JPH11201092A - 回転機械の動翼 - Google Patents

回転機械の動翼

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JPH11201092A
JPH11201092A JP10000076A JP7698A JPH11201092A JP H11201092 A JPH11201092 A JP H11201092A JP 10000076 A JP10000076 A JP 10000076A JP 7698 A JP7698 A JP 7698A JP H11201092 A JPH11201092 A JP H11201092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
negative pressure
pressure side
clearance
taper
Prior art date
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Pending
Application number
JP10000076A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuguji Nakano
嗣治 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP10000076A priority Critical patent/JPH11201092A/ja
Publication of JPH11201092A publication Critical patent/JPH11201092A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/12Blades
    • F01D5/14Form or construction
    • F01D5/20Specially-shaped blade tips to seal space between tips and stator

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップクリアランスを通過する漏れ流れによ
る損失を低減することができる回転機械の動翼を提供す
る。 【解決手段】 翼端面11の中央部が外側に突出した山
形に形成され、これにより正圧側と負圧側のクリアラン
スが大きく中間部のクリアランスが小さく構成されてい
る。山形は、正圧側と負圧側のテーパ面11a,11b
とその間の平面11cとからなる。また、山形は、中間
部が高く正圧側と負圧側が低い曲面であってもよい。正
圧面側に設けたテーパ面11a(又はテーパ曲面)が、
縮流位置14を負圧面側に移動させ、これにより、縮流
位置14と負圧面の距離が短くなるのでミキシングを抑
えることができる。更に、負圧面側に設けたテーパ面1
1b(又はテーパ曲面)により、翼端面11の位置が内
側に移動するので、再付着を確実に防止することができ
る。従ってこれらの相乗効果により、翼厚が相対的に厚
い翼列におけるチップクリアランス流量の増加を防ぐこ
とができ、その結果、圧損を従来形状より低減すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターボ機械を構成
する圧縮機、タービン、送風機等の回転機械の動翼に関
する。
【0002】
【従来の技術】図4は、チップクリアランスを有するジ
ェットエンジンやガスタービンを構成する従来の軸流圧
縮機の動翼を示している。この図において、(A)は側
面図、(B)は動翼の翼端側から見た図、(C)は下流
側から見た図である。動翼1は、ハブ2に周方向に間隔
を隔てて取り付けられており、その翼端部1aをチップ
部,翼根元部1bをルート部と呼ぶ。また、(B)に示
すように、動翼1は圧縮機軸心Zに対してチップ部1a
では角度θが大きく,ルート部1bでは角度θが小さく
なっている。更に、(C)に示すように、動翼1の回転
方向上流側(図で左側)を正圧側(又は腹側)、回転方
向下流側(図で右側)を負圧側(又は背側)と呼ぶ。動
翼1の回転により、正圧側の静圧が高く,負圧側の静圧
が低くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図5は、従来の圧縮機
動翼を上流側(図4(C)の反対側)から見た斜視図で
ある。この図に模式的に示すように、圧縮機動翼の損失
には、ルート部1bの隅部に生じる剥離流れA、翼
面に沿って半径方向に流れる半径方向流れB、及びチ
ップ部とケーシング3の隙間(クリアランス)を流れる
クリアランス流れCに起因する3種がある。このうち、
損失が最も大きいのは、クリアランス流れCによるもの
であり、従来の動翼では、チップクリアランスを通過す
る漏れ流れと高速の主流との干渉で発生する損失によっ
て効率向上が妨げられていた。
【0004】上述したように、従来の回転機械の動翼で
は、翼端面は平面であり、翼列の先端(チップ)におけ
る翼厚がチップクリアランスに対して相対的に厚くなる
と、縮流位置の下流で再付着とミキシングが起こり、そ
の影響でクリアランス流量が増加し、クリアランスによ
る圧損が増大する。しかし、翼厚は構造的に決まるもの
であるので、従来、翼厚が相対的に厚い翼列形状であっ
てもこの影響を許容せざるを得なかった。
【0005】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、チッ
プクリアランスを通過する漏れ流れによる損失を低減す
ることができる回転機械の動翼を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、翼端面
の中央部が外側に突出した山形に形成され、これにより
正圧側と負圧側のクリアランスが大きく中間部のクリア
ランスが小さく構成されている、ことを特徴とする回転
機械の動翼が提供される。本発明の好ましい実施形態に
よれば、前記山形は、正圧側と負圧側のテーパ面とその
間の平面とからなる。また、前記山形は、中間部が高く
正圧側と負圧側が低い曲面であってもよい。
【0007】本発明によれば、翼端面の中央部が外側に
突出した山形に形成され、これにより正圧側と負圧側の
クリアランスが大きく中間部のクリアランスが小さく構
成されているので、正圧面側に設けたテーパ面(又はテ
ーパ曲面)が、縮流の位置を負圧面側に移動させ、これ
により、縮流の位置と負圧面の距離が短くなるのでミキ
シングを抑えることができる。更に、負圧面側に設けた
テーパ面(又はテーパ曲面)が再付着を防止する。これ
らの効果により、翼厚が相対的に厚い翼列におけるチッ
プクリアランス流量の増加を防ぐことができ、その結
果、圧損が従来形状より低減される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付して使用する。回転機械の動
翼におけるクリアランス流れのモデルとして、ある単純
なモデルが提案されその実用性も報告されている(例え
ば、"An Investigation of the flow within the clear
ance space of a compressor blade tip", ISABE 1991
)。図1は、鋭角オリフィス(すなわち翼端クリアラ
ンス)を流れるポテンシャル流れを示す図であり、図2
は、混合を伴う同様のポテンシャル流れのモデル図であ
る。また、図1で、Aはオリフィスの面積、σは縮流の
収縮係数である。
【0009】このモデルでは、次の2つの仮定を設けて
いる。 チップに垂直な圧力勾配は、チップに平行な圧力勾配
に比べてはるかに大きく、従って、漏れ流れは、側壁に
垂直な面内の二次元流れである。 流れは非圧縮性であり、レイノルズ数が十分に大き
く、粘性の影響を無視できる。
【0010】この仮定の下で、クリアランス流れは、矩
形オリフィスを通る二次元ポテンシャル流れとみなすこ
とができる。もし、入口のエッジが鋭っていれば、図1
に示すような流れとなり、オリフィスを通る流量Qは、
(式1)で表すことができる。ここで、Aはオリフィス
の断面積、ΔPはオリフィスを通しての圧力差、Cdは
流量係数、ρは密度である。
【0011】
【数1】
【0012】図1に示す理想的な非粘性流れでは、流量
係数Cdと収縮係数σは共に同じ値0.61となる。し
かし、実際には、図2に示すように、粘性の影響により
再付着(reattachment)と圧力回復により、流量係数Cd
は収縮係数σよりも大きくなる。縮流の下流で再付着が
あり、完全混合によりチップクリアランスの出口(混合
領域)で均一流が形成される場合には、流量係数Cdは
0.84となる。従って、再付着と圧力回復により、翼
チップの同一の差圧において、流量係数が0.61から
0.84に増大し、漏れ流れが約38%増大することに
なる。本発明はかかる新規の知見に基づくものであり、
縮流下流における再付着とミキシングを抑制して、流量
係数の増大を抑制するものである。
【0013】図3は、本発明による回転機械の動翼の構
成図である。この図において、(A)(B)は本発明の
回転機械の動翼10、(C)は比較のために従来の回転
機械の動翼を示している。この図に示すように、本発明
の回転機械の動翼10の翼端面11の中央部が外側に突
出した山形に形成され、これにより正圧側と負圧側のク
リアランスが大きく中間部のクリアランスが小さく構成
されている。
【0014】すなわち、(A)の第1実施形態では、山
形は、正圧側と負圧側のテーパ面11a,11bとその
間の平面11cとからなる。また、(B)の第2実施形
態では、山形は、中間部が高く正圧側と負圧側が低い曲
面からなる。これに対して、従来の回転機械の動翼で
は、(C)に示すように、翼端面は平面のままに形成さ
れていた。なお、この図で、12は側壁(ケーシン
グ)、13は縮流を示す流線、14は縮流位置、15は
混合領域(ミキシングゾーン)である。
【0015】上述した構成によれば、翼端面11の中央
部が外側に突出した山形に形成され、これにより図3
(A)(B)に示すように、正圧側と負圧側のクリアラ
ンスが大きく中間部のクリアランスが小さく構成されて
いるので、正圧面側に設けたテーパ面11a(又はテー
パ曲面)が、縮流位置14を負圧面側に移動させ、これ
により、縮流位置14と負圧面の距離が短くなるのでミ
キシングを抑えることができる。すなわち、流線13が
翼端面11に再付着すると、図3(C)に示すように、
縮流位置14より下流側にミキシングゾーン15が形成
され、流量係数が増大する要因となるが、図3(A)
(B)のように、縮流位置14を負圧面側に移動させて
再付着を防止することにより、ミキシングゾーン15の
形成を防ぎ、流量係数を低く抑えることができる。
【0016】更に、負圧面側に設けたテーパ面11b
(又はテーパ曲面)により、翼端面11の位置が内側に
移動するので、再付着を確実に防止することができる。
従ってこれらの相乗効果により、翼厚が相対的に厚い翼
列におけるチップクリアランス流量の増加を防ぐことが
でき、その結果、圧損を従来形状より低減することがで
きる。
【0017】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、同様のチップクリアランスを有するタービン、送
風機等の動翼にも適用できる等、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更できることは勿論である。
【0018】
【発明の効果】上述したように、本発明の回転機械の動
翼は、翼端クリアランスを通過する漏れ流れによる損失
を低減することができる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋭角オリフィスを流れるポシャル流れを示す図
である。
【図2】混合を伴うポシャル流れのモデル図である。
【図3】本発明による回転機械の動翼の構成図である。
【図4】従来の回転機械の動翼の模式図である。
【図5】従来の圧縮機動翼を上流側から見た斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 動翼 1a 翼端部(チップ部) 1b 翼根元部(ルート部) 2 ハブ 3 ケーシング 4 漏れ流れ 10 回転機械の動翼 11 翼端面 11a,11b テーパ面 11c 平面 12 ケーシング 13 縮流流線 14 縮流位置 15 混合領域(ミキシングゾーン)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 翼端面の中央部が外側に突出した山形に
    形成され、これにより正圧側と負圧側のクリアランスが
    大きく中間部のクリアランスが小さく構成されている、
    ことを特徴とする回転機械の動翼。
  2. 【請求項2】 前記山形は、正圧側と負圧側のテーパ面
    とその間の平面とからなる、ことを特徴とする請求項1
    に記載の回転機械の動翼。
  3. 【請求項3】 前記山形は、中間部が高く正圧側と負圧
    側が低い曲面からなる、ことを特徴とする請求項1に記
    載の回転機械の動翼。
JP10000076A 1998-01-05 1998-01-05 回転機械の動翼 Pending JPH11201092A (ja)

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JP10000076A JPH11201092A (ja) 1998-01-05 1998-01-05 回転機械の動翼

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JPH11201092A true JPH11201092A (ja) 1999-07-27

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JP10000076A Pending JPH11201092A (ja) 1998-01-05 1998-01-05 回転機械の動翼

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140124196A (ko) * 2013-04-16 2014-10-24 엘지전자 주식회사 터보팬 및 이를 사용한 천정형 공기조화기
US9353632B2 (en) 2010-10-21 2016-05-31 Rolls-Royce Plc Aerofoil structure
EP2559853A3 (en) * 2011-08-18 2017-09-06 United Technologies Corporation Gasturbine engine airfoil seal
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WO2018092875A1 (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 三菱重工業株式会社 圧縮機、及びそのブレードの製造方法

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