JPH11194951A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JPH11194951A
JPH11194951A JP1211798A JP1211798A JPH11194951A JP H11194951 A JPH11194951 A JP H11194951A JP 1211798 A JP1211798 A JP 1211798A JP 1211798 A JP1211798 A JP 1211798A JP H11194951 A JPH11194951 A JP H11194951A
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time
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JP1211798A
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English (en)
Inventor
Masashi Ban
昌志 伴
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のプログラムのうち優先プログラムが他
に優先して確実に共有資源にアクセスできるようにす
る。 【解決手段】 保留時間帯算出部9は外部機器からの同
期信号に応答して優先プログラムのアクセス要求時を予
測し、この予測の下に他のプログラムのアクセス要求を
保留させる時間帯を算出する。保留判別部13は共有資
源に対する他のプログラムからのアクセス要求が発生し
た時が前記時間帯に該当しているか否かを判別する。こ
の判別の結果が肯定であれば保留信号を出力し、他のプ
ログラムのアクセス要求を保留させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置に関
し、特に、複数のプログラムで使用する共有資源を、特
定のプログラムが優先的に使用できるように構成された
情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来から知られている情報処
理装置、例えばプリンタ装置の制御装置の要部を示すブ
ロック図である。同図において、制御装置100のプロ
グラムA,B,Cはそれぞれ共有資源120を使用して
処理を行う。共有資源120は、例えばハードディスク
装置である。アクセス制御装置100は、複数のプログ
ラムA,B,Cから入力されるそれぞれの資源使用要求
を受け付けて、該プログラムA,B,Cで共有資源12
0を共同使用できるように管理している。制御装置10
0で処理されたデータはプリンタエンジン部(IOT)
130に出力される。
【0003】このような情報処理装置において、プログ
ラムA,B,Cからの資源使用要求が競合した場合に、
これらのプログラムのうちいずれかが優先的に共有資源
を使用できるようにする場合がある。この優先的な使用
を実現するための第1の手法として、各プログラムに予
め優先順位を設定し、共有資源に対する資源使用要求が
競合した場合や、共有資源が使用中であって、複数の使
用要求が、共有資源が空くのを待っている場合には優先
順位の高い方を優先させる方式がある。
【0004】図12は第1の方式によるタイミングチャ
ートであり、プログラムA,Bで資源を共有している場
合の例である。プログラムA,BではプログラムAの方
に高い優先順位が設定されているとする。同図におい
て、タイミングt1でプログラムBが資源使用要求を出
力し、プログラムBに資源が開放される。その後、タイ
ミングt2でプログラムAが資源使用要求を出力する
が、資源はプログラムBに開放されているので、プログ
ラムAはプログラムBによる資源の使用完了まで待機す
る。そして、タイミングt3でプログラムAに資源が開
放され、該資源は、タイミングt4までプログラムAに
よって使用される。
【0005】次に、第2の方式として、優先順位の低い
プログラムが資源を使用中に、優先順位の高いプログラ
ムからの資源使用要求が発生した場合は、使用中のプロ
グラムによる資源使用を中断(アボート)し、優先順位
の高いプログラムに資源を使用させる方式がある。
【0006】図13は第2の方式によるタイミングチャ
ートであり、ここでもプログラムAの方に高い優先順位
が設定されている場合を想定する。同図において、タイ
ミングt1でプログラムBが資源使用要求を出力し、プ
ログラムBに資源が開放される。その後、タイミングt
2でプログラムAの資源使用要求が発生すると、プログ
ラムBによる資源の使用は中断される。そして、使用中
断のための予定の処理(アボート処理)を終了した時点
t3でプログラムAが資源の使用を開始し、タイミンク
ミt4までプログラムAに資源が開放されている。タイ
ミングt4でプログラムAによる使用が終了すると、プ
ログラムBによる資源の使用が再実行される。
【0007】また、第3の方式として、特開平8−95
807号公報に記載されている方式がある。この方式で
は、優先順位の低いプログラムからの資源使用要求が発
生した時点で、優先順位の高いプログラムからの、次回
の資源使用要求発生時刻を判別する。そして、優先順位
の低いプログラムによる資源の使用が、優先順位の高い
プログラムの使用に影響を与える場合は、優先順位の低
いプログラムによる資源の使用を待機させる。
【0008】図14は第3の方式によるタイミングチャ
ートであり、ここでもプログラムAの方に高い優先順位
が設定されている場合を想定する。同図において、タイ
ミングt1でプログラムBの資源使用要求が発生する。
この時点でプログラムAの資源使用要求が発生するタイ
ミングt2を予測する。その結果、プログラムBによる
資源の使用が終了するまでにプログラムAによる資源使
用要求が発生すると判断されるとプログラムBは待機さ
せられる。タイミングt2でプログラムAによる資源使
用要求が発生し、資源の使用が開始される。タイミング
t3でプログラムAによる資源使用が終了し、プログラ
ムBによる資源の使用が開始される。この第3の方式に
よれば、優先順位の高いプログラムAは待機させられる
ことがない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方式はいず
れも次のような問題点があった。第1の方式では、複数
のプログラムから同時に資源使用要求が発生した場合に
は特定のプログラムが優先されが、資源が使用中のとき
は資源が空くまで待機させられる。
【0010】第2の方式では、アボートが即時実行させ
るわけではないため、優先順位の高いプログラムといえ
ども、アボート処理の間は待機させられてしまう。ま
た、資源の種類によってはアボートできないものもあ
る。さらに、優先順位の低いプログラムは、優先順位の
高いプログラムによる資源の使用が終了した時点で改め
て実行することになるので、資源の使用回数、使用時間
が増加し、全体として処理能力が低下する場合があると
いう問題点がある。
【0011】また、上記公報に記載された第3の方式で
は、優先順位の高いプログラムからの資源使用要求が定
期的に発生することが前提となっている。しかし、優先
順位の高いプログラムからの資源使用要求が定期的に発
生するとは限らない。例えば、プログラムによる処理結
果でプリンタ等の機械を制御する場合、1サイクル毎の
信号が機械的に生成されるため、資源使用要求の発生タ
イミングがばらつくことが多い。
【0012】その結果、優先順位の高いプログラムによ
る資源使用要求の発生間隔がばらつくことになり、優先
順位の低いプログラムが無駄に待たされたり、その逆に
優先順位の高いプログラムが待たされたりすることが起
こるという問題点がある。
【0013】本発明は、上記問題点を解消し、資源使用
要求の間隔が変動するような機械制御のプログラムによ
る資源使用の効率を高めることができる情報処理装置を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するための本発明は、外部機器からの同期信号
に応答して共有資源のアクセス要求を出力し、他のプロ
グラムに優先して共有資源を使用可能な優先プログラム
が動作する情報処理装置において、前記外部機器からの
同期信号を検出する同期信号検出手段と、前記同期信号
入力時から予定時間加算した時を前記優先プログラムの
アクセス要求発生時として予測する優先プログラムアク
セス時予測手段と、前記アクセス要求発生時を始点とし
た優先プログラムの共有資源使用時間内には共有資源に
対する他のプログラムの使用を許可しないアクセス保留
手段とを具備した点に特徴がある。
【0015】上記特徴によれば、同期信号に基づいて優
先プログラムのアクセス要求発生時が予測される。そし
て、この予測されたアクセス要求発生時からアクセス完
了時までの間には他のプログラムによる共有資源のアク
セス要求は許可されない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。図2は、本実施形態の情報処
理装置を含むプリンタ装置の要部構成を示すブロック図
である。同図において、情報処理装置1は制御対象機器
としてのIOT2を制御する複数のプログラムを有して
いる。優先プログラム3とその他のプログラム4であ
る。アクセス制御装置5は優先プログラム3が他のプロ
グラム4よりも優先的に共有資源6を使用することがで
きるように構成されている。
【0017】優先プログラム3はIOT2から出力され
る同期信号syncに応答して共有資源6に資源使用要
求(アクセス要求)を出力する。同期信号syncはア
クセス制御装置5にも入力され、該アクセス制御装置5
は同期信号syncに基づいて優先プログラム3が優先
的に共有資源6を使用できるように制御する。なお、同
期信号syncは、例えば、記録紙が該記録紙搬送路上
に設けられた記録紙検知用のレジセンサを通過したとき
に発生する信号である。
【0018】アクセス制御装置5は同期信号syncに
基づいて優先プログラム3からのアクセス要求の発生時
刻(アクセス開始時)およびアクセス完了時刻を計算す
る。これらアクセス開始時刻およびアクセス完了時刻は
同期信号syncの受信時を基準にしている。以下、ア
クセス開始時刻からアクセス完了時刻までの間をアクセ
ス時間と呼ぶ。同期信号sync受信時からアクセス開
始時刻までの時間T1は優先プログラム3の内容により
予め知ることができる。同様に、優先プログラム3によ
るアクセス時間T3も予め知ることができる。さらに、
他のプログラム4の共有資源に対するアクセス時間T2
も該プログラム4の内容によって予め知ることができ
る。
【0019】そこで、アクセス制御装置5は、他のプロ
グラム4から共有資源6に対するアクセス要求が発生し
た場合に、このプログラム4によるアクセス時間帯が優
先プログラム3のアクセス時間帯と重ならないかどうか
を判断する。この判断は、前記同期信号の発生時刻、時
間T1,T2,T3に基づいて行う。そして、互いのア
クセス時間帯が重なるようであれば、他のプログラム4
からのアクセス要求を保留する。
【0020】アクセス制御装置5の制御内容をさら詳述
する。図3のタイミングチャートにおいて、優先プログ
ラム3は同期信号syncの立上がりから時間T1後に
アクセス要求を出力している。同期信号syncの間隔
はばらついているが、同期信号syncの立上がりから
アクセス要求が出力されるまでの時間T1は一定であ
る。同期信号syncが入力された時点t0から時間T
1経過した時点つまりアクセス開始時刻tasにおいて
優先プログラム3によるアクセス要求が発生する。そし
て、アクセス開始時刻tasから優先プログラム3のア
クセス時間T3が経過した時点つまりアクセス完了時刻
taeにおいて優先プログラム3のアクセスが完了す
る。
【0021】前記アクセス開始時刻tasよりT2時間
前の時点tsはアクセス保留時間帯の始点である。上述
のように、時間T2は他のプログラム4のアクセス時間
であり、予め他のプログラム4の内容から把握されてい
る時間である。つまり時刻tsを始点とし、優先プログ
ラム3による共有資源6のアクセス完了時刻taeを終
点とする時間帯はアクセス保留時間帯であり、この時間
帯に発生した他のプログラム4のアクセス要求は保留さ
せられる。保留させられた他のプログラム4のアクセス
要求は優先プログラム3によるアクセス完了時刻tae
の経過後に実行される。
【0022】図4は、共有資源6へのアクセス要求が発
生したときのアクセス制御装置5の処理のフローチャー
トである。ステップS1では、保留中のアクセス要求の
有無を判別する。保留中のアクセス要求があればステッ
プS2に進み、該保留中のアクセス要求が優先プログラ
ム3からのものか否かを判断する。優先プログラム3か
らのアクセス要求であればステップS4にジャンプして
共有資源へのアクセスを許可する。一方、優先プログラ
ム3からのアクセス要求でない場合はステップS2から
ステップS3に移行して前記アクセス保留時間帯か否か
を判断する。この判断が肯定であれば、否定となるまで
はステップS5に進んでアクセス要求は保留させられ
る。
【0023】また、保留されているアクセス要求がない
場合は、ステップS6に進み、新たなアクセス要求の有
無を判別する。新たなアクセス要求があればステップS
7に進み、共有資源6は使用中か否かを判断する。共有
資源6が使用中であればステップS5に進み、そのアク
セス要求を保留する。共有資源6が使用中でなければス
テップS8に進み、新たなアクセス要求が優先プログラ
ム3からのアクセス要求か否か判断する。ステップS8
の判断が肯定ならばステップS4に進み、否定ならばス
テップS3に進む。
【0024】図1は、第1の実施形態に係るアクセス制
御装置5の要部機能を示すブロック図である。同図にお
いて、同期信号検出部8は前記IOT2から出力される
同期信号syncを検出すると保留時間帯算出部9に検
出を通知する。保留時間帯算出部9はこの通知に応答し
て、予め時間記憶部11に格納されている時間T1,T
2およびT3に基づいてアクセス保留時間帯の始点t
s、アクセス保留時間帯の終点つまり優先プログラム3
のアクセス完了時刻taeを算出する。
【0025】アクセス検出部12は他のプログラム4か
らのアクセス要求を検出する。アクセス検出部12はア
クセス要求を検出すると保留判別部13に通知する。保
留判別部13はこの通知に応答して現在時刻txを時計
装置10から読み込むとともに保留時間帯算出部9から
アクセス保留時間の始点tsおよび終点taeを読み込
んで、現在時刻がアクセス保留時間帯に該当すれば、保
留信号を出力する。この保留信号によって他のプログラ
ム4からのアクセス要求は保留される。現在時刻がアク
セス保留時間帯から外れれば保留信号は停止される。な
お、時計装置10は同期信号検出部8で同期信号syn
cが検出されたときにその検出信号によってリセットさ
れる。すなわち、時計装置10は同期信号sync受信
時からの経過時間を出力する。
【0026】次に、第2の実施形態を説明する。優先プ
ログラム3によるアクセス時間は、大抵の場合ほぼ一定
であるが、制御対象機器の種類によってはアクセス開始
時刻およびアクセス完了時刻が変動する場合も想定され
る。そこで、この第2の実施形態では、過去の予定回数
分のアクセス記録をとり、アクセス時間のばらつきを見
越した保留時間帯を計算するようにした。
【0027】図5は第2の実施形態に係る優先プログラ
ム3の共有資源6に対するアクセス記録と同期信号との
関係を示すタイミングチャートである。このタイミング
チャートでは優先プログラム3からの10回分の共有資
源に対するアクセスのタイミングを示している。この図
のように、10回分のアクセス時間(信号a0〜a9が
ハイレベルである時間)およびその位置はばらついてい
る。そこで、この第2の実施形態では、すべてのアクセ
ス時間を包含する時間Tiに他のプログラム4のアクセ
ス時間T2を加算した時間を保留時間帯Twとした。す
なわち、最新の10回分のアクセス記録中で、同期信号
syncの立上がりからの偏差が最も小さいアクセス開
始時刻(信号a0〜a9の立上がり時)と、最も大きい
アクセス完了時刻(信号a0〜a9の立下がり時)との
間を共通アクセス時間Tiとし、この共通アクセス時間
Tiに前記時間T2を加算して保留時間帯Twとした。
【0028】但し、同図に示すように、アクセス信号a
2およびa6は、他のアクセス信号a0,a1,a3〜
a5,a7〜a9から大きく離れている。したがって、
このようなアクセス信号a2およびa6で示されたアク
セス時間を含めて保留時間帯を決定すると他のプログラ
ム4のアクセス可能時間帯が極めて制限される。そこ
で、優先プログラム3のアクセス信号から保留時間帯を
決定する処理中で、すでに記録されているアクセス要求
と重複しないアクセス要求が発生した場合には、それぞ
れのアクセス要求を別グループに分けて処理する。すな
わち、それぞれのグループG1,G2毎に保留時間帯T
wを別個に決定する。
【0029】図6は、第2の実施形態に係るアクセス制
御装置5の処理を示すフローチャートである。この処理
ではn回分の優先プログラム3のアクセス要求における
アクセス開始時刻tasとアクセス完了時刻taeを記
録する。ステップS10では優先プログラム3からのア
クセス開始か否かを判断する。判断が肯定ならばステッ
プS11に進み、アクセス開始時刻tasおよびアクセ
ス完了時刻taeの記録がすでにn回分存在するか否か
を判断する。n回分の記録が存在していればステップS
12に進み、最も古い記録を消去する。n回分の記録が
存在していない場合はステップS13に移行して同期信
号syncの立上がり時に対するその時点の時間偏差を
アクセス開始時刻tasとして記憶する。
【0030】前記ステップS10が否定の場合は、ステ
ップS14に進み、アクセス完了か否かを判断する。ア
クセス完了と判断されればステップS15に進み、同期
信号syncの立上がり時に対するその時点の時間偏差
をアクセス完了時刻taeとして記憶する。
【0031】図7は、記憶した前記n回分のデータに基
づく保留時間帯計算のフローチャートである。ステップ
S20では、前記アクセス開始時刻tasおよびアクセ
ス完了時刻taeの記録中にアクセス時間が重複しない
アクセス要求の記録があるか否かを判別する。重複しな
いアクセス要求がなければステップS21に進み、n回
分のアクセス時間のうち同期信号syncからの偏差が
最も小さいアクセス開始時刻tasと、偏差が最も大き
いアクセス完了時刻taeとを求める。ステップS22
では、前記アクセス開始時刻tasから時間T2を差し
引いた時刻を保留時間帯Twの始点tsとしてセットす
る。すなわち、保留時間帯Twは時刻tsから時刻ta
eまでの時間帯である。
【0032】重複しないアクセス要求がある場合は、ス
テップS20からステップS23に移行して、記憶デー
タのうち互いにアクセス時間が重複するデータ毎のグル
ープに分割する。例えば図5の例では信号a2およびa
6のグループG2とそれ以外の信号のグループG1に分
割する。ステップS24では、分割された各グループ毎
に同期信号syncからの偏差が最も小さいアクセス開
始時刻tasと、偏差が最も大きいアクセス完了時刻t
aeとを求める。ステップS25では、前記各グループ
毎に、アクセス開始時刻tasから時間T2を差し引い
た時刻を保留時間帯の始点tsとしてセットする。すな
わち、保留時間帯Twがグループ毎に決定される。
【0033】他のプログラム4のアクセス要求を保留す
る保留時間帯を算出した後の処理は第1の実施形態と同
様にアクセス要求の許可または保留の処理がなされる。
【0034】図8は、第2の実施形態に係るアクセス制
御装置5の要部機能を示すブロック図である。同図にお
いて、アクセス要求検出部14は優先プログラム3のア
クセス要求を検出するとアクセス時間記憶部15に通知
する。アクセス時間記憶部15はこの通知に応答してそ
のときの時刻txを時計装置10から読み込み、アクセ
ス開始時刻tasとして記憶する。また、アクセス時間
記憶部15はアクセス完了検出部16からの検出通知を
受け付け、そのときの時刻txを時計装置10から読み
込んでアクセス完了時刻taeとして記憶する。このア
クセス時間記憶部15には過去n回分(nは任意に設定
できる)の記憶が保持される。
【0035】共通アクセス時間算出部17は前記アクセ
ス時間記憶部15の記憶データに基づいて過去n回分の
アクセス時間を包含する共通アクセス時間の始点および
終点、つまり過去n回分の記憶データのうち、同期信号
sync発生時からの偏差が最も小さいアクセス開始時
刻tasと偏差が最も大きいアクセス完了時刻taeを
算出する。保留時間帯算出部18は前記共通アクセス時
間の始点および終点と、他のプログラム4のアクセス時
間T2とに基づいて、保留時間帯の始点tsおよび終点
taeを算出する。保留時間帯の始点tsは「ts=t
as−T2」で算出される。終点taeは共通アクセス
時間の終点taeと同値でよい。時計装置10は同期信
号syncによってリセットされるのは第1の実施形態
と同様である。
【0036】なお、上述の実施形態では、他のプログラ
ム4のアクセス時間T2は固定値とした。他のプログラ
ム4はIOT2等の機械的な動作を処理する優先プログ
ラム3と異なり、例えば画像データの書き込みや読み出
しというような、アクセス時間のばらつきが優先プログ
ラム3のアクセス時間のばらつきよりも小さいものが多
い。したがって、アクセス時間T2を固定値としても不
都合は生じにくい。しかし、より一層、効率のよいアク
セス制御を行うためには、前記時間T2に実際のアクセ
ス時間を加味して処理するのが好ましい。
【0037】そこで、上記実施形態は次のように変形す
ることができる。すなわち、他のプログラム4のアクセ
ス要求が発生したときに、このプログラム4のアクセス
時間を予測する。そして、この予測に基づく、他のプロ
グラム4によるアクセス完了時刻が優先プログラム3の
アクセス開始時刻前であれば、前記保留信号にかかわら
ず他のプログラム4からのアクセス要求を許可する。
【0038】他のプログラム4のアクセス時間は次のよ
うにして予測できる。共有資源6がハードディスク装置
である場合を例にして説明する。ハードディスク装置で
は、データを読み書きするためのヘッドをデータ位置ま
で移動させてデータの読み書きを行う。このヘッドの移
動時間をシーク時間といい、データの位置に依存する。
また、ハードディスク装置のアクセス時間にはデータの
転送時間も含まれ、該転送時間はデータ量に依存する。
したがって、共有資源であるハードディスク装置を占有
する時間つまりアクセス時間はシーク時間とデータ転送
時間とから予測することができる。
【0039】ハードディスク装置上のデータ位置および
読み書きするデータの量は、プログラムからのアクセス
要求時に当該プログラムから通知される。したがって、
他のプログラム4からのアクセス要求時に、アクセス時
間は判別可能である。
【0040】次に、第3の実施形態を説明する。上述の
実施形態では他のプログラム4のアクセス要求を保留す
る時間帯を計算により求めた。しかし、優先プログラム
3が共有資源6を占有する時間帯が一定のパターンで予
め予測できる場合がある。例えば、優先プログラム3に
よって処理しようとする制御対象機器の種類や処理デー
タの種類等によって共有資源6の占有時間帯のパターン
が予測可能である。そこで、この第3の実施形態では、
複数のパターンで保留時間帯を予め登録しておき、処理
の内容等によってこれらのパターンを読み出して共有資
源6のアクセス制御、つまりアクセス要求の許可や保留
を行うようにした。
【0041】図10は、保留時間帯のパターンであり、
同期信号syncからの時間偏差で登録されている。図
中ハッチングで示した時間帯が、他のプログラム4のア
クセス要求を保留させる保留時間帯である。保留時間帯
は同期信号sync間に複数設定されているパターンも
ある。またパターン中の保留時間帯の幅はまちまちであ
る。
【0042】図9は、第3の実施形態に係るアクセス制
御装置5の要部機能を示すブロック図である。同図にお
いて、パターン登録部19には前記保留時間帯のパター
ンが複数種類登録されている。アクセス検出部12は他
のプログラム4からのアクセス要求を検出する。アクセ
ス検出部12はアクセス要求を検出すると保留判別部2
0に通知する。保留判別部20は、この通知に応答して
時計装置10から現在時刻txを読み込むとともに、パ
ターン登録部19から保留時間帯のパターンを読み出
す。複数のパターンのうちどれを読み出すかは予め設定
情報により選択されている。保留判別部20は、現在時
刻txが、読み出されたパターン内の保留時間帯に該当
するか否かを判断し、該当すれば保留信号を出力する。
この保留信号によって他のプログラム4からのアクセス
要求は保留される。現在時刻がアクセス保留時間帯から
外れれば保留信号は停止される。時計装置10は同期信
号検出部8で同期信号syncが検出されたときにその
検出信号によってリセットされる。この第3の実施形態
によれば、優先プログラム3のアクセス時刻が一定して
いない場合にも簡単に保留時間帯を決定することができ
る。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、同期信号に基づいて優先プログラムのアクセス要
求発生時が予測され、この予測されたアクセス要求発生
時からアクセス完了時までの間では、他のプログラムに
よる共有資源のアクセス要求は許可されない。すなわ
ち、本発明によれば、優先プログラムのアクセス要求発
生時が同期信号に基づいて正確に認識され、その認識に
基づいて他のプログラムのアクセス要求を保留するか否
かを判断している。したがって、優先プログラムは確実
に優先されるし、他のプログラムは不確実な予測の下に
無駄に待たされるという不具合がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る情報処理装置の要
部機能を示すブロック図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係るプリンタ装置のシ
ステム構成を示すブロック図である。
【図3】 第1の実施形態に係る情報処理装置のタイミ
ングチャートである。
【図4】 第1の実施形態に係るアクセス要求処理のフ
ローチャートである。
【図5】 第2の実施形態に係るタイミングチャートで
ある。
【図6】 第2の実施形態に係るアクセス記録処理のフ
ローチャートである。
【図7】 第2の実施形態に係る保留時間帯計算のフロ
ーチャートである。
【図8】 第2の実施形態に係る情報処理装置の要部機
能を示すブロック図である。
【図9】 第3の実施形態に係る情報処理装置の要部機
能を示すブロック図である。
【図10】 保留時間帯パターンの一例を示す図であ
る。
【図11】 従来装置に係るシステム構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】 従来のアクセス制御装置のタイミングチャ
ートである。
【図13】 従来のアクセス制御装置のタイミングチャ
ートである。
【図14】 従来のアクセス制御装置のタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
1…情報処理装置、 2…IOT、 3…優先プログラ
ム、 4…他のプログラム、 5…アクセス制御装置、
6…共有資源、 8…同期信号検出部、 9…保留時
間帯算出部、 10…時計装置、 11…時間記憶部、
12…アクセス検出部、 13…保留判別部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部機器からの同期信号に応答して共有
    資源のアクセス要求を出力し、他のプログラムに優先し
    て共有資源を使用可能な優先プログラムが動作する情報
    処理装置において、 前記外部機器からの同期信号を検出する同期信号検出手
    段と、 前記同期信号入力時から予定時間加算した時を前記優先
    プログラムのアクセス要求発生時として予測する優先プ
    ログラムアクセス時予測手段と、 前記アクセス要求発生時を始点とした優先プログラムの
    共有資源使用時間内には共有資源に対する他のプログラ
    ムの使用を許可しないアクセス保留手段とを具備したこ
    とを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記予測されたアクセス要求発生時から
    前記他のプログラムによる共有資源使用時間として予定
    された第1の時間を差し引いた時を始点とし、前記予測
    されたアクセス要求発生時に、前記優先プログラムによ
    る共有資源使用時間として予定された第2の時間を加算
    した時を終点とする保留時間帯を算出する算出手段を具
    備し、 前記アクセス保留手段が、前記算出手段で算出された保
    留時間帯に発生した共有資源に対する他のプログラムの
    アクセス要求を保留するように構成されたことを特徴と
    する請求項1記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記優先プログラムによる共有資源の過
    去の使用状況を記録する記録手段をさらに具備し、 前記算出手段が、前記記録手段の記録データをもとに前
    記他のプログラムのアクセス要求を保留する保留時間帯
    を算出するように構成されたことを特徴とする請求項2
    記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 外部機器からの同期信号に応答して共有
    資源のアクセス要求を出力し、他のプログラムに優先し
    て共有資源を使用可能な優先プログラムが動作する情報
    処理装置において、 他のプログラムによる共有資源へのアクセス要求を保留
    する保留時間帯のパターンを予め複数種類設定したパタ
    ーン登録手段と、 前記複数のパターンのうちから選択された一つのパター
    ン中の保留時間帯に前記他のプログラムによるアクセス
    要求時が該当する場合に共有資源に対する他のプログラ
    ムのアクセス要求を保留するアクセス保留手段とを具備
    したことを特徴とする情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記優先プログラムによる共有資源使用
    完了後に前記保留された他のプログラムのアクセス要求
    を許可することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに
    記載の情報処理装置。
JP1211798A 1998-01-06 1998-01-06 情報処理装置 Pending JPH11194951A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011118607A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Toyota Motor Corp 情報処理装置
WO2017043697A1 (ko) * 2015-09-08 2017-03-16 이혁재 리소스 활용 프로그램의 우선순위를 결정하는 시스템 및 방법

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JP2011118607A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Toyota Motor Corp 情報処理装置
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