JPH11203457A - データ圧縮方法及び圧縮プログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

データ圧縮方法及び圧縮プログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体

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JPH11203457A
JPH11203457A JP10017935A JP1793598A JPH11203457A JP H11203457 A JPH11203457 A JP H11203457A JP 10017935 A JP10017935 A JP 10017935A JP 1793598 A JP1793598 A JP 1793598A JP H11203457 A JPH11203457 A JP H11203457A
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哲郎 滝澤
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  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の種類を問わずに高い圧縮率を達成す
る。 【解決手段】 圧縮対象画像から1つの画素値を入力す
る毎に、比較手段14により記憶手段17に記憶された直前
の画素値と比較し、一致した場合はカウンタ14aをイン
クリメントし、次の画素値を処理する。一致しない場
合、カウンタ14aの値が1以上であれば連続数を設定し
た一致符号を出力した後、比較手段15により記憶手段18
に記憶された過去の何れかの画素値と一致するかを調
べ、一致した場合にその画素値のインデックス番号を設
定したインデックス符号を出力し、記憶手段17を書き換
え、次の画素値を処理する。過去データに一致するもの
がない場合、差分取得手段16により直前の画素値との差
分を求め、その差分値が所定値以下であればその差分値
を設定した差分符号を出力し、それ以外は画素値そのも
のを設定した即値符号を出力し、記憶手段17及び記憶手
段18を書き換え、次の画素値を処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ圧縮方法に関
し、特に可逆圧縮方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像を対象とした圧縮方法には、非可逆
圧縮方法と可逆圧縮方法との2種類がある。非可逆圧縮
方法は、一般に高い圧縮率を実現できるが、圧縮,伸張
の過程でなんらかの歪みが付加されるため、完全には元
の画像を再現することはできない。これに対し、可逆圧
縮方法は圧縮率では一般に非可逆圧縮方法に劣るもの
の、圧縮,伸張の過程を経ても元の画像を忠実に再現す
ることができるため、画質劣化が許されない分野で賞用
されている。本発明は、この後者の可逆圧縮に関する。
【0003】画像を対象とした可逆圧縮方法としては、
以下のような方法が従来より提案ないし実用化されてい
る。
【0004】(1)差分法 JPEGの可逆モード(ロスレスモード)に代表される
ように、画素間の差分を取るなどにより情報のエントロ
ピーを減じた後、ハフマン符号化や算術符号化により圧
縮する方法。 (2)ランレングス法 packbits(TIFFフォーマットの圧縮方式の
一つ)に代表されるように、同じ値の画素が連続してい
る個数(ランレングス)をその画素値と共に記録するこ
とで圧縮する方法。 (3)辞書法 LZW法に代表されるように、入力の画素列に最長一致
する既登録の符号化済の画素列を辞書から検索して辞書
の参照番号により符号化することで圧縮する方法。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように画像を
対象とした可逆圧縮方法として従来より各種の方法が知
られているが、それぞれに一長一短がある。例えば、ラ
ンレングス法は処理が簡単であり、また単純で大きな領
域からなる2値画像など特定の画像に対しては圧縮率が
良いが、写真のような自然画はほとんど圧縮することが
できず、圧縮不能となる。また、辞書法はアルゴルズム
が簡単でファイル圧縮等に良く使われているが、原理的
に同じパターンが繰り返し現れないと圧縮できず、圧縮
不能になる場合がある。これに対して差分法は、これら
3種類の従来方法の中では画像の種類を問わず満遍なく
圧縮することができるが、その分、ランレングス法や辞
書法が得意とする画像に対する圧縮率はそれらより劣
る。また、ハフマン符号/算術符号は符号長がビット単
位で可変なため、ビット単位でのデータ処理が必要で処
理が複雑になるという問題点もある。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たものであり、その第1の目的は、様々な種類の画像に
対して上記3種類の従来方法のうち最も高い圧縮率とな
る圧縮方法と遜色ない圧縮率を得ることができるデータ
圧縮方法を提供することにある。
【0007】また本発明の目的は、ビット単位でのデー
タ処理が不要なデータ圧縮方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、画像の情報エントロピーを減少させ
る方式を複数種類用意し、画素毎にこれらの方式から最
も圧縮率の高い方式を適用する。つまり、直前のデータ
値と同じデータ値が連続する回数を設定した一致符号
と、直前のデータ値との差分を設定した差分符号と、過
去データ記憶手段に記憶された処理済のデータ値のイン
デックス番号を設定したインデックス符号と、データ値
そのものを設定した即値符号との合計4種類の符号を使
用し、圧縮対象となるデータ群の先頭から順に1データ
毎に、圧縮後のデータ量がより少なくなる符号を選択し
てデータの圧縮を行うようにしている。より具体的に
は、画像を対象とする場合、以下のステップによりデー
タを圧縮する。
【0009】(a)直前データ記憶手段,過去データ記
憶手段および連続数カウンタを初期化するステップ (b)圧縮対象画像から1つの画素値を入力するステッ
プ (c)ステップbで入力された画素値と直前データ記憶
手段に記憶された画素値とを比較するステップ (d)ステップcで比較一致のとき連続数カウンタをイ
ンクリメントすると共に、連続数カウンタが最大値に達
していれば連続回数を設定した一致符号を出力して連続
数カウンタを初期化した後、ステップbに戻るステップ (e)ステップcで比較不一致のとき、連続数カウンタ
が初期値以外であれば連続回数を設定した一致符号を出
力して連続数カウンタを初期化した後、過去に出現した
画素値をインデックス番号を付けて保持する過去データ
記憶手段を検索してステップbで入力された画素値と一
致する画素値のインデックス番号を求めるステップ (f)ステップeでインデックス番号が求められたと
き、インデックス番号を設定したインデックス符号を出
力すると共に、ステップbで入力された画素値を直前デ
ータ記憶手段に格納して、ステップbに戻るステップ (g)ステップeでインデックス番号が求まらなかった
とき、ステップbで入力された画素値と直前データ記憶
手段に記憶された画素値との差分を求めるステップ (h)ステップbで入力された画素値を設定した即値符
号のサイズより小さなサイズの差分符号にステップgで
求められた差分を設定できるとき、ステップgで求めら
れた差分を設定した差分符号を出力し、そうでないとき
はステップbで入力された画素値を設定した即値符号を
出力し、ステップbで入力された画素値を直前データ記
憶手段に格納すると共に所定の格納方法で過去データ記
憶手段にも格納し、ステップbに戻るステップ
【0010】また本発明は上記第2の目的をも達成する
ために、全ての種類の符号をバイト単位の符号としてい
る。
【0011】さらに本発明は、差分符号として、設定で
きる最大の差分値が異なる複数種類の差分符号を使用し
ている。
【0012】また本発明は、上記第1の目的を達成する
と共に、圧縮データの途中からの伸張処理を高速に行え
るようにするために、更に以下のステップを有する。 (i)予め定められた画素数の処理を終える毎に、連続
数カウンタが初期値以外であれば連続回数を設定した一
致符号を出力すると共に直前データ記憶手段,過去デー
タ記憶手段および連続数カウンタを初期化して、ステッ
プbに戻るステップ
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0014】図1は本発明を適用したデータ圧縮装置の
一例を示すブロック図である。この例のデータ圧縮装置
1は、制御手段11と、データ入力手段12と、データ
出力手段13と、直前データ比較手段14と、過去デー
タ比較手段15と、差分取得手段16といった機能手段
を有すると共に、直前データ記憶手段17と過去データ
記憶手段18といった記憶手段を有している。また、画
像ファイル2,圧縮ファイル3および利用者入出力装置
4に接続されている。
【0015】データ入力手段12は、圧縮対象とする画
像データを画像ファイル2から入力する手段である。本
実施例では、画像データの画素値は各々8ビットの3つ
の色値R,G,Bで表されている。また、画像の走査順
序、つまりデータの入力順序は、画像の左端の画素から
右方向に行い、右端の画素に達したら次のラインの左端
から再び右方向に行う所謂ラスタ方式である。なお、圧
縮対象とする画像データの入力元はファイルに限られな
い。
【0016】直前データ記憶手段17は、現在処理対象
としている画素値の直前の画素値を保持する手段であ
る。
【0017】過去データ記憶手段18は、過去に出現し
た画素値を複数種類記憶する手段である。本実施例で
は、図2に示すように最大8個の画素値を記録する。図
2において、E0〜E7はエントリであり、それぞれイ
ンデックス番号0〜7が付されている。初期化時、各エ
ントリE0〜E7の画素値の欄はオール0にされ、記憶
すべき画素値が出現する毎に、エントリE0→E1→…
と、インデックス番号の若いエントリから順に使用され
て画素値が記憶される。インデックス番号7のエントリ
E7まで画素値を記憶した状態で新たな画素値を記憶す
る場合、インデックス番号0のエントリE0に戻り、再
びインデックス番号の若いエントリから順に再利用す
る。つまり、上書きしていく。
【0018】直前データ比較手段14は、データ入力手
段12で今回入力された画素値と直前データ記憶手段1
7に記憶されている直前の画素値とを比較する手段であ
る。両者が一致した場合には内部の連続数カウンタ14
aが1だけインクリメントされる。連続数カウンタ14
aは、本実施例の場合、初期値の0から最大32までカ
ウントできる。
【0019】過去データ比較手段15は、データ入力手
段12で今回入力された画素値と過去データ記憶手段1
8に記憶されている過去に出現した画素値とを比較する
手段である。一致する画素値が過去データ記憶手段18
に存在する場合、そのインデックス番号が取り出され
る。
【0020】差分取得手段16は、データ入力手段12
で今回入力された画素値と直前データ記憶手段17に記
憶されている直前の画素値との、各色値ごとの差分を求
める手段である。
【0021】データ出力手段13は、圧縮ファイル3に
圧縮データを出力する手段である。なお、圧縮データの
出力先はファイルに限られない。
【0022】制御手段11は、データ圧縮装置1全体を
制御する手段であり、直前データ比較手段14,過去デ
ータ比較手段15および差分取得手段16の処理結果に
基づき、圧縮対象となる画像の先頭の画素から順に1画
素毎に、圧縮後のデータ量がより少なくなる符号を選択
してデータの圧縮を行い、圧縮データをデータ出力手段
13を通じて圧縮ファイル3に出力する。
【0023】図3は本実施例で使用される圧縮符号のフ
ォーマット例である。同図に示すように、本実施例で
は、1バイトの一致符号(同図(a))、1バイトのイ
ンデックス符号(同図(b))、1バイト,2バイト及
び3バイトの差分符号(同図(c)〜(e))、4バイ
トの即値符号(同図(f))の合計6種類の圧縮符号を
用いる。何れも、ビット単位でのデータ処理が不要にな
るようにバイト単位のデータとなっている。
【0024】図3(f)の即値符号は、画像の先頭画素
など、非圧縮の画素値そのものを出力するときに使用さ
れる。1バイト目は当該符号が即値符号であることを示
す固定のビット列(11111000)が入り、続く3
バイトにR,G,Bの各色値が入る。
【0025】図3(a)の一致符号は、同じ画素値が連
続する部分を圧縮する場合に使用される。5ビット目〜
7ビット目は当該符号が一致符号であることを示す固定
のビット列(110)が入り、0ビット目〜4ビット目
の合計5ビットにレングス項が入る。レングス項は直前
の画素値と同じ画素値が後何個連続するかを示し、0の
とき直前画素と同じ画素が1個続くことを、1のとき直
前画素と同じ画素が2個続くことを、…、最大値31の
とき直前画素と同じ画素が32個続くことを、それぞれ
示す。
【0026】図3(b)のインデックス符号は、過去デ
ータ記憶手段18に記憶された画素値と同じ画素値を圧
縮する場合に使用される。3ビット目〜7ビット目は当
該符号がインデックス符号であることを示す固定のビッ
ト列(11110)が入り、0ビット目〜2ビット目の
合計3ビットにインデックス項が入る。インデックス項
には、過去データ記憶手段18中の同じ値であった画素
値のインデックス番号が設定される。
【0027】図3(c)〜(e)の差分符号は、直前の
画素値との差分によって画素値を圧縮する場合に使用さ
れ、(c)は1バイト形式の1バイト差分符号、(d)
は2バイト形式の2バイト差分符号、(e)は3バイト
形式の3バイト差分符号である。
【0028】1バイト差分符号では、7ビット目に当該
符号が1バイト差分符号であることを示す固定のビット
(0)が入り、5ビット目と6ビット目の合計2ビット
に色値Rの差分ΔRが、3ビット目と4ビット目の合計
2ビットに色値Gの差分ΔGが、0ビット目〜2ビット
目の3ビットに色値Bの差分ΔBが、それぞれ入る。
【0029】2バイト差分符号では、1バイト目の6ビ
ット目と7ビット目の合計2ビットに当該符号が2バイ
ト差分符号であることを示す固定のビット列(10)が
入り、1バイト目の1ビット目〜5ビット目の合計5ビ
ットに差分ΔRが、1バイト目の0ビット目と続くバイ
トの5ビット目〜7ビット目の合計4ビットに差分ΔG
が、2バイト目の0ビット目〜4ビット目の合計5ビッ
トに差分ΔBが、それぞれ入る。
【0030】3バイト差分符号では、1バイト目の4ビ
ット目〜7ビット目の合計4ビットに当該符号が3バイ
ト差分符号であることを示す固定のビット列(111
0)が入り、1バイト目の0ビット目〜3ビット目と続
くバイトの5ビット目〜7ビット目の合計7ビットに差
分ΔRが、2バイト目の0ビット目〜4ビット目と続く
バイトの7ビット目の合計6ビットに差分ΔGが、3バ
イト目の0ビット目〜6ビット目の合計7ビットに差分
ΔBが、それぞれ入る。
【0031】直前の画素値とのR,G,Bそれぞれの差
分ΔR,ΔG,ΔBがそれぞれ2,2,3ビット以下で
表現できる場合には1バイト差分符号が使用され、5,
4,5ビット以下で表現できるならば2バイト差分符号
が使用され、7,6,7ビット以下で表現できるならば
3バイト差分符号が使用される。
【0032】図4は図1のデータ圧縮装置1の処理例を
示すフローチャートである。以下、図1ないし図4を参
照して本実施例の動作を説明する。なお、データ圧縮装
置1をCPUおよびメモリを有するコンピュータで実現
する場合、図4に示される処理を記述した圧縮プログラ
ムがCD−ROM,半導体メモリ,磁気ディスク等の機
械読み取り可能な記録媒体(図1のM1)に記録されて
おり、その記録媒体M1の圧縮プログラムがコンピュー
タに読み取られ、コンピュータの動作を制御することに
より、そのコンピュータを図1のデータ圧縮装置1とし
て機能させる。
【0033】圧縮対象となる画像データを格納する画像
ファイル2,圧縮画像を格納する圧縮ファイル3を指定
した圧縮要求が利用者入出力装置4からデータ圧縮装置
1に入力されると、データ圧縮装置1の制御手段11の
制御の下で、図4に示す処理が開始される。
【0034】まず制御手段11は、装置各部を初期化す
る(S1)。この処理で、直前データ記憶手段17及び
過去データ記憶手段18中の画素値がすべて0に初期化
され、直前データ比較手段14内の連続数カウンタ14
aも0に初期化される。
【0035】次に制御手段11は、データ入力手段12
を用いて画像ファイル2から最初の画素値を入力する
(S2)。入力された画素値は、制御手段11,直前デ
ータ比較手段14,過去データ比較手段15,差分取得
手段16に伝達される。
【0036】制御手段11は、初期化後の最初の画素値
なので(S4でYES)、伝達された画素値を設定した
即値符号をデータ出力手段13に出力すると共に(S
5)、直前データ記憶手段17に格納し(S6)、更に
過去データ記憶手段18のインデックス番号0のエント
リE0に格納する(S7)。そして、ステップS2に戻
って次の画素値を入力する。なお、データ出力手段13
は制御手段11から出力された符号をその都度、あるい
は一定量蓄積された時点で一括して圧縮ファイル3に出
力する。
【0037】2番目以降の画素値については直前の画素
値あるいは過去の画素値を利用して圧縮できる可能性が
ある。
【0038】先ず制御手段11は、今回入力された画素
値と直前データ記憶手段17に記憶されている直前の画
素値との比較結果を直前データ比較手段14から読み取
り、両者が一致しているか否かを判定する(S8)。両
者が一致していた場合、連続数カウンタ14aを1だけ
インクリメントする(S9)。そして、インクリメント
後の連続数カウンタ14aのカウント値が最大値(本例
では32)に達したか否かを調べ(S10)、達してい
なければステップS2に戻って次の画素値を処理する。
また、最大値に達していれば、つまり、直前データ記憶
手段17に記憶された直前の画素値と同じ画素値が32
個連続して出現した場合には、図3(a)のレングス項
にカウント値−1の値(31)を設定した一致符号をデ
ータ出力手段13に出力し、連続数カウンタ14aの値
を0に初期化して(S11)、ステップS2に戻り、次
の画素値を処理する。
【0039】他方、今回入力された画素値と直前データ
記憶手段17に記憶されている直前の画素値とが一致し
なかった場合(S8でNO)、制御手段11は他の圧縮
形式による圧縮が可能か否かを調べるが(S14,S1
5)、その前に、連続数カウンタ14aの値が0より大
きいか否かを調べ(S12)、0より大きい場合には、
図3(a)のレングス項にカウント値−1の値を設定し
た一致符号をデータ出力手段13に出力し、連続数カウ
ンタ14aの値を0に初期化する(S13)。
【0040】さて、ステップS14では、今回入力され
た画素値と過去データ記憶手段18に記憶されている過
去の画素値との比較結果を過去データ比較手段15から
読み取り、今回入力された画素値と一致する過去データ
の有無を判定する。一致する過去データが存在していた
場合、過去データ比較手段15はその一致した画素値を
格納しているエントリのインデックス番号を出力するの
で、制御手段11は、このインデックス番号を図3
(b)のIndex項に設定したインデックス符号をデ
ータ出力手段13に出力する。そして、今回の画素値を
直前データ記憶手段17に格納し(S17)、ステップ
S2に戻って次の画素値を処理する。
【0041】また、過去に出現した画素値の中にも同一
の画素値が存在しない場合(S14でNO)、差分符号
による圧縮が可能か否かを調べる(S15)。制御手段
11は、差分取得手段16において求められた、今回の
画素値と直前データ記憶手段17に記憶されている直前
の画素値との各色値ごとの差分ΔR,ΔG,ΔBが、そ
れぞれ2,2,3ビット以下で表現できる場合には1バ
イト差分符号による圧縮が可能と判断し、差分ΔR,Δ
G,ΔBを設定した図3(c)の1バイト差分符号をデ
ータ出力手段13に出力する(S18)。また、差分Δ
R,ΔG,ΔBが、それぞれ5,4,5ビット以下で表
現できる場合は2バイト差分符号による圧縮が可能と判
断し、差分ΔR,ΔG,ΔBを設定した図3(d)の2
バイト差分符号をデータ出力手段13に出力する(S1
8)。さらに、差分ΔR,ΔG,ΔBが、それぞれ7,
6,7ビット以下で表現できる場合は3バイト差分符号
による圧縮が可能と判断し、差分ΔR,ΔG,ΔBを設
定した図3(e)の3バイト差分符号をデータ出力手段
13に出力する(S18)。それ以外の場合、つまり差
分ΔR,ΔG,ΔBのそれぞれが7,6,7ビット以下
で表現できない場合は差分符号による圧縮は不可能と判
断し、今回の画素値そのものを設定した図3(f)の即
値符号をデータ出力手段13に出力する(S19)。
【0042】そして、差分符号,即値符号を上述のよう
に出力した場合には、今回の画素値を直前データ記憶手
段17に格納すると共に(S6)、過去データ記憶手段
18の次のインデックス番号のエントリに格納する(S
7)。そして、ステップS2に戻って次の画素値を入力
する。
【0043】以上のような処理が繰り返され、画像ファ
イル2中の最後の画素まで処理を終えると(S3でYE
S)、連続数カウンタ14aの値が0より大きければ図
3(a)のレングス項にカウンタ値−1の値を設定した
一致符号を出力し(S20,S21)、圧縮処理を終了
する。
【0044】図5に、幾つかの画像について本実施例に
よるデータ圧縮方法および従来方法を使って実際に圧縮
した場合の圧縮率の測定例を示す。従来方法としてはp
ackbits,LZW法,JPEG(ロスレスモー
ド)を用いた。図中の数値は、「圧縮後のデータ量/元
のデータ量」を示し、数値が小さいほど圧縮率が高いこ
とを示す。また、1.00 は圧縮不能を示す。ここで、画
像1は文字列が表示された2つのウィンドウと電卓など
のイメージ図が表示されているコンピュータ画面上の画
像であり、画像2はコンピュータ画面上に表示された或
るホームページ画面の画像であり、画像3は開かれた本
の上に懐中時計が蓋を開いた状態で置かれた或るPho
toDisc中の画像であり、画像4は手前に湖、奥に
森林のある風景を撮影した自然画であり、画像5は筋状
の紋様が多数描かれたパターン画像である。この図5に
示されるように本実施例のデータ圧縮方法によれば、様
々な種類の画像に対して1番目か或いは2番目に高い圧
縮率で圧縮することができる。
【0045】以上の実施例においては、圧縮符号の適用
優先順序として、一致符号を最優先し、次にインデック
ス符号を優先し、差分符号は最後に適用した。これは、
本実施例の場合、一致符号が1バイト、インデックス符
号が1バイト、差分符号が最大3バイトであるため、こ
の適用優先順序がより情報量を少なくし得る順序である
からである。しかし、各符号のバイト数は上述の例に限
定されず、各種のものを採用することができ、その場
合、圧縮符号の適用優先順序も変わり得る。例えば、レ
ングス項を13ビットにした2バイトの一致符号を用い
る場合、同じ画素値が2個だけ連続する箇所では、若
し、インデックス符号或いは1バイト差分符号による表
現が可能であればその方が情報量が少ないので、一致符
号よりインデックス符号或いは1バイト差分符号が優先
的に適用される。
【0046】次に上述の実施例のデータ圧縮方法によっ
て圧縮された画像を伸張し、元の画像を復元するデータ
伸張方法の実施例について説明する。
【0047】図6は本発明を適用したデータ伸張装置の
一例を示すブロック図である。この例のデータ伸張装置
5は、制御手段51と、データ入力手段52と、データ
出力手段53と、連続画素出力手段54と、過去データ
出力手段55と、差分データ出力手段56と、セレクタ
59−1,59−2いった機能手段を有すると共に、直
前データ記憶手段57と過去データ記憶手段58といっ
た記憶手段を有している。また、圧縮ファイル3,復元
ファイル6および利用者入出力装置7に接続されてい
る。
【0048】データ入力手段52は、復元対象とする圧
縮データを圧縮ファイル3から入力する手段である。前
述したように圧縮データは、1バイトの一致符号(図3
(a))、1バイトのインデックス符号(図3
(b))、1バイト,2バイト及び3バイトの差分符号
(図3(c)〜(e))、4バイトの即値符号(図3
(f))の合計6種類の圧縮符号から構成されている。
データ入力手段52は圧縮データの先頭から順にこれら
の圧縮符号を入力する。符号の区切りはバイト単位であ
り、何バイト符号であるかは符号の識別子ビットで判別
可能である。つまり、読み込んだ1バイトの7ビット目
が0であれば1バイト差分符号であり、7,6ビット目
が1,0であれば2バイト差分符号であり、7,6,5
ビット目が1,1,0であれば1バイトの一致符号であ
り、7,6,5,4ビット目が1,1,1,0であれば
3バイト差分符号であり、7,6,5,4,3ビット目
が1,1,1,1,0であればインデックス符号であ
り、7,6,5,4,3,2,1,0が1,1,1,
1,1,0,0,0であれば即値符号である。なお、復
元対象とする圧縮データの入力元はファイルに限られな
い。
【0049】直前データ記憶手段57は、直前に復元し
た画素値を保持する手段である。
【0050】過去データ記憶手段58は、過去に復元し
た画素値を複数種類記憶する手段であり、その構造およ
びそれへの画素値の格納方法はデータ圧縮装置側の過去
データ記憶手段18と同一である。つまり、本実施例の
場合、図2に示すように最大8個の画素値をデータ圧縮
装置と同様の順序で記憶していく。
【0051】連続画素出力手段54は、一致符号の伸張
手段であり、直前データ記憶手段57に記憶されている
画素値を、データ入力手段52で入力された一致符号の
レングス項の値+1だけ連続して出力する。
【0052】過去データ出力手段55は、インデックス
符号の伸張手段であり、データ入力手段52で入力され
たインデックス符号が示すインデックス番号に対応して
過去データ記憶手段58に記憶されている画素値を読み
出して出力する。
【0053】差分データ出力手段56は、差分符号の伸
張手段であり、データ入力手段52で入力された差分符
号中のΔR,ΔG,ΔBを直前データ記憶手段57に記
憶されている画素値の各色値R,G,Bに加算して画素
値を復元し、出力する。
【0054】セレクタ59─1は、連続画素出力手段5
4,差分データ出力手段56および制御手段51から出
力された画素値の何れかを、制御手段51からの制御信
号に基づいて選択してセレクタ59−2に出力すると共
に、過去データとして格納するために過去データ記憶手
段58に出力する。
【0055】セレクタ59−2は、セレクタ59−1お
よび過去データ出力手段55から出力された画素値の何
れかを、制御手段51からの制御信号に基づいて選択し
てデータ出力手段53に出力すると共に、直前の画素値
として格納するために直前データ記憶手段57に出力す
る。
【0056】データ出力手段53は、復元した画素値を
復元ファイル6に出力する手段である。なお、復元デー
タの出力先はファイルに限られない。
【0057】制御手段51は、データ伸張装置5全体を
制御する手段である。
【0058】図7は図6のデータ伸張装置5の処理例を
示すフローチャートである。以下、図6及び図7を参照
して本実施例の動作を説明する。なお、データ伸張装置
5をCPUおよびメモリを有するコンピュータで実現す
る場合、図7に示される処理を記述した伸張プログラム
がCD−ROM,半導体メモリ,磁気ディスク等の機械
読み取り可能な記録媒体(図6のM2)に記録されてお
り、その記録媒体M2の伸張プログラムがコンピュータ
に読み取られ、コンピュータの動作を制御することによ
り、そのコンピュータを図6のデータ伸張装置5として
機能させる。
【0059】復元対象となる圧縮データを格納する圧縮
ファイル3,復元画像を格納する復元ファイル6を指定
した伸張要求が利用者入出力装置7からデータ伸張装置
5に入力されると、データ伸張装置5の制御手段51の
制御の下で、図7に示す処理が開始される。
【0060】まず制御手段51は、装置各部を初期化す
る(S31)。この処理で、直前データ記憶手段57及
び過去データ記憶手段58中の画素値がすべて0に初期
化される。
【0061】次に制御手段51は、データ入力手段52
を用いて圧縮ファイル3から最初の圧縮符号を入力し
(S32)、その符号の種類を判定する(S34〜S3
6)。
【0062】圧縮符号が即値符号の場合(S36でN
O)、即値符号に設定された画素値そのものを制御手段
51からセレクタ59−1,59−2を通じてデータ出
力手段53に送り、復元ファイル6に出力する(S3
7)。そして、その画素値を直前画素値として直前デー
タ記憶手段57に記憶すると共に(S38)、過去デー
タ記憶手段58に過去データの1つとして記憶し(S3
9)、ステップS32に戻って次の圧縮符号を入力す
る。
【0063】圧縮符号が一致符号の場合(S34でYE
S)、制御手段51はその一致符号を連続画素出力手段
54に伝達し、連続画素出力手段54は直前データ記憶
手段57に記憶されている画素値を、その一致符号のレ
ングス項の値+1の個数だけ連続してセレクタ59−1
に出力し、制御手段51はその出力をセレクタ59−
1,59−2で選択せしめてデータ出力手段53を通じ
て復元ファイル6に出力する(S40)。そして、その
画素値を直前画素値として直前データ記憶手段57に記
憶すると共に(S38)、過去データ記憶手段58に過
去データの1つとして記憶し(S39)、ステップS3
2に戻って次の圧縮符号を入力する。
【0064】圧縮符号がインデックス符号の場合(S3
5でYES)、制御手段51はそのインデックス符号を
過去データ出力手段55に伝達し、過去データ出力手段
55はそのインデックス符号に設定されたインデックス
番号に対応して過去データ記憶手段58に記憶されてい
る画素値を読み取ってセレクタ59−2に出力し、制御
手段51はその出力をセレクタ59−2で選択せしめて
データ出力手段53を通じて復元ファイル6に出力する
(S41)。そして、その画素値を直前画素値として直
前データ記憶手段57に記憶し(S42)、ステップS
32に戻って次の圧縮符号を入力する。
【0065】圧縮符号が差分符号の場合(S36でYE
S)、制御手段51はその差分符号を差分データ出力手
段56に伝達し、差分データ出力手段56は直前データ
記憶手段57に記憶されている画素値のR,G,B値
に、その差分符号のΔR,ΔG,ΔBを加算した画素値
をセレクタ59−1に出力し、制御手段51はその出力
をセレクタ59−1,59−2で選択せしめてデータ出
力手段53を通じて復元ファイル6に出力する(S4
3)。そして、その画素値を直前画素値として直前デー
タ記憶手段57に記憶すると共に(S38)、過去デー
タ記憶手段58に過去データの1つとして記憶し(S3
9)、ステップS32に戻って次の圧縮符号を入力す
る。
【0066】以上のような処理が繰り返され、圧縮ファ
イル3中の最後の圧縮符号まで処理を終えると(S33
でYES)、伸張処理を終了する。
【0067】図8は本発明を適用したデータ圧縮装置の
別の例を示すブロック図、図9はその処理例を示すフロ
ーチャートである。本実施例のデータ圧縮装置1が図1
のデータ圧縮装置と相違するところは、圧縮対象画像の
1ライン分の画素値を処理し終わるごとに、直前の画素
値や過去データなどを初期化することにより、圧縮ファ
イル3の伸張時に後述するように圧縮データの途中から
の伸張処理を高速に行えるようにした点にある。このた
め制御手段11内には現在まで処理した画素数をカウン
トする画素数カウンタ11aが設けられており、また、
ステップS1とステップS2との間にステップS22〜
S26が挿入されている等の変更が加えられている。な
お、データ圧縮装置1をCPUおよびメモリを有するコ
ンピュータで実現する場合、図9に示される処理を記述
した圧縮プログラムがCD−ROM,半導体メモリ,磁
気ディスク等の機械読み取り可能な記録媒体(図8のM
1)に記録されており、その記録媒体M1の圧縮プログ
ラムがコンピュータに読み取られ、コンピュータの動作
を制御することにより、そのコンピュータを図8のデー
タ圧縮装置1として機能させる。
【0068】以下、図1の実施例のデータ圧縮装置との
差異を中心に本実施例の動作を説明する。
【0069】圧縮対象となる画像データを格納する画像
ファイル2,圧縮画像を格納する圧縮ファイル3および
画像の1ライン当たりの画素数Lを指定した圧縮要求が
利用者入出力装置4からデータ圧縮装置1に入力される
と、データ圧縮装置1の制御手段11の制御の下で、図
9に示す処理が開始される。なお、画素数Lは画像ファ
イル3中の画像を走査して自動的に取得するようにして
も良い。
【0070】まず制御手段11は、装置各部を初期化す
る(S1)。この処理では、直前データ記憶手段17及
び過去データ記憶手段18中の画素値がすべて0に初期
化され、直前データ比較手段14内の連続数カウンタ1
4aも0に初期化されると共に、画素数カウンタ11a
が0に初期化される。
【0071】次に制御手段11は、データ入力手段12
を用いて画像ファイル2から順次に画素値を入力して図
1のデータ圧縮装置と同様の処理を繰り返すが(S2〜
S21)、本実施例では、1つの画素値を処理する前
に、画素数カウンタ11aを1だけインクリメントする
ことで(S22)、初期化後から現在までに処理し終え
た画素の数をカウントする。そして、画素数カウンタ1
1aの値がL+1に達していた場合(S23でYE
S)、1ライン分の処理を終えているので、連続数カウ
ンタ14aの値が0より大きければ図3(a)のレング
ス項にカウント値−1の値を設定した一致符号をデータ
出力手段13に出力する処理を行った後(S24,S2
5)、また連続数カウンタ14aの値が0であれば処理
S25をスキップして、それぞれステップS26に進
み、直前データ記憶手段17及び過去データ記憶手段1
8中の画素値をすべて0に初期化し、直前データ比較手
段14内の連続数カウンタ14aを0に初期化し、また
画素数カウンタ11aを1に設定する。そして、ステッ
プS2に進んで次の画素値を処理する。
【0072】このように画像の1ライン分の画素値を処
理し終える毎に再度初期化することにより、圧縮率は多
少劣化することになるが、圧縮データの途中からの伸張
処理が高速に行える。以下、伸張時の処理について説明
する。
【0073】図10は図8のデータ圧縮装置で生成され
た画像ファイル3中の圧縮画像を伸張するデータ伸張装
置の一例を示すブロック図である。本実施例のデータ伸
張装置5が図6のデータ伸張装置と相違するところは、
利用者入出力装置7からの伸張要求時、復元を開始した
いラインが指定された場合に、そのラインの頭出しを行
い、そのライン以降の画素値から実際に復元を行う機能
を有する点にある。このため制御手段11内には、画素
カウンタ51a,ラインカウンタ51bおよび頭出し手
段51が設けられており、またデータ伸張装置の処理も
図11および図12に示すように変更されている。な
お、データ伸張装置5をCPUおよびメモリを有するコ
ンピュータで実現する場合、図11および図12に示さ
れる処理を記述した伸張プログラムがCD−ROM,半
導体メモリ,磁気ディスク等の機械読み取り可能な記録
媒体(図10のM2)に記録されており、その記録媒体
M2の伸張プログラムがコンピュータに読み取られ、コ
ンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュ
ータを図10のデータ伸張装置5として機能させる。
【0074】以下、図6の実施例のデータ伸張装置との
差異を中心に本実施例の動作を説明する。
【0075】復元対象となる圧縮データを格納する圧縮
ファイル3,復元画像を格納する復元ファイル6および
1ライン当たりの画素数L並びに必要に応じて復元開始
ライン番号mを指定した伸張要求が利用者入出力装置7
からデータ伸張装置5に入力されると、データ伸張装置
5の制御手段51の制御の下で、図11に示す処理が開
始される。なお、1ライン当たりの画素数は圧縮時に圧
縮ファイル3中に記録しておき、これを読み込むように
しても良い。また、復元開始ライン番号mは先頭ライン
を1番として指定する。例えば3番目のラインの場合、
m=3とする。
【0076】まず制御手段51は、装置各部を初期化す
る(S51)。この処理で、直前データ記憶手段57及
び過去データ記憶手段58中の画素値がすべて0に初期
化されると共に、画素数カウンタ51aおよびラインカ
ウンタ51bも0に初期化される。
【0077】次に制御手段51は、復元開始ライン番号
の指定があったか否かを判定し(S52)、そのような
指定が有れば、頭出し手段51cによってステップS5
3〜S61の処理を実行した後に図12の処理へ進み、
そのような指定が無ければ直ちに図12の処理へ進む。
【0078】頭出し手段51cによる頭出し処理は、デ
ータ入力手段52により圧縮ファイル3の先頭の圧縮符
号から順に1符号ずつ読み出し(S53)、その圧縮符
号が一致符号であれば(S55でYES)、その一致符
号のレングス項の値+1の回数だけ画素数カウンタ51
aをインクリメントし(S56)、それ以外の圧縮符号
であれば画素数カウンタ51aを1だけインクリメント
していく(S57)。そして、インクリメント後の画素
数カウンタ51aのカウント値が1ライン分の画素数L
−1に達したら、ラインカウンタ51bを1だけインク
リメントしていき(S58,S59)、ラインカウンタ
51bのカウント値が復元開始ライン番号m−1に達し
たら(S60でYES)、頭出し完了となる。符号の種
類を判別し復元される画素数を計算するだけで、実際の
画素値の復元は行わないので、頭出しは高速に行える。
なお、ステップS60でYESと判断される前に、最後
の圧縮符号まで処理されたときは(S54でYES)、
復元開始ライン番号の指定に誤りがあったことになり、
利用者入出力装置7にエラーメッセージを出力する(S
61)。
【0079】図12の処理は、図7の処理とほぼ同じで
ある。但し、圧縮時、1ライン毎に直前の画素値および
過去データが初期化されているため、伸張時も、画素カ
ウンタ51aを用いて復元画素数をカウントし(S7
1,S73)、1ラインの最後の画素まで復元し終えた
ら(S72,S74でYES)、ステップS31に戻っ
て、直前データ記憶手段57及び過去データ記憶手段5
8中の画素値をすべて0に初期化すると共に、画素数カ
ウンタ51aを0に初期化する。
【0080】図8および図10の実施例では、任意のラ
インの先頭からの復元を可能としたが、任意のラインの
任意の行からの復元を可能にすることもできる。その場
合、復元開始ライン番号以外に復元開始行番号を指定
し、指定された復元開始ラインに頭出しした後、復元開
始行の直前までの画素値は出力せずに直前画素値および
過去データとして記憶するのに止め、復元開始行の画素
から実際に復元ファイル6に出力する通常処理を行う。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
のような効果を得ることができる。
【0082】一致符号,差分符号,インデックス符号お
よび即値符号の合計4種類の符号を使い分け、圧縮対象
となるデータ群の先頭から順に1データ毎に、圧縮後の
データ量がより少なくなる符号を選択してデータの圧縮
を行うため、様々な種類の画像に対して従来方法のうち
最も高い圧縮率となる圧縮方法と遜色ない圧縮率を得る
ことができる。
【0083】全ての種類の符号をバイト単位の符号とす
る構成にあっては、ビット単位でのデータ処理が不要に
なり、その分、処理量が低減する。
【0084】予め定められた画素数の処理を終える毎に
直前の画素値や過去データなどを初期化する構成にあっ
ては、伸張時、圧縮データの途中からの伸張処理を高速
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデータ圧縮装置の一例を示す
ブロック図である。
【図2】過去データ記憶手段の構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施例で使用される圧縮符号のフォー
マット例である。
【図4】図1のデータ圧縮装置の処理例を示すフローチ
ャートである。
【図5】幾つかの画像について本発明の実施例によるデ
ータ圧縮方法および従来方法を使って実際に圧縮した場
合の圧縮率の測定例を示す図である。
【図6】本発明を適用したデータ伸張装置の一例を示す
ブロック図である。
【図7】図6のデータ伸張装置の処理例を示すフローチ
ャートである。
【図8】本発明を適用したデータ圧縮装置の別の例を示
すブロック図である。
【図9】図8のデータ処理装置の処理例を示すフローチ
ャートである。
【図10】本発明を適用したデータ伸張装置の別の例を
示すブロック図である。
【図11】図10のデータ伸張装置の処理例を示すフロ
ーチャートである。
【図12】図10のデータ伸張装置の処理例を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1…データ圧縮装置 11…制御手段 12…データ入力手段 13…データ出力手段 14…直前データ比較手段 14a…連続数カウンタ 15…過去データ比較手段 16…差分取得手段 17…直前データ記憶手段 18…過去データ記憶手段 2…画像ファイル 3…圧縮ファイル 4,7…利用者入出力装置 5…データ伸張装置 6…復元ファイル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直前のデータ値と同じデータ値が連続す
    る回数を設定した一致符号と、直前のデータ値との差分
    を設定した差分符号と、過去データ記憶手段に記憶され
    た処理済のデータ値のインデックス番号を設定したイン
    デックス符号と、データ値そのものを設定した即値符号
    との合計4種類の符号を使用し、圧縮対象となるデータ
    群の先頭から順に1データ毎に、圧縮後のデータ量がよ
    り少なくなる符号を選択してデータの圧縮を行うように
    したことを特徴とするデータ圧縮方法。
  2. 【請求項2】 全ての種類の符号をバイト単位の符号と
    したことを特徴とする請求項1記載のデータ圧縮方法。
  3. 【請求項3】 差分符号として、設定できる最大の差分
    値が異なる複数種類の差分符号を使用することを特徴と
    する請求項1または2記載のデータ圧縮方法。
  4. 【請求項4】 以下のステップによりデータを圧縮する
    データ圧縮方法。 (a)直前データ記憶手段,過去データ記憶手段および
    連続数カウンタを初期化するステップ (b)圧縮対象画像から1つの画素値を入力するステッ
    プ (c)ステップbで入力された画素値と直前データ記憶
    手段に記憶された画素値とを比較するステップ (d)ステップcで比較一致のとき連続数カウンタをイ
    ンクリメントすると共に、連続数カウンタが最大値に達
    していれば連続回数を設定した一致符号を出力して連続
    数カウンタを初期化した後、ステップbに戻るステップ (e)ステップcで比較不一致のとき、連続数カウンタ
    が初期値以外であれば連続回数を設定した一致符号を出
    力して連続数カウンタを初期化した後、過去に出現した
    画素値をインデックス番号を付けて保持する過去データ
    記憶手段を検索してステップbで入力された画素値と一
    致する画素値のインデックス番号を求めるステップ (f)ステップeでインデックス番号が求められたと
    き、インデックス番号を設定したインデックス符号を出
    力すると共に、ステップbで入力された画素値を直前デ
    ータ記憶手段に格納して、ステップbに戻るステップ (g)ステップeでインデックス番号が求まらなかった
    とき、ステップbで入力された画素値と直前データ記憶
    手段に記憶された画素値との差分を求めるステップ (h)ステップbで入力された画素値を設定した即値符
    号のサイズより小さなサイズの差分符号にステップgで
    求められた差分を設定できるとき、ステップgで求めら
    れた差分を設定した差分符号を出力し、そうでないとき
    はステップbで入力された画素値を設定した即値符号を
    出力し、ステップbで入力された画素値を直前データ記
    憶手段に格納すると共に所定の格納方法で過去データ記
    憶手段にも格納し、ステップbに戻るステップ
  5. 【請求項5】 (i)予め定められた画素数の処理を終
    える毎に、連続数カウンタが初期値以外であれば連続回
    数を設定した一致符号を出力すると共に直前データ記憶
    手段,過去データ記憶手段および連続数カウンタを初期
    化して、ステップbに戻るステップを更に有することを
    特徴とする請求項4記載のデータ圧縮方法。
  6. 【請求項6】 前記各符号をバイト単位の符号としたこ
    とを特徴とする請求項4または5記載のデータ圧縮方
    法。
  7. 【請求項7】 差分符号として、設定できる最大の差分
    値が異なる複数種類の差分符号を使用することを特徴と
    する請求項4,5または6記載のデータ圧縮方法。
  8. 【請求項8】 コンピュータに以下のステップを実行さ
    せる圧縮プログラムを記録した機械読み取り可能な記録
    媒体。 (a)直前データ記憶手段,過去データ記憶手段および
    連続数カウンタを初期化するステップ (b)圧縮対象画像から1つの画素値を入力するステッ
    プ (c)ステップbで入力された画素値と直前データ記憶
    手段に記憶された画素値とを比較するステップ (d)ステップcで比較一致のとき連続数カウンタをイ
    ンクリメントすると共に、連続数カウンタが最大値に達
    していれば連続回数を設定した一致符号を出力して連続
    数カウンタを初期化した後、ステップbに戻るステップ (e)ステップcで比較不一致のとき、連続数カウンタ
    が初期値以外であれば連続回数を設定した一致符号を出
    力して連続数カウンタを初期化した後、過去に出現した
    画素値をインデックス番号を付けて保持する過去データ
    記憶手段を検索してステップbで入力された画素値と一
    致する画素値のインデックス番号を求めるステップ (f)ステップeでインデックス番号が求められたと
    き、インデックス番号を設定したインデックス符号を出
    力すると共に、ステップbで入力された画素値を直前デ
    ータ記憶手段に格納して、ステップbに戻るステップ (g)ステップeでインデックス番号が求まらなかった
    とき、ステップbで入力された画素値と直前データ記憶
    手段に記憶された画素値との差分を求めるステップ (h)ステップbで入力された画素値を設定した即値符
    号のサイズより小さなサイズの差分符号にステップgで
    求められた差分を設定できるとき、ステップgで求めら
    れた差分を設定した差分符号を出力し、そうでないとき
    はステップbで入力された画素値を設定した即値符号を
    出力し、ステップbで入力された画素値を直前データ記
    憶手段に格納すると共に所定の格納方法で過去データ記
    憶手段にも格納し、ステップbに戻るステップ
  9. 【請求項9】 コンピュータに更に以下のステップを実
    行させることを特徴とする請求項8記載の圧縮プログラ
    ムを記録した機械読み取り可能な記録媒体。 (i)予め定められた画素数の処理を終える毎に、連続
    数カウンタが初期値以外であれば連続回数を設定した一
    致符号を出力すると共に直前データ記憶手段,過去デー
    タ記憶手段および連続数カウンタを初期化して、ステッ
    プbに戻るステップ
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