JPH11198314A - ポリ4−メチル−1−ペンテン系樹脂積層体 - Google Patents
ポリ4−メチル−1−ペンテン系樹脂積層体Info
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- JPH11198314A JPH11198314A JP402598A JP402598A JPH11198314A JP H11198314 A JPH11198314 A JP H11198314A JP 402598 A JP402598 A JP 402598A JP 402598 A JP402598 A JP 402598A JP H11198314 A JPH11198314 A JP H11198314A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガス透過性、ヒートシール性および耐ブロッ
キング性に優れたポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂積層
体を提供すること。 【解決手段】 ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂積層体
は、(I)4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)からな
る層と、(II)接着性樹脂(B)からなる中間層と、
(III)プロピレン系重合体(c-1) 60〜90重量部
と、1-ブテン系重合体(c-2) 10〜40重量部((c-1)
+(c-2)=100重量部)、またはプロピレン系重合体
(c-1) 60〜90重量部と、プロピレン・エチレン共重
合体(c-3) 10〜40重量部((c-1)+(c-3)=100重
量部)とからなるプロピレン系重合体組成物(C)から
なる層とから構成される。
キング性に優れたポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂積層
体を提供すること。 【解決手段】 ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂積層体
は、(I)4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)からな
る層と、(II)接着性樹脂(B)からなる中間層と、
(III)プロピレン系重合体(c-1) 60〜90重量部
と、1-ブテン系重合体(c-2) 10〜40重量部((c-1)
+(c-2)=100重量部)、またはプロピレン系重合体
(c-1) 60〜90重量部と、プロピレン・エチレン共重
合体(c-3) 10〜40重量部((c-1)+(c-3)=100重
量部)とからなるプロピレン系重合体組成物(C)から
なる層とから構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリ4-メチル-1-
ペンテン系樹脂積層体に関し、さらに詳しくはガス透過
性、ヒートシール性および耐ブロッキング性に優れたポ
リ4-メチル-1-ペンテン系樹脂積層体に関するものであ
る。
ペンテン系樹脂積層体に関し、さらに詳しくはガス透過
性、ヒートシール性および耐ブロッキング性に優れたポ
リ4-メチル-1-ペンテン系樹脂積層体に関するものであ
る。
【0002】
【発明の技術的背景】4-メチル-1-ペンテン系重合体
は、耐熱性、透明性、ガス透過性、離型性に優れている
ため、電子レンジ用食器、FPC用離型フィルム、人工
皮革用工程紙、ベーキングカートン、医療用注射器、ま
たは医農薬、化粧品、血液などの保存容器、測定用器
具、生鮮品保存容器などに用いられている。しかしなが
ら4-メチル-1-ペンテン系重合体は、ヒートシール強度
が劣るという問題点があり、実用物性としてより一層の
向上が望まれていた。
は、耐熱性、透明性、ガス透過性、離型性に優れている
ため、電子レンジ用食器、FPC用離型フィルム、人工
皮革用工程紙、ベーキングカートン、医療用注射器、ま
たは医農薬、化粧品、血液などの保存容器、測定用器
具、生鮮品保存容器などに用いられている。しかしなが
ら4-メチル-1-ペンテン系重合体は、ヒートシール強度
が劣るという問題点があり、実用物性としてより一層の
向上が望まれていた。
【0003】4-メチル-1-ペンテン系重合体にヒートシ
ール性を付与する方法して、4-メチル-1-ペンテン系重
合体と、他の熱可塑性樹脂、たとえばポリオレフィンな
どとを積層する方法が検討された。しかしながら4-メチ
ル-1-ペンテン系重合体に他の熱可塑性樹脂を積層する
と4-メチル-1-ペンテン系重合体の優れた特徴であるガ
ス透過性が損なわれる。また、4-メチル-1-ペンテン系
重合体は、ポリオレフィンとの接着力が低いという問題
点もある。
ール性を付与する方法して、4-メチル-1-ペンテン系重
合体と、他の熱可塑性樹脂、たとえばポリオレフィンな
どとを積層する方法が検討された。しかしながら4-メチ
ル-1-ペンテン系重合体に他の熱可塑性樹脂を積層する
と4-メチル-1-ペンテン系重合体の優れた特徴であるガ
ス透過性が損なわれる。また、4-メチル-1-ペンテン系
重合体は、ポリオレフィンとの接着力が低いという問題
点もある。
【0004】本発明者らは、このような状況のもと鋭意
検討した結果、接着剤層を中間層として、4-メチル-1-
ペンテン系重合体と、特定のプロピレン系重合体組成物
とを積層すると、ヒートシール性およびガス透過性に優
れ、しかも耐ブロッキング性に優れた積層体が得られる
ことを見出して本発明を完成するに至った。
検討した結果、接着剤層を中間層として、4-メチル-1-
ペンテン系重合体と、特定のプロピレン系重合体組成物
とを積層すると、ヒートシール性およびガス透過性に優
れ、しかも耐ブロッキング性に優れた積層体が得られる
ことを見出して本発明を完成するに至った。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、ガス透過性、ヒートシール性
および耐ブロッキング性に優れたポリ4-メチル-1-ペン
テン系樹脂積層体を提供することを目的としている。
てなされたものであって、ガス透過性、ヒートシール性
および耐ブロッキング性に優れたポリ4-メチル-1-ペン
テン系樹脂積層体を提供することを目的としている。
【0006】
【発明の概要】本発明に係るポリ4-メチル-1-ペンテン
系樹脂積層体は、(I)4-メチル-1-ペンテン系重合体
(A)からなる層と、(II)接着性樹脂(B)からなる
中間層と、(III)プロピレン系重合体(c-1)60〜
90重量部と、1-ブテン系重合体(c-2)10〜40重
量部((c-1)+(c-2)=100重量部)とからなる
プロピレン系重合体組成物(C)からなる層とから構成
されることを特徴としている。
系樹脂積層体は、(I)4-メチル-1-ペンテン系重合体
(A)からなる層と、(II)接着性樹脂(B)からなる
中間層と、(III)プロピレン系重合体(c-1)60〜
90重量部と、1-ブテン系重合体(c-2)10〜40重
量部((c-1)+(c-2)=100重量部)とからなる
プロピレン系重合体組成物(C)からなる層とから構成
されることを特徴としている。
【0007】また、本発明に係るポリ4-メチル-1-ペン
テン系樹脂積層体は、(I)4-メチル-1-ペンテン系重
合体(A)からなる層と、(II)接着性樹脂(B)から
なる中間層と、(III)プロピレン系重合体(c-1)6
0〜90重量部と、プロピレン・エチレン共重合体(c
-3)10〜40重量部((c-1)+(c-3)=100重
量部)とからなるプロピレン系重合体組成物(C)から
なる層とから構成されることを特徴としている。
テン系樹脂積層体は、(I)4-メチル-1-ペンテン系重
合体(A)からなる層と、(II)接着性樹脂(B)から
なる中間層と、(III)プロピレン系重合体(c-1)6
0〜90重量部と、プロピレン・エチレン共重合体(c
-3)10〜40重量部((c-1)+(c-3)=100重
量部)とからなるプロピレン系重合体組成物(C)から
なる層とから構成されることを特徴としている。
【0008】本発明では前記4-メチル-1-ペンテン系重
合体(A)は、4-メチル-1-ペンテン単独重合体または4
-メチル-1-ペンテンから誘導される構成単位を85重量
%以上含む4-メチル-1-ペンテン系共重合体であること
が好ましい。
合体(A)は、4-メチル-1-ペンテン単独重合体または4
-メチル-1-ペンテンから誘導される構成単位を85重量
%以上含む4-メチル-1-ペンテン系共重合体であること
が好ましい。
【0009】前記接着性樹脂(B)は、(b-1)4-メチ
ル-1-ペンテン系重合体 40〜70重量部と、(b-
2)1-ブテン系重合体 30〜60重量部((b-1)+
(b-2)=100重量部)からなる組成物であることが
好ましい。
ル-1-ペンテン系重合体 40〜70重量部と、(b-
2)1-ブテン系重合体 30〜60重量部((b-1)+
(b-2)=100重量部)からなる組成物であることが
好ましい。
【0010】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るポリ4-メチル
-1-ペンテン系樹脂積層体について具体的に説明する。
-1-ペンテン系樹脂積層体について具体的に説明する。
【0011】本発明に係るポリ4-メチル-1-ペンテン系
樹脂積層体は、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)か
らなる層と、接着性樹脂(B)からなる中間層と、プロ
ピレン系重合体組成物(C)からなる層とから構成され
ている。まず、本発明に係るポリ4-メチル-1-ペンテン
系樹脂積層体を構成する各樹脂について説明する。
樹脂積層体は、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)か
らなる層と、接着性樹脂(B)からなる中間層と、プロ
ピレン系重合体組成物(C)からなる層とから構成され
ている。まず、本発明に係るポリ4-メチル-1-ペンテン
系樹脂積層体を構成する各樹脂について説明する。
【0012】4-メチル-1-ペンテン系重合体(A) 本発明で用いられる4-メチル-1-ペンテン系重合体は、4
-メチル-1-ペンテンの単独重合体および4-メチル-1-ペ
ンテンと炭素原子数が2〜20の4-メチル-1-ペンテン
以外のα−オレフィンとの共重合体である。
-メチル-1-ペンテンの単独重合体および4-メチル-1-ペ
ンテンと炭素原子数が2〜20の4-メチル-1-ペンテン
以外のα−オレフィンとの共重合体である。
【0013】炭素原子数が2〜20の4-メチル-1-ペン
テン以外の他のα−オレフィンとはては、たとえばエチ
レン、プロピレン、1-ブテン、1-ヘキセン、1-オクテ
ン、セデセン、1-テトラデセン、1-オクタデセン、1-ヘ
キサデセン、1-ドデセン、1-ラトラドデセン、1-エイコ
センなどが挙げられる。これらの他のα−オレフィン
は、1種単独でまたは2種以上組合わせて用いることが
できる。これらのなかでは、共重合性の点で1-ヘキセン
が好ましい。
テン以外の他のα−オレフィンとはては、たとえばエチ
レン、プロピレン、1-ブテン、1-ヘキセン、1-オクテ
ン、セデセン、1-テトラデセン、1-オクタデセン、1-ヘ
キサデセン、1-ドデセン、1-ラトラドデセン、1-エイコ
センなどが挙げられる。これらの他のα−オレフィン
は、1種単独でまたは2種以上組合わせて用いることが
できる。これらのなかでは、共重合性の点で1-ヘキセン
が好ましい。
【0014】4-メチル-1-ペンテン系重合体では、4-メ
チル-1-ペンテンから誘導される単位は100〜85モ
ル%、好ましくは98〜90モル%の割合で存在し、他
のα−オレフィンから誘導される単位は0〜15モル
%、好ましくは2〜10モル%の割合で存在することが
望ましい。4-メチル-1-ペンテンから誘導される単位と
他のα−オレフィンから誘導される単位の含有割合が上
記範囲にあると、4-メチル-1-ペンテン系重合体は、ガ
ス透過性および機械的強度に優れる。
チル-1-ペンテンから誘導される単位は100〜85モ
ル%、好ましくは98〜90モル%の割合で存在し、他
のα−オレフィンから誘導される単位は0〜15モル
%、好ましくは2〜10モル%の割合で存在することが
望ましい。4-メチル-1-ペンテンから誘導される単位と
他のα−オレフィンから誘導される単位の含有割合が上
記範囲にあると、4-メチル-1-ペンテン系重合体は、ガ
ス透過性および機械的強度に優れる。
【0015】この4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)
は、ASTM D1238に準じ、荷重 5.0kg、
温度 260℃の条件で測定したメルトフローレート
(MFR)が、0.1〜200g/10分、好ましくは
1.0〜150g/10分の範囲にあることが好ましい。
は、ASTM D1238に準じ、荷重 5.0kg、
温度 260℃の条件で測定したメルトフローレート
(MFR)が、0.1〜200g/10分、好ましくは
1.0〜150g/10分の範囲にあることが好ましい。
【0016】4-メチル-1-ペンテン系重合体の製造方法
は特に限定されず、従来公知の方法、たとえばチーグラ
ー・ナッタ触媒を用いる方法、カチオン重合による方法
などで製造することができる。
は特に限定されず、従来公知の方法、たとえばチーグラ
ー・ナッタ触媒を用いる方法、カチオン重合による方法
などで製造することができる。
【0017】接着性樹脂(B) 本発明で用いられる接着性樹脂(B)は、(b-1)4-メ
チル-1-ペンテン系重合体と、(b-2)1-ブテン系重合
体とからなる組成物である。
チル-1-ペンテン系重合体と、(b-2)1-ブテン系重合
体とからなる組成物である。
【0018】(b-1)4-メチル-1-ペンテン系重合体
は、4-メチル-1-ペンテンの単独重合体または4-メチル-
1-ペンテンと他のα−オレフィンとの共重合体である。
炭素原子数が2〜20の4-メチル-1-ペンテン以外の他
のα−オレフィンとしては、たとえばエチレン、プロピ
レン、1-ブテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、
1-テトラデセン、1-オクタデセン、1-ヘキサデセン、1-
ドデセン、1-テトラドデセン、1-エイコセンなどが挙げ
られる。これらの他のα−オレフィンは、1種単独でま
たは2種以上組合わせて用いることができる。これらの
なかでは、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-
ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-ヘキセンまたは1-エ
イコセンが好ましい。
は、4-メチル-1-ペンテンの単独重合体または4-メチル-
1-ペンテンと他のα−オレフィンとの共重合体である。
炭素原子数が2〜20の4-メチル-1-ペンテン以外の他
のα−オレフィンとしては、たとえばエチレン、プロピ
レン、1-ブテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、
1-テトラデセン、1-オクタデセン、1-ヘキサデセン、1-
ドデセン、1-テトラドデセン、1-エイコセンなどが挙げ
られる。これらの他のα−オレフィンは、1種単独でま
たは2種以上組合わせて用いることができる。これらの
なかでは、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-
ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-ヘキセンまたは1-エ
イコセンが好ましい。
【0019】(b-1)4-メチル-1-ペンテン系重合体で
は、4-メチル-1-ペンテンから誘導される単位は100
〜80モル%、他のα−オレフィンから誘導される単位
は0〜20モル%の範囲にあることが好ましい。特に接
着性樹脂の接着性の観点からは共重合体であることが好
ましく、4-メチル-1-ペンテンから誘導される単位は9
9.9〜80モル%、他のα−オレフィンから誘導され
る単位は0.1〜20モル%の範囲にある共重合体が好
ましい。
は、4-メチル-1-ペンテンから誘導される単位は100
〜80モル%、他のα−オレフィンから誘導される単位
は0〜20モル%の範囲にあることが好ましい。特に接
着性樹脂の接着性の観点からは共重合体であることが好
ましく、4-メチル-1-ペンテンから誘導される単位は9
9.9〜80モル%、他のα−オレフィンから誘導され
る単位は0.1〜20モル%の範囲にある共重合体が好
ましい。
【0020】この(b-1)4-メチル-1-ペンテン系重合
体は、ASTM D1238に準じ、荷重 5.0k
g、温度 260℃の条件で測定したメルトフローレー
ト(MFR)が、0.1〜200g/10分、好ましくは
1.0〜150g/10分の範囲にあることが好ましい。
体は、ASTM D1238に準じ、荷重 5.0k
g、温度 260℃の条件で測定したメルトフローレー
ト(MFR)が、0.1〜200g/10分、好ましくは
1.0〜150g/10分の範囲にあることが好ましい。
【0021】(b-2)1-ブテン系重合体は、1-ブテンの
単独重合体または1-ブテンと他のα−オレフィンとの共
重合体であって、1-ブテンから誘導される構成単位を6
0重量%以上含有する共重合体である。特に1-ブテンか
ら誘導される構成単位を80重量%以上含有すると、
(b-2)1-ブテン系重合体は、(b-1)4-メチル-1-ペ
ンテン系重合体との相溶性に優れる。
単独重合体または1-ブテンと他のα−オレフィンとの共
重合体であって、1-ブテンから誘導される構成単位を6
0重量%以上含有する共重合体である。特に1-ブテンか
ら誘導される構成単位を80重量%以上含有すると、
(b-2)1-ブテン系重合体は、(b-1)4-メチル-1-ペ
ンテン系重合体との相溶性に優れる。
【0022】ここで他のα−オレフィンとしては、エチ
レン、プロピレン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセ
ン、1-テトラデセン、1-オクタデセンなどのブテン以外
の炭素原子数が2〜20のα−オレフィンが挙げられ
る。これらのα−オレフィンは、1種単独でまたは2種
以上組合わせて用いることができる。これらのなかで
は、エチレン、プロピレンが好ましい。
レン、プロピレン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセ
ン、1-テトラデセン、1-オクタデセンなどのブテン以外
の炭素原子数が2〜20のα−オレフィンが挙げられ
る。これらのα−オレフィンは、1種単独でまたは2種
以上組合わせて用いることができる。これらのなかで
は、エチレン、プロピレンが好ましい。
【0023】この(b-2)1-ブテン系重合体は、AST
M D1238に準じ、荷重 2.16kg、温度 1
90℃の条件で測定したMFRが、0.01〜100g
/10分、好ましくは0.1〜50g/10分の範囲にある
ことが望ましい。(b-2)1-ブテン系重合体のMFRが
上記範囲内にあると、(b-1)4-メチル-1-ペンテン系
重合体との混合性がよくなり、接着性樹脂(B)は高い
接着性能を発揮する。
M D1238に準じ、荷重 2.16kg、温度 1
90℃の条件で測定したMFRが、0.01〜100g
/10分、好ましくは0.1〜50g/10分の範囲にある
ことが望ましい。(b-2)1-ブテン系重合体のMFRが
上記範囲内にあると、(b-1)4-メチル-1-ペンテン系
重合体との混合性がよくなり、接着性樹脂(B)は高い
接着性能を発揮する。
【0024】本発明で用いられる接着性樹脂(B)は、
(b-1)4-メチル-1-ペンテン系重合体 40〜70重
量部と、(b-2)1-ブテン系重合体 30〜60重量部
((b-1)+(b-2)=100重量部)とからなること
が好ましく、(b-1)4-メチル-1-ペンテン系重合体
45〜65重量部と、(b-2)1-ブテン系重合体 35
〜55重量部((b-1)+(b-2)=100重量部)と
からなることが接着強度の点でより好ましい。
(b-1)4-メチル-1-ペンテン系重合体 40〜70重
量部と、(b-2)1-ブテン系重合体 30〜60重量部
((b-1)+(b-2)=100重量部)とからなること
が好ましく、(b-1)4-メチル-1-ペンテン系重合体
45〜65重量部と、(b-2)1-ブテン系重合体 35
〜55重量部((b-1)+(b-2)=100重量部)と
からなることが接着強度の点でより好ましい。
【0025】この接着性樹脂(B)は、ASTM D1
238に準じ、荷重 5.0kg、温度 190℃の条
件で測定したMFRが、0.1〜200g/10分、好ま
しくは1.0〜100g/10分の範囲にあることが好ま
しい。接着性樹脂(B)のMFRが上記範囲内にある
と、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)からなる層
と、プロピレン系重合体組成物(C)からなる層との両
方に対し高い接着性能を発現できる。
238に準じ、荷重 5.0kg、温度 190℃の条
件で測定したMFRが、0.1〜200g/10分、好ま
しくは1.0〜100g/10分の範囲にあることが好ま
しい。接着性樹脂(B)のMFRが上記範囲内にある
と、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)からなる層
と、プロピレン系重合体組成物(C)からなる層との両
方に対し高い接着性能を発現できる。
【0026】接着性樹脂(B)は、前記(b-1)4-メチ
ル-1-ペンテン系重合体および(b-2)1-ブテン系重合
体を従来公知の方法で混合した後、溶融混練することに
より製造することができる。たとえば前記(b-1)およ
び(b-2)の所定量を、Vブレンダー、リボンブレンダ
ー、ヘンシェルミキサー、タンブラーブレンダーなどで
混合した後、単軸押出機、複軸押出機などで溶融混練
し、造粒するか、またはニーダー、バンバリーミキサー
などで溶融混練し、粉砕することにより製造することが
できる。
ル-1-ペンテン系重合体および(b-2)1-ブテン系重合
体を従来公知の方法で混合した後、溶融混練することに
より製造することができる。たとえば前記(b-1)およ
び(b-2)の所定量を、Vブレンダー、リボンブレンダ
ー、ヘンシェルミキサー、タンブラーブレンダーなどで
混合した後、単軸押出機、複軸押出機などで溶融混練
し、造粒するか、またはニーダー、バンバリーミキサー
などで溶融混練し、粉砕することにより製造することが
できる。
【0027】接着性樹脂(B)には、シランカップリン
グ剤、耐候安定剤、耐熱安定剤、スリップ剤、核剤、染
料など通常ポリオレフィンに添加して使用される各種配
合剤を添加してもよい。
グ剤、耐候安定剤、耐熱安定剤、スリップ剤、核剤、染
料など通常ポリオレフィンに添加して使用される各種配
合剤を添加してもよい。
【0028】プロピレン系重合体組成物(C) 本発明で用いられるプロピレン系重合体組成物は、(c
-1)プロピレン系重合体と(c-2)1-ブテン系重合体と
からなる組成物、または、(c-1)プロピレン系重合体
と(c-3)プロピレン・エチレン共重合体とからなる組
成物である。
-1)プロピレン系重合体と(c-2)1-ブテン系重合体と
からなる組成物、または、(c-1)プロピレン系重合体
と(c-3)プロピレン・エチレン共重合体とからなる組
成物である。
【0029】(c-1)プロピレン系重合体は、プロピレ
ンの単独重合体、プロピレンから導かれる構成単位の割
合が90モル%以上、好ましくは95モル%以上である
プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・
エチレン・1-ブテンランダム共重合体、プロピレン・1-
ブテンランダム共重合体などのプロピレン系ランダム共
重合体、エチレンから導かれる構成単位の割合が5〜3
0モル%のプロピレン・エチレンブロック共重合体など
である。
ンの単独重合体、プロピレンから導かれる構成単位の割
合が90モル%以上、好ましくは95モル%以上である
プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・
エチレン・1-ブテンランダム共重合体、プロピレン・1-
ブテンランダム共重合体などのプロピレン系ランダム共
重合体、エチレンから導かれる構成単位の割合が5〜3
0モル%のプロピレン・エチレンブロック共重合体など
である。
【0030】この(c-1)プロピレン系重合体は、AS
TM D1238に準じ、荷重 5.0kg、温度 2
60℃の条件で測定したMFRが、0.01〜100g
/10分、好ましくは0.1〜50g/10分の範囲にある
ことが好ましい。(c-1)プロピレン系重合体のMFR
が上記範囲内にあると、(c-2)1-ブテン系重合体また
は(c-3)プロピレン・エチレン共重合体との混合性が
よくなる。
TM D1238に準じ、荷重 5.0kg、温度 2
60℃の条件で測定したMFRが、0.01〜100g
/10分、好ましくは0.1〜50g/10分の範囲にある
ことが好ましい。(c-1)プロピレン系重合体のMFR
が上記範囲内にあると、(c-2)1-ブテン系重合体また
は(c-3)プロピレン・エチレン共重合体との混合性が
よくなる。
【0031】(c-2)1-ブテン系重合体は、1-ブテンの
単独重合体または1-ブテンと他のα−オレフィンとの共
重合体であって、1-ブテンから誘導される構成単位を6
0重量%以上含有する(共)重合体である。特に1-ブテ
ンから誘導される構成単位を80重量%以上含有する
と、(c-1)プロピレン系重合体との相溶性に優れる。
単独重合体または1-ブテンと他のα−オレフィンとの共
重合体であって、1-ブテンから誘導される構成単位を6
0重量%以上含有する(共)重合体である。特に1-ブテ
ンから誘導される構成単位を80重量%以上含有する
と、(c-1)プロピレン系重合体との相溶性に優れる。
【0032】ここで他のα−オレフィンとしては、エチ
レン、プロピレン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセ
ン、1-テトラデセン、1-オクタデセンなどのブテン以外
の炭素原子数が2〜20のα−オレフィンが挙げられ
る。これらのα−オレフィンは、1種単独でまたは2種
以上組合わせて用いることができる。これらのなかで
は、エチレン、プロピレンが好ましい。
レン、プロピレン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセ
ン、1-テトラデセン、1-オクタデセンなどのブテン以外
の炭素原子数が2〜20のα−オレフィンが挙げられ
る。これらのα−オレフィンは、1種単独でまたは2種
以上組合わせて用いることができる。これらのなかで
は、エチレン、プロピレンが好ましい。
【0033】この(c-2)1-ブテン系重合体は、AST
M D1238に準じ、荷重 2.16kg、温度 1
90℃の条件で測定したMFRが、0.01〜100g
/10分、好ましくは0.1〜50g/10分の範囲にある
ことが好ましい。(c-2)1-ブテン系重合体のMFRが
上記範囲内にあると、(c-1)プロピレン系重合体との
混合性がよくなる。
M D1238に準じ、荷重 2.16kg、温度 1
90℃の条件で測定したMFRが、0.01〜100g
/10分、好ましくは0.1〜50g/10分の範囲にある
ことが好ましい。(c-2)1-ブテン系重合体のMFRが
上記範囲内にあると、(c-1)プロピレン系重合体との
混合性がよくなる。
【0034】(c-3)プロピレン・エチレン共重合体
は、プロピレンから導かれる構成単位を50〜90重量
%の割合で含有するプロピレン・エチレンランダム共重
合体である。特にプロピレンから導かれる構成単位の含
有割合が60〜85重量%の範囲にあると、機械的強度
に優れる。さらに(c-3)プロピレン・プロピレン共重
合体は、他のオレフィン、たとえば炭素原子数が4〜2
0のオレフィンから導かれる構成単位を含んでいてもよ
い。
は、プロピレンから導かれる構成単位を50〜90重量
%の割合で含有するプロピレン・エチレンランダム共重
合体である。特にプロピレンから導かれる構成単位の含
有割合が60〜85重量%の範囲にあると、機械的強度
に優れる。さらに(c-3)プロピレン・プロピレン共重
合体は、他のオレフィン、たとえば炭素原子数が4〜2
0のオレフィンから導かれる構成単位を含んでいてもよ
い。
【0035】この(c-3)プロピレン・エチレン共重合
体は、ASTM D1238に準じ、荷重 5.0k
g、温度 260℃の条件で測定したMFRが、0.1
〜200g/10分、好ましくは1.0〜100g/10分
の範囲にあることが好ましい。(c-3)プロピレン・エ
チレン共重合体のMFRが上記範囲内にあると、(c-
1)プロピレン系重合体との混合性が良くなる。
体は、ASTM D1238に準じ、荷重 5.0k
g、温度 260℃の条件で測定したMFRが、0.1
〜200g/10分、好ましくは1.0〜100g/10分
の範囲にあることが好ましい。(c-3)プロピレン・エ
チレン共重合体のMFRが上記範囲内にあると、(c-
1)プロピレン系重合体との混合性が良くなる。
【0036】本発明で用いられるプロピレン系重合体組
成物(C)は、(c-1)プロピレン系重合体 60〜9
0重量部と、(c-2)1-ブテン系重合体 10〜40重
量部((c-1)+(c-2)=100重量部)とからなる
ことが好ましく、(c-1)プロピレン系重合体 60〜
80重量部と、(c-2)1-ブテン系重合体 20〜40
重量部((c-1)+(c-2)=100重量部)とからな
ることが、ヒートシール強度およびガス透過性のバラン
スの点でより好ましい。
成物(C)は、(c-1)プロピレン系重合体 60〜9
0重量部と、(c-2)1-ブテン系重合体 10〜40重
量部((c-1)+(c-2)=100重量部)とからなる
ことが好ましく、(c-1)プロピレン系重合体 60〜
80重量部と、(c-2)1-ブテン系重合体 20〜40
重量部((c-1)+(c-2)=100重量部)とからな
ることが、ヒートシール強度およびガス透過性のバラン
スの点でより好ましい。
【0037】また、本発明で用いられるプロピレン系重
合体組成物(C)は、(c-1)プロピレン系重合体 6
0〜90重量部と、(c-3)プロピレン・エチレン共重
合体 10〜40重量部((c-1)+(c-3)=100
重量部)とからなることが好ましく、(c-1)プロピレ
ン系重合体 60〜80重量部と、(c-3)プロピレン
・エチレン共重合体 20〜40重量部((c-1)+
(c-3)=100重量部)とからなることが、ヒートシ
ール強度およびガス透過性のバランスの点でより好まし
い。
合体組成物(C)は、(c-1)プロピレン系重合体 6
0〜90重量部と、(c-3)プロピレン・エチレン共重
合体 10〜40重量部((c-1)+(c-3)=100
重量部)とからなることが好ましく、(c-1)プロピレ
ン系重合体 60〜80重量部と、(c-3)プロピレン
・エチレン共重合体 20〜40重量部((c-1)+
(c-3)=100重量部)とからなることが、ヒートシ
ール強度およびガス透過性のバランスの点でより好まし
い。
【0038】プロピレン系重合体組成物(C)は、前記
(c-1)プロピレン系重合体および(c-2)1-ブテン系
重合体、または(c-1)プロピレン系重合体および(c
-3)プロピレン・エチレン共系重合体を従来公知の方法
で混合した後、溶融混練することにより製造することが
できる。たとえば前記(c-1)および(c-2)、または
(c-1)および(c-3)の所定量を、Vブレンダー、リ
ボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、タンブラーブレ
ンダーなどで混合した後、単軸押出機、複軸押出機など
で溶融混練し、造粒するか、またはニーダー、バンバリ
ーミキサーなどで溶融混練し、粉砕することにより製造
することができる。
(c-1)プロピレン系重合体および(c-2)1-ブテン系
重合体、または(c-1)プロピレン系重合体および(c
-3)プロピレン・エチレン共系重合体を従来公知の方法
で混合した後、溶融混練することにより製造することが
できる。たとえば前記(c-1)および(c-2)、または
(c-1)および(c-3)の所定量を、Vブレンダー、リ
ボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、タンブラーブレ
ンダーなどで混合した後、単軸押出機、複軸押出機など
で溶融混練し、造粒するか、またはニーダー、バンバリ
ーミキサーなどで溶融混練し、粉砕することにより製造
することができる。
【0039】プロピレン系重合体組成物(C)には、シ
ランカップリング剤、耐候安定剤、耐熱安定剤、スリッ
プ剤、核剤、染料など通常ポリオレフィンに添加して使
用される各種配合剤を添加してもよい。
ランカップリング剤、耐候安定剤、耐熱安定剤、スリッ
プ剤、核剤、染料など通常ポリオレフィンに添加して使
用される各種配合剤を添加してもよい。
【0040】本発明に係るポリ4-メチル-1-ペンテン系
樹脂積層体は、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)か
らなる層と、接着性樹脂(B)からなる中間層と、プロ
ピレン系重合体組成物(C)からなる層とから構成され
る。
樹脂積層体は、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)か
らなる層と、接着性樹脂(B)からなる中間層と、プロ
ピレン系重合体組成物(C)からなる層とから構成され
る。
【0041】本発明の積層体を構成する各層の厚み比は
特に限定されないが、通常4-メチル-1-ペンテン系重合
体(A)からなる層と、接着性樹脂(B)からなる中間
層と、プロピレン系重合体組成物(C)からなる層との
比は、通常1〜100:1〜100:1〜100、好ま
しくは50〜100:1〜50:1〜50である。
特に限定されないが、通常4-メチル-1-ペンテン系重合
体(A)からなる層と、接着性樹脂(B)からなる中間
層と、プロピレン系重合体組成物(C)からなる層との
比は、通常1〜100:1〜100:1〜100、好ま
しくは50〜100:1〜50:1〜50である。
【0042】積層体の厚みも特に限定されず、その形
状、大きさ、用途に応じて適宜選択することができ、通
常0.01〜2.0mm程度、好ましくは0.02〜
0.5mm程度である。
状、大きさ、用途に応じて適宜選択することができ、通
常0.01〜2.0mm程度、好ましくは0.02〜
0.5mm程度である。
【0043】本発明に係るポリ4-メチル-1-ペンテン系
樹脂積層体を製造する方法としては、たとえば4-メチル
-1-ペンテン系重合体(A)と、接着性樹脂(B)と、
プロピレン系重合体組成物(C)とを共押出成形する方
法、予め各樹脂からプレス成形、押出成形などによって
作製したシート、フィルムなどをプレス成形によって積
層体を製造する方法などがある。
樹脂積層体を製造する方法としては、たとえば4-メチル
-1-ペンテン系重合体(A)と、接着性樹脂(B)と、
プロピレン系重合体組成物(C)とを共押出成形する方
法、予め各樹脂からプレス成形、押出成形などによって
作製したシート、フィルムなどをプレス成形によって積
層体を製造する方法などがある。
【0044】
【発明の効果】本発明に係るポリ4-メチル-1-ペンテン
系樹脂積層体は、ガス透過性およびヒートシール性に優
れる。また、120℃程度の温度下でブロッキングを起
こさないため、加熱により殺菌可能である。
系樹脂積層体は、ガス透過性およびヒートシール性に優
れる。また、120℃程度の温度下でブロッキングを起
こさないため、加熱により殺菌可能である。
【0045】本発明に係るポリ4-メチル-1-ペンテン系
樹脂積層体は、ガス透過性、ヒートシール性および耐ブ
ロッキング性に優れているので、酸素透過性、加熱殺菌
に対する耐熱性、ヒートシール性が要求される鮮度保持
包材、培養容器などに好適に使用することができる。
樹脂積層体は、ガス透過性、ヒートシール性および耐ブ
ロッキング性に優れているので、酸素透過性、加熱殺菌
に対する耐熱性、ヒートシール性が要求される鮮度保持
包材、培養容器などに好適に使用することができる。
【0046】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0047】(測定法)メルトフローレート(MFR) ASTM D1238に基づき、4-メチル-1-ペンテン
系重合体およびプロピレン系重合体は、260℃、5k
g荷重で、他の樹脂は190℃、5kg荷重の条件で測
定した。
系重合体およびプロピレン系重合体は、260℃、5k
g荷重で、他の樹脂は190℃、5kg荷重の条件で測
定した。
【0048】
【実施例1】4-メチル-1-ペンテン系重合体(A) 融点が237℃、MFRが25g/10分、密度0.83
5g/cm3 (ASTM D1505 )の(A-1)4-メチル-1-ペ
ンテン系重合体(三井石油化学工業(株)製、商品名:
TPX RT18)を用いた。
5g/cm3 (ASTM D1505 )の(A-1)4-メチル-1-ペ
ンテン系重合体(三井石油化学工業(株)製、商品名:
TPX RT18)を用いた。
【0049】接着性樹脂(B) 4-メチル-1-ペンテン系重合体(1-オクタデセン含量=
6重量%、MFR=3.0g/10分)を60重量部、1-
ブテン系重合体(エチレン含量=5重量%、MFR=
2.5g/10分)を40重量部、および安定剤として3,
9-ビス[2-{3-(3-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチ
ルフェニル)プロピオニルオキシ}-1,1-ジメチルエチ
ル]2,4,8,10-テトラキスピロ[5,5]ウンデカン(住友
化学工業(株)製、商品名:スミライザーGA80)を
0.10部、ペンタ(エリスリチル−テトラ−β−メル
カプトニル)プロピオネート(シプロ化成(株)製、商
品名:シーノックス412S)を0.20重量部、ステ
アリン酸カルシウム(三共有機合成(株)製)を0.0
3重量部の比率で配合し、ヘンシェルミキサーにて3分
間低速回転にて混合し、この混合物を二軸押出機にて2
80℃の温度で押出して得られた(B-1)接着性樹脂を
用いた。
6重量%、MFR=3.0g/10分)を60重量部、1-
ブテン系重合体(エチレン含量=5重量%、MFR=
2.5g/10分)を40重量部、および安定剤として3,
9-ビス[2-{3-(3-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチ
ルフェニル)プロピオニルオキシ}-1,1-ジメチルエチ
ル]2,4,8,10-テトラキスピロ[5,5]ウンデカン(住友
化学工業(株)製、商品名:スミライザーGA80)を
0.10部、ペンタ(エリスリチル−テトラ−β−メル
カプトニル)プロピオネート(シプロ化成(株)製、商
品名:シーノックス412S)を0.20重量部、ステ
アリン酸カルシウム(三共有機合成(株)製)を0.0
3重量部の比率で配合し、ヘンシェルミキサーにて3分
間低速回転にて混合し、この混合物を二軸押出機にて2
80℃の温度で押出して得られた(B-1)接着性樹脂を
用いた。
【0050】プロピレン系重合体組成物(C) MFRが10g/10分、密度0.91g/cm3 のポリ
プロピレン(グランドポリマー(株)製、商品名:F−
600)60重量部と、MFRが0.2g/10分、密度
が0.890g/cm3 の1-ブテン系重合体(三井石油
化学工業(株)製、商品名:ビューロン M3080)
40重量部の混合物を二軸押出機にて280℃の温度で
押出して得られた(C-1)プロピレン系組成物を用い
た。
プロピレン(グランドポリマー(株)製、商品名:F−
600)60重量部と、MFRが0.2g/10分、密度
が0.890g/cm3 の1-ブテン系重合体(三井石油
化学工業(株)製、商品名:ビューロン M3080)
40重量部の混合物を二軸押出機にて280℃の温度で
押出して得られた(C-1)プロピレン系組成物を用い
た。
【0051】三層フィルムの成形 共押出Tダイ押出成形機を用いて、(A-1)4-メチル-1
-ペンテン系重合体からなる層と、(B-1)接着性樹脂
からなる中間層と、(C-1)プロピレン系重合体組成物
からなる層とから構成される三層フィルムを成形した。
フィルムの厚み構成は(A-1)/(B-1)/(C-1)=
80μm/10μm/10μmであった。
-ペンテン系重合体からなる層と、(B-1)接着性樹脂
からなる中間層と、(C-1)プロピレン系重合体組成物
からなる層とから構成される三層フィルムを成形した。
フィルムの厚み構成は(A-1)/(B-1)/(C-1)=
80μm/10μm/10μmであった。
【0052】
【実施例2】プロピレン系重合体組成物(C) MFRが10g/10分であり、密度が0.91g/cm
3 であるポリプロピレン(グランドポリマー(株)製、
商品名:F−600)80重量部と、MFRが0.2g
/10分であり、密度が0.890である1-ブテン系重合
体(三井石油化学工業(株)製、商品名:ビューロン
M3080)20重量部の混合物を二軸押出機にて28
0℃の温度で押出して得られた(C-2)プロピレン系組
成物を用いた。
3 であるポリプロピレン(グランドポリマー(株)製、
商品名:F−600)80重量部と、MFRが0.2g
/10分であり、密度が0.890である1-ブテン系重合
体(三井石油化学工業(株)製、商品名:ビューロン
M3080)20重量部の混合物を二軸押出機にて28
0℃の温度で押出して得られた(C-2)プロピレン系組
成物を用いた。
【0053】三層フィルムの成形 (C-1)プロピレン系重合体組成物に代えて、(C-2)
プロピレン系重合体組成物を用いたこと以外は実施例1
と同様にして三層フィルムを成形した。フィルムの厚み
構成は(A-1)/(B-1)/(C-2)=80μm/10
μm/10μmであった。
プロピレン系重合体組成物を用いたこと以外は実施例1
と同様にして三層フィルムを成形した。フィルムの厚み
構成は(A-1)/(B-1)/(C-2)=80μm/10
μm/10μmであった。
【0054】
【実施例3】プロピレン系重合体組成物(C) MFRが10g/10分であり、密度が0.91g/cm
3 であるポリプロピレン(グランドポリマー(株)製、
商品名:F−600)60重量部と、MFRが0.2g
/10分(ASTM D 1238 、190℃、5kg荷重)、密度
が0.890のプロピレン・エチレン共重合体40重量
部の混合物を二軸押出機にて280℃の温度で押出して
得られた(C-3)プロピレン系組成物を用いた。
3 であるポリプロピレン(グランドポリマー(株)製、
商品名:F−600)60重量部と、MFRが0.2g
/10分(ASTM D 1238 、190℃、5kg荷重)、密度
が0.890のプロピレン・エチレン共重合体40重量
部の混合物を二軸押出機にて280℃の温度で押出して
得られた(C-3)プロピレン系組成物を用いた。
【0055】三層フィルムの成形 (C-1)プロピレン系重合体組成物に代えて、(C-3)
プロピレン系重合体組成物を用いたこと以外は実施例1
と同様にして三層フィルムを成形した。フィルムの厚み
構成は(A-1)/(B-1)/(C-3)=80μm/10
μm/10μmであった。
プロピレン系重合体組成物を用いたこと以外は実施例1
と同様にして三層フィルムを成形した。フィルムの厚み
構成は(A-1)/(B-1)/(C-3)=80μm/10
μm/10μmであった。
【0056】
【実施例4】プロピレン系重合体組成物(C) MFRが10g/10分であり、密度が0.91g/cm
3 であるポリプロピレン(グランドポリマー(株)製、
商品名:F−600)80重量部と、MFRが0.2g
/10分であり、密度が0.890g/cm3 であるプロ
ピレン・エチレン共重合体20重量部の混合物を二軸押
出機にて280℃の温度で押出して得られた(C-4)プ
ロピレン系組成物を用いた。
3 であるポリプロピレン(グランドポリマー(株)製、
商品名:F−600)80重量部と、MFRが0.2g
/10分であり、密度が0.890g/cm3 であるプロ
ピレン・エチレン共重合体20重量部の混合物を二軸押
出機にて280℃の温度で押出して得られた(C-4)プ
ロピレン系組成物を用いた。
【0057】三層フィルムの成形 (C-1)プロピレン系重合体組成物に代えて、(C-4)
プロピレン系重合体組成物を用いたこと以外は実施例1
と同様にして三層フィルムを成形した。フィルムの厚み
構成は(A-1)/(B-1)/(C-4)=80μm/10
μm/10μmであった。
プロピレン系重合体組成物を用いたこと以外は実施例1
と同様にして三層フィルムを成形した。フィルムの厚み
構成は(A-1)/(B-1)/(C-4)=80μm/10
μm/10μmであった。
【0058】
【比較例1】三層フィルムの成形 (C-1)プロピレン系重合体組成物に代えて、MFRが
10g/10分であり、密度が0.91g/cm3 である
(C-5)ポリプロピレン(グランドポリマー(株)製、
商品名:F−600)を単味で用いたこと以外は実施例
1と同様にして三層フィルムを成形した。フィルムの厚
み構成は(A-1)/(B-1)/(C-5)=80μm/1
0μm/10μmであった。
10g/10分であり、密度が0.91g/cm3 である
(C-5)ポリプロピレン(グランドポリマー(株)製、
商品名:F−600)を単味で用いたこと以外は実施例
1と同様にして三層フィルムを成形した。フィルムの厚
み構成は(A-1)/(B-1)/(C-5)=80μm/1
0μm/10μmであった。
【0059】
【比較例2】プロピレン系重合体組成物 MFRが10g/10分であり、密度が0.91g/cm
3 であるポリプロピレン(グランドポリマー(株)製、
商品名:F−600)40重量部と、MFRが0.2g
/10分であり、密度が0.890g/cm3 であるプロ
ピレン・エチレン共重合体60重量部の混合物を二軸押
出機にて280℃の温度で押出した(C-6)プロピレン
系重合体組成物を用いた。
3 であるポリプロピレン(グランドポリマー(株)製、
商品名:F−600)40重量部と、MFRが0.2g
/10分であり、密度が0.890g/cm3 であるプロ
ピレン・エチレン共重合体60重量部の混合物を二軸押
出機にて280℃の温度で押出した(C-6)プロピレン
系重合体組成物を用いた。
【0060】三層フィルムの成形 (C-1)プロピレン系重合体組成物に代えて、(C-6)
プロピレン系重合体組成物を用いたこと以外は実施例1
と同様にして三層フィルムを成形した。フィルムの厚み
構成は(A-1)/(B-1)/(C-6)=80μm/10
μm/10μmであった。
プロピレン系重合体組成物を用いたこと以外は実施例1
と同様にして三層フィルムを成形した。フィルムの厚み
構成は(A-1)/(B-1)/(C-6)=80μm/10
μm/10μmであった。
【0061】
【比較例3】プロピレン系重合体組成物 MFRが10g/10分であり、密度が0.91g/cm
3 であるポリプロピレン(グランドポリマー(株)製、
商品名:F−600)40重量部と、MFRが0.2g
/10分であり、密度が0.890g/cm3 である1-ブ
テン重合体60重量部の混合物を二軸押出機にて280
℃の温度で押出して得られた(C-7)プロピレン系重合
体組成物を用いた。
3 であるポリプロピレン(グランドポリマー(株)製、
商品名:F−600)40重量部と、MFRが0.2g
/10分であり、密度が0.890g/cm3 である1-ブ
テン重合体60重量部の混合物を二軸押出機にて280
℃の温度で押出して得られた(C-7)プロピレン系重合
体組成物を用いた。
【0062】三層フィルムの成形 (C-1)プロピレン系重合体組成物に代えて、(C-7)
プロピレン系重合体組成物を用いたこと以外は実施例1
と同様にして三層フィルムを成形した。フィルムの厚み
構成は(A-1)/(B-1)/(C-6)=80μm/10
μm/10μmであった。
プロピレン系重合体組成物を用いたこと以外は実施例1
と同様にして三層フィルムを成形した。フィルムの厚み
構成は(A-1)/(B-1)/(C-6)=80μm/10
μm/10μmであった。
【0063】
【比較例4】フィルムの成形 Tダイ押出成形機を用いて、(A-1)4-メチル-1-ペン
テン系重合体の単層フィルムを成形した。フィルムの厚
さは100μmであった。
テン系重合体の単層フィルムを成形した。フィルムの厚
さは100μmであった。
【0064】上記実施例および比較例で製造したフィル
ムについて各種物性を測定した結果を表1に示す。
ムについて各種物性を測定した結果を表1に示す。
【0065】
【表1】
Claims (4)
- 【請求項1】(I)4-メチル-1-ペンテン系重合体
(A)からなる層と、(II)接着性樹脂(B)からなる
中間層と、(III)プロピレン系重合体(c-1)60〜
90重量部と、1-ブテン系重合体(c-2)10〜40重
量部((c-1)+(c-2)=100重量部)とからなる
プロピレン系重合体組成物(C)からなる層とから構成
されることを特徴とするポリ4-メチル-1-ペンテン系樹
脂積層体。 - 【請求項2】(I)4-メチル-1-ペンテン系重合体
(A)からなる層と、(II)接着性樹脂(B)からなる
中間層と、(III)プロピレン系重合体(c-1)60〜
90重量部と、プロピレン・エチレン共重合体(c-3)
10〜40重量部((c-1)+(c-3)=100重量
部)とからなるプロピレン系重合体組成物(C)からな
る層とから構成されることを特徴とするポリ4-メチル-1
-ペンテン系樹脂積層体。 - 【請求項3】 前記4-メチル-1-ペンテン系重合体
(A)が、4-メチル-1-ペンテン単独重合体または4-メ
チル-1-ペンテンから誘導される構成単位を85重量%
以上含む4-メチル-1-ペンテン系共重合体である請求項
1または2に記載のポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂積
層体。 - 【請求項4】 前記接着性樹脂(B)が、(b-1)4-メ
チル-1-ペンテン系重合体 40〜70重量部と、(b-
2)1-ブテン系重合体 30〜60重量部((b-1)+
(b-2)=100重量部)からなる組成物である請求項
1または2に記載のポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂積
層体。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP402598A JPH11198314A (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | ポリ4−メチル−1−ペンテン系樹脂積層体 |
EP98938928A EP0943427A4 (en) | 1997-08-22 | 1998-08-21 | MULTILAYER FILMS CONTAINING POLY (4-METHYL-1-PENTEN) AND THEIR USE |
PCT/JP1998/003708 WO1999010171A1 (fr) | 1997-08-22 | 1998-08-21 | Lamines de resine de poly (4-methyl-1-pentene) et leurs emplois |
US09/147,961 US6265083B1 (en) | 1997-08-22 | 1998-08-21 | Poly (4-methyl-1-pentene) resin laminates and uses thereof |
US09/867,603 US20010033940A1 (en) | 1997-08-22 | 2001-05-31 | Poly-4-methyl-1-pentene resin laminates and uses thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP402598A JPH11198314A (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | ポリ4−メチル−1−ペンテン系樹脂積層体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11198314A true JPH11198314A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=11573431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP402598A Pending JPH11198314A (ja) | 1997-08-22 | 1998-01-12 | ポリ4−メチル−1−ペンテン系樹脂積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11198314A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5501233B2 (ja) * | 2008-08-01 | 2014-05-21 | 三井化学株式会社 | ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂組成物、それを含むフィルム、微多孔フィルム、電池用セパレータおよびリチウムイオン電池 |
CN113453899B (zh) * | 2019-03-28 | 2023-09-26 | 三井—陶氏聚合化学株式会社 | 密封剂用树脂组合物、层叠体、包装材料及包装容器 |
-
1998
- 1998-01-12 JP JP402598A patent/JPH11198314A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5501233B2 (ja) * | 2008-08-01 | 2014-05-21 | 三井化学株式会社 | ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂組成物、それを含むフィルム、微多孔フィルム、電池用セパレータおよびリチウムイオン電池 |
CN113453899B (zh) * | 2019-03-28 | 2023-09-26 | 三井—陶氏聚合化学株式会社 | 密封剂用树脂组合物、层叠体、包装材料及包装容器 |
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