JPH11211943A - 光遮蔽装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光遮蔽装置のスペース効率を改善し、安全か
つ確実に光を遮蔽する。 【解決手段】 ブラケット１０に固定されたサポート９
の内部貫通穴に実装されたスライド可能なシャフト８の
一方は、ネジ１３によりスライド可能なカバー１４に固
定され、シャフト８の他方とブラケット１０の間には、
ストッパー１１とネジ１３にてシャフト８からの飛び出
しが防止されているバネ１２が嵌挿されているので、バ
ネ１２の圧縮応力によりカバー１４は常に光リセプタク
ル６の光出力面を覆う位置にスライドする方向に付勢さ
れている。光リセプタクル６に光アダプタ５を接続する
際には、バネ１２をさらに圧縮する方向に加圧すること
により、カバー１４を光リセプタクルの光出力面に沿っ
てスライドさせて光リセプタクル６の光出力面外へ移動
させた状態にして接続する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバーケー
ブルの接続部の構造に関し、特に、光モジュールからの
出力光を遮蔽する光遮蔽装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】光通信装置において、発光モジュールよ
り出力される光は非常に強く、この出力光を直接目に当
てた場合には失明のおそれもあるので、ファイバーケー
ブルの接続作業等を行う場合には、発光モジュールより
出力される光が直接目に入らないように遮蔽する手段が
従来より採用されている。

【０００３】図３は、従来の光遮蔽装置の構造を示す図
であり、光リセプタクル６からの出力光を直視できない
ように、光アダプター３側に設けられたカバー１５の一
部を出力光の光軸に覆い被さるように取り付けて直視防
止対策を行っている。光アダプター５は、このカバー１
５の中で光リセプタクル６と接続される。

【０００４】図４は、従来の他の光遮蔽装置の構造を示
す図であり、光アダプター３を取り付けた筐体外壁１８
に支点部材１７を設け、この支点部材１７の先端部に設
けた穴に、カバー１６の突起部を挿入してカバー１６を
重力により光リセプタクル６の全面にぶら下がるように
配置させ、光プラグ５の脱着時における光リセプタクル
６からの光出力をカバー１６により遮蔽する構成となっ
ている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】図３に示す光遮蔽装置
においては、カバー１５が固定されて設けられているの
で、光出力を直視することを防止する点ではその効果が
大きいが、光リセプタクルを実装する際、必要なスペー
スが増大し、高密度実装には不利であり、また、光アダ
プター５の接続作業を行う際にカバー１５が障害とな
り、光アダプター５の着脱作業がやりにくく、作業性の
点で難がある。

【０００６】また、図４に示す光遮蔽装置においては、
支点部材１７が必ず光リセプタクル６の上に配置されて
いなければならず、任意に設置されている光ファイバー
ケーブルどうしの接続には適用できないという問題があ
る。

【０００７】さらに、上記従来技術では、光リセプタク
ルとカバーとが離れて配置されているので、光アダプタ
ーが接続されていないときに、光リセプタクルの接続端
面から埃等が入って光ファイバの断面に付着する可能性
がある。

【０００８】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
簡単な構成により解決する光遮蔽装置を提供することに
ある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、光リセプタク
ルの光出力面を覆うように光リセプタクルの光出力面と
接してスライド可能に設けられたカバーと、前記カバー
に対して、光アダプタの非接続時に前記光リセプタクル
の光出力面を覆う方向に付勢する付勢手段を備えたこと
を特徴としている。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１は、本発明光遮蔽装置の実施
の形態を示す図であり、図２は、本発明光遮蔽装置の分
解斜示図である。図１乃至図２において、発光モジュー
ル１、光ファイバー２、光アダプター３および光リセプ
タクル６により構成される光素子は、内部に貫通穴があ
るサポート９を側面に従えたブラケット１０を有してい
る。

【００１１】サポート９の内部貫通穴には、シャフト８
を配置させ、シャフト８の光素子取り付け方向にバネ１
２を被せ、ストッパー１１とネジ１３にてバネ１２のシ
ャフト８からの飛び出しを防止する。シャフト８の反対
側にはカバー１４をネジ１３にて固定する。

【００１２】次に、本発明の光遮蔽装置の動作につい
て、図１を参照して説明する。ブラケット１０に固定さ
れたサポート９の内部貫通穴に実装されたスライド可能
なシャフト８の一方は、ネジ１３によりスライド可能な
カバー１４に固定され、また、シャフト８の他方とブラ
ケット１０の間には、ストッパー１１とネジ１３にてシ
ャフト８からの飛び出しが防止されているバネ１２が嵌
挿されているので、バネ１２の圧縮応力によりカバー１
４は常に光リセプタクル６の光出力面を覆う位置にスラ
イドする方向に付勢されている。

【００１３】光リセプタクル６に光アダプタ５を接続す
る際には、バネ１２をさらに圧縮する方向に加圧するこ
とにより、カバー１４を光リセプタクルの光出力面に沿
ってスライドさせて光リセプタクル６の光出力面外へ移
動させた状態にして、光リセプタクル６と光アダプタ５
の接続を行う。光アダプタ５が接続されている状態のと
きには、カバー１４の先端部は光リセプタクル６の光出
力面を覆う方向に付勢された状態で光アダプタ５に当接
した位置に止まっている。

【００１４】なお、図１においては、一組の光接続装置
について説明したが、図１の発光モジュール１、光ファ
イバー２、光アダプター３および光リセプタクル６によ
り構成される光素子および光アダプター５が複数組存在
する場合には、ブラケット１０として、サポート９を光
リセプタクルの数だけ並列に連結した一つの部品として
構成することができる。

【００１５】また、本発明の光遮蔽装置を構成する材料
については、本発明の構造的機能を満たす場合には、非
金属との組み合わせにより構成することができる。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、バネの付勢力によりカバーを
スライドさせて出力光を遮蔽しているので、光リセプタ
クルからの前方への張り出しを最小限に押さえることが
でき、光遮蔽装置のスペース効率を改善することができ
る。

【００１７】また、本発明の光遮蔽装置は、光リセプタ
クルへネジ止めにて直接取り付けることができる簡単な
構造となっているので、任意に設置されている光ファイ
バーケーブルどうしの接続に適用することができる。

【００１８】また、本発明の光遮蔽装置のカバーは、光
リセプタクルの光出力面に密着してスライドする構成と
すれば、光遮蔽が確実に行われるとともに、防塵機能も
兼ね備えることができる。

【００１９】さらに、本発明の光遮蔽装置のカバーの遮
蔽部外面は、平らな面として構成されており、かつ光ア
ダプターを接続した状態においても隠れることはないの
で、その表面に光の信号名等を印刷表示することがで
き、表示のための部品等を用意する必要がなく、コスト
の低減化を図ることができる。

【００２０】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の光遮蔽装置の実施の形態を示す図であ
る。

【図２】本発明の光遮蔽装置の分解斜示図である。

【図３】従来例を示す図である。

【図４】従来例を示す図である。

【符号の説明】

１ 発光モジュール ２、４ 光ファイバー ３、５ 光アダプター ６ 光リセプタクル ７、１３ ネジ ８ シャフト ９ サポート １０ ブラケット １１ ストッパー １２ バネ １４、１５、１６ カバー １７ 支持部材 １８ 筐体外壁

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 光リセプタクルの光出力面と接してスラ
   イド可能に設けた光遮蔽用のカバーと、前記カバーに対
   して、前記光リセプタクルの光出力面を覆う方向に付勢
   する付勢手段を備えたことを特徴とする光遮蔽装置。
2. 【請求項２】 発光モジュールからの光を、光ファイバ
   ー、光アダプターおよび光リセプタクルを介して他の光
   アダプターと接続可能に構成された光素子において、 前記光アダプターと前記光リセプタクルの間に配置され
   て両者を結合するブラケットと、該ブラケットに、前記
   光リセプタクルの光出力面と接してスライド可能に設け
   た光遮蔽用のカバーおよび前記カバーに対して前記光リ
   セプタクルの光出力面を覆う方向に付勢する付勢手段を
   備えたことを特徴とする光遮蔽装置。
3. 【請求項３】 前記カバーは、前記ブラケットに対して
   スライド可能に実装されたシャフトに固定され、前記光
   リセプタクルの光出力面を覆う方向への付勢力は、前記
   シャフトに嵌挿されたバネによって与えられていること
   を特徴とする請求項２記載の光遮蔽装置。
4. 【請求項４】 前記ブラケットに、前記発光モジュー
   ル、光ファイバー、光アダプターおよび光リセプタクル
   よりなる光素子が複数組並列に連結されていることを特
   徴とする請求項２記載の光遮蔽装置。
5. 【請求項５】 前記カバーは、前記光リセプタクルの光
   出力面に密着してスライドする構成となっていることを
   特徴とする請求項１または２記載の光遮蔽装置。