JPH11224954A - 太陽電池、太陽電池モジュール、太陽電池モジュールの設置方法及び太陽電池の製造方法 - Google Patents

太陽電池、太陽電池モジュール、太陽電池モジュールの設置方法及び太陽電池の製造方法

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JPH11224954A
JPH11224954A JP10023150A JP2315098A JPH11224954A JP H11224954 A JPH11224954 A JP H11224954A JP 10023150 A JP10023150 A JP 10023150A JP 2315098 A JP2315098 A JP 2315098A JP H11224954 A JPH11224954 A JP H11224954A
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semiconductor layer
solar cell
electrode
light
crystalline semiconductor
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Masaru Yamano
大 山野
Teiji Tsuge
定司 津毛
Shinya Tsuda
信哉 津田
Kunimoto Ninomiya
国基 二宮
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリアの取出し効率に優れ、特性の向上し
た太陽電池を提供する。 【構成】 光の入射により結晶系半導体層で生成される
光生成キャリアのうち、少数キャリアの取出しを前記結
晶系半導体層の両面側から行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単結晶シリコン、
多結晶シリコン等の結晶系半導体を用い、特性の優れた
太陽電池及び太陽電池モジュールを提供する技術であ
る。
【0002】
【従来の技術】太陽電池は無尽蔵でクリーンなエネルギ
ー源である太陽からの光を直接電気エネルギーに変換で
きることから、従来の石油・石炭等の化石燃料を用いた
エネルギー源に代わる代替エネルギー源として検討が進
められている。
【0003】図12は斯かる太陽電池の素子構造断面図
であり、101は抵抗率0.3〜1Ωcmで厚さ300
〜400μmのp型の単結晶または多結晶シリコン等の
結晶系半導体からなる結晶系半導体層、102は熱拡散
により該結晶系半導体層101の光入射面側に形成され
た厚さ5μm程度のn型層、103は該n型層102上
に形成されたAg,Al等の導電材からなる櫛形形状の
集電極である。
【0004】また、前記結晶系半導体層101の光透過
面側の全面にはAg,Al等の導電材からなる裏面電極
104が設けられている。
【0005】斯かる従来の太陽電池に集電極103側か
ら光が入射すると、結晶系半導体層101内において電
子・正孔対が生成される。そして、これら電子・正孔対
は太陽電池内部に形成される内部電界により互いに分離
され、それぞれ集電極103及び裏面電極104から外
部に取出されることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
太陽電池にあっては、n型層102での不純物密度が
(2〜4)×1020cm-3と非常に大きいため、この領
域において少数キャリアである電子の寿命が小さくな
り、従って光照射により生成された電子・正孔対が有効
に取出せないため太陽電池特性が低下する、という課題
があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる課題を解決するた
めに、本発明太陽電池は、光の入射により結晶系半導体
層内で生成される光生成キャリアのうち、少数キャリア
の取出しを前記結晶系半導体層の両側から行うことを特
徴とする。
【0008】また、一導電型を有する結晶系半導体層の
光入射面側に他導電型を有する第一の半導体層を備えた
太陽電池であって、前記結晶系半導体層の光透過面側に
他導電型を有する第二の半導体層を備えたことを特徴と
する。
【0009】さらには、前記第一の半導体層と電気的に
接続される第一の電極と、前記第二の半導体層と電気的
に接続される第二の電極と、前記第二の半導体層を絶縁
状態で貫通し、前記結晶系半導体層と電気的に接続され
る第三の電極と、を備えたことを特徴とする。
【0010】ここで、前記第二の電極及び第三の電極
は、夫々前記結晶系半導体素子の光透過面側の略全面に
わたり分布して設けられたことを特徴とし、また前記結
晶系半導体層の光透過面側において互いに対向する端部
に夫々電極取出し領域を有することを特徴とする。
【0011】さらに、前記第三の電極は、前記第二の電
極が部分的に除去されることにより露出せしめられた前
記結晶系半導体層の露出面において、該結晶系半導体層
と電気的に接続されたことを特徴とし、加えて前記結晶
系半導体層における前記第三の電極との接触界面にBS
F領域を備えることを特徴とする。
【0012】また、本発明太陽電池は、前記第三の電極
上を含んで前記第二の半導体上に形成された絶縁膜を備
えることを特徴とし、前記絶縁膜上に反射膜を備えるこ
とを特徴とすると共に、前記反射膜は、前記電極取出し
領域を除く領域に設けられたことを特徴とする。
【0013】ここで、前記第一の半導体層と第二の半導
体層とは、同じ半導体材料から構成すると良い。
【0014】また、前記第二の半導体層は非晶質または
微結晶の半導体からなるものであっても良い。
【0015】このとき、前記第一及び第二の電極は、透
光性導電膜を介して夫々前記第一及び第二の半導体層と
電気的に接続されることを特徴とする。
【0016】加えて、前記第一及び第二の半導体層と、
前記結晶系半導体層との間に、実質的に真性の非晶質ま
たは微結晶からなる第三の半導体層を備えたことを特徴
とする。
【0017】また、本発明に係る太陽電池モジュールに
おいては、光入射面側に配される透光性を有する第一の
部材と光透過面側に配される第二の部材との間に、互い
に電気的に直列接続された複数の太陽電池が挟持されて
なる太陽電池モジュールであって、前記太陽電池として
本発明の太陽電池を用いたことを特徴とする。
【0018】ここで、前記第二の部材が透光性を有する
ことにより透光性の太陽電池モジュールを提供すること
ができ、また前記第二の部材の前記太陽電池側に、光反
射層を設けることで光の利用効率の向上した太陽電池モ
ジュールを提供できる。前記光反射層としては白色の樹
脂を用いると良い。
【0019】また、本発明に係る太陽電池モジュールの
設置方法は、第二の部材が透光性を有することを特徴と
する本発明の太陽電池モジュールを設置する方法であっ
て、互いに隣接する前記太陽電池モジュールを、一方の
太陽電池モジュールにおける前記第一の部材にて反射さ
れた光が他方の太陽電池モジュールにおける前記第二の
部材を透過し、該他方の太陽電池モジュールにおける前
記太陽電池に光透過面側から入射する配置で設置するこ
とを特徴としている。
【0020】さらに、本発明に係る太陽電池の製造方法
においては、一導電型を有する結晶系半導体基板の両主
面に熱拡散により他導電型を有する不純物を拡散し、前
記結晶系半導体基板の内部に一導電型を有する結晶系半
導体層を残した状態で、前記基板の表面に他導電型を有
する半導体層を形成する工程と、前記半導体層のうち前
記結晶系半導体層の光入射面側に位置する第一の半導体
層上に第一の電極を形成する工程と、前記半導体層のう
ち前記結晶系半導体層の光透過面側に位置する第二の半
導体層上に第二の電極を形成する工程と、前記第二の半
導体層を部分的に除去して前記結晶系半導体層の露出面
を設け、該露出面上に第三の電極を形成する工程と、を
備えることを特徴とし、前記第二の電極及び第三の電極
を、夫々前記結晶系半導体素子の光透過面側の略全面に
わたり分布して形成すること、或いは前記第二の電極及
び第三の電極の、前記結晶系半導体層の光透過面側にお
いて互いに対向する端部に夫々電極取出し領域を設ける
ことを特徴とする。
【0021】加えて、前記第二及び第三の電極を覆って
前記第二の半導体層上に絶縁膜を形成する工程を備えた
ことを特徴とし、前記絶縁膜上に反射膜を形成する工程
を備えたことを特徴とする。
【0022】ここで、前記反射膜を、前記電極取出し領
域に対応する領域を除いて形成すると良い。
【0023】また、本発明に係る太陽電池の製造方法に
おいては、一導電型を有する結晶系半導体層の両主面
に、プラズマCVD法を用いて他導電型を有する非晶質
又は微結晶の半導体層を形成する工程と、前記半導体層
のうち前記結晶系半導体層の光入射面側に位置する第一
の半導体層上に透光性導電膜及び第一の電極を形成する
工程と、前記半導体層のうち前記結晶系半導体層の光透
過面側に位置する第二の半導体層上に透光性導電膜及び
第二の電極を形成する工程と、前記第二の半導体層及び
透光性導電膜を部分的に除去して前記結晶系半導体層の
露出面を設け、該露出面上に第三の電極を形成する工程
と、を備えることを特徴とする。
【0024】また、前記第二の電極及び第三の電極を、
夫々前記結晶系半導体素子の光透過面側の略全面にわた
り分布して形成することを特徴とし、前記第二の電極及
び第三の電極の、前記結晶系半導体層の光透過面側にお
いて互いに対向する端部に夫々電極取出し領域を設ける
ことを特徴とする。
【0025】さらに、前記第二及び第三の電極を覆って
前記結晶系半導体層の光透過面側に透光性導電膜上に絶
縁膜を形成する工程を備えたことを特徴とし、前記絶縁
膜上に反射膜を形成する工程を備えたことを特徴とする
と共に、前記反射膜を、前記電極取出し領域に対応する
領域を除いて形成することを特徴とする。
【0026】加えて、前記結晶系半導体層と前記第一及
第二の半導体層の少なくともいずれか一方との間に、実
質的に真性の非晶質または微結晶からなる第三の半導体
層を形成する工程を備えることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明の
第1の実施の形態に係る太陽電池の基本構造を示し、同
図(A)は素子構造断面図、同図(B)は上面図、また
同図(C)は下面図である。尚、同図(A)は、同図
(C)におけるA−A線における断面図である。
【0028】図1(A)において、1は抵抗率0.3〜
1Ωcmで厚さ300〜400μmのp型の単結晶また
は多結晶シリコン等の結晶系半導体からなる結晶系半導
体層、2は該結晶系半導体層1の光入射面側に設けられ
た、n型の導電型を有する第一の半導体層、3は該第一
の半導体層2上に設けられたAg,Al等の導電材から
なる第一の電極であり、同図(B)に示す如く櫛形状の
形状を有している。
【0029】前記結晶系半導体層1の光透過面側にはn
型の導電型を有する第二の半導体層4が設けられてお
り、該第二の半導体層4上にはAg,Al等の導電材か
らなる第二の電極5が設けられている。
【0030】また、結晶系半導体層1の光透過面側に
は、前記第二の半導体層4を絶縁状態で貫通し、前記結
晶系半導体層1と電気的に接続する第三の電極6が設け
られている。
【0031】この第三の電極6は、例えば図1(C)に
示す如く、結晶系半導体層1の光透過面側に櫛形形状を
有して設けられ、また第二の電極5はこれを取り囲むよ
うな形状に設けられている。
【0032】さらに、第二の電極5及び第三の電極6
は、結晶系半導体層1の光透過面側において互いに対向
する端部に、夫々電極取出し領域5A及び6Aを有して
いる。加えて、結晶系半導体層1の第三の電極6との接
触界面にはBSF(Back Surface Field)効果用のBS
F領域7を備えている。
【0033】尚、第一の電極3及び第二の電極5は共に
電子を取出すための電極であるので、これら両電極3,
5は図示しない接続手段により電気的に接続されてい
る。
【0034】斯かる構成の本発明太陽電池によれば、上
記第一の電極3及び第二の電極5により、結晶系半導体
層1の両側から少数キャリアである電子の取出しを行う
ことができる。このため、結晶系半導体層1の内部にお
いて第一の電極3に近い領域で生成された電子は当該第
一の電極3から、また第二の電極5に近い部分で生成さ
れた電子は当該第二の電極5から、それぞれ取出される
こととなる。従って、電子が電極に到達するまでに拡散
すべき距離を従来よりも大幅に低減できるので電子の取
出し損失が低減され、太陽電池特性を従来よりも向上す
ることができる。
【0035】さらに、本発明太陽電池においては第二の
電極5及び第三の電極6の両方を、図1(C)に示すよ
うに特定の箇所に偏在することなく結晶系半導体層1の
光透過面側の全面にわたって略均一に分布するように設
けている。従って、結晶系半導体層1内で生成された電
子及び正孔が各電極3,5,6まで到達するのに要する
距離を、生成される場所によらず略同程度とすることが
でき、太陽電池特性のより一層の向上を図ることができ
る。
【0036】また、本発明太陽電池によれば、第二の電
極5及び第三の電極6からの電力取出しを、夫々互いに
対向する端部に設けられた電極取出し領域5A、6Aを
介して行うので、電力取出しのためのタブ等の引き回し
等の配線工程が容易となる。
【0037】以上のように、本発明に係る太陽電池にお
いては少数キャリアの取出しを結晶系半導体素子層1の
両側から行うので、少数キャリアの拡散すべき距離を短
縮でき、従ってキャリアの有効利用が図れ、太陽電池特
性を向上できる。 (実施例1)次に、第1の実施の形態に係る太陽電池の
実施例について説明する。
【0038】図2は第1の実施の形態に係る太陽電池の
製造工程を説明するための工程別素子構造図である。
尚、図1と同じ部分には同一の符号を付している。
【0039】まず同図(A)に示す工程においては、抵
抗率0.5Ωcmで厚さ400μmのp型の単結晶シリ
コンからなる結晶系半導体基板の表面に、ドーピングガ
スとしてPOCl3ガスを用いて約900℃の温度でn
型の導電性不純物であるP(リン)を拡散し、前記結晶
系半導体基板の内部にp型の結晶系半導体層1を残した
状態で、前記基板表面の約5μmの深さまでをn型領域
とする。この工程によりn型を有する第一の半導体層2
と第二の半導体層4とが同時に形成されることとなる。
【0040】上記第一の半導体層2と第二の半導体層4
は、必ずしも同じ半導体材料から構成する必要はない。
例えば、第一の半導体層2と第二の半導体層4とを夫々
異なる導電性不純物をドープした半導体材料から構成し
ても良い。
【0041】然し乍ら、ここで説明したように、第一の
半導体層2と第二の半導体層4とを同一の半導体材料か
ら構成することにより、同一の工程で両半導体層2,4
を形成することが可能となり、製造プロセスの短縮を図
ることができ、製造コストを低減することができる。
【0042】尚、本工程においては結晶系半導体層1の
側面にもn型の半導体層が形成されることとなるが、特
に問題はない。
【0043】次に、同図(B)に示す工程においては、
第二の半導体層4をレーザ加工法を用いて少なくとも結
晶系半導体層1に達する深さにまで部分的に除去し、結
晶系半導体層1の露出面1Aを形成する。上述したよう
に第二の半導体層4の厚さは約5μm程度であるので、
除去する深さが7〜10μm程度となるようレーザ加工
の条件を設定して除去加工を行えば良い。
【0044】また、除去加工の幅については約200μ
mとした。この加工幅については後工程で前記露出面1
A上に形成する第三の電極6の幅を考慮し、この幅より
も若干広めとなるように設定すれば良い。
【0045】尚、斯かる除去加工にはレーザ加工法ばか
りでなく、例えばフォトリソグラフィー等他の方法を用
いても良い。
【0046】次いで、同図(C)に示す工程において
は、結晶系半導体層1の露出面1A上にAlペーストを
用いてスクリーン印刷法によりAlからなる第三の電極
6を形成する。このとき、第三の電極6の幅を約100
μmとすると共に第二の半導体層4との間に間隙を設け
るように形成することで、両者の短絡を防止している。
【0047】続いて、同図(D)に示す工程において
は、第一の半導体層2と第2の半導体層4上に、それぞ
れAlペーストを用いてスクリーン印刷法によりAlか
らなる第一の電極3及び第二の電極5を形成する。
【0048】最後に、約700℃の温度で上記第一、第
二及び第三の電極3,5,6を焼成する。そして、この
工程中に第三の電極6中のAlが結晶系半導体層1内に
拡散し、第三の電極6との接触界面近傍にAlが高濃度
に拡散されたBSF効果用のBSF領域7が形成され、
図1の構成の太陽電池が完成する。
【0049】以上の工程により製造した本発明太陽電池
の太陽電池特性を、AM1.5、100mW/cm2の
光照射条件で測定した結果を表1に示す。尚、比較のた
め、図12の構造の従来型太陽電池の特性もあわせて示
す。
【0050】
【表1】
【0051】同表から明らかに、本発明によれば従来よ
りも太陽電池特性を向上でき、光電変換特性の優れた太
陽電池を提供できることがわかる。 (実施例2)本実施例においては、実施例1の工程と同
一の工程により図1の構造の太陽電池を形成した後、さ
らに図3の素子構造断面図に示す如く第二及び第三の電
極5,6を含んで第二の半導体層上4の全面にSiO2
からなる絶縁膜8を形成した。この実施例によれば、絶
縁膜8が第二の半導体層4と第3の電極6との間の間隙
を充填して形成されるので、第二の半導体層4と第三の
電極6との間の絶縁をより確実なものとすることがで
き、長期間の信頼性を向上することができる。
【0052】この構成においては第二及び第三の電極
5,6上が絶縁膜8にて被覆されることとなるが、これ
ら電極5,6上に配線用のタブを取り付ける際に、上述
した電極取出し部5A及び6Aにおいて上記絶縁膜8を
破壊して取り付けるようにすれば問題ない。
【0053】尚、以上の説明においては結晶系半導体層
1としてp型の単結晶シリコンからなるものについて説
明したが、単結晶シリコンに限らず単結晶ゲルマニウム
或いは多結晶シリコン等他の結晶系半導体を用いたもの
であってっも良いことは言うまでもない。
【0054】また、結晶系半導体層1としてp型ではな
くn型の結晶系半導体を用いたものについても本発明を
適用することができる。このときには少数キャリアであ
る正孔を結晶系半導体層の両側から取出す構成とすれば
良い。 (第2の実施の形態)図4は本発明の第2の実施の形態
に係る太陽電池の構造を示す素子構造断面図である。
【0055】同図において、11は抵抗率0.1〜10
Ωcmで厚さ300〜400μmのn型の単結晶または
多結晶シリコン等の結晶系半導体からなる結晶系半導体
層、12は該結晶系半導体層1の光入射面側に形成され
たp型の非晶質シリコンカーバイド或いは微結晶シリコ
ン等の非晶質或いは微結晶の半導体からなる膜厚約10
0Åの第一の半導体層、13は該第一の半導体層12上
に設けられたITO,ZnO等の透光性導電材からなる
透光性導電膜であり、14は該透光性導電膜13上に設
けられたAg,Al等の導電材からなる櫛形状の第一の
電極である。
【0056】また、15は結晶系半導体層11の光透過
面側に設けられた、第一の半導体層12と同様p型の非
晶質或いは微結晶の半導体からなる膜厚約100Åの第
二の半導体層であり、16は該第二の半導体層15上に
設けられたITO,ZnO等の透光性導電材からなる透
光性導電膜、17は該透光性導電膜16上に設けられた
Ag,Al等の導電材からなる第二の電極である。
【0057】さらに、結晶系半導体層11の光透過面側
には前記第二の半導体層15を絶縁状態で貫通し、前記
結晶系半導体層11と電気的に接続する第三の電極18
が設けられている。
【0058】尚、第一、第二及び第三の電極14,1
7,18の平面形状は第1の実施の形態と同一であるの
で、ここでは説明を省略する。
【0059】斯かる構成の太陽電池によれば、上記第一
の電極14及び第二の電極17により、結晶系半導体層
11の両側から少数キャリアである正孔の取出しを行う
ことができる。このため、結晶系半導体層11の内部に
おいて第一の電極14に近い領域で生成された正孔は当
該第一の電極14から、また第二の電極17に近い部分
で形成された正孔は当該第二の電極17から、それぞれ
取出されることとなる。従って、正孔が電極に到達する
までに拡散すべき距離を従来よりも大幅に低減できるの
で正孔の取出し損失が低減され、太陽電池特性を従来よ
りも向上することができる。
【0060】以上のように、本実施形態に係る太陽電池
においても少数キャリアの取出しを結晶系半導体素子層
11の両側から行うので、少数キャリアの拡散すべき距
離を短縮でき、従ってキャリアの有効利用が図れ、太陽
電池特性が向上する。
【0061】また、図5は図4に示した太陽電池の変形
例であり、この太陽電池においては結晶系半導体層11
とp型を有する第一及び第二の半導体層12,15との
間に、実質的に真性の、非晶質或いは微結晶の半導体か
らなる膜厚約50Åの第三の半導体層19を備えてい
る。
【0062】この構成によれば、図4の太陽電池に比べ
て結晶系半導体層11と、第一或いは第二の半導体層1
2、15との間の界面特性を向上させることができるの
で、より高い太陽電池特性を得ることができる。
【0063】尚、第三の半導体層19は、結晶系半導体
層11と第一の半導体層12及び第二の半導体層15の
少なくともいずれか一方に設けるだけでも良い。いずれ
か一方に設けただけでも図4に示す構成の太陽電池に比
べ、太陽電池特性を向上することができる。 (実施例3)次に、第2の実施の形態に係る太陽電池の
実施例について説明する。
【0064】図6は図5に示した太陽電池の製造工程を
説明するための工程別素子構造断面図である。
【0065】まず、同図(A)に示す工程においては、
抵抗率1Ωcm、厚さ400μmのn型の単結晶シリコ
ンからなる結晶系半導体層11の両主面に、原料ガスと
してSiH4を用いたプラズマCVD法により真性の非
晶質シリコンからなる厚さ約50Åの第三の半導体層1
9を形成する。
【0066】次いで、上記第三の半導体層19上に、原
料ガスとして例えばSiH4,CH4,B26及びH2
用いたプラズマCVD法により、p型の非晶質シリコン
カーバイドからなる膜厚約100Åの第一の半導体層1
2及び第二の半導体層15を形成する。
【0067】斯かる結晶系半導体層11上への第一、第
二及び第三の各半導体層12,15,19の形成にあた
っては、片面ずつ行っても良いしまたプラズマCVD装
置の改良により両面同時に行っても良い。この場合には
製造時間を短縮できるので、製造コストの低減も図るこ
とができる。
【0068】尚、プラスマCVD法による薄膜形成にあ
っては通常成膜用基板の表面だけではなく、その側面或
いは裏面へも回り込んで薄膜が形成されるが、本発明に
おいては両面に同じ導電型の薄膜を形成するので、何ら
問題は生じない。
【0069】次に、同図(B)に示す工程においては、
スパッタ法を用いてITOからなる厚さ約700Åの透
光性導電膜13及び16を、夫々第一の半導体層12及
び第二の半導体層15上に形成する。
【0070】この場合にもスパッタ装置の改良等により
透光性導電膜13及び16を同時に形成することで、製
造時間を短縮でき従って製造コストの低減を図ることが
できる。
【0071】続いて同図(C)に示す工程においては、
結晶系半導体層11の光透過面側において、第三の半導
体層19、第二の半導体層15及び透光性導電膜16の
積層体をレーザ加工法により少なくとも結晶系半導体層
11に達する深さにまで部分的に除去し、結晶系半導体
層11の露出面11Aを形成する。
【0072】このとき、除去加工の幅は前述の実施例1
と同様約200μmとした。
【0073】尚、斯かる除去加工にはレーザ加工法ばか
りでなく、例えばフォトリソグラフィー等他の方法を用
いても良い。
【0074】さらに、同図(D)に示す工程において
は、結晶系半導体層11の露出面11A上にAlペース
トを用いてスクリーン印刷法によりAlからなる第三の
電極18を形成する。このとき、第三の電極18の幅を
約100μmとし、上記積層体との間に間隙を設け短絡
を防止した。
【0075】最後に、結晶系半導体層11の光入射面側
面に設けられた透光性導電膜13上にAgからなる第一
の電極14を、また光透過面側に設けられた透光性導電
膜16上にAgからなる第二の電極17を、ともにAg
ペーストを用いてスクリーン印刷法により形成し、図5
に示した構造の太陽電池を完成する。
【0076】以上の工程により製造した太陽電池におい
ても、正孔の取出しを光入射面側からのみ行うようにし
た従来の太陽電池に比べ、太陽電池特性が約3%向上し
た。 (実施例4)本実施例においては、実施例3の工程と同
一の工程により図5の構造の太陽電池を形成した後、さ
らに図7の素子構造断面図に示す如く第二及び第三の電
極17,18を含んで光透過面側の透光性導電膜16の
全面にSiO2からなる絶縁膜20を形成した。
【0077】この実施例によれば、絶縁膜20が第三の
半導体層19、第二の半導体層15及び透光性導電膜1
0からなる積層体と第3の電極18との間の間隙を充填
して形成されるので、これらの間の絶縁をより確実なも
のとすることができ、長期間の信頼性を向上させること
ができる。
【0078】この構成においても第二及び第三の電極1
7,18上が絶縁膜8にて被覆されることとなるが、こ
れら電極17,18上に配線用のタブを取り付ける際
に、上記絶縁膜20を破壊して取り付けるようにすれば
良い。
【0079】尚、以上の実施形態1,2においてはいず
れも第一の電極3或いは14が外部に直接露出する構造
となっているが、さらに光入射面側に反射防止膜を設け
ても良いことは言うまでもない。 (第3の実施の形態)図8は、本発明の第3の実施の形
態に係る太陽電池の素子構造断面図である。尚、本実施
の形態に係る太陽電池の基本構造は図3の太陽電池の構
造と同一であるので、図8においても図3と同一の部分
には同一の符号を付している。
【0080】同図において図3の太陽電池と異なる点
は、結晶系半導体層1の光透過面側に設けられた絶縁膜
8上に、さらにAg,Al等の金属からなる光反射用の
反射膜9を設けた点にある。
【0081】従って、本実施の形態の太陽電池によれ
ば、結晶系半導体層1に吸収されずに該半導体層1を透
過し、さらに第二及び第三の電極5,6に遮られること
なく背後に透過する光を、反射膜9により反射すること
で結晶系半導体層1に再入射させることができるので、
入射光の利用効率を向上させることができる。
【0082】但し、反射膜9を金属から構成する場合に
は、該反射膜9による短絡防止のために、前述した太陽
電池の配線用のタブの取り付け位置を除いて形成する必
要がある。
【0083】尚、ここでは図3の太陽電池を基本構成と
した太陽電池について説明したが、図7の太陽電池を基
本構成とした太陽電池についても適用できることは言う
までもない。 (第4の実施の形態)図9は、本発明の太陽電池モジュ
ールに係る実施の形態を説明するための構造断面図であ
る。
【0084】同図において、21は第1または第2の実
施形態うちのいずれかに係る本発明の太陽電池であり、
複数個の太陽電池21が導電性部材22により互いに電
気的に接続されている。
【0085】また、23は光入射側に配される、ガラス
等の透光性を有する第一の部材、24は光透過側に配さ
れる第二の部材であり、前記複数の太陽電池21がこれ
ら第一の部材23及び第二の部材24の間に、EVA等
の透光性充填層25を介して挟持されている。
【0086】上記第1或いは第2の実施形態に係る太陽
電池によれば、結晶系半導体層の光透過面側に設けられ
る第二及び第三の電極の間に間隙が存在し、この間隙か
ら光が透過するために透光性を有している。
【0087】従って、このような太陽電池を用いた図9
の構造の太陽電池モジュールにおいて、第二の部材24
をガラス、プラスチック等の透光性の材料から構成する
ことにより、透光性の太陽電池モジュールを提供するこ
とができる。
【0088】斯かる太陽電池モジュールによれば、図1
0に示す太陽電池モジュールの設置側面図の如く設置す
ることにより、太陽電池モジュールの光透過側から入射
する光も発電に有効に寄与するため、発電能力の高い太
陽光発電システムを提供できる。
【0089】即ち、同図において、30,30は本実施
の形態に係る太陽電池モジュールであり、光透過面側に
配する第二の部材を透光性の材料から構成したものであ
る。
【0090】そして、同図に示すように、互いに隣接す
る太陽電池モジュール30,30を、一方の太陽電池モ
ジュール30における前記第一の部材にて反射された光
が他方の太陽電池モジュール30における前記第二の部
材を透過し、該他方の太陽電池モジュールにおける前記
太陽電池に光透過側から入射する配置で、支持部材3
1,31により設置している。
【0091】従って、図中Aで示す矢印の方向に入射し
た光は、一方の太陽電池モジュール30の光入射面側に
配された第一の部材(図示せず)にて矢印Bの方向に反
射され、そして他方の太陽電池モジュール30における
第二の部材(図示せず)を透過し、該他方の太陽電池モ
ジュール30における太陽電池に光透過側から入射して
発電に寄与し、発電能力を向上させることとなる。
【0092】図11は本発明に係る太陽電池モジュール
の変形例を示す断面構造図である。
【0093】同図に示すように、この太陽電池モジュー
ルにおいては第二の部材24の太陽電池21…側に、白
色のPVF(ポリビニルフロライド)、PET(ポリエ
チレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタ
レート)等の樹脂からなる光反射層26を設けている。
【0094】従って、この太陽電池モジュールによれ
ば、太陽電池21…を透過した光、及び太陽電池21…
同士の間を透過した光を該光反射層26で反射し、再度
太陽電池21…に入射させることが可能となるので、光
の有効利用を図ることができる。
【0095】尚、上記光反射層26の材料は上述した白
色の樹脂に限らずAg、Al等の金属からなるものであ
ってもよいが、白色の樹脂を用いた方が高いモジュール
特性を得られた。
【0096】また、第二の部材24自体を白色のPV
F,PET,PEN等の樹脂或いは金属から構成しても
良く、或いは第二の部材24の表面をこれらの材料で被
覆しても同様の効果を得ることができる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば少
数キャリアを結晶系半導体層の両側から取出すので、キ
ャリアの取出し損失を低減でき、特性の優れた太陽電池
を提供することができる。また、結晶系半導体層の光透
過面側に光反射用の膜を設けることにより光の利用効率
を高めることができる。さらには本発明に係る太陽電池
を用いることで、透光性を有する太陽電池モジュールを
提供することができる。
【0098】或いは太陽電池の背面側に光反射膜を設け
ることで、光の利用効率の優れた太陽電池モジュールを
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る太陽電池の基
本構造を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る太陽電池の製
造工程を説明するための工程別素子構造断面図である。
【図3】本発明の実施例2に係る太陽電池の変形例を示
す素子構造断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る太陽電池の素
子構造断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る太陽電池の変
形例を示す素子構造断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る太陽電池の製
造工程を説明するための工程別素子構造断面図である。
【図7】本発明の実施例4に係る太陽電池の素子構造断
面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る太陽電池の素
子構造断面図である。
【図9】本発明に係る太陽電池モジュールの構造断面図
である。
【図10】本発明太陽電池モジュールの設置側面図であ
る。
【図11】本発明に係る太陽電池モジュールの変形例を
示す構造断面図である。
【図12】従来の太陽電池の素子構造断面図である。
【符号の説明】
1,11…結晶系半導体層、2,12…第一の半導体
層、3,14…第一の電極 4,15…第二の半導体層、5,17…第二の電極、
6,18…第三の電極 19…第三の半導体層
フロントページの続き (72)発明者 二宮 国基 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株会社内

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光の入射により結晶系半導体層内で生成
    される光生成キャリアのうち、少数キャリアの取出しを
    前記結晶系半導体層の両側から行うことを特徴とする太
    陽電池。
  2. 【請求項2】 一導電型を有する結晶系半導体層の光入
    射面側に他導電型を有する第一の半導体層を備えた太陽
    電池であって、 前記結晶系半導体層の光透過面側に他導電型を有する第
    二の半導体層を備えたことを特徴とする太陽電池。
  3. 【請求項3】 前記第一の半導体層と電気的に接続され
    る第一の電極と、 前記第二の半導体層と電気的に接続される第二の電極
    と、 前記第二の半導体層を絶縁状態で貫通し、前記結晶系半
    導体層と電気的に接続される第三の電極と、 を備えたことを特徴とする請求項2記載の太陽電池。
  4. 【請求項4】 前記第二の電極及び第三の電極は、夫々
    前記結晶系半導体素子の光透過面側の略全面にわたり分
    布して設けられたことを特徴とする請求項2または3記
    載の太陽電池。
  5. 【請求項5】 前記第二の電極及び第三の電極は、夫々
    前記結晶系半導体層の光透過面側において互いに対向す
    る端部に電極取出し領域を有することを特徴とする請求
    項3または4記載の太陽電池。
  6. 【請求項6】 前記第三の電極は、前記第二の電極が部
    分的に除去されることにより露出せしめられた前記結晶
    系半導体層の露出面において、該結晶系半導体層と電気
    的に接続されたことを特徴とする請求項3乃至5記載の
    太陽電池。
  7. 【請求項7】 前記結晶系半導体層における前記第三の
    電極との接触界面にBSF領域を備えることを特徴とす
    る請求項3乃至6記載の太陽電池。
  8. 【請求項8】 前記第三の電極上を含んで前記第二の半
    導体上に形成された絶縁膜を備えることを特徴とする請
    求項3乃至7記載の太陽電池。
  9. 【請求項9】 前記絶縁膜上に反射膜を備えることを特
    徴とする請求項8記載の太陽電池。
  10. 【請求項10】 前記反射膜は、前記電極取出し領域を
    除く領域に設けられたことを特徴とする請求項9記載の
    太陽電池。
  11. 【請求項11】 前記第一の半導体層と第二の半導体層
    とは、同じ半導体材料からなることを特徴とする請求項
    2乃至10記載の太陽電池。
  12. 【請求項12】 前記第二の半導体層は非晶質または微
    結晶の半導体からなることを特徴とする請求項2乃至1
    1記載の太陽電池。
  13. 【請求項13】 前記第一及び第二の電極は、透光性導
    電膜を介して前記第一及び第二の半導体層と夫々電気的
    に接続されることを特徴とする請求項12記載の太陽電
    池。
  14. 【請求項14】 前記第一及び第二の半導体層と、前記
    結晶系半導体層との間に、実質的に真性の非晶質または
    微結晶からなる第三の半導体層を備えたことを特徴とす
    る請求項12または13記載の太陽電池。
  15. 【請求項15】 光入射面側に配される透光性を有する
    第一の部材と光透過面側に配される第二の部材との間
    に、互いに電気的に接続された複数の太陽電池が挟持さ
    れてなる太陽電池モジュールであって、 前記太陽電池として請求項1乃至14に記載の太陽電池
    を用いたことを特徴とする太陽電池モジュール。
  16. 【請求項16】 前記第二の部材が透光性を有すること
    を特徴とする請求項15記載の太陽電池モジュール。
  17. 【請求項17】 前記第二の部材の前記太陽電池側に、
    光反射層を設けたことを特徴とする請求項15記載の太
    陽電池モジュール。
  18. 【請求項18】 前記光反射層が白色の樹脂からなるこ
    とを特徴とする請求項17記載の太陽電池モジュール。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至14に記載の太陽電池
    を、互いに透光性を有する光入射面側の第一の部材と光
    透過面側の第二の部材との間に挟持してなる太陽電池モ
    ジュールを設置する太陽電池モジュールの設置方法であ
    って、 互いに隣接する前記太陽電池モジュールを、一方の太陽
    電池モジュールにおける前記第一の部材にて反射された
    光が他方の太陽電池モジュールにおける前記第二の部材
    を透過し、該他方の太陽電池モジュールにおける前記太
    陽電池に光透過面側から入射する配置で設置することを
    特徴とする太陽電池モジュールの設置方法。
  20. 【請求項20】 一導電型を有する結晶系半導体基板の
    両主面に熱拡散により他導電型を有する不純物を拡散
    し、前記結晶系半導体基板の内部に一導電型を有する結
    晶系半導体層を残した状態で、前記基板の表面に他導電
    型を有する半導体層を形成する工程と、 前記半導体層のうち前記結晶系半導体層の光入射面側に
    位置する第一の半導体層上に第一の電極を形成する工程
    と、 前記半導体層のうち前記結晶系半導体層の光透過面側に
    位置する第二の半導体層上に第二の電極を形成する工程
    と、 前記第二の半導体層を部分的に除去して前記結晶系半導
    体層の露出面を設け、該露出面上に第三の電極を形成す
    る工程と、 を備えることを特徴とする太陽電池の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記第二の電極及び第三の電極を、夫
    々前記結晶系半導体素子の光透過面側の略全面にわたり
    分布して形成することを特徴とする請求項20記載の太
    陽電池の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記第二の電極及び第三の電極の、前
    記結晶系半導体層の光透過面側において互いに対向する
    端部に夫々電極取出し領域を設けることを特徴とする請
    求項20または21記載の太陽電池の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記第二及び第三の電極を覆って前記
    第二の半導体層上に絶縁膜を形成する工程を備えたこと
    を特徴とする請求項20乃至22記載の太陽電池の製造
    方法。
  24. 【請求項24】 前記絶縁膜上に反射膜を形成する工程
    を備えたことを特徴とする請求項23記載の太陽電池の
    製造方法。
  25. 【請求項25】 前記反射膜を、前記電極取出し領域
    に対応する領域を除いて形成することを特徴とする請求
    項24記載の太陽電池の製造方法。
  26. 【請求項26】 一導電型を有する結晶系半導体層の両
    主面に、プラズマCVD法を用いて他導電型を有する非
    晶質又は微結晶の半導体層を形成する工程と、 前記半導体層のうち前記結晶系半導体層の光入射面側に
    位置する第一の半導体層上に透光性導電膜及び第一の電
    極を形成する工程と、 前記半導体層のうち前記結晶系半導体層の光透過面側に
    位置する第二の半導体層上に透光性導電膜及び第二の電
    極を形成する工程と、 前記第二の半導体層及び透光性導電膜を部分的に除去し
    て前記結晶系半導体層の露出面を設け、該露出面上に第
    三の電極を形成する工程と、 を備えることを特徴とする太陽電池の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記第二の電極及び第三の電極を、夫
    々前記結晶系半導体素子の光透過面側の略全面にわたり
    分布して形成することを特徴とする請求項26記載の太
    陽電池の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記第二の電極及び第三の電極の、前
    記結晶系半導体層の光透過面側において互いに対向する
    端部に夫々電極取出し領域を設けることを特徴とする請
    求項26または27記載の太陽電池の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記第二及び第三の電極を覆って前記
    結晶系半導体層の光透過面側の透光性導電膜上に絶縁膜
    を形成する工程を備えたことを特徴とする請求項26乃
    至28記載の太陽電池の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記絶縁膜上に反射膜を形成する工程
    を備えたことを特徴とする請求項29記載の太陽電池の
    製造方法。
  31. 【請求項31】 前記反射膜を、前記電極取出し領域
    に対応する領域を除いて形成することを特徴とする請求
    項30記載の太陽電池の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記結晶系半導体層と前記第一及び第
    二の半導体層の少なくともいずれか一方との間に、実質
    的に真性の非晶質または微結晶からなる第三の半導体層
    を形成する工程を備えることを特徴とする請求項26乃
    至31記載の太陽電池の製造方法。
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