JPH11225554A - 移動農作業機 - Google Patents

移動農作業機

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Publication number
JPH11225554A
JPH11225554A JP10029727A JP2972798A JPH11225554A JP H11225554 A JPH11225554 A JP H11225554A JP 10029727 A JP10029727 A JP 10029727A JP 2972798 A JP2972798 A JP 2972798A JP H11225554 A JPH11225554 A JP H11225554A
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JP
Japan
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speed
steering
shaft
traveling
main
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Withdrawn
Application number
JP10029727A
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English (en)
Inventor
Taiji Mizukura
泰治 水倉
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主変速レバーのシフト位置によらずに、好適
に車速制御ができる移動農作業機を得ることを課題とす
る。 【解決手段】 作業負荷が設定以上でエンジンが設定回
転以下になったとき、減速装置によって走行速度を減速
させ、その後、更に作業負荷が増大して設定以上になっ
たときには、主変速レバーを低速側に移動させるように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば刈取部及び
脱穀部を備えるコンバイン、又は耕耘作業機を備えるト
ラクターなどの移動農作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、作業負荷の増大によって走行
速度を減速させる減速機構を備えたコンバインなどの移
動農作業機は知られている。このような移動農作業機
は、作業負荷が増大したときに走行速度を減速すること
によって、過負荷作業を防止するようになっている。そ
して、このときに減速する速度量は、予めオペレーター
が設定しておくようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような移動農作業機にあっては、主変速レバーのシフト
位置における速度からオペレーターが設定した速度分だ
け減速するようになっているため、主変速レバーが高速
位置にシフトされている場合、減速機構によって減速さ
せられた速度に対して過大に増速されたり、頻繁な増減
速による不快感がある。そこで、本発明は、主変速レバ
ーのシフト位置によらずに、好適に車速制御ができる移
動農作業機を得ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
目的を達成するために、次のような移動農作業機を提供
するものである。すなわち、作業負荷が設定以上でエン
ジンが設定回転以下になったとき、車速モーターなどの
減速装置によって走行速度を減速させ、その後、更に作
業負荷が増大して設定以上になったときには、主変速レ
バーを低速側に移動させるように構成したことを特徴と
する移動農作業機である。また、作業負荷が軽減された
ときには、減速した走行速度分だけ増速されるように構
成されていることを特徴とするものであり、主変速レバ
ーは中立復帰機構によって低速側に移動させられるよう
に構成されていることを特徴とするものである。また、
主変速レバーの自動制御以外は増減速とも手動優先であ
ることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を基に説明する。まず、図1、図2に示す
コンバイン(1)について説明する。(2)は走行クロ
ーラ(3)を装設するトラックフレームであり、(4)
はトラックフレーム(2)に架設する機台である。
(5)はフィードチェーン(6)を左側に張架するとと
もに、扱胴(7)及び処理胴(8)を内蔵している脱穀
部であり、(9)は刈刃(10)及び穀稈搬送機構(1
1)などを備える刈取部である。(12)は刈取フレー
ム(13)を介して刈取部(9)を昇降させる油圧シリ
ンダーで、(14)は排藁チェーン(15)の終端を臨
ませる排藁処理部、(16)は脱穀部(5)からの穀粒
を揚穀筒(17)を介して搬入する穀物タンク、(1
8)は穀物タンク(16)の穀粒を機外に搬出する排出
オーガである。また、(19)は操向ハンドル(20)
及び運転席(21)などを備える運転キャビンであり、
(22)は運転キャビン(19)の下方に設けられてい
るエンジンで、連続的に穀稈を刈り取って脱穀するよう
になっている。
【0006】また、走行クローラ(3)を駆動するミッ
ションケース(23)は、図3で示すように、一対の第
1油圧ポンプ(24)及び第1油圧モーター(25)か
らなる主変速機構である走行用の油圧式無段変速機構
(26)と、一対の第2油圧ポンプ(27)及び第2油
圧モーター(28)からなる操向機構である旋回(操
向)用の油圧式無段変速機構(29)とを備えており、
エンジン(22)の出力軸(30)に第1及び第2油圧
ポンプ(24)(27)の入力軸(31)をベルト連結
して、これら第1及び第2油圧ポンプ(24)(27)
を駆動するようになっている。そして、第1油圧モータ
ー(25)の出力軸(32)に、副変速機構(33)及
び差動機構(34)を介して左右走行クローラ(3)の
駆動輪(35)を連動連結させており、差動機構(3
4)は左右対称の一対の遊星歯車機構(36)を有し、
各遊星歯車機構(36)は、1つの太陽ギヤ(37)
と、太陽ギヤ(37)の外周で噛み合う3つの遊星ギヤ
(38)と、これら遊星ギヤ(38)に噛み合うリング
ギヤ(39)などで構成されている。
【0007】また、遊星ギヤ(38)は太陽ギヤ軸(4
0)と同軸線上のキャリア軸(41)のキャリア(4
2)にそれぞれ回転自在に軸支されており、左右の太陽
ギヤ(37)を挟んで左右のキャリア(42)が対向配
置されている。リングギヤ(39)は各遊星ギヤ(3
8)に噛み合う内歯を有しており、太陽ギヤ軸(40)
とは同一軸心状に配置され、キャリア軸(41)に回転
自在に軸支されている。また、走行用の油圧式無段変速
機構(26)は、第1油圧ポンプ(24)の回転斜板の
角度変更調節により、第1油圧モーター(25)の正逆
回転と回転数の制御を行うようになっており、第1油圧
モーター(25)の回転出力を出力軸(32)の伝達ギ
ヤ(43)から、各ギヤ(44)(45)(46)及び
副変速機構(33)を介して、太陽ギヤ軸(40)に固
定されているセンターギヤ(47)に伝達して、太陽ギ
ヤ(37)を回転するようになっている。
【0008】一方、副変速機構(33)は、ギヤ(4
6)を有する副変速軸(48)と、センターギヤ(4
7)に噛み合うギヤ(49)を有する駐車ブレーキ軸
(50)とを備え、副変速軸(48)とブレーキ軸(5
0)の間には各一対の低速用ギヤ(51)(49)・中
速用ギヤ(52)(53)・高速用ギヤ(54)(5
5)が設けられており、中央位置のギヤ(52)のスラ
イド操作によって、低速・中速・高速の切換を行うよう
になっている。なお、低速・中速の間及び中速・高速の
間には中立がある。また、駐車ブレーキ軸(50)には
車速検出ギヤ(56)が設けられるとともに、車速検出
ギヤ(56)の回転数より車速を検出する車速センサー
(57)が設けられている。そして、刈取部(9)に回
転力を伝達する刈取PTO軸(58)のPTO入力ギヤ
(59)に、出力軸(32)の伝達ギヤ(43)を噛合
連結させている。
【0009】また、センターギヤ(47)を介して太陽
ギヤ軸(40)に伝達された第1油圧モーター(25)
からの駆動力を、左右の遊星歯車機構(36)を介し
て、キャリア軸(41)に伝達するとともに、キャリア
軸(41)に伝達された回転力を左右各一対の減速ギヤ
(60)(61)を介して、左右の駆動輪(35)の左
右輪軸(35a)にそれぞれ伝達するようになってい
る。そして、更に、旋回用の油圧式無段変速機構(2
9)は、第2油圧ポンプ(27)の回転斜板の角度変更
調節により、第2油圧モーター(28)の正逆回転切換
と回転数の制御を行うようになっており、第2油圧モー
ター(28)の出力軸(62)の出力ギヤから、ギヤ伝
達機構(63)を介して、旋回入力軸(64)の入力ギ
ヤ(65a)(65b)に回転出力を伝達し、右側のリ
ングギヤ(39)の外歯に対しては直接的に、また、左
側のリングギヤ(39)の外歯に対しては逆転軸(6
6)の逆転ギヤ(67)を介して伝達し、第2油圧モー
ター(28)の正転時には、左右のリングギヤ(39)
を左右同一回転数で左リングギヤ(39)を正転、右リ
ングギヤ(39)を逆転させるようにしている。
【0010】したがって、旋回用の第2油圧ポンプ(2
7)の駆動を停止させ、かつ、左右のリングギヤ(3
9)を静止固定させた状態で、走行用の第1油圧ポンプ
(24)の駆動を行うと、第1油圧モーター(25)か
らの回転出力はセンターギヤ(47)から左右の太陽ギ
ヤ(37)に同一回転数で伝達され、左右遊星歯車機構
(36)の遊星ギヤ(38)・キャリア(42)及び減
速ギヤ(60)(61)を介して、左右の輪軸(35
a)に左右同回転方向で、かつ、同一回転数で伝達され
て、機体の前後直進走行が行われるようになっている。
【0011】また、一方で、走行用の第1油圧ポンプ
(24)の駆動を停止させ、かつ、左右の太陽ギヤ(3
7)を静止固定させた状態で、旋回用の第2油圧ポンプ
(27)を正逆回転駆動すると、左側の遊星歯車機構が
正あるいは逆回転し、また、右側の遊星歯車機構が逆あ
るいは正回転し、左右走行クローラ(3)の一方が前進
回転し、かつ、他方が後進回転して、機体を左あるいは
右にその場でスピンターンさせ、圃場枕地での方向転換
などが行えるようになっている。なお、走行用の第1油
圧ポンプ(24)を駆動させながら、旋回用の第2油圧
ポンプ(27)を駆動して機体を左右に旋回させる場
合、旋回半径の大きい旋回が行えるようになっており、
その旋回半径は左右走行クローラ(3)の速度差に応じ
て決定される。
【0012】また、図4乃至図9で示すように、走行用
の油圧式無段変速機構(26)に連結する主変速レバー
(70)と、旋回用の油圧式無段変速機構(29)に連
結する操向ハンドル(20)とを、変速及び旋回連動機
構(71)に連動連結するとともに、この連動機構(7
1)を走行変速及び操向リンク系であるリンク機構(6
8)(69)を介して、走行及び操向用の無段変速機構
(26)(29)のコントロールレバー(72)(7
3)に連動連結している。
【0013】変速及び旋回連動機構(71)は、主変速
レバー(70)の基端折曲部(70a)を筒軸(74)
に左右揺動自在に支持する回動板(75)と、本機側の
機体フレーム(76)に固設して回動板(75)を左右
方向の第1枢軸(77)を介して前後回動自在に支持す
る固定取付板(78)と、第1枢軸(77)と直交する
前後方向の第2枢軸(79)を介して回動板(75)に
連結させて、第2枢軸(79)の軸回りに回動自在に設
ける変速操作部材(80)と、第2枢軸(79)の軸回
りに回動自在に連結させる操向操作部材(81)とを備
えており、変速及び操向操作部材(80)(81)の第
2枢軸(79)とは偏心位置の各操作出力部(80a)
(81a)を、変速及び操向リンク機構(68)(6
9)に連動連結している。
【0014】変速及び操向リンク機構(68)(69)
は、変速及び旋回連動機構(71)の後方位置で、機体
フレーム(76)側に揺動軸(82)外側の揺動筒軸
(83)を介して支持する変速アーム(84)と、揺動
軸(82)に基端を固設する旋回出力逆転手段である操
向アーム(85)と、各操作出力部(80a)(81
a)の各操作出力軸(86)(87)と各アーム(8
4)(85)間を連結する自在継手軸(88)(89)
と、揺動軸(82)の右端に固設する操向出力アーム
(90)と、運転キャビン(19)の回動支点軸(9
1)の支点軸受(92)に取り付ける中間軸(93)に
回動自在に設ける変速及び操向用第1揺動アーム(9
4)(95)と、変速及び操向出力アーム(84)(9
0)と変速及び操向用第1揺動アーム(94)(95)
の各先端間をそれぞれ連結する変速及び操向用自在継手
形第1ロッド(96)(97)と、中間軸(93)に設
けて変速及び操向用第1揺動アーム(94)(95)に
一体連結する変速及び操向用第2揺動アーム(98)
(99)と、ミッションケース(23)上部の軸受板
(100)に取り付ける支軸(101)に回動自在に支
持させる変速及び操向用筒軸(102)(103)と、
この筒軸(102)(103)に基端を固設する第1揺
動アーム(104)(105)と第2揺動アーム(9
8)(99)の各先端間を連結する変速及び操向用自在
継手形第2ロッド(106)(107)と、筒軸(10
2)(103)に基端を固設する第2揺動アーム(10
8)(109)とコントロールレバー(72)(73)
の各先端間を連結させる変速及び操向用自在継手形第3
ロッド(110)(111)とを備え、第1枢軸(7
7)を中心とした変速操作部材(80)の回動によって
走行用のコントロールレバー(72)を、また、走行中
の第2枢軸(79)を中心とした操向操作部材(81)
の回動によって操向用のコントロールレバー(73)を
操作して変速及び操向制御を行うようになっている。
【0015】一方、操向ハンドル(20)下端のハンド
ル操作軸(112)にはギヤ(113)が設けられ、こ
の後方の回転軸(114)に取り付けるセクターギヤ
(115)にそのギヤ(113)を噛み合わせるととも
に、主変速レバー(70)位置下方に配設する操向軸
(116)の第1揺動アーム(117)と、回転軸(1
14)に基端を固設する出力アーム(118)との各先
端間を操向リンク機構である自在継手形操向第1ロッド
(119)を介して連結し、操向軸(116)の第1揺
動アーム(117)と一体の第2揺動アーム(120)
を、自在継手軸(89)の前端に自在継手形操向第2ロ
ッド(121)を介して連結して、操向ハンドル(2
0)の回動操作によって、第2枢軸(79)を中心とし
て操向操作部材(81)を回動するように構成してい
る。
【0016】また、ハンドル操作軸(112)のギヤ
(113)下方に、中立位置決め板(122)を設ける
とともに、位置決め板(122)下面の突出軸(12
3)に操向検出リンク(124)の一端を連結し、回転
軸(114)の右側に配設する減速アーム軸(125)
の第1揺動アーム(126)と操向検出リンク(12
4)他端の長孔(124a)とを軸(127)を介して
連結するとともに、操向軸(116)の減速アーム(1
28)と減速アーム軸(125)の第2揺動アーム(1
29)の各先端間を減速リンク機構である自在継手形第
1減速ロッド(130)で連結し、変速操作部材(8
0)の最右端の減速伝達軸(131)と第2揺動アーム
(129)の他端間を自在継手形第2減速ロッド(13
2)で連結して、走行状態で操向ハンドル(20)の操
向操作量を大きくすることによって、操向操作量に比例
して第2減速ロッド(132)を下方に引っ張り、操向
操作量に比例させて走行速度を減速させるように構成し
ている。
【0017】また、主変速レバー(70)を前後進操作
し、第1枢軸(77)を中心として変速操作部材(8
0)を前後に角度(α1)、(α2)傾けると、自在継
手軸(88)を引っ張り又は押して、変速アーム(8
4)を作動させて走行速度の前後進切換を行うととも
に、主変速レバー(70)が中立以外の位置に操作され
ているときには、操向ハンドル(20)を回動操作し、
第2枢軸(79)を中心として操向操作部材(81)を
上下に角度(β1)、(β2)傾けると、自在継手軸
(89)を引っ張り又は押して、操向アーム(85)を
作動させて機体を左及び右旋回させる操向動作を行わせ
るようになっており、主変速レバー(70)が中立時に
操向ハンドル(20)の旋回操作を行っても、操向アー
ム(85)は作動しないようになっている。しかして、
主変速レバー(70)が中立位置以外のときに操向ハン
ドル(20)の旋回操作が行われると、操向アーム(8
5)は作動するようになっており、前後進に切り換わる
ときに、操向アーム(85)は前後逆方向に作動し、第
2油圧モーター(28)を前進時と後進時では逆方向に
回転するようになっている。
【0018】例えば、走行用の第1油圧モーター(2
5)の正回転時を前進時とすると、逆回転時の後進時に
は旋回用の第2油圧モーター(28)による遊星歯車機
構(36)の作用は前進時と後進時では逆になるもの
で、前進時と後進時の操向ハンドル(20)操作による
機体の旋回方向を一致させるため、第1油圧モーター
(25)の逆回転(後進)時には第2油圧ポンプ(2
7)の傾斜角度を逆方向に切り換え、第2油圧モーター
(28)を前進時と後進時では逆方向に回転させるよう
にしている。
【0019】すなわち、機体を前進で右旋回するには、
前進操作時の変速操作部材(80)が、中立より前方の
角度(α1)側に傾き、操向ハンドル(20)の右回動
操作によって第2ロッド(121)を引っ張り、操向操
作部材(81)を下方向の角度(β2)側に傾けること
により、操向操作部材(81)の操作出力部(81a)
を操向アーム(85)側に近づけ、揺動軸(82)を中
心として、操向アーム(85)を操向操作部材(81)
より遠ざける方向に回転させて、第1及び第2ロッド
(97)(107)などを介して、コントロールレバー
(73)を下方向に回転させ、旋回用の第2油圧モータ
ー(28)を正回転させる。そして、機体を前進で左旋
回するには、操向ハンドル(20)の左回動操作によっ
て第2ロッド(121)を押し上げ、操向操作部材(8
1)を上方向の角度(β1)側に傾けることにより、操
向操作部材(81)の操作出力部(81a)を操向アー
ム(85)側より遠ざけ、揺動軸(82)を中心とし
て、操向アーム(85)を操向操作部材(81)側に近
づける方向に回転させて、コントロールレバー(73)
を上方向に回転させ、第2油圧モーター(28)を逆回
転させている。
【0020】また、機体を後進で右旋回する場合や左旋
回する場合も、コントロールレバー(73)が同様な動
作によって上方向や下方向に回転し、第2油圧モーター
(28)を逆回転又は正回転させるようになっており、
前進及び後進時の旋回操作において、操向アーム(8
5)を逆方向に回転させて、前後進の何れにおいても操
向ハンドル(20)の回動操作方向と機体の旋回方向と
が一致するようになっている。なお、機体の旋回時にお
ける操向ハンドル(20)の切れ角と左右走行クローラ
(3)の速度の関係は、操向ハンドル(20)の切れ角
が大となる程、左右走行クローラ(3)の速度差は大と
なるとともに、これら左右走行クローラ(3)の平均速
度となる機体中心速度も走行速度状態(高速・標準・低
速)に応じて減速される。
【0021】また、操向ハンドル(20)に設ける検出
リンク(124)は、図9で示すように、中立位置より
右あるいは左旋回操作の何れにおいても第1揺動アーム
(126)を同一方向に角度(θ)の範囲で回動され、
第1及び第2減速ロッド(130)(132)を常に引
っ張り、前進操作時の変速操作部材(80)が角度(α
1)側に傾いているときや、後進操作時の変速操作部材
(80)が角度(α2)側に傾いているときに、変速ア
ーム(84)をそれぞれ中立方向の低速側に変位させ
て、その旋回量に応じた減速を行うようになっている。
【0022】他方、図8、図9で示すように、運転席
(21)に座乗するオペレーターが足を載せる運転キャ
ビン(19)内の床フレーム(133)下面にブラケッ
ト(134)が固定されており、電動可逆型の車速モー
ター(135)がそのブラケット(134)に取り付け
られている。この車速モーター(135)の出力軸(1
36)には偏心ローラー(137)が固定されており、
車速モーター(135)には減速リミットスイッチ(1
38)と復帰リミットスイッチ(139)が内設されて
いる。そして、第2揺動アーム(129)に減速アーム
(140)が固定され、偏心ローラー(137)に当接
させるベアリング型減速ローラー(141)がその減速
アーム(140)に軸支されている。
【0023】しかして、操向ハンドル(20)を略中立
位置に支持させて直進走行しながら収穫作業を行ってい
るとき、エンジン(22)に対する作業負荷が大きくな
ると、車速モーター(135)の制御によって偏心ロー
ラー(137)が回転し、減速ローラー(141)が図
の矢印X方向に押されると、第2揺動アーム(129)
が減速動作して第1及び第2減速ロッド(130)(1
32)を引っ張り、減速リミットスイッチ(138)が
オフ操作された位置で車速モーター(135)を停止さ
せ、前進走行速度を減速して、脱穀部(5)及び刈取部
(9)などの作業負荷を軽減させるようになっている。
なお、偏心ローラー(137)の回転によって第2揺動
アーム(129)が回転しても、長孔(124a)内を
軸(127)が移動するから、操向検出リンク(12
4)が一定位置に支持され、第1揺動アーム(126)
だけが回動するようになっている。また、エンジン(2
2)の作業負荷率は、エンジン(22)への燃料噴射量
を調節する電子ガバナから予め得た作業負荷の基準値と
実際の作業負荷との違いによって求められるようになっ
ている。
【0024】このように、減速装置である車速モーター
(135)は、作業負荷が設定以上でエンジン(22)
が設定回転以下になると、減速リミットスイッチ(13
8)がオフ操作されるまで、自動的に偏心ローラー(1
37)を減速側に作動させ、走行速度を一定幅減速させ
た状態で収穫作業が行われるようにするとともに、エン
ジン(22)の作業負荷が減少すると、偏心ローラー
(137)を一定時間だけ復動させる動作を繰り返し行
い、復帰リミットスイッチ(139)のオフ操作により
車速モーター(135)が停止するまで、走行速度を段
階的に徐々に戻して、エンジン(22)の作業負荷が設
定以下に保たれるように、走行速度を減速させたり、元
の走行速度に戻したりして、作業負荷が設定以下を維持
したまま収穫作業が行われるようにしている。
【0025】つまり、車速モーター(135)は、作業
負荷が所定以上に増大したときにはリミット位置まで走
行速度減速作動し、作業負荷を速やかに軽減して過負荷
作業によって不具合が生じるのを未然に防ぐとともに、
車速モーター(135)の走行速度減速作動によって作
業負荷が減少したときには車速モーター(135)を走
行速度復帰作動させて走行速度を元に戻し、走行速度の
減速によって作業負荷が過大になるのを防いで作業を行
いながら、走行速度の減速により作業能率が低下するの
を防ぐようにしているのである。なお、このとき、車速
に拘わらず、一定比率で減速するようになっており、減
速動作によって作業負荷を略一定比率で減少させて、エ
ンジン(22)の駆動出力を安定して得られるようにす
るとともに、走行速度減速作動による作業負荷の減少に
伴って、車速復帰側に車速モーター(135)を作動さ
せる走行速度復帰動作量を、1回の走行速度減速動作量
よりも少なくして、作業負荷の減少に伴って車速を徐々
に戻し、作業負荷の急増を防止するとともに、作業能率
の向上を図るようになっている。
【0026】また、図10、図11で示すように、走行
用の油圧式無段変速機構に連結する主変速レバー(7
0)と、主クラッチペダル(142)とは主変速中立復
帰機構(143)を介して連動連結されている。すなわ
ち、回動板(75)にL形状の規制ピン(144)が固
設されるとともに、その規制ピン(144)の先端部を
主変速中立復帰機構(143)を構成する2枚1組の上
下拘束板(145)(146)によって拘束するもの
で、上下拘束板(145)(146)は基端が枢支軸
(147)に回動自在に支持されており、上下拘束板
(145)(146)の対向内側面間に一定の開き角を
有するとき、主変速レバー(70)の前進高速操作時か
ら後進高速操作時における規制ピン(144)の上下移
動を許容するようになっている(図11)。そして、上
下拘束板(145)(146)の対向内側面には、半円
状の中立位置決め用切欠(145a)(146a)と規
制ピン(144)に系合する切欠長溝(145b)(1
46b)が形成されており、上下拘束板(145)(1
46)の開き角を略0゜に閉じ動作させるとき、規制ピ
ン(144)を中央位置に戻して、主変速レバー(7
0)を中立復帰させるようになっている。
【0027】そして更に、主クラッチペダル(142)
のクラッチアーム(148)と上下拘束板(145)
(146)間を中立復帰ワイヤー(149)で連結する
もので、上拘束板(145)にワイヤー(149)の一
端側を連結し、ワイヤー(149)の他端側をバネ(1
50)を介してクラッチアーム(148)に連結すると
ともに、ワイヤー(149)のアウターチューブ(15
1)一端のアウター受け(152)を下拘束板(14
6)に、また、アウターチューブ(151)他端のアウ
ター受け(153)を、主クラッチペダル(142)の
ペダル受け台(154)に取り付けて、主クラッチペダ
ル(142)の踏み込み操作時(主クラッチの「切」
時)に、上下拘束板(145)(146)の開き角が略
0゜となるように構成している。なお、このような上下
拘束板(145)(146)の閉じ動作時にあっては、
本機側の機体フレーム(76)に連結する中立位置決め
ピン(155)と、切欠(145a)(146a)との
系合によって、上下拘束板(145)(146)の間で
閉じ動作や閉じ量に差があっても、確実に中立位置に戻
すことができるようになっている。
【0028】本発明は、以上のような構成からなる減速
機構の車速モーター(135)と、主変速レバー(7
0)の中立復帰機構(143)とを連動連結して、作業
負荷が設定以上でエンジンが設定回転以下になったとき
には、その車速モーター(135)などの減速装置によ
って走行速度を減速させ、その後、更に作業負荷が増大
して設定以上になったときには、その中立復帰機構(1
43)などによって主変速レバー(70)を低速側に強
制的に移動させて減速するように構成したものである。
すなわち、例えば図9、図10、図12、図13で示す
ように、車速モーター(135)の偏心ローラー(13
7)の内面偏心位置に係合部材である係合ピン(15
6)を立設するとともに、その係合ピン(156)が挿
通する長孔(157a)を有する規制部材であるプレー
ト(157)と、主変速レバー(70)の上下拘束板
(145)(146)に接続されているワイヤー(14
9)から分岐したワイヤー(149’)とを連結し、偏
心モーター(137)の回転移動と主変速レバー(7
0)の中立復帰移動とが連動するように構成したもので
ある。
【0029】更に具体的に説明すると、図13で示すよ
うに、エンジンの作業負荷率が95%以上で、エンジン
回転数が200rpmダウンして設定回転数以下になっ
たときには、車速モーター(135)を駆動して偏心ロ
ーラー(137)を回転させ、係合ピン(156)を図
のAからBまで移動させる。このとき、係合ピン(15
6)はプレート(157)の長孔(157a)中を移動
するだけでワイヤー(149’)を引っ張ることはな
く、主変速レバー(70)はそのままの位置で、減速ロ
ーラー(141)、減速アーム(140)及び第2揺動
アーム(129)を介して第1及び第2減速ロッド(1
30)(132)が減速方向に作動し、走行速度が約1
5%減速される。そして、更に作業負荷が大きくなり、
作業負荷率が98%以上になったときには、車速モータ
ー(135)を駆動して偏心ローラー(137)を更に
回転させ、係合ピン(156)を図のBからCまで移動
させる。すると、プレート(157)は図の矢印Y方向
に移動してワイヤー(149’)(ワイヤー(14
9))を引っ張り、主変速レバー(70)を低速側(こ
の場合は中立位置)に強制的に移動させる。なお、この
とき、第1及び第2減速ロッド(130)(132)が
復帰する方向に作動して、減速した分増速するようにな
るが、主変速レバー(70)での減速量の方が第1及び
第2減速ロッド(130)(132)による復帰増速量
(減速量と同等)よりも大きいため、作業負荷は速やか
に軽減される。
【0030】このように、本発明の車速制御において
は、偏心ローラー(137)に立設した係合ピン(15
6)のA−B間の移動では第1及び第2減速ロッド(1
30)(132)によって減速を行い、BからCへの移
動時には主変速レバー(70)での減速を行うようにな
っている。また、偏心ローラー(137)の回転は係合
ピン(156)のA位置及びC位置をそれぞれリミット
位置としているため、C位置からA位置へは回転しな
い。したがって、エンジン(22)の負荷率が98%以
上になって、目標負荷率が95%となるよう主変速レバ
ー(70)による減速が行われると、偏心ローラー(1
37)が回転して係合ピン(156)がCからBに戻
り、増速時に係合ピン(156)がB−C間にとどまる
のが防止されて、主変速レバー(70)での増速操作が
自由に行えるようになっている。なお、このとき第1及
び第2減速ロッド(130)(132)での減速は行わ
れているので、減速した走行速度分しか増速されない。
そして、更に負荷率が軽減されたら、係合ピン(15
6)がBからAへ移動するように偏心ローラー(13
7)が回転し、オペレーターの所望とする増速が可能と
なる。
【0031】以上のような車速制御によれば、主変速レ
バー(70)を動かさずに第1及び第2減速ロッド(1
30)(132)で増減速ができる境界値以上の負荷が
かかったときには、主変速レバー(70)を自動的に低
速側(中立位置)へ移動させて減速することができるよ
うになるため、オペレーターは頻繁に主変速レバー(7
0)を低速側に動かす必要がなくなり、オペレーターの
設定車速が速すぎても適正な車速まで自動的に減速され
る。また、このときの主変速レバー(70)は減速する
方向、即ち低速側(中立位置)にのみシフトするよう構
成されるとともに、主変速レバー(70)での作業負荷
軽減直後では、主変速レバー(70)を高速側にシフト
しても第1及び第2減速ロッド(130)(132)で
の減速が行われるようになっているため、安全性は確保
される。したがって、圃場内などにおいて設定車速内で
好適に車速制御がされ、過大な増速や頻繁な増減速によ
る不快感が防止される。その他、主変速レバー(70)
の中立復帰機構(143)などによる自動制御以外は増
減速とも手動での操作が優先されるので、緊急時にはオ
ペレーターが任意に減速可能であること、及び作業負荷
が軽いときには任意に増速可能であることは言うまでも
ない。また、主変速レバー(70)を強制的に低速側に
移動させる機構は図示の中立復帰機構(143)のもの
に限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内にお
いて適宜設計変更して構わないものである。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、作業負荷が設定以上で
エンジンが設定回転以下になったとき、減速装置によっ
て走行速度を減速させ、その後、更に作業負荷が増大し
て設定以上になったときには、主変速レバーを低速側に
移動させるように構成したので、設定車速が速すぎても
作業負荷に応じて適正な車速まで自動的に減速させるこ
とができ、また、作業負荷が軽減されたときには、減速
した走行速度分だけ増速されるようになっているため、
圃場内などにおいて設定車速内で好適に車速制御がで
き、過大な増速や頻繁な増減速による不快感が防止でき
る。また、主変速レバーが中立復帰機構によって低速側
に移動させられるように構成されていると、連動機構の
構造が簡略であるため、製造コストがかからなくて済
む。そして、主変速レバーの自動制御以外は増減速とも
手動優先であるため、緊急時にはオペレーターが任意に
減速ができ、作業負荷が軽いときには任意に増速ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】コンバインの平面図
【図3】ミッションの駆動系を示す伝動機構図
【図4】変速及び操向操作系の概略斜視図
【図5】同上の概略正面図
【図6】同上の部分拡大側面図
【図7】同上の部分拡大正面図
【図8】車速モーター部分を示す概略側面図
【図9】同上の概略平面図
【図10】主変速レバー部分を示す概略側面図
【図11】中立復帰機構の部分拡大図
【図12】車速モーターと中立復帰機構の連動連結部を
示す概略正面図
【図13】車速モーターと中立復帰機構の連動機構を示
す説明図
【符号の説明】
70 主変速レバー 129 第2揺動アーム 130 第1減速ロッド 132 第2減速ロッド 135 車速モーター 137 偏心ローラー 140 減速アーム 141 減速ローラー 143 中立復帰機構 144 規制ピン 145 上拘束板 146 下拘束板 149 ワイヤー 156 係合ピン 157 プレート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業負荷が設定以上でエンジンが設定回
    転以下になったとき、減速装置によって走行速度を減速
    させ、その後、更に作業負荷が増大して設定以上になっ
    たときには、主変速レバーを低速側に移動させるように
    構成したことを特徴とする移動農作業機。
  2. 【請求項2】 作業負荷が軽減されたときには、減速し
    た走行速度分だけ増速されるように構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の移動農作業機。
  3. 【請求項3】 主変速レバーは中立復帰機構によって低
    速側に移動させられるように構成されていることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の移動農作業機。
  4. 【請求項4】 主変速レバーの自動制御以外は増減速と
    も手動優先であることを特徴とする請求項1乃至3の何
    れかに記載の移動農作業機。
JP10029727A 1998-02-12 1998-02-12 移動農作業機 Withdrawn JPH11225554A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008064265A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Yanmar Co Ltd 作業車両
JP2008072907A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Yanmar Co Ltd 作業車両

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JP2008064265A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Yanmar Co Ltd 作業車両
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