JPH11201761A - 車載用情報端末および車両情報システム - Google Patents

車載用情報端末および車両情報システム

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JPH11201761A
JPH11201761A JP10004191A JP419198A JPH11201761A JP H11201761 A JPH11201761 A JP H11201761A JP 10004191 A JP10004191 A JP 10004191A JP 419198 A JP419198 A JP 419198A JP H11201761 A JPH11201761 A JP H11201761A
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JP
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module
card
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information terminal
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JP10004191A
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Inventor
Hiroaki Ishii
宏顕 石井
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数種類のPCカードを利用して機能拡張を図
る場合であっても、一次記憶手段の容量不足を防止でき
る車載用情報端末を提供する。 【解決手段】クライアントドライバを非常駐型にし、P
Cカードがソケットに挿入された場合に(S3 のyes)、ク
ライアントドライバを専用電話回線を介して情報センタ
から取得し(S6)、一次記憶部に展開するようにした(S
7)。また、情報センタからクライアントドライバを送信
する際には、初期関数の記憶位置を示すオフセット値を
クライアントドライバ本体に付加するようにした。そし
て、クライアントドライバが一次記憶部に展開された
後、オフセット値の一次記憶部上のアドレスおよびオフ
セット値に基づいて初期関数のアドレスを計算し(S9)、
初期関数を実行するようにした(S10) 。これにより、ク
ライアントドライバの記憶位置が一定でなくても、クラ
イアントドライバを確実に実行することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車載用ナビゲー
ション装置などの車両に搭載されて用いられる情報端末
に関する。また、この発明は、車載用情報端末と情報セ
ンタとを通信回線を介して接続できるようにされた車両
情報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両の現在位置を検出し、こ
の検出された車両の現在位置を道路地図上に重畳表示し
たり、車両を推奨経路に沿って目的地まで案内したり、
路側に設置された路上ビーコンから取得される渋滞情報
や規制情報などの道路情報をドライバに提供したりする
車載用ナビゲーション装置が知られている。
【0003】一方、最近では、このような車載用ナビゲ
ーション装置の基本的な機能を拡張し、車載用ナビゲー
ション装置のインテリジェント化を一層進展させること
が望まれている。たとえば、運送会社などにおいて、パ
ーソナルコンピュータ(以下「パソコン」という。)に
おいて走行経路を作成し、この作成された走行経路デー
タを車載用ナビゲーション装置に入力して指示どおりに
トラックを走行させたり、トラックの走行経路を車載用
ナビゲーション装置において記録し、この記録された走
行経路データをパソコンに入力して走行経路を管理した
り、さらには、車載ナビゲーション装置をパソコンとし
て利用したりすることが望まれている。
【0004】そこで、このような車載用ナビゲーション
装置における機能拡張を実現するために、たとえば特開
平9−80145号公報に開示されているように、PC
カードを利用することが考えられる。PCカードは、J
EIDA(日本電子工業振興協会)またはPCMCIA
( Personal Computer Memory Card International Asso
ciation)において制定された規格(たとえば、PC Card
Standard(1995年制定))を準拠しているもので、メモ
リ、モデムその他の機能を実現する周辺機器である。し
たがって、PCカードを用いれば、車載用ナビゲーショ
ン装置をいわばモバイル端末装置として利用することが
でき、ナビゲーション機能の拡張を図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、PCカード
を車載用ナビゲーション装置において利用する場合に
は、PCカードの種類に依らずに共通の機能を実現する
ソケットサービスモジュールおよびカードサービスモジ
ュールなどの共通機能モジュールを車載用ナビゲーショ
ン装置にインストールし、そのうえで、使用するPCカ
ード固有の機能を実現するドライバ(以下「クライアン
トドライバ」という。)を車載用ナビゲーション装置に
インストールする必要がある。
【0006】一方、共通機能モジュールおよびクライア
ントドライバはいずれも常駐型プログラムであり、少な
くとも車載用ナビゲーション装置の稼働中は一次記憶装
置に展開されるようになっている。したがって、使用す
るPCカードの種類が増えれば、一次記憶装置に常駐す
るクライアントドライバの数が増えることになる。パソ
コンなど一次記憶装置の容量を拡張できるように設計さ
れているシステムでは、常駐するクライアントドライバ
の数が増えれば、ユーザが個人的に一次記憶装置を買い
求め、当該一次記憶装置を追加することにより一次記憶
装置の容量を拡張できる。そのため、一次記憶装置の容
量不足を容易に解消できる。また、一次記憶装置の容量
が不足した場合、データを二次記憶装置にいったん回避
させるスワップと呼ばれる技術も従来から知られてお
り、これも容量不足の解消にある程度役立っている。
【0007】しかしながら、車載用ナビゲーション装置
のように、低価格化のために必要最小限の資源でシステ
ム設計されているようなシステムでは、ユーザの購入後
の費用負担を最小限にするために、ユーザが個人的に一
次記憶装置の容量を拡張することができないようになっ
ている。したがって、一次記憶装置の容量を拡張しよう
と思えば、車載用ナビゲーション装置を製造しているメ
ーカが、車載用ナビゲーション装置を装備している車両
をリコールなどで回収し、すべての車載用ナビゲーショ
ン装置の部品を交換する必要が生じ、非常に手間がかか
る。また、このようなことをするのであれば、部品交換
にかかる費用は、製品の価格に予め反映させておくな
ど、最終的にはユーザの負担となるから、結局、ユーザ
は時間的および経済的に大きな負担を強いられることに
なる。そのため、一次記憶装置の容量不足を容易に解消
することができないという問題がある。
【0008】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、複数種類のPCカードを利用して機能拡
張を図る場合であっても、一次記憶装置の容量不足を容
易に解消できる車載用情報端末および車両情報システム
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達成するための請求項1記載の発明は、PCカード
に関する規格に準拠したPCカードを挿入するためのソ
ケットと、PCカードの種類に依らずに共通の機能を実
現する常駐型の共通機能モジュールが記憶された第1の
二次記憶手段と、PCカード固有の機能を実現する非常
駐型の固有機能モジュールが記憶された第2の二次記憶
手段と、上記第1の二次記憶手段に記憶されている共通
機能モジュールを一次記憶手段に展開するための第1の
モジュール展開手段と、上記ソケットにPCカードが挿
入される場合に、このPCカードに対応する固有機能モ
ジュールを上記第2の二次記憶手段から取得するための
モジュール取得手段と、このモジュール取得手段により
取得された固有機能モジュールを上記一次記憶手段に展
開するための第2のモジュール展開手段と、上記一次記
憶手段に展開されている共通機能モジュールに対して、
上記第2のモジュール展開手段により一次記憶手段に展
開された固有機能モジュールを実行するのに必要なプロ
グラムの上記一次記憶手段における格納アドレスを知ら
せるためのアドレス提供手段とを含むことを特徴とする
車載用情報端末である。
【0010】PCカードに関する規格とは、JEIDA
およびPCMCIAである。また、非常駐型のモジュー
ルとは、必要時に一次記憶装置に展開されるようにプロ
グラムされたものであり、常駐型のモジュールとは、少
なくとも車載用情報端末稼働中は一次記憶装置に展開さ
れているモジュールである。この発明では、PCカード
固有の機能を実現する固有機能モジュールを非常駐型と
し、PCカードがソケットに挿入された場合に、そのP
Cカードに対応する固有機能モジュールが第2の二次記
憶手段から取得され、一次記憶手段に展開される。ま
た、展開された固有機能モジュールを実行するのに必要
なプログラムの一次記憶手段上の格納アドレスを共通機
能モジュールに対して知らせるようにしている。これに
より、共通機能モジュールは、格納アドレスに基づいて
固有機能モジュールを実行することができるから、結
局、ソケットに挿入されたPCカード固有の機能が実現
されるようになっている。
【0011】このように、PCカードの固有機能モジュ
ールを非常駐型にし、PCカードがソケットに挿入され
た場合など必要なときに、固有機能モジュールを第2の
二次記憶手段から取得して一次記憶手段に展開するよう
にしているから、複数種類のPCカードを利用する場合
であっても、一次記憶手段の容量が不足することはな
く、したがって一次記憶手段の容量を拡張する必要がな
い。そのため、車載用ナビゲーション装置のように、一
次記憶手段の容量を容易に拡張できないように設計され
ている車載用情報端末であっても、ユーザに時間的およ
び経済的な負担を強いることなく、ナビゲーション装置
本体の機能を容易に拡張することができる。
【0012】請求項2記載の発明は、上記第2の二次記
憶手段は、当該車載用情報端末に対して着脱自在なもの
であることを特徴とする請求項1記載の車載用情報端末
である。たとえば第2の二次記憶手段は、CD−RO
M、MO(Magneto Optical) ディスクおよびにDVD(D
igital Video Disk)−ROMなどである。
【0013】この発明によれば、車載用情報端末に組み
込まれているハードディスクなどに複数種類の固有機能
モジュールを記憶しておく必要はないから、ハードディ
スクなどを効率的に利用することができる。したがっ
て、たとえばこの発明を車載用ナビゲーション装置に適
用すれば、本来のナビゲーション機能の高機能化を図る
ためにナビゲーションプログラムを大容量にしても、ハ
ードディスクの容量不足が問題となることは少なくな
る。そのため、ナビゲーション機能の高機能化を容易に
図ることができる。よって、ナビゲーション装置の開発
コストを削減できる。
【0014】請求項3記載の発明は、上記第2の二次記
憶手段は、上記ソケットに挿入されるべきPCカードに
備えられたメモリであることを特徴とする請求項1また
は2記載の車載用情報端末である。この発明によれば、
クライアントドライバを記憶させるための専用の記憶媒
体は不要となるから、PCカードを製造するメーカなど
は、PCカードの付属品であるインストールキットおよ
びドライバなどのソフトウエアを含めたPCカードの製
造コストを低減できる。また、ユーザは、クライアント
ドライバをわざわざインストールする必要がなく、PC
カードをソケットに挿入するだけでよいから、ユーザの
作業を簡単にすることができる。
【0015】請求項4記載の発明は、車載用情報端末
と、複数種類のPCカードに対応する固有機能モジュー
ルが記憶されたモジュール記憶手段を有し、上記車載用
情報端末に対して所定の通信回線を介して接続可能な情
報センタとを備え、上記車載用情報端末は、PCカード
に関する規格に準拠したPCカードを挿入するためのソ
ケットと、PCカードの種類に依らずに共通の機能を実
現する常駐型の共通機能モジュールが記憶された二次記
憶手段と、上記第1の二次記憶手段に記憶されている共
通機能モジュールを一次記憶手段に展開するための第1
のモジュール展開手段と、上記ソケットにPCカードが
挿入される場合に、このPCカードに対応する固有機能
モジュールを上記通信回線を介して上記モジュール記憶
手段から取得するためのモジュール取得手段と、このモ
ジュール取得手段により取得された固有機能モジュール
を上記一次記憶手段に展開するための第2のモジュール
展開手段と、上記一次記憶手段に展開されている共通機
能モジュールに対して、上記第2のモジュール展開手段
により一次記憶手段に展開された固有機能モジュールを
実行するのに必要なプログラムの上記一次記憶手段にお
ける格納アドレスを知らせるためのアドレス提供手段と
を含むものであることを特徴とする車両情報システムで
ある。
【0016】この発明によれば、情報センタから通信回
線を介して固有機能モジュールを取得することができる
から、車載用情報端末に組み込んであるハードディスク
や、車載用情報端末に着脱自在なCD−ROMなどに固
有機能モジュールを記憶させておく必要はない。したが
って、車載用情報端末に組み込まれるハードディスクな
どの二次記憶手段を効率的に利用することができる。
【0017】そのため、この発明に係る車載用情報端末
を車載用ナビゲーション装置に適用すれば、上記請求項
2記載の発明の場合と同様に、ハードディスクの容量不
足が問題となることが少なくなるから、ナビゲーション
機能の高機能化を容易に図ることができ、その結果ナビ
ゲーション装置の開発コストを削減することができる。
【0018】また、固有機能モジュールがバージョンア
ップした場合であっても、ユーザはバージョンアップし
た固有機能モジュールを通信を介して速やかに取得でき
る。したがって、固有機能モジュールの高機能化を適宜
図ることができる。また、固有機能モジュールが記憶さ
れた記憶媒体を何度も購入する必要がないから、ユーザ
の経済的負担を軽減できる。
【0019】さらに、PCカードを製造するメーカなど
は、固有機能モジュールが記憶された記憶媒体を製造す
る必要はなく、またバージョンアップした場合でも、バ
ージョンアップした固有機能モジュールをその都度情報
センタのモジュール記憶手段に記憶させるだけで済むか
ら、コストの大幅削減を実現できる。さらには、これに
関連してユーザはPCカードを安価に購入できるから、
ユーザの経済的負担を軽減できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係るナビゲーションシステムの構成
を示す概念図である。このナビゲーションシステムは、
PCカードを利用してナビゲーション機能の拡張を図る
ことができるようにされたもので、車載用ナビゲーショ
ン装置1および情報センタ2を有している。車載用ナビ
ゲーション装置1と情報センタ2とは、専用電話回線3
を介して接続可能になっている。
【0021】車載用ナビゲーション装置1は、ナビゲー
ション装置本体11を備えている。ナビゲーション装置
本体11には、車両の移動量を検出する距離センサ12
および車両の方位変化量を検出する方位センサ13、な
らびに情報センタ2と通信する際に変復調処理などの通
信処理を実行する通信装置14が接続されている。ナビ
ゲーション装置本体11は、当該ナビゲーション装置本
体11の制御中枢として機能するコントローラ21と、
距離センサ12および方位センサ13の各出力に基づい
て車両の現在位置を検出する位置検出部22と、RAM
などで構成され、ワークエリアとして機能する一次記憶
部23と、ハードディスク、CD−ROMドライブに装
填された状態のCD−ROM、DVD、MOドライブに
装填された状態のMOディスクなどの二次記憶部24
と、1枚または複数枚のPCカード25が挿入されるべ
きソケット26とを備えている。
【0022】コントローラ21は、CPU装置31と、
通信装置14を制御する通信制御部32と、一次記憶部
23を制御するメモリ制御部33と、二次記憶部24を
制御する周辺機器制御部34と、ソケット26に挿入さ
れたPCカード25を制御するPCカード制御部35を
備えている。これら各制御部32〜35は、CPU装置
31が、通信装置14、一次記憶部23、二次記憶部2
4、および、ソケット26に挿入されたPCカード25
を制御する際のインタフェースとして機能するものであ
る。
【0023】ソケット26に挿入されるべきPCカード
25は、JEIDAまたはPCMCIAのうちいずれか
一方または両方の規格に準拠したものであり、モデムカ
ード、LAN(Local Area Network)アダプタカード、メ
モリなどの一次記憶カード、フラッシュメモリおよびハ
ードディスクなどの二次記憶カード、他の記憶装置と接
続するためのSCSI(Small Computer System Interfa
ce) アダプタカード、テレビおよびラジオのチューナカ
ードなどである。PCカード25には、PCカード25
の種類に応じて周辺装置27が接続される場合がある。
たとえばPCカード25がモデムカードである場合に
は、携帯電話機およびPHS(Personal Handyphone Sys
tem)などが周辺装置27としてPCカード25に接続さ
れる。
【0024】二次記憶部24は、道路地図データベー
ス、PCカード25の種類に依らずにPCカード25の
基本的な機能を実現するための共通機能モジュール、お
よび、プログラムを一次記憶部23に展開するためのロ
ーダモジュールを記憶している。道路地図データベース
は、道路地図を複数のメッシュに分割し、各メッシュ単
位の道路地図データをそれぞれ地図ファイルとして有し
ている。共通機能モジュールは、常駐型プログラムであ
り、低位レベルのアプリケーションプログラミングイン
タフェース(API) 機能を実現するソケットサービスモジ
ュール、および、高位レベルのAPI機能を実現するた
めのカードサービスモジュールを有している。ローダモ
ジュールは、常駐型プログラムであり、共通機能モジュ
ールに記述されたロード命令に従ってCPU装置31に
より起動され、必要なプログラムを一次記憶部23に展
開する。
【0025】情報センタ2は、ドライバデータベースが
記憶されたドライバ記憶装置41を有している。ドライ
バデータベースは、複数種類のPCカード固有の機能を
実現するためのクライアントドライバが登録されたもの
である。情報センタ2は、クライアントドライバを専用
電話回線3を介して必要に応じて車載用ナビゲーション
装置1に送信することができるようになっている。
【0026】この場合、情報センタ2は、クライアント
ドライバ本体と、クライアントドライバ本体内の初期関
数の記憶位置を特定するためのオフセット値OFとをク
ライアントドライバオブジェクト(図2参照)として1
つにまとめ、このクライアントドライバオブジェクトを
専用電話回線3を介して車載用ナビゲーション装置1に
送信する。
【0027】ここに、初期関数とは、クライアントドラ
イバ本体を初期化するために必要なプログラムであり、
クライアントドライバを実行する際には、最初に起動さ
れるべきものである。オフセット値OFは、クライアン
トドライバオブジェクトの先頭に挿入され、クライアン
トドライバオブジェクトの先頭から何バイト目に初期関
数があるのかを示している。たとえば、初期関数がクラ
イアントドライバオブジェクトの先頭からnバイトの位
置に記憶されていれば、オフセット値OFはnとなる。
【0028】車載用ナビゲーション装置1のCPU装置
31は、位置検出部22において車両の現在位置が検出
されると、二次記憶部24に記憶されている道路地図デ
ータベースの中から車両の現在位置周辺の複数の地図フ
ァイルを周辺機器制御部34を介して読み出し、この読
み出された地図ファイルをメモリ制御部33を介して一
次記憶部23にいったん記憶させる。
【0029】その後、一次記憶部23に記憶されている
地図ファイルをメモり制御部33を介して読み出し、こ
の読み出された地図ファイルに基づく道路地図を表示装
置(図示せず)に表示するとともに、この道路地図上に
車両の現在位置をカーマークとして重畳表示させる。こ
うして、車載用ナビゲーション装置1における基本的な
ナビゲーション機能の1つである現在位置表示機能が達
成される。
【0030】また、車載用ナビゲーション装置1のCP
U装置31は、ソケット26に挿入されているPCカー
ド25を制御することにより、基本的なナビゲーション
機能以外の拡張機能を実現する。この場合、CPU装置
31は、PCカード25の種類に応じたクライアントド
ライバを情報センタ2から取得し、この取得されたクラ
イアントドライバを一次記憶部23に展開して実行する
ことにより、PCカード25を制御する。
【0031】図3は、CPU装置31において実行され
るクライアントドライバ展開処理を説明するためのフロ
ーチャートである。また、図4は、プログラムを主体に
した場合におけるクライアントドライバ展開処理の流れ
を示すための一次記憶部23のメモリマップの一部を示
す図であり、かっこ内の英数字は、図3におけるステッ
プ符号に対応する。
【0032】CPU装置31は、この車載用ナビゲーシ
ョン装置1が起動されると(ステップS1のYES)、
この起動に応答して、周辺機器制御部34を介して二次
記憶部24から共通機能モジュールおよびローダモジュ
ールを読み出し、この読み出された共通機能モジュール
およびローダモジュールをメモリ制御部33を介して一
次記憶部23に展開する(ステップS2)。その後、C
PU装置31は、一次記憶部23に展開された共通機能
モジュールを実行する。
【0033】より具体的には、CPU装置31は、PC
カード制御部35を介してPCカード25がソケット2
6に挿入されたか否かを判別する(ステップS3)。こ
のステップS3の判別が肯定されれば、CPU装置31
は、PCカード制御部35を介して、ソケット26に挿
入されているPCカード25内のメモリに記憶されてい
る製品名およびバージョン情報などのPCカード25の
種類を特定するために必要な種類特定データを読み込む
(ステップS4)。その後、この読み込まれた種類特定
データを含むカード情報オブジェクトを作成し、この作
成されたカード情報オブジェクトを通信制御部32を介
して通信装置14に与える。通信装置14は、カード情
報オブジェクトに基づいて無線送信信号を作成し、この
作成された無線送信信号を専用電話回線3を介して情報
センタ2に送信する(ステップS5)。
【0034】情報センタ2は、受信された無線送信信号
からカード情報オブジェクトを復元し、この復元された
情報オブジェクト内の種類特定データを抽出する。そし
て、この抽出された種類特定データに基づいて、車載用
ナビゲーション装置1のソケット26に挿入されたPC
カード25の種類を特定する。その後、この特定された
種類に対応するクライアントドライバオブジェクトをド
ライバ記憶装置41から読み出し、この読み出されたク
ライアントドライバオブジェクトを専用電話回線3を介
して車載用ナビゲーション装置1に返信する。
【0035】CPU装置31は、通信装置14において
クライアントドライバオブジェクトが受信されたか否か
を判別している(ステップS6)。このステップS6の
判別が肯定されれば、CPU装置31は、受信されたク
ライアントドライバオブジェクトを通信制御部32を介
して取得した後、一次記憶部23に展開されているロー
ダモジュールを実行する。より具体的には、CPU装置
31は、取得されたクライアントドライバオブジェクト
をメモリ制御部33を介して一次記憶部23に展開する
(ステップS7)。その後、CPU装置31は、一次記
憶部23に展開したクライアントドライバオブジェクト
の一次記憶部23上の先頭アドレスを取得する(ステッ
プS8)。
【0036】CPU装置31は、この先頭アドレスの取
得に応答して、共通機能モジュールを実行する。より具
体的には、CPU装置31は、一次記憶部23上の先頭
アドレスにアクセスし、クライアントドライバオブジェ
クトの先頭に配置されているオフセット値OFを取得す
る。その後、この取得されたオフセット値OFに基づい
て、当該クライアントドライバオブジェクトにおける初
期関数の記憶位置のアドレスを計算する(ステップS
9)。具体的には、オフセット値OFはクライアントド
ライバオブジェクトの先頭から数えて何バイト目に初期
関数が記憶されているかを示すものであるから、ローダ
モジュールから与えられた先頭アドレスとオフセット値
OFとを加算することにより、初期関数の一次記憶部2
3上でのアドレスを求めることができる。
【0037】CPU装置31は、初期関数のアドレスが
求められると、この求められたアドレスに基づいて初期
関数を実行する(ステップS10)。これにより、クラ
イアントドライバ本体が初期化される。さらに、CPU
装置31は、初期関数の引き数に対して、クライアント
ドライバの登録および初期設定などを行うためのカード
サービスモジュールのアドレスをセットする(ステップ
S11)。その後、クライアントドライバは、引き数で
渡されたアドレスをもとにカードサービスモジュールを
実行することにより、クライアントドライバの登録およ
び初期設定を実行する(ステップS12)。
【0038】このようにして、ソケット26に挿入され
たPCカード25のクライアントドライバの登録および
初期設定が完了すると、CPU装置31は、当該クライ
アントドライバを実行する。これにより、PCカード2
5が実現すべき機能が達成される。たとえば、PCカー
ド25としてモデムカードがソケット26に挿入された
場合、PCカード25には携帯電話機などが周辺装置2
7として接続される。この場合、CPU装置31により
モデムカードのクライアントドライバが実行されること
により、車載用ナビゲーション装置1をいわばモバイル
型のパーソナルコンピュータ(以下簡略化して「パソコ
ン」という。)として使用することができるようにな
る。具体的には、携帯電話機を介してインターネットお
よびパソコン通信などと接続し、たとえば電子メールの
送受信を行うことができる。
【0039】また、たとえば運送会社などにおいて、会
社内のパソコンにおいて作成された走行予定経路データ
が記憶された二次記憶カードがソケット26に挿入され
る場合、CPU装置31は、当該二次記憶カードのクラ
イアントドライバを実行することにより、二次記憶カー
ドに記憶されている走行予定経路データを読み出し、当
該走行予定経路を道路地図上に推奨経路として表示す
る。これにより、たとえば複数台のトラックの走行予定
経路を一括管理することができるようになる。
【0040】さらに、たとえば位置検出部22において
検出された車両の現在位置を逐一記録することにより車
両が走行してきた経路をデータとして記録し、走行終了
後に、空の二次記憶カードがソケット26に挿入された
場合、CPU装置31は、当該二次記憶カードのクライ
アントドライバを実行することにより、記録されていた
走行経路データを二次記憶カードに移動させる。そし
て、この二次記憶カードに記憶された走行経路データを
会社内のパソコンに入力させれば、たとえば複数台の車
両が実際に走行してきた経路をパソコン上で一括管理す
ることができる。
【0041】以上のようにこの実施形態によれば、クラ
イアントドライバを非常駐型にし、PCカード25がソ
ケット26に挿入された場合に、クライアントドライバ
を専用電話回線3を介して情報センタ2から取得して一
次記憶部23に展開するようにしているから、複数種類
のPCカード25を利用する場合であっても、一次記憶
部23の容量が不足することはなく、したがって一次記
憶部23の容量を拡張する必要がない。そのため、ユー
ザに時間的および経済的な負担を強いることなく、ナビ
ゲーション機能の拡張を容易に図ることができる。
【0042】また、クライアントドライバを通信により
取得するようにしているから、二次記憶部24にクライ
アントドライバを記憶しておく必要はない。したがっ
て、二次記憶部24を効率的に利用することができるか
ら、たとえば本来のナビゲーション機能の高機能化を図
るためにナビゲーションプログラムを大容量にしても、
二次記憶部24の容量不足が問題となることはない。そ
のため、ナビゲーション機能の高機能化を容易に図るこ
とができるから、ナビゲーション装置の開発コストを削
減できる。
【0043】この発明の実施の1形態の説明は以上のと
おりであるが、この発明は上述の実施形態に限定される
ものではない。たとえば上記実施形態では、車載用ナビ
ゲーション装置1と情報センタ2とを専用電話回線3を
介して接続できるようにしているが、たとえば公衆電話
回線および専用データ通信回線など他の通信回線を介し
て車載用ナビゲーション装置1と情報センタ2とを接続
できるようにしてもよい。
【0044】また、たとえば情報センタ2からクライア
ントドライバオブジェクトを含む電波をFM多重通信な
どでブロードキャスト的に常時放射させておき、車載用
ナビゲーション装置1において受信された電波の中か
ら、ソケット26に挿入されたPCカード25の種類に
応じたクライアントドライバオブジェクトを選択して取
り込むようにしてもよい。さらに、情報センタ2として
路上ビーコンを適用してもよい。
【0045】また、上記実施形態では、クライアントド
ライバを情報センタ2のドライバ記憶装置41に記憶さ
せるようにしているが、たとえば使用予定のPCカード
25のクライアントドライバをたとえば書込可能な二次
記憶部24にその都度インストールし、実際に使用する
際に、クライアントドライバを一次記憶部23に展開さ
せるようにしてもよい。
【0046】さらに、クライアントドライバをPCカー
ド25内のメモリに記憶させ、PCカード25がソケッ
ト26に挿入された場合に、当該PCカード25からク
ライアントドライバを読み出し、この読み出されたクラ
イアントドライバを一次記憶部23に展開するようにし
てもよい。この場合には、ソケット26に挿入されたP
Cカード25の種類を識別しなくても必要なクライアン
トドライバを一次記憶部23に展開できるから、処理が
簡単になる。
【0047】さらにまた、上記実施形態では、この発明
を車載用ナビゲーション装置1に適用する場合を例にと
って説明しているが、この発明は、たとえばPCカード
を利用して種々の機能を実現するだけの単なる車載用情
報端末に対しても容易に適用することができる。この場
合であっても、一次記憶部23を効率的に利用できるこ
とに代わりはないから、大容量のプログラムでも高速に
処理することができるという利点がある。
【0048】その他、特許請求の範囲に記載された範囲
で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るナビゲーションシ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図2】クライアントドライバオブジェクトのデータ構
成を示す図である。
【図3】CPU装置において実行されるクライアントド
ライバ展開処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図4】プログラムを主体にした場合におけるクライア
ントドライバ展開処理の流れを示す図である。
【符号の説明】
23 一次記憶部(一次記憶手段) 24 二次記憶部(第1の二次記憶手段、第2の二次記
憶手段、二次記憶手段) 25 PCカード 26 ソケット 31 CPU装置(第1のモジュール展開手段、モジュ
ール取得手段、第2のモジュール展開手段、アドレス提
供手段、 41ドライバ記憶装置(モジュール記憶手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PCカードに関する規格に準拠したPCカ
    ードを挿入するためのソケットと、 PCカードの種類に依らずに共通の機能を実現する常駐
    型の共通機能モジュールが記憶された第1の二次記憶手
    段と、 PCカード固有の機能を実現する非常駐型の固有機能モ
    ジュールが記憶された第2の二次記憶手段と、 上記第1の二次記憶手段に記憶されている共通機能モジ
    ュールを一次記憶手段に展開するための第1のモジュー
    ル展開手段と、 上記ソケットにPCカードが挿入される場合に、このP
    Cカードに対応する固有機能モジュールを上記第2の二
    次記憶手段から取得するためのモジュール取得手段と、 このモジュール取得手段により取得された固有機能モジ
    ュールを上記一次記憶手段に展開するための第2のモジ
    ュール展開手段と、 上記一次記憶手段に展開されている共通機能モジュール
    に対して、上記第2のモジュール展開手段により一次記
    憶手段に展開された固有機能モジュールを実行するのに
    必要なプログラムの上記一次記憶手段における格納アド
    レスを知らせるためのアドレス提供手段とを含むことを
    特徴とする車載用情報端末。
  2. 【請求項2】上記第2の二次記憶手段は、当該車載用情
    報端末に対して着脱自在なものであることを特徴とする
    請求項1記載の車載用情報端末。
  3. 【請求項3】上記第2の二次記憶手段は、上記ソケット
    に挿入されるべきPCカードに備えられたメモリである
    ことを特徴とする請求項1または2記載の車載用情報端
    末。
  4. 【請求項4】車載用情報端末と、複数種類のPCカード
    に対応する固有機能モジュールが記憶されたモジュール
    記憶手段を有し、上記車載用情報端末に対して所定の通
    信回線を介して接続可能な情報センタとを備え、 上記車載用情報端末は、 PCカードに関する規格に準拠したPCカードを挿入す
    るためのソケットと、 PCカードの種類に依らずに共通の機能を実現する常駐
    型の共通機能モジュールが記憶された二次記憶手段と、 上記第1の二次記憶手段に記憶されている共通機能モジ
    ュールを一次記憶手段に展開するための第1のモジュー
    ル展開手段と、 上記ソケットにPCカードが挿入される場合に、このP
    Cカードに対応する固有機能モジュールを上記通信回線
    を介して上記モジュール記憶手段から取得するためのモ
    ジュール取得手段と、 このモジュール取得手段により取得された固有機能モジ
    ュールを上記一次記憶手段に展開するための第2のモジ
    ュール展開手段と、 上記一次記憶手段に展開されている共通機能モジュール
    に対して、上記第2のモジュール展開手段により一次記
    憶手段に展開された固有機能モジュールを実行するのに
    必要なプログラムの上記一次記憶手段における格納アド
    レスを知らせるためのアドレス提供手段とを含むもので
    あることを特徴とする車両情報システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004521356A (ja) * 2001-06-28 2004-07-15 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 車両、例えば、自動車用ナビゲーションシステムの作動方法、及びナビゲーションシステム
JP2006253848A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Nec Corp 携帯端末、それを含む通信システム、その通信方法ならびに制御プログラム

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