JPH11212903A - データ処理システム、周辺装置及びマイクロコンピュータ - Google Patents

データ処理システム、周辺装置及びマイクロコンピュータ

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JPH11212903A
JPH11212903A JP31152698A JP31152698A JPH11212903A JP H11212903 A JPH11212903 A JP H11212903A JP 31152698 A JP31152698 A JP 31152698A JP 31152698 A JP31152698 A JP 31152698A JP H11212903 A JPH11212903 A JP H11212903A
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JP31152698A
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English (en)
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Takaaki Suzuki
高明 鈴木
知哉 ▲高▼須賀
Tomoya Takasuka
Atsushi Hasegawa
淳 長谷川
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CPUの負担を軽減してDMA転送を行なう
ことができるシステムを提供する。 【解決手段】 CPU(3)を介さずに転送要求元の入
出力デバイス(65)がバス(60)上に、データ転送
要求(TR)と共に、転送チャンネル、転送アドレス、
転送回数、等を指定するデータ転送設定コマンド(DT
R)を出力する。データ転送設定コマンドにより、デー
タ転送制御情報がダイレクトメモリアクセス制御手段
(8,100)に設定され、入出力デバイスと転送アド
レスで指定されるメモリなどとの間で、DMA転送が開
始される。データ転送要求元の入出力デバイスは、マイ
クロコンピュータ(1)の処理状態を意識することな
く、データ転送を行いたい時、そのタイミングでデータ
転送処理を行うことができ、入出力デバイス主体のデー
タ転送が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイレクトメモリ
アクセス制御手段を内蔵したマイクロコンピュータ、そ
れに接続される周辺装置、更には当該マイクロコンピュ
ータを用いたデータ処理システムに関し、マルチタスク
による高速動作を企図したコンピュータシステムに適用
して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、マイクロコンピュータのデータ処
理能力の向上が求められてきている。CPU(Central
Processing Unit:中央処理装置)が負担すべきデータ
処理量が多くなると、マイクロコンピュータのデータ処
理能力を向上させるのは難しくなる。そこで、CPUに
代わってデータ転送制御を行なうための周辺モジュール
を組み込むことによって、CPUのデータ処理負担を分
散させることが行われている。そのような周辺モジュー
ルとして例えばDMAC(Direct Memory AccessContro
ller:ダイレクトメモリアクセスコントローラ)があ
る。
【0003】DMACを内蔵した従来のマイクロコンピ
ュータは、DMA転送を行う際、CPUがDMACにデ
ータ転送に必要な制御情報(転送アドレス、転送回数、
転送モード、転送方向等)を初期設定していた。
【0004】尚、ダイレクトメモリアクセスコントロー
ラについて記載された文献の例としては、1996年4月19
日に日経BP社発行の「コンピュータの構成と設計[下]」
第520頁及び第521頁がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者らが検討したところでは、CPUのデータ処理状況や
外部データバスの使用状況等によっては、CPUがDM
ACにデータ転送制御情報を初期設定するのに時間がか
かり過ぎる場合があり、結果的にデータ転送処理に時間
がかかってしまうことが有ることが判明した。このた
め、データ転送要求元が要求するタイミングでデータ転
送を開始、終了できない場合がある。また、データ転送
制御情報の設定にCPUを使うので、その間、CPUを
他の処理に振り分ける事ができず、マイクロコンピュー
タのデータ処理性能を低下させる虞もある。これは、シ
ステム全体の性能を低下させる一つの要因でもある。
【0006】本発明の目的は、CPUに負担をかけずに
データ転送制御情報を設定してダイレクトメモリアクセ
スを行なうことができるマイクロコンピュータ及びデー
タ処理システムを提供することにある。
【0007】本発明の別の目的は、データ転送要求元か
らの要求に即座に応答してダイレクトメモリアクセスに
よるデータ転送をに開始することができるマイクロコン
ピュータ及びデータ処理システムを提供することにあ
る。
【0008】本発明の更に別の目的は、データ転送要求
を発するのに適した周辺装置を提供することにある。
【0009】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0011】すなわち、データ転送を行う際には、CP
U(3)を介さずに転送要求元である入出力デバイス
(65)がバス(60)上に、データ転送要求(TR)
と共に、転送チャンネル、転送アドレス、転送回数、転
送モード、転送方向等を指定するデータ転送設定コマン
ド(DTR)を出力する。このデータ転送設定コマンド
により、ダイレクトメモリアクセス制御手段(8,10
0)にデータ転送制御情報が設定され、データ転送要求
元の入出力デバイスと転送アドレスで指定されるメモリ
などとの間で、ダイレクトメモリアクセス制御によるデ
ータ転送が開始される。これにより、データ転送要求元
の入出力デバイスは、マイクロコンピュータ(1)の処
理状態を意識することなく、データ転送を行いたい時、
そのタイミングでデータ転送処理を行うことができ、入
出力デバイス主体のデータ転送が可能になる。このと
き、CPUはデータ転送制御情報の初期設定を要しない
から、CPUには負担をかけず、その間、CPUを他の
処理に振り分けることができ、マイクロコンピュータの
データ処理性能、そしてデータ処理システムのデータ処
理性能を、全体的に向上させることに寄与する。
【0012】更に詳しくは、データ処理システムは、マ
イクロコンピュータ(1)と、メモリ(600)と、入
出力デバイス(65)とがバス(60,61)に共通接
続されて成る。前記マイクロコンピュータは、中央処理
装置(3)と、前記中央処理装置から又は前記バスを介
して外部から与えられるデータ転送制御情報に基づいて
データ転送制御を行なう複数のデータ転送チャネルを有
するダイレクトメモリアクセス制御手段(8,100)
と、前記中央処理装置、ダイレクトメモリアクセス制御
手段及び前記入出力デバイスから与えられるバス権要求
の競合を調停すると共に前記バスに対するバスサイクル
を制御するバスステートコントローラ(5)とを含む。
前記入出力デバイスは、バス権を獲得してダイレクトメ
モリアクセス制御手段にデータ転送要求(TR)を行な
うと共に前記バスにダイレクトメモリアクセス制御手段
の動作を制御するためのデータ転送設定コマンド(DT
R)を出力し、それに対するマイクロコンピュータから
の応答(TDACK)に同期して、ダイレクトメモリア
クセス制御手段によるデータ転送制御のデータ転送要求
元として前記バスに対するデータ出力又はデータ入力動
作を行なう。前記ダイレクトメモリアクセス制御手段
は、前記データ転送設定コマンドによって初期設定され
た前記データ転送制御情報に従ってデータ転送制御を行
なう第1動作(第1通常データ転送動作)を実行するこ
とができる。
【0013】この第1動作では、上述の通り、CPUを
介することなく、データ転送を要求する入出力デバイス
がデータ転送制御情報を設定して、データ転送制御を開
始させることができる。ここで、CPUの処理は、多岐
に亘っており、ダイレクトメモリアクセス制御手段にデ
ータ転送制御情報を設定すべきとき、CPUが他の処理
を行なっている場合には、その処理が終わるのを待っ
て、或いは割り込みなどによってCPUの処理を終わら
せなければならず、データ転送制御条件を設定するのに
時間を要する場合が多々有ると想定される。また、転送
開始、終了のタイミングを掴めない為にシステムを構築
をする上でも性能に影響を及ぼすることが予想される。
上述の如く、CPUを介さずに直接、入出力デバイスが
データ転送制御情報を設定する事により、CPUの処理
状況には関係無くデータ転送を開始でき、データ転送処
理性能を向上させることができ、データ転送処理時間を
短縮することができる。
【0014】また、前記ダイレクトメモリアクセス制御
手段は、前記第1動作の後、前記入出力デバイスからデ
ータ転送要求(TR)と共に供給されるデータ転送設定
コマンド(DTR)が特定の第1状態(MD1,MD0
=“0,0”)であることを検出することにより、前記
第1動作と同じデータ転送チャネルを用いて、前記初期
設定された前記データ転送制御情報に従ったデータ転送
制御を行なう第2動作(第1ハンドシェークプロトコル
転送動作)を実行することができる。初期設定条件の変
更を要しない場合のデータ転送要求を簡単に行なう事が
できる。
【0015】また、前記ダイレクトメモリアクセス制御
手段は、前記第1動作又は第2動作の後、前記入出力デ
バイスから前記データ転送設定コマンドを伴うことなく
データ転送要求(TR)が与えられることにより、直前
のデータ転送動作と同じデータ転送チャネルを用いて、
前記初期設定された前記データ転送制御情報に従ったデ
ータ転送制御を行なう第3動作(第2ハンドシェークプ
ロトコル転送動作)を実行することができる。この場合
には、直前のデータ転送チャンネル及びデータ転送制御
情報が、データ転送に際して使われるため、これらを設
定するために、入出力デバイスはバス権を獲得しなくて
も、データ転送を開始することができる。
【0016】更に、前記ダイレクトメモリアクセス制御
手段は、前記CPUによって前記データ転送制御情報が
初期設定された後、前記入出力デバイスから前記データ
転送設定コマンド(DTR)を伴って前記データ転送要
求(TR)が与えられることにより、そのデータ転送設
定コマンドで特定されるデータ転送チャネルを用いて、
前記CPUによって初期設定された前記データ転送制御
情報に従ったデータ転送制御を行なう第4動作(第2通
常データ転送動作)を実行することができる。CPUに
よる初期設定状態を用いる事によっても、入出力デバイ
スは自らデータ転送を起動することができる。
【0017】そして、前記ダイレクトメモリアクセス制
御手段は、前記CPUによって前記データ転送制御情報
が初期設定された後、前記入出力デバイスから前記デー
タ転送設定コマンドを伴うことなくデータ転送要求(T
R)が与えられることにより、直前のデータ転送動作と
同じデータ転送チャネルを用いて、前記初期設定された
前記データ転送制御情報に従ったデータ転送制御を行な
う第5動作(第3通常データ転送動作)を実行すること
ができる。この場合も、以前に設定されたデータ転送制
御情報が使われるため、入出力デバイスは、バス権を獲
得することなくデータ転送を開始させることができる。
【0018】また、前記ダイレクトメモリアクセス制御
手段は、前記入出力デバイスから供給されるデータ転送
設定コマンドが特定の第2状態(ID1,ID0=
“0,0”、MD1,MD0=“0,0”、SZ2,S
Z1,SZ0=“1,1,1”)にされていることを検
出することにより、データ転送制御動作を強制終了する
ことができる。これにより、入出力デバイスはデータ転
送の必要なとき、既に動作しているダイレクトメモリア
クセス制御手段によるデータ転送動作を停止させる事が
でき、最も高い優先度を以ってデータ転送を要求するこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】ここでは、本発明の理解を容易化
するために、先ず、マイクロコンピュータ及びデータ処
理システムを全体的に説明しながら、データ転送要求元
となる外部入出力デバイス(外部I/O)が主体となっ
てDMACにデータ転送制御情報を設定し、また、外部
入出力デバイスがDMACにデータ転送を要求する、と
いう動作の概略を説明する。その後で、それら機能(外
部I/Oによるデータ転送設定機能)を詳細に説明す
る。
【0020】《マイクロコンピュータ》図2には本発明
の一例に係るマイクロコンピュータが示される。同図に
示されるマイクロコンピュータ1は、特に制限されない
が、単結晶シリコンのようなの1個の半導体基板に集積
回路化されて構成される。マイクロコンピュータ1は浮
動小数点ユニット(FPUとも称する)2を持つ。更
に、マイクロコンピュータ1は、整数を操作することが
できる中央処理装置(CPUとも称する)3を備える。
マイクロコンピュータ1は、特に制限されないが、16
ビット固定長命令セットを備えた32ビットRISC
(Reduced Instruction Set Computer:縮小命令セット
コンピュータ)アーキテクチャを有する。
【0021】図2において参照符号4で示されるものは
アドレス変換・キャッシュユニットである。CPU3に
よる命令アクセスとデータアクセスを並列化できるよう
に、アドレス変換・キャッシュユニット4は、命令用の
命令アドレス変換バッファ(命令TLBとも称する)4
0と、データ用のユニファイドアドレス変換バッファ
(ユニファイドTLBとも称する)41を別々に持ち、
また、命令キャッシュメモリ42とデータキャッシュメ
モリ43も夫々個別化されている。キャッシュ・アドレ
ス変換バッファコントローラ(キャッシュTLBコント
ローラとも称する)44はアドレス変換・キャッシュユ
ニット4を全体的に制御する。
【0022】図2において参照符号5で示されているも
のはバスステートコントローラ(バスコントローラ)で
あり、32ビットのデータバス50及び29ビットのア
ドレスバス51を介して前記アドレス変換・キャッシュ
ユニット4に接続されている。このバスステートコント
ローラ5にはデータバス54及びアドレスバス55を介
してDMAC8が接続されている。
【0023】DMAC8に対するデータ転送制御情報の
設定は、CPU3によって又はマイクロコンピュータ1
の外部からDDT100を介して行なわれる。前記DD
T100は、マイクロコンピュータ1の外部から与えら
れるデータ転送制御情報などをDMAC8に与えるため
のブリッジ回路である。
【0024】マイクロコンピュータ1において前記CP
U3及びDMAC8がバスマスタモジュールを構成す
る。マイクロコンピュータ1による外部アクセスは、64
ビットのデータバス52及びアドレスバス53を介して
前記バスステートコントローラ5に接続された外部バス
インタフェース回路6で行う。外部バスインタフェース
回路6は外部データバス60及び外部アドレスバス61
に接続される。また、バスステートコントローラ5から
は、外部に設けられるところのメモリに対するストロー
ブ信号RAS,CAS及びライトイネーブル信号WE等
が出力される。
【0025】マイクロコンピュータ1は、16ビットの
周辺データバス56及び周辺アドレスバス57に接続さ
れた内蔵周辺回路として、クロックパルスジェネレータ
(CPGとも称する)70、割り込み制御回路71、シ
リアルコミュニケーションインタフェースコントローラ
(SCI1,CSI2)72、リアルタイムクロック回
路73及びタイマ74を有する。それら周辺回路は前記
バスステートコントローラ5を介してCPU3又はDM
AC8によってアクセスされる。また、前記クロックパ
ルスジェネレータ70からは、システムクロックに同期
したクロック信号CLKが出力される。このマイクロコ
ンピュータ1は、このシステムクロック信号CLKに同
期して、例えば外部からデータを取り込む。
【0026】前記バスステートコントローラ5は、CP
U3やDMAC8によるアクセス対象回路(アクセス対
象とされるアドレスエリア)に応じて、アクセスデータ
サイズ、アクセスタイム、ウェイトステートを決定し、
周辺バス56,57、そして外部バス60,61に対す
るバスアクセスを制御する。更にバスステートコントロ
ーラ5は、キャッシュTLBコントローラ44、DMA
C8及び外部からのバス使用要求の競合を調停したりす
る。バスステートコントローラ5に含まれるデータバッ
ファ58は、内部バス50,51、周辺バス56,5
7、外部バス60,61に接続される回路の動作速度の
差を吸収するために転送データを一時的にラッチする。
更に、DMAC8によるデータ転送制御では、DMAC
8はデータバッファ58にラッチされたデータを採り込
まず、データバッファ58から転送先にデータを転送す
る。これにより、DMAC8とデータバッファ58との
間の無駄なデータ転送を省くようにデータ転送が行われ
る。
【0027】前記CPU3は、命令をフェッチするとき
32ビットの命令アドレスバス30に命令アドレスを出
力し、命令データバス31に出力された命令をフェッチ
する。また、CPU3は、32ビットのデータアドレス
バス32にデータアドレスを出力し、32ビットのデー
タバス33を介してデータのリード(ロード)を行い、
32ビットのデータバス34を介してデータのライト
(ストア)を行う。前記命令アドレス及びデータアドレ
スは論理アドレスである。
【0028】前記FPU2は、特に制限されないが、デ
ータキャッシュメモリ43などをアクセスするためのメ
モリアドレシング能力を備えていない。CPU3がFP
U2に代わってデータをアクセスするためのアドレシン
グ動作を行う。これは、FPU2のメモリアドレシング
回路の必要性を取り除いてチップ面積を節約するためで
ある。FPU2へのデータのロードは32ビットのデー
タバス33と32ビットのデータバス35を介して行
い、FPU2からのデータのストアは64ビットのデー
タバス36を介して行う。FPU2からCPU3へのデ
ータ転送は前記64ビットデータバス36の下位32ビ
ットを用いて行われる。
【0029】CPU3はFPU2のためにデータフェッ
チを行なうだけでなく、FPU2のための浮動小数点命
令を含む全ての命令をフェッチする。CPU3がフェッ
チした浮動小数点命令は32ビットのデータバス34を
介してCPU3からFPU2に与えられる。
【0030】マイクロコンピュータ1は、特に制限され
ないが、32ビットの仮想アドレスで規定される仮想ア
ドレス空間と29ビットの物理アドレスで規定される物
理アドレス空間を扱う。仮想アドレスを物理アドレスに
変換するためのアドレス変換情報は仮想ページ番号とそ
れに対応される物理ページ番号を含んでいる。アドレス
変換テーブルはマイクロコンピュータ1の図示を省略す
る外部メモリに形成される。図示を省略したこの外部メ
モリ内に設けられているところのアドレス変換テーブル
のアドレス変換情報のうち、最近利用されたものが前記
命令TLB40とユニファイドTLB41に格納される
ことになる。その制御は、例えばマイクロコンピュータ
1のオペレーティングシステムが行う。
【0031】前記データ用のユニファイドTLB41は
データ及び命令のアドレス変換情報を最大64エントリ
格納する。このユニファイドTLB41は、データフェ
ッチのためにCPU3がデータアドレスバス32に出力
する仮想アドレスの仮想ページ番号に応ずる物理ページ
番号をアドレス変換情報から連想検索して、その仮想ア
ドレスを物理アドレスに変換する。
【0032】前記命令用の命令TLB40は命令専用の
アドレス変換情報を最大4エントリ格納する。特に命令
TLB40が保有するエントリは、ユニファイドTLB
41が保有する命令アドレスのアドレス変換情報の一部
とされる。すなわち、連想検索により命令TLB40に
目的とするアドレス変換情報がないことが分かると、そ
のアドレス変換情報はユニファイドTLB41から命令
TLB40へ供給される。この命令TLB40は、命令
フェッチのためにCPU3が命令アドレスバス30に出
力する仮想アドレスの仮想ページ番号に応ずる物理ペー
ジ番号をアドレス変換情報から連想検索する。検索の結
果、目的とするアドレス変換情報がある場合(TLBヒ
ット)、そのアドレス変換情報を用いて、当該仮想アド
レスを物理アドレスに変換する。前記検索の結果、目的
とするアドレス変換情報がない場合(TLBミス)、前
記ユニファイドTLB41から目的とするアドレス変換
情報を得るための動作をキャッシュTLBコントローラ
44が制御する。
【0033】前記データキャッシュメモリ43は、デー
タフェッチに際してユニファイドTLB41で変換され
た物理アドレスを受け取り、これに基づいてキャッシュ
エントリの連想検索を行う。検索結果がリードヒットで
あれば、ヒットに係るキャッシュラインからその物理ア
ドレスに応ずるデータがデータバス33又は35に出力
される。検索結果がリードミスであれば、ミスに係るデ
ータを含む1キャッシュライン分のデータがバスコント
ローラ5を介して図示を省略する外部メモリから読み込
まれて、キャッシュフィルが行われる。これによってキ
ャッシュミスに係るデータが前記バス33又は35に読
出される。検索結果がライトヒットした場合、キャッシ
ュ動作モードがコピーバックモードならばヒットしたエ
ントリにデータを書き込み、当該エントリのダーティー
ビットをセットする。セット状態のダーティービットに
より外部メモリのデータとの不整合状態が分かり、前記
キャッシュフィル動作で当該ダーティーなキャッシュエ
ントリがキャッシュメモリから追い出されるとき、外部
メモリへの書き戻しが行われる。ライトスルーモードで
はヒットしたエントリにデータを書き込むと共に外部メ
モリへのデータの書込みも併せて行われる。検索結果が
ライトミスである場合、コピーバックモードならキャッ
シュフィルを行うと共にダーティービットをセットして
タグアドレスを更新し、フィルを行ったキャッシュライ
ンにデータを書き込む。ライトスルーモードの場合には
外部メモリに対してのみ書込みを行う。
【0034】前記命令キャッシュメモリ42は、命令フ
ェッチに際して命令TLB40で変換された物理アドレ
スを受け取り、これに基づいてキャッシュエントリの連
想検索を行う。検索結果がリードヒットであれば、ヒッ
トに係るキャッシュラインからその物理アドレスに応ず
る命令が命令データバス31に出力される。検索結果が
リードミスであれば、ミスに係る命令を含む1キャッシ
ュライン分のデータがバスコントローラ5を介して図示
を省略する外部メモリから読み込まれて、キャッシュフ
ィルが行われる。これによってミスに係る命令が命令デ
ータバス31を介してCPU3に与えられる。
【0035】前記命令TLB40、ユニファイドTLB
41及びキャッシュTLBコントローラ44はメモリマ
ネージメントユニットを構成する。このメモリマネージ
メントユニットは、特権モード及びユーザモードの夫々
において、仮想アドレス空間へのアクセス権を設定し
て、記憶保護を行うことができる。例えばアドレス変換
情報は仮想アドレスページ番号毎に保護キーデータを有
する。保護キーデータはページのアクセス権をコードで
表した2ビットのデータであり、特権モードでのみ読出
し可能、特権モードで読出し及び書込み可能、特権及び
ユーザモードの双方で読み出しのみ可能、そして、特権
モード及びユーザモードの双方で読出し及び書込み可能
の何れかのアクセス権が設定可能にされる。実際のアク
セスタイプが前記保護キーデータで設定されたアクセス
権に違反する場合には、TLB保護違反例外が発生され
る。TLB保護違反例外が発生された場合、例えば、そ
の保護違反を例外処理にて解決した後、例外処理からの
復帰命令を実行して、中断された通常処理命令を再実行
することになる。
【0036】《データ処理システム》図1には前記DM
AC8の全体的な構成と共にデータ処理システムの一例
が示されている。図1において前記周辺データバス56
及び周辺アドレスバス57を周辺バスと総称し、アドレ
スバス50及びデータバス51を内部バスと総称し、外
部データバス60及び外部アドレスバス61を外部バス
と総称する。また、70〜74で示した回路を内蔵周辺
モジュール(内蔵周辺回路)と総称する。
【0037】前記外部バス60、61には、外部周辺回
路として、特に制限されないが、プログラムや定数デー
タなどが格納される外部ROM(Read Only Memory:リ
ード・オンリ・メモリ)62、メインメモリ等として利
用される外部RAM(RandomAccess Memory:ランダム
・アクセス・メモリ)63、メモリマップドI/O(In
put / Output:インプット/アウトプット)64、及び
FIFO(First In First Out:ファースト・イン・フ
ァースト・アウト)バッファ等のように外部からアドレ
スを指定する必要の無い記憶領域を有する外部入出力デ
バイス(アクノリッジ付きの外部I/O)65が代表的
に結合されている。この外部I/O65は、DMAC8
によるシングルアドレッシングモードにおけるデータ転
送要求元として、データの入力又は出力動作を行なう周
辺装置としての入出力デバイスである。例えば、通信用
I/O、プロトコルコントロールI/Oなどの半導体デ
バイスとされる。この外部I/O65は、バス権を獲得
してデータ転送設定コマンドを外部バス60に出力する
機能を有し、DDT100を介してMDAC8にデータ
転送制御情報を初期設定し、また、DMAC8に対して
データ転送を要求する機能を有する。
【0038】前記DMAC8は、例えばn=0,1,
2,3の合計4個のデータ転送チャネル(データ転送チ
ャネル0〜データ転送チャネル3)を有し、各データ転
送チャネル毎に転送元アドレスが設定されるソースアド
レスレジスタSARnを含むソースアドレスレジスタ部
90、各データ転送チャネル毎に転送先アドレスが設定
されるディスティネーションアドレスレジスタDARn
を含むディスティネーションアドレスレジスタ部91、
各データ転送チャネル毎に転送回数を計数するためのト
ランスファカウントレジスタTCRnを含むトランスフ
ァカウントレジスタ部92、及び各データ転送チャネル
毎のデータ転送制御態様等が設定されるチャネルコント
ロールレジスタCHCRnを有する。データ転送チャネ
ルとは、記憶装置間のデータ転送や記憶装置と周辺回路
の間のデータ転送或いは周辺回路間のデータ転送を扱う
機能単位を意味する。更に各データ転送チャネルに共通
のオペレーションレジスタDMAORが設けられてい
る。
【0039】前記各レジスタSARn,DARn,TC
Rn,CHCRn,DMAORはバス80に共通接続さ
れ、前記バス80はバスインタフェース回路81に接続
されている。前記バスインタフェース回路81は前記デ
ータバス54を介して前記内部バス51に接続され、前
記アドレスバス55を介してバスステートコントローラ
5に接続されている。同図では、説明を簡単にするため
に、前記データバス54は前記内部バス51に接続され
ているが、先に説明した図2の様に、前記データバス5
4もバスステートコントローラ5を介して前記内部バス
51に接続されている。
【0040】前記データバス54は、CPU3が前記レ
ジスタSARn,DARn,TCRn,CHCRn,D
MAORにデータ転送制御情報を初期設定したり、その
設定内容を確認するためのリード・ライト動作に利用さ
れる。このリード・ライト動作は、CPU3が前記アド
レス変換・キャッシュユニット4を介して行う。前記レ
ジスタの選択信号は内部バス51及びデータバス54を
介して供給される。
【0041】前記レジスタSARn,DARn,TCR
n,CHCRnに対するデータ転送制御情報の設定はマ
イクロコンピュータ1の外部からDDT100を介して
行なう事も可能にされる。図1の例では、その設定主体
は、外部I/O65である。外部I/O65は、バス使
用要求信号DBREQをバスコントローラ5にアサート
し、バスコンロローラ5からバス使用許可信号BAVL
がアサートされてバス権を獲得した後、データ転送設定
コマンドDTRを外部バス60に出力する。データ転送
設定コマンドDTRはDDT100に供給され、DDT
制御回路及びDDTバッファを介して、データ転送設定
コマンドDTRに含まれている情報がデータ転送制御情
報として前記レジスタSARn,DARn,TCRn,
CHCRnに供給される。
【0042】前記アドレスバス55は、データ転送動作
においてDMAC8がアクセスアドレス信号をバスステ
ートコントローラ5を介して内蔵周辺回路や外部周辺回
路に供給するのに用いられる。DMAC8によるデータ
転送制御におけるリード又はライト動作の指示はバスイ
ンタフェース回路81がバスステートコントローラ5に
与える。バスステートコントローラ5は、このバスイン
タフェース回路81からの指示に従って前記ライトイネ
ーブル信号WEの電位を定める。
【0043】DMAC8は、前記データ転送チャネルを
用いたデータ転送制御のための制御回路として、回数制
御回路82、レジスタ制御回路83、起動制御回路84
及び要求優先制御回路85を有する。前記要求優先制御
回路85は、マイクロコンピュータ1の内外からデータ
転送要求があったとき、チャネルコントロールレジスタ
CHCRnのチャネルイネーブルビットなどを参照し
て、そのデータ転送要求に応答して起動すべきデータ転
送チャネルが動作可能かを判定する。更に、要求優先制
御回路85は、データ転送要求が競合する場合には予め
決められている優先順位に従って、起動すべき一つのデ
ータ転送チャネルを判定する。要求優先制御回路85は
データ転送要求に応答すべき一つのデータ転送チャネル
を決定すると、その情報を起動制御回路84に与える。
起動制御回路84は先ず、バスステートコントローラ5
に対してバス権要求信号BREQをアサートしてバス権
を要求する。バスステートコントローラ5がバス権承認
信号BACKをアサートすると、これによってDMAC
8はバス権を獲得する。そして起動制御回路84はレジ
スタ制御回路83に前記ソースレジスタSARnやディ
スティネーションレジスタDARnの出力動作などを制
御させ、且つ、バスインタフェース回路81にアドレス
出力動作などを制御させる。これによってDMAC8
は、データ転送要求に応答するデータ転送制御をバスス
テートコントローラ5を介して行う。バスステートコン
トローラ5は、DMAC8から供給されるアドレス信号
のアドレスエリアに応じたメモリサイクル数でバスサイ
クルを起動する。
【0044】マイクロコンピュータ1の内蔵周辺回路か
らのデータ転送要求は、特に制限されないが、図1に示
されるように、タイマ(TMU)74から出力されるイ
ンプットキャプチャー割込み信号TIC、シリアルコミ
ュニケーションインタフェースコントローラSCI1か
らの送信データエンプティー割込み転送要求信号SCI
1E、シリアルコミュニケーションインタフェースコン
トローラSCI1からの受信データフル割込み転送要求
信号SCI1F、シリアルコミュニケーションインタフ
ェースコントローラSCI2からの送信データエンプテ
ィー割込み転送要求信号SCI2E、及びシリアルコミ
ュニケーションインタフェースコントローラSCI2か
らの受信データフル割込み転送要求信号SCI2Fによ
って与えられる。
【0045】マイクロコンピュータ1の外部からDMA
C8に対するデータ転送要求(外部リクエスト)は、第
1に、転送要求信号DREQ0,DREQ1によって与
えられる。特に制限されないが、外部リクエストはデー
タ転送チャネル0、1だけで有効とされる。転送要求信
号DREQ0,DREQ1による転送要求が受け付けら
れると、転送要求元に転送承認信号DRAK0,DRA
K1が返される。転送要求信号DREQ0,DREQ1
に応答したデータ転送動作の完了は、転送完了信号DA
CK0,DACK1によって転送要求元に返される。
【0046】外部リクエストは、第2に、前記外部I/
O65が転送要求信号TR及びデータ転送制御コマンド
DTRによって要求することができる。転送要求信号T
Rは専用信号線101を介してDDT100に与えられ
る。このとき起動されるべきデータ転送チャネルは、転
送要求信号TRと共に外部I/O65から出力される信
号及びデータ転送設定コマンドDTRの内容によって決
定され、その制御はDDT制御回路102が行なう。前
記DDT制御回路102内の200は、データ転送設定
コマンドDRTを保持するバッファであり、次の新たな
データ転送設定コマンドDTRが供給されるまで、先に
供給されたデータ転送設定コマンドDTRが保持され
る。また、201は、前記バッファ200に保持されて
いるデータ転送設定コマンドDTRの特定のビットをデ
コードするデコーダである。該特定のビットは、例え
ば、データ転送設定コマンドDTR内のデータ転送チャ
ネルを示すビットである。バッファ200にデータ転送
設定コマンドDTRが保持されるため、後で図12から
図14を用いて説明する第3通常データ転送動作が指定
された場合、起動すべきデータ転送チャンネルは、この
バッファ200内のデータ転送設定コマンドDTRを参
照することにより判定することができる。例えば、デコ
ーダ201で、バッファ200に保持されているところ
のデータ転送設定コマンドDTR内のビット(データ転
送チャンネルを指定するビット)をデコードすることに
より、第3通常データ転送動作の際に起動されるべきデ
ータ転送チャンネルを求めることができる。前記バッフ
ァ200を設けずに、DDTバッファ103を前記バッ
ファ200の代わりに使ってもよい。即ち、後で図5を
用いて説明するように、このDDTバッファ103に
は、データ転送設定コマンドDTRが保持されるため、
このDDTバッファ103を前記バッファ200の代わ
りに使うようにしてもよい。
【0047】《外部I/Oによるデータ転送設定機能》
図3には外部I/O65の一例が示される。外部I/O
65は、特に制限されないが、FIFOデータバッファ
120、コマンド出力バッファ121、制御部122、
コマンドROM123、及び処理部124を有する。処
理部124の機能は、通信制御機能、画像処理機能、音
声処理機能など、何ら制限されない。バス60から処理
部124へのデータ入力、処理124からバス60への
データ出力はFIFOデータバッファ120を介して行
なわれる。制御部122は外部I/O65を全体的に制
御する。コマンドROM123はデータ転送設定コマン
ドDTRを予め保有している。制御部122はコマンド
ROM123をアクセスして、所要のデータ転送設定コ
マンドDTRをコマンドバッファ121に内部転送し、
制御部122から指示されるタイミングでコマンドバッ
ファ121のデータ転送設定コマンドDTRが外部デー
タバス60に出力される。
【0048】前記制御部122は、代表的に示されたバ
ス使用要求信号DBREQ及び転送要求信号TRを出力
し、バス使用許可信号BAVL、データストローブ信号
TDACK及びチャネル識別信号IDを入力する。前記
信号DBREQ、TR、BAVL、及びTDACKはロ
ーイネーブル信号とされる。尚、処理部124の機能に
応じたその他のインタフェース信号は図示を省略してあ
る。
【0049】DMAC8によるデータ転送制御において
外部I/O65は、アドレス信号によるアドレシングは
行なわれず、シングルアドレシングモードにおけるデー
タ転送元、又はデータ転送先とされるデバイスである。
データストローブ信号TDACKは、DMAC8による
シングルアドレシングモードにおいて外部I/O65に
対するデータ入出力動作のタイミングを指示する信号と
みなされる。このとき、外部I/O65がデータ入力動
作を行なうか出力動作を行なうかは、DMAC8に対す
るデータ転送要求元である外部I/O65は自ら認識し
ている事は言うまでもない。チャンネル識別信号IDは
DMAC8がデータ転送制御を行なっているデータ転送
チャネルを識別可能にする信号である。
【0050】図4には前記データ転送設定コマンドDT
Rの一例が示される。データ転送設定コマンドは、特に
制限されないが、64ビットとされ、転送サイズデータ
SZ2〜SZ0、リード/ライトデータ(リードかライ
トかを示すデータ)RW、データ転送リクエストチャネ
ルデータID1〜ID0、データ転送リクエストモード
データMD1〜MD0、データ転送回数データCT7〜
CT0、及びデータ転送アドレスA31〜A0を夫々保
持するコマンドフォーマットを有する。特に制限されな
いが、この実施例では、データ転送設定コマンドは64
ビットであり、前記外部データバス60のバスサイズと
同じにされている。そのため、一度のデータ転送でコマ
ンドを外部I/Oからマイクコンピュータへ供給するこ
とができ、更にデータ転送動作の高速化を図ることがで
きる。勿論、データ転送設定コマンドDTRを分割し
て、時間的にシーケンシャルにマイクロコンピュータへ
供給するようにしてもよい。
【0051】前記SZ2〜SZ0は、“000”でバイ
ト(8ビット)、“001”でワード(16ビット)、
“010”でロングワード(32ビット)、“011”
でクワッドワード(64ビット)、“100“で32バ
イト、”111で“無し”を意味し、その他は未定義と
される。 RWは、“0”がメモリからのリード、
“1”がメモリへのライトを意味する。
【0052】前記ID1〜ID0は、“00”でデータ
転送チャネル0、“01”でデータ転送チャネル1、
“10”でデータ転送チャネル2、“11”でデータ転
送チャネル3に対するデータ転送リクエストを意味す
る。
【0053】MD1〜MD0は、DMAC8に対する転
送動作モードを指示するために利用されるデータであ
り、“00”がデータバスを用いたハンドシェークプロ
トコル、“01”がエッジセンス、“10”がレベルセ
ンス、“11”がサイクルスチールを意味する。尚、外
部I/O65がDMAC8に要求する動作モードは、デ
ータ転送設定コマンドだけで決定されるものではなく、
後の説明から明らかなように、転送要求信号TR等の信
号の状態も関係して決定される。
【0054】図5には図1で説明したデータ処理システ
ムにおいて前記DMAC8、DDT100、バスステー
トコントローラ5、外部ROM62やRAM63を総称
するメモリ600、及び外部I/O65の関係が詳細に
示される。同図では理解を容易化するために、マイクロ
コンピュータ1内部のバス52,53及び外部バスイン
タフェース回路6の図示を省略している。また、DDT
100及びバスコントローラ5が直接外部バス60,6
1とインタフェースされていかのように図示されている
が、実際には図1に示される接続関係が維持されている
ものと理解されたい。
【0055】DMAC8の前記オペレーションレジスタ
DMAORは、CPU3によって初期設定される制御ビ
ットDDTMを有する。この制御ビットDDTMはDD
T100を用いたデータ転送制御、換言すれば外部I/
O65からの主体的なデータ転送制御情報の設定など
を、許可するか否かを示す。制御ビットDDTMの値は
制御信号ddtmodによってバスコントローラ5及び
DDT100に与えられる。これにより、DDT100
を用いたデータ転送制御が許可されたとき、DDT10
0は動作可能にされ、また、バスコントローラ5は信号
DBREQによるバス使用要求を受付けてバス使用許可
信号BAVLやデータストローブ信号TDACKを出力
可能にされる。前記バスコントローラ5はバス使用許可
信号BAVLをアサートするとき、DDT100に対し
て信号bavlをアサートする。これによってDDT1
00は外部I/O65がバス権を獲得したことを認識で
きる。
【0056】DDT100において前記DDTバッファ
103はデータ転送設定コマンドDTRを入力して保持
する。DDT制御部102は、供給されたデータ転送設
定コマンドDTRの内容、転送要求信号TRの状態等に
従って、DMAC8に対するデータ転送制御情報の設定
や、DMA転送動作の起動を制御する。レジスタSAR
n,DARn,CHCRnへのデータ転送制御情報の設
定が必要な場合には、データ転送設定コマンドDTRに
含まれるデータ転送リクエストチャネルデータID1〜
ID0で指定されるデータ転送チャネルを指定して、コ
マンドフォーマットに従ってそのコマンドの情報を対応
するレジスタSARn,DARn,CHCRnに供給す
る。データ転送動作の起動要求は、データ転送チャネル
毎の要求信号DDTREQ0〜DDTREQ3を用いて
行なう。
【0057】DMAC8はデータ転送制御を行なうと
き、動作するデータ転送チャネルを示すためのデータi
dと、シングルアドレシングモードでのデータ転送要求
元にデータ転送の開始を示すためのストローブ信号td
ackを出力する。前記信号id,tdackはバスコ
ントローラ5を介して制御信号ID,TDACKとさ
れ、外部I/O65に供給される。
【0058】各レジスタへの設定は、前記図5等を用い
て説明したが、更に理解を容易にするために、図26を
用いて説明を加える。
【0059】図26において、図5と同じ部分には同じ
記号が付されている。バス60から供給されたデータ転
送設定コマンドDTRは、その中のデータ転送リクエス
トチャネルデータID1〜ID0がデコーダ300でデ
コードされる。各データ転送チャンネル(データ転送チ
ャネル0〜データ転送チャネル3)毎に、転送元アドレ
スが設定されるソースアドレスレジスタSAR、転送先
アドレスが設定されるディスティネーションアドレスレ
ジスタDAR、転送回数を計数するためのトランスファ
カウントレジスタTCR、及びそのデータ転送チャネル
のデータ転送制御態様等が設定されるチャネルコントロ
ールレジスタCHCRが定められている。そのため、デ
コーダ300でデータ転送リクエストチャネルデータI
D1〜ID0をデコードして、設定しようとしているデ
ータ転送チャネルを検出することにより、各レジスタ群
(SARn、DARn,TCRn及びCHCRn)から
対応するレジスタ(SAR、DAR,TCR及びCHC
R)を定めることができる。即ち、DDT制御回路10
2は、デコーダ300のデコード結果に従って、データ
転送チャンネルを検出するとともに、検出したデータ転
送チャンネルに対応する各レジスタを前記各レジスタ群
(SARn、DARn,TCRn及びCHCRn)から
選択(指示)する。選択された各レジスタには、セレク
タ302,303,304及び305を介してDDTバ
ッファ103に保持されている各データが供給され、設
定される。例えば、データ転送設定コマンドDTR内の
アドレスデータA0〜A31は、セレクタ302又は3
03を介してソースアドレスレジスタSAR又はディス
ティネーションアドレスレジスタDARに供給され、設
定される。また、データ転送設定コマンドDTR内のデ
ータ転送回数データCT7〜CT0は、セレクタ304
を介してトランスファカウントレジスタTCRに供給さ
れ、設定される。更に、データ転送設定コマンドDTR
内の転送動作モードを指示するデータMD1,MD0及
びサイズデータSZ2,SZ1,SZ0等は、セレクタ
305を介してチャネルコントロールレジスタCHCR
に供給され、設定される。
【0060】一方、CPU3による各レジスタの選択及
び設定は、次のように行われる。CPU3のアドレス空
間に各レジスタにマップされているため、アドレス変換
ユニット4を介してCPU3から内部アドレスバス51
に供給されたアドレス信号がデコーダ301でデコード
され、各レジスタ群(SARn、DARn,TCRn及
びCHCRn)から設定しようとするレジスタが選択さ
れ、CPU3からデータバス50に出力された各設定デ
ータが、セレクタ302,303,304および305
を介して選択されたレジスタに供給されて、設定され
る。
【0061】前記各セレクタ301,302,303及
び304が、DDT100からのデータをレジスタ群へ
供給するのか内部バス50のデータをレジスタ群へ供給
するのかは、前記制御ビットDDTMの値によって決定
される。特に制限されないが、この制御ビットDDTM
は、マイクロコンピュータの電源を投入した際に、内部
バス50が前記レジスタに接続されるような値に初期設
定される。
【0062】尚、図26では説明を簡単にするために、
バス80及びバスインタフェース回路81は省略してあ
る。これらは、図26では、前記セレクタと内部バス5
0との間にあるものと理解されたい。また、前記デコー
ダ301は、前記レジスタ回路制御83に設けられてい
るものと理解されたい。
【0063】次に、外部I/O65をデータ転送要求元
とする場合のデータ転送プロトコルについて説明する。
そのデータ転送プロトコルは、特に制限されないが、第
1通常データ転送動作、第2通常データ転送動作、第3
通常データ転送動作、第1ハンドハンドシェークプロト
コル転送動作、第2ハンドシェークプロトコル転送動
作、ダイレクトデータ転送動作、データ転送中断動作と
される。
【0064】特に制限されないが、いずれのデータ転送
プロトコルが指定されているかは、DDT(Demand Dat
a Transfer)制御回路102が判定する。
【0065】後の説明で理解されると思うが、第1通常
データ転送動作では、データ転送設定コマンドで指示さ
れた制御情報(転送元或いは転送先アドレス等)とデー
タ転送チャンネルとを使って転送動作が行われる。ま
た、第2通常データ転送動作では、CPUによって指示
された制御情報とデータ転送設定コマンドで指示された
データ転送チャンネルとを使って転送動作が行われる。
更に、第3通常データ転送動作では、直前の転送動作で
使われたところの制御情報及びデータ転送チャンネルを
使って転送動作が行われる。
【0066】第1ハンドシェークプロトコル転送動作
は、特定のデータ転送設定コマンド(バス上の情報)と
転送要求信号とによって起動され、第2ハンドシェーク
プロトコル転送動作は、転送要求信号(バス上の情報無
しで)によって起動される。
【0067】図6は外部I/Oからメモリへのデータ転
送を一例とした第1通常データ転送動作の説明図であ
る。図6の表現形式は図5に対応され、図6においてD
MAレジスタ800は前記レジスタSARn,DAR
n,TCRn,CHCRn,DMAORを総称し、DM
A制御部801は前記起動制御回路84及び要求優先制
御回路85を総称する。図7には第1通常データ転送動
作における外部I/Oからメモリへのデータ転送の場合
のタイミングチャートが示され、図8には第1通常デー
タ転送動作におけるメモリから外部I/Oへのデータ転
送の場合のタイミングチャートが示される。
【0068】第1通常データ転送動作は、外部I/O6
5がバス権を獲得して転送設定コマンドDTRをバス6
0に出力すると共に、転送要求信号TRを専用信号線1
01を介してDDT100に与えることにより、DDT
100は転送設定コマンドDTRの内容に従ってDMA
レジスタ800にデータ転送制御情報を初期設定し、D
MA制御部801にデータ転送の起動を指示し、これに
応答してDMAC8がシングルアドレシングモードでデ
ータ転送制御動作を行ない、外部I/O65はデータ転
送要求元として、転送先にデータを出力し、或いは転送
元メモリ600からのデータを入力する、動作とされ
る。
【0069】更に詳しく説明すると、外部I/O65
は、DMA転送を起動させたいとき、先ず、バス権要求
号DBREQにてバスコントローラ5にバス権を要求す
る。外部I/O65はバス使用許可信号BAVLがアサ
ートされる事によってバス権を獲得する。外部I/O6
5はバス使用許可信号BAVLがアサートされてからク
ロック信号CLK(システムの動作基準クロック信号)
の2サイクル後に、転送要求信号TRをアサートすると
共にデータ転送設定コマンドDTRを外部データバス6
0に出力する。DDT100は、信号BAVLのアサー
トに同期してアサートされた信号bavlによって、デ
ータ転送設定コマンドDTRを伴って転送要求信号TR
が与えられるのを認識する。データ転送設定コマンドD
TRはDDTバッファ103及びDDT制御部102の
双方に供給される。特に制限されないが、第1通常デー
タ転送動作はデータ転送チャネル0のみ可能にされてお
り、DDT制御部102は、データ転送設定コマンドD
TRのデータID1〜ID0がデータ転送チャネル0に
対する転送要求を示しているかを判定し、そうであれ
ば、データ転送設定コマンドDTRの内容に従って、デ
ータ転送チャネル0に関するDMAレジスタ800にデ
ータ転送制御情報を初期設定し、データ転送チャネル0
に対するデータ転送動作の起動要求によってデータ転送
を開始できる状態にする。初期設定完了後、DDT制御
部102はリクエスト信号DDTREQ0によってDM
A制御部801にデータ転送チャネル0に対するデータ
転送動作の起動を指示する。これにより、DMAC8
は、前記初期設定に従ってシングルアドレシングモード
によるデータ転送制御を開始する。すなわち、アドレス
信号と共にデータストローブ信号TDACKが出力さ
れ、これに同期して外部I/O65は、データ転送要求
元として、図7に示される時刻tiからデータ出力動作
を行ない、或いは図8に示される時刻tjからデータ入
力動作を行なう。図6及び図7に示されるように外部I
/O65がデータ転送元である場合にはバスコントロー
ラ5から出力されるチャネル識別情報IDは必要ない
が、図8に示されるように、外部I/Oがデータ転送先
とされる場合には、前記チャンネル識別情報IDがデー
タ転送チャンネル0を意味する“00”の場合にだけ、
メモリ600からデータを取り込む。尚、図7及び図8
において、メモリ600としてDRAM(Dynamic Rand
om Access Memory)若しくはシンクロナスDRAMを想
定しており、RAはロウアドレス、CAはカラムアドレ
ス、BAはRAS,CAS,WEの各ストローブ信号が
有効とされるメモリバンクの選択が行なわれる事を意味
し、WTはこの時ストローブ信号WEで指示される動作
が書込み動作である事を意味し、RDは読み出し動作で
ある事を意味する。また、データD0,D1,D2,D
3等は前記クロック信号CLKに同期して出力又は入力
される。
【0070】第1通常データ転送動作により、データ転
送要求元の外部I/O65は、マイクロコンピュータ1
の処理状態を意識することなく、データ転送を行いたい
時、そのタイミングでデータ転送処理を行うことがで
き、外部I/O65を主体としたデータ転送が可能にな
る。このとき、CPU3はデータ転送制御情報の初期設
定を要しないから、CPU3には負担をかけず、その
間、CPU3を他の処理に振り分けることができ、マイ
クロコンピュータ1のデータ処理性能、そしてデータ処
理システムのデータ処理性能を、全体的に向上させるこ
とができる。
【0071】図9は外部I/Oからメモリへのデータ転
送を一例とした第2通常データ転送動作の説明図であ
る。図10には第2通常データ転送動作における外部I
/Oからメモリへのデータ転送の場合のタイミングチャ
ートが示され、図11には第2通常データ転送動作にお
けるメモリから外部I/Oへのデータ転送の場合のタイ
ミングチャートが示される。
【0072】第2通常データ転送動作は、DMAレジス
タ800に対するデータ転送制御情報の初期設定をCP
U3行い、その後、前記外部I/O65から前記データ
転送設定コマンドDTRを伴って前記データ転送要求T
Rが与えられることにより、そのデータ転送設定コマン
ドで特定されるデータ転送チャネルを用いて、前記CP
U3によって初期設定された前記データ転送制御情報に
従ったデータ転送制御を行なうものである。特に制限さ
れないが、第2通常データ転送動作はデータ転送チャネ
ル1〜3に対して有効とされる。
【0073】更に詳しくは、CPU3によってDMAレ
ジスタ800が初期設定された後、外部I/O65は、
DMA転送を起動させたいとき、先ず、バス権要求号D
BREQにてバスコントローラ5にバス権を要求する。
外部I/O65はバス使用許可信号BAVLがアサート
される事によってバス権を獲得する。外部I/O65は
バス使用許可信号BAVLがアサートされてからクロッ
ク信号CLK(システムの動作基準クロック信号)の2
サイクル後に、転送要求信号TRをアサートすると共に
データ転送設定コマンドDTRを外部データバス60に
出力する。DDT100は、信号BAVLのアサートに
同期してアサートされた信号bavlによって、データ
転送設定コマンドDTRを伴って転送要求信号TRが与
えられるのを認識する。データ転送設定コマンドDTR
はDDTバッファ103及びDDT制御部102の双方
に供給される。特に制限されないが、第2通常データ転
送動作はデータ転送チャネル1乃至データ転送チャネル
3のみ可能にされており、DDT制御部102は、デー
タ転送設定コマンドDTRのデータID1〜ID0(I
D)がデータ転送チャネル1乃至データ転送チャンネル
3の何れかに対する転送要求を示しているかを判定し、
そうであれば、DDT制御部102は、データ転送設定
コマンドDTRの内容に従ってDMAレジスタ800の
設定を変更する事を行なわず、データID1〜ID0で
指定されるデータ転送チャネルに応ずるリクエスト信号
DDTREQ1〜DDTREQ3の一つによってDMA
制御部801にデータ転送動作の起動を指示する。これ
により、DMAC8は、CPU3によって既に初期設定
されたデータ転送制御情報に従ってシングルアドレシン
グモードによるデータ転送制御を開始する。これによ
り、バスコントローラ5からアドレス信号と共にデータ
ストローブ信号TDACKが出力され、これに同期して
外部I/O65は、データ転送要求元として、図10に
示される時刻tiからデータ出力動作を行ない、或いは
図11に示される時刻tjからデータ入力動作を行な
う。バスコントローラ5から出力されるチャネル識別情
報IDの利用については図8の場合と同じである。
【0074】第2通常データ転送動作によれば、CPU
3による初期設定状態を用いる事によっても、外部I/
O65は自らデータ転送を起動することができる。
【0075】図12は外部I/Oからメモリへのデータ
転送を一例とした第3通常データ転送動作の説明図であ
る。図13には第3通常データ転送動作における外部I
/Oからメモリへのデータ転送の場合のタイミングチャ
ートが示され、図14には第3通常データ転送動作にお
けるメモリから外部I/Oへのデータ転送の場合のタイ
ミングチャートが示される。
【0076】第3通常データ転送動作は、DMAレジス
タ800に対するデータ転送制御情報の初期設定をCP
U3が行なった後、又は前記第2通常データ転送動作の
後、前記外部I/O65から前記データ転送設定コマン
ドDTRを伴うことなくデータ転送要求信号TRが与え
られることにより、直前のデータ転送動作と同じデータ
転送チャネルを用いて、前記初期設定された前記データ
転送制御情報に従った新たなデータ転送制御を行なうも
のである。特に制限されないが、第3通常データ転送動
作はデータ転送チャネル1〜3に対して有効とされる。
【0077】更に詳しくは、CPU3によってDMAレ
ジスタ800が初期設定された後、又は前記第2通常デ
ータ転送動作の後、外部I/O65は、DMA転送を起
動させたいとき、バス権要求を行なう事なく、転送要求
信号TRをアサートする。このときデータ転送設定コマ
ンドDTRを外部データバス60に出力しない。DDT
100は、信号信号bavlがアサートされずに転送要
求信号TRがアサートされる状態を認識すると、DDT
制御部102は、直前のデータ転送動作と同じデータ転
送チャネルを用いるように、リクエスト信号DDTRE
Q1〜DDTREQ3の一つによってDMA制御部80
1にデータ転送動作の起動を指示する。これにより、D
MAC8は、CPU3によって既に初期設定された条件
に従ってシングルアドレシングモードによるデータ転送
制御を開始する。これにより、バスコントローラ5は、
アドレス信号と共にデータストローブ信号TDACKが
出力され、これに同期して外部I/O65は、データ転
送要求元として、図13に示される時刻tiからデータ
出力動作を行ない、或いは図14に示される時刻tjか
らデータ入力動作を行なう。バスコントローラ5から出
力されるチャネル識別情報IDの利用については図8の
場合と同じである。
【0078】前記第3通常データ転送動作によれば、C
PU3によるデータ転送制御情報の設定あと、外部I/
O65は、バス権を獲得することなくデータ転送を開始
させることができる。
【0079】図15は外部I/Oからメモリへのデータ
転送を一例とした第1ハンドシェークプロトコル転送動
作の説明図である。図16には第1ハンドシェークプロ
トコル転送動作における外部I/Oからメモリへのデー
タ転送の場合のタイミングチャートが示され、図17に
は第1ハンドシェークプロトコル転送動作におけるメモ
リから外部I/Oへのデータ転送の場合のタイミングチ
ャートが示される。
【0080】第1ハンドシェークプロトコル転送動作
は、前記第1通常データ転送動作の後に続けてDMA転
送を行なう動作であり、前記第1通常データ転送動作を
最初に行なった後、前記外部I/O65からデータ転送
要求TRと共に供給されるデータ転送設定コマンドが特
定の第1状態、例えばMD1,MD0=“0,0”であ
ることを条件に、前記最初の第1通常データ転送動作と
同じデータ転送チャネルを用いて、当該最初の第1通常
データ転送動作時に初期設定されたデータ転送制御情報
に従ったデータ転送制御を行なう。
【0081】更に詳しくは、データ転送チャネル0を用
い、MD1,MD0=“1,0”又は“1,1”を指定
して前記第1通常データ転送動作を行なった後、外部I
/O65がDMA転送を起動させたいとき、先ず、バス
権要求号DBREQにてバスコントローラ5にバス権を
要求する。外部I/O65はバス使用許可信号BAVL
がアサートされる事によってバス権を獲得する。外部I
/O65はバス使用許可信号BAVLがアサートされて
からクロック信号CLK(システムの動作基準クロック
信号)の2サイクル後に、転送要求信号TRをアサート
すると共にデータ転送設定コマンドDTRをMD1,M
D0=“0,0”として、外部データバス60に出力す
る。DDT100は、信号BAVLのアサートに同期し
てアサートされた信号bavlによって、データ転送設
定コマンドDTRを伴って転送要求信号TRが与えられ
るのを認識する。DDT制御回路102がMD1,MD
0=“0,0”を検出しすることにより、第1ハンドシ
ェークプロトコル転送動作の指定を認識し、データ転送
設定コマンドDTRによるデータ転送制御情報の再設定
を行なうことなく、転送要求信号DDTREQ0によっ
てDMA制御部801にデータ転送の起動を要求する。
これにより、DMAC8は、データ転送チャンネル0に
既に設定されているデータ転送制御情報をそのまま用い
たデータ転送を開始する。これにより、アドレス信号と
共にデータストローブ信号TDACKが出力され、これ
に同期して外部I/O65は、データ転送要求元とし
て、図16に示される時刻tiからデータ出力動作を行
ない、或いは図17に示される時刻tjからデータ入力
動作を行なう。バスコントローラ5から出力されるチャ
ネル識別情報IDの利用については図8の場合と同じで
ある。
【0082】第1ハンドシェークプロトコル転送動作に
よれば、第1通常データ転送動作のためにコマンドで初
期設定されたデータ転送制御条件の変更を要しない場合
に、外部I/O65からのデータ転送要求を簡単に行な
うことができる。
【0083】図18は外部I/Oからメモリへのデータ
転送を一例とした第2ハンドシェークプロトコル転送動
作の説明図である。図19には第2ハンドシェークプロ
トコル転送動作における外部I/Oからメモリへのデー
タ転送の場合のタイミングチャートが示され、図20に
は第2ハンドシェークプロトコル転送動作におけるメモ
リから外部I/Oへのデータ転送の場合のタイミングチ
ャートが示される。
【0084】第2ハンドシェークプロトコル転送動作
は、前記第1通常データ転送動作の後に続けてDMA転
送を行なう動作であり、外部I/O65がバス権を獲得
していない状態でデータ転送要求TRが発せられること
を条件に、前記最初の第1通常データ転送動作と同じデ
ータ転送チャネルを用いて、当該最初の第1通常データ
転送動作時に初期設定されたデータ転送制御情報に従っ
たデータ転送制御を行なう。
【0085】詳しくは、データ転送チャネル0を用い、
MD1,MD0=“1,0”又は“1,1”を指定して
前記第1通常データ転送動作を行なった後、外部I/O
65がDMA転送を起動させたいとき、データ転送要求
TRをDDT制御部102に出力する。DDT制御部1
02は、このとき、外部I/O65がバス権を獲得して
いない状態を信号bavlによって確認することによ
り、DDT制御回路102は、第2ハンドシェークプロ
トコル転送動作の指定を認識し、転送要求信号DDTR
EQ0によってDMA制御部801にデータ転送の起動
を要求する。これにより、DMAC8は、データ転送チ
ャンネル0に既に設定されているデータ転送制御情報を
そのまま用いたデータ転送を開始する。これにより、ア
ドレス信号と共にデータストローブ信号TDACKが出
力され、これに同期して外部I/O65は、データ転送
要求元として、図19に示される時刻tiからデータ出
力動作を行ない、或いは図20に示される時刻tjから
データ入力動作を行なう。バスコントローラ5から出力
されるチャネル識別情報IDの利用については図8の場
合と同じである。これにより、外部データバス使用要求
をアサートせずに(外部データバスの使用状態を意識す
ることなく)直接データ転送を処理することが可能にな
る。
【0086】前記第2ハンドシェークプロトコル転送動
作によれば、第1通常データ転送動作のためにコマンド
で初期設定されたデータ転送制御条件の変更を要しない
場合に、外部I/O65は、バス権を獲得することなく
DMAC8によるデータ転送を開始させることができ
る。
【0087】図21は外部I/Oからメモリへのデータ
転送を一例としたダイレクトデータ転送動作の説明図で
ある。図22にはダイレクトデータ転送動作における外
部I/Oからメモリへのデータ転送の場合のタイミング
チャートが示され、図23にはダイレクトデータ転送動
作におけるメモリから外部I/Oへのデータ転送の場合
のタイミングチャートが示される。
【0088】ダイレクトデータ転送動作は、CPU3に
よるデータ転送制御情報の設定後、データバス60を使
用せずに、外部I/O65からデータ転送を要求してD
MA転送を行う動作である。この動作において選択され
るデータ転送チャネルは予め固定的に決定されている。
【0089】詳しくは、バス権要求信号DBREQとデ
ータ転送要求信号TRとを同時にDDT制御部102に
アサートすることにより、DDT制御部102は、予め
固定的に決定されているデータ転送チャンネル2を用い
たデータ転送要求があったものとして認識し、転送要求
信号DDTREQ2によってDMA制御部801にデー
タ転送の起動を要求する。DMAC8は、データ転送チ
ャンネル2に既に設定されているデータ転送制御情報を
そのまま用いたデータ転送を開始する。これにより、ア
ドレス信号と共にデータストローブ信号TDACKが出
力され、これに同期して外部I/O65は、データ転送
要求元として、図22に示される時刻tiからデータ出
力動作を行ない、或いは図23に示される時刻tjから
データ入力動作を行なう。
【0090】図24はデータ転送中断動作の説明図であ
る。図25にはデータ転送中断動作のタイミングチャー
トが示される。
【0091】このデータ転送中断動作は、DMAC8が
データ転送制御を行なっているとき、DDT制御部10
2が、前記外部I/O65から供給されるデータ転送設
定コマンドが特定の状態、例えばID1,ID0=
“0,0”、MD1,MD0≠“0,0”、SZ2,S
Z1,SZ0=“1,1,1”にされていることを検出
することにより、データ転送制御動作を強制終了する。
ここで、バスコントローラ5は外部I/O65からのバ
ス権要求信号DBREQに対して最も高い優先度を与え
ている。DMAデータ転送動作中であっても、外部I/
O65からのバス権要求信号DBREQがあった場合に
は、そのとき時実行しているバスアクセスを停止し、外
部I/O65にバス権を開放するようになっている。
【0092】データ転送中断動作によれば、外部I/O
65は、データ転送を要求したいとき、既に動作される
DMAC8によるデータ転送動作を停止させる事がで
き、最も高い優先度を以ってデータ転送を要求すること
ができる。
【0093】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは言うまでもない。
【0094】例えば、外部I/Oがデータ転送元となる
DMAデータ転送は、メモリとの間のデータ転送に限定
されず、他の入出力デバイスとの間のデータ転送であっ
てもよい。また、マイクロコンピュータが内蔵する回路
モジュール、データ処理システムを構成するデバイスは
上記実施例に限定されず適宜変更することが可能であ
る。また、DMACはバスコントローラ8内部のデータ
バッファを用いる構成に限定されず、DMACそれ自体
が専用のデータバッファを備える構成であってもよい。
【0095】更に、周辺装置若しくは入出力装置として
の前記外部I/O65は、1つの半導体チップで構成し
てもよいし、複数の半導体チップを組み合わせることに
よって構成してもよい。また、このI/Oは、マイクロ
コンピュータと同一半導体チップ上に設けることも可能
である。
【0096】また、図3では、データバスと外部I/O
とを2つのバスで結んでいるが、勿論1つのバスで結ぶ
ようにしてもよい。
【0097】更に、複数の外部I/Oを用意し、それぞ
れに固有の転送情報(転送先或いは転送元アドレスデー
タ、転送チャンネル等)を設定(コマンドROMに格
納)しておけば、単に外部I/Oを変えるだけで、変え
た外部I/Oに対応したデータ転送の初期設定が行われ
る様になるため、システムの変更が容易になる。勿論、
この場合には、各外部I/Oが互いに異なる機能を持つ
ようにしてもよいし、同じ機能であってもよい。
【0098】また、前記実施例では、1つの外部I/O
だけがバスに接続されていたが、複数の外部I/Oがバ
スに接続される様にしてもよい。この場合には、互いに
バス権の要求が重ならないようにするか、優先順位を付
けることが望ましい。
【0099】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0100】すなわち、入出力デバイスはデータ転送を
行う際にCPUを介さずにデータ転送要求と共にデータ
転送設定コマンドを出力して、データ転送制御情報をダ
イレクトメモリアクセス制御手段に設定できるから、デ
ータ転送要求元の入出力デバイスは、CPUの処理状態
を意識することなく、データ転送を行いたい時、そのタ
イミングでデータ転送処理を行うことができ、入出力デ
バイス主体のデータ転送が可能になる。
【0101】このときCPUはデータ転送制御情報の初
期設定を要しないから、CPUには負担をかけず、その
間、CPUを他の処理に振り分けることができ、マイク
ロコンピュータのデータ処理性能、そしてデータ処理シ
ステムのデータ処理性能を、全体的に向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係るデータ処理システムを示す
ブロック図である。
【図2】本発明の一例に係るマイクロコンピュータを示
すブロック図である。
【図3】外部I/Oの一例を示すブロック図である。
【図4】データ転送設定コマンドの一例を示すコマンド
フォーマット図である。
【図5】DMAC、DDT、バスステートコントロー
ラ、メモリ及び外部I/Oの接続関係を示した概略ブロ
ック図である。
【図6】外部I/Oからメモリへのデータ転送を一例と
した第1通常データ転送動作の説明図である。
【図7】第1通常データ転送動作における外部I/Oか
らメモリへのデータ転送の場合のタイミングチャートで
ある。
【図8】第1通常データ転送動作におけるメモリから外
部I/Oへのデータ転送の場合のタイミングチャートで
ある。
【図9】外部I/Oからメモリへのデータ転送を一例と
した第2通常データ転送動作の説明図である。
【図10】第2通常データ転送動作における外部I/O
からメモリへのデータ転送の場合のタイミングチャート
である。
【図11】第2通常データ転送動作におけるメモリから
外部I/Oへのデータ転送の場合のタイミングチャート
である。
【図12】外部I/Oからメモリへのデータ転送を一例
とした第3通常データ転送動作の説明図である。
【図13】第3通常データ転送動作における外部I/O
からメモリへのデータ転送の場合のタイミングチャート
である。
【図14】第3通常データ転送動作におけるメモリから
外部I/Oへのデータ転送の場合のタイミングチャート
である。
【図15】外部I/Oからメモリへのデータ転送を一例
とした第1ハンドシェークプロトコル転送動作の説明図
である。
【図16】第1ハンドシェークプロトコル転送動作にお
ける外部I/Oからメモリへのデータ転送の場合のタイ
ミングチャートである。
【図17】第1ハンドシェークプロトコル転送動作にお
けるメモリから外部I/Oへのデータ転送の場合のタイ
ミングチャートである。
【図18】外部I/Oからメモリへのデータ転送を一例
とした第2ハンドシェークプロトコル転送動作の説明図
である。
【図19】第2ハンドシェークプロトコル転送動作にお
ける外部I/Oからメモリへのデータ転送の場合のタイ
ミングチャートである。
【図20】第2ハンドシェークプロトコル転送動作にお
けるメモリから外部I/Oへのデータ転送の場合のタイ
ミングチャートである。
【図21】外部I/Oからメモリへのデータ転送を一例
としたダイレクトデータ転送動作の説明図である。
【図22】ダイレクトデータ転送動作における外部I/
Oからメモリへのデータ転送の場合のタイミングチャー
トである。
【図23】ダイレクトデータ転送動作におけるメモリか
ら外部I/Oへのデータ転送の場合のタイミングチャー
トである。
【図24】データ転送中断動作の説明図である。
【図25】データ転送中断動作のタイミングチャートで
ある。
【図26】DDTとDMACとの接続を示す図である。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 3 CPU 4 アドレス変換・キャッシュユニット 5 バスステートコントローラ 6 外部バスインタフェース回路 60 外部データバス 61 外部アドレスバス 65 外部I/O(入出力デバイス) 70〜74 内蔵周辺回路 8 DMAC 82 回数制御回路 83 レジスタ制御回路 84 起動制御回路 85 要求優先制御回路 SARn ソースアドレスレジスタ DARn ディスティネーションアドレスレジスタ 100 DDT 101 TR用の専用信号線 102 DDT制御部 103 DDTバッファ DBREQ バス使用要求信号 BAVL バス使用許可信号 TDACK データストローブ信号 ID チャネル識別信号 DTR データ転送設定コマンド TR 転送要求信号 600 メモリ 800 DMAレジスタ 801 DMA制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼須賀 知哉 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 長谷川 淳 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロコンピュータと、メモリと、入
    出力デバイスと、前記マイクロコンピュータ、前記メモ
    リ及び前記入出力デバイスが接続されたバスとを有する
    データ処理システムにおいて、 前記マイクロコンピュータは、中央処理装置と、前記中
    央処理装置から又は前記バスを介して外部から与えられ
    るデータ転送制御情報に基づいてデータ転送制御を行な
    う複数のデータ転送チャネルを有するダイレクトメモリ
    アクセス制御手段と、前記中央処理装置、ダイレクトメ
    モリアクセス制御手段及び前記入出力デバイスから与え
    られるバス権要求の競合を調停すると共に前記バスに対
    するバスサイクルを制御するバスステートコントローラ
    とを含み、 前記入出力デバイスは、バス権を獲得してダイレクトメ
    モリアクセス制御手段にデータ転送要求を行なうと共に
    前記バスにダイレクトメモリアクセス制御手段の動作を
    制御するためのデータ転送設定コマンドを出力し、それ
    に対するマイクロコンピュータからの応答に同期して、
    ダイレクトメモリアクセス制御手段によるデータ転送制
    御のデータ転送要求元として前記バスに対するデータ出
    力又はデータ入力動作を行なうものであることを特徴と
    するデータ処理システム。
  2. 【請求項2】 前記データ転送設定コマンドは、転送デ
    ータサイズ、データ転送に用いるデータ転送チャネル、
    転送アドレス、及び転送回数を夫々指定する情報を含む
    ものであることを特徴とする請求項1記載のデータ処理
    システム。
  3. 【請求項3】 マイクロコンピュータと、メモリと、入
    出力デバイスと、前記マイクロコンピュータ、前記メモ
    リ及び前記入出力デバイスが接続されたバスとを有する
    データ処理システムにおいて、 前記マイクロコンピュータは、中央処理装置と、前記中
    央処理装置から又は前記バスを介して外部から与えられ
    るデータ転送制御情報に基づいてデータ転送制御を行な
    う複数のデータ転送チャネルを有するダイレクトメモリ
    アクセス制御手段と、前記中央処理装置、ダイレクトメ
    モリアクセス制御手段及び前記入出力デバイスから与え
    られるバス権要求の競合を調停すると共に前記バスに対
    するバスサイクルを制御するバスステートコントローラ
    とを含み、 前記入出力デバイスは、バス権を獲得してダイレクトメ
    モリアクセス制御手段にデータ転送要求を行なうと共に
    前記バスにダイレクトメモリアクセス制御手段の動作を
    制御するためのデータ転送設定コマンドを出力し、それ
    に対するマイクロコンピュータからの応答に同期して、
    ダイレクトメモリアクセス制御手段によるデータ転送制
    御のデータ転送要求元として前記バスに対するデータ出
    力又はデータ入力動作を行なうものであり、 前記ダイレクトメモリアクセス制御手段は、前記データ
    転送設定コマンドによって設定された前記データ転送制
    御情報に従ってデータ転送制御を行なう第1動作を実行
    可能なものであることを特徴とするデータ処理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記ダイレクトメモリアクセス制御手段
    は、前記第1動作の後、前記入出力デバイスからデータ
    転送要求と共に供給されるデータ転送設定コマンドが特
    定の第1状態であることを検出することにより、前記第
    1動作と同じデータ転送チャネルを用いて、前記設定さ
    れた前記データ転送制御情報に従ったデータ転送制御を
    行なう第2動作を実行可能なものであることを特徴とす
    る請求項3記載のデータ処理システム。
  5. 【請求項5】 前記ダイレクトメモリアクセス制御手段
    は、前記第1動作の後、前記入出力デバイスからデータ
    転送設定コマンドを伴うことなくデータ転送要求が与え
    られることにより、直前のデータ転送動作と同じデータ
    転送チャネルを用いて、前記設定された前記データ転送
    制御情報に従ったデータ転送制御を行なう第3動作を実
    行可能なものであることを特徴とする請求項3記載のデ
    ータ処理システム。
  6. 【請求項6】 前記ダイレクトメモリアクセス制御手段
    は、前記中央処理装置によってデータ転送制御情報が設
    定された後、前記入出力デバイスから前記データ転送設
    定コマンドを伴って前記データ転送要求が与えられるこ
    とにより、そのデータ転送設定コマンドで特定されるデ
    ータ転送チャネルを用いて、前記中央処理装置により設
    定された前記データ転送制御情報に従ったデータ転送制
    御を行なう第4動作を実行可能なものであることを特徴
    とする請求項3記載のデータ処理システム。
  7. 【請求項7】 前記ダイレクトメモリアクセス制御手段
    は、前記中央処理装置によってデータ転送制御情報が設
    定された後、前記入出力デバイスから前記データ転送設
    定コマンドを伴うことなくデータ転送要求が与えられる
    ことにより、直前のデータ転送動作と同じデータ転送チ
    ャネルを用いて、前記設定された前記データ転送制御情
    報に従ったデータ転送制御を行なう第5動作を実行可能
    なものであることを特徴とする請求項6記載のデータ処
    理システム。
  8. 【請求項8】 前記ダイレクトメモリアクセス制御手段
    は、前記入出力デバイスから供給されるデータ転送設定
    コマンドが特定の第2状態であることを検出することに
    より、データ転送制御動作を強制終了するものであるこ
    とを特徴とする請求項3乃至7の何れか1項に記載のデ
    ータ処理システム。
  9. 【請求項9】 中央処理装置と、前記中央処理装置から
    又は外部から与えられるデータ転送制御情報に基づいて
    データ転送制御を行なう複数のデータ転送チャネルを有
    するダイレクトメモリアクセス制御手段と、前記中央処
    理装置、ダイレクトメモリアクセス制御手段及び外部か
    ら与えられるバス権要求の競合を調停すると共に外部に
    対するバスサイクルを制御するバスステートコントロー
    ラとを含み、 前記ダイレクトメモリアクセス制御手段は、前記バスス
    テートコントローラが外部にバス権を開放した状態で、
    外部からダイレクトメモリアクセス制御手段の動作を制
    御するためのデータ転送設定コマンドを伴ってデータ転
    送要求が与えられたとき、前記データ転送設定コマンド
    により設定された前記データ転送制御情報に従ってデー
    タ転送制御を行なう第1動作を実行可能なものであるこ
    とを特徴とするマイクロコンピュータ。
  10. 【請求項10】 前記ダイレクトメモリアクセス制御手
    段は、前記第1動作の後、外部からデータ転送要求と共
    に供給されるデータ転送設定コマンドが特定の第1状態
    であることを検出することにより、前記第1動作と同じ
    データ転送チャネルを用いて、前記設定された前記デー
    タ転送制御情報に従ったデータ転送制御を行なう第2動
    作と、前記第1動作の後、外部からデータ転送設定コマ
    ンドを伴うことなくデータ転送要求が与えられることに
    より、直前のデータ転送動作と同じデータ転送チャネル
    を用いて、前記設定された前記データ転送制御情報に従
    ったデータ転送制御を行なう第3動作とを実行可能なも
    のであることを特徴とする請求項9記載のマイクロコン
    ピュータ。
  11. 【請求項11】 前記ダイレクトメモリアクセス制御手
    段は、前記中央処理装置によって前記データ転送制御情
    報が設定された後、外部からデータ転送設定コマンドを
    伴ってデータ転送要求が与えられることにより、そのデ
    ータ転送設定コマンドで特定されるデータ転送チャネル
    を用いて、前記中央処理装置により設定された前記デー
    タ転送制御情報に従ったデータ転送制御を行なう第4動
    作と、前記中央処理装置によってデータ転送制御情報が
    設定された後、前記入出力デバイスからデータ転送設定
    コマンドを伴うことなくデータ転送要求が与えられるこ
    とにより、直前のデータ転送動作と同じデータ転送チャ
    ネルを用いて、前記設定されたデータ転送制御情報に従
    ったデータ転送制御を行なう第5動作とを実行可能なも
    のであることを特徴とする請求項9記載のマイクロコン
    ピュータ。
  12. 【請求項12】 中央処理装置、 データ転送動作の際に使われる制御情報が設定されるレ
    ジスタを有し、前記レジスタに設定された制御情報に従
    って、データ転送動作を実行するダイレクトメモリアク
    セスコントローラ、 前記中央処理装置と前記ダイレクトメモリアクセスコン
    トローラと前記マイクロコンピュータの外部とに結合さ
    れたバス、 前記中央処理装置に結合され、前記マイクロコンピュー
    タの外部からの前記バスに対する使用要求と、前記中央
    処理装置からの前記バスに対する使用要求とを受けて、
    前記バスに対する使用要求の調停を行うバスコントロー
    ラ、及び前記バスコントローラが前記外部からのバスの
    使用要求を認めているとき、前記バスに供給されている
    制御情報を、前記ダイレクトメモリアクセスコントロー
    ラの前記レジスタへ設定する制御回路を含んで成るもの
    であることを特徴とするマイクロコンピュータ。
  13. 【請求項13】 前記レジスタに設定される制御情報
    は、データ転送動作の際に転送元を表す転送元アドレス
    情報又はデータ転送動作の際に転送先を表す転送先アド
    レス情報を含むものであることを特徴とする請求項12
    記載のマイクロコンピュータ。
  14. 【請求項14】 前記制御回路は、前記ダイレクトメモ
    リアクセスコントローラに対する転送要求に応答して、
    前記バスに供給されている制御情報を前記レジスタへ設
    定するものであることを特徴とする請求項13記載のマ
    イクロコンピュータ。
  15. 【請求項15】 前記ダイレクトメモリアクセスコント
    ローラは、複数のデータ転送チャンネルを有し、前記レ
    ジスタは、前記複数のデータ転送チャンネルのそれぞれ
    に対応した複数のレジスタを有し、それぞれのレジスタ
    は、前記中央処理装置により互いに異なるアドレスに割
    り当てられ、アドレスを指定することにより前記中央処
    理装置によって前記指定アドレスに割り当てられたレジ
    スタに制御情報が設定されるものであることを特徴とす
    る請求項14記載のマイクロコンピュータ。
  16. 【請求項16】 前記バスに供給されている制御情報
    は、前記複数のデータ転送チャンネルの内の1つを指定
    する指定情報を含み、該指定情報によって指定されたデ
    ータ転送チャンネルに対応するレジスタに対して、前記
    転送元アドレス情報又は転送先アドレス情報が設定され
    るものであることを特徴とする請求項15記載のマイク
    ロコンピュータ。
  17. 【請求項17】 バスに結合され、データ転送動作に際
    してデータの転送元又はデータの転送先として機能する
    周辺装置であって、 所定の機能を実現する処理部、 前記バスに関する使用要求を出力し、使用要求の許可に
    応答してデータ転送要求を出力する制御部及び前記デー
    タ転送要求の出力に同期して、前記データ転送動作に際
    して使われる制御情報を出力する出力部を含んで成るも
    のであることを特徴とする周辺装置。
  18. 【請求項18】 前記制御情報は、前記データ転送動作
    においてデータが転送されるべき転送先のアドレス情報
    又は転送されるべきデータが格納されている転送元のア
    ドレスを示すアドレス情報を含むものであることを特徴
    とする請求項17記載の周辺装置。
  19. 【請求項19】 前記処理部、前記制御部及び前記出力
    部は、1つの半導体チップに形成されて成るものである
    ことを特徴とする請求項18記載の周辺装置。
  20. 【請求項20】 複数の半導体チップにより形成されて
    成るものであることを特徴とする請求項18記載の周辺
    装置。
  21. 【請求項21】 マイクロコンピュータと、前記マイク
    ロコンピュータに結合されたバスと、前記バスに結合さ
    れた周辺装置とを含むデータ処理システムであって、 前記マイクロコンピュータは、 前記バスに結合された中央処理装置、 前記バスに結合され、データ転送動作の際に使われる制
    御情報が設定されるレジスタを有し、前記レジスタに設
    定された制御情報に従って、データ転送動作を実行する
    ダイレクトメモリアクセスコントローラ、 前記中央処理装置に結合され、前記マイクロコンピュー
    タの外部からの前記バスに対する使用要求と、前記中央
    処理装置からの前記バスに対する使用要求とを受けて、
    前記バスに対する使用要求の調停を行うバスコントロー
    ラ、及び前記バスコントローラが前記外部からのバスの
    使用要求を認めているとき、前記バスに供給されている
    制御情報を、前記ダイレクトメモリアクセスコントロー
    ラの前記レジスタへ設定する制御回路を含み、 前記周辺装置は、 所定の機能を実現する処理部、 前記バスに関する使用要求を出力し、使用要求の許可に
    応答してデータ転送要求を出力する制御部及び前記デー
    タ転送要求の出力に同期して、前記制御情報を出力する
    出力部を含んで成るものであることを特徴とするデータ
    処理システム。
  22. 【請求項22】 前記制御情報は、データ転送動作にお
    いてデータが転送されるべき転送先のアドレス情報又は
    転送されるべきデータが格納されている転送元のアドレ
    スを示すアドレス情報を含むものであることを特徴とす
    る請求項21記載のデータ処理システム。
  23. 【請求項23】 前記制御回路は、前記ダイレクトメモ
    リアクセスコントローラに対するデータ転送要求に応答
    して、前記バスに供給されている制御情報を前記レジス
    タへ設定するものであることを特徴とする請求項22記
    載のデータ処理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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