JPH11217446A - 農業用フィルム - Google Patents

農業用フィルム

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Publication number
JPH11217446A
JPH11217446A JP10034245A JP3424598A JPH11217446A JP H11217446 A JPH11217446 A JP H11217446A JP 10034245 A JP10034245 A JP 10034245A JP 3424598 A JP3424598 A JP 3424598A JP H11217446 A JPH11217446 A JP H11217446A
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JP
Japan
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weight
formula
repeating unit
group
alicyclic structure
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Pending
Application number
JP10034245A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Otoi
健治 乙井
Teruhiko Suzuki
輝彦 鈴木
Kazuyuki Kobuchi
和之 小渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE1998620894 priority patent/DE69820894T2/de
Priority to US09/530,116 priority patent/US6511756B1/en
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好でバランスのよい機械的強度、伸び、耐
薬品性、耐候性および光透過性を有し、かつ、焼却時に
有毒ガスが発生し環境障害を引き起こすという問題を生
じない農業用フィルムを提供する。 【解決手段】 脂環式構造を有する繰り返し単位(A)
を含有する環状オレフィン系熱可塑性樹脂(I)からな
る農業用フィルム。好ましくは、脂環式構造を有する繰
り返し単位(A)が、全環状オレフィン系熱可塑性樹脂
(I)中の30重量%以上を占め、また、脂環式構造を
有する繰り返し単位(A)中の30重量%以上が、ノル
ボルナン構造を有さないもの(A−i)である。環状オ
レフィン系熱可塑性樹脂(I)中の分子量が1,000
以下の成分の割合は好ましくは20重量%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械的強度、伸
び、耐薬品性、耐候性および光透過性に優れた農業用フ
ィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、農業用用途においてプラスチック
フィルムが多用されてきている。例えば、ハウス栽培用
のハウス用フィルムを始め、トンネル用フィルム、マル
チ用フィルムなどとして使用されている。従来これらフ
ィルムの素材として、主に、塩化ビニル樹脂が、機械的
強度、伸び、耐薬品性、耐候性および光透過性の特性が
優れるため多用されてきている。
【0003】しかしながら、近年、塩化ビニル樹脂など
のハロゲン含有樹脂は、焼却時に有毒ガスが発生し環境
障害を引き起こす原因として問題となっており、このよ
うな塩素原子などのハロゲン原子を含有しないポリマー
での代替が望まれている。しかし、機械的強度、伸び、
耐薬品性、耐候性および光透過性のいずれの特性をも満
たすポリマーは、見つかっておらず、なかなか代替が進
んでいないという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、機械
的強度、伸び、耐薬品性、耐候性および光透過性のいず
れの特性にも優れ、しかも塩素原子などのハロゲン原子
を含まない樹脂からなる農業用フィルムを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記従来
技術の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、シク
ロアルカンやシクロアルケンなどの脂環式構造を有する
繰り返し単位(A)を含有する環状オレフィン系熱可塑
性樹脂(I)を用いることにより、機械的強度、伸び、
耐薬品性、耐候性および光透過性のいずれの特性にも優
れる農業用フィルムが得られることを見出し、本発明を
完成するに至った。かくして本発明によれば、脂環式構
造を有する繰り返し単位(A)を含有する環状オレフィ
ン系熱可塑性樹脂(I)からなる農業用フィルム提供さ
れる。
【0006】
【発明の実施の形態】環状オレフィン系熱可塑性樹脂
(I) 本発明に使用される環状オレフィン系熱可塑性樹脂
(I)は、脂環式構造を有する繰り返し単位(A)を含
有することを特徴とする。繰り返し単位(A)中の脂環
式構造は、主鎖および/または側鎖のいずれに含まれて
もよいが、特に高い機械的強度や光透過性が要求される
場合には、主鎖に含まれるものが好ましい。脂環式構造
としては、飽和、不飽和のいずれでもよく、高い機械的
強度や耐候性が要求される場合には、飽和の脂環式構造
が好ましい。具体的には、シクロアルカン、シクロアル
ケン構造が挙げられ、好ましくはシクロアルカン構造で
ある。また、脂環式構造を構成する炭素原子の数は、使
用目的に応じて適宜選択すればよいが、通常4〜30
個、好ましくは5〜20個、より好ましくは5〜15個
の範囲であるときに、特に機械的強度や伸びの特性が高
度にバランスされ好適である。
【0007】これらの脂環式構造を有する繰り返し単位
(A)は、それぞれ単独で、あるいは2種以上が組み合
わさってもよい。環状オレフィン系熱可塑性樹脂(I)
中の脂環式構造を有する繰り返し単位(A)の含有割合
は、使用目的に応じて適宜選択されるが、通常30〜1
00重量%、好ましくは50〜100重量、より好まし
くは70〜100重量%の範囲であるときに、機械的強
度、伸びおよび光透過性などの特性が高度にバランスさ
れ好適である。
【0008】本発明においては、これらの脂環式構造を
有する繰り返し単位(A)の中でも、ノルボルナン構造
を有さない繰り返し単位(A−i)が、機械的強度や耐
候性に特に優れ、好適である。ノルボルナン構造を有さ
ない繰り返し単位(A−i)としては、格別な限定はな
いが、例えば、式(1)
【0009】
【化1】
【0010】[R1〜R20は、それぞれ独立に、水素原
子、炭化水素基、水酸基、エステル基、アルコキシ基、
シアノ基、イミド基、シリル基、または官能基(水酸
基、エステル基、アルコキシ基、シアノ基、イミド基、
シリル基)で置換された炭化水素基を表す。ただし、R
8とR10、またはR9とR11とが一緒になって不飽和結合
を形成してもよく、また、R8とR9、またはR10とR11
とで、アルキリデン基を形成していてもよい。aは0ま
たは1、bは0または1、cは0、1または2である。
‥‥‥は炭素―炭素の単結合または二重結合を表す。]
で表される。
【0011】式(1)中のR1〜R20は、それぞれ独立
に、水素原子、炭化水素基、水酸基、エステル基、アル
コキシ基、シアノ基、イミド基、シリル基、または官能
基(水酸基、エステル基、アルコキシ基、シアノ基、イ
ミド基、シリル基)で置換された炭化水素基であり、好
ましくは、水素原子または炭化水素基であり、より好ま
しくは水素原子である。炭化水素基の炭素原子数として
は、通常1〜20、好ましくは1〜10、より好ましく
は1〜6の範囲である。炭化水素基の具体例としては、
アルキル基やアルケニル基などが挙げられ、好ましくは
アルキル基であり、その中でも炭素原子数1〜6のアル
キル基が特に好ましい。官能基が置換した炭化水素基と
しては、例えば、炭素原子数1〜20、好ましくは1〜
10、より好ましくは1〜6のエステル基含有アルキル
基などを挙げることができる。
【0012】また、式(1)中のR8とR10、またはR9
とR11とが一緒になって不飽和結合を形成してもよく、
また、R8とR9、またはR10とR11とで、アルキリデン
基を形成していてもよい。アルキリデン基の炭素数とし
ては、通常1〜20、好ましくは1〜10、より好まし
くは1〜6の範囲である。式(1)中のaは0または1
であり、好ましくは0である。式(1)中のbは0また
は1であり、好ましくは1である。式(1)中のcは
0、1または2であり、好ましくは0である。式(1)
中の‥‥‥は炭素―炭素の単結合または二重結合を表す
が、通常、単結合の割合が95%以上、好ましくは98
%以上、より好ましくは99%以上の場合に、特に耐候
性に優れ、好適である 上記式(1)で表されるノルボルナン構造を有さない繰
り返し単位の中でも、好ましくは式(2)、より好まし
くは式(3)で表される。
【0013】
【化2】
【0014】式(2)中のR21〜R34の例示および好ま
しい範囲は、式(1)中のR1のものと同様である。ま
た、式(2)中のR8とR27、またはR9とR28とが一緒
になって不飽和結合を形成してもよく、また、R8とR
26、またはR27とR28とで、アルキリデン基を形成して
いてもよい。アルキリデン基の炭素数としては、通常1
〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜6の
範囲である。式(2)中のdは0または1であり、好ま
しくは0である。式(2)中の‥‥‥は炭素―炭素の単
結合または二重結合を表すが、通常、単結合の割合が9
5%以上、好ましくは98%以上、より好ましくは99
%以上の場合に、特に耐候性に優れ、好適である。
【0015】
【化3】
【0016】式(3)中の‥‥‥は炭素―炭素の単結合
または二重結合を表すが、通常、単結合の割合が95%
以上、好ましくは98%以上、より好ましくは99%以
上の場合に、特に耐候性に優れ、好適である。これらの
ノルボルナン構造を有さない繰り返し単位(A−i)
は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて
用いてもよい。脂環式構造を有する繰り返し単位(A)
中のこれらのノルボルナン構造を有さない繰り返し単位
(A−i)の割合は、好ましくは30〜100重量%、
より好ましくは50〜100重量%、最も好ましくは7
0〜100重量%の範囲である時に、機械的強度、耐薬
品性および耐候性が高度にバランスされ、好適である。
【0017】脂環式構造を有する繰り返し単位(A)中
のノルボルナン構造を有さない繰り返し単位(A−i)
以外の繰り返し単位、すなわちノルボルナン構造を有す
る繰り返し単位(A−ii)は、格別な制限はないが、
例えば、式(4)
【0018】
【化4】
【0019】で表される。式(4)中のR35〜R48の例
示および好ましい範囲は、式(1)中のR1のものと同
様である。式(4)中のeは1〜3の整数であり、好ま
しくは1である。式(4)中の‥‥‥は炭素―炭素の単
結合または二重結合を表すが、通常、単結合の割合が9
5%以上、好ましくは98%以上、より好ましくは99
%以上の場合に、特に耐候性に優れ、好適である。式
(4)で表されるノルボルナン構造を有する繰り返し単
位(A−ii)のうち、好ましいものは式(5)、より
好ましいものは式(6)で表される。
【0020】
【化5】
【0021】式(5)中のR49〜R62の例示および好ま
しい範囲は、式(1)中のR1のものと同様である。式
(5)中の‥‥‥は炭素―炭素の単結合または二重結合
を表すが、通常、単結合の割合が95%以上、好ましく
は98%以上、より好ましくは99%以上の場合に、特
に耐候性に優れ、好適である。
【0022】
【化6】
【0023】式(6)中のR63〜R66の例示および好ま
しい範囲は、式(1)中のR1のものと同様である。式
(6)中の‥‥‥は炭素―炭素の単結合または二重結合
を表すが、通常、単結合の割合が95%以上、好ましく
は98%以上、より好ましくは99%以上の場合に、特
に耐候性に優れ、好適である。
【0024】これらのノルボルナン構造を有する繰り返
し単位(A−ii)は、それぞれ単独で、あるいは2種
以上を組み合わせられる。ノルボルナン構造を有する繰
り返し単位(A−ii)の含有量は、格別な限定はない
が、通常ノルボルナン構造を有さない繰り返し単位(A
−i)の残部、すなわち全脂環式構造を有する繰り返し
単位(A)中の好ましくは0〜70重量%、より好まし
くは0〜50重量%、最も好ましくは0〜30重量%の
範囲である。
【0025】本発明に使用される環状オレフィン系熱可
塑性樹脂(I)中の上記脂環式構造を有する繰り返し単
位(A)以外の残部の繰り返し単位(B)としては、格
別な限定はないが、通常鎖状の繰り返し単位が挙げられ
る。鎖状の繰り返し単位としては、例えば、式(7)で
表されるものが用いられる。
【0026】
【化7】 式(7)中のR67〜R70は、式(1)中のR1と同様で
あり、好ましくは水素原子である。
【0027】本発明に使用される環状オレフィン系熱可
塑性樹脂(I)の分子量は、使用目的に応じて適宜選択
されるが、シクロヘキサン(またはシクロヘキサンに溶
解しない場合はトルエン)を溶剤としたゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー(GPC)で測定されるポリ
イソプレン換算の重量平均分子量で、通常5,000〜
500,000、好ましくは7,000〜300,00
0、より好ましくは10,000〜100,000の範
囲であるときに、フィルムの機械的強度、伸びおよび耐
薬品性などの特性が高度にバランスされ、好適である。
【0028】本発明に使用される環状オレフィン系熱可
塑性樹脂(I)中の上記GPCで測定される分子量が
1,000以下の成分の割合は、格別限定されるもので
はないが、通常20重量%以下、好ましくは10重量%
以下、より好ましくは5重量%以下であるときに、機械
的強度や耐薬品性が特に高められ好適である。
【0029】(製法)本発明に使用される上記環状オレ
フィン系熱可塑性樹脂(I)の製造は、常法に従って行
うことができ、例えば、脂環式構造のオレフィン系モノ
マーをメタセシス触媒系存在下に重合し、必要に応じて
水素添加反応を行う方法を採ることができる。
【0030】脂環式のオレフィン系モノマー(a)とし
ては、ノルボルナン構造を有さない繰り返し単位となる
ものが好ましく、例えば、式(8)、好ましくは式
(9)、より好ましくは式(10)で表されるオレフィ
ン系モノマー(a−i)が用いられる。これらのオレフ
ィン系モノマー(a−i)がメタセシス重合でノルボル
ナン構造を有さない繰り返し単位(前記A−i)となる
ことは、例えば、特許第2534086号公報および特
公平7−121981号公報などで公知である。
【0031】
【化8】 [式中、R1〜R20、a、bおよびcは式(1)におけ
る記号と同じである。]
【0032】
【化9】 [式中、R21〜R34、およびdは式(2)における記号
と同じである。]
【0033】
【化10】
【0034】これらの式(8)、式(9)または式(1
0)で表されるオレフィン系モノマー(a−i)は、そ
れぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。脂環式構造を有する環状オレフィン系モ
ノマー(a)中のこれらの式(8)、式(9)または式
(10)で表されるオレフィン系モノマー(a−i)の
割合は、好ましくは30〜100重量%、より好ましく
は50〜100重量%、最も好ましくは70〜100重
量%の範囲である。 脂環式のオレフィン系モノマー
(a)中の式(8)、式(9)または式(10)で表さ
れるオレフィン系モノマー(a−i)以外の残部は、通
常式(11)、好ましくは式(12)、より好ましくは
式(13)で表されるものが用いられる。
【0035】
【化11】 [式中、R35〜R48、およびeは式(4)における記号
と同じである。]
【0036】
【化12】 [式中、R49〜R62は式(5)における記号と同じであ
る。]
【0037】
【化13】
【0038】[式中、R63〜R66は式(6)における記
号と同じである。] これらの脂環式構造を有する環状オレフィン系モノマー
(a)は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合
わせて用いることができる。全マノマー中の脂環式構造
を有する環状オレフィン系モノマー(a)の割合は、好
ましくは30〜100重量%、より好ましくは50〜1
00重量%、特に好ましくは70〜100重量%の範囲
である。脂環式構造を有する環状オレフィン系モノマー
(a)以外の残部のモノマー(b)としては、通常鎖状
モノマーが用いられる。鎖状モノマーとしては、例え
ば、式(14)で表される。
【0039】
【化14】 [式中、R67〜R70は式(7)における記号と同じであ
る。]
【0040】メタセシス触媒としては、例えば、タング
ステン(W)やモリブデン(Mo)などのVI属金属の
化合物や、チタン(Ti)などのIV属金属の化合物を
用いることができ、好ましくはタングステン(W)化合
物やモリブデン(Mo)化合物であり、より好ましく
は、タングステン(W)化合物である。
【0041】タングステン(W)化合物の具体例として
は、WBr2、WBr3、WBr6、WCl2、WCl4
WCl5、WCl6、WF2、WF4、WF6、WI2、WI
4、WI6、WOBr4、WOCl4 、WOF4、WO2
2WO4、NaWO4、K2WO4、(NH42WO4、C
aWO4、CuWO4、MgWO4、(CO)5WC(OC
3)(CH3)、(CO5)WC(OC25)(C
3)、(CO5)WC(OC2H5)(C45)などが挙
げられるが、これらの中でもWBr2、WBr3、WBr
6、WCl2、WCl4、WCl5、WCl6、WF2、WF
4、WF6、WI2、WI4、WI6、WOBr4、WOCl
4 、WOF4などが好ましく、WBr2、WBr3、WB
6、WCl2、WCl4、WCl5、WCl6、WF2、W
4、WF6、WI2、WI4、WI6などのハロゲン化タ
ングステンがより好ましい。これらのメタセシス触媒
は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて
用いることができる。メタセシス触媒の使用量は通常、
全単量体100重量部当たり、0.1〜1.5重量部、
好ましくは0.1〜1.0重量部、さらに好ましくは
0.1〜0.5重量部である。
【0042】また、メタセシス重合を行う際は、上記メ
タセシス触媒とともに、助触媒を用いることが一般的で
ある。助触媒としては、例えば、有機アルミニウム化合
物や有機スズ化合物などが挙げられ、好ましくは有機ア
ルミニウム化合物である。有機アルミニウム化合物とし
ては、具体的には、トリメチルアルミニウム、トリエチ
ルアルミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリブチ
ルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムなどのト
リアルキルアルミニウムや、ジエチルアルミニウムクロ
ライド、エチルアルミニウムジクロライドなどのアルキ
ルアルミニウムハライドなどが挙げられるが、好ましく
はトリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、ジエチルアルミニウムクロライドである。これらの
助触媒は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合
わせて用いることができる。助触媒の使用量は、メタセ
シス触媒1mol当たり、通常0.01〜30mol、
好ましくは0.1〜20mol、さらに好ましくは1〜
10molである時に、ゲルの発生が少なく、かつ、重
合活性が高く高分子量体が得られやすくなり、好まし
い。
【0043】上記メタセシス触媒と助触媒の組み合わせ
では、特に、タングステン(W)系化合物と有機アルミ
ニウム化合物の組み合わせが好ましい。しかしながら、
本発明における好適な、ノルボルナン構造を有さない繰
り返し単位(a−i)を有し、高分子量で(重量平均分
子量が5,000〜500,000、好ましくは7,0
00〜300,000、より好ましくは10,000〜
100,000)、かつ、低分子量成分が少ない(分子
量が1,000以下の成分の割合が20重量%以下、好
ましくは10重量%以下、より好ましくは5重量%以
下)環状オレフィン系熱可塑性樹脂(I)を製造する場
合には、タングステン(W)系化合物と有機アルミニウ
ム化合物の他に、調整剤を用いることが好ましい。
【0044】調整剤としては、アルコール、アミンなど
の活性水素を含有する極性化合物;エーテル、エステ
ル、ケトン、ニトリルなどの活性水素を含有しない極性
化合物;から選ばれる少なくとも1種の極性化合物を用
いることができる。上記活性水素を含有する極性化合物
は、ゲル化を防ぎ、高分子量の重合体を得るのに有効で
あり、なかでもアルコールが好ましい。また上記活性水
素を含有しない極性化合物は、重合体中の低分子量成分
の生成を抑制するのに有効であり、中でもエーテル、エ
ステル、ケトンが好ましく、特にケトンがより好まし
い。
【0045】アルコールとしては、例えば、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブ
タノール、イソブタノール、t- ブタノール、ペンタノ
ール、イソペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサ
ノールなどの飽和アルコールや、フェノール、ベンジル
アルコールなどの不飽和アルコールなどが挙げられる
が、好ましくはプロパノール、イソプロパノール、ブタ
ノール、イソブタノールである。
【0046】エーテルとしては、例えば、ジメチルエー
テル、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、エチレン
グリコールジブチルエーテルやトリエチレングリコール
ジブチルエーテルなどが挙げられ、これらの中でもジイ
ソプロピルエーテル、ジエチルエーテルが好ましい。
【0047】エステルとしては、例えば、ぎ酸メチル、
ぎ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、
酢酸イソプロピル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、
安息香酸プロピル、安息香酸イソプロピルなどが挙げら
れ、これらの中でも酢酸メチルや酢酸エチルが好まし
い。ケトンとしては、例えば、アセトン、メチルエチル
ケトン、ジエチルケトン、メチルフェニルケトン、ジフ
ェニルケトンなどが挙げられ、これらの中でもアセトン
やメチルエチルケトンが好ましい。ニトリルとしては、
例えば、アセトニトリル、ベンゾニトリル、t−ブチロ
ニトリルなどが挙げられ、これらの中でもベンゾニトリ
ルやt−ブチロニトリルが好ましい。
【0048】これらの調整剤は、それぞれ単独で、ある
いは2種以上を組み合わせて用いることができる。特
に、本発明においては、活性水素を含有する極性化合物
と活性水素を有さない極性化合物を組み合わせるのが好
ましく、特にアルコールとケトン、アルコールとニトリ
ル、アルコールとエーテルおよびアルコールとエステル
の組み合わせが好ましい。調整剤の使用量はメタセシス
触媒1mol当たり、通常、0.01〜20mol、好
ましくは0.1〜10mol、さらに好ましくは1〜5
molの範囲である。
【0049】重合反応は、通常、溶剤存在下で行う。溶
剤としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素;n−ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ンなどの脂肪族炭化水素;シクロペンタン、シクロヘキ
サン、シクロオクタンなどの脂環式炭化水素;などが挙
げられ、好ましくは、トルエン、シクロヘキサン、シク
ロオクタンなどであり、さらに好ましくはトルエン、シ
クロヘキサンである。これらの溶剤は、それぞれ単独
で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることがで
き、その使用量は、単量体100重量部当たり、通常1
0〜1,000重量部、好ましくは50〜700重量
部、より好ましくは100〜500重量部の範囲であ
る。
【0050】重合条件は、重合温度が、通常−10℃〜
200℃、好ましくは0℃〜100℃、より好ましくは
10℃〜80℃の範囲であり、重合時間が、通常30分
〜10時間、好ましくは1時間〜7時間、より好ましく
は2時間〜5時間の範囲である。重合温度が高すぎると
分子量1,000以下の成分が増え、逆に、低すぎると
反応速度が遅すぎて反応率が上がらない。
【0051】重合反応終了後に、水素化触媒を添加し
て、引き続き水素化反応を行うことができる。水素化触
媒としては、オレフィン化合物の水素化に際して一般に
使用されるものであれば格別な制限はなく、通常不均一
系触媒や均一系触媒が用いられる。不均一系触媒として
は、例えば、ニッケル、パラジウム、白金、またはこれ
らの金属をカーボン、シリカ、ケイソウ土、アルミナ、
酸化チタンなどの担体に担持させた固体触媒:ニッケル
/シリカ、ニッケル/ケイソウ土、ニッケル/アルミ
ナ、パラジウム/カーボン、パラジウム/シリカ、パラ
ジウム/ケイソウ土、パラジウム/アルミナなどのが挙
げられる。
【0052】均一系触媒としては、例えば、遷移金属化
合物とアルキルアルミ金属化合物またはアルキルリチウ
ムの組み合わせからなる触媒、例えば、酢酸コバルト/
トリエチルアルミニウム、酢酸コバルト/トリイソブチ
ルアルミニウム、酢酸ニッケル/トリエチルアルミニウ
ム、酢酸ニッケル/トリイソブチルアルミニウム、ニッ
ケルアセチルアセトナート/トリエチルアルミニウム、
ニッケルアセチルアセトナート/トリイソブチルアルミ
ニウイム、チタノセンクロリド/n−ブチルリチウム、
ジルコノセンクロリド/n−ブチルリチウムなどの組み
合わせからなる触媒が挙げられる。
【0053】これらの水素化触媒は、それぞれ単独で、
または2種以上組み合わせて用いることができる。水素
化触媒の使用量は、重合体100重量部当たり、通常
0.01〜100重量部、好ましくは0.1〜50重量
部、より好ましくは1〜30重量部の範囲である。水素
化反応は、通常1〜150kg/cm2の水素圧下、0
〜250℃、好ましくは20〜200℃の温度範囲、1
時間〜20時間の反応時間で行われる。
【0054】本発明に使用される環状オレフィン系熱可
塑性樹脂(I)は、上記水素化反応後に、ろ過して水素
化触媒を除去し、続いて凝固乾燥して得ることができ
る。水素化触媒として均一系触媒を用いた場合は、水素
化反応後に、アルコールや水を添加して触媒を失活さ
せ、溶剤に不溶化させた後にろ過、凝固、乾燥すること
により得ることができる。
【0055】その他の樹脂成分 本発明に使用される環状オレフィン系熱可塑性樹脂
(I)には、所望に応じてその他のポリマーを配合する
ことができる。その他のポリマーとしては、例えば、ゴ
ム質重合体やその他の熱可塑性樹脂を挙げることができ
る。ゴム質重合体としては、例えば、天然ゴム、ポリブ
タジエンゴム、ポリイソプレンゴム、アクリロニトリル
・ブタジエン共重合体ゴムなどのジエン系ゴム;スチレ
ン・ブタジエン共重合体ゴム、スチレン・イソプレン共
重合体ゴム、スチレン・ブタジエン・イソプレン三元共
重合体ゴム;ジエン系ゴムの水素添加物;エチレン・プ
ロピレン共重合体などのエチレン・α−オレフィン共重
合体、プロピレン・その他のα−オレフィンの共重合体
などの飽和ポリオレフィンゴム;エチレン・プロピレン
・ジエン共重合体、α−オレフィン・ジエン共重合体、
イソブチレン・イソプレン共重合体、イソブチレン・ジ
エン共重合体などのα−オレフィン・ジエン系重合体ゴ
ム;ウレタンゴム、シリコーンゴム、ポリエーテル系ゴ
ム、アクリルゴム、プロピレンオキサイドゴム、エチレ
ンアクリルゴムなどの特殊ゴム;スチレン・ブタジエン
・スチレンブロック共重合体ゴム、スチレン・イソプレ
ン・スチレンブロック共重合体ゴムなどの熱可塑性エラ
ストマー;水素添加熱可塑性エラストマー;ウレタン系
熱可塑性エラストマー;ポリアミド系熱可塑性エラスト
マー;1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマ
ー;が挙げられる。
【0056】その他の熱可塑性樹脂としては、例えば、
低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密
度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、シンジオタクチックポリプロピレン、ポリブテン、
ポリペンテンなどのポリオレフィン;ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエ
ステル;ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド;
エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリスチレン、シンジオタクチック
ポリスチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニ
レンエーテル、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボ
ネートなどが挙げられる。
【0057】これらのその他のポリマーは、それぞれ単
独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることがで
きる。その他のポリマーの配合量は、環状オレフィン系
熱可塑性樹脂(I)100重量部に対して、通常100
重量部以下、好ましくは70重量部以下、より好ましく
は50重量部以下、最も好ましくは30重量部以下であ
る。
【0058】配合剤 本発明に使用される環状オレフィン系熱可塑性樹脂
(I)は、必要に応じて、配合剤を添加することができ
る。配合剤としては、樹脂工業で一般的に用いられるも
のであれば格別な限定はないが、例えば、酸化防止剤、
光安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、防曇剤、防霧剤、可塑
剤および帯電防止剤などを挙げることができる。
【0059】酸化防止剤としては、例えば、フェノール
系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤
などが挙げられ、これらの中でも、フェノール系酸化防
止剤が好ましく、アルキル置換フェノール系酸化防止剤
が特に好ましい。フェノール系酸化防止剤としては、従
来公知のものが使用でき、例えば、2−t−ブチル−6
−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベン
ジル)−4−メチルフェニル アクリレート、2,4−
ジ−t−アミル−6−(1−(3,5−ジ−t−アミル
−2−ヒドロキシフェニル)エチル)フェニルアクリレ
ートなどの特開昭63−179953号公報および特開
平1−168643号公報に記載されるアクリレート系
化合物;オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2′
−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノ
ール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロ
キシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−
トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス
(メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)メタン[すな
わち、ペンタエリスチリル−テトラキス〔3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート〕]、トリエチレングリコール ビス(3−(3
−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)
プロピオネート)などのアルキル置換フェノール系化合
物;6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルア
ニリノ)−2,4−ビス−オクチルチオ−1,3,5−
トリアジン、6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル
アニリノ)−2,4−ビス−オクチルチオ−1,3,5
−トリアジンなどのトリアジン基含有フェノール系化合
物などが挙げられる。
【0060】リン系酸化防止剤としては、一般の樹脂工
業で通常使用されているものであれば格別な制限はな
く、例えば、トリフェニルホスファイト、ジフェニルイ
ソデシルホスファイト、フェニルジイソデシルホスファ
イト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス
(ジノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2−
t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト、トリ
ス(シクロヘキシルフェニル)ホスファイト、2,2−
メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オク
チルホスファイト、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−ホスファフェナントレン−10−オキサイド、1
0−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスフ
ァフェナントレン−10−オキサイド、10−デシロキ
シ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファ
フェナントレンなどのモノホスファイト系化合物;4,
4′−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチル
フェニル−ジ−トリデシルホスファイト)、4,4′−
イソプロピリデン−ビス(フェニル−ジ−アルキル(C
12〜C15)ホスファイト)、4,4′−イソプロピ
リデン−ビス(ジフェニルモノアルキル(C12〜C1
5)ホスファイト)、1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ジ−トリデシルホスファイト−5−t−ブチルフ
ェニル)ブタン、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスファイト、
サイクリックネオペンタンテトライルビス(オクタデシ
ルホスファイト)、サイクリックネオペンタンテトライ
ルビス(イソデシルホスファイト)、サイクリックネオ
ペンタンテトライルビス(ノニルフェニルホスファイ
ト)、サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニルホスファイト)、サイクリ
ックネオペンタンテトライルビス(2,4−ジメチルフ
ェニルホスファイト)、サイクリックネオペンタンテト
ライルビス(2,6−ジ−t−ブチルフェニルホスファ
イト)などのジホスファイト系化合物などが挙げられ
る。これらの中でも、モノホスファイト系化合物が好ま
しく、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス
(ジノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトなどが特に好ま
しい。
【0061】イオウ系酸化防止剤としては、例えば、ジ
ラウリル 3,3′−チオジプロピオネート、ジミリス
チル3,3′−チオジプロピオネート、ジステアリル
3,3′−チオジプロピオネート、ラウリルステアリル
3,3′−チオジプロピオネート、ペンタエリスリトー
ル−テトラキス−(β−ラウリル−チオ−プロピオネー
ト)、3,9−ビス(2−ドデシルチオエチル)−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカ
ンなどが挙げられる。
【0062】耐光性を改良する目的で光安定剤を用いて
もよい。光安定剤としては、例えば、2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ピペリジル)−2−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロネート、
4−(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオニルオキシ)−1−(2−(3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシ)エチル)−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジンなどのヒンダードアミン系光安定剤
が挙げられる。紫外線吸収剤としては、2−(2−ヒド
ロキシ−5−メチルフェニル)2H−ベンゾトリアゾー
ル、2−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾー
ル、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフ
ェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、2
−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、5−クロロ−2−
(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)
−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−
アミル−2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリ
アゾールなどのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;4
−t−ブチルフェニル−2−ヒドロキシベンゾエート、
フェニル−2−ヒドロキシベンゾエート、2,4−ジ−
t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−(2H−
ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−
(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミジルメチル)
フェノール、2−(2−ヒドロキシ−5−t−オクチル
フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒ
ドロキシ−4−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリ
アゾールなどのベンゾエート系紫外線吸収剤;2,4−
ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン−5−スルホン酸3水和物、2−ヒドロ
キシ−4−オクチロキシベンゾフェノン、4−ドデカロ
キシ−2−ホドロキシベンゾフェノン、4−ベンジルオ
キシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,
4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジ
ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノンなど
のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;エチル−2−シアノ
−3,3−ジフェニルアクリレート、2’−エチルヘキ
シル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレートな
どのアクリレート系紫外線吸収剤;[2,2’−チオビ
ス(4−t−オクチルフェノレート)]−2−エチルヘ
キシルアミンニッケルなどの金属錯体系紫外線吸収剤な
どが挙げられる。
【0063】滑剤としては、一般に無機微粒子を用いる
ことができる。ここで、無機微粒子としては、周期表の
1族、2族、4族、6族、7族、8〜10族、11族、
12族、13族、14族元素の酸化物、水酸化物、硫化
物、窒素化物、ハロゲン化物、炭酸塩、硫酸塩、酢酸
塩、燐酸塩、亜燐酸塩、有機カルボン酸塩、珪酸塩、チ
タン酸塩、硼酸塩およびそれらの含水化合物、それらを
中心とする複合化合物、天然鉱物などの粒子が挙げられ
る。
【0064】無機微粒子の具体例としては、フッ化チリ
ウム、硼砂(硼酸ナトリウム含水塩)などの1族元素化
合物;炭酸マグネシウム、燐酸マグネシウム、酸化マグ
ネシウム(マグネシア)、塩化マグネシウム、酢酸マグ
ネシウム、フッ化マグネシウム、チタン酸マグネシウ
ム、珪酸マグネシウム、珪酸マグネシウム含水塩(タル
ク)、炭酸カルシウム、燐酸カルシウム、亜燐酸カルシ
ウム、硫酸カルシウム(石膏)、酢酸カルシウム、テレ
フタル酸カルシウム、水酸化カルシウム、珪酸カルシウ
ム、フッ化カルシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸
ストロンチウム、チタン酸バリウム、チタン酸亜鉛、チ
タン酸ランタン、チタン酸ビスマス、チタン酸鉛、炭酸
バリウム、燐酸バリウム、硫酸バリウム、亜燐酸バリウ
ムなどの2族元素化合物;二酸化チタン(チタニア)、
一酸化チタン、窒化チタン、二酸化ジルコニウム(ジル
コニア)、一酸化ジルコニウムなどの4族元素化合物;
二酸化モリブデン、三酸化モリブデン、硫化モリブデン
などの6族元素化合物;塩化マンガン、酢酸マンガンな
どの7族元素化合物、塩化コバルト、酢酸コバルトなど
の8〜10族元素化合物;ヨウ化第一銅などの11族元
素化合物;酸化亜鉛、酢酸亜鉛などの12族元素化合
物、酸化アルミニウム(アルミナ)、水酸化アルミニウ
ム、フッ化アルミニウム、アルミノシリケート(珪酸ア
ルミナ、カオリン、カオリナイト)などの13族元素化
合物、酸化珪素(シリカ、シリカゲル)、石墨、カーボ
ン、グラファイト、ガラスなどの14族元素化合物、カ
ーナル石、カイナイト、雲母(マイカ、キンウンモ)、
バイロース鉱などの天然鉱物の微粒子が挙げられる。こ
こで用いる無機微粒子の平均粒径は、特に制限はない
が、好ましくは0.01〜3μmの範囲である。
【0065】防曇剤としては、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エ
ステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、あるいはこれら
にエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレ
ンオキサイドなどのアルキレンオキサイドが付加された
化合物など、一般に塩化ビニル系樹脂フィルム用のもの
が使用できる。具体的には、ソルビタンパルミテート、
ソルビタンステアレート、ソルビタンベヘネート、ソル
ビタンステアレート・エチレンオキサイド2モル付加
物、ソルビタンステアレート・プロピレンオキサイド3
モル付加物、ソルビトールステアレート、ソルビトール
ステアレート・エチレンオキサイド3モル付加物、ジグ
リセリンパルミテート、ジグリセリンステアレート、グ
リセリンパルミテート・エチレンオキサイド2モル付加
物、ソルビタンステアレートアジペート・エチレンオキ
サイド3モル付加物、ソルビトールステアレートアジペ
ート・エチレンオキサイド2モル付加物、ジグリセリン
パルミテートセバケート・プロピレンオキサイド3モル
付加物、ソルビトールパルミテートアジペート・エチレ
ンオキサイド3モル付加物などが挙げられる。
【0066】防霧剤としては、一般に農業用塩化ビニル
樹脂に使用される含フッ素化合物を用いることができ
る。具体的には、特開平5−163406、特開5−3
31339に記載の含フッ素アルキレンオキシド化合物
や、特開平6−1162に記載のコロイド状疎水性シリ
カなどが挙げられる。
【0067】可塑剤としては、例えば、トリクレジルフ
ォスフェート、トリキシリルフォスフェート、トリフェ
ニルフォスフェート、トリエチルフェニルフォスフェー
ト、ジフェニルクレジルフォスフェート、モノフェニル
ジクレジルフォスフェート、ジクレジルモノキシレニル
フォスフェート、アリールアルキルフォスフェート、ジ
フェニルモノキシレニルフォスフェート、モノフェニル
ジキシレニルフォスフェート、トリブチルフォスフェー
ト、トリエチルフォスフェート、トリクロルエチルフォ
スフェート、トリオクチルフォスフェート、トリス(イ
ソプロピルフェニル)フォスフェートなどのリン酸トリ
エステル系可塑剤;フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸
ジ−n−オクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、
フタル酸ジイソノニル、フタル酸オクチルデシル、フタ
ル酸ブチルベンジルなどのフタル酸エステル系可塑剤;
オレイン酸ブチル、グリセリンモノオレイン酸エステル
などの脂肪酸一塩基酸エステル系可塑剤;アジピン酸ジ
ブチル、アジピン酸ジ−n−脂肪酸二塩基酸エステル系
可塑剤;二価アルコールエステル系可塑剤;オキシ酸エ
ステル系可塑剤;などが使用できるが、これらの中でも
リン酸トリエステル系可塑剤が好ましく、トリクレジル
フォスフェート、トリキシリルフォスフェートが特に好
ましい。
【0068】さらに、柔軟化剤ないし可塑剤として、主
骨格が主にC−CまたはC=C構造である常温で液状の
炭化水素ポリマーが好ましく用いられる。液状炭化水素
ポリマーの中でも、主鎖の中に炭化水素環をもたない直
鎖状または分岐鎖状の液状炭化水素ポリマーが好まし
い。また、得られる組成物が耐候性に優れることから、
C=C構造はもたないものが好ましい。この液状炭化水
素ポリマーの分子量は、好ましくは10,000以下、
より好ましくは200〜8,000、特に好ましくは3
00〜4,000の範囲である。液状炭化水素ポリマー
の具体例としては、スクアラン(C3062、Mw=42
2.8)、流動パラフィン(ホワイトオイル、JIS
K2231に規定されるISO VG10、ISO V
G15、ISO VG32、ISO VG68、ISO
VG100、VG8およびVG12など)、ポリイソ
ブテン、水添ポリブタジエン、水添ポリイソプレンなど
が挙げられる。これらの中でもスクアラン、流動パラフ
ィンおよびポリイソブテンが好ましい。
【0069】帯電防止剤としては、例えば、アルキルス
ルホン酸ナトリウム塩、アルキルスルホン酸ホスホニウ
ム塩などのアルキルスルホン酸塩;ステアリン酸のグリ
セリンエステルなどを挙げることができる。これらの配
合剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わ
せて用いることができる。これらの配合剤の使用量は、
本発明の目的を損なわない範囲で適宜選択される。
【0070】農業用フィルム 本発明の農業用フィルムは、上記環状オレフィン系熱可
塑性樹脂(A)に、必要に応じてその他のポリマーや配
合剤を加えた組成物を成形して得られる。フィルムの成
形は、常法に従って行うことができ、例えば、溶融成形
法や溶液流延法などの方法が用いることができ、好まし
くは溶融成形法が採られる。溶融成形法でフィルムを作
成する場合は、Tダイを用いた方法やインフレーション
法などの溶融押出法、カレンダー法、熱プレス法、射出
成形法などがある。中でも、厚さムラが小さくできるT
ダイを用いた溶融押出法が好ましい。溶融成形法の条件
は、成形方法に応じて適宜選択されるが、例えば、Tダ
イを用いる溶融成形法では、樹脂温度がガラス転移温度
以上分解温度以下の範囲となるよう適宜選択されるが、
通常100〜400℃、好ましくは150〜350℃、
より好ましくは200〜300℃の範囲であり、引き取
りロールの温度が通常0〜200℃、好ましくは30〜
180℃、より好ましくは50〜150℃の範囲であ
る。
【0071】溶液流延法を用いてフィルムを作成する場
合は、常法に従って行うことができ、例えば、各成分を
溶媒に溶解または分散させた液状組成物を、適当なキャ
リアー(支持体)上に流延し、次いで、溶剤を乾燥除去
することで行うことができる。キャリアーとしては、格
別制限はなく、一般的な溶液流延法で用いられるものが
使用され、例えば、ガラス板、金属ドラム、スチールベ
ルト、ポリエステルフィルム、PVCフィルム、フッ素
樹脂ベルト、金属箔などの平板、ベルトまたはロールな
どを挙げることができる。
【0072】溶剤としては、例えば、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;シクロヘキサン
などの脂環式炭化水素類;酢酸ブチルなどのエステル
類;テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエー
テル類;メタノール、エタノール、イソプロパノールな
どのアルコール類;メチルエチルケトンなどのケトン
類;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、二塩化
エチレンなどのハロゲン化溶剤;など用いることができ
る。これらの溶剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以
上を組み合わせて用いることができる。溶剤中の環状オ
レフィン系ポリマーの濃度は、製造する農業用フィルム
厚に応じて適宜選択されるが、通常0.1〜60重量
%、好ましくは1〜50重量%、より好ましくは5〜4
5重量%の範囲である。環状オレフィン系ポリマーの濃
度がこの範囲にあるときに、フィルムの厚さの調製が容
易でかつ製膜性にも優れ好適である。
【0073】液状組成物をキャリアー上に流延する方法
としては、格別制限されないが、例えば、バーコーダ
ー、Tダイ、バー付きTダイ、ドクターナイフ、メイア
・バー、ロール・コート、ダイ・コートなどを用いて行
うことができる。液状組成物の流延は、スプレー、ハ
ケ、ロール、スピンコート、ディッピングなどで塗布す
ることにより行ってもよい。1回の塗布で所望の膜厚が
得られない場合は、繰り返し塗布することができる。
【0074】溶剤の乾燥除去には、格別制限はなく、常
法にしたがって行うことができるが、残留溶剤濃度が5
重量%以下、好ましくは2重量%以下、より好ましくは
1重量%以下、最も好ましくは0.5重量%以下にする
には、通常、2段階以上に分けて乾燥させる。まず、第
1段階の乾燥としては、平板またはロール上のフィルム
を室温〜100℃、好ましくは室温〜80℃の温度範囲
で、残留溶剤濃度が10重量%以下、好ましくは5重量
%以下になるまで乾燥する。この場合、乾燥温度が高す
ぎると、溶剤の揮発に際し、フィルムが発泡する。次い
で、平板またはロールからフィルムを剥離し、第2段階
の乾燥として室温〜60℃以上、好ましくは70℃から
樹脂のガラス転移温度(Tg)までの温度範囲に昇温さ
せ、残留溶剤濃度が2重量%以下、より好ましくは、1
重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下になるま
で乾燥する。乾燥温度が高すぎると乾燥が進まず、温度
が高すぎると発泡しやすくなる。第1段階の乾燥を行
い、乾燥終了後にフィルムを平板またはロールから剥離
し、第2段階の乾燥を行ってもよい。溶剤の乾燥は、必
要に応じて、減圧で行うことができる。
【0075】得られるフィルムは、単独またはいくつか
の他のポリマーからなるフィルムを積層して使用しても
よく、積層方法としては、格別制限はないが、押出ラミ
ネート法、ドライラミネート法、ホットメルトラミネー
ト法、無溶剤ラミネート法、共押出ラミネート法などが
挙げられる。本発明の農業用フィルムの厚みは、使用目
的に応じて適宜選択されるが、通常、1〜500μm、
好ましくは10〜300μm、さらに好ましくは20〜
200μm、最も好ましくは50〜150μmのときに
機械的強度、伸び、耐候性、光透過性に優れ、好まし
い。また、得られるフィルムは、延伸することなくその
まま、または1軸または2軸延伸して用いることができ
る。本発明の農業用フィルムは、機械的強度、伸び、耐
薬品性、耐候性および光透過性が高度にバランスされて
いるので、ハウス栽培用のハウス用フィルムを始め、ト
ンネル用フィルム、苗床用フィルムに有用である。
【0076】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明する。なお、部および%は、特に断
わりのない限り重量基準である。測定法は、以下の方法
に従った。
【0077】(1)重量平均分子量 シクロヘキサンを溶剤とするゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC)によりポリイソプレン換算の
重量平均分子量を算出した。 (2)低分子量成分 シクロヘキサンを溶剤とするゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC)によりポリイソプレン換算の
分子量が1,000以下の割合を算出した。 (3)水素添加率 水素添加率は、1H−NMRにより測定した。 (4)ガラス転移温度 ガラス転移温度は、DSC法により測定した。
【0078】(5)機械的強度 フィルムの機械的強度試験は、30cm×30cmの試
験片を、専用に作製した治具に展張した後水平に固定
し、鉛直方向から500gの鉄球を落として試験フィル
ムが破れるかどうかを観察した。10回試行したうちの
試験片の破れた回数から判定した。 ◎:10回中一度も破れない。 ○:10回中1〜2回破れる。 △:10回中3〜5回破れる。 ×:10回中6〜10回破れる。
【0079】(6)引張り伸び JIS7127に従って測定し、以下の基準で評価し
た。 ◎:10%以上 ○:5%以上10%未満 △:1%以上5%未満 ×:1%未満
【0080】(7)光透過性 吸光高度計で全光線透過率を測定し、以下の基準で評価
した。 ◎:全光線透過率が90%以上である。 ○:全光線透過率が80%以上、90%未満である。 △:全光線透過率が50%以上、80%未満である。 ×:全光線透過率が50%未満である。
【0081】(8)耐候性 フィルムの耐候性試験は、以下の方法で評価した。 (A)JIS5400に準じて、サンシャインウェザロ
メータ- を用い、ブラックパネル温度35℃、雨有り
(18分/120分)条件下で試験片を、光源の周囲に
1分間に1回転させながら、カーボンアークに所定時間
曝した。耐候性は試験後のフィルムの、全光線透過率の
減少率にて評価した。判定は以下の基準に従って行っ
た。 ◎:全光線透過率の減少率が0.1%未満である。 ○:全光線透過率の減少率が0.1%以上、10%未満
である。 △:全光線透過率の減少率が10%以上、30%未満で
ある。 ×:全光線透過率の減少率が30%以上である。
【0082】(B)屋外暴露10ヶ月および20ヶ月後
のフィルムの表面状態を目視にて観察した。 ◎:濁りや黄色みがなく、透明である。 ○:濁りはなく黄色みはあるが、透明である。 △:濁りがあり黄色みもあるが、うっすら透けている。 ×:濁り、黄色みがあり、不透明である。
【0083】(9)耐薬品性 試験片にサラダ油を湿らせた布を当てて、60分間保持
した後に発生するソルベントクラックを目視で観察し、
耐薬品性を試験した。目視による白い傷、変色が無いも
のを良好とした。
【0084】[参考例1]窒素で置換した1リットルの
フラスコにジシクロペンタジエンとメチルテトラシクロ
ドデセンの85:15の混合モノマー5gとシクロヘキ
サン120gを加え、重合触媒としてトリ−i−ブチル
アルミニウム[iBu3Al]0.57mmol、反応
調製剤としてイソブチルアルコール 0.57molと
アセトン0.189mmol、分子量調整剤として1−
ヘキセン3.79mmolを添加した。ここに、六塩化
タングステン0.076mmolを添加し、60℃で5
分間攪拌した。次いで、反応系を60℃に保持しなが
ら、ジシクロペンタジエンとメチルテトラシクロドデセ
ンの85:15の混合モノマー45gと、六塩化タング
ステン0.114mmolとシクロヘキサンとの混合溶
液をそれぞれ系内に連続的に滴下した。滴下終了後、さ
らに30分間攪拌して開環重合を終了させた。
【0085】このようにして得られた開環重合体の重量
平均分子量(Mw)は26,300であった。この反応
溶液のガスクロマトグラフィーの分析により、未反応モ
ノマーのピークが検出されないことから、反応率は10
0%であることを確認した。このことより、脂環構造を
有する繰り返し単位は100重量%であり、脂環構造を
有しかつノルボルナン構造を有さない繰り返し単位は8
5重量%であることが確認された。
【0086】この重合反応液を1リットルのオートクレ
ーブに移し、シクロヘキサン160gを加えた。これに
水素添加触媒として、ケイソウ土担持ニッケル触媒を
2.5gと、活性アルミナ(表面積320cm2/g、
細孔容量0.8cm3/g、平均粒径15μm、水澤化
学製、ネオビードD粉末)を2.5g加え、反応器内を
水素置換した後、約10kg/cm2で昇圧し、攪拌し
ながら160℃に昇温した。温度が安定したところで水
素圧力を40kg/cm2に保持し、反応過程で消費さ
れる水素を補充しながら8時間反応させた。水添反応終
了後、水素添加触媒および活性アルミナをろ別した後、
水素添加反応液を3リットルのイソプロピルアルコール
中に注いで析出させ、ろ別して回収した。回収した樹脂
を100℃、1Torr以下で48時間乾燥させた。こ
のようにして得られた重合体を重合体(A)とする。重
合体(A)の重量平均分子量(Mw)は52,600、
分子量が1000以下の成分の割合は、0.5重量%で
あった。また、重合体(A)の水添率は、99.9%で
あり、ガラス転移温度は、103℃であった。
【0087】[参考例2]モノマーをジシクロペンタジ
エンとメチルテトラシクロドデセンの55:45の混合
モノマーに変えた以外は、参考例1と同様に、開環重合
体を合成し、水添した。脂環構造を有する繰り返し単位
は100重量%であり、脂環構造を有しかつノルボルナ
ン構造を有さない繰り返し単位は55重量%であった。
こうして得られた重合体を重合体(B)とする。重合体
(B)の重量平均分子量(Mw)は53,000、重量
平均分子量が1,000以下の成分の割合は0.4重量
%であった。また、重合体(B)の水添率は99.9%
であり、ガラス転移温度は118℃であった。
【0088】[参考例3]モノマーをジシクロペンタジ
エンとメチルテトラシクロドデセンの35:65の混合
モノマーに変えた以外は、参考例1に同様に、開環重合
体を合成し、水添した。脂環構造を有する繰り返し単位
は100重量%であり、脂環構造を有しかつノルボルナ
ン構造を有さない繰り返し単位は35重量%であった。
こうして得られた重合体を重合体(C)とする。重合体
(C)の数平均分子量(Mn)は20,900、重量平
均分子量(Mw)は53,500、分子量が1,000
以下の成分の割合は0.5重量%であった。また、重合
体(C)の水添率は99.9%であり、ガラス転移温度
は127℃であった。
【0089】[実施例1〜4]参考例1〜3で得た重合
体(A)〜(C)、並びに重合体(D)(APL−65
09T;三井化学社製;脂環式構造を有する繰り返し単
位35重量%、そのうちノルボルナン環を有さない繰り
返し単位0%、その他の繰り返し単位はポリエチレン
鎖)を用い、樹脂成分100重量部に対して、酸化防止
剤としてフェノール系老化防止剤ペンタエリスリチル−
テトラキス(3−(3,5−ジ−ターシャリーブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)を0.1重
量部と、耐光安定剤としてCyasorb UV−33
46(シプロ化成株式会社製)を0.3重量部と、紫外
線吸収剤としてSEESORB709(シプロ化成株式
会社製)を0.2重量部を添加し、スクリュ−径65m
mの押し出し機を用い、樹脂温度260℃で、400m
m幅のTダイより押し出し、85℃のロールで引き取り
厚さ100μmの樹脂フィルム(A)〜(I)を作製し
た。作製したフィルム(A)〜(D)の耐候性、耐薬品
性、機械的強度、伸びおよび光透過性を測定し、表1に
示した。
【0090】
【表1】
【0091】表1から本発明の環状オレフィン系熱可塑
性樹脂より得たフィルムは、全ての試験において良好な
結果を示していることがわかる。また、全環状オレフィ
ン系熱可塑性樹脂中の脂環式構造を有する繰り返し単位
の重量%の多いもの(実施例1〜3;100重量%)
は、脂環式構造を有する繰り返し単位の少ないもの(実
施例4;30重量%)に比べて、耐候性、耐薬品性、耐
薬品性および光透過性などのすべての結果において優れ
ることがわかる。さらに、100重量%脂環式構造の全
環状オレフィン系熱可塑性樹脂からなるフィルム(実施
例1〜3)の中で比べるとノルボルナン構造を有さない
繰り返し単位の多いもの(実施例1>2>3)が特に優
れることがわかる。
【0092】[参考例4]モノマーをジシクロペンタジ
エンに変えた以外は、参考例1に同様に、開環重合体を
合成し、水添した。脂環構造を有する繰り返し単位は1
00重量%であり、脂環構造を有しかつノルボルナン構
造を有さない繰り返し単位も100重量%であった。こ
うして得られた重合体を重合体(E)とする。重合体
(E)の重量平均分子量(Mw)は52,000、分子
量が1,000以下の成分の割合は2.5重量%であっ
た。重合体(E)の水添率は99.9%であり、ガラス
転移温度は97℃であった。
【0093】[参考例5]反応調整剤のアセトンを用い
ない以外は、参考例4と同様に、開環重合体を合成し、
水添した。脂環構造を有する繰り返し単位は100重量
%であり、脂環構造を有しかつノルボルナン構造を有さ
ない繰り返し単位も100重量%であった。こうして得
られた重合体を重合体(F)とする。重合体(F)の重
量平均分子量(Mw)は53,500、分子量が1,0
00以下の成分の割合は4重量%であった。重合体
(F)の水添率は99.9%であり、ガラス転移温度は
97℃であった。
【0094】[参考例6]反応調整剤のアセトンを用い
ないことと、反応温度を70℃にしたこと以外は、参考
例4と同様に、開環重合体を合成し、水添した。脂環構
造を有する繰り返し単位は100重量%であり、脂環構
造を有しかつノルボルナン構造を有さない繰り返し単位
も100重量%であった。こうして得られた重合体を重
合体(G)とする。重合体(G)の重量平均分子量(M
w)は55,300、分子量1,000以下の成分は8
重量%であった。水添率は99.9%であり、ガラス転
移温度は97℃であった。
【0095】[実施例5〜7]参考例5〜7で得た重合
体(E)〜(G)を用い、樹脂成分100重量部に対し
て、酸化防止剤としてフェノール系老化防止剤ペンタエ
リスリチル−テトラキス(3−(3,5−ジ−ターシャ
リーブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト)を0.1重量部と、耐光安定剤としてCyasor
bUV−3346(シプロ化成株式会社製)を0.3重
量部と、紫外線吸収剤としてSEESORB709(シ
プロ化成株式会社製)を0.2重量部を添加し、スクリ
ュ−径65mmの押し出し機を用い、樹脂温度260℃
で、400mm幅のTダイより押し出し、85℃のロー
ルで引き取り厚さ100μmの樹脂フィルム(E)〜
(G)を作製した。作製したフィルム(E)〜(G)の
耐候性、耐薬品性、機械的強度、伸びおよび光透過性を
測定し、表2に示した。
【0096】
【表2】
【0097】環状オレフィン系熱可塑性樹脂中の全ての
繰り返し単位が脂環式構造を有し、かつ、該繰り返し単
位の全てがノルボルナン構造を有さないものであるもの
は、全ての試験において良好な結果を示した。中でも、
環状オレフィン系熱可塑性樹脂中の分子量が1,000
以下の成分の割合が少ないものが、光透過性、耐候性、
耐薬品性、機械的強度および伸びが高度にバランスさ
れ、特に良好であった。
【0098】
【発明の効果】脂環式構造を有する繰り返し単位を含有
する環状オレフィン系熱可塑性樹脂からなる本発明の農
業用フィルムは、良好でバランスのよい機械的強度、伸
び、耐薬品性、耐候性および光透過性を有し、特に、該
繰り返し単位がノルボルナン構造を有さないものである
か、および/または、環状オレフィン系熱可塑性樹脂中
の分子量が1,000以下の成分の割合が少ないもの
は、これらの特性が高度にバランスされている。また、
ハロゲン原子を含有しないので、焼却時に有毒ガスが発
生し環境障害を引き起こすという問題を生じない。
【0099】好ましい実施態様 脂環式構造を有する繰り返し単位(A)を含有する環状
オレフィン系熱可塑性樹脂(I)からなる本発明の農業
用フィルムの好ましい実施態様をまとめると以下のとお
りである。
【0100】(1) 繰り返し単位(A)中の脂環式構
造は、4〜30個、好ましくは5〜20個、より好まし
くは5〜15個の炭素原子を有する飽和の脂環式構造で
あって、重合体の主鎖に含まれる。 (2) 環状オレフィン系熱可塑性樹脂(I)中の脂環
式構造を有する繰り返し単位(A)の含有割合は、30
〜100重量%、より好ましくは50〜100重量、さ
らに好ましくは70〜100重量%の範囲である。 (3) 脂環式構造を有する繰り返し単位(A)中のノ
ルボルナン構造を有さない繰り返し単位(A−i)の割
合は、好ましくは30〜100重量%、さらに好ましく
は50〜100重量%、最も好ましくは70〜100重
量%の範囲である。
【0101】(4) ノルボルナン構造を有さない繰り
返し単位(A−i)は、前記式(1)、より好ましくは
前記式(2)、さらに好ましくは前記式(3)で表され
る。前記式(1)において、R1〜R20は、それぞれ独
立に、水素原子、炭化水素基、水酸基、エステル基、ア
ルコキシ基、シアノ基、イミド基、シリル基、または官
能基(水酸基、エステル基、アルコキシ基、シアノ基、
イミド基、シリル基)で置換された炭化水素基であり、
好ましくは水素原子または、通常1〜20、好ましくは
1〜10、より好ましくは1〜6の炭素原子を有する炭
化水素基であり、より好ましくは水素原子である。ただ
し、R8とR10、またはR9とR11とが一緒になって不飽
和結合を形成してもよく、また、R8とR9、またはR10
とR11とで、1〜20、好ましくは1〜10、より好ま
しくは1〜6の炭素原子を有するアルキリデン基を形成
していてもよい。 aは0または1であり、好ましくは
0であり、bは0または1であり、好ましくは1であ
り、cは0、1または2であり、好ましくは0である。
‥‥‥は炭素―炭素の単結合または二重結合を表す。前
記式(2)において、R21〜R34は、前記式(1)中の
1のものと同様であり、R8とR27、またはR9とR28
とが一緒になって不飽和結合を形成してもよく、また、
8とR26、またはR27とR28とで、1〜20、好まし
くは1〜10、より好ましくは1〜6の炭素原子を有す
るアルキリデン基を形成していてもよい。dは0または
1であり、好ましくは0であり、‥‥‥は炭素―炭素の
単結合または二重結合を表す。前記式(3)において、
‥‥‥は炭素―炭素の単結合または二重結合を表す。
【0102】(5) 脂環式構造を有する繰り返し単位
(A)中のノルボルナン構造を有さない繰り返し単位
(A−i)以外の繰り返し単位、すなわちノルボルナン
構造を有する繰り返し単位(A−ii)は、前記式
(4)、より好ましくは前記式(5)、さらに好ましく
は前記式(6)で表される。前記式(4)において、R
35〜R48は、式(1)中のR1のものと同様であり、e
は1〜3の整数、好ましくは1であり、‥‥‥は炭素―
炭素の単結合または二重結合を表す。前記式(5)にお
いて、R49〜R62は、式(1)中のR1のものと同様で
あり、‥‥‥は炭素―炭素の単結合または二重結合を表
す。前記式(6)において、R63〜R66は、式(1)中
のR1のものと同様であり、‥‥‥は炭素―炭素の単結
合または二重結合を表す。
【0103】(6) 環状オレフィン系熱可塑性樹脂
(I)中の上記脂環式構造を有する繰り返し単位(A)
以外の残部の繰り返し単位(B)は、前記式(7)で表
される鎖状の繰り返し単位である。前記式(7)におい
て、R67〜R70は、式(1)中のR1と同様であり、好
ましくは水素原子である。 (7) 環状オレフィン系熱可塑性樹脂(I)の分子量
は、シクロヘキサン(またはシクロヘキサンに溶解しな
い場合はトルエン)を溶剤としたゲルパーミエーション
クロマトグラフィー(GPC)で測定されるポリイソプ
レン換算の重量平均分子量で、5,000〜500,0
00、より好ましくは7,000〜300,000、さ
らに好ましくは10,000〜100,000の範囲で
ある。 (8) 環状オレフィン系熱可塑性樹脂(I)中の上記
GPCで測定される分子量が1,000以下の成分の割
合は、20重量%以下、より好ましくは10重量%以
下、さらに好ましくは5重量%以下である。
【0104】(9) 農業用フィルムは、環状オレフィ
ン系熱可塑性樹脂(I)の他、酸化防止剤、光安定剤、
紫外線吸収剤、滑剤、防曇剤、防霧剤、可塑剤および帯
電防止剤の中から選ばれた少なくとも一種の配合剤を含
む組成物からなる。 (10) 農業用フィルムは、溶融成形法、より好まし
くはTダイを用いた溶融成形法により成形される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂環式構造を有する繰り返し単位(A)
    を含有する環状オレフィン系熱可塑性樹脂(I)からな
    る農業用フィルム。
  2. 【請求項2】 脂環式構造を有する繰り返し単位(A)
    が、全環状オレフィン系熱可塑性樹脂(I)中の30重
    量%以上である請求項1記載の農業用フィルム。
  3. 【請求項3】 脂環式構造を有する繰り返し単位(A)
    中の30重量%以上が、ノルボルナン構造を有さないも
    の(A−i)である請求項1または2記載の農業用フィ
    ルム。
  4. 【請求項4】 環状オレフィン系熱可塑性樹脂(I)中
    の分子量が1,000以下の成分の割合が20重量%以
    下である請求項1ないし3のいずれかに記載の農業用フ
    ィルム。
JP10034245A 1997-10-23 1998-01-30 農業用フィルム Pending JPH11217446A (ja)

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DE1998620894 DE69820894T2 (de) 1997-10-23 1998-10-22 Thermoplastisches Ringöffnungspolymer auf der Basis von Dicyclopentadien, hydrierte Derivate davon und Verfahren zur Herstellung von beiden
US09/530,116 US6511756B1 (en) 1997-10-23 1998-10-22 Thermoplastic dicyclopentadiene-base open-ring polymers, hydrogenated derivatives thereof, and processes for the preparation of both

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009154529A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Rohm & Haas Co 多層フィルム
JP2011190293A (ja) * 2010-03-11 2011-09-29 Mkv Dream Co Ltd 農業用フィルム
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JP2017071696A (ja) * 2015-10-07 2017-04-13 東ソー株式会社 樹脂組成物並びにこれよりなるフィルム及び積層体

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