JPH11214308A - 半導体装置の作製方法 - Google Patents
半導体装置の作製方法Info
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- JPH11214308A JPH11214308A JP30263198A JP30263198A JPH11214308A JP H11214308 A JPH11214308 A JP H11214308A JP 30263198 A JP30263198 A JP 30263198A JP 30263198 A JP30263198 A JP 30263198A JP H11214308 A JPH11214308 A JP H11214308A
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Abstract
質珪素から構成される半導体膜上に半導体膜の結晶化を
助長する触媒元素を接して保持させる工程と、800℃
〜1100℃の温度で加熱処理を施し、前記半導体膜を
結晶化させる工程とを有する。
Description
表面を有する基板上に結晶性珪素膜を形成する技術に関
する。
膜を用いて薄膜トランジスタを構成する技術が注目され
ている。この薄膜トランジスタは、主にアクティブマト
リクス型の液晶電気光学装置に利用されている。また、
この薄膜トランジスタは、各種薄膜集積回路に利用され
ている。
に液晶を封入し、液晶に電界を加えることによって、液
晶の光学特性を変化させ、画像表示を行わせるものであ
る。
マトリクス型の液晶表示装置は、各画素に薄膜トランジ
スタを配置し、画素電極に保持される電荷を薄膜トラン
ジスタをスイッチとして制御することを特徴とする。ア
クティブマトリクス型の液晶表示装置は、微細な画像を
高速で表示できるため、各種電子機器(例えば携帯型の
ワードプロセッサーや携帯型のコンピュータ、さらには
携帯型のビデオカメラ)のディスプレーに利用されてい
る。
利用される薄膜トランジスタとしては、非晶質珪素薄膜
(アモルファスシリコン薄膜)を利用したものが一般的
である。しかし、非晶質珪素薄膜を用いた薄膜トランジ
スタでは、 (1)特性が低く、より高品質な画像表示を行うことが
できない。 (2)画素に配置された薄膜トランジスタを駆動するた
めの周辺回路を構成することができない。 といった問題がある。
いた薄膜トランジスタではPチャネル型の薄膜トランジ
スタが実用にならないので、CMOS回路が構成できな
いという問題と、非晶質珪素薄膜を用いた薄膜トランジ
スタでは高速動作ができず、また大電流を流すことがで
きないので、周辺駆動回路を組むことができないという
問題とに分けて考えることができる。
は、結晶性珪素薄膜を用いて薄膜トランジスタを形成す
る技術を挙げることができる。結晶性珪素薄膜を得る方
法としては、非晶質珪素膜に対して加熱処理を加える方
法と非晶質珪素膜に対してレーザー光を照射する方法と
を挙げることができる。
晶性を有する結晶性薄膜が得られていないのが現状であ
る。
─232069号公報に記載された構成が公知である。
この方法は、ニッケル等で代表される珪素の結晶化を助
長する金属元素を利用することによって、550℃、4
時間というような加熱処理条件でもって結晶性珪素膜を
得るものである。
では、得られる結晶性珪素膜の結晶性に不満足な点があ
る。即ち、得られる結晶性珪素膜は結晶性が低く、非晶
質成分が多く残存したものとなってしまう。また、用い
られる金属元素が局所的に集中して存在してしまうとい
う現象が観察される。このような現象は、デバイスを構
成した時に動作不良を招く要因となる。またこのこと
は、生産歩留りを低下させることになる。
明は、絶縁表面を有する基板上に高い結晶性を有する結
晶性珪素膜を得る技術を提供することを課題とする。
の一つは、石英基板上に成膜された珪素膜上に珪素の結
晶化を助長する金属元素を接して保持させる工程と、8
00℃〜1100℃の温度で加熱処理を施し、前記珪素
膜を結晶性珪素膜に変成するまたは前記珪素膜の結晶性
を助長する工程と、を有することを特徴とする。
た珪素膜上に珪素の結晶化を助長する金属元素を含んだ
溶液を塗布する工程と、800℃〜1100℃の温度で
加熱処理を施し、前記珪素膜を結晶性珪素膜に変成する
または前記珪素膜の結晶性を助長する工程と、を有する
ことを特徴とする。
た非晶質珪素膜上に珪素の結晶化を助長する金属元素を
接して保持させる工程と、前記非晶質珪素膜の結晶化温
度より200℃以上高い温度で加熱処理を行い、前記非
晶質珪素膜を結晶性珪素膜に変成する工程と、を有する
ことを特徴とする。
た非晶質珪素膜をパターニングし、直径が200μm以
下の島状の領域を形成する工程と、前記島状の領域の表
面に珪素の結晶化を助長する金属元素を接して保持させ
る工程と、800℃〜1100℃の温度で加熱処理を行
い、前記島状の領域を結晶化させる工程と、を有するこ
とを特徴とする。
珪素ウエハーに代表される半導体基板を用いることがで
きる。ただし半導体基板を用いた場合、光の透過性が確
保できないという問題と、半導体基板の表面に絶縁膜を
形成する必要があるという問題がある。
石英基板上に酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸化窒化珪素膜
から選ばれた単層膜やそれらの多層膜が形成されている
ものも基板と称する。一般的に石英基板と半導体膜との
間に働く応力を緩和するために、酸化珪素膜等の下地膜
を形成することが好ましい。
エハーを用いた集積回路(一般にIC回路と総称され
る)上に絶縁膜を形成し、その絶縁膜を下地膜としてそ
の上に薄膜トランジスタを形成する技術に応用すること
ができる。即ち、基板として必要とする集積回路が形成
された珪素ウエハー(または単結晶珪素珪素の基体)を
基体として利用することができる。
素膜を用いることができる。特に、水素の含有量を極力
減らした非晶質珪素膜を用いることは有効である。ま
た、非晶質珪素膜中の水素を人為的に減らすために、非
晶質珪素膜に対して300〜500℃の温度で30分〜
2時間程度の加熱処理を施し、膜中からの水素の離脱を
促進させることは非常に有効である。結晶化の加熱処理
は、この水素出しの加熱処理の後に行えばよい。
は、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Os、I
r、Pt、Cu、Auから選ばれた一種または複数種類
の元素を用いることができる。
を用いることがその効果の大きさと再現性の高さから好
ましい。
膜を結晶化またはその結晶性を助長させる加熱処理の温
度として、800℃〜1100℃の温度を用いることが
好ましい。また、出発膜として非晶質珪素膜を用いた場
合には、この加熱処理の温度を、出発膜である非晶質珪
素膜の結晶化温度の200℃以上とすることが好まし
い。
膜方法や成膜条件によって異なる。なお、低い温度でも
加熱時間を長くすれば結晶化するので、この結晶化の始
まる温度の明確な境界が存在する訳でない。例えば、6
00℃、24時間の加熱によってようやく結晶化する非
晶質珪素膜でも、590℃、96時間の加熱処理を行え
ば、完全な結晶性珪素膜に変成することができる。
加熱処理において全体が結晶化する温度を結晶化温度と
定義するものとする。またここでいう全体が結晶化する
とは、全体の80%以上が結晶成分に変成した状態のこ
とをいう。また、この全体が結晶化した状態として、ラ
マン分光法による計測で、非晶質成分のスペクトルがほ
とんど見られなくなり、結晶成分のスペクトルが顕著に
なった状態を挙げることもできる。
は、非晶質珪素膜の結晶化温度は580℃〜620℃と
なる。
結晶化を助長する金属元素を非晶質珪素膜に接して保持
させる方法としては、この金属元素を含んだ溶液を非晶
質珪素膜の表面に塗布する方法が最適である。
元素の濃度を調整することで、最終的に珪素膜中に存在
する金属元素の濃度を調整することができる。珪素膜中
に存在する金属元素の濃度は、1×1015〜5×1019
原子cm-3、好ましくは、1×1016〜5×1017原子
cm-3程度の濃度にすることが必要である。このために
は、上記溶液を用いた方法は非常に有用なものとなる。
なお、金属元素の濃度は、SIMS(2次イオン分析方
法)で計測された最小値として定義される。
非晶質珪素膜の表面に均一に金属元素を接して保持させ
得ることが判明している。これは、金属元素の層または
金属元素を含んだ層を均一に非晶質珪素膜に接して存在
させることができることを意味する。このことは、局部
的に金属元素が集中して存在することを防ぐ意味で非常
に重要なこととなる。
は、ニッケル化合物である臭化ニッケル、酢酸ニッケ
ル、蓚酸ニッケル、炭酸ニッケル、塩化ニッケル、沃化
ニッケル、硝酸ニッケル、硫酸ニッケル、蟻酸ニッケ
ル、ニッケルアセチルアセトネ−ト、4−シクロヘキシ
ル酪酸ニッケル、酸化ニッケル、水酸化ニッケル、2−
エチルヘキサン酸ニッケルからから選ばれた少なくとも
1種類のものを主成分とする溶液を用いることができ
る。
ゼン、トルエン、キシレン、四塩化炭素、クロロホル
ム、エ−テル、トリクロロエチレン、フロンに含ませた
ものを用いることもできる。
合、鉄塩として知られている材料、例えば臭化第1鉄
(FeBr2 6H2 O)、臭化第2鉄(FeBr3 6H
2 O)、酢酸第2鉄(Fe(C2 H3 O2)3xH2 O)、
塩化第1鉄(FeCl2 4H2O)、塩化第2鉄(Fe
Cl3 6H2 O)、フッ化第2鉄(FeF3 3H
2 O)、硝酸第2鉄(Fe(NO3)3 9H2 O)、リン
酸第1鉄(Fe3 (PO4)2 8H2 O)、リン酸第2鉄
(FePO4 2H2 O)から選ばれた少なくとも一種類
のものを主成分として用いることができる。
いる場合、その化合物としてコバルト塩として知られて
いる材料、例えば臭化コバルト(CoBr6H2 O)、
酢酸コバルト(Co(C2 H3 O2)2 4H2 O)、塩化
コバルト(CoCl2 6H2O)、フッ化コバルト(C
oF2 xH2 O)、硝酸コバルト(Co(No3)2 6H
2 O)から選ばれたものを主成分として用いることがで
きる。
る場合、その化合物としてルテニウム塩として知られて
いる材料、例えば塩化ルテニウム(RuCl3 H2 O)
を用いることができる。
合、その化合物としてロジウム塩として知られている材
料、例えば塩化ロジウム(RhCl3 3H2 O)を用い
ることができる。
る場合、その化合物としてパラジウム塩として知られて
いる材料、例えば塩化パラジウム(PdCl2 2H
2 O)を用いることができる。
る場合、その化合物としてオスニウム塩として知られて
いる材料、例えば塩化オスニウム(OsCl3 )を用い
ることができる。
る場合、その化合物としてイリジウム塩として知られて
いる材料、例えば三塩化イリジウム(IrCl3 3H2
O)、四塩化イリジウム(IrCl4 )から選ばれた材
料を主成分としたものを用いることができる。
合、その化合物として白金塩として知られている材料、
例えば塩化第二白金(PtCl4 5H2 O)を用いるこ
とができる。
その化合物として酢酸第二銅(Cu(CH3 CO
O)2 )、塩化第二銅(CuCl2 2H2 O)、硝酸第
二銅(Cu(NO3)2 3H2 O)から選ばれた材料を用
いることができる。
物として三塩化金(AuCl3 xH 2 O)、塩化金塩
(AuHCl4 4H2 O)から選ばれた材料を用いるこ
とができる。
に、以上示した材料を適当な溶媒で希釈することは有効
である。また以上のような溶液に界面活性剤を含ませる
ことは有効である。界面活性剤を利用すると非晶質珪素
膜の表面に金属元素を分散させて存在させる効果を高め
ることができる。
に結晶性珪素膜を得るための加熱処理を800℃〜11
00℃という高温で行うことで、短い加熱処理におい
て、高い結晶性を有した結晶性珪素膜を得ることができ
る。また、このような高温で加熱処理を行うことで、金
属元素が珪素膜中において局部的に集中して存在してし
まうことを防ぐことができる。
す。本実施例は、石英基板上に結晶性珪素膜を形成する
ものである。まず、石英基板101上に下地膜として酸
化珪素膜102を3000Åの厚さに成膜する。この酸
化珪素膜102は、後に石英基板中から珪素膜中に不純
物が拡散しないようにするために成膜される。次に減圧
熱CVD法により、非晶質珪素膜103を500Åの厚
さに成膜する。(図1(A))
整したニッケル酢酸塩溶液を塗布する。そしてニッケル
酢酸塩溶液の水膜105を形成する。(図1(B))
トを行う。また同時に余分なニッケル酢酸塩溶液を吹き
飛ばす。こうして、非晶質珪素膜103の表面にニッケ
ル元素が接して保持された状態とする。なお、ニッケル
酢酸塩溶液中におけるニッケル元素の濃度は、最終的に
珪素膜中に存在するニッケル元素の濃度が1×1015〜
5×1019原子cm-3以下となるようにする必要があ
る。
の状態において、非晶質珪素膜103の表面には、ニッ
ケル元素が接して保持された状態となっている。そして
950℃の温度で4時間の加熱処理を行う。加熱処理の
終了後、700℃の温度まで0.5℃/分の冷却速度で
徐冷する。ここで徐冷を行うのは、珪素膜中に応力が残
留することを抑制するためである。
珪素膜103を結晶性珪素膜106に変成することがで
きる。(図1(D))
素膜103の結晶化温度よりもはるかに高い温度である
ことが重要である。このような高い温度とすることで、
4時間程度の短い時間で結晶性珪素膜を得ることがで
き、またその結晶性を極めて高いものとすることができ
る。また、結晶化の助長に寄与したニッケル元素を膜中
に分散させることができ、局部的に高密度のトラップ準
位が形成されることを防ぐことができる。なお、実験に
よれば、本実施例に示す非晶質珪素膜の結晶化温度は約
590度であることが判明している。
とによって、非常に高い結晶性を有する結晶性珪素膜を
得ることができる。一般に石英基板上に形成された非晶
質珪素膜を900℃程度の加熱によって結晶化する技術
が知られている。本実施例において得られる結晶性珪素
膜106は、上記公知の石英基板を用いる技術によって
得られる結晶性珪素膜に比較して高い結晶性を有してい
る。これは、珪素の結晶化を助長する金属元素を利用す
ることの効果である。
工程において、ニッケル元素の代わりに銅元素を用いた
場合の例である。ここでは、酢酸第二銅(Cu(CH3
COO)2 )を用いて非晶質珪素膜の表面にニッケル元
素を接して保持させた状態とする。実施例1と同様の加
熱処理を行い結晶性珪素膜を得る。なお、溶液中におけ
る銅元素の濃度は、実施例1のニッケル元素の場合と同
様なものとすればよい。
示する発明を利用してNチャネル型の薄膜トンジスタを
作製する例を示す。まず実施例1に示す工程に従って、
ガラス基板上に結晶性珪素膜を形成する。そして、この
結晶性珪素膜をパターニングすることにより、図2
(A)に示すような状態を得る。
板201上に下地膜202として酸化珪素膜が3000
Åの厚さに成膜されており、さらに薄膜トランジスタの
活性層を構成する結晶性珪素膜でなる島状の半導体層2
03が形成されている。
縁膜を構成する酸化珪素膜204を1000Åの厚さに
成膜する。成膜方法は、プラズマCVD法による方法を
用いればよい。そして、P(リン)を含んだN型の微結
晶珪素膜を減圧熱CVD法で成膜する。そしてこのN型
の微結晶珪素膜をパターニングすることにより、ゲイト
電極205を形成する。こうして図2(B)に示す状態
を得る。
構成したが、耐熱性の高い金属材料やそのシリサイドを
用いてもよい。また金属と半導体の多層構造を採用して
もよい。
とを形成するために、図2(C)に示すようにP(リ
ン)イオンの注入を行う。ここでは、Pイオンを注入す
るが、Pチャネル型の薄膜トランジスタを得るのであれ
ば、B(ボロン)イオンを注入すればよい。
法で注入する。この工程において、ゲイト電極がマスク
となって、206と208に示される領域にPイオンが
注入される。またチャネル形成領域207が自己整合的
に形成される。その後、注入されたイオンの衝撃で非晶
質化した206と208に示される領域の結晶化と注入
されたPイオンの活性化のために950℃、2時間の加
熱処理を行う。
を行ってもよい。また800〜110℃の温度で加熱し
ながらのレーザー光の照射を行ってもよい。またレーザ
ー光を照射する代わりに強光(例えば赤外光)を照射す
るのでもよい。
として酸化珪素膜209をプラズマCVD法で成膜す
る。そして、コンタクトホールの形成を行い、ソース電
極210とドレイン電極211を形成する。この電極は
チタンで構成される。こうして、Nチャネル型の薄膜ト
ランジスタが完成される。
は、ガラス基板上に600℃程度の温度で形成される結
晶性珪素膜を用いた薄膜トランジスタに比較して、大き
な移動度と小さなOFF電流特性を有している。
ることによって、キャリアの移動度が高くなるからであ
る。また、小さなOFF電流特性が得られるのは、トラ
ップ準位の密度が小さくなることによって、トラップ準
位を経由して移動するキャリアの数が少なくなることに
よる。
薄膜トランジスタのOFF動作時(ゲイト電極に逆バイ
アスが加えられた状態)において、ソース/ドレイン間
に流れてしまう電流のことをいう。
3─38755号公報に記載されているように、チャネ
ル形成領域とドレイン領域の界面近傍において、トラッ
プ準位を介して、キャリアが移動してしまうことに起因
する。従って、活性層を構成する結晶性珪素膜の結晶性
を高め、トラップ準位密度を下げることによって、OF
F電流の値を小さくすることができる。
は、実施例1に示す工程において、基板としてガラス基
板を用い、結晶化のための加熱処理を550℃の温度で
行うことにより結晶性珪素膜を得、さらにこの結晶性珪
素膜を用いて薄膜トランジスタを作製する例である。
を説明する。ここでは、基板101としてガラス基板を
用いる。そしてまずこのガラス基板101上に下地膜と
して酸化珪素膜102を3000Åの厚さに成膜する。
さらに非晶質珪素膜103を減圧熱CVD法で500Å
の厚さに成膜する。こうして図1(A)に示す状態を得
る。
塩溶液を塗布し、スピナー104を用いてスピンコート
を行う。(図1(B))
の状態において、非晶質珪素膜103の表面に接してニ
ッケル元素が保持された状態となる。
間の加熱処理を行う。この工程におおて、ニッケル元素
の作用によって、結晶性珪素膜106を得ることができ
る。(図1(D))
により、薄膜トランジスタの活性層を構成する。この状
態を図2(A)に示す。図2(A)に示す状態におい
て、201がガラス基板であり、202が下地膜の酸化
珪素膜であり、203が薄膜トランジスタの活性層であ
る。
珪素膜を成膜し、パターニングを施すことにより、ゲイ
ト電極205を形成する。こうして図2(B)に示す状
態を得る。
ーピング法でもって行い、ソース領域206とドレイン
領域208、さらにチャネル形成領域207を自己整合
的に形成する。さらにレーザー光の照射を行うことによ
り、ソース領域とドレイン領域の再結晶化と活性化とを
行う。(図2(C))
法で成膜し、コンタクトホールの形成を行った後にソー
ス電極210とドレイン電極211とを形成し、薄膜ト
ランジスタを完成させる。
は、実施例1に示す薄膜トランジスタの60〜70%程
度を有している。しかし、OFF電流特性に関しては、
実施例1に示す薄膜トランジスタに対して問題とならな
い程度に悪いものとなる。このOFF電流特性を改善す
るためには、オフセットゲイト構造やLDD構造といっ
た特殊な構造が必要とされる。
は、素子毎の特性のバラツキが著しく大きいという問題
がある。この原因は以下のような理由によるものである
と考えられる。本実施例に示す薄膜トランジスタの活性
層をTEM(透過型電子顕微鏡)で観察すると、ニッケ
ル元素が集中して存在していることが確認される。周知
のように、半導体中に金属元素が局所的に集中して存在
していれば、そこで高密度のトラップ準位を形成する。
そしてこのような高密度のトラップ準位の存在は、デバ
イスの劣化や動作の不安定さの要因となる。このような
理由で本実施例に示す薄膜トランジスタは、素子間の特
性に大きなバラツキがあるものとなってします。
された薄膜トランジスタは、素子毎のバラツキが非常に
小さいという特徴を有している。また、実施例1に示す
工程で作製された薄膜トランジスタの活性層をTEM
(透過型電子顕微鏡)によって観察すると、ニッケル元
素の局所的な集中がほとんど見られない。このことは、
素子毎のバラツキが小さいことを裏付ける。このニッケ
ル元素の局所的な集中がほとんど見られないのは、95
0℃という高い加熱によって、ニッケル元素が珪素膜中
において分散してしまうためであると考えられる。
程によって、図1(D)に示す結晶性珪素膜106を
得、さらにレーザー光の照射を行い、その結晶性を高め
る構成に関する。図1(D)に示す状態における結晶性
珪素膜107は、その膜中に少しではあるが非晶質成分
を含んでいる。
ることにより消滅させることができる。即ち、さらに加
熱処理を加えることで、より結晶性を高めたものとする
ことができる。しかし、この加熱処理はさらに数時間を
要するものでり、生産性を考慮した場合、好ましい手段
とはいえない。
す工程において、図1(D)に示す状態を得た後、さら
にレーザー光の照射を行い、その結晶性を高めることを
特徴とする。
波長を有するエキシマレーザー光を用いることが好まし
い。ここでは、波長248nmのKrFエキシマレーザ
ーを用いる。また照射エネルギー密度は300〜400
mJ/cm2 とする。
結晶化された結晶性珪素膜に対して、レーザー光を照射
することで、その結晶性を高めることができる。そして
その効果は、高い再現性でもって得ることができる。
が、赤外光等の強光を照射するのでもよい。
上に周辺回路をも一体化した構造を有するアクティブマ
トリクス型の液晶表示装置に関する。以下、本実施例の
アクティブマトリクス回路を得る作製工程について、図
3を用いて説明する。
ランジスタ(周辺回路TFTと記す)の作製工程を、右
側にアクティブマトリクス回路の薄膜トランジスタ(画
素TFTと記す)の作製工程を、それぞれ示す。
2として厚さ1000〜3000Åの酸化珪素膜を形成
する。この酸化珪素膜の形成方法としては、酸素雰囲気
中でのスパッタ法やプラズマCVD法を用いればよい。
法によって非晶質珪素膜を500Åの厚さに成膜する。
さらに実施例1に示した方法と同様の方法により、非晶
質珪素膜の表面に珪素の結晶化を助長する金属元素であ
るニッケルを接して保持させる。
とにより、非晶質珪素膜を結晶性珪素膜に変成する。こ
の加熱処理の後に、レーザー光の照射や強光の照射によ
って、さらに結晶性を高めてもよい。
て、島状の周辺駆動回路の薄膜トランジスタ(図では周
辺回路TFTと記す)の活性層303(Pチャネル型T
FT用)、304(Nチャネル型TFT用)と、マトリ
クス回路の薄膜トランジスタ(図では画素TFTと記
す)の活性層305を形成する。
って、厚さ500〜2000Åの酸化珪素膜でなるゲイ
ト絶縁膜306を形成する。ゲイト絶縁膜の形成方法と
しては、プラズマCVD法を用いてもよい。プラズマC
VD法によって酸化珪素膜を形成する場合には、原料ガ
スとして、一酸化二窒素(N2 O)もしくは酸素
(O 2 )とモンシラン(SiH4 )を用いることが好ま
しい。
くは2000〜6000Åの多結晶シリコン膜(導電性
を高めるためP(リン)を含有する)を減圧熱CVD法
によって基板全面に形成する。そして、これをエッチン
グして、ゲイト電極307、308、309を形成す
る。(図3(A))
ての島状活性層に、ゲイト電極をマスクとして自己整合
的にフォスフィン(PH3 )をドーピングガスとしてP
(リン)を注入する。ドーズ量は1×1012〜5×10
13原子/cm2 とする。この結果、弱いN型領域31
0、311、312が形成される。(図3(B))
性層303を覆うフォトレジストのマスク313を形成
する。また同時に画素薄膜トランジスタの活性層305
のうち、ゲイト電極に平行にゲイト電極309の端から
3μm離れた部分までを覆うフォトレジストのマスク3
14を形成する。
て、フォスフィンをドーピングガスとしてP(リン)イ
オンを注入する。この時、レジストマスク313と31
4の下にはP(リン)イオンは注入されない。
ン)315、316が形成される。この工程において、
画素薄膜トランジスタの活性層305の弱いN型領域3
12のうち、マスク314に覆われていた領域317
(図3(D)参照)はP(リン)が注入されず、弱いN
型のままとなる。(図3(C))
性層304、305をフォトレジストのマスク318で
覆い、ジボラン(B2 H6 )をドーピングガスとして、
イオンドーピング法により、島状領域103にB(ボロ
ン)を注入する。ドーズ量は5×1014〜8×1015原
子/cm2 とする。このドーピングでは、Bのドーズ量
が図3(C)におけるPのドーズ量を上回るため、先に
形成されていた弱いN型領域310は強いP型領域31
9に反転する。
(ソース/ドレイン)315、316、強いP型領域
(ソース/ドレイン)319、弱いN型領域(低濃度不
純物領域)317が形成される。本実施例では、低濃度
不純物領域317の幅xは、フォトレジストのマスク1
14の大きさより約3μmとなる。この低濃度不純物領
域317のドレイン領域側はLDD領域として機能す
る。(図3(D))
理を施すことにより、ドーピングによるダメージを回復
させる。また同時にドーピング不純物を活性化させる。
その後、全面に層間絶縁物320として、プラズマCV
D法によって酸化珪素膜を厚さ5000Åの厚さに成膜
する。これは、窒化珪素膜あるいは酸化珪素膜と窒化珪
素膜の多層膜であってもよい。そして、層間絶縁物32
0をウェットエッチング法によってエッチングして、ソ
ース/ドレインにコンタクトホールを形成する。
0Åのチタン膜を形成し、これをエッチングして、周辺
回路の電極・配線321、322、323を形成する。
また同時に画素薄膜トランジスタの電極・配線324、
325を形成する。さらに、プラズマCVD法によっ
て、厚さ2000Åの窒化珪素膜326をパッシベーシ
ョン膜として形成する。そしてこれをエッチングして、
画素薄膜トランジスタの電極325に達するコンタクト
ホールを形成する。最後に、スパッタ法で成膜した厚さ
1500ÅのITO(インディウム錫酸化物)膜をエッ
チングして、画素電極327を形成する。このようにし
て、周辺回路とアクティブマトリクス回路を一体化して
形成することができる。(図3(E))
工程において、非晶質珪素膜103の代わりに微結晶珪
素膜を用いることを特徴とする。微結晶珪素膜を成膜す
るには、原料ガスとしてジシランを用いた減圧熱CVD
法を用いればよい。本実施例の場合、加熱処理によって
非晶質珪素膜を結晶性珪素膜に変成するのではなく、加
熱処理によって、微結晶珪素膜の結晶性を助長させ、さ
らに結晶性の高い結晶性珪素膜を得ることになる。
ト領域を設けることによって低OFF電流特性を実現し
た実用性の高いNチャネル型の薄膜トランジスタに関す
る。図4に本実施例の薄膜トランジスタの概略の作製工
程を示す。
して酸化珪素膜402を5000Åの厚さに成膜する。
この酸化珪素膜は石英基板とその上に形成される珪素膜
との間に働く応力を緩和させる機能を有する。またその
厚さは少なくとも3000Å以上の厚さに形成すること
が好ましい。
ンジスタの活性層を構成する珪素膜の出発膜となる非晶
質珪素膜を減圧熱CVD法で形成する。ここでは成膜ガ
スとしてジシランを用い、1000Åの厚さに成膜す
る。なお、本実施例においては、得られる薄膜トランジ
スタのVthの値を制御するために、ジシラン中にジボラ
ンを微量に含有させる。(図4(A))
コート法により、ニッケル酢酸塩溶液を塗布する。この
工程でニッケル元素が非晶質珪素膜403の表面に接し
て保持された状態が実現される。
い、非晶質珪素膜403を結晶化させる。加熱処理の後
は2℃/分以下温度で行い珪素膜中の応力の緩和を行わ
せる。
果的であるが、徐冷時間や装置への負担等を考えると8
00〜900℃程度で行うことが好ましい。
タの活性層404を形成する。(図4(B))
素膜406を形成する。この際、加熱温度は950℃と
する。熱酸化法によって酸化珪素膜406を500Åの
厚さに形成することによって、活性層404の厚さは約
750Åとなる。(図4(C))
ンシリサイドを5000Åの厚さに形成する。この電極
を構成するための材料は極力低抵抗を有するものを用い
ることが好ましい。モリブデンシリサイドの他には例え
ばタングステンシリサイド等を用いることができる。
のモリブデンシリサイドでなる5000Å厚の膜をパタ
ーニングする。こうしてゲイト電極となる領域407を
形成する。(図4(D))
チングできる等方性のエッチング方法を用いて、エッチ
ング処理を行う。このエッチング処理において、図4
(E)の矢印で示されるようなエッチングが進行し、モ
リブデンシリサイドでなるゲイト電極となる領域407
の大きさが目減りする。ここではエッチングされる幅を
5000Åとする。こうしてゲイト電極409が形成さ
れる。(図4(E))
P(リン)イオンの注入をプラズマドーピング法を用い
て行う。このドーピングの結果、410と413の領域
にPイオンの注入が行われる。この410と413の領
域がソース領域とドレイン領域となる。そして、ゲイト
電極409の直下の活性層の領域がチャネル形成領域4
12となる。そして、Pイオンの注入されなかった領域
411がオフセットゲイト領域となる。なお、オフセッ
トゲイト領域411の幅は5000Åとなる。(図5
(A))
後、800℃、2時間の加熱処理を行う。この工程でソ
ース/ドレイン領域の活性化とイオンの注入より生じた
損傷のアニールを行う。
プラズマCVD法により6000Åの厚さに形成する。
そしてコンタクトホールの形成後、チタン膜とアルミニ
ウム膜との積層でなる層を形成する。そしてこれをパタ
ーニングすることにより、ソース電極415とゲイト電
極416を形成する。このアルミニウムには、ヒロック
の発生を防止するためにスカンジスムを0.2wt %含有さ
せる。さらに図示しないがゲイト電極409にコンタク
トする電極を形成する。さらに400℃の水素雰囲気中
において、水素熱処理を行い、活性層中の不対結合手を
中和させ薄膜トランジスタを完成させる。このようにし
て図5(B)に示す薄膜トランジスタを完成させる。
薄膜トランジスタの特性の一例を示す。(特性には少な
からずバラツキがある)
は、移動度が247.57cm2 /Vsであり、Vthが0.11V
であり、S値が0.09V/Dec である。得られた薄膜トラ
ンジスタの特性のバラツキは、移動度が180 〜250 cm
2 /Vs程度の範囲内であり、S値が0.09〜0.12V/De
c 程度の範囲内である。
は数十MHzの高速動作を行わすことができる。従っ
て、そのバラツキを抑制すれば、石英基板上に画像信号
を扱えるような集積回路を形成することができる。
スタの特徴とする作製方法および特性についてまとめた
もの示す。
的に図4及び図5に示す作製工程に従って作製される。
素を利用しないで、結晶性珪素膜を得ることを特徴とす
る。この比較例1は一般の高温ポリシリコンTFTと呼
ばれる薄膜トランジスタに相当する。従って、本実施例
と比較例1とを比較することによって、金属元素を利用
したことによる効果を確認することができる。
素は利用するが、図4(A)に示す工程で行われる非晶
質珪素膜403の結晶化のための加熱処理を550℃、
4時間の条件で行うことを特徴とする。従って、本実施
例と比較例2とを比較することによって、非晶質珪素膜
の結晶化のための加熱の温度の違いに起因する薄膜トラ
ンジスタの特性に与える影響を確認することができる。
活性化を加熱ではなく、レーザー光の照射によって行
う。
作製工程を採用することにより、比較例1のニッケルを
用いない場合、さらには比較例2に示すニッケルは用い
たが結晶化のための加熱の温度を550℃に下げた場合
に比較して顕著に有意な特性を有する薄膜トランジスタ
が得られることが分かる。
膜トランジスタは数MHzの範囲でしか動作させること
ができない。即ち、本実施例に示す薄膜トランジスタの
1/10程度の速度でしか動作させることができない。
トランジスタの作製工程の一部を工夫したものである。
図4(A)に示すように非晶質珪素膜403を成膜した
後にニッケルを用いた結晶化を行った場合、見かけ上数
百μmの粒径を有する結晶粒が多数形成された結晶性珪
素膜が得られる。
示すように顕著に高い特性を有する薄膜トランジスタを
得ることができる。しかし、石英基板上に形成された結
晶性珪素膜を用いて多数の薄膜トランジスタを形成した
場合、一定の割合で活性層中に結晶粒界が位置してしま
うような状況が実現されてしまう。
属元素や不純物が析出している。このような存在はキャ
リの移動を阻害する要因となる。従って、活性層の特に
チャネル形成領域に結晶粒界が存在してしまう場合、得
られる薄膜トランジスタの特性は低いものとなってしま
う。そして、このことが得られる薄膜トランジスタの特
性のバラツキを招いてしまう。
に結晶粒界が存在しないようにすればよい。活性層の大
きさは小さくて10μm角程度、大きくて100μm角
程度である。前述したように得られる結晶粒の大きさは
数百μm(実験によれば300μm程度のものは得られ
る)である。
非晶質珪素膜をパターニングすることによって、非晶質
珪素膜でなる活性層をまず得て、それからニッケル元素
を用いた結晶化を行う。即ち、図4(B)に示す状態を
得た後にニッケル元素の導入を行い、その後に800
℃、4時間の加熱処理を行い、活性層の形状を有する非
晶質珪素膜を結晶化させる。
00μm程度であるので、その程度の大きさにパターニ
ングされた島状の非晶質珪素膜はほぼ一つの結晶粒とな
る。
層内に結晶粒界が存在してしまうことを抑制することが
できる。そして得られる薄膜トランジスタの特性のバラ
ツキを抑えることができる。即ち、実施例7で示したよ
うな移動度が250 cm2 /Vs近く得られ、さらにS値
が0.1 V/Dec を切るような顕著に高い特性を有した薄
膜トランジスタを特性のバラツキを抑えて得ることがで
きる。
成において、珪素の結晶化を助長する金属元素の影響を
抑制する構成に関する。実施例8に示すように出発膜で
ある非晶質珪素膜を活性層の形状にパーニングし、しか
る後にニッケルを利用した加熱処理により結晶状態を有
する活性層を得る場合、以下に示すような問題が生じ
る。
層のパターン)を形成した後に結晶化を行った場合、活
性層のパターンの周辺部、即ちパターンの縁に結晶化に
寄与した金属元素が偏在してしまう。この金属元素の偏
在は、活性層の側面や縁部分にトラップ準位が形成され
てしまう要因となる。そしてこのような状態は、薄膜ト
ランジスタの動作に悪影響を与えることが懸念される。
した領域が存在しない活性層を得る技術を提供するもの
である。図8に本実施例に示す活性層の作製工程を示
す。
は、石英基板上に下地の酸化珪素膜を介して形成された
非晶質珪素膜の特定の領域である。まずこの領域におい
て802〜804で示される3つの矩形パターンを形成
する。即ち、非晶質珪素膜でなる802〜804で示さ
れる3つの島状の領域を形成する。
0μm角、好ましくは20μm角〜100μm角とす
る。即ち、得られる結晶粒の面積の7割程度以下の面積
となるようにする。またその形状は正方形でも長方形で
も多角形形状でも円形でも楕円形でもよい。即ち、利用
しやすい任意の形状とすればよい。ただし複雑な形状は
結晶化の進行を阻害するので好ましくない。
して概略200μm以下の大きさとすることが好まし
い。これは、ニッケルを用いた加熱よる結晶化によって
形成される結晶粒の大きさが200μm〜300μmと
なることに起因する。
ターンを形成したら、ニッケル酢酸塩溶液をスピンコー
ト法で塗布し、矩形状に形成された非晶質珪素膜のパタ
ーン802〜804の露呈した表面にニッケル元素が接
して保持された状態とする。
素の濃度は、最終的に膜中に残留するニッケル濃度が1
×1015cm-3〜5×1019cm-3の範囲に収まるよう
に調整する必要がある。これは、この濃度以上の濃度で
あると、ニッケル元素の影響で半導体としての性質が阻
害されてしまうからである。またこの濃度以下の濃度で
あると、ニッケル元素の結晶化に際する助長作用が得ら
れないからである。なお、ニッケル以外に金属元素を利
用する場合も上記濃度範囲を目安とすることができる。
00℃、4時間の加熱処理を行い、図8(A)の802
〜804で示されるパターンの結晶化を行う。その結
果、図8(B)の805〜807で示される結晶性を有
する矩形状のパターンを得ることができる。このパター
ンは実質的に単一の結晶粒で構成されたものとなる。
縁には、ニッケル元素が偏在した状態となっている。そ
こで、さらに805〜807で示されるパターンに対し
てパターニングを施す。そして808〜810で示され
る薄膜トランジスタの活性層のパターンを形成する。
(図8(C))
晶粒で構成されたものとすることができる。またニッケ
ル元素の偏在している部分が除去されるので、活性層中
にニッケル元素の偏在がない状態とすることができる。
ーンから808で示される薄膜トランジスタの活性層の
パターンを一つ得る構成を示した。しかし、2つまたは
それ以上の活性層のパターンを得るのでもよい。
する金属元素の影響を抑制した状態で活性層を得ること
ができる。
で、非常に結晶性の優れた結晶性珪素膜を得ることがで
きる。特に、・珪素の結晶化を助長する金属元素を利用
することで、高い結晶性を得ることができる。・珪素の
結晶化を助長する金属元素を利用することで、結晶化の
時間を短いものとすることができる。・800℃〜11
00℃という高温で加熱処理を行うことによって、金属
元素が局部的に集中して存在してしまうことを防ぐこと
ができる。・高い結晶性を有しているが故に高い移動度
を有する薄膜トランジスタを構成することができる。・
高い結晶性を有しており、かつ金属元素の集中がないの
で、OFF電流値の低い薄膜トランジスタを構成するこ
とができる。
す。
を示す。
を示す。
を示す。
を示す。
例を示す。
す。
たはガラス基板) 301 石英基板 102、202、302 下地膜(酸化
珪素膜) 103 非晶質珪素膜 104 スピナー 105 ニッケル酢酸
塩溶液の水膜 107 結晶性珪素膜 203、303、304、305 活性層 204、306 ゲイト絶縁膜 205、307、308、309 ゲイト電極 206 ソース領域 207 チャネル形成
領域 208 ドレイン領域 209、320 層間絶縁膜 210 ソース電極 211 ドレイン電極 31 実施例の薄膜ト
ランジスタの特性 32 比較例た薄膜ト
ランジスタの特性 310、315、316 ソース/ドレ
イン領域 317 低濃度不純物
領域 313 レジストマス
ク 314 レジストマス
ク 318 レジストマス
ク 321、322、323、324 電極 325 電極 326 パッシベーシ
ョン膜 327 ITO電極
(画素電極)
Claims (5)
- 【請求項1】絶縁表面を有する基板上に成膜された非晶
質珪素から構成される半導体膜上に半導体膜の結晶化を
助長する触媒元素を接して保持させる工程と、 800℃〜1100℃の温度で加熱処理を施し、前記半
導体膜を結晶化させる工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項2】絶縁表面を有する基板上に成膜された非晶
質珪素から構成される半導体膜上に半導体膜の結晶化を
助長する触媒元素を接して保持させる工程と、 800℃〜1100℃の温度で加熱処理を施し、前記半
導体膜を結晶化させる工程を有し、 結晶化後の前記半導体膜中の触媒元素の濃度はSIMSで測
定すると5x 1019より低いことを特徴とする半導体装
置の作製方法。 - 【請求項3】絶縁表面を有する基板上に成膜された非晶
質珪素から構成される半導体膜上に半導体膜の結晶化を
助長する触媒元素を接して保持させる工程と、 前記半導体膜の結晶化温度より200℃以上高い温度で
加熱処理を行い、前記半導体膜を結晶化させる工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項4】絶縁表面を有する基板上に成膜された非晶
質珪素を含む半導体膜上に半導体膜の結晶化を助長する
触媒元素を接して保持させる工程と、 800℃〜1100℃の温度で加熱処理を行い、前記半
導体膜を結晶化させる工程と、 結晶化後に活性層中の前記半導体膜をパターニングする
工程と、 前記活性層中にリンを注入する工程と、 前記活性層を加熱し、前記活性層中に注入されたリンを
活性化する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項5】絶縁表面を有する基板上に非晶質珪素から
構成される半導体膜上に半導体膜の結晶化を助長する触
媒元素を接して保持する工程と、 800℃〜1100℃の温度で加熱処理を行い、前記半
導体膜を結晶化させる工程と、 結晶化後に前記半導体膜を活性層にパターニングする工
程と、 前記活性層中に弱いN型領域を形成するためにリンを注
入する工程と、 前記活性層中に強いN型領域を形成するためにリンを注
入する工程と、 前記リンを活性化するために前記活性層を加熱する工程
と、 を有することを特徴とする半導体装置の作製方法。
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