JPH11205662A - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

撮像装置および撮像方法

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JPH11205662A
JPH11205662A JP10008974A JP897498A JPH11205662A JP H11205662 A JPH11205662 A JP H11205662A JP 10008974 A JP10008974 A JP 10008974A JP 897498 A JP897498 A JP 897498A JP H11205662 A JPH11205662 A JP H11205662A
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Ryota Shirato
良太 白▲土▼
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像画像の明るさを自動的に最適な明るさに
する。 【解決手段】 撮像画像上のすべての直線に対して、各
直線上の濃度微分値の和を演算し、濃度微分値の和に基
づいて撮像手段の撮像画像の明るさを制御する。これに
より、撮像画像の明るさを自動的に最適な明るさにする
ことができる。例えば検出対象物と背景とのコントラス
トが一様でない場合でも、所定の対象物を検出するのに
最適な明るさの画像が得られ、検出精度を向上させるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像を撮像する撮像
装置および撮像方法に関し、特に、画像の明るさを最適
な明るさにするものである。
【0002】
【従来の技術】撮像画像に対する濃度値や濃度微分値を
画面に表示し、適切な明るさの画面が得られるように撮
影者が画面を見ながらレンズの絞りやゲインを調節でき
るようにした撮像装置が知られている(例えば、特開平
5−22639号公報参照)。この装置では、図20に
示すように、TVカメラで検出対象物aを撮影した画像
において、対象物aの画像の一部を横切る直線bにおけ
る濃度値の変化や濃度微分値の変化を画面eの中に設定
した変化表示部cに表示するとともに、直線bにおける
濃度値の最大値・最小値や濃度微分値の最大値・最小値
を画面eの中に設定した数値表示部dに表示している。
【0003】また、撮像画面全体や、画面の一部に設定
した明るさ参照領域の濃度値の変化に基づいて画面が適
切な明るさになるように制御するオートアイリス機能や
オートゲインコントロール機能を備えた撮像装置が知ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
撮像装置では、図21に示すように駐車場の駐車枠を検
出する場合に、日陰があって検出対象の駐車枠の明るさ
が一様でないと、画面の明るさを調節するための適切な
参照領域を設定するのが難しく、最適な明るさの画像が
得られないために検出対象物を正確に検出できないとい
う問題がある。
【0005】本発明の目的は、撮像画像の明るさを自動
的に最適な明るさにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1) 請求項1の発明
は、撮像手段と、撮像手段による撮像画像上のすべての
直線に対して、各直線上の濃度微分値の和を演算する画
像処理手段と、画像処理手段により演算された濃度微分
値の和に基づいて撮像手段の撮像画像の明るさを制御す
る撮像制御手段とを備える。 (2) 請求項2の撮像装置は、撮像制御手段によっ
て、濃度微分値の和が最大の直線を選択し、その直線上
の濃度微分値の和が最大となるように撮像手段の撮像光
学系の絞りを調節するようにしたものである。 (3) 請求項3の撮像装置は、撮像制御手段によっ
て、繰り返し撮像される画像に対して、直線上の濃度微
分値の和と前回の絞り調節結果とに基づいて撮像光学系
の絞りを調節するようにしたものである。 (4) 請求項4の撮像装置は、撮像制御手段によっ
て、濃度微分値の和が最大の直線を選択し、その直線上
の濃度微分値の和が最大となるように画像処理手段によ
る画像信号増幅時のゲインを設定するようにしたもので
ある。 (5) 請求項5の撮像装置は、撮像制御手段によっ
て、撮像画像の走査線ごとに画像信号の増幅ゲインを設
定するようにしたものである。 (6) 請求項6の発明は、撮像機により撮像された画
像上のすべての直線に対して、各直線上の濃度微分値の
和を演算し、濃度微分値の和に基づいて前記撮像機の撮
像画像の明るさを制御する。 (7) 請求項7の撮像方法は、濃度微分値の和が最大
の直線を選択し、その直線上の濃度微分値の和が最大と
なるように撮像光学系の絞りを調節するようにしたもの
である。 (8) 請求項8の撮像方法は、濃度微分値の和が最大
の直線を選択し、その直線上の濃度微分値の和が最大と
なるように撮像信号の増幅ゲインを設定するようにした
ものである。
【0007】
【発明の効果】(1) 請求項1の発明によれば、撮像
画像上のすべての直線に対して、各直線上の濃度微分値
の和を演算し、濃度微分値の和に基づいて撮像手段の撮
像画像の明るさを制御するようにしたので、撮像画像の
明るさを自動的に最適な明るさにすることができる。例
えば検出対象物と背景とのコントラストが一様でない場
合でも、所定の対象物を検出するのに最適な明るさの画
像が得られ、検出精度を向上させることができる。 (2) 請求項2の発明によれば、濃度微分値の和が最
大の直線を選択し、その直線上の濃度微分値の和が最大
となるように撮像光学系の絞りを調節するようにしたの
で、請求項1と同様な効果が得られる。 (3) 請求項3の発明によれば、繰り返し撮像される
画像に対して、直線上の濃度微分値の和と前回の絞り調
節結果とに基づいて撮像光学系の絞りを調節するように
したので、常に撮像画像の明るさを最適な明るさにする
ことができる。 (4) 請求項4の発明によれば、濃度微分値の和が最
大の直線を選択し、その直線上の濃度微分値の和が最大
となるように画像処理手段による画像信号増幅時のゲイ
ンを設定するようにしたので、請求項1と同様な効果が
得られる。 (5) 請求項5の発明によれば、撮像画像の走査線ご
とに画像信号の増幅ゲインを設定するようにしたので、
画面の領域によってコントラストが一様でない画像で
も、領域ごとの画像の明るさを最適な明るさにすること
ができる。 (6) 請求項6〜8の発明によれば、請求項1と同様
な効果が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】−発明の第1の実施の形態− 本発明を自動駐車装置に適用した第1の実施の形態を説
明する。図1は第1の実施の形態の構成を示す図であ
る。CCDカメラ1A〜1Cはそれぞれ撮像光学系とC
CD撮像素子を備え、図2に示すように車両の右側方、
左側方および後方の周囲環境を撮像する。コントローラ
ー2はマイクロコンピューターとその周辺部品から構成
され、画像処理部2aでCCDカメラ1A〜1Cからの
画像信号を処理し、経路演算部2bで駐車位置を決定す
るとともにその駐車位置までの誘導経路を演算し、駆動
制御部2cで制駆動および操舵アクチュエータ3を駆動
制御して車両を誘導経路に沿って駐車位置まで移動す
る。制駆動および操舵アクチュエータ3にはスロットル
バルブ・アクチュエータ、ブレーキ・アクチュエータ、
ステアリングシャフト・アクチュエータが含まれる。デ
ィスプレイ4はCCDカメラ1A〜1Cで撮像された画
像を表示する。
【0009】図3は自動駐車処理を示すフローチャート
である。このフローチャートにより、第1の実施の形態
の動作を説明する。図4に示すように、駐車場内の駐車
したい位置の前に車両を横付けした状態で乗員が自動駐
車開始スイッチ(不図示)を操作すると、コントローラ
ー2は自動駐車処理を開始する。まず、ステップ1にお
いて、後述する撮像、絞り調節サブルーチンを実行し
て、CCDカメラ1Aまたは1Bにより撮像を行い、最
適な画面の明るさとなるように絞りを調節する。この絞
り調節制御については後述する。ステップ2で、図5に
示すような側方カメラ1Aまたは1Bによる撮像画像を
処理して駐車枠を検出し、駐車位置を決定する。この駐
車枠の検出方法は、後述する絞り調節制御の中で検出領
域における直線を検出する方法と同様である。続くステ
ップ3では駐車位置までの誘導経路を演算する。
【0010】ステップ4において、制駆動および操舵ア
クチュエータ3を駆動制御して、駐車枠の入口に車両の
後部が向く位置まで車両を前進させる。続くステップ5
で折り返し位置に達したかどうかを確認し、折り返し位
置に達したらステップ6ヘ進む。ステップ6では図6に
示すような後方カメラ1Cの撮像画像をディスプレイに
表示し、続くステップ7で駐車位置まで車両を後退させ
る。なお、側方カメラ1Aまたは1Bの画像から後方カ
メラ1Cの画像に切り換えたときに、改めて後方カメラ
1Cの絞り調節を行うようにしてもよい。
【0011】次に、図7、図8のフローチャートによ
り、この実施の形態の絞りの調節方法を説明する。この
自動駐車装置では、カメラにより撮像された画像を処理
して駐車枠を検出し、その駐車枠に車両を誘導する。と
ころが、駐車枠は、図5、図6に示すようなアスファル
ト上に描かれた白線や、図9、図10に示すような非舗
装路面に張られたロープなどがある上に、図21に示す
ように駐車枠が日陰になっている場合などがある。駐車
枠と背景とのコントラストが一様でないために、画面全
体の明るさの平均値や画面の一部の領域の明るさに基づ
いて絞りを調節しても、駐車枠が検出できなかったり、
正確な駐車枠が検出できないことがある。
【0012】そこで、この実施の形態では、周囲環境画
像の中に設定した駐車枠検出領域を通るすべての直線の
中で、濃度微分値の和が最大の直線を駐車枠として検出
し、その駐車枠直線上の濃度微分値の和が最大となるよ
うにカメラの撮像光学系の絞りを調節する。これによ
り、駐車枠と背景とのコントラストが一様でない場合で
も正確に駐車枠を検出することができる。
【0013】図7のステップ11において、CCDカメ
ラ1Aまたは1Bによる撮像画像をディスプレイ4に表
示し、画面全体の明るさの平均値を演算して画面全体の
明るさが最適になるようにCCDカメラ1A〜1Cの撮
像光学系の絞りを調節する。なお、画面の一部の領域の
明るさが最適になるように絞りを調節してもよい。続く
ステップ12で、濃度微分値の和の最大値を保存するた
めのメモリをクリアして保存値Psavを0とする。
【0014】ステップ13ではCCDカメラ1A〜1C
によって撮像された画像を入力し、続くステップl4で
入力画像の一次微分画像を生成する。ここで、図11に
示すように、ディスプレイ4の画面の左上を原点とし、
画面横方向をx軸、縦方向をy軸とする。例えば、入力
画像に図12(a)に示すような濃度変化があった場合
には、この画像処理により図12(b)に示すような一
次微分画像が得られる。
【0015】ステップ15で直線検出処理を実行するた
めの検出領域を設定する。ステップ16において、検出
領域を横切る縦、横、斜め方向のすべての直線に対し
て、各直線上の濃度微分値の和P1、P2、・・を計算
する。次に、ステップ17で検出領域を横切る縦、横、
斜め方向のすべての直線の中から濃度微分値の和が最大
の直線を検出し、その濃度微分値の和をPmaxとする。
【0016】例えば、入力画像におけるx軸方向の濃度
値が図13(a)に示すように変化している場合に、そ
の濃度微分値は図13(b)に示すようになる。図13
において、x−yはディスプレイ4の画面座標系を表
す。aは濃度微分値が最大の点どうしを結んだ線分を表
し、この線分aに対応するx−y画面上の直線が濃度微
分値の和が最大Pmaxとなる直線である。
【0017】ところで、一般に、入力画像の濃度微分値
を求めたときに、図14に示すように濃度微分値の和が
最大となる線分が1つに定まるようなことはまれであ
り、図13(b)に示すように濃度微分値の最大値が1
点に定まらず、濃度微分値の和が最大となる線分が帯状
になることがある。この実施の形態では、図13(b)
に示すように、濃度微分値の最大値の中でx座標値が最
小の点を結ぶ線分aに対応するx−y画面上の直線を検
出直線とする。しかし、濃度微分値の最大値の中でx座
標値が最大の点を結ぶ線分を選択してもよいし、濃度微
分値の最大値が連続する点列の中点を結ぶ線分を選択し
てもよい。このようにすれば、直線検出領域における濃
度値とその微分値の最大値が図15(a)、(b)に示
すようにばらついても、濃度微分値の最大値を結ぶ線分
aを特定でき、その線分aに対応するx−y画面座標系
における直線を検出することができる。
【0018】なお、図13〜図15に示す例では、入力
画像のx軸方向の濃度値と濃度微分値に注目して濃度微
分値の和が最大となる直線を検出する例を示したが、入
力画像のy軸方向と斜め方向に対しても濃度値とその微
分値に注目して濃度微分値が最大となる直線を検出す
る。
【0019】入力画像の検出領域において濃度微分値の
和が最大となる直線が検出されたらステップ21へ進
み、今回検出された濃度微分値の和の最大値Pmaxと、
前回検出され保存された濃度微分値の和の最大値Psav
とを比較し、今回の値Pmaxが大きければステップ22
へ進み、前回の値Psavが大きければステップ23へ進
む。今回の値Pmaxが大きい場合は、ステップ22で前
回の処理で絞りを開けたか、あるいは初回の処理でPsa
vが0かどうかを確認し、前回の処理で絞りを開けた場
合または初回の処理でPsavが0の場合はステップ24
へ進み、CCDカメラ1A〜1Cの撮影光学系の絞りを
1段開ける。
【0020】一般に、撮影光学系の絞りを開放して画像
を明るくするほど直線上の濃度微分値の和が大きくな
り、直線の検出精度が高くなる。したがって、濃度微分
値の和が前回よりも大きくなっており、且つ、前回も絞
りを開けている場合には、濃度微分値の和がさらに大き
くなることを期待してもう1段絞りを開ける。
【0021】しかし、絞りを開け過ぎると画像全体が明
るくなり過ぎ、かえって直線上の濃度微分値の和が小さ
くなり、直線検出精度が低下する。したがって、濃度微
分値の和の最大値Pmaxが前回よりも大きく、且つ前回
の処理で絞りを閉じた場合、またはPsavが0でない場
合はステップ25へ進み、CCDカメラ1A〜1Cの撮
影光学系の絞りを1段閉じる。
【0022】一方、前回の濃度微分値の和の最大値Psa
vが大きい場合は、ステップ23で前回の処理で絞りを
開けたかどうかを確認し、絞りを開けた場合はステップ
25へ進み、そうでなければステップ24へ進む。今回
よりも前回の濃度微分値の和の最大値が大きく、且つ前
回の処理で絞りを開けた場合は、絞りを開けすぎたと判
断し、ステップ25で撮影光学系の絞りを1段閉じる。
また、今回よりも前回の濃度微分値の和の最大値が大き
く、且つ前回の処理で絞りを閉じた場合は、絞りを閉じ
過ぎたと判断し、ステップ24で撮影光学系の絞りを1
段開ける。
【0023】ステップ26で、今回の処理における濃度
微分値の和の最大値Pmaxを、次回の処理で用いる濃度
微分値の和の最大値Psavに格納する。また、ステップ
27で、今回の処理で撮影光学系の絞りを開けたか、閉
じたかを記憶する。ステップ28ではCCDカメラ1A
〜1Cから絞り制御後の画像を入力し、続くステップ2
9で画面全体の明るさの平均値を算出し、その平均値に
基づいて画面の明るさが適切であるかどうかを確認す
る。適切な明るさであれば処理を終了し、そうでなけれ
ばステップ11へ戻って絞りの調節をやり直す。以上の
絞り調節処理により、入力画像を画像処理を実行するの
に最適な明るさにすることができ、駐車枠の直線を正確
に検出することができる。
【0024】第1の実施の形態による絞り調節結果を図
16により説明する。図16において、曲線、は直
線検出領域内である直線が検出されているときに、撮影
光学系の絞りを変化させた場合の濃度微分値の和の変化
を示す。また、縦軸に平行な破線は絞りを制御する段階
を示す。上述したように、撮影光学系の絞りを閉じ過ぎ
ると、画面全体が暗くなるので濃度微分値の和は小さく
なり、逆に、撮影光学系の絞りを開け過ぎると、画面全
体が明るくなるので濃度微分値の和が小さくなる。今、
初回の処理で図中のa点のデータが得られた場合、2回
目の処理では絞りを1段開けるのでb点に移行する。次
に、3回目の処理では、濃度微分値の和が小さくなった
ので絞りを1段閉じるためにふたたびa点に移行する。
4回目の処理では、濃度微分値の和が大きくなったので
絞りを1段閉じるためにc点に移行する。さらに、5回
目の処理では、濃度微分値の和がふたたび大きくなった
ので絞りをさらに1段閉じるためにd点に移行する。6
回目の処理では、濃度微分値の和が小さくなったので絞
りを1段開けるためにc点に戻る。7回目の処理では、
濃度微分値の和が大きくなったので絞りをもう1段開け
るためにa点に戻る。8回目の処理では、濃度微分値の
和が小さくなったので絞りを1段閉じるためにc点に戻
る。以後、上記の4回目から8回目の処理を繰り返し
て、濃度微分値の和が最も大きなc点に収束する。つま
り、濃度微分値の和が最も大きくなるような絞りが設定
される。
【0025】一方、初回の処理で図中のe点のデータが
得られた後、車両周囲の明るさが変化して検出直線の濃
度微分値の和が曲線から曲線へ変化した場合でも、
絞り調節により濃度微分値の和がe→f→g→f→h→
i→h点の順に変化し、濃度微分値の和が最大のh点に
収束する。
【0026】このように、撮像画像上のすべての直線に
対して各直線上の濃度微分値の和を演算し、濃度微分値
の和が最大の直線を選択し、その直線上の濃度微分値の
和が最大となるように撮像光学系の絞りを調節するよう
にしたので、撮像画像の明るさを自動的に最適な明るさ
にすることができる。例えば検出対象物と背景とのコン
トラストが一様でない場合でも、所定の対象物を検出す
るのに最適な明るさの画像が得られ、検出精度を向上さ
せることができる。また、繰り返し撮像される画像に対
して、直線上の濃度微分値の和と前回の絞り調節結果と
に基づいて撮像光学系の絞りを調節するようにしたの
で、常に撮像画像の明るさを最適な明るさにすることが
できる。
【0027】−発明の第2の実施の形態− 本発明を道路形状認識装置に適用した第2の実施の形態
を説明する。図17は第2の実施の形態の構成を示す図
である。CCDカメラ5は撮像光学系とCCD撮像素子
を備え、車両前方の道路を撮像する。コントローラー6
はマイクロコンピューターとその周辺部品から構成さ
れ、信号増幅部6aでCCDカメラ5からの画像信号を
増幅し、画像処理部6bで画像信号を処理して道路上の
白線などの直線を検出し、道路形状認識部6cで検出し
た白線などに基づいて道路形状を認識する。この道路形
状の認識結果はナビゲーション装置や自動操舵装置など
で利用することができる。ディスプレイ7はCCDカメ
ラ5で撮像された画像を表示する。
【0028】図18は道路形状認識処理を示すフローチ
ャートである。このフローチャートにより、第2の実施
の形態の動作を説明する。ステップ31において、CC
Dカメラ5により撮像を行い、画像信号を入力する。続
くステップ32で入力画像から一次微分画像を生成す
る。次にステップ33で白線などの直線検出領域を設定
する。例えば図19に示す車両前方の画像において、道
路白線を検出するための領域、、・・・を設定す
る。
【0029】ステップ34では、検出領域を横切る縦、
横、斜め方向のすべての直線に対して、各直線上の濃度
微分値の和P1、P2、・・・を計算する。次にステッ
プ35で、検出領域を横切る縦、横、斜め方向のすべて
の直線の中から濃度微分値の和が最大の直線を検出し、
その濃度微分値の和をPmaxとする。
【0030】ステップ36において、濃度微分値の和の
最大値Pmaxが最も大きくなる画像信号の増幅ゲインを
演算する。一般に、CCDカメラからの画像信号を増幅
して画像を明るくするほど直線上の濃度微分値の和が大
きくなり、道路白線などの直線検出精度が高くなる。し
かし、余り大きなゲインで増幅すると画像全体が明るく
なり過ぎ、かえって直線上の濃度微分値の和が小さくな
り、直線検出精度が低下する。そこで、濃度微分値の和
の最大値Pmaxが最も大きくなるゲインを求める。
【0031】ステップ37では、算出したゲインで検出
領域における画像信号を増幅する。このとき、図19に
示すように、直線検出領域との濃度微分値の和に基
づいて、aで示される走査線領域における濃度微分値の
和が最大となるゲインを演算し、領域aの走査線ごとに
画像信号を増幅する。直線検出領域と、と、・
・・の走査線領域b、c、・・・に対しても同様に、各
検出領域の濃度微分値の和に基づいて各走査線領域のゲ
インを演算し、各領域の走査線ごとに画像信号を増幅す
る。
【0032】ステップ38で、すべての直線検出領域に
対して上記画像処理を完了したかどうかを確認し、完了
したらステップ39へ進み、そうでなければステップ3
4へ戻る。すべての直線検出領域に対する画像処理が終
了したら、ステップ39で検出した白線に基づいて道路
の形状を認識する。
【0033】このように、カメラによる撮像画像上のす
べての直線に対して各直線上の濃度微分値の和を演算
し、濃度微分値の和が最大の直線を選択し、その直線上
の濃度微分値の和が最大となるように画像信号の増幅ゲ
インを設定するようにしたので、撮像画像の明るさを自
動的に最適な明るさにすることができる。例えば検出対
象物と背景とのコントラストが一様でない場合でも、所
定の対象物を検出するのに最適な明るさの画像が得ら
れ、検出精度を向上させることができる。また、撮像画
像の走査線ごとに画像信号の増幅ゲインを設定するよう
にしたので、画面の領域によってコントラストが一様で
ない画像でも、領域ごとの画像の明るさを最適な明るさ
にすることができる。
【0034】以上の第1および第2の実施の形態の構成
において、CCDカメラ1Aから1Cおよびカメラ5が
撮像手段および撮像機を、コントローラー2、6が画像
処理手段および撮像制御手段をそれぞれ構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 車両に設置されたカメラの撮像範囲を示す図
である。
【図3】 第1の実施の形態の自動駐車処理を示すフロ
ーチャートである。
【図4】 自動駐車開始時の車両の位置を示す図であ
る。
【図5】 アスファルト上に白線で描かれた駐車枠の撮
像例を示す図である。
【図6】 アスファルト上に白線で描かれた駐車枠の他
の撮像例を示す図である。
【図7】 第1の実施の形態の撮像、絞り調節処理を示
すフローチャートである。
【図8】 図7に続く、第1の実施の形態の撮像、絞り
調節処理を示すフローチャートである。
【図9】 非舗装路面に張られたロープの駐車枠の撮像
例を示す図である。
【図10】 非舗装路面に張られたロープの駐車枠の他
の撮像例を示す図である。
【図11】 ディスプレイ画面におけるx軸、y軸とそ
の原点を示す図である。
【図12】 入力画像の濃度値と濃度微分値を示す図で
ある。
【図13】 入力画像の濃度値と濃度微分値を示す図で
ある。
【図14】 入力画像の濃度微分値を示す図である。
【図15】 入力画像の濃度値と濃度微分値を示す図で
ある。
【図16】 第1の実施の形態による絞り調節結果を示
す図である。
【図17】 第2の実施の形態の構成を示す図である。
【図18】 第2の実施の形態の道路形状認識処理を示
すフローチャートである。
【図19】 白線検出領域の設定例を示す図である。
【図20】 従来の撮像装置における絞りやゲインの調
節方法を説明する図である。
【図21】 駐車枠が日陰になっている場合の撮像画像
を示す図である。
【符号の説明】
1A〜1C CCDカメラ 2 コントローラー 2a 画像処理部 2b 経路演算部 2c 駆動制御部 3 制駆動、操舵アクチュエータ 4 ディスプレイ 5 カメラ 6 コントローラー 6a 信号増幅部 6b 画像処理部 6c 道路形状認識部 7 ディスプレイ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段と、 前記撮像手段による撮像画像上のすべての直線に対し
    て、各直線上の濃度微分値の和を演算する画像処理手段
    と、 前記画像処理手段により演算された濃度微分値の和に基
    づいて前記撮像手段の撮像画像の明るさを制御する撮像
    制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の撮像装置において、 前記撮像制御手段は、濃度微分値の和が最大の直線を選
    択し、その直線上の濃度微分値の和が最大となるように
    前記撮像手段の撮像光学系の絞りを調節することを特徴
    とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の撮像装置において、 前記撮像制御手段は、繰り返し撮像される画像に対し
    て、直線上の濃度微分値の和と前回の絞り調節結果とに
    基づいて前記撮像光学系の絞りを調節することを特徴と
    する撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の撮像装置において、 前記撮像制御手段は、濃度微分値の和が最大の直線を選
    択し、その直線上の濃度微分値の和が最大となるように
    前記画像処理手段による画像信号増幅時のゲインを設定
    することを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の撮像装置において、 前記撮像制御手段は、撮像画像の走査線ごとに画像信号
    の増幅ゲインを設定することを特徴とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 撮像機により撮像された画像上のすべて
    の直線に対して、各直線上の濃度微分値の和を演算し、
    濃度微分値の和に基づいて前記撮像機の撮像画像の明る
    さを制御することを特徴とする撮像方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の撮像方法において、 濃度微分値の和が最大の直線を選択し、その直線上の濃
    度微分値の和が最大となるように撮像光学系の絞りを調
    節することを特徴とする撮像方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の撮像方法において、 濃度微分値の和が最大の直線を選択し、その直線上の濃
    度微分値の和が最大となるように撮像信号の増幅ゲイン
    を設定することを特徴とする撮像方法。
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