JPH11232469A - 画像データ処理装置及び画像データ処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像データ処理装置及び画像データ処理プログラムを記録した記録媒体

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JPH11232469A
JPH11232469A JP10049026A JP4902698A JPH11232469A JP H11232469 A JPH11232469 A JP H11232469A JP 10049026 A JP10049026 A JP 10049026A JP 4902698 A JP4902698 A JP 4902698A JP H11232469 A JPH11232469 A JP H11232469A
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edge
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routine
graphic
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JP10049026A
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Kenji Yamada
健司 山田
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濃淡や色などが2次元的に連続して変化する
図柄を図案化した図形の為の図形データを簡単に且つ能
率良く作成することである。 【解決手段】 濃淡や色などが2次元的に連続して変化
する図柄の画像データが画像読取り装置5で入力され
(S1)、その画像データに基づいて、減色法又はテク
スチャ特徴抽出法により、画像データが濃度や色の2次
元的な変化パターンにより複数の領域に分割され(S
2)、分割された複数の領域のデータに基づいて、図柄
の輪郭線Lが求められる(S3)。また、画像データに
基づいて図柄のエッジEが求められ(S4)、輪郭線L
とエッジEのうちから選択設定(S6)された、輪郭線
LとエッジEの何れか一方又は両方のデータを用いて、
図柄の図形データが作成される(S12)。即ち、図形の
作成に供する図柄の輪郭線LとエッジEの何れか一方又
は両方を選択設定するだけで、画像入力から図形データ
作成までの画像処理が一貫して自動的に実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データ処理装
置及び画像データ処理プログラムを記録した記録媒体に
関し、特に入力された図柄の画像データから輪郭線やエ
ッジを求め、最終的に画像に対応する図形の為の図形デ
ータを作成する画像処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図柄の画像から、その画像の特徴
を捕らえた図形を抽出するための画像データ処理装置
は、一般的に、パーソナルコンピュータに、イメージス
キャナ装置、ハードディスク装置、キーボード、CRT
ディスプレイ等を接続して構成され、イメージスキャナ
装置などで読取った図柄の画像データに種々の画像処理
を施すことで、図柄の輪郭線又はエッジなどの図形線を
求め、この図形線に画像編集処理を施すことで、所望の
図形を形成する為の図形データを作成するようにしてい
る。この場合、イメージスキャナ装置で読み込む図柄と
しては、図柄の領域の輪郭を確実に求められるものに限
定されることが多かった。
【0003】即ち、写真画像のように、濃淡や色などが
2次元的に連続して変化する画像の場合には、濃度が特
に薄い部分の図形を正確に読み取るこができないことか
ら、写真画像の輪郭線やその他主要な線などの図形線を
用紙に予めトレースしておき、そのトレースした図柄を
イメージスキャナ装置で読み込ませるようにしたり、或
いは写真画像を直接イメージスキャナ装置で読み込ませ
る一方、濃度が薄いことから欠落した図形線部を、操作
者がキーボードやマウスを手動操作することで、手作業
で追加するようにしている。
【0004】そこで、最近では、画像処理技術の発達に
より、濃淡や色などが連続して変化する画像データであ
っても、その画像に輪郭線抽出処理やエッジ抽出処理を
施して、図柄の輪郭線やエッジを容易に抽出すること
で、図柄を図案化した図形データを、手動操作を介在さ
せることなく容易に求められるようになった。即ち、実
施形態に係る図7に示す写真画像である「紅葉の葉」を
図柄として、先ずその画像データをイメージスキャナ装
置で読み込み、次にその画像データについて領域分割処
理を施して輪郭線のデータを求める。このとき、実施形
態に係る図19の左上側に示す図形線Lのように、図柄
「紅葉の葉」を図案化した図形を形成する為の図形デー
タを求めることができる。
【0005】また同様に、イメージスキャナ装置で読み
込んだ画像データに対してラプラシアンフィルタによる
エッジ抽出処理を施してエッジのデータを求める。この
とき、実施形態に係る図19の右上側に示す図形線Eの
ように、図柄「紅葉の葉」を図案化した図形を形成する
為の図形データを求めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、写真
画像である「紅葉の葉」を図柄として、この図柄を図案
化した図形データを求める為には、イメージスキャナ装
置で読み込んだ図柄の画像データに対して、輪郭線抽出
処理や、エッジ抽出処理を実行させるといった方法があ
るが、操作者の意図しない領域や望まない境界線ができ
たりすることがあり、思うような結果を得ることが難し
かった。例えば、エッジ抽出を行った場合に、輪郭にな
ってほしい部分が線になったり、また、輪郭抽出を行っ
た場合に、線になってほしい部分も輪郭になってしまう
ということがある。
【0007】また手動操作により、輪郭線抽出処理とエ
ッジ抽出処理とを組み合わせて用いることもできるが、
図形データの作成処理が複雑化するとともに、図形デー
タ作成作業の作業能率が低下するという問題がある。本
発明の目的は、濃淡や色などが2次元的に連続して変化
する図柄を図案化した図形データを簡単に且つ能率良く
作成することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像データ処
理装置は、図柄の画像データを処理してその画像に対応
する図形を形成する為の図形データを作成する画像デー
タ処理装置において、図柄の画像データを入力する画像
データ入力手段と、画像データに基づいて図柄を複数の
領域に分割する領域分割手段と、領域分割手段により分
割された領域のデータに基づいて図柄の輪郭線を求める
輪郭線抽出手段と、画像データに基づいて図柄のエッジ
を求めるエッジ抽出手段と、輪郭線とエッジのうちか
ら、図形の作成に供する何れか一方又は両方を選択設定
する選択設定手段と、選択設定手段で選択された輪郭線
とエッジの何れか一方又は両方のデータを用いて図形デ
ータを作成する図形データ作成手段とを備えたものであ
る。
【0009】イメージスキャナ装置などの画像データ入
力手段により画像データが入力されたとき、領域分割手
段は、その画像データに基づいて、例えば、画像データ
の濃度や色の2次元的な変化のパターンであるテクスチ
ャを解析するなどして、その画像データを濃度や色の2
次元的な変化パターンにより複数の領域に分割し、輪郭
線抽出手段は、これら複数の領域のデータに基づいて、
画像データの輪郭線を演算により求める。一方、エッジ
抽出手段は、入力された画像データに基づいてエッジを
求める。このとき、選択設定手段により、輪郭線とエッ
ジのうちから、図形の作成に供する何れか一方又は両方
が選択設定されたとき、図形データ作成手段は、選択設
定手段で選択された輪郭線とエッジの何れか一方又は両
方のデータを用いて、図形データを作成する。
【0010】請求項2の画像データ処理装置は、請求項
1の発明において、前記エッジ抽出手段が、エッジを抽
出する際に用いられる、1つ以上のパラメータを設定す
るエッジパラメータ設定手段を有していることを特徴と
するものである。
【0011】この場合には、エッジ抽出手段によるエッ
ジ抽出処理においては、入力された画像データを微分す
ることで微分画像を求め、これをエッジパラメータであ
るしきい値を用いて2値化することで入力された画像に
対するエッジの画像を求めることができる。ここで、し
きい値を用いてエッジの画像を求める際に、しきい値が
高い場合には細い切れ切れのエッジになり易く、またし
きい値が低い場合には太いエッジになり易い。そこで、
エッジパラメータ設定手段によってしきい値を設定し、
切れ切れにならない程度に太めのエッジ画像を求めるこ
とができる。その他請求項1と同様の作用を奏する。
【0012】請求項3の画像データ処理装置は、請求項
1〜2の何れか1項の発明において、前記エッジ抽出手
段で求めたエッジのデータを受けて、エッジに対して細
線化処理を施す細線化手段を設け、前記図形データ作成
手段において、エッジ抽出手段で作成されたエッジのデ
ータに代えて細線化手段で作成された細線化エッジのデ
ータを用いることを特徴とするものである。この場合に
は、細線化された細線化エッジのデータに基づいて、図
柄の図形データを作成することができる。特に請求項2
と組み合わせた場合、切れ切れでない細線化されたエッ
ジを求めることができ、切れ切れでない細線化エッジの
データに基づいて、図柄の図形データを作成することが
できる。その他請求項1〜2の何れか1項と同様の作用
を奏する。
【0013】請求項4の画像データ処理装置は、請求項
1〜3の何れか1項の発明において、前記図形データ作
成手段は、選択設定手段で選択された輪郭線とエッジの
何れか一方又は両方のデータを受けてそのデータに太線
化処理を施す太線化手段と、この太線化手段で太線化さ
れたデータに細線化処理を施す細線化手段とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0014】この場合、例えば、輪郭線とエッジの両方
が選択されて、これら輪郭線とエッジとが合成されたと
きに、輪郭線とエッジとが接近することで2重線となる
場合には、輪郭線とエッジとに太線化手段により太線化
処理を施す一方、その太線化されたデータに細線化手段
で細線化処理を施して2重線部を単一線化するようにし
て、図柄を図案化した図形データを求めることができ
る。その他請求項1〜3の何れか1項と同様の作用を奏
する。
【0015】請求項5の画像データ処理プログラムを記
録した記録媒体は、図柄の画像データを処理してその画
像に対応する図形を形成する為の図形データを作成する
画像データ処理プログラムを記録した記録媒体におい
て、図柄の画像データを入力する画像データ入力ルーチ
ンと、画像データに基づいて図柄を複数の領域に分割す
る領域分割ルーチンと、領域分割ルーチンにより分割さ
れた領域のデータに基づいて図柄の輪郭線を求める輪郭
線抽出ルーチンと、画像データに基づいて図柄のエッジ
を求めるエッジ抽出ルーチンと、輪郭線とエッジのうち
から、図形の作成に供する何れか一方又は両方を選択設
定する選択設定ルーチンと、選択設定ルーチンで選択さ
れた輪郭線とエッジの何れか一方又は両方のデータを用
いて図形データを作成する図形データ作成ルーチンとを
備えたものである。
【0016】この画像データ処理プログラムを記録した
記録媒体は、図柄の画像データを入力する画像データ入
力ルーチンと、画像データに基づいて図柄を複数の領域
に分割する領域分割ルーチンと、領域分割ルーチンによ
り分割された領域のデータに基づいて図柄の輪郭線を求
める輪郭線抽出ルーチンと、画像データに基づいて図柄
のエッジを求めるエッジ抽出ルーチンと、輪郭線とエッ
ジのうちから、図形の作成に供する何れか一方又は両方
を選択設定する選択設定ルーチンと、選択設定ルーチン
で選択された輪郭線とエッジの何れか一方又は両方のデ
ータを用いて図形データを作成する図形データ作成手段
ルーチンとを備えているため、この記録媒体を画像デー
タ処理装置に装着することで、これら画像データ入力ル
ーチンと領域分割ルーチンと輪郭線抽出ルーチンとエッ
ジ抽出ルーチンと選択設定ルーチンと図形データ作成手
段ルーチンとにより、請求項1と同様に作用する。
【0017】請求項6の画像データ処理プログラムを記
録した記録媒体は、請求項5の発明において、前記エッ
ジ抽出ルーチンが、エッジを抽出する際に用いられる、
1つ以上のパラメータを設定するエッジパラメータ設定
ルーチンを有していることを特徴とするものである。こ
の画像データ処理プログラムを記録した記録媒体は、前
記エッジ抽出ルーチンが、エッジを抽出する際に用いら
れる、1つ以上のパラメータを設定するエッジパラメー
タ設定ルーチンを含んでいるため、このエッジパラメー
タ設定ルーチンを含む画像データ処理プログラムを記録
した記録媒体を画像データ処理装置に装着することで、
請求項2と同様に作用する。その他請求項5と同様の作
用を奏する。
【0018】請求項7の画像データ処理プログラムを記
録した記録媒体は、請求項5〜6の何れか1項の発明に
おいて、前記エッジ抽出ルーチンで求めたエッジのデー
タを受けて、エッジに対して細線化処理を施す細線化ル
ーチンを設け、前記図形データ作成ルーチンにおいて、
エッジ抽出ルーチンで作成されたエッジのデータに代え
て細線化ルーチンで作成された細線化エッジのデータを
用いることを特徴とするものである。この場合、図形デ
ータ作成ルーチンにおいては、エッジ抽出ルーチンで作
成されたエッジのデータに代えて細線化ルーチンで作成
された細線化エッジのデータを用いるので、この細線化
ルーチン及び図形データ作成ルーチンを含む画像データ
処理プログラムを記録した記録媒体を画像データ処理装
置に装着することで、請求項3と同様に作用する。その
他請求項5〜6の何れか1項と同様の作用を奏する。
【0019】請求項8の画像データ処理プログラムを記
録した記録媒体は、請求項5〜7の何れか1項の発明に
おいて、前記図形データ作成ルーチンは、選択設定ルー
チンで選択された輪郭線とエッジの何れか一方又は両方
のデータを受けてそのデータに太線化処理を施す太線化
ルーチンと、この太線化ルーチンで太線化されたデータ
に細線化処理を施す細線化ルーチンとを備えたことを特
徴とするものである。
【0020】この場合、図形データ作成ルーチンにおい
ては、選択設定ルーチンで選択された輪郭線とエッジの
何れか一方又は両方のデータを受けてそのデータに太線
化処理を施す太線化ルーチンと、この太線化ルーチンで
太線化されたデータに細線化処理を施す細線化ルーチン
とを含んでいるため、これら太線化ルーチンと細線化ル
ーチンを含む画像データ処理プログラムを記録した記録
媒体を画像データ処理装置に装着することで、請求項4
と同様に作用する。その他請求項5〜7の何れか1項と
同様の作用を奏する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。本実施形態は、画像読
取り装置で読み取った図柄の画像データを処理してその
画像に対応する図形を形成する図形データを作成する画
像データ処理装置に本発明を適用した場合のものであ
る。
【0022】図1に示すように、この画像データ処理装
置1は、基本的に、入力した画像や編集画面を表示可能
なCRTディスプレイ2と、キーボード3と、座標入力
装置(所謂、マウス)4と、カラーのイメージリーダな
どからなる画像読取り装置5と、これらを制御する制御
本体部8などから構成されている。画像データ処理装置
1の制御系は、図2のブロック図に示すように構成され
ている。
【0023】制御本体部8に設けられた制御装置10の
入出力インターフェース(入出力I/F)27には、キ
ーボード3と、座標入力装置4と、画像読取り装置5と
が夫々接続されている。制御装置10は、CPU11
と、このCPU11にデータバス等のバス28を介して
接続されたROM12及びRAM13と、ハードディス
ク(HD)16を備えたハードディスクドライブ(HD
D)15を制御するハードディスクコントローラ(HD
C)14と、入出力I/F27などから構成されてい
る。
【0024】更に、バス28には、フロッピーディスク
32を着脱可能に装着するフロッピーディスクドライブ
(FDD)30を制御するフロッピーディスクコントロ
ーラ(FDC)29と、CRTディスプレイ2に表示デ
ータを出力する為のCRTディスプレイコントローラ
(CRTC)31とが夫々接続されている。
【0025】前記ROM12には、一般のパーソナルコ
ンピュータと同様に、電源オン時に画像データ処理装置
1を立ち上げる為の起動プログラムが格納されている。
一方、HD16には、MS−DOSやウインドウズシス
テム等の各種OS(オペレーティングシステム)と、同
システム上で任意のCRTディスプレイ2、キーボード
3、座標入力装置4、画像読取り装置5、フラッシュメ
モリ装置6等を使用可能とする為の各種ドライバ・ソフ
トと、画像作成ソフトや画像編集ソフト等の各種アプリ
ケーションプログラム、更には後述する本願特有の画像
データ処理制御の制御プログラムとが格納されている。
【0026】画像データ処理装置1の起動時には、HD
16に格納されているOSがRAM13に読み込まれ、
各種アプリケーションプログラムの実行に際しては、そ
れぞれのアプリケーションプログラムが必要に応じてR
AM13に読み込まれ、アプリケーションプログラムが
動作可能となる。
【0027】前記RAM13には、図3に示すように、
入力した画像のデータを格納するデータメモリ13a、
減色法により求められた代表色を格納する代表色メモリ
13b、テクスチャにより求められた小矩形領域の特徴
量を格納するテクスチャメモリ13c、輪郭線のデータ
を格納する輪郭線メモリ13d、エッジのデータを格納
するエッジメモリ13e、選択された輪郭線やエッジの
データを格納する図形線メモリ13f、細線化された図
形線のデータを格納する細線化図形線メモリ13g、更
には図形データを格納する図形データメモリ13h等が
設けられている。
【0028】次に、画像データ処理装置1の制御装置1
0で行なわれる画像データ処理制御について、図4〜図
6のフローチャートに基いて説明する。但し、図中符号
Si(i=1、2、3、・・・・・・)は各ステップで
ある。画像データ処理制御が開始されると、先ず、画像
読取り装置5にセットされた図柄の画像を読取って画像
データを入力する画像データ入力処理が実行される(S
1)。例えば、図柄としては、図7に示す「紅葉の葉」
であり、この図柄の画像データが、ラスター形式のビッ
トマップデータで画像データメモリ13aに格納され
る。
【0029】このビットマップデータ形式は、通常、画
像処理装置で取り扱われるデータ形式であり、画像デー
タを構成する各画素あたり、RCB各8ビット程度のメ
モリを持ち、256段階の階調値を表現する。したがっ
て、色表現範囲としては、約1600万色である。一
方、図7の「紅葉の葉」を表す画像データは、モノクロ
で8ビットデータを有しており、256階調で表現され
ている。
【0030】次に、S1で入力された画像データを複数
の領域に分割する領域分割処理が実行される(S2)。
この領域分割処理とは、画像データに含まれる色、テク
スチャ等の特徴を一様に有する部分を領域として分割す
るものであり、第1の例として、減色法による領域分割
処理制御(図5参照)について説明する。
【0031】この領域分割処理制御では、まずヒストグ
ラムが作成され、つぎに代表色選定処理が行われる。画
像データ中における各階調値の頻度を求めるものがヒス
トグラム処理である(S20)。次に、このヒストグラム
に基づいて、最も頻度が大きい色から順に所定数の色
(n色)を代表色として代表色選定処理が実行される
(S21)。
【0032】次に、画像データ中の色のうち、代表色以
外の色を代表色と置換する置換処理が行われる(S2
2)。すなわち、RGB空間において、画像データ中の
すべての色とS21で選定された代表色とのユークリッ
ド距離を求め、最小距離を与える代表色と置換される。
ここで、2つの色(C1,C2)のRGB空間における
距離dは、次の〔数1〕の演算式により演算される。
【数1】
【0033】この演算式〔数1〕において、r1、g
1、b1は、色「C1」のRGB空間における座標値で
あり、またr2、g2、b2は、色「C2」のRGB空
間における座標値である。ここで、図7の画像はモノク
ロであり、r1=g1=b1、r2=g2=b2なの
で、d=|r1 −r2 |、 としても同様に計算できる。
また、RGB空間の代わりに、Lab空間、Luv空
間、YIQ空間、HSI空間等を用いることも可能であ
る。そして、減色された画像データについて、領域を設
定する処理が実行される。即ち、画像データ中の全ての
画素について上下左右に隣接する画素を調べ、隣接する
画素で色が等しいとき、これらを同一の領域に設定す
る。ここで、減色の方法としては、上述した方法に限ら
れるものではなく、均等量子化法、細分化量子化法等に
加えて、画像をより少ない色数で表現するものであれ
ば、何れの画像処理技法であってもよい。
【0034】第2の例として、S1で入力された画像デ
ータを2次元フーリエ変換し、そのフーリエ変換により
求められた空間周波数の分布からテクスチャの方向性を
求めるようにした、テクスチャによる領域分割処理制御
(図6参照)について説明する。ここで、空間周波数と
は、単位長さ当たりの正弦波状の濃淡変化の繰り返し回
数を示すものであり、横軸と縦軸に画像のx軸,y軸方
向に対応したu,vをとった2次元平面である空間周波
数領域を用いて表現される。また、画像に対して2次元
フーリエ変換することで、どのような空間周波数成分か
ら構成されているかを求めることができる。
【0035】テクスチャ特徴の抽出による領域分割制御
は、先ず画像データをマトリックス状の複数の小矩形領
域に分割する分割処理が実行される(S30)。例えば、
図8に示すように、図柄「紅葉の葉」の画像データに基
づいて、図柄がマトリックス状の複数の小矩形領域に分
割される。次に、S30で求められた複数の小矩形領域の
各々を2次元の平面とみなして、次の〔数2〕の演算式
によりフーリエ変換処理される(S31)。
【数2】 ここで、f(i,j)は、画像データ中の小矩形領域の
関数であり、F(u,v)はフーリエ変換後の関数であ
る。
【0036】次に、小矩形領域f(i,j)のフーリエ
変換F(u,v)のパワースペクトルP(u,v)が、
次の〔数3〕の演算式により求められる(S32)。
【数3】 このパワースペクトルP(u,v)により、空間周波数
(u,v)の強さが求められる。そして、S33〜S35に
より、パワースペクトルP(u,v)を用いることによ
りテクスチャの方向性が求められる。
【0037】先ず、次の〔数4〕と〔数5〕の演算式に
より、パワースペクトルP(u,v)が極座標に変換処
理される(S33)。
【数4】
【数5】 次に、P(u,v)を極座標形式で表したP(r、θ)
を用いて、次の〔数6〕の演算式でq(θ)を求める
(S34)。
【数6】 ここで、〔数6〕のWはP(u,v)のひろがりの大き
さを示す。ここで求められたq(θ)は、図9に示す扇
型領域内のパワーの分布の和を表している。また、テク
スチャーは、q(θ)が最大となる時の角度θ´と直角
な向きに、明確な方向性を持つ。
【0038】次に、S34で求めたq(θ)について、角
度θを「0°」から順次大きくすることで、q(θ)が
最大となる角度θを求めるq(θ)の最大値演算が実行
される(S35)。例えば、1つの小矩形領域のq(θ)
は図10に示すようになり、角度θが約21°のときに
q(θ)が最大となる。このとき、この角度θと直角を
なす角度θ0 が、小矩形領域の方向性のテクスチャ特徴
であり、角度θ0 がこの小矩形領域の特徴量として、テ
クスチャメモリ13cに格納される。次に、S35で求め
られた特徴量に基づく領域設定処理が実行される(S3
6)。
【0039】即ち、特徴量(角度θ0 )を複数の角度範
囲に区分する為に、例えば、角度範囲A「0°〜10
°」、角度範囲B「11°〜20°」、角度範囲C「2
1°〜30°」、・・・・角度範囲R「171°〜18
0°」が予め設定されており、テクスチャメモリ13c
に格納された各小矩形領域の特徴量(角度θ0 )に基づ
いて、相互に隣接する小矩形領域の特徴量が同一の角度
範囲に該当する場合に、これらの小矩形領域が同一領域
に設定される。換言すれば、S35で求められた各小矩形
領域の特徴量を、角度範囲A〜Rと比較する。
【0040】そして、ある小矩形領域の特徴量がある角
度範囲Xの中にあるとき、その小矩形領域の特徴量をX
とする。このようにして、全ての小矩形領域の特徴量を
A〜Rに設定した後、全ての小矩形領域について隣接す
る小矩形領域を調べ、隣接する小矩形領域で特徴量が等
しいとき、これらを同一の領域に設定する。
【0041】例えば、図11(a)に示すように、7×
6からなる複数の小矩形領域の特徴量(角度θ0 )が図
示ように求められたときには、図11(b)に示すよう
に、各小矩形領域が角度範囲A、B、C、D・・・の何
れかに区分され、隣接する小矩形領域同士が等しい角度
範囲であったときには、これらを同一の領域として設定
する。
【0042】ここで、テクスチャの特徴量を抽出する為
にパワースペクトルを用いたが、これ以外に、同時生起
行列法、差分統計量、ランレングス行列等の統計レベル
解析処理を用いるようにしてもよい。
【0043】さらに、領域分割された画像データの領域
ごとに輪郭線を求める輪郭線抽出処理が実行される(S
3)。例えば、図12(a)のように、異なる特徴量
(C1〜C6)によって6つの領域に分割されている場
合には、図12(b)に示すような等高線のような輪郭
線L1〜L6が求められる。輪郭線抽出処理の詳細は、
本発明の主たる部分ではなく、また、既に公知の技術で
あるため省略する。
【0044】輪郭線抽出処理を実行することで、領域数
に相当するだけの輪郭線Lを求めることができ、これら
複数の輪郭線のデータが輪郭線メモリ13dに格納され
る。次に、S1で入力された画像データに基づいて、入
力画像データのエッジを抽出するエッジ抽出処理制御が
実行される(S4)。このエッジ抽出処理について、例
えばラプラシアンフィルタを用いた場合について簡単に
説明すると、先ず画像データに対して、図14に示すラ
プラシアンフィルタ(9×9)LFによるフィルタ処理
が実行されて、図15に示す多値の微分画像が求められ
る。
【0045】次に、その多値の微分画像の各画素毎に、
各画素におけるR、G、Bの各成分のうちで最も高い階
調値(最も明るい値)をその画素の代表輝度値として設
定し、各画素の代表輝度値と所定のしきい値とを比較し
て、しきい値以上の代表輝度値の画素のデータとして
「0」、つまり「白」に設定するとともに、しきい値よ
りも小さい代表輝度値の画素のデータとして「1」、つ
まり「黒」に設定することで、最終的に、図16に示す
2値のエッジ画像データが求められる。本実施形態で
は、図7の画像はモノクロであり、R,G,Bの各成分
が等しいので、R成分としきい値とを比較して「0」又
は「1」に設定する。ここで、しきい値として、予めR
OM12に格納した所定の値を用いるようにしてもよ
く、また操作者がその都度設定するようにしてもよい。
【0046】上記の例では、エッジ抽出の為に、図14
に示すラプラシアンフィルタLFを用いたが、これ以外
の種々のラプラシアンフィルタ、グラディエントフィル
タや、Cannyエッジディテクター、SUSANエッ
ジディテクター、逆S字変換を用いたエッジディテクタ
ーなど、各種のエッジ抽出技法を用いてもよい。次に、
S4で求められた2値のエッジに対して細線化処理が施
される(S5)。ここで、このS5(エッジの細線化処
理)が請求項3の細線化手段に相当するとともに、請求
項7の細線化ルーチンに相当する。
【0047】入力画像データを微分することで多値の微
分画像データを求め、微分画像データをしきい値を用い
て2値化して、2値のエッジ画像データを求める。この
とき、しきい値が高いと細く切れ切れのエッジになり易
く、またしきい値が低いと太いエッジになり易い。より
画像の特徴を捕らえ、しかも切れ切れにならない細い
「線」を求める為に、切れ切れにならないように多少太
めのエッジ画像を求めておき、しかる後に細線化する。
切れ切れにならない程度に太めのエッジ画像を求めるた
めに、しきい値設定画面を介して、操作者にしきい値の
入力を求めしきい値を設定する、しきい値設定処理が実
行される。このしきい値設定処理が、請求項2のエッジ
パラメータ設定手段に相当するとともに、請求項6のエ
ッジパラメータ設定ルーチンに相当する。次に細線化処
理を行なうにあたって、図17に示す8種類の細線化パ
ターンSP1〜SP8を用意する。
【0048】そして、前記2値エッジ画像データの中
で、先ず細線化パターンSP1と合致する3×3の画素
の並びを探し出し、2値エッジ画像データの該当する部
分の中心画素を「1(黒)」から「0(白)」に置換す
る。ここで、各細線化パターンSP1〜SP8におい
て、マーク「*」は考慮しなくてよい、つまり2値エッ
ジ画像データを検索する場合、「0」でも「1」でもよ
い画素を示している。
【0049】これら細線化パターンSP1〜SP8まで
の処理を1サイクルとし、このサイクルをどのパターン
に対しても削除する画素が無くなるまで繰り返して実行
する。その結果、図18に示すような細線化された2値
エッジ画像データが得られ、得られた細線化2値エッジ
画像データ(エッジE)はエッジメモリ13eに格納さ
れる。次に、輪郭線LとエッジEとの何れを選択するか
を設定する選択設定処理が実行される(S6)。即ち、
この選択設定処理に際して、図19に示すように、輪郭
線LとエッジEとの何れを所望の図形線として選択する
為の図形線選択画面がCRTディスプレイ2に表示され
る。
【0050】そこで、マウス4を操作することで矢印の
ポインターMにより、輪郭線LとエッジEの何れか一
方、又はその両方を指示して選択設定され、その設定さ
れた輪郭線LとエッジEの何れかのデータ、又はその両
方のデータが図形線メモリ13fに格納される。ここ
で、輪郭線LとエッジEの両方が設定されたときには、
図19の下側に示すように、これら輪郭線LとエッジE
とを重ね合わせた図形線LEがCRTディスプレイ2に
表示される。
【0051】次に、選択された結果、輪郭線Lとエッジ
Eの両方が設定されたときには(S7:Yes )、図形線
メモリ13fにおいて、これら輪郭線Lのデータとエッ
ジEのデータとを合成する合成処理が実行される(S
8)。このとき、輪郭線LとエッジEのデータとが合成
して作成された図形線データLEにおいては、図形線L
Eが部分的に2重線になっていることがある。このよう
な2重線を単一線化するために、次の単一線化処理を行
なう。先ず、単一線化処理の有無を設定する画面表示を
介して、単一線化処理を行なう場合には(S9:Yes
)、太線化処理(S10)へ、単一線化処理を行なわ
ない場合には(S9:No)、図形線データLEを図形線
メモリ13gに格納し、図形データ作成処理(S12)
へ移行する。
【0052】単一線化処理が選択された場合の太線化処
理について、以下に説明する。図形線データLEの全て
の画素について、任意の1つの検索画素又はその8近傍
の画素の何れかが「1」のときには、その検索画素のデ
ータとして「1」が設定される一方、任意の1つの検索
画素が「0」で且つその8近傍の画素の全てが「0」の
ときには、その検索画素のデータとして「0」が設定さ
れる。このように、検索画素を順次次の画素とすること
で画素データの検索処理が繰り返されることにより、図
19の下側に示す図形線に対して図20に示す太線化さ
れた図形線が求められる。続いて細線化処理が実行され
る(S11)。
【0053】この細線化処理については、S5で説明し
たのと同様に処理されて、図20の太線化された図形線
から、図21に示す細線化された図形線Zが最終的に求
められ、細線化図形線メモリ13gに格納される。即
ち、これら輪郭線LとエッジEとを重ね合わせて合成し
た図形線LEを作成したときに、輪郭線LとエッジEと
が接近することで部分的に2重線になっている場合で
も、輪郭線LとエッジEとに太線化処理を施した後、そ
の太線化された図形線のデータに細線化処理を施すこと
で、2重線部を単一線化して、図柄を図案化した図形線
Zを形成する為の図形データを求めることができる。
【0054】次に、細線化図形線メモリ13gに格納さ
れている細線化された図形線Zのデータに基づいて、最
終的に図形データを作成する図形データ作成処理が実行
され、作成された図形データが図形データメモリ13h
に格納される(S12)。この図形データ作成処理におい
ては、画像データと同様に、図柄を図案化した図形線Z
を構成する複数の画素の集合からなるビットマップ形式
の図形データが作成される。ここで、図形データとして
は、ビットマップ形式以外に、複数の画素の配列順序に
おいて、任意の2つの画素を始点と終点とするベクトル
により表現するベクトル形式であったり、その他各種の
図形表現形式であってもよい。
【0055】ここで、画像読取り装置5や画像データ処
理制御の特にS1(画像データ入力処理制御)などが画
像入力手段に相当し、また画像データ入力ルーチンにも
相当する。画像データ処理制御の特にS2(画像データ
の領域分割処理制御)などが領域分割手段に相当し、ま
た領域分割ルーチンにも相当する。画像データ処理制御
の特にS3(分割領域の輪郭線抽出処理制御)などが輪
郭線抽出手段に相当し、また輪郭線抽出ルーチンにも相
当する。画像データ処理制御の特にS4(画像データの
エッジ抽出処理制御)などがエッジ抽出手段に相当し、
またエッジ抽出ルーチンにも相当する。
【0056】また、画像データ処理制御の特にS6(輪
郭線とエッジの選択設定処理制御)などが選択設定手段
に相当し、また選択設定ルーチンにも相当する。画像デ
ータ処理制御の特に、S10(太線化処理)とS11(細線
化処理)を含むS10〜S12などが図形データ作成手段に
相当し、また図形データ作成ルーチンにも相当する。更
に、そのS10(太線化処理)が請求項4の太線化手段に
相当するとともに、太線化ルーチンにも相当し、そのS
11(細線化処理)が細線化手段に相当するとともに、細
線化ルーチンにも相当する。
【0057】一方、本実施形態の画像データ処理装置
は、画像データ処理制御の制御プログラムがハードディ
スク16に格納されているが、この画像データ処理制御
プログラムをフロッピーディスク32やRAMカードや
CD−ROM等の記録媒体に格納し、この記録媒体を各
種の画像データ作成装置に装着して用いることが可能で
あり、この場合、これらフロッピーディスク32やRA
MカードやCD−ROM等が本発明の画像データ処理プ
ログラムを格納した記録媒体に相当する。
【0058】以上説明したように、画像読取り装置5で
入力された画像データに基づいて、先ず、画像データを
減色し、画像データを減色後の画像データの色に基づい
て領域分割する。または、画像データのテクスチャ特徴
を抽出し、画像データをテクスチャ特徴に基づいて領域
分割する。次に、前記の何れかの方法によって分割され
た複数の領域のデータに基づいて、図柄の輪郭線Lが求
められる。また、前記の入力された画像データに基づい
て図柄のエッジEが求められ。ここで、輪郭線Lとエッ
ジEのうちから選択設定された、輪郭線LとエッジEの
何れか一方又は両方のデータを用いて、図柄の図形デー
タが作成されるので、図形の作成に供する図柄の輪郭線
LとエッジEの何れか一方又は両方を選択設定するだけ
で、画像入力から図形データ作成までの画像処理が一貫
して自動的に実行されることになり、図柄を図案化した
図形データを簡単に且つ能率良く作成することができ
る。
【0059】前記実施形態の変更形態について説明す
る。 (1) 前記画像データ処理制御のS10で実行される太
線化処理制御において、輪郭線LとエッジEとが大きく
離れた2重線部が生じたときには、太線化処理を複数回
繰り返すことで、その2重線部を簡単に単一線化するこ
とができる。 (2) また、画像データ処理制御のS6で実行される
選択設定処理において、図形線選択画面を介して、輪郭
線LとエッジEのうちから、所望の部分だけを指示して
取り出せるように構成してもよい。 (3) 更に、前記実施形態では、画像データ処理装置
は、パーソナルコンピュータシステムとして別体で構成
されているが、画像データ処理に専用の一体型ハードウ
ェアとして構成する等、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で適宜変更することが可能である。
【0060】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、画像データ入
力手段と、領域分割手段と、輪郭線抽出手段と、エッジ
抽出手段と、選択設定手段と、図形データ作成手段とを
設けたので、図形の作成に供する図柄の輪郭線とエッジ
の何れか一方又は両方を選択設定するだけで、画像入力
から図形データ作成までの画像処理が一貫して自動的に
実行されることになり、図柄を図案化した図形データを
簡単に且つ能率良く作成することができる。
【0061】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の効果を奏するが、エッジ抽出手段は、抽出後のエッジ
を調節するために、1つ以上のパラメータを設定するエ
ッジパラメータ設定手段を有しているので、切れ切れに
ならない程度に太めのエッジ画像を求めることができ
る。請求項3の発明によれば、請求項1〜2の何れか1
項と同様の効果を奏するが、前記エッジ抽出手段で求め
たエッジのデータを受けて、エッジに対して細線化処理
を施す細線化手段を設け、前記図形データ作成手段にお
いて、エッジ抽出手段で作成されたエッジのデータに代
えて細線化手段で作成された細線化エッジのデータを用
いるので、細線化された細線化エッジのデータに基づい
て、図柄の図形データを作成することができる。特に、
請求項2と組み合わせた場合、切れ切れでない細線化さ
れたエッジを求めることができ、切れ切れでない細線化
エッジのデータに基づいて、図柄の図形データを作成す
ることができる。
【0062】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
何れか1項と同様の効果を奏するが、前記図形データ作
成手段は、選択設定手段で選択された輪郭線とエッジの
何れか一方又は両方のデータを受けてそのデータに太線
化処理を施す太線化手段と、この太線化手段で太線化さ
れたデータに細線化処理を施す細線化手段とを備えたの
で、図柄の輪郭線とエッジとを合成した際に、2重線部
が生じる場合でも、太線化処理と細線化処理とで、その
2重線部を単一線化でき、図柄を図案化した図形データ
を作成することができる。
【0063】請求項5の画像データ処理プログラムを記
録した記録媒体によれば、画像データ入力ルーチンと、
領域分割ルーチンと、輪郭線抽出ルーチンと、エッジ抽
出ルーチンと、選択設定ルーチンと、図形データ作成ル
ーチンとを含んでいるので、この記録媒体を画像データ
処理装置に装着することで、これら画像データ入力ルー
チンと領域分割ルーチンと輪郭線抽出ルーチンとエッジ
抽出ルーチンと選択設定ルーチンと図形データ作成ルー
チンとにより、請求項1と同様の効果を奏することがで
きる。
【0064】請求項6の画像データ処理プログラムを記
録した記録媒体によれば、請求項5と同様の効果を奏す
るが、前記エッジ抽出ルーチンが、エッジを抽出する際
に用いられる、1つ以上のパラメータを設定するエッジ
パラメータ設定ルーチンを有しているので、このエッジ
パラメータ設定ルーチンを含む画像データ処理プログラ
ムを記録した記録媒体を画像データ処理装置に装着する
ことで、請求項2と同様の効果を奏することができる。
【0065】請求項7の画像データ処理プログラムを記
録した記録媒体によれば、請求項5〜6の何れか1項と
同様の効果を奏するが、前記エッジ抽出ルーチンで求め
たエッジのデータを受けて、エッジに対して細線化処理
を施す細線化ルーチンを設け、前記図形データ作成ルー
チンにおいて、エッジ抽出ルーチンで作成されたエッジ
のデータに代えて細線化ルーチンで作成された細線化エ
ッジのデータを用いるので、この細線化ルーチン及び図
形データ作成ルーチンを含む画像データ処理プログラム
を記録した記録媒体を画像データ処理装置に装着するこ
とで、請求項3と同様の効果を奏することができる。
【0066】請求項8の発明によれば、請求項5〜7の
何れか1項と同様の効果を奏するが、前記図形データ作
成ルーチンは、選択設定ルーチンで選択された輪郭線と
エッジの何れか一方又は両方のデータを受けてそのデー
タに太線化処理を施す太線化ルーチンと、この太線化ル
ーチンで太線化されたデータに細線化処理を施す細線化
ルーチンとを備えたので、この図形データ作成ルーチン
を含む画像データ処理プログラムを記録した記録媒体を
画像データ処理装置に装着することで、請求項4と同様
の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像データ処理装置の
斜視図である。
【図2】画像データ処理装置の制御系のブロック図であ
る。
【図3】制御装置のRAMに設けられたメモリ構成を説
明する説明図である。
【図4】画像データ処理制御の概略フローチャートであ
る。
【図5】減色法による領域分割処理制御の概略フローチ
ャートである。
【図6】テチスチャによる領域分割処理制御の概略フロ
ーチャートである。
【図7】画像処理に供する図柄「紅葉の葉」を示す図で
ある。
【図8】画像データを複数の小矩形領域に分割した説明
図である。
【図9】テクスチャの方向性を求める説明図である。
【図10】極座標に関するq(θ)の線図である。
【図11】(a)は各小矩形領域毎の特徴量(角度
θ0 )を示す図表であり、(b)はその特徴量θ0 に基
づく領域分割の説明図である。
【図12】(a)は複数色からなる図柄を示す図であ
り、(b)は各色毎の領域の輪郭線を示す図である。
【図13】輪郭線抽出を説明する説明図である。
【図14】ラプラシアンフィルタを示す図表である。
【図15】多値の微分エッジ画像の図である。
【図16】2値のエッジ画像の図である。
【図17】(a)〜(h)は細線化処理に用いる細線化
パターンを示す図表である。
【図18】細線化エッジ画像の図である。
【図19】図形線選択画面の表示例を示す図である。
【図20】太線化処理した図形線を示す図である。
【図21】図柄「紅葉の葉」を図案化した図形を示す図
である。
【符号の説明】
1 画像データ処理装置 5 画像読取り装置 7 RAMカード 10 制御装置 11 CPU 12 ROM 13 RAM 32 フロッピーディスク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図柄の画像データを処理してその画像に
    対応する図形を形成する為の図形データを作成する画像
    データ処理装置において、 図柄の画像データを入力する画像データ入力手段と、 前記画像データに基づいて図柄を複数の領域に分割する
    領域分割手段と、 前記領域分割手段により分割された領域のデータに基づ
    いて図柄の輪郭線を求める輪郭線抽出手段と、 前記画像データに基づいて図柄のエッジを求めるエッジ
    抽出手段と、 前記輪郭線とエッジのうちから、図形の作成に供する何
    れか一方又は両方を選択設定する選択設定手段と、 前記選択設定手段で選択された輪郭線とエッジの何れか
    一方又は両方のデータを用いて図形データを作成する図
    形データ作成手段と、 を備えたことを特徴とする画像データ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記エッジ抽出手段は、抽出後のエッジ
    を調節するために、1つ以上のパラメータを設定するエ
    ッジパラメータ設定手段を有していることを特徴とする
    請求項1に記載の画像データ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記エッジ抽出手段で求めたエッジのデ
    ータを受けて、エッジに対して細線化処理を施す細線化
    手段を設け、前記図形データ作成手段において、エッジ
    抽出手段で作成されたエッジのデータに代えて細線化手
    段で作成された細線化エッジのデータを用いることを特
    徴とする請求項1〜2の何れか1項に記載の画像データ
    処理装置。
  4. 【請求項4】 前記図形データ作成手段は、選択設定手
    段で選択された輪郭線とエッジの何れか一方又は両方の
    データを受けてそのデータに太線化処理を施す太線化手
    段と、この太線化手段で太線化されたデータに細線化処
    理を施す細線化手段とを備えたことを特徴とする請求項
    1〜3の何れか1項に記載の画像データ処理装置。
  5. 【請求項5】 図柄の画像データを処理してその画像に
    対応する図形を形成する為の図形データを作成する画像
    データ処理プログラムを記録した記録媒体において、 図柄の画像データを入力する画像データ入力ルーチン
    と、 前記画像データに基づいて図柄を複数の領域に分割する
    領域分割ルーチンと、 前記領域分割ルーチンにより分割された領域のデータに
    基づいて図柄の輪郭線を求める輪郭線抽出ルーチンと、 前記画像データに基づいて図柄のエッジを求めるエッジ
    抽出ルーチンと、 前記輪郭線とエッジのうちから、図形の作成に供する何
    れか一方又は両方を選択設定する選択設定ルーチンと、 前記選択設定ルーチンで選択された輪郭線とエッジの何
    れか一方又は両方のデータを用いて図形データを作成す
    る図形データ作成ルーチンと、 を備えたことを特徴とする画像データ処理プログラムを
    記録した記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記エッジ抽出ルーチンは、抽出後のエ
    ッジを調節するために、1つ以上のパラメータを設定す
    るエッジパラメータ設定ルーチンを有していることを特
    徴とする請求項5に記載の画像データ処理プログラムを
    記録した記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記エッジ抽出ルーチンで求めたエッジ
    のデータを受けて、エッジに対して細線化処理を施す細
    線化ルーチンを設け、前記図形データ作成ルーチンにお
    いて、エッジ抽出ルーチンで作成されたエッジのデータ
    に代えて細線化ルーチンで作成された細線化エッジのデ
    ータを用いることを特徴とする請求項5〜6の何れか1
    項に記載の画像データ処理プログラムを記録した記録媒
    体。
  8. 【請求項8】 前記図形データ作成ルーチンは、選択設
    定ルーチンで選択された輪郭線とエッジの何れか一方又
    は両方のデータを受けてそのデータに太線化処理を施す
    太線化ルーチンと、この太線化ルーチンで太線化された
    データに細線化処理を施す細線化ルーチンとを備えたこ
    とを特徴とする請求項5〜7の何れか1項に記載の画像
    データ処理プログラムを記録した記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007151944A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Samii Kk 画像生成装置、遊技機、画像生成方法、及びプログラム
JP2009211561A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Ntt Comware Corp 奥行きデータ生成装置及び奥行きデータ生成方法ならびにそのプログラム

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JP2007151944A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Samii Kk 画像生成装置、遊技機、画像生成方法、及びプログラム
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