JPH11227215A - 部品の接着組立方法及び装置 - Google Patents

部品の接着組立方法及び装置

Info

Publication number
JPH11227215A
JPH11227215A JP4457098A JP4457098A JPH11227215A JP H11227215 A JPH11227215 A JP H11227215A JP 4457098 A JP4457098 A JP 4457098A JP 4457098 A JP4457098 A JP 4457098A JP H11227215 A JPH11227215 A JP H11227215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
component
head
bonding
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4457098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3552519B2 (ja
Inventor
Shigeru Fujita
茂 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP4457098A priority Critical patent/JP3552519B2/ja
Priority to US09/237,661 priority patent/US6224709B1/en
Publication of JPH11227215A publication Critical patent/JPH11227215A/ja
Priority to US09/635,259 priority patent/US6503358B1/en
Priority to US09/756,785 priority patent/US6471801B2/en
Priority to US09/756,786 priority patent/US6544376B2/en
Priority to US09/777,847 priority patent/US6726806B2/en
Priority to US10/770,459 priority patent/US7427332B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3552519B2 publication Critical patent/JP3552519B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品と中間保持部材、及び、部品支持体と中
間保持部材との接着固定時における接着剤の垂れ落ちや
他部位への回り込みを防止することができる部品の接着
組立方法及び装置を提供すること。 【解決手段】 中間保持部材4の略鉛直な第1の接着界
面4aに塗布される接着剤P1として、該中間保持部材
4の略水平な第2の接着界面4bに塗布される接着剤P
2の粘度よりも高い粘度を有する接着剤を使用する。こ
のように、略鉛直な塗布面からなる上記第1の接着界面
4aに塗布する接着剤P1を、略水平な塗布面からなる
上記第2の接着界面4bに塗布する接着剤P2よりも、
粘度の高い接着剤、つまり、流動性の低い接着剤で構成
することにより、該第1の接着界面4aに塗布された接
着剤P1の垂れ落ちや他部位への回り込みを回避でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品の接着組立方
法及び装置に係り、詳しくは、部品と、該部品が組み付
けられる部品支持体とを、該部品と該部品支持体との間
に配置された中間保持部材を介して、接着剤により接着
固定する部品の接着組立方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、部品と、該部品が組み付けられる
部品支持体とを、該部品と該部品支持体との間に配置さ
れたブラケット状の中間保持部材を用いて間接的に固定
する場合、一般的には、該部品及び部品支持体と該中間
保持部材とをそれぞれネジと止めする組立方法が採られ
ている。しかしながら、このネジ止めによる組立方法で
は、ネジの締め付け時のトルクにより、部品支持体に対
する部品の組み付け位置にズレが生じ易く、部品の正確
な位置決めが難しい。このようなネジの締め付けによる
部品の位置ズレを解消する組立方法として、該部品と該
中間保持部材、及び、部品支持体と該中間保持部材と
を、予め所定の位置関係を保って互いに嵌合させるよう
に形成して、各構成部品の位置決め精度を向上させる方
法が知られている。しかし、この組立方法では、組み立
てられた部品の位置精度が、各構成部品の個々の仕上が
り精度によって一義的に決められてしまうため、各構成
部品自体をそれぞれ高精度に加工する必要がある。従っ
て、この組立方法では、安価に構成できる反面、型ひけ
などにより部品精度にバラツキが生じ易いプラスチック
成型品などをそのまま構成部品として使用することに難
点があり、各構成部品の素材コストや加工コスト等の上
昇を招く欠点がある。
【0003】従って、上述のような部品と部品支持体と
を、個々の仕上がり精度に影響されることなく、且つ、
互いに正確な位置関係を保つように、中間保持部材を用
いて安価に組み立てるには、該部品と該中間保持部材、
及び、部品支持体と該中間保持部材とを、それぞれ接着
剤を用いて接着固定する組立方法を採用することが好ま
しい。
【0004】ところで、前述のように、上記部品と該中
間保持部材、及び、部品支持体と中間保持部材とを、接
着剤で相互に固定する組立方法においては、接着時にお
ける該部品と部品支持体との位置ズレの有無が、接着固
定後の部品支持体に対する部品の組み付け位置精度の良
否を決定することになる。このため、この接着時におけ
る該部品と部品支持体との位置関係は、該部品を用いる
製品の品質に大きな影響を及ぼす。
【0005】例えば、上記部品が、プリンタの印字ヘッ
ドやスキャナのラインセンサ、及び、CCDカメラの固
体撮像素子などの場合には、その部品支持体に組み付け
られた部品に組立誤差が生じると、この部品の組立誤差
によって、該部品によって印字された画像や、該部品に
よって読み取られた画像などにズレが生じるため、画像
品質が劣化する不具合がある。
【0006】特に、上記部品が、インクジェットプリン
タのインクジェットヘッド(位下、単に「ヘッド」とい
う)の場合には、このヘッドの部品支持体に対する組立
誤差によって、該ヘッドのヘッド面(印字インクを吐出
するためのノズル孔が形成されている面)と記録紙の印
字面との離間距離がバラついたり、該記録紙の所定の印
字位置に対して上記ノズル孔が適正な位置に対向しなく
なったりする。このため、このようなヘッドの場合に
は、その組立誤差によって、その各ノズル孔から吐出さ
れたインク滴が所定の印字部位から外れた印字面に到達
するため、その印字画像品質が著しく悪化してしまう。
また、色の異なったインク(通常は、イエローインク、
マゼンタインク、シアンインク、クロインク)が充填さ
れた複数のヘッドを併置した構成のカラープリンタで
は、各色のヘッドの組み付け位置に組立誤差が生じた場
合、各色のインク滴の印字位置のバラツキによって、印
字画像に色ズレや歪みが発生する。
【0007】従って、このような接着による組立方法で
高精度な部品の組付けを行うためには、上記部品と中間
保持部材、及び、部品支持体と中間保持部材とを接着固
定する際に、該部品支持体と該部品とが互いに正確な組
立位置に臨むように、該部品と部品支持体との位置関係
を予め高精度に保っておく必要がある。ちなみに、上述
のようなカラープリンタのヘッドの場合には、その部品
支持体への接着時における組立位置の許容誤差を、ミク
ロンオーダーの範囲内に収める必要がある。このよう
に、接着剤を用いた部品の接着組立方法では、該部品と
部品支持体との接着時における位置関係が、該部品支持
体に対して該部品を高精度に組み付ける上で極めて重要
となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の部品
の接着組立方法においては、上記部品と該部品が組み付
けられる部品支持体との間に中間保持部材を配置し、該
部品と該中間保持部材、及び、該部品支持体と該中間保
持部材との間の略鉛直な第1の接着界面と略水平な第2
の接着界面に液状の接着剤を塗布して、該部品と該部品
支持体とを該中間保持部材を介して接着固定する場合、
該接着剤が液状のため、上記第1の接着界面に塗布され
た接着剤が、それ自体の自重によって垂れ落ちたり上記
第2の接着界面側に回り込むことがある。このような接
着剤の垂れや他部位への回り込みが発生すると、上記第
1の接着界面に塗布された接着剤の塗布量と、上記第2
の接着界面に塗布された接着剤の塗布量とが、当初の塗
布量と異なった量になり、該接着剤の固化後における第
1の接着界面の接着剤の層厚と、第2の接着界面の接着
剤との層厚とが異なった厚さになる。
【0009】このため、このような接着組立方法では、
上記部品及び部品支持体と中間保持部材との位置調整時
における位置関係と、上記接着剤が完全に硬化して該部
品が組み立てられた状態での該部品及び部品支持体と中
間保持部材との位置関係とに、ズレが発生する不具合が
あった。なお、このような部品及び部品支持体と中間保
持部材との位置調整時と接着剤固化時とにおける各部材
の位置関係のズレは、該接着剤の硬化収縮によっても起
こる。この接着剤の硬化収縮による各部材の位置ズレ量
は、該接着剤の塗布量と塗布面積とに比例するので、上
記部品と該中間保持部材、及び、部品支持体と中間保持
部材との位置調整時に、このズレ量を予め見込んで各部
材の位置調整することで相殺できる。しかし、上述のよ
うな接着剤の垂れや他部位への回り込みを原因とする各
部材の位置関係のズレは、接着剤の垂れや他部位への回
り込みの有無、及び、この接着剤の垂れや回り込みによ
る接着剤の増減量などを予め予測することが不可能なた
め、上記の位置調整により予め補正することができな
い。
【0010】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、部品と中間保持部
材、及び、部品支持体と中間保持部材との接着固定時に
おける接着剤の垂れ落ちや他部位への回り込みを防止す
ることができる部品の接着組立方法及び装置を提供する
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、部品と該部品が組み付けられる
部品支持体との間に中間保持部材を配置し、該部品と該
中間保持部材、及び、該部品支持体と該中間保持部材と
の間の略鉛直な第1の接着界面及び略水平な第2の接着
界面に液状の接着剤を塗布して、該部品と該部品支持体
とを該中間保持部材を介して接着固定する部品の接着組
立方法において、上記第1の接着界面に塗布する接着剤
として、上記第2の接着界面に塗布する接着剤の粘度よ
りも高い粘度を有する接着剤を使用することを特徴とす
るものである。
【0012】この部品の接着組立方法においては、接着
剤の自重による垂れ落ちや他部位への回り込みが発生し
易い略鉛直な第1の接着界面に塗布される接着剤が、上
記第2の接着界面に塗布される接着剤の粘度よりも高い
粘度を有しているので、該第1の接着界面に塗布された
接着剤の垂れ落ちや他部位への回り込みが回避される。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の部品の接着
組立方法において、上記第1の接着界面に塗布する接着
剤として、該接着剤の重力による下方への拡散面積が、
該接着剤の塗布時における塗布面積の略2倍程度になる
ような粘度を有する接着剤を使用することを特徴とする
ものである。
【0014】この部品の接着組立方法においては、上記
第1の接着界面に塗布する接着剤として、該接着剤の重
力による下方への拡散面積が、該接着剤の塗布時におけ
る塗布面積の略2倍程度になるような粘度を有する接着
剤が使用される。これにより、該接着剤が垂れ落ちや他
部位への回り込み込みを起こさない範囲で拡散される。
【0015】請求項3の発明は、請求項1または2の部
品の接着組立方法において、上記部品支持体と上記中間
保持部材の少なくとも一方の上記接着剤が塗布される略
鉛直な第1の接着界面の下部に凹部を形成したことを特
徴とするものである。
【0016】この部品の接着組立方法においては、上記
部品支持体と上記中間保持部材の少なくとも一方の上記
接着剤が塗布される略鉛直な第1の接着界面の下部に凹
部が形成されているので、該凹部によって、該第1の接
着界面に塗布されて垂れ落ちようとする接着剤が堰止め
られる。これにより、該接着剤の必要以上の拡散が阻止
されて、該接着剤の垂れ落ちや他部位への回り込み込み
が回避される。
【0017】請求項4の発明は、部品と、該部品が組み
付けられる部品支持体とを、該部品と該部品支持体との
間に配置された中間保持部材を介して、接着剤により接
着固定する工程を備えた部品組立装置であって、上記部
品支持体を所定の組立位置に位置決めして保持する部品
支持体保持手段と、該部品支持体保持手段により保持さ
れた部品支持体に対して上記部品を位置調整自在に保持
する部品保持手段と、該部品保持手段により保持された
部品の位置を検出する部品位置検知手段と、該部品位置
検知手段により検知された部品位置に基づいて該部品支
持体保持手段により保持された部品支持体に対する該部
品の組み付け位置の位置調整を行う部品位置調整手段
と、該部品と上記中間保持部材、及び、該部品支持体と
上記中間保持部材との間の略鉛直な第1の接着界面と略
水平な第2の接着界面に接着剤を塗布する接着剤塗布手
段とを備えた部品の接着組立装置において、上記接着剤
塗布手段が、上記第1の接着界面に接着剤を塗布する第
1の接着剤塗布手段と、上記第2の接着界面に接着剤を
塗布する第2の接着剤塗布手段とからなり、且つ、上記
第1の接着剤塗布手段により塗布される接着剤の粘度
が、上記第2の接着剤塗布手段により塗布される接着剤
の粘度よりも高い粘度に設定されていることを特徴とす
るものである。
【0018】この部品の接着組立装置においては、上記
部品と上記中間保持部材、及び、部品支持部材と上記中
間保持部材とが、請求項1、2、または3の部品の接着
組立方法により組み立てられるようになり、組立精度の
高い部品の組み立てを実現できる接着組立装置が提供さ
れる。
【0019】請求項5の発明は、請求項4の部品の接着
組立装置において、上記部品が、プリンタのインクジェ
ットヘッドであることを特徴とするものである。
【0020】この部品の接着組立装置においては、上記
ヘッドと上記中間保持部材、及び、該ヘッドの支持部材
と上記中間保持部材とが、請求項1、2、または3の接
着組立方法により組み立てられるようになり、印字精度
の高いプリンタのヘッドの組み立てが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、インクジェット
印字方式のカラープリンタの印字ユニットであるインク
ジェットヘッドユニット(以下、単に「ヘッドユニッ
ト」という)を組み立てるための部品組立装置としての
ヘッドユニット組立装置に適用した一実施形態について
説明する。
【0022】図1に、このヘッドユニット組立装置によ
って組み立てられるヘッドユニット1の外観を示す。こ
のヘッドユニット1は、該カラープリンタの印字ユニッ
トの部品としての4個のヘッド2と、該ヘッド2を支持
する部品支持体としてのヘッド支持体3と、該ヘッド支
持体3と該ヘッド2との間に配置され両者を連結するよ
うに接着固定されて該ヘッド支持体3に4個の各ヘッド
2を保持させるための中間保持部材4とで構成されてい
る。
【0023】上記各ヘッド2は、図3及び図4に示すよ
うに、該ヘッド2の背面部に装着されるインクカートリ
ッジ(不図示)内のインクをヘッド本体内に供給するた
めのノズル状のインク供給部2aと、該インク供給部2
aを通して供給されるインクを記録紙などに向けて微小
なインク滴として吐出するためのインク吐出孔としての
多数のノズル孔2bと、該ノズル孔2bからのインク滴
の吐出タイミングを制御する該ヘッド2の背面部に組み
込まれた制御基板(不図示)に対して制御信号等を与え
るためのフレキシブルなフラットケーブル2cとを有し
ている。また、各ヘッド2のノズル孔2bは、上記記録
紙に対向するヘッド面2d上に、該記録紙の搬送方向
(副走査方向)に沿うようにそれぞれ2列ずつ形成され
ている。
【0024】一方、上記ヘッド支持体3には、図1に示
すように、その背面側から表面側に向けて各ヘッド2の
ヘッド面2dが露呈するように上記中間保持部材4を介
して各ヘッド2を保持するための略鉛直なヘッド保持壁
3aと、該記録紙の搬送方向と直交する方向(主走査方
向)に向けて該ヘッド支持体3を往復移動自在に支持す
るための該カラープリンタ本体側に設けられたヘッドユ
ニット支軸(不図示)に対して摺動自在に嵌合する摺動
軸受3bと、上記各ヘッド2のインク供給ノズル2aに
対して上記インクカートリッジが装着されるように該イ
ンクカートリッジを該ヘッド支持体3の背面側に装着保
持するためのカートリッジ保持ブラケット3cなどが形
成されている。
【0025】また、上記ヘッドユニット1の各ヘッド2
は、それぞれ4個の中間保持部材4を介して、該ヘッド
支持体3の各ヘッド保持壁3aに対して接着固定される
ように構成されている。この中間保持部材4は、図4に
示すように、該ヘッド支持体3のヘッド保持壁3aに対
して平行に形成された略鉛直な第1の接着界面4aと、
該ヘッド2の制御基板が組み込まれているヘッド基部2
eの上面に対して平行に形成された略水平な第2の接着
界面4bとを有するL字状の部材で構成されている。ま
た、この中間保持部材4は、その各接着界面に4a、4
bに塗布されたUV接着剤を固化させるための紫外線
(UV光)を透過する性質を有する透明な樹脂体で形成
されている。
【0026】図2は、上述のように構成されたヘッドユ
ニット1を組み立てるためのヘッドユニット組立装置の
全体的な構成を示すブロック図である。また、このヘッ
ドユニット組立装置の具体的な構成の一例を図3に示
す。このヘッドユニット組立装置は、図2及び図3に示
すように、上記ヘッド2、ヘッド支持体3、及び、中間
保持部材4からなる該ヘッドユニット1の構成部品を搭
載するための部品搭載治具100、部品セットステージ
201の部品セット部位A,Bに位置決めされた部品搭
載治具100を該部品セット部位A,Bと、該部品セッ
トステージ201の治具昇降部位Cとの間で往復移送す
るための部品搭載治具移送機構202と、該治具昇降部
位Cに移送された部品搭載治具100を該部品セットス
テージ201と該部品セットステージ201の上方の部
品組立ステージ301との間で昇降するための部品搭載
治具昇降機構203とからなる治具移送手段としての治
具移送ユニット200、上記部品組立ステージ301上
に上昇した部品搭載治具100を把持するための部品搭
載治具把持機構302と、該部品搭載治具100を把持
した部品搭載治具把持機構302を該部品組立ステージ
301の治具昇降部位Dと部品組立部位E(図8参照)
との間で往復移動して、部品組立ステージ301上での
該部品搭載治具100の停止位置を位置調整するための
部品搭載治具位置調整機構303と、該部品搭載治具位
置調整機構303により往復移動される部品搭載治具1
00の移動位置を計測するための部品搭載治具位置計測
手段304とからなる部品搭載治具位置決めユニット3
00、上記部品搭載治具100が部品組立部位に位置決
めされた状態で、該部品搭載治具100にセットされた
中間保持部材4を保持して、該中間保持部材4を所定の
接着剤塗布位置に臨ませるための中間保持部材保持機構
401と、該部品搭載治具100にセットされたヘッド
2とヘッド支持体3との間の所定の組み付け部位に、該
中間保持部材保持機構401を移動して、該中間保持部
材保持機構401に保持した該中間保持部材4の組み付
け位置を調整するための中間保持部材位置調整機構40
2と、該中間保持部材保持機構401に保持された該中
間保持部材4に対して、UV接着剤を塗布するための接
着剤塗布手段403と、該接着剤塗布手段403により
該中間保持部材4に塗布されるUV接着剤の塗布量を調
整するための接着剤塗布量調整手段404とからなる中
間保持部材取り付けユニット400、 (以下、余白)上記部品搭載治具100が部品組立部位
に位置決めされた状態で、該部品搭載治具100にセッ
トされたヘッド2を把持するためのヘッド把持手段50
1と、上記部品搭載治具把持機構302の移動方向と平
行なX軸と、該X軸に対して直交するY軸,Z軸とに平
行な各移動方向、及び、これらのX,Y,Zの各軸を回
転中心とするα、β、γの各回転方向との6軸方向に上
記ヘッド把持手段501を変位して、該ヘッド把持手段
501に把持されたヘッド2の位置を調整するためのヘ
ッド位置調整機構502とからなるヘッド位置調整ユニ
ット500、上記ヘッド2のノズル孔2bを検知する部
品位置検知手段としてのCCDカメラ601の検出した
画像データに基づいて、所定のノズル孔2bの位置を計
測するノズル孔位置計測手段602と、ハロゲンライト
ガイド603を介して該CCDカメラ601の検知対象
となるノズル孔2bを照明するためのノズル孔照明光源
604と、UV光ガイド605を介して所定の組み付け
位置に移載された中間保持部材4にUV光を照射するた
めのUV光源606などからなるノズル孔位置計測・ヘ
ッド固定ユニット600、及び、主にエアーシリンダを
駆動源とするユニットなどの動作制御を行うためのホス
トコントローラ(シーケンサ)と、モータを駆動源とす
るユニットなどの動作制御や各計測手段により得られた
画像データの画像処理ならびに計測データの演算処理な
どを行うためのサブコントローラ(パーソナルコンピュ
ータ)とからなる制御・演算装置700などで構成され
ている。
【0027】次に、上記ヘッドユニット組立装置の部品
組立動作について説明する。図5及び図6に、このヘッ
ドユニット組立装置の動作フローの一例を示す。この動
作フローの動作プログラムは、上記制御・演算装置70
0のROMなどに予め書き込まれており、上記ヘッドユ
ニット組立装置のメインスイッチ(不図示)の投入によ
ってスタートされる。
【0028】上記動作プログラムがスタートすると、ま
ず初期設定動作が実行される(ステップS1)。この初
期設定動作により、前述した各ユニットがそれぞれホー
ムポジションに復帰して待機される。次いで、この初期
設定動作によって図3に示す部品セットステージ201
の部品セット部位A,Bに位置決めされた部品搭載治具
100に対して、オペレータによりヘッドユニット1の
各構成部品のセット操作が行われる(ステップS2)。
【0029】上記部品搭載治具100は、上記ヘッド支
持体3が組立時の姿勢を保ち且つ上記ヘッド2及び中間
保持部材4に対する組み付け部位を開放するように該ヘ
ッド支持体3を位置決めして保持するヘッド支持体保持
部と、該ヘッド支持体保持部に位置決めされたヘッド支
持体に対する上記ヘッド2の位置調整領域を確保するよ
うに該ヘッド2を支承するヘッド支承部と、該ヘッド支
持体保持部に位置決めされたヘッド支持体3に対して上
記中間保持部材4を移載可能な姿勢に支承する中間保持
部材支承部とを有している。
【0030】上記ヘッド支持体保持部は、図3、図4及
び図8に示すように、部品搭載治具100の奥側の側板
101に固定された固定短軸102と、該固定短軸10
2に対向するように該部品搭載治具100の手前側の側
板103に対して進退自在に配設された可動短軸104
と、上記各側板101、103の右手上部の内側に固定
された一対のブラケット105に取り付けられる押下部
材106と、セットされた状態の上記ヘッド支持体3を
押し上げるための該部品搭載治具100の底板113に
配置された3個の押し上げ部材107とで構成されてい
る。ここで、上記固定短軸102と可動短軸104の外
径は、上記ヘッド支持体3の摺動軸受3bに嵌合して該
ヘッド支持体3を往復移動自在に支持するためのカラー
プリンタ本体側に設けられたヘッドユニット支軸(不図
示)の外径と同径に形成されている。また、上記押下部
材106は、その略中央部の下面に形成された突起部1
06aが、該ヘッド支持体3の該摺動軸受3bと反対の
側に形成されている前述のインクカートリッジを該ヘッ
ド支持体3の背面側に装着保持するためのカートリッジ
保持ブラケット3cに対向するように構成されている。
【0031】上記可動短軸104は、側板103を貫通
して、該側板103の外方に配置されたブラケット10
8に固定されている。該ブラケット108は、該側板1
03の外側に固定された他のブラケット109と、外側
板03との間に軸支された支軸110によって、該可動
短軸104の軸方向と平行な方向に摺動自在に枢支され
ている。また、該ブラケット108には、該支軸110
に巻装された伸張性のコイルバネ111の伸張力によっ
て、該側板103に近接する向きの変位習性が付与され
ている。更に、該ブラケット108には、他のブラケッ
ト109に穿たれたカギ型のガイド孔109aを貫通し
た操作レバー112が取り付けられている。
【0032】上記ヘッド支持体3は、上述のように構成
されたヘッド支持体保持部に対して、以下のようにして
セットされる。まず、該ヘッド支持体3のセットに先立
って、上記操作レバー112が、上記コイルバネ111
の弾力に抗して手前側に引かれ、上記ブラケット109
のガイド孔109aのカギ部に係止される。これによ
り、上記ブラケット108を介して上記可動短軸104
が側板103の外方側に変位する。この可動短軸104
の変位により、該可動短軸104と固定短軸102との
対向面の離間距離が、該ヘッド支持体3の摺動軸受3b
の最大幅よりも大きくなる。この状態で、該ヘッド支持
体3の奥側の摺動軸受3bを固定短軸102に嵌合させ
るとともに、上記操作レバー112のガイド孔109a
のカギ部への係止を解除して、該ヘッド支持体3の手前
側の摺動軸受3bに上記可動短軸104を嵌合させる。
次いで、上記底板113に配置された3個の押し上げ部
材107を、該可動短軸104の場合と同様に操作して
所定の高さにセットするとともに、一対のブラケット1
05に上記押下部材106を取り付けて、該押下部材1
06の突起部106aにより、上記ヘッド支持体3のカ
ートリッジ保持ブラケット3cを押圧する。
【0033】これにより、上記ヘッド支持体3は、上記
ヘッド支持体保持部により、部品搭載治具100の所定
の部位に位置決めされてセットされる。ここで、上記ヘ
ッド支持体保持部は、上述のように、該ヘッド2を主走
査方向に往復移動させるためのヘッドユニット支軸と同
様に、上記固定短軸102と可動短軸104とで、上記
ヘッド支持体3の摺動軸受3bを嵌合支持するように構
成されている。従って、該固定短軸102と可動短軸1
04とを、該ヘッド支持体3へのヘッド2の組み付け時
における基準軸とすることによって、該ヘッド支持体3
に対するヘッド2の位置決めを極めて正確に行うことが
可能となる。また、該ヘッド支持体3は、該部品搭載治
具100の底板113に配置された3個の押し上げ部材
107によってその背面部が支持される。これにより、
該ヘッド支持体3の表面部の水平度が確保されている。
【0034】一方、上記ヘッド支承部は、上記一対の側
板101、103の略中央部位に挟持固定されたヘッド
支承部材115で構成されている。このヘッド支承部材
115は、上記ヘッド支持体保持部に位置決めされたヘ
ッド支持体3に対して、上記ヘッド2の位置調整領域を
確保できる部位に配設されている。また、このヘッド支
承部材115には、図3、図4及び図7に示すように、
4個の各ヘッド2のヘッド基部2eが設置される4個の
ヘッド設置面115aと、該ヘッド設置面115aにヘ
ッド2が設置された状態で該ヘッド2のインク供給部2
aが嵌合する嵌合孔115bと、該ヘッド2のフレキシ
ブルフラットケーブル2cを収納するケーブルポケット
115cとが形成されている。また、このヘッド支承部
材115は、そのヘッド設置面115aに各ヘッド2が
設置された状態で、上記ヘッド支持体3の各ヘッド保持
壁3aに挟まれるヘッド組み付け部位の下方に、各ヘッ
ド2が臨むように形成されている(図3参照)。
【0035】上述のように、このヘッド支承部は、上記
ヘッド支承部材115の嵌合孔115bに、該ヘッド2
のインク供給部2aを嵌合させることによって、該ヘッ
ド2のヘッド設置面115aへの位置決めを行うように
構成されているので、特別な位置決め手段を用いずに該
ヘッド2の位置決めを行うことができる。また、このヘ
ッド支承部は、該ヘッド設置面115aにヘッド2が設
置された状態で、該ヘッド支承部材115のケーブルポ
ケット115cに、該ヘッド2のフレキシブルフラット
ケーブル2cが収納されるように構成されているので、
後述するヘッド把持手段501により該ヘッド2を把持
する際に、該フレキシブルフラットケーブル2cが該ヘ
ッド把持手段501の把持動作の障碍となることがなく
なる。
【0036】上記中間保持部材支承部は、上記ヘッド支
承部材115と同様に、一対の側板101、103の左
方上部に挟持固定された底板113と略平行な板状の中
間保持部材支承部材116で構成されている。この中間
保持部材支承部材116には、図3、図4及び図7に示
すように、側板101、103と直交する2本の平行な
嵌合溝116aが形成されている。また、各嵌合溝11
6a内には、5本の位置決めピン116bが、互いに均
等な間隔をおいてそれぞれ植設されている。これによ
り、上記の各中間保持部材4は、その第1の接着界面4
aが該位置決めピン116bに、第2の接着界面4bが
該嵌合溝116aの底部にそれぞれ接するように、上記
中間保持部材支承部材116上にセットされる。ここ
で、上記の各嵌合溝116aの間隔と溝幅、及び、上記
の各位置決めピン116bの間隔は、上記各中間保持部
材4が上記中間保持部材支承部材116上にセットされ
た状態で、これらの中間保持部材4の配列が、上記ヘッ
ド支持体3とヘッド2に対する各中間保持部材4の組み
付け位置と略同じ配列をなすように設定されている。こ
れにより、後述する中間保持部材保持機構401及び中
間保持部材位置調整機構402による各中間保持部材4
の位置調整動作が単純化され、該中間保持部材保持機構
401及び中間保持部材位置調整機構402の構成及び
制御が簡素化される。
【0037】また、上記部品搭載治具100は、図4及
び図7に示すように、2本のステー114と底板113
によって、その上部が開放された構成となっており、こ
の部品搭載治具100に対して、上記ヘッドユニット1
の各構成部品を該部品搭載治具100の上方からそれぞ
れ組み付けることが可能となっている。これにより、該
構成部品とセット操作、及び、組み付けられたヘッドユ
ニット1の取り外し操作の迅速化を図ることができると
ともに、上記ノズル孔位置計測・固定ユニット600の
レイアウトの自由度が向上される。更に、この部品搭載
治具100の底板113には、上記ヘッド支承部材11
5の下方部位に開口113aが形成されており、後述す
るヘッド把持手段501のヘッド支持体3の背面側内部
への進入が可能となっている(図3参照)。このよう
に、上記ヘッド把持手段501で、ヘッド支持体3の背
面側からヘッド2を把持することにより、該ヘッド支持
体3の上方部位に配設される上記ノズル孔位置計測・固
定ユニット600のレイアウトの自由度を更に向上させ
ることが可能となるとともに、該ヘッドユニット1の小
型化及び強度の向上を図ることができる。すなわち、該
ヘッド支持体3に対して、該ヘッド支持体3の上方側か
ら該ヘッド2を組み付けるように構成した場合には、該
ヘッド支持体3のヘッド取付開口部3d(図4参照)
を、該ヘッド2のヘッド基部2eの大きさよりも大きく
形成する必要がある。このため、この場合には、該ヘッ
ド支持体3のヘッド保持壁3aのスパンが大きくなり、
該ヘッド支持体3が大型化するとともに、該ヘッド保持
壁3aのヘッド2の保持強度が低下する。
【0038】上述のようにして、上記部品搭載治具10
0にヘッドユニット1の各構成部品をセットした後、図
5のステップS3が実行され、オペレータにより該部品
搭載治具100の移送を開始させるための2個のスター
トスイッチSW1、SW2が、略同時にONされたか否
かが判断される。この2個のスタートスイッチSW1、
SW2は、オペレータが両手を使って操作しないとON
しないように、図3に示すように、適度な距離を隔て
て、前記部品セットステージ201の両端の部品セット
部位A,Bの近傍にそれぞれ配置されている。これによ
り、上記部品搭載治具100が移送動作を開始した際
に、その可動部に誤ってオペレータの手が巻き込まれる
危険が回避される。
【0039】上記の各部品セット部位A,Bの何れか一
方の2個のスタートスイッチSW1、SW2が略同時に
ONされると、部品搭載治具100を移送するための前
記部品搭載治具移送機構202の2つの治具移送シリン
ダ204a、204bのうちの、該当する部品セット部
位(ここでは、説明の便宜上、図3の左方の部品セット
部位Aとする)の治具移送シリンダ204aがONされ
る(ステップS4)。
【0040】上記の各治具移送シリンダ204a、20
4bは、それぞれエアーシリンダで構成されており、図
3及び図7に示すシリンダガイド軸205にそれぞれ往
復移動自在に配設されている。該シリンダガイド軸20
5は、上記部品セットステージ201の両サイドの下部
に取り付けられた一対の支軸ブラケット206により、
該部品セットステージ201と平行に支持されている。
また、上記の各治具移送シリンダ204a、204b
は、上記各部品セット部位A,Bに上記部品搭載治具1
00を位置決め載置するための各治具載置台207a、
207bの下部に、シリンダブラケット208を介し
て、それぞれ固定されている。
【0041】ここで、上記の各治具載置台207a、2
07bは、それぞれ同一構成の部品搭載治具100を載
置するように構成されている。ここでは、説明の便宜
上、図3の左方の部品セット部位A側に位置する治具載
置台207aについてのみ説明することとする。該治具
載置台207aの上面の略中央部には、図3及び図7に
示すように、上記部品搭載治具100の底板113の四
方を該治具載置台207aの上面に載置でき、且つ、後
述する部品搭載治具昇降機構203の治具昇降台209
が貫通する大きさの比較的大きな開口207cが形成さ
れている。この開口207cの周囲には、アクリル板か
らなる治具載置板210が取り付けられている。これに
より、該部品搭載治具100の載置面が、上記治具載置
台207aの上面よりも僅かに高くなるように構成され
ている。また、該治具載置板210の図7における前後
と左方の3方の側部には、上記部品搭載治具100を位
置決めするためのクランク状に形成された5個の治具位
置決め部材211が、該部品搭載治具100の底板11
3の3方の側面に接するように、それぞれ該治具載置台
207aの上面に固定されている。また、上記治具載置
台207aの下面の四隅には、上記部品セットステージ
201上に敷かれた2本の治具載置台ガイドレール21
2に対して摺動自在に嵌合するレールガイド213がそ
れぞれ配設されている。上記2本の治具載置台ガイドレ
ール212は、前記のシリンダガイド軸205と平行に
配設されている。更に、該治具載置台207aの右方に
は、該治具載置台207aが移動して停止した際の上記
部品搭載治具100の慣性による盲動を阻止するための
治具押圧部材214が設置されている。
【0042】上述のように構成された部品搭載治具移送
機構202により、上記治具移送シリンダ204aのO
N(ステップS4)によって、上記治具載置台207a
が、図3の部品セット部位Aから治具昇降部位Cに向け
て移動される。そして、該治具移送シリンダ204aの
シリンダブラケット208が、上記部品セットステージ
201の略中央部に設けられたシリンダ停止部材215
に当接することによって、該治具移送シリンダ204a
の移動が停止される。この治具移送シリンダ204aの
移動停止位置は、該治具移送シリンダ204aが停止し
た状態で、上記治具載置台207aの開口207cの略
中央部位に、上記部品搭載治具昇降機構203の治具昇
降台209が臨むように設定されている。
【0043】このようにして、上記部品搭載治具100
が上記部品セットステージ201の略中央の治具昇降部
位Cに移送されて停止されると、まず、エアーシリンダ
を駆動源とする上記治具押圧部材214による該部品搭
載治具100に対する押圧が解除される。次いで、上記
部品搭載治具昇降機構203の治具昇降台209を昇降
させるための治具昇降シリンダ216がON(ステップ
S5)されて、該治具昇降台209が上昇される。上記
治具昇降シリンダ216は、エアーシリンダで構成され
ており、そのON/OFFによって、上記治具昇降台2
09の支持体である昇降台支持体217を昇降するよう
に構成されている。この治具昇降シリンダ216は、図
3及び図7に示すように、上記部品セットステージ20
1の下面に、シリンダステー218を介して取り付けら
れたシリンダ支持板218上に配設されている。
【0044】上記治具昇降シリンダ216がONして上
記治具昇降台209が上昇すると、該治具昇降台209
の上面に設けられた治具位置決めピン220が、上記部
品搭載治具100の底板113に穿たれた昇降位置決め
孔221に嵌合して、該治具昇降台209上に部品搭載
治具100が位置決めされる。そして、この治具昇降台
209の更なる上昇によって、治具載置台207a上に
載置されて部品セットステージ201の治具昇降部位C
に移送された部品搭載治具100が、該治具昇降台20
9上に載り移って、図3に示すように、該部品セットス
テージ201の上方に設けられている部品組立ステージ
301の治具昇降部位Dに持ち上げられる。
【0045】上記部品組立ステージ301の略中央部に
は、図3及び図8に示すように、上記部品搭載治具10
0が通り抜けられる幅と、該部品搭載治具100が昇降
される治具昇降部位Dから前記ヘッドユニット1の各構
成部品の組み立てが行われる部品組立部位Eまでに至る
長さとを有する長方形状の比較的大きな開口301aが
形成されている。また、この部品組立ステージ301の
上面の上記開口301aの長手方向の両側部には、該部
品搭載治具100の前記部品セットステージ201上に
おける移送方向に対して直交する方向に、前記部品搭載
治具位置決めユニット300をガイドするための2本の
平行な治具位置決めガイドレール305が敷設されてい
る。 (以下、余白)
【0046】また、各治具位置決めガイドレール305
には、上記部品組立ステージ301上に上昇した部品搭
載治具100を把持するための部品搭載治具把持機構3
02が組み付けられた治具把持台306が、該治具把持
台306の下面の四隅に取り付けられたレールガイド3
07を介して、往復移動自在に載置されている。この治
具把持台306は、上記部品搭載治具100の昇降経路
を囲むようなチャンネル形状に形成されている。また、
この治具把持台306に組み付けられる部品搭載治具把
持機構302は、該治具把持台306の奥側に固定され
た固定治具把持部材308と、該治具把持台306の手
前側に配設された可動治具把持部材308とを有してい
る。
【0047】上記固定把持部材308には、該部品搭載
治具100の奥側の側板101に取り付けられている被
把持部材118に設けらた2つの被把持孔118a(図
7参照)にそれぞれ嵌合する2本の治具把持ピン310
が植設されている。また、上記可動治具把持部材309
には、該部品搭載治具100の手前側の側板103に取
り付けられている被把持部材119に設けらた1つの被
把持孔119aに嵌合する1本の治具把持ピン311が
植設されている。また、上記可動治具把持部材309
は、エアーシリンダからなる治具把持シリンダ312に
より、上記固定治具把持部材308に対して進退する方
向に移動するように構成されている。ここで、該可動治
具把持部材309は、平生、その治具把持ピン311が
上記部品搭載治具100の昇降経路内に突出しないよう
に、上記治具把持台306の手前側に後退した位置に待
機されている。また、この可動治具把持部材309が後
退位置に待機した状態で、該固定治具把持部材308の
各治具把持ピン310と、該可動治具把持部材309の
治具把持ピン311とが、上記部品搭載治具100の昇
降経路からそれぞれ退避した位置に臨むように、上記治
具把持台306の開口部306aが形成されている。
【0048】そして、前述のように、図5のステップS
5が実行されて、治具昇降シリンダ216がONする
と、前記治具昇降台209により、上記部品組立ステー
ジ301上の所定の治具昇降部位D、すなわち、該部品
搭載治具100の上記の各被把持孔118a、119a
に対して、上記の各治具把持ピン310、311が対向
する部位に、上記部品搭載治具100が持ち上げられて
停止される。このようにして、部品搭載治具100が上
記部品組立ステージ301上の所定の治具昇降部位Dに
上昇して停止すると、図5のステップS6が実行され
て、上記治具把持シリンダ312がONされる。
【0049】該治具把持シリンダ312がONされる
と、上記可動治具把持部材309が、上記固定治具把持
部材308に対して接近する方向に移動される。これに
より、上記部品搭載治具100の各被把持孔118a、
119aに、上記可動治具把持部材309及び上記固定
治具把持部材308の各治具把持ピン310、311が
嵌合して、該部品搭載治具100が上記治具把持台30
6に把持される。このよにして、上記治具把持台306
への部品搭載治具100の把持が完了すると、図5のス
テップS7が実行されて、前記治具位置決めガイドレー
ル305に沿って該治具把持台306を往復移動させる
ための前記部品搭載治具位置調整機構303の治具把持
台駆動モータ313がONされる。
【0050】上記治具把持台駆動モータ313は、図示
しない減速ギヤを介して、ボールネジ314を正逆回転
するように構成されている(図8参照)。このボールネ
ジ314には、そのネジ溝に嵌合する鋼球が内蔵された
ボールナット315が螺合されている。そして、このボ
ールナット315は、チャンネル状の把持台ブラケット
316を介して、上記治具把持台306上に固定されて
いる。また、上記治具把持台駆動モータ313及びボー
ルネジ314は、図3及び図8に示すように、前記部品
組立ステージ301の右方の手前側及び奥側の端部に配
設された衝立状の支持部材317(手前側は不図示)
と、この各支持部材317の上面間に固定されている支
持板318の手前側及び奥側の端部に配設固定された軸
受部材319とに、それぞれ配設されている。
【0051】これにより、上述のように、図5のステッ
プS7が実行されて、治具把持台駆動モータ313がO
Nされ、上記ボールネジ314が正転されると、上記治
具把持台306が、上記治具位置決めガイドレール30
5に沿って、上記部品組立ステージ301の奥側に移動
される。そして、この治具把持台306の移動により、
該治具把持台306に把持された部品搭載治具100
が、該部品組立ステージ301の治具昇降部位Dから部
品組立部位Eに移動される。この治具把持台306の移
動位置は、該治具把持台306上に固定されたリニアス
ケール320の移動量を、上記部品組立ステージ301
上に固定されたスケール計測部321で計測し、該スケ
ール計測部321の計測値に基づいて、前記制御・演算
装置700により、上記治具把持台駆動モータ313を
ON/OFFすることによって極めて正確に管理されて
いる。
【0052】このようにして、図5のステップS8に示
すように、上記治具把持台306が所定の部品組立部位
Eに移動されたか否かが判断され、該治具把持台306
が所定の部品組立部位Eに移動されると、上記治具把持
台駆動モータ313がOFFされる(ステップS9)。
これにより、該治具把持台306に把持された部品搭載
治具100が所定の部品組立部位Eに定置される。そし
て、該部品搭載治具100に支承されたヘッド2、ヘッ
ド支持体3、及び、中間保持部材4が、それぞれ所定の
組み付け開始部位に臨むと、まず、図5のステップS1
0が実行されて、前記ヘッド位置調整機構502のZ軸
移動位置調整モータZMがONされる。
【0053】このZ軸移動位置調整モータZMは、図9
に示すように、上記治具把持台306に対して垂直なZ
軸方向に沿って、Z軸移動台510を上下動させるよう
に構成されている。また、このZ軸移動位置調整モータ
ZMは、上記治具把持台306の移動方向と平行なX軸
方向、及び、上記Z軸方向に対して直交するY軸方向に
沿って、Y軸移動位置調整モータYMによって移動され
るY軸移動台511に固定されている。更に、このY軸
移動位置調整モータYMは、上記X軸方向に沿って、X
軸移動位置調整モータXMによって移動されるX軸移動
台512に固定されている。また、このX軸移動位置調
整モータXMは、上記Z軸を回転中心として、Z軸回転
位置調整モータZRMによって、γ方向に回転されるZ
軸回転台513に固定されている。更に、上記Z軸移動
台510には、上記X軸を回転中心として、X軸回転台
514をα方向に回転させるためのX軸回転位置調整モ
ータXRMが固定されている。また、このX軸回転位置
調整モータXRMによってα方向に回転されるX軸回転
台514には、上記Y軸を回転中心として、Y軸回転台
515をβ方向に回転させるためのY軸回転位置調整モ
ータYRMが固定されている。
【0054】更に、上記Y軸回転位置調整モータYRM
によってβ方向に回転されるY軸回転台514には、前
記ヘッド把持手段501としての把持アーム支持体50
3と、2つのヘッド把持シリンダ504、505が並設
されている。各ヘッド把持シリンダ504、505は、
それぞれエアーシリンダで構成されており、図9に示す
ように、それぞれの上面上に固定された、各ヘッド把持
アーム507、508を、上記治具把持台306の移動
方向に対して直交するY軸方向に沿って、それぞれ往復
移動させるように構成されている。また、該把持アーム
支持体503には、上記の各ヘッド把持アーム507、
508に対して向き合うように、ヘッド把持アーム50
6が固定されている。
【0055】これにより、図5のステップS10が実行
されて、前記ヘッド位置調整機構502のZ軸移動位置
調整モータZMがONされると、上記Z軸移動台510
が上昇される。そして、このZ軸移動台510の上昇に
よって、上記ヘッド把持手段501の各ヘッド把持アー
ム506、507、508が所定のヘッド把持位置まで
上昇したか否かが、図5のステップS11で判断され
る。そして、各ヘッド把持アーム506、507、50
8が所定のヘッド把持位置に到達すると、上記Z軸移動
位置調整モータZMがOFFされて、上記Z軸移動台5
10の上昇がストップされる(ステップS12)。ここ
で、上記ヘッド把持位置とは、図9及び図10(a)に
示すように、各ヘッド把持アーム506、507、50
8の頂部に、互いに向き合うように植設された各ヘッド
把持ピン506a、507a、508aが、上記部品搭
載治具100のヘッド支承部材115上に支承されてい
るヘッド基部2eの両側部に穿たれたヘッド把持孔2f
(一方は不図示)に対向した位置をいう。
【0056】上述のように、各ヘッド把持アーム50
6、507、508が所定のヘッド把持位置に到達し
て、上記Z軸移動位置調整モータZMがOFFされる
と、まず、上記Y軸移動位置調整モータYMがONされ
る(ステップS13)。これにより、図10(a)に示
すように、ヘッド把持アーム506が、上記部品搭載治
具100のヘッド支承部材115上に支承されているヘ
ッド基部2eに接近する方向に移動される。そして、図
10(b)に示すように、ヘッド把持アーム506のヘ
ッド把持ピン506aが、該ヘッド基部2eのヘッド把
持孔2fに嵌合した状態(ステップS14)で、上記Y
軸移動位置調整モータYMがOFFされる(ステップS
15)。次いで、図5のステップS16が実行されて、
上記の各ヘッド把持シリンダ504、505がONされ
る。これにより、図10(b)に示すように、各ヘッド
把持アーム507、508が、上記ヘッド基部2eに接
近する方向に移動され、図10(c)に示すように、各
ヘッド把持アーム507、508のヘッド把持ピン50
7a,508aが、該ヘッド基部2eの他方の各ヘッド
把持孔2fに嵌合する。
【0057】このようにして、上記の各ヘッド把持アー
ム507、508のヘッド把持ピン507a,508a
により、上記部品搭載治具100のヘッド支承部材11
5上に支承されているヘッド2のヘッド基部2eが把持
されると、上記図5のステップS17が実行されて、上
記Z軸移動位置調整モータZMが再びONされる。この
Z軸移動位置調整モータZMのONにより、上記Z軸移
動台510とともに、上記ヘッド把持手段501の各ヘ
ッド把持アーム506、507、508が所定のヘッド
組み付け位置まで上昇される(図3参照)。そして、図
5のステップS18で、各ヘッド把持アーム506、5
07、508が所定のヘッド組み付け位置に到達したと
判定されると、上記Z軸移動位置調整モータZMがOF
Fされて、上記Z軸移動台510の上昇がストップされ
る(ステップS19)。
【0058】次いで、図6のステップS20が実行され
て、前記ノズル孔位置計測手段602がONされる。こ
のノズル孔位置計測手段602は、上記ヘッド2の予め
特定された部位のノズル孔(以下、これを「ノズル孔」
という)2bのX、Y、Z軸方向の位置を計測して、上
記部品搭載治具100のヘッド支持体保持部に保持され
ているヘッド支持体3に対して、上記ヘッド把持手段5
01により所定のヘッド組み付け位置まで上昇されたヘ
ッド2のヘッド面2dが、正確な組立位置に臨んでいる
か否かを計測する。
【0059】ここで、従来のノズル孔位置計測手段は、
該ヘッド2のヘッド面2dに対して垂直な方向から、該
ヘッド面2dに穿たれているノズル孔2bを、固体撮像
素子(CCD)を備えたCCDカメラで撮像し、このノ
ズル孔2bの画像の重心位置を演算部で演算して、該ヘ
ッド2のX軸及びY軸方向の位置計測を行うとともに、
該CCDカメラに内蔵してあるオートフォーカス装置か
らのZ軸方向のデフォーカス量に関する出力データに基
づいて、制御・演算装置700により演算して、Z軸方
向の位置計測を行うように構成されていた。
【0060】ところが、この従来のノズル孔位置計測手
段では、上記ヘッド2のヘッド面2d上の1つのノズル
孔2bに焦点を合わせて、該ヘッド2の位置決めを行っ
た場合、上記の1つのノズル孔2bのX、Y、Z軸方向
の位置は正確に位置決めさせることができるが、この1
つのノズル孔2bの位置を基点とする、該ヘッド面2d
の面倒れや回転による他のノズル孔2bの位置ずれを正
確に計測することができない。
【0061】このため、上記従来のノズル孔位置計測手
段では、上記の1つのノズル孔2bの位置を基点とす
る、該ヘッド面2dの面倒れや回転による他のノズル孔
2bの位置ずれを補正するための操作が極めて難しくな
る。従って、この従来のノズル孔位置計測手段によるノ
ズル孔2bの位置の計測方法では、該ヘッド2の位置決
めに、多くの時間や、複雑な演算処理等を必要とするた
め、ヘッドの組立の迅速化や、該ノズル孔の位置を計測
するための計測手段の簡素化を図ることが難しかった。
【0062】そこで、本実施形態に係るヘッドユニット
組立装置においては、上述のように、上記ヘッド把持手
段501及びヘッド位置調整機構502により、上記ヘ
ッド支持体3に対して上記ヘッド2を位置調整自在に保
持した状態で、該ヘッド2の保持姿勢を変化させて、該
ヘッド2の予め特定した3点をCCDカメラで検出する
ことにより、該ヘッド支持体3に対する該ヘッド2の組
み付け位置の位置調整を行う。また、本実施形態に係る
ヘッドユニット組立装置においては、上記ヘッド2の3
点を検出するための少なくとも3個のCCDカメラの検
知光軸が、該ヘッド2の被検知平面(ヘッド面2d)に
対してそれぞれ傾斜するように、各CCDカメラが配置
されている。
【0063】すなわち、本実施形態に係るヘッドユニッ
ト組立装置のノズル孔位置計測手段602は、例えば、
図3及び図11に示すように、ヘッド2のヘッド面2d
に穿たれている2列の複数のノズル孔2bのうち、図1
1において、手前側の列の左端に位置するノズル孔2b
−1の位置を傾斜方向から検出するためのCCDカメラ
601aと、該ノズル孔2b−1の位置を鉛直方向から
検出するためのCCDカメラ601bと、前記ノズル孔
照明光源604が出力するハロゲン光を該ノズル孔2b
−1を照明するように導くためのハロゲンライトガイド
603aと、図11において、手前側の列の右端に位置
するノズル孔2b−2の位置を傾斜方向から検出するた
めのCCDカメラ601cと、該ノズル孔2b−2の位
置をミラー606aを介して鉛直方向から検出するため
のCCDカメラ601dと、該ハロゲン光を該ノズル孔
2b−2を照明するように導くためのハロゲンライトガ
イド603bと、図11において、奥側の列の中央に位
置するノズル孔2b−3の位置をミラー606b介して
傾斜方向から検出するためのCCDカメラ601eと、
ミラー606cを介して該ハロゲン光を該ノズル孔2b
−3を照明するように導くためのハロゲンライトガイド
603bとで構成されている。このように構成されたノ
ズル孔位置計測手段602は、図3に示すように、複数
本の支柱330を介して、前記部品組立ステージ301
に一体化された天板331に対して、該天板331の略
中央部の開口331aを通して垂下するように取り付け
られた支持板610に組み付けられている。
【0064】上述のように、検知光軸を傾斜させた各C
CDカメラ601a、601b、601cを用いて、ヘ
ッド2のヘッド面2d上の予め特定した3点としての各
ノズル孔2b−1、2b−2、2b−3を検出すること
より、該ノズル孔2b−1、2b−2、2b−3のそれ
ぞれのX、Y、Z各座標上の位置を確定することができ
るようになる。従って、このノズル孔位置計測手段60
2においては、該ヘッド2のZ軸方向の位置測定を行う
際に、上述のようなオートフォーカス装置を用いる必要
がなくなる。
【0065】また、このノズル孔位置計測手段602に
おいては、上述のように、各CCDカメラの被検知部と
して、上記ヘッド2のヘッド面2dに穿たれているノズ
ル孔2bを利用している。しかしながら、このようなC
CDカメラの被検知部として利用できるような既存の被
検知部が形成されていないような部品、例えば、固体撮
像素子の受像面の位置を、このノズル孔位置計測手段6
02で計測する場合などには、該CCDカメラの被検知
部としての検知マークを該部品に予め形成しておくよう
にする。
【0066】また、上述のように、少なくとも3個のC
CDカメラを用いて、上記ヘッド2のヘッド面2d上の
予め特定された3点を検出する際に、該ヘッド面2dに
対して各CCDカメラの検知光軸をそれぞれ垂直に配置
した場合には、該CCDカメラの検知光軸が互いに平行
になるため、各CCDカメラの検知光軸の相互の離間距
離が、各CCDカメラの外径寸法によって自動的に決定
される。このため、このようなヘッド2の位置検出方法
では、組み立てられるヘッド2が比較的小さく、該ヘッ
ド面2dの3点の相互の最大離間距離が、該CCDカメ
ラの各検知光軸の相互の最小離間距離よりも小さくなる
ような場合には、該CCDカメラの各検知光軸が、該ヘ
ッド面2dの3点の外側に位置してしまうため、該CC
Dカメラによって該ヘッド面2dの3点を検出すること
ができなくなる。これに対し、本実施形態に係る部品の
接着組立方法においては、上記ヘッド面2dの3点を検
出するための少なくとも3個のCCDカメラ601a、
601b、601cの検知光軸が、該ヘッド2のヘッド
面2dに対してそれぞれ傾斜されているので、この各検
知光軸を互いに異なった任意の方向に設定することが可
能になる。従って、本実施形態に係る部品の接着組立方
法においては、各CCDカメラによって検出可能な任意
の3点の最小離間距離が、各CCDカメラの外径寸法に
よって自動的に確定されてしまうようなことがなく、ど
のような大きさのヘッド2であっても、該ヘッド2の任
意の3点を検出して正確に位置決めさせることができる
ようになる。
【0067】一方、上記の各CCDカメラ601a,6
01b、601c、601d、601eにより撮像され
た各ノズル孔2b−1、2b−2、2b−3の画像デー
タは、前記の制御・演算装置700により、サブコント
ローラとしてのパーソナルコンピュータのCRT画面上
に出力されてモニターされる。ここで、該モニター画像
の位置及び形状が、予め設定された各ノズル孔2bの位
置及び形状と異なる場合には、図6のステップS21に
おいて、上記ヘッド2のヘッド面2dの位置が正確な組
み付け位置に臨んでいないと判断され、図9に示したヘ
ッド位置調整機構502がONする(ステップS2
2)。これにより、該ヘッド位置調整機構502の各モ
ータが駆動され、前述したX、Y、Z、α、γ、βの6
軸方向に、上記ヘッド2が調整移動される。そして、こ
のヘッド2の6軸移動調整の結果、図6のステップS2
1において、上記ヘッド2のヘッド面2dの位置が正確
な組み付け位置に臨んでいると判断された時点で、上記
のノズル孔位置計測手段602及びヘッド位置調整機構
502がOFFされる(ステップS23)。 (以下、余白)
【0068】このようにして、上記部品搭載治具100
の所定の部位に保持されたヘッド支持体3に対して、ヘ
ッド2が所定の組み付け位置に位置決めされると、図2
に示した中間保持部材取付ユニット400の中間保持部
材位置調整機構402がON(ステップS24)して、
中間保持部材保持機構401が駆動される。この中間保
持部材保持機構401は、図3及び図12に示すよう
に、上記ヘッド支持体3に対して1つのヘッド2を接着
固定するために必要な4個の中間保持部材4を、それぞ
れ同時に保持することのできる2個のエアーチャック4
05、406を有している。
【0069】これらの各エアーチャック405、406
は、そのホームポジションにおいて、図3に示すよう
に、前記部品搭載治具100の中間保持部材支承部材1
16上の、上記4個の中間保持部材4をセットするため
の2本の嵌合溝116a(図4参照)に対して、その略
真上の位置に臨むように、チャックアーム407の先端
部にそれぞれ固定されている。また、各エアーチャック
405、406は、図12に示すように、該2本の嵌合
溝116a内に植設されている各位置決めピン116b
の間に位置決めされた各2個の中間保持部材4を、それ
ぞれのセット時の姿勢を略維持して保持できるように、
それぞれの保持部(下端部)が矩形状に形成されてい
る。また、各エアーチャック405、406の保持部の
下面及び両側面には、エアーの吸引及び吹き付けを行う
ためのエアー孔405a、406aがそれぞれ設けられ
ている。
【0070】上記チャックアーム407の基部には、前
記Y軸方向に沿った回転軸407aが固定されており、
この回転軸407aは、該チャックアーム407の基部
側に配置されたチャックブラケット408によって、略
180度回転できるように軸支されている。また、該チ
ャックブラケット408は、エアーシリンダからなるチ
ャック昇降シリンダ409により、前記Z軸方向に沿っ
て上下動するように保持されている。更に、上記チャッ
ク昇降シリンダ409は、図3に示すように、前記部品
組立ステージ301上の奥側に固定された固定板410
に取り付けられているロボット411によって、前記Y
軸方向に沿って、往復移動されるように構成されてい
る。また、上記チャックアーム407の基部の回転軸4
07aは、上記チャックブラケット408に固定された
回転型のエアーシリンダからなるチャック回転シリンダ
412によって回転駆動されるように構成されている。
【0071】これにより、上記ステップS24が実行さ
れて、中間保持部材位置調整機構402がONすると、
まず、上記チャック昇降シリンダ409が作動して、上
記チャックブラケット408が、Z軸方向に沿って下降
される。このチャックブラケット408の下降により、
図12に矢印aで示すように、上記各エアーチャック4
05、406の保持部が、上記中間保持部材支承部材1
16上にセットされている各2個の中間保持部材4を保
持できる位置まで下降する。この各エアーチャック40
5、406の下降位置は、上記チャック昇降シリンダ4
09の下部に固定されている下部ストッパ409aに対
して、上記チャックブラケット408の位置決め片40
8aが当接する位置によって決定される。
【0072】このようにして、上記各エアーチャック4
05、406の保持部が、上記中間保持部材4を保持で
きる位置まで下降すると、該保持部のエアー孔405
a,406aを通して、エアーが吸引される。これによ
って、該エアーチャック405、406の各保持部の回
りに負圧が生じ、各エアーチャック405、406のそ
れぞれの保持部に、各2個(計4個)の中間保持部材4
が吸引保持される。
【0073】次いで、上記チャック昇降シリンダ409
の逆方向への作動により、上記チャックブラケット40
8が、所定量だけ上昇された後、上記チャック回転シリ
ンダ412が作動して、図12に矢印bで示すように、
上記回転軸407aが略180度回転される。この後、
上記チャック昇降シリンダ409が更に逆方向へ作動
し、上記チャックブラケット408の位置決め片408
aが、上記チャック昇降シリンダ409の上部に固定さ
れている上部ストッパ409bに対して当接するまで、
図12に矢印cで示すように、上記チャックブラケット
408が上昇される。これにより、上記の各エアーチャ
ック405、406のそれぞれの保持部に吸引保持され
ている各中間保持部材4の天地が反転されて、各エアー
チャック405、406の保持部の上面側及び両側面側
に、前述した各中間保持部材4の各接着界面4a、4b
が臨む。
【0074】一方、上記中間保持部材位置調整機構40
2の上記エアーチャック405の上方には、上記の各中
間保持部材4の各接着界面4a、4bに対して、前記の
UV接着剤を塗布するための前記接着剤塗布手段403
としての各一対の塗布ノズル430を有する2つのシリ
ンジ431が配設されている。また、この2つのシリン
ジ431の周囲には、前記接着剤塗布量調整手段404
としてのヒータ432がそれぞれ配設されており、該ヒ
ータ432によって、上記UV接着剤が最適な粘度を呈
する所定の温度(ここでは、約30℃)に維持されるよ
うになっている。
【0075】また、各シリンジ431は、図3に示すよ
うに、シリンジホルダ435により、シリンジブラケッ
ト436に固定されている。更に、このシリンジブラケ
ット436は、前記天板331の下面に取り付けられて
いるブラケット保持体437により、前記Y軸方向に沿
って摺動自在に保持されている。これにより、上記シリ
ンジブラケット406に取り付けられている引き出しレ
バー438を持って、上記の各シリンジ431を、図3
に示す装置本体の左端側に引き出すことが可能になり、
各シリンジ431への上記UV接着剤の補給操作が容易
化されるとともに、該補給操作時に上記ヒータ432に
接触して火傷する虞も少なくなる。
【0076】このような構成により、上述のように、各
エアーチャック405、406のそれぞれの保持部に吸
引保持されている各中間保持部材4の天地が反転され
て、各エアーチャック405、406の保持部の上面側
及び両側面側に、前述した各中間保持部材4の各接着界
面4a、4bが臨むと、図12に示すように、上記の各
シリンジ431の各一対の塗布ノズル430が、該エア
ーチャック405の保持部に保持された2個の中間保持
部材4の各接着界面4a、4bに対してそれぞれ対向す
る。
【0077】この後、図6のステップS25が実行され
て、前記の接着剤塗布手段403がONされ、上記2つ
のシリンジ431の各一対の塗布ノズル430から、上
記エアーチャック405の保持部に保持された2個の中
間保持部材4の各接着界面4a、4bに対して、UV接
着剤が塗布される。そして、このエアーチャック405
の保持部に保持された2個の中間保持部材4の各接着界
面4a、4bへのUV接着剤の塗布が完了すると、上記
ロボット411により、図3において左方側に位置する
エアーチャック406が、上述の右方側に位置するエア
ーッチャク405の位置に移動される。これにより、こ
のエアーチャック406の保持部の上面側及び両側面側
に吸着保持されている各中間保持部材4の各接着界面4
a、4bが、上記の各シリンジ431の各一対の塗布ノ
ズル430にそれぞれ対向する。この状態で、前記の接
着剤塗布手段403が再びONされ、上記2つのシリン
ジ431の各一対の塗布ノズル430から、上記エアー
チャック406の保持部に保持された2個の中間保持部
材4の各接着界面4a、4bに対して、UV接着剤が塗
布される。
【0078】上述のようにして、上記の各中間保持部材
4へのUV接着剤の塗布が完了すると、上記の各エアー
チャック405、406が、前記のホームポジションに
復帰されるとともに、上記ロボット411により、前記
部品搭載治具100の所定の組み付け位置に位置決めさ
れた上記ヘッド2とヘッド支持体3との間の、所定の組
立部位の上方にそれぞれ移動される。このようにして、
上記の各エアーチャック405、406が、所定の組立
部位の上方に到達すると、上記チャック昇降シリンダ4
09の作動により、各エアーチャック405、406が
それぞれ下降する。これにより、これらのエアーチャッ
ク405、406の保持部に吸着保持されている4個の
中間保持部材4が、図13(a)に示すように、上記ヘ
ッド2とヘッド支持体3との間の所定の組み付け位置に
臨む。そして、この状態で、該エアーチャック405、
406の保持部のエアー孔405a、406aからエア
ーが噴射される。これによって、図13(b)に示すよ
うに、各エアーチャック405、406の保持部に保持
されていた各中間保持部材4の各接着界面4a、4b
が、上記ヘッド2とヘッド支持体3の各接着部位に、そ
れぞれ密着される。その後、上記の各エアーチャック4
05、406は、前記のホームポジションに復帰され、
上記中間保持部材位置調整機構402の動作が停止され
る(ステップS26)。
【0079】このようにして、各中間保持部材4が所定
の組み付け位置に移載されて、その各接着界面4a、4
bが、上記ヘッド2とヘッド支持体3の各接着部位に密
着されると、図6のステップS27が実行されて、ヘッ
ド固定ユニットがONする。このヘッド固定ユニットの
ONにより、上記各エアーチャック405、406のY
軸方向の移動経路を開放するように、該移動経路の外方
に待機されていた前記の一対のUV光ガイド605が、
図14に示すように、エアーシリンダからなるUV光ガ
イドシリンダ620の作動によって、ヘッド2の上方部
位に迫り出す。
【0080】そして、上述のように、各UV光ガイド6
05が、ヘッド2の上方部位に迫り出た状態で、前記U
V光源606がONされ、上記の各UV光ガイド605
により、各中間保持部材4を透過して、上記ヘッド2と
ヘッド支持体3の各接着部位に密着した各中間保持部材
4の接着界面4a、4bのUV接着剤に、該UV光源6
06のUV光が照射される。このUV光の照射により、
該UV接着剤が固化され、上記ヘッド2とヘッド支持体
3とが、各中間保持部材4を介して、互いに接着固定さ
れる。また、上記の各UV光ガイド605の上方には、
上記UV光の照射時に各中間保持部材4に向けてエアー
(冷気が好ましい)を吐出する送風管621が、取付部
材622によりそれぞれ一体的に取り付けられている。
この送風管621から吐出するエアーにより、上記UV
光の照射による各中間保持部材4の過熱変形が防止さ
れ、上記ヘッド2とヘッド支持体3との熱応力による位
置ズレが防止される。
【0081】このようにして、1つのヘッド2のヘッド
支持体3への組立が完了すると、次のヘッド2の組立を
行うか否かが判断される(ステップS28)。ここで、
例えば、残りのヘッド2を順次組み立てるようにプログ
ラムされている場合には、上述したような、一連のヘッ
ドユニット組立工程を実行するように予め設定されたヘ
ッド組立ルーチンが、所定の数のヘッドの組立が完了す
るまで、繰り返し実行される(ステップS29)。この
ヘッド組立ルーチンにおいては、直前に組み付けられた
ヘッド2の該ヘッド支持体3に対する位置調整時の位置
調整データを、次に組み付けられるヘッド2の組み付け
時における位置調整データとして参照するように設定さ
れている。そして、上記ヘッド組立ルーチンが所定回実
行されて、所定の数のヘッド2のヘッド支持体3への組
立が完了すると、図6のステップS28で、次のヘッド
2の組立を行わないと結論され、上述した各ユニットの
復帰動作が開始される(ステップS30)。
【0082】このとき、本実施形態に係るヘッドユニッ
ト組立装置では、上記の各ユニットの復帰動作の開始時
に、上記ノズル孔位置計測手段602が再度ON(ステ
ップS31)されて、組立が完了した各ヘッド2のヘッ
ド面2dの前記3個のノズル孔の位置が再度測定され
る。これにより、該ノズル孔位置計測手段602の検出
結果から、該各ヘッド2の組立前と組立完了後とで、該
各ヘッド2に位置ずれが生じたか否かを知ることが可能
となる。そこで、このノズル孔位置計測手段602によ
るヘッド2の組立前後の検出結果を、前記制御・演算装
置700により比較して、このノズル孔位置計測手段6
02による再計測判定結果、すなわち、組み立てられた
ヘッド2の良否の判定結果を、前記CRTに出力する
(ステップS32)。その後、上述した組立動作と略反
対の動作が実行されて、各ユニットがそれぞれホームポ
ジションに復帰したことが確認(ステップS33)され
ると、上記のプログラムがストップされる。
【0083】ところで、図12乃至図14に示したよう
に、上記ヘッド2(以下、これを「部品2」と呼称す
る)と、該部品2が組み付けられるヘッド支持体3(以
下、これを「部品支持体3」と呼称する)との間に、L
字形状の中間保持部材4を配置し、該中間保持部材4の
略鉛直な第1の接着界面4aと略水平な第2の接着界面
4bに接着剤を塗布して、該部品2と該部品支持体3と
を該中間保持部材4を介して接着固定する場合、上記の
各接着界面4a、4bに対して予め一定の量の接着剤を
塗布するように設定しておいても、該接着剤が各接着界
面4a、4bに対して必ずしも所定の面積で且つ均一な
厚さに塗布されるとは限らない。すなわち、上記部品2
と上記中間保持部材4、及び、上記部品支持体3と上記
中間保持部材4を接着固定するための接着剤は、該中間
保持部材4の各接着界面4a、4bに塗布された際に、
該接着剤自体の自重によりある程度拡散して、該接着剤
の層厚が略均一化されること望ましい。従って、この接
着剤としては、比較的流動性に富んだ粘度の低いもので
あることが好ましい。
【0084】ところが、該部品2と該中間保持部材4、
及び、該部品支持体3と該中間保持部材4との間の略鉛
直な第1の接着界面4aと略水平な第2の接着界面4b
に、上述のような流動性に富んだ粘度の低い液状の接着
剤を塗布して、該部品2と該部品支持体3とを該中間保
持部材4を介して接着固定した場合には、該接着剤が液
状のため、上記第1の接着界面4aに塗布された接着剤
が、それ自体の自重によって垂れ落ちたり上記第2の接
着界面4b側に回り込むことがある。このような接着剤
の垂れや他部位への回り込みが発生すると、上記第1の
接着界面4aに塗布された接着剤の塗布量と、上記第2
の接着界面4bに塗布された接着剤の塗布量とが、当初
の塗布量と異なった量になり、該接着剤の固化後におけ
る第1の接着界面4aの接着剤の層厚と、第2の接着界
面4bの接着剤との層厚とが異なった厚さになる。
【0085】このため、このような接着組立方法では、
上記部品2と該中間保持部材4、及び、部品支持体3と
中間保持部材4との位置調整時における位置関係と、上
記接着剤が完全に硬化して該部品2が組み立てられた状
態での該部品2と該中間保持部材4、及び、部品支持体
3と中間保持部材4との位置関係とに、ズレが発生する
虞が高い。なお、このような部品2と中間保持部材4、
及び、部品支持体3と中間保持部材4との位置調整時と
接着剤固化時とにおける各部材の位置関係のズレは、該
接着剤の硬化収縮によっても起こるが、この接着剤の硬
化収縮による各部材の位置ズレ量は、該接着剤の塗布量
と塗布面積とに比例するので、上記部品2と該中間保持
部材4、及び、部品支持体3と中間保持部材4との位置
調整時に、このズレ量を予め見込んで各部材の位置調整
することで相殺できる。しかしながら、上述のような接
着剤の垂れや他部位への回り込みを原因とする各部材の
位置関係のズレは、接着剤の垂れや他部位への回り込み
の有無、及び、この接着剤の垂れや回り込みによる接着
剤の増減量などを予め予測することが不可能なため、上
記の位置調整により予め補正することができない。
【0086】そこで、本実施形態に係る部品の接着組立
方法では、図15に示すように、上記中間保持部材4の
略鉛直な第1の接着界面4aに塗布される接着剤P1と
して、該中間保持部材4の略水平な第2の接着界面4b
に塗布される接着剤P2の粘度よりも高い粘度を有する
接着剤を使用する。このように、略鉛直な塗布面からな
る上記第1の接着界面4aに塗布する接着剤P1を、略
水平な塗布面からなる上記第2の接着界面4bに塗布す
る接着剤P2よりも、粘度の高い接着剤、つまり、流動
性の低い接着剤で構成することにより、該第1の接着界
面4aに塗布された接着剤P1の垂れ落ちや他部位への
回り込みが回避される。
【0087】一方、該中間保持部材4の第2の接着界面
4bに塗布される接着剤P2は、その塗布面が略水平で
あるので、比較的流動性に富んだ粘度の低い接着剤であ
っても、該接着剤P2の垂れ落ちや他部位への回り込み
の心配がない。また、この接着剤P2として流動性に富
んだ粘度の低い接着剤を用いることにより、図16に示
すように、該接着剤P2自体の流動性により拡散して、
該接着剤P2の層厚が自然に略均一化される利点があ
る。
【0088】また、上記中間保持部材4の略鉛直な第1
の接着界面4aに塗布される接着剤P1の粘度は、図1
7に示すように、該接着剤P1の重力による下方への拡
散面積A2が、該接着剤P1の塗布時における塗布面積
A1の略2倍程度になるような粘度であることが好まし
い。このように、上記第1の接着界面4aに塗布する接
着剤P1として、該接着剤P1の重力による下方への拡
散面積A2が、該接着剤P1の塗布時における塗布面積
A1の略2倍程度になるような粘度を有する接着剤を使
用することにより、該第1の接着界面4aに塗布された
接着剤P1を、垂れ落ちや他部位への回り込み込みを起
こさない範囲で拡散させることが可能となる。
【0089】更に、図18に示すように、上記部品支持
体3と上記中間保持部材4の上記接着剤P1が塗布され
る略鉛直な第1の接着界面4aの下部に、凹部3a、4
cを形成しておくことにより、該第1の接着界面4aに
塗布された接着剤P1が、その自重によって下方に拡散
する際に、該第1の接着界面4aの下部に形成された凹
部3a、4c内に、塗布された接着剤P1が分散され
る。これによって、該接着剤P1の層厚が薄くなり該接
着剤P1の表面張力が増大されて、該接着剤P1の必要
以上の拡散、つまり、該接着剤P1の垂れ落ちが防止さ
れる。 (以下、余白)
【0090】
【発明の効果】請求項1乃至3の発明によれば、略鉛直
な第1の接着界面に塗布する接着剤として、略水平な第
2の接着界面に塗布する接着剤の粘度よりも高い粘度を
有する接着剤が使用されるので、該第1の接着界面に塗
布された接着剤の垂れ落ちや他部位への回り込みを回避
でき、部品と中間保持部材、及び、部品支持体と中間保
持部材とを接着固定する接着剤の層厚が均等化されて該
部品と部品支持体の組立精度を向上させることができる
という優れた効果がある。
【0091】特に、請求項2の発明によれば、上記第1
の接着界面に塗布する接着剤として、該接着剤の重力に
よる下方への拡散面積が、該接着剤の塗布時における塗
布面積の略2倍程度になるような粘度を有する接着剤が
使用されるので、該接着剤が垂れ落ちや他部位への回り
込み込みを起こさない範囲で該接着剤を拡散させること
ができるという優れた効果がある。
【0092】また、請求項3の発明によれば、上記部品
支持体と上記中間保持部材の少なくとも一方の上記接着
剤が塗布される略鉛直な第1の接着界面の下部に形成さ
れた凹部によって、該第1の接着界面に塗布された接着
剤の必要以上の拡散を阻止できるという優れた効果があ
る。
【0093】また、請求項4の発明によれば、組立精度
の高い部品の組み立てを実現できる接着組立装置を提供
できるという優れた効果がある。
【0094】請求項5の発明によれば、印字精度の高い
プリンタのインクジェットヘッドの組み立てが可能とな
るという優れた効果がある。
【0095】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るヘッドユニット組立装置によっ
て組み立てられるヘッドユニットの外観を示す斜視図。
【図2】上記ヘッドユニット組立装置の全体的な構成を
示すブロック図。
【図3】上記ヘッドユニット組立装置の全体的な構成を
示す概略正面図。
【図4】上記ヘッドユニットの構成部品と該構成部品を
所定の組み付け部位に支承するための部品搭載治具の概
略構成を示す斜視図。
【図5】上記ヘッドユニット組立装置の動作プログラム
の一例を示す前半部分のフローチャート。
【図6】上記ヘッドユニット組立装置の動作プログラム
の一例を示す後半部分のフローチャート。
【図7】上記ヘッドユニット組立装置の部品セットステ
ージの部品セット部位に上記部品搭載治具を位置決めし
た状態の概略構成を示す斜視図。
【図8】上記ヘッドユニット組立装置の部品組立ステー
ジの部位品搭載治具位置決めユニットの概略構成を示す
斜視図。
【図9】上記ヘッドユニットの構成部品であるインクジ
ェットヘッドを把持して該インクジェットのヘッド面の
位置を調整するためのヘッド位置調整ユニットの概略構
成を示す斜視図。
【図10】(a),(b),(c)は、上記ヘッド位置
調整ユニットのヘッド把持手段によるインクジェットヘ
ッドの把持過程を示す概略工程図。
【図11】上記インクジェットヘッドの予め特定した3
個のノズル孔の位置を検出するためのノズル孔位置計測
手段の概略構成を示す斜視図。
【図12】上記部品搭載治具にセットされている上記構
成部品としての中間保持部材を、上記部品搭載治具に保
持された他の構成部品としてのヘッド支持体と上記イン
クジェットヘッドとの所定の組立部位に移載するための
中間保持部材取付ユニットと、該中間保持部材にUV接
着剤を塗布するための接着剤塗布手段との概略構成を示
す側面図。
【図13】(a)、(b)は、上記中間保持部材取付ユ
ニットにより、上記ヘッド支持体とインクジェットヘッ
ドとの所定の組立部位に、上記中間保持部材が移載され
た際の該中間保持部材の挙動を示す要部断面図。
【図14】上記ヘッド支持体とインクジェットヘッドと
の所定の組立部位に移載された中間保持部材に対してU
V光を照射して、該UV接着剤を固化させるためのヘッ
ド固定ユニットの概略構成を示す要部側面図。
【図15】本発明の部品の接着組立方法の具体例を説明
するための要部破断正面図。
【図16】上記接着組立方法における略水平な第2の接
着界面に塗布される接着剤について説明するための要部
破断正面図。
【図17】上記接着組立方法における略鉛直な第2の接
着界面に塗布される接着剤の粘度について説明するため
の要部破断正面図。
【図18】上記接着組立方法における部品支持体と中間
保持部材の第1の接着界面の構成を示す要部破断正面
図。
【符号の説明】
1 ヘッドユニット 2 インクジェットヘッド 3 ヘッド支持体 3a ヘッド支持体の第1の接着界面に設けられた凹
部 4 中間保持部材 4a 略鉛直な第1の接着界面 4b 略水平な第2の接着界面 4c ヘッド支持体の第2の接着界面に設けられた凹
部 400 中間保持部材取付ユニット 403 接着剤塗布手段 500 ヘッド位置調整ユニット 600 ノズル孔位置計測・ヘッド固定ユニット 601 CCDカメラ 602 ノズル孔位置計測手段 603 ハロゲンライトガイド 604 ノズル孔照明光源 605 UV光ガイド 606 UV光源 P1 上記第1の接着界面に塗布された接着剤 P2 上記第2の接着界面に塗布された接着剤

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部品と該部品が組み付けられる部品支持体
    との間に中間保持部材を配置し、該部品と該中間保持部
    材、及び、該部品支持体と該中間保持部材との間の略鉛
    直な第1の接着界面及び略水平な第2の接着界面に液状
    の接着剤を塗布して、該部品と該部品支持体とを該中間
    保持部材を介して接着固定する部品の接着組立方法にお
    いて、 上記第1の接着界面に塗布する接着剤として、上記第2
    の接着界面に塗布する接着剤の粘度よりも高い粘度を有
    する接着剤を使用することを特徴とする部品の接着組立
    方法。
  2. 【請求項2】請求項1の部品の接着組立方法において、 上記第1の接着界面に塗布する接着剤として、該接着剤
    の重力による下方への拡散面積が、該接着剤の塗布時に
    おける塗布面積の略2倍程度になるような粘度を有する
    接着剤を使用することを特徴とする部品の接着組立方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1または2の部品の接着組立方法に
    おいて、 上記部品支持体と上記中間保持部材の少なくとも一方の
    上記接着剤が塗布される略鉛直な第1の接着界面の下部
    に凹部を形成したことを特徴とする部品の接着組立方
    法。
  4. 【請求項4】部品と、該部品が組み付けられる部品支持
    体とを、該部品と該部品支持体との間に配置された中間
    保持部材を介して、接着剤により接着固定する工程を備
    えた部品組立装置であって、上記部品支持体を所定の組
    立位置に位置決めして保持する部品支持体保持手段と、
    該部品支持体保持手段により保持された部品支持体に対
    して上記部品を位置調整自在に保持する部品保持手段
    と、該部品保持手段により保持された部品の位置を検出
    する部品位置検知手段と、該部品位置検知手段により検
    知された部品位置に基づいて該部品支持体保持手段によ
    り保持された部品支持体に対する該部品の組み付け位置
    の位置調整を行う部品位置調整手段と、該部品と上記中
    間保持部材、及び、該部品支持体と上記中間保持部材と
    の間の略鉛直な第1の接着界面と略水平な第2の接着界
    面に接着剤を塗布する接着剤塗布手段とを備えた部品の
    接着組立装置において、 上記接着剤塗布手段が、上記第1の接着界面に接着剤を
    塗布する第1の接着剤塗布手段と、上記第2の接着界面
    に接着剤を塗布する第2の接着剤塗布手段とからなり、
    且つ、上記第1の接着剤塗布手段により塗布される接着
    剤の粘度が、上記第2の接着剤塗布手段により塗布され
    る接着剤の粘度よりも高い粘度に設定されていることを
    特徴とする部品の接着組立装置。
  5. 【請求項5】請求項4の部品の接着組立装置において、 上記部品が、プリンタのインクジェットヘッドであるこ
    とを特徴とする部品の接着組立装置。
JP4457098A 1998-01-27 1998-02-10 部品の接着組立方法及び装置 Expired - Fee Related JP3552519B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4457098A JP3552519B2 (ja) 1998-02-10 1998-02-10 部品の接着組立方法及び装置
US09/237,661 US6224709B1 (en) 1998-01-27 1999-01-27 Method for assembling parts
US09/635,259 US6503358B1 (en) 1998-01-27 2000-08-09 Method for assembling parts
US09/756,785 US6471801B2 (en) 1998-01-27 2001-01-10 Method and apparatus for assembling parts
US09/756,786 US6544376B2 (en) 1998-01-27 2001-01-10 Method for assembling parts
US09/777,847 US6726806B2 (en) 1998-01-27 2001-02-07 Method and apparatus for assembling parts
US10/770,459 US7427332B2 (en) 1998-01-27 2004-02-04 Method and apparatus for assembling parts

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4457098A JP3552519B2 (ja) 1998-02-10 1998-02-10 部品の接着組立方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11227215A true JPH11227215A (ja) 1999-08-24
JP3552519B2 JP3552519B2 (ja) 2004-08-11

Family

ID=12695173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4457098A Expired - Fee Related JP3552519B2 (ja) 1998-01-27 1998-02-10 部品の接着組立方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3552519B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008250002A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 光学部品の接着固定方法および光学装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008250002A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 光学部品の接着固定方法および光学装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3552519B2 (ja) 2004-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6224709B1 (en) Method for assembling parts
EP1399267B1 (en) Microdeposition apparatus
US20040231594A1 (en) Microdeposition apparatus
US6217684B1 (en) Method and apparatus for assembling parts
US20050016451A1 (en) Interchangeable microdesition head apparatus and method
JP3552522B2 (ja) 部品の接着組立方法及び装置
KR20220005992A (ko) 액적 토출 장치 및 위치 조정 방법
US20040231593A1 (en) Apparatus for microdeposition of multiple fluid materials
JPH11207533A (ja) 部品組立方法及び装置
JP3552519B2 (ja) 部品の接着組立方法及び装置
JP4675505B2 (ja) 塗布装置、塗布方法及び表示装置の製造方法
JP3552520B2 (ja) 部品の接着組立方法及び装置
JP3552516B2 (ja) 部品組立装置
JPH11285929A (ja) 部品組立方法及び装置
JP2001087693A (ja) ペースト塗布機
JPH11333644A (ja) 部品組立方法及び装置
JP2000000965A (ja) 部品組立方法及び装置
JP3616264B2 (ja) インクジェットヘッドの位置決め方法及び装置
JPH11207534A (ja) 部品組立方法及び装置
JP3694600B2 (ja) インクジェットヘッドの位置決め方法及び装置
JP2009069093A (ja) 基準値の経時変化シフト量の補正方法
KR20230119808A (ko) 헤드 정렬 장치와 이를 이용한 헤드 정렬 방법
JPH09314848A (ja) インクジェットヘッド接合装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20040423

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20040426

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080514

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100514

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110514

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120514

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120514

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees