JPH11218013A - 可変弁制御装置 - Google Patents

可変弁制御装置

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JPH11218013A
JPH11218013A JP32637998A JP32637998A JPH11218013A JP H11218013 A JPH11218013 A JP H11218013A JP 32637998 A JP32637998 A JP 32637998A JP 32637998 A JP32637998 A JP 32637998A JP H11218013 A JPH11218013 A JP H11218013A
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camshaft
tooth
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detecting
cam
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JP32637998A
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Inventor
Toshinori Doi
俊典 土井
Osamu Sato
佐藤  修
Joji Yamaguchi
錠二 山口
Ken Hori
憲 堀
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Denso Corp
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Denso Corp
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく組付けの容易な可変弁制御
装置を提供する。 【解決手段】 位相調整装置1は図示しないクランクシ
ャフトに対するカムシャフト2の位相を調整するもので
あり、駆動装置4はカムシャフト2を軸方向に移動させ
るものである。カム3は軸方向にプロフィールが異なっ
ているので、カムシャフト2が軸方向に移動することに
より吸気弁を駆動するカム3のプロフィールが変化す
る。角度検出歯5aはバルブタイミングの位相を検出す
る平歯であり、移動量検出歯5bはカムシャフト2の軸
方向移動量を検出する斜め歯である。角度検出歯5aお
よび移動量検出歯5bはパルサ5の同一周上に等間隔で
交互に2組配置されており、両方の歯を一つの電磁ピッ
クアップ6で検出しているので、カムシャフト2の位
相、ならびにカムシャフト2の軸方向移動量を検出する
ための部品点数が減少し、組付け工数が低減するので製
造コストを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(以下、
「内燃機関」をエンジンという)の吸気弁および排気弁
の少なくともいずれか一方の開閉タイミング(以下、
「開閉タイミング」をバルブタイミングという)、なら
びに開弁期間やリフト量を運転条件に応じて変更するた
めの可変弁制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンの運転状態に応じて
吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方のバルブ
タイミングを制御するバルブタイミング調整装置では、
バルブタイミングの位相を検出するために、例えばカム
シャフトに被検出構造としてのカム角度検出歯を設けこ
のカム角度検出歯を電磁ピックアップ等のセンサで検出
している。またクランクシャフトにもクランク角度検出
歯を設けこのクランク角度検出歯をセンサで検出してい
る。そして、各センサで検出したカム角度信号とクラン
ク角度信号とからクランクシャフトに対するカムシャフ
トの位相を検出することにより、バルブタイミングの位
相を検出している。
【0003】また、軸方向にプロフィールが異なるカム
をカムシャフトに取付け、カムシャフトを軸方向に移動
することにより吸気弁および排気弁の少なくともいずれ
か一方の開弁期間やリフト量を変化させる可変動弁機構
として、特開平9−32519号公報に開示されるもの
が知られている。
【0004】特開平9−32519号公報に開示される
可変動弁機構では、低回転用プロフィールから高回転用
プロフィールまで立体カムのプロフィールを軸方向に連
続して変化させることにより、エンジン運転状態に応じ
てカムシャフトを軸方向に移動して適切なカムプロフィ
ールで高精度に弁の開弁期間やリフト量を制御しようと
している。このようなカムシャフトの移動によりカムの
プロフィールを変更する可変動弁機構では、カムシャフ
トの移動量を検出してカムの使用プロフィール位置を検
出するためにカムシャフトに被検出構造を設けこの被検
出構造をセンサで検出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】バルブタイミングと、
開弁期間やリフト量とを併せて制御する可変弁制御装置
を構成するために、カムシャフトの回転角度とカムシャ
フトの移動量とを検出する二組の被検出構造およびセン
サをカムシャフトに設けると、部品点数が増加し、組付
け工数が増加するという問題がある。
【0006】また、カムシャフトの軸方向の移動量を検
出するためカムシャフトに対し所定角度傾斜させて斜め
歯を設ける場合、斜め歯の位置が製造誤差等によりずれ
るとカムシャフトの軸方向移動量を高精度に検出できな
い。斜め歯の位置ずれとは、周方向位置のずれとカムシ
ャフトに対する傾斜角度のずれのことである。例えば、
斜め歯を周方向に等間隔に配置する場合、製造誤差等に
より斜め歯の周方向の位置がずれると基準位置を表すク
ランク角度検出歯またはカム角度検出歯に対する斜め歯
の変位量が斜め歯毎にばらつくので、カムシャフトの軸
方向移動量の検出精度が低下する。ここで述べる変位量
とは、クランク角度検出歯またはカム角度検出歯に対す
る斜め歯の位相差である時間差または角度差である。ま
た、カムシャフトに対する斜め歯の傾斜角度が斜め歯毎
にばらつくとカムシャフトの軸方向移動量に伴う基準位
置に対する斜め歯の変位量の変化率が斜め歯毎に異なる
ので、カムシャフトの軸方向移動量の検出精度が低下す
る。
【0007】本発明の目的は、部品点数が少なく組付け
の容易な可変弁制御装置を提供することにある。本発明
の他の目的は、移動量検出歯の位置がばらついても、移
動量検出歯の変位量を高精度に検出する可変弁制御装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
可変弁制御装置によると、従動軸の回転角度、すなわち
カム回転角度を検出する角度検出歯と、従動軸の軸方向
移動量を検出する移動量検出歯とを従動軸の同じ周上に
配置しているので、カム回転角度と従動軸の軸方向移動
量とを検出するための歯を一箇所に集約することができ
る。さらに、角度検出歯および移動量検出歯を検出する
センサを一つ用意すればよい。したがって、部品点数が
減少するとともに組付け工数が低減するので、製造コス
トを低減することができる。
【0009】本発明の請求項2記載の可変弁制御装置に
よると、カムの低リフトプロフィールを選択するときに
センサと対向する移動量検出歯の部位は、カムの高リフ
トプロフィールを選択するときにセンサと対向する移動
量検出歯の部位よりも従動軸の回転方向に向けて進んで
いる。したがって、カムの低リフトプロフィールを選択
するときにセンサと対向する移動量検出歯の部位を検出
する際に、この部位よりも先にセンサに接近する移動量
検出歯の部位が存在しないので、電磁ピップアップ等の
センサで検出する検出電圧が高くなり、低速回転時にお
いても高精度に移動量検出歯を検出することができる。
これにより、エンジンの始動性が向上する。
【0010】本発明の請求項3記載の可変弁制御装置に
よると、センサにより検出した各移動量検出歯の変位量
のばらつきを補正する変位量補正手段を備えている。し
たがって、移動量検出歯の周方向の位置および従動軸に
対する傾斜角度が歯毎にばらついても、検出した変位量
を補正することにより移動量検出歯の変位量を高精度に
検出することができる。したがって、従動軸の軸方向移
動量を高精度に検出することができる。
【0011】本発明の請求項4記載の可変弁制御装置に
よると、移動量検出歯の高側変位量および低側変位量に
基づき移動量検出歯の変位量を補正する。変位量の差が
大きい2点で検出した変位量に基づき移動量検出歯の変
位量を補正するので、移動量検出歯の変位量を高精度に
検出できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
実施例を図に基づいて説明する。本発明の一実施例によ
る可変弁制御装置を図1に示す。本実施例の可変弁制御
装置は油圧制御式であり、吸気弁のバルブタイミング、
開弁期間およびリフト量を制御するものである。
【0013】可変弁制御装置は、位相調整装置1、カム
シャフト2、カム3、駆動装置4、パルサ5、電磁ピッ
クアップ6を有する。位相調整装置1は、図示しないク
ランクシャフトに対するカムシャフト2の位相を調整す
るものであり、クランクシャフト側回転体とカムシャフ
ト側回転体との間にヘリカルスプラインを有するリング
ギアを配置したものや、ベーン式のものが良く知られて
いる。位相調整装置1により、吸気弁のバルブタイミン
グを進角側または遅角側にずらすことができる。
【0014】カム3は軸方向にプロフィールが異なって
おり、吸気弁の低リフト用から高リフト用まで連続して
プロフィールが変化している。低リフトプロフィールは
エンジンの低回転時に用いられ、高リフトプロフィール
はエンジンの高回転時に用いられる。
【0015】カムシャフト2の端部に配設された駆動装
置4は油圧等によりカムシャフト2を軸方向に移動させ
るものである。カムシャフト2が軸方向に移動すること
により吸気弁を開閉駆動するカム3のプロフィールが変
化する。
【0016】パルサ5はカムシャフト2とともに回転
し、図3に示すように、同一周上に角度検出歯5aおよ
び移動量検出歯5bが等間隔で交互に2組配置されてい
る。図3の(A)に示す矢印はパルサ5の回転方向を示
し、図3の(B)に示す矢印はカムシャフト2の移動方
向を示している。センサとしての電磁ピックアップ6は
パルサ5の外周側に配設されており、カムシャフト2の
回転に伴い角度検出歯5aおよび移動量検出歯5bを検
出する。
【0017】角度検出歯5aはカムシャフト2の軸に平
行な平歯である。移動量検出歯5bはカムシャフト2の
軸に対し所定角度傾斜する斜め歯である。また、図2に
示すように、カム3の低リフトプロフィールが選択され
ているときに電磁ピックアップ6と対向する移動量検出
歯5bの部位は、カム3の高リフトプロフィールが選択
されているときに電磁ピックアップ6と対向する移動量
検出歯5bの部位よりもカムシャフト2の回転方向に向
けて進むように、カム3のプロフィールに応じて移動量
検出歯5bの傾斜方向が設定されている。このように移
動量検出歯5bの傾斜方向が設定されている理由を次に
説明する。
【0018】カムシャフト2の回転方向に向けて移動量
検出歯5bの他の部位よりも進んでいる移動量検出歯5
bの部位は他の部位よりも先に電磁ピックアップ6に接
近して通過するので、カムシャフト2の回転方向に向け
て進んでいる移動量検出歯5bの部位が電磁ピックアッ
プ6を通過する際に電磁ピックアップ6との間で生じる
磁束変化率が一番大きくなる。電磁ピックアップ6は磁
束変化率に応じて検出電圧を発生するので、カムシャフ
ト2の回転方向に向けて進んでいる移動量検出歯5bの
部位を検出するときに発生する検出電圧が最も高くな
る。したがって、カム3の低リフトプロフィールが選択
されているとき、つまりエンジンの低回転時に電磁ピッ
クアップ6が検出する移動量検出歯5bの検出電圧が高
くなるので、エンジンの低回転時においても高精度に移
動量検出歯5bを検出することができる。
【0019】図1に示すクランク角度センサ7は、クラ
ンクシャフトに取付けられたクランク角度検出歯からク
ランク角度信号を検出している。変位量補正手段として
のエンジン制御装置(ECU)10は、電磁ピックアッ
プ6、クランク角度センサ7、および他のセンサからの
検出信号を入力し、エンジン運転状態に応じて位相調整
装置1および駆動装置4等を制御している。
【0020】次に、可変弁制御装置の作動について説明
する。 (1) 位相検出 ECU10はクランク角度センサ7から図4に示すクラ
ンク角度信号を入力している。そして、角度検出歯5a
を電磁ピックアップ6で検出することにより得られるカ
ム角度信号とクランク角度信号との時間差t0 を求め、
基準位置における時間差と比較することにより、クラン
クシャフトに対するカムシャフト2の位相を検出し、バ
ルブタイミングの位相を検出する。
【0021】(2) 移動量検出 移動量検出歯5bが斜め歯であるから、駆動装置4によ
りカムシャフト2が軸方向に移動すると、移動量検出歯
5bを電磁ピックアップ6で検出することにより得られ
るカム角度信号のクランク角度信号に対する位相は、図
4に示すt10、t11のように変化する。また、位相調整
装置1によりクランクシャフトに対するカムシャフト2
の位相を変化させると、角度検出歯5aおよび移動量検
出歯5bの両方で検出されるカム角度信号の検出位置が
クランク角度信号に対し変化する。
【0022】したがって、クランク角度信号とカム角度
信号とからカムシャフト2の軸方向移動量を正しく知る
ためには、クランク角度信号に対する角度検出歯5aお
よび移動量検出歯5bのそれぞれで検出されるカム角度
信号の位相の差を求めればよい。つまり、図4において
(t10−t0 )または(t11−t0 )を求め、基準位置
における位相の差と比較することにより、カムシャフト
2の軸方向移動量を求めることができる。
【0023】この場合、角度検出歯5aと移動量検出歯
5bとを交互に配置しているので、クランク角度信号に
対する角度検出歯5aおよび移動量検出歯5bのそれぞ
れで検出されるカム角度信号の位相差を素早く算出する
ことができる。したがって、カムシャフト2の軸方向移
動量を素早く算出することができるので、カムシャフト
2の軸方向移動を高精度に制御することができる。
【0024】図4に示す(t10−t0 )または(t11−
t0 )を用いてカムシャフトの軸方向移動量を求める代
わりに、角度検出歯5aから移動量検出歯5bまでの時
間t2 、もしくは移動量検出歯5bから角度検出歯5a
までの時間t3 によってカムシャフト2の軸方向移動量
を検出するようにしてもよい。
【0025】前述したカムシャフト2の軸方向移動量の
検出は、移動量検出歯5bが周方向の所定位置に等間隔
に、かつカムシャフト2に対し所定の傾斜角度で配置さ
れている場合に有効である。しかし、移動量検出歯5b
の位置が製造誤差等により所定位置からずれると、前述
した方法ではカムシャフト2の軸方向移動量を高精度に
検出することができない。移動量検出歯5bの周方向位
置が製造誤差等により所定位置からずれると、基準位置
であるクランク角度検出歯および角度検出歯5aに対す
る移動量検出歯5bの位相、つまり時間差または角度差
である変位量が移動量検出歯5b毎にばらつく。また、
移動量検出歯5bの傾斜角度が製造誤差等によりばらつ
くと、カムシャフト2が軸方向に移動するとき、クラン
ク角度検出歯および角度検出歯5aに対する移動量検出
歯5bの変位量の変化率が移動量検出歯5b毎に異な
る。
【0026】このような移動量検出歯5bの位置のばら
つきによる基準位置に対する移動量検出歯5bの変位量
のばらつきを補正する方法の一例を以下に説明する。本
実施例では、カム3の最低リフトプロフィールと高リフ
トプロフィールとが選択されたときに検出した移動量検
出歯5bの変位量に基づき移動量検出歯5bの変位量を
補正している。最低リフトプロフィールが選択されたと
きの基準位置に対する移動量検出歯5bの変位量が低側
変位量であり、高リフトプロフィールが選択されたとき
の基準位置に対する移動量検出歯5bの変位量が高側変
位量である。最低リフトプロフィールは、例えばエンジ
ン始動時に選択されるカムプロフィールであり、駆動装
置4で選択可能な最低リフトのプロフィールを表してい
る。最低リフトプロフィールが選択されたとき、基準位
置に対する移動量検出歯5bの変位量は最低である。高
リフトプロフィールは、各移動量検出歯5bの検出時に
おける最高リフトを有するプロフィールを表している。
高リフトプロフィールが選択されたとき、基準位置に対
する移動量検出歯5bの変位量は検出時において最高で
ある。高リフトプロフィールの位置はエンジン運転状態
により異なる。高リフトプロフィールのリフト量は、駆
動装置4で選択可能な最高リフトプロフィールのリフト
量以下である。
【0027】図5に示す変位量補正ルーチンは、クラン
ク角度信号の立下りで起動され、図6に示す基準信号で
あるクランク角度信号と移動量検出歯5bのカム角度信
号との変位量を補正するルーチンである。変位量補正ル
ーチンはECU10内の記憶装置に格納されている。図
5において、便宜上i=0を一方の移動量検出歯5bと
対応する添え字とし、i=1を他方の移動量検出歯5b
と対応する添え字とする。
【0028】(1) ステップ101において、本ルーチン
を起動したクランク角度信号が一方の移動量検出歯5b
の直前信号であるかが判定され、そうであれば、ステッ
プ102においてi=0とする。ステップ103におい
て、本ルーチンを起動したクランク角度信号が他方の移
動量検出歯5bの直前信号であるかが判定され、そうで
あれば、ステップ104においてi=1とする。本ルー
チンを起動したクランク角度信号が両移動量検出歯5b
の直前信号ではない場合、ルーチンを終了する。
【0029】(2) ステップ105において、クランク角
度信号とカム角度信号との時間差T1[i]をクランク
角度信号に対するカム角度信号の角度差に変換し、基準
位置であるクランク角度信号からの変位量を表すEVT
B[i]に代入する。ステップ106において、EVT
B[0]とEVTB[1]との平均EVTBAVを求め
る。
【0030】(3) ステップ107において、カムシャフ
ト2が保持状態、つまり軸方向に移動中ではないかを判
定し、保持状態であれば、ステップ108において最低
リフトプロフィール位置であるかを判定する。保持状態
でなければ、ステップ114に移行する。
【0031】(4) 最低リフトプロフィール位置であれ
ば、ステップ109において、次式(1) からEGVPL
SL[i]を求める。最低リフトプロフィール位置でな
ければステップ111に移行する。 EGVPLSL[i]=EGVPLSL[i]+((EVTB[i]− EVTBAV)−EGVPLSL[i])/k・・・(1) ただし、kはなまし定数。EGVPLSL[i]は、本
来変位量EVTB[i]とEVTBAVとの差を表す。
しかし、カムシャフト2の軸方向移動量またはカムシャ
フト2の回転速度のばらつき等によりEVTB[i]、
EVTBAVがばらつくので、平均に対する変位量のば
らつき、つまり(EVTB[i]−EVTBAV)を直
接EGVPLSL[i]に代入しても、移動量検出歯5
bの変位量を高精度に検出できない。式(1) を用いEG
VPLSL[i]を徐々に(EVTB[i]−EVTB
AV)に近づけることにより、カムシャフト2の軸方向
移動量および回転速度のばらつきを平均化することがで
きる。次に、ステップ110において最低リフトプロフ
ィール位置における変位量EVTB[i]をEGVTB
L[i]に代入し、ステップ114に移行する。
【0032】(5) ステップ111において高リフトプロ
フィール位置かを判定する。ステップ111において、
EGVTBH[i]は、それまでの最高リフトのプロフ
ィール位置における変位量EVTB[i]を代入した変
数である。高リフトプロフィール位置であれば、ステッ
プ112において式(1) と同様に次式(2) からEGVP
LSH[i]を求める。高リフトプロフィール位置でな
ければステップ114に移行する。 EGVPLSH[i]=EGVPLSH[i]+((EVTB[i]− EVTBAV)−EGVPLSH[i])/k・・・(2) ただし、kはなまし定数。次に、ステップ113におい
て高リフトプロフィール位置における変位量EVTB
[i]をEGVTBH[i]に代入し、ステップ114
に移行する。
【0033】(6) ステップ114において、次式(3) か
ら補正量EGVPLST[i]を算出する。 EGVPLST[i]=EGVPLSL[i]+(EGVPLSH[i] −EGVPLSL[i])×(EVTB[i]−EGVTBL[i])/ (EGVTBH[i]−EGVTBL[i]) ・・・(3) (7) ステップ115において、変位量EVTB[i]を
EGVPLST[i]により補正し、補正した変位量E
VTを得、本ルーチンを終了する。
【0034】上記変位量補正ルーチンは、基準位置であ
るクランク角度検出歯に対する移動量検出歯5bの変位
量を補正するルーチンである。角度検出歯5aを基準位
置とし、角度検出歯5aに対する移動量検出歯5bの変
位量の補正も同様の処理で行うことができる。このよう
にして得られた各基準位置に対する移動量検出歯5bの
補正後の変位量を用い、可変弁制御装置の作動説明にお
いて説明した(2) 移動量検出方法によりカムシャフト2
の軸方向移動量を高精度に求めることができる。補正に
より得られるカムシャフト2の軸方向移動量の変化を図
7に示す。パルス信号の高レベル側および低レベル側
は、各移動量検出歯5bの変位量により得られたカムシ
ャフト2の軸方向移動量を示している。実際には、式
(1) および式(2) に示した演算処理により、パルスのレ
ベルが徐々に近づき補正後の一定レベルの軸方向移動量
になるが、図7ではその変化を省略して示している。図
7に示す最低リフトプロフィールから高リフトプロフィ
ールに移動する途中の階段状の信号のばらつきは最低リ
フトプロフィール位置および高リフトプロフィール位置
において補正値を算出する前の状態を示している。一旦
高リフトプロフィール位置と最低リフトプロフィール位
置において補正値を算出した後は、カムシャフト2の軸
方向移動中においても一定の高さの規則正しい階段状に
なる。移動量検出歯5bの変位量の補正は上記の変位量
補正ルーチンンに基づく方法に限定するものではなく、
他にも種々の方法が考えられる。
【0035】以上説明した本発明の実施の形態を示す上
記実施例では、角度検出歯5aおよび移動量検出歯5b
の両方を一つのパルサ5の同一周上に設け、両方の歯を
一つの電磁ピックアップ6で検出している。したがっ
て、クランクシャフトに対するカムシャフト2の位相、
ならびにカムシャフト2の軸方向移動量を検出するため
の部品点数が減少し、組付け工数が低減するので製造コ
ストを低減できる。
【0036】また本実施例では、カム3の低リフトプロ
フィールが選択されているときに電磁ピックアップ6と
対向する移動量検出歯5bの部位はパルサ5の回転に伴
い移動量検出歯5bの他の部位よりも電磁ピックアップ
6に先に接近して通過する。したがって、エンジンの低
回転時においても移動量検出歯5bの回転により発生す
るカム角度信号の検出電圧が高いのでカム角度信号を高
精度に検出することができる。したがって、エンジン始
動時の低回転時においてもカムシャフト2の軸方向移動
量を高精度に検出することができるので、エンジンを確
実に始動させることができる。
【0037】また、移動量検出歯5bの位置が製造誤差
等により所定位置からずれても、基準位置に対する移動
量検出歯5bの変位量を補正することができるので、補
正後の移動量検出歯5bの変位量に基づきカムシャフト
2の軸方向移動量を高精度に検出することができる。
【0038】上記実施例では、クランク角度信号を基準
信号としてクランクシャフトに対するカムシャフト2の
位相、ならびにカムシャフト2の軸方向移動量を検出し
た。ここで、クランクシャフトに対するカムシャフトの
位相の変動範囲が所定範囲内であれば、パルサに気筒判
別歯を設けることにより気筒判別歯の検出信号をクラン
ク角度信号として用いることができる。さらに気筒判別
歯を斜め歯にすることにより、クランク角度信号とカム
シャフトの移動量検出信号とを気筒判別歯で併せて検出
することができる。
【0039】また、クランクシャフト側回転体とカムシ
ャフト側回転体との間に斜め歯を設けたリングギアを嵌
挿し、リングギアを軸方向に移動することによりクラン
クシャフトに対するカムシャフトの位相を調整する位相
調整装置として用いる場合、カムシャフトが軸方向に移
動することにより、開弁期間およびリフト量とともにバ
ルブタイミングの位相も変化する構成になることがあ
る。この場合、本実施例の構成のようなパルサ5では、
カムシャフト2の軸方向移動によっても平歯である角度
検出歯5aの位相がずれる。位相調整装置による位相制
御は角度検出歯5aの位相のずれを検出しながら行うの
で、例えば位相調整装置と駆動装置とが同時に作動した
場合、どちらの装置でどの程度角度検出歯5aの位相が
変化しているのかを判断することができない。
【0040】そこで、例えば角度検出歯をカムシャフト
の軸方向の移動に伴う位相の変化方向と逆方向の傾斜を
有する斜め歯に形成することによりカムシャフトが軸方
向に移動しても角度検出歯の位相が変化しないようにす
ることができる。これにより、角度検出歯の位相の変化
は位相調整装置の制御だけにより生じたものと判断する
ことができるので、位相検出装置と駆動装置とが同時に
作動しても、角度検出歯の位相のずれを検出しながら位
相調整装置を制御できる。カムシャフトの軸方向移動に
よる位相の変化量は、カムシャフトの軸方向移動量から
算出できる。
【0041】また上記実施例では、位相調整装置1と駆
動装置4とを別装置として構成したが、一つの装置とし
て構成してもよい。また上記実施例では、吸気弁を駆動
する可変弁制御装置について説明したが、排気弁を駆動
する可変弁制御装置、あるいは吸気弁および排気弁の両
方を駆動する可変弁制御装置に本発明の可変弁制御装置
を用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による可変弁制御装置を示す
模式的構成図である。
【図2】本実施例のカムとパルサとを示す拡大図であ
る。
【図3】(A)は(B)のA方向矢視図であり、(B)
は本実施例のパルサを示す側面図である。
【図4】クランク角度信号とカム角度信号との関係を示
すタイミングチャートである。
【図5】移動量検出歯で検出した変位量を補正する制御
ルーチンである。
【図6】移動量検出歯に位置ずれがある場合のクランク
角度信号とカム角度信号との関係を示すタイミングチャ
ートである。
【図7】カムシャフトの軸方向移動量の補正過程を示す
タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 位相調整装置 2 カムシャフト(従動軸) 3 カム 4 駆動装置 5 パルサ 5a 角度検出歯 5b 移動量検出歯 6 電磁ピックアップ(センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 憲 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロフィールが軸方向に異なるカムを有
    し、駆動軸から伝達される駆動力により内燃機関の吸気
    弁および排気弁の少なくともいずれか一方を開閉する従
    動軸と、 前記従動軸を軸方向に移動可能な駆動装置と、 前記駆動軸に対する前記従動軸の位相を変更可能な位相
    調整装置と、 前記従動軸の回転角度を検出するために前記従動軸の周
    上に設けた角度検出歯と、 前記従動軸の軸方向移動量を検出するために前記角度検
    出歯と同一周上の前記従動軸に設けられ、前記従動軸に
    対し所定角度を形成する移動量検出歯と、 前記角度検出歯および前記移動量検出歯を検出するセン
    サとを備え、 前記角度検出歯と前記移動量検出歯とを交互に2組以上
    設けることを特徴とする可変弁制御装置。
  2. 【請求項2】 前記カムの低リフトプロフィールが選択
    されているときに前記センサと対向する前記移動量検出
    歯の部位は、前記カムの高リフトプロフィールが選択さ
    れているときに前記センサと対向する前記移動量検出歯
    の部位よりも前記従動軸の回転方向に向けて進んでいる
    ことを特徴とする請求項1記載の可変弁制御装置。
  3. 【請求項3】 前記センサが検出する各移動量検出歯の
    変位量のばらつきを補正する変位量補正手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の可変弁制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記変位量補正手段は、各移動量検出歯
    の高側変位量と前記高側変位量の平均との差である高側
    変位差、ならびに低側変位量と前記低側変位量の平均と
    の差である低側変位差を求め、前記高側変位量および前
    記低側変位量を検出した2点間で前記高側変位差と前記
    低側変位差との差を配分して補正値を求め、各移動量検
    出歯の変位量を補正することを特徴とする請求項3記載
    の可変弁制御装置。
JP32637998A 1997-11-18 1998-11-17 可変弁制御装置 Pending JPH11218013A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008138632A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Denso Corp リフト特性検出装置
JP2013199857A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置

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JP2008138632A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Denso Corp リフト特性検出装置
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