JPH11223174A - 波動ポンプによる発電システム、及び揚水システム - Google Patents

波動ポンプによる発電システム、及び揚水システム

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JPH11223174A
JPH11223174A JP10025486A JP2548698A JPH11223174A JP H11223174 A JPH11223174 A JP H11223174A JP 10025486 A JP10025486 A JP 10025486A JP 2548698 A JP2548698 A JP 2548698A JP H11223174 A JPH11223174 A JP H11223174A
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wave
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/30Energy from the sea, e.g. using wave energy or salinity gradient

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の波動ポンプが備える各フロート装置の上
下動により、貯留した下部タンクの水を汲み上げて上部
タンクに貯留し、下部タンクに落下させる循環送水方式
を採ることで、連続的に送水、発電の行える発電システ
ムを提供する。 【解決手段】立設した複数の支柱14に設けてなる各波
動ポンプ10のフロート装置16を、波動により上下動
させ、下部タンク3に貯留した水Wを汲み上げて上部タ
ンク2に貯留し、これを下部タンク3に落下させて水力
発電機5を駆動する。駆動後の落下した水Wを下部タン
ク3から再び汲み上げて循環させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波動により垂直変
位動するフロート装置を備える波動ポンプにより、下部
タンクから水を汲み上げて上部タンクに貯留し、この水
を下部タンクに落下させて水力発電機を駆動する波動ポ
ンプによる発電システム、及び波動ポンプによる揚水シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】大気汚染等の公害を発生しないエネルギ
ー発生装置として挙げられる水力発電の他に、風力発
電、太陽光発電、地熱発電、海洋発電等の発電システム
が知られている。なかでも、波の持つエネルギーを利用
して発電する発電システムとして、海面とパイプとの相
対運動によりパイプ内の水面が上下運動し、これにより
空気の流れを生じさせて空気タービンを駆動し、発電機
を回転させる形式のものが知られている(「発電から利
用まで」、森本、永嶋著、1981/4/20、第1
刷、啓学出版、115頁)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】海洋発電も、周辺環境
をクリーンな状態に保持しながら発電するため、人類に
とって好ましいものであるが、波による海面レベルの変
動が時間的、空間的にも不規則であるため、連続して安
定した発電をすることは困難である。
【0004】本発明は、上記した課題に鑑みてなされた
もので、落差を設けて上部、及び下部貯水部を設置し、
複数の波動ポンプの波動に基づく各フロート装置の上下
動により、下部貯水部内の水を汲み上げて上部貯水部に
送水し、これを下部貯水部に連続的に落下させて水力発
電機を駆動するよう構成した波動ポンプによる発電シス
テムを提供することを目的とする。
【0005】また、本発明の目的は、落差を設けて上
部、及び下部貯水部を設置し、複数の波動ポンプの波動
に基づく各フロート装置の上下動により、下部貯水部内
の水を汲み上げて上部貯水部に揚水するよう構成した波
動ポンプによる揚水システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、揚
水システムとして、落差を設けて設置した上部貯水部及
び下部貯水部と、上記下部貯水部に接続した揚水管と、
上記揚水管と連通する導入用接続管と、上部貯水部に連
通する送水用接続管と、支柱を立設して波動により垂直
方向に上下動するフロート装置を取り付けてなる波動ポ
ンプとを備え、上記波動ポンプは、上記導入用接続管及
び上記送水用接続管に連通するU字形状配管系と、上記
フロート装置と一体に上記U字形状配管系の中を上下動
する変位部材と、上記変位部材の下端に固定された逆止
弁とを有し、上記フロート装置の上下動に応じて上記逆
止弁を開閉させ上記導入用接続管から上記送水用接続管
に向けて送水するよう構成し、上記下部貯水部の水を上
記上部貯水部に汲み上げるように構成したことを特徴と
するものである。
【0007】また、上記波動ポンプにおいて、上記変位
部材は、上記フロート装置に固定し上記U字形状配管系
の上記導入用接続管及び上記送水用接続管側のそれぞれ
の中間位置に嵌入してなる変位管であり、上記逆止弁
は、上記変位管の下端に固定されたものであることを特
徴とし、上記逆止弁は、上記変位管の上記送水用接続管
側下端に設けられ上記フロート装置の下降時に開き、該
フロート装置の上昇時に閉じるよう構成した逆止弁と、
上記変位管の上記導入用接続管側下端に設けられ上記フ
ロート装置の上昇時に開き、該フロート装置の下降時に
閉じるよう構成した逆止弁とからなることを特徴とし、
上記上部貯水部と下部貯水部との間に、上部貯水部に貯
留された所定レベル以上の水を下部貯水部に溢水させる
オーバー・フロー管が接続されていることを特徴とする
ものである。
【0008】さらに、発電システムとして、上記上部貯
水部と下部貯水部との間に、水力発電機を備える給水管
を接続してなる水力発電部を配置したことを特徴とする
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の詳細を、添付した
図面を参照しながら、波動ポンプを発電システムに適用
した実施例に基づいて説明する。本発明の波動ポンプに
よる発電システム1の概略を、その全体構成を示す図1
を参照しながら説明する。水深の深い臨海部の地中12
に、落差を設けて、例えば、直径20m、長さ1000
mの円筒形状で、容積V=π(10)2 (1000)=
314、000m3 の貯水用の上部タンク2及び下部タ
ンク3をシーリング工法により掘削、設置する。
【0010】上部タンク2と下部タンク3との間には、
その途中に水力発電機5を介在させた給水管4と、下部
タンク3の水汲み上げ用の、例えば、内径200mmの
揚水管6とが接続される。さらに、海が荒れ、波による
海面レベルの上下動行程が大きい場合に、後述する波動
ポンプ10の汲み上げ水量が大量となり、上部タンク2
が過充満状態になるのを防止するため、所定レベルに到
達すると、下部タンク3に自動的に溢水、流下させるオ
ーバー・フロー管7が接続される。
【0011】水深の深い海岸縁の海には、海面レベルか
ら突出するとともに、例えば、6m間隔で並設するよう
海底に立設した10本の支柱14のそれぞれに、波の上
下動に伴って上下動するよう構成した、後述する波動ポ
ンプ10を取り付け、これら波動ポンプ10を10台で
1組とする発電システムを構築する。
【0012】各波動ポンプ10の汲み上げ用分岐管8
は、揚水管6に接続した汲み上げ用本管80にそれぞれ
接続され、また、上部タンク2に接続した送水用分岐管
9は上部タンク2に接続された送水用本管90に接続さ
れている。
【0013】そして、波動に基づく海面レベルの上下動
に伴って上下動する各波動ポンプ10のフロート装置1
6の水汲み上げ作用により、水Wを貯留した下部タンク
3から揚水管6、汲み上げ用本管80、及び汲み上げ用
分岐管8を介して波動ポンプ10内に導入し、次いで、
送水用分岐管9、及び送水用本管90を介して上部タン
ク2に貯留する。上部タンク2に貯留した水Wを給水管
4に落下させ、水力発電機5を駆動した水Wは、再び下
部タンク3に貯留される。
【0014】図2は波動ポンプ10の立面図、図3は図
2を矢印A方向から、支柱18、18を取り除いて眺め
た左側面図、図4は図2に示す波動ポンプに接続される
配管系と本管との接続関係を、図2の矢印B方向から眺
めた上面図である。図2、3において、海底11に、引
潮時に海面から、例えば、23mの高さに突出する断面
円形状、又は方形状等の支柱14を10本立設し、この
支柱14の頂部に矩形板形状の管支持板15を固設す
る。そして、図4に示すように、フロート装置16の浮
き部19上に位置する管支持板15の両端部側には、本
管80に接続した汲み上げ用分岐管8と、本管90に接
続した送水用分岐管9とが水平に固定され、この管8、
9には、垂直下方に延出する導水管20と、送水管24
とが図示しないフランジ等の接続部により接続されてい
る。
【0015】次に、U字形状配管系を説明すると、後述
する波動ポンプの作用を説明する図11、図12に明確
に示されているが、フロート装置16に固定され、その
上下動に伴って上下に変位可能な管21、23の上端側
内周面には、上記した管20及び24が挿入されてお
り、また、変位管21、23の下端側外周面はその下方
に位置するU字管22の両脚部内に挿入されており、こ
れらの管20、24と、21、23と、U字管22との
全体で分岐管8から導入した水Wを分岐管9を介して送
水するU字形状配管系を形成する。
【0016】次に、図2、3を参照して、フロート装置
16の全体構成を説明する。フロート装置16の一部を
形成する浮き19の形状は、例えば、その外径が400
0mm、高さが1700mmを有するとともに、浮き1
9の上端面から1200mm迄は円筒体を形成し、上記
1200mmを超えてからは高さ500mmの半球を形
成する。浮き19の体積は、ほぼ17、000m3 とな
る。この浮き19の中央部には、上記支柱14を支障な
く通過させ得る程度の直径、例えば、900mmの円筒
形状の孔が穿設され、さらに、この孔の、上記直径方向
の両端部側には、U字管22の両脚部分を支障なく通過
させ得る程度の直径400mmの円筒形状の孔が2本穿
設され、また、浮き部19の重量、変位管21、23、
案内ローラ29、31、及び支持板17の重量が存在す
るため、汲み上げ機能を奏する浮き19の実効体積は、
上記した体積よりもほぼ35%程度減少した約11m3
となる。
【0017】浮き19の上部端面の外周縁の直径方向に
は支柱18、18をそれぞれ立設し、支柱18、18の
上端部に矩形板形状の支持板17を接続してフロート装
置16を形成する。支持板17の中央部に穿設された孔
には、支柱14が通過自在に挿入され、また、支持板1
7の両端部に穿設された孔には、管21、23を通過自
在に挿入するとともに、この孔の周縁部には管21、2
3の上端縁が固定されている。
【0018】図2に示す符号30は、後述する案内ロー
ラ29の上部に固定した緩衝用バネ部材で、フロート装
置16が急激に上昇し、支柱14の上部側に取り付けた
ストッパー27に衝突しても、フロート装置16に印加
する衝撃力を弱める機能を有し、また、符号34は、支
柱14に挿入されるとともに、管22の曲管部と支柱1
4とに固定された管支持金具33の上部に固定された緩
衝用バネ部材であり、これにより、フロート装置16が
急激に下降して支持金具33に衝突しても、浮き19に
及ぼす衝撃力を緩和する。なお、緩衝用バネ部材に代
え、油圧式、又は気圧式緩衝部材や、ゴム、合成樹脂等
の弾性材による緩衝部材を適宜選択して用いることが出
来る。
【0019】次に、フロート装置16を支柱14に沿っ
て円滑に案内する案内ローラ29について説明する。図
5(A)は支柱14が具備する案内レール28と係合し
ている案内ローラ29の上面図、(B)は図5(A)に
おいて矢印H方向から眺めた右側面図、(C)は図5
(B)において矢印J方向から眺めた背面図である。支
持板17の中央部に穿設した支柱14を支障なく通過さ
せ得る直径を持つ孔の周縁部には、案内ローラ29が固
設されている。
【0020】支柱14の直交方向4側面の長手方向に沿
ってそれぞれ配設された案内レール28に係合するロー
ラ52は、支持板17に固定した基板50に立設されて
いる一対の側板51、51に回転自在に軸設されてい
る。このように構成されているため、浮き部19が波に
より水平方向の揺動を受けても、案内ローラ29は、フ
ロート装置16を支柱14の案内レール28に沿って円
滑に上下方向に案内することが出来る。また、図2から
明らかなように、かかる案内ローラ29は、支柱14が
貫通する浮き部19の中央部の孔部にも、固設されてい
る。
【0021】次に、浮き部19を上下方向に案内する案
内ローラ31について説明する。図6(A)は管22と
係合する案内ローラ31の上面図、(B)は図6(A)
の矢印K方向から眺めた右側面図、(C)は図6(B)
の矢印L方向から眺めた背面図である。浮き部19を上
下方向に案内する複数の案内ローラ31が、浮き19の
外周縁部に穿設した図示しない孔の上部、及び下部の周
縁部に、以下のようにして固定されている。即ち、上記
穿設孔の上部、及び下部の周縁部に固定した基板57に
立設されている一対の側板55、55には、管22と回
転自在に係合し得るローラ56が軸設されている。この
ように構成された案内ローラ31を備えているため、波
により水平方向の揺動を受けても、ローラ56が管22
と係合し、浮き19を円滑に上下動させることが出来
る。
【0022】次に、波動ポンプの立面を示す図2、図3
と、その作用状態を示す図11とを参照しながら、本発
明のU字形状配管系の接続、寸法関係を説明する。図
2、及び図11において、分岐管8、9の内径は、例え
ば、200mm、外径は236mmであり、そして、分
岐管8、9に図示しないフランジ等の接続部材により接
続されている管20、24の内径、外径も、同寸法を有
している。管20、24の下端側外周面は、内径244
mm、外径288mmを有するとともに、フロート装置
16の管支持板17に穿設された図示しない孔の周縁部
に固定された管21、23の内周面内に挿入されてお
り、管21、23の外周面側は、内径332mm、外径
368mmのU字管22の両脚部の内周面内に挿入され
ている。
【0023】次に、図11(A)における管20の切断
線CーCから下方を眺めた管20と21の上面図を示す
図7(A)と、図7(A)において切断線FーFにより
形成される面を矢印E方向から眺めた図7(B)とを参
照しながら、管の水漏れ防止用パッキング40の説明を
する。管20、24の下端側外周面には、例えば、深さ
5.2mm、幅4.2mmの溝を長手方向に2段刻設す
る。また、その周面に段違い状の切り込み部41を有す
る、弾性金属材よりなる、厚さ4mm、幅9mmのパッ
キング40、40を形成する。そして、切り込み部4
1、41から拡開したパッキング40、40を、管2
0、24の上記した溝に装着した後に自動的に弾性復帰
させて装着し、管20と21、管24と23との水漏れ
を防止する。さらに、図11(A)から明らかなよう
に、管21、23の下端部外周面にも、同様に穿設した
2本の溝に、切り込み部41を有する2本のパッキング
40、40を嵌合し、U字管22の両脚部と液密的に摺
動自在に接触するよう構成されている。このようにし
て、管21、23と、U字管22の両脚部との間からの
水漏れを防止する。なお、図7に示したパッキング40
は、管21、23の上部内周縁部、及びU字管22の両
脚部の上部内周縁部に刻設した溝に嵌着するよう構成す
ることも可能である。
【0024】次に、図8を参照し、分岐管8と管20と
の接続部分に配設したフロート式逆止弁36について説
明する。図8(A)は水Wを導入中のフロート式逆止弁
36の長手方向に沿う断面をその周面方向から眺めた
図、(B)は図8(A)における切断線GーGから下方
を眺めた断面図である。分岐管8と管20との接続部の
内周面には絞り部38が形成され、絞り部38の下流側
には、絞り部38を閉塞するフロート式弁体35が配設
され、その下方には、弁体35の球面状の底面と係合す
る十字形状をなす弁体支持部材37が設けられている。
そして、弁体35の底面と弁体支持部材37との間に
は、弁体35を上流方向にバイアス力を付与する螺旋形
状のバネ部材Sが配設されている。図11(B)に示す
ように、水Wを管24から分岐管9に向けて送出する際
には、水Wが管20から管21内に流入するため、図8
(A)に示す弁体35は、分岐管8の矢印方向から作用
する水圧力により、スプリングSの伸長力に抗して弁体
35を押し下げ、これにより、絞り部38を開いて水W
を管8から管20内に導入する。そして、図11(A)
に示すように、水Wを管24から分岐管9に送出しない
場合には、弁体35はそのスプリングSによる上流方向
に作用する押力を受けるため、弁体35を上流方向に変
位させて絞り部38を閉塞し、その他の波動ポンプ10
の汲み上げ時に流れている本管80から、当該波動ポン
プ10への分岐管8を介して水Wの流入するのを阻止す
る。
【0025】次に、図11(A)の管23の内周面下端
側に設けた逆止弁39の構成を、その長手方向に沿う切
断面をその外周面から眺めた図9(A)に概略的に示す
断面図、及び(B)のその上面から眺めた図を参照しな
がら説明する。図9(A)、(B)において、管23の
下端側内周面には、管23の上下動の際に生じる水Wの
水圧を受け、軸支点を回動中心として矢印H、H´方向
に回動するよう形成した円板状逆止弁39が取り付けら
れている。即ち、逆止弁39は、フロート装置16の下
降に伴って管23が下降すると、管22内の水Wの水圧
Pを受けて弁を矢印H方向に回動させて弁を開き、これ
により水路を開いて水Wを管23内に導入し、そして、
フロート装置16の上昇に伴って管23が上昇すると、
管23内の水Wによる水圧を受けて弁を矢印H´方向に
回動させて弁を閉じ、管23に内に導入した水Wを汲み
上げて分岐管9に送出するよう構成されている。なお、
図11(A)、(B)と図12(A)、(B)とに示す
分岐管9と管24との接続部分に設けた逆止弁39´
も、上記した逆止弁39の構成と全く同様の構成を有
し、同様の作用をするもので、単に説明の際の両者の区
別を明確にするため、39´の参照符号を付してある。
【0026】図10に示す逆止弁39Aは、図9
(A)、(B)に示した逆止弁39の作用とは全く逆の
作用をするもので、フロート装置16の上昇時に弁を開
き、フロート装置16の下降時に弁を閉じるよう構成さ
れたものである。図10に示すように、逆止弁39A
は、管21の内周面下端側に取り付けられており、管2
1の下端側内周面には、管21の上下動の際に生じる水
Wの水圧Pを受け、円板状の弁の一端を回動可能に取り
付けた軸支点を回動中心とし、矢印R、R´方向に回動
するよう構成されている。即ち、逆止弁39Aは、図1
2を参照すると、フロート装置16の上昇に伴って管2
1が上昇するが、管21内の水Wの水圧Pを受けて弁を
矢印R方向に回動させて弁を開き、これにより水路を開
いて管21内の水Wを管22内に導入する。逆に、フロ
ート装置16の下降に伴って管21が下降すると、管2
2内に存在する水Wによる水圧を受け、開いていた弁を
矢印R´方向に回動させて弁を閉じ、管22に内に導入
した水Wに押圧力を付与し、管23、24に汲み上げて
分岐管9に送出するよう構成されている。
【0027】次に、フロート装置16の上昇時に水Wを
汲み上げる波動ポンプ10を具備するシステムの作用
を、図11(A)、(B)を参照しながら説明する。図
11(A)に示すように、分岐管8内に水Wが充満され
ている状態において、波動による海面レベルの下降に基
づいてフロート装置16が一点鎖線位置から実線位置ま
で2点鎖線矢印方向に下降し、停止すると、管21、2
3も下降、停止し、逆止弁39は図11(B)に示す位
置m1に達して停止する。その間、管23の下端側内周
面に設けた弁39は、図9(A)に示すように、U字管
22内の水Wの水圧Pを受けるため、矢印H方向に回動
し、開いたまま下降する。この間は弁39が開いている
ため水Wの汲み上げは行われず、水Wの導入、送出は行
われない。このため、フロート式逆止弁36と、弁39
´とは閉じたままである。
【0028】次に、図11(B)に示すように、次の波
動による海面レベルの上昇に基づいてフロート装置16
が一点鎖線位置から実線位置迄上昇し、図11(B)に
示す位置m2に達して停止する。これに伴って、管2
1、23が2点鎖線矢印方向に上昇する。その間、逆止
弁39は、管23内の水Wの水圧を受けながら上昇する
ため、図9(A)に示すように矢印H´方向に回動して
弁39を閉じる。この間、弁39を閉じた状態で管2
1、23が上昇するため、管23内の水Wを汲み上げる
とともに、管23の上昇に伴って、管23に向けて管2
1、22内に存在する水Wを送出する。このため、フロ
ート式逆止弁36が開かれるとともに、逆止弁39´も
開かれ、これにより、実線矢印で示すように、分岐管8
から管20に水Wを導入するとともに、管24から分岐
管9に向けて水Wを送水する。このような汲み上げ作用
により、位置m1と位置m2にて限定される高さM1に
管23の底面積を乗算した容積V1の水Wが、管24を
介して分岐管9に送られることとなる。
【0029】ところで、波動による海面レベルの上下動
は、10台の波動ポンプ10に一様に作用するものでは
ないから、海面レベルの上昇時に、これら波動ポンプの
うち、例えば、奇数番目の1、3、5、7、9番目の波
動ポンプ10の各フロート装置16が上昇し、偶数番目
の2、4、6、8、10番目の波動ポンプ10の各フロ
ート装置16が下降したり、次の海面レベルの上昇時に
偶数番目の波動ポンプ10の各フロート装置16が上昇
し、奇数番目の1、3、5、7、9番目の波動ポンプ1
0の各フロート装置16が下降したり、或いは、海面レ
ベルの上昇時に、7台の波動ポンプ10の各フロート装
置16が上昇し、残り3台の波動ポンプ10の各フロー
ト装置16が下降したりし、次の海面レベルの上昇時
に、前者の7台の波動ポンプ10の各フロート装置16
が下降し、後者の残り3台の波動ポンプ10の各フロー
ト装置16が上昇したりする。このため、海面レベルの
上昇時毎に、容量同一の波動ポンプの単一台の汲み上げ
量よりも大量の水Wを、下部タンク3から汲み上げて、
上部タンク2へ送水される。
【0030】また、下部タンク3内に貯留した水Wを汲
み上げて上部タンク2に送水し、ここに貯留した水Wを
落下させる貯留水循環方式を採用しているため、水Wの
供給がほぼ連続的に行われるため、上部タンク2から水
Wをほぼ連続的、安定的に下部タンク3に落下させるこ
とが出来る。
【0031】次に、図11に示す逆止弁39とは逆の作
用をする逆止弁39Aを管21の内周面下端側に設けた
波動ポンプ10の別の実施例の作用を、図12(A)、
(B)を参照しながら説明する。図12(A)に示すよ
うに、分岐管8内に水Wが充満されている状態におい
て、波動による海面レベルの上昇に基づいてフロート装
置16が一点鎖線位置から実線位置まで上昇して停止
し、その上昇に伴って管21、23も上昇、停止し、逆
止弁39Aは位置m3にて到達して停止する。この間、
図10に示すように、管21の上昇による水圧Pを受け
て円板状逆止弁39Aは矢印R方向に回動されるため、
管21、23は弁39Aを開いた状態でフロート装置1
6と共に、汲み上げ作用を行わずに上昇する。このた
め、フロート式逆止弁36は閉じ、また、分岐管9と管
24との接続部分に設けた逆止弁39´も同様に閉じて
いる。
【0032】次に、図12(B)に示すように、海面レ
ベルの下降に伴ってフロート装置16が一点鎖線位置か
ら実線位置まで下降、停止すると、管21、23も共に
下降、停止し、これに伴って弁39Aは上記した位置m
3から下降開始して位置m4に到達して停止する。その
間、図10に示すように、管22内に存在する水Wによ
る水圧を受けた逆止弁39Aは矢印R´方向に回動して
弁を閉じる。
【0033】このため、弁39Aは、管22内の水Wに
押し下げ圧力を加え、水Wを管23、24に汲み上げて
分岐管9に向けて送出する。従って、逆止弁39´はそ
の送出水圧を受けて開となり、また、弁39Aを閉じた
状態にて、管20、21内の水Wを下降させるため、フ
ロート式逆止弁36が開かれて、分岐管8から管20内
に水Wを導入するとともに、管22内の水Wを、実線矢
印で示すように、管23、24に汲み上げて分岐管9に
送出する。このような汲み上げ作用により、位置m3と
位置m4にて限定される高さM2に管23の底面積を乗
算した容積V2の水Wが、分岐管9に送水される。ま
た、上述したように、10台の波動ポンプのうちの数台
が波の上昇作用を受け、残りの波動ポンプが波の下降作
用を受け、次の波の上昇作用により、前者のグループの
波動ポンプが下降し、後者のグループが上昇する等し
て、単一台の波動ポンプによるよりも大量の水Wの汲み
上げ、送水が行われる。そして、この実施例において
も、貯留水循環方式を採用しているため、水Wの連続的
供給が行われる。なお、図12に示す逆止弁39Aは、
フロート装置16に下降時の重力が作用するから、汲み
上げは強力に行われることとなる。
【0034】次に、図11で説明したように、管23の
内周面下端側に逆止弁39を取り付けるとともに、管2
1の内周面下端側にも、図12に示す逆止弁39Aを取
り付けるよう構成することも出来る。このように構成す
ると、フロート装置16の上下動毎に逆止弁39、39
Aが交互に閉じるため、汲み上げ機能が上下動毎に、即
ち、連続的に働き、分岐管9から脈流の少ない状態に
て、連続的に一様で、かつ、大量に水Wを送出すること
が出来る。しかも、複数の波動ポンプ10が作動するた
め、一層一様な流れを形成することが可能となる。その
上、逆止弁39、39Aはフロート装置16の上下動毎
に閉じるため、フロート式逆止弁36、及び円板式逆止
弁39´の開放、閉止は不要となり、その設置を省略す
ることが可能となる。
【0035】また、図11に示した分岐管8と管20と
の接続部分に設けたフロート式逆止弁36、または、図
12に示した分岐管9と管24との接続部分に設けた逆
止弁39´は、フロート装置16の往復行程のうちの何
れか一方の行程、即ち、逆止弁39、または逆止弁39
Aの開放時の行程においてのみ、分岐管8から管20へ
の逆流、又は、分岐管9から管24への逆流を阻止する
ものであるから、逆流量が少なく、これを無視してよい
場合には、フロート式逆止弁36、または、逆止弁39
´の設置を省略することが可能である。
【0036】なお、本発明は、実施例記載のものや、数
値に限定されるものではない。即ち、波動ポンプは10
台で1組とするものではなく、発電容量の大小に対応
し、1組を形成する波動ポンプの台数を適宜増減するこ
とが可能である。そして、フロート装置の浮き部の形状
は、円筒体端面に半球体を設けた形状に限るものではな
く、波動の変動を受けて変位し易い形状に適宜形成して
よいことは勿論であり、さらに、浮き部の寸法、U字形
状配管系の寸法、給水管4や揚水管6等のサイズは、発
電システムの設計容量に基づいて適宜に選択、設定され
ることは言うまでもない。
【0037】また、上部タンク及び下部タンクは地中に
形成して設置するものに限定されず、既に製造された上
部タンクを地表に設置したり、あるいは、地上にプール
や貯水池を形成し、これらを密閉して汚染を阻止した状
態で利用することも出来る。そして、下部タンクは、上
部タンクから落差の得られる位置に設置すればよいもの
で、例えば、製造された下部タンクを波動ポンプ設置側
の海底側に配設することも可能である。また、これら循
環系路を流れる水として、水に限らず、循環系路におけ
る装置や部材類等に、塩分に対する腐蝕対策を講じるこ
とにより、海水を用いてよいことは勿論である。
【0038】さらに、日中に波動ポンプにより水を汲み
上げ、開閉弁を閉じて多数の上部タンクに貯留してお
き、停電時や必要時に、貯留水を下部タンクに落下させ
て発電させ、夜間や、緊急時等の非常用電源システムと
して使用する事も可能でありまた、離島における発電シ
ステムとして利用することも出来る。
【0039】また、海上に浮島を係留し、浮島に設置し
た波動ポンプにより、浮島上に設置した上部タンクに水
を汲み上げ、浮島の落差を有する位置に設置した下部タ
ンクに落下させて発電することも可能である。あるい
は、タンカー等の大型船舶に、上記した上部タンク、及
び下部タンクを搭載し、舷側に多数の波動ポンプを設け
た発電システムを構築することも出来る。
【0040】さらに、発電容量を増大する場合には、上
部タンクと下部タンクとを接続する給水管4の直径を大
きくして落下水量を増加させたり、あるいは、波動ポン
プの設置台数を増加したりして、発電容量の大きな水力
発電機を設置する。また、上部タンク、及び下部タンク
数を増設し、水力発電機の設置台数を増加させることで
対応することも可能である。さらに、寒冷地では、凍結
防止剤を発電用の水に添加し、発電用水が結氷して発電
不能になるのを防止することが出来る。また、上部タン
ク2と下部タンク3との落差の大小、及び給水管4への
落下水量を配慮し、これに適合した形式の発電機を選択
して設置し得る事は言うまでもない。
【0041】さらに、単一台の波動ポンプを用ることも
勿論可能である。この場合、汲み上げ水量では水力発電
機を駆動するのに不足するときには、下部タンク内の水
を汲み上げて上部タンクに十分に蓄積しておき、この蓄
積水を下部タンクに落下させることで、水力発電機を駆
動させることが可能となる。その他に、上述した波動ポ
ンプを、海岸縁のホテルや、公共施設等の建造物の屋上
等に設置した上部タンクに、地表に設けた下部タンクに
常時貯留した水道局給水の水道水を揚水して送水し、建
造物内の人々の生活用水等の給水用に適用し、波動ポン
プによる揚水システムを構築することが出来る。この場
合、図1に示す給水管4を下部タンクに接続せずに、そ
の部分に建造物内の生活用水の給水設備を接続すればよ
い。
【0042】また、揚水システムの波動ポンプに、図
9、又は、図10に示す逆止弁を変位管23、又は21
の下端部に設けたり、あるいは、両逆止弁を変位管2
3、21の下端部にそれぞれ設けて用いることは可能で
あり、上部貯水部と下部貯水部との間にオーバー・フロ
ー管を設置することも勿論である。
【0043】さらに、上記変位管方式に代え、E字型形
状をなす変位部材の中央支脚部の先端をフロート装置1
6の上端面に固設し、その両端部の支脚をU字形状配管
系内に嵌入し、その両端部支脚の先端に設けたピストン
部材に、図9、図10に示す逆止弁をそれぞれ取り付
け、フロート装置16の上下動に応じてピストン部材を
上下動させ、上下動毎に水の汲み上げを行うピストン・
タイプの波動ポンプを形成することも可能である。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、波動
ポンプのフロート装置の波動による垂直方向の変位動に
基づく水の汲み上げ作用を利用して、下部タンク内の水
を揚水管を介して上部タンクに貯水する操作を反復させ
ることができる。すなわち、波動ポンプとして、揚水管
と連通する導入用接続管及び上部貯水部に連通する送水
用接続管と、U字管の両脚部との間に、フロート装置に
固定した変位管を嵌入してなるU字形状配管系を備え、
かつ、変位管に、フロート装置の上昇、下降に応じて開
閉する逆止弁を設けるよう構成し、フロート装置を海面
に浮かせて上下動させるので、波のエネルギーを利用し
て下部貯水部からの水を上部貯水部に汲み上げるクリー
ン揚水システムが実現出来る。
【0045】しかも、波動ポンプにより、例えば、地表
や建造物の地下室等に設置した下部貯水部に貯留された
水を揚水し、これを建造物に設置した上部貯水部に対
し、従来システムのように電力消費を伴うこともなけれ
ば、自然環境を汚染することなく、送水することが可能
となる。
【0046】さらに、複数台の波動ポンプを並列駆動さ
せることにより、汲み上げの大容量化が可能となり、波
動が時間的、空間的に不規則に変動しても、波動の上昇
を受けた幾台かの波動ポンプが汲み上げをし、次の波動
の上昇を受けた残りの幾台かの波動ポンプが汲み上げを
することが出来るので、連続して上部貯水部に送水する
ことが可能となる。また、複数台の波動ポンプを1組と
して運転するため、容量同一の単一台の波動ポンプの運
転時よりも大量の汲み上げが行える。
【0047】加えて、下部貯水部内の貯留水を汲み上げ
て上部貯水部に送水し、貯水する作用を循環して行なう
ため、上部貯水部の水を下部貯水部にほぼ連続的に落下
させて発電機を運転することが出来、安定した揚水発電
システムを実現することが出来る。さらに、フロート装
置に、その上昇、下降時毎に水の汲み上げを行えるよう
逆止弁を設ける構成とすることにより、上部貯水部に脈
流の極めて少ない状態で、ほぼ一様な送水をすることが
可能となる。また、上部貯水部にオーバー・フロー管を
接続して下部貯水部に自動的に溢水させるよう構成する
と、波の激しい上下動に基づく強力なポンプ作用によ
り、上部貯水部に水が過充填されるのを防止することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の波動ポンプによる発電システムの実
施例の概略的な全体構成図である。
【図2】 図1に示す波動ポンプ10の立面図である。
【図3】 図2に示す波動ポンプ10左側面図である。
【図4】 図2に示す波動ポンプに接続される配管系と
本管との接続関係を示す上面図である。
【図5】 (A)はフロート装置16を案内するローラ
の上面図、(B)はその左側面図、(C)はその背面図
である。
【図6】 (A)は図2に示す波動ポンプの浮き部分1
9を案内するローラの上面図、(B)はその左側面図、
(C)はその背面図である。
【図7】 (A)は管20、21と、パッキング40と
を上から眺めた図、(B)は切断線FーFに沿って切断
して眺めた図である。
【図8】 (A)は管8と管20との接続部分に設けた
フロート式逆止弁の断面図、(B)は切断線GーGから
下方を眺めた図である。
【図9】 変位管23の下端側に設けた円板式逆止弁3
9の一部断面図である。
【図10】 管21の下端側に設けた円板式逆止弁39
Aの一部断面図である。
【図11】 (A)はフロート装置16が下降した状態
を示す作用図、(B)はフロート装置16が上昇した状
態を示す作用図である。
【図12】 (A)はフロート装置16が上昇した状態
を示す図、(B)はフロート装置16が下降した状態を
示す作用図である。
【符合の説明】
1・・・波動ポンプによる発電システム、2・・・地中
に設置した上部タンク、3・・・地中に設置した下部タ
ンク、4・・・水力発電機5を備えていて、上部タンク
2と下部タンク3とに接続されている給水管、6・・・
揚水管、7・・・オーバー・フロー管、8・・・汲み上
げ用分岐管、9・・・送水用分岐管、10・・・波動ポ
ンプ、80・・・汲み上げ用本管、90・・・送水用本
管。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 落差を設けて設置した上部貯水部及び下
    部貯水部の間に、水力発電機を介在させた給水管を接続
    するとともに、上記下部貯水部に揚水管を接続してなる
    水力発電部と、 支柱を立設して波動により垂直方向に変位動するフロー
    ト装置を取り付けてなる波動ポンプとを備え、 上記波動ポンプは、 上記揚水管と連通する導入用接続管及び上部貯水部に連
    通する送水用接続管と、U字管の両脚部との間に、上記
    フロート装置に固定した変位管を嵌入してなるU字形状
    配管系を備えるとともに、上記変位管に、上記フロート
    装置の上昇、下降に応じて開閉する逆止弁を設け、 上記フロート装置の上昇、下降に応じて上記逆止弁を開
    閉し、上記U字形状配管系内に導入した水を汲み上げて
    上部貯水部に向けて送出するよう構成したことを特徴と
    する波動ポンプによる発電システム。
  2. 【請求項2】 落差を設けて設置した上部貯水部及び下
    部貯水部と、 上記下部貯水部に接続した揚水管と、 上記揚水管と連通する導入用接続管と、 上部貯水部に連通する送水用接続管と、 支柱を立設して波動により垂直方向に変位動するフロー
    ト装置を取り付けてなる波動ポンプとを備え、 上記波動ポンプは、上記導入用接続管及び上記送水用接
    続管に連通するU字形状配管系と、上記フロート装置と
    一体に上記U字形状配管系の中を上下動する変位部材
    と、上記変位部材の下端に固定された逆止弁とを有し、
    上記フロート装置の上下動に応じて上記逆止弁を開閉さ
    せ上記導入用接続管から上記送水用接続管に向けて送水
    するよう構成し、 上記下部貯水部の水を上記上部貯水部に汲み上げるよう
    に構成したことを特徴とする波動ポンプによる揚水シス
    テム。
  3. 【請求項3】 上記波動ポンプにおいて、 上記変位部材は、上記フロート装置に固定し上記U字形
    状配管系の上記導入用接続管及び上記送水用接続管側の
    それぞれの中間位置に嵌入してなる変位管であり、 上記逆止弁は、上記変位管の下端に固定されたものであ
    ることを特徴とする請求項2記載の波動ポンプによる揚
    水システム。
  4. 【請求項4】 上記逆止弁は、上記変位管の上記送水用
    接続管側下端に設けられ上記フロート装置の下降時に開
    き、該フロート装置の上昇時に閉じるよう構成した逆止
    弁と、上記変位管の上記導入用接続管側下端に設けられ
    上記フロート装置の上昇時に開き、該フロート装置の下
    降時に閉じるよう構成した逆止弁とからなることを特徴
    とする請求項3記載の波動ポンプによる揚水システム。
  5. 【請求項5】 上記上部貯水部と下部貯水部との間に、
    上部貯水部に貯留された所定レベル以上の水を下部貯水
    部に溢水させるオーバー・フロー管が接続されているこ
    とを特徴とする請求項2に従属する波動ポンプによる揚
    水システム。
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