JPH11215024A - 無線機用高周波電力増幅装置 - Google Patents

無線機用高周波電力増幅装置

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JPH11215024A
JPH11215024A JP10012544A JP1254498A JPH11215024A JP H11215024 A JPH11215024 A JP H11215024A JP 10012544 A JP10012544 A JP 10012544A JP 1254498 A JP1254498 A JP 1254498A JP H11215024 A JPH11215024 A JP H11215024A
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frequency
oscillator
frequency power
circuit
power amplifier
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JP10012544A
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Fumimasa Kitabayashi
文政 北林
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits
    • H04B1/50Circuits using different frequencies for the two directions of communication
    • H04B1/52Hybrid arrangements, i.e. arrangements for transition from single-path two-direction transmission to single-direction transmission on each of two paths or vice versa
    • H04B1/525Hybrid arrangements, i.e. arrangements for transition from single-path two-direction transmission to single-direction transmission on each of two paths or vice versa with means for reducing leakage of transmitter signal into the receiver

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
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  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 負電圧発生器で発生されたスプリアスが受信
機側に漏洩することを防止することができる高周波電力
増幅装置を提供する。 【解決手段】 無線機用高周波電力増幅装置100は、
発振周波数の発振信号を発振器105により発振して整
流してなる負の電源電圧を発生して高周波電力増幅器1
01に供給する負電圧発生器102を備え、受信機20
0が接続されたデュプレクサ110を介してアンテナ1
11に接続される。発振器105は発振周波数を変化す
る周波数可変回路SCを備え、発振周波数は受信機20
0の受信帯域に発振信号の高調波が混入しないように調
整される。また、発振器105はインバータが縦続接続
してなるリング発振器であり、周波数可変回路SCは、
少なくとも1つのインバータの出力端子に一端が接続さ
れかつ他端が接地され、キャパシタ2と可変抵抗3の直
列回路であり、キャパシタ2の静電容量を変化すること
により発振周波数を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線機の電力増幅
段に用いられ、負電圧発生器を備えた無線機用高周波電
力増幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来技術の無線機の高周波部
の構成を示すブロック図である。例えば、高周波電力増
幅器にデプレション型FETを用いる場合、負電圧発生
器102cを必要とする。この負電圧発生器102c
は、一般に、図10に示すように、発振器105f、増
幅器106、並びに、整流及びレベル設定回路107と
によって構成されている。負電圧発生器102cにおい
て、負電圧発生器102cのための電源電圧が端子10
8を介して発振器105f、増幅器106、並びに、整
流及びレベル設定回路107に入力され、発振器105
fは例えば短波又は極超短波帯の所定の発振周波数の発
振信号を発生して、増幅器106を介して整流及びレベ
ル設定回路107に出力する。整流及びレベル設定回路
107は、入力された増幅後の発振信号を整流した後、
例えば抵抗分圧回路又はダイオード分圧回路を用いて所
定の負の直流電源電圧を生成して出力端子107aを介
して高周波増幅器101a,101bに出力する。一
方、正の直流電源電圧は、所定の電源から入力端子10
8を介して高周波電力増幅器101の高周波増幅器10
1a,101bに入力される。
【0003】このように集積化した高周波電力増幅装置
100においては、入力端子103から入力された高周
波信号は高周波電力増幅器101によって増幅された
後、増幅後の高周波信号が出力端子104から、2つの
帯域通過フィルタ110a,110bで構成されたデュ
プレクサ110の帯域通過フィルタ110aを介してア
ンテナ111に出力されて相手局のアンテナに向けて放
射される。ここで、帯域通過フィルタ110aは主とし
て送信帯域のみの信号を通過させる一方、帯域通過フィ
ルタ110bは主として受信帯域のみの信号を通過させ
る。
【0004】上述のように構成された負電圧発生器10
2cと、2つの高周波増幅器101a,101bが縦続
接続されてなる高周波電力増幅器100とを集積化して
一体化するためには、負電圧発生器102cで用いる発
振器105fの発振周波数を、50MHz乃至数100
MHzに設定して、当該発振信号を伝送する伝送線路の
浮遊容量を相対的に小さくし、かつチップ面積を小さく
する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】当該高周波電力増幅装
置100の動作時においては、負電圧発生器102cで
は、使用している発振器105fの発振周波数の高調波
であるスプリアスが発生している。この高調波は、本来
の高周波信号と同時に高周波電力増幅器101で増幅さ
れ、デュプレクサ110に達する。ここで、この高調波
が受信帯域に一致している場合は、デュプレクサ110
の帯域通過フィルタ110bを介して受信機200に受
信帯域雑音として漏洩し、無線機の受信感度を著しく劣
化させるという問題点があった。
【0006】本発明の目的は以上の問題点を解決し、負
電圧発生器を備えた高周波電力増幅装置において、負電
圧発生器で発生されたスプリアスが受信機側に漏洩する
ことを防止することができる無線機用高周波電力増幅装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明に係る
無線機用高周波電力増幅装置は、所定の発振周波数の発
振信号を発振器により発振して整流してなる負の電源電
圧を発生して高周波電力増幅器に供給する負電圧発生器
を備え、受信機が接続されたデュプレクサを介してアン
テナに接続された無線機用高周波電力増幅装置におい
て、上記発振器は、上記発振器の発振周波数を変化する
周波数可変回路を備え、上記発振周波数は、上記受信機
の受信帯域に上記発振信号の高調波が混入しないように
調整されたことを特徴とする。
【0008】また、本願の第2の発明に係る無線機用高
周波電力増幅装置は、所定の発振周波数の発振信号を発
振器により発振して整流してなる負の電源電圧を発生し
て複数の高周波電力増幅器に供給する負電圧発生器を備
え、複数の受信機がそれぞれ接続された複数のデュプレ
クサを介して複数のアンテナにそれぞれ接続された無線
機用高周波電力増幅装置において、上記発振器は、上記
発振器の発振周波数を変化する周波数可変回路を備え、
上記発振周波数は、上記複数の受信機の各受信帯域に上
記発振信号の高調波が混入しないように調整されたこと
を特徴とする。
【0009】また、上記第1又は第2の発明の無線機用
高周波電力増幅装置において、上記発振器は、複数のイ
ンバータが縦続接続して構成されたリング発振器であ
り、上記周波数可変回路は、上記複数のインバータのう
ちの少なくとも1つのインバータの出力端子に一端が接
続されかつ他端が接地され、キャパシタと可変抵抗の直
列回路であり、上記キャパシタの静電容量を変化するこ
とにより上記発振周波数を変化させることを特徴とす
る。
【0010】さらに、上記第1又は第2の発明の無線機
用高周波電力増幅装置において、上記発振器は、複数の
インバータが縦続接続して構成されたリング発振器であ
り、上記周波数可変回路は、上記複数のインバータのう
ちの少なくとも1つのインバータの出力端子に一端が接
続されかつ他端が接地され、キャパシタとスイッチ回路
の直列回路であり、上記スイッチ回路をオン又はオフす
ることにより上記発振周波数を変化させることを特徴と
する。
【0011】ここで、上記無線機用高周波電力増幅装置
において、上記キャパシタは可変容量ダイオードである
ことを特徴とする。
【0012】また、上記第1又は第2の発明の無線機用
高周波電力増幅装置において、上記発振器は、複数のイ
ンバータが縦続接続して構成されたリング発振器であ
り、上記周波数可変回路は、上記複数のインバータのう
ちの少なくとも1つのインバータの出力端子に一端が接
続されかつ他端が接地され、キャパシタと可変容量ダイ
オードの直列回路であり、上記可変容量ダイオードに印
加するバイアス電圧を変化してその静電容量を変化する
ことにより上記発振周波数を変化させることを特徴とす
る。
【0013】さらに、上記第1又は第2の発明の無線機
用高周波電力増幅装置において、上記発振器は、複数の
インバータが縦続接続して構成されたリング発振器であ
り、上記周波数可変回路は、上記複数のインバータのう
ち互いに異なる2つのインバータの各出力端子の間をバ
イパスするためのスイッチ回路を備え、上記スイッチ回
路をオン又はオフすることにより上記発振周波数を変化
させることを特徴とする。
【0014】またさらに、上記第1又は第2の発明の無
線機用高周波電力増幅装置において、上記発振器は、第
1と第2の出力端子を有するマルチバイブレータ発振器
であり、上記周波数可変回路は、上記第1の出力端子に
一端が接続されかつ他端が接地され、第1のキャパシタ
と第1のスイッチ回路とが直列に接続された第1の直列
回路と、上記第2の出力端子に一端が接続されかつ他端
が接地され、第2のキャパシタと第2のスイッチ回路と
が直列に接続された第2の直列回路とを備え、上記第1
と第2のスイッチ回路を同時にオン又はオフすることに
より上記発振周波数を変化させることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施の形態について説明する。
【0016】実施の形態1.図1は本発明に係る実施の
形態1である無線機用高周波電力増幅装置100の構成
を示すブロック図であり、図2は図1の負電圧発生器1
02のリング発振器105の構成を示す回路図である。
図1及び図2において、図10と同様のものについて
は、同一の符号を付している。この実施の形態1は、高
周波電力増幅器101と負電圧発生器102を集積化し
て一体化してなる高周波電力増幅装置100であって、
図10の従来技術の高周波電力増幅装置100におい
て、図2のリング発振器105を備え、入力端子109
を介して、例えば電圧制御型発振器であるリング発振器
105に印加する制御電圧を変化することにより、リン
グ発振器105の発振周波数を、当該発振信号の高調波
が受信帯域に混入しないように調整して、受信機200
へのスプリアス(又は雑音)の発生を防止することを特
徴としている。
【0017】図2のリング発振器105において、5個
のインバータ1−1乃至1−5が縦続接続され、正の電
源電圧は所定の電源から入力端子108を介して各イン
バータ1−1乃至1−5の正の電源電圧端子に入力され
る一方、各インバータ1−1乃至1−5の負の電源電圧
端子は接地される。最終段のインバータ1−5の出力端
子は、最初の段のインバータ1−1の入力端子に接続さ
れて、帰還回路が形成される。インバータ1−3の出力
端子は、キャパシタ2と可変抵抗3の直列回路SCを介
して接地される。可変抵抗3は、例えば、(a)1つの
電界効果トランジスタ(以下、FETという。)のゲー
ト電圧を変化することにより、ソース・ドレイン間の抵
抗値が変化することを使用して、当該FETを可変抵抗
として用いる。もしくは、(b)半固定の抵抗器を用い
る。
【0018】インバータ1−5の出力端子から出力され
る所定の発振周波数の発振信号は出力端子105pを介
して、図1に示すように、ドライバ回路である増幅器1
06に入力されて増幅された後、増幅後の発振信号は整
流及びレベル設定回路107に出力される。整流及びレ
ベル設定回路107は、入力された増幅後の発振信号を
整流した後、例えば抵抗分圧回路又はダイオード分圧回
路を用いて所定の負の直流電源電圧を生成して出力端子
107aを介して高周波増幅器101a,101bに出
力する。一方、正の直流電源電圧は、所定の電源から入
力端子108を介して高周波電力増幅器101の高周波
増幅器101a,101bに入力される。
【0019】以上の実施の形態1においては、インバー
タ1−3の出力端子に直列回路SCが接続されている
が、本発明はこれに限らず、インバータ1−1,1−
2,1−4のうちのいずれか1つに直列回路SCを接続
してもよい。
【0020】本実施の形態1のリング発振器105にお
いては、5段のインバータ1−1乃至1−5(以下、1
つのインバータの符号を1と付す。)が縦続接続された
一例について説明しているが、例えば、奇数n段のイン
バータを縦続接続してなるリング発振器105(ここ
で、キャパシタ2及び可変抵抗3の直列回路SCを除
く。)の発振周波数f01は1段のインバータ1の遅延時
間をtとすれば、次式で表される。
【0021】
【数1】f01=1/T=2/(nt)
【0022】従って、m倍高調波であるm次のスプリア
スの周波数fm1は次式で表される。
【0023】
【数2】fm1=mf01=(2m)/(nt)
【0024】一方、キャパシタ2の静電容量をCとし、
可変抵抗3の抵抗値をRとすると、キャパシタ2と可変
抵抗3の直列回路SCのインピーダンスZは次式で表わ
すことができる。
【0025】
【数3】Z=R−1/(jωC)
【0026】ここで、R≪Cとなるように定数R及びC
を選択すれば、キャパシタ2の静電容量Cと、インバー
タ1内部の抵抗R’とにより、次式で表される、1段の
インバータ1の遅延時間Δtが発生する。
【0027】
【数4】Δt∝aR’C ここで、aは所定の定数である。
【0028】このため、キャパシタ2を出力端に装荷さ
れたk段目のインバータ1−kの遅延時間はt+Δtと
なり、このリング発振器105の発振周波数f02は次式
のように表わせる。
【0029】
【数5】f02=1/T=2/(nt+Δt)
【0030】従って、m倍高調波であるm次のスプリア
スの周波数fm2は次式で表わすことができる。
【0031】
【数6】fm2=mf0=(2m)/(nt+Δt)
【0032】ここで、数2と数6とを比較することによ
り、次式を得る。
【0033】
【数7】fm1−fm2=(2mΔt)/{nt(nt+Δ
t)}>0 ここで、m>0,n>0,t>0,及びΔt>0であ
る。
【0034】従って、k番目のインバータ1の出力端に
並列に装荷したキャパシタ2によってスプリアスが発生
する周波数を低くすることができ、例えば受信機200
の受信帯域の所定の周波数にスプリアスが発生すること
を防止することができる。なお、図2のリング発振器1
05において、キャパシタ2の静電容量C又は可変抵抗
3の抵抗値Rを変化することにより、リング発振器10
5の発振周波数を変化させることができ、特に、R≪C
のときは、キャパシタ2の静電容量Cを変化することに
より、リング発振器105の発振周波数を変化させるこ
とができる。従って、直列回路SCは周波数可変回路を
構成している。
【0035】例えば、受信帯域が1800MHz付近で
ある受信機200を備えた無線機の場合、負電圧発生器
102内のリング発振器105の発振周波数が200M
Hzであれば、9倍高調波のスプリアスの周波数は18
00MHzとなり、高周波電力増幅器101で増幅され
た後、図10に示すように、デュプレクサ110を介し
て受信機200に漏洩する。このため無線機の受信感度
を劣化させる。
【0036】しかしながら、図10の負電圧発生器10
2cを図1の負電圧発生器102にに置き換え、リング
発振器105の発振周波数を可変とし、リング発振器1
05の発振周波数を195MHzに設定するように調整
することにより、9倍高調波のスプリアスの周波数は1
755MHzとなり、また、10倍高調波のスプリアス
の周波数は1950MHzとなる。従って、これらのス
プリアスはデュプレクサ110の帯域通過フィルタ11
0で阻止されるので、これらのスプリアスがデュプレク
サ110を介して受信機200に漏洩することはなく、
無線機の受信感度を劣化させることはない。
【0037】実施の形態2.図3は、本発明に係る実施
の形態2である負電圧発生器102のリング発振器10
5aの構成を示す回路図である。本実施の形態2は、図
2のリング発振器105におけるキャパシタ2と可変抵
抗3の直列回路SCを以下の回路に置き換えたことを特
徴としている。
【0038】図3において、インバータ1−3の出力端
子は、キャパシタ2a及びFET3aのドレイン・ソー
スを介して接地されるとともに、キャパシタ2b及びF
ET3bのドレイン・ソースを介して接地される。ま
た、FET3aのゲートはゲート電圧印加端子7aに接
続され、FET3bのゲートはゲート電圧印加端子7b
に接続される。すなわち、キャパシタ2aとFET3a
の直列回路SCaと、キャパシタ2bとFET3bの直
列回路SCbとがインバータ1−3の出力端子に接続さ
れている。ここで、キャパシタ2a,2bは好ましくは
同一の静電容量を有する。
【0039】各FET3a,3bのゲートに例えば5V
のゲート電圧であるオンスイッチング電圧を印加するこ
とにより、スイッチ回路であるFET3a,3bをオン
する一方、各FET3a,3bのゲートに例えば0V
(接地電位)のゲート電圧であるオフスイッチング電圧
を印加することにより、FET3a,3bをオフするこ
とができる。従って、FET3a,3bはオン又はオフ
となるスイッチ回路を構成している。各FET3a,3
bのオン又はオフを組み合わせることにより、本実施の
形態2では、4通りの静電容量をインバータ1−3の出
力端子に接続することができ、当該リング発振器105
aの発振周波数を4通りに変化することができる。従っ
て、直列回路SCa,SCbは周波数可変回路を構成し
ている。
【0040】従って、リング発振器105aの発振信号
の高調波が受信機200の受信帯域内に混入しないよう
に、リング発振器105aの発振周波数を変化させるこ
とにより、上記高調波のスプリアスがデュプレクサ11
0を介して受信機200に漏洩することはなく、無線機
の受信感度を劣化させることはない。
【0041】以上の実施の形態2においては、キャパシ
タ2aとFET3aの直列回路SCaと、キャパシタ2
bとFET3bの直列回路SCbとがインバータ1−3
の出力端子に接続されているが、本発明はこれに限ら
ず、それぞれキャパシタとFETとが直列に接続された
複数n個の直列回路を、インバータ1−3の出力端子に
接続してもよい。また、当該直列回路は、インバータ1
−1乃至1−4の各出力端子のいずれか1つに接続して
もよい。この変形例では、2n通りの静電容量をインバ
ータの出力端子に接続することができ、当該リング発振
器105aの発振周波数を2n通りに変化することがで
きる。
【0042】実施の形態3.図4は、本発明に係る実施
の形態3である負電圧発生器102のリング発振器10
5bの構成を示す回路図である。この実施の形態3は、
実施の形態2の直列回路SCa,SCb及び、キャパシ
タ2cとFET3cの直列回路SCcをそれぞれインバ
ータ1−1,1−2,1−4の出力端子に分散して接続
したことを特徴としている。なお、FET3cのゲート
はゲート電圧印加端子7cに接続される。
【0043】図4のリング発振器105bにおいて、ス
イッチ回路である各FET3a,3b,3cのオン又は
オフを組み合わせることにより、本実施の形態3では、
8通りの静電容量を各インバータの出力端子に接続する
ことができ、当該リング発振器105bの発振周波数を
8通りに変化することができる。それ故、直列回路SC
a,SCb,SCcは周波数可変回路を構成している。
【0044】従って、リング発振器105bの発振信号
の高調波が受信機200の受信帯域内に混入しないよう
に、リング発振器105bの発振周波数を変化させるこ
とにより、上記高調波のスプリアスがデュプレクサ11
0を介して受信機200に漏洩することはなく、無線機
の受信感度を劣化させることはない。
【0045】以上の実施の形態3における直列回路SC
a,SCb,SCcを接続するインバータはこれに限ら
ず、インバータ1−3でもよい。また、それぞれキャパ
シタとFETとが直列に接続された複数n個の直列回路
を、インバータ1−1乃至1−4の各出力端子の少なく
とも2つ以上に分散して接続してもよい。この変形例で
は、2n通りの静電容量をインバータの出力端子に接続
することができ、当該リング発振器105bの発振周波
数を2n通りに変化することができる。
【0046】実施の形態4.図5は、本発明に係る実施
の形態4である負電圧発生器102のリング発振器10
5cの構成を示す回路図である。この実施の形態4は、
実施の形態1の直列回路SCを設けず、インバータ1−
2の出力端子とインバータ1−4の出力端子との間に、
FET8のドレイン・ソースを接続したことを特徴とし
ている。ここで、FET8のゲートはゲート電圧印加端
子9に接続される。
【0047】以上のように構成されたリング発振器10
5cにおいて、スイッチ回路であるFET8のゲート
に、例えば5Vのゲート電圧であるオンスイッチング電
圧を印加することにより、スイッチ回路であるFET8
をオンする一方、FET8のゲートに例えば0V(接地
電位)のゲート電圧であるオフスイッチング電圧を印加
することにより、FET8をオフすることができる。F
ET8をオンしたときと、オフしたときで、当該リング
発振器105cの遅延時間が異なり、当該リング発振器
105cの発振周波数を変化させることができる。それ
故、FET8は周波数可変回路を構成している。
【0048】従って、リング発振器105cの発振信号
の高調波が受信機200の受信帯域内に混入しないよう
に、リング発振器105cの発振周波数を変化させるこ
とにより、上記高調波のスプリアスがデュプレクサ11
0を介して受信機200に漏洩することはなく、無線機
の受信感度を劣化させることはない。
【0049】例えば、複数n段のインバータを有するリ
ング発振器において、n=2k+1段のうちの2k段の
インバータをFET8のスイッチによってバイパスする
ことによって、リング発振器の発振周波数を変化させる
ことができる。すなわち、スイッチ回路であるFET8
を接続するインバータは、互いに異なるインバータであ
って、バイパスする段数は1つ又は複数であってもよ
い。
【0050】実施の形態5.図6は、本発明に係る実施
の形態5である負電圧発生器102のマルチバイブレー
タ発振器105dの構成を示す回路図である。この実施
の形態5は、周波数可変型のマルチバイブレータ発振器
105dで構成したことを特徴とする。
【0051】図6において、電源電圧は入力端子108
を介して印加された後、各ダイオード4a,4b,4c
を介して接続点P1に印加される。接続点P1は、ゲー
トとソースが短絡されたFET10aのドレイン・ソー
ス及び抵抗11aを介して出力端子105qに接続さ
れ、接続点P1は、ゲートとソースが短絡されたFET
10bのドレイン・ソース及び抵抗11bを介して接続
点P2に接続され、接続点P1は、ゲートとソースが短
絡されたFET10cのドレイン・ソース及び抵抗11
cを介して接続点P3に接続され、接続点P1は、ゲー
トとソースが短絡されたFET10dのドレイン・ソー
ス及び抵抗11dを介して出力端子105pに接続され
る。
【0052】出力端子105qはキャパシタ14aを介
して接続点P3に接続され、出力端子105pはキャパ
シタ14bを介して接続点P2に接続される。出力端子
105qはFET13aのドレイン・ソースを介して接
地され、FET13aのゲートは接続点P2に接続さ
れ、出力端子105pはFET13dのドレイン・ソー
スを介して接地され、FET13dのゲートは接続点P
3に接続される。接続点P2は、ドレインとゲートが短
絡されたFET13bのドレイン・ソースを介して接地
され、接続点P3は、ドレインとゲートが短絡されたF
ET13cのドレイン・ソースを介して接地される。な
お、当該マルチバイブレータ発振器105dの発振出力
は、出力端子105p又は105qから得ることができ
る。ここで、キャパシタ14a,14bは、スピードア
ップキャパシタと呼ばれ、出力電圧の変化時の波形の立
ち上がり又は立ち下がりを速くするために用いられる。
【0053】以上の構成は従来技術のマルチバイブレー
タの構成であるが、本実施の形態5では、さらに、次の
直列回路SCd,SCeを備えたことを特徴としてい
る。
【0054】出力端子105qは、キャパシタ15aと
FET16aのドレイン・ソースを介して接地され、F
ET16aのゲートはゲート電圧印加端子17に接続さ
れる。また、出力端子105pは、キャパシタ15bと
FET16bのドレイン・ソースを介して接地され、F
ET16bのゲートはゲート電圧印加端子17に接続さ
れる。ここで、キャパシタ15aとFET16aとによ
り直列回路SCdを構成し、キャパシタ15bとFET
16bとにより直列回路SCdを構成する。すなわち、
出力端子105は直列回路SCdを介して接地され、出
力端子105pは直列回路SCeを介して接地される。
【0055】以上のように構成されたマルチバイブレー
タ発振器105dの発振周波数について考察する。FE
T13aの動作時間t1は主としてキャパシタ14aに
よる時定数に依存し、FET13dの動作時間t2は主
として容量キャパシタ14bによる時定数に依存する。
当該マルチバイブレータ発振器105dの発振周波数
は、FET13d,13eの動作周期Tから、次式で表
わすことができる。
【0056】
【数8】f=1/T=1/(t1+t2
【0057】従って、キャパシタ14a,14bとそれ
ぞれ並列にキャパシタ15a,15bを装荷し、スイッ
チ回路であるFET16a,16bをオンにすれば、F
ET13aの動作時間t1は増大してt1+Δt1とな
り、FET13bの動作時間t2は増大してt2+Δt2
となり、当該マルチバイブレータ発振器105dの発振
周波数fは次式で表わすことができる。
【0058】
【数9】 f=1/T=1/{(t1+Δt2)+(t2+Δt2)}
【0059】数8及び数9の比較から明らかなように、
スイッチ回路であるFET16a,16bを同時にオフ
からオンにすることにより、当該マルチバイブレータ発
振器105dの発振周波数fを低下させることができ
る。従って、当該マルチバイブレータ発振器105dの
直列回路SCd,SCeは周波数可変回路を構成してい
る。
【0060】当該マルチバイブレータ発振器105dの
発振周波数fを変化させることができるので、マルチバ
イブレータ発振器105dの発振信号の高調波が受信機
200の受信帯域内に混入しないように、マルチバイブ
レータ発振器105dの発振周波数を変化させることに
より、上記高調波のスプリアスがデュプレクサ110を
介して受信機200に漏洩することはなく、無線機の受
信感度を劣化させることはない。
【0061】実施の形態6.図7は、本発明に係る実施
の形態6である負電圧発生器102のリング発振器10
5eの構成を示す回路図である。この実施の形態6は、
図2の実施の形態1の直列回路SCを、キャパシタ2と
可変容量ダイオード21の直列回路SCfに置き換えた
ことを特徴としている。ここで、インバータ1−3の出
力端子に直列回路SCfが接続され、キャパシタ2と可
変容量ダイオード21の接続点は、高周波阻止用コイル
(RFC)22を介してバイアス電圧印加端子23に接
続される。
【0062】以上のように構成されたリング発振器10
5eにおいて、可変容量ダイオード21に印加するバイ
アス電圧を変化することにより、可変容量ダイオード2
1の静電容量が変化し、従って、直列回路SCfの全体
の静電容量が変化する。それ故、実施の形態1と同様
に、リング発振器105eの発振周波数を連続的に変化
することができる。従って、直列回路SCfは周波数可
変回路を構成している。
【0063】当該リング発振器105eの発振周波数を
変化させることができるので、リング発振器105eの
発振信号の高調波が受信機200の受信帯域内に混入し
ないように、リング発振器105eの発振周波数を変化
させることにより、上記高調波のスプリアスがデュプレ
クサ110を介して受信機200に漏洩することはな
く、無線機の受信感度を劣化させることはない。
【0064】以上の実施の形態6においては、インバー
タ1−3の出力端子に直列回路SCが接続されている
が、本発明はこれに限らず、インバータ1−1,1−
2,1−4のうちのいずれか1つに直列回路SCfを接
続してもよい。
【0065】実施の形態7.図8は、本発明に係る実施
の形態7である無線機の高周波部の構成を示すブロック
図であり、図9は、図8の無線機用高周波電力増幅装置
100aの構成を示すブロック図である。この実施の形
態7は、互いに異なる2つの周波数帯の2つの無線機を
備えたことを特徴としている。
【0066】図8において、高周波電力増幅装置100
aは、高周波電力増幅器101,201と負電圧発生器
102とを集積化して一体化して形成される。入力端子
103から入力された高周波信号は高周波電力増幅器1
01によって増幅された後、増幅後の高周波信号が出力
端子104から、2つの帯域通過フィルタ110a,1
10bで構成されたデュプレクサ110の帯域通過フィ
ルタ110aを介してアンテナ111に出力されて相手
局のアンテナに向けて放射される。また、アンテナ11
1で受信された高周波信号はデュプレクサ110の帯域
通過フィルタ110bを介して受信機200に入力され
て受信される。ここで、帯域通過フィルタ110aは主
として第1の送信帯域のみの信号を通過させる一方、帯
域通過フィルタ110bは主として第1の受信帯域のみ
の信号を通過させる。
【0067】一方、入力端子203から入力された高周
波信号は高周波電力増幅器201によって増幅された
後、増幅後の高周波信号が出力端子204から、2つの
帯域通過フィルタ210a,210bで構成されたデュ
プレクサ210の帯域通過フィルタ210aを介してア
ンテナ211に出力されて相手局のアンテナに向けて放
射される。また、アンテナ211で受信された高周波信
号はデュプレクサ210の帯域通過フィルタ210bを
介して受信機300に入力されて受信される。ここで、
帯域通過フィルタ210aは主として第2の送信帯域の
みの信号を通過させる一方、帯域通過フィルタ210b
は主として第2の受信帯域のみの信号を通過させる。
【0068】図9の高周波電力増幅装置100aは、図
1の高周波電力増幅装置100に比較して、互いに縦続
接続された高周波増幅器201a,201bで構成され
た高周波電力増幅器201をさらに備えたことを特徴と
している。ここで、負電圧発生器102の整流及びレベ
ル設定回路102は、負の直流電源電圧を高周波増幅器
201a,201bに印加する。
【0069】図9の負電圧発生器102内の発振器10
5は、図2乃至図7に図示されたリング発振器105
a,105b,105c,105e又はマルチバイブレ
ータ発振器105dを用いることができる。ここで、発
振器105の発振周波数を変化させることができるの
で、発振器105の発振信号の高調波が受信機200,
300の受信帯域内に混入しないように、発振器105
の発振周波数を変化させることにより、上記高調波のス
プリアスがデュプレクサ110,210を介して受信機
200,300に漏洩することはなく、無線機の受信感
度を劣化させることはない。
【0070】例えば、受信帯域が950MHzと180
0MHzの2種類の無線機において、発振器105の発
振周波数を190MHzに設定することにより、9次高
調波のスプリアスの周波数は1710MHzとなり、1
0次高調波のスプリアスの周波数は1900MHzとな
る。これらのスプリアスは、デュプレクサ110,21
0で阻止されるので、2つの受信機200,300に漏
洩されることはなく、受信機200,300の受信感度
を劣化させることはない。
【0071】以上の実施の形態7においては、負電圧発
生器102は負の電源電圧を2つの高周波電力増幅器1
01,201に供給しているが、本発明はこれに限ら
ず、複数の無線周波帯を使用する無線機において、負電
圧発生器102は負の電源電圧を複数の高周波電力増幅
器に供給してもよい。当該変形例においても、実施の形
態7と同様の作用及び効果を有する。
【0072】変形例.実施の形態1において、キャパシ
タ2を備えているが、本発明はこれに限らず、図7の可
変容量ダイオード21のような可変容量ダイオードに置
き換えてもよい。また、実施の形態2において、キャパ
シタ2a,2bを備えているが、本発明はこれに限ら
ず、図7の可変容量ダイオード21のような可変容量ダ
イオードに置き換えてもよい。さらに、実施の形態3に
おいて、キャパシタ2a,2b,2cを備えているが、
本発明はこれに限らず、図7の可変容量ダイオード21
のような可変容量ダイオードに置き換えてもよい。また
さらに、実施の形態5において、キャパシタ15a,1
5bを備えているが、本発明はこれに限らず、図7の可
変容量ダイオード21のような可変容量ダイオードに置
き換えてもよい。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように本願の第1の発明に
係る無線機用高周波電力増幅装置によれば、所定の発振
周波数の発振信号を発振器により発振して整流してなる
負の電源電圧を発生して高周波電力増幅器に供給する負
電圧発生器を備え、受信機が接続されたデュプレクサを
介してアンテナに接続された無線機用高周波電力増幅装
置において、上記発振器は、上記発振器の発振周波数を
変化する周波数可変回路を備え、上記発振周波数は、上
記受信機の受信帯域に上記発振信号の高調波が混入しな
いように調整される。従って、上記発振器の発振周波数
を上記周波数可変回路により変化させることができるの
で、上記発振周波数を上記受信機の受信帯域に上記発振
信号の高調波が混入しないように調整することができ、
上記発振器の発振信号の高調波が上記受信機の受信帯域
内に混入しないように、上記発振器の発振周波数を変化
させることにより、上記高調波のスプリアスが上記デュ
プレクサを介して上記受信機に漏洩することはなく、無
線機の受信感度を劣化させることはない。
【0074】また、本願の第2の発明に係る無線機用高
周波電力増幅装置によれば、所定の発振周波数の発振信
号を発振器により発振して整流してなる負の電源電圧を
発生して複数の高周波電力増幅器に供給する負電圧発生
器を備え、複数の受信機がそれぞれ接続された複数のデ
ュプレクサを介して複数のアンテナにそれぞれ接続され
た無線機用高周波電力増幅装置において、上記発振器
は、上記発振器の発振周波数を変化する周波数可変回路
を備え、上記発振周波数は、上記複数の受信機の各受信
帯域に上記発振信号の高調波が混入しないように調整さ
れる。従って、上記発振器の発振周波数を上記周波数可
変回路により変化させることができるので、上記発振周
波数を上記複数の受信機の各受信帯域に上記発振信号の
高調波が混入しないように調整することができ、上記発
振器の発振信号の高調波が上記各受信機の受信帯域内に
混入しないように、上記発振器の発振周波数を変化させ
ることにより、上記高調波のスプリアスが上記各デュプ
レクサを介して上記複数の受信機に漏洩することはな
く、無線機の受信感度を劣化させることはない。
【0075】また、上記第1又は第2の発明の無線機用
高周波電力増幅装置において、上記発振器は、複数のイ
ンバータが縦続接続して構成されたリング発振器であ
り、上記周波数可変回路は、上記複数のインバータのう
ちの少なくとも1つのインバータの出力端子に一端が接
続されかつ他端が接地され、キャパシタと可変抵抗の直
列回路であり、上記キャパシタの静電容量を変化するこ
とにより上記発振周波数を変化させる。従って、上記発
振器及び周波数可変回路をより簡単な回路で構成するこ
とができる。また、上記高調波のスプリアスが上記各デ
ュプレクサを介して上記複数の受信機に漏洩することは
なく、無線機の受信感度を劣化させることはない。
【0076】さらに、上記第1又は第2の発明の無線機
用高周波電力増幅装置において、上記発振器は、複数の
インバータが縦続接続して構成されたリング発振器であ
り、上記周波数可変回路は、上記複数のインバータのう
ちの少なくとも1つのインバータの出力端子に一端が接
続されかつ他端が接地され、キャパシタとスイッチ回路
の直列回路であり、上記スイッチ回路をオン又はオフす
ることにより上記発振周波数を変化させる。従って、上
記発振器及び周波数可変回路をより簡単な回路で構成す
ることができる。また、上記高調波のスプリアスが上記
各デュプレクサを介して上記複数の受信機に漏洩するこ
とはなく、無線機の受信感度を劣化させることはない。
【0077】ここで、上記無線機用高周波電力増幅装置
において、上記キャパシタは可変容量ダイオードであ
る。従って、上記発振器及び周波数可変回路をより簡単
な回路で構成することができる。また、上記高調波のス
プリアスが上記各デュプレクサを介して上記複数の受信
機に漏洩することはなく、無線機の受信感度を劣化させ
ることはない。
【0078】また、上記第1又は第2の発明の無線機用
高周波電力増幅装置において、上記発振器は、複数のイ
ンバータが縦続接続して構成されたリング発振器であ
り、上記周波数可変回路は、上記複数のインバータのう
ちの少なくとも1つのインバータの出力端子に一端が接
続されかつ他端が接地され、キャパシタと可変容量ダイ
オードの直列回路であり、上記可変容量ダイオードに印
加するバイアス電圧を変化してその静電容量を変化する
ことにより上記発振周波数を変化させる。従って、上記
発振器及び周波数可変回路をより簡単な回路で構成する
ことができる。また、上記高調波のスプリアスが上記各
デュプレクサを介して上記複数の受信機に漏洩すること
はなく、無線機の受信感度を劣化させることはない。
【0079】さらに、上記第1又は第2の発明の無線機
用高周波電力増幅装置において、上記発振器は、複数の
インバータが縦続接続して構成されたリング発振器であ
り、上記周波数可変回路は、上記複数のインバータのう
ち互いに異なる2つのインバータの各出力端子の間をバ
イパスするためのスイッチ回路を備え、上記スイッチ回
路をオン又はオフすることにより上記発振周波数を変化
させる。従って、上記発振器及び周波数可変回路をより
簡単な回路で構成することができる。また、上記高調波
のスプリアスが上記各デュプレクサを介して上記複数の
受信機に漏洩することはなく、無線機の受信感度を劣化
させることはない。
【0080】またさらに、上記第1又は第2の発明の無
線機用高周波電力増幅装置において、上記発振器は、第
1と第2の出力端子を有するマルチバイブレータ発振器
であり、上記周波数可変回路は、上記第1の出力端子に
一端が接続されかつ他端が接地され、第1のキャパシタ
と第1のスイッチ回路とが直列に接続された第1の直列
回路と、上記第2の出力端子に一端が接続されかつ他端
が接地され、第2のキャパシタと第2のスイッチ回路と
が直列に接続された第2の直列回路とを備え、上記第1
と第2のスイッチ回路を同時にオン又はオフすることに
より上記発振周波数を変化させる。従って、上記発振器
及び周波数可変回路をより簡単な回路で構成することが
できる。また、上記高調波のスプリアスが上記各デュプ
レクサを介して上記複数の受信機に漏洩することはな
く、無線機の受信感度を劣化させることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1である無線機用高
周波電力増幅装置100の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 図1の負電圧発生器102のリング発振器1
05の構成を示す回路図である。
【図3】 本発明に係る実施の形態2である負電圧発生
器102のリング発振器105aの構成を示す回路図で
ある。
【図4】 本発明に係る実施の形態3である負電圧発生
器102のリング発振器105bの構成を示す回路図で
ある。
【図5】 本発明に係る実施の形態4である負電圧発生
器102のリング発振器105cの構成を示す回路図で
ある。
【図6】 本発明に係る実施の形態5である負電圧発生
器102のマルチバイブレータ発振器105dの構成を
示す回路図である。
【図7】 本発明に係る実施の形態6である負電圧発生
器102のリング発振器105eの構成を示す回路図で
ある。
【図8】 本発明に係る実施の形態7である無線機の高
周波部の構成を示すブロック図である。
【図9】 図8の無線機用高周波電力増幅装置100a
の構成を示すブロック図である。
【図10】 従来技術の無線機の高周波部の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1−1乃至1−5 インバータ、2,2a,2b,2
c,14a,14b,15a,15b キャパシタ、3
可変抵抗、3a,3b,3c,8,10a,10b,
10c,10d,13a,13b,13c,13d,1
6a,16b 電界効果トランジスタ(FET)、4,
4a,4b,4c ダイオード、7a,7b,7c,9
ゲート電圧印加端子、11a,11b,11c,11
d,12a,12b 抵抗、21 可変容量ダイオー
ド、22 高周波阻止用コイル、23バイアス電圧印加
端子、100,100a 無線機用高周波電力増幅装
置、101 高周波電力増幅器、101a,101b
高周波増幅器、102 負電圧発生器、105 リング
発振器、105a,105b,105c,105e リ
ング発振器、105d マルチバイブレータ発振器、1
06 増幅器、107整流及びレベル設定回路、20
0,300 受信機、110a,110b,210a,
210b 帯域通過フィルタ、110,210 デュプ
レクサ、111,211 アンテナ、SC,SCa,S
Cb,SCc,SCd,SCe,SCf直列回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の発振周波数の発振信号を発振器に
    より発振して整流してなる負の電源電圧を発生して高周
    波電力増幅器に供給する負電圧発生器を備え、受信機が
    接続されたデュプレクサを介してアンテナに接続された
    無線機用高周波電力増幅装置において、 上記発振器は、上記発振器の発振周波数を変化する周波
    数可変回路を備え、 上記発振周波数は、上記受信機の受信帯域に上記発振信
    号の高調波が混入しないように調整されたことを特徴と
    する無線機用高周波電力増幅装置。
  2. 【請求項2】 所定の発振周波数の発振信号を発振器に
    より発振して整流してなる負の電源電圧を発生して複数
    の高周波電力増幅器に供給する負電圧発生器を備え、複
    数の受信機がそれぞれ接続された複数のデュプレクサを
    介して複数のアンテナにそれぞれ接続された無線機用高
    周波電力増幅装置において、 上記発振器は、上記発振器の発振周波数を変化する周波
    数可変回路を備え、 上記発振周波数は、上記複数の受信機の各受信帯域に上
    記発振信号の高調波が混入しないように調整されたこと
    を特徴とする無線機用高周波電力増幅装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の無線機用高周波電
    力増幅装置において、 上記発振器は、複数のインバータが縦続接続して構成さ
    れたリング発振器であり、 上記周波数可変回路は、上記複数のインバータのうちの
    少なくとも1つのインバータの出力端子に一端が接続さ
    れかつ他端が接地され、キャパシタと可変抵抗の直列回
    路であり、上記キャパシタの静電容量を変化することに
    より上記発振周波数を変化させることを特徴とする無線
    機用高周波電力増幅装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の無線機用高周波電
    力増幅装置において、 上記発振器は、複数のインバータが縦続接続して構成さ
    れたリング発振器であり、 上記周波数可変回路は、上記複数のインバータのうちの
    少なくとも1つのインバータの出力端子に一端が接続さ
    れかつ他端が接地され、キャパシタとスイッチ回路の直
    列回路であり、上記スイッチ回路をオン又はオフするこ
    とにより上記発振周波数を変化させることを特徴とする
    無線機用高周波電力増幅装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の無線機用高周波電
    力増幅装置において、 上記キャパシタは可変容量ダイオードであることを特徴
    とする無線機用高周波電力増幅装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の無線機用高周波電
    力増幅装置において、 上記発振器は、複数のインバータが縦続接続して構成さ
    れたリング発振器であり、 上記周波数可変回路は、上記複数のインバータのうちの
    少なくとも1つのインバータの出力端子に一端が接続さ
    れかつ他端が接地され、キャパシタと可変容量ダイオー
    ドの直列回路であり、上記可変容量ダイオードに印加す
    るバイアス電圧を変化してその静電容量を変化すること
    により上記発振周波数を変化させることを特徴とする無
    線機用高周波電力増幅装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2記載の無線機用高周波電
    力増幅装置において、 上記発振器は、複数のインバータが縦続接続して構成さ
    れたリング発振器であり、 上記周波数可変回路は、上記複数のインバータのうち互
    いに異なる2つのインバータの各出力端子の間をバイパ
    スするためのスイッチ回路を備え、上記スイッチ回路を
    オン又はオフすることにより上記発振周波数を変化させ
    ることを特徴とする無線機用高周波電力増幅装置。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2記載の無線機用高周波電
    力増幅装置において、 上記発振器は、第1と第2の出力端子を有するマルチバ
    イブレータ発振器であり、 上記周波数可変回路は、 上記第1の出力端子に一端が接続されかつ他端が接地さ
    れ、第1のキャパシタと第1のスイッチ回路とが直列に
    接続された第1の直列回路と、 上記第2の出力端子に一端が接続されかつ他端が接地さ
    れ、第2のキャパシタと第2のスイッチ回路とが直列に
    接続された第2の直列回路とを備え、 上記第1と第2のスイッチ回路を同時にオン又はオフす
    ることにより上記発振周波数を変化させることを特徴と
    する無線機用高周波電力増幅装置。
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