JP2002059862A - コンバインの操作装置 - Google Patents

コンバインの操作装置

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JP2002059862A
JP2002059862A JP2001185829A JP2001185829A JP2002059862A JP 2002059862 A JP2002059862 A JP 2002059862A JP 2001185829 A JP2001185829 A JP 2001185829A JP 2001185829 A JP2001185829 A JP 2001185829A JP 2002059862 A JP2002059862 A JP 2002059862A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操向操作具(19)の単独操作による
走行を禁止したり、車速を変化させたときに旋回半径が
変化するのを防ぐ等の取扱い操作性の向上などを図る。 【解決手段】 エンジン(21)の駆動力を左右走行
クローラ(2)に伝えて同一方向に回転させる変速部材
(25)と、エンジン(21)の駆動力を左右走行クロ
ーラ(2)に伝えて逆方向に回転させる操向部材(2
8)と、変速レバー(68)及び操向操作具(19)を
前記変速部材(25)及び操向部材(28)に連結させ
る操作部材(80)(81)を設け、操向操作具(1
9)と変速レバー(68)の両方の操作によって操向部
材(28)の旋回出力を制御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンバインなどの作
業車に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、実開平4−10
77号公報に示す如く、左右走行クローラにエンジン動
力を変速伝達する単一の(直進用)無段変速機構と、旋
回内側の走行クローラを減速しかつ旋回外側の走行クロ
ーラを増速させる(旋回用)無段操向機構を設ける技術
があり、直進性能を良好に維持して操向操作性を向上さ
せ、かつ旋回半径も容易に縮少できるが、変速レバーの
操作位置によって決定される車速(機体中心速度)を維
持し乍ら旋回するので、旋回外側の走行クローラが方向
転換など旋回半径が小さいときに高速駆動される不具合
があり、例えば横滑り等が大きくなって走行性能を低下
させると共に、操向ハンドルによって操作する旋回半径
で容易に旋回し得ず、走行変速レバーによって操作する
車速と旋回半径の相関関係が不確実になり易く、例えば
圃場枕地または路上高速走行での方向転換(スピンター
ン)などの運転操作性の向上などを容易に図り得ない等
の問題がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】然るに本発明は、エンジ
ンの駆動力を左右走行クローラに伝えて同一方向に回転
させる変速部材と、エンジンの駆動力を左右走行クロー
ラに伝えて逆方向に回転させる操向部材と、変速レバー
及び操向操作具を前記変速部材及び操向部材に連結させ
る操作部材を設け、操向操作具と変速レバーの両方の操
作によって操向部材の旋回出力を制御するもので、操向
操作具の操作による操向部材の制御を変速レバーの変速
操作によって制限したり、変速レバーの操作によって操
向部材の旋回出力が変更されるように構成し得、例えば
走行変速を中立にすることによって旋回出力を停止させ
たり、走行変速の操作量によって旋回出力を変化させ
得、操向操作具の単独操作による走行を禁止したり、車
速を変化させたときに旋回半径が変化するのを防ぐ等の
取扱い操作性の向上などを容易に図り得るものである。
【0004】また、変速レバーが中立以外のときに操向
ハンドルの操作によって変速部材を制御するもので、操
向ハンドルの操作により変速部材を減速制御し得、旋回
半径に比例させて走行速度を減速させる操作を操向ハン
ドルの旋回操作だけで容易に行い得、例えば圃場枕地で
方向転換させて往復走行する農作業などの取扱い操作性
の向上を容易に図り得るものである。
【0005】また、操向ハンドルを旋回操作していると
きに変速レバーの操作によって操向部材が制御されるも
ので、変速レバーの操作による操向部材の制御を操向ハ
ンドルの旋回操作によって制限し得、例えば操向ハンド
ルを直進操作することによって変速レバーによる操向部
材の制御を禁止し得、直進走行性能の向上などを容易に
図り得るものである。
【0006】また、軸芯が交叉する1軸と2軸の軸回り
に操作部材を回転自在に取付け、変速レバーの操作によ
って1軸を中心に操作部材を回転させ、操向ハンドルの
操作によって2軸を中心に操作部材を回転させるもの
で、例えば1軸を機体に軸支させ、かつ1軸に2軸を軸
支させ、1軸及び2軸を十字構造に組込むように構成し
得、操向ハンドル及び変速レバーと操作部材との連結構
造をコンパクトにかつ機能的に構成し得るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は走行変速及び操向操作部の説明
図、図2はコンバインの全体側面図、図3は同平面図で
あり、図中(1)は走行クローラ(2)を装設するトラ
ックフレーム、(3)は前記トラックフレーム(1)に
架設する機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に
張架し扱胴(6)及び処理胴(7)を内蔵している脱穀
機である脱穀部、(8)は刈刃(9)及び穀稈搬送機構
(10)などを備える刈取部、(11)は刈取フレーム
(12)を介して刈取部(8)を昇降させる油圧シリン
ダ、(13)は排藁チェン(14)終端を臨ませる排藁
処理部、(15)は脱穀部(4)からの穀粒を揚穀筒
(16)を介して搬入する穀物タンク、(17)は前記
タンク(15)の穀粒を機外に搬出する排出オーガ、
(18)は丸形操向ハンドル(19)及び運転席(2
0)などを備える運転キャビン、(21)は運転キャビ
ン(18)下方に設けるエンジンであり、連続的に穀稈
を刈取って脱穀するように構成している。
【0008】図4に示す如く、前記走行クローラ(2)
を駆動するミッションケース(22)は、1対の第1油
圧ポンプ(23)及び第1油圧モータ(24)からなる
主変速機構である走行用の油圧式無段変速機構(25)
と、1対の第2油圧ポンプ(26)及び第2油圧モータ
(27)からなる操向機構である旋回用の油圧式無段変
速機構(28)とを備え、前記エンジン(21)の出力
軸(21a)に第1油圧ポンプ(23)の入力軸(23
a)を伝達ベルト(29)を介し連動連結させると共
に、第2油圧ポンプ(26)の入力軸(26a)を伝達
ベルト(30)を介し前記第1油圧ポンプ(23)の入
力軸(23a)に連動連結させている。
【0009】そして前記第1油圧モータ(24)の出力
軸(31)に、副変速機構(32)及び差動機構(3
3)を介し走行クローラ(2)の駆動輪(34)を連動
連結させるもので、前記差動機構(33)は左右対称の
1対の遊星ギヤ機構(35)(35)を有し、各遊星ギ
ヤ機構(35)は1つのサンギヤ(36)と、該サンギ
ヤ(36)の外周で噛合う3つのプラネタリギヤ(3
7)と、これらプラネタリギヤ(37)に噛合うリング
ギヤ(38)などで形成している。
【0010】前記プラネタリギヤ(37)はサンギヤ軸
(39)と同軸線上とのキャリヤ軸(40)のキャリヤ
(41)にそれぞれ回転自在に軸支させ、左右のサンギ
ヤ(36)(36)を挾んで左右のキャリヤ(41)を
対向配置させると共に、前記リングギヤ(38)は各プ
ラネタリギヤ(37)に噛み合う内歯を有してサンギヤ
軸(39)とは同一軸芯上に配置させ、キャリヤ軸(4
0)に回転自在に軸支させている。
【0011】また、走行用の油圧式無段変速機構(2
5)は第1油圧ポンプ(23)の回転斜板の角度変更調
節により第1油圧モータ(24)の正逆回転と回転数の
制御を行うもので、第1油圧モータ(24)の回転出力
を出力軸(31)の伝達ギヤ(42)より各ギヤ(4
3)(44)(45)及び副変速機構(32)を介し
て、サンギヤ軸(39)に固定したセンタギヤ(46)
に伝達してサンギヤ(36)を回転するように構成して
いる。前記副変速機構(32)は、前記ギヤ(45)を
有する副変速軸(47)と、前記センタギヤ(46)に
噛合うギヤ(48)を有する車速センサ軸(49)とを
備え、副変速軸(47)とセンサ軸(49)間に各1対
の低速用ギヤ(50)(48)・中速用ギヤ(51)
(52)・高速用ギヤ(53)(54)を設けて、中央
位置のギヤ(51)のスライド操作によってこれら低速
・中速・高速の切換えを可能とさせるように構成してい
る。また前記センサ軸(49)には車速検出ギヤ(5
5)を設けると共に、該ギヤ(55)の回転数より車速
を検出する車速センサ(56)を設けている。なお、作
業機などに回転力を伝達するPTO軸(57)のPTO
入力ギヤ(58)に、PTO伝達ギヤ機構(59)を介
し前記出力軸(31)を連動連結させている。
【0012】そして、前記センタギヤ(46)を介しサ
ンギヤ軸(39)に伝達された第1油圧モータ(24)
からの駆動力を、左右の遊星ギヤ機構(35)を介しキ
ャリヤ軸(40)に伝達させると共に、該キャリヤ軸
(40)に伝達された回転を左右各一対の減速ギヤ(6
0)(61)を介し左右の駆動輪(34)の左右輪軸
(34a)にそれぞれ伝えるように構成している。
【0013】さらに、旋回用の油圧式無段変速機構(2
8)は第2油圧ポンプ(26)の回転斜板の角度変更調
節により第2油圧モータ(27)の正逆回転と回転数の
制御を行うもので、第2油圧モータ(27)の出力軸
(62)の出力ギヤからギヤ伝達機構(63)を介し旋
回入力軸(64)の入力ギヤ(65a)(65b)に回
転出力を伝達し、左側のリングギヤ(38)の外歯を対
しては直接的に、また右側のリングギヤ(38)の外歯
に対しては逆転軸(66)の逆転ギヤ(67)を介し伝
えて、第2油圧モータ(27)の正転時に左右のリング
ギヤ(38)を左右同一回転数で左ギヤ(38)を逆
転、右ギヤ(38)を正転とさせるように構成してい
る。
【0014】而して旋回用の第2油圧モータ(27)の
駆動を停止させ左右リングギヤ(38)を静止固定させ
た状態で、走行用の第1油圧モータ(24)の駆動を行
うと、第1油圧モータ(24)からの回転出力はセンタ
ギヤ(46)から左右のサンギヤ(36)に同一回転数
で伝達され、左右遊星ギヤ機構(35)のプラネタリギ
ヤ(37)・キャリヤ(41)及び減速ギヤ(60)
(61)を介し左右の輪軸(34a)に左右同回転方向
の同一回転数で伝達されて、機体の前後直進走行が行わ
れる。一方、走行用の第1油圧モータ(24)の駆動を
停止させ左右のサンギヤ(36)を静止固定させた状態
で、旋回用の第2油圧モータ(27)を正逆回転駆動す
ると、左側の遊星ギヤ機構(35)が逆或いは正回転、
また右側の遊星ギヤ機構(35)が正或いは逆回転し
て、左右走行クローラ(2)の駆動方向を前後逆方向と
させて機体を左或いは右にその場でスピンターンさせる
ものである。
【0015】また走行用の第1油圧モータ(24)を駆
動させながら、旋回用の第2油圧モータ(27)を駆動
して機体を左右に旋回させる場合には旋回半径の大きい
旋回を可能にできるもので、その旋回半径は左右走行ク
ローラ(2)の速度に応じ決定される。
【0016】図1、図5乃至図12に示す如く、前記走
行用の油圧式無段変速機構(25)に連結する主変速レ
バー(68)と、旋回用の油圧式無段変速機構(28)
に連結する操向ハンドル(19)とを、連動手段である
変速及び旋回連動機構(69)に連動連結させると共
に、該連動機構(69)を走行変速及び操向リンク機構
(70)(71)介し走行及び操向用の無段変速機構
(25)(28)のコントロールレバー(72)(7
3)に連動連結させている。
【0017】前記連動機構(69)は、主変速レバー
(68)の基端折曲部(68a)を筒軸(74)に左右
揺動自在に支持する回動板(75)と、機体側の本機フ
レーム(76)に固設して前記回動板(75)を左右方
向の第1枢軸(77)を介し前後回動自在に支持する固
定取付板(78)と、前記枢軸(77)とは直交する前
後方向の第2枢軸(79)を介して回動板(75)に連
結させて該軸(79)回りに回動自在に設ける変速操作
部材(80)と、前記第2枢軸(79)の軸回りに回動
自在に連結させる操向操作部材(81)とを備え、変速
及び操向操作部材(80)(81)の第2枢軸(79)
とは偏心位置の各操作出力部(80a)(81a)を変
速及び操向リンク機構(70)(71)に連動連結させ
ている。
【0018】前記変速及び操向リンク機構(70)(7
1)は、連動機構(69)後方位置で本機フレーム(7
6)側に揺動軸(82)外側の揺動筒軸(83)を介し
支持する変速アーム(84)と、前記揺動軸(82)に
基端を固設する操向アーム(85)と、前記出力部(8
0a)(81a)の各操作出力軸(86)(87)と各
アーム(84)(85)間を連結する自在継手軸(8
8)(89)と、前記筒軸(83)及び揺動軸(82)
の右端に固設する変速及び操向出力アーム(90)(9
1)と、前記運転キャビン(18)の回動支点軸(9
2)の支点軸受(93)に取付ける中間軸(94)に回
転自在に設ける変速及び操向用第1揺動アーム(95)
(96)と、前記出力アーム(90)(91)と第1揺
動アーム(95)(96)の各先端間をそれぞれ連結す
る変速及び操向用自在継手形第1ロッド(97)(9
8)と、前記中間軸(94)に設けて第1揺動アーム
(95)(96)に一体連結する変速及び操向用第2揺
動アーム(99)(100)と、前記ミッションケース
(22)上部の軸受板(101)に取付ける支軸(10
2)に回動自在に支持させる変速及び操向用筒軸(10
3)(104)と、該筒軸(103)(104)に基端
を固設する第1揺動アーム(105)(106)と前記
第2揺動アーム(99)(100)の各先端間を連結す
る変速及び操向用自在継手形第2ロッド(107)(1
08)と、前記筒軸(103)(104)に基端を固設
する第2揺動アーム(109)(110)と前記コント
ロールレバー(72)(73)の各先端間を連結させる
変速及び操向用自在継手形第3ロッド(111)(11
2)とを備え、前記第1枢軸(77)を中心とした走行
操作部材(80)の回動によって走行用のコントロール
レバー(72)を、また走行中の第2枢軸(79)を中
心とした操向操作部材(81)の回動によって操向用の
コントロールレバー(73)を操作して変速及び操向制
御を行うように構成している。
【0019】一方前記操向ハンドル(19)下端のハン
ドル操作軸(113)にギヤ(114)を設けて、この
後方の回転軸(115)に取付けるセクタギヤ(11
6)に前記ギヤ(114)を噛合せると共に、前記主変
速レバー(68)位置下方に配設する操向軸(117)
の第1揺動アーム(118)と、前記回転軸(115)
に基端を固設する出力アーム(119)との各先端間を
操向リンク機構である自在継手形操向第1ロッド(12
0)を介して連結させ、操向軸(117)の第1揺動ア
ーム(118)と一体の第2揺動アーム(121)を、
前記自在継手軸(89)の前端に自在継手形操向第2ロ
ッド(122)を介して連結させ、前記ハンドル(1
9)の回動操作によって前記第2枢軸(79)を中心と
して操向操作部材(81)を回動するように構成してい
る。
【0020】また、前記ハンドル操作軸(113)のギ
ヤ(114)下方に中立位置決め板(123)を設けて
いて、該位置決め板(123)下面の突出軸(124)
に操向検出リンク(125)の一端を連結させ、前記回
転軸(115)の右側に配設する減速アーム軸(12
6)の第1揺動アーム(127)と前記検出リンク(1
25)の他端長孔(125a)とを軸(128)を介し
連結させると共に、前記操向軸(117)の減速アーム
(129)と減速アーム軸(126)の第2揺動アーム
(130)との各先端間を減速リンク機構である自在継
手形第1減速ロッド(131)で連結させ、前記変速操
作部材(80)の最右端の減速伝達軸(132)と第2
揺動アーム(130)の他端間を自在継手形第2減速ロ
ッド(133)で連結させて、走行状態で前記ハンドル
(19)の操向量を大とする程第2減速ロッド(13
3)を下方に引張って走行速度を減速させるように構成
している。
【0021】ところで前記変速及び操向操作部材(8
0)(81)を軸回りに回動可能とさせる第2枢軸(7
9)と、操向アーム(85)と継手軸(89)との自在
継手部(89a)とを前後方向の水平ライン(L1)上
に位置させ、また前記操作出力軸(86)(87)と自
在継手軸(88)(89)との自在継手部(88b)
(89b)と、第1枢軸(77)とを前記ライン(L
1)に直交させる左右水平ライン(L2)上に位置さ
せ、さらに前記変速アーム(84)と継手軸(88)と
の自在継手部(88a)と前記継手部(89a)とを前
記ライン(L2)と平行な左右水平ライン(L3)上に
位置させ、且つ継手部(89a)に継手部(88a)を
可及的に接近(最大限近い位置)させて、主変速レバー
(68)及び操向ハンドル(19)の中立保持時に、こ
れら何れか一方が操作されても、各操作部材(80)
(81)を第1及び第2枢軸(77)(79)の軸回り
に回動させるのみとさせて、継手軸(88)(89)に
は操作力を作用させないものである。
【0022】そして図8にも示す如く、主変速レバー
(68)の前後進操作で、第1枢軸(77)を中心とし
て操作部材(80)を前後に角度(α1)(α2)傾け
るとき前記継手軸(88)を引張って或いは押して変速
アーム(84)を動作させて走行速度の前後進の切換え
を行うと共に、図9に示す如くこの状態中(主変速レバ
ー(68)が中立以外のとき)に操向ハンドル(19)
の回動操作で第2枢軸(79)を中心として操作部材
(81)を上下に角度(β1)(β2)傾けるとき継手
軸(89)を引張って或いは押して操向アーム(85)
を動作させて機体の左及び右旋回を行うものである。
(主変速の中立時に旋回操作を行っても継手軸(89)
はライン(L1)を中心とした円錐面上にも移動する状
態となって継手部(89a)(89b)間の距離は変化
しない。)
【0023】上記から明らかなように、エンジン(2
1)の駆動力を左右走行クローラ(2)に伝えて同一方
向に回転させる変速部材である油圧式無段変速機構(2
5)と、エンジン(21)の駆動力を左右走行クローラ
(2)に伝えて逆方向に回転させる操向部材である油圧
式無段変速機構(28)と、変速レバー(68)並びに
操向操作具である操向ハンドル(19)を前記走行用無
段変速機構(25)及び旋回用無段変速機構(28)に
連結させる操作部材(80)(81)を設け、操向ハン
ドル(19)と変速レバー(68)の両方の操作によっ
て旋回用無段変速機構(28)の旋回出力を制御する。
そして、操向ハンドル(19)の操作による旋回用無段
変速機構(28)の制御を変速レバー(68)の変速操
作によって制限したり、変速レバー(68)の操作によ
って操向部材(28)の旋回出力が変更されるように構
成し、例えば走行変速を中立にすることによって旋回出
力を停止させたり、走行変速の操作量によって旋回出力
を変化させ、操向ハンドル(19)の単独操作による走
行を禁止したり、車速を変化させたときに旋回半径が変
化するのを防ぐ等の取扱い操作性の向上などを図る。
【0024】また、変速レバー(68)が中立以外のと
きに操向ハンドル(19)の操作によって走行用無段変
速機構(25)を制御し、操向ハンドル(19)の操作
により前記変速機構(25)を減速制御し、旋回半径に
比例させて走行速度を減速させる操作を操向ハンドル
(19)の旋回操作だけで行い、例えば圃場枕地で方向
転換させて往復走行する農作業などの取扱い操作性の向
上を図ると共に、操向ハンドル(19)を旋回操作して
いるときに変速レバー(68)の操作によって旋回用無
段変速機構(28)が制御され、変速レバー(68)の
操作による旋回用無段変速機構(28)の制御を操向ハ
ンドル(19)の旋回操作によって制限し、例えば操向
ハンドル(19)を直進操作することによって変速レバ
ー(68)による旋回用無段変速機構(28)の制御を
禁止し、直進走行性能の向上などを図る。
【0025】また、軸芯が交叉する1軸(77)と2軸
(79)の軸回りに操作部材(81)を回転自在に取付
け、変速レバー(68)の操作によって1軸である第1
枢軸(77)を中心に操作部材(81)を回転させ、操
向ハンドル(19)の操作によって2軸である第2枢軸
(79)を中心に操作部材(81)を回転させ、例えば
第1枢軸(77)を機体に軸支させ、かつ第1枢軸(7
7)に第2枢軸(79)を軸支させ、第1枢軸(77)
及び第2枢軸を十字構造に組込むように構成し、操向ハ
ンドル(19)及び変速レバー(68)と操作部材(8
1)との連結構造をコンパクトにかつ機能的に構成す
る。
【0026】また図11にも示す如く、前記操向ハンド
ル(19)に設ける検出リンク(125)は中立位置よ
り右或いは左旋回操作の何れにおいても第1揺動アーム
(127)を同一方向に角度(θ)の範囲で回動させて
第2減速ロッド(133)を常に引張る状態とさせて、
前進操作時の操作部材(80)が角度(α1)側に傾い
てるときには、継手部(88a)(88b)間の距離を
縮め、また後進操作時の操作部材(80)が角度(α
2)側に傾いているときには、継手部(88a)(88
b)間の距離を大きくして、変速アーム(84)をそれ
ぞれ中立方向の低速側に変位させて、その旋回量に応じ
た減速を行うものである。
【0027】さらに、変速及び操向の操作力を伝達する
前記第1ロッド(97)(98)と揺動アーム(95)
(96)の自在継手部(97a)(98a)の中心を、
運転キャビン(18)の回動支点軸(92)位置に一致
させて、変速及び操向の中立保持においてはこれらの操
作系を取外すことなく運転キャビン(18)の前方向へ
の回動を可能とさせるように構成している。
【0028】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、エンジン(21)の駆動力を左右走行クローラ
(2)に伝えて同一方向に回転させる変速部材(25)
と、エンジン(21)の駆動力を左右走行クローラ
(2)に伝えて逆方向に回転させる操向部材(28)
と、変速レバー(68)及び操向操作具(19)を前記
変速部材(25)及び操向部材(28)に連結させる操
作部材(80)(81)を設け、操向操作具(19)と
変速レバー(68)の両方の操作によって操向部材(2
8)の旋回出力を制御するもので、操向操作具(19)
の操作による操向部材(28)の制御を変速レバー(6
8)の変速操作によって制限したり、変速レバー(6
8)の操作によって操向部材(28)の旋回出力が変更
されるように構成でき、例えば走行変速を中立にするこ
とによって旋回出力を停止させたり、走行変速の操作量
によって旋回出力を変化させることができ、操向操作具
(19)の単独操作による走行を禁止したり、車速を変
化させたときに旋回半径が変化するのを防ぐ等の取扱い
操作性の向上などを容易に図ることができるものであ
る。
【0029】また、変速レバー(68)が中立以外のと
きに操向ハンドル(19)の操作によって変速部材(2
5)を制御するもので、操向ハンドル(19)の操作に
より変速部材(25)を減速制御でき、旋回半径に比例
させて走行速度を減速させる操作を操向ハンドル(1
9)の旋回操作だけで容易に行うことができ、例えば圃
場枕地で方向転換させて往復走行する農作業などの取扱
い操作性の向上を容易に図ることができるものである。
【0030】また、操向ハンドル(19)を旋回操作し
ているときに変速レバー(68)の操作によって操向部
材(28)が制御されるもので、変速レバー(68)の
操作による操向部材(28)の制御を操向ハンドル(1
9)の旋回操作によって制限でき、例えば操向ハンドル
(19)を直進操作することによって変速レバー(6
8)による操向部材(28)の制御を禁止でき、直進走
行性能の向上などを容易に図ることができるものであ
る。
【0031】また、軸芯が交叉する1軸(77)と2軸
(79)の軸回りに操作部材(81)を回転自在に取付
け、変速レバー(68)の操作によって1軸(77)を
中心に操作部材(81)を回転させ、操向ハンドル(1
9)の操作によって2軸(79)を中心に操作部材(8
1)を回転させるもので、例えば1軸(77)を機体に
軸支させ、かつ1軸(77)に2軸(79)を軸支さ
せ、1軸(77)及び2軸を十字構造に組込むように構
成でき、操向ハンドル(19)及び変速レバー(68)
と操作部材(81)との連結構造をコンパクトにかつ機
能的に構成できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】走行変速及び操向操作部の説明図。
【図2】コンバインの全体側面図。
【図3】コンバインの全体平面図。
【図4】ミッション駆動系の説明図。
【図5】操作部の正面説明図。
【図6】操作部の平面説明図。
【図7】操作部の側面説明図。
【図8】操作部材の側面説明図。
【図9】操作部材の正面説明図。
【図10】操作部材の平面説明図。
【図11】操向ハンドル部の平面説明図。
【図12】リンク機構部の平面説明図。
【符号の説明】
(2) 走行クローラ (19) 操向ハンドル(操向操作具) (21) エンジン (25) 油圧変速機構(変速部材) (28) 油圧変速機構(操向部材) (68) 変速レバー (77) 第1枢軸(1軸) (79) 第2枢軸(2軸) (80)(81) 操作部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(21)の駆動力を左右走行ク
    ローラ(2)に伝えて同一方向に回転させる変速部材
    (25)と、エンジン(21)の駆動力を左右走行クロ
    ーラ(2)に伝えて逆方向に回転させる操向部材(2
    8)と、変速レバー(68)及び操向操作具(19)を
    前記変速部材(25)及び操向部材(28)に連結させ
    る操作部材(80)(81)を設け、操向操作具(1
    9)と変速レバー(68)の両方の操作によって操向部
    材(28)の旋回出力を制御することを特徴とする作業
    車。
  2. 【請求項2】 変速レバー(68)が中立以外のときに
    操向ハンドル(19)の操作によって変速部材(25)
    を制御することを特徴とする請求項1に記載の作業車。
  3. 【請求項3】 操向ハンドル(19)を旋回操作してい
    るときに変速レバー(68)の操作によって操向部材
    (28)が制御されることを特徴とする請求項2に記載
    の作業車。
  4. 【請求項4】 軸芯が交叉する1軸(77)と2軸(7
    9)の軸回りに操作部材(81)を回転自在に取付け、
    変速レバー(68)の操作によって1軸(77)を中心
    に操作部材(81)を回転させ、操向ハンドル(19)
    の操作によって2軸(79)を中心に操作部材(81)
    を回転させることを特徴とする請求項1に記載の作業
    車。
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