JPH11219197A - オーディオ信号符号化方法及び装置 - Google Patents

オーディオ信号符号化方法及び装置

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JPH11219197A
JPH11219197A JP10020740A JP2074098A JPH11219197A JP H11219197 A JPH11219197 A JP H11219197A JP 10020740 A JP10020740 A JP 10020740A JP 2074098 A JP2074098 A JP 2074098A JP H11219197 A JPH11219197 A JP H11219197A
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JP
Japan
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bits
subband
sub
threshold level
signal
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Withdrawn
Application number
JP10020740A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Tsuboi
満 坪井
Fumiaki Nishida
文昭 西田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯域分割型のオーディオ信号符号化方法及び
装置に関し、量子化ノイズレベルがマスクされるように
割当てるビット数の計算をより少ない処理回数で行い、
処理の高速化及びファームウェアの縮小化を図る。 【解決手段】 入力信号を複数のサブバンドに分割し、
各サブバンド毎にオーディオ入力信号に対する信号対マ
スクレベル比(SMR[sb])を求めるSMR[s
b]計算部11と、前フレームのSMR-old[sb]及
び割当てビット数Bit-old[sb]を保管する保管部
12,16と、現フレームと前フレームとのSMR[s
b]の差分と、量子化ビット1ビット当たりの信号レベ
ル対量子化ノイズ比のステップ幅Wとから、現フレーム
に割当てるビット数の増減分を計算するビット数増減分
計算部14と、該ビット数の増減分と前フレームの割当
てビット数Bit-old[sb]との加減算を行う加算部
と15を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、聴覚の最小可聴限
界とマスキング効果等の聴覚特性を利用して情報圧縮を
行い、分割帯域(以下、サブバンドという。)毎に符号
化用の量子化ビットを割当てる帯域分割型のオーディオ
信号符号化方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】聴覚特性を利用したオーディオ符号化方
式の代表的なものとして、ISO/IEC11172−
3“Coding of moving pictures and associated audio
for digital storage media at up about 1.5M bit/s
-Part3 :Audio ”(以下MPEG/Audioとい
う。)が知られている。
【0003】このMPEG/Audioのオーディオ符
号化方式は、符号化による情報量の圧縮に当たって、人
間の聴覚の性質を利用し、感度の高い音の情報と低い音
の情報を選別し、感度の低い音の情報(即ち、情報の欠
落を感知しにくい音の情報)を積極的に符号化対象から
省き、又はその符号化ビット数を削減することにより、
オーディオ信号全体の符号化情報量を削減するものであ
る。
【0004】選別に当たっては、最小可聴限界特性(聴
覚が感知できる最小音レべル)及びマスキング効果(或
る周波数の音によって、その周波数の近傍にあるレべル
の低い音が聴きとれなくなる現象)等の聴覚心理特性を
利用する。これらの聴覚心理特性は周波数に依存するた
め、周波数帯域を複数のサブバンドに分割し、サブバン
ド毎に選別判定、符号化ビットの割当てを行わなければ
ならない。
【0005】図14は聴覚心理特性の説明図である。図
において、実線は原音の周波数分布、点線は静寂時の最
小可聴限界の特性、一点鎖線は原音を聴きながら他の音
が感知できる最小レベルの限界であるマスキング閾値
(スレッショルド)を示す。
【0006】原音のレベルが最小可聴限界又はマスキン
グ閾値より低い部分は、原音は聴こえないためサンプル
から省くことができ、その部分のサブバンドの割当てビ
ット数をゼロとすることができる。従って、図におい
て、符号化の対象となる原音のサンプルは斜線を施した
部分とすることができる。
【0007】又、各サブバンドにおいて、符号化によっ
て発生する量子化ノイズがマスキング閾値より小さいレ
ベルとなるように、量子化ステップを割り当てれば、量
子化ノイズは感知されない。
【0008】従って、聴覚の感覚が高く、マスキング効
果があまり効かない部分(マスキング閾値のレベルが低
い部分)では、量子化ステップを細かくして量子化ノイ
ズのレベルを下げる必要があるが、マスキング効果が充
分はたらく部分(マスキング閾値レベルの高い部分)で
は、量子化ノイズは感知されにくいため量子化ステップ
を粗くすることができ、量子化ステップをマスキング閾
値に合わせて適応的に変化させ、量子化ビット数を削減
することができる。量子化ノイズレベルはマスキング閾
値レベル以下であればよいので、図の斜線を施した部分
の底辺を量子化ノイズのレベルとすることができる。
【0009】図15は聴覚心理特性を用いたオーディオ
符号化装置の説明図である。151はサブバンド分割
部、152は量子化符号化部、153は信号対マスク比
(SMR)計算部、154はビット割当て計算部であ
る。
【0010】サブバンド分割部151は、入力信号を例
えば32個のサブバンドに分割し、各サブバンド毎の信
号を量子化符号化部152に出力する。信号対マスク比
(SMR)計算部153は、入力信号と聴覚心理特性と
から信号レベル対マスキング閾値レベル比(以下SMR
という。)をサブバンド毎に計算し、その値をビット割
当て計算部154に出力する。
【0011】ビット割当て計算部154は、SMRの値
を基に量子化ノイズがマスキング閾値を下回るように、
サブバンド毎に必要な量子化ビット数を適応的に計算し
て割当て、そのビット数を量子化符号化部152に出力
する。量子化符号化部152は、ビット割当て計算部1
54から出力されるサブバンド毎の割当てビット数によ
り、各サブバンドの入力信号を量子化して符号化する。
【0012】ビット割当て計算部154における適応的
な量子化ビットの割当てに当たっては、マスキング閾値
レベル対量子化ノイズレベル比(以下MNRという。)
というパラメータを求め、その大小関係から、各サブバ
ンドに適応的にビットを割当てる。MNRは、信号レベ
ル対量子化ノイズ比(以下SNRという。)の指標と信
号レベル対マスキング閾値レベル比(SMR)とから、 MNR=SNR−SMR ・・・(1) の計算により求められる。ここで、SNRは、割当てた
量子化ビット数とそのビット数に対応したSNR値とを
示すテーブルから求められ、又、SMRは聴覚心理特性
によって求められる。
【0013】図16は従来のビット割当て計算のフロー
チャートである。図において、sbはサブバンドの番
号、SBはサブバンドの分割数、Bit[sb]は番号
sbのサブバンドに割当てるビット数、SMR[sb]
は番号sbのサブバンドのSMRの値、MNR[sb]
は番号sbのサブバンドのMNRの値、MNRminは
最小のMNRの値、SBminは最小のMNRの値を有
するサブバンドの番号、SNR[Bit[sb]]は、
Bit[sb]のビット数を割当てたときのSNRの
値、Reqは全サブバンドの割当て要求ビット数の合計
値、Usaは使用可能ビット数である。又、同図におい
て、16−1,16−3,16−6の処理は、サブバン
ド番号0から(SB−1)までについて、その下に示し
た処理を繰り返すループ処理を表している。又、+=1
の記号は1つ増加させることを意味するものである。
【0014】先ず16−1,16−2の処理において、
各サブバンドの割当てビット数Bit[sb]をゼロに
セットして初期化する。次に16−3,16−4の処理
において、各サブバンドのMNRの値MNR[sb]を
( −SMR[sb]) の値に初期値設定する。なお、S
MR[sb]の値は、信号対マスク比(SMR)計算部
153により求められたものである。
【0015】次に16−5の処理において、最小のMN
Rの値MNRminに初期値MAXを設定する。初期値
MAXは、マスキング閾値より量子化ノイズレべルが低
くなる値(0以上の値)とする。
【0016】次に16−6,16−7,16−8の処理
により、初期値MAX以下のMNR値のサブバンドのう
ち、最も小さいMNR値のサブバンドを探索する。16
−7の処理において、各サブバンドのMNRの値MNR
[sb]が、最小MNR値MNRminより小さいかど
うかを判定し、小さい場合には、16−8の処理により
そのサブバンドのMNR[sb]値を最小MNR値MN
Rminとし、そのサブバンド番号を最小MNRサブバ
ンドの番号SBminとして設定する。
【0017】次に16−9の処理において、最小MNR
サブバンドの番号SBminに設定された番号のサブバ
ンドに割当てる量子化ビット数Bit[sb]を、1ビ
ット増加させる。量子化ビット数Bit[sb]を1ビ
ット増加させたことにより、このサブバンドの量子化精
度が1ランク上がり、SNRが1ステップ変化すること
となる。
【0018】次に16−10の処理において、このサブ
バンドにおける1ビット増加後のSNRからSMRを減
算することにより、1ビット増加後のMNRを求め、そ
の値を番号sbのサブバンドのMNR[sb]値として
更新する。
【0019】次に16−11の処理において、全サブバ
ンドの割当て要求ビット数の合計値Reqに1を加算す
る。次に16−12の処理において、全サブバンドの割
当て要求ビット数の合計値Reqが使用可能ビット数U
sa以下であるかどうか判定し、以下であれば、割当て
ビットを増加させることが可能であるから前述の16−
5以降の処理を繰り返し、使用可能ビット数Usaに達
するまで同じ処理を続ける。この処理によって、最小の
MNR値のサブバンドから順次ビットが適応的に割当て
られることとなる。
【0020】又、適応的にビットを割当てて符号化情報
を削減する方式として、共包絡ステレオ(以下インテン
シティ・ステレオという。)符号化方式が知られてい
る。これは、聴覚の位相検出能力が高音域で低下する特
性を利用し、高音域の信号波形は左右チャネルの和信号
をモノラル(1チャネル)で伝送し、音の大きさを表す
振幅情報だけをステレオ伝送するもので、ステレオ信号
のビットレートを低減し、符号化効率を高めるものであ
る。
【0021】従来のインテンシティ・ステレオ符号化の
手順は、先ず、予め全サブバンドをステレオモードとし
たときの割当て要求ビット数を推定し、その合計値が、
使用可能ビット数を超えていた場合に、いくつかの高音
域のサブバンドをインテンシティ・ステレオモードに
し、要求ビット数を削減する。
【0022】インテンシティ・ステレオモードとなるサ
ブバンドの分割位置をバウンドという。例えばMPEG
/Audioでは、全32サブバンドに対し、低域側か
ら、4番,8番,12番,16番のサブバンドのいずれ
かにバウンドを設定することができる。
【0023】図17はインテンシティ・ステレオのバウ
ンドの説明図である。同図は、16番のサブバンドにバ
ウンドを設定した例を示し、0番乃至15番のサブバン
ドはステレオモードとして左(L)チャネル及び右
(R)チャネルの2チャネルにビットを割当て、16番
乃至31番のサブバンドはインテンシティ・ステレオモ
ードとして左(L)チャネル及び右(R)チャネルの和
信号1チャネルにビットを割当てる。
【0024】バウンドの設定の手順は以下〜のとお
りである。 全サブバンドをステレオモードとしたときの要求ビッ
ト数を推定し、使用可能なビット数を超過していなけれ
ばバウンドを設定せず、全サブバンドをステレオモード
に設定する。超過した場合、バウンドを16番のサブバ
ンドに仮設定し、以下の処理を行う。 15番までのサブバンドをステレオモードとし、16
番以降のサブバンドをインテンシティ・ステレオモード
として、要求ビット数を推定し、使用可能なビット数を
超過していなければバウンドを16番のサブバンドに設
定し、超過した場合、バウンドを12番のサブバンドに
仮設定し、以下の処理を行う。 11番までのサブバンドをステレオモードとし、12
番以降のサブバンドをインテンシティ・ステレオモード
として、要求ビット数を推定し、使用可能なビット数を
超過していなければバウンドを12番のサブバンドに設
定し、超過した場合、バウンドを8番のサブバンドに仮
設定し、以下の処理を行う。 7番までのサブバンドをステレオモードとし、8番以
降のサブバンドをインテンシティ・ステレオモードとし
て、要求ビット数を推定し、使用可能なビット数を超過
していなければバウンドを8番のサブバンドに設定し、
超過した場合、バウンドを4番のサブバンドに設定す
る。
【0025】この処理によって、使用可能ビット数を満
足する最上限のバウンド位置が選択され、そのバウンド
未満のサブバンドは左右チャネル独立(ステレオ)で、
バウンド以上のサブバンドはインテンシティ・ステレオ
モードとして、ビット割当て処理を行う。
【0026】図18は従来のインテンシティ・ステレオ
のバウンド決定のフローチャートである。図において、
reqL[sb],reqR[sb]はそれぞれ、左
(L),右(R)チャネルの番号sbのサブバンドの要
求ビット数、reqJS[sb]はインテンシティ・ス
テレオモードの番号sbのサブバンドの要求ビット数、
Bouはバウンド位置である。他の記号は図16と同一
であり重複した説明は省略する。
【0027】先ず18−1,18−2の処理において、
各サブバンドの左右のチャネルの要求ビット数reqL
[sb],reqR[sb]を合計することにより、全
サブバンドステレオモードの要求ビット数の合計値Re
qを計算する。
【0028】そして18−3の処理において、要求ビッ
ト数の合計値Reqが使用可能ビット数Usa以下であ
るかどうかを判定し、以下であれば全サブバンドをステ
レオモードとし、バウンド決定の処理を終了する。
【0029】もし、18−3の処理において要求ビット
数の合計値Reqが使用可能ビット数Usaを越えてい
たら、18−4,18−5,18−6,18−7の処理
において、0番乃至15番のサブバンドの左右のチャネ
ルの要求ビット数reqL[sb],reqR[sb]
の合計値Reqに、16番乃至31番のサブバンドのイ
ンテンシティ・ステレオモードの要求ビット数reqJ
S[sb]を加算して、全サブバンドの要求ビット数の
合計値のReqを算出する。
【0030】そして18−8の処理において、要求ビッ
ト数の合計値Reqが使用可能ビット数Usa以下であ
るかどうかを判定し、以下であればバウンドBouを1
6番のサブバンドに決定し、バウンド決定の処理を終了
する。
【0031】もし、18−8の処理において要求ビット
数の合計値Reqが使用可能なビット数Usaを越えて
いたら、18−9,18−10,18−11,18−1
2の処理において、0番乃至11番のサブバンドの左右
のチャネルの要求ビット数reqL[sb],reqR
[sb]の合計値Reqに、12番乃至31番のサブバ
ンドのインテンシティ・ステレオモードの要求ビット数
reqJS[sb]を加算して、全サブバンドの要求ビ
ット数の合計値のReqを算出する。
【0032】そして18−13の処理において、要求ビ
ット数の合計値Reqが使用可能なビット数Usa以下
であるかどうかを判定し、以下であればバウンドBou
を12番のサブバンドに決定し、バウンド決定の処理を
終了する。
【0033】もし、18−13の処理において、要求ビ
ット数の合計値Reqが使用可能ビット数Usaを越え
ていたら、18−14,18−15,18−16,18
−17の処理において、0番乃至7番のサブバンドの左
右のチャネルの要求ビット数reqL[sb],req
R[sb]の合計値Reqに、8番乃至31番のサブバ
ンドのインテンシティ・ステレオモードの要求ビット数
reqJS[sb]を加算して、全サブバンドの要求ビ
ット数の合計値のReqを算出する。
【0034】そして18−18の処理において、要求ビ
ット数の合計値Reqが使用可能ビット数Usa以下で
あるかどうかを判定し、以下であればバウンドBouを
8番のサブバンドに決定し、以上であればバウンドBo
uを4番のサブバンドに決定してバウンド設定の処理を
終了する。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】図16に示した従来の
ビット割当て計算における反復処理は、サブバンドの数
と割当て可能なビット数との積に比例した回数を繰り返
して行うことになる。例えば、サブバンドの数が32、
割当て可能なビット数が1000ビットであった場合、
図16の(A)のループが32回、(B)のループが1
000回繰り返され、反復回数は32×1000=32
000回となり、この回数分だけ、サブバンド探索処理
並びにビット加算及びMNR値更新処理が行われること
になる。
【0036】又、図18に示した従来のインテンシティ
・ステレオのバウンド決定において、バウンドが決定さ
れるまで、同じサブバンドについて要求ビット数の計算
が繰り返し行われる。つまり、18−2,18−6,1
8−11,18−16の処理において、左右のチャネル
の要求ビット数について各処理で同じ計算が繰り返され
るサブバンドが存在し、又、18−7,18−12,1
8−17の処理において、インテンシティ・ステレオモ
ードの要求ビット数について各処理で同じ計算が繰り返
されるサブバンドが存在する。
【0037】本発明は、各サブバンドの量子化ビットの
適応的な割当て処理及びインテンシティ・ステレオモー
ドにおけるバウンド決定処理をより少ない処理回数で行
い、処理の高速化及びファームウェアの縮小化を図るこ
とを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明のオーディオ信号
符号化方法は、(1)オーディオ入力信号を周波数軸上
で複数のサブバンドに分割する過程と、各サブバンド毎
にオーディオ入力信号に対する信号レベル対マスキング
閾値レベル比を求める過程と、量子化ノイズレベルがマ
スキング閾値レベルを下回るサブバンド数が最大となる
ように各サブバンド毎に量子化ビット数を割当てる過程
とを含むオーディオ信号符号化方法において、前フレー
ムの信号レベル対マスキング閾値レベル比及び前フレー
ムの割当てビット数を保管する過程と、現フレームと前
フレームとの信号レベル対マスキング閾値レベル比の差
分と、量子化ビット1ビット当たりの信号レベル対量子
化ノイズ比のステップ幅とから、現フレームに割当てる
ビット数の増減分を計算し、該ビット数の増減分と前フ
レームの割当てビット数との加減算により、現フレーム
の割当てビット数を求める過程とを含むものである。
【0039】又、(2)オーディオ入力信号を周波数軸
上で複数のサブバンドに分割する過程と、各サブバンド
毎にオーディオ入力信号に対する信号レベル対マスキン
グ閾値レベル比を求める過程と、量子化ノイズレベルが
マスキング閾値レベルを下回るサブバンド数が最大とな
るように各サブバンド毎に量子化ビット数を割当てる過
程とを含むオーディオ信号符号化方法において、前フレ
ームの割当てビット数を基に、現フレームの割当てビッ
ト数の初期値を設定する過程と、その初期値から割当て
ビット数を計算する過程とを含むものである。
【0040】又、(3)オーディオ入力信号を周波数軸
上で複数のサブバンドに分割する過程と、各サブバンド
毎にオーディオ入力信号に対する信号レベル対マスキン
グ閾値レベル比を求める過程と、量子化ノイズレベルが
マスキング閾値レベルを下回るサブバンド数が最大とな
るように各サブバンド毎に量子化ビット数を割当てる過
程とを含むオーディオ信号符号化方法において、各サブ
バンド毎の信号レベル対マスキング閾値レベル比をその
大きさに応じてソーティングする過程と、その降順に各
サブバンドの割当てビット数を計算する過程とを含むも
のである。
【0041】又、(4)オーディオ入力信号を周波数軸
上で複数のサブバンドに分割する過程と、各サブバンド
毎にオーディオ入力信号に対する信号レベル対マスキン
グ閾値レベル比を求める過程と、量子化ノイズレベルが
マスキング閾値レベルを下回るサブバンド数が最大とな
るように各サブバンド毎に量子化ビット数を割当てる過
程とを含むオーディオ信号符号化方法において、各サブ
バンド毎に量子化ノイズレベルがマスキング閾値レベル
を下回るのに必要な要求ビット数を計算する過程と、全
サブバンドの要求ビット数の合計値が全体で使用可能な
ビット数以下となるように、サブバンド毎の信号レベル
対マスキング閾値レベル比の大きさに応じた優先度の低
いサブバンドから順に、割当てビット数を削減する過程
とを含むものである。
【0042】又、(5)オーディオ入力信号を周波数軸
上で複数のサブバンドに分割する過程と、各サブバンド
毎にオーディオ入力信号に対する信号レベル対マスキン
グ閾値レベル比を求める過程と、量子化ノイズレベルが
マスキング閾値レベルを下回るサブバンド数が最大とな
るように各サブバンド毎に量子化ビット数を割当てる過
程と、全体で使用可能なビット数に応じて、バウンド位
置から高音域側を左及び右のチャネルの和信号として符
号化するインテンシティ・ステレオモードの符号化処理
を行う過程とを含むオーディオ信号符号化方法におい
て、低音域側のサブバンドから順に高音域側方向へ、ス
テレオ化区間の要求ビット数を各サブバンド毎に計算
し、その間、所定の複数のバウンド位置までの要求ビッ
ト数の合計値を履歴として保管する過程と、高音域側の
サブバンドから順に低音域側方向へ、インテンシティ・
ステレオ化区間の要求ビット数を各サブバンド毎に計算
してその要求ビット数の合計値と、前記履歴として保管
されたステレオ化区間の要求ビット数の合計値とを加算
し、バウンド位置を決定する過程とを含むものである。
【0043】又、(6)オーディオ入力信号を周波数軸
上で複数のサブバンドに分割する過程と、各サブバンド
毎にオーディオ入力信号に対する信号レベル対マスキン
グ閾値レベル比を求める過程と、量子化ノイズレベルが
マスキング閾値レベルを下回るサブバンド数が最大とな
るように各サブバンド毎に量子化ビット数を割当てる過
程と、全体で使用可能なビット数に応じて、バウンド位
置から高音域側を左及び右のチャネルの和信号として符
号化するインテンシティ・ステレオモードの符号化処理
を行う過程とを含むオーディオ信号符号化方法におい
て、高音域側のサブバンドから順に低音域側へ、インテ
ンシティ・ステレオ化区間の要求ビット数を各サブバン
ド毎に計算し、その間、所定の複数のバウンド位置まで
の要求ビット数の合計値を履歴として保管する過程と、
低音域側のサブバンドから順に高音域側方向へ、ステレ
オ化区間の要求ビット数を各サブバンド毎に計算してそ
の要求ビット数の合計値と、前記履歴として保管された
インテンシティ・ステレオ化区間の要求ビット数の合計
値とを加算し、バウンド位置を決定する過程とを含むも
のである。
【0044】又、(7)本発明のオーディオ信号符号化
装置は、オーディオ入力信号を周波数軸上で複数のサブ
バンドに分割するサブバンド分割部と、各サブバンド毎
にオーディオ入力信号に対する信号レベル対マスキング
閾値レベル比を求める信号レベル対マスキング閾値レベ
ル比計算部と、量子化ノイズレベルがマスキング閾値レ
ベルを下回るサブバンド数が最大となるように各サブバ
ンド毎に量子化ビット数を割当てるビット割当て計算部
とを備えたオーディオ信号符号化装置において、前記ビ
ット割当て計算部は、前フレームの信号レベル対マスキ
ング閾値レベル比及び前フレームの割当てビット数を保
管する保管部と、現フレームと前フレームとの信号レベ
ル対マスキング閾値レベル比の差分と、量子化ビット1
ビット当たりの信号レベル対量子化ノイズ比のステップ
幅とから、現フレームに割当てるビット数の増減分を計
算するビット数増減分計算部と、該ビット数の増減分と
前フレームの割当てビット数との加減算を行う加算部と
を備えたものである。
【0045】又、(8)オーディオ入力信号を周波数軸
上で複数のサブバンドに分割するサブバンド分割部と、
各サブバンド毎にオーディオ入力信号に対する信号レベ
ル対マスキング閾値レベル比を求める信号レベル対マス
キング閾値レベル比計算部と、量子化ノイズレベルがマ
スキング閾値レベルを下回るサブバンド数が最大となる
ように各サブバンド毎に量子化ビット数を割当てるビッ
ト割当て計算部とを備えたオーディオ信号符号化装置に
おいて、前フレームの割当てビット数を保管する保管部
と、前フレームの割当てビット数を基に現フレームの割
当てビット数の初期値を設定する初期値計算部とを備
え、前記ビット割当て計算部は、前記初期値から割当て
ビット数を計算する構成を有するものである。
【0046】又、(9)オーディオ入力信号を周波数軸
上で複数のサブバンドに分割するサブバンド分割部と、
各サブバンド毎にオーディオ入力信号に対する信号レベ
ル対マスキング閾値レベル比を求める信号レベル対マス
キング閾値レベル比計算部と、量子化ノイズレベルがマ
スキング閾値レベルを下回るサブバンド数が最大となる
ように各サブバンド毎に量子化ビット数を割当てるビッ
ト割当て計算部とを備えたオーディオ信号符号化装置に
おいて、各サブバンド毎の信号レベル対マスキング閾値
レベル比をその大きさに応じてソーティングするソート
部を備え、前記ビット割当て計算部は、信号レベル対マ
スキング閾値レベル比の大きさの降順に各サブバンドの
割当てビット数を計算する構成を有するものである。
【0047】又、(10)オーディオ入力信号を周波数
軸上で複数のサブバンドに分割するサブバンド分割部
と、各サブバンド毎にオーディオ入力信号に対する信号
レベル対マスキング閾値レベル比を求める信号レベル対
マスキング閾値レベル比計算部と、量子化ノイズレベル
がマスキング閾値レベルを下回るサブバンド数が最大と
なるように各サブバンド毎に量子化ビット数を割当てる
ビット割当て計算部とを備えたオーディオ信号符号化装
置において、前記ビット割当て計算部は、各サブバンド
毎に量子化ノイズレベルがマスキング閾値レベルを下回
るのに必要な要求ビット数を計算し、全サブバンドの要
求ビット数の合計値が全体で使用可能なビット数以下と
なるように、サブバンド毎の信号レベル対マスキング閾
値レベル比の大きさに応じた優先度の低いサブバンドか
ら順に、割当てビット数を削減する構成を有することを
特徴とするオーディオ信号符号化装置。
【0048】又、(11)オーディオ入力信号を周波数
軸上で複数のサブバンドに分割するサブバンド分割部
と、各サブバンド毎にオーディオ入力信号に対する信号
レベル対マスキング閾値レベル比を求める信号レベル対
マスキング閾値レベル比計算部と、量子化ノイズレベル
がマスキング閾値レベルを下回るサブバンド数が最大と
なるように各サブバンド毎に量子化ビット数を割当てる
ビット割当て計算部と、全体で使用可能なビット数に応
じて、バウンド位置から高音域側を左及び右のチャネル
の和信号として符号化するインテンシティ・ステレオモ
ード符号化処理部とを備えたオーディオ信号符号化装置
において、低音域側のサブバンドから順に高音域側方向
へ、ステレオ化区間の要求ビット数を各サブバンド毎に
計算する全ステレオ要求ビット数計算部と、前記全ステ
レオ要求ビット数計算部から出力される、所定の複数の
バウンド位置までの要求ビット数の合計値を履歴として
保管する履歴保管部と、高音域側のサブバンドから順に
低音域側方向へ、インテンシティ・ステレオ化区間の要
求ビット数を各サブバンド毎に計算してその要求ビット
数の合計値と、前記履歴として保管されたステレオ化区
間の要求ビット数の合計値とを加算し、バウンド位置を
決定するインテンシティ・ステレオ化区間要求ビット数
計算部とを備えたものである。
【0049】又、(12)オーディオ入力信号を周波数
軸上で複数のサブバンドに分割するサブバンド分割部
と、各サブバンド毎にオーディオ入力信号に対する信号
レベル対マスキング閾値レベル比を求める信号レベル対
マスキング閾値レベル比計算部と、量子化ノイズレベル
がマスキング閾値レベルを下回るサブバンド数が最大と
なるように各サブバンド毎に量子化ビット数を割当てる
ビット割当て計算部と、全体で使用可能なビット数に応
じて、バウンド位置から高音域側を左及び右のチャネル
の和信号として符号化するインテンシティ・ステレオモ
ード符号化処理部とを備えたオーディオ信号符号化装置
において、高音域側のサブバンドから順に低音域側へ、
インテンシティ・ステレオ化区間の要求ビット数を各サ
ブバンド毎に計算するインテンシティ・ステレオ化区間
要求ビット数計算部と、前記インテンシティ・ステレオ
化区間要求ビット数計算部から出力される、所定の複数
のバウンド位置までの要求ビット数の合計値を履歴とし
て保管する履歴保管部と、低音域側のサブバンドから順
に高音域側方向へ、ステレオ化区間の要求ビット数を各
サブバンド毎に計算してその要求ビット数の合計値と、
前記履歴として保管されたインテンシティ・ステレオ化
区間の要求ビット数の合計値とを加算し、バウンド位置
を決定する全ステレオ要求ビット数計算部とを備えたも
のである。
【0050】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
のビット割当て計算部の説明図である。同図に示した構
成は、図15に示したオーディオ符号化装置の点線で囲
んだ部分に対応するものである。図1において、10は
ビット割当て計算部、11はサブバンド毎のSMR値S
MR[sb]計算部、12は前フレームのSMR値SM
R-old[sb]保管部、13,15は加算部、14はS
NRステップ幅除算(1/W)計算部、16は前フレー
ムの割当てビット数Bit-old[sb]保管部である。
【0051】同図において、SMR[sb]計算部11
は、図15に示した従来のSMR計算部153と同一で
あり、入力信号から各サブバンドのSMRの値を計算
し、その値SMR[sb]をSMR-old[sb]保管部
12と加算部13とに出力する。
【0052】SMR-old[sb]保管部12は、SMR
[sb]計算部11からのSMRの値を保管し、加算部
13に、前フレームのSMRの値のSMR-old[sb]
の符号を反転した値(−SMR-old[sb])を出力す
る。
【0053】加算部13は、SMR[sb]計算部11
及びSMR-old[sb]保管部12からの出力される値
を加算することにより、現フレームのSMRの値SMR
[sb]と前フレームのSMRの値SMR-old[sb]
との差分を算出する。SNRステップ幅除算(1/W)
計算部14は、加算部13から出力される前記差分を、
SNRステップ幅Wで除算し、その除算値を加算部15
に出力する。加算部13は、該除算値と前フレームの割
当てビット数Bit-old[sb]保管部16の出力とを
加算する。
【0054】ここで、SNRステップ幅Wについて詳述
する。MNRは前述したとおり、MNR=SNR−SM
Rにより求められる。そしてMNRの値は0以上のなる
べく小さな値であればよく、MNRの値をそのようなほ
ぼ一定の値に保つためには、SMRの変動に追従してS
NRも変動させればよい。
【0055】即ち、各フレームで毎回SNRとSMRと
の大小比較を行う代わりに、現フレームと前フレームと
のSMRの差分を求め、その差分に応じた分だけ、現フ
レームのSNRを前フレームのSNRから変動させれ
ば、MNRの値は同じ結果となる。従って、フレーム間
のSMRの差分からSNRの量子化ステップの変化分を
推定し、前フレームの割当てビット数に、その変化分に
対応する割当てビット数の加減算処理を行うことによ
り、現フレームの割当てビット数を算出することができ
ることとなる。
【0056】ここで、SNRは量子化ステップ更新の閾
値であり、この閾値を超える毎に量子化ビット数は1b
itづつ増加する。この量子化ビットの1ビット当たり
の量子化ステップ更新の閾値間の幅が、前述のSNRス
テップ幅Wである。例えば、MPEG/AudioのS
NRのテーブルによると、閾値間の幅は約6dBであ
る。つまりSNRが約6dB変化する毎に、量子化ビッ
トに1ビットの増減が発生する。
【0057】従って、図1のビット割当て計算部におい
て、加算部13から出力される前フレームのSMRとの
差分値(この差分値はSNRの量子化ステップの変化分
として推定する。)を、SNRステップ幅除算(1/
W)計算部14により、SNRステップ幅Wで除算する
ことにより、増減させる割当てビット数を算出すること
ができ、この値とBit-old[sb]保管部16に保管
された前フレームの割当てビット数とを加算部15によ
り加算することにより、現フレームの割当てビット数を
算出することができる。
【0058】図2は本発明の第1の実施の形態のビット
割当て計算のフローチャートである。同図において、s
bはサブバンドの番号(識別子)、SBはサブバンドの
個数(分割数)、SMR-old[sb]は番号sbのサブ
バンドの前フレームのSMRの値、Bit-old[sb]
は番号sbのサブバンドの前フレームの割当てビット
数、SMR[sb]は番号sbのサブバンドの現フレー
ムのSMRの値、Bit[sb]は番号sbのサブバン
ドの現フレームの割当てビット数、S-MAXはSNRの最
大値、B-MAXは最大割当てビット数、WはSNRステッ
プ幅である。同図において、2−2,2−4の処理は、
サブバンド番号0から(SB−1)まで、その下に示し
た処理を繰り返すループ処理を表している。
【0059】先ず、2−1,2−2,2−3の処理にお
いて、最初のフレームに対する初期化を各サブバンド毎
に行う。2−1の処理において、初回のフレームかどう
かを判定し、初回のフレームであれば、2−2,2−3
の処理により、各サブバンド毎に、前フレームのSMR
の値SMR-old[sb]に、SNRの最大値S-MAX(例
えば100)を初期値として設定し、又、前フレームの
割当てビット数Bit-old[sb]に最大割当てビット
数B-MAX(例えば20)を初期値として設定する。
【0060】次に、2−4,2−5,2−6,2−7,
2−8,2−9の処理において、各サブバンド毎に、割
当てビット数を算出し、割当てビット数の上下限を制限
し、前フレームのSMRの値SMR-old[sb]及び割
当てビット数Bit-old[sb]を更新して次のフレー
ムに備える。
【0061】2−5の処理において、現フレームのSM
Rの値SMR[sb]と前フレームのSMRの値SMR
-old[sb]との差分{SMR[sb]−SMR-old
[sb]}をSNRステップ幅Wで除算し、その値と前
フレームの割当てビット数Bit-old[sb]とを加算
することにより、現フレームの割当てビット数Bit
[sb]を求める。式で表すと、 Bit[sb]=Bit-old[sb]+{(SMR[sb]−SMR-old[s b])/W} ・・・(2) となる。ここで、{ }内の計算結果は整数に変換して
おく。
【0062】2−6の処理において、前述の処理で求め
た現フレームの割当てビット数Bit[sb]が割当て
可能なビット数の上下限度を超えていないか判定し、超
えていなければ2−8の処理に移り、上限である最大割
当てビット数B-MAXを超えていれば、2−7の処理にお
いて、現フレームの割当てビット数Bit[sb]を最
大割当てビット数B-MAXに設定し、又、前記2−6の判
定処理で下限(例えば0)以下であると判定されたとき
は、2−7の処理において、現フレームの割当てビット
数Bit[sb]を下限(例えば0)に設定する。
【0063】2−8の処理において、前フレームのSM
Rの値SMR-old[sb]として現フレームのSMRの
値SMR[sb]を書込んで更新し、又、2−9の処理
において、前フレームの割当てビット数Bit-old[s
b]として現フレームの割当てビット数Bit[sb]
を書込んでに更新し、次のフレームに備える。
【0064】この処理を終えると再び2−4の処理に戻
り、サブバンド番号sbを順次変化させ、各サブバンド
について同様の処理を行い、全サブバンドの割当てビッ
ト数を更新し終えたところで、現フレームの割当てビッ
ト数の計算処理を終了する。
【0065】図3は本発明の第2の実施の形態のビット
割当て計算部の説明図である。図において、31はSM
R計算部、32はビット割当て計算部、33は割当てビ
ット数(Bit)初期値計算部、34は前フレームの割
当てビット数(Bit-old[sb])保管部である。
【0066】同図において、SMR計算部31は、図1
及び図15に示したSMR計算部と同一であり、重複し
た説明は省略する。ビット割当て計算部32は、図15
に示した従来のビット割当て計算部154と、初期値の
設定を除いて、同様の計算処理を行う。割当てビット数
(Bit)初期値計算部33は、前フレームの割当てビ
ット数(Bit-old[sb])保管部34に保管された
前フレームの割当てビット数の情報を基に、割当てビッ
ト数の初期値を計算し、その値をビット割当て計算部3
2に与える。
【0067】一般に、フレーム間のSMRには相関があ
り、割当てビット数にも大きな変化が発生することは少
ないので、前フレームの割当てビット数を基に、その近
傍の値を初期値として、現フレームの割当てビット数を
算出することにより、算出処理回数を削減する。
【0068】ビット割当て計算部32は、各サブバンド
の割当てビット数Bit[sb]とSNRの値SNR
[sb]とを、前フレームの割り当てビット数Bit-o
ld[sb]を基にした値で初期化し、図15に示した従
来のビット割当て計算部154と同様の処理を行う。こ
れにより、割当てビット数Bit[sb]を0とした初
期状態から始める従来例と比べて処理を大幅に削滅する
ことができる。その計算処理を図4を基に詳述する。
【0069】図4は本発明の第2の実施の形態のビット
割当て計算のフローチャートである。同図において、N
は初期値調整用パラメータ、MNR[sb]は番号sb
のサブバンドのMNRの値、SNR[Bit[sb]]
は、Bit[sb]のビット数を割当てたときのSNR
の値、MNRminは最小のMNRの値、SBminは
最小のMNRの値を有するサブバンドの番号、Reqは
全サブバンドの要求ビット数の合計値、Usaは使用可
能ビット数である。その他の記号は図2の記号と同一で
あり、重複した説明は省略する。図4において、4−
1,4−6の処理は、サブバンド番号0から(SB−
1)までについて、その下に示した処理を順次繰り返す
ループ処理を表している。
【0070】同図に示したフローチャートは、図16に
示したフローチャートの16−1,16−2,16−
3,16−4の処理における、各サブバンドの割当てビ
ット数Bit[sb]及びMNR[sb]の値の初期値
設定の処理を改良したものである。
【0071】最小のMNR[sb]の探索に先立ち、初
期値設定の処理として、先ず4−1の処理においてサブ
バンドの番号を順に与え、4−2の処理において、割当
てビット数Bit[sb]の初期値を、前フレームの割
当てビット数Bit-old[sb]から初期値調整用パラ
メータNを減算した値を与える。式で表すと、 Bit[sb]=Bit-old[sb]−N となる。ここで、初期値調整用パラメータNを減算する
のは、以降の割当てビット数の計算に当たって、割当て
ビット数を1ビットずつ増加させながら最適値を求めて
おり、又現フレームの割当てビット数が前フレームの割
当てビット数より少なくなることも当然起こり得るの
で、予め数ビット少ない位置から計算を開始するように
するためである。従って、初期値調整用パラメータNの
値としては、前フレームの割当てビット数より少なくな
ると予想される減少分の最大値とすることができる。
【0072】なお、前フレームの割当てビット数Bit
-old[sb]から初期値調整用パラメータNを減算した
結果が負となったときは、現フレームの割当てビット数
Bit[sb]の初期値は0に設定してクリップ処理を
行う。
【0073】次に4−3の処理において、先に求めた割
当てビット数Bit[sb]の初期値により定まるSN
Rの値SNR[Bit[sb]]と、SMR計算部31
から出力されるSMRの値SMR[sb]との減算処理
により、MNRの値MNR[sb]を求め、その値をM
NRの初期値として設定し、初期化を行う。式で表す
と、 MNR[sb]=SNR[Bit[sb]]−SMR
[sb] となる。
【0074】そして、4−4の処理において、要求ビッ
ト数の合計値Reqの初期値に前記割当てビット数Bi
t[sb]の初期値を加算して、4−1の処理に戻る。
4−1の処理において、サブバンド番号を1つ増加さ
せ、同様の処理を繰り返し、全サブバンドについて初期
化処理を終えると、4−5乃至4−12の処理におい
て、図16に示した16−5乃至16−12の処理と同
様に、最小MNRのサブバンドを探索し、そのサブバン
ドへ順次ビット割当ての処理を行う。これらの処理は図
16に示した処理と同様であるので重複した説明は省略
する。
【0075】図5は本発明の第3の実施の形態のビット
割当て計算部の説明図である。図において51はSMR
計算部、52はSMRソート部、53はビット割当て計
算部である。SMR計算部51は従来のSMR計算部と
同一であり、重複した説明は省略する。
【0076】SMRソート部52は、SMR計算部51
から出力されるサブバンド毎のSMR[sb]をその大
きさに従って並べ替える。ビット割当て計算部53は、
SMRソート部52により並べ替えた大きさ順に従っ
て、各サブバンド毎に割当てビット数を計算する。
【0077】この実施の形態は、従来の割当てビット数
の計算処理において行っていた最小MNR値のサブバン
ド探索処理を省き、事前に全サブバンドのSMR[s
b]の大きさに応じてサブバンドを並べ替え、SMR
[sb]値の大きいサブバンドから順にビット割り当て
を行い、全体の割当てビット数の計算処理回数を削減す
るものである。
【0078】前記(1)式のMNR=SNR−SMRの
関係より、量子化した際の量子化ノイズをマスキング閾
値以下とするためには、SNR≧SMR、即ち、MNR
≧0のとする必要があり、SMRの値が大きいサブバン
ドでは、それに見合ってSNRの値を大きくする必要が
ある。そのため、量子化ステップを細かくし、割当てビ
ット数を多くする必要がある。逆にSMRの値が小さい
サブバンドは、量子化ステップが粗くてもマスキング効
果により量子化ノイズが目立たなくなるので、割当てビ
ット数を少なくすることができる。
【0079】従って、SMRの値が大きいサブバンドほ
ど、優先的にビット割当てを行うことが望ましい。前述
した従来のビット割当て処理において、MNRの値が最
小のサブバンドを探索しているのはこの理由のためであ
る。
【0080】そこで、この優先度を利用して、初めにS
MRの値の大小で各サブバンドをソーティングし、降順
(大きな順)に優先的にビットを割り当てることによ
り、従来1ビット割当てる毎に行っていた、MNR値が
最小のサブバンドを探索する処理を省略することができ
る。以下、SMRソート部52及びビット割当て計算部
53の処理のフローを図6を基に詳述する。
【0081】図6は本発明の第3の実施の形態のビット
割当て計算のフローチャートである。Sor[i]は順
序情報を示し、順位番号iを与えることにより、該当す
るサブバンド番号sbが与える索引情報である。bit
は1ビット割当て処理回数、nは1つのサブバンドに割
当てるビット数の上限値である。その他の記号は図2又
は図4の記号と同一であり、重複した説明は省略する。
【0082】図6において、6−2の処理はソート順位
0番から(SB−1)番まで、その下に示した処理を順
次繰り返すループ処理を表し、6−4の処理はビット割
当て回数0からn−1まで、その下に示した処理を順次
繰り返すループ処理を表している。
【0083】前述のSMRソート部52において、6−
1のソーティング処理を行い、各サブバンドのSMR
[sb]をその大きさの順に並べ替えてその順序情報S
or[i]を保持する。ビット割当て部計算部53で
は、6−2乃至6−8の処理を行う。先ず、6−2の処
理において、0番から(SB−1)番まで、順位番号i
を順次与える。
【0084】6−3の処理において、順位番号iから順
序情報Sor[i]を読出し、そのサブバンド番号sb
を設定してビットを割り当てるサブバンドを選定する。
以下6−4乃至6−8の処理により、このサブバンド番
号sbに割当てるビット数の計算を行う。
【0085】6−4の処理において、このサブバンドへ
のビット割当て回数を0から上限値n−1まで順に与
え、6−5の処理において、割当てビット数bitのS
NR値SNR[bit]とSMR[sb]との比較を行
い、 SNR[bit]≧SMR[sb] の条件を満足するかを判定する。この条件は、量子化ノ
イズがマスキング閾値を下回るための条件である。上記
の条件を満足する場合は、6−2の処理に戻り、次の順
序情報を読出して他のサブバンドのビット割当ての処理
に移る。
【0086】上記の条件を満足しない場合は、6−6の
処理において、割当てビット数Bitに1を加算し、6
−7の処理において、全サブバンドの要求ビット数の合
計値Reqに1を加算し、6−8の処理において、使用
可能ビット数Usaと全サブバンドの要求ビット数の合
計値Reqとを比較し、全サブバンドの要求ビット数の
合計値Reqが使用可能ビット数Usa以下であるとき
は、6−4の処理に戻り、ビット割当て処理を繰り返
し、ビット割当て回数(割当てビット数)bitが上限
値nに達するまで行う。ビット割当て回数(割当てビッ
ト数)bitが上限値nに達したときは、6−2の処理
に戻り、次の順序情報を読出して他のサブバンドのビッ
ト割当ての処理に移る。
【0087】6−2の処理により全サブバンドの選定を
終えたとき、又は6−8の処理により使用可能ビット数
Usaに全サブバンドの要求ビット数の合計値Reqが
達したと判定されたとき、ビット割当て処理を停止す
る。以上が本発明の第3の実施の形態の説明である。
【0088】以下本発明の第4の実施の形態について説
明する。これまでに説明したとおり、ビット割当て処理
では、フレームで使用可能なビット数Usaを超えて割
り当てることはできない。そのために、従来及び前述の
本発明の実施の形態のビット割当て処理では、割当てビ
ット数を1bit増加する毎に、全サブバンドの要求ビ
ット数の合計値Reqと使用可能ビット数Usaとの比
較判定処理を行いながら、割当てビット数の計算を行う
ものであった。
【0089】ところが、この比較判定処理は、逐次ビッ
トを割当てる大きなループ処理の中で行われ、又、一般
に条件分岐処理は多くの命令実行サイクル数を必要とす
るため、特にDSP等のファームウェアによる処理にお
いては、処理の遅延に直接つながることになる。
【0090】又、前記比較判定処理は、ビット割当て処
理の開始時から行われるが、ビット割当ての初期の段階
では、全サブバンドの要求ビット数の合計値Reqは使
用可能ビット数Usaを十分下回っているので、その間
の比較判定処理自体が冗長な処理になっている。そこ
で、この比較判定処理は、ビット割当て処理のループか
ら外し、ビット削除処理として独立させることにより、
更に処理の削減を図ることができる。
【0091】つまり、前述した手法により、各サブバン
ドのSMRの値SMR[sb]を基に、各サブバンドの
要求ビットを全て最初に割当ててしまい、その後、全サ
ブバンドの要求ビット数の合計値と使用可能ビット数と
の比較を行い、超過分の削減処理を行う。
【0092】ここで、ビット削除に当たっては、各サブ
バンドのSMRの値SMR[sb]の大小関係を利用す
ることができる。即ち、前記本発明の第3の実施の形態
において詳述したように、SMR[sb]の大小関係に
よって、ビット割り当てに優先度がつけられることか
ら、SMR[sb]の小さいサブバンドから順にビット
削除を行うことにより、ノイズを感知しにくいサブバン
ドから順に割当てビットを削減し、使用可能ビット数U
sa以下になるよう割当てビット数を調整することがで
きる。
【0093】図7は本発明の第4の実施の形態のビット
割当て計算のフローチャートである。本発明の第4の実
施の形態の機能ブロックは図5に示した本発明の第3の
実施の形態の機能ブロックと同じであり、そのビット割
当て計算部の処理は、基本的には本発明の第3の実施の
形態と同様に、優先度の高い(即ち、SMR[sb]の
大きい)サブバンドから順次ビットを割当てるが、但
し、割当てループ処理内では、全サブバンドの要求ビッ
ト数の合計値Reqの保持のみを行い、使用可能ビット
数Usaとの比較判定は行わず、全てのサブバンドに対
して量子化ノイズがマスキングレベル閾値を下回る条件
(SNR[Bit[sb]]>SMR[sb])を満足
するまで、ビットを割り当てる。
【0094】ビット割当てが終った段階で、全サブバン
ドの要求ビット数の合計値Reqと使用可能ビット数U
saとの比較を開始する。使用可能ビット数Usaより
要求ビット数Reqが下回っていた場合は、その割当て
に決定して終了する。もし、全サブバンドの要求ビット
数の合計値Reqが上回っていた場合は、その差分Xを
計算し、削減するビット数Xを求める。次に、先にソー
ティングにより求めたSMR[sb]の順序情報Sor
[i]を、逆順(SMR[sb]の小さいサブバンド
順)に読み出し、該当するサブバンドから順次ビットを
削減する。削減するビット数Xが0以下になるまで削減
処理を続ける。
【0095】以上の処理を、図7に示したフローチャー
トに基づいて詳述する。同図において、7−1乃至7−
7の処理は図6に示した6−1乃至6−7の処理と同一
であるので、重複した説明は省略する。
【0096】7−8の処理において、使用可能ビット数
Usaと全サブバンドの要求ビット数の合計値Reqと
の比較判定を行い、全サブバンドの要求ビット数の合計
値Reqが使用可能ビット数Usa以下であれば、割当
て処理を終了する。
【0097】全サブバンドの要求ビット数の合計値Re
qが使用可能ビット数Usaを上回っていたら、7−9
の処理において、その差分X(X=Req−Usa)を
計算する。
【0098】7−10の処理において、ビット削減の順
位番号iの初期値を設定する。前記7−2の処理におい
ては順位番号iは昇順に与え、SMR[sb]の大きい
サブバンド順にビット割当てを行ったが、以下のビット
削減処理は、SMR[sb]の小さいサブバンド順にビ
ット削減を行うために、7−10の処理において設定す
る順位番号iの初期値として前記7−1のソートの最後
尾の順位番号(SB−1)を与え、以後、7−15の処
理において順位番号iを1減少させることにより降順に
順位番号iを与える。なお、図において−=1は1を減
算することを表している。
【0099】7−11の処理により、ビット削減回数j
を0から(X−1)まで設定し、削減ビット数Xに達す
るまで、1ビットずつ削減する処理が繰り返される。7
−12の処理により、順序情報Sor[i]から順位番
号iのサブバンド番号sbを設定し、7−13の処理に
おいて、番号sbのサブバンドの割当てビット数Bit
[sb]を1ビット削減する。
【0100】7−14の処理において、番号sbのサブ
バンドの割当てビット数Bit[sb]が0かどうか
(即ち、まだビットが割当てられているかどうか)を判
定し、まだビットが割当てられている場合は、7−11
の処理に戻り、このサブバンドの割当てビット削減処理
を繰り返す。前記7−14の判定処理において、割当て
ビット数Bit[sb]が0となったら、7−15の処
理において、順位番号iを繰下げて7−11の処理に戻
り、SMR[sb]が次に小さいサブバンドの割当てビ
ットの削減処理を同様に行い、1ビット削減の処理回数
が削減ビット数Xに達するまで繰り返す。以上が本発明
の第4の実施の形態の説明である。
【0101】次に、インテンシティ・ステレオモードの
バウンド決定に関する本発明の第5の実施の形態につい
て説明する。例えばMPBG/Audioでは、バウン
ドの位置は、低域側から4,8,12,16番目のサブ
バンドであり、全サブバンドの要求ビット数Reqの合
計値が使用可能ビット数Usa以下であれば、バウンド
を設定せず、全サブバンドをステレオモードで符号化す
ることができるが、全サブバンドの要求ビット数Req
の合計値が使用可能ビット数Usaを上回っていれば、
上記のバウンドの所定の位置から高域側のサブバンドの
左右チャネルの信号に対して、その和信号を符号化して
1チャネル分の符号ビットしか割当てない、所謂インテ
ンシティ・ステレオモードとすることにより割当てビッ
ト数を削減する。
【0102】図8は本発明の第5の実施の形態のバウン
ド決定の構成を示す図である。同図において、81はS
MR[sb]計算部、82は全ステレオ要求ビット数計
算部、83は履歴バッファメモリ、84はインテンシテ
ィ・ステレオ区間要求ビット数計算部、85はビット割
当て部である。
【0103】SMR[sb]計算部81は従来のSMR
計算部と同様のものである。全ステレオ要求ビット数計
算部82は、SMR[sb]計算部81から出力される
サブバンド毎のSMR値SMR[sb]を基に、左右チ
ャネルの全サブバンドの要求ビット数を、低域側のサブ
バンドから逐次計算するが、その際、0番のサブバンド
から各々のバウンド位置のサブバンド(3番,7番,1
1番,15番のサブバンド)までの要求ビット数の合計
値の履歴(Log0-3 ,Log0-7 ,Log0- 11,Lo
0-15)を履歴バッファメモリ83に出力し、履歴バッ
ファメモリ83はそれらを保持する。
【0104】全ステレオ要求ビット数計算部82で計算
した全サブバンドの要求ビット数Reqを、使用可能ビ
ット数Usaと比較し、その数を超えていた場合は、イ
ンテンシティ・ステレオ区間要求ビット数計算部84に
より、高域側のサブバンド(31番め)から降順にイン
テンシティ・ステレオ化し、そのインテンシティ・ステ
レオ化した区間のサブバンドの要求ビット数を合計して
行く。
【0105】16番のサブバンドまで合計した時点で、
インテンシティ・ステレオ区間要求ビット数と、0番乃
至15番のサブバンドまでの累計値の履歴Log0-15
を合計し、その要求ビット数の合計値と使用可能ビット
数との比較判定を行う。要求ビット数の合計値が下回っ
ていた場合は、バウンドを16番のサブバンド位置とし
て決定するが、超えていた場合は、インテンシティ・ス
テレオ化を更に続け、同様に、12番,8番のサブバン
ドまでのインテンシティ・ステレオ区間要求ビット数
と、累計値の履歴(Log0-11,Log0-7 )との合計
値を、使用可能ビット数と比較判定し、バウンド位置の
判定を行う。バウンドを8番のサブバンド位置として決
定できない場合は、そこで計算を止め、バウンドを4番
のサブバンド位置として決定する。
【0106】このように、最初の全サブバンド要求ビッ
ト数の計算において、途中のバウンド位置までの要求ビ
ット数の計算結果を累計して履歴(ログ)として残し、
インテンシティ・ステレオ化を行うとき、この履歴(ロ
グ)を再利用して要求ビット数を計算することにより、
計算の処理回数を削減することができる。
【0107】図9は前述の本発明の第5の実施の形態の
バウンド決定のフローチャートである。同図において、
reqL[sb],reqR[sb]はそれぞれ左
(L),右(R)チャネルの番号sbのサブバンドの要
求ビット数、reqJS[sb]はインテンシティ・ス
テレオ区間の番号sbのサブバンドの要求ビット数、R
eqは全サブバンドの要求ビット数の合計値、Usaは
全体で使用可能なビット数、Bouは決定したバウンド
の値である。
【0108】先ず、9−1の処理において、0から31
のサブバンド番号を順次与え、9−2の処理において、
各サブバンドをステレオ化したときの要求ビット数re
qL[sb]+reqR[sb]を要求ビット数の合計
値Reqに加算し、要求ビット数の合計値Reqを求め
る。式で表すと、 Req+=reqL[sb]+reqR[sb] となる。この計算をサブバンド0〜31にわたって行う
ことにより全サブバンドをステレオ化したときの要求ビ
ット数の合計値Reqが求められる。
【0109】各サブバンドの左右チャネルの要求ビット
数reqL[sb],reqR[sb]の算出に当たっ
て、本発明の第3の実施の形態において説明したSNR
[bit]>SMR[sb]の判定条件を利用すること
ができる。
【0110】又、その際、9−3の処理においてサブバ
ンドの番号が3か7か11か15かを判定し、それらの
番号のときには、9−4の処理において、サブバンドの
番号が3のときはサブバンド0〜3の合計値Log0-3
として、要求ビット数の合計値Reqを履歴バッファメ
モリ83に保管し、サブバンドの番号が7のときはサブ
バンド0〜7の合計値Log0-7 として、要求ビット数
の合計値Reqを履歴バッファメモリ83に保管し、サ
ブバンドの番号が11のときはサブバンド0〜11の合
計値Log0-11として、要求ビット数の合計値Reqを
履歴バッファメモリ83に保管し、サブバンドの番号が
15のときはサブバンド0〜15の合計値Log0-15
して、要求ビット数の合計値Reqを履歴バッファメモ
リ83に保管する。
【0111】次に9−5の処理において、要求ビット数
の合計値Reqと使用可能ビット数Usaとを比較判定
し、要求ビット数の合計値Reqが使用可能ビット数U
saより小さく、全要求ビット数の割当てが可能であれ
ば、全サブバンドをステレオモードとしてビット割当て
を行う。
【0112】要求ビット数の合計値Reqが使用可能ビ
ット数Usaを上回っていた場合は、サブバンド31〜
8の範囲で、インテンシティ・ステレオ化後の要求ビッ
ト数を調査する。
【0113】9−6の処理において、要求ビット数の合
計値Reqを0に設定して初期化し、9−7の処理にお
いて、31から8までのサブバンド番号を降順に順次与
え、9−8の処理において、インテンシティ・ステレオ
区間の要求ビット数reqJS[sb]の合計をReq
に加算し、9−9の処理において、サブバンド番号が1
6かどうかを判定し、サブバンド番号が16のとき、9
−10の処理において、インテンシティ・ステレオ区間
(サブバンド16番〜31番)の要求ビット数の合計値
Reqと、ステレオモード区間(サブバンド0番〜15
番)の要求ビット数の合計値Log0-15とを加算した値
と、使用可能ビット数Usaとを比較判定し、その加算
した全要求ビット数の合計値が使用可能ビット数Usa
以下であれば、バウンドBouを16番のサブバンドに
決定してビット割当てをおこなう。
【0114】前記9−10の比較判定処理において、全
要求ビット数の合計値が使用可能ビット数Usaを超え
ていれば、9−11の処理において、サブバンド番号が
12かどうかを判定し、サブバンド番号が12のとき、
9−12の処理において、インテンシティ・ステレオ区
間(サブバンド12番〜31番)の要求ビット数の合計
値Reqと、ステレオモード区間(サブバンド0番〜1
1番)の要求ビット数の合計値Log0-11とを加算した
値と、使用可能ビット数Usaとを比較判定し、その加
算した全要求ビット数の合計値が使用可能ビット数Us
a以下であれば、バウンドBouを12番のサブバンド
に決定してビット割当てをおこなう。
【0115】前記9−12の比較判定処理において、全
要求ビット数の合計値が使用可能ビット数Usaを超え
ていれば、9−13の処理において、サブバンド番号が
8かどうかを判定し、サブバンド番号が8のとき、9−
14の処理において、インテンシティ・ステレオ区間
(サブバンド8番〜31番)の要求ビット数の合計値R
eqと、ステレオモード区間(サブバンド0番〜7番)
の要求ビット数の合計値Log0-7 とを加算した値と、
使用可能ビット数Usaとを比較判定し、その加算した
全要求ビット数の合計値が使用可能ビット数Usa以下
であれば、バウンドBouを8番のサブバンドに決定し
てビット割当てをおこなう。
【0116】前記9−14の処理においてサブバンド番
号8まで計算したとき、全要求ビット数の合計値Req
が、使用可能ビット数Usaをなお上回っている場合
は、バウンドを4番のサブバンドとして決定し、その時
点でバウンド検索を終えるようにしてもよく、必ずしも
サブバンド番号4までインテンシティ・ステレオモード
の要求ビット数の合計値Reqの計算を行う必要はな
い。
【0117】図10は前記本発明の第5の実施の形態の
計算順序の説明図である。(10−1)はサブバンド番
号、(10−2)は左(L)チャネルのサブバンド、
(10−3)はインテンシティ・ステレオ区間のサブバ
ンド、(10−4)は右(R)チャネルのサブバンドで
ある。〜は計算順序を示している。先ず、サブバ
ンド番号0〜7のステレオ区間の要求ビット数の合計を
計算し、次にサブバンド番号8〜11のステレオ区間
の要求ビット数を計算してサブバンド番号0〜11のス
テレオ区間の要求ビット数の合計を計算し、次にサブ
バンド番号12〜15のステレオ区間の要求ビット数を
計算してサブバンド番号0〜15のステレオ区間の要求
ビット数の合計を計算し、次にサブバンド番号16〜
31のステレオ区間の要求ビット数を計算してサブバン
ド番号0〜31のステレオ区間の要求ビット数の合計を
計算し、次にサブバンド番号31〜16のインテンシ
ティ・ステレオ区間の要求ビット数の合計を計算してバ
ウンドを16番のサブバンドとした要求ビット数の合計
を計算して判定し、次にサブバンド番号15〜12の
インテンシティ・ステレオ区間の要求ビット数を計算し
て、サブバンド番号31〜12のインテンシティ・ステ
レオ区間の要求ビット数の合計を計算し、バウンドを1
2番のサブバンドとした要求ビット数の合計を計算して
判定し、次にサブバンド番号11〜8のインテンシテ
ィ・ステレオ区間の要求ビット数を計算して、サブバン
ド番号31〜8のインテンシティ・ステレオ区間の要求
ビット数の合計を計算し、バウンドを8番のサブバンド
とした要求ビット数の合計を計算して判定する。各サブ
バンドの要求ビット数を重複して計算することがないの
でバウンドの判定処理を高速に行うことができる。
【0118】次にインテンシティ・ステレオモードのバ
ウンドの決定に関する本発明の第6の実施の形態につい
て説明する。この第6の実施の形態は、要求ビット数の
合計値を所定のバウンド毎の小ブロック毎に計算し、そ
れぞれの組合わせによりインテンシティ・ステレオモー
ドとするバウンドを決定する点では、前記第5の実施の
形態と同様であるが、インテンシティ・ステレオ化した
区間のサブバンドの要求ビット数の合計値を先に計算
し、次にステレオ区間のサブバンドの要求ビット数の合
計値を順次計算し、全要求ビット数の合計値を計算する
ことにより、更に処理の高速化を図ったものである。
【0119】図11は本発明の第6の実施の形態のバウ
ンド決定の構成を示す図である。同図において、111
はSMR[sb]計算部、112はインテンシティ・ス
テレオ区間要求ビット数計算部、113は履歴バッファ
メモリ、114は全ステレオ要求ビット数計算部、11
5はビット割当て部である。
【0120】SMR[sb]計算部81は従来のSMR
計算部と同様のものである。インテンシティ・ステレオ
区間要求ビット数計算部112は、SMR[sb]計算
部111から出力されるサブバンド毎のSMR値SMR
[sb]を基に、高域側のサブバンド(31番め)から
降順にインテンシティ・ステレオ化し、そのインテンシ
ティ・ステレオ化した区間のサブバンドの要求ビット数
を順次合計するとともに、31番のサブバンドから各々
のバウンド位置のサブバンド(16番,12番,8番)
までの要求ビット数の合計値の履歴(Log31-16 ,L
og31-12 ,Log31-8)を履歴バッファメモリ113
に出力し、履歴バッファメモリ113はそれらの値を保
持する。
【0121】この実施の形態でも、途中位置までの計算
結果を履歴(ログ)として残し、該履歴情報を再利用す
ることにより、繰返しの計算を削減する。更に、インテ
ンシティ・ステレオ区間の要求ビット数の計算は1チャ
ネル分計算すればよいので、全サブバンドをステレオ区
間として要求ビット数の計算を2チャネル分計算する前
記第5の実施の形態より計算処理が少なくて済み、更に
高速にバウンドを決定することができる。
【0122】処理手順は先ず、インテンシティ・ステレ
オ区間を番号31から番号4までのサブバンドとしたと
きの要求ビット数の合計値が使用可能ビット数を超えて
いれば、バウンドを4番のサブバンドとして決定する。
次に、全ステレオ要求ビット数計算部114により、ス
テレオ区間の要求ビット数の合計値を、低域側から合計
し、0番から7番までの要求ビット数の合計値と、イン
テンシティ・ステレオ区間の31番から8番までのサブ
バンドの要求ビット数の合計値の履歴Log31-8とを合
計して、全要求ビット数の合計値を計算し、該全要求ビ
ット数の合計値が使用可能ビット数を超えていればバウ
ンドを4番のサブバンドに決定するが、下回っていた場
合は、ステレオ区間の範囲を拡大して次のバウンド位置
の全要求ビット数の合計値を計算する。
【0123】以下同様に、0番から11番までのサブバ
ンドをステレオ化した要求ビット数の合計値と、31番
から12番までのサブバンドをインテンシティ・ステレ
オ区間とした要求ビット数の合計値の履歴Log31-12
とを合計し、その合計が使用可能ビット数を上回ってい
たらバウンドを8番のサブバンドとして決定し、下回っ
ていたら0番から15番までのサブバンドをステレオ区
間とした要求ビット数の合計値と、31番から16番ま
でのサブバンドをインテンシティ・ステレオ区間とした
要求ビット数の合計値の履歴Log31-16 とを合計し、
その合計が使用可能ビット数を上回っていたら、バウン
ドを12番のサブバンドに決定し、下回っていた場合は
更にステレオ区間を拡大する。0番から31番までのサ
ブバンドをステレオとしたときの要求ビット数の合計値
が、使用可能ビット数を超えていればバウンドを16番
のサブバンドに決定し、下回っていた場合は、バウンド
の設定を行わず、全サブバンドをステレオ化する。
【0124】以上の判定処理によりバウンドを決定し、
バウンド情報をビット割当て部115に出力する。ビッ
ト割当て部115は該バウンド情報を基にビット割当て
処理を行う。
【0125】図12に上記本発明の第6の実施の形態の
バウンド決定のフローチャートを示す。先ず、12−1
の処理において、31から8までサブバンド番号を順次
与え、12−2の処理において、インテンシティ・ステ
レオモードでの各サブバンドの要求ビット数reqJS
[sb]の合計値Reqを計算する。要求ビット数の判
定には、前述のSNR[bit]>SMR[sb]の条
件を利用するとができる。又、その際、12−3の処理
において、サブバンド番号が16番か,12番か,8番
かを判定し、それらの番号のときは、12−4の処理に
おいてそのサブバンド番号までの合計値、Lo
31-16 ,Log31-12 ,Log31-8を履歴バッファメ
モリ113に保管する。
【0126】12−5の処理において、8番のサブバン
ドまでの要求ビット数の合計Req(Log31-8)が使
用可能ビット数Usaを超えている場合は、採りうるバ
ウンドが4番のサブバンドのみのため、この時点でバウ
ンドBouを4番のサブバンドと決定する。
【0127】使用可能ビット数Usa以下であるとき
は、12−6の処理において、要求ビットの合計値を0
にセットし、12−7の処理において、サブバンド番号
0〜31を順次与え、サブバンド番号0〜31の範囲
で、ステレオ区間の要求ビット数を調査する。
【0128】12−8の処理において、各サブバンドの
左(L)チャネルと右(R)チャネルの要求ビット数r
eqL[sb],reqR[sb]を要求ビット数の合
計値Reqに加算し、12−9,12−12,12−1
5,12−18の処理において、サブバンド番号sbが
それぞれ7か11か15か31を判定し、サブバンド番
号が7のときは12−10の処理において、使用可能ビ
ット数Usaと全要求ビット数の合計値(Req+Lo
31-8)の大小を比較判定し、全要求ビット数の合計値
(Req+Log31-8)が使用可能ビット数Usa以上
であればバウンドBouを4番のサブバンドに決定し、
使用可能ビット数Usa以下であれば12−11の処理
においてバウンドBouを仮に8番のサブバンドとす
る。
【0129】サブバンド番号が12のときは12−13
の処理において、使用可能ビット数Usaと全要求ビッ
ト数の合計値(Req+Log31-12 )の大小を比較判
定し、全要求ビット数の合計値(Req+Lo
31-12 )が使用可能ビット数Usa以上であればバウ
ンドBouを8番のサブバンドに決定し、使用可能ビッ
ト数Usa以下であれば12−14の処理においてバウ
ンドBouを仮に12番のサブバンドとする。
【0130】サブバンド番号が15のときは12−16
の処理において、使用可能ビット数Usaと全要求ビッ
ト数の合計値(Req+Log31-16 )の大小を比較判
定し、全要求ビット数の合計値(Req+Lo
31-16 )が使用可能ビット数Usa以上であればバウ
ンドBouを12番のサブバンドに決定し、使用可能ビ
ット数Usa以下であれば12−14の処理においてバ
ウンドBouを仮に16番のサブバンドとする。
【0131】サブバンド番号が31のときは12−19
の処理において、使用可能ビット数Usaと全サブバン
ドをステレオ化した要求ビット数の合計値Reqの大小
を比較判定し、要求ビット数の合計値Reqが使用可能
ビット数Usa以上であればバウンドBouを16番の
サブバンドに決定し、使用可能ビット数Usa以下であ
ればバウンドを設定せず、全サブバンドをステレオ化す
る。
【0132】図13は前記本発明の第6の実施の形態の
計算順序の説明図である。(13−1)はサブバンド番
号、(13−2)は左(L)チャネルのサブバンド、
(13−3)はインテンシティ・ステレオ区間のサブバ
ンド、(13−4)は右(R)チャネルのサブバンドで
ある。〜は計算順序を示している。先ず、サブバ
ンド番号31〜16のインテンシティ・ステレオ区間の
要求ビット数の合計を計算し、次にサブバンド番号1
5〜12のインテンシティ・ステレオ区間の要求ビット
数を計算して、サブバンド番号31〜12のインテンシ
ティ・ステレオ区間の要求ビット数の合計を計算し、
次にサブバンド番号11〜8のインテンシティ・ステレ
オ区間の要求ビット数を計算して、サブバンド番号31
〜8のインテンシティ・ステレオ区間の要求ビット数の
合計を計算し、次にサブバンド番号0〜7のステレオ
区間の要求ビット数の合計を計算し、バウンドを8番の
サブバンドとした要求ビット数の合計を計算して判定
し、次にサブバンド番号8〜11のステレオ区間の要
求ビット数を計算してサブバンド番号0〜11のステレ
オ区間の要求ビット数の合計を計算し、バウンドを12
番のサブバンドとした要求ビット数の合計を計算して判
定し、次にサブバンド番号12〜15のステレオ区間
の要求ビット数を計算してサブバンド番号0〜15のス
テレオ区間の要求ビット数の合計を計算し、バウンドを
16番のサブバンドとした要求ビット数の合計を計算し
て判定し、次にサブバンド番号16〜31のステレオ
区間の要求ビット数を計算してサブバンド番号0〜31
のステレオ区間の要求ビット数の合計を計算して判定す
る。
【0133】各サブバンドの要求ビット数を重複して計
算することがなく、且つ、インテンシティ・ステレオ区
間の1チャネル分の要求ビット数を先に計算し、必ずし
もステレオ区間の2チャネル分の要求ビット数を全ての
サブバンドについて計算することなくバウンドを決定す
ることができるのでバウンドの判定処理を高速に行うこ
とができる。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各サブバンドの割当てビット数を、前フレームとの変化
分だけを計算することにより処理の削減ができ、又、割
当てビット数を、前フレームの割当てビット数を基に初
期値設定して計算することにより処理の削減ができ、
又、割当てビット数を、SMRの大きさ順にソートし、
初めから優先度の高いサブバンドにビットを割当てて計
算することにより処理の削減ができ、又、サブバンド毎
の割当てビット数の計算処理のループから、サイクル数
の大きい使用可能ビット数判定の条件分岐処理を外し
て、使用可能ビット数判定を別途行うことにより処理の
削減ができる。そのため、処理の実行時間が短縮され、
又、ファームウェアの規模を縮小化することができる。
更に、インテンシティ・ステレオモードにおけるバウン
ド決定において、途中のバウンド位置までの割当てビッ
ト数の計算結果を履歴として残し、バウンド位置を変更
して再計算を行うときにその履歴情報を利用することに
より、処理の削減ができ、処理の実行時間が短縮され、
又、ファームウェアの規模を縮小化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のビット割当て計算
部の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のビット割当て計算
のフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態のビット割当て計算
部の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のビット割当て計算
のフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施の形態のビット割当て計算
部の説明図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態のビット割当て計算
のフローチャートである。
【図7】本発明の第4の実施の形態のビット割当て計算
のフローチャートである。
【図8】本発明の第5の実施の形態のバウンド決定の構
成を示す図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態のバウンド決定のフ
ローチャートである。
【図10】本発明の第5の実施の形態の計算順序の説明
図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態のバウンド決定の
構成を示す図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態のバウンド決定の
フローチャートである。
【図13】本発明の第6の実施の形態の計算順序の説明
図である。
【図14】聴覚心理特性の説明図である。
【図15】聴覚心理特性を用いたオーディオ符号化装置
の説明図である。
【図16】従来のビット割当て計算のフローチャートで
ある。
【図17】インテンシティ・ステレオのバウンドの説明
図である。
【図18】従来のインテンシティ・ステレオのバウンド
決定のフローチャートである。
【符号の説明】
10 ビット割当て計算部 11 サブバンド毎のSMR値SMR[sb]計算部 12 前フレームのSMR値SMR-old[sb]保管部 13,15 加算部 14 SNRステップ幅除算(1/W)計算部 16 前フレームの割当てビット数Bit-old[sb]
保管部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーディオ入力信号を周波数軸上で複数
    のサブバンドに分割する過程と、各サブバンド毎にオー
    ディオ入力信号に対する信号レベル対マスキング閾値レ
    ベル比を求める過程と、量子化ノイズレベルがマスキン
    グ閾値レベルを下回るサブバンド数が最大となるように
    各サブバンド毎に量子化ビット数を割当てる過程とを含
    むオーディオ信号符号化方法において、 前フレームの信号レベル対マスキング閾値レベル比及び
    前フレームの割当てビット数を保管する過程と、 現フレームと前フレームとの信号レベル対マスキング閾
    値レベル比の差分と、量子化ビット1ビット当たりの信
    号レベル対量子化ノイズ比のステップ幅とから、現フレ
    ームに割当てるビット数の増減分を計算し、該ビット数
    の増減分と前フレームの割当てビット数との加減算によ
    り、現フレームの割当てビット数を求める過程とを含む
    ことを特徴とするオーディオ信号符号化方法。
  2. 【請求項2】オーディオ入力信号を周波数軸上で複数の
    サブバンドに分割する過程と、各サブバンド毎にオーデ
    ィオ入力信号に対する信号レベル対マスキング閾値レベ
    ル比を求める過程と、量子化ノイズレベルがマスキング
    閾値レベルを下回るサブバンド数が最大となるように各
    サブバンド毎に量子化ビット数を割当てる過程とを含む
    オーディオ信号符号化方法において、 前フレームの割当てビット数を基に、現フレームの割当
    てビット数の初期値を設定する過程と、その初期値から
    割当てビット数を計算する過程とを含むことを特徴とす
    るオーディオ信号符号化方法。
  3. 【請求項3】オーディオ入力信号を周波数軸上で複数の
    サブバンドに分割する過程と、各サブバンド毎にオーデ
    ィオ入力信号に対する信号レベル対マスキング閾値レベ
    ル比を求める過程と、量子化ノイズレベルがマスキング
    閾値レベルを下回るサブバンド数が最大となるように各
    サブバンド毎に量子化ビット数を割当てる過程とを含む
    オーディオ信号符号化方法において、 各サブバンド毎の信号レベル対マスキング閾値レベル比
    をその大きさに応じてソーティングする過程と、その降
    順に各サブバンドの割当てビット数を計算する過程とを
    含むことを特徴とするオーディオ信号符号化方法。
  4. 【請求項4】オーディオ入力信号を周波数軸上で複数の
    サブバンドに分割する過程と、各サブバンド毎にオーデ
    ィオ入力信号に対する信号レベル対マスキング閾値レベ
    ル比を求める過程と、量子化ノイズレベルがマスキング
    閾値レベルを下回るサブバンド数が最大となるように各
    サブバンド毎に量子化ビット数を割当てる過程とを含む
    オーディオ信号符号化方法において、 各サブバンド毎に量子化ノイズレベルがマスキング閾値
    レベルを下回るのに必要な要求ビット数を計算する過程
    と、全サブバンドの要求ビット数の合計値が全体で使用
    可能なビット数以下となるように、サブバンド毎の信号
    レベル対マスキング閾値レベル比の大きさに応じた優先
    度の低いサブバンドから順に、割当てビット数を削減す
    る過程とを含むことを特徴とするオーディオ信号符号化
    方法。
  5. 【請求項5】オーディオ入力信号を周波数軸上で複数の
    サブバンドに分割する過程と、各サブバンド毎にオーデ
    ィオ入力信号に対する信号レベル対マスキング閾値レベ
    ル比を求める過程と、量子化ノイズレベルがマスキング
    閾値レベルを下回るサブバンド数が最大となるように各
    サブバンド毎に量子化ビット数を割当てる過程と、全体
    で使用可能なビット数に応じて、バウンド位置から高音
    域側を左及び右のチャネルの和信号として符号化するイ
    ンテンシティ・ステレオモードの符号化処理を行う過程
    とを含むオーディオ信号符号化方法において、 低音域側のサブバンドから順に高音域側方向へ、ステレ
    オ化区間の要求ビット数を各サブバンド毎に計算し、そ
    の間、所定の複数のバウンド位置までの要求ビット数の
    合計値を履歴として保管する過程と、 高音域側のサブバンドから順に低音域側方向へ、インテ
    ンシティ・ステレオ化区間の要求ビット数を各サブバン
    ド毎に計算してその要求ビット数の合計値と、前記履歴
    として保管されたステレオ化区間の要求ビット数の合計
    値とを加算し、バウンド位置を決定する過程とを含むこ
    とを特徴とするオーディオ信号符号化方法。
  6. 【請求項6】オーディオ入力信号を周波数軸上で複数の
    サブバンドに分割する過程と、各サブバンド毎にオーデ
    ィオ入力信号に対する信号レベル対マスキング閾値レベ
    ル比を求める過程と、量子化ノイズレベルがマスキング
    閾値レベルを下回るサブバンド数が最大となるように各
    サブバンド毎に量子化ビット数を割当てる過程と、全体
    で使用可能なビット数に応じて、バウンド位置から高音
    域側を左及び右のチャネルの和信号として符号化するイ
    ンテンシティ・ステレオモードの符号化処理を行う過程
    とを含むオーディオ信号符号化方法において、 高音域側のサブバンドから順に低音域側へ、インテンシ
    ティ・ステレオ化区間の要求ビット数を各サブバンド毎
    に計算し、その間、所定の複数のバウンド位置までの要
    求ビット数の合計値を履歴として保管する過程と、 低音域側のサブバンドから順に高音域側方向へ、ステレ
    オ化区間の要求ビット数を各サブバンド毎に計算してそ
    の要求ビット数の合計値と、前記履歴として保管された
    インテンシティ・ステレオ化区間の要求ビット数の合計
    値とを加算し、バウンド位置を決定する過程とを含むこ
    とを特徴とするオーディオ信号符号化方法。
  7. 【請求項7】オーディオ入力信号を周波数軸上で複数の
    サブバンドに分割するサブバンド分割部と、各サブバン
    ド毎にオーディオ入力信号に対する信号レベル対マスキ
    ング閾値レベル比を求める信号レベル対マスキング閾値
    レベル比計算部と、量子化ノイズレベルがマスキング閾
    値レベルを下回るサブバンド数が最大となるように各サ
    ブバンド毎に量子化ビット数を割当てるビット割当て計
    算部とを備えたオーディオ信号符号化装置において、 前記ビット割当て計算部は、前フレームの信号レベル対
    マスキング閾値レベル比及び前フレームの割当てビット
    数を保管する保管部と、 現フレームと前フレームとの信号レベル対マスキング閾
    値レベル比の差分と、量子化ビット1ビット当たりの信
    号レベル対量子化ノイズ比のステップ幅とから、現フレ
    ームに割当てるビット数の増減分を計算するビット数増
    減分計算部と、 該ビット数の増減分と前フレームの割当てビット数との
    加減算を行う加算部とを備えたことを特徴とするオーデ
    ィオ信号符号化装置。
  8. 【請求項8】オーディオ入力信号を周波数軸上で複数の
    サブバンドに分割するサブバンド分割部と、各サブバン
    ド毎にオーディオ入力信号に対する信号レベル対マスキ
    ング閾値レベル比を求める信号レベル対マスキング閾値
    レベル比計算部と、量子化ノイズレベルがマスキング閾
    値レベルを下回るサブバンド数が最大となるように各サ
    ブバンド毎に量子化ビット数を割当てるビット割当て計
    算部とを備えたオーディオ信号符号化装置において、 前フレームの割当てビット数を保管する保管部と、前フ
    レームの割当てビット数を基に現フレームの割当てビッ
    ト数の初期値を設定する初期値計算部とを備え、前記ビ
    ット割当て計算部は、前記初期値から割当てビット数を
    計算する構成を有することを特徴とするオーディオ信号
    符号化装置。
  9. 【請求項9】オーディオ入力信号を周波数軸上で複数の
    サブバンドに分割するサブバンド分割部と、各サブバン
    ド毎にオーディオ入力信号に対する信号レベル対マスキ
    ング閾値レベル比を求める信号レベル対マスキング閾値
    レベル比計算部と、量子化ノイズレベルがマスキング閾
    値レベルを下回るサブバンド数が最大となるように各サ
    ブバンド毎に量子化ビット数を割当てるビット割当て計
    算部とを備えたオーディオ信号符号化装置において、 各サブバンド毎の信号レベル対マスキング閾値レベル比
    をその大きさに応じてソーティングするソート部を備
    え、前記ビット割当て計算部は、信号レベル対マスキン
    グ閾値レベル比の大きさの降順に各サブバンドの割当て
    ビット数を計算する構成を有することを特徴とするオー
    ディオ信号符号化装置。
  10. 【請求項10】オーディオ入力信号を周波数軸上で複数
    のサブバンドに分割するサブバンド分割部と、各サブバ
    ンド毎にオーディオ入力信号に対する信号レベル対マス
    キング閾値レベル比を求める信号レベル対マスキング閾
    値レベル比計算部と、量子化ノイズレベルがマスキング
    閾値レベルを下回るサブバンド数が最大となるように各
    サブバンド毎に量子化ビット数を割当てるビット割当て
    計算部とを備えたオーディオ信号符号化装置において、 前記ビット割当て計算部は、各サブバンド毎に量子化ノ
    イズレベルがマスキング閾値レベルを下回るのに必要な
    要求ビット数を計算し、全サブバンドの要求ビット数の
    合計値が全体で使用可能なビット数以下となるように、
    サブバンド毎の信号レベル対マスキング閾値レベル比の
    大きさに応じた優先度の低いサブバンドから順に、割当
    てビット数を削減する構成を有することを特徴とするオ
    ーディオ信号符号化装置。
  11. 【請求項11】オーディオ入力信号を周波数軸上で複数
    のサブバンドに分割するサブバンド分割部と、各サブバ
    ンド毎にオーディオ入力信号に対する信号レベル対マス
    キング閾値レベル比を求める信号レベル対マスキング閾
    値レベル比計算部と、量子化ノイズレベルがマスキング
    閾値レベルを下回るサブバンド数が最大となるように各
    サブバンド毎に量子化ビット数を割当てるビット割当て
    計算部と、全体で使用可能なビット数に応じて、バウン
    ド位置から高音域側を左及び右のチャネルの和信号とし
    て符号化するインテンシティ・ステレオモード符号化処
    理部とを備えたオーディオ信号符号化装置において、 低音域側のサブバンドから順に高音域側方向へ、ステレ
    オ化区間の要求ビット数を各サブバンド毎に計算する全
    ステレオ要求ビット数計算部と、前記全ステレオ要求ビ
    ット数計算部から出力される、所定の複数のバウンド位
    置までの要求ビット数の合計値を履歴として保管する履
    歴保管部と、 高音域側のサブバンドから順に低音域側方向へ、インテ
    ンシティ・ステレオ化区間の要求ビット数を各サブバン
    ド毎に計算してその要求ビット数の合計値と、前記履歴
    として保管されたステレオ化区間の要求ビット数の合計
    値とを加算し、バウンド位置を決定するインテンシティ
    ・ステレオ化区間要求ビット数計算部とを備えたことを
    特徴とするオーディオ信号符号化装置。
  12. 【請求項12】オーディオ入力信号を周波数軸上で複数
    のサブバンドに分割するサブバンド分割部と、各サブバ
    ンド毎にオーディオ入力信号に対する信号レベル対マス
    キング閾値レベル比を求める信号レベル対マスキング閾
    値レベル比計算部と、量子化ノイズレベルがマスキング
    閾値レベルを下回るサブバンド数が最大となるように各
    サブバンド毎に量子化ビット数を割当てるビット割当て
    計算部と、全体で使用可能なビット数に応じて、バウン
    ド位置から高音域側を左及び右のチャネルの和信号とし
    て符号化するインテンシティ・ステレオモード符号化処
    理部とを備えたオーディオ信号符号化装置において、 高音域側のサブバンドから順に低音域側へ、インテンシ
    ティ・ステレオ化区間の要求ビット数を各サブバンド毎
    に計算するインテンシティ・ステレオ化区間要求ビット
    数計算部と、前記インテンシティ・ステレオ化区間要求
    ビット数計算部から出力される、所定の複数のバウンド
    位置までの要求ビット数の合計値を履歴として保管する
    履歴保管部と、 低音域側のサブバンドから順に高音域側方向へ、ステレ
    オ化区間の要求ビット数を各サブバンド毎に計算してそ
    の要求ビット数の合計値と、前記履歴として保管された
    インテンシティ・ステレオ化区間の要求ビット数の合計
    値とを加算し、バウンド位置を決定する全ステレオ要求
    ビット数計算部とを備えたことを特徴とするオーディオ
    信号符号化装置。
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