JPH11217526A - 画像表示用記録液 - Google Patents

画像表示用記録液

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JPH11217526A
JPH11217526A JP2125998A JP2125998A JPH11217526A JP H11217526 A JPH11217526 A JP H11217526A JP 2125998 A JP2125998 A JP 2125998A JP 2125998 A JP2125998 A JP 2125998A JP H11217526 A JPH11217526 A JP H11217526A
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JP
Japan
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ether
glycol
recording liquid
image display
butyl
Prior art date
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Pending
Application number
JP2125998A
Other languages
English (en)
Inventor
Takako Kobayashi
孝子 小林
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Publication of JPH11217526A publication Critical patent/JPH11217526A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録紙上での滲みがなく、かつ、耐水性に優
れた画像を形成する画像表示用記録液、特に、インクジ
ェット方式の出力装置に用いられた場合に、低エネルギ
ーでの印字が可能であり、かつ、ノズルの目詰まりがな
く吐出性が安定した画像表示用記録液を提供することを
目的とする。 【解決手段】 着色剤と分散媒とを含有する画像表示用
記録液であって、該分散媒が少なくとも1種以上のエー
テルを含み、該エーテルの構造中に酸素原子が1から4
存在し、かつ、該酸素原子がすべてエーテルを形成して
いることを特徴とする画像表示用記録液である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水性の画像表示
用記録液に関し、さらに詳しくはインクジェット方式の
出力装置に好適に用いられる非水性の画像表示用記録液
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピューター等の情報機器の出
力装置として、ランニングコストが低く、高精細で、か
つ、フルカラー出力が容易なインクジェット方式の出力
装置が注目されている。従来、インクジェット方式の出
力装置用のインクとしては、主に染料水溶液、即ち、水
性インクが使用されてきた。しかし、水性インクを用い
た場合、ノズルから吐出、飛翔したインクが記録紙上に
付着した際に、インクが記録紙上で滲み、飛翔時に形成
したインク滴より大きなドットとなってしまったり、記
録された画像の濃度が低いという問題があった。
【0003】これらの問題を解決するため、改良された
インクジェット用の水性インクが種々提案された。例え
ば、特開平08−157760号公報には、インク表面
に油膜を存在させたインク滴を吐出する技術が提案され
ている。この技術により、記録紙上のドットの滲みはあ
る程度低減できたが、画像濃度の改善には至らなかっ
た。また、分散媒が水であることから、画像の耐水性が
劣るという問題がある。さらに、特開平05−2085
48号公報には反応性染料を用いる技術が提案されてい
る。この技術は、前記問題点をある程度解決しているも
のの、反応性染料の種類が限定されるため、フルカラー
印刷用に用いるのは困難である。また、特開平06−1
28514号公報には、インクと接触することによって
凝集、析出する成分を別途インクの上に印字する技術が
提案されている。この技術は、耐水性の向上、滲みの低
減を達成することができたが、印字に必要なインクが1
種類分多くなることから、インク容量が大きくなり、そ
の結果、印字時間が遅くなるという問題がある。さら
に、印字システムが複雑になリ印字時間が長くなった
り、マシンサイズが大きくなるという問題もある。
【0004】これらの水性インクの欠点を解決する目的
で、非水性溶媒を用いる技術が種々提案されている。例
えば、特開平09−194779号公報には常温固体の
有機化合物を用いる技術が、特開平06−9910号公
報には炭化水素系溶媒を用いる技術が、特開平03−6
4377号公報にはグリコール類のメチルエーテルを用
いる技術が提案されている。これらの非水性溶媒によ
り、水性インク等を使用した場合の記録紙上の滲みの問
題や画像濃度の低下等の問題は解決された。しかし、分
散媒に常温固体の有機化合物を用いた場合は、印字にあ
たって一旦インクを溶解させなければならないため印字
に必要なエネルギーが大きく、マシンが大型になるとい
う問題がある。また、分散媒に炭化水素系溶媒を用いた
場合は、印字をスムーズに行うことができる低粘度の炭
化水素溶媒は、ノズル付近で蒸発するため目詰りを起こ
すという問題がある。これを解決するために高分子量の
炭化水素溶媒を用いると、直鎖型脂肪族炭化水素は凝固
点が高くなってしまうため常温で固体となり、印字時に
加熱が必要となるという問題がある。また、高分子量の
分岐型脂肪族炭化水素を用いた場合は、溶媒の粘度が上
昇し吐出に支障をきたす。グリコール類のメチルエーテ
ルを用いた場合も蒸発を押さえるために高分子量にする
と粘度が上昇しヘッドからの吐出に支障をきたす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の画像
表示用記録液の前記欠点を克服し、記録紙上での滲みが
なく、かつ、耐水性に優れた画像を形成する画像表示用
記録液、特に、インクジェット方式の出力装置(以下、
「インクジェットプリンター」という場合がある。)に
好適な画像表示用記録液を提供することを目的とする。
さらに、インクジェットプリンターに用いられた場合
に、低エネルギーでの印字が可能であり、かつ、ノズル
の目詰まりがなく吐出性が安定した画像表示用記録液を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、エーテル
の構造と粘度や、蒸気圧等の物性値との相関について鋭
意研究した結果、一定の構造を有するエーテルは、画像
表示用記録液の分散媒として好適な、低粘度、低蒸気圧
等の物性値を示すことを見出し、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。
【0007】即ち、上記課題は、着色剤と分散媒とを含
有する画像表示用記録液であって、該分散媒が少なくと
も1種以上のエーテルを含み、該エーテルの構造中に酸
素原子が1から4存在し、かつ、該酸素原子がすべてエ
ーテルを形成していることを特徴とする画像表示用記録
液、特に、該エーテルが下記の一般式(1)〜(3)で
示されることを特徴とする画像表示用記録液により解決
する。 R1 −O−R2 (1) (上記一般式(1)中、R1 およびR2 は、同一または
異なって、アルキル基、脂環式アルキル基、アリール基
またはアリールアルキル基を表し、かつ、R1 およびR
2 に含まれる炭素原子数の合計は8〜20である。) R3 −O(Cn 2nO)x −R4 (2) (上記一般式(2)中、R3 およびR4 は、同一または
異なって、アルキル基、脂環式アルキル基、アリール基
またはアリールアルキル基を表し、かつ、R3 およびR
4 に含まれる炭素原子数の合計は6〜20である。nは
2または3の整数、xは1〜3の整数である。) R5 −O(Cn 2nO)x −R6 (3) (上記一般式(3)中、R5 およびR6 は、同一または
異なって、アルキル基、脂環式アルキル基、アリール基
またはアリールアルキル基を表し、かつ、R5 およびR
6 に含まれる炭素原子数の合計は4〜20である。nは
4〜8の整数であり、xは1または2の整数である。)
【0008】これらのエーテルは、低粘度、低蒸気圧、
低流動点を示し、また、着色剤の分散性にも優れてい
て、かつ、無臭である。従って、これらのエーテルを画
像表示用記録液の分散媒として用いると、高画質で、か
つ、耐水性に優れた画像を得ることができる。また、絶
縁性も高いので、装置内で電気分解を生じず、安全性の
面でも優れている。特に、ジェットインク用の画像表示
用記録液に用いた場合は、ノズルの目詰まりもなく、低
エネルギーでの吐出が可能であり、画像表示に費やすエ
ネルギーを低く抑えられる点でも優れている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に発明の実施の形態を挙げて
本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明の画像表示用記録液(以下、単に
「記録液」という場合がある。)は、着色剤と分散媒を
含有する。分散媒は、1種以上のエーテルを含有するこ
とを特徴とする。このエーテルは、構造中にエーテル結
合を形成する酸素原子を1から4含む。エーテルは記録
紙に対して高い浸透性を有するので、これを分散媒とし
て含有する画像表示用記録液は、記録紙上でフェザリン
グを起こすことがなく、滲みのないドットの形成が可能
である。また、構造中にエーテル結合を形成する酸素原
子を有しないと、凝固点が上昇する傾向にあり、取扱上
問題となる。例えば、同じ分子量の直鎖状炭化水素とエ
ーテルの凝固点を比較すると、直鎖状炭化水素は分子量
の増加に伴って急激に凝固点が上昇してしまうのに対
し、エーテルは分子量の増加に伴う凝固点の上昇が比較
的小さい。従って、ある程度の高分子量のエーテルであ
っても、凝固点は室温未満となり、冬環境の室温でも分
散媒として機能する。さらに、酸素原子等の極性の高い
原子が構造中に存在すると、親水性の着色剤の溶解性/
分散性が向上するので、このような着色剤を使用する場
合に他の特殊な分散剤等を配合する必要がない。一方、
エーテル中の酸素原子が5以上になると、エーテルの分
子量が増加し、粘度の上昇、さらには固化してしまうた
め、低エネルギーの吐出が不可能となる点で問題があ
る。
【0011】さらに、前記エーテルの構造中の1から4
個の酸素原子は、すべてエーテル結合を形成していて、
構造中にはOH基等の親水性基が含まれていない。従っ
て、これを分散媒として用いた本発明の画像表示用記録
液は、疎水性、絶縁性の高いものである。記録液の疎水
性が高い結果、記録液の用紙内への浸透性を抑制するこ
とができるので、裏移り等の問題が無く、さらに、画像
の耐水性が良好で、滲み等が生じない。また、記録液の
絶縁性も高いので、ヘッド内部の記録液との接触部分を
腐食させることがなく、さらに、内部に電極があっても
記録液が電気分解することもなく高い安全性を有する。
【0012】前記エーテルの構造中の炭化水素基は、ア
ルキル基、脂環式アルキル基、アリール基、または、ア
リールアルキル基等のいずれであってもよい。エーテル
の構造中の炭化水素基に含まれる炭素原子数の合計は、
これを分散媒として含む画像表示用記録液の諸特性、
I)粘度、II)蒸気圧、III)凝固点、IV)着色
剤の溶解性/分散性と以下のように相関がある。
【0013】I)画像表示記録液の粘度との相関 エーテル中の炭化水素基は、分散媒に含まれる分子の分
子間相互力、例えば水素結合等を緩和し、その結果、画
像表示記録液の粘度を下げるものである。一方、炭素原
子の数が増加するに従って、即ち分子量が増加するに従
って、エーテルの粘度は上昇する傾向がある。その結
果、これを分散媒として含む画像表示記録液の粘度も上
昇する。 II)画像表示記録液の蒸気圧との相関 液体状態のエーテルは、炭素原子数が多い程、即ち分子
量が大きくなる程、エーテルの蒸気圧は低くなる傾向が
ある。その結果、これを分散媒として含む画像表示記録
液の蒸気圧も低下する。 III)画像表示記録液の凝固点との相関 炭素原子数が増加するに従って、即ちエーテルの分子量
が増加するに従って、エーテルの凝固点は上昇する傾向
がある。その結果、これを分散媒として含む画像表示記
録液の凝固点も上昇する。 IV)着色剤の溶解性/分散性との相関 炭素原子数が増加するに従って、エーテルの疎水性は高
くなる。従って、親油性の着色剤の溶解性/分散性は向
上する傾向があり、一方、親水性着色剤の溶解性/分散
性は低下する傾向がある。
【0014】このように、エーテル構造中の炭化水素基
の炭素原子数の合計、および、酸素原子数は、それを分
散媒として含有する画像表示記録液の諸特性と相関があ
る。画像表示記録液の諸特性を最適化すると、以下の一
般式(1)〜(3)で表されるエーテルが好ましい。
【0015】R1 −O−R2 (1) 上記一般式(1)中、R1 およびR2 は、同一または異
なって、アルキル基、脂環式アルキル基、アリール基ま
たはアリールアルキル基を表し、かつ、R1 およびR2
に含まれる炭素原子数の合計は8〜20であり、より好
ましくは、12〜20、さらに好ましくは、12〜18
である。R1 およびR2 に含まれる炭素原子数の合計
が、20を越えると粘度が増加し、これを分散媒として
含有する画像表示記録液のノズルからの吐出等、画像表
示に大きなエネルギーを要することとなり好ましくな
い。また、凝固点も室温近傍まで上昇するので、吐出時
等に加熱が必要となり、エネルギーコストが高くなると
いう点、および、ヒートサイクルを繰り返した際に不安
定であるという点で好ましくない。一方、R1 およびR
2 に含まれる炭素原子数の合計が、8未満であると、蒸
気圧が過度に高くなり、これを分散媒として含有する画
像表示記録液は、ノズルの目詰まりを生じ易くなり好ま
しくない。
【0016】アルキル基の例としては、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル
基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペン
チル基、ネオペンチル基、1,1−ジメチルプロピル
基、n−ヘキシル基、i−ヘキシル基、2−エチルブチ
ル基、n−ヘプチル基、i−ヘプチル基、n−オクチル
基、i−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニ
ル基、i−ノニル基、n−デシル基、i−デシル基、2
−エチルオクチル基等の直鎖状および分岐状のアルキル
基が挙げられる。脂環式アルキル基の例としては、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシ
ル基等が挙げられる。アリール基の例としては、フェニ
ル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等が挙げられ
る。アリールアリキル基としては、ベンジル基、フェネ
チル基、フェニルプロピル基等が挙げられる。
【0017】R1 とR2 の双方がアルキル基であるジア
ルキルエーテルの例としては、ジ−n−ブチルエーテ
ル、ジ−n−ペンチルエーテル、ジ−n−ヘキシルエー
テル、ジ−n−ヘプチルエーテル、ジ−n−オクチルエ
ーテル、ジ−n−ノニルエーテル、ジ−n−デシルエー
テル等が挙げられる。また、n−プロピル−n−ペンチ
ルエーテル、n−プロピル−n−ヘキシルエーテル、n
−プロピル−n−ヘプチルエーテル、n−プロピル−n
−オクチルエーテル、n−ブチル−n−ペンチルエーテ
ル、n−ブチル−n−ヘキシルエーテル、n−ブチル−
n−ヘプチルエーテル、n−ブチル−n−オクチルエー
テル、n−ブチル−n−ノニルエーテル、n−ブチル−
n−デシルエーテル、n−ブチル−n−ウンデシルエー
テル、n−ブチル−n−ドデシルエーテル、n−ペンチ
ル−n−ヘキシルエーテル、n−ペンチル−n−ヘプチ
ルエーテル、n−ペンチル−n−オクチルエーテル、n
−ペンチル−n−ノニルエーテル、n−ペンチル−n−
デシルエーテル、n−ペンチル−n−ウンデシルエーテ
ル、n−ペンチル−n−ドデシルエーテル、n−ヘキシ
ル−n−ヘプチルエーテル、n−ヘキシル−n−オクチ
ルエーテル、n−ヘキシル−n−ノニルエーテル、n−
ヘキシル−n−デシルエーテル、n−ヘキシル−n−ウ
ンデシルエーテル、n−ヘキシル−n−ドデシルエーテ
ル、n−ヘプチル−n−オクチルエーテル、n−ヘプチ
ル−n−ノニルエーテル、n−ヘプチル−n−デシルエ
ーテル、n−ヘプチル−n−ウンデシルエーテル、n−
ヘプチル−n−ドデシルエーテル、n−オクチル−n−
ノニルエーテル、n−オクチル−n−デシルエーテル、
n−オクチル−n−ウンデシルエーテル、n−オクチル
−n−ドデシルエーテル、n−ノニル−n−デシルエー
テル、n−ノニル−n−ウンデシルエーテル等左右非対
象のエーテルも用いることができる。さらに、前記ジア
ルキルエーテルの直鎖状のn−アルキル基がi−、s
−、t−等分岐構造を有する構造異性体のエーテル、例
えば、ジ−i−オクチルエーテル、n−オクチル−i−
オクチルエーテル等も使用することができる。R1 とR
2 の双方が、脂環式アルキル基であるジ脂環式アルキル
エーテルの例としては、ジシクロペンチルエーテル、ジ
シクロヘキシルエーテル、ジメチルシクロヘキシルエー
テル、シクロペンチルシクロヘキシルエーテル等が挙げ
られる。R1 とR2 の双方が、アリール基であるジアリ
ールエーテルの例としては、ジフェニルエーテル、ジト
リルエーテル、フェニルトリルエーテル等が挙げられ
る。R1 とR2 の双方が、アリールアルキル基であるジ
アリールアルキルエーテルの例としては、ジベンジルエ
ーテル、ジフェネチルエーテル、フェネチルベンジルエ
ーテル等が挙げられる。また、R1 とR2 の一方がアル
キル基で他方が脂環式アルキル基であるアルキル脂環式
アルキルエーテルの例としては、n−ブチルシクロペン
チルエーテル、n−ヘキシルシクロペンチルエーテル、
n−オクチルシクロペンチルエーテル、n−デシルシク
ロペンチルエーテル、n−ブチルシクロヘキシルエーテ
ル、n−ヘキシルシクロヘキシルエーテル、n−オクチ
ルシクロヘキシルエーテル、n−デシルシクロヘキシル
エーテル、シクロペンチルシクロヘキシルエーテル、シ
クロペンチルメチルシクロヘキシルエーテル等が挙げら
れる。さらに、前記アルキル脂環式アルキルエーテルの
直鎖状のn−アルキル基がi−、s−、t−等分岐構造
を有する構造異性体のエーテルも使用することができ
る。R1 とR2 の一方がアルキル基で他方がアリール基
であるアルキルアリールエーテルの例としては、n−ブ
チルフェニルエーテル、n−ヘキシルフェニルエーテ
ル、n−オクチルフェニルエーテル、n−ブチルトリル
エーテル、n−ヘキシルトリルエーテル、エチルナフチ
ルエーテル、n−ブチルナフチルエーテル、n−ペンチ
ルナフチルエーテル等が挙げられる。さらに、前記アル
キルアリールエーテルの直鎖状のn−アルキル基がi
−、s−、t−等分岐構造を有する構造異性体のエーテ
ルも使用することができる。R1 とR2 の一方がアルキ
ル基で他方がアリールアルキル基であるアルキルアリー
ルアルキルエーテルの例としては、n−ブチルベンジル
エーテル、エチルベンジルエーテル、n−ペンチルベン
ジルエーテル等が挙げられる。さらに、前記アルキルア
リールアルキルエーテルの直鎖状のn−アルキル基がi
−、s−、t−等分岐構造を有する構造異性体のエーテ
ルも使用することができる。
【0018】例示された前記の一般式(1)で表される
エーテルの中でも、諸特性が総合的に優れている点等か
ら、ジ−n−ヘキシルエーテル、ジ−n−ヘプチルエー
テル、n−オクチル−i−オクチルエーテル、ジ−i−
オクチルエーテルが特に好ましい。
【0019】 R3 −O(Cn 2nO)x −R4 (2) 上記一般式(2)中、R3 およびR4 は、同一または異
なって、アルキル基、脂環式アルキル基、アリール基ま
たはアリールアルキル基を表し、かつ、R3 およびR4
に含まれる炭素原子数の合計は6〜20である。nは2
または3の整数、xは1〜3の整数である。より好まし
くは、R3 およびR4 に含まれる炭素原子数の合計は6
〜12であり、nは2または3、xは1または2であ
る。さらに好ましくは、R3 およびR4 に含まれる炭素
原子数の合計は6〜8であり、nは2または3、xは
2、もしくは、R3 およびR4 に含まれる炭素原子数の
合計は9〜12であり、nは2または3、xは1であ
る。炭素原子数の合計がこの範囲であると好ましい理由
は、一般式(1)と同様である。アルキル基、アリール
基の例としては、一般式(1)と同様である。
【0020】n=2のエチレングリゴールエーテル類の
例としては、x=1のエチレングリコールエーテル、x
=2のジエチレングリコールエーテル、x=3のトリエ
チレングリコールエーテルがある。エチレングリコール
エーテルの例としては、エチレングリコールジ−n−プ
ロピルエーテル、エチレングリコールジ−n−ブチルエ
ーテル、エチレングリコールジ−n−ペンチルエーテ
ル、エチレングリコールジ−n−ヘキシルエーテル、エ
チレングリコールジ−n−ヘプチルエーテル、エチレン
グリコールジ−n−オクチルエーテル、エチレングリコ
ールジ−n−ノニルエーテル、エチレングリコールジ−
n−デシルエーテル、エチレングリコールジシクロヘキ
シルエーテル、エチレングリコールジフェニルエーテ
ル、エチレングリコールジトリルエーテル、エチレング
リコールジキシリルエーテル、エチレングリコールジナ
フチルエーテル、エチレングリコールジベンジルエーテ
ル、エチレングリコール−n−ブチル−n−ヘキシルエ
ーテル、エチレングリコール−2−エチルヘキシルアミ
ルエーテル等が挙げられる。ジエチレングリコールエー
テルの例としては、ジエチレングリコールジプロピルエ
ーテル、ジエチレングリコールジ−n−ブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジ−n−ペンチルエーテル、
ジエチレングリコールジ−n−ヘキシルエーテル、ジエ
チレングリコールジ−n−ヘプチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジ−n−オクチルエーテル、ジエチレング
リコールジ−n−ノニルエーテル、ジエチレングリコー
ルジ−n−デシルエーテル、ジエチレングリコールジシ
クロヘキシルエーテル、ジエチレングリコールジフェニ
ルエーテル、ジエチレングリコールジトリルエーテル、
ジエチレングリコールジキシリルエーテル、ジエチレン
グリコールジナフチルエーテル、ジエチレングリコール
ジベンジルエーテル、ジエチレングリコールエチル−n
−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチル
−n−ヘキシルエーテル、ジエチレングリコール−2−
エチルヘキシルアミルエーテル等が挙げられる。また、
同様のトリエチレングリコールジエーテル類も使用可能
である。さらに、前記化合物の直鎖構造のn−アルキル
基が、i−、s−、t−等の分岐構造となった構造異性
体のエーテルも使用することができる。
【0021】n=3のプロピレングリゴールエーテル類
の例としては、x=1のプロピレングリコールエーテ
ル、x=2のジプロピレングリコールエーテル、x=3
のトリプロピレングリコールエーテルがある。プロピレ
ングリコールエーテルの例としては、プロピレングリコ
ールジ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコール
ジ−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールジ−n
−ペンチルエーテル、プロピレングリコールジ−n−ヘ
キシルエーテル、プロピレングリコールジ−n−ヘプチ
ルエーテル、プロピレングリコールジ−n−オクチルエ
ーテル、プロピレングリコールジ−n−ノニルエーテ
ル、プロピレングリコールジ−n−デシルエーテル、プ
ロピレングリコールジシクロヘキシルエーテル、プロピ
レングリコールジフェニルエーテル、プロピレングリコ
ールジトリルエーテル、プロピレングリコールジキシリ
ルエーテル、プロピレングリコールジナフチルエーテ
ル、プロピレングリコールジベンジルエーテル、プロピ
レングリコール−n−ブチル−n−ヘキシルエーテル、
プロピレングリコール−2−エチルヘキシルアミルエー
テル等が挙げられる。ジプロピレングリコールエーテル
の例としては、ジプロピレングリコールジ−n−プロピ
ルエーテル、ジプロピレングリコールジ−n−ブチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールジ−n−ペンチルエー
テル、ジプロピレングリコールジ−n−ヘキシルエーテ
ル、ジプロピレングリコールジ−n−ヘプチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールジ−n−オクチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールジ−n−ノニルエーテル、
ジプロピレングリコールジ−n−デシルエーテル、ジプ
ロピレングリコールジシクロヘキシルエーテル、ジプロ
ピレングリコールジフェニルエーテル、ジプロピレング
リコールジトリルエーテル、ジプロピレングリコールジ
キシリルエーテル、ジプロピレングリコールジナフチル
エーテル、ジプロピレングリコールジベンジルエーテ
ル、ジプロピレングリコールエチル−n−ブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコール−n−ブチル−n−ヘキシ
ルエーテル、ジプロピレングリコール−2−エチルヘキ
シルアミルエーテル等が挙げられる。また、同様のトリ
プロピレングリコールジエーテルも使用可能である。さ
らに、前記化合物の直鎖構造のn−アルキル基が、i
−、s−、t−等の分岐構造となった構造異性体のエー
テルも使用することができる。
【0022】例示された前記の一般式(2)で表される
エチレングリコールエーテル類およびプロピレングリコ
ールエーテル類の中でも、諸特性が総合的に優れている
点等から、エチレングリコールジ−n−ヘキシルエーテ
ル、ジエチレングリコールエチル−n−ブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジ−n−ブチルエーテル、プ
ロピレングリコールジ−n−ヘキシルエーテル、ジプロ
ピレングリコールエチル−n−ブチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールジ−n−ブチルエーテルが特に好まし
い。
【0023】 R5 −O(Cn 2nO)x −R6 (3) 上記一般式(3)中、R5 およびR6 は、同一または異
なって、アルキル基、脂環式アルキル基、アリール基ま
たはアリールアルキル基を表し、かつ、R5 およびR6
に含まれる炭素原子数の合計は4〜20である。nは4
〜8の整数であり、xは1または2の整数である。より
好ましくは、R5 およびR6 に含まれる炭素原子数の合
計は4〜16であり、nは4または5、xは1または
2、もしくは、R5 およびR6 に含まれる炭素原子数の
合計は4〜16であり、nは6〜8、xは1である。さ
らに好ましくは、R5 およびR6 に含まれる炭素原子数
の合計は8〜16であり、nは4または5、xは1、も
しくは、R5 およびR6 に含まれる炭素原子数の合計は
4〜12であり、nは6または7、xは1である。即
ち、構造中に含まれる炭素原子数の合計は、8〜36で
あり、好ましくは、8〜26、より好ましくは10〜2
1である。炭素原子数の合計がこの範囲であると好まし
い理由は、一般式(1)と同様であるが、一般式(1)
と比較して、上限値が大きいのは、構造中に含まれる酸
素原子の数が増加したこと、また、酸素原子間のアルキ
ル基の炭素原子数が増え、疎水性が向上したことに起因
するものと考えられる。アルキル基、脂環式アルキル
基、アリール基、アリールアルキル基の例としては、一
般式(1)と同様である。
【0024】n=4のブチレングリゴールエーテル類の
例としては、x=1のブチレングリコールエーテル、x
=2のジブチレングリコールエーテルがある。ブチレン
グリコールエーテルの例としては、1,4−ブチレング
リコールジエチルエーテル、1,4−ブチレングリコー
ルジ−n−プロピルエーテル、1,4−ブチレングリコ
ールジ−n−ブチルエーテル、1,4−ブチレングリコ
ールジ−n−ペンチルエーテル、1,4−ブチレングリ
コールジ−n−ヘキシルエーテル、1,4−ブチレング
リコールジ−n−ヘプチルエーテル、1,4−ブチレン
グリコールジ−n−オクチルエーテル、1,4−ブチレ
ングリコールジ−n−ノニルエーテル、1,4−ブチレ
ングリコールジ−n−デシルエーテル、1,4−ブチレ
ングリコールジシクロヘキシルエーテル、1,4−ブチ
レングリコールジフェニルエーテル、1,4−ブチレン
グリコールジトリルエーテル、1,4−ブチレングリコ
ールジキシリルエーテル、1,4−ブチレングリコール
ジナフチルエーテル、1,4−ブチレングリコールジベ
ンジルエーテル、1,4−ブチレングリコール−n−ブ
チル−n−ヘキシルエーテル、1,4−ブチレングリコ
ール−n−ブチル−2−エチルヘキシルエーテル等が挙
げられる。さらに、1,2−ブチレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、および2,3−ブチレングリ
コールの上記と同様なジエーテル類も使用可能である。
また、前記化合物の直鎖構造のn−アルキル基が、i
−、s−、t−等の分岐構造となった構造異性体のエー
テルも使用することができる。ジブチレングリコールエ
ーテルの例としては、ジ−1,4−ブチレングリコール
ジエチルエーテル、ジ−1,4−ブチレングリコールジ
−n−プロピルエーテル、ジ−1,4−ブチレングリコ
ールジ−n−ブチルエーテル、ジ−1,4−ブチレング
リコールジ−n−ペンチルエーテル、ジ−1,4−ブチ
レングリコールジ−n−ヘキシルエーテル、ジ−1,4
−ブチレングリコールジ−n−ヘプチルエーテル、ジ−
1,4−ブチレングリコールジ−n−オクチルエーテ
ル、ジ−1,4−ブチレングリコールジ−n−ノニルエ
ーテル、ジ−1,4ブチレングリコールジ−n−デシル
エーテル、ジ−1,4−ブチレングリコールジシクロヘ
キシルエーテル、ジ−1,4−ブチレングリコールジフ
ェニルエーテル、ジ−1,4ブチレングリコールジトリ
ルエーテル、ジ−1,4−ブチレングリコールジキシリ
ルエーテル、ジ−1,4−ブチレングリコールジナフチ
ルエーテル、ジ−1,4−ブチレングリコールジベンジ
ルエーテル、ジ−1,4−ブチレングリコール−n−ブ
チル−n−ヘキシルエーテル、ジ−1,4−ブチレング
リコールブチル−2−エチルヘキシルエーテル等が挙げ
られる。さらに、ジ−1,2−ブチレングリコール、ジ
−1,3−ブチレングリコール、およびジ−2,3−ブ
チレングリコールの上記と同様なジエーテル類も使用可
能である。また、前記化合物の直鎖構造のn−アルキル
基が、i−、s−、t−等の分岐構造となった構造異性
体のエーテルも使用することができる。
【0025】n=5のペンチレングリコールエーテル類
としては、x=1のペンチレングリコールエーテル、x
=2のジペンチレングリコールエーテルがある。ペンチ
レングリコールエーテルの例としては、1,5−ペンチ
レングリコールジエチルエーテル、1,5−ペンチレン
グリコールジ−n−プロピルエーテル、1,5−ペンチ
レングリコールジ−n−ブチルエーテル、1,5−ペン
チレングリコールジ−n−ペンチルエーテル、1,5−
ペンチレングリコールジ−n−ヘキシルエーテル、1,
5−ペンチレングリコールジ−n−ヘプチルエーテル、
1,5−ペンチレングリコールジ−n−オクチルエーテ
ル、1,5−ペンチレングリコールジ−n−ノニルエー
テル、1,5−ペンチレングリコールジ−n−デシルエ
ーテル、1,5−ペンチレングリコールジシクロヘキシ
ルエーテル、1,5−ペンチレングリコールジフェニル
エーテル、1,5−ペンチレングリコールジトリルエー
テル、1,5−ペンチレングリコールジキシリルエーテ
ル、1,5−ペンチレングリコールジナフチルエーテ
ル、1,5−ペンチレングリコールジベンジルエーテ
ル、1,5−ペンチレングリコールエチル−n−ブチル
エーテル、1,5−ペンチレングリコール−n−ブチル
−n−ヘキシルエーテル、1,5−ペンチレングリコー
ル−n−ブチル−2−エチルヘキシルエーテル等が挙げ
られる。さらに、1,2−ペンチレングリコール、1,
3−ペンチレングリコール、1,4−ペンチレングリコ
ール、2,3−ペンチレングリコール、および2,4−
ペンチレングリコールの上記と同様なジエーテル類も使
用可能である。また、前記化合物の直鎖構造のn−アル
キル基が、i−、s−、t−等の分岐構造となった構造
異性体のエーテルも使用することができる。ジペンチレ
ングリコールエーテルの例としては、ジ−1,5−ペン
チレングリコールジエチルエーテル、ジ−1,5−ペン
チレングリコールジ−n−プロピルエーテル、ジ−1,
5−ペンチレングリコールジ−n−ブチルエーテル、ジ
−1,5−ペンチレングリコールジ−n−ペンチルエー
テル、ジ−1,5−ペンチレングリコールジ−n−ヘキ
シルエーテル、ジ−1,5−ペンチレングリコールジ−
n−ヘプチルエーテル、ジ−1,5−ペンチレングリコ
ールジ−n−オクチルエーテル、ジ−1,5−ペンチレ
ングリコールジ−n−ノニルエーテル、ジ−1,5−ペ
ンチレングリコールジ−n−デシルエーテル、ジ−1,
5−ペンチレングリコールジシクロヘキシルエーテル、
ジ−1,5−ペンチレングリコールジフェニルエーテ
ル、ジ−1,5−ペンチレングリコールジトリルエーテ
ル、ジ−1,5−ペンチレングリコールジキシリルエー
テル、ジ−1,5−ペンチレングリコールジナフチルエ
ーテル、ジ−1,5−ペンチレングリコールジベンジル
エーテル、ジ−1,5−ペンチレングリコールエチル−
n−ブチルエーテル、ジ−1,5−ペンチレングリコー
ル−n−ブチル−n−ヘキシルエーテル、ジ−1,5−
ペンチレングリコール−n−ブチル−2−エチルヘキシ
ルエーテル等が挙げられる。さらに、ジ−1,2−ペン
チレングリコール、ジ−1,3−ペンチレングリコー
ル、ジ−1,4−ペンチレングリコール、ジ−2,3−
ペンチレングリコール、およびジ−2,4−ペンチレン
グリコールの上記と同様なジエーテル類も使用可能であ
る。また、前記化合物の直鎖構造のn−アルキル基が、
i−、s−、t−等の分岐構造となった構造異性体のエ
ーテルも使用することができる。
【0026】n=6のヘキシレングリコールエーテル類
としては、x=1のヘキシレングリコールエーテル、x
=2のジヘキシレングリコールエーテルがある。ヘキシ
レングリコールエーテルの例としては、1,6−ヘキシ
レングリコールジエチルエーテル、1,6−ヘキシレン
グリコールジ−n−プロピルエーテル、1,6−ヘキシ
レングリコールジ−n−ブチルエーテル、1,6−ヘキ
シレングリコールジ−n−ペンチルエーテル、1,6−
ヘキシレングリコールジ−n−ヘキシルエーテル、1,
6−ヘキシレングリコールジ−n−ヘプチルエーテル、
1,6−ヘキシレングリコールジ−n−オクチルエーテ
ル、1,6−ヘキシレングリコールジ−n−ノニルエー
テル、1,6−ヘキシレングリコールジ−n−デシルエ
ーテル、1,6−ヘキシレングリコールジシクロヘキシ
ルエーテル、1,6−ヘキシレングリコールジフェニル
エーテル、1,6−ヘキシレングリコールジトリルエー
テル、1,6−ヘキシレングリコールジキシリルエーテ
ル、1,6−ヘキシレングリコールジナフチルエーテ
ル、1,6−ヘキシレングリコールジベンジルエーテ
ル、1,6−ヘキシレングリコールエチル−n−ブチル
エーテル、1,6−ヘキシレングリコール−n−ブチル
−n−ヘキシルエーテル、1,6−ヘキシレングリコー
ル−n−ブチル−2−エチルヘキシルエーテル等が挙げ
られる。さらに、1,2−ヘキシレングリコール、1,
3−ヘキシレングリコール、1,4−ヘキシレングリコ
ール、1,5−ヘキシレングリコール、2,3−ヘキシ
レングリコール、2,4−ヘキシレングリコール、2,
5−ヘキシレングリコールおよび3,4−ヘキシレング
リコールの上記と同様なジエーテル類も使用可能であ
る。また、前記化合物の直鎖構造のn−アルキル基が、
i−、s−、t−等の分岐構造となった構造異性体のエ
ーテルも使用することができる。ジヘキシレングリコー
ルエーテルの例としては、ジ−1,6−ヘキシレングリ
コールジエチルエーテル、ジ−1,6−ヘキシレングリ
コールジ−n−プロピルエーテル、ジ−1,6−ヘキシ
レングリコールジ−n−ブチルエーテル、ジ−1,6−
ヘキシレングリコールジ−n−ペンチルエーテル、ジ−
1,6−ヘキシレングリコールジ−n−ヘキシルエーテ
ル、ジ−1,6−ヘキシレングリコールジ−n−ヘプチ
ルエーテル、ジ−1,6−ヘキシレングリコールジ−n
−オクチルエーテル、ジ−1,6−ヘキシレングリコー
ルジ−n−ノニルエーテル、ジ−1,6−ヘキシレング
リコールジ−n−デシルエーテル、ジ−1,6−ヘキシ
レングリコールジシクロヘキシルエーテル、ジ−1,6
−ヘキシレングリコールジフェニルエーテル、ジ−1,
6−ヘキシレングリコールジトリルエーテル、ジ−1,
6−ヘキシレングリコールジキシリルエーテル、ジ−
1,6−ヘキシレングリコールジナフチルエーテル、ジ
−1,6−ヘキシレングリコールジベンジルエーテル、
ジ−1,6−ヘキシレングリコールエチル−n−ブチル
エーテル、ジ−1,6−ヘキシレングリコール−n−ブ
チル−n−ヘキシルエーテル、ジ−1,6−ヘキシレン
グリコール−n−ブチル−2−エチルヘキシルエーテル
等が挙げられる。さらに、ジ−1,2−ヘキシレングリ
コール、ジ−1,3−ヘキシレングリコール、ジ−1,
4−ヘキシレングリコール、ジ−1,5−ヘキシレング
リコール、ジ−2,3−ヘキシレングリコール、ジ−
2,4−ヘキシレングリコール、ジ−2,5−ヘキシレ
ングリコールおよびジ−3,4−ヘキシレングリコール
の上記と同様なジエーテル類も使用可能である。また、
前記化合物の直鎖構造のn−アルキル基が、i−、s
−、t−等の分岐構造となった構造異性体のエーテルも
使用することができる。
【0027】n=7のヘプチレングリコールエーテル類
としては、x=1のヘプチレングリコールエーテル、x
=2のジヘプチレングリコールエーテルがある。ヘプチ
レングリコールエーテルの例としては、1,7−ヘプチ
レングリコールジエチルエーテル、1,7−ヘプチレン
グリコールジ−n−プロピルエーテル、1,7−ヘプチ
レングリコールジ−n−ブチルエーテル、1,7−ヘプ
チレングリコールジシクロヘキシルエーテル、1,7−
ヘプチレングリコールジフェニルエーテル、1,7−ヘ
プチレングリコールジベンジルエーテル、1,7−ヘプ
チレングリコールエチル−n−ブチルエーテル等が挙げ
られる。さらに、1,2−ヘプチレングリコール、1,
3−ヘプチレングリコール、1,4−ヘプチレングリコ
ール、1,5−ヘプチレングリコール、1,6−ヘプチ
レングリコール、2,3−ヘプチレングリコール、2,
4−ヘプチレングリコール、3,4−ヘプチレングリコ
ール、および3,5−ヘプチレングリコールの上記と同
様なジエーテル類も使用可能である。また、前記化合物
の直鎖構造のn−アルキル基が、i−、s−、t−等の
分岐構造となった構造異性体のエーテルも使用すること
ができる。ジ−ヘプチレングリコールエーテルの例とし
ては、ジ−1,7−ヘプチレングリコールジエチルエー
テル、ジ−1,7−ヘプチレングリコールジ−n−プロ
ピルエーテル、ジ−1,7−ヘプチレングリコールジ−
n−ブチルエーテル、ジ−1,7−ヘプチレングリコー
ルジシクロヘキシルエーテル、ジ−1,7−ヘプチレン
グリコールジフェニルエーテル、ジ−1,7−ヘプチレ
ングリコールジベンジルエーテル、ジ−1,7−ヘプチ
レングリコールエチル−n−ブチルエーテル等が挙げら
れる。さらに、ジ−1,2−ヘプチレングリコール、ジ
−1,3−ヘプチレングリコール、ジ−1,4−ヘプチ
レングリコール、ジ−1,5−ヘプチレングリコール、
ジ−1,6−ヘプチレングリコール、ジ−2,3−ヘプ
チレングリコール、ジ−2,4−ヘプチレングリコー
ル、ジ−3,4−ヘプチレングリコール、およびジ−
3,5−ヘプチレングリコールの上記と同様なジエーテ
ル類も使用可能である。また、前記化合物の直鎖構造の
n−アルキル基が、i−、s−、t−等の分岐構造とな
った構造異性体のエーテルも使用することができる。
【0028】n=8のオクチレングリコールエーテル類
としては、x=1のオクチレングリコールエーテル、x
=2のジオクチレングリコールエーテルがある。オクチ
レングリコールエーテルの例としては、1,8−オクチ
レングリコールジエチルエーテル、1,8−オクチレン
グリコールジ−n−プロピルエーテル、1,8−オクチ
レングリコールジ−n−ブチルエーテル、1,8−オク
チレングリコールジシクロヘキシルエーテル、1,8−
オクチレングリコールジフェニルエーテル、1,8−オ
クチレングリコールジベンジルエーテル、1,8−オク
チレングリコールエチル−n−ブチルエーテル等が挙げ
られる。さらに、1,2−オクチレングリコール、1,
3−オクチレングリコール、1,4−オクチレングリコ
ール、1,5−オクチレングリコール、1,6−オクチ
レングリコール、1,7−オクチレングリコール、2,
3−オクチレングリコール、2,4−オクチレングリコ
ール、2,5−オクチレングリコール、2,6−オクチ
レングリコール、2,7−オクチレングリコール、3,
4−オクチレングリコール、3,5−オクチレングリコ
ール、3,6−オクチレングリコールおよび4,5−オ
クチレングリコール、の上記と同様なジエーテル類も使
用可能である。また、前記化合物の直鎖構造のn−アル
キル基が、i−、s−、t−等の分岐構造となった構造
異性体のエーテルも使用することができる。ジオクチレ
ングリコールエーテルの例としては、ジ−1,8−オク
チレングリコールジエチルエーテル、ジ−1,8−オク
チレングリコールジ−n−プロピルエーテル、ジ−1,
8−オクチレングリコールジ−n−ブチルエーテル、ジ
−1,8−オクチレングリコールジシクロヘキシルエー
テル、ジ−1,8−オクチレングリコールジフェニルエ
ーテル、ジ−1,8−オクチレングリコールジベンジル
エーテル、ジ−1,8−オクチレングリコールエチル−
n−ブチルエーテル等が挙げられる。さらに、ジ−1,
2−オクチレングリコール、ジ−1,3−オクチレング
リコール、ジ−1,4−オクチレングリコール、ジ−
1,5−オクチレングリコール、ジ−1,6−オクチレ
ングリコール、ジ−1,7−オクチレングリコール、ジ
−2,3−オクチレングリコール、ジ−2,4−オクチ
レングリコール、ジ−2,5−オクチレングリコール、
ジ−2,6−オクチレングリコール、ジ−2,7−オク
チレングリコール、ジ−3,4−オクチレングリコー
ル、ジ−3,5−オクチレングリコール、ジ−3,6−
オクチレングリコールおよびジ−4,5−オクチレング
リコール、の上記と同様なジエーテル類も使用可能であ
る。また、前記化合物の直鎖構造のn−アルキル基が、
i−、s−、t−等の分岐構造となった構造異性体のエ
ーテルも使用することができる。
【0029】例示された一般式(3)で表されるグリコ
ールエーテル類の中でも、諸特性が総合的に優れている
という点等から、ブチレングリコールジ−n−ブチルエ
ーテル、ブチレングリコールジ−n−ヘキシルエーテ
ル、ブチレングリコールブチル−2−エチルヘキシルエ
ーテル、ジブチレングリコールジエチルエーテル、1,
5−ペンチレングリコールジ−n−ブチルエーテル、ヘ
キシレングリコールジエチルエーテル、ヘキシレングリ
コールジプロピルエーテル、1,6−ヘキシレングリコ
ールジ−n−ブチルエーテル、ペンチレングリコールジ
エチルエーテル、オクチレングリコールジエチルエーテ
ルが特に好ましい。
【0030】本発明の画像表示記録液の分散媒は、前記
のエーテルを少なくとも1種含有する。従って、分散媒
として、前記のエーテルを単独あるいは2種以上混合し
て用いてもよく、また、従来用いられている有機系分散
媒と混合して用いてもよい。有機系分散媒としては、例
えば、アイソパーH、L、M(エクソン化学社製)等の
分岐状脂肪族炭化水素、ノルパー14、15、16(エ
クソン化学社製)等の直鎖状脂肪族炭化水素などのほか
に、n−ウンデカン、n−ドデカン、n−トリデカン、
n−テトラデカン、n−ペンタデカン、n−ヘキサデカ
ン、n−ヘプタデカン、n−オクタデカン、n−ノナデ
カン等の分子量の比較的大きい炭化水素、および、これ
らのフッ素化等されたハロゲン化炭化水素、さらに、シ
リコーンオイル類、変性シリコーン化合物等が挙げられ
る。また、パラフィンワックス等常温で固体の化合物
も、前記エーテルとの混合により実用上問題無い液状に
することができるので使用することができる。
【0031】前記エーテルの分散媒に対する組成比は5
〜100重量%の範囲が適当であり、特に好ましくは、
30〜100重量%の範囲である。5重量%未満では、
混合された他の有機分散媒に起因する効果、例えば分子
量の大きい脂肪族炭化水素等の凝固点上昇の効果や、分
子量の小さいパラフィンオイル等の蒸気圧上昇の効果
等、が顕著となり、前記エーテルを分散媒として用いた
場合の効果を十分に奏しないこととなる。また、画像の
滲み防止および画像の耐水性向上の観点から、分散媒は
水を含有していないものが好ましいが、分散媒の調製上
必要に応じて、本発明の効果を損なわない程度、例え
ば、全分散媒に対して5重量%以下程度含有していても
構わない。
【0032】本発明の画像表示記録液中の着色剤として
は、従来から一般的に使用されている顔料及び油溶性染
料、樹脂着色用染料等の染料が用いられる。これらの顔
料および染料は、合成したものでもよく、また、市販さ
れているものをそのまま使用することもできる。具体的
にはカラーインデックスに記載されている、ソルベント
イエロー、ソルベントレッド、ソルベントバイオレッ
ト、ソルベントブルー、ソルベントグリーン、ソルベン
トブラック、ピグメントイエロー、ピグメントレッド、
ピグメントバイオレット、ピグメントブルー、ピグメン
トブラックなどの色素が挙げられるが、それら以外でも
フタロシアニン系、アゾ系、アントラキノン系、アゾメ
チン系、縮合環系などの色素も用いることができる。こ
の他、黄色4号、5号、205号、401号、橙色20
4号、赤色104号、201号、202号、204号、
220号、226〜228号、405号、青色1号、4
04号等の有機顔料の他、カーボンブラック、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化鉄、群青、紺
青、酸化クローム等の無機顔料を用いることもできる。
これらの、染料および顔料は、分散媒である前記エーテ
ルと親和性がないものであっても、分散剤を併用するこ
とにより、均一分散性を向上させて使用することができ
る。用いる顔料および染料の調製前の粒子径について
は、何ら制約はなく、通常の粒子径5〜100μm程度
のものを広く使用することができる。尚、調色などのた
め、これらの色素を2種以上併用することも可能であ
る。
【0033】本発明の画像表示記録液に対する着色剤の
添加量は、着色剤としての機能を発揮できればよく、好
ましくは0.2〜30重量%、特に好ましくは0.5〜
12重量%である。これらの顔料を均一に分散するため
に、必要により分散剤を本発明の効果を損なわない程度
に添加することができる。添加量は、顔料または染料に
対して0.01〜1重量%程度である。さらにボールミ
ル等の分散機で分散処理することが望ましい。
【0034】画像表示記録液の製造は、具体的には、以
下の手順で行うことができるが、これに限定されるもの
ではない。着色剤と分散剤からなる溶液をボールミル等
の分散機で分散し、着色剤粒子が単分散状態になったこ
とを顕微鏡観察により確認し、その後、分散剤等の添加
物を加え完全溶解させる。この分散液を、例えば、孔径
10μmのメンブランフイルターにてろ過して、ゴミお
よび粗大粒子を除去し、画像表示用記録液とする。
【0035】本発明の画像表示用記録液は、インクジェ
ット方式の出力装置に好適である。このような出力装置
としては、例えば、オフィス用、及び用の出力装置等が
挙げられる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の構成、効果を実施例を用いて
より具体的に説明する。但し、本発明はこれらの実施例
によって限定されるものではない。なお、実施例に用い
ている部は特に指定の無い限り重量部を示す。
【0037】実施例1 ジ−n−オクチルエーテル 90部 フタロシアニン顔料 9部 (ピグメントブルー15:3、大日精化工業社製) Aerosol OT(和光純薬社製) 1部 ジ−n−オクチルエーテルとAerosol OTを三
角フラスコ内で30分間マグネチックスターラーを用い
て攪拌し、あらかじめ溶解させた。ここに、上記の組成
物の組成となるように顔料をボールミルで5時間混合し
た後、さらにホモジナイザー(ハイフレックスホモジナ
イザーPH91型エムエステー社製)を用いて1000
0rpmで15分間攪拌した。これを孔径10μmのメ
ンブランフィルターで加圧ろ過し、画像表示記録液を得
た。
【0038】実施例2 ジエチレングリコールジ−n−ブチルエーテル 90部 油溶性のローダミンB塩基 10部 (C.I.Red49、住友化学社製) 上記の組成物をボールミルで5時間混合し、孔径10μ
mのメンブランフィルターで加圧ろ過し、画像表示記録
液を得た。
【0039】実施例3 1,5−ペンチレングリコールジ−n−ブチルエーテル 90部 ソルベントイエロー56(三井東圧染料社製) 10部 上記の組成物を、実施例2と同様に混合、ろ過し、画像
表示記録液を得た。
【0040】実施例4 1,6−ヘキシレングリコールジ−n−ブチルエーテル 45部 アイソパーL(エクソン社製) 45部 カーボンブラック 9部 (「リーガル330」、キャボット社製) Aerosol OT 和光純薬製 1部 ヘキシレングリコールジ−n−ブチルエーテル45部と
アイソパーL45部をあらかじめ三角フラスコ内でマグ
ネチックスターラを用いて混合し、ヘキシレングリコー
ルジ−n−ブチルエーテル/アイソパーL50/50液
を90部得た。この混合液を用いて、実施例1と同様に
他の組成物と混合等し画像表示記録液を得た。
【0041】比較例1 蒸留水 76部 ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル 5部 グリセリン 5部 フタロシアニン顔料 14部 (ピグメントブルー15:3 分散液EP700、顔料濃度35重量%「大 日精化工業社製」) 上記の組成物を実施例1と同様に調製し、画像表示記録
液を得た。
【0042】比較例2 アイソパーL(エクソン社製) 90部 油溶性のローダミンB塩基 10部 (C.I.Red49、住友化学社製) 上記の組成物を、実施例2と同様に調製し、画像表示記
録液を得た。
【0043】比較例3 ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル 90部 ローダミンB塩基 10部 (C.I.Red49、住友化学社製) 上記の組成物を、実施例2と同様に調製し、画像表示記
録液を得た。
【0044】実施例1から4、比較例1から3の記録液
について以下のA、B、CDの評価を行った。 A. 分散媒の蒸発速度の測定 開口径50mmのガラスシャーレに記録液の分散媒3g
を各々採取した。このシャーレを40℃のホットプレー
ト上に放置し、時間に対する蒸発量の変化を精密天秤で
測定した。単位面積当たりの蒸発速度を下記の式に従っ
て求めた。 蒸発速度(g/m2 ・h)=x時間後のキャリア液の蒸
発重量(g)/開口面積(m2 )・放置時間(h) B. 印字の画像度テスト 市販のインクジェットプリンター(「MJ−500
C」、セイコーエプソン社製)に記録液を各々充填し、
記録液の普通紙上への印字テストを実施した。このよう
にして印字されたサンプルの印字ドットを拡大ルーペお
よび光学顕微鏡により観察した。 C.目詰まり性のテスト さらに、ヘッドにインクを充填したまま40℃の環境下
にキャップ無しで1ヶ月間放置した。この状態で再度印
字テストを実施した。この時吐出不能だったものには、
ヘッドクリーニングのメンテナンスを行い、再度印字テ
ストを行った。 D. 耐水性テスト 上記のBの実機テストで印字した画像に対し、霧吹きで
水をかけ、画像滲みを目視にて観察した。実施例1から
4の画像表示記録液、および、比較例1から3の画像表
示記録液の評価結果を以下の一覧表に示した。
【0045】
【表1】
【0046】Bの評価結果から、実機のジェットプリン
ターを用いた普通紙上への印字において、比較例1の水
性記録液および比較例2のジエチレングリコールモノ−
n−ブチルエーテルを分散媒として含有する記録液は、
滲みおよび裏移りを生じるドット画像を形成したのに対
し、実施例1から4の記録液は、滲みおよび裏移りのな
い高画質なドット画像を形成できることが確認できた。
さらに、Dの耐水性の評価結果から、実施例1から4の
記録液により形成された画像は滲みがなく、比較例1の
水性記録液および比較例2のジエチレングリコールモノ
−n−ブチルエーテルを分散媒として含有する記録液と
比較して、画像の耐水性が格段に向上していることが確
認できた。また、Aの評価結果から、実施例1から4の
記録液は、比較例1の水性記録液および比較例2の炭化
水素系分散媒を用いた記録液よりも、蒸発速度が小さ
く、格段に蒸発し難いものであった。その効果は、実機
でのテストであるCの評価結果からも明らかで、比較例
1、2の記録液は、インクジェットプリンターのヘッド
部に目詰まりを生じたが、実施例1から4の記録液は目
詰まりを生じなかった。
【0047】
【発明の効果】本発明の画像表示用記録液は、記録紙上
での滲みがないので高画像で、かつ、耐水性に優れた画
像を形成することができる。さらに、蒸気圧も低いの
で、インクジェット用の出力装置に使用された場合に、
ノズル付近での分散媒の蒸発による目詰まりもなく、そ
れに伴うメンテナンスも必要としない。また、絶縁性も
高いので、装置内で電極等と接触しても電気分解するこ
ともなく安全である。このように、本発明の画像表示用
記録液は、従来の画像表示記録液の欠点を克服し、画像
表示用記録液として好適な特性を有している。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤と分散媒とを含有する画像表示用
    記録液であって、該分散媒が1種以上のエーテルを含
    み、該エーテルの構造中に酸素原子が1から4存在し、
    かつ、該酸素原子がすべてエーテル結合を形成している
    ことを特徴とする画像表示用記録液。
  2. 【請求項2】 エーテルが下記の一般式(1)で表され
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像表示用記録
    液。 R1 −O−R2 (1) (上記一般式(1)中、R1 およびR2 は、同一または
    異なって、アルキル基、脂環式アルキル基、アリール基
    またはアリールアルキル基を表し、かつ、R1 およびR
    2 に含まれる炭素原子数の合計は8〜20である。)
  3. 【請求項3】 エーテルが下記の一般式(2)で表され
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像表示用記録
    液。 R3 −O(Cn 2nO)x −R4 (2) (上記一般式(2)中、R3 およびR4 は、同一または
    異なって、アルキル基、脂環式アルキル基、アリール基
    またはアリールアルキル基を表し、かつ、R3 およびR
    4 に含まれる炭素原子数の合計は6〜20である。nは
    2または3の整数、xは1〜3の整数である。)
  4. 【請求項4】 エーテルが下記の一般式(3)で表され
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像表示用記録
    液。 R5 −O(Cn 2nO)x −R6 (3) (上記一般式(3)中、R5 およびR6 は、同一または
    異なって、アルキル基、脂環式アルキル基、アリール基
    またはアリールアルキル基を表し、かつ、R5 およびR
    6 に含まれる炭素原子数の合計は4〜20である。nは
    4〜8の整数であり、xは1または2の整数である。)
  5. 【請求項5】 分散媒が、1種以上の前記エーテルを3
    0重量%以上100重量%以下含有することを特徴とす
    る請求項1から請求項4までに記載の画像表示用記録
    液。
  6. 【請求項6】 インクジェット用の画像表示記録液であ
    ることを特徴とする請求項1から請求項5までに記載の
    画像表示用記録液。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2003002500A1 (ja) * 2001-06-28 2004-10-14 日本ゼオン株式会社 シクロアルキルアルキルエーテル化合物を含有してなる溶剤及びシクロアルキルアルキルエーテル化合物の製造方法
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