JPH11202808A - 表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の壁や地下通路の壁、駅のプラットホー
ムの壁、または机上に配置される各種宣伝用の看板等の
表示装置として、表面のガラス板やアクリル板等の透明
板の裏面側に写真フィルムを貼り付けて背面側から電灯
等によって照明して表示する表示装置が知られている
が、このような表示装置は写真等を用いた静止画像であ
るので、宣伝用として看者に強く訴える処が乏しく、十
分な効果を上げることができない等の欠点が見られる。 【解決手段】 前面が額縁状のフレーム部材で囲まれた
ケーシングと、該ケーシングの前面側のフレーム部材に
装着された少なくとも１枚の透明板により形成された表
示部と、該表示部の透明板に保持されて所要部分に偏光
部材が設けられた表示用のフィルムと、前記ケーシング
内に支持された電動機と、該電動機の回転軸の端部に取
付けられた円盤状の偏向板と、該偏光板を介して前記フ
ィルムを照明する光源とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、表示画面を光源を
用いて照明し、画面の少なくとも一部を動画として動的
に変化するよう表示する表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、建物の壁や地下通路の壁、駅の
プラットホームの壁、または机上に配置される各種宣伝
用の看板等の表示装置として、表面のガラス板やアクリ
ル板等の透明板の裏面側に大版の写真フィルムを貼り付
けて背面側から電灯等によって照明して表示するものが
知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、このよう
な従来の表示装置は写真等のフィルムを用いた静止画像
であるので、宣伝用として看者である消費者に強く訴え
る処が乏しく、十分な宣伝効果を上げることができない
等の欠点が見られる。

【０００４】従って、本発明の目的は、このような従来
における問題を解決するために、表示部の画面の少なく
とも一部に動画としての動的な照明と表示の効果を持た
せて宣伝効果を一層高めることができる表示装置を提供
することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明によれば、表示装置は、前面が額縁状のフ
レーム部材で囲まれたケーシングと、該ケーシングの前
面側のフレーム部材に装着された少なくとも１枚の透明
板により形成された表示部と、該表示部の透明板に保持
されて所要部分に偏光部材が設けられた表示用のフィル
ムと、前記ケーシング内に支持された電動機と、該電動
機の回転軸の端部に取付けられた円盤状の偏向板と、該
偏光板を介して前記フィルムを照明する光源とを有し、
表示部の画面の少なくとも一部を動画として表示するこ
とを特徴とする。

【０００６】また、本発明の表示装置は、前記透明板が
ガラス板またはアクリル板であることを特徴とする。

【０００７】更に、本発明の表示装置は、前記光源がリ
ング状の蛍光灯であることを特徴とする。

【０００８】更にまた、本発明の表示装置は、前記ケー
シングが、前面に前記フレーム部材が取付けられるケー
シング本体から成ることを特徴とする。

【０００９】このように、本発明によれば、表示装置
は、前面が額縁状のフレーム部材で囲まれたケーシング
の前面側に装着された少なくとも１枚の透明板により表
示部を形成し、この表示部の透明板に表示用のフィルム
を保持し、ケーシング内に支持された電動機の回転軸の
端部に取付けられた円盤状の偏向板を電動機によって回
転し、電灯等の光源によって回転する偏光板を介してフ
ィルムを照明してフィルムに貼着された偏光部材を回転
する偏光板と重ね合わせることによって該偏光部材の部
分を明るく或いは暗く交互に照明することによって表示
部の画面の少なくとも一部が動画として動的に表示され
る等の効果をもたらして看者の注意を強く惹くようにす
ることができると共に、このような表示装置の複数個を
１つのユニットとして組合わせて用いたり、或いは１つ
の表示装置の全体的な寸法を必要に応じて大きくしたり
小さくしたり、サイズを任意に選ぶことができ、更に、
表示部の形状を正方形、長方形、円形、楕円形、菱形、
三角形、五角形、六角形や八角形、その他の多角形等の
任意の形状に形成して使用することができる。

【００１０】本発明の他の目的や特徴および利点は以下
の添付図面に沿っての詳細な説明から明らかになろう。

【００１１】尚、本書において用いられる「偏光板」ま
たは「偏光部材」は、光を振動方向が一定の規則的な光
に変えるための光学的部材を云うもので、例えば、２つ
の偏光部材が同一位相に重なった場合には光が透過して
明るくなり、２つの偏光部材が位相のずれた状態に重な
った場合には光が遮断されて暗くなるものである。

【００１２】

【発明の実施の形態】図面は本発明の表示装置の一実施
例を示す図で、図１は本発明の表示装置を示す正面図、
図２は背面図、図３は側面図、図４は正面中央縦断面図
で、図５は本体部分の正面図で、図６はフレームの背面
図で、図７はフレームの側面図、図８はフレームの正面
中央縦断面図である。

【００１３】図１乃至図４に示されるように、本発明の
表示装置１は、前面が額縁状のフレーム部材４で囲まれ
たケーシング２と、このケーシング２の前面側に装着さ
れた２枚の透明板６、７により形成された表示部５と、
この表示部５の２枚の透明板６、７の間に挟持されて所
要部分に偏光部材１２が設けられた表示用のフィルムＦ
と、ケーシング２内に支持された電動機８と、ケーシン
グ２内の電動機８の回転軸９の端部に取付けられた円盤
状の偏向板１０と、偏光板１０を介して前面側のフィル
ムＦを裏側の後方から照明するようケーシング２内に設
けられた光源１１とから主に構成されており、光源１１
にはリング状の蛍光灯等が使用されるものであって、電
動機８の回転軸９の端部に取付けられた円盤状の偏向板
１０を電動機８によって回転し、電灯等の光源１１によ
って回転する偏光板１０を介してフィルムＦを照明する
ように形成されている。

【００１４】従って、ケーシング２の前面側に装着され
た透明板６、７間のフィルムＦに貼着された偏光部材１
２が、電動機８によって回転される偏光板１０と重ね合
わせられるよう照明されることによって偏光板１０と重
ね合わされる偏光部材１２の部分を明るく或いは暗く瞬
時的に、恰も点滅するが如く照明されて動画として表示
される等の動的効果をもたらせて看者の注意を強く惹く
ことができるものである。

【００１５】このような本発明の表示装置１において、
ケーシング２は、ケーシング本体３と、ケーシング本体
３の前面側に取付けられる額縁状を成した枠形のフレー
ム部材４とから形成されており、これらケーシング本体
３とフレーム部材４は塩化ビニール、エポキシ樹脂、ポ
リエステル樹脂等の適宜な硬質のプラスチック合成樹脂
材料で夫々成形することによって作ることができる。ケ
ーシング本体３の前面側の四隅にはフレーム部材４をね
じ着して取付けるためのねじ孔部２９が設けられてお
り、フレーム部材４のねじ着部２９ａにねじ等の固着部
材３３を図２に示されるようにケーシング本体３のフラ
ンジ部２０ｃのねじ用の孔を介して裏側から差し込んで
ねじ着することにより、これら固着部材３３によってフ
レーム部材４がケーシング本体３に固着されている。ま
た、フレーム部材４の内側には補強リブ３０が設けられ
ていて、フレーム部材４、特に、フレーム部材４の外縁
突条部１５を補強している。

【００１６】尚、本発明の図示実施例では、表示装置１
は、外形が正面側から見てほぼ正方形の表示部５を有す
るよう図示されているが、この表示部５は正方形に限ら
ず、長方形、円形、楕円形、菱形、三角形、五角形、六
角形や八角形、その他の多角形等の任意の形状の表示部
として形成できるものであることは勿論である。また、
表示部５には、一例としてディスプレイ装置が図示され
ているが、これは単に参考的なものであり、実際には所
要される種々なものが表示されることは勿論である。

【００１７】図４および図５に明示されるように、ケー
シング２のケーシング本体３は、図示の実施例において
は、額縁状のフレーム部材４を受けるように正面側から
見てほぼ正方形の枠形に形成されていて、外側の突部２
０ａと内側の突部２０ｂとが設けられており、内側の突
部２０ｂが、フレーム部材４に装着された透明板６、７
の、内側の透明板７の内側面に当接されて透明板６、７
をケーシング本体３とフレーム部材４の間に保持するよ
う形成されている。また、ケーシング本体３の外縁突条
部１５の外側の側辺のほぼ中央の部分には、フレーム部
材４をケーシング本体３に装着するために、後述のフレ
ーム部材４の係止爪２０が夫々係止される係止溝１９が
設けられている。また、ケーシング本体３の内側には、
回転する円盤状の偏光板１０と、この偏光板１０を回転
支持する電動機８とを収容する空間部１７が形成されて
いる。

【００１８】フレーム部材４は、図４、図６および図８
に示されるように、外側の枠縁１３を形成する外縁突条
部１５と、外縁突条部１５から内側に間隔を置いた内側
の枠縁１４を形成する内縁突条部１６とが設けられると
共に、透明板６、７を装着支持する支持リブ１８が内縁
突条部１６の内側に隅部が欠けた四角形状に設けられて
いて、透明板６、７の外周縁辺が支持リブ１８に当接さ
れて周囲を取り囲んで支持されるように成っている。

【００１９】更に、ケーシング本体３の四角形状の内側
の突部２０ｂは下側の縁辺部分に相当する突部２０ｂの
一部が切り欠かれていて、図示されるような扁平な切欠
き部２１が設けられると共に、複数個の冷却用の細長い
通気孔２２が底壁部分に設けられている。また、同様な
通気孔２３が図２に示されるようにケーシング本体３の
背面側の、電動機８の対応部分にも設けられていて、電
動機８を冷却するよう通気を計るのが好適である。

【００２０】また、透明板６、７にはガラス板やアクリ
ル板等の透明な部材が好適に使用されると共に、フィル
ムＦの所要部分、例えば図１に示されるディスプレイ装
置の表示画面に相当する部分に裏側から偏光部材１２が
貼着して用いられる。従って、回転する偏光板１０と、
フィルムＦ上の、ディスプレイ装置の表示画面に貼着さ
れた偏光部材１２とが重なり合うことによって当該部分
が交互に明暗部分として動的に表示されるようになる。
また、このような偏光部材１２はフイルムＦの上に多数
個所、或いは全面的に設けることができる。

【００２１】更に、偏光板１０は円盤状を成しており、
電動機８の回転軸９の先端部に一対の支持板２４、２５
によって挟持されて取付けられている。勿論、偏光板１
０は円盤状に限られるものではなく、長方形や楕円形
等、他の任意な形状のものを用いることもでき、作動手
段も回転に限らず、左右または上下方向に往復動や回動
させる手段等を用いることができるものである。

【００２２】本実施例では、光源１１にはリング状の蛍
光灯が用いられて、透明なビニールテープや板状部材、
或いは金属板等の適宜な支持バンド２６とねじ等の固着
部材によってケーシング本体３に蛍光灯等の光源１１が
取付けられている。このような光源１１はリング状の蛍
光灯に限られるものではなく、電灯や他の適宜な電気的
な照明部材を利用することが出来るものである。

【００２３】フレーム部材４は、図１、図６乃至図８に
示されるように額縁状等の枠形に形成され、断面形状に
おいて、正面側は外縁突条部１５および内縁突条部１６
に対して適宜な曲率で湾曲しており、隅部においてほぼ
４５゜の方向、すなわち対角線方向に対しても湾曲して
おり、内周縁辺である内縁突条部１６に適宜な段部１６
ａが形成されている。また、フレーム部材４の外縁辺の
ほぼ中央の後方内側には上述したように係止爪２０が形
成されていて、ケーシング本体３の係止溝１９に係止さ
れるように形成されている。勿論、このようなフレーム
部材４は図示の斯様な断面形状に限られるものではな
く、適宜な段部を有する他の任意な断面形状に形成する
ことができるものである。

【００２４】また、ケーシング本体３の背面側には電動
機用のスイッチ２７と、光源用のスイッチ２８とが設け
られており、電動機８と光源１１とを電気的に制御する
ことが出来るように成っている。更に、必要に応じては
電動機８や光源１１のための適宜な電気的制御部材とし
てのコンデンサや抵抗部材等を空間部１７内に配置する
ことができる。

【００２５】このように構成された本発明の表示装置１
においては、前面が額縁状のフレーム部材４で囲まれた
ケーシング２の前面側に装着された２枚の透明板６、７
により表示部５を形成し、この表示部５の２枚の透明板
６、７の間に表示用のフィルムＦを挟んでケーシング本
体３とフレーム部材４の間に装着し、ケーシング２内に
支持された電動機８の回転軸９の端部に取付けられた円
盤状の偏向板１０を電動機８によって回転し、ケーシン
グ２内に装着された電灯等の光源１１によって回転する
偏光板１０を介してフィルムＦを裏側から照明すると、
フィルムＦに貼着された偏光部材１２が回転する偏光板
１０と重ね合わせられることによってフイルムＦ上の偏
光部材１２部分を交互に明るくなったり或いは暗くなる
よう照明することによって表示部５における、この偏光
部材１２部分が動的に表示されて恰も点滅するように動
画として表示される等の効果をもたらして、看者の注意
を強く惹くようにすることができると共に、このような
表示装置１の複数個を１つのユニットとして組合わせて
用いたり、或いは１つの表示装置の全体的な寸法を大き
くしたりすることができるし、更に、表示部５の形状を
正方形、長方形、円形、楕円形、菱形、三角形、五角
形、六角形や八角形、その他の多角形等の任意の形状に
形成して使用すること等ができるものである。

【００２６】また、本発明の表示装置は、図示実施例に
おいて卓上型の表示装置として図示説明されているが、
このような卓上型に限らず、ケーシングの背面側に壁掛
孔を設けて表示装置を壁掛け型とすることもできるし、
更に、全体を扁平に形成してパネル型とすることもでき
る。

【００２７】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、請求項１記載の表示装置は、前面が額縁状のフレー
ム部材で囲まれたケーシングと、該ケーシングの前面側
のフレーム部材に装着された少なくとも１枚の透明板に
より形成された表示部と、該表示部の透明板に保持され
て所要部分に偏光部材が設けられた表示用のフィルム
と、前記ケーシング内に支持された電動機と、該電動機
の回転軸の端部に取付けられた円盤状の偏向板と、該偏
光板を介して前記フィルムを照明する光源とを有するよ
う構成されているので、表示用のフィルムを背面側から
光源によって照明すると共に、電動機によって回転され
る偏光板を介してフィルム上の偏光部材の作用により当
該部分を交互に明るく或いは暗くなるよう照明して、表
示部の画面の少なくとも一部が動画として動的に変化す
る効果的な表示を行って看者の注意を強く惹くことがで
きるし、また、このような表示装置の複数個を１つのユ
ニットとして組合わせて用いたり、更には、１つの表示
装置の全体的な寸法を必要に応じて大きくしたり、或い
は小さくしたりして、サイズを任意に選ぶことができ、
かつ卓上型や壁掛け型のものとすることがでるし、全体
を扁平に形成してパネル型とすることができ、更にま
た、表示部の形状を正方形の外に、長方形、円形、楕円
形、菱形、三角形、五角形、六角形や八角形、その他の
多角形等の任意の形状に形成して使用することができ
る。

【００２８】また、本発明の請求項２記載の表示装置
は、透明板がガラス板またはアクリル板であるので、こ
の透明板にフィルムを保持することによってフィルムを
良好に、かつ確実にしっかりと支持することができる。

【００２９】更に、本発明の請求項３記載の表示装置
は、光源がリング状の蛍光灯であるので、透明板全面に
亙って良好に、かつ明確にフィルムをむら無く照明する
ことができる。更にまた、本発明の請求項４記載の表示
装置は、ケーシングの前面に枠形のフレーム部材が取付
けられているので、フィルムを交換すべくフレーム部材
を簡単に着脱することができ操作が簡便である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の表示装置を示す正面図である。

【図２】本発明の表示装置を示す背面図である。

【図３】本発明の表示装置を示す側面図である。

【図４】本発明の表示装置を示す正面中央縦断面図であ
る。

【図５】本発明の表示装置の本体部分を示す正面図であ
る。

【図６】本発明の表示装置のフレームを示す背面図であ
る。

【図７】図６のフレームの側面図である。

【図８】図６および図７のフレームを示す正面中央縦断
面図である。

【符号の説明】 １ 表示装置 ２ ケーシング ３ ケーシング本体 ４ フレーム部材 ５ 表示部 ６ 透明板 ７ 透明板 ８ 電動機 ９ 回転軸 １０ 偏光板 １１ 光源 １２ 偏光部材 １３ 枠縁 １４ 枠縁 １５ 外縁突条部 １６ 内縁突条部 １７ 空間部 １８ 支持リブ １９ 係止溝 ２０ 係止爪 ２１ 切欠き部 ２２ 通気孔 ２３ 通気孔 ２４ 支持板 ２５ 支持板 ２６ 支持バンド ２７ スイッチ ２８ スイッチ Ｆ フィルム

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前面が額縁状のフレーム部材で囲まれた
   ケーシングと、該ケーシングの前面側のフレーム部材に
   装着された少なくとも１枚の透明板により形成された表
   示部と、該表示部の透明板に保持されて所要部分に偏光
   部材が設けられた表示用のフィルムと、前記ケーシング
   内に支持された電動機と、該電動機の回転軸の端部に取
   付けられた円盤状の偏向板と、該偏光板を介して前記フ
   ィルムを照明する光源とを有し、表示部の画面の少なく
   とも一部を動画として表示することを特徴とする表示装
   置。
2. 【請求項２】 前記透明板がガラス板またはアクリル板
   であることを特徴とする請求項１記載の表示装置。
3. 【請求項３】 前記光源がリング状の蛍光灯であること
   を特徴とする請求項１または２記載の表示装置。
4. 【請求項４】 前記ケーシングは前面に前記フレーム部
   材が取付けられるケーシング本体から成ることを特徴と
   する請求項１乃至３いずれか１項記載の表示装置。