JPH11225228A - 画像評価方法および画像評価装置 - Google Patents

画像評価方法および画像評価装置

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JPH11225228A
JPH11225228A JP10025370A JP2537098A JPH11225228A JP H11225228 A JPH11225228 A JP H11225228A JP 10025370 A JP10025370 A JP 10025370A JP 2537098 A JP2537098 A JP 2537098A JP H11225228 A JPH11225228 A JP H11225228A
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JP10025370A
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English (en)
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Shinji Sasahara
慎司 笹原
Toshihiko Inagaki
敏彦 稲垣
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 網点などのドットの大きさで濃淡を表現して
いる画像の主観的なざらつき感(粒状感)に対応の取れ
た客観的評価値を算出する装置およびその方法を提供す
る。 【解決手段】 画像入力装置部11と、画像特徴量抽出
装置部12と、画像評価値算出装置部13とからなる画
像評価装置である。特徴量抽出装置部12は、ドットの
位置を検出するドット位置検出手段31と、画素を推定
する画素推定手段32と、ドットの大きさ情報を抽出す
るドット面積推定装置33、34とを具備する。画像評
価値算出装置部13は、ドット位置検出情報と、ドット
の大きさ情報から画像評価値を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、1画素に含まれ
るドットの大きさを変化させることにより濃淡を表現す
る画像形成装置により形成された画像について、主観的
なざらつき感と対応の取れた客観的評価量を算出するこ
とができる画像評価装置および画像評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷や電子写真方式の画像形成装置によ
って形成された画像は、インクまたはトナーで、紙など
ベースとなる支持体上を被覆する割合を変化させること
により濃淡を表現している。具体的には、規則的に並ん
だ画素内のドット(網点)の大きさを変化させることに
より濃淡を表現している。
【0003】このような画像においては、均一の大きさ
であるように形成されるべきドットが、トナーの飛び散
り方などの影響によりばらつきを持ってしまったり、規
則的であるように形成されるべきドット位置が、紙の伸
び縮みの影響などにより不均一に打たれていることがあ
る。
【0004】これらの現象の影響により、本来、均一に
見えるように形成されるべき画像が、非常にざらざらし
た感じに見える。さらに言えば、ドット位置が本来ある
べき位置よりも極端にずれると、ドット間に粗密が生
じ、黒点、白点あるいはそれらが規則的に発生して、黒
筋、白筋として画像に現れ、これらの画像欠陥が画像に
生じた時点で画像としては受け入れ難いものとなる。
【0005】このような画像のざらざら感(粒状感)や
画像欠陥を評価する方法としては、限度見本サンプルを
作成し、視比較評価する方法がある。しかしながら、こ
の方法によると限度見本サンプルの作成に大きな手間を
必要とし、評価においても多くの被験者と時間を必要と
する欠点がある。
【0006】上記の欠点を補う方法として、画像の物理
的な特徴量から、主観的なざらつき感(粒状感)を推定
するための技術が盛んに開発されており、例えば、特開
平9−153136号公報や特開平9−9088号公報
などには、このような技術の例が記載されている。
【0007】特開平9−153136号公報には、入力
画像に対して直交変換を施して、周波数領域に変換し、
この周波数領域で人の空間周波数特性を表す関数とし
て、観察条件に応じた補正を施したフィルタを用いてフ
ィルタリング処理をすることにより画像品質の評価を行
う方法が示されている。
【0008】また、特開平9−9088号公報には、ド
ットの重心位置を検出し、その検出した重心の位置の、
本来配置されるべき位置からのずれから画像の粒状状態
の評価を行う方法が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−153136号公報の技術によれば、濃淡を表すた
めの網点までもノイズ信号として捉えるため、網点があ
る場合、評価値が大きくなる欠点を持っている。さら
に、網点の周波数が大きくなると、網点による周波数
は、人の視覚感度の低い高周波側にシフトするために、
数値上、見た目以上に評価値がよくなる欠点がある。
【0010】また、本来、人の目は、非常に規則的な濃
淡の変化には鈍感であり、少しでも不規則な部分がある
と非常に敏感になるという特性を持っている。特開平9
−153136号公報では、この点について、人の目の
視覚感度で網点周波数に一致する周波数の感度を強制的
に下げることを行っているが、これによると、網点のば
らつき成分まで感度が鈍ることになり、正確な評価がで
きない重大な欠点を有することになる。
【0011】また、特開平9−9088号公報の技術
は、1つのドットを複数の画素で表現する画像を対象と
したものであって、画素が、本来、打たれるべき位置に
打たれていないと、ドット全体の重心の位置がずれてし
まうことを利用したものである。
【0012】しかしながら、例えば印刷画像のように、
ドット1個に供給されるインクの量や粘性のばらつきか
らドットの大きさがばらつく画像では、ドットの大きさ
が変化したとしても重心の位置には反映されない。すな
わち、特開平9−9088号公報の技術は、対象が印刷
画像のような場合、ドットの大きさによる画像のざらつ
き感が、まったく評価できないという重大な欠点を有し
ている。
【0013】この発明は、以上の欠点を回避して、画像
の主観的なざらつき感に対応の取れた評価値を算出でき
る画像評価装置および方法を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明による画像評価装置は、画素内のド
ットの大きさを変化させることにより、濃淡を表現する
画像を読み取る画像入力手段と、前記画像入力手段で読
み取られた画像の特徴量を抽出する画像特徴量抽出手段
と、前記画像特徴量抽出手段で抽出された画像の特徴量
から、主観的な評価値と対応の取れた画像評価値を算出
する画像評価値算出装置と、からなる画像評価装置であ
って、前記画像特徴量抽出手段は、前記ドットの位置を
検出するドット位置検出手段と、前記ドット位置検出手
段で検出されたドット位置情報から、画素を推定する画
素推定手段と、前記画素推定手段で推定された画素内に
おける前記ドットの大きさ情報を抽出するドット面積推
定手段と、を具備し、前記画像評価値算出手段は、前記
ドット位置検出手段で検出した前記ドット位置情報と、
前記ドット面積推定手段で抽出された前記ドット大きさ
情報とを用いて、前記画像評価値を算出することを特徴
とする。
【0015】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の画像評価装置において、画像特徴量抽出手段の前記ド
ット位置検出手段は、測定開口内の画像重心からドット
位置を推定して検出することを特徴とする。
【0016】また、請求項3の発明は、請求項2に記載
の画像評価装置において、前記ドット位置検出手段での
測定開口は、少なくとも1個以上のドットが含まれる大
きさであることを特徴とする。
【0017】また、請求項4の発明は、請求項1に記載
の画像評価装置において、前記画像特徴量抽出手段の前
記画素推定手段は、前記ドット位置検出手段で検出した
ドット位置情報から隣接ドット間距離を求め、その隣接
ドット間距離から、画素の大きさを推定することを特徴
とする。
【0018】また、請求項5の発明は、請求項1に記載
の画像評価装置において、画像特徴量抽出手段のドット
面積推定手段は、ドット重心位置を中心とする前記画素
内の平均濃度から前記ドットの大きさを求めることを特
徴とする。
【0019】また、請求項6の発明は、請求項1に記載
の画像評価装置において、前記画像特徴量抽出手段は、
前記画像入力装置により読み取った画像の濃淡を反転さ
せた画像に対して、前記ドット位置およびドットの大き
さの検出を行うことを特徴とする。
【0020】また、請求項7の発明は、請求項1に記載
の画像評価装置において、前記画像評価値算出手段は、
前記画像特徴量抽出手段により抽出したドットの大きさ
と位置の情報から、平均のドット面積に対するドット面
積の標準偏差の比、および平均の隣接ドット間距離に対
する隣接ドット間距離の標準偏差の比を算出し、それら
により前記画像評価値を算出することを特徴とする。
【0021】また、請求項8の発明は、請求項1に記載
の画像評価装置において、前記画像評価値算出手段は、
前記画像特徴量抽出手段により抽出したドット位置情報
から隣接ドット間距離の最大値もしくは最小値を算出
し、この隣接ドット間距離の最大値もしくは最小値から
画像品質の良否を判定する指標を与えることを特徴とす
る。
【0022】
【作用】上記の構成による請求項1の発明においては、
画像特徴量抽出手段で、画像のドットの位置と、大きさ
とが検出され、そのドットの位置と大きさの情報から、
画像評価値算出手段で画像評価値が算出される。したが
って、ドット位置のばらつきだけでなく、画素のドット
の大きさのばらつきを考慮した画像評価値を得られるの
で、精度よく、画像の主観的なざらつき感(粒状感)に
対応の取れた評価値を得ることが可能になる。また、対
象が印刷画像のような場合であっても、ドットの大きさ
による画像のざらつき感をも評価することができるよう
になる。
【0023】また、請求項2の発明においては、予め測
定開口を定めておき、画像の濃淡情報を利用して、前記
測定開口内の画像重心としてドット位置が推定される。
【0024】そして、請求項3の発明においては、ドッ
ト位置を推定(検出)する際に、測定開口の大きさを、
少なくとも1つ以上のドットが含まれるように設定す
る。これにより、測定開口内の画像重心からドット中心
位置を推定することが可能になる。
【0025】また、請求項4の発明においては、ドット
の位置情報から、例えば隣接ドット間距離が計算され、
例えば、その平均の隣接ドット間距離から画素の大きさ
が推定される。
【0026】また、請求項5の発明においては、ドット
の重心位置を中心とする画素内の平均濃度を、例えばM
urray−Daviesの関係を用いて求めることに
より、精度良くドットの大きさを求めることが可能にな
る。
【0027】また、請求項6の発明においては、例えば
高濃度部においては、画像の入力画像の濃淡が反転させ
られて、前記ドット位置およびドットの大きさの検出が
行われる。これにより、高濃度部では非画像部をドット
とみなして、解析することが可能になり、画像の高濃度
部においても精度良くドット位置およびドットの大きさ
を求めることができる。
【0028】また、請求項7の発明においては、ドット
の位置と大きさの情報から、平均のドット面積に対する
ドット面積の標準偏差の比、および平均の隣接ドット間
距離に対する隣接ドット間距離の標準偏差の比が算出さ
れ、それらの和により画像評価値が算出される。これに
より、主観的な画像のざらつき感(粒状感)と対応の取
れた評価結果を得ることが可能になる。
【0029】さらに、請求項8の発明においては、画像
特徴量抽出手段により抽出したドット位置情報から隣接
ドット間距離の最大値、あるいは最小値が算出され、そ
れが画像の良否の判定に用いられる。
【0030】隣接ドット間距離があまりに大きいと、そ
れは白点として認識されやすく、また、隣接ドット間距
離が短い場合にはドットの密集により黒点として認識さ
れやすくなり、このようなものは画像欠陥となる。した
がって、この隣接ドット間距離の最大値あるいは最小値
を算出し、それらが予め定められた範囲内にあるか否か
により、画像の良否を判定することが可能になる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明による画像評価装
置および方法の実施の形態について、図を参照しながら
説明する。
【0032】図1は、この実施の形態の画像評価装置の
ブロック図を示すもので、画像評価装置は、画像入力装
置部11と、画像特徴量抽出装置部12と、画像評価値
算出装置部13とから構成される。そして、画像特徴量
抽出装置部12では、ドットの検出を行い、画素の大き
さを推定し、画素ごとにドットの大きさと位置の情報を
抽出し、画像評価値算出装置部13では、これらの情報
から主観的なざらつき感と対応の取れた画像評価値を算
出する。
【0033】画像入力装置部11は、画像入力部21
と、A/D変換部22と、データ蓄積部23を備える。
画像入力部21は、評価すべき画像からの反射光を受
け、その強度に応じた電気信号を出力する。A/D変換
部22は、画像入力部21からの電気信号をA/D変換
してデジタル画像データに変換する。データ蓄積部23
は、A/D変換部22からの画像データを、例えばハー
ドディスクなどの記憶装置(図示せず)に格納する。
【0034】この画像入力装置部11は、例えばPC
(Personal Computer)やWS(Wo
rk Station)に接続されたCCDカメラ、イ
メージスキャナーもしくは走査型ミクロ濃度計で構成す
ることができる。この例では、画像入力部21に走査型
ミクロ濃度計を用いている。
【0035】図2は、この例の走査型ミクロ濃度計の光
学系を示している。光源51からサンプル画像52の法
線方向(画像法線方向)に対して45°の角度で、光を
サンプル画像52に入射する。その反射光のうち、画像
法線方向の拡散成分のみが光センサ55に入射する。
【0036】このとき、サンプル画像52の表面上で、
所定の微小領域、例えば10μm角の領域のみの拡散反
射光が光センサ55に入射するようにアパチャ53を設
け、必要以外の光を遮断している。
【0037】また、サンプル画像52からの反射光が光
センサ55に入射する直前の位置に、サンプル画像の補
色光学フィルタ54を設けて画像入力感度の向上を図っ
ている。光学フィルタ54は、可動式でサンプル画像に
応じて変換する。光学フィルタ54にはガラス蒸着膜フ
ィルタを用い、フィルタの分光感度は、JISK−76
53に示されているStatus−Aにあわせている。
【0038】光センサ55は、この例では、光電子倍増
管(Photo multiplier)で構成され、
この光センサ55に入射する光を、その強度に応じた電
気信号に変換する。
【0039】サンプル画像は、サンプル画像支持台56
上に載せられる。サンプル画像支持台56は、拡散性の
ある、例えば濃度1.5以上の黒紙を用い、画像サンプ
ルを透過してきた光が再び反射して光センサ53に入射
することを防いでいる。
【0040】光源51〜光センサ55までの光学系によ
り光学ヘッドが構成され、画像入力部21での画像入力
は、図3に示すように、光学ヘッドをサンプル画像52
上で、互いに直交するX方向およびY方向に、2次元的
に走査して行う。
【0041】すなわち、光学ヘッドをX方向に走査し、
走査距離と同期させて、この例では10μm間隔で画像
入力を行う。X方向の終点まで読み込みが終了すると、
X方向の始点まで光学ヘッドを移動させて、さらにY方
向に10μm移動させ、X方向に走査させながら読み込
みを行う。この操作を繰り返し、画像全体の読み込みを
行う。
【0042】光センサ55で光電変換されて得られた電
気信号は、A/D変換部22でデジタル信号に変換さ
れ、データ蓄積部23に蓄積される。データ蓄積部の記
憶装置としてはハードディスクを用いたが、フロッピー
ディスク等、外部記憶装置を使うことも可能である。
【0043】画像特徴量抽出装置部12は、画像入力装
置部11からのデジタル画像データの濃淡情報を利用し
て、測定開口内の画像の重心位置を求め、その求めた重
心位置としてドットの位置を求める。そして、求めたド
ットの位置の間隔から画素の大きさを推定する。また、
ドットの重心を中心とする画素を基本単位として捉え、
画素ごとにドットの大きさを推定する。
【0044】画像特徴量抽出装置部12は、以上の処理
機能を実現するために、この例では、図1のブロック図
に示すように、ドット重心検出部31、画素推定部3
2、画素内平均濃度算出部33、平均濃度−ドット大き
さ変換部34およびデータ蓄積部35から構成される。
ドット重心検出部31は、ドット位置検出手段を構成
し、画素推定部32、画素内平均濃度算出部33および
平均濃度−ドット大きさ変換部34は、ドット面積推定
手段を構成する。
【0045】ドット重心検出部31では、適当な基準点
を中心とする測定開口内で画像ドット重心を求め、その
位置をドット位置として検出する。
【0046】ここで、測定開口の大きさは、あらかじ
め、入力画像を生成した画像形成装置の解像度から推測
される大きさを入力して設定しておく。あるいは、周波
数解析によりピークを持つ網点周波数から推定して設定
するようにする。この測定開口の大きさは、少なくとも
ドット1個以上が含まれていることが望ましい。測定開
口の大きさが、ドット1個以下である場合、ドット重心
を検出することは不可能である。
【0047】ドット重心検出部31でのドット位置とし
てのドット重心検出動作を、図4のフローチャートを参
照しながら説明する。
【0048】まず、任意の点を基準点として仮に定めて
おき、その基準点を中心とする測定開口内で画像の重心
を求める(ステップ101)。そして、基準点が、測定
開口内の画像の重心であるか否か判別する(ステップ1
02)。基準点が測定開口内の画像重心に一致していな
い場合、基準点を重心方向に移動し(ステップ10
3)、再び測定開口内画像重心を算出し直す(ステップ
101)。
【0049】このステップ101〜ステップ103の処
理を、基準点と測定開口内画像重心とが一致するまで繰
り返し、一致したら、その基準点の座標を、ドットの重
心位置とみなして、データ蓄積部35に格納する(ステ
ップ104)。
【0050】そして、基準点を次のドットがありそうな
場所に移動して(ステップ105)、ステップ101に
戻り、ステップ101以下の測定開口内重心位置の検出
処理を同様に行う。以上の処理を読み込んだ画像全体に
対して行う。そして、画像全体について測定開口内での
画像重心位置の検出が終了したと判別されたときには
(ステップ106)、この重心位置検出処理を終了す
る。なお、ステップ105での移動距離は、適宜定めら
れるものである。
【0051】画素推定部32では、ドット重心検出部3
1からの、測定開口内の画像重心位置、すなわち、ドッ
ト中心位置の座標(ドット位置情報)から、隣接ドット
間距離の平均値を求め、それを1画素の1辺の大きさと
する。そして、画素は、ドット中心位置を中心とした正
方形の領域とする。入力画像に対し画素を検出した画像
を図5に示す。
【0052】図5において、ドットを囲む四角形領域
は、画素を表している。そして、各画素において、
「・」は、ドット中心位置の座標(ドット位置情報)を
示しており、その周囲の濃淡は、ドットの大きさを示し
ている。
【0053】以上のようにして、画素推定部32で推定
された画素の大きさの情報は、画素内平均濃度算出部3
3に送られる。
【0054】画素内平均濃度算出部33では、ドットの
重心位置を中心とした画素内の平均濃度の算出を行う。
このとき、この画素内の平均濃度は、画素内の反射率の
平均値を算出してから、それを濃度に変換することによ
り求める。画素内平均濃度算出部33で算出した画素内
の平均濃度の情報は、平均濃度−ドット大きさ変換部3
4に送られる。
【0055】平均濃度−ドット大きさ変換部34では、
平均濃度をドットの面積率に変換し、そのドット面積率
を画素面積に掛け合わせることにより、ドットの大きさ
の推定を行う。まず、平均濃度からドットの面積率への
変換は、Murray−Daviesの関係を用いて行
う。
【0056】Murray−Daviesによる面積率
Coverrage(%)と平均濃度との関係は、次式(1)で表さ
れる。 Coverrage(%)={(1−10-D)/(1−10-Dmax )}×100…(1) ここで、D は画像平均濃度、Dmaxは画像面積率100%
の濃度を表す。
【0057】式(1)により求めた面積率を、画素推定
部22で推定した画素面積に掛け算して、ドット面積を
求め、それをドットの大きさ情報として、データ蓄積部
35に記憶する。
【0058】ここで、測定開口に含まれるドットの数が
1個以下の場合は測定開口内の画像重心がドットの中心
と必ずしも一致しないが、この実施の形態では、前述し
たように、測定開口は1個以上のドットが確実に含まれ
るであるので、そのような不都合は生じない。
【0059】以上のようにして、画像特徴量抽出装置部
12のデータ蓄積部35には、ドット重心検出部31で
検出されたドット位置情報と、平均濃度−ドット大きさ
変換部34で求められたドット大きさ情報とが、記憶さ
れる。
【0060】なお、画像特徴量抽出装置部12における
以上のような処理は、PC(パーソナルコンピュータ)
やWS(ワークステーション)上でプログラム化すれ
ば、効率の良い解析を行うことが可能である。
【0061】次に、画像評価値算出装置部13について
説明する。この例の画像評価値算出装置部13は、図1
に示すように、隣接ドット間距離の標準偏差算出部41
と、ドットの大きさの標準偏差算出部42と、画像評価
値算出部43とからなる。
【0062】隣接ドット間距離の標準偏差算出部41
は、画像特徴量抽出装置部12で検出したドット位置情
報から隣接ドット間距離を求め、さらに、その平均値を
求める。そして、平均の隣接ドット間距離に対する各隣
接ドット間距離の標準偏差の比を求める。
【0063】また、ドットの大きさの標準偏差算出部4
2は、画像特徴量抽出装置部12で検出したドットの位
置と大きさの情報をもとに、平均のドット面積に対する
各ドット面積の標準偏差の比を求める。
【0064】そして、画像評価値算出部43は、両者の
比の線形和により画像評価値Eを算出する。すなわち、 E=3.48×(σa /a)+2.42×(σt /t) …(2) として算出される。ここで、σa はドット面積の標準偏
差、aは平均のドット面積、σt はドット間距離の標準
偏差、tは平均のドット間距離を表す。そして、式
(2)の右辺の各項の係数は、予め実験などにより、定
めた定数である。
【0065】以上のようにして、画像評価値算出装置部
13からは、画像の主観的なざらつき感(粒状感)と対
応の取れた画像評価値Eを得ることができる。この画像
評価値Eは、ドットの大きさによるざらつき感も評価す
るものであるので、対象が印刷画像のような画像であっ
ても、その評価が可能である。
【0066】なお、この画像評価値算出装置部13も、
PCやWS上で、その処理をプログラム化すれば、効率
の良い解析を行うことが可能である。また、画像評価値
算出装置部13の処理については、プログラムを書くま
でもなく既存の表計算ソフトなどを利用しても実行可能
である。
【0067】また、上述した画像入力から画像評価値算
出までの一連の処理をPCもしくはWS上でプログラム
で実行すれば効率の良い解析を行うことが可能である。
【0068】[他の実施の形態]画像の低濃度部ではド
ット1個づつが独立して存在するが、50%以上の面積
率の高濃度部では、ドット同士が互いにつながりドット
の検出が困難になる。そこで、この実施の形態では、こ
のように50%以上の面積率の高濃度部では、画像入力
装置部11で読み取った画像の階調の反転を行い、画像
部と非画像部を入れ替えるようにする。すなわち、ドッ
トの濃淡を反転させ、非画像部をドットとして扱う。
【0069】これにより、非画像部をドットとみなし
て、50%以下の面積率の濃度のドットとして画像特徴
量抽出から画像評価値算出までを行うことができるの
で、ドット同士の互いのつながりを生じることなく、前
述の実施の形態と同様のプロセスにより解析が可能にな
る。
【0070】さらに、画像特徴量抽出装置部12で抽出
したドット位置情報から隣接ドット間距離の最大値、あ
るいは最小値を算出し、それを画像品質の良否を判定す
る場合に用いることができる。
【0071】すなわち、隣接ドット間距離が、画素1辺
の50%以下の場合、ドットの密集により黒点として認
識されやすくなる。逆に、隣接ドット間距離が画素1辺
の150%以上の場合は白点として認識されやすくな
る。このような画像欠陥は画像として受け入れられな
い。
【0072】したがって、隣接ドット間距離の最大値、
および最小値の値が、画素1辺の50%から150%の
範囲内にない場合は、粒状性の評価値如何に関わらず、
画像品質としては受け入れられないという評価を下すこ
とができる。
【0073】なお、図5のドット抽出結果の画像を、評
価画像として、評価に用いることも可能である。すなわ
ち、図5の画像においては、ドット中心位置のばらつき
が、四角形領域の画素の位置のばらつきとして、視覚的
に検知することができる。また、ドットの大きさを、そ
の面積の大きさのランクごとに別々の色として表すと、
ドットの大きさのばらつきも評価することができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ドットの大きさで濃淡を表現している画像につい
て、ドットを検出し、ドットの大きさと位置のばらつき
から、画像の主観的なざらつき感(粒状感)と対応の取
れた評価値を算出することが可能になる。
【0075】さらに、入力画像の濃淡を反転して解析す
ることにより、高濃度部においても同様のプロセスで解
析することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による画像評価装置の実施の形態のブ
ロック図である。
【図2】画像入力部の光学系の例を表す図である。
【図3】画像入力方法の概要を示す図である。
【図4】この発明による画像評価装置の実施の形態にお
いて、ドット抽出の処理の流れを表す図である。
【図5】この発明による画像評価装置の実施の形態にお
いて、ドット抽出結果の例を示す図である。
【符号の説明】
11 画像入力装置部 12 画像特徴量抽出装置部 13 画像評価値算出装置部 21 画像入力部 22 A/D変換部 23 データ蓄積部 31 ドット重心検出部 32 画素推定部 33 画素内平均濃度算出部 34 平均濃度−ドット大きさ変換部 35 データ蓄積部 41 隣接ドット間距離の標準偏差算出部 42 ドットの大きさの標準偏差算出部 43 画像評価値算出部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画素内のドットの大きさを変化させること
    により、濃淡を表現する画像を読み取る画像入力手段
    と、 前記画像入力手段で読み取られた画像の特徴量を抽出す
    る画像特徴量抽出手段と、 前記画像特徴量抽出手段で抽出された画像の特徴量か
    ら、画像評価値を算出する画像評価値算出装置と、 からなる画像評価装置であって、 前記画像特徴量抽出手段は、 前記ドットの位置を検出するドット位置検出手段と、 前記ドット位置検出手段で検出されたドット位置情報か
    ら、画素を推定する画素推定手段と、 前記画素推定手段で推定された画素内における前記ドッ
    トの大きさ情報を推定するドット面積推定手段と、 を具備し、 前記画像評価値算出手段は、 前記ドット位置検出手段で検出した前記ドット位置情報
    と、前記ドット面積推定手段で推定された前記ドット大
    きさ情報とを用いて、前記画像評価値を算出することを
    特徴とする画像評価装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の画像評価装置において、 画像特徴量抽出手段の前記ドット位置検出手段は、測定
    開口内の画像重心からドット位置を推定して検出するこ
    とを特徴とする画像評価装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の画像評価装置において、 前記ドット位置検出手段での測定開口は、少なくとも1
    個以上のドットが含まれる大きさであることを特徴とす
    る画像評価装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の画像評価装置において、 前記画像特徴量抽出手段の前記画素推定手段は、前記ド
    ット位置検出手段で検出したドット位置情報から隣接ド
    ット間距離を求め、その隣接ドット間距離から、画素の
    大きさを推定することを特徴とする画像評価装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の画像評価装置において、 画像特徴量抽出手段のドット面積推定手段は、ドット重
    心位置を中心として前記画素内の平均濃度から前記ドッ
    トの大きさを求めることを特徴とする画像評価装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の画像評価装置において、 前記画像特徴量抽出手段は、前記画像入力装置により読
    み取った画像の濃淡を反転させた画像に対して、前記ド
    ット位置およびドットの大きさの検出を行うことを特徴
    とする画像評価装置。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の画像評価装置において、 前記画像評価値算出手段は、 前記画像特徴量抽出手段により抽出したドットの大きさ
    と位置の情報から、平均のドット面積に対するドット面
    積の標準偏差の比、および平均の隣接ドット間距離に対
    する隣接ドット間距離の標準偏差の比を算出し、それら
    により主観的な評価値と対応の取れた画像評価値を算出
    することを特徴とする画像評価装置。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の画像評価装置において、 前記画像評価値算出手段は、前記画像特徴量抽出手段に
    より抽出したドット位置情報から隣接ドット間距離の最
    大値もしくは最小値を算出し、この隣接ドット間距離の
    最大値もしくは最小値から画像品質の良否を判定する指
    標を与えることを特徴とする画像評価装置。
  9. 【請求項9】画素内のドットの大きさを変化させること
    により、濃淡を表現する画像を読み取る画像入力工程
    と、 前記画像入力工程で読み取られた画像の特徴量を抽出す
    る画像特徴量抽出工程と、 前記画像特徴量抽出工程で抽出された画像の特徴量か
    ら、画像評価値を算出する画像評価値算出工程と、 からなる画像評価方法であって、 前記特徴量抽出工程は、 前記ドットの位置を検出するドット位置検出工程と、 前記ドット位置検出手段で検出されたドット位置情報か
    ら、画素を推定する画素推定工程と、 前記画素推定手段で推定された画素内における前記ドッ
    トの大きさ情報を推定するドット面積推定工程と、 を具備し、 前記画像評価値算出工程では、 前記ドット位置検出工程で検出した前記ドット位置情報
    と、前記ドット面積推定工程で推定された前記ドット大
    きさ情報とを用いて前記画像評価値を算出することを特
    徴とする画像評価方法。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の画像評価方法におい
    て、 前記画像特徴量抽出工程の前記ドット位置検出工程で
    は、測定開口内の画像重心からドット位置を推定して検
    出することを特徴とする画像評価方法。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の画像評価方法におい
    て、 前記ドット位置検出工程における測定開口は、少なくと
    も1個以上のドットが含まれる大きさであることを特徴
    とする画像評価方法。
  12. 【請求項12】請求項9に記載の画像評価方法におい
    て、 前記画像特徴量抽出工程の前記画素推定工程では、前記
    ドット位置検出工程で抽出したドット位置情報から隣接
    ドット間距離を求め、その隣接ドット間距離から、画素
    の大きさを推定することを特徴とする画像評価方法。
  13. 【請求項13】請求項9に記載の画像評価方法におい
    て、 画像特徴量抽出工程のドット面積推定工程では、ドット
    重心位置を中心として前記画素内の平均濃度から前記ド
    ットの大きさを求めるを具備したことを特徴とする画像
    評価方法。
  14. 【請求項14】請求項9に記載の画像評価方法におい
    て、 前記画像特徴量抽出工程では、前記画像入力工程により
    読み取った画像の濃淡を反転させた画像に対して、前記
    ドット位置およびドットの大きさの検出を行うことを特
    徴とする画像評価方法。
  15. 【請求項15】請求項9に記載の画像評価方法におい
    て、 前記画像評価値算出工程では、 前記画像特徴量抽出工程により抽出したドットの大きさ
    と位置の情報から、平均のドット面積に対するドット面
    積の標準偏差の比、および平均の隣接ドット間距離に対
    する隣接ドット間距離の標準偏差の比を算出し、それら
    により主観的な評価値と対応の取れた画像評価値を算出
    することを特徴とする画像評価方法。
  16. 【請求項16】請求項9に記載の画像評価方法におい
    て、 前記画像評価値算出工程では、前記画像特徴量抽出工程
    により抽出したドット位置情報から隣接ドット間距離の
    最大値もしくは最小値を算出し、この隣接ドット間距離
    の最大値もしくは最小値から画像品質の良否を判定する
    指標を与えることを特徴とする画像評価方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003298864A (ja) * 2002-04-02 2003-10-17 Ricoh Co Ltd 画像評価方法、画像評価装置及び画像形成装置
US7792364B2 (en) 2003-08-12 2010-09-07 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image processing apparatus and image processing program product for discriminating dot region in image
CN112130355A (zh) * 2020-09-21 2020-12-25 深圳同兴达科技股份有限公司 一种高效率获取有缺陷的液晶显示模组的方法

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