JPH1120100A - 耐汚染性に優れたマーキング用粘着シ−ト - Google Patents

耐汚染性に優れたマーキング用粘着シ−ト

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JPH1120100A
JPH1120100A JP17667297A JP17667297A JPH1120100A JP H1120100 A JPH1120100 A JP H1120100A JP 17667297 A JP17667297 A JP 17667297A JP 17667297 A JP17667297 A JP 17667297A JP H1120100 A JPH1120100 A JP H1120100A
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JP
Japan
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sheet
layer
polyvinylidene fluoride
pressure
marking
Prior art date
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Pending
Application number
JP17667297A
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English (en)
Inventor
Naotake Katayama
尚武 片山
Komaji Matsui
駒治 松井
Takeshi Tomiyama
猛 富山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐汚染性に優れたマーキング用粘着シート。 【解決手段】離型性シート層(1)、粘着剤層(2)、
ベースシート層(3)、要すれば着色印刷層(4)、粘
着剤層(5)及びポリ弗化ビニリデンシート層(6)を
順次積層してなることを特徴とする耐汚染性に優れたマ
ーキング用粘着シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な耐汚染性に優
れたマーキング用粘着シ−トに係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着剤層、ベースシート層、着色
印刷層及びクリヤー樹脂被膜を積層してなるマーキング
用粘着フィルムは、広告、宣伝などの表示や、装飾など
を目的として、文字、数字、図柄などに加工したフィル
ムを電車、乗用車、二輪車、トラック、コンテナーなど
の被着体に貼付けて利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来から使用されてい
るマーキング用粘着シートは、環境汚染が著しい場所
(例えば、地下鉄トンネル内)で使用された場合には汚
染物質が該シート表面に付着して美観を損なうといった
欠点がある。
【0004】また、このような汚染物質が付着しても
水、洗剤などの洗浄液により除去できる耐汚染性に優れ
たマーキング用粘着シートも開発されている。 該耐汚
染性に優れたマーキング用粘着シートとしては、最上層
であるクリヤー樹脂被膜がクリヤー樹脂溶液に界面活性
剤を配合したクリヤー樹脂組成物によって形成された被
膜が一般的である。このようなクリヤー被膜は、初期段
階では汚染物質が洗浄液により完全に除去されるが、洗
浄が繰り返されるうちに被膜中の界面活性剤が洗い出さ
れるため汚染物質の洗浄効果が少なくなり、長期間耐汚
染性に優れた効果を発揮することは困難であった。
【0005】本発明は、長期間耐汚染性に優れた効果を
発揮するマーキング用粘着シートを開発することを目的
としてなされたものである。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明者等は上記した問
題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特にマー
キング用粘着シートのクリヤー被膜としてポリ弗化ビニ
リデンシートを使用することにより、従来からの欠点を
全て解消することを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0007】即ち、本発明は、離型性シート層(1)、
粘着剤層(2)、ベースシート層(3)、要すれば着色
印刷層(4)、粘着剤層(5)及びポリ弗化ビニリデン
シート層(6)を順次積層してなることを特徴とする耐
汚染性に優れたマーキング用粘着シートに係わる。
【0008】離型性シート層(1)は、粘着剤層(2)
の片面(ベ−スシ−ト層と反対の面)に、例えば、シリ
コン、ワックス、弗素樹脂などの離型剤で処理した紙、
シートあるいはそれ自体離型性を示すシートである。該
シートの厚みは、約10〜1000ミクロン、好ましく
は約20〜250ミクロンの範囲である。
【0009】粘着剤層(2)としては、例えば天然ゴ
ム、アクリル樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポ
リウレタン、ポリエステル、シリコンゴム、弗素ゴム、
ポリビニルブチラ−ルなどの従来から公知の感圧性や感
熱性の粘着剤で形成された層である。粘着剤には、例え
ば粘着付与剤、粘着調整剤、老化防止剤、安定剤、着色
剤などを含むことができる。粘着剤層(2)の膜厚は、
約10〜100ミクロン、特に20〜70ミクロンが好
ましい。粘着剤としては特に感圧性粘着剤が好ましい。
【0010】ベ−スシ−ト層(3)は、このベースシー
ト層(3)表面に設けられる(4)〜(6)の層を固定
化するとともに、被着体への貼付けを可能とするもので
ある。ベ−スシ−ト層(3)としては、特に制限なしに
使用することができる。具体的には、例えばアルミニウ
ム、鉄、ステンレス、ブリキ、銅等の金属類、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂、ポリエ
チレン樹脂、ポリウレタン樹脂、弗素樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂、
ポリブチレンテレフタレ−ト樹脂等のプラスチック類が
挙げられる。これらのべ−スシ−ト層(3)としては単
独であっても組合せたもの、例えば金属蒸着、ラミネ−
ト等であってもさしつかえない。更にこれらのベ−スシ
−ト層はそれ自身着色していても構わない。ベースシー
ト層としては、特にポリ塩化ビニル樹脂が好ましい。ベ
−スシ−ト層の膜厚は、金属類では、約10〜200ミ
クロン、特に約20〜80ミクロンが好ましく、プラス
チック類では約30〜1000ミクロン、特に40〜5
00ミクロンが好ましい。
【0011】着色印刷層(4)は、必要に応じて設けら
れるものであって、マーキング用シートに着色や美粧性
を付与するものである。該印刷層(4)は、上記ベース
シート層(3)で着色や美粧性を補えるものであれば必
要ないと考える。
【0012】粘着剤層(5)は、ポリ弗化ビニリデンシ
ート層(6)をベースシート層(4)に固定化するため
のものである。該効果を有するものであれば特に限定さ
れることなく従来から公知の感圧性粘着剤、感熱性粘着
剤などを使用することができる。感熱性粘着剤を使用し
た際には熱ラミによって接合される。
【0013】該粘着剤層(5)としては、上記した粘着
剤層(2)と同様のものを使用することができる。
【0014】ポリ弗化ビニリデンシート層(6)は、耐
汚染性を付与するための重要なものである。該ポリ弗化
ビニリデン分子は−(CH2−CF2)n−で表される
結晶性高分子であり、その分子中に2つの弗素原子と水
素原子を有し、かつCーFで結合されているためそれ自
体負に帯電し易く、汚染の原因となる負に帯電した汚染
粉体物質を反発して近ずけないことから耐汚染性に優れ
た効果を発揮する。また、該分子はC−F結合が強固で
あることから光、熱、水、洗剤などで劣化しないので耐
汚染性の効果を長期に亘って発揮する。該ポリ弗化ビニ
リデンシート層(6)の膜厚は、約20〜100ミクロ
ン、特に25〜80ミクロンの範囲が好ましい。該ポリ
弗化ビニリデンシート層(6)は単独シートでも構わな
いが、特にポリ弗化ビニリデンシートとポリエステル樹
脂シートやアクリル樹脂シートとの積層シート(共押し
出しシート)を使用することが好ましい。該積層シート
は耐候性を極端に低下させることなく加工性、粘着剤層
(5)との付着性、貼付作業性に優れた安価であるとい
った利点がある。またこの積層シートの膜厚はトータル
膜厚を100とするとその内のポリ弗化ビニリデン層が
占める割合は5〜40、特に10〜35が好ましい。
【0015】該シート層(6)は透明であることが好ま
しいが、必要に応じて下層を完全に隠蔽しない程度に着
色しても構わない。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に具体的に
説明する。
【0017】実施例1 ファンタック FD−1010(商品名、関西ペイント
株式会社製、ポリ塩化ビニル樹脂ベ−スシ−ト層50ミ
クロン/感圧性粘着剤層30ミクロン/離型性シ−ト層
250ミクロン)のベ−スシ−ト層表面にレタンPGー
60(関西ペイント株式会社製、商品名、2液ウレタン
塗料、橙色)の塗料をインキとして使用し、このものを
硬化膜厚が25ミクロンになるようにバーコータで塗装
し80℃で15分間加熱して着色印刷層を形成した。
【0018】次いで、得られた着色印刷層の表面からポ
リ弗化ビニリデン粘着シート(膜厚15ミクロンのポリ
弗化ビニリデン/膜厚35ミクロンのアクリル樹脂の共
押し出し積層シートのアクリル樹脂シート面にアクリル
系感圧性粘着剤層30ミクロンを積層したシート)を着
色印刷層と粘着剤層とを接するように加圧を行い貼付し
て離型性シート層、感圧性粘着剤層、ベースシート層、
着色印刷層、粘着剤層、ポリ弗化ビニリデンシート層を
積層してなるマーキング用粘着シートを得た。次いでこ
のシートをアルミニウム板(厚さ0.8×幅150×長
さ100mm)の全面に貼り付け、試験片に供した。
【0019】東京の地下鉄の電車外板表面に付着した粉
末状の汚染物質を収集し、このものを2Kg/cm2の
空気圧力で試験片に分散吹き付けを行い、試験片に付着
した汚染物質の付着量を測定した結果、5.6mgであ
った。このものを布でふき取ったところ簡単に除去出来
た。この試験を10回繰り返し行ったが初期と変わらず
持続性は良好であった。
【0020】比較例1 実施例1で得られた着色印刷層の表面にレタンPG60
(上記と同様のもの、クリヤー組成物)を硬化膜厚が5
0ミクロンになるようにシルクスクリーン印刷を行い、
70℃で60分間焼き付けを行って離型性シート層、感
圧性粘着剤層、ベースシート層、着色印刷層、ウレタン
樹脂クリヤー被膜を積層してなるマーキング用粘着シー
トを得た。
【0021】上記実施例1と同様にしてシート表面の汚
染物質の付着量を測定した結果、7.5mgであった。
この汚れは若干落ちにくかった。この試験を10回繰り
返し行ったところ汚れが落ちにくく、むりやり落とそう
とすると塗膜に傷がはいり外観が悪くなった。
【0022】比較例2 実施例1で得られた着色印刷層の表面にプラスチック粘
着シート(膜厚50ミクロンのテトラフルオロエチレン
ーエチレン共重合体シートの片面に30ミクロンのアク
リル系粘着剤を積層してなるシート)を貼り付けて離型
性シート層、感圧性粘着剤層、ベースシート層、着色印
刷層、クリヤー被膜を積層してなるマーキング用粘着シ
ートを得た。
【0023】上記実施例1と同様にしてシート表面の汚
染物質の付着量を測定した結果、12.6mgで、初期
汚れが悪かった。この汚れの除去性は良かった。
【0024】この試験を10回繰り返し行ったところ汚
れが落ちにくく、むりやり落とそう
【0025】
【発明の効果】本発明のマーキング用粘着シートは、長
期間に亘って耐汚染性が優れ、且つシート表面は耐薬品
性、耐水性、耐候性などが良い。更に、ポリ弗化ビニリ
デンシート層は機械的な強靱さを持っているので貼付作
業性や擦り傷性等に優れる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】離型性シート層(1)、粘着剤層(2)、
    ベースシート層(3)、要すれば着色印刷層(4)、粘
    着剤層(5)及びポリ弗化ビニリデンシート層(6)を
    順次積層してなることを特徴とする耐汚染性に優れたマ
    ーキング用粘着シート。
JP17667297A 1997-07-02 1997-07-02 耐汚染性に優れたマーキング用粘着シ−ト Pending JPH1120100A (ja)

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