JPH11213496A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

Info

Publication number
JPH11213496A
JPH11213496A JP10015425A JP1542598A JPH11213496A JP H11213496 A JPH11213496 A JP H11213496A JP 10015425 A JP10015425 A JP 10015425A JP 1542598 A JP1542598 A JP 1542598A JP H11213496 A JPH11213496 A JP H11213496A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamper
turntable
disk
arm
diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10015425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3686515B2 (ja
Inventor
Takahiro Asano
貴宏 浅野
Tatsumaro Yamashita
龍麿 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP01542598A priority Critical patent/JP3686515B2/ja
Publication of JPH11213496A publication Critical patent/JPH11213496A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3686515B2 publication Critical patent/JP3686515B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプされるターンテーブルとクランパと
から成るディスクのクランプ機構は縦寸法が大きく、よ
って装置を薄型化するのに限界がある。 【解決手段】 ターンテーブルTa上にディスクの中心
穴が設置され、クランパ27が磁気力によりターンテー
ブルTaに吸着される。クランパ27をターンテーブル
Taから離すときには、クランパ27の両側をクランパ
支持部材28と29で持ち上げる。このとき、クランパ
27を一方の側を先にその後に他方の側を時間差を有し
て持ち上げる。この構成により装置を薄型化でき、また
クランパ27をターンテーブルTaから軽い力で持ち上
げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD−ROMやD
VD−ROMなどのディスク装置に係り、特に、いわゆ
るノート型パソコンなどへの内蔵を可能としたスロット
イン方式の薄型で且つ直径が12cmの大径ディスクと
直径が8cmの小径ディスクの双方を装填可能としたデ
ィスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンパクトディスクなどの各種デ
ィスクを用いるディスク装置では、ディスクの中心穴が
設置されるターンテーブル上に、ディスクをターンテー
ブルにクランパするクランパが設けられている。このク
ランパは、装填されるディスクの外周側を支点としてタ
ーンテーブル上に延びるクランプアームの先部に回転自
在に支持されており、クランプアームが前記支点により
回動することで、クランパがディスク中心をターンテー
ブルにクランプする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、クランプアー
ムにクランパが支持された構造では、ターンテーブルか
らクランパが離れたときの高さ寸法が大きくなり、装置
全体の高さ寸法が大きくなる。よって、ノート型パソコ
ンなどに搭載する薄型のディスク装置として構成するの
が難しくなる。
【0004】またクランパにマグネットを収納させ、タ
ーンテーブルとクランパとが磁気力により吸着されるも
のもあるが、クランパをターンテーブルから離すときに
クランパ全体を水平姿勢のままターンテーブルから剥が
そうとすると、磁気吸着による抵抗力が大きくなり、ク
ランパをターンテーブルから剥がすためにきわめて大き
な引き剥がし力を必要とする。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、クランパをターンテーブルに対して昇降自在とす
る構造を薄型にて構成できるようにしたディスク装置を
提供することを目的としている。
【0006】また本発明は、クランパがターンテーブル
に磁気吸着されるものにおいて、ディスクをターンテー
ブルから離脱させるときにクランパを軽い力でターンテ
ーブルから離せるようにしたディスク装置を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスク駆動
部(4)に、ディスクの中心穴が設置されるターンテー
ブル(Ta)とターンテーブル(Ta)を回転駆動する
スピンドルモータ(M)と、磁気力で前記ターンテーブ
ル(Ta)に吸着されこの吸着力でディスク中心部をタ
ーンテーブル(Ta)にクランプするクランパ(27)
とが設けられたディスク装置において、前記クランパ
(27)の外周部分を両側から支えて持ち上げてクラン
パ(27)をターンテーブル(Ta)から離し、クラン
パ(27)がターンテーブル(Ta)に吸着したときに
クランパ(27)から下方へ離れてクランパ(27)を
回転可能とするクランパ支持部材(28,29)が設け
られていることを特徴とするものである。
【0008】上記において、クランパ支持部材(28,
29)は、ディスク面とほぼ平行に配置されてクランパ
(27)の両側に一対設けられ、それぞれのクランパ支
持部材(28,29)は、クランパ中心から離れる側に
おいてディスク面とほぼ平行に延びる軸により回動自在
に支持されており、この回動動作によりクランパ(2
7)がターンテーブル(Ta)から離れる位置とターン
テーブル(Ta)に向かう方向へ移動可能とされること
が好ましい。
【0009】上記各構成では、クランパが両側から支え
られて、ターンテーブルから持ち上げられる構造である
ため、クランパの昇降手段を薄型に構成できる。したが
って、ノートパソコンに搭載可能な薄型のディスク装置
を構成できる。
【0010】特に、クランパ支持部材(28,29)の
先部には円弧状で凹形状とされた支え部(28c,29
c)が形成されており、この支え部(28c,29c)
により、クランパ(27)のフランジ部(27b)が支
持されることが好ましい。
【0011】この構成では、クランパ支持部材とクラン
パとを同じ厚さ寸法内に配置でき、全体を薄型化するこ
とが可能である。
【0012】また、クランパ(27)をターンテーブル
(Ta)から離すときに、クランパ(27)の一方の側
を先にターンテーブル(Ta)から離し、その後にクラ
ンパ(27)の他方をターンテーブル(Ta)から持ち
上げるようにクランパ支持部材(28,29)を時間差
を持たせて動作させる昇降部材(30)が設けられてい
ることが好ましい。
【0013】この構成では、ターンテーブルに磁気吸着
されているクランパを離すときに、クランパを一方の側
を先にして剥がすことにより、軽い力でクランパをター
ンテーブルから剥がすことができ、弱い駆動力でクラン
パをターンテーブルから離すことができる。
【0014】この場合に、昇降部材(30)は、ディス
ク面と平行な方向へ駆動され、昇降部材(30)が一方
に移動するときにクランパ(27)がターンテーブル
(Ta)に下降させられ、他方に移動するときにクラン
パ(27)がターンテーブル(Ta)から持ち上げられ
るように、昇降部材(30)とクランパ支持部材(2
8,29)とがガイド溝(30a,30b)により連結
されていることが好ましい。
【0015】上記のようにクランパ支持部材を駆動する
ための昇降部材をディスク面と平行に移動させてクラン
パを昇降させることにより、昇降部材の移動範囲をディ
スク面と平行な向きに設定でき、装置を薄型化できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、本発明におけるディスク装置の
実施の形態を示す外観斜視図である。図1に示されるデ
ィスク装置Aは、蓋体に相当する主筐体1とその底部に
相当する副筐体2と、これら両者の前面(Y1)側に設
けられた化粧板3とで覆われ、極めて薄型である。すな
わち、図1に示されるディスク装置Aは、スロットイン
方式の薄型のディスク装置である。
【0017】主筐体1と副筐体2との間には、ディスク
駆動部4がエアー又はオイルなどが注入された複数のダ
ンパ部材Kによって弾性的に支持されている。化粧板3
には、小径(8cm)のディスクDSおよび大径(12
cm)のディスクDLの挿入又は排出を行うスリット状
の挿入口3aが設けられている。
【0018】ディスク駆動部4では、駆動シャーシ5に
スピンドルモータMが設けられており、このスピンドル
モータMの図示上面(Z1)側は、例えば鉄などの強磁
性体から構成されたターンテーブルTaとなっている。
そして、スピンドルモータMに隣接する位置には、平行
な一対のガイド部材(図示しない)と、このガイド部材
に支持されたピックアップPが設けられている。このピ
ックアップPは、図示しないスクリュー軸の正転又は逆
転により、ディスクの半径方向に自在に移動できるもの
となっている。よって、挿入口3aから挿入されたディ
スクDは、ターンテーブルTaに載置されて回転駆動さ
れ、ピックアップPによって再生又は記録を行なうこと
が可能となっている。
【0019】図2は、図1に示すディスク装置Aの主筐
体1を背面側(内部側)から示す斜視図、図3は図2の
矢印IIIの方向から見た(装置を上方から見た)平面
図である。図2に示すように、主筐体1の背面(内部)
には、搬送手段、クランプ手段、排出手段などの各種の
部材が設けられている。挿入口3aの後部(Y2側)に
は、主筐体1の背面に敷設され、且つ挿入されて来るデ
ィスクDを水平に保持する第1のディスクガイド8と搬
送ローラ22と搬送ブラケット21からなるディスク搬
送手段Gが設けられている。またこの第1のディスクガ
イド8と隣接する図示Y2側には、押えガイド9および
第2のディスクガイド10が敷設されている。
【0020】押えガイド9には、図示Y1側の両端に回
動軸9a,9aが設けられている。第1のディスクガイ
ド8には、受部(図示しない)が形成されており、前記
回動軸9a,9aはこの受部に嵌合的に軸支されてい
る。よって、押えガイド9は搬送ローラ22に接近する
方向(Z2方向)に回動できるものとなっている。また
押えガイド9のY2側の先端の両端には、規制ピン9
b,9bが設けられており、主筐体1の側板1aおよび
1bに穿設された角穴1a1,1b1にそれぞれ挿通さ
れている。よって、押えガイド9の回動量はこの角穴1
a1,1b1によって規制される。なお、押えガイド9
をZ1方向に付勢する付勢部材が設けられており(図示
せず)、搬送ブラケット21が図示Z1方向に接近する
ディスク挟持状態にあるときに押えガイド9が搬送ロー
ラ22に密着するものとなっている。
【0021】また図2および図3に示すように、主筐体
1の背面と、第1のディスクガイド8,押えガイド9お
よび第2のディスクガイド10との間には、選択アーム
11,11およびセレクトアーム12A,12Bが左右
均等の位置にそれぞれ回動自在に設けられている。選択
アーム11,11は、ともに挿入口3aに近接する端部
側に設けられ支軸11a,11aにおいて回転自在に軸
支され、接続ピンP2,P2を有する他端側が回動され
るものとなっている。支軸11aと接続ピンP2との間
には、当接ピンP1,P1がそれぞれ植設されており、
ディスクガイド8の両端に設けられた切欠部8a,8a
内を自在に回動でき、この切欠部8a,8aから当接ピ
ンP1,P1が図示Z2方向に突出している。接続ピン
P2,P2は、セレクトアーム12A,12Bの端部に
穿設された長孔12a,12aにそれぞれ遊挿されてい
る。さらに接続ピンP2,P2の先端は、第2のディス
クガイド10に形成された円弧溝10a,10aに挿通
され、この円弧溝10a,10a内を自在に移動できる
ものとなっている。
【0022】なお、図3に示すように当接ピンP1と当
接ピンP1間の幅W1は、小径ディスクの直径RSより
も広く、且つ大径ディスクの直径RLよりも狭く設定さ
れている(RS<W1<RL)。また接続ピンP2と接続
ピンP2との幅W2は、小径ディスクの直径RSよりも
狭く設定されている(RS>W2)。
【0023】また、セレクトアーム12A,12Bの他
方の端部には、扇ギヤ12b,12bがそれぞれ形成さ
れている。扇ギヤ12b,12bの曲率半径中心は、支
軸12c,12cに一致しており、この支軸12c,1
2cを中心にセレクトアーム12A,12Bが揺動でき
るようになっている。扇ギヤ12b,12bは、位置決
めアーム13A,13Bの中心軸13c,13cに同軸
状に形成された同軸ギヤ13b,13bに噛み合ってい
る。位置決めアーム13A,13Bの先端には、テーパ
状の先端部を有する位置決めピン13a,13aがそれ
ぞれ植設されており、挿入口3aから挿入されるディス
クD(大径ディスクDL又は小径ディスクDS)に対向
するものとなっている。なお、図3に示すように位置決
めピン13a,13aの位置は、位置決めアーム13
A,13Bの中心軸13cとターンテーブルTaの中心
とを結ぶ線L1,L1よりもそれぞれ両側方向、即ち側
板1a(X2),1b(X1)側に位置するように設定
されている。
【0024】一方、位置決めアーム13Aの同軸ギヤ1
3bと位置決めアーム13Bの同軸ギヤ13bとの間
は、平板をクランク状に打ち抜き形成し、その両端にラ
ック部14Aおよび14Bを有するリンクアーム14が
X軸方向に摺動自在に連結されている。
【0025】よって、図3において例えばセレクトアー
ム12Aが反時計回り方向に回転すると、位置決めアー
ム13Aの同軸ギヤ13bが扇ギヤ12bとは反対方向
である時計回り方向に回転するため、リンクアーム14
は図示X2方向へ移動する。これにより、ラック部14
Bが位置決めアーム13Bを反時計方向に回転させると
同時に、他方のセレクトアーム12Bが同軸ギヤ13b
によって時計回り方向に回転する。また、これとは反対
に、図3においてセレクトアーム12Aが時計回り方向
に回転すると、位置決めアーム13Aは反時計回り方向
に回転し、リンクアーム14は図示X1方向へ移動す
る。これにより、ラック部14Bが位置決めアーム13
Bを時計方向に回転させると同時に、他方のセレクトア
ーム12Bを反時計回り方向に回転させる。
【0026】すなわち、位置決めアーム13Aと位置決
めアーム13B、セレクトアーム12Aとセレクトアー
ム12Bなどが左右対称に同期させて駆動させることが
可能となっている。なお、リンクアーム14を図示X1
方向に付勢する付勢部材S1が設けられており、通常は
図2および図3に示すようにリンクアーム14が最もX
1側に移動させられている。よって、セレクトアーム1
2Aは図3において時計回り方向に回動され、セレクト
アーム12Bは図3において反時計回り方向に回動され
ており、選択アーム11,11は互いに接近する方向に
それぞれ回動している。
【0027】主筐体1の背面とリンクアーム14との間
には、略くの字形状に形成された回動アーム15が設け
られている。回動アーム15の先端には、トリガピン1
5aが植設されており、このトリガピン15aは、前記
位置決めアーム13A,13Bの位置決めピン13aと
13aとの間に位置し、挿入されて来るディスクDに対
向するものとなっている。
【0028】リンクアーム14の一方の端部(X2側)
には、傾斜状に穿設された傾斜ガイド溝14aおよび突
設された凸部14bが形成されている。傾斜ガイド溝1
4aには、前記回動アーム15の折り曲げ部分に突設さ
れた凸部15bが挿通されている。また凸部14bは後
述するロック部材20のロック爪20bに係止可能とな
っている。一方、回動アーム15の他方の端部(X2
側)にも、凸部15cが突設されている。この凸部15
cは、主筐体1の一方の側板1aに沿ってY軸方向に摺
動可能に設けられたスイッチアーム16のY2側端部に
穿孔された長孔16aに遊挿されている。スイッチアー
ム16の他方の端部(Y1)側は、図示Z2方向に折り
曲げられた係止部16bが形成されており、後述するス
ライダ17の底部17hのY1側の端部に押圧されると
ともに、ラックアーム18の被押圧部18cに当接可能
となっている。またスイッチアーム16自体は、付勢部
材S2によりY2方向に付勢されている。
【0029】図2に示すように、主筐体1には側板1a
に沿って移動するスライダ17が設けられている。この
スライダ17の側面には、図示Y軸方向に摺動可能なラ
ックアーム18が設けられている。すなわち、スライダ
17にはY軸方向に延びるガイド溝17aおよび17b
が穿設されており、このガイド溝17a,17b内に側
板1aに突設された凸部1e,1fがそれぞれ挿通され
ることにより、図示Y軸方向に移動できるようになって
いる。またラックアーム18にも、ガイド溝18aおよ
び18bがそれぞれ穿設されており、前記ガイド溝18
a内にスライダ17の一方の端部(Y1)側に突設され
た凸部17cが、およびガイド溝18b内に凸部17d
がそれぞれ挿通されている。よって、ラックアーム18
は、Y方向にスライダ17とともに又は独立して移動で
きるようになっている。
【0030】なお、ラックアーム18に形成された係止
穴18dとスライダ17の一部を曲げ形成した係止片1
7eとの間には、付勢部材S3が張架されており、通常
ラックアーム18は図示Y2方向に付勢されている。ま
た、ラックアーム18の図示Y1側の端部の下面(Z
1)側には、ラック部18eが形成されており、後述す
る搬送ブラケット21に設けられたギヤ群23の一つと
噛み合うものとなっている。
【0031】また、スライダ17の他方(Y2)側の端
部には、回転軸17fに回転自在に軸支されたロック機
構19が回転自在に設けられている。ロック機構19
は、回転軸17fよりもY1側に突設された係止部17
gと、ロック機構19の端部に形成された係止孔19b
との間に張架された付勢部材S4により、その回転が規
制されている。そして、ロック機構19の先端に略三角
形状に形成された爪部19aが後述するロック部材20
の凸部20cに係止するものとなっている。
【0032】図2に示すように、主筐体1の側板1aと
背板1cとが形成する一隅には、ロック部材20が設け
られている。ロック部材20は、金属板を断面が略コの
字状に折り曲げ形成したものであり、主筐体1に植設さ
れた回転軸20aによって回転自在に軸支されている。
ロック部材20の下面(Z1)側の一部は図示X1方向
に延び、その先端にはロック爪20bが形成されてい
る。他方、ロック部材20の上面(Z2)側は図示Y1
方向に延び、その先端には凸部20cが突設されてい
る。またロック部材20には、背板1cとの間にスプリ
ングコイルなどの付勢部材S5が張架されており、ロッ
ク部材20全体が図示反時計回り方向(図3では時計回
り方向)に付勢されている。なお、ロック部材20の上
面と下面との間の連結部には、L字形状に曲げ形成され
た規制部20dが形成されており、この規制部20dが
主筐体1の背板1cに当接するため、ロック部材20の
回転が規制される。
【0033】主筐体1内のディスクガイド8に対向する
位置には、ディスク搬送手段Gが設けられている。ディ
スク搬送手段Gは、主に金属板を曲げ形成した搬送ブラ
ケット21と搬送ローラ22から構成され、搬送ブラケ
ット21の側部21aと側部21bとの間に搬送ローラ
22が回転自在に支持されている。一方の側部21aに
は、後述するギヤ群23が組み込まれており、搬送ロー
ラ22を回転駆動するものとなっている。ギヤ群23の
最もY1側には、大ギヤ23aが設けられている。搬送
ブラケット21の側部21aは、主筐体1の側板1aに
突設された支持ピン1gに回転自在に支持されていると
ともに、この支持ピン1gには前記大ギヤ23aが軸支
されている。他方の側部21bには、軸孔21b1が穿
設されている。この軸孔21b1には、主筐体1の側板
1bに突設された支軸ピン1h(図示せず)が挿通され
ることによって軸支されている。すなわち、搬送ブラケ
ット21は、側部21aおよび側部21bが前記支持ピ
ン1gおよび1hによって回動自在に軸支される構造で
ある。なお、側部21bの図示Y1側の端部には、後述
するシャッタ機構の開閉動作を行なうU字溝21b2が
形成されている。
【0034】前記大ギヤ23aは、支持ピン1gに隣接
して回転自在に設けられた駆動ギヤ24に噛み合うもの
となっている。主筐体1の内部には、図示しない駆動モ
ータが設けられており、この駆動モータの駆動力が駆動
ギヤ24および大ギヤ23aを有するギヤ群23を介し
て伝達されることにより、前記搬送ローラ22が正転又
は逆転駆動される。
【0035】なお、図3に示すように、ディスクの挿入
口3a背面には、フォトセンサなどから構成される第1
ないし第3の検出手段33,34,35が所定の位置に
設置されており、ディスクの存否を検知できるようにな
っている。
【0036】図4は、搬送ブラケットの一方の側板を示
す部分側面図である。図4に示すように、側部21aの
他方(Y2)側の端部には、X2側に突出する凸部21
a1が突設されており、この凸部21a1が略三角形状
に形成された増速リンク25の一角に形成されたU字溝
25aに挿通されている。増速リンク25の他の一角に
は、貫通孔25bが穿設されている。増速リンク25
は、上述した側板1aに沿って設けられ、且つ上述のス
ライダ17のガイド溝17aを挿通して図示X1方向に
突設される凸部1eの先端が、この貫通孔25bに挿通
されることにより、回転自在に軸支されている。さらに
増速リンク25の残りの一角には、図示X2方向に突出
する凸部25cが形成されており、スライダ17に穿設
されているクランク溝17i内に挿通されている。
【0037】また、増速リンク25とスライダ17との
間には、ねじりコイルばね(反転ばね)から構成される
付勢部材S6が設けられている。付勢部材S6の一端
は、符号25dで示す増速リンク25の係止部に係止さ
れ、他端側は符号17jで示すスライダの係止部に係止
されている。スライダ17が図示Y2方向に位置してい
る状態の付勢部材S6は図4において実線で示される。
このとき、増速リンク25が付勢部材S6から受ける主
な付勢方向は図示Z1方向であるため、U字溝25aに
挿通されている凸部21a1は図示Z1方向に付勢され
る。よって、搬送ブラケット21の側部21aのY2側
の先端部分が図示Z1方向に付勢され、搬送ブラケット
21が押えガイド9に接近する方向へ回動し、搬送ロー
ラ22と押えガイド9とで、ディスクを挟持する状態と
なる。なお、このとき付勢部材S6の付勢力の一部は増
速リンク25をY2方向に付勢するため、増速リンク2
5の凸部25cはスライダ17のクランク溝17iの段
差部をY2方向に付勢している。
【0038】一方、スライダ17が図4においてY1方
向に移動されると、スライダ17のクランク溝17iの
段差部が増速リンク25の凸部25cをY1方向に押圧
する。スライダ17のY1方向への移動に伴って、増速
リンク25は凸部1e(貫通孔25b)を中心に図示時
計回り方向に回動する。これにより、係止部17jは符
号17j′の位置に、および係止部25dは符号25
d′の位置に移動するため、付勢部材S6は図4におい
て点線で示す状態となる。よって、付勢部材S6は、増
速リンク25を図示Z2方向に付勢することから搬送ブ
ラケット21はZ2方向に回動し、搬送ローラ22が押
えガイド9から離間してディスク非挟持状態(図9
(C)を参照)となる。なお、このとき付勢部材S6の
付勢力の一部は、スライダ17をY1方向へ付勢するも
のとなる。
【0039】またスライダ17のZ1側には、X1方向
に曲げ形成された係止部17kが設けられている。この
係止部17kには孔が穿設されており、後述する回動片
32に穿設された貫通孔32aとの間に連結ピンが挿通
することによって連結されている。
【0040】図2および図3に示すように、主筐体1の
内部背面の中央にはクランプ機構26が設けられてい
る。クランプ機構26は、クランパ27,クランパ支持
部材28,29および昇降部材30などから構成されて
いる。クランパ27は、マグネット式であり、クランパ
27内にリング状に設けられたマグネット(図示せず)
が強磁性体で形成されたターンテーブルTaに磁着する
ことにより、ターンテーブルTaとクランパ27との間
にディスクDをクランプすることができる。
【0041】またクランパ支持部材28,29は、所定
の間隔をおいて左右対称にヒンジ部28a,29aがそ
れぞれ設けられており、このヒンジ部28a,29aに
設けられたディスク面と平行に延びる回動軸にてそれぞ
れガイド31A,31Bに回動自在に支持されている。
図3に示すように、クランパ支持部材28、29の両端
には、突起状の駆動部28b,28bおよび29b,2
9bがそれぞれ形成されており、クランパ支持部材28
および29の側部に沿ってX軸方向に平行に延びる昇降
部材30のガイドバー30A,30Bに形成されたガイ
ド溝30a,30aおよび30b,30bに挿入されて
それぞれ支持されている。
【0042】昇降部材30は、それぞれ前記ガイド溝3
0aおよび30bを有し、且つ平行に設けられたガイド
バー30Aおよび30Bと、これらガイドバーのX2側
の端部どうしを連結する連結部30Cおよびこの連結部
30CからZ1方向に突出形成された連結軸30Dから
構成されている。そして、昇降部材30は第2のディス
クガイド10に形成されている凹部10A内にて図示X
方向に摺動自在に支持されている。
【0043】図5はクランプ機構を示すディスク装置の
部分正面図である。図5に示すように、前記ガイド溝3
0aおよび30bは、高さ方向に傾斜する傾斜溝であ
る。図示実線で示すように、昇降部材30がX1方向に
位置する場合には駆動部28bおよび29bはガイド溝
30a,30bの傾斜溝の上部(Z1)側に位置するた
め、クランパ支持部材28,29は水平姿勢である。そ
して、この水平姿勢にあるクランパ支持部材28および
クランパ支持部材29の先端は、クランパ27の縁部を
支持する円弧状に凹形状とされた支え部28c,29c
となっている。一方クランパ27のZ1側の縁部には外
周方向へ突出するフランジ部27bが形成されており、
前記支え部28c,29cにより前記フランジ部27b
が下から支えられる構造である。
【0044】また、昇降部材30(ガイドバー30A,
30B)が図示X2方向に移動させられると、駆動部2
8bおよび29bはガイド溝30a,30bの傾斜溝を
下降して下部(Z2)側に位置することとなる。よっ
て、クランパ支持部材28,29は、図示点線で示すよ
うな傾斜姿勢となるため、クランパ27は自重によりZ
2方向へ下降すると共に、マグネットの磁気吸着力によ
ってターンテーブルTa上に吸着する。クランパ27の
中心には略半球状の凸部27aが設けられており、ター
ンテーブルTa側の中心に設けられた略半球状の凹部T
a1に嵌合できるものとなっている。よって、凹部Ta
1内に凸部27aが嵌合することにより、ターンテーブ
ルTaとクランパ27との中心どうしが確実に一致する
ようにチャッキングされる。
【0045】なお、クランパ27がターンテーブルTa
に下降する直前に、ターンテーブルTaを回転させる
と、ターンテーブルTaとクランパ27とを確実にセン
タリングさせることが可能である。
【0046】図6はディスク装置の正面図である。図6
に示すように化粧板3の背面には、シャッタ機構40が
設けられている。シャッタ機構40は、薄い金属板又は
樹脂製の板材などから構成されるシャッタ板41が化粧
板3の背面に沿って設けられ、シャッタ板41の一方の
端部(X1側)が支軸42によって回動自在に軸支され
ている。シャッタ板41の他方の端部(X2側)には、
X2方向に突出する凸部43が形成されており、この凸
部43が上述した搬送ブラケット21の側部21bに形
成されたU字溝21b2に挿入されている。そして、搬
送ブラケット21の搬送ローラ22が押えガイド9から
離れるディスク非挟持状態のときに、ディスクDの再生
又は記録が行なわれ、このとき側部21bがZ1方向に
回動されてU字溝21b2もZ1方向に移動する。よっ
て、シャッタ板41は支軸42を中心に図6において時
計回り方向に回動し、挿入口3aが閉鎖状態となる。し
たがって、ディスクDの再生又は記録時に、挿入口3a
から他のディスクが挿入されることを防止することがで
きる。
【0047】また、反対に搬送ブラケット21がディス
ク挟持状態となりディスクDの挿入又は排出が行なわれ
るときには、側部21bがZ2方向に移動し、すなわち
U字溝21b2がZ2方向に移動する。よって、シャッ
タ板41は支軸42を中心に図6において反時計回り方
向に回動し、挿入口3aが開口状態となる。よって、デ
ィスクの挿入又は排出を行なうことが可能となる。
【0048】以下、本発明におけるディスク装置の動作
について説明する。図7は、大径ディスクの挿入を示す
平面図、図8は押えガイドとディスク搬送手段との関係
を示す側面断面図であり、(A)はディスク搬送中,
(B)はディスク搬送手段の下降途中,(C)は下降終
了時(ディスククランプ時)をそれぞれ示している。
【0049】(大径ディスクの挿入動作)図7のディス
ク装置Aに示すように、挿入口3aから挿入された大径
ディスクDLが第1の検出手段33の真上を通過するこ
とにより、第1の検出手段33がOFFとなりディスク
挿入が検知される。ディスク装置Aでは、大径ディスク
DLの挿入を確認すると図示しない駆動モータを回転さ
せ、搬送ローラ22に正転方向(図8では反時計回り方
向)の回転が与えられる。
【0050】また図8(A)に示すように、大径ディス
クDLは搬送ローラ22によって押えガイド9と第1お
よび第2のディスクガイド8,10から構成される平面
に押し付けられる。よって、大径ディスクDLは水平姿
勢が維持された状態で装置本体の内方へ搬送される。デ
ィスクDLが装置内に搬入されると後に示す機構の動作
に応じて、図8(B)に示すように、押えガイド9のY
2側の先端を所定の曲率で形成した丸縁部9cと搬送ロ
ーラ22との間に大径ディスクDLが挟持された状態
で、搬送ローラ22および押えガイド9がZ2方向へ下
降する。
【0051】ここで図8(A)に示すディスク搬送中に
おける前記搬送ローラ22と丸縁部9cとの位置関係で
あるが、図8(A)において、丸縁部9cの曲率中心
は、搬送ローラ22の曲率中心よりもわずかにY1側に
寄った位置に配置されている。したがって、図8(A)
に示す状態で搬送ローラ22と丸縁部9cとで挟持され
てY2方向へ搬送されるディスクDLは、水平線よりも
上方へθで示す傾き力を与えられながら搬送される。こ
れはディスクDLの搬送が完了した後に、図8(B)に
示すように搬送ローラ22と押えガイド9とがZ2方向
へ下降する際も同じである。
【0052】よって図8(A)に示す搬送中のディスク
DLおよび図8(B)に示すように搬送が完了した後の
ディスクDLは、共にY2側の縁部がZ1方向へ向くこ
と(上向き)になる。よって搬送中のディスクDLの先
端がターンテーブルTaなどに引っ掛かりにくく、むし
ろ平面的な部材の多い天井側(Z1側)に沿って移動す
ることになる。したがって、ディスクDLの搬入動作は
終始スムーズに行なわれる。また、排出時にターンテー
ブルTa上に載置されている大径ディスクDLが搬送ロ
ーラ22と押えガイド9とで挟持されたときも、ディス
クDLが同様に傾斜姿勢となるため、ターンテーブルT
aの凸部から大径ディスクDLの中心孔を確実に取り外
すことが可能となる。
【0053】押えガイド9は付勢部材によりZ2方向へ
付勢されており、図8(B)に示すように、搬送ローラ
22がZ2方向へ下降する際に、押えガイド9は前記付
勢力により搬送ローラ22に追従して下降する。よっ
て、ディスクDLの搬入が完了した後は、図8(B)に
示すように、ディスクDLは搬送ローラ22と押えガイ
ド9とで挟持されたままZ2方向へ下降させられる。
【0054】このときの押えガイド9の下降距離は、角
穴1b1,1b1内における規制ピン9b,9bの移動
量で決定される。すなわち、搬送ローラ22と押えガイ
ド9とで挟持された大径ディスクDLが図8(B)に示
すように下降して、ディスクの中心孔がターンテーブル
Taの凸部に入ったとき、好ましくはディスクの厚みの
半分がターンテーブルTaの凸部に入ったときに押えガ
イド9の下降が停止するように規制ピン9b,9bの移
動量が決定されている。図8(C)に示すように、その
後は搬送ブラケット21のみがそのまま下降する。よっ
て、図8(C)に示すように大径ディスクDLがターン
テーブルTa上に載置された時点では、大径ディスクD
Lと押え部材9との間、および大径ディスクDLと搬送
ローラ22との間には、隙間余裕が形成される。よっ
て、大径ディスクDLと押えガイド9又は搬送ローラ2
2との当接を回避することが可能となるため、ディスク
Dの回転が邪魔されることがない。
【0055】上記のように、搬送が完了したディスクD
は搬送ローラ22と押えガイド9とで挟持されたままZ
2方向へ下降し、ディスクの中心穴がターンテーブルT
aの凸部に嵌合した後に、搬送ローラ22と押えガイド
9とでディスクが開放される。このように、図8(A)
に示すディスクの搬入直後からディスク中心がターンテ
ーブルTaの突部に嵌合するまでの間、ディスクが搬送
ローラ22と押えガイド9とで挟持され続けられるた
め、ディスクが装置内でディスク面方向へ位置ずれし
て、ディスク中心がターンテーブルTaの中心から外れ
ることを防止できる。また装置全体を横向きにすなわち
ディスク面が重力方向へ向くような配置で使用されて
も、ディスクを確実に搬入できる。
【0056】また図7では、大径ディスクDLの搬送さ
れる状況を符号DL0からDL3で示している。大径デ
ィスクDLが搬送されると、符号DL0で示すように大
径ディスクDLの縁部が図示点線で示す符号(イ)およ
び(ロ)の位置にある選択アーム11,11の当接ピン
P1,P1に当接する。さらにY2方向へ大径ディスク
DLが搬送され符号DL1の位置に送られる段階では、
当接ピンP1,P1は大径ディスクDLの縁部の形状の
沿ってそれぞれ側板1aおよび1b方向へ押圧されるた
め、選択アーム11,11は図示実線で示す符号
(イ′)および(ロ′)の位置へそれぞれ回動させられ
る。
【0057】この際、セレクトアーム12Aは反時計回
り方向に回動され、点線で示す(ハ)の位置から実線で
示す(ハ′)の位置へと移行する。一方、セレクトアー
ム12Bは時計回り方向に回動されるため、点線で示す
(ニ)の位置から実線で示す(ニ′)の位置へと移行さ
れる。さらに位置決めアーム13Aおよび13Bは、扇
ギヤ12b,12bおよび同軸ギヤ13b,13bを介
し、それぞれ符号(ホ)から符号(ホ′)の位置へ、お
よび符号(ヘ)から符号(ヘ′)の位置へと回動され
る。されにセレクトアーム12Aおよび12Bの回動に
より、リンクアーム14が符号(ト)の位置からX2方
向へ移動される。
【0058】上記大径ディスクDLの挿入時において、
当接ピンP1−P1間の幅間隔W1が最も広くなるの
は、大径ディスクDLの直径RLが当接ピンP1−P1
間を通過する符号DL1のときである。さらに大径ディ
スクDLが挿入されると大径ディスクDLの後部(Y1
側)の形状に沿って当接ピンP1,P1が互いに接近す
る方向へ移動するため、当接ピンP1−P1間の幅間隔
が一時的に狭まる。しかし、大径ディスクDLがさらに
Y2方向に進入することにより、今度は符号DL2で示
すように大径ディスクDLの縁部に接続ピンP2,P2
が当接することとなる。よって、一時的に狭まった当接
ピンP1−P1間の幅間隔W1は、大径ディスクDLの
縁部によって再度広げられるものとなる。なお、接続ピ
ンP2,P2は、当接ピンP1,P1よりも選択アーム
11,11の先端に設けられているため、選択アーム1
1,11の回動量は接続ピンP2−P2間を大径ディス
クDLの直径が通過したときが最大となる。
【0059】ディスクDLがDL2の位置に移動したと
きに、セレクトアーム12A,12Bおよび位置決めア
ーム13A,13Bが最も回動された状態となるため、
リンクアーム14は最もX2方向に移動された符号
(ト′)の位置に至る。リンクアーム14が(ト′)の
位置に移動すると、リンクアームの凸部14bがロック
部材20のロック爪20bに係止され、リンクアーム1
4はロック状態となる。またリンクアーム14の移動の
際には、回動アーム15に突設された凸部15bがリン
クアーム14の傾斜ガイド溝14a内を移動し、Y1側
の(チ)の位置からY2側の(チ′)の位置に移動す
る。またこの移動では、スイッチアーム16の長孔16
a内に挿通されている凸部15cを支点として、回動ア
ーム15が図示点線で示す(リ)の位置から破線で示す
(ヌ)の位置に時計回り方向に回動される。
【0060】なお、リンクアーム14のロックは、上記
のように大径ディスクDLが符号DL1からDL2に移
動する際に、選択アーム11,11が一時的に狭まった
後に再度広がったときにロックされるものであってもよ
いが、例えば、接続ピンP2を図示のものよりもピンP
1に近い側に配置しておくと、大径ディスクDLが、D
L2に至ったときの選択アーム11と11の(ロ′)方
向への回動角度が浅くなり、この時点で位置決めアーム
13A,13Bは図7に示す実線の位置まで回動しな
い。この場合にはディスクDLがDL3に示す位置まで
搬送されたときに、このディスクDLのY2側の縁部に
より位置決めピン13a,13aが押され、位置決めア
ーム13A,13Bが図7に実線で示す(ト′)の位置
に回動し、この時点でリンクアーム14がロックされる
ものとなる。
【0061】上記のように、リンクアーム14がロック
状態となると、図7に示す実線の位置にある位置決めピ
ン13a,13aによって大径ディスクDLが位置決め
され、大径ディスクDLの中心穴がターンテーブルTa
の中心に一致する。このとき、選択アーム11,11は
それぞれ側板1aおよび1bの方向に近接した位置に保
持される。よって、接続ピンP2,P2が大径ディスク
DLの縁部から離れ、駆動中のディスクDLの周縁部に
接続ピンP2、P2が圧接することがなく、回転の妨げ
になるのを防止できる。
【0062】大径ディスクDLの中心がターンテーブル
Taとクランパ27との間に挟持される符号DL3の位
置まで搬送されると、大径ディスクDLのY2側の先端
部が符号(ヌ)に位置する回動アーム15のトリガピン
15aをY2方向に押圧する。よって、回動アーム15
は、符号(チ′)の位置にある凸部15bを中心にわず
かに回動されて符号(ル)の位置に至る。
【0063】大径ディスクDLのY2方向の縁部がトリ
ガピン15aを押すことによって回動アーム15が符号
(ル)に回動させられると、回動アーム15の他端側に
設けられた凸部15cがスイッチアーム16の長孔16
a内を図示Y1方向にわずかに押圧し、スイッチアーム
16自体がY1方向にわずかに移動される。上述したよ
うにスイッチアーム16のY1側の端部には、係止部1
6bが形成されている。スイッチアーム16がY1方向
に移動すると、前記係止部16bがラックアーム18の
被押圧部18cを押圧するため、ラックアーム18が図
示Y1方向に移動させられる。この移動によって、ラッ
クアーム18のY1側先端に形成されているラック部1
8eがディスク搬送手段Gに設けられた大ギヤ23aに
噛み合う。
【0064】大ギヤ23aは、駆動モータの駆動力を搬
送ローラ22に伝達するギヤ群23の一つであり、図示
α1方向に回動されている。よって、ラック部18eが
大ギヤ23aに噛み合うと、大ギヤ23aよりラックア
ーム18が図示Y1方向へ牽引され、被押圧部18cが
係止部16bから離れるとともにラックアーム18全体
が図示Y1方向に移動する。
【0065】そして、ラックアーム18が図示Y1方向
に移動すると、上述したように搬送ブラケット21がZ
2方向に回動し、図8(A)〜(C)に示すように、搬
送ローラ22がZ2方向へ下降して、図8(C)の時点
でディスク非挟持状態となり、大径ディスクDLへの送
り力が断たれる。また、搬送ブラケット21が回動する
と、搬送ブラケット21の中央に曲げ形成されている押
圧部21cが副筐体2側に設けられた図示しないスイッ
チを押圧する。この信号を受けることにより、電力の供
給が断たれて駆動モータが停止する。
【0066】また、ラックアーム18がY1方向に移動
されると、ラック部18eに近接する位置に設けられた
ガイド溝18aのY2側の縁部がスライダ17の凸部1
7cによってY1方向に押圧される。よって、スライダ
17もラックアーム18と一体となってY1方向に移動
されるものとなる。
【0067】図9はロック機構とロック部材との関係を
示す平面図である。図2および図9に示すように、スラ
イダ17がY1方向に移動すると、ロック部材20の凸
部20cを係止していたロック機構19もY1方向に移
動するが、ロック部材20の凸部20cは移動せずその
位置にある。よって、ロック機構19の爪部19aが凸
部20cに当接すると相対的にY2方向に押圧されるも
のとなる。したがって、符号(オ)に示す位置にあるロ
ック機構19は、回転軸17fを中心に破線(ワ)で示
すように反時計回り方向に回動する。そして、さらにス
ライダ17がY1方向に移動すると、爪部19aが凸部
20cを乗り越えて係止状態が解除されることとなる。
なお、ロック機構19には、ロック機構19をY1方向
に付勢する付勢部材S4が張架されているため、ロック
機構19が符号(ワ)で示すように反時計回り方向に回
動されると、この付勢部材S4が伸張される。よって、
係止状態が解除されると付勢部材S4の付勢力により、
符号(カ)に示すようにロック機構19は時計方向に復
帰する。
【0068】またスライダ17のY1方向への移動時に
は、図2および図3に示したスライダ17の係止部17
kもY1方向に移動する。係止部17kは第2のディス
クガイド10に回転自在に設けられたL型形状の回動片
32の一端に形成された貫通孔32aと対向するものと
なっている。そして、前記係止片17kと貫通孔32a
とは連結ピンで連結されている。スライダ17がY1方
向に移動することにより、回動片32は図3の時計回り
方向に回動し、符号(ヨ)の位置から符号(ヨ′)の位
置となる。また回動片32の他端側は、U字溝32bが
形成されており、このU字溝32b内に昇降部材30の
連結部30Cに設けられた連結軸30Dが挿入されてい
る。よって、回動片32が図3の時計回り方向に回動す
ると昇降部材30は図示X2方向に移動させられる。ま
た回動片32が図3の反時計回り方向に回動する昇降部
材30は図示X1に移動される。すなわち、上記のよう
に回動片32が符号(ヨ)と符号(ヨ′)の間で回動さ
れることにより、昇降部材30が図示X2方向に移動さ
れるものとなっている。この移動により、上述したよう
にクランパ27が下降し、ターンテーブルTaに磁着す
るため、大径ディスクDLはターンテーブルTaとクラ
ンパ27との間に挟持される。
【0069】さらにスライダ17がY1方向に移動する
と、スライダ17のZ1側に設けられた底部17hがス
イッチアーム16の係止部16bをわずかにY1方向に
押圧する。この押圧により回動アーム15は図7にて符
号(ル)で示す位置よりもわずかにY2方向へ移動した
位置で固定される。よって、大径ディスクDLにはトリ
ガピン15aによる弾性的な当接が及ばなくなる。ま
た、図8(A)ないし(C)に示したように、大径ディ
スクDLがクランプされる際には、搬送ローラ22がZ
2方向に回動するため、大径ディスクDLもZ2方向に
移動した後にターンテーブルTaに載置される。すなわ
ち、大径ディスクDLはテーパ状に形成されたトリガピ
ン15aの先端方向に移動されるため、大径ディスクD
Lの縁部とトリガピン15aとの間にわずかな隙間余裕
を形成される。よって、大径ディスクDLはトリガピン
15aに当接することなく自由に回転できるようにな
る。なお、ディスクの中心がターンテーブルTaに設置
される直前にターンテーブルTaを回転させると、ディ
スクの中心穴がターンテーブルTaの突部に確実に嵌合
される。
【0070】(大径ディスクの排出動作)大径ディスク
DLの排出は、例えば化粧板3などに設けられた排出釦
(図示しない)を人為的に操作することによって行なわ
れる。操作釦が操作されると、ターンテーブルTaを回
転しているスピンドルモータMの回転が停止される。ま
た搬送ローラ22を回転させる駆動モータに、挿入時と
は逆方向の回転駆動指令が出される(図9の時計回り方
向)。よって、図2に示すように、大ギヤ23aがα2
方向に回転し、ラックアーム18はラック部18eを介
して図示Y2方向に移動させられる。そして、ラックア
ーム18のガイド溝18aのY1側の縁部がスライダ1
7の凸部17cをY2方向に押圧する。よって、スライ
ダ17もラックアーム18と一体にY2方向に移動す
る。
【0071】スライダ17がY2方向へ移動すると、回
動片32が図3において図示反時計回り方向に回動させ
られるため、昇降部材30が図示X1方向に移動する。
この際、図5に示すように昇降部材30を構成するガイ
ドバー30A,30Bに形成されたガイド溝30a,3
0bが点線の位置から実線で示す位置に移動する。よっ
て、クランパ支持部材28,29の駆動部28b,29
bがガイド溝30a,30bの傾斜溝を登坂し、上部
(Z1)側に移動し、クランパ支持部材28,29は、
図示実線で示すような水平姿勢に復帰される。この際、
クランパ支持部材28,29がクランパ27の縁部を図
示上方(Z1方向)に持ち上げるため、クランパ27は
ターンテーブルTaから分離し、Z1方向(副筐体2
側)に移動して非クランプ状態となる。
【0072】なお、一般に磁着しているターンテーブル
Taからクランパ27全体を一度に分離させるときには
非常に大きな力を必要とすることから、先にクランパ2
7の一部をターンテーブルTaから分離させた後に、残
りの部分を分離させることが好ましい。これを行なうた
めには、ガイド溝30aとガイド溝30bの傾斜溝の長
さを変えることにより、クランパ支持部材28およびク
ランパ支持部材29を持ち上げるタイミングを互いに異
ならせている。例えば、ガイド溝30b側を長く形成し
た場合には、クランパ支持部材28がZ1方向に移動す
る時間に比べ、クランパ支持部材29の移動時間は遅れ
たものとすることができる。よって、クランパ27はX
1側の端部が先にターンテーブルTaから分離され、そ
の後にX2側の端部を分離させることができ、容易にク
ランパ27とターンテーブルTaとを分離させ非クラン
プ状態とすることが可能となる。
【0073】また、図9に示すようにこのスライダ17
の移動においては、ロック機構19が元の位置(符号
(オ)の位置)に復帰される。すなわち、上述したよう
にディスク挿入時は、ロック機構19は符号(カ)に移
動している。排出時にスライダ17がY2方向に移動す
ると、ロック機構19もY2方向に移動する。この際、
ロック機構19の爪部19aを構成するY2側の傾斜面
19cがロック部材20の凸部20cをY2方向に押圧
する。よって、ロック部材20が反時計回り方向にわず
かに回動させられるため、ロック爪20bが係止してい
たリンクアーム14の凸部14bのロックが解除され
る。これにより、リンクアーム14は、付勢部材S1の
付勢力により、図7の符号(ト′)の位置から元の位置
である符号(ト)の位置に移動する。また、このリンク
アーム14の移動に伴い、位置決めアーム13Aが符号
(ホ′)の位置から符号(ホ)の位置に、および位置決
めアーム13Bが符号(ヘ′)の位置から符号(ヘ)の
位置にそれぞれ復帰される。さらに、セレクトアーム1
2A,12Bおよび選択アーム11,11は、それぞれ
元の位置(符号(ハ),(ニ),(イ),(ロ)の位
置)にそれぞれ復帰する。
【0074】このように各部材が元の位置に復帰される
ことにより、非クランプ状態にある大径ディスクDLは
Y1側に押し出される。すなわち、位置決めアーム13
A,13Bの回動動作により、位置決めピン13a,1
3aが大径ディスクDLのY2側の縁部をY1方向に押
圧することから、大径ディスクDLが押し出されること
となる。
【0075】また図4に示したように、スライダ17が
Y2方向に移動すると、付勢部材S6を係止する係止部
17j′がY2方向に押圧される。よって係止部17
j′は符号17jに復帰するとともに、付勢部材S6の
他端側である符号25d′も符号25dの位置に復帰さ
れるため、図示点線で示される増速リンク25は実線で
示すZ1側に復帰される。この復帰により、ディスク非
挟持状態にある搬送ブラケット21は、ディスク挟持状
態に移動する(図8(A)の状態)とともに、ギヤ群2
3を介した駆動モータの駆動力が搬送ローラ22に伝達
される。よって、Y1方向に押し出された大径ディスク
DLは、搬送ローラ22の送り力によってさらにY1方
向に搬送され、挿入口3aから排出される。
【0076】大径ディスクDLがクランプ状態にある場
合(DL3の状態)は、第1の検出手段33はOFF状
態である(図7参照)。このディスク装置Aでは、図3
に示すクランプ状態から上述のように大径ディスクDL
が排出され、大径ディスクDLのY2側の端部が第3の
検出手段35を通り過ぎて第3の検出手段35がOFF
からONに反転したときに、搬送ローラ22の回転が停
止されるように設定されている。すなわち、大径ディス
クDLの中心孔が挿入口3aから露出する一定の位置D
L0に停止させることができる。これにより、ユーザー
などは中心孔と縁部とを手で挟んだ状態で大径ディスク
DLを取り出すことができる。よって、重要なデータが
書き込まれている記録面に直接触れることなく大径ディ
スクDLを取り扱うことができるため、記録面を傷付き
にくくすることができる。
【0077】(小径ディスクの挿入動作)図10は小径
ディスクの挿入を示す平面図である。図10に示すよう
に、小径ディスクDSが挿入口3aから挿入された場合
にも第1の検出手段33に検知され、搬送ローラ22の
正転方向への回転が開始される。そして、上記大径ディ
スクDLの場合同様に小径ディスクDSの先端が押えガ
イド9と搬送ローラ22との間に挟持され、搬送ローラ
22の回転力によって小径ディスクDSは装置奥部(Y
2)方向に搬送される。
【0078】ただし、大径ディスクDLの場合とは異な
り、上記図3に示すように小径ディスクDSの直径RS
は、当接ピンP1−P1間の幅間隔W1および接続ピン
P2−P2間の幅間隔W2よりも小さいため(RS<W
1,RS<W2)、選択アーム11,11およびセレク
トアーム12A,12Bを回動させることなくそのまま
搬送される。また、例えば小径ディスクDSがX1又は
X2のいずれか一方に片寄って挿入された場合には、片
寄った側の当接ピンP1や接続ピンP2に当接する場合
があり得る。しかし、この場合であっても搬送ローラ2
2がテーパ面形状をしているため、搬送ローラ22の送
り力は小径ディスクDSをディスク装置の中心方向にセ
ンタリングするように作用する。よって、当接ピンP1
又は接続ピンP2を押圧し選択アーム11,11および
セレクトアーム12A,12Bを回動させるまでに至る
ことはない。すなわち、小径ディスクDSは、そのまま
Y2方向に搬送され、位置決めアーム13Aおよび13
Bの位置決めピン13a,13aにほぼ同時に当接し、
ディスクの送り動作が停止した位置がディスクのクラン
プ位置となる。また、ディスク装置Aの使用姿勢は、図
2に示すような水平以外に側板1a又は1bを底板とす
る縦置きとすることも可能である。
【0079】さらに、選択アーム11と11が図10に
おいて実線で示す位置に維持するための付勢力(付勢部
材S1の付勢力)を強くしておくと、搬送される小径デ
ィスクDSの縁部が当接ピンP1や接続ピンP2に当た
っても、この当接力で選択アーム11と11が図10に
示す状態から左右両方向へ回動することがない。さら
に、図3に示すように、小径ディスクDSは、搬送ロー
ラ22でY2方向へ押されるようにして接続ピンP2、
P2に当たる。接続ピンP2、P2を支持している選択
アーム11,11の回動支点となる支軸11a,11a
はY1側に位置しているため、前記搬送ローラ22の搬
送力で接続ピンP2,P2にY2方向への力が作用して
も、選択アーム11,11は図10の位置から左右へ開
く方向へ回動しにくい。
【0080】以上から、小径ディスクDSが搬入される
際に、当接ピンP1と接続ピンP2が、図10の位置か
ら動くことがない。よって小径ディスクDSがX1方向
やX2方向に片寄った位置から挿入されたとしても、小
径ディスクDSは当接ピンP1と接続ピンP2により内
側へ案内されて位置決めピン13a,13aにほぼ均等
に当たるように案内される。
【0081】また上述したように、位置決めピン13
a,13aは、位置決めアーム13A又は13Bの中心
軸13cとターンテーブルTaの中心とを結ぶ線L1よ
り両側方向(側板1a又は側板1b側)に設定されてい
る。小径ディスクDSには送り力がY2方向に作用する
が、図10に示すように大径ディスクDLの場合とは異
なり、小径ディスクDSが付き当った位置決めアーム1
3A側の当接ピン13aには図10において反時計回り
方向へ、また位置決めアーム13B側の当接ピン13a
には時計回り方向へ押圧する力がそれぞれ作用する。ま
た、セレクトアーム12Aに対しては時計回り方向へ、
セレクトアーム12Bに対しては反時計回り方向への回
動が発生するが、セレクトアーム12Aには時計回り方
向への回動を規制する規制突起36が設けられているた
め、セレクトアーム12Aはこれ以上時計回り方向へ回
動することはない。よって、リンクアーム14も移動し
ないため、セレクトアーム12Bの回動も発生しない。
【0082】すなわち、位置決めアーム13A,13B
の回動も生じないため、小径ディスクDSはその位置で
停止されることとなる。そして、小径ディスクDSが位
置決めピン13a,13aと付き当って停止したクラン
プ位置DS1において、小径ディスクDSはターンテー
ブルTaに載置される。このように、小径ディスクDS
が搬入されるときには、位置決めピン13a,13aが
図10に示す位置にあるが、位置決めアーム13A,1
3Bを図10の位置でロックするロック機構を設けなく
ても、小径ディスクDSの送り力により図10の位置か
ら回動することがない。
【0083】また図10の符号(タ)の位置(上記
(リ)の位置と同じ)、即ち小径ディスクDSが位置決
めピン13a,13aと付き当る少し手前の位置には、
点線で示す回動アーム15のトリガピン15aが位置し
ている。よって、位置決めピン13a,13aと付き当
ると、トリガピン15aは小径ディスクDSの縁部に押
圧されるため、回動アーム15は実線で示す符号(レ)
の位置にわずかに回動される。すなわち、回動アーム1
5の凸部15bにおいて、リンクアーム14の傾斜ガイ
ド溝14aのY1側で回動されるものであり、上述した
大径ディスクDLの場合同様にスイッチアーム16を図
示Y1方向に移動させるものとなる。なお、以後の挿入
時の動作は、上記大径ディスクDLの場合と同様であ
る。
【0084】(小径ディスク排出動作)小径ディスクの
排出は、上記大径ディスクの排出の場合と基本的に同じ
動作であるため、大径ディスクと異なる点について説明
する。小径ディスクDSでは、選択アーム11,11、
セレクトアーム12A,12B、位置決めアーム13
A,13Bおよびリンクアーム14はそれぞれ図10の
位置から移動しないため、排出動作は、主に回動アーム
15、スイッチアーム16、スライダ17、ラックアー
ム18及びディスク搬送手段Gによって行なわれる。す
なわち、排出釦が押されると上記大径ディスクDLの場
合同様にラックアーム18、スライダ17およびスイッ
チアーム16が図示Y2方向の元の位置にそれぞれ移動
される。そして、スイッチアーム16の移動に伴い回動
アーム15が符号(レ)の位置から符号(タ)の位置に
復帰される。この回動により、小径ディスクDSの端部
がトリガピン15aによってY1方向に押し出されるた
め、小径ディスクDSが搬送ローラ22と押えガイド9
との間に確実に挟持されることとなる。そして、搬送ロ
ーラ22の送り力により、小径ディスクDSが挿入口3
aからディスク装置Aの外部に搬出される。
【0085】ただし、搬送ローラ22の停止は、小径デ
ィスクDSが搬出移動される際に第2の検出手段34を
ONから一度OFF状態に反転させ、再びONに反転し
たタイミングで行なわれる。このタイミングで搬送ロー
ラ22を停止させることにより、小径ディスクDSは、
大径ディスクDLの場合同様に中心孔が挿入口3aから
露出した一定の状態DS0で停止させることができる。
よって、ユーザーなどは中心孔と縁部とを手で挟んだ状
態で小径ディスクDSを取り出すことが可能となる。こ
の装置では、大径ディスクDLが排出されたときの停止
位置と、小径ディスクDSが排出されたときの停止位置
とで、ディスクの中心穴が停止する場所がほぼ同じにな
っている。よって大径ディスクDLでも、小径ディスク
DSでも、中心穴に指を入れて引き出すことができ、記
録面を汚すことがない。
【0086】上述したように、本発明のディスク装置A
では、第1の検出手段33がOFFすることによりディ
スクDの挿入が検知される。また、大径ディスクDLお
よび小径ディスクDSには中心孔が形成されているた
め、この中心孔が第1の検出手段33を通過する際には
検出信号がOFF→ON→OFFと切り換わる。よっ
て、この切り換わりを認識することにより、挿入口3a
から挿入された物が少なくともディスクDであることを
検知することが可能である。また、大径ディスクDLと
小径ディスクDSとの判別は、第1の検出手段33によ
って行なわれる。すなわち、図7に示すように大径ディ
スクDLがクランプ状態にある場合には、第1の検出手
段33はOFFである。一方、図10に示すように小径
ディスクDSがクランプ状態である場合には、第1の検
出手段33はOFFである。よって、第1ないし第3の
検出手段33,34,35のON,OFFの状態からデ
ィスクの径を判別することが可能である。なお、ディス
クの判別は、ディスクの記録面に記録されているTOC
の内容を読み込んだ後に行なうものであってもよい。
【0087】また、挿入口3aからディスク以外の異
物、例えば各種カード類が誤って挿入された場合には、
上記ディスクの場合と異なり、挿入時に第1の検出手段
33がOFF→ON→OFFという切り換えが行なわれ
ない。よって、ディスク装置Aは、第1の検出手段33
が一度OFFした後に、所定の時間内にONからOFF
への切り換わりが検出されない場合には、ディスク以外
の異物が挿入されたものと判断することができる。また
この場合には、搬送ローラ22に逆回転させることによ
り、その異物をそのまま排出させるようにすればよく、
各種カード類が装置内に挿入され取り出せなくなるよう
な状況を回避することが可能となる。
【0088】また、本発明のディスク装置Aでは、従来
に比べ機構的にも挿入口3aからディスク以外の異物、
例えば各種カード類が誤って挿入されることを防止する
ことができるものとなる。例えば、選択アーム11,1
1が互いに接近する方向に回動し、搬送ローラ22の位
置よりも接続ピンP2,P2が装置手前側(Y1側)に
位置する構成である場合には、選択アーム11,11の
支軸11aと接続ピンP2,P2とを結ぶ方向とディス
クの挿入方向とが垂直に近い位置関係となる。さらに接
続ピンP2,P2どうしが接近するため、同時に押圧し
やすくなる。よって、選択アーム11,11は、Y2方
向に押圧するだけで簡単に押し開くことが可能となるた
め、ディスクD以外のその他の異物が挿入されやすくな
る。
【0089】これに対し、上記ディスク装置Aでは、接
続ピンP2,P2が搬送ローラ22の位置よりも装置奥
側(Y2側)に位置し、さらに互いに離れた位置関係と
なっている(図3参照)。接続ピンP2,P2は、付勢
部材S1によって互いに接近する方向へ付勢されている
ため、接続ピンP2,P2が両側側方へ押し出されると
きには抵抗力が作用する。一方、搬送ローラ22により
付与されるディスクの送り力は、その一部が分力として
作用し、接続ピンP2,P2をそれぞれ両側側方へ(X
1およびX2方向)押し出すように作用する。またディ
スクなどの円周の縁部による分力は、効率よく接続ピン
P2,P2に作用し前記抵抗力に比べ大きなものとなる
ため、接続ピンP2,P2を簡単に押し出すことが可能
となる。
【0090】その反対に、各種カードなど円周以外のも
のでは、前記分力を大きなものとすることが困難とな
り、抵抗力よりも小さなものとなりやすい。よって、円
周以外の縁部では接続ピンP2,P2を簡単に押し出す
ことができないものとなるため、各種カードなどの挿入
を防止することが可能となる。
【0091】以上説明したように、本発明のディスク装
置は薄型とすることができ、例えばドッキングステーシ
ョン用、PCモニタ用、TV用などに共通して使用し得
るスロットイン方式のディスク装置が実現できる。
【0092】
【発明の効果】以上のように本発明では、クランパの配
置およびクランパの昇降機構を薄型に構成でき、装置全
体を薄型化できる。
【0093】また、ターンテーブルに磁気吸着されてい
るクランパを軽い力で離すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるディスク装置を示す外観斜視
図、
【図2】図1に示す主筐体1を背面側から示す斜視図、
【図3】図2を矢印IIIの方向から見た平面図、
【図4】搬送ブラケットの一方の側板を示す部分側面
図、
【図5】クランプ機構を示すディスク装置の部分正面
図、
【図6】ディスク装置の正面図、
【図7】大径ディスクの挿入動作を示す平面図、
【図8】押えガイドとディスク搬送手段との関係を示
し、(A)はディスク搬送状態,(B)は搬送完了状
態,(C)は下降終了時(ディスククランプ時)をそれ
ぞれ示す側面断面図、
【図9】ロック機構とロック部材との関係を示す部分平
面図、
【図10】小径ディスクの挿入動作を示す平面図、
【符号の説明】
1 主筐体 1a,1b 側板 2 副筐体 3 化粧板 3a 挿入口 4 ディスク駆動部 8 第1のディスクガイド 9 押えガイド 10 第2のディスクガイド 11 選択アーム(選択部材) 12 セレクトアーム 13A,13B 位置決めアーム 13a 位置決めピン(位置決め部材) 14 リンクアーム 15 回動アーム 15a トリガピン 16 スイッチアーム 17 スライダ 18 ラックアーム 19 ロック機構 20 ロック部材 21 搬送ブラケット 22 搬送ローラ 23 ギヤ群 25 増速リンク 26 クランプ機構 27 クランパ 27b フランジ部 28,29 クランパ支持部材 28c,29c 支え部 30 昇降部材 30A,30B ガイドバー 30a,30b ガイド溝 31A,31B ガイド 32 回動片 33 第1の検出手段 34 第2の検出手段 35 第3の検出手段 40 シャッタ機構 41 シャッタ板 A ディスク装置 D ディスク(大径ディスク及び小径ディスク) DL 大径ディスク DS 小径ディスク K ダンパ部材 G ディスク搬送手段 P1 当接ピン P2 接続ピン S1,S2,S3,S4,S5,S6 付勢部材 Ta ターンテーブル RS 小径ディスクDSの直径 RL 大径ディスクDLの直径 W1 当接ピンP1−P1間の幅間隔 W2 接続ピンP2−P2間の幅間隔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク駆動部(4)に、ディスクの中
    心穴が設置されるターンテーブル(Ta)とターンテー
    ブル(Ta)を回転駆動するスピンドルモータ(M)
    と、磁気力で前記ターンテーブル(Ta)に吸着されこ
    の吸着力でディスク中心部をターンテーブル(Ta)に
    クランプするクランパ(27)とが設けられたディスク
    装置において、前記クランパ(27)の外周部分を両側
    から支えて持ち上げてクランパ(27)をターンテーブ
    ル(Ta)から離し、クランパ(27)がターンテーブ
    ル(Ta)に吸着したときにクランパ(27)から下方
    へ離れてクランパ(27)を回転可能とするクランパ支
    持部材(28,29)が設けられていることを特徴とす
    るディスク装置。
  2. 【請求項2】 クランパ支持部材(28,29)は、デ
    ィスク面とほぼ平行に配置されてクランパ(27)の両
    側に一対設けられ、それぞれのクランパ支持部材(2
    8,29)は、クランパ中心から離れる側においてディ
    スク面とほぼ平行に延びる軸により回動自在に支持され
    ており、この回動動作によりクランパ(27)がターン
    テーブル(Ta)から離れる位置とターンテーブル(T
    a)に向かう方向へ移動可能とされる請求項1記載のデ
    ィスク装置。
  3. 【請求項3】 クランパ支持部材(28,29)の先部
    には円弧状で凹形状とされた支え部(28c,29c)
    が形成されており、この支え部(28c,29c)によ
    り、クランパ(27)のフランジ部(27b)が支持さ
    れる請求項1または2記載のディスク装置。
  4. 【請求項4】 クランパ(27)をターンテーブル(T
    a)から離すときに、クランパ(27)の一方の側を先
    にターンテーブル(Ta)から離し、その後にクランパ
    (27)の他方をターンテーブル(Ta)から持ち上げ
    るようにクランパ支持部材(28,29)を時間差を持
    たせて動作させる昇降部材(30)が設けられている請
    求項1ないし3のいずれかに記載のディスク装置。
  5. 【請求項5】 昇降部材(30)は、ディスク面と平行
    な方向へ駆動され、昇降部材(30)が一方に移動する
    ときにクランパ(27)がターンテーブル(Ta)に下
    降させられ、他方に移動するときにクランパ(27)が
    ターンテーブル(Ta)から持ち上げられるように、昇
    降部材(30)とクランパ支持部材(28,29)とが
    ガイド溝(30a,30b)により連結されている請求
    項4記載のディスク装置。
JP01542598A 1998-01-28 1998-01-28 ディスク装置 Expired - Fee Related JP3686515B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01542598A JP3686515B2 (ja) 1998-01-28 1998-01-28 ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01542598A JP3686515B2 (ja) 1998-01-28 1998-01-28 ディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11213496A true JPH11213496A (ja) 1999-08-06
JP3686515B2 JP3686515B2 (ja) 2005-08-24

Family

ID=11888430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01542598A Expired - Fee Related JP3686515B2 (ja) 1998-01-28 1998-01-28 ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3686515B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1758111A2 (en) * 2005-08-26 2007-02-28 Hitachi-LG Data Storage Korea Inc. Clamping apparatus for disk drive
US7555762B2 (en) 2004-03-04 2009-06-30 Fujitsu Ten Limited Clamp mechanism for disk-shaped recording medium and reproducing apparatus for the recording medium
US8413176B2 (en) 2010-06-30 2013-04-02 Panasonic Corporation Disk device having clamper lifters with different start of movement timing

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7555762B2 (en) 2004-03-04 2009-06-30 Fujitsu Ten Limited Clamp mechanism for disk-shaped recording medium and reproducing apparatus for the recording medium
EP1758111A2 (en) * 2005-08-26 2007-02-28 Hitachi-LG Data Storage Korea Inc. Clamping apparatus for disk drive
EP1758111A3 (en) * 2005-08-26 2009-05-27 Hitachi-LG Data Storage Korea Inc. Clamping apparatus for disk drive
US8413176B2 (en) 2010-06-30 2013-04-02 Panasonic Corporation Disk device having clamper lifters with different start of movement timing

Also Published As

Publication number Publication date
JP3686515B2 (ja) 2005-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3228947B2 (ja) ディスクローディング装置及びディスクのアダプタ
WO2006046707A1 (ja) 記録媒体駆動装置
JP2005085449A (ja) ディスクドライブ装置
JP2004185694A (ja) ディスク装置
JP2005085446A (ja) ディスクドライブ装置
JP4103744B2 (ja) ディスクドライブ装置
JPH11213496A (ja) ディスク装置
JP2001256703A (ja) ディスク装置
JPH11213506A (ja) ディスク装置
JPH11213504A (ja) ディスク装置
JPH11213503A (ja) ディスク装置
JPH11213505A (ja) ディスク装置
WO2000048186A1 (fr) Unite de disque
JPH11213502A (ja) ディスク装置
WO2000062289A1 (fr) Lecteur de disque
JP2001184770A (ja) 記録媒体再生装置
TWI314316B (ja)
US6941564B2 (en) Disk insertion, biasing and alignment apparatus
JP3953745B2 (ja) ディスクローディング装置
JP4754778B2 (ja) ディスクドライブ装置
WO2000048187A1 (fr) Unite de disque
JP4285164B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP2006048837A (ja) ディスクプレーヤ
JP4103743B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP2004039200A (ja) ディスクドライブ装置のローディング機構

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees