明する。
【0213】図14(a)は、タイムスロット1、タイ
ムスロット2、タイムスロット3を下り回線に割り当
て、タイムスロット4を上り回線に割り当てた場合の、
1フレームのシンボル系列を示す。
【0214】図14(a)では、どのタイムスロットも
図13(a)に示すシンボル構成で構成されおり、パイ
ロットシンボルPL、情報シンボルDATA及びガード
タイムシンボルGTが順々に繰り返されている。
【0215】しかし、タイムスロット1とタイムスロッ
ト2は、ともに下り回線に割り当てられており、原理的
に同期誤差や伝搬遅延に差はなく、タイムスロット1の
ガードタイムシンボルGTは必要ない。タイムスロット
2とタイムスロット3についても同様で、ともに下り回
線に割り当てられており、原理的に同期誤差や伝搬遅延
に差はなく、タイムスロット2のガードタイムシンボル
GTは必要ない。そこで、タイムスロット1とタイムス
ロット2のシンボル構成を図13(b)に示すシンボル
構成に変更してパイロットシンボルPLを増やしたもの
が、図14(b)である。タイムスロット1とタイムス
ロット2にはガードタイムシンボルGTは必要ないの
で、ガードタイムシンボルGTをパイロットシンボルP
Lに置き換えて、パイロットシンボルPLを増やすと、
同期検波に用いる基準位相の精度を高めることができ
る。これにより、同期検波の性能が向上し、通信チャネ
ルの通信品質が向上する。
【0216】図13(b)において、ガードタイムシン
ボルGTを置き換えるだけでなく、情報シンボルDAT
AとパイロットシンボルPLの位置を入れ替えて、ガー
ドタイムシンボルGTがなくパイロットシンボルPLが
並ぶように、シンボル構成を変更しても、同様に通信品
質を向上させることができる。
【0217】また、ガードタイムシンボルGTを置き換
えるのは、パイロットシンボルPLではなく、その他の
制御用のシンボルとしてもいいし、情報シンボルDAT
Aを繰り返してもよい。
【0218】また、下り回線に割り当てられたスロット
が連続する場合について説明したが、ある通信チャネル
で上り回線に割り当てられたタイムスロットが連続する
場合についても同様である。
【0219】また、下り回線に割り当てられたタイムス
ロットが連続したり、ある通信チャネルについて上り回
線に割り当てられたタイムスロットが連続した場合に
は、自動的に間に存在するガードタイムシンボルGTの
ガードタイムスロットをパイロットシンボルPLで置き
換えたり、ガードタイムシンボルGTのないシンボル構
成に変更したりすることを、予め定めておけば、タイム
スロットのシンボル構成が変更になったかどうかを基地
局と移動局の間で通知したりする必要は生じない。
【0220】また、ガードシンボルをパイロットシンボ
ルPLに置き換えるだけであれば、誤り訂正符号化手段
や誤り訂正復号手段の処理に影響を及ぼすことはない。
【0221】このように、実施の形態7によれば、シス
テム内の上り回線の総情報量と下り回線の総情報量の比
に応じて、上り回線に割り当てるタイムスロット数と下
り回線に割り当てるタイムスロット数の比を調節して、
各通信チャネルに対して、要求される情報速度と情報量
に応じて、上り回線と下り回線に、拡散率と多重コード
数及び使用するタイムスロットとをそれぞれ個別に設定
し、上り回線と下り回線に割り当てられたタイムスロッ
トに応じて送信と受信とを切り替えて、上下回線の情報
量が非対称な通信を含むさまざまな通信を効率的に収容
できる通信システムにおいて、不要なガードタイムシン
ボルGTを取り除いて、通信品質を向上させることがで
きる。
【0222】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、システム内の上り回線の総情報量と下り回線
の総情報量の比に応じて、上り回線に割り当てるタイム
スロット数と下り回線に割り当てるタイムスロット数の
比を調節して、各通信チャネルに対して、要求される情
報速度と情報量に応じて、上り回線と下り回線に、拡散
率と多重コード数及び使用するタイムスロットとをそれ
ぞれ個別に設定する手段と、上り回線と下り回線に割り
当てられたタイムスロットに応じて、送信と受信とを切
り替える手段とを備えることにより、上下回線の情報量
が非対称な通信を含むさまざまな通信を効率的に収容す
ることができる。
【0223】また、下り回線又は上り回線に割り当てる
タイムスロットに優先順位に従ってタイムスロットの割
り当てを行うことにより、フェージング変動する伝搬路
においても高品質な通信を可能とすることができる。
【0224】また、不要なガードタイムシンボルGTを
同期検波用の制御シンボルに置き換えることで、通信品
質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る時分割複信CDM
A移動体通信システムにおける基地局のブロック図
【図2】実施の形態1におけるフレームとタイムスロッ
トの関係図
【図3】実施の形態1における各通信チャネルの拡散率
と多重コード数の表現図
【図4】本発明の実施の形態2に係る時分割複信CDM
A移動体通信システムにおける基地局のブロック図
【図5】本発明の実施の形態3に係る時分割複信CDM
A移動体通信システムの基地局における通信フレームの
タイムスロット割当図
【図6】実施の形態3に係る時分割複信CDMA移動体
通信システムの基地局における通信フレームの他のタイ
ムスロット割当図
【図7】本発明の実施の形態4に係る時分割複信CDM
A移動体通信システムにおける基地局のブロック図
【図8】実施の形態4における各通信チャネルの拡散率
と多重コード数を表す図
【図9】本発明の実施の形態5に係る時分割複信CDM
A移動体通信システムにおける移動局のブロック図
【図10】実施の形態5における各通信チャネルの拡散
率と多重コード数の表現図
【図11】本発明の実施の形態6に係る時分割複信CD
MA移動体通信システムにおける移動局のブロック図
【図12】実施の形態6における各通信チャネルの拡散
率と多重コード数の表現図
【図13】本発明の実施の形態7に係る時分割複信CD
MA移動体通信システムにおけるタイムスロットのシン
ボル構成図
【図14】実施の形態7における1フレーム間のシンボ
ル構成図
【図15】(a)従来の時分割複信CDMA移動体通信
システムにおいて、異なる拡散符号を用いて拡散した信
号を多重して伝送する場合のシンボル長と通信電力の関
係図(b)従来の時分割複信CDMA移動体通信システ
ムにおいて、異なる符号長の短い拡散符号を用いて拡散
した信号を多重して伝送する場合のシンボル長と通信電
力の関係図
【符号の説明】
111 送受信切り替え手段 112 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上 豊樹 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動無線端末装置からの上り回線の総情
    報量と前記移動無線端末装置へ向かう下り回線の総情報
    量との比に応じて、前記上り回線に割り当てるタイムス
    ロット数と前記下り回線に割り当てるタイムスロット数
    の比を調節し、複数の通信チャネルに対して、要求され
    る情報速度と情報量とに応じて、前記上り回線と前記下
    り回線とに、拡散率、多重コード数及び使用するタイム
    スロットをそれぞれ個別に設定し、前記上り回線と前記
    下り回線とに割り当てられたタイムスロットに応じて、
    送信と受信とを切り替える基地局装置、を具備すること
    を特徴とする時分割複信CDMA移動体通信システム。
  2. 【請求項2】 基地局装置が、複数の通信チャネルに対
    して、要求される情報速度と情報量に応じて、複数の搬
    送周波数を割り当てる機能を具備することを特徴とする
    請求項1記載の時分割複信CDMA移動体通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 基地局装置が、下り回線又は上り回線に
    割り当てるタイムスロットに優先順位を設ける機能を具
    備することを特徴とする請求項1記載の時分割複信CD
    MA移動体通信システム。
  4. 【請求項4】 基地局装置が、同期用制御チャネルを、
    予め定めた特定のタイムスロットに割り当てる機能を具
    備することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載の時分割複信CDMA移動体通信システム。
  5. 【請求項5】 基地局の指示に応じてタイムスロット毎
    に受信と送信とを切り替え、前記基地局からの上り回線
    と前記基地局へ向かう下り回線の拡散率、コード多重数
    及び使用するタイムスロットをそれぞれ個別に設定する
    移動無線端末装置、を具備することを特徴とする時分割
    複信CDMA移動体通信システム。
  6. 【請求項6】 移動無線端末装置が、基地局の指示に応
    じた複数の搬送周波数を使用する機能を具備することを
    特徴とする請求項5記載の時分割複信CDMA移動体通
    信システム。
  7. 【請求項7】 基地局又は移動無線端末装置が、連続す
    る複数のタイムスロットが割り当てられた通信チャネル
    における前記タイムスロット間に存在するガードタイム
    シンボルを、制御用シンボル又はユーザーデータシンボ
    ルに置き換える機能を具備することを特徴とする請求項
    1乃至請求項6のいずれかに記載の時分割複信CDMA
    移動体通信システム。
  8. 【請求項8】 移動無線端末装置からの上り回線の総情
    報量と前記移動無線端末装置へ向かう下り回線の総情報
    量との比に応じて、前記上り回線に割り当てるタイムス
    ロット数と前記下り回線に割り当てるタイムスロット数
    の比を調節し、複数の通信チャネルに対して、要求され
    る情報速度と情報量とに応じて、前記上り回線と前記下
    り回線とに、拡散率、多重コード数及び使用するタイム
    スロットをそれぞれ個別に設定する制御手段と、前記上
    り回線と前記下り回線とに割り当てられたタイムスロッ
    トに応じて、送信と受信とを切り替える送受信切り替え
    手段と、を具備することを特徴とする基地局装置。
  9. 【請求項9】 制御手段が、複数の通信チャネルに対し
    て、要求される情報速度と情報量に応じて、複数の搬送
    周波数を割り当てる機能を具備することを特徴とする請
    求項8記載の基地局装置。
  10. 【請求項10】 制御手段が、下り回線又は上り回線に
    割り当てるタイムスロットに優先順位を設ける機能を具
    備することを特徴とする請求項8記載の基地局装置。
  11. 【請求項11】 制御手段が、同期用制御チャネルを、
    予め定めた特定のタイムスロットに割り当てる機能を具
    備することを特徴とする請求項8乃至請求項10のいず
    れかに記載の基地局装置。
  12. 【請求項12】 基地局の指示に応じてタイムスロット
    毎に受信と送信とを切り替える送受信切り替え手段と、
    前記基地局からの上り回線と前記基地局へ向かう下り回
    線の拡散率、コード多重数及び使用するタイムスロット
    をそれぞれ個別に設定する制御手段と、を具備すること
    を特徴とする移動無線端末装置。
  13. 【請求項13】 制御手段が、基地局の指示に応じた複
    数の搬送周波数を使用する機能を具備することを特徴と
    する請求項12記載の移動無線端末装置。
  14. 【請求項14】 制御手段が、連続する複数のタイムス
    ロットが割り当てられた通信チャネルにおける前記タイ
    ムスロット間に存在するガードタイムシンボルを、制御
    用シンボル又はユーザーデータシンボルに置き換える機
    能を具備することを特徴とする請求項8乃至請求項11
    のいずれかに記載の基地局装置。
  15. 【請求項15】 移動無線端末装置からの上り回線の総
    情報量と前記移動無線端末装置へ向かう下り回線の総情
    報量との比に応じて、前記上り回線に割り当てるタイム
    スロット数と前記下り回線に割り当てるタイムスロット
    数の比を調節し、複数の通信チャネルに対して、要求さ
    れる情報速度と情報量とに応じて、前記上り回線と前記
    下り回線とに、拡散率、多重コード数及び使用するタイ
    ムスロットをそれぞれ個別に設定し、前記上り回線と前
    記下り回線とに割り当てられたタイムスロットに応じ
    て、送信と受信とを切り替えることを特徴とする時分割
    複信CDMA移動体通信方法。
  16. 【請求項16】 複数の通信チャネルに対して、要求さ
    れる情報速度と情報量に応じて、複数の搬送周波数を割
    り当てることを特徴とする請求項15記載の時分割複信
    CDMA移動体通信方法。
  17. 【請求項17】 下り回線又は上り回線に割り当てるタ
    イムスロットに優先順位をつけることを特徴とする請求
    項15記載の時分割複信CDMA移動体通信方法。
  18. 【請求項18】 同期用制御チャネルを、予め定めた特
    定のタイムスロットに割り当てることを特徴とする請求
    項15乃至請求項17記載のいずれかに記載の時分割複
    信CDMA移動体通信方法。
  19. 【請求項19】 連続する複数のタイムスロットが割り
    当てられた通信チャネルにおける前記タイムスロット間
    に存在するガードタイムシンボルを、制御用シンボル又
    はユーザーデータシンボルに置き換えることを特徴とす
    る請求項15乃至請求項18のいずれかに記載の時分割
    複信CDMA移動体通信方法。
  20. 【請求項20】 制御手段が、連続する複数のタイムス
    ロットが割り当てられた通信チャネルにおける前記タイ
    ムスロット間に存在するガードタイムシンボルを、制御
    用シンボル又はユーザーデータシンボルに置き換える機
    能を具備することを特徴とする請求項12又は請求項1
    3記載の移動無線端末装置。
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