JPH11204768A - 固体撮像装置およびこれを備えた撮像システム - Google Patents

固体撮像装置およびこれを備えた撮像システム

Info

Publication number
JPH11204768A
JPH11204768A JP10003175A JP317598A JPH11204768A JP H11204768 A JPH11204768 A JP H11204768A JP 10003175 A JP10003175 A JP 10003175A JP 317598 A JP317598 A JP 317598A JP H11204768 A JPH11204768 A JP H11204768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoelectric conversion
light
imaging device
region
state imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10003175A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Nakahara
原 賢 二 中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10003175A priority Critical patent/JPH11204768A/ja
Publication of JPH11204768A publication Critical patent/JPH11204768A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高輝度の対象画像を撮像する場合にも、漏れ
入射光により黒基準信号が変動することなく、安定した
品質を有する固体撮像装置およびこれを用いた撮像シス
テムを提供する。 【解決手段】 固体撮像装置10において転送電極5の
配線部2における形状を不規則な切欠きを有する形状と
し、かつ、遮光膜3の配線部2における形状をこの切欠
きに対応した凹部を備えた不規則な形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置に関
し、特に、高輝度の被写体を撮像する撮像システムに用
いられる2次元エリアセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】CCD(Charge Coupled Device )
固体撮像装置は、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等の
撮像装置に広く使用され、近年はディジタルカメラ等の
登場により、様々な用途に用いられるようになってい
る。
【0003】ここで、従来の技術による固体撮像装置の
構造について図面を参照しながら説明する。
【0004】図5は、従来の技術による固体撮像装置の
一例を示す略示断面図である。
【0005】同図に示すように、p型の半導体基板9の
画素部1の領域の表面部に、入射光を受けてこれに応じ
た信号電荷を発生させるフォトダイオード等の光電変換
部34が所定の間隔で配設されている。
【0006】この光電変換部34に隣接して、半導体基
板9の表面部に所定の間隔でn型の不純物がドープされ
た不純物拡散領域4a,4b,4cが配設され、電荷転
送チャネル27を形成している。
【0007】同図においては、図示しないが、光電変換
部34および電荷転送チャネル27は、それぞれ紙面垂
直方向に列をなすように配設されている。
【0008】半導体基板9上には酸化膜22が形成さ
れ、この酸化膜22上に上記不純物拡散領域4a〜4c
に電圧を印加して電位の井戸を変化させる転送電極25
が形成されている。
【0009】この転送電極25の形状は、画素部1にお
いては、電荷転送チャネル27の各不純物拡散領域上を
覆い、かつ、光電変換部列方向の各光電変換部34の相
互間の領域からこの電荷転送チャネル27と略直角をな
すように水平に配線部2に延在した形状で形成され、そ
の端部は、コンタクト電極7を介してCCD駆動電極8
に接続されている。各電極は、アルミニウム等の金属材
料で形成されている。
【0010】転送電極25の上方の略全面には、アルミ
ニウム等の金属材料でなる遮光膜23が形成されてい
る。この遮光膜23は、図5に示すように、製造の工程
数を短縮させる等の理由から、半導体基板9の表面から
の高さがCCD駆動電極8とほぼ同一の高さで形成さ
れ、その端部は、CCD駆動電極8の手前まで延在し、
開口24の幅だけCCD電極と離隔している。この開口
の幅は、これを通過して入射する漏れ入射光の光量を減
少させるためと、レジストパターンの合わせ余裕等を考
慮する必要から可及的に微小な幅とされる。
【0011】図5に示す固体撮像装置の略示平面図を図
6に示す。同図に示すように、光電変換部34が垂直方
向に所定の間隔をもって列をなすように配設され、さら
に、この光電変換部34が水平方向に複数列配設されて
いる。
【0012】この光電変換部34に隣接して電荷転送チ
ャネル27が半導体基板9の表面部に形成されている。
【0013】半導体基板9の上には、図示しない酸化膜
を介して転送電極25,26が光電変換部34の列と略
直交をなすように、かつ、両者の短辺側の端部がわずか
に重なり合うように対向して配設され、各々の水平方向
端部は、コンタクト電極7を介して光電変換部34の列
にほぼ平行に配設されたCCD駆動電極8に接続してい
る。
【0014】転送電極25の形状は、同図に示すとお
り、配線部2においては直線状をなしているが、画素部
においては光電変換部34を避けるような規則的な切欠
きを有している。また、転送電極26は、転送電極25
と線対称の形状を有し、両者の互いに対向する切欠きに
より光電変換部34に対応した開口部が形成される。
【0015】さらに、転送電極25,26の上方には、
光電変換部34にのみ被写体からの光が入射するよう
に、光電変換部が配設された位置に窓31を有する遮光
膜23が形成されている。
【0016】この遮光膜23は、光電変換部34以外の
領域への入射光を遮断するために、アルミニウム等の金
属材料で形成されている。また、前述したとおり、半導
体基板9からの高さがCCD駆動電極8とほぼ同一の高
さで形成されているため、図6に示すように、その周縁
部はCCD駆動電極8の手前で終端するよう形成されて
おり、CCD駆動電極8との間で微小な幅の間隙24が
形成されている。
【0017】この間隙24は、極めて狭いため、この固
体撮像装置150を搭載した撮像システムを通常の環境
において使用する場合は、特に問題となることはない。
【0018】この固体撮像装置150の動作は以下の通
りである。
【0019】即ち、遮光膜23の窓31から入射した被
写体からの光11は、光電変換部34に入射して光量に
応じた信号電荷が発生する。この信号電荷は、CCD駆
動電極8から転送電極25,26に供給される駆動信号
に基づいて不純物拡散領域4に移送された後、垂直方向
に隣接する不純物拡散領域4に順次転送され、図示しな
い出力部から順次出力されて被写体の画像信号が取出さ
れる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
固体撮像装置には、以下のような問題点があった。
【0021】即ち、転送電極25,26と遮光膜23
は、配線部2において、ともにほぼ平坦な断面形状で、
かつ、半導体基板9の表面の略全面を覆うように金属材
料で形成されている。
【0022】このため、図5に示すように、入射光32
のように転送電極25に対して所定の角度で入射する漏
れ入射光がある場合は、同図の反射光32’のように遮
光膜23の下面と転送電極25の上面とで反射を繰返し
ながら進行し、半導体基板9に吸収されることなく配線
部2の領域を通過して、画素部1の内部に漏れ込む。こ
のとき、この反射光32が画素部1の周辺部に配設され
た黒基準光電変換部34bに入射すると、黒基準信号の
変動をもたらし、出力された画像信号の輝度が現実の被
写体の輝度よりも著しく劣るという事態が発生する。
【0023】この問題は、前述のとおり、通常の使用環
境において顕在化することは少ない。
【0024】しかし、特に撮像システムを屋外で太陽光
に向ける場合や、室内においてもハロゲンランプのフィ
ラメントを撮影する場合など、被写体の輝度が極めて高
いときは、遮光膜23とCCD駆動電極8との間隙24
から漏れ入った入射光により、黒基準信号が変動し、所
望の画像を得ることができなかった。
【0025】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、高輝度の被写体を撮像する場合に
も、黒基準信号が変動することなく、安定した画像信号
を出力する固体撮像装置およびこれを用いた撮像システ
ムを提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の手段によ
り上記課題の解決を図る。即ち、本発明(請求項1)に
よれば、入射光に応じた信号電荷を発生する光電変換部
と、前記光電変換部に隣接して形成された不純物拡散領
域と、その上方に形成された転送電極とを有し、前記信
号電荷を転送する転送部と、前記光電変換部に対応した
開口を有し、他の領域に対しては、入射光の入射を遮断
するとともに、前記転送電極との境界部の間隙から入射
する漏れ入射光の前記光電変換部への到達を阻む下面を
有する遮光膜とを備えた固体撮像装置が提供される。
【0027】前記遮光膜は、前記漏れ入射光を下面で反
射させる凹凸形状を前記光電変換部および前記不純物拡
散領域が形成された領域外の配線領域において有すると
良い。
【0028】また、前記転送電極は、前記光電変換部が
形成された領域においては前記光電変換部に対応した第
1の切欠きを、前記配線領域においては前記漏れ入射光
を半導体基板に導く第2の切欠きを有するとさらに良
い。
【0029】また、前記第2の切欠きは、それぞれ不規
則な幅を有し、それぞれ不規則なピッチで設けられ、前
記遮光膜の凹凸形状は、それぞれ不規則な大きさを有
し、それぞれ不規則なピッチで形成されていることが好
ましい。
【0030】さらに、前記配線領域は、前記半導体基板
の表面に形成されたフィールド酸化膜の領域を含むこと
が望ましい。
【0031】また、本発明(請求項6)によれば、半導
体基板の素子形成領域の周辺に形成されたフィールド酸
化膜と、前記素子形成領域の上に所定のピッチをもって
列をなすように配設された光電変換素子でなる複数の光
電変換素子列と、前記光電変換素子列に隣接して前記半
導体基板の表面部に形成された信号電荷転送チャネルと
なる不純物拡散領域と、前記半導体基板の表面に形成さ
れた酸化膜と、前記光電変換素子列と略直角をなすよう
に前記素子形成領域から前記フィールド酸化膜上に延在
して前記酸化膜の上に導電性材料で形成され、前記素子
形成領域においては、それぞれ前記光電変換素子に対応
した規則的な幅とピッチにより前記光電変換部を避ける
第1の切欠きを有し、前記不純物拡散領域を覆う残部か
らこの不純物拡散領域に電圧を印加してその電位の井戸
を変化させることにより前記信号電荷を転送し、前記フ
ィールド酸化膜上においては、不規則な幅とピッチによ
り前記酸化膜を露出させる第2の切欠きとを有する相互
に線対称の形状で対向する複数の転送電極と、前記素子
形成領域から前記フィールド酸化膜上の略全面に入射光
を遮断する導電性材料で形成され、前記光電変換素子の
位置に対応した開口と、前記転送電極の第2の切欠きに
対応した凹凸部とを備え、被写体からの入射光は、前記
開口により前記光電変換素子に導き、周辺部から入射す
る漏れ入射光は、フィールド酸化膜上の領域内で前記凹
凸部の下面にて反射させて、前記転送電極の前記第2の
切欠きに露出した酸化膜を介して前記半導体基板に導く
遮光膜とを備えた固体撮像装置が提供される。
【0032】また、本発明(請求項7)によれば、被写
体からの入射光を受け取る光学系と、前記光学系を介し
て入射された光から信号電荷を得る請求項1ないし6の
いずれかに記載の固体撮像装置と、前記信号電荷から2
次元画像を得る信号処理系と、前記信号処理系の出力信
号に基づき前記光学系及び前記固体撮像装置を駆動する
駆動系と、前記信号処理系で得られた2次元画像信号を
格納する記憶手段と、前記信号処理系で得られた2次元
画像信号を表示する画像表示装置と、システム全体の制
御を行う制御手段とを備えた撮像システムが提供され
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のいく
つかについて図面を参照しながら説明する。
【0034】なお、以下の各図において、図5および図
6と同一の部分には同一の参照番号を付してその説明は
省略する。また、転送電極5a〜5fおよび15a〜1
5fは、それぞれ一体の電極として形成されているが、
入射光に対する作用を説明するため、それぞれ異なる符
号を付す。
【0035】図2は、本発明にかかる固体撮像装置の第
1の実施の形態を示す略示平面図であり、また、図1
は、図2に示す固体撮像装置10のB−B切断面の略示
断面図である。
【0036】本発明の特徴は、図1および図2に示す転
送電極5,6および遮光膜3の配線部における不均一な
形状にあり、これにより、遮光膜3の下面に多数の反射
面を設け、漏れ入射光を乱反射させて、配線部2内の半
導体基板9の表面部に吸収させる点にある。
【0037】図2に示す固体撮像装置10は、図5およ
び図6に示す従来の技術による固体撮像装置と略同一の
材質および形状をもって配設された光電変換部34、電
荷転送チャネルおよびCCD駆動電極8を備えている。
【0038】転送電極5,6および遮光膜3の画素部1
における形状は、図5および図6に示す従来技術と略同
一であり、これらの配線部2における形状が本実施形態
において特徴的な部分である。
【0039】即ち、図2に示すように、まず、転送電極
5の形状について、配線部2の領域においても切欠きを
設け、かつ、この切欠きの幅およびピッチをそれぞれ無
作為に設定することにより、不規則な切欠きを備えた不
規則な形状としている点である。また、また、転送電極
6は、転送電極5と線対称形状を有し、両者の切欠きに
より半導体基板9の表面に形成された酸化膜22が露出
している。
【0040】次に、転送電極5,6の上に形成する遮光
膜3について、転送電極5,6の切欠きに対応した凹部
を有する形状とし、CCD駆動電極8との間隙24から
入射する漏れ入射光を乱反射させるための多数の反射面
を下面に備えている。
【0041】次に、この固体撮像装置10の構造を図1
の略示断面図を用いて説明する。
【0042】同図に示すように、半導体基板9の画素部
1の領域に光電変換部34が所定の間隔をもって配設さ
れ、この光電変換部34に隣接して、半導体基板9の表
面部にn型の不純物拡散領域4からなる電荷転送チャネ
ルが形成されている。
【0043】この電荷転送チャネルの上には、酸化膜2
2を介して転送電極5が形成され、同図においては、切
欠きの残部5a〜5fの断面が示されている。また、こ
の転送電極5の上方には、画素部1においては、光電変
換部34に対応した窓31を有し、また、配線部2にお
いては、転送電極5の切欠きに対応した凹部を有する遮
光膜3が形成されている。
【0044】上述のとおり、転送電極5の切欠きは、画
素部1の領域においては、所定の間隔をもって規則的な
幅を有するように形成されているが、配線部2の領域に
おいては、不規則な幅を有し、かつ、不規則な間隔で形
成されている。
【0045】さらに、遮光膜3についても、画素部1の
領域においては、光電変換部34に対応して所定の大き
さの窓31が所定の間隔をもって設けられているが、配
線部2においては、転送電極5および転送電極6(図2
参照)の切欠きに対応して不規則な大きさの凹部が不規
則な間隔をもって形成されている。
【0046】このような形状を有する転送電極5および
遮光膜3の入射光に対する作用を図1の断面図を参照し
ながら説明する。
【0047】遮光膜3とCCD駆動電極8との間隙24
に入射する漏れ入射光のうち、転送電極の上面に対して
直角に近い角度で入射する漏れ入射光(図示せず)は、
同一の角度で反射し再び間隙24から出射するため、図
5に示す従来技術による固体撮像装置150と同様に、
問題が生じることはない。
【0048】次に、CCD駆動電極8側から入射する漏
れ入射光12について述べると、漏れ入射光12は、間
隙24を通過して遮光膜3のCCD駆動電極8側の周縁
部直下の転送電極5fの上面に入射し、これに反射した
反射光12’は、遮光膜3の周縁部下面に照射して反射
した後、酸化膜22を通過して半導体基板9に吸収され
る。
【0049】次に、画素部1側から入射する漏れ入射光
14について述べると、漏れ入射光14は、間隙24を
通過してCCD駆動電極8の遮光膜3側の周縁部直下の
転送電極5fの上面に入射し、これに反射した反射光1
4’は、コンタクト電極7の紙面左側側面で反射した
後、遮光膜3の周縁部下面、遮光膜3の凹部3eの紙面
右側側面、転送電極5fの周縁上面、遮光膜3の凹部3
eの下面と反射して進行し、さらに、転送電極5eの上
面と遮光膜3の下面との反射を繰返した後、酸化膜22
を通過して半導体基板9の表面に入射して吸収される。
【0050】このように、本実施形態の固体撮像装置1
0によれば、配線部2の領域において不規則な形状を有
する転送電極5,6および遮光膜3を備えているので、
遮光膜3は、その下面に多数の反射面を有し、また、半
導体基板9の表面には、転送電極5,6の切欠きにより
酸化膜22が露出している。これにより、遮光膜3とC
CD駆動電極8との間隙24から入射した漏れ入射光
は、転送電極5の上面と遮光膜3の下面との間で乱反射
を繰返し、画素部1の領域に達することなく、転送電極
5の切欠きに露出した酸化膜22を通過して半導体基板
9の表面部に吸収される。これにより、高輝度の被写体
を撮像した場合においても、黒基準信号を変動させるこ
となく、安定した画像信号を出力することができる。
【0051】次に、本発明にかかる固体撮像装置の第2
の実施の形態について図3を参照しながら説明する。
【0052】図3は、本発明にかかる固体撮像装置の第
2の実施の形態を示す略示断面図である。
【0053】本実施形態の特徴は、フィールド酸化膜2
1上に形成した配線部2の領域に本発明を適用した点に
ある。
【0054】同図に示すように、半導体基板9上にフィ
ールド酸化膜21が形成され、素子形成領域を画定して
いる。本実施形態においては、この素子形成領域に画素
部1が形成され、また、フィールド酸化膜21上に配線
部2が形成されている。
【0055】同図に示すように、画素部1の構成は、図
1に示した第1の実施形態である固体撮像装置10と略
同一であり、半導体基板9の表面部に光電変換部34が
所定の間隔をもって配設され、この光電変換部34に隣
接して、半導体基板9の表面部に、n型の不純物拡散領
域4からなる電荷転送チャネルが所定の間隔で形成され
ている。また、画素部1の周縁部であって、配線部2と
の境界付近には、黒基準信号を発生する黒基準光電変換
部34bが形成されている。なお、同図においては、図
示しないが、光電変換部34の上には、色フィルタが配
設されており、各光電変換部34において、入射光の光
量に応じて赤、緑、青の3原色に分離した信号電荷が発
生する。
【0056】転送電極15は、素子形成領域およびフィ
ールド酸化膜21の領域の双方にわたって切欠きを有す
るように形成されている。即ち、図3においては、転送
電極15の形状のうち、切欠きの残部の断面が示されて
おり、第1の実施形態と同様に、切欠きは、画素部1の
領域においては、電荷転送チャネルに対応して所定の幅
およびピッチで規則的に形成され、この一方、フィール
ド酸化膜21上の配線部2の領域においては、不規則な
幅をもって、かつ、それぞれ不規則なピッチで形成さ
れ、それぞれの切欠きは、隣接して線対称の形状で形成
される図示しない転送電極16とともに、画素部1にお
いては光電変換部を避け、配線部2においては、酸化膜
22を露出させている。また、転送電極15の端部は、
コンタクト電極7を介してCCD駆動電極8と接続され
ており、CCD駆動電極8からの駆動信号の供給を受け
る。
【0057】また、遮光膜13についても、第1の実施
の形態と同様に、上述の転送電極15の形状に対応した
形状を有している。即ち、画素部1の領域においては、
光電変換部34に対応した窓31が所定の幅とピッチで
反復して形成されているが、配線部2の領域において
は、転送電極15の各切欠きに対応して不規則な大きさ
の凹部が不規則なピッチで形成されている。
【0058】さらに、同図に示すように、転送電極15
および遮光膜13は、緩やかな傾斜を有するフィールド
酸化膜21の領域に延在して形成されているため、配線
部2の領域においてフィールド酸化膜21の傾斜に対応
した傾斜をもって形成されている。これにより、配線部
2の領域において、転送電極15の上面は、緩やかな湾
曲面を有し、さらに、遮光膜13の下面は、複雑な反射
面を多数備えている。
【0059】このような形状を有する遮光膜13および
転送電極15の入射光に対する作用を以下に説明する。
【0060】まず、画素部1においては、被写体からの
光11が光電変換部34に入射し、これに応じた信号電
荷が発生する。
【0061】配線部2において、転送電極13とCCD
駆動電極8との間隙24に入射する漏れ入射光のうち、
転送電極15の上面に対して直角に近い角度で入射する
漏れ入射光(図示せず)は、同一の角度で反射し再び間
隙24から出射するため、従来技術と同様に、問題にな
ることはない。
【0062】次に、CCD駆動電極8側から入射する漏
れ入射光17について述べると、漏れ入射光17は、間
隙24を通過して遮光膜13のCCD駆動電極8側の周
縁部下付近の転送電極15fの上面に入射し、これに反
射した反射光17’は、遮光膜13の凹部13eの下面
のコンタクト電極7側の側面に反射した後、コンタクト
電極7の側面、転送電極15fのコンタクト電極7付
近、遮光膜13の凹部13dの側面、転送電極15eの
上面および遮光膜13の傾斜部分の下面と、反射を順次
繰返した後、酸化膜22を通過して半導体基板9に吸収
される。
【0063】次に、画素部1側から入射する漏れ入射光
18について述べると、漏れ入射光18は、間隙24を
通過してCCD駆動電極8の遮光膜13側の端部下付近
の転送電極15fの上面に入射し、この反射光18’
は、CCD駆動電極8の下面、コンタクト電極7の側面
で反射した後、再び転送電極15fの上面で反射して間
隙24を通過して遮光膜13の外側へ出射する。
【0064】このように、本実施形態の固体撮像装置2
0によれば、転送電極15を切欠きを有する形状とし、
この切欠きに半導体基板9の上の酸化膜22を露出させ
ることにより、漏れ入射光を画素部1に達する前にこの
酸化膜22を通過して半導体基板9内に吸収させるとと
もに、配線部2をフィールド酸化膜21の上に形成する
ことにより、遮光膜13および転送電極15をフィール
ド酸化膜21の形状に対応した緩やかな傾斜を有する形
状で形成しているので、転送電極15の上面に緩やかな
湾曲面を設けるとともに、遮光膜13の下面に複雑な反
射面を設けることができる。
【0065】これにより、遮光膜13とCCD駆動電極
8との間隙24から入射する漏れ入射光が画素部1の黒
基準光電変換部34bに到達することを防止できるの
で、高輝度の被写体についても正確な画像信号を取出す
ことができる。
【0066】なお、上述の実施形態においては、いずれ
の場合も、配線部の領域において不規則な形状を有する
転送電極および遮光膜を備えた実施形態について説明し
たが、配線部と同様に規則的な形状であっても、半導体
基板が露出するための切欠きを有する転送電極およびこ
の切欠きに対応した凹部を有する遮光膜とを備えていれ
ば、漏れ入射光を画素部に到達させることなく、半導体
基板に吸収させることは十分に可能である。また、転送
電極に切欠きが設けられず、配線部において半導体基板
の露出面がなくても、遮光膜が凹凸の形状を有していれ
ば、その凹部の下面により、漏れ入射光が乱反射をする
ので、遮光膜と転送電極との間に堆積された絶縁膜等に
より光量が減衰するため、画素部への到達を阻むことが
できる。
【0067】次に、本発明にかかる撮像システムの実施
の形態について図面を参照しながら説明する。
【0068】図4は、本発明にかかる撮像システムの実
施の形態の基本的な構成を示すブロック図である。
【0069】図4に示す撮像システム120は、システ
ム全体を制御するCPU121、撮像レンズ等でなる光
学部126およびこの光学部126を駆動する光学駆動
系123でなる光学系、本発明にかかるCCD固体撮像
装置20、CCD固体撮像装置20の垂直転送部や水平
転送部などの制御を行うCCD駆動系122、CCD固
体撮像装置20により光電変換され発生した信号電荷を
処理する信号処理系127、信号処理系127により得
られた画像を格納する記憶手段130並びに画像を表示
する表示部131とを備えている。
【0070】本実施形態における撮像システム120の
動作は以下の通りである。
【0071】即ち、光学駆動系123からの制御信号に
より撮像レンズ等が調整された光学部126に入射した
光は、光学系LPF(Low Pass Filter )により、
高周波数成分を除去された後、CCD固体撮像装置20
に入射し、赤、緑、青の3原色に分離して光量に応じた
信号電荷が発生する。
【0072】発生した各信号電荷は、CCD駆動系12
2から供給される駆動信号に基づいて、信号電荷毎に垂
直転送部および水平転送部により移送され、信号処理系
127へ転送される。
【0073】信号処理系127では、信号電荷に対し、
各種の変調・補正・信号増幅等の処理がなされ、高帯域
輝度信号が形成される。また、信号電荷から照度や被写
体との距離等がCPU121によって算出され、光学系
を駆動するための制御信号が光学駆動系123へ送られ
る。信号処理系で暗電流・スミア成分等が検出された場
合は、CPU121がCCD駆動系122を制御して高
速掃き出し駆動などの制御信号をCCD固体撮像装置2
0に出力させ、垂直転送部等により除去される。こうし
て得られた高帯域輝度信号は、信号処理系127により
処理が容易なディジタル信号に変換され、画像データ圧
縮等の処理を行った後、メモリカードなどの記憶手段1
30に2次元カラー画像として格納される。また、記憶
手段に格納する前に液晶画面等の表示部131により表
示され、静止画像を確認することができる。
【0074】図4に示す撮像システム120では、本発
明にかかるCCD固体撮像装置20が使用されているの
で、太陽光やハロゲンランプのフィラメント等の高輝度
の被写体を撮像する場合にも、黒基準信号が変動するこ
となく、安定した品質の画像を提供することができる。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明は以下の効
果を奏する。即ち、本発明によれば、転送手段の配置に
対応した切欠き形状を全面に有する転送電極と、この転
送電極の切欠きに対応した凹凸形状を有する遮光膜とを
備えているので、遮光膜の周辺部から入射した漏れ入射
光を遮光膜の凹部下面で乱反射させ、画素部の領域に達
することなく、転送電極の切欠きに露出した半導体基板
の内部に吸収させることができる。これにより、高輝度
の画像を撮像した場合においても、黒基準信号を変動さ
せることなく、安定した画像信号を出力する固体撮像装
置が提供される。
【0076】また、本発明によれば、不規則なピッチで
形成された切欠き形状を配線領域において有する転送電
極と、この切欠きに対応して不規則な大きさを有する凹
部が不規則なピッチで配設された遮光膜とを備えている
ので、遮光膜の下面が備える複雑な反射面により、漏れ
入射光をさらに乱反射させて、転送電極の切欠きに露出
した半導体基板の内部に吸収させることができる。これ
により、高輝度の画像を撮像した場合においても、黒基
準信号を変動させることなく、さらに安定した画像信号
を出力する固体撮像装置が提供される。
【0077】また、配線領域がフィールド酸化膜上の領
域である場合は、上記遮光膜および転送電極が半導体基
板に対し緩やかな傾斜を有することになるため、転送電
極の上面が緩やかな湾曲面を有し、かつ、遮光膜が下面
に備える反射面がさらに複雑な形状となるので、漏れ入
射光をさらに複雑に乱反射させることができる。これに
より、高輝度の画像を撮像した場合においても、黒基準
信号を変動させるおそれがより一層少なくなるので、さ
らに安定した画像信号を出力する固体撮像装置が提供さ
れる。
【0078】また、本発明によれば、上記効果を奏する
固体撮像装置を備えているので、高輝度の被写体を撮像
する場合にも、黒基準信号が変動することなく、安定し
た品質の画像が得られる撮像システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる固体撮像装置の第1の実施の形
態を示す略示断面図である。
【図2】図1に示す固体撮像装置の略示平面図である。
【図3】本発明にかかる固体撮像装置の第2の実施の形
態を示す略示断面図である。
【図4】本発明にかかる撮像システムの実施の形態の基
本的な構成を示すブロック図である。
【図5】従来の技術による固体撮像装置の一例を示す略
示断面図である。
【図6】図5に示す固体撮像装置の略示平面図である。
【符号の説明】
1 画素部 2 配線部 3,13,23 遮光膜 4a,4b,4c 不純物拡散領域 5,6,15,16,25,26 転送電極 7 コンタクト電極 8 CCD駆動電極 9 半導体基板 10,20 本発明の実施の形態である固体撮像装置 11 画素部への入射光 12,14,17,18,32 転送電極への漏れ入射
光 12’,14’,17’,18’,32’ 漏れ入射光
の転送電極からの反射光 21 フィールド酸化膜 27 電荷転送チャネル 31 遮光膜の窓 34 光電変換部 34b 黒基準光電変換部 120 本発明の実施の形態である撮像システム 121 CPU 122 CCD駆動系 123 光学駆動系 127 信号処理系 126 光学部 130 記憶手段 131 表示部 150 従来の技術による固体撮像装置の一例

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入射光に応じた信号電荷を発生する光電変
    換部と、 前記光電変換部に隣接して形成された不純物拡散領域
    と、その上方に形成された転送電極とを有し、前記信号
    電荷を転送する転送部と、 前記光電変換部に対応した開口を有し、他の領域に対し
    ては、入射光の入射を遮断するとともに、前記転送電極
    との境界部の間隙から入射する漏れ入射光の前記光電変
    換部への到達を阻む下面を有する遮光膜とを備えた固体
    撮像装置。
  2. 【請求項2】前記遮光膜は、前記漏れ入射光を下面で反
    射させる凹凸形状を前記光電変換部および前記不純物拡
    散領域が形成された領域外の配線領域において有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】前記転送電極は、前記光電変換部が形成さ
    れた領域においては前記光電変換部に対応した第1の切
    欠きを、前記配線領域においては前記漏れ入射光を半導
    体基板に導く第2の切欠きを有することを特徴とする請
    求項1または2に記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】前記第2の切欠きは、それぞれ不規則な幅
    を有し、それぞれ不規則なピッチで設けられ、 前記遮光膜の凹凸形状は、それぞれ不規則な大きさを有
    し、それぞれ不規則なピッチで形成されていることを特
    徴とする請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. 【請求項5】前記配線領域は、前記半導体基板の表面に
    形成されたフィールド酸化膜の領域を含むことを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれかに記載の固体撮像装
    置。
  6. 【請求項6】半導体基板の素子形成領域の周辺に形成さ
    れたフィールド酸化膜と、 前記素子形成領域の上に所定のピッチをもって列をなす
    ように配設された光電変換素子でなる複数の光電変換素
    子列と、 前記光電変換素子列に隣接して前記半導体基板の表面部
    に形成された信号電荷転送チャネルとなる不純物拡散領
    域と、 前記半導体基板の表面に形成された酸化膜と、 前記光電変換素子列と略直角をなすように前記素子形成
    領域から前記フィールド酸化膜上に延在して前記酸化膜
    の上に導電性材料で形成され、前記素子形成領域におい
    ては、それぞれ前記光電変換素子に対応した規則的な幅
    とピッチにより前記光電変換部を避ける第1の切欠きを
    有し、前記不純物拡散領域を覆う残部からこの不純物拡
    散領域に電圧を印加してその電位の井戸を変化させるこ
    とにより前記信号電荷を転送し、前記フィールド酸化膜
    上においては、不規則な幅とピッチにより前記酸化膜を
    露出させる第2の切欠きとを有する相互に線対称の形状
    で対向する複数の転送電極と、 前記素子形成領域から前記フィールド酸化膜上の略全面
    に入射光を遮断する導電性材料で形成され、前記光電変
    換素子の位置に対応した開口と、前記転送電極の第2の
    切欠きに対応した凹凸部とを備え、被写体からの入射光
    は、前記開口により前記光電変換素子に導き、周辺部か
    ら入射する漏れ入射光は、フィールド酸化膜上の領域内
    で前記凹凸部の下面にて反射させて、前記転送電極の前
    記第2の切欠きに露出した酸化膜を介して前記半導体基
    板に導く遮光膜とを備えた固体撮像装置。
  7. 【請求項7】被写体からの入射光を受け取る光学系と、 前記光学系を介して入射された光から信号電荷を得る請
    求項1ないし6のいずれかに記載の固体撮像装置と、 前記信号電荷から2次元画像を得る信号処理系と、 前記信号処理系の出力信号に基づき前記光学系及び前記
    固体撮像装置を駆動する駆動系と、 前記信号処理系で得られた2次元画像信号を格納する記
    憶手段と、 前記信号処理系で得られた2次元画像信号を表示する画
    像表示装置と、 システム全体の制御を行う制御手段とを備えた撮像シス
    テム。
JP10003175A 1998-01-09 1998-01-09 固体撮像装置およびこれを備えた撮像システム Pending JPH11204768A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10003175A JPH11204768A (ja) 1998-01-09 1998-01-09 固体撮像装置およびこれを備えた撮像システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10003175A JPH11204768A (ja) 1998-01-09 1998-01-09 固体撮像装置およびこれを備えた撮像システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11204768A true JPH11204768A (ja) 1999-07-30

Family

ID=11550061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10003175A Pending JPH11204768A (ja) 1998-01-09 1998-01-09 固体撮像装置およびこれを備えた撮像システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11204768A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100433342C (zh) * 2003-08-20 2008-11-12 索尼株式会社 光电转换设备和固体图像拾取设备及其驱动和制造方法
US8134625B2 (en) 2008-02-15 2012-03-13 Sony Corporation Solid-state imaging device, camera, and electronic device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100433342C (zh) * 2003-08-20 2008-11-12 索尼株式会社 光电转换设备和固体图像拾取设备及其驱动和制造方法
US8134625B2 (en) 2008-02-15 2012-03-13 Sony Corporation Solid-state imaging device, camera, and electronic device
US8817152B2 (en) 2008-02-15 2014-08-26 Sony Corporation Solid-state imaging device, camera, and electronic device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9479688B2 (en) Image capture apparatus
TWI532157B (zh) 固態成像器件及電子裝置
US8164651B2 (en) Concentric exposure sequence for image sensor
US8218068B2 (en) Exposing pixel groups in producing digital images
TWI508270B (zh) 具有多個感測層之影像感測器
US7030916B2 (en) Color image pickup apparatus with light source distinguishing function
US20110032397A1 (en) Method and apparatus providing color interpolation in color filter arrays using edge detection and correction terms
US20090051984A1 (en) Image sensor having checkerboard pattern
US10812746B2 (en) Solid-state imaging device and method for producing the same, and electronic apparatus
US9918027B2 (en) Solid-state imaging device and electronic apparatus
US20120049305A1 (en) Solid-state imaging device and electronic apparatus
US6618087B1 (en) Solid-state image device
US20220130879A1 (en) Image sensor and imaging apparatus
JPH0618331A (ja) 画像データ信号生成方法および光学走査装置
JPH06140612A (ja) 撮像素子及び撮像装置
JPH11204768A (ja) 固体撮像装置およびこれを備えた撮像システム
JPH04364779A (ja) 固体撮像素子
JPH08148665A (ja) 固体撮像素子
US6535249B1 (en) Digital camera optical system with field lens
JP3021289B2 (ja) 液晶表示装置
JP2005012007A (ja) 固体撮像素子、固体撮像装置及びカメラ
JPS5846181B2 (ja) 密着形イメ−ジセンサ
JP2002354491A (ja) カラー撮像装置
JP2871831B2 (ja) 固体撮像装置
EP0277378A1 (en) Camera