JPH11230981A - 半導体加速度センサ及びその製造方法 - Google Patents

半導体加速度センサ及びその製造方法

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JPH11230981A
JPH11230981A JP3154198A JP3154198A JPH11230981A JP H11230981 A JPH11230981 A JP H11230981A JP 3154198 A JP3154198 A JP 3154198A JP 3154198 A JP3154198 A JP 3154198A JP H11230981 A JPH11230981 A JP H11230981A
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JP
Japan
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forming
impurity layer
acceleration sensor
buried impurity
concentration buried
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Application number
JP3154198A
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English (en)
Inventor
Takuo Ishida
拓郎 石田
Masaari Kamakura
將有 鎌倉
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下部ストッパを位置合わせすることなく行う
ことのできる半導体加速度センサ及びその製造方法を提
供する。 【解決手段】 単結晶シリコン基板1の一主表面に、中
央部1cの外縁から外側方向に延びるp+型埋込犠牲層
3aを形成する工程と、単結晶シリコン基板1の一主表
面上に、加速度印加時に撓む撓み部4bに相当する厚さ
でエピタキシャル層4を形成する工程と、撓み部4bに
ピエゾ抵抗5及び拡散配線6を形成する工程と、撓み部
4bで発生する電気信号を取り出す金属配線11,電極
パッド12を形成する工程と、切り込み部10を形成す
る工程と、p+型埋込犠牲層3aを等方性エッチングに
て除去して、中央部4b1と梁部4b2とを有して成る
撓み部4bを形成する工程とを有し、重り部1aは撓み
部4bに懸架支持されて成る半導体加速度センサの製造
方法において、重り部1aの底面に該当する個所にp+
型埋込犠牲層3bを形成し、p+型埋込犠牲層3bを等
方性エッチングにより除去することにより重り部1aの
厚さを薄くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、航空機、
家電製品等に用いられる半導体加速度センサ及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に加速度センサとしては、片持ち梁
方式と両持ち梁方式とが提案されている。検出方法とし
ては、機械的な歪みを電気抵抗の変化として検出する方
法と、静電容量の変化による検出方法とがある。例え
ば、特開平6-109755号公報には機械的な歪みを電気抵抗
の変化として検出する両持ち梁方式の加速度センサが開
示され、このような加速度センサの製造方法が特願平9-
204269号に提案されている。
【0003】図4は、従来例に係る半導体加速度センサ
のエッチング加工前の状態を示す概略構成図であり、
(a)は上面から見た状態を示す概略平面図であり、
(b)はA−A’断面における概略断面図であり、
(c)はB−B’断面における概略断面図であり、図5
は、従来例に係る半導体加速度センサのエッチング加工
後の状態を示す概略構成図であり、(a)は上面から見
た状態を示す概略平面図であり、(b)はA−A’断面
における概略断面図であり、(c)はB−B’断面にお
ける概略断面図であり、図6は、従来例に係る半導体加
速度センサの製造工程を示す図4(a),図5(a)の
B−B’断面における概略断面図である。
【0004】先ず、半導体基板であるn型の単結晶シリ
コン基板1上に熱酸化等によりシリコン酸化膜2を形成
し、所定形状にパタ−ニングされたフォトレジスト(図
示せず)をマスクとしてシリコン酸化膜2のエッチング
を行うことにより開口部2aを形成し、プラズマアッシ
ング等によりフォトレジストを除去する。このとき、開
口部2aは単結晶シリコン基板1の矩形状の中央部1c
を外囲した箇所に形成されている。
【0005】なお、中央部1cの形状としては、矩形状
に限定されるものではなく、例えば円形,楕円形等どの
ような形状であっても良い。
【0006】続いて、開口部2aが形成されたシリコン
酸化膜2をマスクとしてボロン(B)等のp型不純物を
デポジション及び熱拡散またはイオン注入及びアニール
処理を行うことにより高濃度埋込不純物層であるp+型
埋込犠牲層3を形成し(図6(a))、シリコン酸化膜
2をエッチングにより除去する。
【0007】次に、単結晶シリコン基板1のp+型埋込
犠牲層3を形成した面側にn型のエピタキシャル層4を
形成する。ここで、エピタキシャル層4は、後に撓み部
4bとなるため、加速度印加時に撓む厚さに形成されて
いる。
【0008】次に、エピタキシャル層4の撓み部4bに
対応する箇所に、ボロン(B)等のp型不純物を拡散し
てピエゾ抵抗5を形成し、ピエゾ抵抗5と電気的に接続
されるようにエピタキシャル層4内にボロン(B)等の
p型不純物を拡散して拡散配線6を形成する。この時、
単結晶シリコン基板1上及びエピタキシャル層4上にシ
リコン酸化膜7が形成される(図6(b))。
【0009】次に、シリコン酸化膜7上にCVD法等に
よりシリコン窒化膜等の保護膜8を形成し、所定形状に
パタ−ニングされたフォトレジスト(図示せず)をマス
クとして保護膜8及びシリコン酸化膜7のエッチングを
行うことにより、後述する重り部1aの外周縁に対応す
る箇所に開口部9を形成し、フォトレジストを除去する
(図6(c))。
【0010】次に、開口部9が形成された保護膜8をマ
スクとして単結晶シリコン基板1を、水酸化カリウム
(KOH)溶液等のアルカリ系のエッチャントを用いて
異方性エッチングを行うことにより、p+型埋込犠牲層
3に到達する切り込み部10を形成する(図6
(d))。
【0011】次に、拡散配線6上の所望の箇所の保護膜
8及びシリコン酸化膜7をエッチングにより除去し、拡
散配線6と電気的に接続されるように、スパッタリング
または蒸着等により金属配線11,電極パッド12及び
ストッパ接合用パッド13を形成し、単結晶シリコン基
板1の金属配線11形成面側に、クロム膜,シリコン窒
化膜,フッ素樹脂膜等の配線保護膜14を形成する(図
6(e))。
【0012】次に、配線保護膜14,保護膜8,シリコ
ン酸化膜7及びエピタキシャル層4の一部を、RIE(R
eactive Ion Etching),KOH溶液等のアルカリ系の
エッチャントを用いた異方性エッチング等によりエッチ
ング除去してp+型埋込犠牲層3に到達するエッチャン
ト導入口15を形成して、単結晶シリコン基板1から成
る重り部1aと、重り部1aを囲むとともに、後述する
フレーム4aの下面側(単結晶シリコン基板1とエピタ
キシャル層4との界面側)を支持する単結晶シリコン基
板1から成る支持部材1bを形成する(図6(f))。
【0013】この時、エッチャント導入口15は、図5
(a)に示すように、エピタキシャル層4の内、フレー
ム4a及び撓み部4bに該当する箇所を除いた箇所に形
成されている。
【0014】次に、エッチャント導入口15よりフッ酸
等を含んだ酸性溶液から成るエッチャント(50%フッ
酸水溶液:69%硝酸水溶液:酢酸=1:1〜3:8の
体積基準)を導入し、p+型埋込犠牲層3を等方性エッ
チングにより除去して切り込み溝(p+型埋込犠牲層3
を除去することによって形成される空隙)を形成すると
ともに、両端(梁部4b2)がエピタキシャル層4から
成る枠状のフレーム4aに支持されて、重り部1aの中
央部1cが中央部4b1に接続された十字型の撓み部4
bを形成する(図6(g))。
【0015】次に、配線保護膜14,単結晶シリコン基
板1の切り込み部10形成面側の保護膜8及びシリコン
酸化膜7をエッチングにより除去する。
【0016】最後に、撓み部4bに対応する箇所に凹部
16aを有して成る上部ストッパ16及び重り部1aに
対応する箇所に凹部17aを有して成る下部ストッパ1
7とを、陽極接合等によりそれぞれ、ストッパ接合用パ
ッド13及び単結晶シリコン基板1に接合する(図6
(h))。
【0017】この半導体加速度センサは、重り部1aに
加速度が印加されると、重り部1aが加速度の印加方向
と反対方向に変位して撓み部4bが撓み、その撓み部4
bの一面に形成されたピエゾ抵抗5が撓んで、ピエゾ抵
抗5の抵抗値が変化する。この抵抗値の変化を電気信号
に変換して加速度を検出する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述の半導体加速度セ
ンサにおいて、重り部1aと下部ストッパ17との間
と、撓み部4bと上部ストッパ16との間にギャップを
設けるために、上部ストッパ16及び下部ストッパ17
側を加工して凹部16a,17aを形成していた。上部
ストッパ16及び下部ストッパ17の材質としては、接
合の容易性からパイレックスガラス(アメリカ・コーニ
ング社の商標)を用いる場合が多い。
【0019】このガラスの加工方法としては、例えばサ
ンドブラスト等があるが、半導体プロセスの加工精度と
比較すると精度が良くない。上部ストッパ16及び下部
ストッパ17の役割は、過度の衝撃による撓み部4bの
破壊の防止以外に、前記ギャップを適当な大きさとする
ことにより重り部1aの振動に対して所望のエアダンピ
ング効果を持たせ、所定の周波数範囲における感度特性
を一定とし、また、構造体の固有振動数に基づく共振破
壊を防止するという役割がある。
【0020】また、上部ストッパ16及び下部ストッパ
17の接合工程においては、重り部1aと凹部17a、
及び撓み部4bと凹部16aとが対応する位置にくるよ
うに位置合わせを行う必要があるが、この工程における
合わせずれは半導体プロセスの加工レベルと比較する
と、非常に大きなものである。
【0021】この時に合わせずれが特に大きい場合に
は、重り部1a及び撓み部4bが上部ストッパ16及び
下部ストッパ17に固着され、センサとしての機能を果
たさなくなることもあり得る。そこまで大きなずれでな
くとも、合わせずれを見込んだチップ設計が必要となる
ため、チップ面積は大きくなり、製造コストも大きくな
る。
【0022】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、下部ストッパを位置
合わせすることなく行うことのできる半導体加速度セン
サ及びその製造方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上面側及び下面側を有するフレームと、複数の梁部及び
中央部を有して成る撓み部であって、該梁部は前記フレ
ームの内縁部の少なくとも一部分と前記中央部との間で
延在し、前記梁部と前記中央部とが一体につながってい
る撓み部と、前記中央部に懸架支持されている重り部
と、前記フレームの下面側を支持し、内側側面が前記重
り部の側面と切り込み部を隔てて向かい合う支持部材
と、前記重り部と前記梁部との間に形成された切り込み
溝と、前記撓み部で発生する電気信号を取り出す配線及
び電極パッドとを有して成り、前記切り込み部と前記切
り込み溝とはつながっており、前記重り部及び前記支持
部材とは半導体基板を用いて構成され、前記撓み部及び
前記フレームは前記半導体基板上に設けたエピタキシャ
ル層を用いて構成され、前記切り込み溝は第一の高濃度
埋込不純物層を除去することにより形成された半導体加
速度センサにおいて、前記重り部の底面に第二の高濃度
埋込不純物層が設けられ、該第二の高濃度埋込不純物層
を除去して前記重り部の厚さを薄くしたことを特徴とす
るものである。
【0024】請求項2記載の発明は、一主表面及び二主
表面を有する半導体基板の一主表面に、該半導体基板の
中央部の外縁から外側方向に延びる第一の高濃度埋込不
純物層を形成する工程と、前記半導体基板の一主表面上
に、加速度印加時に撓む撓み部に相当する厚さでエピタ
キシャル層を形成する工程と、前記半導体基板の該エピ
タキシャル層形成面側の所定の箇所に前記撓み部で発生
する電気信号を取り出す配線及び電極パッドを形成する
工程と、加速度印加時に前記撓み部に撓みを与える重り
部の外周縁に対応する部分を前記半導体基板の二主表面
側から異方性エッチングして、前記第一の高濃度埋込不
純物層に到達する切り込み部を形成する工程と、前記第
一の高濃度埋込不純物層を等方性エッチングにて除去し
て、中央部と該中央部と前記エピタキシャル層により形
成されたフレームとの間で延在する梁部とを有して成る
撓み部を前記エピタキシャル層により形成する工程とを
有し、前記重り部は前記撓み部に懸架支持されて成る半
導体加速度センサの製造方法において、前記重り部の底
面に該当する個所の前記半導体基板の二主表面に第二の
高濃度埋込不純物層を形成し、該第二の高濃度埋込不純
物層を除去することにより前記重り部の厚さを薄くする
ようにしたことを特徴とするものである。
【0025】請求項3記載の発明は、請求項2記載の半
導体加速度センサの製造方法において、前記第二の高濃
度埋込不純物層を、前記第一の高濃度埋込不純物層を形
成する際に同時に形成し、前記第一の高濃度埋込不純物
層をエッチングにより除去する際に同時に除去するよう
にしたことを特徴とするものである。
【0026】請求項4記載の発明は、請求項2記載の半
導体加速度センサの製造方法において、前記第二の高濃
度埋込不純物層の導電型を、前記第一の高濃度埋込不純
物層の導電型と逆の導電型としたことを特徴とするもの
である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づき説明する。図1は、本発明の一実施の形
態に係る半導体加速度センサの製造工程を示す概略断面
図であり、図2は、本実施の形態に係る半導体加速度セ
ンサのエッチング加工前の状態を示す概略構成図であ
り、(a)は上面から見た状態を示す概略平面図であ
り、(b)は下面から見た状態を示す概略平面図であ
り、(c)は(a)のA−A’断面における概略断面図
であり、(d)は(a)のB−B’断面における概略断
面図であり、図3は、本実施の形態に係る半導体加速度
センサのエッチング加工後の状態を示す概略構成図であ
り、(a)は上面から見た状態を示す概略平面図であ
り、(b)は(a)のA−A’断面における概略断面図
であり、(c)は(a)のB−B’断面における概略断
面図である。なお、図1は、図2(a),図3(a)の
B−B’断面における製造工程を示している。
【0028】本実施の形態に係る半導体加速度センサの
製造工程と、従来例として図6に示す半導体加速度セン
サの製造工程と異なる工程は、図6(a)において、単
結晶シリコン基板1の一主表面にp+型埋込犠牲層3
(図1においてはp+型埋込犠牲層3a)を形成する際
に、同時に単結晶シリコン基板1の二主表面の重り部1
aの底面に該当する箇所に開口部2aが形成されたシリ
コン酸化膜2をマスクとして、デポジション及び熱拡散
またはイオン注入及びアニール処理を行うことによりp
+型埋込犠牲層3bを形成している。
【0029】なお、p+型埋込犠牲層3bをp+型埋込
犠牲層3aを形成する際に同時に形成するようにしても
良いし、別々に形成するようにしても良い。
【0030】そして、図6(g)の工程において、p+
型埋込犠牲層3aを等方性エッチングにより除去する際
に、同時にp+型埋込犠牲層3bを等方正エッチングに
より除去して重り部1aの厚さを支持部材1bの厚さよ
りも薄くしている。
【0031】最後に、図6(h)の工程において、平板
状の下部ストッパ17を単結晶シリコン基板1の切り込
み部10形成面側に接合している。
【0032】従って、本実施の形態においては、重り部
1aの厚さを支持部材1bの厚さよりも薄くしたので、
平板状の下部ストッパ17を用いて所望のギャップを有
する半導体加速度センサを製造することができ、下部ス
トッパ17の加工コストが不要となる。
【0033】また、従来のように下部ストッパ17に形
成された凹部17aと重り部1aとが対応する位置にく
るように位置合わせを行う必要がなくなり、合わせずれ
を見込んだチップ設計が不要となって、チップ面積を小
さくしてコストを削減することができる。
【0034】また、従来ではギャップを形成するため
に、下部ストッパ17をサンドブラスト加工のようなガ
ラス加工により行っていたが、本実施の形態において
は、単結晶シリコン基板1への不純物拡散の拡散深さで
規定しているため、ギャップを精度良く形成することが
でき、重り部1aの振動に対するエアダンピングを高精
度に調節できるようになり、周波数特性(所定の周波数
範囲における感度特性を一定とする)を向上させること
ができる。
【0035】更に、p+型埋込犠牲層3a形成の際にp
+型埋込犠牲層3bを形成できるとともに、p+型埋込
犠牲層3aのエッチング除去の際にp+型埋込犠牲層3
bをエッチング除去できるため、工程数を増やすことな
く重り部1aの厚さを薄くすることができる。
【0036】なお、本実施の形態においては、p+型埋
込犠牲層3a,3bの導電型が同じとなるように形成し
たが、これに限定されるものではなく、逆の導電型とな
るように形成してもよい。この場合、エピタキシャル層
4を形成するときのチャンバー雰囲気中にはp型とn型
の両方の不純物が放出されるので、従来問題となってい
た、単結晶シリコン基板1とエピタキシャル層4との界
面付近に形成されるオートドーピングによる反転層は、
p型不純物とn型不純物とでキャリアとしては相殺され
る方向に働き、この反転層中のキャリア濃度を低減させ
て、素子の特性に対する悪影響を低減または解消させる
ことができる。
【0037】なお、上述の実施の形態においては、梁部
4b2が4本の半導体加速度センサの場合について説明
したが、梁部4b2が2本または8本,12本等、何本
でもよい。
【0038】
【発明の効果】請求項1または請求項2記載の発明は、
重り部の底面に第二の高濃度埋込不純物層を形成して、
第二の高濃度埋込不純物層を除去することにより重り部
の厚さを薄くするようにしたので、平板状の下部ストッ
パを用いて所望のギャップを有する半導体加速度センサ
を製造することができ、下部ストッパの加工コストが不
要となり、また、従来のように下部ストッパに形成され
た凹部と重り部とが対応する位置にくるように位置合わ
せを行う必要がなくなり、合わせずれを見込んだチップ
設計が不要となって、チップ面積を小さくしてコストを
削減することができ、また、従来ではギャップを形成す
るために、下部ストッパをサンドブラスト加工のような
ガラス加工により行っていたが、半導体基板への不純物
拡散の拡散深さで規定できるので、ギャップを精度良く
形成することができ、重り部の振動に対するエアダンピ
ングを高精度に調節できるようになり、周波数特性を向
上させることができ、下部ストッパを位置合わせするこ
となく行うことのできる半導体加速度センサ及びその製
造方法を提供することができた。
【0039】請求項3記載の発明は、請求項2記載の半
導体加速度センサの製造方法において、第二の高濃度埋
込不純物層を、第一の高濃度埋込不純物層を形成する際
に同時に形成し、第一の高濃度埋込不純物層をエッチン
グにより除去する際に同時に除去するようにしたので、
請求項2記載の発明の効果に加えて、工程数を増やすこ
となく重り部の厚さを薄くすることができる。
【0040】請求項4記載の発明は、請求項2記載の半
導体加速度センサの製造方法において、第二の高濃度埋
込不純物層の導電型を、第一の高濃度埋込不純物層の導
電型と逆の導電型としたので、請求項2記載の発明の効
果に加えて、エピタキシャル層を形成するときのチャン
バー雰囲気中にはp型とn型の両方の不純物が放出され
ることになり、従来問題となっていた、半導体基板とエ
ピタキシャル層との界面付近に形成されるオートドーピ
ングによる反転層は、p型不純物とn型不純物とでキャ
リアとしては相殺される方向に働き、この反転層中のキ
ャリア濃度を低減させて、素子の特性に対する悪影響を
低減または解消させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る半導体加速度セン
サの製造工程を示す概略断面図である。
【図2】本実施の形態に係る半導体加速度センサのエッ
チング加工前の状態を示す概略構成図であり、(a)は
上面から見た状態を示す概略平面図であり、(b)は下
面から見た状態を示す概略平面図であり、(c)は
(a)のA−A’断面における概略断面図であり、
(d)は(a)のB−B’断面における概略断面図であ
る。
【図3】本実施の形態に係る半導体加速度センサのエッ
チング加工後の状態を示す概略構成図であり、(a)は
上面から見た状態を示す概略平面図であり、(b)は
(a)のA−A’断面における概略断面図であり、
(c)は(a)のB−B’断面における概略断面図であ
る。
【図4】従来例に係る半導体加速度センサのエッチング
加工前の状態を示す概略構成図であり、(a)は上面か
ら見た状態を示す概略平面図であり、(b)はA−A’
断面における概略断面図であり、(c)はB−B’断面
における概略断面図である。
【図5】従来例に係る半導体加速度センサのエッチング
加工後の状態を示す概略構成図であり、(a)は上面か
ら見た状態を示す概略平面図であり、(b)はA−A’
断面における概略断面図であり、(c)はB−B’断面
における概略断面図である。
【図6】従来例に係る半導体加速度センサの製造工程を
示す図4(a),図5(a)のB−B’断面における概
略断面図である。
【符号の説明】
1 単結晶シリコン基板 1a 重り部 1b 支持部材 1c 中央部 2 シリコン酸化膜 2a 開口部 3,3a,3b p+型埋込犠牲層 4 エピタキシャル層 4a フレーム 4b 撓み部 4b1 中央部 4b2 梁部 5 ピエゾ抵抗 6 拡散配線 7 シリコン酸化膜 8 保護膜 9 開口部 10 切り込み部 11 金属配線 12 電極パッド 13 ストッパ接合用パッド 14 配線保護膜 15 エッチャント導入口 16 上部ストッパ 16a 凹部 17 下部ストッパ 17a 凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面側及び下面側を有するフレームと、
    複数の梁部及び中央部を有して成る撓み部であって、該
    梁部は前記フレームの内縁部の少なくとも一部分と前記
    中央部との間で延在し、前記梁部と前記中央部とが一体
    につながっている撓み部と、前記中央部に懸架支持され
    ている重り部と、前記フレームの下面側を支持し、内側
    側面が前記重り部の側面と切り込み部を隔てて向かい合
    う支持部材と、前記重り部と前記梁部との間に形成され
    た切り込み溝と、前記撓み部で発生する電気信号を取り
    出す配線及び電極パッドとを有して成り、前記切り込み
    部と前記切り込み溝とはつながっており、前記重り部及
    び前記支持部材とは半導体基板を用いて構成され、前記
    撓み部及び前記フレームは前記半導体基板上に設けたエ
    ピタキシャル層を用いて構成され、前記切り込み溝は第
    一の高濃度埋込不純物層を除去することにより形成され
    た半導体加速度センサにおいて、前記重り部の底面に第
    二の高濃度埋込不純物層が設けられ、該第二の高濃度埋
    込不純物層を除去して前記重り部の厚さを薄くしたこと
    を特徴とする半導体加速度センサ。
  2. 【請求項2】 一主表面及び二主表面を有する半導体基
    板の一主表面に、該半導体基板の中央部の外縁から外側
    方向に延びる第一の高濃度埋込不純物層を形成する工程
    と、前記半導体基板の一主表面上に、加速度印加時に撓
    む撓み部に相当する厚さでエピタキシャル層を形成する
    工程と、前記半導体基板の該エピタキシャル層形成面側
    の所定の箇所に前記撓み部で発生する電気信号を取り出
    す配線及び電極パッドを形成する工程と、加速度印加時
    に前記撓み部に撓みを与える重り部の外周縁に対応する
    部分を前記半導体基板の二主表面側から異方性エッチン
    グして、前記第一の高濃度埋込不純物層に到達する切り
    込み部を形成する工程と、前記第一の高濃度埋込不純物
    層を等方性エッチングにて除去して、中央部と該中央部
    と前記エピタキシャル層により形成されたフレームとの
    間で延在する梁部とを有して成る撓み部を前記エピタキ
    シャル層により形成する工程とを有し、前記重り部は前
    記撓み部に懸架支持されて成る半導体加速度センサの製
    造方法において、前記重り部の底面に該当する個所の前
    記半導体基板の二主表面に第二の高濃度埋込不純物層を
    形成し、該第二の高濃度埋込不純物層を除去することに
    より前記重り部の厚さを薄くするようにしたことを特徴
    とする半導体加速度センサの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第二の高濃度埋込不純物層を、前記
    第一の高濃度埋込不純物層を形成する際に同時に形成
    し、前記第一の高濃度埋込不純物層をエッチングにより
    除去する際に同時に除去するようにしたことを特徴とす
    る請求項2記載の半導体加速度センサの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第二の高濃度埋込不純物層の導電型
    を、前記第一の高濃度埋込不純物層の導電型と逆の導電
    型としたことを特徴とする請求項2記載の半導体加速度
    センサの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7681457B2 (en) * 2007-01-31 2010-03-23 Infineon Technologies Sensonor As Micromechanical pressure sensing device
US8256301B2 (en) 2007-01-31 2012-09-04 Infineon Technologies Ag Micromechanical pressure sensing device

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