JPH11229526A - 壁構造 - Google Patents

壁構造

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JPH11229526A
JPH11229526A JP4298598A JP4298598A JPH11229526A JP H11229526 A JPH11229526 A JP H11229526A JP 4298598 A JP4298598 A JP 4298598A JP 4298598 A JP4298598 A JP 4298598A JP H11229526 A JPH11229526 A JP H11229526A
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wall structure
water
structure according
curing
coating material
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JP4298598A
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Teruhisa Inoue
照久 井上
Shigeo Hayashimoto
成生 林本
Chieko Yahagi
知恵子 矢作
Toshio Takahashi
利男 高橋
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐火性能に優れた壁構造を提供すること。 【解決手段】構造躯体の片面もしくは両面に厚さ21m
m以上の防火被覆材料を固定具で固定してなる壁構造で
あって、防火被覆材料が潜在水硬性物質、水溶性高分
子、硬化刺激剤、及び水を含有して成る組成物を混練、
成形した成形物を湿潤養生硬化して成る硬化体であり、
かつその嵩比重が1.0〜1.9、断面欠損中空率が0
〜46%であり、60分外壁準耐火構造性能または間仕
切壁準耐火構造性能を満足する壁構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の外壁また
は間仕切壁として有用な壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ポルトランドセメントに代表されるセメ
ントを用いたモルタルやコンクリートは、安価であり、
比較的容易に、且つ短期間に強度発現できる等の理由か
ら、建設、建築分野を主体として多方面の分野で利用さ
れている。しかし、これらの材料は製造方法、強度の問
題よりクラックを生じ易く、実際の使用に関しては安価
な中実プレス成形板が用いられる場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまで建物の外壁も
しくは間仕切壁においては前記したようなセメント系の
薄手の中実板が多く用いられてきた。しかしながらこれ
らのものは性能的には充分とは言えず例えばクラック等
の亀裂が拡大しやすいため、経年使用においてその防耐
火性能の低下が著しくなる。近年の建物の個性化の時代
において、住宅の高性能高機能化の要求から重厚な安定
した防火被覆材料の要求が高まっている。そこで厚手で
はあるが単位面積当たりの重量のそれほど重くない防耐
火性能の優れた防火被覆材料の出現が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、潜在水硬
性材料を用いた押出成形板がが極めて高い準耐火性能と
強度を示す事を見出し本明を完成させた。即ち本発明
は、
【0005】(1)構造躯体の片面もしくは両面に厚さ
21mm以上の防火被覆材料を固定具で固定してなる壁
構造であって、防火被覆材料が潜在水硬性物質、水溶性
高分子、硬化刺激剤、及び水を含有して成る組成物を混
練、成形した成形物を湿潤養生硬化して成る硬化体であ
り、かつその嵩比重が1.0〜1.9、中空率が0〜4
6%であり、60分外壁準耐火構造性能または間仕切壁
準耐火構造性能を満足する壁構造、(2)組成物がシリ
カヒュームを含有した組成物である上記(1)記載の壁
構造、(3)組成物が潜在水硬性物質として高炉水砕ス
ラグを含有した組成物である上記(1)または(2)記
載の壁構造、(4)組成物が水溶性高分子として分子内
にカルボキシル基および/またはスルホン基および/ま
たはアミド基を有する水溶性高分子を含有した上記
(1)〜(3)のいずれか1項に記載の壁構造、(5)
水溶性高分子がポリ(メタ)アクリル酸及びその塩であ
る上記(4)記載の壁構造、(6)構造躯体が、防火被
覆材料を固定する面に断熱材としてグラスウールまたは
ロックウールを備えている上記(1)〜(5)のいずれ
か1項に記載の壁構造、(7)構造躯体が断熱材上に防
水紙としてアスファルトフェルトを備えている上記
(6)記載の壁構造、(8)固定具2がビスまたは金具
留ある上記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の壁構
造を提供する
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて使用する防火被覆材料は、潜在水硬性物質、水溶
性高分子、潜在硬化性物質の硬化刺激剤となり得る塩基
性化合物、及び水等を含有して成る組成物を良く混練、
成形した板状成形板を湿潤養生硬化させる事により得ら
れる。
【0007】本発明で用いる潜在水硬性物質としては高
炉水砕スラグ、徐冷スラグ、フライアッシュ、もみがら
灰等が挙げられ、特に高炉水砕スラグが好ましい。
【0008】用いる潜在水硬性物質は、ブレーン比表面
積2000cm2 /g以上のものが好ましく、2500cm
2 /g以上のものが更に好ましく、特に3000cm2
g以上のものが好ましい。
【0009】本発明における組成物には、押出成形時の
成形性等が向上する他、得られる防火被覆材料の機械的
強度が向上するなどの効果が顕著なことからシリカヒュ
ームを含有させることは特に好ましい。シリカヒューム
の使用量は、潜在水硬性物質の大きさ(粒径)や種類、
必要に応じて添加する他の種々の混和材の種類や量によ
っても異なるが、通常、潜在水硬性物質100重量部に
対して2〜50重量部が好ましく、特に好ましくは5〜
25重量部である。
【00010】本発明で用いる水溶性高分子は、混練時
間内に混練系に均一に、且つ迅速に溶解する必要がある
ので微粒子状、微粉状または水溶液になっていることが
好ましい。
【0011】用いうる水溶性高分子の具体例としてはヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル
アマイド、ポリ(メタ)アクリル酸及びその塩、ポリ
(メタ)アクリル酸及びその塩の、アクリルアマイドと
(メタ)アクリル酸またはそのアルカリ金属塩との共重
合体または(A)アクリルアマイド及び/または(メ
タ)アクリル酸のアルカリ金属塩と(B)(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル等の(メタ)
アクリル酸エステル、もしくはスチレン、エチレン、プ
ロピレン等の疎水性モノマーとの共重合体で水溶性であ
るポリアクリル酸系誘導体、メラミンスルホン酸ホルム
アルデヒド縮合物の塩、ナフタリンスルホン酸ホルムア
ルデヒド縮合物の塩、高分子量のリグニンスルホン酸塩
等が挙げられるが本発明はこれら水溶性高分子に限定さ
れるものではない。又、これら水溶性高分子は単独使用
だけでなく、2種以上を併用することも出来る。
【0012】これらの内、分子内にカルボキシル基およ
び/またはスルホン基および/またはアミド基を有する
ものが好ましく、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メ
タ)アクリル酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリル酸カ
リウム、ポリ(メタ)アクリル酸リチウム等のポリ(メ
タ)アクリル酸およびその塩やカルボキシメチルセルロ
ースが更に好ましく、ポリアクリル酸ナトリウムが特に
好ましい。
【0013】また、これら水溶性高分子は組成物の混練
物の成形に適した分子量のものを選定する事が好まし
く、特に限定されるものではないが、ポリアクリル酸ナ
トリウムを例にとると、その分子量は5000以上が好
ましく、更に好ましくは50000以上、特に好ましく
は100000以上である。
【0014】水溶性高分子の使用量は防火被覆材料が要
求される特性、成形方法等によって異なり、押出成形等
の高分子量の水溶性高分子を使用する場合は、潜在水硬
性物質と任意成分として用いるシリカヒュームの合計量
100重量部に対して、通常0.3〜10重量部、好ま
しくは0.4〜7重量部、特に好ましくは0.5〜5重
量部である。水溶性高分子の使用量が少なすぎると、添
加する水量にもよるが、混練が困難になるか、又は困難
でないとしても後工程での成形加工性が悪くなる傾向が
ある。また、水溶性高分子の量が多すぎると養生硬化し
にくくなったり、硬化したとしても硬化体の水に対する
安定性が悪くなる傾向がある。
【0015】硬化刺激剤としては種々のアルカリ性物質
が使用できる。例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム等のアルカリ金
属炭酸塩、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸
リチウム等のアルカリ金属重炭酸塩、更に水酸化カルシ
ウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸
化物、ピロ燐酸ナトリウム、ピロ燐酸カリウム、燐酸二
カリウム、燐酸三カリウム、燐酸三ナトリウム、(メ
タ)ケイ酸ナトリウム、(メタ)ケイ酸カリウム、ポル
トランドセメント等が挙げられる。これらの硬化刺激剤
のうち、(メタ)ケイ酸ナトリウム、アルカリ金属水酸
化物が好ましく、中でも水酸化ナトリウムが特に好まし
い。
【0016】硬化刺激剤の使用量は、その塩基性度(ア
ルカリ性の強さ)、潜在水硬性物質の粒径、更に必要に
応じて添加する混和材(後述)の種類や量、及び水の量
によっても異なるが、概ね潜在水硬性物質と混和材の合
計量100重量部に対して0.1〜5重量部、好ましく
は0.2〜3重量部である。
【0017】硬化刺激剤の量が少なすぎると、充分な強
度を発現しなかったり、養生硬化に長時間を要する等、
工業的に不利となる。また多すぎると硬化速度が速くな
りすぎ混練工程や成形工程でのハンドリングが著しく阻
害されることがある。
【0018】また、用いる硬化刺激剤の形状は固形でも
水溶液でも使用できるが固形であると混練物中に均一に
分散しない恐れがあるので、水溶液を用いることが好ま
しい。
【0019】水の使用量は、使用する水溶性高分子の種
類と量、硬化刺激剤の種類と量、及び任意成分として用
いるシリカヒュームの種類と量、及び必要により添加す
る繊維状物質や微粒子骨材(後述)等の種類と量によっ
て異なり、混合物が良好な混練性を示す様に決めなけれ
ばならないが、概ね潜在水硬性物質と任意成分として用
いるシリカヒュームの合計量100重量部に対して8〜
60重量部、好ましくは10〜45重量部、より好まし
くは12〜35重量部であである。
【0020】本発明において使用する組成物には、更に
必要に応じて種々の混和材を使用することが出来る。混
和材としては、例えば粉砕された徐冷スラグ、フェロク
ロムスラグ、ウォラストナイト、シリカ、アルミナ、フ
ライアッシュ、タルク、硅砂、硅石粉、クレー、カオリ
ン、炭酸カルシウム、陶磁器粉砕物、チタニア、ジルコ
ニア、砂利等の無機混和材、グルコース等の硬化遅延
剤、シランカップリング剤のような表面処理剤、顔料等
が挙げられる。
【0021】これら種々の混和材を用いる場合、その使
用量は、無機混和材の場合には潜在水硬性物質100重
量部に対して通常10〜300重量部、又分散減水剤、
表面処理剤、顔料等の混和材の場合には潜在水硬性物質
100重量部に対して通常0.1〜20重量部用いられ
る。
【0022】また、本発明において用いる組成物を押出
成形法で成形する場合、成形体が硬化するまでの保形性
を向上させる等の目的で、繊維状物質や微粒子骨材を組
成物に添加することが出来る。繊維状物質の具体例とし
ては、ビニロン、パルプ、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、カーボンファイバー、アラミドファイバー等の長さ
1〜20mm程度の短繊維状物質を挙げることが出来
る。繊維状物質の使用量は潜在水硬性物質と任意成分と
して用いるシリカヒュームの合計量100重量部に対し
て0.1〜10重量部が好ましい。また、微粒子骨材と
してはウォラストナイト、珪砂、珪石粉、徐冷スラグ
粉、フェロクロムスラグ粉、陶磁器粉砕品、レンガ粉砕
品、抗火石を挙げることが出来る。これら微粒子骨材
は、一般的に1000μm以下、好ましくは500μm
以下、より好ましくは300μm以下で20μm以上の
平均粒径を有するものを用いる。微粒子骨材の使用量
は、潜在水硬性物質と任意成分として用いるシリカヒュ
ームの合計量100重量部に対して10〜200重量部
が好ましい。
【0023】次に組成物を混練、成形する方法について
説明を行う。先ず、潜在水硬性物質、細かく粉砕され
た、及び/または水に溶解された水溶性高分子、並びに
必要により種々の混和材、繊維状物質及び微粒子骨材を
オムニミキサー(千代田技研工業製)の様な揺動型ミキ
サー、アイリッヒミキサーやプラネタリーミキサーに入
れて粉体混合する。
【0024】次いでこの混合物に硬化刺激剤と所定量の
水、または硬化刺激剤を水に溶解したアルカリ水溶液を
所定量添加し、更に混合(粗混練)を行う。次いで粗混
練物を更に強い剪断力を与える事の出来る機器例えばロ
ールニーダー、バンバリーミキサー、湿式バンバリーミ
キサー、ミキシングロール、バッグミル、加圧ニーダ
ー、スクリュー押出し機、ニーダールーダー型ミキサー
等を用いて充分な混練を行い混練物を得る。
【0025】以上の混練物の内、押出成形用として混練
されたものは、押出成形機等により成形される。これら
の成形機による成形の場合、特に減圧下で成形できる方
法、例えば真空押出成形機等を使用すると、養生硬化後
に、より高い強度を有し、更に強度のバラツキの少ない
防火被覆材料が得られることから好ましい。
【0026】成形物の養生硬化は、少なくとも成形物中
の水分が蒸発しない高湿度雰囲気下で行うことが必要で
ある。一般的には相対湿度80%以上、好ましくは90
%以上、更に好ましくは100%の雰囲気下で湿潤養生
を行う。また、この様な高湿度雰囲気下において更に、
水分を通さない容器や袋等に成形物を入れたり、プラス
チック板やプラスチックフィルム、金属板に成形物を挟
む方法等、成形物中の水分の蒸発が防止出来る様な方法
で湿潤養生を行っても良い。また、湿潤養生初期の成形
物を水に浸漬して水中で養生を行うことも出来る。養生
硬化温度としては一般的には、10〜100℃である。
また、水蒸気を用いて100℃以上の温度でオートクレ
ーブ処理を行っても良い。
【0027】養生硬化の時間は、使用する硬化刺激剤の
種類と量、及び温度、相対湿度等の養生硬化条件に依っ
て大きく左右されるが、概ね半日〜7日間である。
【0028】続いて、本発明における壁構造について説
明する。具体的な壁構造としては伝統的な木造下地軸組
(在来工法)の壁構造、木造下地枠組工法(2×4工
法)の壁構造、鉄骨または軽量鉄骨または軽量形鋼から
なる不燃下地工法等により製造される壁構造が挙げられ
る。
【0029】木造下地軸組工法により得られる壁構造の
場合、構造躯体としての柱及び間柱の間もしくは屋外側
に断熱材を施しても良く、また、その更に屋外側に防水
紙を施しても良く、更に屋外側に防火被覆材料を施す。
屋内側には屋外側と同様の仕様にしても良く一般の内装
材等を用いても良い。
【0030】また木造下地枠組工法の壁構造の場合も前
記と同様に、柱の間もしくは屋外側に断熱材を施しても
良く、また、その更に屋外側に防水紙を施しても良く、
更に屋外側に防火被覆材料を施す。屋内側には屋外側と
同様の仕様にしても良く一般の内装材等を用いても良
い。
【0031】不燃下地工法の壁構造の場合、H型鋼等の
間もしくは屋外側に断熱材を施しても良く、また、その
更に屋外側に防水紙を施しても良く、更に屋外側に防火
被覆材料を施す。屋内側には屋外側と同様の仕様にして
も良く一般の内装材等を用いても良い。
【0032】続いて、本発明に用いる防火被覆材料につ
いて説明する。用いる防火被覆材料の厚みは21mm以
上が好ましく21mm〜60mmが特に好ましい。嵩比
重は0.5〜2.5が好ましく、1.0〜1.9が特に
好ましい。防火被覆材料の形状が板状の場合、化粧目地
や表面意匠、軽量化の目的のブロック等に観られる中空
形状による断面部分の面積欠損率を断面欠損率というが
本発明の防火被覆材料の場合、0〜60%が好ましく、
0〜46%が特に好ましい。
【0033】防火被覆材料を留め付ける固定具としては
ビスおよび専用取付金具等が挙げられる。用いるビスと
してはドリルビスやセルフタッピングビスが好ましい。
取付金具等の形状は防火被覆材料の嵌合部形状と相関
性があるものが好ましい。ビスおよび金具の材質等につ
いては特に制限がないが一般的な金属材料からなるもの
が好ましい。
【0034】断熱材については必須ではないが、用いる
場合、具体的にはグラスウール、ロックウール、発泡ポ
リウレタン、発泡ポリエチレン等が挙げられ、グラスウ
ール、ロックウールが好ましい。これらは用途、使用環
境等により使い分けられる。
【0035】必要により用いる防水紙は特に限定は無い
がアスファルトフェルト、タイベック等が挙げられアス
ファルトフェルトが好ましい。
【0036】本発明の壁構造は、準耐火性能を有する。
準耐火構造性能とは耐火性能に準ずる性能を有する構造
性能で平成5年建設省告示第1453号をもとに規定さ
れた構造性能であり、それらには防火被覆材料の性能に
より30分、45分、60分とまた用途により外壁、間
仕切壁、柱等各々試験方法が異なる。本発明の壁構造は
60分準耐火構造および60分間仕切壁構造の性能認定
試験に合格できる壁構造である。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて更に具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0038】製造例1 混合機(アイリッヒ社製)にブレーン比表面積4000
cm2/gの高炉水砕スラグ900重量部、シリカヒュー
ム(日本重化学工業製)100重量部、7号珪砂100
0重量部、アクリル系可塑剤(日本化薬(株)製))3
0重量部、パルプ20重量部を入れて90秒間撹拌混合
した。続いて水酸化ナトリウム10重量部と水140重
量部とから成る水溶液を添加し、更に30秒間撹拌混合
した。次いでこれらの撹拌混合によって得られた組成物
をニーダールーダー型の混練機に入れ5分間混練し粘土
状の混練物を得た。更に、この混練物を真空押出成形機
で20mmHgの減圧下で押出成形を行い、厚さ21m
m、幅50cm、長さ300cm、断面欠損率46%の
板状成形物を得た。次いで、この成形物を90℃の飽和
蒸気圧の雰囲気下で24時間養生硬化させ、防火被覆材
(嵩比重1.0)を得、以下の実施例において使用し
た。尚、防火被覆材料は養生硬化の前後でその大きさ及
び断面欠損率に変化は殆どない。
【0039】実施例1 図1に本発明の防火被覆材料の取付方法の1例を示す。
構造躯体(図中省略)の片面に製造例1で得られた防火
被覆材料が、固定具としてビスまたは金具を用いて固定
されている。防火被覆材料の嵌合部には通常止水材が設
けられる。
【0040】実施例2 図2〜4に木造下地軸組工法により得られた本発明の壁
構造の水平断面図、垂直断面図及び透視図の一例を示
す。構造躯体としての柱及び間柱、土台の屋外側に防火
被覆材料が固定具としてビスを用いて固定されている。
柱、間柱の屋内側に内装材、また、内装材と防火被覆材
料の間にグラスウール及び防水紙がそれぞれ設けられて
いる。柱と防火被覆材料の固定部はジョイナーとシーリ
ング材により止水処理されていることが好ましい。防火
被覆材料の下部には水切りジョイナーにより止水処理さ
れていることが好ましい。
【0041】
【発明の効果】本発明の壁構造は、耐力性、防火性に非
常に優れており、建築、建設、景観材料等の広範な分野
で用いることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の壁構造における防火被覆材料の取付方
法の1例
【図2】木造下地軸組工法により得られた本発明の壁構
造の水平断面図
【図3】木造下地軸組工法により得られた本発明の壁構
造の垂直断面図
【図4】実施例2の壁構造の透視図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造躯体の片面もしくは両面に厚さ21m
    m以上の防火被覆材料を固定具で固定してなる壁構造で
    あって、防火被覆材料が潜在水硬性物質、水溶性高分
    子、硬化刺激剤、及び水を含有して成る組成物を混練、
    成形した成形物を湿潤養生硬化して成る硬化体であり、
    かつその嵩比重が1.0〜1.9、断面欠損率が0〜4
    6%であり、60分外壁準耐火構造性能または間仕切壁
    準耐火構造性能を満足する壁構造。
  2. 【請求項2】組成物がシリカヒュームを含有した組成物
    である請求項1記載の壁構造。
  3. 【請求項3】組成物が潜在水硬性物質として高炉水砕ス
    ラグを含有した組成物である請求項1または2記載の壁
    構造。
  4. 【請求項4】組成物が水溶性高分子として分子内にカル
    ボキシル基および/またはスルホン基および/またはア
    ミド基を有する水溶性高分子を含有した請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の壁構造。
  5. 【請求項5】水溶性高分子がポリ(メタ)アクリル酸及
    びその塩である請求項4記載の壁構造。
  6. 【請求項6】構造躯体が、防火被覆材料を固定する面に
    断熱材としてグラスウールまたはロックウールを備えて
    いる請求項1〜5のいずれか1項に記載の壁構造。
  7. 【請求項7】構造躯体が断熱材上に防水紙としてアスフ
    ァルトフェルトを備えている請求項6記載の壁構造。
  8. 【請求項8】固定具がビスまたは金具である請求項1〜
    7のいずれか1項に記載の壁構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180030373A (ko) * 2016-09-12 2018-03-22 주식회사 하우이씨엠 플라이애쉬와 팽창암석을 사용한 고강도 불연성 단열패널 및 그 제조방법

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KR20180030373A (ko) * 2016-09-12 2018-03-22 주식회사 하우이씨엠 플라이애쉬와 팽창암석을 사용한 고강도 불연성 단열패널 및 그 제조방법

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