JPH11224386A - ガス噴出器 - Google Patents

ガス噴出器

Info

Publication number
JPH11224386A
JPH11224386A JP33582398A JP33582398A JPH11224386A JP H11224386 A JPH11224386 A JP H11224386A JP 33582398 A JP33582398 A JP 33582398A JP 33582398 A JP33582398 A JP 33582398A JP H11224386 A JPH11224386 A JP H11224386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
pipe
gas cylinder
nozzle
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33582398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3392360B2 (ja
Inventor
Shuzo Minowa
修三 三ノ輪
Masao Shibata
正夫 柴田
Koji Matsushita
幸二 松下
Masatoshi Hori
正敏 堀
Rinichiro Iwasaki
林一郎 岩崎
Yoshiaki Kitajima
吉明 北嶋
Shinji Komata
真司 小俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP33582398A priority Critical patent/JP3392360B2/ja
Publication of JPH11224386A publication Critical patent/JPH11224386A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3392360B2 publication Critical patent/JP3392360B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fire-Detection Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】全体の重量バランスを適切にとって片手作業を
容易としガスボンベを含む必要部材を一体化して機能を
集約することで取扱いや運搬を容易にする。 【解決手段】支持パイプ2は先端にガス放出口を開口す
ると共に内部にガス供給通路を備えて軸方向に伸縮す
る。試験器本体1は、先端側のパイプ接続部8に支持パ
イプ2を接続固定すると共に後部側のガスボンベ収納部
9に操作部17bの押圧で先端のノズル17aからガス
を放出するガスボンベ16を着脱自在に収納する。取手
部10は、支持パイプ2とガスボンベ収納部9との間の
作動試験器全体を傾けて使用しても重心移動が少なく両
側の重量バランスのとれる試験器本体1の位置に配置さ
れて試験器の片手保持を容易とする。ガス放出機構は、
取手部10に設けられた操作レバー12の操作に伴って
ガスボンベ16の操作部17bを押圧して支持パイプ2
のガス供給通路にノズル17aからガスを放出させ、パ
イプ先端のガス放出口より外部に放出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試験用ガスを使用
して設置されている煙感知器の作動試験を行う携帯用の
作動真剣機等に使用されるガス噴出器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、試験用のガスを使用してイオン化
式煙感知器や光電式煙感知器の作動を試験する作動試験
器としては、例えば図9に示す実公昭60−5437号
の作動試験器がある。
【0003】図9において、作動試験器は、伸縮自在な
操作杆113の先端に本体101を取り付け、本体10
1の上部にカバー102を設けると共に、本体中央部に
は、煙感知器114に当接することにより操作されて開
くバルブ115を設けている。バルブ115の下部から
はホース125が引き出され、操作杆113の中を通っ
てガスボンベ104のノズル111に装着したキャップ
126に接続されている。ガスボンベ104は本体10
1から分離して作業者の手元に置かれている。
【0004】試験時には、キャップ126をガスボンベ
104に装着することで、ノズル111が押し下げられ
てガス放出状態となり、コック130を開くことでホー
ス125を通して本体101のバルブ115までガスを
流入させる。この状態で、本体101を煙感知器114
に押し付けると、操作板107の当接で弁棒117が押
し下げられてバルブ115が開き、ガスが放出されて作
動試験ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のガス噴出器にあっては、操作杆113の先端
に設けた本体101に操作板107を備えたバルブ11
5を装着しており、操作板107が煙感知器114の先
端中央付近の正しい位置で当接して押し付けないと、弁
棒117がこじられてガスが出にくく、煙感知器に対す
る試験器本体の位置合わせが行いづらい問題がある。
【0006】また操作杆113の先端に試験器本体10
1を支持し、その中にバルブ構造を備えているために先
端側が重くなり、重量的なバランスが悪いために両手で
操作杆113をしっかり持たないと天井面に設置された
煙感知器に対する位置合せが行いづらい問題もある。
【0007】また、感知器の作動試験器は、建物に設置
される複数の感知器を一度に連続して試験するため、先
端側が重く重量的バランスが悪いことで、作業者の体力
的な負担の大きいものとなっている。
【0008】更に、ガスボンベ104を試験器本体側1
01から分離しているため、ガスボンベ104を作業者
が携帯したり、その都度持ち運ぶ必要があり、ガスボン
ベ104の扱いが不便である。
【0009】更にまた、分離したガスボンベ104に試
験器本体101を接続するホース125を操作杆113
の中を通しており、ホース125は操作杆113を最大
に延ばした場合に見合った長さが必要である。しかし、
操作杆113を最大に延ばして試験するような場所は少
なく、通常は、操作杆113を縮めた状態で試験するこ
とが多く、このためホース125が不必要に長く垂れ下
がり、試験作業が行いづらい問題がある。
【0010】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、全体の重量バランスを適切に取るこ
とで片手作業を容易として作業性を高め、またガスボン
ベを含む必要部材を一体化し機能を集約期することで取
扱いや運搬が容易にできるようにしたガス噴出器を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。
【0012】本発明は、用途に応じたガスを遠隔の対象
物に放出するガス噴出器であり、ガス放出機は、先端に
ガス放出口を開口すると共に内部にガス供給通路を備え
た軸方向に伸縮自在な支持パイプと、先端側に支持パイ
プを接続固定したパイプ接続部を設けると共に後端側に
ノズルレバーの押圧で先端ノズルからガスを放出するガ
スボンベを着脱自在に収納したガスボンベ収納部を設け
た本体操作部とから構成され、本体操作部は、更に、支
持パイプとガスボンベ収容部との間のガス噴出器全体を
傾けて使用しても重心移動が少なく、重量バランスのと
れる本体操作部の位置に配置されて片手保持を可能とす
る取手部と、取手部に設けられたレバーの操作に伴って
ガスボンベの操作部を押圧して支持パイプのガス供給通
路にガス放出させ、パイプ先端のガス放出口より外部に
放出させるガス放出機構とを備えたことを特徴とする。
【0013】このように本体操作部に、パイプ接続部、
ガスボンベ収納部、取手部、ガス放出機構を集約し、取
手部を先端側の支持パイプと後端側のボンベ収納部との
間のガス噴出器全体を傾けて使用しても重心移動がすく
ない重量バランスの取れる本体操作部の位置に配置した
ことで、ガスボンベを収納した状態で取手部に対する全
体の重量バランスが得られ、先端側が必要以上に重くな
らないことから、取手部を片手でもった片手作業を容易
とする。また伸縮自在な支持パイプ及びポートんどの機
能が集約された本体操作部が一体化されており、ガスボ
ンベを分離したような場合の取回しや運搬の不便さが解
消できる。
【0014】ガス放出機構は、ガスボンベ先端のノズル
周囲の空間に対し、ガス放出時に外部より空気を導入す
る空気導入口を設ける。この空気導入口を設けたこと
で、パイプ内のガス供給通路に向けてガスボンベのノズ
ルから試験用ガスを放出された場合、空気導入口からガ
ス放出に伴って空気が導入され、支持パイプが1〜2メ
ートルという長さであっても、タイムラグを殆ど感じさ
せることなくパイプ先端からガスを効率良く放出させる
ことができる。
【0015】本発明にあっては、ガスボンベの操作部を
押圧した際のノズルのガス放出方向が支持パイプの軸心
線方向に一致するように、ガスボンベを装着する軸心線
の方向を支持パイプの軸心線の方向に対し所定角度傾斜
させて本体操作部に配置している。
【0016】ガスボンベの先端ノズルからのガス放出
を、ノズル側方に設けた操作部の押圧操作で行う構造の
ガスボンベにあっては、操作部を押したときにノズルの
ガス放出の方向が、操作部を押す方向に若干傾くことが
判明した。このためガスボンベの軸心線と同軸となるよ
うにパイプを接続していると、ノズルから放出されたガ
スは放出方向が傾いていることで、パイプ内面に当って
流れが妨げられ、パイプ先端から効率良く放出できな
い。
【0017】この問題は、ガスボンベを装着する軸心線
の方向を支持パイプの軸心線の方向に対し所定角度傾斜
させて本体操作部に配置したことで解消されている。こ
の場合の傾斜角は、10度前後が望ましい。
【0018】本体操作部に設けた取手部は、片手で握り
ながらレバー操作可能なように、操作レバーを取手内側
に配置している。このため片手で取手を握って保持しな
がら同時にレバーを指で操作してガスを放出させること
ができる。また操作レバーが取手の内側に配置されてい
るため、車のトランク等に他の荷物と共に入れて運搬す
るような場合、操作レバーが他の荷物に押されて誤って
ガス放出されるような不具合が解消できる。
【0019】支持パイプは、本体操作部に接続固定され
た第1パイプ部材の内部に第2パイプ部材を摺動自在に
配置し、第1パイプ部材の先端に第2パイプを摩擦抵抗
により任意の伸縮位置に保持する弾性ストッパ(ゴムス
トッパ)を装着している。この弾性ストッパ(ゴムスト
ッパ)による保持により、特別な保持機構を必要とする
ことなく簡単に任意の長さにパイプを調整して作業がで
きる。
【0020】支持パイプはFRP等、本体操作部はPB
T等の高絶縁性軽量材料で構成される。例えば試験を行
う煙感知器の設置場所に高圧の電気設備があるような場
合にも、支持パイプ及び本体操作部が極めて高い耐絶縁
性をもつことで、作業の安全性が確保される。
【0021】また支持パイプおよび本体操作部が軽量材
料で構成されることで、試験作業及び持ち運びが容易と
なり、作業者の負担を大幅に軽減できる。
【0022】支持パイプの先端には、対象物とする煙感
知器等の周囲を覆って外部からの気流による放出ガスの
飛散を阻止する透明カバーを装着することができる。ま
たパイプ部材の先端のガス放出口には、外部にガスを拡
散して放出させるガス拡散ガイドを設けることができ
る。
【0023】ガス放出機構は、更に引き紐の操作により
ガスボンベの操作部を押圧してガスを放出させる索動レ
バーを備える。これは支持パイプを最大長に延ばしても
対象物となる煙感知器に届かないような場合、別の支持
パイプの先端に本発明のガス噴出器を装着する場合があ
る。この場合に、本体操作部側に設けている索動レバー
に紐を付けて引くことで、ガス放出ができる。
【0024】ガスボンベにはノズルキャップが装着され
る。ノズルキャップは、先端にノズルを備え、側方にレ
バーの操作に伴ってガスボンベの操作部を押圧するガス
ボンベ収納部に位置するノズルレバーが係合される形状
の操作部を備える。このようなノズルキャップをガスボ
ンベに装着することで、ガスボンベをガスボンベ収納部
に収納する際に、操作部がノズルレバーの位置に係合さ
れて確実に位置決めできる。
【0025】本発明のガス噴出器にあっては、ガスボン
ベに煙感知器の作動を試験するための試験用ガスを充填
してあるものを使用することで、煙感知器の作動試験器
として使用することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるガス噴出器を
煙感知器の作動試験器として使用する場合の全体的な説
明図である。図1において、本発明のガス噴出器は、本
体操作部となる試験器本体1とその先端側に装着した支
持パイプ2で構成される。支持パイプ2は、この実施形
態にあっては、試験器本体1に対し下部を接続固定した
第1パイプ部材3と、第1パイプ部材3の中に挿入され
て軸方向に摺動自在な第2パイプ部材4で構成される。
【0027】第1パイプ部材3と第2パイプ部材4は中
空のパイプ構造を持ち、内部に先端の開口部から試験用
ガスを放出させるためのガス供給通路を持っている。こ
のガス供給通路となるパイプ部材の内径は、この実施形
態にあっては10ミリ以上であり、実用的には20ミリ
前後が望ましい。
【0028】また第1パイプ部材3と第2パイプ部材4
の2段パイプ構造による支持パイプ2の長さとしては、
第1パイプ部材3に第2パイプ部材4を引き込んだ最小
長さが約1メートル程度で、第2パイプ部材4を最大に
引き出した時の長さが2メートル程度となる。第1パイ
プ部材3から引き出したと第2パイプ部材4の引き出し
位置の保持は、ゴムストッパ5により行われる。
【0029】第2パイプ部材4の先端はガス放出口とな
り、ここに拡散ガイド6を装着している。拡散ガイド6
は、パイプ内のガス供給通路を通って送られてきた試験
用ガスを天井面等に設置している煙感知器の周囲に包む
ように広げる。更に拡散ガイド6に対しては、漏斗型の
暴風用の感知器カバー7を取り付けることができる。感
知器カバー7は試験対象となる煙感知器の外側を覆って
位置決めされ、透明なプラスチック材料で内部が見える
ように作られている。
【0030】透明なプラスチック材料とすることで、煙
感知器が試験用ガスを受けた作動した場合の作動表示灯
の点灯を作業者が下側から容易に確認することができ
る。感知器カバー7は、例えば透明ABS樹脂で作られ
る。
【0031】更に第1パイプ部材3及び第2パイプ部材
4は、この実施形態にあってはFRP樹脂の高絶縁性軽
量材料で作られており、高圧電気設備に設けられるよう
な煙感知器の試験の際にも極めて高い耐絶縁性を保証し
ていると共に、軽量化が図られている。
【0032】試験器本体1の上側にはパイプ接続部8が
設けられ、パイプ接続部8に対し支持パイプ2の第1パ
イプ部材3を挿入して支持固定している。また試験器本
体1の下側にはガスボンベ収納部9が形成されている。
ガスボンベ収納部9の底部には、ねじ込みによりキャッ
プ14が装着されており、キャップ14を外して内部に
ガスボンベを収納できるようにしている。またキャップ
14はチェーン15により本体側に繋がれており、キャ
ップ14を外した際の脱落による紛失を防いでいる。
【0033】試験器本体1の側方には取手部10が一体
に設けられている。取手部10は作業者が片手で試験器
を保持できるようなハンドル形状であり、取手内部にガ
スボンベのノズルを開くための操作レバー12を配置し
ている。取手部10は、支持パイプ2とガスボンベ収納
部9との間の作動試験器全体を型無毛手使用しても重心
移動が少なく重量バランスの取れる試験器本体1の位置
に配置されている。
【0034】このため、ガスボンベ収納部9内に試験ガ
スのガスボンベを収納した状態で取手部10を持った場
合、支持パイプ2側とガスボンベ収納部9側の重量バラ
ンスが取られ、この重量バランスによって取手部10を
片手で持った状態で支持パイプ2の先端に装着している
感知器カバー7を天井側の煙感知器に容易に位置合せす
ることができる。
【0035】また本発明の作動試験器にあっては、試験
器本体1のパイプ接続部8のパイプ軸心線22の方向と
ガスボンベ収納部9のボンベ軸心線23の方向が一致し
ておらず、所定の傾斜角θを意図的に持たせている。こ
の傾斜角θはガスボンベの設置方向とノズルからのガス
放出方向との相違に基づいており、後の説明で更に明ら
かにされる。
【0036】試験器本体1のガスボンベ収納部9の上側
の内部に収納したガスボンベのノズルが位置する部分に
は空気導入口11が形成され、ノズル周囲の空間に外部
より空気を導入可能としている。この空気導入口11
は、取手部10に設けた操作レバー12を引くことでガ
スボンベ収納部9に収納しているガスボンベのノズルか
ら試験用ガスが放出されて支持パイプ2内を通って先端
の拡散ガイド6から放出される際に、外部からの空気を
空気導入口11を通して導入し、これによって支持パイ
プ2のパイプ内のガスの流れを空気導入により効率よく
行い、パイプ先端の拡散ガイド6からの放出を可能とす
る。
【0037】更に、試験器本体1に設けた取手部10の
下部には索動レバー25が設けられている。この索動レ
バー25には、紐を結び付けて引くことで、取手部10
の操作レバー12を引いたと同様にガスボンベ収納部9
に収納しているガスボンベからのガス放出ができる。ま
た、策動レバー25には、ストッパ27が係止可能であ
り、係止状態とすることで、操作レバー28及び策動レ
バー27が係止可能であり、係止状態とすることで、操
作レバー12及び策動レバーの操作を禁止できる。
【0038】図2は図1の支持パイプ側を取り出してい
る。支持パイプ2は試験器本体1側に固定される外側の
第1パイプ部材3に対し内側に第2パイプ部材4を摺動
自在に組み込んでおり、第1パイプ部材3の先端部にゴ
ムストッパ5を装着している。また第2パイプ部材4に
拡散ガイド6が装着され、この拡散ガイド6に対し感知
器カバー7が装着されている。更に図2の実施形態にあ
っては、感知器カバー7の上部に更に円筒状の追加カバ
ー13を設けた場合を例にとっている。
【0039】追加カバー13は、蛇腹状態であると共に
シリコン樹脂で作られ、弾性もあることから、天井へ押
し付けることで密着して天井との隙間を少なくできるた
め、試験用ガスの拡散を防ぐこともできる。また、上部
には十字方向に4つの切欠き14aが設けられ、露出配
管された煙感知器の試験を考慮して露出配管を逃げるた
めに設けられている。
【0040】支持パイプ2の先端に装着した拡散ガイド
6は、例えば図3の構造を有する。即ち拡散ガイド6
は、下部のパイプ先端に対する装着部となるガイド本体
6aに続いて円筒キャップ状の先端部を持ち、この円筒
キャップ状の先端部の上端面に直射穴6bを開口し、周
囲4か所に側方開口穴6cを形成している。
【0041】このため、パイプ内を通ってきた試験用ガ
スは直射穴6bから軸方向に放出されると同時に、周囲
の側方開口穴6cから周囲4方向に放射され、これによ
って感知器の周囲に放出される試験用ガスを拡散させる
ことができる。拡散ガイド6の先端側に設ける穴の形
状、位置、及び数は、使用する試験用ガスの種類や試験
対象とする感知器の種類、即ち光電式煙感知器かイオン
化式煙感知器かによってそれぞれ最適な形態をとる。
【0042】図4は図2の第1パイプ部材3に対し第2
パイプ部材4を任意の伸展位置で保持するゴムストッパ
5の断面構造である。ゴムストッパ5は円筒形状を持
ち、下部で第1パイプ部材3の先端の嵌合溝3aに嵌着
されて支持固定されており、上部を内側の第2パイプ部
材4に嵌め入れている。この第2パイプ部材4を通した
ゴムストッパ5の部分の内径は、第2パイプ部材4の外
形に対しゴムストッパ5側の内径を小さくすることで、
第2パイプ部材4にゴムストッパ5の内面を圧着してお
り、この圧着力による摩擦抵抗で第2パイプ部材4を任
意の伸縮位置に保持することができる。
【0043】図5は図1の試験器本体1側を取り出して
おり、図5(A)が図1と同じ位置から見た拡大図とな
り、図5(B)が図5(A)の側面図となる。まず図5
(A)のように、試験器本体1のガスボンベ収納部9の
中には試験用ガスを放出するためのガスボンベが収納さ
れており、空気導入口11の部分から内部に収納したガ
スボンベのノズル17aを見ることができる。
【0044】また試験器本体1は図5(B)から明らか
なように、左右に2分割した構造であり、図5(B)の
ように2つの部材を合わせてビスで止めすることで固定
され、このときパイプ接続部8に第1パイプ部材3の下
端を嵌め入れることで締め付け固定している。
【0045】図6は、図5(A)について試験器本体1
のカバー片側を取り外した内部構造である。試験器本体
1の上部側のパイプ接続部8の収納穴には、上部より支
持パイプ2の第1パイプ部材3が挿入され、第1パイプ
部材3の中には第2パイプ部材4が摺動自在に設けられ
ている。この支持パイプ2を収納したパイプ接続部8の
開口穴の底部にはガス流入口21が開口している。
【0046】試験器本体1の下側のガスボンベ収納部9
には、ガスボンベ16が底部のキャップ14のねじ込み
により収納固定されている。ガスボンベ16は、先端に
ノズルキャップ17を設けており、このノズルキャップ
17は、先端にノズル17a、側方に操作部17bを備
えている。ノズルキャップ17の操作部17bを下側に
押すと、ノズル17a内に配置されるバルブは、押し込
まれることで開いてノズル17aから内部のガスを放出
する。
【0047】取手部8に設けられた操作レバー12は、
支軸19を中心に回動自在に設けられる。操作レバー1
2は、また支軸19から取手内側に沿った下側に操作部
12aを張り出し、更に操作部12aに対しほぼ直交す
る横方向に作動部12bを張り出し、作動部12bを試
験器本体1の支持パイプ2の軸心線方向に摺動自在に組
み込んだリンクレバー20の先端の屈曲部20aに当接
している。
【0048】リンクレバー20の下端の押圧部20b
は、ガスボンベ収納部9に収納したガスボンベ16のノ
ズルキャップ17の側方の操作部17bの上方に位置す
るノズルレバー18を押圧している。このノズルレバー
18は、取手部8の下部に設けた逆L字型の索動レバー
25を一体に備えている。
【0049】ノズルレバー18とノズルキャップ17の
操作部17bの間には、位置合わせ用の係合片26が設
けられる。ノズルキャップ17の周壁17eは、操作部
17bの部分のみだけは設けないようにしてあり、この
操作部17bにノズルレバー18の位置が合うようにす
るため、係合片26が設けられる。
【0050】ガスボンベ16をガスボンベ収納部9へ収
納する場合、ガスボンベ16を回しながら押し込み、操
作部17bの部分を係合片26の位置に合わせること
で、ガスボンベ16は回転できなくなると共にガスボン
ベ収納部9の奥までしっかり収納でき、確実にガスボン
ベ16を収納したことが判別できる。
【0051】操作部17b以外の周壁17eの部分が係
合片26に当たっている場合は、ガスボンベ16はガス
ボンベ収納部9の奥まで収納できないため、操作部17
bの部分が係合片26の位置に合っていないことがわか
る。なお、操作部17bにノズルレバー18を直接係合
するようにしても良い。
【0052】取手部8の内側の操作レバー12の操作部
12aを指で引いて支軸19を中心に右回りに回動させ
ると、作動部12bがリンクレバー20を下側に押し下
げ、リンクレバー20の押圧部20bがノズルレバー1
8、係合片26を押し下げ、これによってノズルキャッ
プ17の操作部17bが押圧されて、ガスが支持パイプ
2の根元となるガス流入口21に向けてノズル17aか
ら放出され、パイプ内のガス供給通路26を通って先端
側から放出される。
【0053】図7は図6のガスボンベ収納部9側を取り
出して拡大している。本発明で使用するガスボンベ16
は、ボンベ先端に設けたノズル17aからのガス放出
を、ノズルキャップ17の側方に位置する操作部17b
をノズルレバー18が下側に押すことで行う。
【0054】図8はノズルキャップ17の詳細を側面図
および平面図によってガスボンベ16と共に示してい
る。図8(A)のように、ノズルキャップ17の側方に
設けられる操作部17bを下方に押し込むと、図8
(B)のように、操作部17bは切込み17cの形成に
よる支点部17dを支点にし、ノズル17a内に配置さ
れるバルブを操作部17b及びノズル17aが傾きなが
ら押し下げる。
【0055】このため、図7でノズルレバー18を下側
に押したときのノズル17aからのガス放出方向は、ボ
ンベ軸心線23の方向とはならず、ノズルレバー18の
押し下げ方向に所定角度θ傾いた方向がノズル17aの
ガス放出方向24となる。
【0056】この場合のガス放出方向の24のボンベ軸
心線23に対する傾斜角θは、実験的には10度前後で
あることが確認されている。そこで本発明にあっては、
ノズルレバー18が押し下げられたときのガスボンベ1
6のノズル17aからの実際のガス放出方向24に合わ
せてパイプ軸心線22が位置するように、ボンベ軸心線
23に対し傾斜角θを持つパイプ軸心線22となるよう
に支持パイプを試験器本体1に接続固定している。
【0057】これによってリンクレバー20によるノズ
ルレバー18の押し下げで、ノズル17aからの試験用
のガスはパイプ軸心線22に一致した矢印のガス放出方
向24に放出され、パイプ内壁に直接当たることなく、
効率よくパイプ内のガス供給通路を通って先端から外部
に放出できる。
【0058】またノズル17aからガスを放出した際に
側方に空気導入口11が開口しているため、ガス流入口
21からパイプ内に向かう放出ガスでノズル17の周囲
が負圧となってガスの流れを妨げることがなく、空気導
入口11より空気を導入しながら効率よくパイプ内部の
ガス供給通路を通ってノズル17aから放出したガスを
タイムラグを殆ど感じさせることなくパイプ先端に流し
て煙感知器の周囲に放出させることができる。
【0059】ストッパ−27を、図7に示すように、索
動レバー25の下側まで移動し係止状態とすることで、
策動レバー25の下側への移動が禁止される。また索動
レバー25の下側への移動が禁止されることで、ノズル
レバー18の下側への移動が禁止されるため、操作レバ
ー25を操作してもガスは放出されない。従って、運搬
時等の絶対に試験用ガスを放出してはならない際には、
ストッパー27を係止状態とすればよい。
【0060】更に、試験器本体1は、この実施形態にあ
っては、PBT樹脂の高絶縁性軽量材料で作られてお
り、高圧電気設備に設けられる煙感知器の試験の際にも
極めて耐絶縁性を保証すると共に、軽量化が図られてい
る。軽量化を図かることで、作動試験器全体の重量を約
960グラム(ガスボンベを除く)とすることができ、
試験作業及び持ち運びが容易となり、作業者の負担を大
幅に軽減できる。
【0061】次に本発明における作動試験器による試験
作業を説明する。先ず、試験器本体1のガスボンベ収納
部9に設けているキャップ14を外してガスボンベ収納
部9に図6、図7に示すようにガスボンベ16を収納
し、キャップ14をねじ込み固定する。
【0062】ガスボンベ16をガスボンベ収納部9へ収
納する場合、ガスボンベ16を回しながら押し込み、操
作部17bの部分を係合片26の位置に合わせること
で、ガスボンベ16は回転できなくなると共にガスボン
ベ収納部9の奥までしっかり収納でき、確実にガスボン
ベ16を収納したことが判別できる。このことで、ガス
ボンベ16の操作部17bが、リンクレバー20の押圧
部20bの下端のノズルレバー18の位置に位置決めさ
れる。
【0063】次に、試験現場において、図1のように、
試験器本体1の先端側に設けている支持パイプ2を、試
験しようとする場所の天井までの高さに合わせて第2パ
イプ部材4を引き出して支持パイプ2の長さを調整す
る。この場合、単に第2パイプ部材4を第1パイプ部材
3から引き出すだけで、特別な固定操作を必要とするこ
となく、ゴムストッパによる摩擦抵抗で第2パイプ部材
4は任意の引き出し位置に保持できる。
【0064】このようにして作動試験器の準備が完了し
たならば、取手部10を片手で持って支持パイプ2の先
端に装着している感知器カバー7を試験しようとする煙
感知器に位置合せする。この場合、取手部10に対し上
下の重量バランスがとられているため、支持パイプ2の
先端の感知器カバー7を容易に且つ正確に天井面側の煙
感知器に位置合せし、感知器カバーの中となるように位
置決めできる。尚、感知器カバー7の先端に、図2のよ
うに追加カバー13がある場合には、追加カバー13を
煙感知器に位置合せする。
【0065】感知器カバー7を煙感知器に対し位置決め
できたならば、取手部10を片手で握っている状態で、
内側に設けている操作レバー12の操作部12aに人差
し指を掛けて引くことで、図6,図7に示すように、内
部に収納したガスボンベ16のノズルレバー18がリン
クレバー20を介して押し下げられる。
【0066】このため操作部17bが押し下げられるこ
とにより、ノズル17aより図7に示すようにパイプ軸
心線22の方向をガス放出方向24として試験用ガスが
放出され、空気導入口11からの空気導入を伴ってパイ
プ内部のガス供給通路を通り、図1のパイプ先端の拡散
ガイド6で拡散されながら感知器カバー7内に放出され
る。
【0067】一方、第2パイプ部材4を最大に引き出し
た支持パイプ2の最大長、例えば2メートルとしても届
かない高い場所の煙感知器の作動試験にあっては、別に
準備された補助用の支持パイプを試験器本体1の下部に
装着し、更に索動レバー25に紐をつけ引くことで、支
持パイプ2を最大値としても届かない位置に設置される
煙感知器についてもガス放出による試験ができる。
【0068】試験器本体1に対する補助用支持パイプの
装着は、図6のガスボンベ収納部9のキャップ14を保
持するキャップのねじ込み部分に他のパイプ部材の先端
のフランジリングをねじ込むことで装着できる。
【0069】また図1に示す本発明の作動試験器を車等
のトランクに入れて他の荷物と共に運ぶ場合、取手部1
0の内側に操作レバー12が配置されているため、他の
荷物と当たっても操作レバー12が操作されることはな
い。このため、ガスボンベ収納部9にガスボンベを収納
した状態で持ち運びしても、操作レバー12の誤動作に
よる誤ったガス放出が確実に防止できる。またストッパ
ー27を、索動レバー25に係止することで、更に確実
にガスの誤放出を防止できる。
【0070】尚、上記の実施形態は、支持パイプとして
2段構造とし伸縮することで全長約1〜2メートルの範
囲で可変調整する構成を例にとっているが、必要に応じ
て適宜の段数と長さの異なるパイプを組み合わせること
で、段数の全長を必要に応じて可変調整できる。
【0071】また、段数と長さの異なるパイプを組み合
せたものを、複数種類予め用意しておき、試験場所等に
適した支持パイプを選択し、パイプ接続部に装着するこ
とで、更に試験作業を容易にできる。また、支持パイプ
のパイプ接続部への装着を着脱自在とすることで、更に
作業がし易いものとなる。
【0072】また支持パイプ2としてFPR樹脂、試験
器本体1としてPBT樹脂の高絶縁材料のものを使用し
ているが、試験場所で高耐圧が要求されない場合には、
アルミやそのたの樹脂等であってもよいことはもちろん
である。
【0073】更に本発明にあっては、ガスボンベ16と
してノズル17の側方にノズルレバーを設け、ノズルレ
バー18を押した際にガス放出方向が傾くタイプのガス
ボンベを使用しているが、ノズル放出方向が傾かないタ
イプのガスボンベについては、パイプ軸心線22とボン
ベ軸心線23を一致させるように試験器本体1に配置す
ればよい。
【0074】またボンベの種類によってガス放出方向2
4の傾斜角θが異なるような場合には、例えばガスボン
ベ収納部9側を支持パイプ接続部8側に対し回動可能な
構造とすることで、適宜の傾斜角を可変設定できるよう
にしてもよい。
【0075】また、上記の実施形態にあっては、本発明
のガス噴出器を煙感知器の作動試験器に使用するもので
あったが、本発明のガス噴出器は、対象物に適合させた
ガスを充填したガスボンベを用いることで、あらゆる用
途に使用することができるものである。
【0076】例えば、殺虫液ガスボンベを用いること
で、殺虫剤の噴霧器として使用することができる。本発
明のガス噴出器を噴霧器として使用することで、高所に
できた虫の巣等に遠くにいながら殺虫剤ガスを放出する
ことできる。
【0077】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、本体操作部に、パイプ接続部、ガスボンベ収納部、
取手部、ガス放出機構を集約し、取手部を先端側の支持
パイプと後端側のボンベ収納部との間のガス噴出器全体
を傾けて使用しても重心移動が少ない重量バランスのと
れた本体操作部の位置に配置したことで、取手部に対す
る上下の重量バランスが適切に得られ、先端側が必要以
上に重くならないことから、取手部を片手で持った片手
作業を容易とし、極めて高い作業性が得られる。
【0078】また伸縮自在な支持パイプ及びポートんど
の機能が集約された本体操作部が一体化されており、ガ
スボンベを分離したような場合の取り回しや運搬の不便
さが解消できる。
【0079】またガス放出機構は、ガスボンベ先端のノ
ズル周囲の空間に対しガス放出時に空気を導入する空気
導入口を設けたため、パイプ内にガスを放出しても負圧
とならずに、外部から空気を導入して効率よくパイプ内
を通してパイプ先端から試験用ガスを放出することがで
きる。
【0080】またガスボンベのノズルのガス放出方向が
ボンベ軸心線に対し傾くことに対応し、ガスボンベを装
着する軸心線の方向をパイプ部材を装着する軸心線の方
向に対し傾斜させて試験器本体に配置し、これによって
放出ガスをパイプ内の内壁に当てず、パイプ軸心線方向
に放出することでパイプ内を効率よく通して先端から放
出できる。
【0081】また本体操作部の取手部に設けた操作レバ
ーを取手の内側に配置しているため、取手部を片手で持
った状態で同時にレバーを指で操作してガス放出がで
き、これによって、片手による試験作業をより行い易く
する。また操作レバーが取手の内側に配置されているた
め、運搬時に物が当たって誤って試験用ガスが放出され
てしまうことを確実に防止できる。
【0082】また支持パイプを伸縮自在な多段パイプ構
造とした場合の伸縮位置の保持にゴム等の弾性ストッパ
を使用することで、特別な保持構造を必要とすることな
く簡単に任意の長さで支持パイプを調整できる。
【0083】更に支持パイプとしてFPR等、本体操作
部としてPBT等の高絶縁性軽量材料を使用すること
で、高圧の配電設備のような場所における作業安全性を
保証することができると共に、全体として軽量化が図ら
れたことで、試験作業及び持ち運びが容易となり、作業
者の負担を大幅に軽減できる。
【0084】更に、側方にノズルレバーが係合される形
状の操作部を設けたノズルキャップを備えることで、ガ
スボンベをガスボンベ収納部に収納する際に、操作部が
ノズルレバーの位置に係合されて確実に位置決めでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成の説明図
【図2】図1の支持ポスト側の説明図
【図3】図2の拡散ガイドの説明図
【図4】図2のゴムストッパによる支持構造の説明図
【図5】図1の試験器本体側の説明図
【図6】図5の試験器本体の片側のカバーを外した内部
構造の説明図
【図7】図6のガス放出方向に対応したパイプ軸心線と
ガスボンベ軸心線との間の傾きの説明図
【図8】図7のノズルキャップの部分を取出して側面及
び平面で詳細を示した説明図
【図9】従来の作動試験器の説明図
【符号の説明】
1:試験器本体(本体操作部) 2:支持パイプ 3:第1パイプ部材 4:第2パイプ部材 5:ゴムストッパ(弾性ストッパ) 6:拡散カイド 7:感知器カバー 8:パイプ接続部 9:ガスボンベ収納部 10:取手部 11:操作レバー 11:空気導入口 12:操作レバー 13:追加カバー 14:キャップ 15:チェーン 16:ガスボンベ 17:ノズルキャップ 17a:ノズル 17b:操作部 17e:周壁 18:ノズルレバー 19:支軸 20:リンクレバー 21:ガス流入口 22:パイプ軸心線 23:ボンベ軸心線 24:ガス放出方向 25:索動レバー 26:係合片 27:ストッパー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試験用ガスを使用
して設置されている煙感知器の作動試験を行う携帯用の
動試験器等に使用されるガス噴出器に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、感知器の作動試験は、建物に設置さ
れる複数の感知器を一度に連続して試験するため、先端
側が重く重量的バランスが悪いことで、作業者の体力的
な負担の大きいものとなっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、全体の重量バランスを適切に取るこ
とで片手作業を容易として作業性を高め、またガスボン
ベを含む必要部材を一体化し機能を集約することで取扱
いや運搬が容易にできるようにしたガス噴出器を提供す
ることを目的とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】本発明は、用途に応じたガスを遠隔の対象
物に放出するガス噴出器であり、ガス放出は、先端に
ガス放出口を開口すると共に内部にガス供給通路を備え
た軸方向に伸縮自在な支持パイプと、先端側に支持パイ
プを接続固定したパイプ接続部を設けると共に後端側に
ノズルレバーの押圧で先端ノズルからガスを放出するガ
スボンベを着脱自在に収納したガスボンベ収納部を設け
た本体操作部とから構成され、本体操作部は、更に、支
持パイプとガスボンベ収容部との間のガス噴出器全体を
傾けて使用しても重心移動が少なく、重量バランスのと
れる本体操作部の位置に配置されて片手保持を可能とす
る取手部と、取手部に設けられたレバーの操作に伴って
ガスボンベの操作部を押圧して支持パイプのガス供給通
路にガス放出させ、パイプ先端のガス放出口より外部に
放出させるガス放出機構とを備えたことを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】このように本体操作部に、パイプ接続部、
ガスボンベ収納部、取手部、ガス放出機構を集約し、取
手部を先端側の支持パイプと後端側のボンベ収納部との
間のガス噴出器全体を傾けて使用しても重心移動がすく
ない重量バランスの取れる本体操作部の位置に配置した
ことで、ガスボンベを収納した状態で取手部に対する全
体の重量バランスが得られ、先端側が必要以上に重くな
らないことから、取手部を片手でもった片手作業を容易
とする。また伸縮自在な支持パイプ及び殆どの機能が集
約された本体操作部が一体化されており、ガスボンベを
分離したような場合の取回しや運搬の不便さが解消でき
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】ガス放出機構は、ガスボンベ先端のノズル
周囲の空間に対し、ガス放出時に外部より空気を導入す
る空気導入口を設ける。この空気導入口を設けたこと
で、パイプ内のガス供給通路に向けてガスボンベのノズ
ルからガスを放出された場合、空気導入口からガス放出
に伴って空気が導入され、支持パイプが1〜2メートル
という長さであっても、タイムラグを殆ど感じさせるこ
となくパイプ先端からガスを効率良く放出させることが
できる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】ガス放出機構は、更に引き紐の操作により
ガスボンベの操作部を押圧してガスを放出させる索動レ
バーを備える。これは支持パイプを最大長に延ばしても
対象物となる煙感知器等に届かないような場合、別の支
持パイプの先端に本発明のガス噴出器を装着する場合が
ある。この場合に、本体操作部側に設けている索動レバ
ーに紐を付けて引くことで、ガス放出ができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるガス噴出器を
煙感知器の作動試験器として使用する場合の全体的な説
明図である。図1において、作動試験器は、本体操作部
となる試験器本体1とその先端側に装着した支持パイプ
2で構成される。支持パイプ2は、この実施形態にあっ
ては、試験器本体1に対し下部を接続固定した第1パイ
プ部材3と、第1パイプ部材3の中に挿入されて軸方向
に摺動自在な第2パイプ部材4で構成される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】第2パイプ部材4の先端はガス放出口とな
り、ここに拡散ガイド6を装着している。拡散ガイド6
は、パイプ内のガス供給通路を通って送られてきた試験
用ガスを天井面等に設置している煙感知器の周囲に包む
ように広げる。更に拡散ガイド6に対しては、漏斗型の
風用の感知器カバー7を取り付けることができる。感
知器カバー7は試験対象となる煙感知器の外側を覆って
位置決めされ、透明なプラスチック材料で内部が見える
ように作られている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】透明なプラスチック材料とすることで、煙
感知器が試験用ガスを受け作動した場合の作動表示灯
の点灯を作業者が下側から容易に確認することができ
る。感知器カバー7は、例えば透明ABS樹脂で作られ
る。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】試験器本体1の側方には取手部10が一体
に設けられている。取手部10は作業者が片手で試験器
を保持できるようなハンドル形状であり、取手内部にガ
スボンベのノズルを開くための操作レバー12を配置し
ている。取手部10は、支持パイプ2とガスボンベ収納
部9との間の作動試験器全体を傾けて使用しても重心移
動が少なく重量バランスの取れる試験器本体1の位置に
配置されている。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】更に、試験器本体1に設けた取手部10の
下部には索動レバー25が設けられている。この索動レ
バー25には、紐を結び付けて引くことで、取手部10
の操作レバー12を引いたと同様にガスボンベ収納部9
に収納しているガスボンベからのガス放出ができる。ま
た、動レバー25には、ストッパー27が係止可能で
あり、係止状態とすることで、操作レバー12及び
レバー25の操作を禁止できる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】追加カバー13は、蛇腹状であると共にシ
リコン樹脂で作られているため、弾性があり、天井へ押
し付けることで密着して天井との隙間を少なくできるた
め、試験用ガスの拡散を防ぐことできる。また、上部
には十字方向に4つの切欠き13aが設けられ、露出配
管された煙感知器の試験を考慮して露出配管を逃げるた
めに設けられている。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】ストッパ−27を、図7に示すように、索
動レバー25の下側まで移動し係止状態とすることで、
動レバー25の下側への移動が禁止される。また索動
レバー25の下側への移動が禁止されることで、ノズル
レバー18の下側への移動が禁止されるため、操作レバ
12を操作してもガスは放出されない。従って、運搬
時等の絶対に試験用ガスを放出してはならない際には、
ストッパー27を係止状態とすればよい。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】更に、試験器本体1は、この実施形態にあ
っては、PBT樹脂の高絶縁性軽量材料で作られてお
り、高圧電気設備に設けられる煙感知器の試験の際にも
極めて高い耐絶縁性を保証すると共に、軽量化が図られ
ている。軽量化を図かることで、作動試験器全体の重量
を約960グラム(ガスボンベを除く)とすることがで
き、試験作業及び持ち運びが容易となり、作業者の負担
を大幅に軽減できる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】尚、上記の実施形態は、支持パイプとして
2段構造とし伸縮することで全長約1〜2メートルの範
囲で可変調整する構成を例にとっているが、必要に応じ
て適宜の段数と長さの異なるパイプを組み合わせること
で、段数全長を必要に応じて可変調整できる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】また伸縮自在な支持パイプ及び殆どの機能
が集約された本体操作部が一体化されており、ガスボン
ベを分離したような場合の取り回しや運搬の不便さが解
消できる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】またガスボンベのノズルのガス放出方向が
ボンベ軸心線に対し傾くことに対応し、ガスボンベを装
着する軸心線の方向をパイプ部材を装着する軸心線の方
向に対し傾斜させて本体操作部に配置し、これによって
放出ガスをパイプ内の内壁に当てず、パイプ軸心線方向
に放出することでパイプ内を効率よく通して先端から放
出できる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】また本体操作部の取手部に設けた操作レバ
ーを取手の内側に配置しているため、取手部を片手で持
った状態で同時にレバーを指で操作してガス放出がで
き、これによって、片手による試験作業をより行い易く
する。また操作レバーが取手の内側に配置されているた
め、運搬時に物が当たって誤ってガスが放出されてしま
うことを確実に防止できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 正敏 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 (72)発明者 岩崎 林一郎 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 (72)発明者 北嶋 吉明 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 (72)発明者 小俣 真司 神奈川県川崎市多摩区登戸834−1 高和 電氣工業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用途に応じたガスを遠隔の対象物に放出す
    るガス噴出器に於いて、 先端にガス放出口を開口すると共に内部にガス供給通路
    を備えた軸方向に伸縮自在な支持パイプと、 先端側に前記支持パイプを接続固定したパイプ接続部を
    設けると共に、後端側に操作部の押圧でボンベ先端のノ
    ズルからガスを放出するガスボンベを着脱自在に収納す
    るガスボンベ収納部を設けた本体操作部と、から構成さ
    れ、 前記本体操作部は、更に、 前記支持パイプと前記ガスボンベ収納部との間のガス噴
    出器全体を型むけてしょうしても重心移動が少なく重量
    バランスのとれる前記本体操作部の位置に配置され、片
    手保持を可能とする取手部と、 前記取手部に設けられたレバーの操作に伴って前記ガス
    ボンベの操作部を押圧して前記支持パイプ内部のガス供
    給通路にガス放出させ、パイプ先端のガス放出口より外
    部に放出させるガス放出機構と、を備えたことを特徴と
    するガス噴出器。
  2. 【請求項2】請求項1記載のガス噴出器に於いて、前記
    ガス放出機構は、前記ガスボンベ先端のノズル周囲の空
    間に対し、ガス放出時に外部より空気を導入する空気導
    入口を設けたことを特徴とするガス噴出器。
  3. 【請求項3】請求項1記載のガス噴出器に於いて、前記
    ガスボンベの操作部を押圧した際のノズルのガス放出方
    向が前記支持パイプの軸心線方向に一致するように、前
    記ガスボンベを装着する軸心線の方向を前記支持パイプ
    の軸心線の方向に対し所定角度傾斜させて前記本体操作
    部に配置したことを特徴とするガス噴出器。
  4. 【請求項4】請求項1記載のガス噴出器に於いて、前記
    取手部は、片手で握りながらレバー操作可能なようにレ
    バーを取手内側に配置したことを特徴とするガス噴出
    器。
  5. 【請求項5】請求項1記載のガス噴出器に於いて、前記
    支持パイプは、前記本体操作部に接続固定された第1パ
    イプ部材の内部に第2パイプ部材を摺動自在に配置し、
    前記第1パイプ部材の先端に、前記第2パイプを摩擦抵
    抗により任意の伸縮位置に保持する弾性ストッパを装着
    したことを特徴とするガス噴出器。
  6. 【請求項6】請求項1記載のガス噴出器に於いて、前記
    支持パイプはFRP等、前記本体操作部はPBT等の高
    絶縁性軽量材料で構成されたことを特徴とするガス噴出
    器。
  7. 【請求項7】請求項1記載のガス噴出器に於いて、前記
    支持パイプの先端に、対象物の周囲を覆って外部からの
    気流による放出ガスの飛散を阻止する透明のカバーを装
    着したことを特徴とするガス噴出器。
  8. 【請求項8】請求項1記載のガス噴出器に於いて、前記
    支持パイプの先端のガス放出口に、外部にガスを拡散し
    て放出させるガス拡散ガイドを設けたことを特徴とする
    ガス噴出器。
  9. 【請求項9】請求項1記載のガス噴出器に於いて、前記
    ガス放出機構は、更に引き紐の操作により前記ガスボン
    ベの操作部を押圧してガスを放出させる索動レバーを備
    えたことを特徴とするガス噴出器。
  10. 【請求項10】請求項1記載のガス噴出器に於いて、前
    記ガス放出機構は、前記本体操作部のガスボンベ収納部
    に前記レバーの操作に伴って前記ガスボンベの操作部を
    押圧するノズルレバーを備え、前記ガスボンベに、先端
    にノズル、側方に前記ノズルレバーが係合される形状の
    操作部を設けたノズルキャップを備え、前記ガスボンベ
    をガスボンベ収納部に収納する際に、前記操作部がノズ
    ルレバーの位置に係合されて位置決めされることを特徴
    とするガス噴出器。
  11. 【請求項11】請求項1記載のガス噴出器に於いて、前
    記ガスボンベには、煙感知器の作動を試験するための試
    験用ガスが充填されて、煙感知器の作動試験機に使用さ
    れることを特徴とするガス噴出器。
JP33582398A 1997-11-28 1998-11-26 ガス噴出器 Expired - Lifetime JP3392360B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33582398A JP3392360B2 (ja) 1997-11-28 1998-11-26 ガス噴出器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-327338 1997-11-28
JP32733897 1997-11-28
JP33582398A JP3392360B2 (ja) 1997-11-28 1998-11-26 ガス噴出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11224386A true JPH11224386A (ja) 1999-08-17
JP3392360B2 JP3392360B2 (ja) 2003-03-31

Family

ID=26572469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33582398A Expired - Lifetime JP3392360B2 (ja) 1997-11-28 1998-11-26 ガス噴出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3392360B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002298238A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Nohmi Bosai Ltd 火災感知器の動作試験器
WO2005029435A1 (en) * 2003-09-24 2005-03-31 Vision Fire & Security Pty Ltd Method and apparatus for determining operational condition of pollution monitoring equipment
JP2010079828A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Duskin Co Ltd 煙感知器の作動試験器
JP2017107311A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 ホーチキ株式会社 煙検知装置
JP2017228019A (ja) * 2016-06-21 2017-12-28 ホーチキ株式会社 加煙試験器具
CN108492516A (zh) * 2018-04-25 2018-09-04 石梦成 一种具有烟雾感应功能的红外监控装置
JP2018180579A (ja) * 2017-04-03 2018-11-15 ホーチキ株式会社 加煙試験器具
JP2019003409A (ja) * 2017-06-15 2019-01-10 ホーチキ株式会社 検知装置
CN114939450A (zh) * 2022-06-13 2022-08-26 广州金域医学检验中心有限公司 试管及试管防溢判读方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002298238A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Nohmi Bosai Ltd 火災感知器の動作試験器
WO2005029435A1 (en) * 2003-09-24 2005-03-31 Vision Fire & Security Pty Ltd Method and apparatus for determining operational condition of pollution monitoring equipment
JP2010079828A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Duskin Co Ltd 煙感知器の作動試験器
JP2017107311A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 ホーチキ株式会社 煙検知装置
JP2017228019A (ja) * 2016-06-21 2017-12-28 ホーチキ株式会社 加煙試験器具
JP2018180579A (ja) * 2017-04-03 2018-11-15 ホーチキ株式会社 加煙試験器具
JP2019003409A (ja) * 2017-06-15 2019-01-10 ホーチキ株式会社 検知装置
CN108492516A (zh) * 2018-04-25 2018-09-04 石梦成 一种具有烟雾感应功能的红外监控装置
CN114939450A (zh) * 2022-06-13 2022-08-26 广州金域医学检验中心有限公司 试管及试管防溢判读方法
CN114939450B (zh) * 2022-06-13 2023-10-10 广州金域医学检验中心有限公司 试管及试管防溢判读方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3392360B2 (ja) 2003-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11224386A (ja) ガス噴出器
US10627052B2 (en) Pressure vessel transport system
KR102198882B1 (ko) 이차 전지의 내부 발생 가스 포집 장치, 가스 포집 시스템 및 가스 포집 방법
CA1127875A (en) Automatic analyzer for combustible gas in oil
US6845784B2 (en) Fire sprinkler water catching apparatus
US6929160B2 (en) Fuel bladder container
KR101676328B1 (ko) 기밀성을 갖는 선박용 가스 샘플링 장치
US5424092A (en) Apparatus for cyanoacrylate fingerprint developing and method of use therefore
US3632045A (en) Portable fluid container
JP3354542B2 (ja) 変換可能なガス燃焼装置
US5348759A (en) Apparatus for cyanoacrylate fingerprint developing and method of use therefore
WO1997046861A1 (en) Portable sampling apparatus and system
DK164773B (da) Elektrostatisk pulversproejtepistol
CN108896245B (zh) 一种飞机机翼用气密性检测装置
RU2480397C2 (ru) Устройство для калибровки аппарата для раздачи жидкого топлива и способ использования такого устройства
US5248062A (en) Beer keg tap apparatus
US7029534B1 (en) Apparatus for spreading liquid liner in rocket tube
JP2004332314A (ja) 採土器
US5800158A (en) Outdoor open fire igniter
JPH1014634A (ja) 伸縮カバー筒付傘
US20090301285A1 (en) Support for straight wind instruments
US10580631B2 (en) Analytical device
KR100336461B1 (ko) 이동식 물탱크 조립체
Messerle et al. An inexpensive sample holder for storage and introduction of air-sensitive organometallic compounds into a mass spectrometer with inert-atmosphere blanketing
CN211317850U (zh) 一种便携的可伸缩式水质检测仪

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120124

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130124

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140124

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term