JPH11206545A - 靴べら - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 名刺入れや定期入れに入れることが可能であ
り、また、他の目的、例えばカレンダ−や名刺或いはク
レジットカ−ドとして使用することのできる靴べらを提
供する。 【解決手段】 薄いカ−ド形の三方向の各側面（１ａ，
１ｂ，１ｃ）の近傍内側に、細い或いは狭い連続する打
ち抜き部２を設けることにより外側枠３と、基端部１ｄ
回りに弾性的に曲折可能な幅広の舌部４とを形成する。
この幅広の舌部４には細い縦溝を設けたり、カレンダ−
を表示することもできる。或いはこの面広の舌部４に
は、磁気記録層を形成することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、靴べらに関し、
特にカ−ド形の靴べらであって名刺入れや財布或いは定
期入れ等に収納可能であって持ち運びに便利で、紛失し
にくく、カレンダ−やクレジットカ−ド等にも使用する
ことのできる靴べらに関する。

【０００２】

【従来の技術】靴べらは、靴を履く際に靴の後壁と足の
『かかと』との間に置いて、足の『かかと』を滑りやす
くする道具であり、その多くは合成樹脂や金属製のへら
の両面の一方を凹状に、他方を凸状に形成してあるため
全体的に立体状である。そしてこのような従来の靴べら
の長さは、掌に入るものや、長いステッキの先に取り付
け屈まなくても靴を履きやすくしたもの、等であり昔か
ら殆どその形状は変わっていない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の靴べらは、通
常、持ち運びせず玄関の靴箱や壁に掛けるか（特に、ス
テッキ状のもの）、短いものはポケットに入れて携帯す
るか、のいずれかである。しかし、ポケットに入れて携
帯すると、ポケットから何か他のものを出すとき紛失し
たり、或いは背広等を着替えたとき前の背広等から出す
のを忘れやすい。また、形状が少し立体的であるので、
名刺入れや財布或いは定期入れ等には入らない、という
問題がある。このためいつの間にか靴べらを紛失した
り、忘れたりして他人の家を訪問したり、靴を脱いだり
履いたりする場所で不便を感じることが多くなる。ま
た、靴べらを紛失しても一々買うことは少なく、いつの
間にか靴べら無しで靴を履き靴を傷める結果となりやす
い。

【０００４】この発明は、上記する課題に対処するため
になされたものであり、名刺入れや定期入れに入れるこ
とが可能であり、また、他の目的、例えばカレンダ−や
名刺或いはクレジットカ−ドとして使用することのでき
る靴べらを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】即ち、この発明は、上記
する課題を解決するために、靴べらが、薄いカ−ド形
の三方向の各側面の近傍内側に、細い或いは狭い連続す
る打ち抜き部（２）を設けることにより外側枠（３）
と、該外側枠（３）の内部にその基端部（１ｄ）回りに
弾性的に曲折可能な幅広の舌部（４）とを形成して成る
ことを特徴とする。

【０００６】また、前記幅広の舌部（４）表面に微小
な縦溝（５）を形成して成ることを特徴とする。

【０００７】或いは、前記幅広の舌部（４）表面にカ
レンガ−（６）を表示してなることを特徴とする。

【０００８】或いはまた、前記幅広の舌部（４）表面
に磁気記録層を形成してなることを特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的実施の形
態について図面を参照して説明する。図１は、この発明
の靴べら１の斜視図であり、図２（Ａ）はこの靴べら１
の平面図、図２（Ｂ）は左側面図、図２（Ｃ）は正面図
である。この靴べら１は、図からもわかるように、矩形
のカ−ド形であり、上側１ａと左側１ｂと右側１ｃの三
方向の側面の近傍内側に細い或いは狭い連続する打ち抜
き部２を設けることにより、外側枠３と該外側枠３の内
部に幅広の舌部４とを形成すると共に、その基端部１ｄ
回りに（即ち、幅広の面に対して直角方向に）該幅広の
舌部４が弾性的に曲折するように形成するものである。

【００１０】図３は、この発明の靴べら１を弾性変形さ
せる場合の斜視図である。即ち、このカ−ド形の靴べら
１を縦長にして、親指ｆ１と薬指ｆ４で縦長の側面（１
ｂ，１ｃ）を持ち、人指し指ｆ２と中指ｆ３で幅広の舌
部４を押すと（いずれの側に押してもよい）、該幅広の
舌部４は、基端部１ｄで弾性的に曲折させることができ
る。

【００１１】図４は、この発明の靴べら１を用いて靴を
履く状態を示す斜視図である。即ち、上記するように、
靴Ｓを履く人Ｍは、靴べら１を縦長にして、親指ｆ１と
薬指ｆ４で縦長の側面（１ｂ，１ｃ）を持ち、人指し指
ｆ２と中指ｆ３で幅広の舌部４を押し、幅広の舌部４を
靴Ｓの側壁Ｓ１の内側に入れると共に、外側枠３を靴Ｓ
の側壁Ｓ１の外側に出した状態で靴Ｓに引っ掛ける。そ
してカ−ド形の靴べら１の基端部１ｄあたりを持った状
態でかかとＬを幅広の舌部４の面に押しつけて、かかと
Ｌを押し込むとスム−ズに靴Ｓを履くことができる。

【００１２】上記するように、この発明の靴べら１は、
従来のようなへらの両面に一方は凹状に、他方は凸状に
形成するものではなく、平らな薄いカ−ド形であり、そ
の三方の側壁近傍に打ち抜き部２を設けて幅広の舌部４
がその基端部１ｄで面に対して直角方向に弾性曲折可能
としたものである。また、該靴べら１には凹凸はなく精
々１ｍｍ程度以下の薄い名刺程度の大きさのカ−ド形で
ある。従って、この靴べら１は、使用しないときには、
定期入れや名刺入れ、財布等普段の携帯品の中に仕舞い
込んでおくことができるので持ち運びに不便を感じるこ
とはないし、また、背広等を着替えても忘れることもな
い。

【００１３】この発明の靴べら１の材料としては、比較
的固い合成樹脂（ポリカ−ボネ−ト樹脂、ナイロン、ポ
リプロピレン樹脂等）や、銅やアルミ或いは鉄等の薄い
金属、場合によっては厚紙等を使用することもできる。
或いは、少し厚手の紙の両面に合成樹脂層を接着したラ
ミネ−ト構造としてもよい。

【００１４】次に、この発明の靴べら１は、内部の幅広
の舌部４を種々の形状としたり、該舌部４に付加的表示
を行うことができる。即ち、図５（Ａ）に示すように、
幅広の舌部４表面に、『かかと』を滑らせやすいよう
に、縦方向に多数の細い凹凸溝５を設けることができ
る。また、図５（Ｂ）に示すように、幅広の舌部４の形
状は、矩形の舌部４としたり、台形の舌部４とすること
もできる。図５（Ｃ）に示すように、ダルマ形の舌部４
としてもよい。或いはまた、図５（Ｄ）に示すように、
幅広の舌部４を矩形の舌部として、その表面（特に使用
しない側の面）にカレンダ−６を表示してもよいし、宣
伝用のロゴマ−クや商標を表示することもできる。その
他、このカ−ド形の靴べら１は、磁気を記録することが
できるように鉄粉等の磁性材を混入した樹脂層（磁気記
録層）を設けたカ−ドとして種々のクレジットカ−ドや
キャッシュカ−ドとして使用するようにしてもよい。ま
た、この発明の靴べら１は、全体の形状が名刺のような
矩形のカ−ド形で説明したが、矩形でなくてもよく、例
えば五角形や六角形、楕円等の形状であってもよい。

【００１５】

【発明の効果】以上詳述したように、この発明の『靴べ
ら』によれば、定期入れや名刺入れ等に収納することが
できるので、持ち運びに不便を感じることはなく、簡単
に忘れたり、紛失したりすることはなくなる。また、こ
の靴べらの舌部の両面には種々の文字や絵等を表示した
り、磁気を記録することがきるので種々の用途（商品や
会社の宣伝等のロゴマ−ク，カレンダ−，クレジットカ
−ドやキャシュカ−ド等）に使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の靴べらの斜視図である。

【図２】図２（Ａ）はこの靴べらの平面図であり、図２
（Ｂ）は左側面図であり、図２（Ｃ）は正面図である。

【図３】この発明の靴べらを弾性変形させる場合の斜視
図である。

【図４】この発明の靴べらを用いて靴を履く状態を示す
斜視図である。

【図５】図５は、この発明の靴べらの変形例の実施の形
態であって、図５（Ａ）は、この発明の靴べらの幅広の
舌部表面に、『かかと』を滑らせやすいように、縦方向
に多数の細い凹凸溝を設けた図、図５（Ｂ）及び図５
（Ｃ）は幅広の舌部の形状の変形例を示す図、図５
（Ｄ）は、幅広の舌部を矩形の舌部として、その表面に
カレンダ−を表示した図である。

【符号の説明】

１ 靴べら １ｄ 基端部 ２ 打ち抜き部 ３ 外側枠 ４ 幅広の舌部 ５ 細い凹凸溝 ６ カレンダ−

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 薄いカ−ド形の三方向の各側面の近傍内
   側に、細い或いは狭い連続する打ち抜き部を設けること
   により、外側枠と、該外側枠の内部にその基端部回りに
   弾性的に曲折可能な幅広の舌部と、を形成して成ること
   を特徴とする靴べら。
2. 【請求項２】 幅広の舌部表面に微小な縦溝を形成して
   成ることを特徴とする請求項１に記載の靴べら。
3. 【請求項３】 幅広の舌部表面にカレンガ−を表示して
   なる請求項１または請求項２のいずれかに記載の靴べ
   ら。
4. 【請求項４】 幅広の舌部表面に磁気記録層を形成して
   なる請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の靴べら。