JPH11232093A - ウィルスチェック結果のサーバ転送・編集方法およびそのプログラム記録媒体 - Google Patents

ウィルスチェック結果のサーバ転送・編集方法およびそのプログラム記録媒体

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JPH11232093A
JPH11232093A JP10030810A JP3081098A JPH11232093A JP H11232093 A JPH11232093 A JP H11232093A JP 10030810 A JP10030810 A JP 10030810A JP 3081098 A JP3081098 A JP 3081098A JP H11232093 A JPH11232093 A JP H11232093A
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啓正 川越
Taki Yamamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】LANを構成するPCの設置場所や台数に関係
なく、管理者は編集結果を確認することで、ウィルスチ
ェックの実行結果を一元管理する。 【解決手段】クライアントPC111でのウィルスチェ
ックツールの実行結果を、状態監視ツール114で監視
し、終了時に転送ツール113を起動してサーバ12に
転送し、サーバ12では編集ツール122を起動するこ
とにより、転送されたデータに基づいて、クライアント
毎の実行結果一覧表123を作成する。監視ツール11
4、転送ツール113、編集ツール122の他に、セッ
トアッププログラムとDLLファイルもフロッピーディ
スク等に格納して、クライアント環境設定のためにセッ
トアップするとともに、アプリケーション実行時に必要
ならば動的にDLLを呼び出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LAN環境下に於
いて、クライアント側のウィルスチェック実行時に実行
結果をサーバへ転送して、サーバで編集し、サーバ側で
クライアントのウィルスチェック状況の把握・管理する
ことが可能なウィルスチェック結果のサーバ転送・編集
方法およびそのプログラムを格納した記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】業務におけるパソコン(以下、PC)の
利用範囲が拡大するに伴って、ウィルスの感染防止と早
期発見による感染拡大の防止が重要な課題となってい
る。特に、複数台のPCを分散して有するLANの管理
者にとっては、ウィルスチェック状況を把握することが
非常に重要となってくる。従来より、ウィルスの早期発
見による感染拡大の防止策として、LAN環境における
ウィルス感染防止方法では、例えば毎日クライアントP
C立ち上げ時にウィルスチェックツール(プログラム)
を起動し、ローカルドライブのウィルス感染状況をチェ
ックする方法が一般的である。このように、公知のウィ
ルスチェックツールを利用して、ウィルス感染状況を把
握することが行われているが、しかし、これはPC使用
者が確認するだけであって、管理者が把握するまでには
至っていなかった。管理者が把握するためには、各使用
者毎に個別に確認を行うか、あるいは各使用者毎のチェ
ックログの確認を行う必要があり、これは非常に手間の
かかる仕事であった。また、PCの設置場所が分散して
離れていたり、台数が多かったりすると、確認が困難に
なると予想される。
【0003】ウィルスチェックについては、例えば特
開平05−108487号公報や特開平06−348
486号公報等に記載された技術があるが、いずれもウ
ィルス進入防止、及びウィルスの発見に関する技術を記
載したものである。すなわち、前者では、アプリケー
ションとオペレーティングシステムとの間にウィルス監
視システムを選択的に介在させ、取り込まれた要求の内
容が正常のものか、コンピュータウィルスによるものか
を監視システムにより判別し、ウィルスによるときに
は、出力手段によりその要求を禁止するとともに警報を
出す。また、後者では、ブートプログラムがロードさ
れて実行される前に、設定/開放スイッチの設定により
記憶装置への書き込みを禁止し、プログラムがロードさ
れて実行された後に、コンピュータがウィルスにより攻
撃されたか否かを検査する。この検査は、RAM内にロ
ードされた割り込みベクタを対応する通常の値(メモリ
中に格納)と比較することにより行う。しかしながら、
上記特開平05−108487号や特開平06−3
48486号等の公報においては、クライアント上での
ウィルス侵入防止、及び発見を図るものであり、複数ク
ライアントのウィルスの感染状況の一元管理を考慮した
効率的な使用は全く考慮されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来に
おいて、各クライアントのウィルスチェックの実施状
況、及び実施結果をLAN管理者が把握する為には、各
クライアントの使用者に個々に確認するか、あるいはク
ライアントの実行ログ等で確認することが必要となり、
大規模LANを構築している場合等では、クライアント
台数・遠隔地設置等により管理が極めて困難となる。そ
こで、本発明の目的は、このような課題を解決し、ウィ
ルスチェックツールの実行結果ログをサーバへ転送し、
サーバにおいて転送されたログファイルを基に各クライ
アントの実行結果一覧を作成するようなウィルスチェッ
ク結果のサーバ転送・編集方法、およびそのためのプロ
グラムを格納した記録媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるウィルスチェック結果のサーバ転送
・編集方法では、ウィルスチェック実行状態を監視し、
実行終了時に実行結果ログをサーバへ転送するととも
に、転送されたログファイルを基に各クライアントの実
行結果一覧を作成することを特徴とする。また、その
プログラム格納記録媒体では、クライアント毎のウィル
スチェックツールの動作状況を監視する監視プログラム
と、ログ終了によりサーバに転送する転送プログラム
と、各クライアント環境を設定するセットアッププログ
ラムと、DLL(Dynamic Link Libr
ary)ファイルと、編集プログラムとを格納すること
を特徴とする。これにより、設置場所に左右されないク
ライアントのウィルス発生状況の管理(サーバ一元管
理)が可能になり、ウィルス感染状況の把握のための工
数を削減することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
より詳細に説明する。図2は、本発明が適用されるハー
ドウェア環境を示す図である。図2において、111
a,111b,・・111nはクライアントPC、12
0はサーバ、13はサーバに接続された管理者端末であ
る。本発明では、クライアントPC111のウィルスチ
ェック結果をサーバで一元管理し、管理者がチェック結
果を容易に確認できるようにしている。そのために、ク
ライアントPC111側に監視プログラムと転送プログ
ラムとセットアッププログラムを配置し、サーバ120
側にDLLファイルと編集プログラムとを配置する。こ
れらのプログラムは、フロッピーディスクに格納され
る。なお、固定ディスク、フロッピーレキシブルディス
ク、光ディスク等に格納しておくことも勿論可能であ
り、格納された記録媒体を持ち運びすることで、任意の
場所において本発明を容易に実行できる。クライアント
PC111毎にウィルスチェックツールを起動し、その
実行状態を監視プログラムで監視して、ツールの実行が
全て終了した時点で、監視プログラムが転送ツール(プ
ログラム)を起動する。転送ツールは各クライアントP
Cで実行したウィルスチェックツール実行の状態結果を
ログに採取し、そのログファイルをサーバ120に転送
する。サーバ120では、編集ツール(プログラム)を
起動してクライアント毎または日付順のチェック結果一
覧表を作成し、管理者端末13はこの一覧表を参照する
ことにより、クライアントPCのチェック結果を確認す
る。
【0007】図3は、本発明の各プログラムを記録した
記録媒体の説明図である。本発明のプログラムはフロッ
ピーディスク115により提供され、プログラムをクラ
イアントのローカルドライブにコピーし、セットアップ
プログラムにより本発明の実行環境を設定する。図3に
示すように、フロッピーディスク115に格納されたプ
ログラムは、監視プログラム、転送プログラム、セット
アッププログラム、DLLファイル、および編集プログ
ラムの5種類である。ここで、DLLとは、独立した機
能オブジェクトを1つにまとめたウィンドウズ用のライ
ブラリ・ファイルであって、アプリケーションを実行し
ている際に必要になったとき動的に呼び出すことができ
る。なお、クライアント環境としては、これらのプログ
ラムをロードするために、60kバイト程度のディスク
空き容量のあることが条件である。
【0008】図1は、本発明の一実施例を示すウィルス
チェック結果のサーバ転送・編集方法の動作フローチャ
ートである。図1のフローに示すように、本発明はステ
ップ〜ステップの動作から形成される。太線はアク
ション(起動)、両矢印の細線は参照(読み出しアクセ
ス)、片矢印の細線はデータの流れを示している。な
お、111はクライアントPC、112はログファイ
ル、113は転送ツール、114は状態監視ツール、1
21はログファイル格納用領域、122は編集ツール、
123はチェック結果一覧ファイル、120はサーバ、
11はクライアント側装置、12はサーバ側装置、13
は管理者端末である。
【0009】先ず、クライアントPC111に対して公
知のウィルスチェックツールを起動し、ウィルス感染状
況をチェックする(ステップ)。本発明により提供す
る状態監視ツール114がウィルスチェックツールの動
作状況を監視する(ステップ)。ウィルスチェックツ
ールの実行により取得されたログ情報は、クライアント
毎のログファイル112に格納される。ウィルスチェッ
クツールが終了した時点で、状態監視ツール114は転
送ツール113を起動する(ステップ)。本発明によ
り提供された転送ツール113にて、クライアント毎の
ログファイル112をサーバ12へ転送する(ステップ
)。クライアント毎のログファイル112の内容はサ
ーバ12に転送されて、ログファイル格納用領域121
に格納される。次に、管理者端末13により、本発明に
より提供される編集ツール122を起動する(ステップ
)。編集ツール122により、サーバ12に転送され
たログファイル112を加工し、クライアント毎のウィ
ルスチェック結果一覧表を作成する(ステップ)。作
成された結果一覧表はチェック結果一覧ファイル123
に格納される。管理者は管理者端末13より、編集ツー
ル122により作成された一覧表を参照し、クライアン
ト毎のチェック結果を確認する(ステップ)。
【0010】図4は、図1で作成されたチェック結果一
覧表の図である。図4(a)は日付順に整理したチェッ
ク結果一覧表であり、図4(b)はクライアント毎に整
理したチェック結果一覧表である。(a)の一覧表で
は、1月8日のクライアントAとBのみがウィルスチェ
ックツールでチェックを行っており、その結果、クライ
アントAは異常なし、クライアントBは異常があった
が、ワクチンソフトによりウィルスは除去されたことを
示している。実行したワクチンソフト名が一覧表に記述
されている。クライアントC,Dに対しては、未だウィ
ルスチェックツールによるチェックが行われていないの
で、次回(日付は未定)には必ず実行するように、管理
者から電話等により個別に指示がなされることになって
いる。クライアントE,Fについては、1月10日にチ
ェックが行われており、クライアントEは異常がなく、
クライアントFは異常があったが、ワクチンソフトによ
りウィルスが除去されたことを示している。なお、ワク
チンソフトとしては、市販のよく知られているものを用
いることができる。
【0011】(b)の一覧表では、クライアントA,
B,C,・・・毎にチェック結果が記述されており、ク
ライアントAについては、1月8日のチェック結果は異
常なし、10月31日のチェック結果も異常なし、12
月30日のチェック結果は異常があったが、ワクチンソ
フトによりウィルスは除去されて、回復したことを示し
ている。その際に使用したワクチンソフト名が記述され
ている。クライアントBについては、未だウィルスチッ
クツールによるチェックは行われていないので、管理者
より次回には必ず行うよう指示がなされている。ツール
によるチェックのログが失敗した場合にも、チェック結
果が出ないので、不実施と同じ結果に記述される。な
お、異常の×が記述されたクライアントの周辺のクライ
アントが〇であれば問題はないが、×の記述されたクラ
イアントの周辺のクライアントでチェックを行っていな
い者があったときには、ウィルスによる浸入の危険度が
高いので、急いでチェックを行うように管理者からそれ
らのクライアントに電話等で指示を出す必要がある。
【0012】図1に記載の各ステップ〜をプログラ
ムに変換し、変換されたプログラムをフロッピーディス
ク等の記録媒体に格納して持ち運び可能にすることによ
り、その記録媒体の存在する任意の場所で、本発明のウ
ィルスチェック結果一覧の編集を行うことが可能とな
る。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
LAN管理者は、サーバでの編集結果を確認することに
より、PC設置場所/台数に関係無く、全クライアント
のウィルスチェックの実行の有無、及び実行結果を一元
管理することができるので、ウィルス感染状況の把握の
為の工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すウィルスチェック結果
のサーバ転送・編集方法の動作フローチャートである。
【図2】本発明が実行されるハードウェア環境を示す図
である。
【図3】本発明で使用されるプログラムを格納する記録
媒体とクライアント環境を示す図である。
【図4】本発明によるチェック結果一覧表を示す図であ
る。
【符号の説明】
11…クライアント側装置、12…サーバ側装置、13
…管理者端末、111,111a,111b,111n
…クライアントPC、120…サーバ、 115…記録媒体、112…ログファイル、113…転
送ツール、114…状態監視ツール、121…ログファ
イル格納用領域、122…編集ツール、123…チェッ
ク結果一覧ファイル。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クライアント端末とサーバと該サーバに
    接続された管理者端末とを備えたウィルスチェックシス
    テムにおいて、 クライアント端末でのウィルスチェックツールの実行状
    態を監視する第1のステップと、 ウィルスチェックツールの実行結果をログファイルに採
    取し、ツール実行終了時に転送ツールを起動して、ログ
    ファイルをサーバへ転送する第2のステップと、 該サ
    ーバにログファイルが格納された後、管理者端末により
    編集ツールが起動されると、該編集ツールが転送された
    データに基づきクライアント毎の実行結果一覧を作成す
    る第3のステップとを有することを特徴とするウィルス
    チェック結果のサーバ転送・編集方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の各ステップをプログラ
    ムに変換し、該プログラムを格納したことを特徴とする
    プログラム記録媒体。
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