JPH11202219A - ファインダ光学系 - Google Patents

ファインダ光学系

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JPH11202219A
JPH11202219A JP10006380A JP638098A JPH11202219A JP H11202219 A JPH11202219 A JP H11202219A JP 10006380 A JP10006380 A JP 10006380A JP 638098 A JP638098 A JP 638098A JP H11202219 A JPH11202219 A JP H11202219A
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optical system
group
lens
plane
reflection
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JP10006380A
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Atsushi Ishihara
淳 石原
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンパクト,低コストで性能の高いファインダ
光学系を提供する。 【解決手段】像面から出た光束を中継するリレー光学系
(第4群)を備え、そのリレー光学系は、前記光束を反
射する反射面(第9面)を有する単レンズのみで構成さ
れるファインダ光学系とする。さらに、その反射面は1
面のみであり、また正のパワーを持つ構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等のファイ
ンダを構成する光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像表示等を行うための光学
系について、その性能を向上させるために、下記に示す
ような様々な技術が開示されている。例えば、特開平8
−292371号公報に記載されている如く、接眼光学
系,リレー光学系が一体型の凹面裏面反射鏡により、光
学系の全てを1ブロックで構成し、ミラー光学系の小型
化を図りつつ、反射ミラーの配置精度を緩やかにしてい
る。
【0003】また、特開平7−234376号公報に記
載されている如く、映像表示装置の視度補正のために、
映像表示装置の画面,リレー光学系の光学面,偏心補正
光学系の光学面,接眼光学系の光学面の中の少なくとも
1つの光学要素を移動可能としており、特に接眼光学系
の反射面を移動する例が開示されている。
【0004】また、特開平9−222564号公報に記
載されている如く、従来の正立光学系と比べてコンパク
トな正立光学系として、主光線平行化レンズと接眼レン
ズとの間に、焦点と軸とを大略共有して凹面を向け合う
2つの方物面鏡と、その焦点付近に像面湾曲収差を有す
る像面制御レンズとを備えた光学系としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平8−292371号公報に記載されているような構
成では、1つのブロック内に複数の反射面があるので、
製作し難いという問題がある。また、上記特開平7−2
34376号公報に記載されているような構成では、一
般的に誤差感度の高い反射面を移動するために、調整が
難しくなるという問題がある。また、上記特開平9−2
22564号公報に記載されているような構成では、反
射面を方物面に限定しているので、構成しづらいという
問題がある。
【0006】本発明は、上記のような問題点を考慮し、
さらにはコンパクト,低コストで性能の高いファインダ
光学系を提供する事を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、像面から出た光束を瞳に導くファイン
ダ光学系であって、像を中継するリレー光学系を備え、
そのリレー光学系は、前記光束を反射する反射面を有す
る単レンズのみで構成されるものとする。また、前記反
射面は、1面のみである構成とする。また、前記反射面
は、正のパワーを持つ構成とする。
【0008】或いは、前記単レンズは、前記光束が入射
する入射面と、前記反射面により反射された前記光束が
射出する射出面とを有し、前記各面は互いに異なる曲率
を持つ構成とする。また、前記反射面は、1面のみであ
る構成とする。また、前記反射面は、正のパワーを持つ
構成とする。また、前記入射面或いは前記射出面の少な
くとも1面は、正のパワーを持つ構成とする。
【0009】そして、前記単レンズのアッベ数をνdと
すると、30<νd<70を満足する構成とする。
【0010】或いは、前記反射面の曲率半径をCRとす
ると、|CR|<100を満足する構成とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。まず、以下のように
絶対座標を定義する。(X,Y,Z)=(0,0,0)
となる絶対座標の原点を、設計瞳の中心点に取る。ここ
で、Xは瞳面に垂直で、瞳中心の点から光学系に入射す
る光の向きを正とする。Zは光学系が偏心している方向
で且つ瞳面上にある方向とし、YはX,Zに垂直な座標
とする。また、ローカル座標を絶対座標の原点からの座
標とX軸から偏心した角度(Y軸を軸として反時計回り
を正としたZ方向への偏心)で表す。
【0012】本発明の非軸対称ファインダ光学系は、Z
方向にのみ偏心している。従って、X−Z平面(Y=0
の平面)において、Y成分は対称な光学系となってい
る。表1,表2は、各コンストラクションにおけるファ
インダ光学系の性能を示したものである。各コンストラ
クションの内容については後述する。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】ファインダ倍率には、ファインダ光学系の
倍率以外に対物レンズ系(撮影レンズ系)の焦点距離が
関係してくる。ここでは備考に書いた焦点距離Flの値を
用いて、ファインダ倍率を求めている。また、偏心した
光学系の場合、偏心方向(ここではZ方向)とそれに垂
直な方向(ここではY方向)の横倍率は、一般に一致し
ない。ここでは、ファインダ倍率として、Z方向の倍率
とY方向の倍率の平均を取って表している。また、その
倍率の比を取って、アナモ比として表している。
【0016】これらの表から分かるように、本発明で
は、ファインダ光学系として高い倍率を確保している。
また、アナモ比も数%以下に抑えられ、歪みの少ないフ
ァインダ光学系としている。
【0017】図1は、共軸系レンズだけを用いた非軸対
称光学系(軸ずらし)を示す図であり、実施例1のもの
である。同図に示すように、像面から出た光は、リレー
レンズの第4群の第10面に入射し、第9面で反射さ
れ、第8面(第10面と同じ)を透過し、その実像をリ
レー像面に結ぶ。
【0018】接眼レンズ群は、正のパワーを持つ第3
群,負のパワーを持つ第2群,及び正のパワーを持つ第
1群で構成されている。リレー光学系からの光は、第3
群の第7面に入射し、第6面で反射され、第5面(第7
面と同じ)を透過して、第2群に導かれる。そして、第
2群の第4面に入射し、第3面から射出され、第1群の
第2面に入射し、第1面から射出された後、瞳面に到達
する。また、図2は像面の直後にミラーを置いた場合を
示している。
【0019】表3,表4は、それぞれ実施例1のコンス
トラクションデータ及び非球面係数を示したものであ
る。ここでの座標系は、図1に示しており、角度はX軸
の方向ベクトルを基準にして、Y軸周りに反時計回りの
方向を+に取っている。また、各面のY座標は全て0で
ある。そして、各面の座標,角度は瞳面の座標基準に取
っている。
【0020】また、表3に示した各面の曲率半径は、そ
の面が乗っている座標系とその角度で示された方向ベク
トル基準に、面頂点からその面の曲率中心までの距離で
表している。そして、その面に座標系が定義されていな
い面は、その前の座標系で示された方向ベクトルの方向
へ間隔で示した距離だけ進んだ位置に配置されている。
また、絞り面の座標は反射面上にあり、絞り中心位置を
表している。座標系については、後述する他の光学系に
ついても同様である。尚、表中のE−n(nは数字)
は、×10-nを表している。
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
【0023】尚、非球面の式は、次式で表される。
【数1】 但し、 x :非球面の光軸に平行な方向における非球面頂点か
らの変位 Φ :非球面の光軸に垂直な方向における非球面頂点か
らの距離{=√(y2+z2)} C0 :非球面頂点における曲率 ε :2次曲面パラメータ Ai :i次の非球面曲率 である。
【0024】図3は、非軸対称光学系を示す図であり、
実施例2のものである。同図に示すように、像面から出
た光は、リレーレンズの第4群の第10面に入射し、第
9面で反射され、第8面を透過し、その実像をリレー像
面に結ぶ。
【0025】接眼レンズ群は、正のパワーを持つ第3
群,負のパワーを持つ第2群,及び正のパワーを持つ第
1群で構成されている。リレー光学系からの光は、第3
群の第7面に入射し、第6面で反射され、第5面(第7
面と同じ)を透過して、第2群に導かれる。そして、第
2群の第4面に入射し、第3面から射出され、第1群の
第2面に入射し、第1面から射出された後、瞳面に到達
する。また、図4は像面の直後にミラーを置いた場合を
示している。
【0026】表5,表6,表7は、それぞれ実施例2の
コンストラクションデータ,回動して視度調節した時の
コンストラクションデータ,及び非球面係数を示したも
のである。視度調節時の第2群の座標は、下記の表6の
通りであるが、これは、瞳面の座標から(x,z)=
(−19.2,147.8)だけ離れた点を中心に、Y
軸周りに第2群が−0.655゜(視度近側),+0.
67゜(視度遠側)だけ回転した位置に相当する。この
ときの様子は、後述する図10に示されている。
【0027】
【表5】
【0028】
【表6】
【0029】
【表7】
【0030】上記各コンストラクションの具体的な構成
を説明すると、まず、第10面と第8面の交点付近で、
第10面から入射した光をZ方向(偏心している方向で
且つ瞳に近づく方向)に屈折させるように傾いている。
第10面がこのような配置になっていない場合には、第
10面と第8面の光が交わらないようにするため、第9
面の偏心量を更に大きく取る必要が出てくる。一般に、
偏心する量が大きくなると、偏心による収差も大きくな
り、性能が悪くなる。そのため、偏心量を少なくするた
めに、第10面を上記のような配置としている。
【0031】第9面は反射面となっていて、第10面か
らの光線を第8面に向けて反射するように構成されてい
る。第9面の反射面は、アルミの蒸着等により構成する
事ができる。また、第9面は、瞳とほぼ共役な位置に配
置されるのが望ましい。こうする事で、その反射面の反
射域を制限する事により、不必要な光を遮る「絞り」と
しての機能を持たせる事ができ、結像性能を良好に保つ
事ができる。このようにして、本実施形態では絞りを第
9面に配置している。
【0032】この絞りの形状は、図28(a)に示すよ
うな円形状にしても良いし、(b)に示すような矩形に
しても良い。また、(c)に示すような、左右方向に長
い長円形にしても良い。こうする事により、ファインダ
光学系の高さ方向の寸法を小さくする事も可能になる。
また、ファインダの結像性能を上げるためには、絞り形
状を上下に長い長円形にする事も好ましい。
【0033】絞りの具体的な構成としては、図28の斜
線部分は反射を抑えるようにし、白抜きの部分は反射を
しやすいようにしたものとなっている。反射を抑えるた
めには、墨塗りをして光を吸収させたり、透過率を上げ
るようなコーティングをすれば良い。反射しやすくする
ためには、全反射となるように光学系を構成するのも良
いし、アルミや銀等の蒸着をする事で、反射率を高くし
ても良い。また、誘電多層膜で反射率を高くしても良
い。
【0034】反射率の具体的な値としては、反射しやす
いようにするべき反射必要範囲内の反射率をRi 、反射
を抑えるべき反射必要範囲外の反射率をRO とすると、 Ri /RO >10 である事が望ましい。こうする事で、反射必要範囲外の
不用な光束による影響を目立たなくする事ができる。更
に性能を上げるためには、Ri >50%,RO <5%で
ある事が望ましい。
【0035】この反射面は、正のパワーを持った凹面反
射面とする事が望ましい。こうする事により、結像性能
を良くする事ができる。また、反射面は1面だけとする
事が望ましい。反射面を複数にした従来例も見られる
が、本発明では、1つの群の中に反射面は1面だけとし
ている。これは、一般的に反射面は透過面の3〜4倍の
誤差感度を持つため、複数面の反射面を構成した場合に
は、組立時の誤差が大きくなり、製作し難くなってしま
う事による。本発明では1面だけの反射面とする事で、
製作しやすくなっている。
【0036】また、第8面はリレーされた像面に凸を向
けた面で構成されている。ここでは第10面,第8面共
に正のパワーを持つ面としているが、このように、入射
面或いは射出面の少なくとも1面は正のパワーを持つ面
とする事が望ましい。こうする事で、リレー光学系とし
て必要な正のパワーを分散する事ができ、収差性能を高
くする事ができる。このようにして、入射面と射出面が
曲率の異なった面であり、且つ入射した光束が更に異な
る曲率を持つ反射面により反射されるという単レンズと
する事で、コンパクトで且つ低コストのリレー光学系を
構成する事ができる。
【0037】さらに、この単レンズのd線に対するアッ
ベ数をνdとしたとき、 30<νd<70 である事が望ましい。アッベ数が大きければ、色分散が
小さく、光線の波長による結像性能の変化が小さくなる
ので、性能を確保する事が簡単となる。しかし、大きす
ぎると材料が高価となり、成形による加工がし難くなっ
て、コストアップとなる。
【0038】また、反射面の曲率半径をCRとすると、 |CR|<100 である事が望ましい。こうする事により、反射面に必要
とされる正のパワーを与える事ができ、性能を高める事
ができる。
【0039】第3群は第6面を反射面とする、裏面反射
レンズで構成されていて、第8面から来た光を接眼レン
ズに向けて射出するように傾けて配置されている。ここ
で、第6面は正のパワーを持つ反射面としている。一般
に、レンズの裏面反射面は、表面反射面と比べて、同じ
焦点距離のレンズとした場合、曲率半径の緩いレンズと
する事ができ、良好な性能を確保する事ができる。ま
た、このレンズは、共軸系の単レンズ(第7面と第6面
の光軸が一致したレンズ)で構成されているが、必要に
応じて偏心したレンズとしても良い。
【0040】この反射面の曲率半径をCRとすると、 |CR|<200 である事が望ましい。こうする事により、反射面に正の
パワーを適切に配分する事ができ、像性能を確保する事
ができる。
【0041】接眼レンズの残りの2つの群は、負のパワ
ーを持つ面を少なくとも1面有する第2群と、正のパワ
ーを持つ面を少なくとも1面有する第1群とで構成され
ている。ここで、第2群のレンズには、d線に対するア
ッベ数をνdとしたとき、 20<νd<40 となるようなレンズ材料を採用する事が望ましい。この
ように、分散の大きな材料を選ぶ事で、効果的に色収差
を補正する事ができる。この材料は、プラスチック材料
でも良いし、ガラス材料でも良い。
【0042】また、第2群の第3面、即ち第2群の最終
面(最も瞳側の面)が負のパワーを持った面(つまり像
面側に凸の面)とする事により、視度調節を行った場合
でも良好な性能を確保する事ができる。
【0043】この第2群を可動にする事により、効果的
に視度の調節を行う事ができる。即ち、第2群を可動に
する事で、ファインダ倍率の変動が少なく、且つ収差の
変動も少ない光学系とする事ができる。この群を移動さ
せるには、その移動の機構構成を簡単にするために、直
線的に移動させるのが良い。図5,図6は、非軸対称光
学系の視度補正時の図を示しており、実施例2の第2群
を、それぞれ遠側,近側に直線移動させたときの様子で
あり、それぞれ視度:遠側と視度:近側を表している。
【0044】このとき、その移動方向は、図9に矢印で
示すように、画面中心から瞳中心への光線がこの群に入
射する角度と略平行にする事で、収差変動が少なく、効
果的な視度調節を行う事ができる。この角度は、略10
゜以内が望ましい。
【0045】表8,表9,表10は、それぞれ実施例2
において直動して視度調節する場合のコンストラクショ
ンデータ,視度調節時のコンストラクションデータ,及
び非球面係数を示したものである。この場合の視度調節
は、表9の座標の角度が変化していない事から分かるよ
うに、第2群が直線的に移動する事で調節を行ってい
る。視度調節時の移動方向は、X軸から16.6゜だけ
傾いている。画面中心から瞳中心に至る光線が、第2群
に入射する角度は7.19゜であるが、この角度の差
(ここでは7.19゜と16.6゜)が小さい方が視度
調節時の性能が良いので望ましく、この角度差をaとす
ると、 0゜<a<20゜ である事が望ましい。尚、表8,表10は、上記表5,
表7と共通である。
【0046】
【表8】
【0047】
【表9】
【0048】
【表10】
【0049】また、直線的に移動させる以外に、この群
を回動させても良い。図7,図8は、非軸対称光学系の
視度補正時の図を示しており、実施例2の第2群を、そ
れぞれ遠側,近側に回動させたときの様子である。この
とき、図10に示すように、画面中心から瞳中心への光
線が含まれる面に垂直な軸を中心として、この群を回動
させる事で、直線的な移動と同様に、収差変動の少ない
視度調節が可能となる。
【0050】視度調節時に回動するレンズの回動角をb
とした場合、 0゜<b<5゜ である事が望ましい。こうする事により、良好な像性能
を保ったまま、視度調節を行う事ができる。
【0051】通常の共軸光学系の場合、視度の補正は光
軸方向への移動によって行うが、非軸対称な光学系の場
合、その基準となる軸が明確でないが、第2群に入射す
る画面から人の瞳中心への光線の角度とほぼ同じ方向へ
移動する事で、視度調節を行う事ができる。また、平行
移動に限らず、ある点を中心とする回動による移動によ
っても、視度調節を行う事が可能である。
【0052】ところで、第2群の負のパワーを持つレン
ズは、色収差を補正する上でも重要な役割を担ってい
る。一般に、反射光学系では色収差は問題とならない
が、屈折光学系では問題となる。本発明のような反射と
屈折を合わせた光学系においても色収差が問題となる。
ここでは、第2群にアッベ数の小さい材料を用いる事
で、効果的に色収差を補正している。第1群は、本実施
形態においては、共軸系の単レンズ(第2面と第1面の
光軸が一致したレンズ)としているが、必要に応じて偏
心したレンズとしても良い。
【0053】図11〜図16は、本実施形態における光
学系のスポットダイアグラムであり 図11:共軸系レンズのみ用いた非軸対称光学系(軸ず
らし)のスポットダイアグラム「実施例1」 図12:非軸対称光学系のスポットダイアグラム(−1
D)「実施例2」 図13:非軸対称光学系のスポットダイアグラム(直
動,遠側)「実施例2」 図14:非軸対称光学系のスポットダイアグラム(直
動,近側)「実施例2」 図15:非軸対称光学系のスポットダイアグラム(回
動,遠側)「実施例2」 図16:非軸対称光学系のスポットダイアグラム(回
動,近側)「実施例2」 となっている。瞳径はいずれも4mmである。スポット
ダイアグラムについては、瞳から光線を入射し、像面上
でのスポットダイアグラムを表示している。
【0054】図17〜図22は、本実施形態における光
学系の歪曲図であり、 図17:共軸系レンズのみ用いた非軸対称光学系(軸ず
らし)の歪曲図「実施例1」 図18:非軸対称光学系の歪曲図(−1D)「実施例
2」 図19:非軸対称光学系の歪曲図(直動,遠側)「実施
例2」 図20:非軸対称光学系の歪曲図(直動,近側)「実施
例2」 図21:非軸対称光学系の歪曲図(回動,遠側)「実施
例2」 図22:非軸対称光学系の歪曲図(回動,近側)「実施
例2」 となっている。歪曲図については、像面から光線を入射
し、瞳上での光の射出角で評価している。各図共、実用
性は十分である事を示している。
【0055】図23は、非軸対称光学系実施例2のファ
インダ光学系のみを示した斜視図であり(a)が裏面
側、(b)が正面側を表している。更に図24は、カメ
ラにおける全系を示した斜視図である。同図において、
図示しない被写体からの光束は、撮影レンズ1を通過
し、ハーフミラー2に到達する。そして、ここを透過し
たものはフィルム面3に結像し、ここで反射されたもの
は焦点板4に結像する。焦点板4で結合した像からの光
束は、ミラー5で反射されてリレー群6に中継され、接
眼群7を経て図示しない瞳に到達し、ファインダとして
の働きをする。
【0056】図25は、非軸対称光学系を示す図であ
り、実施例3のものである。この例は、光学系が全5群
で構成されている。同図に示すように、像面から出た光
は、リレーレンズの第5群の第12面に入射し、第11
面で反射され、第10面を透過し、第4群の第9面,第
8面を透過し、その実像をリレー像面に結ぶ。
【0057】接眼レンズ群は、正のパワーを持つ第3
群,負のパワーを持つ第2群,及び正のパワーを持つ第
1群で構成されている。リレー光学系からの光は、第3
群の第7面に入射し、第6面で反射され、第5面(第7
面と同じ)を透過して、第2群に導かれる。そして、第
2群の第4面に入射し、第3面から射出され、第1群の
第2面に入射し、第1面から射出された後、瞳面に到達
する。表11,表12は、それぞれ実施例3のコンスト
ラクションデータ,及び非球面係数を示したものであ
る。
【0058】
【表11】
【0059】
【表12】
【0060】図26,図27は、それぞれ非軸対称光学
系実施例3のスポットダイアグラムと歪曲図である。各
図共、実用性は十分である事を示している。
【0061】リレー光学系のファインダを構成する場
合、本実施形態に示した全ての例から分かるように、リ
レー光学系の群数に比べて、接眼光学系の群数を多くす
る事で、ファインダに好適な構成とする事が可能となっ
ている。これは、リレー光学系に比べて、接眼光学系の
占める空間を大きく取る方が、ファインダとしてレイア
ウトがしやすく、スペース効率が良い事と、接眼光学系
での収差補正の方が、リレー光学系での収差補正に比べ
て、効率が良い事による。
【0062】尚、本実施形態における特許請求の範囲に
関する構成は、実施例2コンストとして示されており、
図3に光学系の構成として、或いは表5にコンストラク
ションデータとして表されている。また、請求項1乃至
請求項3,請求項8,及び請求項9に関する構成は、更
に実施例1コンストとして示されており、図1に光学系
の構成として、或いは表3にコンストラクションデータ
として表されている。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンパクト,低コストで性能の高いファインダ光学系を
提供する事ができる。特に、請求項1によるならば、単
レンズとする事により、リレー光学系の構成が単純にな
り、コンパクトとなる。また、部品点数も減るので、コ
ストダウンにつながる。
【0064】また、請求項2或いは請求項5によるなら
ば、反射面を1面だけとする事により、光学系を製作し
やすく、またその精度を確保しやすくする事ができる。
反射面を複数にした従来例も見られるが、一般的に反射
面は透過面の3〜4倍の誤差感度を持つため、複数面の
反射面を構成した場合には、組立時の誤差が大きくな
り、製作し難くなってしまう。
【0065】また、請求項3或いは請求項6によるなら
ば、正のパワーを持った凹面反射面とする事により、結
像性能を良くする事ができる。即ち、リレー光学系は、
全体として正のパワーを持つので、反射面に正のパワー
を持たせる事で、効率的なパワー配置とする事ができ
る。そして、これにより、像性能を高くする事ができ
る。
【0066】また、請求項4によるならば、入射面と射
出面とで光路を分ける事で、レンズの自由度を増す事が
できる。これにより、2つの面の曲率を自由に扱える事
となり、従来のような、入射面と射出面を共用している
光学系と比較して、設計の自由度が広がる。その結果、
従来では多数の部品に分ける事が必要であった光学系の
部品点数を削減する事が可能となり、コンパクトで低コ
ストな光学系を製作する事ができる。このように、入射
面と射出面が曲率の異なった面である事に加えて、入射
した光束が更に異なる曲率を持つ反射面により反射され
るという単レンズとする事で、更にコンパクトで且つ低
コストのリレー光学系を構成する事ができる。
【0067】また、請求項7によるならば、入射面或い
は射出面の少なくとも1面は正のパワーを持つ面とする
事で、請求項3と同様の理由により、リレー光学系とし
て必要な正のパワーを分散する事ができ、収差性能を高
くする事ができる。
【0068】また、請求項8によるならば、結像性能を
確保しつつコストを抑える事ができる。アッベ数が大き
ければ、色分散が小さく、光線の波長による結像性能の
変化が小さくなるので、性能を確保する事が簡単とな
る。しかし、大きすぎると材料が高価となり、成形によ
る加工がし難くなって、コストアップとなる。
【0069】また、請求項9によるならば、反射面の曲
率半径を100以下とする事により、反射面に必要とさ
れる正のパワーを与える事ができ、性能を高める事がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】共軸系レンズのみ用いた非軸対称光学系(軸ず
らし)の図「実施例1」
【図2】共軸系レンズのみ用いた非軸対称光学系(軸ず
らし)の図(ミラー付き)「実施例1」
【図3】非軸対称光学系の図「実施例2」
【図4】非軸対称光学系の図(ミラー付き)「実施例
2」
【図5】非軸対称光学系の視度補正時の図(直動,遠
側)「実施例2」
【図6】非軸対称光学系の視度補正時の図(直動,近
側)「実施例2」
【図7】非軸対称光学系の視度補正時の図(回動,遠
側)「実施例2」
【図8】非軸対称光学系の視度補正時の図(回動,近
側)「実施例2」
【図9】非軸対称光学系の視度補正の移動説明図(直
動)「実施例2」
【図10】非軸対称光学系の視度補正の移動説明図(回
動)「実施例2」
【図11】共軸系レンズのみ用いた非軸対称光学系(軸
ずらし)のスポットダイアグラム「実施例1」
【図12】非軸対称光学系のスポットダイアグラム(−
1D)「実施例2」
【図13】非軸対称光学系のスポットダイアグラム(直
動,遠側)「実施例2」
【図14】非軸対称光学系のスポットダイアグラム(直
動,近側)「実施例2」
【図15】非軸対称光学系のスポットダイアグラム(回
動,遠側)「実施例2」
【図16】非軸対称光学系のスポットダイアグラム(回
動,近側)「実施例2」
【図17】共軸系レンズのみ用いた非軸対称光学系(軸
ずらし)の歪曲図「実施例1」
【図18】非軸対称光学系の歪曲図(−1D)「実施例
2」
【図19】非軸対称光学系の歪曲図(直動,遠側)「実
施例2」
【図20】非軸対称光学系の歪曲図(直動,近側)「実
施例2」
【図21】非軸対称光学系の歪曲図(回動,遠側)「実
施例2」
【図22】非軸対称光学系の歪曲図(回動,近側)「実
施例2」
【図23】非軸対称光学系の斜視図(ファインダ光学系
のみ)「実施例2」
【図24】非軸対称光学系の斜視図(全系)「実施例
2」
【図25】非軸対称光学系の図「実施例3」
【図26】非軸対称光学系のスポットダイアグラム「実
施例3」
【図27】非軸対称光学系の歪曲図「実施例3」
【図28】反射面に施す絞りの形状を示す図
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 ハーフミラー 3 フィルム面 4 焦点板 5 ミラー 6 リレー群 7 接眼群

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像面から出た光束を瞳に導くファインダ
    光学系であって、像を中継するリレー光学系を備え、該
    リレー光学系は、前記光束を反射する反射面を有する単
    レンズのみで構成される事を特徴とするファインダ光学
    系。
  2. 【請求項2】 前記反射面は、1面のみである事を特徴
    とする請求項1に記載のファインダ光学系。
  3. 【請求項3】 前記反射面は、正のパワーを持つ事を特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載のファインダ光学
    系。
  4. 【請求項4】 前記単レンズは、前記光束が入射する入
    射面と、前記反射面により反射された前記光束が射出す
    る射出面とを有し、前記各面は互いに異なる曲率を持つ
    事を特徴とする請求項1に記載のファインダ光学系。
  5. 【請求項5】 前記反射面は、1面のみである事を特徴
    とする請求項4に記載のファインダ光学系。
  6. 【請求項6】 前記反射面は、正のパワーを持つ事を特
    徴とする請求項4又は請求項5に記載のファインダ光学
    系。
  7. 【請求項7】 前記入射面或いは前記射出面の少なくと
    も1面は、正のパワーを持つ事を特徴とする請求項4乃
    至請求項6のいずれかに記載のファインダ光学系。
  8. 【請求項8】 前記単レンズのアッベ数をνdとする
    と、30<νd<70を満足する事を特徴とする請求項
    1乃至請求項7のいずれかに記載のファインダ光学系。
  9. 【請求項9】 前記反射面の曲率半径をCRとすると、
    |CR|<100を満足する事を特徴とする請求項3又
    は請求項6に記載のファインダ光学系。
JP10006380A 1998-01-13 1998-01-16 ファインダ光学系 Pending JPH11202219A (ja)

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JP10006380A JPH11202219A (ja) 1998-01-16 1998-01-16 ファインダ光学系
US09/228,685 US6122454A (en) 1998-01-13 1999-01-12 Viewfinder optical system
US09/591,350 US6487374B1 (en) 1998-01-13 2000-06-09 Viewfinder optical system

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259475A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Olympus Corp ファインダー光学系及び一眼レフカメラ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006259475A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Olympus Corp ファインダー光学系及び一眼レフカメラ

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