JPH11217785A - セルロースパルプ蒸解缶の排出口へ導入する希釈液の分散方法および装置 - Google Patents

セルロースパルプ蒸解缶の排出口へ導入する希釈液の分散方法および装置

Info

Publication number
JPH11217785A
JPH11217785A JP10325423A JP32542398A JPH11217785A JP H11217785 A JPH11217785 A JP H11217785A JP 10325423 A JP10325423 A JP 10325423A JP 32542398 A JP32542398 A JP 32542398A JP H11217785 A JPH11217785 A JP H11217785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
assembly
screen
header
screen surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10325423A
Other languages
English (en)
Inventor
Grant E Bechard
イー.ビチャード グラント
John Hefele
ヘフェレ ジョン
Larry W Laakso
ダブリュー.ラークソ ラリー
Mark D Barret
ディ−.バレット マーク
Fred R Chasse
チャッセ アール.フレッド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ahlstrom Machinery Inc
Original Assignee
Ahlstrom Machinery Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ahlstrom Machinery Inc filed Critical Ahlstrom Machinery Inc
Publication of JPH11217785A publication Critical patent/JPH11217785A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C7/00Digesters
    • D21C7/14Means for circulating the lye
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C3/00Pulping cellulose-containing materials
    • D21C3/22Other features of pulping processes
    • D21C3/24Continuous processes

Landscapes

  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルロースパルプ蒸解缶の下部に希釈液を導
入する際の液分散を改良する方法および装置を提供す
る。 【解決手段】 クラフトパルプ垂直式連続蒸解缶10の
ようなパルプ処理槽において、セルローススラリーは、
槽内部の流路中を流れる。流路の少なくとも一箇所に実
質的に円環状の空洞部41を形成させ、希釈液または処
理液を、この実質的に円環状の空洞部41に導入し、ス
ラリーの周囲および内部に実質的に均一に液を分散させ
る。この円環状空洞部41は、槽にステップ的直径拡大
部43を設けることによって形成できる。希釈液の均一
導入は、例えば、スクリーン表面40aを用い、実質的
に円環状の空洞部の周りに均一に間隔を置いて配置され
た複数の開口のような一本以上の開口を用いて達成する
ことができる。スクリーン表面40aは実質的に垂直ま
たは円錐形である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、セルロー
スパルプ蒸解缶中の液分散に関する。特に、本発明は、
セルロースパルプ蒸解缶の下部に導入する希釈液の液分
散を改良する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】細砕セルロース繊維材、例えば、木材チ
ップから化学パルプを製造する技術においては、該セル
ロース材を、蒸解缶として知られる一基以上の円筒形の
槽で圧力をかけ、温度を上げて蒸解薬剤で処理するのが
普通である。この処理は、連続式にも、回分式にも行う
ことができる。連続式では、チップは、連続式蒸解缶の
一端へ連続的に供給され、処理され、他端から実質上連
続的に排出される。回分式方法では、一基以上の回分式
蒸解缶にチップと蒸解薬剤とを充填し、蓋をして、次い
で処理を始める。処理が終了した後、回分式蒸解缶の中
味を排出する。回分式または連続式(例えば、カミヤ−
式(登録商標「Kamyr」)のいずれの蒸解缶にあっ
ても、実質的に完全に蒸解された細砕セルロース繊維
材、すなわち、木材パルプのスラリーを排出するに当た
って、排出口の近くに希釈液を導入することが補助的に
行われる。この希釈液は、パルプ排出の補助作用を行う
のみならず、パルプを冷却し、排出されるスラリーの液
状、すなわち、コンシステンシーを制御する機能をも有
する。
【0003】パルプを排出する前に希釈するというこの
方法は、1930年代後半から1940年代前半に連続
式蒸解缶が導入されて以来実施されてきている。例え
ば、1942年10月15日の優先権を主張している米
国特許第2,474,862号明細書には、ヨハン・リ
ヒター(Johan Richter)の初期の連続式
蒸解缶の一つの出口に冷却液を導入することが明快に記
載されている。初期の連続式蒸解缶の出口に同じように
希釈液を導入することは、リヒター著の「カミヤ−式連
続蒸解の歴史」(1981)や米国特許第2,938,
824号明細書に示されている。1950年代後半に
は、連続式蒸解缶の出口に冷却液を導入し、加圧下のパ
ルプを排出する前にパルプを冷却すると、すなわち、
「ブロー」を行うと、強度の大きいパルプが生成される
ということが認識された。この概念は、「コールドブロ
ー」として知られる。
【0004】1960年代初頭に、連続式蒸解缶にてセ
ルロース材を向流処理するという概念が始めて導入され
たのは、例えば、スロマン(Sloman)の米国特許
第3,097,987号明細書やリヒターの米国特許第
3,007,839号明細書に記載されている通りであ
る。その後、蒸解缶の底部に向流洗浄を行うことが導入
されたのは、例えば、リヒターらの米国特許第3,20
0,032号明細書やラークソ(Laakso)の米国
特許第3,298,899号明細書に記載されている通
りである。この洗浄方式は、ハイヒート(HI−HEA
T)という商標で販売された。同じようにハイヒート式
向流洗浄とコールドブロー式冷却とを組み合わせた方法
は、米国特許第3,380,833号、第3,413,
189号、第3,425,898号、第3,429,7
33号、第3,445,328号、第3,427,21
8号、第3,532,594号、第3,579,418
号、および第3,811,994号の各明細書に記載さ
れている。しかし、これらの特許に示されているシステ
ムでは冷却液の導入は、全て蒸解缶の周囲に均一に分散
された一連のノズルで行われている。これらのノズル
は、槽の胴の長手方向に一般に垂直に配置され、リング
ヘッダーに共通に連通しているのが普通である。例え
ば、米国特許第3、007、839号明細書には、内部
に挿入され、次いで排出撹拌機、つまり「出口デバイ
ス」の方へ下向きになっている希釈ノズルが記載されて
いる。ごく最近の特許、例えば、米国特許第5,23
6,553号、第5,470,437号、第5,56
7,280号、および第5,620,562号の各明細
書には全て出口より上の希釈液の導入が半径方向のノズ
ルを用いて行われている蒸解缶が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マテリアルハ
ンドリング、特にチップビンおよび連続式蒸解缶におけ
るマテリアルハンドリングの領域の最近の進歩によれ
ば、槽の細砕セルロース繊維材を希釈する際に液をこの
ように局部的に導入すると、槽中の繊維材の均一移動が
邪魔されることが示される。最近の米国特許第5,50
0,083号、第5,617,975号、および第5,
628,873号の各明細書には、均一移動および均一
処理が確実に行われる木材チップの取り扱いおよび処理
に関する新規な方法が開示されている。1997年9月
23日出願の同時係属米国特許出願第08/936,0
47号明細書には、これらの原理を蒸解缶槽の設計に適
用する新規な方法が開示されている。これらの特許や特
許出願が開示するところによれば、細砕セルロース繊維
材と液のスラリーの移動は、蒸解缶へ導入される液の均
一性によって劇的に影響される。例えば、不均一な希釈
が行われると、スラリーのコンシステンシーに局所的な
変化が起こり、槽の胴の内径に沿うフローパターンが局
所的に変化する危険性がある。繊維材の垂直な流れで
は、例えば、ある高さでの流れ特性に変化があると、繊
維材と槽壁面との間の摩擦によってその高さよりの上の
繊維材の特性が影響を受ける危険性がある。これは、希
釈が蒸解缶の底部の上で行われる場合は特にそうであ
る。普通、この場所が、槽の胴から半径方向内向きに液
が導入される唯一の箇所である。他の液導入は、例え
ば、蒸解液循環の場合の方式は、中央に配置された導管
で、すなわち、「センターパイプ」経由で行われる。こ
の方式では、槽の内径に沿った流れの特性には直接的影
響はほとんどない。従って、蒸解缶の底部に、半径方
向、局所的、不均一に液を導入すると、蒸解缶全体の繊
維材の流れに顕著な悪影響を与える危険性がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、蒸解缶へ液を
導入する方法および装置を提供し、従来技術の特徴とし
て挙げられる処理および繊維材移動の際の不均一性を克
服するものである。本発明の態様の一つでは、細砕セル
ロース繊維材に対する流路を備え、直径が第一直径から
第二直径へ少なくとも一箇所の半径方向またはステップ
的増大部を有する蒸解缶などの槽へ液を分散・導入する
方法が提供される。この態様の方法では、(a)繊維材
が上記ステップ的増大部の箇所を越えて流れるように
し、円環状の空洞部が繊維材と第二直径との間に形成さ
れるようにし、(b)この円環状空洞部へ液を導入し、
液が流路の周囲に分散されるようにする。本発明の態様
の一つでは、液を上記空洞部へ導入するに際し、空洞部
と直接連通する一本以上のノズルを用いて行ってもよ
い。液を導入するのに好ましい装置は、直径のステップ
的増大部の近くに配置されたスクリーン板である。この
スクリーン板の形状の一つは、第二直径と実質的に等し
い内径を備えた直円筒形のスクリーンである。また、こ
のスクリーンの別の形状の一つは、流路の第一直径と実
質的に等しい第一直径と、流路の第二直径と実質的に等
しい第二直径とを備えた直円錐形のスクリーンである。
【0007】蒸解缶などの槽へ液を導入する本方法は、
蒸解缶などの槽の下部の箇所に行うのが好ましい。しか
し、蒸解缶などの槽の高さのどの位置にも、液の導入が
望ましい場合は、本方法を用いることができるし、槽の
複数箇所に本方法を行うこともできる。
【0008】特に、本発明では、内表面を備えた槽(普
通は垂直槽)を用いて化学パルプ(例えば、クラフトパ
ルプ)を処理する方法が提供される。本方法は、(a)
槽の内部の流路にセルローススラリーを流し、(b)流
路の少なくとも一箇所に実質的に円環状の空洞部を形成
し、(c)実質的に円環状の空洞部に希釈液または処置
液を導入し、スラリーの周囲または内部に均一に液が分
散されるようにするものである。
【0009】ステップ(b)は、垂直槽に水平なステッ
プ的直径拡大部を設けることによって行うことができ
る。ステップ(c)は、実質的に円環状の空洞部の周り
に実質的に均一に配置された複数の開口に処理液または
希釈液を流すことによって行うことができる。ステップ
(b)は、普通、実質的に下向きに槽にスラリーを流す
ことによって行われる。ステップ(b)と(c)とは、
更に、実質的に円環状の空洞部近くにスクリーンを設
け、液をスクリーンを通して導入することによっても行
うことができる。ステップ(b)と(c)とは、また、
流路に実質的に平行なスクリーン表面を設けることによ
って、あるいは、流路に対して約30〜60(の角度を
なす実質的に円錐形のスクリーン表面を設けることによ
って行うことができる。
【0010】ステップ(c)は、槽内の第一円環状空洞
部へ処理液または希釈液を導入し、槽内部の第二円環状
チャンバへ複数のオリフィスを通して前記の液を流し、
次いでスクリーン表面を通して槽内部へ前記の液を流す
ことによって行うことができる。ステップ(c)は、円
環状空洞部近くのスクリーンを通して前記の液を流すこ
とによって行うことができる。
【0011】また、本発明は、以下の構成要素、すなわ
ち、内部空間を備えた実質的に垂直の長手の槽、槽の内
部空間の少なくとも一箇所に実質的に円環状の空洞部を
形成する手段、および空洞部へ処理液または希釈液を導
入する手段を備える化学パルプ製造または処理アセンブ
リに関する。
【0012】導入手段には、空洞部と直接連通する一本
以上のノズルを備えるのがよいが、槽内部の空洞の近く
にスクリーン表面を備えるのが好ましく、円環状空洞形
成手段はステップ的直径拡大部であるのがよい。導入手
段には、スクリーン表面と連通する実質的に円環状のチ
ャンバを有する槽内部空間内に第一ヘッダーを更に備え
るのがよく、導入手段は、スクリーン表面に加えて、複
数の開口を備えるのがよい。導入手段は、スクリーン表
面の直ぐ近くに第二ヘッダーを更に備えるのがよく、第
一ヘッダーと第二ヘッダーとの間に液を通過させること
ができる複数のオリフィスを更に設ける。スクリーン表
面は、実質的に垂直か、もしくは実質的に円錐形(例え
ば、垂直に対して30〜60゜の角度)かのいずれでも
よい。
【0013】本発明の別の態様では、化学パルプを製造
または処理するアセンブリが提供されるが、本アセンブ
リは、次の構成要素、すなわち、内部空間を備えた実質
的に垂直の長手の槽、第一スクリーン表面の直径を有す
る抽出または再循環スクリーンアセンブリ、抽出または
再循環スクリーンアセンブリの実質的直下に設けられる
ステップ的直径拡大部、ステップ的直径拡大部の実質的
に直下の液導入スクリーンであって、第一スクリーン直
径の少なくとも1%(例えば、2〜5%、普通は約1〜
12インチ(25.4〜304.8mm)、好ましくは
約1〜3インチ(25.4〜76.2mm))だけ大き
い第二スクリーン表面直径を有する液導入スクリーン、
および液導入スクリーンアセンブリと連通する実質的に
円環状のヘッダーを備え、液が液導入スクリーンアセン
ブリへ供給され、スラリー中を下向きに槽を移動するパ
ルプに実質的に均一に導入されることを特徴とする。
【0014】第二スクリーン表面は、実質的に垂直、あ
るいは円錐形でよい。本発明の装置は、液をヘッダーに
導入する複数の導管と、導管から出る液の流れを曲げる
ように各導管の前に配置され、第二スクリーン表面とは
直ぐには液が接触しないように流す板とを更に備えるの
がよい。ヘッダーは、第一ヘッダーの場合と、第一ヘッ
ダーの直下に第二ヘッダーをスクリーンアセンブリに備
えさせた場合とがある。第一ヘッダーと第二ヘッダーと
の間には複数のオリフィスを設ける。
【0015】本発明の主な目的は、化学パルプへ希釈液
または処理液を槽中に均一に導入する方法および装置を
提供するものである。本発明のこの目的および他の目的
は、本発明の詳細な説明を吟味し、前記の特許請求の範
囲を読めば、より明快になろう。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、下部に典型的な希釈液導
入配管を備えた典型的従来技術連続式蒸解缶の断面図を
示す。ここには垂直の連続式蒸解缶が示されているけれ
ども、本発明は、連続式と回分式とを問わず、どんな形
の円筒形蒸解缶にも、また、パルプを処理・製造する他
の槽にも同様に適用できることを理解されたい。
【0017】細砕セルロース繊維材と蒸解液のスラリー
が、蒸解缶の頂部11に導入され、完全に蒸解されたパ
ルプと使用済み蒸解液が底部12から排出される。蒸解
缶10は、円筒形の胴13と、多数の直円筒形スクリー
ンアセンブリ14,15,16,17とを備えている。
従来技術で典型であるように、希釈液は、外部洗浄ヘッ
ダーと、複数の半径方向内向きノズル18とを用いて導
入される。図1の底部の詳細立体図で、一部断面を示す
図が、図2に示される。
【0018】図2は、特に、パルプを12の箇所から排
出する前に、希釈液を蒸解缶10の底部に導入する典型
的従来技術装置を示す。従来技術では普通なように、蒸
解缶10の底部は、「洗浄スクリーンアセンブリ」とし
て知られ、セルロース材から液を半径方向に取り出す少
なくとも一組のスクリーンアセンブリ17を備える。ア
センブリ17のスクリーンを通過する液は、一個以上の
円環状空洞部37に入り、複数の半径方向のノズル19
によってリング型ヘッダーパイプ19’へ抜き出され
る。次に、この液は、一本以上のパイプ21を経由し
て、「洗浄循環ポンプ」と称されるポンプ22の入口へ
流れる。ポンプは、液を加圧し、従来の熱交換器(図示
せず)を通して液を流し、中央に位置する分散パイプ2
0、つまり「センターパイプ」へ液を戻し、セルロース
材を蒸解缶へ再導入する。蒸解液または希釈液をポンプ
22の上流の導管21に導入してもよい。
【0019】希釈液は、普通、洗浄スクリーンアセンブ
リ17の下に位置する半径方向に配置された一連のノズ
ル23から導入される。希釈液は、一個以上の共通リン
グ型ヘッダーパイプ24から、これらノズルへ導入され
る。希釈液は、普通、洗浄機の濾液であるが、「コール
ドブローポンプ」として知られるポンプ25と導管2
6,27とを用いて導入される。また、希釈液は、普
通、ノズル29と導管28を経由して蒸解缶の底部ヘッ
ダーへ導入される。希釈液は、パルプと混合され、「出
口デバイス」として知られる撹拌機30の作用によって
槽から排出される。出口デバイス30は、普通、電動機
/ギア減速機31で駆動される。また、希釈液は、出口
デバイス30のアームによって分散され、導管32経由
でポンプ25によって圧送される。
【0020】また、図2は、スクリーンアセンブリ17
の所の槽直径が拡大される典型的な様子を示す。従来の
蒸解缶設計では典型なように、スクリーンアセンブリ1
7の後に、スクリーンの直下の所で直径33の増大部、
すなわち、ステップ的拡大部がある。スクリーンアセン
ブリ17を用いて液を半径方向に抜き出すと、処理され
るチップが、スクリーンアセンブリ17を通過するにつ
れて、局所的な圧縮を受ける。業界では「チップカラ
ム」として知られるチップ塊に対する流路の直径がスク
リーンアセンブリ17の下でこのように増大すると、チ
ップ塊は、このステップ的拡大部で形成された空洞部へ
膨張、または弛緩することができる。この作用によっ
て、繊維材の上下の流れが、液の半径方向流れによる局
所的半径方向圧縮によって確実に妨害されなくなる。す
なわち、この作用によって、チップカラムのスクリーン
上への「閉塞」が防止される。流路直径をこのように増
大することは、円錐形遷移部35を用いて胴部34から
36へと槽胴半径を約6インチ(152.4mm)だけ
拡大することによって行われる。
【0021】従来技術では典型なように、ノズル23
は、希釈液をパルプの半径方向に流すだけなので、槽の
胴13の内面の周りに液を均一に分散させることはでき
ない。前に述べたように、液をこのように局所的導入す
ると、蒸解缶10の内壁と底部鏡部に沿ってパルプスラ
リーの特性に局所的な変化が起こったり、セルロース材
の流動特性に局所的な変化が生じたりする。また、流れ
にこのような局所変化が起こると、蒸解缶の全ての高さ
にわたってセルロース材の流れに影響が出る。図3〜6
は、このような変化を最小限に抑え、蒸解缶全体の操作
および性能を改良することができる本発明の態様を示
す。
【0022】図3は、本発明の態様の一つの概略図であ
る。図3は、図2に示される三つの槽区分34,35,
36を備える槽胴13の一つの部分を示す。また、この
図に示されるのは、図2に示される一個以上の円環状空
洞部37と液抜き出しノズル19とを備える典型的な洗
浄循環スクリーンアセンブリ17である。典型的なよう
に、内部ブランク板45を用いると、胴13の直径が円
錐部35を経由して大きな直径まで遷移する時に流路直
径が比較的均一に維持される。スクリーンアセンブリ1
7は、二枚以上の支持板46に取り付けられる。
【0023】本発明では、円環状空洞部41を備えるス
クリーンアセンブリ40を少なくとも更に一個スクリー
ンアセンブリ17の下に設ける。希釈液導入用の複数の
ノズル42が設けられ、空洞部41へ希釈液を導入す
る。スクリーンアセンブリ40のスクリーン(複数を含
む)の内径は、スクリーンアセンブリ17の内径より大
きい(普通少なくとも1%、例えば、約2〜5%)の
で、ステップ的拡大部43はスクリーンアセンブリ17
の下にくることになる。実質的に円環状のこのステップ
的直径拡大部は、幅0.5〜24インチ(12.7〜6
09.6mm)の範囲であるが、普通は1〜12インチ
(25.4〜304.8mm)、好ましくは1〜3イン
チ(25.4〜76.2mm)である。本発明では、ス
テップ的拡大部43があると、スクリーンアセンブリ4
0のスクリーン(複数を含む)の内径と、図3の右側の
45の箇所に概略示されているチップカラムの膨張する
外表面との間に空洞44が生じる。円環状空洞部または
ヘッダー41へノズル42で導入された希釈液は、ステ
ップ的拡大部43によって形成された円環状空洞44へ
入ってからスクリーンアセンブリ40を通過する。円環
状空洞44は、希釈液をチップカラムの周囲にぐるりと
分散させる通路となるので、チップカラムの局所的希釈
という状態は最小限に抑えられ、時には解消されること
さえある。本発明の態様の一つでは、液は、一本以上の
ノズル42を用いて空洞44へ直接導入される。しか
し、好ましい態様では、例えば、円環状チャンバ41へ
出来るだけ実質的均一に液を分散する手段が設けられ
る。
【0024】また、図3に示される態様は、スクリーン
アセンブリ40の下に半径方向流路増大部47、すなわ
ち、もう一つのステップ的拡大部を備える。1〜6イン
チ(25.4〜152.4mm)のステップ的拡大部
は、チップカラムの周囲にぐるりと液を分散させる通路
となることができる。スクリーンアセンブリ40のスク
リーン表面40aによって、槽13内のパルプスクリー
ンの周囲および内部に液が均一に導入される。チップC
は、スクリーン17と殆ど面一で流れる。
【0025】図4〜6は、図3に示される態様とは別の
形の態様の部分図を示す。図4は、図3に示されるアセ
ンブリと同じ様なスクリーンアセンブリを示し、槽区分
36、少なくとも一個のスクリーンアセンブリ17、液
抜き出し導管19、ステップ的拡大部43、および希釈
液導入導管42を備える。この態様では、希釈液は、内
部空洞またはヘッダー51を経由してスクリーンアセン
ブリ40’へ導入され、次いで、オリフィス52を通っ
て、スクリーン円環状空洞部またはヘッダー41’へ流
れ、スクリーン表面40’aを通過する。内部ヘッダー
51は、スクリーンアセンブリ17の下に配置されるブ
ランク板53によって規定される。ブランク板53は、
説明に便ならしめるために、約6インチ(25.4〜1
52.4mm)の高さを有するものとして示されてい
る。ブランク板53は、所望の高さならなんでもよい
が、普通は1/2〜6フィート(0.15〜1.8m)
の高さである。図4では、ステップ的拡大部43は、ス
クリーン17の下に配置されている。しかし、ステップ
的拡大部43をブランク板53の下に配置し、ステップ
17の内表面とブランク板53とが実質的に面一になる
ようにもできることが理解される。この態様では、円環
状空洞はブランク板53の下に来ている。
【0026】また、導管42は、図4において破線で示
したように一本、あるいは普通は複数本の均一に分散さ
れた箇所に液を導入する。オリフィス52を用いて、円
環部41”へ液を比較的均一に分散し、スクリーンアセ
ンブリ40’からチップカラムへ希釈液が均一に確実に
分散するようにする。オリフィスを用いると均一分散が
行われ易くなるので、導入個所は一箇所でも均一分散を
得ることができる。また、所望ならば、ブランク板53
を貫通して共に作用するオリフィスを導管42に設ける
ことも可能である。スクリーン40’の下の流路直径の
箇所にステップ的拡大部54を設けると、更に圧縮軽減
作用があり、その上に液分散用の円環状空洞が生じる。
また、内部円環状空洞部51は、円環状空洞41’の上
に配置することができる。液は、オリフィスを通じて、
あるいはスクリーン40の代わり、またはこれと一緒
に、空洞41’の下部板の所のスクリーン板を通じて、
円環状空洞へ分散することがでる.また、スクリーン4
0’は省略することができるので、希釈液は、オリフィ
ス52またはスクリーン板によって直接円環状空洞部へ
分散することができる。
【0027】図5は、図4に示される内部分散ヘッダー
を用いないで、その代わり導管42中の希釈液がスクリ
ーン円環状ヘッダー61へ直接流れる別の態様を示す。
この態様では、希釈液の流れについては、導管42から
直接チップカラムへ流れるのが、導管入口の前に配置さ
れる板62によって防止される。これらの板は、液の流
れを曲げるので、スクリーン表面63に対しては、より
均一の液分散が行われる。ステップ的拡大部64は、カ
ラムにレリーフ機能を与えると共に均一液分散機構をも
与える。
【0028】図6は、希釈スクリーンアセンブリ72
が、直円錐形の拡大スクリーン部73を備える本発明の
更に別の態様を示す。このスクリーン73には、導管4
2と円環状空洞部71から液が供給される。スクリーン
表面63には、図5に示される邪魔板62と一緒に、あ
るいは図4に示されるような内部分散ヘッダー51と一
緒に、同様な円錐形あるいはテーパ型スクリーンが用い
られる。
【0029】図3〜6の態様の各個では、多種多様のス
テップ的拡大部、スクリーンアセンブリ、ブランク板な
どによって実質的に円環状の空洞部が形成され、この空
洞部へ液が流れ、チップカラムに導入される希釈液が実
質的に均一に分散される。このような手段は、別法とし
て、上記実質的に円環状の空洞部の代わりに、あるいは
これに加えて、従来の構造を用いて実質的に円環状の空
洞部を形成し、この実質的円環状の空洞部へ従来の液導
入手段、例えば、導管、ノズル、ポンプ、オリフィス、
ヘッダー、ベンチュリー、インジェクターなどを用いて
希釈液を導入することができる。このステップ的拡大部
を用いる場合は、その寸法は、各態様において槽経に対
して同じ比率(例えば、約1〜5%)、あるいは同じ絶
対値(例えば、約0.5〜24インチ(12.7〜60
9.6mm)、好ましくは約1〜12インチ(25.4
〜304.8mm))である。
【0030】以上、スラリー液を処理して化学パルプ
(例えば、クラフトパルプ)を製造する有利な蒸解缶、
スクリーンアセンブリ、および方法が、本発明によって
提供されたことが分かる。本発明は、槽、特に下部に希
釈液が導入される蒸解缶における希釈液の円周方向の分
散を改良する可能性を増大させるものである。上記の議
論は、一般に本発明を蒸解缶として用いることができる
槽に関するものではあるけれども、本発明は、希釈また
は他の処理液を均一に導入することが必要な細砕セルロ
ース繊維材処理用のどんな処理槽にも適用できることが
理解される。これらに含まれるものとしては、浸透槽ま
たは前処理槽のような技術に既知の槽が挙げられるが、
洗浄槽や漂白槽にも用いることができる。本発明につい
ては、最も実際的かつ好ましい態様であると現在考えら
れたものについて本明細書に示し、かつ説明したもので
あるので、本発明の範囲内で多くの部分的改変を行うこ
とができることは当業者には明白であろう。従って、本
発明の特許請求の範囲については、すべての等価の構造
および方法を含むように最も広く解釈すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 下部に典型的な希釈液導入配管を備えた従来
技術連続式蒸解缶の概略側面図である。
【図2】 図1の従来技術蒸解缶の希釈用配管の詳細立
体図で、一部断面を示す図である。
【図3】 本発明の希釈液導入のための配置の縦断面図
である。
【図4】 図3に概略示される希釈液導入のための配置
とその方法の別法の、図3と同じ様な部分図である。
【図5】 図3に概略示される希釈液導入のための配置
とその方法の別法の、図3と同じ様な部分図である。
【図6】 図3に概略示される希釈液導入のための配置
とその方法の別法の、図3と同じ様な部分図である。
【符号の説明】
10…蒸解缶、11…頂部、12…底部、13…胴、1
4,15,16,17,40,40’,72…スクリー
ンアセンブリ、18,19,23,29…ノズル、1
9’、24…リング型ヘッダー、20,21…パイプ、
22,25…ポンプ、28,32,42…導管、30…
出口デバイス,31…電動機/減速機、31…ポンプ、
33,43,46,54,64…ステップ的直径拡大
部、34,36…胴部、35…円錐形遷移部、40a,
63…スクリーン表面、41,41’,44,55,7
1…円環状空洞部、45,53…ブランク板、47…支
持板、51…内部空洞、52…オリフィス、62…邪魔
板、73…拡大スクリーン部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン ヘフェレ アメリカ合衆国、12804 ニューヨーク州、 クウィーンスバリー、ドーロン ドライブ 18 (72)発明者 ラリー ダブリュー.ラークソ アメリカ合衆国、12804 ニューヨーク州、 クウィーンスバリー、クレイン ストリー ト 58 (72)発明者 マーク ディ−.バレット アメリカ合衆国、12804 ニューヨーク州、 クウィーンスバリー、オーバールック ド ライブ 22 (72)発明者 アール.フレッド チャッセ アメリカ合衆国、03885 ニューハンプシ ャ−州、ストラサム、フィーザント ラン 3

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内表面を備えた槽を用いて化学パルプを
    処理する方法において、 (a)槽の内部の流路にセルローススラリーを流し、 (b)前記流路の少なくとも一箇所に実質的に円環状の
    空洞部を形成し、 (c)前記実質的に円環状の空洞部に希釈液または処置
    液を導入し、スラリーの周囲または内部に前記液を均一
    に分散することを特徴とする化学パルプ処理方法。
  2. 【請求項2】 ステップ(b)が、槽にステップ的直径
    拡大部を設けることによって行われることを特徴とする
    請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ステップ(c)が、実質的に円環状の空
    洞部の周りに実質的に均一に配置された複数の開口に処
    理液または希釈液を流すことによって行われ、液が実質
    的均一にスラリーへ分散されることを特徴とする請求項
    2記載の方法。
  4. 【請求項4】 ステップ(a)が、実質的に下向きに槽
    中にスラリーを流すことによって行われ、ステップ
    (b)が、約3〜12インチ(76.2〜304.8m
    m)のステップ的直径拡大部を設けることによって行わ
    れることを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 ステップ(b)と(c)とが、実質的に
    円環状の空洞部近くにスクリーンを設けることによって
    更に行われることを特徴とする請求項2記載の方法。
  6. 【請求項6】 ステップ(b)と(c)とが、流路に実
    質的に平行なスクリーン表面を設けることによって行わ
    れることを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 ステップ(b)と(c)とが、流路に対
    して約30〜60(の角度をなす実質的に円錐形のスク
    リーン表面を設けることによって行われることを特徴と
    する請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 ステップ(c)が、槽内の第一円環状空
    洞部へ処理液または希釈液を導入し、槽内部の第二円環
    状チャンバへ複数のオリフィスを通して前記の液を流
    し、次いでスクリーン表面を通して槽内部へ前記の液を
    流すことによって行われることを特徴とする請求項2記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 ステップ(c)が、円環状空洞部近くの
    スクリーンを通して前記の液を流すことによって行われ
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 ステップ(a)が、実質的に下向きに
    槽中にスラリーを流すことによって行われることを特徴
    とする請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 化学パルプ製造または処理アセンブリ
    において、 内部空間を備えた実質的に垂直の長手の槽、 前記槽の内部空間の少なくとも一箇所に実質的に円環状
    の空洞部を形成する手段、および前記空洞部へ処理液ま
    たは希釈液を導入する手段、を備えることを特徴とする
    アセンブリ。
  12. 【請求項12】 前記導入手段が、前記槽内部の前記空
    洞の近くにスクリーン表面を備え、前記円環状空洞形成
    手段が、ステップ的直径拡大部であることを特徴とする
    請求項11記載のアセンブリ。
  13. 【請求項13】 前記導入手段が、前記スクリーン表面
    と連通する実質的に円環状のチャンバを有する前記槽内
    部空間内に第一ヘッダーを更に備えることを特徴とする
    請求項12記載のアセンブリ。
  14. 【請求項14】 実質的に円環状の空洞部を形成する前
    記手段が、少なくとも約1%で、約1〜12インチ(2
    5.4〜304.8mm)のステップ的直径拡大部であ
    ることを特徴とする請求項13記載のアセンブリ。
  15. 【請求項15】 前記導入手段が、前記スクリーン表面
    直下に第二ヘッダーを更に備え、前記第一ヘッダーと前
    記第二ヘッダーとの間に液を通過させることができる複
    数のオリフィスを更に設けることを特徴とする請求項1
    3記載のアセンブリ。
  16. 【請求項16】 前記スクリーン表面が、実質的に円錐
    形で、垂直に対して約30〜60゜の角度をなしている
    ことを特徴とする請求項12記載のアセンブリ。
  17. 【請求項17】 化学パルプを製造または処理するアセ
    ンブリにおいて、 内部空間を備えた実質的に垂直の長手の槽、 第一スクリーン表面の直径を有する抽出または再循環ス
    クリーンアセンブリ、 前記抽出または再循環スクリーンアセンブリの実質的に
    直下に設けられるステップ的拡大部、 前記ステップ的拡大部の実質的に直下の液導入スクリー
    ンであって、第一スクリーン直径より少なくとも1%大
    きい第二スクリーン表面直径を有する液導入スクリー
    ン、および前記液導入スクリーンアセンブリと連通する
    実質的に円環状のヘッダーを備え、 液が、前記液導入スクリーンアセンブリへ供給され、前
    記槽のスラリー中を下向きに移動するパルプに実質的に
    均一に導入されることを特徴とするアセンブリ。
  18. 【請求項18】 前記第二スクリーン表面が、実質的に
    垂直で、第二スクリーン表面の直径が、前記第一直径よ
    り約0.5〜24インチ(12.7〜609.6mm)
    大きいことを特徴とする請求項17記載のアセンブリ。
  19. 【請求項19】 前記ヘッダーへ液を導入する複数の導
    管と、導管から出る液の流れを曲げるように各導管の前
    に配置され、液が前記第二スクリーン表面とは直ぐには
    接触しないように流す板とを更に備えることを特徴とす
    る請求項17記載のアセンブリ。
  20. 【請求項20】 前記ヘッダーが、第一ヘッダーを備
    え、前記第一ヘッダーの直下に第二ヘッダーを更に備
    え、前記第一ヘッダーと第二ヘッダーとの間には複数の
    オリフィスを設けることを特徴とする請求項17記載の
    アセンブリ。
JP10325423A 1997-12-09 1998-11-16 セルロースパルプ蒸解缶の排出口へ導入する希釈液の分散方法および装置 Pending JPH11217785A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/987,772 US6123808A (en) 1997-12-09 1997-12-09 Distribution of dilution liquor to the discharge of a cellulose pulp digester
US08/987,772 1997-12-09

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11217785A true JPH11217785A (ja) 1999-08-10

Family

ID=25533540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10325423A Pending JPH11217785A (ja) 1997-12-09 1998-11-16 セルロースパルプ蒸解缶の排出口へ導入する希釈液の分散方法および装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6123808A (ja)
JP (1) JPH11217785A (ja)
CA (1) CA2251483A1 (ja)
FI (1) FI982467A (ja)
SE (1) SE520796C2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007077564A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Kvaerner Pulping Ab 流体循環連続蒸解釜

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI119107B (fi) * 2001-11-06 2008-07-31 Metso Paper Inc Järjestely sihdin asentamiseksi
US20030131956A1 (en) * 2002-01-16 2003-07-17 Stromberg C. Bertil Continuous pulping processes and systems
US20050274468A1 (en) * 2004-05-28 2005-12-15 Metso Paper, Inc. Central screen
FI117477B (fi) * 2004-05-28 2006-10-31 Metso Paper Inc Sihtielin
US20080271860A1 (en) * 2005-01-19 2008-11-06 Craig Alan Bianchini Method and apparatus to distribute the inflow of liquors in batch digester
US20060157209A1 (en) * 2005-01-19 2006-07-20 Bianchini Craig A Method and apparatus to distribute the inflow of liquors in a Batch Digester
BR112013000565B1 (pt) * 2010-07-09 2020-11-24 Valmet Aktiebolag método para impregnação de cavacos
WO2015155642A1 (en) * 2014-04-07 2015-10-15 Stora Enso Oyj A method of digesting cellulose fibrous material in a continuous digester
US10724174B2 (en) 2015-03-11 2020-07-28 Andritz Inc. Processes and systems for the pulping of lignocellulosic materials
SE541978C2 (en) * 2018-03-13 2020-01-14 Valmet Oy Arrangement for withdrawing treatment liquors in a continuous treatment vessel system, and a corresponding control system

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3035963A (en) * 1958-02-19 1962-05-22 Lummus Co Process for the continuous digestion of cellulosic materials
NO115278B (ja) * 1962-03-03 1968-09-09 Kamyr Ab
SE300755B (ja) * 1964-04-16 1968-05-06 Kamyr Ab
SE330819B (ja) * 1966-09-12 1970-11-30 Kamyr Ab
SE357219B (ja) * 1970-02-11 1973-06-18 Kamyr Ab
SE359331B (ja) * 1970-03-17 1973-08-27 Kamyr Ab
SE343344B (ja) * 1970-06-29 1972-03-06 Kamyr Ab
SE389520B (sv) * 1973-09-03 1976-11-08 Kamyr Ab Apparat for kontinuerlig utvinning av hydrolysat ur finfordelat fibermaterial
US4547264A (en) * 1979-02-12 1985-10-15 Kamyr, Inc. Method of withdrawing liquid from a pair of vertically spaced annular screens
US5069752A (en) * 1990-04-30 1991-12-03 Kamyr Ab Digester screen switching
US5236554A (en) * 1991-08-16 1993-08-17 Kamyr, Inc. Digester having plural screens with means for controlling liquid injection and withdrawal
SE500455C2 (sv) * 1992-11-18 1994-06-27 Kamyr Ab Förfarande vid kontinuerlig kokning under förhöjt tryck och temperatur av fibermateral i en vertikal kokare

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007077564A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Kvaerner Pulping Ab 流体循環連続蒸解釜

Also Published As

Publication number Publication date
SE9803982D0 (sv) 1998-11-20
FI982467A (fi) 1999-06-10
FI982467A0 (fi) 1998-11-16
SE520796C2 (sv) 2003-08-26
SE9803982L (sv) 1999-06-10
US6123808A (en) 2000-09-26
CA2251483A1 (en) 1999-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11217785A (ja) セルロースパルプ蒸解缶の排出口へ導入する希釈液の分散方法および装置
JP3560162B2 (ja) 脱リグニン化とパルプ強度を改善するために加熱制御下にパルプ化するための方法及び装置
JPS63227881A (ja) 繊維懸濁物の洗浄を強化する方法
JP4017761B2 (ja) 実質的に一定の直径の蒸解缶を用いるセルロースパルプ製造方法および装置
US5034095A (en) Apparatus and process for the delignification of cellulose pulp
US5397434A (en) Method for distributing cellulosic pulp through a reactor at a constant upward velocity
US6159338A (en) Supply of washing liquid in a fractionating multi-stage washer
JP2000110088A (ja) セルロ―ス繊維材を連続的にパルプ化する方法および装置
US5300195A (en) Continuous vertical digester apparatus
CA1140537A (en) Flow mixer with multi-elbowed inlet diffuser
US6375796B1 (en) Method of treating material in a continuous digester
JP2003183992A (ja) 固形物の槽中の流動と槽からの排出とを改良するための装置および方法
WO1997000997A1 (en) Method and apparatus for treating pulp in an indirect heat exchanger after pulping
CA2127654C (en) Oxygen delignification method incorporating wood pulp mixing apparatus
US6491787B2 (en) Method for heating pulps
CA2189296C (en) Method and apparatus for improving a batch cooking process
JPH11247083A (ja) セルロ―スパルプ蒸解缶用の簡略液抜き出し装置およびその使用方法
US6113742A (en) Digester having screening arrangement for isothermal cooking of fibrous material
US4213822A (en) Apparatus for displacement washing of fibrous material suspended in a liquid
EP1805360B1 (en) Apparatus and method for washing pulps
US20060157209A1 (en) Method and apparatus to distribute the inflow of liquors in a Batch Digester
US20080271860A1 (en) Method and apparatus to distribute the inflow of liquors in batch digester
SE519574C2 (sv) Förfarande för avkylning av massa med en värmeväxlare i samband med kokning

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030722