JPH11197176A - 傷当材 - Google Patents
傷当材Info
- Publication number
- JPH11197176A JPH11197176A JP10007696A JP769698A JPH11197176A JP H11197176 A JPH11197176 A JP H11197176A JP 10007696 A JP10007696 A JP 10007696A JP 769698 A JP769698 A JP 769698A JP H11197176 A JPH11197176 A JP H11197176A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wound
- fiber structure
- fibers
- weight
- thickness direction
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 止血効果に優れた傷当材を提供する。
【解決手段】 自重の10倍以上の吸水能力を有する高
吸水性繊維を含有するシート状の繊維構造物により、血
液等を吸収させると同時に圧迫効果を発現させて止血効
果を高める傷当材。
吸水性繊維を含有するシート状の繊維構造物により、血
液等を吸収させると同時に圧迫効果を発現させて止血効
果を高める傷当材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】人体の傷の治療に好適な傷当
材に関し、特に止血効果に優れる傷当材である。
材に関し、特に止血効果に優れる傷当材である。
【0002】
【従来の技術】従来の止血材料として、コットン、レー
ヨン等のシート状物が主流であり、これらは吸血効果に
あるが、傷口を指圧する効果はないので充分な止血はで
きない場合がある。コットン等のシート状物に吸水性の
粉末樹脂を付与した止血材料も一部実用化されたが、吸
血による体積膨張が三次元方向であるため形状が不安定
で傷口に対して効果的な指圧効果は得られない。
ヨン等のシート状物が主流であり、これらは吸血効果に
あるが、傷口を指圧する効果はないので充分な止血はで
きない場合がある。コットン等のシート状物に吸水性の
粉末樹脂を付与した止血材料も一部実用化されたが、吸
血による体積膨張が三次元方向であるため形状が不安定
で傷口に対して効果的な指圧効果は得られない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、傷口に当て
るだけで吸血効果と止血効果とを同時に発現させ、効果
的に止血させる傷当材を提供するものである。
るだけで吸血効果と止血効果とを同時に発現させ、効果
的に止血させる傷当材を提供するものである。
【0004】自重の10倍以上の吸水能力を持つ高吸水
性繊維を30重量%以上含有する繊維構造物であって、
該繊維構造物中の前記高吸水性繊維が血液または/およ
び体液を吸収した際に、該繊維構造物が厚み方向に体積
膨張するようになしたことを特徴とする傷当材。
性繊維を30重量%以上含有する繊維構造物であって、
該繊維構造物中の前記高吸水性繊維が血液または/およ
び体液を吸収した際に、該繊維構造物が厚み方向に体積
膨張するようになしたことを特徴とする傷当材。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明における高吸水性繊維と
は、自重の10倍以上の水を吸収できる吸水性繊維であ
り、好ましくは30倍以上、より好ましくは150倍以
上の高吸水性繊維である。高吸水性繊維の中で親水性架
橋重合体成分が外層を形成し、合成繊維成分が芯を形成
している芯鞘構造の繊維が形態安定性の点で好ましい。
は、自重の10倍以上の水を吸収できる吸水性繊維であ
り、好ましくは30倍以上、より好ましくは150倍以
上の高吸水性繊維である。高吸水性繊維の中で親水性架
橋重合体成分が外層を形成し、合成繊維成分が芯を形成
している芯鞘構造の繊維が形態安定性の点で好ましい。
【0006】本発明で使用できる市販の高吸水性繊維と
しては、ランシールF(東洋紡績(株)製)、スミカゲ
ルFタイプ(住友化学工業(株)製)、ベルオアシス
(鐘紡(株)製)などが挙げられる。
しては、ランシールF(東洋紡績(株)製)、スミカゲ
ルFタイプ(住友化学工業(株)製)、ベルオアシス
(鐘紡(株)製)などが挙げられる。
【0007】これらの高吸水性繊維は、単独あるいは他
の繊維と混用して使用することができ、混用率は20重
量%以上であり、好ましくは30重量%、より好ましく
は50重量%以上である。
の繊維と混用して使用することができ、混用率は20重
量%以上であり、好ましくは30重量%、より好ましく
は50重量%以上である。
【0008】本発明における繊維構造物とは、傷当材と
して使用する際に止血効果と厚み方向の体積膨張効果が
大きく、傷口に貼付あるいは装着させた時に圧迫効果を
発現するものであれば特に限定されるものではないが、
不織布、織物、編物などのシート状あるいはテープ状
物、これらの積層体などが挙げられる。繊維構造物とし
ての吸水性は、自重の5倍以上にすることが好ましい。
して使用する際に止血効果と厚み方向の体積膨張効果が
大きく、傷口に貼付あるいは装着させた時に圧迫効果を
発現するものであれば特に限定されるものではないが、
不織布、織物、編物などのシート状あるいはテープ状
物、これらの積層体などが挙げられる。繊維構造物とし
ての吸水性は、自重の5倍以上にすることが好ましい。
【0009】高吸水性繊維と他の繊維との混用の形態
は、高吸水性繊維の繊維構造物中の含有量が20重量%
以上であれば特に限定されるものではないが、単繊維同
志で混合すること、混紡、混繊、交織、交編、積層など
いづれの方法でもよい。
は、高吸水性繊維の繊維構造物中の含有量が20重量%
以上であれば特に限定されるものではないが、単繊維同
志で混合すること、混紡、混繊、交織、交編、積層など
いづれの方法でもよい。
【0010】不織布とする場合は、ホットメルト型の繊
維をバインダーとして使用することが形態安定性の点で
好ましい。
維をバインダーとして使用することが形態安定性の点で
好ましい。
【0011】ホットメルト型繊維としては、芯鞘型の繊
維が好ましく、この例としては、芯がポリプロピレンで
鞘がポリエチレンのもの、芯がポリエチレンテレフタレ
ートで鞘が低融点の共重合ポリエステルなどの組み合わ
せが挙げられる。
維が好ましく、この例としては、芯がポリプロピレンで
鞘がポリエチレンのもの、芯がポリエチレンテレフタレ
ートで鞘が低融点の共重合ポリエステルなどの組み合わ
せが挙げられる。
【0012】これらの繊維以外に、コットン、レーヨ
ン、ポリエステル、ナイロンなどの他の繊維は適宜混用
することができる。
ン、ポリエステル、ナイロンなどの他の繊維は適宜混用
することができる。
【0013】また、これら高吸水性繊維を含む不織布な
どの繊維シート状物は、コットン、レーヨンなどのワ
タ、不織布、織編物と積層して使用することができる。
どの繊維シート状物は、コットン、レーヨンなどのワ
タ、不織布、織編物と積層して使用することができる。
【0014】他の積層体としては、高吸水性繊維を含む
シート状物にコットン、レーヨンなどを交絡積層させた
積層体も使用することができる。
シート状物にコットン、レーヨンなどを交絡積層させた
積層体も使用することができる。
【0015】
【実施例】実施例1 自重の150倍の吸水能力を持つランシールF(東洋紡
績(社)製)を50重量%とコットン50重量%から得
られた不織布(100mm×100mm、厚さ1mm)をガー
ゼを5枚重ねた上に置き、不織布の上に赤色インク1ml
を滴下させた。赤色インクは不織布の下の1枚目のガー
ゼを僅かに汚すのみで、かつ赤色インク滴下部の厚みは
5mmに増加していた。
績(社)製)を50重量%とコットン50重量%から得
られた不織布(100mm×100mm、厚さ1mm)をガー
ゼを5枚重ねた上に置き、不織布の上に赤色インク1ml
を滴下させた。赤色インクは不織布の下の1枚目のガー
ゼを僅かに汚すのみで、かつ赤色インク滴下部の厚みは
5mmに増加していた。
【0016】比較例1 実施例1の不織布の代わりに、5mm厚の脱脂綿を置き実
施例1と同様に赤色インクで評価したところ、ガーゼは
5枚目まで汚れ、インクを滴下した部分のガーゼの厚み
は4mmであった。
施例1と同様に赤色インクで評価したところ、ガーゼは
5枚目まで汚れ、インクを滴下した部分のガーゼの厚み
は4mmであった。
【0017】比較例2 実施例1の不織布に代えて、レーヨン繊維に高吸水性樹
脂粉末(アクリル酸塩共重合体)を付着せしめた不織布
(100mm×100mm、厚み1.5mm)を用いて実施例
1と同様に評価したところ、インクはガーゼの2枚目ま
で汚れ、インクを滴下した部分は不均一で厚みは3〜7
mmであり、かつ表面は粘着性を示した。
脂粉末(アクリル酸塩共重合体)を付着せしめた不織布
(100mm×100mm、厚み1.5mm)を用いて実施例
1と同様に評価したところ、インクはガーゼの2枚目ま
で汚れ、インクを滴下した部分は不均一で厚みは3〜7
mmであり、かつ表面は粘着性を示した。
【0018】
【発明の効果】本発明の傷当材は、繊維状の高吸水性繊
維を含有せしめているため、高吸水性で、かつ形態保持
性がよく、厚み方向の体積増加が発現するように構成さ
れているため、傷口から血液等を吸収すると傷口付近を
圧迫するため、止血効果が発揮され、初期の傷当材とし
て好適である。
維を含有せしめているため、高吸水性で、かつ形態保持
性がよく、厚み方向の体積増加が発現するように構成さ
れているため、傷口から血液等を吸収すると傷口付近を
圧迫するため、止血効果が発揮され、初期の傷当材とし
て好適である。
Claims (1)
- 【請求項1】 自重の10倍以上の吸収能力を持つ高吸
水性繊維を20重量%以上含有する繊維構造物であっ
て、該繊維構造物中の前記高吸水性繊維が血液または/
および体液を吸収した際に、該繊維構造物が厚み方向に
体積膨張するようになしたことを特徴とする傷当材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10007696A JPH11197176A (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 傷当材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10007696A JPH11197176A (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 傷当材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11197176A true JPH11197176A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=11672944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10007696A Pending JPH11197176A (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 傷当材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11197176A (ja) |
-
1998
- 1998-01-19 JP JP10007696A patent/JPH11197176A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050111 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060817 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061019 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070301 |