JPH11218444A - 高分解能で小型のキャビティ内レーザ分光計 - Google Patents

高分解能で小型のキャビティ内レーザ分光計

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JPH11218444A
JPH11218444A JP10320918A JP32091898A JPH11218444A JP H11218444 A JPH11218444 A JP H11218444A JP 10320918 A JP10320918 A JP 10320918A JP 32091898 A JP32091898 A JP 32091898A JP H11218444 A JPH11218444 A JP H11218444A
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laser
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JP10320918A
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George H Atkinson
エイチ アトキンソン ジョージ
Yu Yan
(エヌエムアイ) ヤン ユー
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Innovative Lasers Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出器による検出のため入射ビームの波長λ
を分散させる高分解能で小型の分光計を提供する。 【解決の手段】 分光計は、(a)入射ビームが通過す
る入射スリット、(b)入射スリットからの光をコリメ
ートする第1のミラー、(c)コリメートされたビーム
を分散させ空間強度分布を有するビームを形成する、溝
数がN1 の第1の反射格子、(d)コリメートされたビ
ームをさらに分散させる、溝数がN2 の第2の反射格
子、及び(e)コリメートされ分散させられたビームを
集束する第2のミラーを含み、実質的に対称な構成を有
する。分光計が対称な構成であるため、格子の分解能及
び分散は2倍になる。小型で高分解能の結像分光計は、
キャビティ内セルを有する高感度ガス検知器において、
ガスの吸収線群の測定ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に結像(ima
ging)分光計に関し、特にキャビティ内レーザ分光
を基にした結像分光計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザは、その最も簡単な形態では、2
枚のミラーの間に置かれた利得をもつ媒体を含むとして
概ね説明できる。前記レーザ・キャビティ内の光は前記
ミラーの間で繰り返し反射され、反射される度に光利得
を生じる前記利得をもつ媒体を通過する。第1のミラー
の反射膜は完全反射膜であるが、第2のミラーの反射膜
は部分反射膜であって、前記レーザ・キャビティから若
干量の光が抜け出すことができる。前記レーザ共振器す
なわちキャビティは前記ミラーの前記反射面間の空間領
域で定義され、本発明の説明ではいわゆる"キャビティ
内領域"に関する。
【0003】前記レーザの出力強度は前記利得をもつ媒
体が動作する波長範囲と前記共振器素子の反射率との関
数である。通常該出力は幅が広く、明確で顕著な分光的
特徴をもたない。
【0004】レーザ分光によるガス状の化学種、例えば
原子、分子、ラジカル、あるいはイオンの同定には、前
記レーザ出力が前記化学種が吸収する波長領域にあるこ
とが必要である。従来のレーザを応用したガス状化学種
の検出においては、レーザ放射は電離すなわち蛍光のよ
うな2次信号を発生させるために前記レーザの外部にあ
るガス試料を励起するのに用いられる。あるいは従来の
吸収分光においては、レーザ光は前記レーザの外側に置
かれたガス試料を通過し、波長に伴って変化するレーザ
光減衰量が測定される。
【0005】約20年前、キャビティ内レーザ分光(I
ntracavity LaserSpectrosc
opy(ILS))という、別の検出方法が初めて探求
された。例えば、ジー・アトキンソン(G.Atkin
son)、エー・ローファー(A.Laufer)、エ
ム・クリヨ(M.Kurylo)の"キャビティ内ダイ
・レーザ技法による自由ラジカルの検出"、59ジャー
ナル・オブ・ケミカル・フィジックス(Journal
of Chemical Physics)、197
3年7月1日号を参照。ILSにおいては、レーザ自体
が検出器として用いられる。分析されるガス試料は、マ
ルチモード・帯域均等拡張レーザ(homogeneo
usly broadened laser)の光学キ
ャビティ内に挿入される。上掲のアトキンソン等は、ガ
ス状の分子、原子、ラジカル、及び/またはイオンを前
記光学キャビティ内で基底状態あるいは励起状態のいず
れかに置くことにより、前記レーザ出力が変わり得るこ
とを示した。特に、前記キャビティ内化学種の吸収スペ
クトルが前記レーザの前記分光出力に現れる。
【0006】前記レーザ出力の明瞭な特性吸収は、吸収
している前記ガス状化学種によりもたらされる前記キャ
ビティ内損失から生じる。(ここで用いられる特性吸収
は、光強度対波長プロットにおいて前記光強度が極小値
に達する一連の波長系列に該当する。)マルチモード・
レーザにおいては、キャビティ内吸収損失は縦モード・
ダイナミクス(dynamics)により前記レーザ利
得と競合する。結果として、前記レーザの前記利得に抗
して効果的に競合できる、より強いキャビティ内特性吸
収波長において前記レーザ出力強度に減衰が観測され
る。前記特性吸収が強くなるほど、該当する波長におけ
る前記レーザ出力強度の減衰は大きくなる。
【0007】光を吸収する前記ガス状化学種を前記レー
ザ共振器内部に挿入することにより、ILSでは従来の
分光法に優る高い検出感度が得られる。ILS法の高い
検出感度は、(1)前記レーザの利得をもつ媒体中で生
じる前記利得と(2)前記吸収体損失との間の非線型競
合から得られる。結果としてILSは、弱い吸収及び/
または極低濃度の吸収体の検出のいずれにも利用でき
る。
【0008】前記光学キャビティ内のガス状化学種は、
それぞれに対応する吸収スペクトルすなわち識別パター
ンにより1つ1つ同定できる。さらに前記分光識別パタ
ーンにおける特定の特性吸収の強度は、いったん検知器
が適正に校正されれば、前記ガス状化学種の前記濃度を
決定するのに用いることができる(ここに用いられる"
分光識別パターン"という術語は、吸収強度に対してプ
ロットした波長すなわち前記ガス状化学種を1つ1つ同
定する吸光度に対応する)。
【0009】前記ガス状化学種の前記分光識別パターン
は、前記ILSレーザの前記出力を波長に関して分散さ
せることにより得られる。前記ILSレーザの前記出力
を分散させ、よって前記ガス状化学種の前記分光識別パ
ターンを得るには、一般に2検出器構成が用いられる。
前記ILSレーザの前記出力は波長固定型分散分光計を
通過し、該分光計により分解される特定のスペクトル領
域がマルチチャンネル検出器を用いて記録される。ジー
・エイチ・アトキンソン等により1996年7月3日に
出願された米国特許出願08/675,605号、"キ
ャビティ内レーザ分光(ILS)による超鋭敏ガス検出
用のダイオードレーザでポンピングされるレーザシステ
ム"を参照。あるいは、波長走査型分光計が様々なスペ
クトル領域を選択的に分解するのに用いられ、結果は単
チャンネル検出器で記録される(上記参照)。
【0010】従来技術のILS検出システムは、検出す
べき前記キャビティ内化学種の吸収スペクトルにおける
前記特性吸収の帯域幅に比べて実質的に広いスペクトル
帯域幅を有するILSレーザを用いる。1997年11
月8日に発行された、ジー・エイチ・アトキンソン等に
よる米国特許第5,689,334号、"汚染物質の高
感度検出用キャビティ内レーザ分光計"を参照。特に前
記レーザシステムは、測定される前記ガス状化学種の前
記特性吸収より少なくとも3倍広い動作波長帯域幅を有
している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしILSを行なう
従来技術の方法は、研究室ではうまくはたらくものの、
商工業上の用途の多くにとっては大きすぎ、複雑すぎ
る。特に、前記特性吸収を分析するコンピュータだけで
なく、前記レーザの前記スペクトル出力を分散させる分
光計に対する必要条件が、前記検出システムをより大き
く、複雑にしている。一方、商工業上の現実による制約
は、ガス検出器が手頃な大きさで、比較的安く、信頼の
できるものでなければならないとしている。
【0012】すなわち、ILS用の高分解能で小型の分
光計が必要とされている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、高分解
能で小型のキャビティ内レーザ分光計が得られる。"高
分解能"とは、前記分光計の前記分解能が50,000
分の1より小さいことを意味する。該分光計は、検出器
による検出のために入射ビームの波長λを分散するもの
であり、(a)前記分光計の開口数に整合する集束レン
ズと、(b)前記入射ビームが通過する入射スリット
と、(c)前記入射スリットからの前記ビームを平行光
線化する(コリメートする)ための第1のミラーと、
(d)前記コリメートされたビームを分散して分光強度
分布を有するビームを形成するための、溝の数がN1
第1の反射格子と、(e)前記コリメートされたビーム
をさらに分散するための、溝の数がN2の第2の反射格
子と、(f)前記コリメートされ、分散されたビームを
集束させる第2のミラーを含んでいる。ここで前記分光
計は実質的に対称な構成を有する。
【0014】本発明の分光計は、特に1次元光ダイオー
ド・アレイと一緒に使うと有用である。
【0015】前記分光計の前記対称な構成により、前記
格子の前記分解能及び分散は2倍になる。該小型で高分
解能の結像分光計は、キャビティ内セルを有する高感度
ガス検知器内のガスの吸収線群を測定することができ
る。
【0016】本発明の他の目的、特徴、及び利点は、以
下の詳細な説明及び関連する図面を考察することにより
明らかになるであろう。図面においては、全図を通して
同じ参照記号は同じ対象を表わしている。
【0017】
【発明の実施の形態】ここでは、本発明の特定の実施の
形態について詳細に述べ、発明者等が現在考えている、
本発明を実施するための最善の形態を説明する。別の実
施の形態も応用として簡単に述べる。
【0018】図1を参照すると、ポンピング・レーザ1
2、キャビティ内レーザ分光(ILS)レーザ及び関連
チャンバ14、分光計16、及び関連電子機器(例え
ば、コンピュータ、デジタル電子機器等)を有する検出
器18を含む、ガス検出器システムが示されている。該
ガス検出器システム10は、別のところで詳細に述べら
れている。例えば、1997年11月18日発行の米国
特許第5,689,334号を参照。
【0019】本発明に従えば、前記分光計16は結像分
光計であり、2枚の凹面鏡、2つの平面反射格子、及び
1つの入射スリットを用いる。前記検出器18として
は、1次元光ダイオード・アレイを用いるのが有利であ
る。図2は本発明の前記結像分光計16を描いている。
該分光計16は、空間的にコヒーレントなビーム22が
それを通過して前記分光計内に導かれる、前記入射スリ
ット20を含む。前記空間的にコヒーレントなビーム2
2はILSレーザ14からのものであり、前記入射スリ
ット20を通過する前にレンズ19を通過する。前記分
光計16は、焦点距離と前記分光計の絞りの開口との比
として定義されるf数に比例する大きさのスポットとな
る回折限界像を与える。前記入射レーザ光22を前記分
光計16の前記入射スリット20に結像させるため、前
記レンズ19は前記分光計のf数に実質的に等しいf数
をもつものである。
【0020】前記ビーム22は、おそらく凹面のコリメ
ート用ミラー24に当たってコリメートされ、次いで第
1の反射格子26に向かい、そこで波長分散がおこる。
図が複雑になるのを避けるため、前記ビーム22の平行
光線化(コリメーション)は示されていない。前記第1
の反射格子26から、前記ビーム22は第2の反射格子
28に向かい、そこでさらに前記波長分散した後、おそ
らくやはり凹面の集束ミラー30に向かう。前記第2の
格子28は、注目している波長の前記第2の格子におけ
る回折角が前記波長の前記第1の格子26における入射
角に実質的に等しくなるように設置される。前記集束ミ
ラー30は前記ビーム22を平面32に集束させる。該
平面はおそらく、出射スリット(図示せず)または前記
ビームが分析される検出器18である。前記検出器18
としては、光検出器アレイが適している。結像分光計1
6は、以下にさらに詳細に述べるように対称な構成を有
している。
【0021】前記2つの格子26,28の分解能は
【0022】
【数11】
【0023】で与えられる。ここでλは前記注目してい
る波長、mは前記回折次数、またN1及びN2 はそれぞ
れ、前記第1及び第2の格子26,28の溝の数であ
る。
【0024】対称な場合は、N1 =N2 。よって上記の
方程式は
【0025】
【数12】
【0026】に簡約される。
【0027】前記結像分光計16の前記分解能は一般
に、前記格子26,28だけでなく前記入射スリット2
0の寸法及び位置、検出器ピクセル(pixel)の口
径、及び結像光学系24,30の収差にも依存する。前
記2つの格子26,28により、単格子の場合よりも分
解能は高くなり、最高分解能は前記分光計16が完全に
対称になった場合に得られる。
【0028】前記2つの格子26,28の前記分散は
【0029】
【数13】
【0030】で与えられる。ここでαi は前記各格子の
入射角、βi は回折角であり、gは前記格子の前記溝の
度数(1mmあたりの溝の数N)、またmは前記回折次
数である。
【0031】対称な場合は、α2 =β1,β2=α1 であ
り、上記方程式は
【0032】
【数14】
【0033】に簡約される。前記入射角及び回折角は図
3に描かれており、以下で論じられる。本発明の前記小
型結像分光計16は、2つの格子26,28による前記
2重分散からもたらされる。
【0034】図3は前記分光計16の概略図であり、互
いに傾き、間隔を空けた関係にある前記2つの格子2
6,28を、前記第1の格子26に当たる入射ビーム2
2及び前記第2の格子28から出ていく出射ビーム2
2'とともに示している。いかなる格子数に対しても、
前記分光計16の対称性は以下の条件
【0035】
【数15】
【0036】
【数16】
【0037】から導かれる。
【0038】全格子数が偶数の場合は
【0039】
【数17】
【0040】
【数18】
【0041】である。
【0042】全格子数が奇数の場合は
【0043】
【数19】
【0044】
【数20】
【0045】である。
【0046】前記分光計16に入る前記ビーム22の光
源は前記ILSレーザであり、空間的にコヒーレントな
(強度が大きく、細い)ビームを与える。前記空間的に
コヒーレントなビームを使用することが、ほとんどの分
光計では空間的に非コヒーレントなビームが分析される
こととの全く違いである。
【0047】図1では2つの格子26,28が示されて
いるが、3つ以上の格子を用いることができる。複数の
格子の利用により、前記分光計16から出て前記出射面
32(例えば、出射スリットまたは光検出器)に向かう
ビーム22の前記波長分散が大きくなる。図4は4つの
回折格子26,28,34,36を有する分光計16を
描いている。
【0048】以下に論じる前記分光計16の前記対称構
成のため、前記格子の数は4,6,8,・・・と拡張で
きて、前記分解能及び分散は24/2,26/2,28/2,・
・・倍に高められる。
【0049】さらに分光計の格子26,28はともに固
定され、よって可動ではない。前記格子26,28が可
動ではないのでモータは必要ではなく、よって前記分光
計16は簡素化され小型になる。
【0050】前記ビーム22は、前記格子26に対して
非常に浅い角度で入射するようにしてあるので、前記格
子の全面一杯に入射する。前記格子全面を使用すること
により、波長分解能が高くなる。前記分解能は前記格子
の溝数Nとともに高くなるが、前記ビームが前記格子の
ある部分に入射しない場合、該部の溝は前記ビームの回
折に寄与しない。すなわち、前記格子が与え得る最大の
分散を利用するには、前記格子面一杯に入射させること
が決定的に重要である。
【0051】前記分解能は、前記入射スリット20の
幅、前記格子26,28の前記分散、および前記出射ス
リットまたは前記1次元検出器アレイ18の前記ピクセ
ルの幅の畳み込み(コンボリューション)により決定さ
れる。
【0052】本発明の前記分光計16においては、前記
格子26,28は全倍率が1の望遠鏡すなわちビーム拡
大器としてはたらく。前記第2のミラー30は、前記第
2の格子28で回折された前記分散したビーム22を集
束する。このようにして、前記分光計16を出ていく前
記ビームが、前記分光計の前記構成の結果として直平面
32にもたらされる。同時に、前記1次元光ダイオード
・アレイ18が、前記ビーム22の前記分光強度分布を
検出するのに用いられる。前記1次元光ダイオード・ア
レイは、単色(モノクロマティック)分光計用の単チャ
ンネル検出器であればどれでもよい。
【0053】前記分光計16の前記対称構成のため、前
記2つの格子は倍率1の望遠鏡として動作する。前記コ
リメート用ミラー24の前記開口数(またはf数)は、
格子がいくつ使われようとも、前記集束ミラー30の開
口数と同じである。
【0054】ここで用いられる"実質的に対称的"という
用語は、現時点では完璧な対称性に到達することは無理
なことがわかっているので、達成される対称性が現在の
工学技術能力で成就できる限りのよいものであることを
意味する。しかしここに開示されるように、前記実質的
に対称な構成要素を用いることにより、可能な限り最高
度の分解能得られ、小型化がはかれるであろう。
【0055】本発明の小型で高分解能の結像分光計16
は、キャビティ内セルを有する高感度ガス検知器用に、
前記吸収線群を測定することができる。
【0056】最も重要な利点は前記結像分光計16の前
記対称構成であって、該構成により前記格子26,28
の前記分解能及び分散が2倍になる。
【0057】図面より明らかなように、前記ミラー2
4,30は前記ビーム22を前記格子26,28とミラ
ーとの間で折り返す。前記ビーム22の前記折り返しに
より、本発明の高解像度結像分光計16は小型化され
る。
【0058】高解像度の前記分光計16の前記対称な格
子構成は、前記キャビティ内セルを有する高感度ガス検
知器を用いるILSシステムにおいて、ガスによる前記
吸収線群を測定するのに有用である。さらに前記対称な
格子構成により、コヒーレントなレーザ光に対して高分
散が得られ、同時にある狭い範囲内で若干の波長同調能
力が得られる。
【0059】以上説明したように、高分解能で小型のキ
ャビティ内レーザ分光計が開示された。ここに明らかに
された構成要素のデザイン及び配置には多種多様な修正
がなされ得ることは、該分野に熟達した技術者にとり容
易にわかることであって、そのような変更及び修正は全
て、請求の範囲により定められる本発明の趣旨に含まれ
るものと考える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分光計を用いた検出器システムの概略
のブロック図
【図2】2つの反射格子を用いた、本発明の分光計の概
略図
【図3】前記分光計を対称な構成とするために前記反射
格子がとるべき角度を示す、本発明の分光計の概略図
【図4】3つ以上の反射格子を用いるときに要求される
角度を示す、本発明の分光計の概略図
【符号の説明】
10 ガス検出システム 12 ポンピングレーザ 14 キャビティ内レーザ分光(ILS)及び関連チ
ャンバ 16 分光計 18 検出器及び関連電子機器 19 レンズ 20 入射スリット 22 空間的にコヒーレントなビーム 22' 出射ビーム 24 コリメート用ミラー 26 第1の反射格子 28 第2の反射格子 30 集束用ミラー 32 出射面 34,36 追加された格子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユー (エヌエムアイ) ヤン アメリカ合衆国 アリゾナ州 85711 タ クソン ナンバー327 エス コロンブス ロード 2020

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)入射ビームが通過する入射スリッ
    トと、 (b)前記入射スリットからの前記ビームをコリメート
    するための第1のミラーと、 (c)前記コリメートされたビームを分散させて空間的
    強度分布を有するビームを形成するための、溝数がN1
    の第1の反射格子と、 (d)前記コリメートされたビームをさらに分散させる
    ための、溝数がN2 の第2の反射格子と、 (e)前記コリメートされ分散させられたビームを集束
    するための第2のミラーとを含み、実質的に対称な構成
    を有することを特徴とする、検出器による検出のため入
    射ビームの波長λを分散させる分光計。
  2. 【請求項2】 開口数を有し、さらに前記開口数に整合
    する集束レンズを含むことを特徴とする請求項1記載の
    分光計。
  3. 【請求項3】 さらに前記第2の反射格子と前記第2の
    ミラーとの間に少なくとも1つの反射格子が追加されて
    いることを特徴とする請求項1記載の分光計。
  4. 【請求項4】 さらに前記ビームが集束される出射平面
    を含むことを特徴とする請求項1記載の分光計。
  5. 【請求項5】 前記出射平面が出射スリットを含むこと
    を特徴とする請求項4記載の分光計。
  6. 【請求項6】 前記出射平面が光ダイオード検知器アレ
    イを含むことを特徴とする請求項4記載の分光計。
  7. 【請求項7】 前記光ダイオード検知器アレイが同時に
    前記ビームの前記空間的強度分布を検知できるように1
    次元であることを特徴とする請求項6記載の分光計。
  8. 【請求項8】 前記1次元光ダイオード・アレイが単色
    分光計用単チャンネル検出器を含むことを特徴とする請
    求項7記載の分光計。
  9. 【請求項9】 前記2つの格子が、それぞれ回折次数及
    び溝数を有し、mを前記回折次数、N1 及びN2 をそれ
    ぞれ前記第1の格子及び前記第2の格子の前記溝数とす
    るとき、注目する波長λに対して 【数1】 で与えられる分解能が、前記2つの格子により得られる
    ことを特徴とする請求項1記載の分光計。
  10. 【請求項10】 前記対称な構成によりN1 =N2 であ
    って、 【数2】 であることを特徴とする請求項9記載の分光計。
  11. 【請求項11】 前記2つの格子が、それぞれ、(1)
    入射光の入射角及び回折光の回折角、(2)直線で測定
    した単位長あたりの溝数である溝度数、及び(3)回折
    次数を有し、αを前記入射角、βを前記回折角、gを前
    記溝度数、mを前記回折次数とするとき、 【数3】 で与えられる分散を有することを特徴とする請求項1記
    載の分光計。
  12. 【請求項12】 前記対称な構成により、前記第2の反
    射格子の前記回折角をβ2 として、 【数4】 であることを特徴とする請求項11記載の分光計。
  13. 【請求項13】 前記対称な構成が 【数5】 【数6】 から導かれることを特徴とする請求項1記載の分光計。
  14. 【請求項14】 格子数が偶数の場合は、 【数7】 【数8】 であり、格子数が奇数の場合は、 【数9】 【数10】 であることを特徴とする請求項13記載の分光計。
  15. 【請求項15】 ガスの吸収線群を測定するためのキャ
    ビティ内分光計に用いられることを特徴とする請求項1
    記載の分光計。
  16. 【請求項16】 前記入射ビームが空間的にコヒーレン
    トであることを特徴とする請求項1記載の分光計。
JP10320918A 1997-11-17 1998-11-11 高分解能で小型のキャビティ内レーザ分光計 Pending JPH11218444A (ja)

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