JPH11214335A - 半導体素子の製造方法 - Google Patents

半導体素子の製造方法

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JPH11214335A
JPH11214335A JP1709298A JP1709298A JPH11214335A JP H11214335 A JPH11214335 A JP H11214335A JP 1709298 A JP1709298 A JP 1709298A JP 1709298 A JP1709298 A JP 1709298A JP H11214335 A JPH11214335 A JP H11214335A
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JP
Japan
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dicing
wafer
passivation film
semiconductor
chipping
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Pending
Application number
JP1709298A
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English (en)
Inventor
Shiro Yamazaki
志郎 山崎
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイシングラインを越えて欠けが発生して半
導体素子が不良品となることがあった。 【解決手段】 ダイシングによりウェハーを複数の半導
体素子に分割する工程を有する半導体素子の製造方法に
おいて、そのウェハーにおける半導体素子が形成される
表面側に、その半導体素子のパシベーション膜とダイシ
ング部との間に、ライン状の保護膜を前記ダイシング部
に沿って設け、しかる後そのウェハーをダイシングす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイシングにより
ウェハーを複数の半導体素子に分割する工程を有する半
導体素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一枚のウェハーをダイシングにより複数
の半導体素子に分割する際、その半導体素子に欠けなど
が発生するのを防止する必要がある。そこで、図6に示
すように、そのウェハー101に形成される各半導体素
子103のパシベーション膜104を、ダイシング部に
沿ってエッチングにより除去することで、溝状のダイシ
ングライン105を形成している。そのダイシングライ
ン105にそってウェハー101をダイシングすると、
図7(a)に示すように、そのパシベーション膜104
を除去した領域では欠け106が発生するが、その欠け
106の伸びはダイシングライン105の縁105′に
おいて阻止される。これは、ダイシングの際に欠けが発
生するのは、そのウェハー101を構成する硬度の大き
なシリコン(Si)などの基板102を削るように切断
することで振動が生じ、その振動が衝撃として作用して
生じるストレスに起因するが、その基板102と異質の
窒化珪素(SiNx )などのパシベーション膜104が
存在することで、その振動を吸収して欠けの伸びを阻止
するためと考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのダイシン
グライン105による欠けの発生防止効果は充分ではな
く、図7(b)に示すように、そのダイシングライン1
05を越えて欠け106が発生して半導体素子103が
不良品となることがあった。また、半導体素子103の
寸法精度が厳しく要求され、大きな欠けだけでなく小さ
な欠けの発生も抑制する必要がある場合には、そのよう
なダイシングライン105では対応できなかった。
【0004】本発明は、上記のような従来技術の問題点
に鑑みてなされたものであり、ダイシングラインを越え
て欠けが発生して半導体素子が不良品となることを解消
した半導体素子の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る半導体素子の製造方法では、ダイシン
グによりウェハーを複数の半導体素子に分割する工程を
有する半導体素子の製造方法において、そのウェハーに
おける半導体素子が形成される表面側に、その半導体素
子のパシベーション膜とダイシング部との間に、ライン
状の保護膜を前記ダイシング部に沿って設け、しかる後
そのウェハーをダイシングする。
【0006】また、本発明に係る半導体素子の製造方法
では、前記保護膜を複数本設けてもよい。
【0007】さらに、本発明に係る半導体素子の製造方
法では、前記保護膜が前記パシベーション膜と同一の材
料で形成することが望ましい。
【0008】
【作用】上記のように構成すると、ダイシング部に沿っ
てライン状に設けた保護膜で、そのウェハーをダイシン
グする際に生じる振動を吸収して欠けの発生を抑制でき
る。これによって、各半導体素子が欠けにより不良品と
なることが防止され、また、欠けにより寸法精度が低下
することも防止できる。さらに、そのダイシング部に沿
って設けられる部材をそのパシベーション膜と同一の材
料で同時に形成することで、製造工程が多くなることを
防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1に示すウェハー1は、1枚のn
型Si基板に複数の半導体発光素子2を作り込むことで
製造されたものである。各半導体発光素子2は、図2、
図3に示すように、そのn型Si基板4と、そのウェハ
ー1の表面側に形成される複数のLED(半導体発光素
子本体)5と、各LED5に接続される個別電極6と、
その基板4の裏面4bに接続される共通電極7と、各L
ED5と基板4の表面4aとを覆うパシベーション膜9
とを有し、例えばページプリンタの感光ドラムの露光用
光源として用いられる。
【0010】各LED5は、その基板4の表面4aに半
導体結晶を有機金属化学気相エピタキシー(MOCV
D)や分子線エピタキシー(MBE)などにより成長さ
せ、その成長層をLED5となる部分を残してエッチン
グすることで形成できる。例えば、ガリウム砒素(Ga
As)、ガリウム砒素リン(GaAsP)、ガリウムリ
ン(GaP)などの成長層であるバッファ層5aと、ア
ルミニウムガリウム砒素(AlGaAs)の成長層であ
るn型半導体層5b、p型半導体層5cおよびp+ 型半
導体層5dとで構成される。そのパシベーション膜9
は、プラズマCVD法などにより形成される窒化シリコ
ン(SiNx )や酸化シリコン(SiO2 )などから成
る。各個別電極6は、そのパシベーション膜9の一部を
エッチングで除去して開口9aを形成することで前記p
+ 型半導体層5dを露出させた後に、そのp+ 型半導体
層5dに接続される金属層を蒸着によって成長させてパ
ターニングすることで形成される。その個別電極6 の材
料としては、p+ 型半導体層5dにオーミック接合する
導電材料、例えば金(Au) などが用いられる。各共通
電極7は、蒸着法によって成長させた金属層により基板
4にオーミック接合する導電材料、例えばクロム・アン
チモン・金( Cr−Sb−Au) などの3層の金属材料
などが用いられる。
【0011】そのウェハー1は、高速回転するダイヤモ
ンドブレードにより各半導体発光素子2の間においてダ
イシングされ、そのダイシングにより複数の半導体発光
素子2に分割される。そのウェハー1の表面側のパシベ
ーション膜9とダイシング部Dとの間にライン状の保護
膜10がダイシング部Dに沿って設けられている。この
保護膜10はパシベーション膜9の一部をライン状にエ
ッチング除去することにより形成され、その材料はパシ
ベーション膜9と同一材料とされ、その形成はパシベー
ション膜9の堆積およびパターニングと同時になされ
る。
【0012】図4は、その分割された半導体発光素子2
のダイシング部Dの縁2´を示し、従来に比べて欠けの
発生が抑制されている。
【0013】上記構成によれば、ウェハー1の表面側
に、ライン状の保護膜10をダイシング部Dに沿って設
けるので、その保護膜10により、そのウェハー1をダ
イシングする際に基板4に生じる振動を吸収して欠けの
発生を抑制できる。これにより、各半導体発光素子2が
欠けにより不良品となることが防止され、また、欠けに
より寸法精度が低下することを防止できる。さらに、そ
のダイシング部Dに沿って設けられる保護膜10を、各
LED5の表面部に形成されるパシベーション膜9と同
一の材料により同時に形成することで、製造工程が多く
なることを防止できる。
【0014】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。ライン状の保護膜10を複数設けてもよ
く、またこの保護膜10は二酸化シリコン(SiO2
などパシベーション膜9とは異なる材料で形成してもよ
い。さらに、基板1に作り込まれる半導体素子2であれ
ば本発明を適用でき、半導体発光素子に限定されない。
【0015】図5は他の実施形態を示す図であり、同図
(a)は平面図、同図(b)は断面図である。この半導
体発光素子では、基板4の表面側に個別電極6と共通電
極7の双方を設けており、隣接する半導体層5毎に同一
の個別電極6に接続され、同じ個別電極6に接続された
下層の半導体層が異なる共通電極7に接続されるように
構成されている。
【0016】半導体膜5はパシベーション膜9で被覆さ
れており、このパシベーション膜9の外側にライン状の
保護膜10が形成されている。このライン状の保護膜1
0の外側がダイシング部Dとなる。この場合も、保護膜
10が欠けを発生するための阻止材料として機能する。
【0017】
【実施例】シリコン基板上に形成されたパシベーション
膜の端部から3μm離れ、且つダイシング部から8μm
離れたところに、厚み3000Åで幅4μmの窒化シリ
コン膜から成るライン状の保護膜10をダイシング部に
沿って設けた。なお、半導体素子の電極はパシベーショ
ン膜の端部から4μm内側に形成されている。このよう
な状態の半導体素子を89700個ダイシングしたとこ
ろ、ダイシング部から電極まで到達した欠けの発生率は
0.121%であった。
【0018】一方、シリコン基板上に形成された厚み3
000Åの窒化シリコン膜から成るパシベーション膜9
をダイシング部の端部から8μm内側に形成して、半導
体素子を89700個ダイシングしたところ、ダイシン
グ部から電極まで到達した欠けの発生率は0.485%
であった。
【0019】このことから、パシベーション膜9の端部
がダイシング部に直接対峙している構造よりも、パシベ
ーション膜9の端部とダイシング部の間にライン状の保
護膜10が存在する構造の方が、電極まで到達する欠け
の発生率が著しく低減できることがわかった。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る半導体素子
の製造方法によれば、ウェハーにおける半導体素子が形
成される表面側に、その半導体素子のパシベーション膜
とダイシング部との間に、ライン状の保護膜をダイシン
グに沿って設け、しかる後そのウェハーをダイシングす
ることから、そのウェハーをダイシングする際に生じる
振動をこのライン状の保護膜で吸収して欠けの発生を抑
制できる。これにより、各半導体素子の端部が欠けて不
良品となることが防止され、また、欠けにより寸法精度
が低下することも防止できる。さらに、そのダイシング
部に沿って設けられる部材を、そのパシベーション膜と
同一の材料で同時に形成することで、製造工程が多くな
ることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す部分拡大平面図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態を示す部分拡大断面図であ
る。
【図4】本発明の一実施形態を示すダイシング部の切り
口の状態を示す拡大平面図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す図であり、(a)
は平面図、(b)は断面図である。
【図6】従来のウェハーの部分拡大断面図である。
【図7】従来のダイシング部のダイシング状態を示す図
である。
【符号の説明】 1‥‥‥ウェハー、2‥‥‥半導体発光素子、4‥‥‥
基板、5‥‥‥半導体素子本体、9‥‥‥パシベーショ
ン膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイシングによりウェハーを複数の半導
    体素子に分割する工程を有する半導体素子の製造方法に
    おいて、そのウェハーにおける半導体素子が形成される
    表面側に、その半導体素子のパシベーション膜とダイシ
    ング部との間に、ライン状の保護膜を前記ダイシング部
    に沿って設け、しかる後そのウェハーをダイシングする
    ことを特徴とする半導体素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記保護膜を複数本設けたことを特徴と
    する請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記保護膜を前記パシベーション膜と同
    一の材料で形成したことを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の半導体素子の製造方法。
JP1709298A 1998-01-29 1998-01-29 半導体素子の製造方法 Pending JPH11214335A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9865679B2 (en) 2013-04-17 2018-01-09 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Compound semiconductor device, method for producing same, and resin-sealed type semiconductor device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9865679B2 (en) 2013-04-17 2018-01-09 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Compound semiconductor device, method for producing same, and resin-sealed type semiconductor device
US10224397B2 (en) 2013-04-17 2019-03-05 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Compound semiconductor device, method for producing same, and resin-sealed type semiconductor device
US10553676B2 (en) 2013-04-17 2020-02-04 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Compound semiconductor device, method for producing same, and resin-sealed type semiconductor device

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