JPH11193702A - タービンロータの亀裂進展予測方法 - Google Patents

タービンロータの亀裂進展予測方法

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JPH11193702A
JPH11193702A JP9360997A JP36099797A JPH11193702A JP H11193702 A JPH11193702 A JP H11193702A JP 9360997 A JP9360997 A JP 9360997A JP 36099797 A JP36099797 A JP 36099797A JP H11193702 A JPH11193702 A JP H11193702A
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turbine rotor
stress
turbine
crack
crack growth
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JP9360997A
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English (en)
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Hiroshige Itou
洋茂 伊藤
Toshihiro Matsuura
俊博 松浦
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】タービンロータの硬さを応力から推定し、推定
した硬さ、加振力および振動応力等から将来の運転に対
し、亀裂進展量を予測し、的確な亀裂進展予測の下、タ
ービンロータの交換または補修を迅速に対処できるよう
にするタービンロータの亀裂進展予測方法を提供する。 【解決手段】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予
測方法は、タービンロータの硬さを応力から推定し、推
定した硬さから疲労強度および引張強さを算出するとと
もに、タービン運用モードからタービンロータに加えら
れる加振力を算出し、算出した加振力からタービンロー
タの振動応力を算出し、疲労強度および引張強度と振動
応力とを比較して亀裂発生の有無を予測し、亀裂進展量
が亀裂進展下限界値を超えると、タービン運用モードを
変更する等を行う方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービンロータの
亀裂進展予測方法に係り、特にタービン動翼を植設する
植込み溝のフック部の硬さを応力から推定し、推定した
硬さを基に将来の亀裂進展量を的確に予測するタービン
ロータの亀裂進展予測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、蒸気タービンは、図15に示す
ように、外部ケーシング1と内部ケーシング2とで構成
したタービンケーシング3内に、軸受4で軸支したター
ビンロータ5を収容し、内部ケーシング2に固設したタ
ービンノズル6とタービンロータ5に植設したタービン
動翼7とを組み合せてタービン段落8にし、タービン段
落8を軸方向に沿って多段に配置する構成になってい
る。
【0003】また、タービン動翼7は、図16に示すよ
うに、馬蹄状に形成した植込み部9を、タービンロータ
5の植込み溝10のフック部11に係合させ、周方向に
沿って環状列に植設している。
【0004】また、タービンノズル7は、図16および
図18に示すように、タービン動翼7に対応させてター
ビンロータ5の周方向に沿って環状列に配置しており、
その入口側にノズルボックス12を形成し、ノズルボッ
クス12に連通する蒸気入口13に、通常、4弁の蒸気
加減弁(図示せず)を設置している。
【0005】蒸気加減弁は、図19に示すように、蒸気
タービン出力の増加に沿って第1弁および第2弁をほぼ
同時に開弁させ、さらに第3弁および第4弁を順次、シ
ーケンシャルに開弁させる、いわゆる3アドミッション
方式、あるいは図示していないが第1弁〜第3弁を同時
に開弁させ、残りの第4弁を次に開弁させる、いわゆる
2アドミッション方式、または第1弁〜第4弁の全てを
同時に開弁させる、いわゆる1アドミッション方式のい
ずれかの運転モードを採用している。
【0006】例えば、起動運転時、蒸気加減弁が3アド
ミッション方式の運転モードを採る場合、タービン動翼
7は、タービンロータ5が1回転(360°)する間
に、図18に示すように、タービンノズル6から案内さ
れた蒸気を2回受けている。このため、タービン動翼7
には、蒸気を受ける場合とそうでない場合とに基づく蒸
気の圧力変動力がある。さらに加えて、タービン動翼7
は、腹側と背側との間に圧力差が生じており、この圧力
差に基づく蒸気の流れに変動が出、結局、上述の圧力変
動力に、蒸気流れに変動が加わって、図17に示すよう
に、タービンロータ5の回転方向と同じ方向に強い加振
力Fを受けている。
【0007】このような加振力Fを繰り返し受けると、
タービンロータ5は、図20に示すように、タービン動
翼7の植込み部9に係合させる植込み溝10のフック部
11に亀裂Cが発生することがあった。タービンロータ
5の亀裂発生が必然的に蒸気タービンの安定運転を損ね
るので、最近では、亀裂の進展を予測する発明が数多く
提案されている。
【0008】しかし、亀裂の進展の予測は、蒸気条件、
例えば蒸気、温度、蒸気量等や起動回数等の運転条件
等、数多くの因子を含んでいるために、その解決手法を
困難にしており、現在、模索の段階である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来、タービン動翼7
は、高温強度に優れた12Cr系の合金鋼を使用してい
るのに対し、タービンロータ5は、タービン動翼材料に
較べて相対的に高温強度の低いCr−Mo−V系の合金
鋼を使用している。タービンロータ5がタービン動翼材
料に較べて高温強度の低いCr−Mo−V系の合金鋼を
使用したのは、軸受4の焼付けを少なくさせる点を考慮
したものではあるが、高温強度が低いがゆえにタービン
ロータ5の植込み溝10のフック部11には、上記の加
振力の影響を受けて長年の使用の結果、図20に示すよ
うに、亀裂Cが発生することがある。この亀裂Cは、タ
ービンロータ材料の長年の使用の結果、金属組織が当初
に較べて変化していると、たいして大きくもない加振力
でもさらに進展する。このような疲労破壊を、フレッテ
ィング疲労と称している。
【0010】このフレッティング疲労は、図21に示す
要因により発生するものと考えられている。例えば、基
台部Xに部材Y,Zが距離δを置いて接触している場
合、基台部Xに外部から加振力Fが繰り返し加えられる
と、基台部Xには、振動応力(応力振幅)σa が与えら
れる。この振動応力(応力振幅)σa は、部材Y,Zの
端部から基台部Xに与えている面圧力に対し、交差する
方向に与えられるために、その強度が低くなり、亀裂C
が発生するものと考えられる。特に、基台部Xに対し、
部材Y,Zがある一定の距離δの範囲内において設置さ
れていると、この傾向は強い。ちなみに、基台部Xに、
部材Y,Zを隣接して設置していると、振動応力(応力
振幅)σa は、図22に示すように、部材Y,Zを設置
していない場合(フレッティングなし)に較べて著しく
低くなることが実験で確認されている。
【0011】タービンロータ5の植込み溝10のフック
部材11にフレッティング疲労による亀裂Cが発生する
のは、タービン動翼7を環状列に隣接して植設している
ことに要因があるものと考えられている。なお、タービ
ン動翼7の植込み部9はその材質の強度が高いこともあ
って、フレッティング疲労が認められていない。
【0012】タービンロータ5の植込み溝10のフック
部11に発生する亀裂Cは、何分にも外部から観察する
ことができず、定期検査時のみである。蒸気タービンの
運転中、亀裂Cが進展すると、安定運転が損われるの
で、的確な亀裂進展の予測技術の実現が必要とされてい
る。
【0013】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたもので、タービンロータの硬さを応力から推定し、
推定した硬さ、加振力および振動応力等から将来の運転
に対し、亀裂の進展量を予測し、的確な亀裂進展予測の
下、タービンロータの交換または補修を迅速に対処でき
るようにするタービンロータの亀裂進展予測方法を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るタービンロ
ータの亀裂進展予測方法は、上記目的を達成するため
に、請求項1に記載したように、タービンロータの硬さ
を応力から推定し、推定した硬さから疲労強度および引
張強さを算出するとともに、タービン運用モードからタ
ービンロータに加えられる加振力を算出し、算出した加
振力からタービンロータの振動応力を算出し、上記疲労
強度および引張強度と上記振動応力とを比較して亀裂発
生の有無を予測し、タービンロータに亀裂が発生したと
判定したとき、亀裂進展量を予測し、この亀裂進展量が
亀裂進展下限界値を超えると、タービン運用モードを変
更するかまたはタービンロータに応急手当を行うもので
ある。
【0015】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予
測方法は、上記目的を達成するために、請求項2に記載
したように、タービンロータの硬さは、該当部分の温
度、運転時間と応力とから予測するものである。
【0016】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予
測方法は、上記目的を達成するために、請求項3に記載
したように、タービンロータに加えられる加振力は、蒸
気が蒸気加減弁を流れる運用モードから算出するもので
ある。
【0017】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予
測方法は、上記目的を達成するために、請求項4に記載
したように、タービンロータの亀裂進展量は、タービン
ロータの亀裂深さ方向における加振力負荷時および加振
力除荷時の応力分布を求め、求めた応力分布から応力拡
大係数および応力比を算出し、算出した応力拡大係数お
よび応力比を基にして算出するものである。
【0018】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予
測方法は、上記目的を達成するために、請求項5に記載
したように、タービンロータの亀裂進展量は、タービン
ロータの亀裂深さにおけるエネルギ変化量に基づいて算
出するものである。
【0019】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予
測方法は、上記目的を達成するために、請求項6に記載
したように、タービンロータに加えられる加振力は、タ
ービンノズルの浸食を考慮して蒸気が蒸気加減弁を流れ
る運用モードから算出したものである。
【0020】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予
測方法は、上記目的を達成するために、請求項7に記載
したように、タービンロータの硬さを応力から推定する
場合、タービンロータ材がCrMoV材から12Cr材
に変更しても12Cr材の応力から硬さを推定できるよ
うにするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るタービンロー
タの亀裂進展予測方法の実施形態を添付図面を参照して
説明する。
【0022】図1は、本発明に係るタービンロータの亀
裂進展予測方法の実施形態における手順を示すブロック
図である。
【0023】本実施形態に係るタービンロータの亀裂進
展予測方法は、タービン動翼の植込み部がタービンロー
タのフック部に接触する、そのタービンロータの硬さを
求める第1ステップ(ST1)、求めたタービンロータ
の硬さから疲労強度および引張強さを算出する第2ステ
ップ(ST2)、タービン運用モードからタービン動翼
に加えられる加振力を求める第3ステップ(ST3)、
求めた加振力からタービンロータのフック部の振動応力
(応力振幅)を算出する第4ステップ(ST4)、第2
ステップ(ST2)と第4ステップ(ST4)とを比較
して亀裂発生の有無を予測する第5ステップ(ST
5)、タービンロータに亀裂が発生すると予測した場
合、その亀裂進展量を予測する第6ステップ(ST
6)、予測した亀裂進展量を、亀裂進展下限界値と突き
合せる第7ステップ(ST7)、予測した亀裂進展量が
亀裂進展下限界値を超えた場合、運転モードを変更する
第8ステップ(ST8)を経る手順になっている。
【0024】タービンロータの硬さを求める場合、その
表面層(軟化域)までで足りるか、あるいはその深層部
までも必要であるかを検討する必要がある。
【0025】一般に、被検体の硬さは、図3に示すよう
に、表面層で著しく低下し、深層部に進むに連れて初期
値に較べて低下するものの、比較的高い硬さの状態で維
持されている。したがって、タービンロータの硬さを求
める場合、その表面層で足りる。
【0026】タービンロータの硬さは、図2に示すよう
に、予め作成した応力−硬さ線図から求めることができ
る。この応力−硬さ線図は、縦軸にタービンロータの表
面層の硬さを、横軸に該当部分の温度および運転時間を
示すもので、温度および運転時毎にタービンロータの応
力値(応力2は応力1より大なる応力を加えた場合を示
す)に応じた表面層の硬さがプロットされている。な
お、タービンロータの硬さを求める場合、温度および運
転時間をパラメータとして、高さを計算上算出できるの
で、その手法を用いてもよい。
【0027】図4は、第2ステップ(ST2)におい
て、タービンロータの引張強度および疲労強度を求める
硬さ−引張強度および硬さ−疲労強度を示す線図であ
る。上述の第1ステップ(ST1)から求めたタービン
ロータの硬さを基に、図4に示す線図を用いれば、ター
ビンロータの引張強度および疲労強度を容易に求めるこ
とができる。
【0028】図5は、第3ステップ(ST3)におい
て、蒸気タービンの負荷出力と運用モード1,2との関
係からタービン動翼を介してタービンロータのフック部
に加えられる加振力を算出する蒸気タービン負荷出力−
加振力線図である。
【0029】加振力は、蒸気タービンの負荷出力が一定
でも運用モードが異なれば著しく変動する。特に、運転
モード1、具体的には3アドミッション方式は、運用モ
ード2、具体的には2アドミッション方式に較べて加振
力が高い。また、3アドミッション方式は、蒸気タービ
ンの負荷出力が所定領域の負荷出力になると、高加振力
になり、タービンロータに亀裂を発生させる危険域に入
る。
【0030】第4ステップ(ST4)では、上述、第3
ステップ(ST3)の蒸気タービン負荷出力−加振力線
図から求めた加振力に基づいてタービンロータの振動応
力(応力振幅)またはその平均応力を求める。タービン
ロータの振動応力(応力振幅)またはその平均応力を求
める場合、図6で示した動翼カバー14、テノン15、
タービン動翼7、植込み部9、タービンロータ5、フッ
ク部11で組み立てた蒸気タービンを、モデル化して有
限要素法を用いる。
【0031】図7は、第5ステップ(ST5)におい
て、タービンロータに亀裂発生の有無を予測する引張強
度−振動応力線図である。上述第2ステップ(ST2)
で求めた引張強度および疲労強度の疲労限界線に、上述
第4ステップ(ST4)で求めた振動応力またはその平
均応力をプロットする。例えば、振動応力値P1 が疲労
限界線(無限寿命限界線)より低い範囲になっている
と、タービンロータ5のフック部11に亀裂が発生して
いないと認定され、蒸気タービンは運転が継続される。
また、振動応力値Q1 が、疲労限界線を超えて、例えば
有限寿命限界線にプロットされると、タービンロータ5
のフック部11に亀裂が発生しているか、または少なく
とも亀裂の発生のおそれがあると判定される。なお、図
7は、加振力の繰返し数を限定した有限寿命限界を定め
て、亀裂の有無を予測することができるようになってい
る。
【0032】図8は、第6ステップ(ST6)におい
て、タービンロータ5のフック部11に亀裂が発生した
と判定した場合、現在の蒸気タービンの運用モードで次
回の定期点検までに、亀裂が下限界値を超えて進展する
かを解析的に予測する手順を示すブロック図である。タ
ービンロータ5のフック部11に亀裂が発生したと判定
された場合、まず、その亀裂発生予想部分の亀裂が進展
する深さ方向に対して、加振力を負荷した場合と、加振
力を除荷して遠心荷重のみが作用した場合の応力分布
を、上述、第3ステップ(ST3)における有限要素法
で求める。有限要素法で求めた応力分布から、亀裂が所
定の深さまで達した場合の加振力負荷時および加振力除
荷時における応力拡大係数Ks(最大値)、Kc(最小
値)および亀裂の深さaにおける応力比R(R=Kc/
Ks)を影響関数法で算出する。
【0033】次に、算出した応力拡大係数Ks,Kcお
よび応力比Rから応力拡大係数範囲ΔKと亀裂進展下限
界値ΔKthを求める。応力拡大係数範囲ΔKは、単なる
算術計算であるが、亀裂進展下限界値ΔKthは、亀裂の
深さaおよび応力比Rの設定如何によっては変動し、的
確な亀裂進展量(da /dN )を予測することができな
い。このため、亀裂進展下限界値ΔKthは、予めテスト
ピース等で測定しておいた図9で示す亀裂進展下限界値
を求める線図のうち、図9(a)の応力比依存性の下限
界値線図から求めた亀裂進展下限界値Kth1 、図9
(b)の亀裂長さ依存性の下限界値線図から求めた亀裂
進展下限界値Kth2 、および図9(c)の硬さ依存性の
下限界値線図から求めた亀裂進展下限界値Kth3 を算出
し、算出した各値を乗算し、ΔKth=ΔKth1 ×ΔKth
2 ×ΔKth3 として算出する。
【0034】このようにして算出した応力拡大係数範囲
ΔKと亀裂進展下限値ΔKthを互いに比較し、ΔK<Δ
Kthのとき、亀裂進展量(da /dN )は停止すると判
定する一方、ΔK>ΔKthのとき、亀裂進展量(da /
dN )は増加すると判定する。
【0035】亀裂進展量(da /dN )が増加すると判
定した場合、タービンロータの1回転あたりの亀裂進展
量(da /dN )は、上述で求めた応力拡大係数範囲Δ
Kを基に、予め作成しておいた亀裂進展量−応力拡大係
数範囲線図(図示せず)から算出する。さらに、算出し
た亀裂進展量(da /dN )に、予め予測した亀裂進展
量(da )を加えて計算の繰返しを行い、予め定めた蒸
気タービンの運転時間内における亀裂の深さaを的確に
算出すると同時に亀裂進展量(da /dN )を的確に算
出する。
【0036】図10は、第7ステップ(ST7)におい
て、亀裂進展量(da /dN )が亀裂進展下限界値ΔK
thを超えたかの有無を認定する亀裂深さ−応力拡大係数
範囲線図である。上述の第6ステップ(ST6)で算出
した亀裂深さaは、亀裂深さ領域1と亀裂深さ領域2と
に区分けすることができる。今、亀裂深さ領域1におい
て、蒸気タービンが、例えばモード1、具体的には3ア
ドミッション方式で運転していると、応力拡大係数範囲
ΔKは、上述の第6ステップ(ST6)で求めた亀裂進
展下限界値ΔKthを超えているので危険域に入ってい
る。このため、第8ステップ(ST8)では、蒸気ター
ビンの運用モードの変更が行われる。具体的には、蒸気
タービンの運用モードを、3アドミッション方式から2
アドミッション方式に変更させるか、あるいは、例えば
図5で示した高加振力域を避けるために、蒸気量を急激
に増して高加振力域に相当する蒸気タービン出力負荷を
迅速に通過させる。
【0037】また、亀裂深さ領域1において、蒸気ター
ビンが、例えばモード2、具体的には2アドミッション
方式で運転していると、応力拡大係数範囲ΔKは、亀裂
進展下限界値ΔKthを超えていないので、蒸気タービン
の運転はそのまま継続される。しかし、亀裂深さ領域2
において、蒸気タービンが運転されていると、危険域に
入る。このため、蒸気タービンは、次回の定期検査ま
で、図11に示すように、タービンロータの軟化した表
層部分および亀裂部分を取り除き、タービン動翼を再び
植設する場合、亀裂発生部がタービン動翼の再度の接触
部分とならないようにタービン動翼の植設設置をずら
す。なお、タービンロータの材料劣化が進行している場
合、蒸気タービンに応急手当をしても亀裂の新たな発生
または亀裂の進展がさらに増加するので、タービンロー
タの新たな交換が行われる。
【0038】このように、本実施形態に係るタービンロ
ータの亀裂進展予測方法では、第1段階として亀裂発生
の判定にあたり、該当部分の応力および温度・運転時間
から硬さを求め、求めた硬さから引張強度および疲労強
度を予め作成した線図から算出するとともに、蒸気ター
ビンの運用モードに対応した加振力を予め作成した線図
から算出し、算出した加振力を基に有限要素法により振
動応力およびその平均応力を計算し、計算した数値を予
め作用した線図にプロットして亀裂発生の有無を確認
し、第2段階として亀裂深さ方向における加振力負荷時
および加振力除荷時の応力を、上述有限要素法により計
算して応力拡大係数および応力比を算出し、算出した応
力拡大係数および応力比を基に応力拡大係数範囲および
亀裂進展下限界値を求めて亀裂進展量を推定し、第3段
階として推定した亀裂進展量を基に、タービンロータの
応急手当てまたは交換作業の判定を行うことができるよ
うにしたので、蒸気タービンをして確実な安定運転を維
持させることができる。
【0039】図12は、亀裂進展量を算出するにあた
り、本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法に
用いる他の実施形態を示す手順ブロック図である。
【0040】図12で示した手順ブロック図は、亀裂進
展量を算出するにあたり、加振力の有無によるエネルギ
を用いたものである。この方法では、解析モデルに所定
の亀裂を入れて作成し、この状態から亀裂が微小量進展
した場合のエネルギ変化量から、仮想亀裂進展法により
亀裂先端での応力拡大係数Kc,Ksを算出する。この
算出した応力拡大係数Kc,Ksから、加振力がある場
合と、加振力がない場合とに区分けし、その差から応力
拡大係数範囲ΔKおよび応力比Rを求める。その後の手
順は、図8で示した手順と同一である。
【0041】本実施形態によれば、亀裂深さ方向に要素
を細かくメッシュに切って算出する必要がなく、また任
意の形状の亀裂進展量を比較的簡易に算出することがで
きる。
【0042】図13は、タービン動翼への加振力を算出
するにあたり、本発明に係るタービンロータの亀裂進展
予測方法に用いる他の実施形態を飯す負荷出力−加振力
線図である。
【0043】従来、タービン駆動蒸気には酸化スケール
等の異物微粒子が含まれているために、タービン動翼の
入口側に設置したタービンノズルを浸食させることがあ
る。また、蒸気タービンは、タービン駆動蒸気が膨張仕
事をする際、熱を失って水滴(ドレン)を発生させるこ
とがあり、この水滴にタービンノズルを浸食させること
がある。このめた、タービン動翼に与えられる加振力
は、タービンノズルの浸食度合によって大きく変動す
る。
【0044】本実施形態では、タービンノズルの浸食情
況に対応させて加振力を修正させたものである。したが
って、本実施形態によれば、タービンノズルの浸食情況
に対応させて加振力を修正させてあるので、タービンロ
ータの亀裂進展予測にあたり、より一層精度の高い亀裂
発生の有無および亀裂進展量を算出することができる。
【0045】図14は、タービンロータ材を変更した場
合、タービンロータ材の応力を算出するにあたり、本発
明に係るタービンロータの亀裂予測方法に用いる他の実
施形態を示す温度・時間パラメータ−応力線図である。
【0046】最近の蒸気タービンでは、タービン駆動蒸
気を超高圧・超高温化する研究が行われており、従来か
らタービンロータ材として使用しているCrMoV材
を、12Cr材に変更する検討が行われている。
【0047】本実施形態は、タービンロータ材が12C
r材に変更されても、その12Cr材の温度および時間
に対する応力を容易に算出することができるようにした
ものである。
【0048】したがって、本実施形態によれば、タービ
ンロータ材が12Cr材に変更になっても応力を算出す
ることができるようにしたので、タービンロータの亀裂
進展予測にあたり容易に行うことができる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明の通り、本発明に係るタービ
ンロータの亀裂進展予測方法によれば、タービンロータ
の亀裂発生の有無および亀裂進展量を予測するにあた
り、引張強度、疲労強度、加振力、振動応力を基に応力
拡大係数範囲および亀裂進展下限界値を算出し、算出し
た応力拡大係数範囲および亀裂進展下限界値から亀裂発
生の有無および亀裂進展量を予測させたので、蒸気ター
ビンに安定した運転を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方
法の実施形態の手順を示すブロック図。
【図2】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方
法に用いる応力−硬さを示す線図。
【図3】材料の表面層から深さ方向に向った硬さの変化
を説明する線図。
【図4】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方
法に用いる硬さ−引張強度および硬さ−疲労強度を示す
線図。
【図5】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方
法に用いる蒸気タービン負荷出力−加振力を示す線図。
【図6】蒸気タービンをモデル化する前の組立状態を示
す斜視図。
【図7】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方
法に用いる引張強度−振動応力を示す線図。
【図8】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方
法において、亀裂進展量を解析的に予測する手順を示す
ブロック図。
【図9】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方
法に用いる亀裂進展下限界値を求める線図で(a)は応
力比依存性の下限界値線図(b)は亀裂長さ依存性の下
限界値線図、(c)は硬さ依存性の下限界値線図をそれ
ぞれ示す図。
【図10】本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測
方法に用いる亀裂深さ−応力拡大係数範囲を示す線図。
【図11】タービンロータに亀裂が発生した場合、その
亀裂を除去して応急的に手当をすることを説明する図。
【図12】亀裂進展量を算出するにあたり、本発明に係
るタービンロータの亀裂進展予測方法に用いる他の実施
形態の手順を示すブロック図。
【図13】タービン動翼への加振力を算出するにあた
り、本発明に係るタービンロータの亀裂進展予測方法に
用いる他の実施形態における負荷出力−加振力を示す線
図。
【図14】タービンロータ剤を変更した場合、タービン
ロータ材の応力を算出するにあたり、本発明に係るター
ビンロータの亀裂進展予測方法に用いる他の実施形態に
おける温度・時間パラメータ−応力を示す線図。
【図15】従来の蒸気タービンを示す一部切欠断面図。
【図16】タービン動翼とタービンノズルとの位置関係
を示す概略図。
【図17】タービンノズルからタービン動翼に流れる蒸
気によりタービン動翼に加振力が加えられることを説明
する図。
【図18】図16のA−A矢視方向から切断した断面
図。
【図19】蒸気加減弁の弁開度順序を説明する図。
【図20】タービンロータのフック部に亀裂が発生した
ことを説明する図。
【図21】基台部に隣接して部材を設置した場合、加振
力により亀裂が発生することを説明する図。
【図22】材料に加振力が繰返し与えられた場合、通常
の疲労強度とフレッティング疲労強度とを比較する図。
【符号の説明】
1 外部ケーシング 2 内部ケーシング 3 タービンケーシング 4 軸受 5 タービンロータ 6 タービンノズル 7 タービン動翼 8 タービン段落 9 植込み部 10 植込み溝 11 フック部 12 ノズルボックス 13 蒸気入口 14 動翼カバー 15 テノン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービンロータの硬さを応力から推定
    し、推定した硬さから疲労強度および引張強さを算出す
    るとともに、タービン運用モードからタービンロータに
    加えられる加振力を算出し、算出した加振力からタービ
    ンロータの振動応力を算出し、上記疲労強度および引張
    強度と上記振動応力とを比較して亀裂発生の有無を予測
    し、タービンロータに亀裂が発生したと判定したとき、
    亀裂進展量を予測し、この亀裂進展量が亀裂進展下限界
    値を超えると、タービン運用モードを変更するかまたは
    タービンロータに応急手当を行うことを特徴とするター
    ビンロータの亀裂進展予測方法。
  2. 【請求項2】 タービンロータの硬さは、該当部分の温
    度、運転時間と応力とから予測することを特徴とする請
    求項1記載のタービンロータの亀裂進展予測方法。
  3. 【請求項3】 タービンロータに加えられる加振力は、
    蒸気が蒸気加減弁を流れる運用モードから算出すること
    を特徴とする請求項1記載のタービンロータの亀裂進展
    予測方法。
  4. 【請求項4】 タービンロータの亀裂進展量は、タービ
    ンロータの亀裂深さ方向における加振力負荷時および加
    振力除荷時の応力分布を求め、求めた応力分布から応力
    拡大係数および応力比を算出し、算出した応力拡大係数
    および応力比を基にして算出することを特徴とする請求
    項1記載のタービンロータの亀裂進展予測方法。
  5. 【請求項5】 タービンロータの亀裂進展量は、タービ
    ンロータの亀裂深さにおけるエネルギ変化量に基づいて
    算出することを特徴とする請求項1記載のタービンロー
    タの亀裂進展予測方法。
  6. 【請求項6】 タービンロータに加えられる加振力は、
    タービンノズルの浸食を考慮して蒸気が蒸気加減弁を流
    れる運用モードから算出したことを特徴とする請求項1
    記載のタービンロータの亀裂進展予測方法。
  7. 【請求項7】 タービンロータの硬さを応力から推定す
    る場合、タービンロータ材がCrMoV材から12Cr
    材に変更しても12Cr材の応力から硬さを推定できる
    ようにすることを特徴とする請求項1記載のタービンロ
    ータの亀裂進展予測方法。
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