JPH11205788A - 画像圧縮装置、および画像伸張装置 - Google Patents

画像圧縮装置、および画像伸張装置

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JPH11205788A
JPH11205788A JP482198A JP482198A JPH11205788A JP H11205788 A JPH11205788 A JP H11205788A JP 482198 A JP482198 A JP 482198A JP 482198 A JP482198 A JP 482198A JP H11205788 A JPH11205788 A JP H11205788A
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JP482198A
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Hitoshi Araki
均 荒木
Kenji Nishimura
健二 西村
Noriyuki Hidaka
教行 日高
Satoshi Nagamine
永峰  聡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の有する透明領域を示す領域データを伴
った画像データを圧縮処理するに際して、該領域データ
を有効に利用して、画像データの圧縮効率の向上を図る
とともに、情報損失を伴う非可逆符号化による圧縮処理
をする場合にも、かかる処理のために、透明領域と不透
明領域との境界付近における画質の低下が起こることを
回避し得る画像圧縮装置を提供する。 【解決手段】 画像変更手段101が、領域データを用
いて、画像の透明領域に属する画素の有する画素値を変
更する画像変更処理を行い、透明領域の圧縮率を高める
とともに、境界領域の画質劣化を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像圧縮装置、およ
び画像伸張装置に関し、特に、部分的に透明領域を特定
することのできる画像データに対して圧縮処理を行う画
像圧縮装置と、上記画像圧縮装置で圧縮処理された画像
に対しての適切な伸張処理を行う画像伸張装置とに関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像をデジタル化して得られるデジタル
画像データは、一般に文字情報データやデジタル音声デ
ータ等よりも情報量が大きなものであって、そのままで
扱うと処理負担が大きいので、効率的な記録や伝送のた
めに圧縮処理を行い、得られた圧縮画像データを記録・
伝送し、利用の際には伸張処理を行うことが多い。そし
て、圧縮処理には、圧縮によるデータの損失が全くな
く、元の画像をひずみなく完全に復元し得る可逆圧縮
と、データ損失を伴うものの冗長性を除去することによ
って高圧縮率を実現することができる非可逆圧縮とがあ
る。
【0003】また、近年、画像を複数の物体に分離して
扱う手法が、画像の符号化・圧縮化の分野で普及してい
る。これは、画像を物体単位で扱うことで、物体単位で
の操作や合成を可能とし、情報処理の効率化を図ろうと
するものである。このような処理を行う場合には、デジ
タル画像データや圧縮画像データは、画像データを構成
する離散的な単位データである画素ごとの色を示す情報
である画素値情報に加え、分離した各物体の形状に関す
る形状情報をも含むものとなる。形状情報としては、各
画素値が有意である、すなわち処理対象である物体の形
状内部であるか、有意でない、すなわち形状外部である
かを示す二値の形状情報を用いる場合や、他の画像と合
成する際の各画素ごとの比率、すなわち物体が背景を隠
蔽する比率である透過度情報を用いる場合がある。透過
度情報は一般的には多値情報となるものであるが、透過
度が0%か100%か、あるいは0か1かなど、二通り
の値しか持たない場合には、二値の形状情報と同等のも
のとなる。
【0004】以下に、画像が、背景を完全に隠蔽しない
透明領域を有するものとして、該透明領域を特定する領
域データを伴った画像データを処理対象とする、従来の
技術による画像圧縮装置、および画像伸張装置について
説明する。図12は従来の技術による画像圧縮装置、図
13は従来の技術による画像伸張装置の構成を示すブロ
ック図である。図12において、a)は画像圧縮装置の第
一例であり、圧縮手段1201を備えている。また、b)
は画像圧縮装置の第二例であり、圧縮手段1201と領
域データ圧縮手段1202とを備えている。圧縮手段1
201は、画素値情報である画像データを圧縮処理し
て、圧縮画像データを生成する。領域データ圧縮手段1
202は、画像の透明領域を示す領域データを圧縮処理
して、圧縮領域データを生成する。圧縮処理としては、
ハフマン符号化や算術符号化等の可逆符号化や、直交変
換処理やサブバンド符号化等の非可逆符号化を用いるこ
とができる。
【0005】図13において、a)は画像伸張装置の第一
例であり、図12a)の圧縮装置に対応する伸張装置であ
って、伸張手段1301と画像描画手段1302とを備
えている。また、b)は画像伸張装置の第二例であり、図
12b)の圧縮装置に対応する伸張装置であって、伸張手
段1301、画像描画手段1302、および領域データ
伸張手段1303を備えている。伸張手段1301は、
圧縮画像データに対して圧縮処理の逆処理である伸張処
理を行い、伸張画像データを生成する。画像描画手段1
302は、透明領域を示す領域データを用いて、伸張画
像データに基づく画像を描画する。領域データ伸張手段
1303は、圧縮領域データに対して圧縮処理の逆処理
である伸張処理を行い、伸張領域データを生成する。
【0006】以下に、従来の技術の第一例による画像圧
縮装置、および画像伸張装置の動作を、図12a)、およ
び図13a)を用いて説明する。図12a)に示すように、
第一例による画像圧縮装置に、画像データS1251
と、領域データS1252とが入力される。画像データ
S1251は、画像をデジタル化して得られる離散的な
単位データである画素の並びとして入力され、各画素
は、画素値として色を示す色値を有するものである。一
方、領域データは、前述のように画像の透明領域を特定
する情報であり、画像が背景を完全に隠蔽する「不透
明」と、背景を全く隠蔽しない「透明」とを画素ごとに
示すものであるマスク画像データや、透明領域と不透明
の領域との境界を直線、曲線等により示す境界データ、
または画素ごとの透明度を示す透明度画像データ等を用
いることができる。
【0007】画像圧縮装置に入力された画像データS1
251は圧縮手段1201に入力され、圧縮手段120
1は所定の圧縮処理を行うことにより、圧縮画像データ
S1253を生成する。圧縮画像データS1253と、
領域データS1252とが当該画像圧縮装置の装置出力
となる。
【0008】圧縮画像データS1253と、領域データ
S1252とが記録、または伝送等され、図13a)に示
すように、圧縮画像データS1351と、領域データS
1352として、第一例による画像伸張装置に入力され
る。そして、圧縮画像データS1351は伸張手段13
01に、領域データS1352は画像描画手段1302
に入力される。伸張手段1301は、圧縮画像データS
1351に対して伸張処理を行うことにより、伸張画像
データS1353を生成し、画像描画手段1302に出
力する。画像描画手段1302は、領域データS135
2を用いて、伸張画像データS1353に基づく画像を
描画する。
【0009】例えば、領域データS1352が、マスク
画像データのような二値情報である場合、画像描画手段
1302は、領域データS1352が示す不透明な部分
のみを描画し、透明の部分は描画しない。また、領域デ
ータS1352が透明度画像データのような多値情報で
ある場合には、領域データS1352が示す隠蔽率に応
じた描画をするものである。
【0010】次に、従来の技術の第二例による画像圧縮
装置、および画像伸張装置の動作を、図12b)、および
図13b)を用いて説明する。図12b)に示すように、第
二例による画像圧縮装置に、画像データS1251と、
領域データS1252とが入力される。画像データS1
251は、第一例の場合と同様に圧縮手段1201にお
いて圧縮処理され、圧縮画像データS1253が生成さ
れる。そして、この第二例の画像圧縮装置においては、
領域データS1252は、領域データ圧縮手段1203
に入力され、圧縮処理が行われるものであり、圧縮領域
データS1254が生成される。第二例の画像圧縮装置
の装置出力は圧縮画像データS1253と、圧縮領域デ
ータS1254である。
【0011】圧縮画像データS1253と圧縮領域デー
タS1254とが記録、又は伝送等され、図13b)に示
すように、圧縮画像データS1351と、圧縮領域デー
タS1354として、第二例による画像伸張装置に入力
される。圧縮画像データS1351は、第一例の場合と
同様に伸張手段1301において伸張処理され、伸張画
像データS1353が生成されて画像描画手段1305
に入力される。そして、この第二例の画像伸張装置にお
いては、圧縮領域データS1354は、領域データ伸張
手段1303に入力されて、伸張処理が行われるもので
あり、伸張領域データS1355が生成され、画像描画
手段1305に入力される。画像描画手段1305は、
第一例の場合と同様に、伸張領域データS1355を用
いて描画を行う。
【0012】このように、従来の技術による画像圧縮装
置、および画像伸張装置では、画像データに対しての圧
縮・伸張処理を行うものであり、一方、画像の透明領域
を特定する領域データに対しては、第一例のようにその
まま用いる場合と、第二例のように圧縮・伸張処理を行
う場合とがあり、第二例による場合には、処理負担の増
大は伴うものの、記録・伝送されるデータをさらに高圧
縮率のものとすることが可能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
技術による画像圧縮装置では、領域データを用いること
なく、入力された画像データ全体を圧縮処理する。そし
て、従来の技術による画像伸張装置では、伸張処理によ
って得られた伸張画像データのうち、領域データにより
透明領域であると示される部分については描画を実行し
ない。このように、圧縮処理においては、最終的に用い
られない部分のデータをも必要なデータと同様に処理す
るものであり、圧縮処理における効率の点では改善の余
地を残すものであった。
【0014】また、非可逆符号化により圧縮処理を行っ
た場合には、情報の損失があるために、透明領域と不透
明領域との境界付近においては、透明領域の画素の有す
る色と、不透明領域の画素の有する色との混合が起こる
こととなり、該境界近傍の画質が低下することとなる。
そして、領域データを圧縮しない場合、または、領域デ
ータにのみ可逆符号化による圧縮処理を行う場合であっ
ても、データ量の大きな画像データに対して、圧縮率向
上のために非可逆符号化による圧縮を行う場合には、こ
のような現象を回避することができない。
【0015】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、画像の有する透明領域を示す領域データを伴
った画像データを圧縮処理するに際して、該領域データ
を有効に利用して、画像データの圧縮効率の向上を図る
ことが可能な画像圧縮装置を提供することを目的とす
る。
【0016】また、本発明は、情報損失を伴う非可逆符
号化による圧縮処理をする場合にも、かかる処理のため
に、透明領域と不透明領域との境界付近における画質の
低下が起こることを回避し、高圧縮率の可能な非可逆符
号化による圧縮処理において、画質の向上を図ることが
可能な画像圧縮装置を提供することを目的とする。
【0017】また、本発明は、上記のような圧縮効率の
良好な画像圧縮装置や、画質の良好な画像圧縮装置にお
いて生成された圧縮データを、適切に伸張処理して画像
を再生することのできる画像伸張装置を提供することを
目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1にかかる画像圧縮装置は、画素値
を有する画素の並びであり、部分的に透明領域を特定す
ることのできる画像データと、上記画像データにおける
上記透明領域を示す領域データとを入力して、圧縮処理
を行う画像圧縮装置であって、上記領域データに基づい
て、上記画像データ中の透明領域に含まれる画素の有す
る画素値を変更する画像変更処理を行い、変更画像デー
タを生成する画像変更手段と、上記変更画像データに対
して、所定の圧縮処理を行う圧縮手段とを備えたもので
ある。
【0019】また、請求項2にかかる画像圧縮装置は、
請求項1の装置において、上記画像変更手段は、上記透
明領域に含まれる画素の有する画素値を、上記透明領域
に含まれない画素の有する画素値に基づいて取得する変
更画素値に変更するものである。
【0020】また、請求項3にかかる画像圧縮装置は、
請求項2の装置において、上記画像変更手段は、上記透
明領域に接して位置する画素の有する画素値を用いて、
上記変更画素値を取得するものである。
【0021】また、請求項4にかかる画像圧縮装置は、
請求項1ないし3のいずれかの装置において、上記領域
データとして、上記画像データに含まれる各画素ごと
に、「透明」、または「不透明」のいずれかを指定する
マスク画像データを用いるものである。
【0022】また、請求項5にかかる画像圧縮装置は、
請求項1ないし3のいずれかの装置において、上記領域
データとして、上記透明領域と、その他の領域との境界
を、直線、または曲線として示す境界データを用いるも
のである。
【0023】また、請求項6にかかる画像圧縮装置は、
請求項1ないし3のいずれかの装置において、上記領域
データとして、上記画像データに含まれる各画素ごと
に、その画素の透明度を示す透明度画像データを用いる
ものである。
【0024】また、請求項7にかかる画像圧縮装置は、
画素値を有する画素の並びであり、部分的に透明領域を
特定することのできる画像データと、上記画素の一部を
その画素値によって特定する色指定データとを入力し
て、圧縮処理を行う画像圧縮装置であって、上記色指定
データに基づき、上記画像データにおける透明領域を示
す領域データを生成する透明領域生成手段と、上記色指
定データ、または上記領域データに基づいて、上記画像
データ中の透明領域に含まれる画素の有する画素値を変
更する画像変更処理を行い、変更画像データを生成する
画像変更手段と、上記変更画像データに対して、所定の
圧縮処理を行う圧縮手段とを備えたものである。
【0025】また、請求項8にかかる画像圧縮装置は、
請求項7の装置において、上記色指定データとして、色
の範囲を指定するデータを用いるものである。
【0026】また、請求項9にかかる画像圧縮装置は、
画素値を有する画素の並びであり、部分的に透明領域を
特定することのできる画像データと、上記画像データに
含まれる各画素ごとに、その画素の透明度を示す透明度
画像データとを入力して、圧縮処理を行う画像圧縮装置
であって、上記透明度画像データに基づき、上記画像デ
ータにおける、透明度の異なる複数の領域を特定する領
域データを生成する複数透明領域生成手段と、上記透明
度画像データに基づいて、上記画像データ中の透明領域
に含まれる画素の有する画素値を変更する画像変更処理
を行い、変更画像データを生成する画像変更手段と、上
記変更画像データに対して、所定の圧縮処理を行う圧縮
手段と、上記透明度画像データを圧縮する透明度画像デ
ータ圧縮手段とを備えたものである。
【0027】また、請求項10にかかる画像圧縮装置
は、請求項8の装置において、上記複数透明領域生成手
段は、上記画像データにおける透明領域、半透明領域、
および不透明領域を特定する領域データを生成するもの
である。
【0028】また、請求項11にかかる画像圧縮装置
は、請求項1ないし10のいずれかの装置において、上
記圧縮手段は、上記圧縮処理において、非可逆性符号化
処理を行うものである。
【0029】また、請求項12にかかる画像圧縮装置
は、請求項1ないし11のいずれかの装置において、上
記領域データに対して、所定の圧縮処理を行う領域デー
タ圧縮手段をさらに備えたものである。
【0030】また、請求項13にかかる画像伸張装置
は、画像データが圧縮処理された圧縮画像データと、上
記画像データに含まれる各画素ごとに、その画素の透明
度を示す透明度画像データが圧縮された圧縮透明度画像
データと、上記画像データにおける、透明度の異なる複
数の領域を特定する領域データとを入力して伸張処理を
行う画像伸張装置であって、上記圧縮画像データに対し
て、所定の伸張処理を行い、伸張画像データを生成する
画像伸張手段と、上記圧縮透明度画像データに対して、
所定の伸張処理を行い、伸張透明度画像データを生成す
る画像伸張手段と、上記領域データに基づいて、上記伸
張透明度画像に対する透明度の修正処理を行い、修正透
明度画像データを生成する透明度画像修正手段と、上記
修正透明度画像データに基づいて、上記伸張画像データ
を用いた描画処理を行う透明度画像対応画像描画手段と
を備えたものである。
【0031】また、請求項14にかかる画像伸張装置
は、請求項13の装置において、上記領域データは、上
記画像データにおける透明領域、半透明領域、および不
透明領域を特定するものであり、上記透明度画像修正手
段は、上記修正処理として、上記透明領域に属する画素
の透明度を透明を示すものにし、上記不透明領域に属す
る画素の透明度を不透明を示すものにするものである。
【0032】また、請求項15にかかる画像伸張装置
は、請求項13または14の装置において、上記領域デ
ータとして、所定の圧縮処理がなされた圧縮領域データ
を入力するものであり、上記圧縮領域データに対して、
所定の伸張処理を行い、伸張領域データを生成する領域
データ伸張手段をさらに備え、上記透明度画像修正手段
は、上記修正処理において、上記伸張領域データを用い
るものである。
【0033】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明の実施の形
態1による画像圧縮装置は、画像の透明領域を特定する
領域データを用いて、画像データに対する変更処理を行
うことにより、効率的な圧縮をし、しかも画質の良好な
圧縮結果が得られるように図るものである。図1は、本
実施の形態1による画像圧縮装置の構成を示すブロック
図である。図示するように本実施の形態1による画像圧
縮装置は、画像変更手段101と、圧縮手段102とを
備えている。同図において、画像変更手段101は、領
域データに対応して、画像データの有する透明領域に含
まれる画素の色値を変更する画像変更処理を行い、変更
画像データを生成する。圧縮手段102は、変更画像デ
ータに対して所定の圧縮処理を行い、圧縮画像データを
生成する。圧縮手段102の行う圧縮処理については、
従来の技術による画像圧縮装置の場合と同様に、ハフマ
ン符号化や算術符号化等の可逆符号化や、直交変換処理
やサブバンド符号化等の非可逆符号化を用いることがで
きる。
【0034】図2、および図3は、本実施の形態1によ
る画像圧縮装置における画像変更処理を説明するための
図である。以下に、本実施の形態1の画像圧縮装置にお
ける処理の際の動作を図1〜3を用いて説明する。本実
施の形態1による画像圧縮装置に、画像データS151
と、画像の有する透明領域を特定する領域データS15
2とが入力される。画像データは、従来の技術による画
像圧縮装置に入力される画像データと同様に、画像をデ
ジタル化して得られる離散的な単位データである画素の
並びとして入力され、各画素は色を示す色値(画素値)
を有するものである。また、画像は、背景を隠蔽しない
領域である透明領域を有するものであって、その透明領
域を示す領域データS152として、ここではマスク画
像データを用いるものであるとする。マスク画像データ
は、画像データと一対一対応する画素で構成され、各画
素は「透明」又は「不透明」のいずれかを示す二値の透
明値(画素値)を有するものである。透明値が「透明」
を示すものである場合、当該画素に対応する画像データ
の画素は、背景を全く隠蔽しない透明領域に属するもの
であり、透明値が「不透明」を示すものである場合、当
該画素に対応する画像データの画素は、画像が背景を完
全に隠蔽する不透明領域に属するものである。画像デー
タS151は、画像変更手段101に入力され、領域デ
ータS152は、当該画像圧縮装置の装置出力の一部と
なるとともに、画像変更手段101にも入力され、画像
変更処理に用いられることとなる。
【0035】画像変更手段101は、入力された画像デ
ータS151に対して、その透明領域に属する画素の色
値を変更する、画像変更処理を行って、得られた変更画
像データS153を圧縮手段102に出力し、圧縮手段
102は、変更画像データS153に対して圧縮処理を
行って、圧縮画像データS154を生成し、これを出力
する。圧縮画像データS154と、領域データS152
とが、当該画像圧縮装置の装置出力となる。
【0036】図2は、画像データ、領域データ(マスク
画像データ)、および変更画像データの関係を説明する
ための図、図3は画像変更処理を説明するための図であ
る。以下に図2と図3とを用いて、画像変更手段101
による画像変更処理について説明する。図2において、
画像データS201と、これに対応する領域データS2
02とを示す。領域データS202において、211は
不透明領域であり、背景を完全に隠蔽する領域である。
一方、212は透明領域であり、背景を全く隠蔽しない
領域である。前述のように領域データS202はマスク
画像データであって、マスク画像データS202を構成
する各画素は、画像データS201を構成する各画素に
一対一対応するものであり、対応する画像データS20
1の画素が、透明領域に属することを示す「0」か、不
透明領域に属することを示す「1」かの値を持つ、二値
情報である透明値を有している。
【0037】画像変更手段101においては、マスク画
像データS202を用いて、画像データS201の透明
領域に属する画素の色値が変更され、変更画像データS
203が生成される。従って、変更画像データS203
における不透明領域213の画素は、画像データS20
1と同じ色値を有するものであるが、透明領域214の
画素は、画像変更処理において付与された色値である変
更色値を有するものである。
【0038】図3のa)は、画像データS201の一部を
拡大したものであり、1マスが1画素を示すものである
とする。図において、301は透明領域に属する透明画
素であり、ある色値を有する。302は不透明領域に属
する不透明画素であり、透明画素301とは異なる色値
を有する画素である。同図b)は、同図a)の画像データに
対応するマスク画像データの一部分であり、303は透
明を示す透明値「0」を、304は不透明を示す透明値
「1」を有する画素である。
【0039】同図c)に示す変更対象の検出処理におい
て、画像変更手段101は、同図b)に示すマスク画像デ
ータを用いて、同図a)に示す画像データにおける、境界
画素を検出する。境界画素は、不透明領域と接する位置
にある透明画素であり、ここでは図3c)に示すように、
透明画素のうち、上下左右、および斜め四方に位置する
8画素のいずれかが不透明画素であるものが、変更対象
として検出される。そして、同図d)において画像変更手
段101は、検出した変更対象である境界画素の色値
を、当該境界画素に接する不透明画素の色値を用いて取
得する値である、変更色値に変更する。変更色値の取得
方法は、例えば、当該境界画素に隣接する8画素のう
ち、不透明画素である画素の色値を用いて、重み付け平
均を求めることにより得られる値を用いるものとするこ
とができる。
【0040】第1段階の処理においては、画像データS
201(図2)の有する境界画素の全てに対して、上記
のような色値の変更処理が行われ、第1変更画像データ
が生成される。次に画像変更手段101は、この第1変
更画像データに対して、第2段階の処理を行う。第2段
階の処理は、第1段階の処理と同様に実行され、境界画
素が検出され、その色値が変更色値に変更される。
【0041】このような処理を繰り返し、透明画素の全
てに対して変更処理が実行されたものが図2に示す変更
画像データS203である。変更画像データS203に
おいては、透明領域214に属する画素の有する色値
は、不透明領域における境界近傍の画素の有する色値に
近似する値となっており、透明領域に属する画素同士の
色値も、近似する度合いが高まっているものとなる。
【0042】一般に、画像圧縮は、画像の有する空間的
な、場合によっては時間的な相関関係に基づくものであ
り、透明領域に属する画素同士の色値に関して相関間関
係の高いものとなっている変更画像データを圧縮処理す
ることによって、本実施の形態1による画像圧縮装置で
は圧縮率の向上を図り得るものである。
【0043】また、透明領域・不透明領域の境界付近に
おいて、不透明領域に属する画素の色値に基づく変更処
理を行っているので、非可逆符号化を用いる圧縮処理を
行い、境界近傍の画素において色値が混合することとな
っても、境界近傍の画素は近似する色値を有するものと
なっていることから、かかる混合による悪影響を回避し
得るものとなり、画質の向上が実現するものとなる。
【0044】なお、ここでは、画像データS201の有
する透明画素の全てに対して変更処理がなされるまで処
理を繰り返して変更画像データS203を得ることとし
たが、必ずしもかかる設定とする必要はなく、数Nを設
定しておき、第N段階まで変更処理を行うものとして、
処理負担の軽減を図ることも可能である。処理対象とな
る画像の性質によるが、数回程度の処理の繰り返しで、
透明・不透明の境界近傍の画質の向上を十分図り得るこ
ともある。しかし、全体的な圧縮率の向上の点では、透
明画素の全てに対して変更処理を行う場合に最良の効果
が得られる。
【0045】そして、本実施の形態1による画像圧縮装
置において出力される圧縮画像データS154は、領域
データS152とともに、図13a)に示す従来の技術の
第一例による画像伸張装置に入力され、同例において説
明したのと同様の動作がされることにより適切に伸張処
理がされ得るものであって、汎用性の高いデータとなっ
ているものである。
【0046】このように、本実施の形態1の画像圧縮装
置によれば、画像変更手段101を備えたことで、領域
データS152を用いて、画像データS151における
透明領域の画素に対して、色値の変更をすることによ
り、圧縮効率の向上を図ることが可能となり、かつ、非
可逆符号化による圧縮処理をした場合にも、透明領域・
不透明領域近傍において色の混合による画質低下を抑制
でき、画質の良好な圧縮画像データを得ることが可能と
なる。
【0047】なお、本実施の形態1では、領域データと
してマスク画像データを用いることとしたが、透明領域
の有する境界を直線、または曲線として示す境界データ
を用いることも可能である。この場合に、画像変更手段
101は、変更対象とする画素を検出する際に、上記の
直線、または曲線を表わす式を用いるものとなる。
【0048】また、領域データとして、画素ごとの透明
度を示す透明度画像データを用いることも可能である。
この場合には、透明度画像データを構成する画素の透明
値(画素値)は、マスク画像データのように二値情報で
はなく、多値をとり得る情報となることから、透明度画
像データの画素の透明値が「透明」、および「不透明」
を示す値以外の値である場合については「半透明」とす
ることとして、画像データを構成する画素を透明画素、
半透明画素、および不透明画素の三種として扱うものと
し、透明画素の有する色値を、半透明画素、および不透
明画素の色値に基づいて変更することで、同様の画像変
更処理をすることが可能となる。あるいは、透明値にお
けるしきい値を設定し、しきい値との比較により「透
明」「不透明」のいずれかとして扱うものとすることも
可能である。
【0049】また、本実施の形態1において、マスク画
像データの画素は、「透明」「不透明」を表わす「0」
「1」の情報からなる画素値(透明値)を有するものと
したが、これは一例であり、「透明」「不透明」を表現
し得る二値の値であるならば画素値として使用可能であ
る。
【0050】実施の形態2.本発明の実施の形態2によ
る画像圧縮装置は、実施の形態1と同様に領域データを
用いて画像変更処理を行うものであり、特定の色を指定
するデータに基づいて、処理に用いる領域データを生成
するものである。図4は、本実施の形態2による画像圧
縮装置の構成を示すブロック図である。図示するように
本実施の形態2による画像圧縮装置は、画像変更手段1
01、圧縮手段102に加えて、透明領域生成手段40
3を備えている。同図において、透明領域生成手段40
3は、特定の色を指定するデータに基づいて、処理対象
である画像データにおける、透明領域を示す領域データ
を生成するものである。画像変更手段401と圧縮手段
402とは、実施の形態1における101、および10
2と同様である。
【0051】このように構成された、本実施の形態2に
よる画像圧縮装置の動作について、以下に説明する。本
実施の形態2の画像圧縮装置には、画像データS451
と、色指定データS452とが入力される。この点にお
いて、画像データと領域データとが入力される実施の形
態1による画像圧縮装置とは異なるものである。画像デ
ータS451は、実施の形態1において処理されるもの
と同様に、色値を有する画素から構成されるものであ
る。色指定データS452は、一つの色、または色の範
囲を指定するデータであり、処理対象となる画像のう
ち、指定された色の領域が透明領域となるものである。
入力された画像データS451は実施の形態1と同様に
画像変更手段401に入力されるとともに、透明領域生
成手段403にも入力される。色指定データS452
は、透明領域生成手段403に入力される。
【0052】透明領域生成手段403は、画像データS
451と色指定データS452とを入力し、画像データ
S451を構成する各画素ごとに、その画素の色値が色
指定データS452で指定されるものか否かを調べる。
そして、その結果により、指定された色の領域を透明領
域とする領域データS453を生成し、これを画像変更
手段401に出力する。領域データS453はまた、当
該画像圧縮装置の装置出力の一部ともなる。
【0053】ここでは、画像データS451の画素の色
値が、色指定データS452で指定されるものに該当す
る場合には、「透明」を表わす画素値を有する画素を生
成し、該当しない場合には、「不透明」を表わす画素値
を有する画素を生成して、マスク画像データを生成する
ものであるとする。
【0054】マスク画像データである領域データS45
3が画像変更手段401に出力されると、画像変更手段
401は実施の形態1と同様に画像変更処理を行い、生
成した変更画像データS454を圧縮手段402に出力
する。圧縮手段402は実施の形態1と同様に、変更画
像データS454に対する圧縮処理を行い、圧縮画像デ
ータS455を生成する。圧縮画像データS455と、
領域データS453とが、当該画像圧縮装置の装置出力
となる。そして、これらの出力データは、実施の形態1
による画像圧縮装置の出力データと同様に、従来の技術
による第一例の画像伸張装置において、適切に伸張され
る汎用性のデータである。
【0055】このように、本実施の形態2の画像圧縮装
置によれば、実施の形態1による装置に透明領域生成手
段403を追加する構成としたことで、色指定データS
452を入力し、これを用いて領域データS453を生
成し、該生成した領域データS453を用いて、画像変
更手段401が実施の形態1と同様の画像変更処理を行
うので、透明領域として扱いたい色を色指定データS4
52を用いて指定するのみで、実施の形態1と同様に効
率の良い圧縮処理が行え、非可逆符号化を用いる圧縮処
理を行った場合にも、透明領域・不透明領域の境界近傍
の画質の向上を図り得るものとなる。
【0056】なお、本実施の形態2においては、領域デ
ータ生成手段403において生成する領域データS45
3を画像変更手段401が用いることとしているが、色
指定データS452を直接画像変更手段401にも入力
し、画像変更手段401が、これを用いて画像変更処理
を行うものとすることも可能である。この場合、画像変
更手段401は、画像データS451の各画素ごとに、
その画素の色値が色指定データS452で指定されるも
のであるか否かを判定し、指定されるものである場合に
は、実施の形態1における透明画素として、指定される
ものでない場合には不透明画素として扱うものとするこ
とで、同様の変更処理が実行できる。
【0057】実施の形態3.本発明の実施の形態3によ
る画像圧縮装置は、実施の形態1と同様に領域データを
用いて画像変更処理を行うものであり、領域データとし
て、多値情報である透明度画像データを用いるものであ
る。図5は、本実施の形態3による画像圧縮装置の構成
を示すブロック図である。図示するように本実施の形態
3による画像圧縮装置は、画像変更手段501、および
圧縮手段502に加えて、複数透明領域生成手段503
と、透明度画像データ圧縮手段504とを備えるもので
ある。図において、複数透明領域生成手段503は、多
値情報である領域データを入力し、透明領域、半透明領
域、および不透明領域を示す変換領域データを生成す
る。透明度画像データ圧縮手段504は、領域データと
して入力される透明度画像データに対して圧縮処理を行
い、圧縮透明度画像データを生成する。画像変更手段5
01と圧縮手段502とは、実施の形態1における10
1、および102と同様のものである。
【0058】このように構成された、本実施の形態3に
よる画像圧縮装置の動作について、以下に説明する。本
実施の形態3の画像圧縮装置には、画像データS551
と、多値情報の透明度画像データである領域データS5
52とが入力される。画像データS551は、実施の形
態1において処理されるものと同様に、色値を有する画
素から構成されるものである。領域データS552であ
る透明度画像データは、画像データと一対一対応する画
素で構成され、各画素は多値の透明値(画素値)を有す
る。この透明値は、対応する画像データS551の画素
が、背景を隠蔽する率を示すものであり、背景を完全に
隠蔽する(「不透明」に相当)ことを示す値から、背景
を全く隠蔽しない(「透明」に相当)ことを示す値まで
の間の値をとるものとなる。
【0059】画像データS551は、画像変更手段50
1に入力され、透明度画像データである領域データS5
52は、画像変更手段501、複数透明領域生成手段5
03、および透明度画像データ圧縮手段S504に入力
される。
【0060】画像変更手段501は、実施の形態1にお
いて、領域データとして透明度画像データを用いる場合
と同様の画像変更処理を行う。すなわち、透明度画像デ
ータの画素の透明値が「透明」、および「不透明」を示
す値以外の値である場合については「半透明」とするこ
ととして、画像データを構成する画素を透明画素、半透
明画素、および不透明画素の三種として扱うものとし、
透明画素の有する色値を、半透明画素、および不透明画
素の色値に基づいて変更する。このような画像変更処理
によって、画像変更手段501は、変更画像データS5
53を生成して、これを圧縮手段402に出力する。圧
縮手段502は、変更画像データS553に対して圧縮
処理を行って、圧縮画像データS554を生成し、圧縮
画像データS554は当該画像圧縮装置の装置出力の一
部となる。なお、画像変更手段501が行う画像変更処
理については、透明値におけるしきい値を設定し、しき
い値との比較により「透明」「不透明」のいずれかとし
て扱うものとすることも可能である。
【0061】複数透明領域生成手段503は、透明度画
像データS552を入力し、透明度画像データS552
を構成する各画素の有する透明値に基づいて、透明値が
「透明」を示す値である場合にその画素は透明領域に属
するものとし、透明値が「不透明」を示す値である場合
にその画素は不透明領域に属するものとし、透明値が
「透明」または「不透明」のいずれかを示す値でない場
合にその画素は半透明領域に属するものとして、透明領
域、不透明領域、及び半透明領域を示す変換領域データ
S555を生成する。変換領域データS555は、当該
画像圧縮装置の装置出力の一部となる。
【0062】透明度画像圧縮手段504は、透明度画像
データS552を入力し、これに対して圧縮処理を行っ
て、圧縮透明度画像データS556を生成し、圧縮透明
度画像データS556は当該画像圧縮装置の装置出力の
一部となる。こうして、圧縮画像データS554、変換
領域データS555、および圧縮透明度画像データS5
56が当該画像圧縮装置の装置出力となる。
【0063】図6は、画像データS551(図5)に対
する画像変更処理と、領域データである透明度画像デー
タS552(図5)からの変換領域データの生成とを説
明するための図である。同図において、画像データS6
01を構成する画素と、透明度画像データ(領域デー
タ)S602を構成する画素とは一対一対応をしている
ものであって、透明度画像データS602を構成する画
素の有する透明値(画素値)は、対応する画像データS
601の画素の有する透明度、すなわち背景を隠蔽する
度合いを示す値である。ここでは、透明値は0以上1以
下の値をとるものとし、透明値が0である場合は背景を
全く隠蔽せず「透明」を示すものであり、透明値が1で
ある場合は背景を完全に隠蔽する「不透明」を示すもの
であるとする。そして、透明値が0、または1以外の値
である場合は、背景を不完全に隠蔽する「半透明」を示
すものとなる。
【0064】図6に示す透明度画像データS602にお
いて、611は、透明値が0の画素によって構成される
透明領域、612は、0<Tr<1となる値Trの透明
値を有する画素によって構成される半透明領域、613
は、透明値が1の画素によって構成される不透明領域で
ある。図示する例の透明度画像データS602における
半透明領域612は、グラディエーション状に徐々に透
明度が変化しているものとなっている。画像データS6
01を構成する各画素は、対応する透明度画像データ6
02の属する領域によって、透明画素、半透明画素、お
よび不透明画素のいずれかとなる。
【0065】画像変更処理は、この透明度画像データを
用いて実行される。前述のように、画像データS601
より、透明画素の色値が、半透明画素、および不透明画
素の色値に基づいて変更され、生成された変更画像デー
タS603における透明領域633の画素は、変更色値
を有するものとなる。従って、画像データS601の代
わりに変更画像データS603が圧縮処理をされること
により、実施の形態1と同様に、圧縮処理における効率
が向上し、非可逆処理を行う場合の境界近傍の画質の向
上が図り得るものとなる。
【0066】複数透明領域生成手段503(図5)は、
透明度画像データS602の各画素について、その透明
値が0である場合には画素値が0、透明値が0<Tr<
1となる値Trである場合には画素値が1、透明値が1
である場合には画素値が2である画素を生成し、これら
の画素で構成される変換領域データS604を生成す
る。図6に示すように、変換領域データS604は、変
換透明値(画素値)が0である画素で構成される透明領
域621、変換透明値が1である画素で構成される半透
明領域622、および変換透明値が2である画素で構成
される不透明領域623を含んでいる。すなわち、透明
度画像データS602を構成する画素の画素値(透明
値)は多値情報であるのに対して、変換領域データS6
03を構成する画素の画素値(変換透明値)は三値の情
報となっている。具体的には、多値を有する半透明領域
が一の値を有する領域とされているものである。
【0067】次に、本実施の形態3により圧縮処理をさ
れた画像データに対して伸張処理を行う画像伸張装置に
ついて説明する。図7は本実施の形態3による画像伸張
装置の構成を示すブロック図である。図示するように、
本実施の形態3による画像伸張装置は、伸張手段70
1、透明度画像伸張手段702、透明度画像修正手段7
03、および半透明付き画像描画手段704を備えてい
る。伸張手段701は、圧縮画像データに対して圧縮処
理の逆処理である伸張処理を行い、伸張画像データを生
成する。透明度画像伸張手段702は、圧縮透明度画像
データに対して圧縮処理の逆処理である伸張処理を行
い、伸張透明度画像データを生成する。透明度画像修正
手段703は、伸張透明度画像データを入力し、変換領
域データを用いて、伸張透明度画像データに対して修正
処理を行い、修正透明度画像データを生成する。半透明
付き画像描画手段704は、修正透明度画像データを用
いて、伸張画像データに基づく画像を描画する。
【0068】このように構成された、本実施の形態3に
よる画像伸張装置の動作について、以下に説明する。図
5に示す圧縮画像データS554、変換領域領域データ
S555、および圧縮透明度データS556が記録、ま
たは伝送等され、図7に示すように、圧縮画像データS
751、変換領域データS752、および圧縮透明度画
像データS753として、本実施の形態3による画像伸
張装置に入力される。そして、圧縮画像データS751
は伸張手段701に、変換領域データS752は透明度
画像修正手段702に、圧縮透明度画像データS753
は透明度画像伸張手段702に入力される。
【0069】伸張手段701は、圧縮画像データS75
1に対して伸張処理を行うことにより、伸張画像データ
S754を生成し、半透明付き画像描画手段704に出
力する。透明度画像伸張手段702は、圧縮透明度画像
データS753に対して伸張処理を行うことにより、伸
張透明度画像データS755を生成し、これを透明度画
像修正手段703に出力する。
【0070】透明度画像修正手段703は、入力された
伸張透明度画像データS755を構成する各画素の有す
る透明値(画素値)を、変換領域データS752を参照
することにより修正処理する。すなわち、伸張透明度画
像データS755の画素に対応する変換領域データS7
52の画素が、透明領域、半透明領域、または不透明領
域のいずれに属するかを判定し、透明領域に属する場
合、伸張透明度画像データS755の画素を「透明」を
示す透明値を有するものとし、不透明領域に属する場
合、伸張透明度画像データS755の画素を「不透明」
を示す透明値を有するものとする修正処理を行う。これ
に対して、画素が半透明領域に属する場合は、伸張透明
度画像データS755の画素の透明値を修正しない。こ
のようにして、透明度画像修正手段703は修正透明度
画像データS756を生成し、これを半透明付き画像描
画手段704に出力する。半透明付き画像描画手段70
4は、修正透明度画像データS756を用いて、伸張画
像データS754に基づく画像を描画する。
【0071】透明度画像データが非可逆性の符号化によ
る圧縮をされていた場合、情報の損失があることから、
圧縮透明度画像データを伸張処理して得た伸張透明度画
像データについては、透明領域・半透明領域・不透明領
域の境界近傍において、透明値が混合し、画像のひずみ
や画質の劣化をもたらすこととなる。これは非可逆性の
圧縮処理をした画像データにおける透明領域・不透明領
域近傍での色の混合と同様の現象である。
【0072】しかし、本実施の形態3のように、三値を
有する変換領域データS752を用いて、透明領域、お
よび不透明領域に属する画素についての修正を行うこと
で、画像データや、領域データである多値情報の透明度
画像データが非可逆性の圧縮処理を受けており、情報の
損失が起こっていた場合にも、かかる情報の損失によ
り、透明領域、半透明領域、および不透明領域相互間の
境界が変化して画像の再生にひずみが生じたり、画質が
劣化したりすることを防止することができる。
【0073】このように、本実施の形態3の画像圧縮装
置によれば、実施の形態1による画像圧縮装置に、複数
透明領域生成手段503と、透明度画像圧縮手段504
とを追加する構成としたことで、領域データとして、多
値情報である透明度画像データを入力して、圧縮画像デ
ータと、透明度画像データに基づいて生成した三値情報
である変換領域データと、透明度画像データを圧縮処理
して得られる圧縮透明度画像データとを装置出力とす
る。そして、本実施の形態3の画像伸張装置によれば、
伸張手段701、透明度画像伸張手段702、透明度画
像修正手段703、および半透明付き画像描画手段70
4を備えたことで、圧縮画像データと、変換領域データ
と、圧縮透明度画像データとを入力して、圧縮画像デー
タを伸張処理して得られる伸張画像データに基づき、圧
縮透明度画像データを伸張処理して得られる伸張透明度
画像データを、変換領域データに従って修正した修正透
明度画像データを用いて画像描画を行う。これにより、
実施の形態1と同様に、効率の良い圧縮処理が行え、非
可逆符号化を用いる圧縮処理を行った場合にも、透明領
域・不透明領域の境界近傍の画質の向上を図り得るもの
となることに加えて、多値情報に基づく三値情報からな
る変換領域データを用いることで、非可逆的な圧縮処理
を行った場合にも、情報の損失によって透明領域、半透
明領域、および不透明領域相互間の境界が変化すること
を防止して、画質の向上が図り得るものとなる。
【0074】なお、本実施の形態3においては、領域デ
ータである透明度画像データは、透明値(画素値)とし
て、0以上1以下の値をとるものとしたが、これは一例
であり、他のある範囲の値をとるものとして設定するこ
とが可能である。同様に、変換領域データは、変換透明
値(画素値)として、値0、1、および2をとるものと
したが、「透明」、「半透明」、および「不透明」の三
状態を区別し得る値であれば使用可能である。
【0075】実施の形態4.本発明の実施の形態4によ
る画像圧縮装置は、実施の形態1と同様に領域データを
用いて画像変更処理を行うものであり、さらに領域デー
タに対しても圧縮処理を行うものである。図8は本実施
の形態4による画像圧縮装置の構成を示すブロック図で
ある。図示するように、本実施の形態4による画像圧縮
装置は、実施の形態1による画像圧縮装置に領域データ
圧縮手段803を追加した構成となっている。領域デー
タ圧縮手段803は、領域データに対して圧縮処理を行
い、圧縮領域データを出力する。画像変更手段801
と、圧縮手段802とは、実施の形態1における10
1、および102と同様である。
【0076】本実施の形態4による画像圧縮装置の動作
については、領域データS852が領域データ圧縮手段
802に入力されて圧縮処理がなされ、実施の形態1に
よる装置において、領域データが装置出力となっていた
代わりに、圧縮領域データS855が、圧縮画像データ
S854とともに装置出力となる点のみが実施の形態1
による装置と異なる。
【0077】本実施の形態4による画像圧縮装置におい
て出力される圧縮画像データ、および圧縮領域データ
は、図13b)に示した従来技術の第二例の画像伸張装置
を用いることによって、適切に処理され得る汎用的なデ
ータである。このように、本実施の形態4の画像圧縮装
置によれば、実施の形態1による画像圧縮装置に、領域
データ圧縮手段803を追加する構成としたことで、画
像データのみならず、領域データをも圧縮処理するの
で、実施の形態1と同様に効率の良い圧縮処理が行え、
非可逆符号化を用いる圧縮処理を行った場合にも、透明
領域・不透明領域の境界近傍の画質の向上を図り得るも
のとなることに加えて、領域データが圧縮される分、装
置出力全体としてさらに圧縮率を高めることができると
いう効果が得られる。
【0078】実施の形態5.本発明の実施の形態5によ
る画像圧縮装置は、実施の形態2と同様に色指定データ
を用いて領域データを生成するものであり、さらに領域
データに対しても圧縮処理を行うものである。図9は本
実施の形態5による画像圧縮装置の構成を示すブロック
図である。図示するように、本実施の形態5による画像
圧縮装置は、実施の形態2による画像圧縮装置に領域デ
ータ圧縮手段904を追加した構成となっている。領域
データ圧縮手段904は、領域データに対して圧縮処理
を行い、圧縮領域データを出力する。画像変更手段90
1、圧縮手段902、および透明領域生成手段903
は、実施の形態2における201、202、および20
3と同様である。
【0079】本実施の形態5による画像圧縮装置の動作
については、領域データS953が領域データ圧縮手段
904に入力されて圧縮処理がなされ、実施の形態2に
よる装置において、領域データが装置出力となっていた
代わりに、圧縮領域データS956が、圧縮画像データ
S955とともに装置出力となる点のみが実施の形態2
による装置と異なる。本実施の形態5による画像圧縮装
置において出力される圧縮画像データ、および圧縮領域
データは、図13b)に示した従来技術の第二例の画像伸
張装置を用いることによって、適切に処理され得る汎用
的なデータである。
【0080】このように、本実施の形態5の画像圧縮装
置によれば、実施の形態2による画像圧縮装置に、領域
データ圧縮手段904を追加する構成としたことで、画
像データのみならず、領域データをも圧縮処理するの
で、実施の形態2と同様に、領域データを作成する代わ
りに透明領域として扱いたい色を指定することで、効率
の良い圧縮処理が行え、非可逆符号化を用いる圧縮処理
を行った場合にも、透明領域・不透明領域の境界近傍の
画質の向上を図り得るものとなることに加えて、領域デ
ータが圧縮される分、装置出力全体としてさらに圧縮率
を高めることができるという効果が得られる。
【0081】実施の形態6.本発明の実施の形態5によ
る画像圧縮装置は、実施の形態3と同様に、領域データ
として多値情報である透明度画像データを用いるもので
あり、さらに変換した領域データに対しても圧縮処理を
行うものである。図10は本実施の形態6による画像圧
縮装置の構成を示すブロック図である。図示するよう
に、本実施の形態6による画像圧縮装置は、実施の形態
3による画像圧縮装置に変換領域データ圧縮手段100
5を追加した構成となっている。変換領域データ圧縮手
段1005は、複数透明領域生成手段1003が生成し
た変換領域データに対して圧縮処理を行い、圧縮変換領
域データを出力する。画像変更手段1001、圧縮手段
1002、複数透明領域生成手段1003、および透明
度画像圧縮手段1004は、実施の形態3における30
1、302、303、および304と同様である。
【0082】本実施の形態6による画像圧縮装置の動作
については、変換領域データS1055が変換領域デー
タ圧縮手段1005に入力されて圧縮処理がなされ、実
施の形態3による装置において、変換領域データが装置
出力となっていた代わりに、圧縮変換領域データS10
56が、圧縮画像データS1054、および圧縮透明度
画像データS1057とともに装置出力となる点のみが
実施の形態3による装置と異なる。
【0083】図11は本実施の形態6による画像伸張装
置の構成を示すブロック図である。図示するように、本
実施の形態6による画像伸張装置は、実施の形態3によ
る画像伸張装置に変換領域データ伸張手段1105を追
加した構成となっている。変換領域データ伸張手段11
05は、入力された圧縮変換領域データに対して伸張処
理を行い、伸張変換領域データを生成して出力する。伸
張手段1101、透明度画像伸張手段1102、透明度
画像修正手段1103、および半透明付き画像描画手段
1104は、実施の形態3における701、702、7
03、および704と同様である。
【0084】本実施の形態6による画像伸張装置の動作
については、圧縮変換領域データS1152が変換領域
データ伸張手段1105に入力されて伸張処理がなさ
れ、透明度画像修正手段1103は伸張処理によって得
られた伸張変換領域データを修正処理に用いる点が実施
の形態3による装置と異なる。
【0085】このように、本実施の形態6の画像圧縮装
置によれば、実施の形態3による画像圧縮装置に、変換
領域データ圧縮手段1005を追加する構成としたこと
で、画像データのみならず、領域データをも圧縮処理す
るので、実施の形態3と同様に、効率の良い圧縮処理が
行え、非可逆符号化を用いる圧縮処理を行った場合に
も、透明領域・半透明呂域・不透明領域相互間の境界近
傍の画質の向上を図り得るものとなることに加えて、領
域データが圧縮される分、装置出力全体としてさらに圧
縮率を高めることができるという効果が得られる。
【0086】
【発明の効果】請求項1の画像圧縮装置によれば、画素
値を有する画素の並びであり、部分的に透明領域を特定
することのできる画像データと、上記画像データにおけ
る上記透明領域を示す領域データとを入力して、圧縮処
理を行う画像圧縮装置であって、上記領域データに基づ
いて、上記画像データ中の透明領域に含まれる画素の有
する画素値を変更する画像変更処理を行い、変更画像デ
ータを生成する画像変更手段と、上記変更画像データに
対して、所定の圧縮処理を行う圧縮手段とを備えたもの
としたので、領域データを用いて、画像データにおける
透明領域の画素に対して、色値の変更をすることによ
り、圧縮効率の向上を図ることが可能となり、かつ、非
可逆符号化による圧縮処理をした場合にも、透明領域・
不透明領域近傍において色の混合による画質低下を抑制
でき、画質の良好な圧縮画像データを得ることが可能と
なる。
【0087】請求項2の画像圧縮装置によれば、請求項
1の装置において、上記画像変更手段は、上記透明領域
に含まれる画素の有する画素値を、上記透明領域に含ま
れない画素の有する画素値に基づいて取得する変更画素
値に変更するものとしたので上記の効果を得ることがで
きる。
【0088】請求項3の画像圧縮装置によれば、請求項
2の装置において、上記画像変更手段は、上記透明領域
に接して位置する画素の有する画素値を用いて、上記変
更画素値を取得するものとしたので上記の効果を得るこ
とができる。
【0089】請求項4の画像圧縮装置によれば、請求項
1ないし3のいずれかの装置において、上記領域データ
として、上記画像データに含まれる各画素ごとに、「透
明」、または「不透明」のいずれかを指定するマスク画
像データを用いるものとしたので上記の効果を得ること
ができる。
【0090】請求項5の画像圧縮装置によれば、請求項
1ないし3のいずれかの装置において、上記領域データ
として、上記透明領域と、その他の領域との境界を、直
線、または曲線として示す境界データを用いるものとし
たので上記の効果を得ることができる。
【0091】請求項6の画像圧縮装置によれば、請求項
1ないし3のいずれかの装置において、上記領域データ
として、上記画像データに含まれる各画素ごとに、その
画素の透明度を示す透明度画像データを用いるものとし
たので上記の効果を得ることができる。
【0092】請求項7の画像圧縮装置によれば、画素値
を有する画素の並びであり、部分的に透明領域を特定す
ることのできる画像データと、上記画素の一部をその画
素値によって特定する色指定データとを入力して、圧縮
処理を行う画像圧縮装置であって、上記色指定データに
基づき、上記画像データにおける透明領域を示す領域デ
ータを生成する透明領域生成手段と、上記色指定デー
タ、または上記領域データに基づいて、上記画像データ
中の透明領域に含まれる画素の有する画素値を変更する
画像変更処理を行い、変更画像データを生成する画像変
更手段と、上記変更画像データに対して、所定の圧縮処
理を行う圧縮手段とを備えたものとしたので、色指定デ
ータを入力し、これを用いて領域データを生成し、該生
成した領域データを用いて、画像変更手段が画像変更処
理を行うので、透明領域として扱いたい色を色指定デー
タを用いて指定するのみで、効率の良い圧縮処理が行
え、非可逆符号化を用いる圧縮処理を行った場合にも、
透明領域・不透明領域の境界近傍の画質の向上を図り得
るものとなる。
【0093】請求項8の画像圧縮装置によれば、請求項
7の装置において、上記色指定データとして、色の範囲
を指定するデータを用いるものとしたので上記の効果を
得ることができる。
【0094】請求項9の画像圧縮装置によれば、画素値
を有する画素の並びであり、部分的に透明領域を特定す
ることのできる画像データと、上記画像データに含まれ
る各画素ごとに、その画素の透明度を示す透明度画像デ
ータとを入力して、圧縮処理を行う画像圧縮装置であっ
て、上記透明度画像データに基づき、上記画像データに
おける、透明度の異なる複数の領域を特定する領域デー
タを生成する複数透明領域生成手段と、上記透明度画像
データに基づいて、上記画像データ中の透明領域に含ま
れる画素の有する画素値を変更する画像変更処理を行
い、変更画像データを生成する画像変更手段と、上記変
更画像データに対して、所定の圧縮処理を行う圧縮手段
と、上記透明度画像データを圧縮する透明度画像データ
圧縮手段とを備えたものとしたので、領域データとし
て、多値情報である透明度画像データを入力して、圧縮
画像データと、透明度画像データに基づいて生成した三
値情報である変換領域データと、透明度画像データを圧
縮処理して得られる圧縮透明度画像データとを装置出力
とし、画像変更処理を行うことにより効率の良い圧縮処
理が行え、非可逆符号化を用いる圧縮処理を行った場合
にも、透明領域・不透明領域の境界近傍の画質の向上を
図り得るものとなることに加えて、多値情報に基づく三
値情報からなる変換領域データを用いることで、非可逆
的な圧縮処理を行った場合にも、画像伸張装置において
伸張処理をする際に、情報の損失によって透明領域、半
透明領域、および不透明領域相互間の境界が変化するこ
とを防止して、画質の向上を図り得るものとなる。
【0095】請求項10の画像圧縮装置によれば、請求
項9の装置において、上記複数透明領域生成手段は、上
記画像データにおける透明領域、半透明領域、および不
透明領域を特定する領域データを生成するものとしたの
で上記の効果を得ることができる。
【0096】請求項11の画像圧縮装置によれば、請求
項1ないし10のいずれかの装置において、上記圧縮手
段は、上記圧縮処理において、非可逆性符号化処理を行
うものとしたことで、圧縮効率の良好な非可逆性符号化
処理を、情報の損失による画質の低下を伴わずに実行し
得るものとなる。
【0097】請求項12の画像圧縮装置によれば、請求
項1ないし11のいずれかの装置において、上記領域デ
ータに対して、所定の圧縮処理を行う領域データ圧縮手
段をさらに備えたものとしたので、画像変更処理を行う
ことにより効率の良い圧縮処理が行え、非可逆符号化を
用いる圧縮処理を行った場合にも、透明領域・不透明領
域の境界近傍の画質の向上を図り得るものとなることに
加えて、領域データを圧縮することによりさらに圧縮効
率の向上を図ることが可能となる。
【0098】請求項13の画像伸張装置によれば、画像
データが圧縮処理された圧縮画像データと、上記画像デ
ータに含まれる各画素ごとに、その画素の透明度を示す
透明度画像データが圧縮された圧縮透明度画像データ
と、上記画像データにおける、透明度の異なる複数の領
域を特定する領域データとを入力して伸張処理を行う画
像伸張装置であって、上記圧縮画像データに対して、所
定の伸張処理を行い、伸張画像データを生成する画像伸
張手段と、上記圧縮透明度画像データに対して、所定の
伸張処理を行い、伸張透明度画像データを生成する画像
伸張手段と、上記領域データに基づいて、上記伸張透明
度画像に対する透明度の修正処理を行い、修正透明度画
像データを生成する透明度画像修正手段と、上記修正透
明度画像データに基づいて、上記伸張画像データを用い
た描画処理を行う透明度画像対応画像描画手段とを備え
たものとしたので、圧縮画像データと、変換領域データ
と、圧縮透明度画像データとを入力して、圧縮画像デー
タを伸張処理して得られる伸張画像データに基づき、圧
縮透明度画像データを伸張処理して得られる伸張透明度
画像データを、変換領域データに従って修正した修正透
明度画像データを用いて画像描画を行い、多値情報に基
づく三値情報からなる変換領域データを用いることで、
非可逆的な圧縮処理によるデータを処理する場合にも、
情報の損失によって透明領域、半透明領域、および不透
明領域相互間の境界が変化することを防止して、画質の
向上を図り得るものとなる。
【0099】請求項14の画像伸張装置によれば、請求
項13の装置において、上記領域データは、上記画像デ
ータにおける透明領域、半透明領域、および不透明領域
を特定するものであり、上記透明度画像修正手段は、上
記修正処理として、上記透明領域に属する画素の透明度
を透明を示すものにし、上記不透明領域に属する画素の
透明度を不透明を示すものにするものとしたことで上記
の効果を得ることができる。
【0100】請求項15の画像伸張装置によれば、請求
項13または14の装置において、上記領域データとし
て、所定の圧縮処理がなされた圧縮領域データを入力す
るものであり、上記圧縮領域データに対して、所定の伸
張処理を行い、伸張領域データを生成する領域データ伸
張手段をさらに備え、上記透明度画像修正手段は、上記
修正処理において、上記伸張領域データを用いるものと
したことで、上記の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による画像圧縮装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態における画像データ処理を説明す
るための図である。
【図3】同実施の形態における画像変更処理を説明する
ための図である。
【図4】本発明の実施の形態2による画像圧縮装置の構
成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態3による画像圧縮装置の構
成を示すブロック図である。
【図6】同実施の形態における画像データ処理を説明す
るための図である。
【図7】本発明の実施の形態3による画像伸張装置の構
成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態4による画像圧縮装置の構
成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態5による画像圧縮装置の構
成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態6による画像圧縮装置の
構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態6による画像伸張装置の
構成を示すブロック図である。
【図12】従来の技術による画像圧縮装置の構成を示す
ブロック図である。
【図13】従来の技術による画像伸張装置の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
101、401、501、801、901、1001
画像変更手段 102、402、502、802、902、1002、
1201 圧縮手段 403、903 透明領域生成手段 503、1003 複数透明領域生成手段 504、1004 透明度画像圧縮手段 701、1101、1301 伸張手段 702、1102 透明度画像伸張手段 703、1103 透明度画像修正手段 704、1104 半透明付き画像描画手段 803、904、1202 領域データ圧縮手段 1005 変換領域データ圧縮手段 1105 変換領域データ伸張手段 1302 画像描画手段 1303 領域データ伸張手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永峰 聡 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素値を有する画素の並びであり、部分
    的に透明領域を特定することのできる画像データと、上
    記画像データにおける上記透明領域を示す領域データと
    を入力して、圧縮処理を行う画像圧縮装置であって、 上記領域データに基づいて、上記画像データ中の透明領
    域に含まれる画素の有する画素値を変更する画像変更処
    理を行い、変更画像データを生成する画像変更手段と、 上記変更画像データに対して、所定の圧縮処理を行う圧
    縮手段とを備えたことを特徴とする画像圧縮装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像圧縮装置におい
    て、 上記画像変更手段は、上記透明領域に含まれる画素の有
    する画素値を、上記透明領域に含まれない画素の有する
    画素値に基づいて取得する変更画素値に変更するもので
    あることを特徴とする画像圧縮装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像圧縮装置におい
    て、 上記画像変更手段は、上記透明領域に接して位置する画
    素の有する画素値を用いて、上記変更画素値を取得する
    ものであることを特徴とする画像圧縮装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の画
    像圧縮装置において、 上記領域データとして、上記画像データに含まれる各画
    素ごとに、「透明」、または「不透明」のいずれかを指
    定するマスク画像データを用いるものであることを特徴
    とする画像圧縮装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載の画
    像圧縮装置において、 上記領域データとして、上記透明領域と、その他の領域
    との境界を、直線、または曲線として示す境界データを
    用いるものであることを特徴とする画像圧縮装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし3のいずれかに記載の画
    像圧縮装置において、 上記領域データとして、上記画像データに含まれる各画
    素ごとに、その画素の透明度を示す透明度画像データを
    用いるものであることを特徴とする画像圧縮装置。
  7. 【請求項7】 画素値を有する画素の並びであり、部分
    的に透明領域を特定することのできる画像データと、上
    記画素の一部をその画素値によって特定する色指定デー
    タとを入力して、圧縮処理を行う画像圧縮装置であっ
    て、 上記色指定データに基づき、上記画像データにおける透
    明領域を示す領域データを生成する透明領域生成手段
    と、 上記色指定データ、または上記領域データに基づいて、
    上記画像データ中の透明領域に含まれる画素の有する画
    素値を変更する画像変更処理を行い、変更画像データを
    生成する画像変更手段と、 上記変更画像データに対して、所定の圧縮処理を行う圧
    縮手段とを備えたことを特徴とする画像圧縮装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の画像圧縮装置におい
    て、 上記色指定データとして、色の範囲を指定するデータを
    用いるものであることを特徴とする画像圧縮装置。
  9. 【請求項9】 画素値を有する画素の並びであり、部分
    的に透明領域を特定することのできる画像データと、上
    記画像データに含まれる各画素ごとに、その画素の透明
    度を示す透明度画像データとを入力して、圧縮処理を行
    う画像圧縮装置であって、 上記透明度画像データに基づき、上記画像データにおけ
    る、透明度の異なる複数の領域を特定する領域データを
    生成する複数透明領域生成手段と、 上記透明度画像データに基づいて、上記画像データ中の
    透明領域に含まれる画素の有する画素値を変更する画像
    変更処理を行い、変更画像データを生成する画像変更手
    段と、 上記変更画像データに対して、所定の圧縮処理を行う圧
    縮手段と、 上記透明度画像データを圧縮する透明度画像データ圧縮
    手段とを備えたことを特徴とする画像圧縮装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の画像圧縮装置におい
    て、 上記複数透明領域生成手段は、上記画像データにおける
    透明領域、半透明領域、および不透明領域を特定する領
    域データを生成するものであることを特徴とする画像圧
    縮装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の画像圧縮装置において、 上記圧縮手段は、上記圧縮処理において、非可逆性符号
    化処理を行うものであることを特徴とする画像圧縮装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    の画像圧縮装置において、 上記領域データに対して、所定の圧縮処理を行う領域デ
    ータ圧縮手段をさらに備えたことを特徴とする画像圧縮
    装置。
  13. 【請求項13】 画像データが圧縮処理された圧縮画像
    データと、上記画像データに含まれる各画素ごとに、そ
    の画素の透明度を示す透明度画像データが圧縮された圧
    縮透明度画像データと、上記画像データにおける、透明
    度の異なる複数の領域を特定する領域データとを入力し
    て伸張処理を行う画像伸張装置であって、 上記圧縮画像データに対して、所定の伸張処理を行い、
    伸張画像データを生成する画像伸張手段と、 上記圧縮透明度画像データに対して、所定の伸張処理を
    行い、伸張透明度画像データを生成する画像伸張手段
    と、 上記領域データに基づいて、上記伸張透明度画像に対す
    る透明度の修正処理を行い、修正透明度画像データを生
    成する透明度画像修正手段と、 上記修正透明度画像データに基づいて、上記伸張画像デ
    ータを用いた描画処理を行う透明度画像対応画像描画手
    段とを備えたことを特徴とする画像伸張装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の画像伸張装置にお
    いて、 上記領域データは、上記画像データにおける透明領域、
    半透明領域、および不透明領域を特定するものであり、 上記透明度画像修正手段は、上記修正処理として、上記
    透明領域に属する画素の透明度を透明を示すものにし、
    上記不透明領域に属する画素の透明度を不透明を示すも
    のにするものであることを特徴とする画像伸張装置。
  15. 【請求項15】 請求項13または14に記載の画像伸
    張装置において、 上記領域データとして、所定の圧縮処理がなされた圧縮
    領域データを入力するものであり、 上記圧縮領域データに対して、所定の伸張処理を行い、
    伸張領域データを生成する領域データ伸張手段をさらに
    備え、 上記透明度画像修正手段は、上記修正処理において、上
    記伸張領域データを用いるものであることを特徴とする
    画像伸張装置。
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