JPH11213413A - ディスク再生装置とその制御方法 - Google Patents

ディスク再生装置とその制御方法

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JPH11213413A
JPH11213413A JP1927298A JP1927298A JPH11213413A JP H11213413 A JPH11213413 A JP H11213413A JP 1927298 A JP1927298 A JP 1927298A JP 1927298 A JP1927298 A JP 1927298A JP H11213413 A JPH11213413 A JP H11213413A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動検出用のセンサ部品を用いずに、ディス
クの偏重心に起因して発生する振動の大きさを精度良く
検出できるディスク再生装置を提供する。 【解決手段】 トラッキングエラ−信号の振動成分のピ
ーク値を検出し、このピーク値と予め記憶されている基
準値とを比較するとともに、トラッキングエラー信号の
周期25とディスク回転周期26とがほぼ一致するかど
うかを調べる。検出されたピーク値が基準値を越え、か
つ各周期25、26がほぼ一致する場合は、ディスクの
偏重心に起因する振動が発生していると見なし、再生速
度(再生倍速)を下げるなど所定の振動対策処理を実行
する。また、製造時に本ドライブにおいて最適な基準値
を設定するための基準値設定モードを設け、このモード
において特定の偏重心ディスクを最高速度で再生し、そ
の時得られたトラッキングエラー信号の振動ピーク値を
本ドライブ固有の基準値として不揮発性メモリ7に記録
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばCD−RO
M、DVDなどの光ディスクの再生を行うディスク再生
装置とその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CD−ROM、DVDなどの光学
ディスクを再生するディスクドライブの高速化(データ
の読み出し速度の向上)がめざましい。ディスクドライ
ブの高速化により、偏重心ディスク(重心位置と回転中
心位置とがずれたディスク)を再生した際に、ディスク
の回転に同期して発生する振動の問題が顕著なものとな
ってきている。この振動は、光ピックアップのトラッキ
ング性能を劣化させてデータ読み取り性能を低下させる
要因となる。また、ドライブの外部に漏れる振動や騒音
が増大し、使用環境を著しく悪化させる要因ともなって
いる。
【0003】従来、このような偏重心ディスクを再生し
た際に発生する振動を抑制するために、振動子を用いた
センサによって光ピックアップ等の振動を直接検出し、
基準値を越える振動が検出された場合に、例えば再生速
度(再生倍速)を下げるなどの振動対策処理を行ってい
る。
【0004】しかしながら、この方式では、振動センサ
以外に、この振動センサの出力をA/D変換してコント
ローラに入力する回路等の多くの部品の追加が必要とな
り、組立工数やコストの増大を招くという問題がある。
また、圧電素子型の衝撃センサは、周囲の電磁ノイズに
敏感なため、実装方法や使用方法に特別の配慮が必要に
なるために、この点からもコスト増を招いている。さら
に、これらの振動センサにおいては、部品のばらつき等
による検出誤差も問題である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のディ
スク再生装置では、ディスクの偏重心に起因して発生す
る光ピックアップ等の振動を振動センサによって直接検
出し、基準値を越える振動が検出された場合に再生速度
(再生倍速)を下げる等の振動対策処理を行っている
が、この振動センサを用いた方式は、総部品点数の増大
によるコストアップや、センサ部品のばらつきによる振
動誤検出、さらにはこの振動誤検出に起因したパフォー
マンス低下等の諸問題を抱えていた。
【0006】本発明はこのような課題を解決するための
もので、ディスクの偏重心に起因して発生する振動の大
きさを高精度に検出することのできるディスク再生装置
とその制御方法の提供を目的としている。
【0007】また、本発明は、ディスクの偏重心に起因
して発生する振動を外乱振動等の他の振動要因と識別し
て精度良く検出することのできるディスク再生装置とそ
の制御方法の提供を目的としている。
【0008】さらに、本発明は、部品のばらつきに左右
されることなく、ディスクの偏重心に起因して発生する
振動の大きさ精度良く検出することのできるディスク再
生装置とその制御方法の提供を目的としている。
【0009】さらに、本発明は、振動検出用のセンサ部
品を用いることなく、ディスクの偏重心に起因する振動
の大きさを精度良く検出することのできるディスク再生
装置とその制御方法の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のディスク再生装置は、請求項1に記載され
るように、ディスクからデータを読み出す光ピックアッ
プと、前記光ピックアップより出力されたトラッキング
エラー信号に基づいてディスクの偏重心に起因して発生
する振動の値を検出する振動検出手段と、前記検出され
た振動値とあらかじめ設定された基準値とを比較し、こ
の比較結果に基づいてディスク再生の動作を制御する制
御手段とを具備する。
【0011】本発明は、トラッキングエラー信号に基づ
いてディスクの偏重心に起因して発生する振動の値を検
出することにより、振動検出用のセンサ部品を用いるこ
となく振動の大きさを精度良く検出することができ、デ
ィスク再生装置を低コストに提供することができる。
【0012】また、本発明のディスク再生装置は、請求
項2に記載されるように、ディスクからデータを読み出
す光ピックアップと、前記光ピックアップより出力され
たトラッキングエラー信号とディスクの回転同期信号に
基づいてディスクの偏重心に起因して発生する振動の値
を検出する振動検出手段と、前記検出された振動値とあ
らかじめ設定された基準値とを比較し、この比較結果に
基づいてディスク再生の動作を制御する制御手段とを具
備することを特徴とする。
【0013】本発明は、ディスクの回転同期信号の周期
を参照して、トラッキングエラー信号の振動成分をディ
スクの偏重心に起因する振動をそれ以外の振動と判別す
ることができる。すなわち、トラッキングエラー信号の
振動成分の周期がディスクの回転同期信号の周期とほぼ
一致するならば、その振動成分をディスクの偏重心に起
因する振動として見なす。これにより、ディスクの偏重
心に起因する振動をより高精度に検出することができ、
無駄な振動対策処理(例えば再生速度を下げる処理等)
が行われることを防止することができる。
【0014】さらに、本発明のディスク再生装置は、請
求項3に記載されるように、ディスクからデータを読み
出す光ピックアップと、前記光ピックアップより出力さ
れたトラッキングエラー信号に基づいてディスクの偏重
心に起因して発生する振動の値を検出する振動検出手段
と、特定の偏重心ディスクから検出された振動の値を基
準値として記憶するための記憶手段と、前記検出された
振動値と前記記憶された基準値とを比較し、この比較結
果に基づいてディスク再生の動作を制御する制御手段と
を具備することを特徴とする,またさらに、本発明のデ
ィスク再生装置は、請求項4に記載されるように、ディ
スクからデータを読み出す光ピックアップと、前記光ピ
ックアップより出力されたトラッキングエラー信号とデ
ィスクの回転同期信号に基づいてディスクの偏重心に起
因して発生する振動の値を検出する振動検出手段と、特
定の偏重心ディスクから検出された振動の値を基準値と
して記憶するための記憶手段と、前記検出された振動値
と前記記憶された基準値とを比較し、この比較結果に基
づいてディスク再生の動作を制御する制御手段とを具備
することを特徴とする。
【0015】これら請求項3および請求項4の発明は、
前述した作用・効果に加えて、あらかじめ特定の偏重心
ディスクから検出して記憶された振動値を基準値として
用いることで、装置毎の部品や製造のばらつきによる影
響を受けることなく、ディスクの偏重心に起因して発生
する振動の大きさを精度良く検出することができる。こ
こで「特定の偏重心ディスク」とは、製造数のディスク
再生装置に対して共通に用いられるディスクであり、例
えば、トラッキングエラー信号の平均的な出力特性を有
するディスク再生装置にて検出された振動値に基づいて
選定された適当な偏重心度を持つディスクである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する場合の形
態について図面に基づき説明する。
【0017】図1は本発明を適用したディスク再生装置
の実施形態であるCD−ROMドライブの構成を示す図
である。
【0018】同図に示すように、このCD−ROMドラ
イブにおいて、CD−ROMディスク(以下、ディスク
と呼ぶ。)1はスピンドルモータ2により回転駆動され
る。ディスク1は、例えばスピンドルモータ2のモータ
軸に直結されたターンテーブルとクランパと呼ばれる回
転自在な両部材間にディスク1のセンタ孔とその周辺部
が挟持された状態で回転駆動される。ターンテーブルに
はディスク1のセンタ孔と嵌合してディスク1をターン
テーブルの回転中心に位置決めするためのセンタリング
と呼ばれる部材が固定されている。ターンテーブルとク
ランパには、例えば永久磁石と鉄などの強磁性体が固定
されており、これらの間に作用する吸着力によってディ
スク1は安定に挟持される。
【0019】また、回転するディスク1の記録領域にレ
ーザ光を照射してその反射光を取り込むことでディスク
1からデータを読み出す光ピックアップ3は、ディスク
1の半径方向に搬送自在に支持されており、図示しない
フィードモータと呼ばれるモータの動力によって搬送駆
動される。
【0020】以上のディスク1を駆動する機構と光ピッ
クアップ3を支持搬送する機構は、単一のメカシャーシ
上に搭載されており、このメカシャーシは、ディスク再
生装置のメイン筐体等にダンパーゴムなどの防振部材を
介してフローティング構造で支持されている。さらに、
ディスク再生装置には、ディスクを搭載してディスク再
生装置の内外を搬送自在なトレー或いはドロワと呼ばれ
るディスク収容体と、これを搬送駆動するためのローデ
ィング機構が設けられている。
【0021】ディスク1からのデータの読み出し時に光
ピックアップ3から出力されたトラッキングエラー信号
(アナログ信号)11はサーボ信号処理部4に入力され
る。サーボ信号処理部4は、入力されたトラッキングエ
ラー信号(アナログ信号)11に基づいて、ディスク記
録面のトラックに光スポットを追従させるトラッキング
サーボの制御を行う。すなわち、サーボ信号処理部4
は、入力されたトラッキングエラー信号(アナログ信
号)11に基づいてトラッキング制御信号12を生成
し、これを光ピックアップ3内のトラッキングアクチュ
エータに出力する。トラッキングアクチュエータは、入
力されたトラッキング制御信号12に基づいて対物レン
ズをディスク半径方向に動かすことにより光スポットが
トラックの中心に位置付ける。
【0022】また、サーボ信号処理部4は、入力された
トラッキングエラー信号(アナログ信号)11を、プロ
セッサ5の指示するタイミングでサンプリングし、サン
プリングされた信号をデジタル化し、このデジタル化さ
れたトラッキングエラー信号13をプロセッサ5に出力
する。
【0023】一方、サーボ信号処理部4による線速度一
定(CLV)の速度制御の下で、スピンドルモータ2の
モータコイルにモータ駆動信号14を供給してスピンド
ルモータ2を駆動するスピンドルモータドライバ6は、
ディスクの回転同期信号15を生成し、これをサーボ信
号処理部4を通じてプロセッサ5に信号15′として出
力する。
【0024】プロセッサ5は、サーボ信号処理部4より
入力されたトラッキングエラー信号13およびディスク
の回転同期信号15′に基づいて、トラッキングエラー
信号のなかから、ディスク1の偏重心に起因して発生す
る振動成分を検出する。プロセッサ5は検出された振動
のピーク値を求め、この求められた振動のピーク値と、
不揮発性メモリ7にあらかじめ記憶されている基準値1
6とを比較する。求められた振動のピーク値が基準値を
越える場合、プロセッサ5は、例えば再生速度(再生倍
速)を下げるなど、所定の振動対策処理を実行するよう
に制御を行う。この振動対策処理は、プロセッサ5がサ
ーポ信号処理部4に再生速度(再生倍速)を下げること
を指示する回転数指示信号17を送り、それを受けたサ
ーポ信号処理部4がスピンドルモータドライバ6に回転
数制御信号18を供給し、この回転数制御信号18を受
けたスピンドルモータドライバ6が当該回転数制御信号
18に対応したモータ駆動信号14をスピンドルモータ
2に供給することによって行われる。
【0025】次に、ディスクの偏重心に起因する振動成
分を含んだトラッキングエラー信号からその振動ピーク
値を検出する方法を図2を参照して説明する。
【0026】11(実線で示す)はサーボ信号処理部4
に入力されるトラッキングエラー信号(アナログ信
号)、21(点線で示す)はこのトラッキングエラー信
号11に含まれる振動成分である。また、13はこのト
ラッキングエラー信号(アナログ信号)11を、サーボ
信号処理部4にて、プロセッサ5の指示するサンプリン
グ周期23でサンプリングし、デジタル化して得られた
トラッキングエラー信号である。ただし、このトラッキ
ングエラー信号13は実際にはデジタルデータである。
さらに、15′は回転同期信号、26はディスク回転の
実際の周期である。プロセッサ5は、サンプリングされ
たトラッキングエラー信号13から振動のピーク値24
と周期25を求め、この求められた周期25がディスク
回転の実際の周期26と一定の誤差範囲内で一致するか
否かを調べる。これらの周期25,26が一致すれば、
トラッキングエラー信号(アナログ信号)11中の振動
成分がディスク1の偏重心によるものと分かる。これら
周期25,26の一致/不一致の判断は、例えば、トラ
ッキングエラ−信号11の立ち上がりのゼロクロス点P
0 ,P1 と回転同期信号15′の立ち上がり点との時間
差27,27を各々測定し、これら測定された時間差2
7,27が一定の誤差範囲内で一致するかどうかを調べ
ることによって可能となる。測定された各時間差27,
27が一定でなければ、外乱等による振動と判断し、偏
重心ディスクによる振動と区別する。
【0027】次に、本実施形態のCD−ROMドライブ
において代表される偏重心ディスクの判定の手順を図3
のフローチャートを参照して説明する。
【0028】図3において、まずディスク1の回転駆動
を開始し(ステップ31)、トラッキングエラ−信号1
1のサンプリング・デジタル化を行い(ステップ3
2)、デジタル化されたトラッキングエラ−信号から振
動成分のピーク値を検出する(ステップ33)。
【0029】続いて、検出されたピーク値と不揮発性メ
モリ7にあらかじめ記憶されている基準値とを比較し、
検出されたピーク値が基準値を越えているかどうかを判
断する(ステップ34)。検出されたピーク値が基準値
を越えていない場合、再生速度が最高速度(最高倍速)
に達しているかどうかを判断し(ステップ37)、再生
速度が最高速度(最高倍速)に達しているならば正常
(ディスクが偏重心ディスクではない)として偏重心デ
ィスクの判定処理を終了する。すなわち、最高速度にお
いてディスクの偏重心に起因する振動が見られなけれ
ば、そのディスクは本ドライブで再生するのに問題ない
ディスクであると判断できるので、偏重心ディスクの判
断処理を終了する。また、検出されたピーク値が基準値
を越えていない場合で、再生速度が最高速度(最高倍
速)に達していない場合はステップ33のピーク値検出
に戻る。このようにすることで、偏重心ディスクの判断
処理によるプロセッサ5の総負担を最小限に抑えられ
る。もちろん、プロセッサの能力に十分な余裕がある場
合は、ステップ37を無くしてそのままステップ33に
ジャンプするようにしてもよい。
【0030】さらに、検出されたピーク値が基準値を越
えている場合は、トラッキングエラー信号の周期25と
ディスクの回転周期26を各々測定し(ステップ3
5)、測定されたそれぞれの周期25,26が一定の誤
差範囲内で一致するか否かを調べる(ステップ36)。
トラッキングエラー信号11の周期とディスクの回転周
期とが一定の誤差範囲内で一致するならば、ディスクの
偏重心に起因する振動が発生しているものと見なし、例
えば再生速度(再生倍速)を下げるなど、所定の振動対
策処理を実行する。トラッキングエラー信号の周期25
とディスクの回転周期26とが一定の誤差範囲内で一致
しないと判断された場合は、外乱等による振動と判断
し、ステップ37に移って再生速度が最高速度(最高倍
速)に達しているかどうかを判断し、再生速度が最高速
度(最高倍速)に達しているならば正常(ディスクが偏
重心ディスクではない)として偏重心ディスクの判定処
理を終了する。
【0031】次に、以上の偏重心ディスクを判断する処
理で用いられる基準値の設定について説明する。
【0032】全てのドライブに共通の基準値を設定する
ことは最も簡易的な方法であるが、この方式によると、
ドライブを構成する部品のばらつきや製造ばらつきによ
って偏重心ディスクの判定精度にもばらつきが生じ、偏
重心ディスクの誤判定による不当なパフォーマンス低下
が生じるおそれがある。このようなドライブ毎の偏重心
ディスクの判定精度のばらつきを解消するためには、個
々のドライブのばらつきを考慮したドライブ固有の基準
値を設定することが重要である。
【0033】本実施形態のCD−ROMドライブには、
製造時に本ドライブにとって最適な基準値を設定するた
めの基準値設定モードが設けられている。この基準値設
定モードにおいては、特定の偏重心ディスクを最高速度
で再生し、その時得られたトラッキングエラー信号の振
動ピーク値を、本ドライブ固有の基準値として不揮発性
メモリ7に記録する。同一の偏重心ディスクを用いて全
てのCD−ROMドライブの基準値設定モードを同様に
実行することで、各ドライブの部品のばらつきや製造ば
らつきに応じたドライブ毎に最適な基準値を設定するこ
とができ、全てのドライブにおいて偏重心ディスクの良
好な判定精度が得られる。
【0034】なお、基準値設定モードで使用する特定の
偏重心ディスクとは、例えば、トラッキングエラー信号
の平均的な出力特性を有するドライブにて測定された振
動ピーク値に基づいて選定された適当な偏重心度を持つ
ディスクである。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明のディスク再
生装置によれば、トラッキングエラー信号に基づいてデ
ィスクの偏重心に起因して発生する振動の値を検出する
ことにより、振動検出用のセンサ部品を用いることなく
振動の大きさを精度良く検出することができ、ディスク
再生装置を低コストに提供することができる。
【0036】また、本発明によれば、ディスクの回転同
期信号の周期を参照して、トラッキングエラー信号の振
動成分をディスクの偏重心に起因する振動をそれ以外の
振動と判別することができる。すなわち、トラッキング
エラー信号の振動成分の周期がディスクの回転同期信号
の周期とほぼ一致するならば、その振動成分をディスク
の偏重心に起因する振動として見なす。これにより、デ
ィスクの偏重心に起因する振動をより高精度に検出する
ことができ、無駄な振動対策処理(例えば再生速度を下
げる処理等)が行われることを防止することができる。
【0037】さらに、本発明によれば、あらかじめ特定
の偏重心ディスクから検出して記憶された振動値を基準
値として用いることで、装置毎の部品や製造のばらつき
による影響を受けることなく、ディスクの偏重心に起因
して発生する振動の大きさを精度良く検出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施形態であるCD−RO
Mドライブの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態のCD−ROMドライブにおいて、
ディスクの偏重心に起因する振動成分を含んだトラッキ
ングエラー信号から振動ピーク値を検出する方法を示す
図である。
【図3】本実施形態のCD−ROMドライブの、偏重心
ディスクの判定手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1……CD−ROMディスク 2……スピンドルモータ 3……光ピックアップ 4……サーボ信号処理部 5……プロセッサ 6……スピンドルモータドライバ 7……不揮発性メモリ 11……トラッキングエラー信号(アナログ信号) 13……サンプリング・デジタル化されたトラッキング
エラー信号 15,15′……ディスクの回転同期信号 16……基準値 24……振動ピーク値 25……トラッキングエラー信号の周期 26……ディスク回転周期

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクからデータを読み出す光ピック
    アップと、 前記光ピックアップより出力されたトラッキングエラー
    信号に基づいてディスクの偏重心に起因して発生する振
    動の値を検出する振動検出手段と、 前記検出された振動値とあらかじめ設定された基準値と
    を比較し、この比較結果に基づいてディスク再生の動作
    を制御する制御手段とを具備することを特徴とするディ
    スク再生装置。
  2. 【請求項2】 ディスクからデータを読み出す光ピック
    アップと、 前記光ピックアップより出力されたトラッキングエラー
    信号とディスクの回転同期信号に基づいてディスクの偏
    重心に起因して発生する振動の値を検出する振動検出手
    段と、 前記検出された振動値とあらかじめ設定された基準値と
    を比較し、この比較結果に基づいてディスク再生の動作
    を制御する制御手段とを具備することを特徴とするディ
    スク再生装置。
  3. 【請求項3】 ディスクからデータを読み出す光ピック
    アップと、 前記光ピックアップより出力されたトラッキングエラー
    信号に基づいてディスクの偏重心に起因して発生する振
    動の値を検出する振動検出手段と、 特定の偏重心ディスクから検出された振動の値を基準値
    として記憶するための記憶手段と、 前記検出された振動値と前記記憶された基準値とを比較
    し、この比較結果に基づいてディスク再生の動作を制御
    する制御手段とを具備することを特徴とするディスク再
    生装置。
  4. 【請求項4】 ディスクからデータを読み出す光ピック
    アップと、 前記光ピックアップより出力されたトラッキングエラー
    信号とディスクの回転同期信号に基づいてディスクの偏
    重心に起因して発生する振動の値を検出する振動検出手
    段と、 特定の偏重心ディスクから検出された検出された振動の
    値を基準値として記憶するための記憶手段と、 前記検出された振動値と前記記憶された基準値とを比較
    し、この比較結果に基づいてディスク再生の動作を制御
    する制御手段とを具備することを特徴とするディスク再
    生装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または4記載のディスク再生装
    置において、 前記振動検出手段は、前記ディスクの回転同期信号と周
    期がほぼ一致したトラッキングエラー信号の振動成分を
    前記ディスクの偏重心に起因して発生する振動として検
    出することを特徴とするディスク再生装置。
  6. 【請求項6】 光ピックアップより出力されたトラッキ
    ングエラー信号に基づいてディスクの偏重心に起因して
    発生する振動の値を検出し、この検出された振動値とあ
    らかじめ設定された基準値とを比較し、この比較結果に
    基づいてディスク再生の動作を制御することを特徴とす
    るディスク再生装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 光ピックアップより出力されたトラッキ
    ングエラー信号とディスクの回転同期信号に基づいてデ
    ィスクの偏重心に起因して発生する振動の値を検出し、
    この検出された振動値とあらかじめ設定された基準値と
    を比較し、この比較結果に基づいてディスク再生の動作
    を制御することを特徴とするディスク再生装置の制御方
    法。
  8. 【請求項8】 光ピックアップより出力されたトラッキ
    ングエラー信号に基づいてディスクの偏重心に起因して
    発生する振動の値を検出し、この検出された第1の振動
    値とあらかじめ特定の偏重心ディスクから検出して基準
    値として記憶された第2の振動値とを比較し、この比較
    結果に基づいてディスク再生の動作を制御することを特
    徴とするディスク再生装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 光ピックアップより出力されたトラッキ
    ングエラー信号とディスクの回転同期信号に基づいてデ
    ィスクの偏重心に起因して発生する振動の値を検出し、
    この検出された第1の振動値とあらかじめ特定の偏重心
    ディスクから検出して基準値として記憶された第2の振
    動値とを比較し、この比較結果に基づいてディスク再生
    の動作を制御することを特徴とするディスク再生装置の
    制御方法。
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